JP6918907B2 - 乗客コンベアの乗降部カバー構造 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、乗客コンベアの乗降部カバー構造に関する。
従来、乗客コンベアであるエスカレータや移動歩道(所謂、動く歩道)等では、安全な運行を実現するために、定期的な点検やメンテナンスを実施している。乗客コンベアの場合、駆動機構等は、移動路の始まり部分及び終わり部分の乗降部の床下に形成された床下空間に収納されている場合が多い。つまり、保守点検作業時には、乗客コンベアの運行を一時中断して、乗降部の床下空間の開口部を覆う乗降板を取り外して、開口部を露出させた状態で、点検やメンテナンス等の作業を実施することになる。そこで、乗降部の床下空間の開口部を覆う乗降板の移動を行い易くする構造や乗降板の固定作業を効率的行うことができる構造等が提案されている。
特開2006−103872号公報 特開2009−143657号公報
しかしながら、従来の乗降板は、所定の強度を確保するために、金属板等で構成される踏板と、その踏板を支える鋼材等で構成される補強部分(フレーム)とが接続されて一体化されている。その結果、乗降板が非常に重く、取り扱いが大変であるという問題があった。例えば、乗降板を取り外したり移動させたりして、床下空間の開口部を露出させるたり封鎖させたりする場合の工数が増大したり、乗降板の着脱のための労力が増大してしまう場合があり、効率的な作業ができないとともに、作業コストが増大してしまうという問題があった。そこで、従来の乗降板の強度を維持しつつ、容易な取り扱いが可能な乗客コンベアの乗降部カバー構造が提供できれば、作業効率が向上し保守点検コストが軽減可能となり、有意義である。
実施形態の乗客コンベアの乗降部カバー構造は、例えば、複数の補強部材と、接続部材と、踏板部材と、を備える。補強部材は、乗客コンベアの乗降領域に形成された開口部を覆う短冊状の部材であり、断面形状が略台形形状の中空の筒状部材である。接続部材は、補強部材の長手方向の端部を相互に接続するとともに、相互接続された補強部材の接続位置を長手方向の回動軸として回動させて、複数の補強部材を巻回可能とする。踏板部材は、接続部材によって接続された複数の補強部材で形成される載置面を覆うとともに、載置面に着脱可能に固定される。
図1は、実施形態の乗客コンベアの乗降部カバー構造を適用可能な乗客コンベアの一例としてのエスカレータについて、下階から上階を見上げた状態を示す例示的かつ模式的な図である。 図2は、実施形態の乗客コンベアの乗降部カバー構造の補強部材が床下空間を画成する機械室フレーム上に配置されるとともに、踏板部材が取り外された状態を示す例示的かつ模式的な斜視図である。 図3は、実施形態の乗客コンベアの乗降部カバー構造の補強部材を接続部材で接続した状態を示す例示的かつ模式的な斜視図である。 図4は、実施形態の乗客コンベアの乗降部カバー構造を適用したエスカレータで、床下空間の開口部を開放した状態を示す例示的かつ模式的な斜視図である。 図5は実施形態の乗客コンベアの乗降部カバー構造の補強部材と踏板部材との組み合わせ準備状態を示す例示的かつ模式的な側面図である。 図6は実施形態の乗客コンベアの乗降部カバー構造の補強部材と踏板部材を組み合わせて固定した状態を示す例示的かつ模式的な側面図である。 図7は実施形態の乗客コンベアの乗降部カバー構造の補強部材と踏板部材を組み合わせて固定した状態を示す例示的かつ模式的な断面図である。 図8は実施形態の乗客コンベアの乗降部カバー構造の補強部材を巻回した状態を示す例示的かつ模式的な側面図である。
以下に、実施形態に係る乗客コンベアの乗降部カバー構造を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれ、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<実施形態>
図1は、実施形態の乗客コンベアの乗降部カバー構造Mを適用可能な乗客コンベアの一例としてのエスカレータ10について、下階から上階を見上げた状態を示す例示的かつ模式的な図である。図2は、乗客コンベアの乗降部カバー構造Mの補強部材20(補強フレーム20F)が床下空間を画成する機械室フレームSF上に配置され、踏板部材18が取り外された状態を示す例示的かつ模式的な斜視図である。図3は、乗客コンベアの乗降部カバー構造Mの補強部材20を接続部材22で接続した状態を示す例示的かつ模式的な斜視図である。また、図4は、乗客コンベアの乗降部カバー構造Mを適用したエスカレータで床下空間Sの開口部Saを開放した状態を示す例示的かつ模式的な斜視図である。
図1において、エスカレータ10は、複数のステップ12(踏み段ともいう)を無端状に連結して、これを周回駆動させることで移動路14を構成している。この移動路14に対する乗降部16(移動路14の進行方向前方(上階部)及び後方(下階部)の床面)には、踏板部材18(乗降板という場合もある)が設けられている。乗降部16の床下には、移動路14を周回駆動するための駆動機構Nを収容する床下空間S(図4参照)が形成されている。駆動機構Nは、モータ、減速機などを介して回転駆動される駆動側のスプロケットおよび従動側のスプロケットとの間に掛け渡される駆動チェーンなどで構成される。そして、駆動チェーンに連結された複数のステップ12を周回駆動することで移動路14を移動状態として、ステップ12に乗る乗客や荷物を上階と下階との間で運搬する。この駆動機構Nを収容する床下空間S(機械室ともいう)は、建物の上下階に渡って設けられるトラスT(構造フレーム:図2参照)に固定される機械室フレームSFによって画成されている。そして、駆動機構N等は、機械室フレームSFやトラスT等により支持及び固定されている。なお、踏板部材18は、乗降部16の部分で開口した床下空間Sの開口部Sa(図4参照)を覆い、例えばボルト18a等で固定され、床下空間Sの開口部Saを閉塞している。踏板部材18は、例えば、エスカレータ10のメンテナンス等の際でエスカレータ10の運行が中止されている場合に取り除かれ、メンテナンス作業等を実行可能にする。
本実施形態の乗降部カバー構造Mは、図2に示されるように、踏板部材18と、当該踏板部材18を支持する複数の補強部材20、及び図3に示すように、隣接する補強部材20を連結する接続部材22と、を含む。なお、以下の説明において、接続部材22で接続(連結)された複数の補強部材20の連結体を補強フレーム20Fという。
踏板部材18は、例えば、ステンレス鋼板や鉄鋼板等の金属で形成され、補強部材20(補強フレーム20F)に対して着脱可能である。例えば、ボルト18a等によって、補強部材20(補強フレーム20F)とともに床下空間を画成している機械室フレームSFの一部に固定可能である。なお、踏板部材18の裏面側には、補強部材20を接続部材22で接続した場合に生じる溝部20M(凹条部)に係合可能な突起部18Pが設けられている。この突起部18Pは、踏板部材18の幅(移動路14の移動方向と直行する方向の幅)の全幅に形成された凸条突起でもよいし、溝部20Mに部分的に係合する突起でもよい。なお、突起部18Pを設けることにより踏板部材18の剛性向上(例えば、撓みの軽減や抑制)に寄与できる。特に突起部18Pを凸条突起とすることで、剛性向上が容易にできる。溝部20Mと突起部18Pとの係合状態及びその機能に関しては、後述する。
補強部材20は、エスカレータ10の乗降部16に形成された床下空間Sの開口部Saを覆う短冊状の部品である。補強部材20は、例えば、図2に示されるように、床下空間Sを画成する機械室フレームSFの設置幅(移動路14の移動方向と直行する方向の幅)に対応し、設置幅方向に対向する機械室フレームSFに掛け渡すことができる長さを備える。図3に示されるように、補強部材20は、断面形状が略台形形状の中空の筒状部材(棒状部材)であるが、補強部材20の断面形状は、図に示されるように、複数の補強部材20を接続部材22で連結(接続)した場合に、巻回姿勢を実現できればよく、他の断面形状でもよい。また、図3に示す例では、補強部材20を中空材で棒状部材を形成しているが、他の実施形態においては、中実材で棒状部材を形成してもよい。中空構造とすることにより補強部材20(補強フレーム20F)の軽量化、しいては乗降部カバー構造Mの軽量化に寄与することができる。
本実施形態の補強部材20は、図3に示されるように、ベース部材20aとトップ部材20bとで構成されている。ベース部材20aは、鋼材等で構成される扁平な平板形状の部材である。一方、トップ部材20bは、鋼板等を例えば曲げ加工して形成した断面が略台形形状の部材であり、例えば、溶接等によりベース部材20aに接続される。前述したように、平板形状のベース部材20aと断面略台形形状のトップ部材20bとを接続することで、中空構造の補強部材20を形成することが可能で、補強部材20の軽量化に寄与できる。また、トップ部材20bの長辺面20b1をベース部材20aに接続し、短辺面20b2を補強部材20の上面側とすることで、複数の補強部材20を接続部材22で連結した場合に、トップ部材20bの長辺面20b1側が短辺20M1となり、トップ部材20bの短辺面20b2側が長辺20M2となる逆台形形状の溝部20Mが形成できる。この場合、接続部材22によって、長手方向を回動軸Oとして連結された補強部材20が、回動軸Oを中心に補強部材20の短辺面20b2が互いに接近するように回動した場合、補強部材20の短辺面20b2側の角領域20cが早々に接触して回動を妨げてしまうことを回避することができる。つまり、溝部20Mは、補強部材20の回動時の逃げスペースとして機能することになる。その結果、接続部材22によって連結された複数の補強部材20(補強フレーム20F)は、図4に示されるように、円筒形状の巻回姿勢を実現し易くなる。
接続部材22は、隣接する二つの補強部材20を、回動軸Oを中心として回動させることができればよく、例えば、一般的なヒンジを用いることができる。接続部材22は、前述したように短冊状の補強部材20が長手方向の回動軸Oを中心に回動可能なように、隣接する補強部材20を相互接続する。接続部材22は、補強部材20の長手方向の長さが、例えば、1.5mの場合、回動軸O方向の例えば、3箇所に配置される。補強部材20の数は、補強部材20の回動し易さや巻回時、非巻回時の姿勢安定性等を応じて、適宜設定することができる。なお、接続部材22によって連結された補強部材20(補強フレーム20F)の載置面(短辺面20b2の連続面)に踏板部材18を載置する場合、踏板部材18の重量及び踏板部材18に乗る乗客等の重量は、補強部材20で受けることになる。つまり、接続部材22には実質的な負荷はかからない、したがって、接続部材22の態様は、補強部材20が接続部材22によって連結されて、短辺面20b2側が互いに接近するように回動させることができればよい。したがった、接続部材22は、例えば、可撓性を有する合成樹脂材料や薄い金属板、繊維等で形成された接続バンド等でもよい。また、ヒンジと接続バンドを組み合わせてりようしてもよい。なお、接続部材22で相互接続される補強部材20の接続数は、開口部Saの大きさ(面積)に応じて変更可能である。図2の場合、5本を接続した例であるが、開口部Saの大きさに応じて、増減してよい。また、開口部Saを1セットの補強フレーム20Fで覆うように構成してもよいし、複数セットの補強フレーム20Fで覆うように構成してもよい。
図5は、乗客コンベアの乗降部カバー構造Mの補強部材20(補強フレーム20F)と踏板部材18との組み合わせ準備状態を示す例示的かつ模式的な側面図である。また、図6は、乗客コンベアの乗降部カバー構造Mの補強部材20(補強フレーム20F)と踏板部材18を組み合わせて固定した状態を示す例示的かつ模式的な側面図である。また、図7は、図6の補強部材20(補強フレーム20F)と踏板部材18とを組み合わせ、ボルト18aで固定した状態を示す、ボルト18aの位置における例示的かつ模式的な断面図である。
前述したように、断面形状が略台形形状の補強部材20の短辺面20b2を踏板部材18の載置面側にして、接続部材22で接続(連結)して補強フレーム20Fとした場合、隣接する補強部材20の間に、略逆台形形状の溝部20Mが形成される。一方、踏板部材18の裏面側(乗客が立つ側とは逆の面、すなわち、補強部材20の載置面側)には、溝部20Mの形成される位置に対応するとともに、溝部20Mの形状に対応する形状の突起部18Pが形成されている。つまり、接続部材22で相互接続される複数の補強部材20で形成される載置面と、踏板部材18における補強部材20の載置面に接続可能な接続面とのいずれか一方には凹部が形成され、他方には、凹部に係合可能な凸部が形成される。したがって、図5、図6に示されるように、補強フレーム20F(補強部材20)の載置面に踏板部材18を載置する場合、溝部20Mに突起部18Pを嵌め込むことができる。その結果、補強フレーム20Fに対する踏板部材18の位置決めを容易に行うことができる。なお、隣接する特定の補強部材20で形成される溝部20Mのみを、他の隣接する補強部材20で形成される溝部20Mと形状が異なるようにしてもよい。例えば、溝部20Mの回動軸Oと略直交する方向の幅が広くなるように、隣接する特定の補強部材20の形状のみ変更しておく。そして、幅を変更した特定の溝部20Mに係合するように、踏板部材18に形成する突起部18Pのうち一つの形状を変更しておく。そして、特定の溝部20Mと特定の突起部18Pを係合させることにより、補強フレーム20Fに対して、踏板部材18の載置位置を一義的に決定することが可能になり、踏板部材18の設置作業時の載置ミス(載置ずれ)等を防止することができる。
補強フレーム20F(補強部材20)及び踏板部材18を、床下空間Sを画成する機械室フレームSF等に固定する場合、図7に示されるように、締結部材であるボルト18aを利用し、踏板部材18及び補強フレーム20F(補強部材20)を機械室フレームSF及び機械室フレームSFが接続されているトラスTに共締めして固定する。図7に示されるように、踏板部材18の表面側には、ボルト18aによる締結を行う場合に、ボルト18aの頭部が踏板部材18の表面から突出しないように、ボルト用凹部18bが形成され、踏板部材18を補強フレーム20Fに固定した際に踏板部材18の表面が扁平になるように構成されている。また、図7に示されるように、補強フレーム20FとトラスTとの間には、機械室フレームSFの他、トラスTに対する機械室フレームSF、つまり補強フレーム20F及び踏板部材18の高さ調整を行うためのスペーサ24が介在されている。なお、機械室フレームSFには、当該機械室フレームSFをエスカレータ10が設置される建物の躯体側に嵌め込む場合に、躯体に形成された穴部に対する機械室フレームSFの位置決めを行い易くするためのフチ金材SFaが固定されている。
このように構成されるエスカレータ10の乗降部カバー構造Mの取り扱いについて、図4を用いて説明する。
エスカレータ10の点検やメンテナンスのために、床下空間Sの開口部Saを開放する場合、まず、エスカレータ10の運行、利用を中止し、乗客が領域に進入しないようにする。そして、踏板部材18のボルト18aを外して踏板部材18を補強部材20から取り外し、点検/メンテナンス作業の妨げにならない位置に移動する。前述したように、踏板部材18は補強フレーム20F(補強部材20)に対して着脱可能である。つまり、作業者は、補強フレーム20F(補強部材20)の重量が含まれない踏板部材18のみを移動させることになる。したがって、補強部材と踏板とが一体化されていた従来品に対して、補強フレーム20Fから分離された重量の軽い踏板部材18の移動を容易に行うことができる。例えば、作業員一人での着脱作業が可能になる。なお、図3の場合、床下空間Sの開口部Saは、3枚の踏板部材18によって覆われているが、踏板部材18の枚数(大きさ)は、変更可能であり、例えば、踏板部材18の枚数を増やして踏板部材18一枚当たりの重量を軽くし、作業負荷を軽減するようにしてもよい。なお、踏板部材18は、乗客の通行や、荷物等の接触等により変形、摩耗、破損等が発生する場合がある。本実施形態の乗降部カバー構造Mは、補強フレーム20F(補強部材20)に対して、踏板部材18が着脱可能であるため、踏板部材18のみを単独で交換可能である。その結果、乗降部カバー構造Mの運用コストの低減、およびメンテナンス性の向上にも寄与できる。
続いて、補強フレーム20Fを接続部材22の部分で回動軸O回りに回動させて(図3参照)、図4に示すように巻回姿勢にして、例えば、開口部Saの一端側に寄せる。この場合、補強フレーム20Fの巻回は、補強部材20を機械室フレームSFに沿って転がして巻き上げるのみである。また、踏板部材18は、中空構造による軽量化が施されているため、巻回作業をより容易に行うことができる。したがって、踏板と補強部材とが一体化された従来品のように、持ち上げて移動させる場合に比べて、作業負荷を著しく軽減することができる。なお、図4に示されるように、補強部材20のうち少なくとも一つは、接続部材22によって相互接続された複数の補強部材20が接続位置で回動して巻回姿勢を形成した場合、その巻回姿勢を維持する姿勢維持部材として、例えば固定フック26を備える。例えば、補強フレーム20Fの端部の補強部材20に固定された固定フック26を巻回姿勢の他の補強部材20に掛けることにより、巻回姿勢の維持ができる。なお、固定フック26は、金属製のフックでもよいし、樹脂バンドやゴムバンド、ロープ、ワイヤー等でもよく、同様の効果を得ることができる。
この状態で、作用員は床下空間Sに入り、点検、メンテナンス等の作業を実施することができる。作業終了後は、上述と逆の手順で、床下空間SWの開口部Saを閉鎖する。すなわち、巻回姿勢の補強フレーム20Fの固定フック26を外し、補強フレーム20Fを機械室フレームSFに沿って広げる。そして、補強フレーム20Fの載置面に踏板部材18を載置し、ボルト18aを用いて固定する。この場合、補強フレーム20Fに対する踏板部材18の位置決めは、補強フレーム20F側の溝部20Mと踏板部材18の裏面側の突起部18Pによって可能である。また、補強フレーム20Fの端部を例えば、開口部Saの端部に併せる等の位置決めを行うことにより、機械室フレームSFに対する補強フレーム20Fの位置決めができる。その結果、ボルト18aを用いた、踏板部材18、補強フレーム20F(補強部材20)、機械室フレームSF(トラスT)との共締めを容易に行うことができる。
このように、本実施形態の乗降部カバー構造Mは、例えば、複数の補強部材20と、接続部材22と、踏板部材18と、を備える。補強部材20は、エスカレータ10の乗降領域に形成された開口部Saを覆う短冊状の部材である。接続部材22は、補強部材20の長手方向の端部を相互に接続するとともに、相互接続された補強部材20の接続位置を長手方向の回動軸Oとして回動させた、複数の補強部材20を巻回可能とする。踏板部材18は、接続部材22によって接続された複数の補強部材20で形成される載置面を覆うとともに、載置面に着脱可能に固定される。この構成によれば、例えば、従来のような強度を維持しつつ、踏板部材18と補強部材20の分離構造により、取り扱う各部品の軽量化が可能になる。つまり、容易な取り扱いが可能なエスカレータ10の乗降部カバー構造Mが提供できる。その結果、作業効率を向上させ、保守点検コストの軽減に寄与することができる。
図8は、補強フレーム20Fの他の巻回姿勢を示す例示的かつ模式的な図である。図4で示した補強フレーム20Fの巻回姿勢は、一重巻きである。一方、図8に示す補強フレーム20Fは、多重巻きである点が異なるのみで、固定フック26で巻回姿勢を維持する点等は同様である。したがって、接続部材22による補強部材20の接続(連結)個数が多くなった場合、すなわち、床下空間Sの開口部Saの大きさ(面積)が広い場合でも、開口部Saの大きさに対応できる補強フレーム20Fを安定した巻回姿勢に巻き上げることができる。この場合、巻回中心に近い溝部20Mの幅を広げておくことにより、よりコンパクトな巻回姿勢が実現できる。なお、この場合、補強フレーム20Fの重量は、連結する補強部材20の数に応じて増加するが、前述したように、機械室フレームSFに沿って、補強部材20を転がして巻き上げるのみなので、作業負荷の実質的に増加は伴わない。
なお、図4に示す例では、巻回姿勢の補強フレーム20Fを開口部Saの一端側に寄せて、点検作業やメンテナンス作業を行う例を示したが、巻回姿勢の補強フレーム20Fを開口部Saから他の場所に移動してもよい。また、この場合、補強フレーム20Fの重量を軽くするために、補強フレーム20Fにおける補強部材20の連結数を少なくしてもよい。補強部材20の連結数が少ない場合では、補強フレーム20Fは、固定フック26により巻回姿勢が維持された状態となっているので、扱いが容易でありスムーズな移動作業を行うことができる。また、図4に示される例の場合、補強フレーム20Fは、各補強部材20をステップ12に向かう方向に転がして巻回して、開口部Saの端部に留置している。他の実施形態では各補強部材20をステップ12から遠ざかる方向に転がし巻回して、開口部Saの逆側の端部や、開口部Saから外れた乗降部16の領域に移動させてもよい。また、補強フレーム20Fの開口部Saに対する配置を90°回して、エスカレータ10の側方の位置に移動してもよい。
また、図5、図6では、補強フレーム20F(補強部材20)と踏板部材18の位置決めを、溝部20Mと突起部18Pとの係合によって行う例を示した。別の実施形態では、補強部材20の短辺面20b2に凹部または凸部を設け、踏板部材18の裏面に、短辺面20b2に形成された凹部または凸部と係合可能な凸部または凹部を形成するようにしてもよい。この場合も補強フレーム20Fに対する踏板部材18の位置決めを容易に行うことができる。
なお、上述した乗降部カバー構造Mは、エスカレータ10に適用する場合を説明した。他の実施形態としては、乗客コンベアの他の形態、例えば移動歩道(所謂、動く歩道)に、上述した乗降部カバー構造Mを適用することも可能で、同様の効果を得ることができる。また、移動路14の一部でステップ12が水平に移動したり、移動路14の途中で上りと下りが混在したりするよう乗客コンベアにも適用可能であり、同様効果を得ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 エスカレータ、12 ステップ、14 移動路、16 乗降部、18 踏板部材、18P 突起部、20 補強部材、20F 補強フレーム、20M 溝部、22 接続部材、26 固定フック(姿勢維持部材)、M 乗降部カバー構造。

Claims (4)

  1. 乗客コンベアの乗降領域に形成された開口部を覆う短冊状の複数の補強部材と、前記補強部材の長手方向の端部を相互に接続するとともに、相互接続された前記補強部材の接続位置を前記長手方向の回動軸として回動させて、複数の前記補強部材を巻回可能にする接続部材と、前記接続部材によって接続された複数の前記補強部材で形成される載置面を覆うとともに、前記載置面に着脱可能に固定される踏板部材と、を備え、前記補強部材は、断面形状が略台形形状の中空の筒状部材である、乗客コンベアの乗降部カバー構造。
  2. 前記補強部材のうち少なくとも一つは、前記接続部材によって相互接続された複数の補強部材が前記接続位置で回動して巻回姿勢を形成した場合、前記巻回姿勢を維持する姿勢維持部材を備える、請求項1に記載の乗客コンベアの乗降部カバー構造。
  3. 前記接続部材で相互接続される複数の前記補強部材で形成される前記載置面と前記踏板部材の前記載置面に接続可能な接続面とのいずれか一方には凹部が形成され、他方には、前記凹部に係合可能な凸部が形成されている、請求項1または請求項2に記載の乗客コンベアの乗降部カバー構造。
  4. 前記接続部材で相互接続される複数の前記補強部材の接続数は、前記開口部の大きさに応じて変更可能である、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の乗客コンベアの乗降部カバー構造。
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