JP6920139B2 - アウトサイドハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アウトサイドハンドル装置に関する。
従来、車両のサイドドアを開動作させるためのアウトサイドハンドル装置が提案されている。このようなハンドル装置には、例えばサイドドアのアウターパネル表側に設けられたハンドルをユーザが手前側に引くことで伝導ロッドを動作させ、ラッチ機構を解除するものがある(例えば特許文献1参照)。また、アウトサイドハンドル装置には、伝導ロッドに代えて、ワイヤーケーブルとケーシング部とを備えたケーブル機構が用いられることがある。このケーブル機構は、ケーシング部内にワイヤーケーブルが挿通されており、ハンドルを操作した際にはワイヤーケーブルが動作してラッチ機構を解除する。
特開2015−90028号公報
ここで、アウトサイドハンドル装置は、ハンドルの操作力をサイドドアの内部機構に伝達するために開口部が形成されており、特にユーザがハンドルを操作したときには開口部が露出し、開口部を通じて外部から水が浸入してしまうことがある。このように浸入した水は、伝導ロッドやケーブル機構に掛かってしまい、これを凍結させる可能性がある。
伝導ロッドの凍結時においては、ハンドルが操作されることにより凍結部位が破壊されてラッチ機構を解除することができる。これに対して、ケーブル機構が凍結した場合には、ケーシング部内に挿通されるワイヤーケーブルがその長手方向に亘って凍結することとなり、ハンドルが操作されても凍結部位が破壊されないほどの固着力を生み出すことがある。このため、ケーブル機構が凍結した場合には、ドア開放が行えなくなってしまう可能性があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ケーブル機構の凍結の可能性を抑えドア開放できなくなってしまう可能性を低減することが可能なアウトサイドハンドル装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るアウトサイドハンドル装置は、ハンドルと、ハンドルを回動可能に軸支するブラケットと、ケーブル機構と、を備えており、ケーブル機構は、ハンドルの回動操作時に動作するワイヤーケーブル、及び、当該ワイヤーケーブルが挿通される筒状のケーシング部を有している。また、ブラケットは、ケーシング部が取り付けられる取付部と、取付部から少なくとも水平方向に離間して形成されると共にアウターパネル外側まで連通する開口部とを有している。さらに、ブラケットは、取付部と開口部との間に設けられた壁部と、壁部の開口部側に設けられた排水口とを有する。
本発明によれば、開口部から浸入した水は壁部によって取付部までの移動が遮られると共に、壁部の開口部側に設けられた排水口から速やかに排出されることとなる。このため、浸入した水がケーブル機構まで到達する可能性を低減することとなる。よって、ケーブル機構の凍結の可能性を抑え、ドア開放できなくなってしまう可能性を低減することができる。
本実施形態に係るアウトサイドハンドル装置の詳細を示す正面図である。 図1に示すアウトサイドハンドル装置の背面図である。 図2に示す一部構成を示す分解図である。 図2に示したブラケットの背面図である。 図4のV−V断面図である。 ハンドルが回動させられたときの状態を示す斜視図である。 カウンターウェイトの拡大平面図である。 カウンターウェイトの拡大斜視図である。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本実施形態に係るアウトサイドハンドル装置の詳細を示す正面図であり、図2は、図1に示すアウトサイドハンドル装置の背面図である。また、図3は、図2に示す一部構成を示す分解図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るアウトサイドハンドル装置1は、車両のサイドドアに設けられるものであって、車両走行時などにおいて車両のサイドドアの表面を構成するアウターパネルに対してハンドル10を面一に収納可能なフラッシュサーフェスタイプのハンドル装置である。このようなアウトサイドハンドル装置1は、概略的に、ハンドル10と、ブラケット20と、レバー部材30と、ケーブル機構40と、カウンターウェイト50とを備えて構成されている。
アウトサイドハンドル装置1は、ハンドル10を回動操作することで、ケーブル機構40のワイヤーケーブル41が動作することにより、図外のラッチ機構を解除することができる。これにより、サイドドアが解錠状態となり、ユーザは車両への乗降が可能となる。以下、各部について詳細に説明する。
図1に示すハンドル10は、ユーザによる回動操作が可能な操作部である。このハンドル10は、図1及び図2に示す一端側において上下方向に延びる軸部材11を介してブラケット20に軸支されている。軸部材11は、ブラケット20を下方に大きく貫通しており、ブラケット20を貫通した突出部分の周囲にコイルスプリング12が設けられている。コイルスプリング12は、ブラケット20との協働によってハンドル10がアウターパネルから浮かない方向に付勢している。また、ハンドル10には、一端側に棒状部材13が取り付けられている。棒状部材13は軸部材11と同様に上下方向に延びている。
また、図3に示すように、ハンドル10は、軸部材11側において接触板15と突出片16とを備えている。接触板15はハンドル10の上部側において水平方向に延びる板材である。突出片16は、ハンドル10の軸部材11側において、高さ方向(上下方向)の中間部付近から水平方向に突出する部材である。これらの接触板15及び突出片16は、後述するように、ハンドル10の回動操作に合わせてレバー部材30やカウンターウェイト50に接触する部位となる。
本実施形態に係るアウトサイドハンドル装置1はフラッシュサーフェスタイプのハンドル装置であることから、ハンドル10を操作する場合、ユーザはハンドル10の表面の一端部17(図1参照)を押圧する。これにより、ハンドル10は、図3に示す矢印A1方向に回動してユーザが把持可能となる。ユーザは把持可能となったハンドル10を把持し、更に矢印A1方向にハンドル10を回動させる。これにより、ケーブル機構40のワイヤーケーブル41が動作してラッチ機構を解除し、サイドドアが解錠状態となる。なお、ハンドル10は、一端部17が押圧されて把持可能となる形態に限らず、リモコン操作などを通じてモータ制御によって把持可能な位置まで回動してもよい。
図4は、図2に示したブラケット20の背面図であり、図5は、図4のV−V断面図である。図4及び図5に示すブラケット20は、ハンドル10、レバー部材30及びカウンターウェイト50を回動可能に軸支すると共にケーブル機構40のケーシング部42が取り付けられる枠部材である。このブラケット20は、サイドドア側に螺子止め等によって固定される。なお、図4及び図5に示すブラケット20は背面側が大きく開口しており、図2に示すように、背面側から各種部品を視認可能であるが、車両搭載時においては、この開口は他部材によって塞がれることとなる。
このブラケット20は、一端側に軸部材11の通過孔21と、棒状部材13が嵌る周溝(排水口)22とが形成されている。特に、周溝22は周状の溝となっており、棒状部材13が周溝22に嵌った状態でハンドル10が操作されることで、ハンドル10が正確に回動するように移動規制するための規制溝として機能する。さらに、ブラケット20には、通過孔21や周溝22に隣接して、貫通孔23が形成されている。この貫通孔23は、カウンターウェイト50の回転軸51(図3参照)が嵌る孔部となっている。
レバー部材30は、開口部(後述の符号OP)側から取付部(後述の符号25)側に向かって延びて配置され、ハンドル10の回動操作に連動してワイヤーケーブル41を動作させるものである。このレバー部材30は、図2に示すように上部側に配置されており、一端側が軸部材31を介してブラケット20に回転可能に接続されている。ブラケット20には、一端側の上部に軸部材31が嵌まり込む貫通孔24が形成されている(図4参照)。また、レバー部材30は、図3に示すように、他端側にワイヤーケーブル41が取り付けられている。詳細に説明すると、ワイヤーケーブル41は、端末部分に球形状の端末係止具43が設けられており、レバー部材30の他端側には、この端末係止具43を保持する保持部32が形成されている。
ケーブル機構40は、ワイヤーケーブル41が挿通される筒状のケーシング部42を有している。このケーシング部42は、図4及び図5に示すように、ブラケット20の取付部25に取り付けられている。取付部25は、ブラケット20の底壁20aに形成され、平面視して鉤型となる溝によって形成されている(図5参照)。ケーシング部42は、ケーシング部42に形成される他の部位よりも縮径された縮径部42aを有しており、縮径部42aが鉤型の取付部25に嵌め込まれることでブラケット20の底壁20aに取り付けられる。なお、本実施形態においてワイヤーケーブル41は、アウターケーブル41aと、アウターケーブル41aに挿通されるインナーケーブル41bとからなる。
図6は、ハンドル10が回動させられたときの状態を示す斜視図である。図6に示すように、ハンドル10が回動操作されると、ハンドル10の接触板15がレバー部材30の押圧部33に接触することとなり、レバー部材30の他端側に位置する保持部32が上方移動するように回動する(矢印A2参照)。これにより、保持部32に保持される端末係止具43についても上方に引っ張られることとなり(矢印A3参照)、ワイヤーケーブル41(特にインナーケーブル41b)も引っ張られて図外のラッチ機構を解除することとなる。この際、インナーケーブル41bは、ブラケット20の取付部25に取り付けられる筒状のケーシング部42内やアウターケーブル41a内をその軸方向に移動することとなる。
カウンターウェイト50は、サイドドアへの衝突負荷発生時においてハンドル10が開方向(図3の矢印A1方向)に回動することを防止するバランス部材である。カウンターウェイト50は、レバー部材30よりも下方側において、開口部(後述の符号OP)から取付部25までの間に配置されている。本実施形態においてカウンターウェイト50は、一端側に筒部52を有し、この筒部52内に回転軸51を有する。回転軸51は、その下端側が図5に示すブラケット20の貫通孔23に挿入されると共に、上端側は、ブラケット20に設けられた水平方向に延びる支持板26を貫通するように挿入される。
また、カウンターウェイト50の回転軸51の周囲にはコイルスプリング53が取り付けられている(図2参照)。このコイルスプリング53は、ブラケット20との協働によってカウンターウェイト50をハンドル10側に付勢している。
図6に示すように、ハンドル10が回動操作された場合、ハンドル10の突出片16がカウンターウェイト50の一端側の押圧部54(図3並びに後述の図7及び図8参照)に接触する。この押圧部54は、回転軸51が挿通される筒部52よりもハンドル10側に位置していることから、ハンドル10が回動操作されると、カウンターウェイト50はコイルスプリング53の付勢力に抗してハンドル10から離間する方向に回動する(矢印A4参照)。
図7は、カウンターウェイト50の拡大平面図であり、図8は、カウンターウェイト50の拡大斜視図である。図7及び図8に示すように、カウンターウェイト50は、その一端側において筒部52に隣接して第1凹部55が形成されると共に、他端側のやや中央寄りに第2凹部56が形成されている。これら第1凹部55及び第2凹部56は、共に上下方向に延びる凹部となっており、第1凹部55の凹部高さが第2凹部56の凹部高さよりも高くなっている。加えて、カウンターウェイト50のうち第2凹部56の上部側の部位は図8に示すように肉薄部57が形成されており、ケーシング部42に干渉しない形状となっている。
さらに、カウンターウェイト50は中央側の下面から下方に延びる突起58を有している。この突起58は、図5に示す奥壁BWから背面側に向かって延びる規制溝(第2排水口)27bに嵌るようになっており、カウンターウェイト50が回動する際に、その移動方向を規制するものとなる。
このようなアウトサイドハンドル装置1においては、ハンドル10の操作力を伝達するために、ブラケット20に開口部OP(特に図4参照)が形成されている。この開口部OPは、アウターパネル外側まで連通しており、特にユーザがハンドル10を操作したときには開口部OPが外側に大きく露出し、開口部OPを通じて外部から水が浸入してしまうことがある。ケーブル機構40に水が掛かって凍結した場合には、インナーケーブル41bとケーシング部42及びアウターケーブル41aとが長手方向に亘って連続的に凍結する。このため、その固着力はハンドルが操作されても凍結部位が破壊されないほどのものとなり、ドア開放が行えなくなってしまうことがある。
そこで、本実施形態に係るアウトサイドハンドル装置1は以下の構成を採用している。まず、図4及び図5に示すように、ブラケット20は底壁20aから立設する防水壁28を有している。この防水壁28は、一端側の第1壁部(壁部)28aと他端側の第2壁部28bとを備えている。第1壁部28aは、カウンターウェイト50の第1凹部55の配置箇所に対応しており、第2壁部28bは、カウンターウェイト50の第2凹部56の配置箇所に対応している。また、第1凹部55及び第2凹部56の凹部高さと同様に、第1壁部28aは第2壁部28bよりも高く形成されている。
なお、以下の説明において第1壁部28aよりも開口部OP側の箇所を第1室R1と称し、第1壁部28aと第2壁部28bに挟まれる箇所を第2室R2と称し、第2壁部28bよりも取付部25側の箇所を第3室R3と称する。
さらに、本実施形態においてブラケット20は、周溝22及び規制溝27bが排水口の役割を果たす。加えて、第2室R2には、奥壁BWから背面側に延びる第1排水溝(第2排水口)27aが形成されると共に、第3室R3にも、奥壁BWから背面側に延びる第1〜第3排水溝29a〜29cが形成されている。なお、以下の説明において規制溝27bは第2排水溝27bとも称し、第1排水溝27a及び第2排水溝27bを単に排水溝27と称する。さらに、第1〜第3排水溝29a〜29cについても、これらをまとめて排水溝29と称する。
さらに、本実施形態においてレバー部材30は、水落し部34が形成されている(図2及び図3参照)。水落し部34は、開口部OP側から取付部25側に向かって延びて配置されるレバー部材30の下方中間部に形成されており、上方に向かって切り欠かれた凹部により構成されている。このような水落し部34は第2室R2に位置している。
加えて、図8に示すように、カウンターウェイト50は遮断壁59を備えている。遮断壁59は、カウンターウェイト50の上面から立設する壁部材であり、カウンターウェイト50の一端側を正面側と背面側とに隔てるように設けられている。この遮断壁59によって、カウンターウェイト50の上面のうち遮断壁59の正面側は、導水路59aを形成すると共に、遮断壁59の背面側は他端側の肉厚部と共に囲部59bを形成することとなる。
次に、本実施形態に係るアウトサイドハンドル装置1の作用を説明する。まず、開口部OPを通じて第1室R1に水が浸入したとする。浸入した水は、その大部分が第1壁部28aによって食い止められる。また、第1室R1には、排水口として機能する周溝22が形成されている。よって、第1壁部28aによって食い止められた水は、第1室R1の周溝22から速やかに排出されることとなる。
さらに、第1室R1に浸入する水の一部は飛散して第2室R2に至る。しかし、第2室R2に浸入した水は第2壁部28bによって食い止められて、第3室R3には至らないようになっている。また、第2室R2には排水溝27が形成されていることから、第2壁部28bによって食い止められた水は、第2室R2の排水溝27から排出されることとなる。
加えて、一部の水は飛散してレバー部材30に掛かってしまう。レバー部材30は、他端側がワイヤーケーブル41に接続される端末係止具43を保持する保持部32となっている。このため、レバー部材30に掛かった水は、保持部32、端末係止具43及びインナーケーブル41bを通じて、ケーシング部42内やアウターケーブル41a内に浸入し易く、ケーブル機構40を凍結させる要因となり易い。しかし、レバー部材30は水落し部34を備えている。このため、レバー部材30に掛かってレバー部材30の下側を伝う水は、水落し部34によって落とされて、保持部32まで至らないこととなる。加えて、水落し部34は第2室R2に位置していることから、落とされた水は第2壁部28bによって第3室R3への浸入が食い止められ、第2室R2の排水溝27から排出されることとなる。
また、一部の水は飛散してカウンターウェイト50に掛かってしまう。特に、カウンターウェイト50の上面に水が乗ってしまうと、カウンターウェイト50の上面を伝ってケーブル機構40に滴下されてしまうかのようにも思える。しかし、カウンターウェイト50は遮断壁59を備えており、カウンターウェイト50の正面側に導水路59aを形成している。よって、カウンターウェイト50の上面に乗った水は、この上面を伝ったとしても、導水路59aによってケーブル機構40に滴下されてしまうことが防止される。
より詳細に導水路59aは第3室R3まで延びている。しかし、ケーブル機構40はカウンターウェイト50の背面側に配置されており、導水路59aはカウンターウェイト50の正面側に位置していることから、ケーブル機構40への水の滴下は防止される。なお、導水路59aは、第3室R3のうち奥壁BW側に水を落とす。ここで、奥壁BW側には、第1〜第3排水溝29a〜29cが形成されていることから、導水路59aを通じて第3室R3に至った水は第1〜第3排水溝29a〜29cによって速やかに排出されることとなる。
なお、導水路59aの途中で零れて第3室R3まで至らない水については上記と同様に第2室R2の排水溝27から排出されることとなる。さらに、導水路59aを伝って第3室R3の第1〜第3排水溝29a〜29c以外の箇所に滴下した水があったとしても、この水はケーシング部42の側面を濡らすに留まる。すなわち、このような水は、ワイヤーケーブル41とケーシング部42との隙間等まで浸入することはなく、凍結による問題を生じさせるものではない。
また、カウンターウェイト50の上面に水が乗り遮断壁59の背面側に至る水があったとしても、この水は囲部59bによって第2室R2に落とされることとなる。よって、落とされた水は上記と同様に第2室R2の排水溝27から排出されることとなる。
このようにして、本実施形態に係るアウトサイドハンドル装置1によれば、ブラケット20は、取付部25と開口部OPとの間に設けられた第1壁部28aと、第1壁部28aの開口部OP側に設けられた周溝22を有するため、開口部OPから浸入した水は第1壁部28aによって取付部25までの移動が遮られると共に、第1壁部28aの開口部OP側に設けられた周溝22から排出されることとなる。このため、浸入した水がケーブル機構40まで到達する可能性を低減することとなる。よって、ケーブル機構40の凍結の可能性を抑え、ドア開放できなくなってしまう可能性を低減することができる。
また、第1壁部28aと取付部25との間に設けられた第2壁部28bと、第1壁部28aと第2壁部28bとの間に設けられた排水溝27とを更に有するため、開口部OPから浸入し第1壁部28aを超えた水については、第2壁部28bによって食い止められて排水溝27から排出されることとなる。よって、浸入した水がケーブル機構40まで到達する可能性をより一層低減して、ケーブル機構40の凍結の可能性を更に抑えることができる。
また、開口部OPから取付部25側に向かって延びて配置されるレバー部材30を備えるため、レバー部材30に掛かった水がレバー部材30を通じてケーブル機構40まで到達してしまうことが懸念される。しかし、レバー部材30は第2壁部28bよりも開口部OP側の部位(すなわち第2室R2に位置する部位)に水落し部34が形成されているため、レバー部材30を伝う水は水落し部34によって第2壁部28bよりも開口部OP側に落とされることとなる。従って、レバー部材30を伝って水がケーブル機構40まで到達する可能性を低減することができる。
また、カウンターウェイト50は上面に乗った水がケーシング部42上に滴下されることを防止する遮断壁59を有するため、カウンターウェイト50の上面を伝って水がケーシング部42に滴下してしまうことを抑制することとなる。従って、カウンターウェイト50を伝う水による凍結の可能性を低減することができる。
以上、本発明に係るアウトサイドハンドル装置を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能であれば他の技術を組み合わせてもよい。例えば、図面に示した各構成の寸法や位置については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態においては、周溝22が排水口として機能しているが、これに限らず、軸部材11と通過孔21との隙間や、回転軸51と貫通孔23との隙間などからも排水されるようになっていてもよい。
さらに、本実施形態において防水壁28は底壁20aから立設しているが、これに限らず、奥壁BWから背面側に延びて、底壁20aとの間に隙間を有していてもよい。さらに、ケーシング部42の取付部25についても底壁20aに限らず、他の壁に形成されていてもよい。
また、上記実施形態において水落し部34は、レバー部材30の下側に凹部にて構成されているが、これに限らず、凸部によって構成されてもよいし、複数の凹部及び凸部によって構成されてもよい。加えて、水落し部34は、レバー部材30の下側に限らず上側に形成されてもよいし、更には上側から側面を経て下側に至る全周や半周などに亘って形成されてもよい。また、水落し部34は、第2室R2に位置する場合に限らず、第1室R1に位置していてもよい。
さらに、本実施形態においては遮断壁59はカウンターウェイト50の上面に形成されているが、これに限らず、下面や側面に形成されていてもよい。また、遮断壁59によって、導水路59aと囲部59bとの双方を形成しているが、これに限らず、導水路59a又は囲部59bの一方のみが形成されてもよいし、単に壁を有するのみで導水路59aや囲部59bが形成されなくともよい。
加えて、本実施形態に係るアウトサイドハンドル装置1はフラッシュサーフェスタイプのものであるが、これに限らず、いわゆるグリップタイプのもの(例えば特開2006−2447号公報)であってもよい。このグリップタイプのアウトサイドハンドル装置では、長手方向に延びるハンドルが軸支される一端側と反対側となる他端側に開口部が形成され、操作力が内部構成に伝達される。
1 :アウトサイドハンドル装置
10 :ハンドル
20 :ブラケット
22 :周溝(排水口)
25 :取付部
27 :排水溝(第2排水口)
27a :第1排水溝(第2排水口)
27b :第2排水溝(第2排水口)
28 :防水壁
28a :第1壁部(壁部)
28b :第2壁部
30 :レバー部材
34 :水落し部
40 :ケーブル機構
41 :ワイヤーケーブル
42 :ケーシング部
50 :カウンターウェイト
59 :遮断壁
OP :開口部
R1 :第1室
R2 :第2室
R3 :第3室

Claims (4)

  1. 車両のサイドドアに設けられるアウトサイドハンドル装置であって、
    ユーザによる回動操作が可能なハンドルと、
    前記ハンドルを回動可能に軸支するブラケットと、
    前記ハンドルの回動操作時に動作するワイヤーケーブル、及び、当該ワイヤーケーブルが挿通される筒状のケーシング部を有したケーブル機構と、を備え、
    前記ブラケットは、
    前記ケーシング部が取り付けられる取付部と、
    前記取付部から少なくとも水平方向に離間して形成されると共にアウターパネル外側まで連通する開口部と、
    前記取付部と前記開口部との間に設けられた壁部と、
    前記壁部の前記開口部側に設けられた排水口と、
    を有することを特徴とするアウトサイドハンドル装置。
  2. 前記ブラケットは、前記壁部と前記取付部との間に設けられた第2壁部と、前記壁部と前記第2壁部との間に設けられた第2排水口と、を更に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のアウトサイドハンドル装置。
  3. 前記ワイヤーケーブルの一端側が取り付けられると共に、前記ハンドルの回動操作に連動して前記ワイヤーケーブルを動作させるレバー部材をさらに備え、
    前記レバー部材は、前記開口部側から前記取付部側に向かって延びて配置されると共に、前記第2壁部よりも前記開口部側に位置する部位に、凹部及び凸部の少なくとも一方により構成される水落し部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のアウトサイドハンドル装置。
  4. 前記サイドドアへの衝突負荷発生時において前記ハンドルが回動することを防止するカウンターウェイトをさらに備え、
    前記カウンターウェイトは、前記開口部から前記取付部側までの間に配置されており、当該カウンターウェイトを伝う水が前記ケーシング部上に滴下されることを防止する遮断壁を有する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載のアウトサイドハンドル装置。
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