JP2005154025A - エレベーターの乗客救出装置及び乗客救出方法 - Google Patents

エレベーターの乗客救出装置及び乗客救出方法 Download PDF

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健一 藤谷
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利昭 松尾
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Abstract

【課題】救出かごの高さ位置と非常停止かごの停止位置とが同一でなくとも、乗客の救出を円滑に行うことを可能にしたエレベーターの乗客救出装置及び乗客救出方法の提供を目的とする。
【解決手段】上記目的は、一対の乗りかご2、3の非常救出口より外方に突出させた据付け踏み段2C、3C間に長さ調整可能な渡し板部材4を渡すと共に、一対の乗りかご2、3の非常救出口より外方に突出させた据付け手摺り2D、3D間に、長さ調整可能な非常救出用手摺り2D、3Dを渡した後、一対の乗りかご2、3のうち、停止高さの低い方の乗りかご2における据付け踏み段2Cと渡し板部材4をベルト6にて固定し、その後、非常停止した一方の乗りかご3内の乗客を、渡し板部材4上を歩いて、他方の乗りかご2に移動させるようにすることにより、達成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、通常停止すべきではない位置に非常停止した乗りかご内に閉じ込められた乗客を救出するのに好適なエレベーターの乗客救出装置及び乗客救出方法に関するものである。
一般に、高層ビルに設置されるエレベーター群においては、低層階、中層階及び高層階に区分して、例えば、低層階及び中層階の各階床には出入口を設けずに、かつ、高層階の各階床には出入口を設け、しかも、低層階及び中層階の各階床では乗りかごを停止させずに、かつ、高層階の各階床では乗りかごを停止させるようにすることにより、高層階を利用する乗客に対するサービスを向上させる方式が数多く採用されている。この方式であると、事故等により各階床に出入口のない低層階若しくは中層階に乗りかごが停止した場合には、その停止した乗りかご内の乗客を救出することが困難となる。
そこで、事故等により各階床に出入口のない低層階若しくは中層階に乗りかごが停止した場合には、隣接設置された他の乗りかごを停止した乗りかごの高さ位置まで走行させた後、停止した乗りかごの非常救出口から隣接設置された他の乗りかごの非常救出口に、停止した乗りかご内の乗客を移動させることにより、乗客を救出するという方法が用いられていた。
そして、前記乗客救出方法に使用する乗客救出装置として、乗りかごの非常救出口より外方に突出する据付け踏み段及び据付け手摺りを設け、その据付け踏み段に固定されてその据付け踏み段より外方に延在させることが可能な折り畳み式踏み段を設けると共に、据付け手摺り側に回動可能に取り付けられてその据付け手摺りにより外方に延在させることが可能な回動手摺りを設けるようにしたものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。また、前記乗客救出方法に使用する乗客救出装置として、一方の乗りかごの非常救出口から他方の乗りかごの非常救出口まで延びる踏み板を、乗りかごのかご床下部に引き出し自在に設けるようにしたものが知られていた(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−87204号公報(段落番号0008〜0013、図2〜図3) 特開平6−255920号公報(段落番号0020〜0027、図1〜図2)
しかしながら、前記特開平10−87204号公報に記載の乗客救出装置では、乗りかごの据付け踏み段及び据付け手摺りに、折り畳み式踏み段及び回動手摺りを取り付ける工事が乗りかご毎に必要となり、しかも、折り畳み式踏み段は、クランク式の支持部材を必要とするものであって、低価格化を図ることが困難であるという問題があった。
また、前記特開平6−255920号公報に記載の乗客救出装置では、乗りかごのかご床下部に、隣接する他の乗りかごの非常救出口まで延びる踏み板を引き出し自在に取り付ける大幅な改造工事が乗りかご毎に必要となり、低価格化を図ることが困難であるという問題があった。
さらに、前記特開平10−87204号公報に記載の乗客救出装置及び前記特開平6−255920号公報に記載の乗客救出装置は、いずれも、通常停止すべきではない位置に非常停止した乗りかご(以下、非常停止かごと称す)の乗客を救出するために、隣接設置された乗りかご(以下、救出かごと称す)を走行させて、その非常停止かごの高さ位置と救出かごの高さ位置を略同一しなければ、使用できない。ところが、既設のエレベーター群においては、乗りかごの停止位置検出装置に精度の粗いものがあり、非常停止かごの停止位置に向って救出かごを走行させた後、非常停止かごの停止位置に救出かごを停止させるように指令しても、救出かごの停止位置と非常停止かごの停止位置とが同一とはならず、非常停止かごの高さ位置と救出かごの高さ位置の差が50cm程度になってしまうものがある。そのために、前記特開平10−87204号公報に記載の乗客救出装置及び前記特開平6−255920号公報に記載の乗客救出装置を、既設のエレベーター群において使用する場合には、救出かごを再度走行させて救出かごの高さ位置を非常停止かごの停止位置と同一となるように微調整する必要があり、乗客の救出を円滑に行うことができないという問題があった。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その第1の目的は、乗りかご毎に取り付け工事を必要とせずに、かつ、救出かごの高さ位置と非常停止かごの停止位置とが同一でなくとも、救出かごと非常停止かごに装着することのできる構造簡単なエレベーターの乗客救出装置を提供することにある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その第2の目的は、救出かごの高さ位置と非常停止かごの停止位置とが同一でなくとも、乗客の救出を円滑に行うことのできるエレベーターの乗客救出方法を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために、本発明は、隣接設置された一対の乗りかごの対向側面にそれぞれ非常救出口を設け、これら非常救出口に非常救出扉を設けると共に、非常救出扉を開いた際に、前記非常救出口より外方に突出する据付け踏み段及び据付け手摺りを前記一対の乗りかごにそれぞれ設けてなるエレベーターの乗客救出装置において、隣接設置された一対の乗りかごの非常救出口よりそれぞれ外方に突出させた据付け踏み段間を渡す長さ調整可能な渡し板部材を、前記据付け踏み段に取り外し可能に設けると共に、隣接設置された一対の乗りかごの非常救出口よりそれぞれ外方に突出させた据付け手摺り間を渡す長さ調整可能な非常救出用手摺りを、前記据付け手摺りに取り外し可能に設け、しかも、前記一対の乗りかごのうち、停止高さの低い方の乗りかごにおける据付け踏み段と前記渡し板部材をベルトにて固定してなることを特徴としている。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明は、隣接設置された一対の乗りかごのうち、通常停止すべきではない位置に非常停止した一方の乗りかごに向って他方の乗りかごを走行させた後、その他方の乗りかごを一方の乗りかごに隣接させて停止させ、その後、一対の乗りかごの対向側面に設けた非常救出扉を開いて非常救出口より外方に据付け踏み段及び据付け手摺りを突出させるようにしたエレベーターの乗客救出方法において、一対の乗りかごの非常救出口よりそれぞれ外方に突出させた据付け踏み段間に長さ調整可能な渡し板部材を装着すると共に、一対の乗りかごの非常救出口よりそれぞれ外方に突出させた据付け手摺り間に、長さ調整可能な非常救出用手摺りを装着し、さらに、一対の乗りかごのうち、停止高さの低い方の乗りかごにおける据付け踏み段と前記渡し板部材をベルトにて固定し、その後、非常停止した一方の乗りかご内の乗客を、前記渡し板部材上を歩いて、他方の乗りかごに移動させるようにしたこと特徴としている。
本発明のエレベーターの乗客救出装置によれば、一対の乗りかごの停止位置が同一でない場合であっても、一対の乗りかごの非常救出口よりそれぞれ外方に突出させた据付け踏み段間に渡し板部材を、かつ、一対の乗りかごの非常救出口よりそれぞれ外方に突出させた据付け手摺り間に非常救出用手摺りを、それぞれ簡単に装着することができるので、一対の乗りかごの停止位置が同一となるように微調整するという作業が不必要となるため、乗客救出装置の装着作業が円滑に行われるとともに、渡し板部材及び非常救出用手摺りの取り付け工事を必要とせず、低価格化を図ることができる。
本発明のエレベーターの乗客救出方法によれば、一対の乗りかごの停止位置が同一でない場合であっても、一対の乗りかごの停止位置が同一となるように微調整するという作業をしなくてもよいので、円滑に乗客を救出すことができる。
以下、本発明に係るエレベーターの乗客救出装置の一実施形態を、図1〜図7に基づいて説明する。
図1に示す一実施形態のエレベーターの乗客救出装置1は、隣接設置された一対の乗りかご2、3の対向側面にそれぞれ非常救出口2A、3Aを設け、これら非常救出口2A、3Aに非常救出扉2B、3Bを設ける(図2参照)と共に、非常救出扉2B、3Bを開いた際に、非常救出口2A、3Aより外方に突出することが可能である据付け踏み段2C、3C及び据付け手摺り2D、3Dを一対の乗りかご2、3にそれぞれ設ける構成になっており、そして、隣接設置された一対の乗りかご2、3の非常救出口2A、3Aよりそれぞれ外方に突出させた据付け踏み段2C、3C間を渡す長さ調整可能な渡し板部材4を、据付け踏み段2C、3Cに取り外し可能に設けると共に、隣接設置された一対の乗りかご2、3の非常救出口2A、3Aよりそれぞれ外方に突出させた据付け手摺り2D、3D間を渡す長さ調整可能な非常救出用手摺り5を、据付け手摺り2D、3Dに取り外し可能に設け、しかも、一対の乗りかご2、3のうち、停止高さの低い方の乗りかご2における据付け踏み段2Cと渡し板部材4をベルト6にて固定するようにしてある。なお、図1〜図5における乗りかご3は、通常停止すべきではない位置に非常停止した乗りかごであるので、以下、非常停止かご3と称し、かつ、図1〜図5における乗りかご2は、非常停止かご3の乗客を救出するために非常停止かご3に向って走行させる乗りかごであるので、以下、救出かご2と称する。
非常救出扉2B、3Bは、非常時のみ開閉可能なように工夫され、かつ、管理されている。据付け踏み段2C、3C及び据付け手摺り2D、3Dは、通常は非常救出口2A、3Aの内方に折り畳まれて収納されており、乗客の救出作業が必要になった時に、図2及び図3に示すように、非常救出扉2B、3Bを開き、非常救出口2A、3Aから引き出して使用されるものである。渡し板部材4は、図4〜図7に示すように、第1平坦鋼板4Aとこの第1平坦鋼板4Aの上に重ね合わせる第2平坦鋼板4Bとからなり、長さを調整することができる構造になっている。第2平坦鋼板4Bの両側には、立ち上がり辺部4B−1を設け、この立ち上がり辺部4B−1に第2平坦鋼板4Bの長手方向に延びる1本の細長穴4B−2が設けられている。第1平坦鋼板4Aの両側には、立ち上がり辺部4A−1を設ける。この立ち上がり辺部4A−1には、第2平坦鋼板4Bの細長穴4B−2に嵌合する2個のボルト4A−2が設けられている。第1平坦鋼板4A及び第2平坦鋼板4Bの上面全体には、滑り防止用の凹凸が施されている。
渡し板部材4の両端、すなわち、第1平坦鋼板4Aの自由端側には、渡し板部材4と据付け踏み段2Cとの外れ止めとなる外れ止め部材4A−3が、かつ、第2平坦鋼板4Bの自由端側には、渡し板部材4と据付け踏み段3Cとの外れ止めとなる外れ止め部材4B−3が、それぞれ一体に形成されている。外れ止め部材4A−3、4B−3は、据付け踏み段2Cと救出かご2との間の隙間G1あるいは据付け踏み段3Cと非常停止かご3との間の隙間G2に挿入することが可能な爪状としてある。外れ止め部材4A−3と外れ止め部材4B−3は、同一形状としてある。渡し板部材4は、第1平坦鋼板4A及び第2平坦鋼板4Bを内方に向って押すと、第2平坦鋼板4Bの細長穴4B−2内を第1平坦鋼板4Aのボルト4A−2が摺動して、図6に示すように、縮んだ状態となって渡し板部材4の長手方向の寸法が短くなり、しかも、第1平坦鋼板4A及び第2平坦鋼板4Bを外方に向って引っ張ると第2平坦鋼板4Bの細長穴4B−2内を第1平坦鋼板4Aのボルト4A−2が摺動して、図7に示すように、延びた状態となって渡し板部材4の長手方向の寸法が長くなる。第1平坦鋼板4A及び第2平坦鋼板4Bは、軽量で折り曲がれにくい材料から形成することが好ましい。
非常救出用手摺り5は、図1に示すように、一端側を据付け手摺り2Dに、かつ、他端側を据付け手摺り3Dに、それぞれ取り外し可能に設けられており、長さを調整することができる構造になっている。非常救出用手摺り5は、軽量で折り曲がれにくい材料から形成されている。ベルト6は、第1平坦鋼板4Aを救出かご2の据付け踏み段2Cに固定することで、第1平坦鋼板4Aが据付け踏み段2Cから浮き上がることを阻止するためのものであって、幅の広い長尺体状であることが好ましく、第1平坦鋼板4A及び据付け踏み段2Cに取り外し可能に装着されている。渡し板部材4と非常救出用手摺り5とベルト6は、通常はエレベーターの機械室などの保管場所に収納されている。渡し板部材4は、図6に示すように、縮んだ状態で、保管場所に収納される。
上記構成からなる乗客救出装置1によれば、乗客救出作業が必要になったとき、保管場所から渡し板部材4と非常救出用手摺り5とベルト6を持ち出して、救出かご2の据付け踏み段2C及び据付け手摺り2Dと非常停止かご3の据付け踏み段3C及び据付け手摺り3Dに装着するようにすることで、使用が可能となるため、従来のような乗客救出装置の取り付ける工事が不必要となり、低価格化を図ることができる。しかも、乗客救出作業が終了後は、救出かご2の据付け踏み段2C及び据付け手摺り2Dと非常停止かご3の据付け踏み段3C及び据付け手摺り3Dとから、渡し板部材4と非常救出用手摺り5とベルト6を取り外して、その渡し板部材4と非常救出用手摺り5とベルト6を保管場所に収納しておくことができるので、別の乗りかごで乗客救出作業が必要になったときに使用することができるため、便利である。
また、上記構成からなる乗客救出装置1によれば、救出かご2を非常停止かご3に向って走行させた後、非常停止かご3に隣接させて救出かご2を停止させた際、救出かご2の高さ位置と非常停止かご3の停止位置とが同一でなくとも、渡し板部材4の長さを調整して、渡し板部材4における第1平坦鋼板4Aの外れ止め部材4A−3を据付け踏み段2Cと救出かご2との間の隙間G1に、かつ、渡し板部材4における第2平坦鋼板4Bの外れ止め部材4B−3を据付け踏み段3Cと非常停止かご3との間の隙間G2に、それぞれ挿入することにより、渡し板部材4を、救出かご2の据付け踏み段2Cと非常停止かご3の据付け踏み段3Cに傾斜させた状態で取り付けることができる。非常救出用手摺り5も、据付け手摺り2Dと据付け手摺り3Dに傾斜させた状態で取り付けることができる。したがって、再度、救出かご2を走行させることにより、救出かご2の高さ位置を非常停止かご3の停止位置と同一となるように、救出かご2の停止位置を微調整するという作業しなくてもよい。
また、第1平坦鋼板4Aの外れ止め部材4A−3を据付け踏み段2Cと救出かご2との間の隙間G1に挿入した状態で、第2平坦鋼板4Bをスライドさせれば、第2平坦鋼板4Bの外れ止め部材4B−3を据付け踏み段3Cと非常停止かご3との間の隙間G2に挿入可能な位置まで簡単に移動させることができるため、渡し板部材4の取り付け作業及び渡し板部材4の長さ調整作業が容易である。しかも、渡し板部材4は、外れ止め部材4A−3を据付け踏み段2Cと救出かご2との間の隙間G1に挿入し、かつ、外れ止め部材4B−3を据付け踏み段3Cと非常停止かご3との間の隙間G2に挿入することで、据付け踏み段2C、3Cに装着することができる。したがって、渡し板部材4の据付け踏み段2C、3Cへの装着作業は、難なく短時間で行われる。
また、救出かご2と据付け踏み段2Cの間の隙間G1から非常停止かご3と据付け踏み段3Cとの間の隙間G2までの間が渡し板部材4により覆われるので、救出かご2と非常停止かご3との間に安全な避難用足場を作ることができる。しかも、救出かご2の高さ位置が非常停止かご3の停止位置より低いので、渡し板部材4が非常停止かご3側から救出かご2側に向って傾斜した状態で据付け踏み段2C、3Cに取り付けられるために、第2平坦鋼板4Bの自由端側の上面を避難する乗客や避難誘導する保守員が踏むと、第1平坦鋼板4Aの自由端側が浮き上がろうとする。ところが、第1平坦鋼板4Aの自由端側がベルト6で据付け踏み段2Cに固定されているので、第1平坦鋼板4Aの自由端側が浮き上がることなく、安全である。
上記構成からなる乗客救出装置1による乗客救出方法の手順の一例を、次に説明する。
(1)まず、非常停止かご3が通常停止すべきではない位置に非常停止したならば、保守員は、渡し板部材4、非常救出用手摺り5及びベルト6を持って、救出かご2に乗り込み、救出かご2を非常停止かご3に向って走行させた後、非常停止かご3の高さ位置に隣接させて、救出かご2を停止させる。
(2)次に、渡し板部材4、非常救出用手摺り5及びベルト6を持って救出かご2に乗り込んだ保守員が、救出かご2の非常救出扉2Bを開いて非常救出口2Aより据付け踏み段2C及び据付け手摺り2Dを、図2及び図3に示すように、突出させると共に、非常停止かご3の乗客が、非常停止かご3内に設けた非常電話機による監視センターなどからの指示に基づき非常停止かご3の非常救出扉3Bを開いて非常救出口3Aより据付け踏み段3C及び据付け手摺り3Dを、図2及び図3に示すように、突出させる。
(3)次に、救出かご2に乗った保守員が、救出かご2の非常救出口2Aより外方に突出させた据付け踏み段2Cと非常停止かご3の非常救出口3Aより外方に突出させた据付け踏み段3Cとの間に、渡し板部材4の長さを調整しながら、その渡し板部材4を渡して取り付けると共に、救出かご2の非常救出口2Aより外方に突出させた据付け手摺り2Dと非常停止かご3の非常救出口3Aより外方に突出させた据付け手摺り3Dとの間に、非常救出用手摺り5の長さを調整しながら、その非常救出用手摺り5を渡して取り付ける。
(4)次に、救出かご2と非常停止かご3のうち、停止高さの低い方の救出かご2における据付け踏み段2Cと渡し板部材4をベルト6にて固定し、その後、非常停止した非常停止かご3内の乗客を、渡し板部材4上を歩かせて、救出かご2に移動させる
(5)非常停止かご3内の乗客を救出かご2に移動させたならば、保守員が、据付け手摺り2D、3Dから非常救出用手摺り5を、渡し板部材4からベルト6を、据付け踏み段2C、3Cから渡し板部材4を、それぞれ取り外して、渡し板部材4、非常救出用手摺り5及びベルト6を救出かご2内に入れると共に、救出かご2の非常救出扉2Bを閉じる。
(6)その後、保守員は、救出かご2を最寄りの階床の出入口まで走行させて、その出入口から乗客を避難させる。
上記のような乗客救出方法の手順によれば、救出かご2の高さ位置と非常停止かご3の停止位置とが同一でなくとも、救出かご2を再度走行させて救出かご2の高さ位置を非常停止かご3の停止位置と同一となるように微調整することなく、乗客救出装置1を救出かご2と非常停止かご3の間に設置することができ、円滑に乗客を救出すことができる。
上記一実施形態では、救出かご2の高さ位置が非常停止かご3の停止位置より低い場合について説明しているが、これに限定されるものではない。救出かご2の高さ位置が非常停止かご3の停止位置より高くなる場合には、非常停止かご3の据付け踏み段3Cと渡し板部材4をベルト6にて固定するようにすれば、上記構成からなる乗客救出装置1を使用することができる。また、上記一実施形態では、据付け踏み段2Cと救出かご2との間の隙間G1に、第1平坦鋼板4Aの外れ止め部材4A−3が挿入され、かつ、据付け踏み段3Cと非常停止かご3との間の隙間G2に、第2平坦鋼板4Bの外れ止め部材4B−3が挿入される場合について説明しているが、これに限定されるものではない。据付け踏み段2Cと救出かご2との間の隙間G1に、第2平坦鋼板4Bの外れ止め部材4B−3が挿入され、かつ、据付け踏み段3Cと非常停止かご3との間の隙間G2に、第1平坦鋼板4Aの外れ止め部材4A−3が挿入されるようにしてもよい。
本発明の一実施形態を示し、エレベーターの乗客救出装置の要部構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態を示し、一対の乗りかごの非常救出口より外方に据付け踏み段及び据付け手摺りをそれぞれ突出させた状態を示す概略上面図である。 本発明の一実施形態を示し、一対の乗りかごの非常救出口より外方に据付け踏み段及び据付け手摺りをそれぞれ突出させた状態を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態を示し、一対の乗りかごの据付け踏み段間に渡し板部材を取り付けた状態の要部側面図である。 本発明の一実施形態を示し、一対の乗りかごの据付け踏み段間に渡し板部材を取り付けた状態の要部上面図である。 本発明の一実施形態を示し、短く縮めた渡し板部材の側面図である。 本発明の一実施形態を示し、長く伸ばした渡し板部材の側面図である。
符号の説明
1 乗客救出装置
2 乗りかご(救出かご)
3 乗りかご(非常停止かご)
2A、3A 非常救出口
2B、3B 非常救出扉
2C、3C 据付け踏み段
2D、3D 据付け手摺り
4 渡し板部材
4A 第1平坦鋼板
4A−1 立ち上がり辺部
4A−2 ボルト
4A−3 外れ止め部材
4B 第2平坦鋼板
4B−1 立ち上がり辺部
4B−2 細長穴2
4B−3 外れ止め部材
5 非常救出用手摺り
6 ベルト

Claims (3)

  1. 隣接設置された一対の乗りかごの対向側面にそれぞれ非常救出口を設け、これら非常救出口に非常救出扉を設けると共に、非常救出扉を開いた際に、前記非常救出口より外方に突出する据付け踏み段及び据付け手摺りを前記一対の乗りかごにそれぞれ設けてなるエレベーターの乗客救出装置において、隣接設置された一対の乗りかごの非常救出口よりそれぞれ外方に突出させた据付け踏み段間を渡す長さ調整可能な渡し板部材を、前記据付け踏み段に取り外し可能に設けると共に、隣接設置された一対の乗りかごの非常救出口よりそれぞれ外方に突出させた据付け手摺り間を渡す長さ調整可能な非常救出用手摺りを、前記据付け手摺りに取り外し可能に設け、しかも、前記一対の乗りかごのうち、停止高さの低い方の乗りかごにおける据付け踏み段と前記渡し板部材をベルトにて固定してなることを特徴とするエレベーターの乗客救出装置。
  2. 前記請求項1記載の発明において、前記渡し板部材の両端には、前記据付け踏み段と前記乗りかごとの間に形成される隙間に挿入されて前記渡し板部材と前記据付け踏み段との外れ止めとなる外れ止め部材を設けたことを特徴とするエレベーターの乗客救出装置。
  3. 隣接設置された一対の乗りかごのうち、通常停止すべきではない位置に非常停止した一方の乗りかごに向って他方の乗りかごを走行させた後、その他方の乗りかごを一方の乗りかごに隣接させて停止させ、その後、一対の乗りかごの対向側面に設けた非常救出扉を開いて非常救出口より外方に据付け踏み段及び据付け手摺りを突出させるようにしたエレベーターの乗客救出方法において、一対の乗りかごの非常救出口よりそれぞれ外方に突出させた据付け踏み段間に、長さ調整可能な渡し板部材を装着すると共に、一対の乗りかごの非常救出口よりそれぞれ外方に突出させた据付け手摺り間に、長さ調整可能な非常救出用手摺りを装着し、さらに、一対の乗りかごのうち、停止高さの低い方の乗りかごにおける据付け踏み段と前記渡し板部材をベルトにて固定し、その後、非常停止した一方の乗りかご内の乗客を、前記渡し板部材上を歩いて、他方の乗りかごに移動させるようにしたこと特徴とするエレベーターの乗客救出方法。
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