JP6919309B2 - 銅電解スライムからの金の製造方法 - Google Patents
銅電解スライムからの金の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6919309B2 JP6919309B2 JP2017087178A JP2017087178A JP6919309B2 JP 6919309 B2 JP6919309 B2 JP 6919309B2 JP 2017087178 A JP2017087178 A JP 2017087178A JP 2017087178 A JP2017087178 A JP 2017087178A JP 6919309 B2 JP6919309 B2 JP 6919309B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gold
- organic phase
- aqueous phase
- treatment
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
テトラクロロ金酸イオンを含んだ浸出液に市販のDBCを混合し、該浸出液中のテトラクロロ金酸イオンをDBCに抽出した(Au溶媒抽出工程)。得られた処理液を60分間静置して有機相と水相とに分けた後、水相を除去し、得られた有機相中の金の濃度を蛍光X線分析を用いて測定したところ、36.7g/Lであった。このテトラクロロ金酸イオンの形で金を含む有機相1Lに1.5モル/Lの塩酸からなる洗浄液1Lを加えて100分間振蕩させることで洗浄した後、洗浄液を除去した(洗浄工程)。得られた洗浄済み有機相1Lに、1Lの純水を添加して混合液を作製した。
亜塩素酸ソーダ水溶液の添加量を2.0mL(すなわち、水相量に対して4.0vol%)にしたこと以外は実施例1と同様にしたところ、酸化還元電位は842mVとなった。ビーカーを一昼夜静置後は、ビーカーの底部に沈殿はみられず、有機相は薄オレンジ色、水相は黄色であった。
亜塩素酸ソーダ水溶液の添加量を1.5mL(すなわち、水相量に対して3.0vol%)にしたこと以外は実施例1と同様にしたところ、酸化還元電位は820mVとなった。ビーカーを一昼夜静置後は、ビーカーの底部に沈殿はみられず、有機相は薄オレンジ色、水相は黄色であった。
亜塩素酸ソーダ水溶液の添加量を1.0mL(すなわち、水相量に対して2.0vol%)にしたこと以外は実施例1と同様にしたところ、酸化還元電位は805mVとなった。ビーカーを一昼夜静置後は、ビーカーの底部に沈殿はみられず、有機相は薄オレンジ色、水相は黄色であった。
亜塩素酸ソーダ水溶液の添加量を0.5mL(すなわち、水相量に対して1.0vol%)にしたこと以外は実施例1と同様にしたところ、酸化還元電位は689mVとなった。ビーカーを一昼夜静置後は、ビーカーの底部に微量の金が沈殿しており、有機相は赤茶色、水相は薄黄色であった。
亜塩素酸ソーダ水溶液を添加しなかったこと以外は実施例1と同様にしたところ、ビーカーを一昼夜静置後は、ビーカーの底部に金が沈殿しており、有機相は赤茶色、水相は薄黄色であった。上記実施例1〜5及び比較例1の結果を下記表1にまとめた。
冷却工程までは実施例1と同様にして作製した還元後スラリーに含まれる固形分の量を測定するため、該還元後スラリーをメンブレンフィルターを用いて吸引濾過して秤量したところ、固形分の量は湿潤状態で3.3gであった。秤量後は該固形分と濾液とを混合して再度還元後スラリーの形態に戻した後、25℃に維持した状態で撹拌しながら酸化剤として25wt%の亜塩素酸ソーダ水溶液を少しずつ添加して酸化処理を行った。目視で変色が確認できた時点で添加を終えた。この酸化処理後のスラリーをビーカーに入れて一昼夜静置した後に観察したところ、薄オレンジ色の有機相からなる上層と、オレンジ色の水相からなる下層とに分離していた。このビーカー内の全量を上記と同様の条件で濾過して秤量したところ、固形分の量は湿潤状態で3.3gとなり、固形分の量には変化がなかった。
冷却工程までは実施例1と同様にして還元後スラリーを得た後、この還元後スラリーに対して酸化処理を行ってから静置することで形成した上層側の有機相を汲み出した。具体的には、冷却工程により25℃に冷却された処理液をその温度を維持した状態で撹拌しながら、酸化剤として25wt%の亜塩素酸ソーダ水溶液を少しずつ添加した。目視で変色が確認できた時点で添加を終えた(酸化処理工程)。
酸化処理工程までは実施例7と同様にして酸化処理済みスラリーを得た後、このスラリーを濾過して固形分の金を回収した。濾過により得た濾液をビーカー内で一昼夜静置させたところ、底部に新たな沈殿はみられなかった。一方、上記の濾過で回収した固形分の中から比較的大きい粒子をランダムに複数個サンプリングして拡大鏡で観察したところ、油膜による干渉縞を有するものと、油膜による干渉縞を有しないものが存在していた。これら干渉縞のあるものとないものを湿潤状態のまま天日下に1日晒したところ、前者は干渉縞が維持されており、後者は干渉縞を有していなかった。
Claims (7)
- 金を含有する銅電解スライムの浸出液に対して有機溶媒で金の抽出を行い、得られた金含有有機相に水を加えて該金含有有機相と水相との混合液を作製すると共に、該水相のハロゲン化物濃度を高めた後、該金含有有機相と水相との混合液を還元処理して金を析出させる金の製造方法であって、該還元処理後の有機相と水相との混合液からなり且つ析出した金を含む処理液に対して酸化剤を添加して酸化処理した後、油水分離及び固液分離を行なうことを特徴とする金の製造方法。
- 前記酸化剤が亜塩素酸ナトリウムであることを特徴とする、請求項1に記載の金の製造方法。
- 前記還元処理では前記金含有有機相と水相との混合液を液温85〜95℃まで加熱し、前記酸化剤の添加の際は前記処理液を液温25〜50℃まで冷却することを特徴とする、請求項1又は2に記載の金の製造方法。
- 前記酸化処理は、前記有機相が赤茶色から薄オレンジ色に変色し、且つ前記水相が薄黄色から黄色又はオレンジ色に変色したことを目視にて確認した時点で前記酸化剤の添加を終わらせることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の金の製造方法。
- 銀塩化銀電極を参照電極とする前記水相の酸化還元電位が800mV以上1000mV以下となるように前記酸化剤を添加することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の金の製造方法。
- 前記酸化処理した後の処理液に対して、先ず前記油水分離として静置させることで上層側に形成される有機相を取り除いた後、残部を前記固液分離することで金を回収することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の金の製造方法。
- 前記酸化処理した後の処理液に対して、先ず前記固液分離することで金を回収した後、残部を前記油水分離することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の金の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016088017 | 2016-04-26 | ||
JP2016088017 | 2016-04-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017197844A JP2017197844A (ja) | 2017-11-02 |
JP6919309B2 true JP6919309B2 (ja) | 2021-08-18 |
Family
ID=60239006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017087178A Active JP6919309B2 (ja) | 2016-04-26 | 2017-04-26 | 銅電解スライムからの金の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6919309B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7183748B2 (ja) * | 2018-01-29 | 2022-12-06 | 住友金属鉱山株式会社 | 銅電解スライムからのセレンの回収方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0711353A (ja) * | 1993-04-27 | 1995-01-13 | Agency Of Ind Science & Technol | 金属の溶解方法及び回収方法 |
JP3837879B2 (ja) * | 1997-11-11 | 2006-10-25 | 住友金属鉱山株式会社 | 金属イオンの還元析出方法 |
JP2005273009A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-10-06 | Mitsubishi Materials Corp | 金の回収方法および製造方法 |
FI122685B (fi) * | 2010-06-09 | 2012-05-31 | Outotec Oyj | Menetelmä kullan ottamiseksi talteen neste-nesteuutolla |
JP6011809B2 (ja) * | 2013-11-29 | 2016-10-19 | 住友金属鉱山株式会社 | 嵩密度の高い金粉の製造方法 |
-
2017
- 2017-04-26 JP JP2017087178A patent/JP6919309B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017197844A (ja) | 2017-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3616314B2 (ja) | 銅電解殿物の処理方法 | |
JP4352823B2 (ja) | 硫化銅鉱物を含む銅原料の精錬方法 | |
JP5454461B2 (ja) | 銅電解スライムからのセレンの回収方法 | |
JP3087758B1 (ja) | 銅電解スライムからの有価金属の回収方法 | |
CN106521177A (zh) | 铂族金属的分离方法 | |
JP6810887B2 (ja) | セレン、テルル、および白金族元素の分離回収方法 | |
CN104694751B (zh) | 一种从湿法炼锌浸出液中脱除氯离子的方法 | |
JP6919309B2 (ja) | 銅電解スライムからの金の製造方法 | |
JP2012246198A (ja) | セレンの湿式法による精製方法 | |
JP3943564B2 (ja) | Se含有物の塩化処理方法 | |
JP5447357B2 (ja) | 銅電解スライムの塩素浸出方法 | |
WO2016104594A1 (ja) | 脱銅スライムに含まれる有価金属の浸出方法 | |
JP7006332B2 (ja) | 金粉の製造方法 | |
TWI391495B (zh) | Rhodium recovery method | |
JP2012246197A (ja) | セレンの湿式法による精製方法 | |
JP6933151B2 (ja) | 銅電解スライムからのセレンの回収方法 | |
JP4168959B2 (ja) | 銅電解澱物の浸出方法 | |
JPH0781172B2 (ja) | 銀精錬鉱泥の精製方法 | |
JP2006348375A (ja) | 銀回収方法 | |
JP2018044201A (ja) | 金属含有塩酸酸性液の処理方法 | |
JP6585955B2 (ja) | セレン白金族元素含有物からRu、RhおよびIrを分離する方法 | |
JP2006233317A (ja) | 金の回収方法 | |
TW201237185A (en) | Metal separation process | |
JP7198036B2 (ja) | セレンの製造方法 | |
JP7183748B2 (ja) | 銅電解スライムからのセレンの回収方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201015 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210622 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210705 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6919309 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |