JP6918766B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザビームプリンタ、デジタル複写機、デジタルFAXといった電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体を露光するための光走査装置を有している。光走査装置は、画像データに基づいて光ビームを射出し、射出した光ビームを回転多面鏡で反射させ、走査レンズを透過させることで感光体を走査・露光する。走査レンズとしては、所謂fθ特性を有するレンズが用いられることが多い。ここで、fθ特性とは、回転多面鏡を等角速度で回転させると、感光体の表面を光ビームによるスポットが等速で移動するように、光ビームを感光体の表面に結像させる光学的特性である。しかしながら、fθ特性を有する走査レンズは、サイズが大きく、画像形成装置が大型化する要因となる。そのため、小型化、コストダウンを目的として、走査レンズ自体を使用しない、或いは、fθ特性を有さない走査レンズが使用される。特許文献1は、光ビームのスポットが感光体の表面を等速で移動しない場合でも、感光体に形成される潜像ドットの中心の間隔である画素幅が一定となるよう、クロック周波数を変更する構成を開示している。
特開昭58−125064号公報
しかしながら、光ビームのスポットが感光体の表面を等速で移動しない場合、走査速度の変動により感光体の単位面積あたりの露光量が変化する。この露光量の違いによって、感光体の主走査方向において画像が不均一となることがある。
以上の状況を鑑みて、本発明の目的は、主走査方向において一定でない走査速度で走査して感光体を露光する場合において発生する画像弊害を抑制することにある。
この目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、電荷発生層を備える感光体と、前記感光体の表面を帯電する帯電部材と、前記帯電部材によって帯電された前記感光体の前記表面にトナー像を形成するために前記表面を露光する露光ユニットであって、前記帯電部材によって帯電された前記感光体の前記表面に前記トナー像が形成される画像形成部を第1の露光量で露光し、前記トナー像が形成されない非画像形成部を前記第1の露光量より小さい第2の露光量で露光する露光ユニットと、前記露光ユニットを制御する制御部と、を有する画像形成装置において、前記露光ユニットは、レーザ光を主走査方向に一定でない走査速度で走査することで前記感光体の前記表面を露光し、第1の走査速度で露光された前記感光体の前記表面における第1の領域の方が、前記第1の走査速度よりも速い第2の走査速度で露光された前記感光体の前記表面における第2の領域よりも、前記主走査方向における前記感光体の前記表面の単位長さ当たりの露光量が大きくなるように構成され、前記電荷発生層の厚みは前記第1の領域の方が前記第2の領域よりも薄く、前記制御部は、前記第1の露光量で前記感光体の前記表面が露光される場合において、前記第1の領域に形成された第1の電位の絶対値が前記第2の領域に形成された前記第1の電位の絶対値よりも大きくなるように前記露光量を制御することを特徴とする。
本発明によると、主走査方向において一定でない走査速度で走査して感光体を露光する場合において発生する画像弊害を抑制することができる。
実施例1における画像形成装置の構成図である。 実施例1における(a)光走査装置の主走査方向の構成図、(b)副走査方向の構成図、である。 実施例1における像高と部分倍率との関係を示す図である。 実施例1における像高による光量と感光体の感度の関係を示す図である。 実施例1におけるプロセスカートリッジの構成を示す図である。 実施例1における制御ブロック図である。 実施例1におけるかぶり量と感光体の表面電位の関係を示す図である。 実施例及び比較例の(a)検討に用いた画像、(b)ゴーストが発生した画像、を示す図である。 実施例1における感光体の表面電位を示す図である。 実施例1におけるゴーストの発生状況を示す図である。 実施例1及び変形例1〜4の露光量と感光体の表面電位の関係を示す図である。 実施例2の像高と電荷輸送層の膜厚の関係を示す図である。 実施例2の露光量と感光体の表面電位の関係を示す図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、本発明を実施形態の内容に限定するものではない。また、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
1.画像形成装置
図1は、本実施例による画像形成装置1の概略的な構成図である。画像形成装置1はA4モノクロレーザービームプリンタであり、露光手段たる光走査装置としての走査手段400のレーザ駆動部300は、画像信号生成部100から出力される画像データに基づき、光ビーム208を射出する。この光ビーム208は、帯電部材としての帯電ローラ2により帯電された感光体4の表面を走査・露光し、感光体4の表面に潜像を形成する。現像部材としての現像ローラ3は、この潜像をトナーで現像してトナー像を形成する。また、給紙ユニット8から給紙された記録材Pは、搬送ローラ5により感光体4と転写ローラ41とのニップ領域である転写部に搬送される。転写ローラ41は、感光体4に形成されたトナー像をこの記録材Pに転写する。転写されずに感光体4上に残ってしまった、いわゆる転写残トナーは不図示のクリーニング部材により清掃され、感光体4の表面は次の画像形成に供される。一方、転写後のトナー像は、その後定着手段6によって、記録材Pを加熱・加圧して記録材Pに定着される。トナー像が定着された記録材Pは、排紙ローラ7により画像形成装置1の外部に排出される。
感光体4は像担持体たる円筒状の回転可能な感光ドラムであり、その軸を中心に回転する。感光ドラム4の表面が接触帯電装置たる帯電ローラ2により一様に暗部電位Vdに帯電された後、露光手段400により感光ドラム4の表面が露光され明部電位Vlが形成されることによって潜像が形成される。
帯電ローラ2は芯金と、芯金周りに同心一体に形成された導電性弾性体層とを有し、帯電電圧印加手段たる不図示の帯電電圧電源によって芯金に帯電電圧が印加される。帯電ローラ2にはVd+VthからなるDC(直流)電圧が印加されており、放電によって感光ドラム4上を帯電電位Vdで一様に帯電する。Vthは放電開始電圧であり、印加する帯電電圧が小さいときは、感光ドラム4上の表面電位は放電によっては増加しないが、放電開始電圧Vthから放電により表面電位が増加し始める。本実施の形態では、帯電ローラ2に印加する帯電電圧は−1100Vであり、放電開始電圧Vthは−540V、帯電電位(暗部電位)Vdは−560V、明部電位Vlは−100Vとした。
現像容器30は磁性一成分現像剤としてのトナー90が収容され、所定の電荷極性を帯びたトナー90は、現像剤を担持する現像部材である現像ローラ3により感光ドラム4上の静電潜像に供給されてトナー像として可視化される。現像ローラ3は芯金と、芯金周りに同心一体に形成された導電性弾性体層とを有し、現像電圧印加手段である不図示の現像電圧電源により芯金に現像電圧が印加される。本実施の形態では、現像電圧は−240Vである。
感光ドラム4上のトナー像は、転写電圧印加手段である不図示の転写電圧電源によって転写電圧を印加された転写部材たる転写ローラ41により静電的に記録材P上に転写される。転写ローラ41は、軸上に導電性弾性層を設けたローラ状に構成され、軸に転写電圧が印加される。本実施の形態では、転写電圧は1000Vである。その後に、定着部6によって記録材P上に熱融解・混色して永久画像として定着されて画像形成物として排紙される。
2.光走査装置
図2は、本実施の形態による露光手段たる光走査装置400の構成図であり、図2(a)は、主走査方向の断面図を、図2(b)は、副走査方向の断面図を示している。なお、主走査方向とは、感光ドラム4の表面に平行で且つ感光ドラム4の表面の移動方向に直交する方向である。また、副走査方向とは、感光ドラム4の表面の移動方向である。
光源401が射出した光ビーム208は、開口絞り402によって楕円形状に整形されてカップリングレンズ403に入射する。カップリングレンズ403を通過した光ビーム208は、略平行光に変換されて、アナモフィックレンズ404に入射する。なお、略平行光とは、弱収束光及び弱発散光を含む。アナモフィックレンズ404は、主走査断面内において正の屈折力を有しており、入射する光束を主走査断面内においては収束光に変換する。また、アナモフィックレンズ404は、副走査断面内において偏向器(ポリゴンミラー)405の反射面405aの近傍に光束を集光しており、主走査方向に長い線像を形成する。
そして、アナモフィックレンズ404を通過した光束は、偏向器405の反射面405aにて反射される。反射面405aで反射した光ビーム208は、結像レンズ406を透過し、感光ドラム4の表面で結像し、所定のスポット状の像(以降、スポットと記述する)を形成する。偏向器405を不図示の駆動部により矢印Ao方向に一定の角速度で回転させることにより、感光ドラム4の被走査面407上でスポットが主走査方向に移動し、被走査面407上に静電潜像を形成する。
ビームディテクト(以降、BDと記述する)センサ409とBDレンズ408は、被走査面407上に静電潜像を書き込むタイミングを決定する同期用光学系である。BDレンズ408を通過した光ビーム208は、フォトダイオードを含むBDセンサ409に入射し検知される。BDセンサ409により光ビーム208を検知したタイミングに基づいて、書き込みタイミングの制御が行われる。本実施の形態の光源401は1つの発光部を有するものであるが、光源401として、独立して発光制御可能な複数の発光部を備えるものであっても良い。
図2に示すように、結像レンズ406は、入射面406a及び出射面406bの2つの光学面(レンズ面)を有する。結像レンズ406は、主走査断面内において、反射面405aにて偏向された光束が被走査面407上を所望の走査特性で走査する構成となっている。また、結像レンズ406は、被走査面407上でのレーザ光208のスポットを所望の形状にする構成となっている。
本実施の形態の結像レンズ406は、所謂、fθ特性を有していない。つまり、偏向器405が等角速度で回転している時に、結像レンズ406を通過する光束のスポットを被走査面407上で等速に移動させるような走査特性を有していない。このように、fθ特性を有していない結像レンズ406を用いることにより、結像レンズ406を偏向器405に近接して配置することが可能となる。すなわち、図2に示した距離D1が小さい位置に偏向器405を配置することが出来る。また、fθ特性を有していない結像レンズ406は、fθ特性を有する結像レンズよりも、図2に示したように主走査方向(幅LW)及び光軸方向(厚みLT)において小さくできることから、光走査装置400の筐体の小型化を実現している。また、fθ特性を有するレンズの場合、主走査断面で見た時のレンズの入射面、出射面の形状に急峻な変化がある場合がある。したがって、形状の制約がある場合、良好な結像性能を得られない可能性がある。これに対して、結像レンズ406はfθ特性を有していないため、主走査断面で見た時のレンズの入射面、出射面の形状に急峻な変化が少ないことにより良好な結像性能を得ることができる。
本実施の形態に係る結像レンズ406の走査特性は、以下の式(1)で表される。
Figure 0006918766
式(1)では、偏向器405による走査角度(走査画角)をθ、光束の被走査面407上での主走査方向の集光位置(像高)をY[mm]、軸上像高における結像係数をK[mm]、結像レンズ406の走査特性を決定する係数(走査特性係数)をBとしている。なお、本実施例において、軸上像高は、光軸上の像高(Y=0=Ymin)を指し、走査角度θ=0に対応する。すなわち、本実施の形態においては感光ドラム4の主走査方向である長手における中心部に位置する。また、軸外像高は、中心光軸(走査角度θ=0の時)よりも外側の像高(Y≠0)を指し、走査角度θ≠0に対応している。さらに、最軸外像高とは、走査角度θが最大(最大走査画角)となる時の像高(Y=+Ymax、−Ymax)を指す。なお、被走査面407上の潜像を形成可能な所定の領域(走査領域)の主走査方向の幅である走査幅WはW=|+Ymax|+|−Ymax|で表される。すなわち、感光ドラム4の所定の領域の中央部が軸上像高で、端部が最軸外像高となる。
ここで、結像係数Kは、結像レンズ406に平行光が入射する場合の走査特性(fθ特性)Y=fθにおけるfに相当する係数である。すなわち、結像係数Kは、結像レンズ406に平行光以外の光束が入射する場合に、fθ特性と同様に集光位置Yと走査角度θとを比例関係にするための係数である。
走査特性係数について補足すると、B=0の時の式(1)は、Y=Kθとなるため、従来の光走査装置に用いられる結像レンズの走査特性Y=fθに相当する。また、B=1の時の式(1)は、Y=Ktanθとなるため、撮像装置(一般的にはカメラ)などに用いられるレンズの射影特性Y=ftanθに相当する。すなわち、式(1)において、走査特性係数Bを0≦B≦1の範囲で設定することで、射影特性Y=ftanθとfθ特性Y=fθとの間の走査特性を得ることができる。
ここで、式(1)を走査角度θで微分すると、式(2)に示すように走査角度θに対する被走査面407上での光束の走査速度が得られる。
Figure 0006918766
さらに、式(2)を変形すると、式(3)に示すようになる。
Figure 0006918766
式(3)は、軸上像高の走査速度に対する各軸外像高の走査速度のずれ量(部分倍率)を表現したものである。本実施の形態に係る光走査装置400は、B=0の場合以外においては、軸上像高と軸外像高とで光束の走査速度が異なっていることになる。
図3は、本実施の形態に係る被走査面407上での走査位置をY=Kθの特性でフィッティングした際の、像高と部分倍率との関係を示している。本実施の形態においては、式(1)に示した走査特性を結像レンズ406に与えたことで、図3に示したように、軸上像高から軸外像高に向かうにつれて、徐々に走査速度が速くなるため部分倍率が大きくなっている。例えば、部分倍率30%とは、単位時間だけ光照射した場合、被照射面407での主走査方向の照射長が、軸上像高に対して軸外像高で1.3倍となることを意味している。図3の例では、軸上像高における走査速度が最も低く、像高の絶対値が大きくなる程、走査速度が速くなっている。従って、クロックの周期によって決めた一定の時間間隔で主走査方向の画素幅を決めてしまうと、軸上像高と軸外像高とで画素密度が異なってしまう。したがって、本実施の形態では、部分倍率補正を行う。具体的には、像高にかかわらず画素幅が略一定となる様に像高に応じてクロック周波数を調整する。
本実施の形態では、図2に示したように、偏向器405上のレーザ光208が反射する点から被走査面までの距離D2=130mm、W=216mmであり、最軸外像高までの距離はW/2=108mmとなる。したがって、図3に示したように、本実施の形態における最軸外像高において、部分倍率Dmax=30%となった。このときB=0.734であった。走査角度θの最大値は40°である。
また、被走査面407上の像高が軸上像高付近のときに単位長さを走査するためにかかる時間よりも、像高が最軸外像高付近の時に単位長さを走査するためにかかる時間の方が短くなる。これは、図4に示すように光源401の発光輝度が一定の場合、像高が軸上像高付近の時の単位長さ当たりの露光量(Ec)よりも、像高が最軸外像高付近の時の単位長さ当たりの露光量(Ee)の方が少なくなることを意味する。すなわち、感光ドラム4の軸線方向における感光ドラム4の軸上像高領域に到達するレーザ光208の露光量と最軸外像高領域に到達するレーザ光208の露光量とが異なるということである。EcとEeの比であるEr=Ec/Eeは、ほぼDmax+100%と近い値を示すのでEr=Dmax+100%=130%である。これは、軸上像高付近の光量が最軸外像高付近の光量よりも30%強いことを意味している。
そこで、本実施の形態では、図4に示したように、軸上像高付近の露光感度が低く、最軸外像高付近の露光感度が高い感光ドラム4を使用することによって、露光手段400の露光による電位ムラを相殺し、長手で均一な潜像を形成している。ここでいう感度とは、露光量に対してどのくらい電位が明減衰するかという度合を示しており、感度が高いとは明減衰の度合が大きいことを表している。感光ドラム4の具体的態様に関しては後述する。
3.プロセスカートリッジの制御態様
図5は、画像形成装置1に着脱可能に装着されるプロセスカートリッジ10の概略断面図である。本実施の形態では、感光ドラム4と、感光ドラム4に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2及び現像容器30とが、枠体50によってまとめられて、一体的に画像形成装置1に対して着脱可能なプロセスカートリッジ10を構成している。また、本実施の形態では、プロセスカートリッジ10には、記憶手段としてのカートリッジメモリ150が設けられている。このカートリッジメモリ150は、プロセスカートリッジ10の枠体50の外部に取り付けられている。そして、プロセスカートリッジ10が画像形成装置1に装着されることで、画像形成装置1に設けられ、図6に示した制御手段としての制御部200によるカートリッジメモリ150に対する情報の読み書きが可能となる。
まず、図6を用いて、制御態様について説明する。露光手段400に設けられたレーザ駆動部300は、画像信号生成部100から出力される画像信号、及び制御部200から出力される制御信号に基づき、レーザ光208を発する。画像信号生成部100は、画像変調手段としての画像変調部110を有する。本実施の形態では、画像変調部110は、パルス幅調整手段としてのパルス幅調整部101、画素挿入手段としての画素挿入部102を有して構成される。画像信号生成部100におけるこれらの機能は、画像信号生成部100が備えた不図示のCPUが、画像信号生成部100が備えた不図示のROMに格納されたプログラムに従って、画像変調部110を制御することで実現される。画像信号生成部100は、画像形成装置1に接続されたホストコンピュータなどのホスト装置から画像データを受け取り、画像データに対応するVDO信号(画像信号)を生成する。
制御部200は、本実施の形態では、画像形成装置1の全体の制御を司る。制御部200は、膜厚情報取得手段としての膜厚情報取得部201、パルス幅決定手段としてのパルス幅決定部202、画素挿入決定手段としての画素挿入決定部203を有する。制御部200におけるこれらの機能は、制御部200が備えた不図示のCPUが、制御部200が備えた不図示のROMに格納されたプログラムに従って制御部200を制御することで実現される。また、制御部200が備えたROMには、補正情報204として、パルス幅調整情報及び画素挿入情報などが予め記憶されている。
画像信号生成部100は、画像形成のためのVDO信号(画像信号)の出力の準備が整った段階で、制御部200に印字開始の指示を送る。この指示を受けて制御部200は、印字準備が整ったら、記録材Pの先端の位置情報を通知するための副走査同期信号であるTOP信号と、記録材Pの左端の位置情報を通知するための主走査同期信号であるBD信号とを画像信号生成部100に出力する。上記2種類の同期信号を受け取った画像信号生成部100は、所定タイミングでVDO信号を露光手段400のレーザ駆動部300に出力する。レーザ駆動部300は、VDO信号に基づいて電流を光源401に供給することにより、光源401を発光させる。本実施の形態では、画像信号生成部100において、VDO信号のクロックである画像クロックのクロック周波数を調整する処理を行なう。
本実施の形態では、画像信号生成部100、制御部200によって、画像データに基づいて露光手段400を制御する。なお、上述の各機能ブロックの実装形態は、本実施の形態のものに限定されるものではない。例えば、上述の膜厚情報取得部201、パルス幅決定部202、画素挿入決定部203の機能の一部又は全てが画像信号生成部100において実現されるなどでもよい。
制御手段200によって、感光ドラム4は、帯電工程後に光走査装置400からのレーザ光208の露光を受ける。レーザ光208は、図5に示したように、感光ドラム4の光透過性の表層である電荷輸送層4dを透過した後に、感光層4cに到達する。なお、感光ドラム4の表層が光透過性(透光性)であるとは、潜像の形成のために露光手段400が感光ドラム4に照射するレーザ光208など、画像形成装置1の機能上必要な光を十分に透過して感光層4cに到達する性能である。これによって、感光層4cにおいて光励起によって電子−正孔対が生成される。そして、予め帯電ローラ2による帯電処理により感光ドラム4の表面がVdに帯電していることで、正孔は電荷輸送層4dへ移動して帯電電荷と打ち消しあい、露光された部分の電位の絶対値が低下する。その結果、感光ドラム4の表面に、明部電位Vlと暗部電位Vdとの電位差が生じ、潜像が形成される。
本実施の形態では、カートリッジメモリ150には、感光ドラム4の表層(本実施の形態では電荷輸送層4d)の厚みを示す感光ドラム4の膜厚に関する情報が記憶される。感光ドラム4の最外層である電荷輸送層4dは、画像形成を繰り返すと、帯電ローラ2による帯電処理時の放電、あるいは現像ローラ3や記録材Pとの摺擦などによって徐々に削れる。そのため、感光ドラム4の膜厚は、感光ドラム4の使用量の増加に伴って変化し、通常は減少する。
感光ドラム4の膜厚は、感光ドラム4の使用量に関する情報に基づいて予測することができる。感光ドラム4の使用量に関する情報としては、感光ドラム4の回転回数、回転時間、帯電処理中の回転回数、帯電処理中の回転時間などの、感光ドラム4の使用量と相関する任意の指標を用いることができる。これら複数の指標の組み合わせでもよい。この場合、膜厚情報は、感光ドラム4の使用量に関する情報、この情報から求められた感光ドラム4の膜厚値などであってよい。
感光ドラム4の膜厚を、膜厚情報取得部201によって計算により求めてもよい。まず、感光ドラム4が駆動された際に感光ドラム4の回転時間をカウントして逐次カートリッジメモリ150に積算して記憶させる。そして、膜厚情報取得部201は、カートリッジメモリ150に記憶されている現在の感光ドラム4の積算の回転時間を読み込み、現在の感光ドラム4の膜厚を求める。予め求められた感光ドラム4の積算の回転時間と感光ドラム4の膜厚との関係に関する情報が制御部200のROMに記憶されている。そして、膜厚情報取得部201は、この情報に基づいて現在の感光ドラム4の積算の回転時間から現在の感光ドラム4の膜厚を求める。
また、感光ドラム4の膜厚は、渦電流式膜厚計測などによって直接的に検出することもできる。この場合、膜厚情報は、計測方法に応じた検出信号値、この検出信号値から求められた膜厚値などであってよい。
本実施の形態では、画像形成装置1の小型化とコストダウンの点から、膜厚情報としての感光ドラム4の新品時からの積算の回転時間に基づいて感光ドラム4の膜厚を予測する方法を用いた。つまり、カートリッジメモリ150に新品時からの感光ドラム4の回転時間が逐次記憶される。そして、概略、予め求められた感光ドラム4の積算の回転時間と感光ドラム4の膜厚との関係に基づいて、現在の感光ドラム4の積算の回転時間から現在の感光ドラム4の膜厚が求められる。
また、同じ画像形成装置1に装着可能でプリント可能枚数が異なる複数種類のプロセスカートリッジ10がラインナップされる場合もある。このような場合に、各種類のプロセスカートリッジ10に、それぞれ新品時の膜厚が異なる感光ドラム4が用いられることがある。この場合、カートリッジメモリ150に、新品時の感光ドラム4の膜厚情報が記憶されていてもよい。つまり、プリント可能枚数が異なる複数種類のプロセスカートリッジ10のカートリッジメモリ150に、それぞれ異なる新品時の膜厚情報が記憶されていてもよい。新品時の膜厚情報は、プロセスカートリッジ10の製造時や工場出荷時などにカートリッジメモリ150に記憶させることができる。新品時の膜厚情報は、新品時の感光ドラム4の膜厚値の他、この膜厚値を指定する情報、例えば、装置本体側で膜厚値に変換することが可能な個体識別情報、型番情報などの情報であってもよい。
また、本発明は、膜厚情報の取得方法を何ら制限するものではなく、利用可能な任意の方法を適宜用いることができる。
また、本実施の形態の露光手段400は、対応する感光ドラム4のトナーを付着させてトナー像を形成する画像部に通常の露光を行いつつ、画像形成を行わず潜像の背景部となる非画像部に通常の露光の露光量よりも低い露光量の微小露光を行う。この非画像部への微小露光をバックグラウンド露光という。レーザ駆動部300はレーザーパワーを非画像部露光用のP1、画像露光用のP2の2段階に切り替え可能であり、露光量はP1<P2である。画像信号生成部100から出力される画像データに基づき、非画像部はレーザーパワー値P1で発光させてバックグラウンド露光を行い、画像部はP2で発光させて通常の露光を行う。本実施の形態では、感光ドラム4の初期のP1を0.10μJ/cm2、P2を0.40μJ/cm2とした。P1は0.02〜0.15μJ/cm2の範囲、P2は0.28〜0.55μJ/cm2の範囲に調整することが好ましい。以上、具体的に述べたP1及びP2の値は最軸外像高における値であり、軸上像高の光量はそれぞれに光量比Erを乗じた値となる。
続いて、バックグラウンド露光について説明する。一旦、帯電電圧を印加された帯電ローラ2により絶対値が暗部電位Vd以上の帯電後露光前電位Vd0に感光ドラム4の表面を帯電させる。その後、感光ドラム4の回転方向に対して、露光手段400を露光量P1により発光させて感光ドラム4の表面をバックグラウンド露光し、表面電位を減衰(降下)させる。この方法により、帯電プロセスだけでなく露光プロセスを用いる事によって、目標とする暗部電位Vdを得ることができる。この方法によって、たとえ帯電電圧の絶対値が大きい場合においても、感光ドラム4の表面が回転方向における帯電部通過後、現像部到達前の感光ドラム4の表面電位をあらかじめ下げる事が出来る。
4.感光ドラムの層構成
本実施の形態における画像形成装置1に用いる感光ドラム4は、図5に示したように下引層4bを有する導電性支持体4a上に、電荷発生層4c、電荷輸送層4dを順に形成した積層型感光体である。
導電性支持体4aはアルミニウム等の金属を主成分とする合金をドラム状に形成したものである。
下引層4bを設けるにあたっては、公知の方法を採用することができ、公知の有機及び無機材料を使用することができる。下引層4bとしては、樹脂又は白色顔料と樹脂を主成分としたもの、導電性基体表面を化学的又は電気化学的に酸化させた酸化金属膜等を挙げることができる。下引層4bに用いる樹脂としては、ポリアミド、ポリビニルアルコール、カゼイン、メチルセルロース等の熱可塑性樹脂、アクリル、フェノール、メラミン、アルキッド、不飽和ポリエステル、エポキシ等の熱硬化性樹脂が挙げられる。白色顔料としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛等の金属酸化物が挙げられ、中でも導電性基体からの電荷の注入防止性に優れる酸化チタンは最も好ましい白色顔料である。下引層4b中の白色顔料のうち、酸化チタンの使用量は重量基準で60〜100%とし、好ましくは70〜100%、より好ましくは80〜100%とする。酸化チタンの使用量が60%未満では、環境変動により下引層4bの特性が変動しやすくなり、導電性支持体4aからの電荷の注入をブロックする効果が不安定になるので望ましくない。下引層4bの膜厚は0.1μm〜30μm、好ましくは、10〜25μmである。
本実施の形態における画像形成装置1に用いる電荷発生層4cと電荷輸送層4dからなる感光層を設けるにあたっては、下引層4bと同様に公知の方法を採用することができ、この感光層を構成する材料にも、公知の有機及び無機材料を使用することができる。さらに、感光層の表面に保護層等を設けてもよい。本実施の形態の感光ドラム4に用いる電荷発生物質としては、例えば、モノアゾ系顔料、ビスアゾ系顔料、トリスアゾ系顔料、テトラキスアゾ顔料、トリアリールメタン系染料、チアジン系染料、オキサジン系染料、キサンテン系染料、シアニン系色素、スチリル系色素、ビリリウム系染料、キナクリドン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、多環キノン系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料、インダスロン系顔料、スクアリリウム系顔料、フタロシアニン系顔料等の有機系顔料又は染料や、セレン、セレン−ヒ素、セレン−テルル、硫化カドミウム、酸化亜鉛、酸化チタン、アモルファスシリコン等の無機材料を挙げることができる。これら電荷発生物質は、単独で用いてもよく、混合物として用いてもよい。
上述したように、本実施の形態における画像形成に用いる感光ドラム4の感度に偏差を設けるために電荷発生物質の付着量に偏差を設ける必要がある。その方法としては、湿式法、乾式法共に採用可能であるが、量産性に優れる湿式法により行うことが好ましい。本実施の形態における円筒形の感光ドラム4にあっては、浸漬塗工法、スプレー塗工法が好ましい。浸漬塗工法においては、塗膜の膜厚は導電性支持体4aを塗工液に浸漬後、導電性支持体4aの引き上げ速度に対応して変化するため、感光ドラム4の引き上げ速度を変化させながら導電性支持体4aを引き上げれば、塗膜の膜厚に所定の偏差を設けることができる。また、スプレー塗工法においては、塗布液のスプレー量に偏差を設けることにより、塗膜の膜厚に変化を持たせることができる。
本実施の形態における感光ドラム4に用いる電荷輸送物質としては、例えば、アントラセン誘導体、ピレン誘導体、カルバゾール誘導体、テトラゾール誘導体、メタロセン誘導体、フェノチアジン誘導体、ピラゾリン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチリルヒドラゾン化合物、エナミン化合物、ブタジエン化合物、ジスチリル化合物、オキサゾール化合物、オキサジアゾール化合物、チアゾール化合物、イミダゾール化合物、トリフェニルアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アミノスチルベン誘導体、トリフェニルメタン誘導体等をあげることができ、これら電荷輸送物質は、単独で用いてもよく、混合物として用いてもよい。
また、感光層を形成するために使用する結着樹脂としては、公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂又は光導電性樹脂等を挙げることができる。適切な結着樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、イソシアネート樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン等が挙げられ、これら樹脂は、単独で用いてもよく、混合物として用いてもよい。
本実施の形態では、浸漬塗工法により各層の形成を行った。感光ドラム4の軸上像高の感度を低く、最軸外像高の感度を高くするには感光層の厚さを軸方向について変調させ、軸上像高で最も薄く、最軸外像高に近づくにつれて厚くすればよい。浸漬塗工法では、塗膜の膜厚は導電性支持体4aを塗工液に浸漬後、導電性支持体4aの引き上げ速度に応じて変化するため、感光ドラム4の引き上げ速度を変化させながら導電性支持体4aを引き上げれば膜厚を軸方向に対して変調させることができる。
感光ドラム4の軸上像高の感度を低く、最軸外像高の感度を高くする別の方法としては、以下の方法が挙げられる。例えば、スプレー法やインクジェット法で感光層を形成するときに、電荷発生物質濃度の異なる2種類の液A、Bを用意し、像高位置によってAとBの吹き付ける割合を変化させる方法がある。Aの方が電荷発生物質濃度を高くする場合には、最軸外像高位置でAの割合を多く、軸上像高位置でBの割合を多くし、その中間では段階的にAとB液の比率を変化させるとよい。
5.感光ドラムの具体的製法
次に、本実施の形態に用いる感光ドラム4の具体的製法について説明する。
まず、アクリル樹脂(アクリディックA−460−60(大日本インキ化学工業製))15部及びメラミレ樹脂(スーパーベッカミンL−121−60(大日本インキ化学工業製))10部をメチルエチルケトン80部に溶解する。これに酸化チタン粉末(TM−1(富士チタンエ業製))90部加え、ボールミルで12時間分散して、下引層4bの塗布液を調製した。この下引層4bの塗布液を外径24mm、長さ225mm、厚さ1mmの導電性支持体4aであるアルミドラムに引き上げ速度一定の浸漬塗工により塗布し、140℃で20分乾燥して、厚さ2μmの下引層4bを形成した。次に、ブチラール樹脂(エスレックBLS、積水化学製)15部をシクロヘキサノン150部に溶解し、これに下記式(A)のトリスアゾ顔料10部を加えてボールミルで48時間分散した。
Figure 0006918766
続いて、シクロヘキサノン210部を加え、3時間分散を行った。これを固形分が1.5%になるように撹拌しながら、シクロヘキサノンで希釈して電荷発生層4c用塗工液を調製した。この電荷発生層4c用塗工液を用い、上記下引層4b上に浸漬塗工で、引き上げ速度を変化させながら電荷発生層4cを形成した。
さらに、下記式(B)の電荷輸送物質6部、ポリカーボネート樹脂(パンライトK−1300、帝人化成製)10部及びシリコンオイル(KF−50、信越化学工業製)0.002部を90部の塩化メチレンに溶解して電荷輸送層4d塗工液を調製した。
Figure 0006918766
この電荷輸送層4dの塗工液を電荷発生層4c上に浸漬塗工により塗布し、乾燥して、厚さ10μmの電荷輸送層4dを形成し、電子写真感光体である感光ドラム4を作製した。感光ドラム4の全域に亘って、膜厚の厚さムラは±0.5μm以下であった。
走査方向における感光層の感度変化は感光ドラム4の表面をマクベス濃度計(X−rite社製500シリーズ)で測定することで見積もった。感光層の膜厚が大きいほど感光層の感度が高く、またマクベス濃度が高い傾向にある。電荷発生層4cの膜厚はサブミクロンオーダーであり、後述の渦電流方式では測定が難しく、また電荷輸送層4dは透明であることから、マクベス濃度計の濃度で感光層の感度を見積もる方が簡便で精度が高い。
作成した感光ドラム4のマクベス濃度測定結果を表1に示す。表1には後述する変形例、比較例、実施例2の測定結果も併記している。比較例1の感光ドラム4の長手全域の結果と実施例1、実施例2、変形例1、変形例2の感光ドラム4の軸上像高位置でのマクベス濃度の結果から、電荷発生層4cのバラつきΔtはΔt=tmax−tmin=0.907−0.864=0.043となる。一方、実施例1の感光ドラム4の軸上像高位置での電荷発生層4cと最軸外像高位置での電荷発生層4cとでは、膜厚差は、Δt=1.17−0.867=0.303となる。したがって、実施例1に用いる感光ドラム4の軸上像高位置での電荷発生層4cと最軸外像高位置での電荷発生層4cとの差は、比較例1に用いる感光ドラム4の電荷発生層4cの膜厚バラつきの差よりも十分大きくなるように設定されている。上記の方法にてマクベス濃度で電荷発生層4cの感度測定は出来ているが、感光ドラム4の長手に渡る感光ドラム4の感度を感光ドラム4の表面電位を直接測定することで判断することも出来る。しかし、画像部電位Vlを測定するにあたり、本実施例の露光手段400を用いると、軸上像高位置と最軸外像高位置で感光ドラム4に到達するレーザ光208の露光量が異なる。したがって、電荷発生層4cの膜厚と感光ドラム4の露光量(EcとEe)が相殺してしまい、実際の感度が分からない。そこで、感光ドラム4の感度を測定する際には、以下の方法で測定することが好ましい。
本実施例に用いた露光手段400ではなく、レーザ光208を主走査方向に一定な走査速度で露光走査することで感光ドラム4に到達する露光量が長手均一となる、例えば、fθ特性を有するレンズを搭載した露光手段を用いて表面電位を測定する。すると、軸上像高位置での感光ドラム4上の露光量と最軸外像高位置での感光ドラム4上の露光量が同じなので、純粋に電荷発生層4cの感度を比較することが出来る。すなわち、帯電ローラ2によって帯電された後、表面を露光した際に感光ドラム4に形成された表面電位がそのまま電荷発生層4cの感度となる。表面電位の絶対値が大きいほど感度が小さいということになる。
実施例1に用いる感光ドラム4の電荷発生層4cの特徴を以下に示す。帯電ローラ2によって帯電された感光ドラム4の表面において、fθ特性を有するレンズを搭載した露光手段を用いて表面電位を測定した場合を考える。第1の走査速度で第1の領域に露光を行った場合に形成される感光ドラム4の表面電位が、次のような関係性を有するように、電荷発生層4cの膜厚を調整する。第1の領域の表面電位が、第1の走査速度(同じ走査速度)で第2の領域に第1の領域に露光した露光量と同じ露光量で露光を行った場合に形成される感光ドラム4の表面電位より、絶対値が大きくなるように電荷発生層4cが形成される。
Figure 0006918766
6.感光ドラム表面電位
本実施の形態では、トナー90の帯電極性、感光ドラム4の帯電極性共に負極性を正規極性とする反転現像法を使用している。帯電方式は、導電性のゴムローラである帯電ローラ2を感光ドラム4に当接させ、感光ドラム4に対して従動回転しながら直流電圧を印加することによって帯電する、DC帯電方式を使用した。作像中、帯電ローラ2には−1100Vの直流電圧が印加されており、感光ドラム4の表面電位は帯電ローラ2により均一に−560Vに帯電され、その後、露光手段400によって潜像を形成する。軸上像高付近と最軸外像高付近の帯電後電位Vd0、バックグラウンド露光後の非画像部電位Vd、画像部電位Vlをそれぞれ表2に示す。Vdはバックグラウンド露光により−360Vに長手均一に減衰させ、画像部電位Vlは通常露光により−100Vから−85Vの間に減衰させる。現像ローラに印加される現像電圧は−240Vとし、非画像部には負極性のトナー90は付着しない電位関係で、画像部にはトナー90が付着する電位関係とすることにより、感光ドラム4上に形成した潜像を可視化することができる。
ここで、本実施の形態での現像電圧は、アース電位との電位差として表現される。したがって、現像電圧=−240Vは、アース電位(0V)に対して、現像ローラ3の芯金に印加された現像電圧によって、−240Vの電位差を有したと解釈される。これは、帯電電圧に関しても同様である。以降、現像ローラ3に印加された現像電圧や帯電ローラ2に印加された帯電電圧を電位差で表現する際には、現像電位、帯電電位と表現する場合もある。
続いて、Vdと現像電位の電位差であるバックコントラストVback、現像電位とVlの電位差である現像コントラストVcontを説明する。軸上像高と最軸外像高でのVback、Vcontを表2に併記する。
Figure 0006918766
Vbackが小さく、Vcontが大きいほど、ハーフトーン濃度は濃く、ライン画像のラインの太さは太くなる。また、Vbackの値によりかぶりトナー量が変化する。かぶりトナーとは、感光ドラム4の非画像部に余分に付着するトナーのことをいう。かぶりが発生すると、本来、画像を形成したい部分以外にトナーが付着することによって、非画像部である白地部に色味が生じてしまうため、ユーザーに不利益となり得る。Vbackが小さいと、トナーを現像ローラ3上に留めておく電界が弱まり、感光ドラム4上の非画像部に正規極性トナー90のかぶりが発生する。一方、Vbackが大きいと、現像ローラ3上の逆極性に帯電したトナー90が感光ドラム4上の非画像部に付着する反転極性トナーのかぶりが発生する。したがって、最もかぶりが少なくなるようにVbackを設定する必要がある。
図7に、Vbackとかぶりの関係について示す。グラフの横軸はVbackであり、縦軸はかぶりの量を示している。かぶりの量は、感光ドラム4上のトナー90をマイラーテープでテーピングして写し取り、基準紙上にテープを張り付けた後に、その濃度を東京電色社の反射濃度計(TC−6DS/A)で測定した。かぶりの量の算出方法は、画像形成装置1を用いて画像形成動作を行い、記録材Pを使わずにVbackを変化させて現像させたときの、感光ドラム4上のトナー量から算出を行った。かぶりの量は一定値以下であれば視認されないため、画像上は問題ないが、かぶりの量が増えると視認できるようになり画像弊害となる。このため、通常、Vbackはかぶりが視認できない程度に小さくなる値に設定される。本実施の形態では、図7に示したように、かぶり許容値を下回る領域である120Vに設定している。Vbackは100Vから250Vの範囲で設定されるとかぶりが視認できない範囲となり、特に、110Vから150Vの範囲に設定することが好ましい。
本実施の形態では、かぶりトナー量が最も少ないVback=120Vをとるように設定した。トナー消費量を抑制するため、転写部材の汚れ防止のため、或いは良好な画質を出力するためにかぶりは極力少ないことが好ましい。現像ローラ3から感光ドラム4に現像する現像方式は磁性一成分ジャンピング現像方式であり、現像電圧には直流電圧に矩形交流電圧が重畳されているが、交流電圧の1周期間の電圧平均値を現像電位としている。
7.感光ドラムに起因する画像弊害と解決手段
感光ドラム4を画像形成装置1にセットし、感光ドラム4の表面電位を調整した状態で図8(a)に示すような画像を出力すると、図8(b)に示したような画像弊害が発生することがある。これは、図8(b)のベタ黒パッチ印字先端からLの長さである感光ドラム4の1周回転後に現れるゴーストと呼ばれる画像不良によるものであり、特に、高温多湿環境において顕著となる。具体的には、画像部においてベタ黒パッチを印字した部分が、再度、画像形成に寄与する場合に所望の感光ドラム4上の表面電位を形成することが出来ずに濃度が変化する現象である。
ゴーストが発生するメカニズムについて以下に説明する。
感光ドラム4上に露光を受けた部分と受けていない部分とが、次の帯電工程で帯電を受けたときの電位差からゴースト画像が発生することがある。前の工程で露光を受けている部分は、電荷輸送層4dの内部に残留した電荷などの影響で、次の帯電工程で電位差が生じる。その様子を図9に示す。図9は、感光ドラム4の表面電位と長手位置の関係を示しており、感光ドラム4の軸方向において露光した部分と露光しない部分を再帯電、再露光させた時の感光ドラム4の表面電位を示している。図9のように、再度、露光工程で露光を受けると、前の工程で露光を受けている部分(前回画像部y)と露光を受けていない部分(前回非画像部x)の露光後の電位に差(図中z部)が生じる。すなわち、感光ドラム4の1周回転前に印字された前回画像部yと、感光ドラム4の1周回転前に印字されなかった前回非画像部xの電位差が、次の画像形成時にも感光ドラム4に残ってしまう。この電位差が大きくなると、最終的に形成した画像に濃度差であるゴーストが生じる。特に、感光ドラム4の軸上像高の感度を低く、最軸外像高の感度を高くする本実施の形態の感光ドラム4では、感度が高い最軸外像高の領域においてゴーストが発生しやすい。
感度が高い最軸外像高の領域のゴーストが悪い原因を、図10を用いて説明する。図10は感光ドラム4の断面図であり、感光ドラム4の表面にベタ黒パッチを印字してから再帯電し、現像部に到達するまでの過程を示している。特に、電子と正孔の動きに関して着目する。
感光ドラム4内の電荷発生層4cがベタ黒パッチの潜像等の強い露光を受けると、電荷発生層4cの中で電子と正孔のペアが発生し、正孔は電荷輸送層4dを通って表面に到達し、帯電電荷を打ち消すことによって潜像を形成する。そこで、電荷発生層4cが露光を受けた際に残留フォトキャリアと呼ばれる電子及び正孔Rが電荷発生層4cの中に残留し続ける場合がある(状態A)。この残留フォトキャリアは電荷発生層4cの膜厚が大きく、感光成分が多い場合により発生し易い。残留フォトキャリアの正孔Rは、感光ドラム4が次の帯電を受けた後に層内にかかる電界が強くなるので感光ドラム4の表面に移動し、打ち消される(状態B)。帯電中に感光ドラム4の表面まで移動した正孔Rは、このように打ち消されて、帯電電位に影響を与えない。しかし、正孔Rの移動速度が十分速くなく、帯電後に感光ドラム4の表面にゆっくりと移動する正孔Rも存在する(状態C)。ゆっくりと移動する正孔Rは、帯電電荷を打ち消し、帯電電位を変化させる(状態D)。これによってゴーストが発生してしまう。
したがって、本実施の形態のように、電荷発生層4cの厚さが最軸外像高の領域である端部で大きく、軸上像高の領域である中央部で小さい場合、中央部のゴーストは極軽度であるが、端部のゴーストが強く発生してしまうことになる。そこで、本実施の形態では、この現象を抑制するために、帯電を行った後、主走査方向にバックグラウンド露光制御を行う。これによって、画像部y、非画像部x、ともに露光を受けた状態になっているため電位差が生じにくくなり、濃度差を抑制することが可能となる。
8.効果確認
続いて、本実施の形態における効果確認を行った。
温度30℃、湿度80%の高温多湿環境において、本実施の形態による露光手段400と感光ドラム4を用いて、ゴーストによる画像弊害の発生のレベルを確認した。確認に使用した画像は図8(a)で示した画像である。図8(a)の画像中の、画像部と非画像部との中間調を有するハーフトーン部は、濃度40%の一面均一なハーフトーンである。ゴーストレベルの良し悪しを判断するのにこの画像は適しており、この画像を用いてゴーストレベルと濃度ムラに関して、本実施の形態と表1に示した条件で作成した感光ドラム4を用いて比較を行った。
各条件において画像を出力した結果を表3に示す。ゴーストレベルについては目視でランクを付けた。長手のハーフトーン濃度ムラについては、明度の測定を行い、中央部の明度Lと端部の明度Lの差ΔLの値を示した。明度の測定はエックスライト社製spectrolinoを用いた。具体的な算出方法は、画像中央の5点の明度平均値と、画像ハーフトーン部の最端部から5mm内側の5点の明度平均値を求めている。なお、測定位置はゴーストの影響を受けない部分を選んで測定した。ΔLは中央部のLが0とした時の中央端部差を示している。したがって、ΔLがプラスに大きいほど画像中央部の濃度が濃く、マイナスに大きいほど画像端部の濃度が濃いことを示している。
Figure 0006918766
表3中のΔVは、非画像部のバックグラウンド露光において感光ドラム4の表面電位の露光前後の電位差を表している。すなわち、バックグラウンド露光による、感光ドラム4の表面に形成された電荷の減衰量を示している。Erは、先述のとおり、軸上像高付近の単位長さ当たりの露光量(Ec)と、最軸外像高付近の単位長さ当たりの露光量(Ee)の比であり、Er=Ec/Eeである。感光ドラム4の膜厚は、変調aでは電荷発生層4cの膜厚を軸上像高と最軸外像高で変更させている。変調bでは電荷発生層4cと電荷輸送層4dの膜厚を軸上像高と最軸外像高で変更させている。変調bに関しては、実施例2で詳細に説明する。均一では、電荷発生層4cと電荷輸送層4dの膜厚を感光ドラム4の長手で均一にしている。ゴーストのレベルは〇が発生無しのレベル、△は感光ドラム4の表面電位に差はあるが視認することが出来ないレベル、×はゴーストが視認されるレベルである。濃度ムラの指標であるΔLの値は当然0に近い方が好ましいが、絶対値で3.0以内あれば一般的なユーザーに視認されにくい濃度差となる。したがって、絶対値で3.0以内は問題無しと判断した。
実施例1において、中央部と端部のゴーストレベルは良好であり、また、濃度ムラΔLについても−1.8と良好なレベルにあった。実施例1の構成を用いることによって、画像弊害を抑制することが出来る理由を、比較例1、比較例2の結果と比較しながら説明する。
比較例1では、実施例1とは異なり、感光ドラム4として、電荷発生層4cの厚さを軸方向で均一にしたドラムを用意した。電荷発生層4c以外の構成は実施例1と同じである。また、各像高位置における感光ドラム4の表面電位を表4に示す。
Figure 0006918766
実施例1と同様に画像評価を行った結果を表3に記載した。ゴーストについては中央端部共に良好であったが、中央端部の濃度差ΔLは大きくなった。これは、長手で感光ドラム4の感度が均一なため、光学系の光量ムラをそのまま反映し、表4のように軸上像高における潜像と最軸外像高における潜像が大きく変化したことによる。
比較例2では、非画像部のバックグラウンド露光を行わずに、実施例1と同様の画像出力を行った。Vdを実施例1と同様にするため、帯電電圧を−830Vとし、その結果Vdは長手全域で−360Vとなった。画像部のレーザーパワーP2は、大凡実施例1のVlと同等になるように調整した。それ以外の条件は全て実施例1と同じである。各像高位置における電位を表5に示す。
Figure 0006918766
実施例1と同様に画像評価を行った結果を表3に記載した。中央部のゴースト、濃度ムラについては比較的良好であったが、画像端部のゴーストのレベルが悪かった。比較例2の条件では、長手でゴーストの発生状況が異なるため、図8(a)に示したようなハーフトーン画像の感光ドラム4の1周前に高濃度の画像を形成することによりパッチ状にゴーストが発生し、その長手濃度変動が大きくなってしまうことが分かった。具体的には、高濃度の画像を形成した感光ドラム4の1周後にハーフトーン濃度より濃い部分が形成され、その濃い部分に長手濃度変動が見られるということである。
実施例1の検討結果から明らかなように、非画像部でバックグラウンド露光を行う場合、上記のようなゴーストは緩和される。その理由としては、バックグラウンド露光を行う場合には、バックグラウンド露光を行わない場合よりも絶対値が大きい帯電電圧を印加するため、帯電中に電荷発生層4c及び電荷輸送層4dにかかる電界が強くなるからである。したがって、残留フォトキャリアを帯電中で消去することができる。すなわち、図10の(状態C)において存在していた残留フォトキャリアが少なくなるということである。
一方、比較例2のように、バックグラウンド露光を行わない場合には、前述のとおり、帯電中に残留フォトキャリアを除去できるほど強い電界が形成されない。したがって、帯電後において緩やかに残留フォトキャリアが電荷輸送層4dの表面に移動することによって表面電荷を打ち消すため、不必要な潜像を形成してしまう。つまり、バックグラウンド露光で落とす電位ΔVが大きいほど、帯電電圧の絶対値は大きく設定されるので、残留フォトキャリア及びゴーストを打ち消す効果は大きくなる。
また、バックグラウンド露光時においても、残留フォトキャリアが多い場合のフォトキャリア発生効率は、残留フォトキャリアが少ない場合のフォトキャリア発生効率よりも低くなる。これにより、感光ドラム4の1周前の潜像履歴を打ち消す方向になるので、ゴースト緩和効果がある。この効果についても、バックグラウンド露光強度が強いほど、つまりΔVが大きいほど効果は強く発揮される。言い換えれば、非画像部へのバックグラウンド露光を行うことで、帯電電圧の絶対値を大きくすることが出来るという点とバックグラウンド露光を行うことによって残った潜像を打ち消すという2つの効果によって、ゴーストを緩和することができる。また、長手におけるゴーストの発生ムラが生じ、ベタ黒画像後のハーフトーン濃度ムラが発生してしまう状況も回避することができる。
本実施の形態においては、レーザ光208を主走査方向に一定でない走査速度で露光走査し、感光ドラム4の表面に到達するレーザ光208の露光量が異なる。すなわち、感光ドラム4の第1の領域には第1の走査速度で露光し、第2の領域には第1の走査速度より速い第2の走査速度で露光する露光手段400を有する構成において、実施例1は以下の特徴を有する。帯電ローラ2によって帯電された感光ドラム4の表面にトナー像が形成される画像部電位となるように第1の露光量で露光する第1の露光と、前記トナー像が形成されない非画像部電位となるように前記第1の露光量より小さい露光量で露光する第2の露光を行う。感光ドラム4は電荷発生層4cを含み、感光ドラム4の軸線方向において感光ドラム4の第1の領域における電荷発生層4cの膜厚は、第1の領域よりも感光ドラム4の中央から離れた領域である第2の領域における電荷発生層4cの膜厚より小さくする。すなわち、第1の領域における感光層の感度は第2の領域における感光層の感度より小さくなるようにする。制御手段200は、画像形成時に感光ドラム4の表面の非画像部電位が形成される領域を第2の露光量で露光するように制御する。それによって、主走査方向において一定でない走査速度で走査して感光ドラム4を露光する場合における画像弊害を抑制することができる。
尚、本実施の形態においては、第1の領域を、レーザ光208を走査する被走査面における軸上像高である中央の領域とし、第2の領域を被走査面における最軸外像高である端部の領域としているが、これに限らない。つまり、感光ドラム4の第1の領域には第1の走査速度で露光し、第2の領域には第2の走査速度で露光する条件において、感光ドラム4の表面に到達するレーザ光208の露光量が異なれば、中央と端部に限らず、本発明を適応することが出来る。
〔変形例1〕
変形例1では、実施例1よりも偏向器405と感光ドラム4の被走査面の距離が長く、図2のD2=150mmとした。部分倍率の最大値Dmax=23%であり、最軸外像高光量に対する軸上像高光量の比であるErは、Er=Ec/Ee=123%である。実施例1よりもErが小さいため、感光層形成時の引き上げ速度の変調度合を実施例1よりも緩やかにして電荷発生層4cを形成した。感光ドラム4の表面のマクベス濃度測定結果は上記表1のとおりである。
感光ドラム4の表面電位は実施例1と同じように設定し、実施例1と同様に画像評価を行った結果を表3に記載した。実施例1と同様に良好な結果が得られた。濃度ムラについては実施例1よりもさらに良好であったが、D2が大きいと装置の小型化への寄与は小さくなる。Erは少なくとも110%以上でないと、通常のfθ特性を持つスキャナを搭載した画像形成装置に対して明らかに小さく見えるほど装置を小型化することは難しい。
〔変形例2〕
変形例2では、実施例1よりも偏向器405と感光ドラム4の被走査面の距離が短く、図2のD2=102mmとした。部分倍率の最大値Dmax=45%であり、最軸外像高光量に対する軸上像高光量の比であるErは、Er=Ec/Ee=145%である。実施例1よりもErが大きいため、感光層形成時の引き上げ速度の変調度合を実施例1よりも大きくして電荷発生層4cを形成した。感光ドラム4の表面のマクベス濃度測定結果は上記表1のとおりである。
感光ドラム4の表面電位は実施例1と同じように設定し、実施例1と同様に画像評価を行った結果を表3に記載した。画像端部のゴーストがわずかにみられ、濃度ムラについても実施例1よりも少し大きくなる傾向がみられた。
変形例2のように、D2が小さいほど画像形成装置1をより小型にすることが可能である。しかし、その分Erが大きくなるので、電荷発生層4cの端部を実施例1より厚く調整しなくてはならず、バックグラウンド露光によるゴースト解消効果と相殺する形となり、端部でのゴーストレベルが悪くなる傾向がある。しかし、ゴーストが目に見える画像は限定的であり、実用に耐えうるレベルであると判断した。
濃度ムラについては、Vdを長手で均一になるように電荷発生層4cの膜厚を変調させると、Vl(若しくはVcont)が中央と端部で若干ずれる。電荷発生層4cの端部を実施例1より厚く調整する変形例2ではよりその傾向が顕著となる。その理由を、図11を用いて説明する。
図11は露光手段400の露光量と感光ドラム4の表面電位の関係を示したものである。図中横軸は走査光量であり、縦軸は感光ドラム4の表面電位を表している。縦軸の感光ドラム4の表面電位は見やすいようにマイナス方向を上に図示している。実線(c)は軸上像高(画像中央に対応)の電位カーブを、一点鎖線(e)は最軸外像高(画像端部に対応)の電位カーブを示している。横軸のE1cは、軸上像高におけるバックグラウンド露光時の走査光量であり、E1eは最軸外像高におけるバックグラウンド露光時の走査光量である。E2cは、軸上像高における画像部の走査光量であり、E2eは、最軸外像高における画像部の走査光量である。E1c/E1e=E2c/E2e=Er=145%である。軸上像高位置の電荷発生層4cの感度は相対的に低いので、電位カーブ(c)は最軸外像高の電位カーブ(e)よりも傾きが緩やかになる傾向にある。したがって、Vdが像高によらず均一に揃えると、Vlが像高によって若干ずれて、軸上像高のVl(c)がVl(e)よりも絶対値が大きくなる。
また、非画像部のバックグラウンド露光における電位差ΔVについては、ΔVが大きいほどVd0が大きくなるため、上記のような像高によるVlのずれが大きくなる。下記に示す変形例3、4では、実施例1よりもΔVが小さいため、実施例1よりも像高によるVlのずれが小さくなり、結果的に表3に示すように濃度ムラΔL*も実施例1よりも小さくなった。
この傾向は、表3に示したように、電位カーブ(c)と電位カーブ(e)の傾きの差に起因するので、傾きの差が大きくなる条件であるErが大きいほど濃度ムラが顕著になる傾向となる。Vdがずれた場合にかぶりが部分的に悪くなる恐れがあるため、本実施の形態ではVdが像高で均一になるように電荷発生層4cの膜厚を調整している。その上で、Vlのずれも極力小さくするようにErを設定することが好ましい。
したがって、変形例1と変形例2の条件を鑑みて、Er=Ec/Eeの範囲は、
1.10≦Ec/Ee≦1.45・・・式(4)
とすることが望ましい。
〔変形例3〕
変形例3では、非画像部のバックグラウンド露光における電位差ΔVを70Vとした。バックグラウンド露光後のVdを実施例1と合わせるために、帯電ローラ2に印加する帯電電圧は、実施例1は−1100Vであったのに対して−970Vとした。すると、感光ドラム4の表面電位は帯電ローラ2により均一に−430Vに帯電される。非画像部のバックグラウンド露光強度と画像部の露光強度を、軸上像高において実施例1の表2と同じ値である−360Vになるように調整した。感光ドラム4の構成は実施例1と全く同じである。変形例3の感光ドラム4の表面電位を表6に示す。
Figure 0006918766
実施例1と同様に画像評価を行った結果を表3に記載した。実施例1に対してΔVが小さい分、ゴースト改善効果も小さくなるため、画像端部のゴーストがわずかに見られた。しかし、ゴーストが目に見える画像は限定的であり、実用に耐えうるレベルであると判断した。
〔変形例4〕
変形例4では、非画像部のバックグラウンド露光における電位差ΔVを150Vとした。バックグラウンド露光後のVdを実施例1と合わせるために、帯電ローラ2に印加する帯電電圧は、実施例1は−1100Vであったのに対して−1050Vとした。すると、感光ドラム4の表面電位は帯電ローラ2により均一に−510Vに帯電される。非画像部のバックグラウンド露光強度と画像部の露光強度を、軸上像高において実施例1の表2と同じ値である−360Vになるように調整した。感光ドラム4の構成は実施例1と全く同じである。変形例4の感光ドラム4の表面電位を表7に示す。
Figure 0006918766
実施例1と同様に画像評価を行った結果を表3に記載した。実施例1に対してΔVは小さいが、端部ゴーストを解消するには十分であった。ΔVについては前述のとおり大きい方がゴースト抑制効果は大きい。しかし、ΔVが大き過ぎると、より大きい帯電電圧やレーザーパワーが必要となるため、帯電電圧のリーク対策や、レーザ素子のスペックが必要となる。また、上述のようにΔVが大きいと像高によるVlのずれも大きくなってしまう。以上のことを鑑みると、よって、ΔVは350V以下が好ましい。変形例3の結果と合わせると、ΔVの範囲は、
70V≦ΔV≦350V・・・式(5)
が好ましい。より好適には、
150V≦ΔV≦250V・・・式(6)
にΔVを設定することにより、帯電での弊害と露光での弊害を抑制し、画像弊害を効果的に抑制することが出来る。
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。したがって、実施例2の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
実施例2では、実施例1の電荷発生層4cの膜厚変調に加え、電荷輸送層4dの膜厚を変調させた感光ドラム4を使用した(表3の変調b)。電荷輸送層4dの膜厚についても、浸漬塗工時の引き上げ速度を変調させることによって制御した。電荷輸送層4dは透明膜であり、電荷発生層4cのように濃度計で測定することができないので、渦電流方式で膜厚を測定した。測定はフィッシャー・インストルメンツ社製Fischerscope MMS PC2を用いて行った。膜厚測定結果を図12に示す。図中横軸は像高位置を、縦軸は電荷輸送層4dの膜厚T(μm)を示している。軸上像高位置の膜厚は8μm、最軸外像高位置の膜厚は10μmであり、ほぼ左右対称の形状をしていた。感光ドラム4の表面マクベス濃度については、上記表1に併記している。実施例1よりも軸上像高位置の濃度がわずかに大きくなっており、像高による感度差がわずかに小さくなっている。その他の条件は実施例1と同じである。
実施例2の露光手段400の露光量と感光ドラム4の表面電位の関係を図13に示す。軸上像高位置では最軸外像高位置よりも感光ドラム4の電荷輸送層4dの膜厚が小さいので帯電後電位Vd0(c’)が絶対値で大きくなる。さらに、実施例1の図11中の電位カーブcよりも図13中の電位カーブc’の方が急勾配となる。これは、実施例1の感光ドラム4よりも軸上像高のマクベス濃度が高い、すなわち、感度が高いことによる。バックグラウンド露光E1を受けたときの電位Vdと、画像部露光E2を受けたときの電位Vlにおいて、軸上像高位置と最軸外像高位置の電位が等しくなっている。
実施例2の感光ドラム4の表面電位を表8に示す。
Figure 0006918766
実施例1と同様に画像評価を行った結果を表3に記載した。ゴーストについては実施例1と同様にΔVを200V確保しているので中央端部共に良好であり、さらに濃度ムラΔLは実施例1よりもさらに良好な結果が得られた。
レーザ光208を主走査方向に一定でない走査速度で露光走査する露光手段400を有する構成において、実施例2は以下の特徴を有する。帯電ローラ2によって帯電された感光ドラム4の表面にトナー像が形成される画像部電位となるように第1の露光量で露光する第1の露光と、前記トナー像が形成されない非画像部電位となるように前記第1の露光量より小さい露光量で露光する第2の露光を行う。感光ドラム4の感光層は電荷発生層4c、電荷輸送層4dを含む。感光ドラム4の軸線方向において感光ドラム4の第1の領域における電荷発生層4cの膜厚は、感光ドラム4の軸線方向において第1の領域よりも外側の領域である第2の領域における電荷発生層4cの膜厚より小さくする。感光ドラム4の軸線方向において感光ドラム4の第1の領域における電荷発生層4dの膜厚は、感光ドラム4の軸線方向において第1の領域よりも外側の領域である第2の領域における電荷発生層4dの膜厚より小さくする。制御手段200は、画像形成時に感光ドラム4の表面の非画像部電位が形成される領域を第2の露光量で露光するように制御する。それによって、主走査方向において一定でない走査速度で走査して感光ドラム4を露光する場合における画像弊害を抑制することができる。
1 画像形成装置
2 帯電ローラ
3 現像ローラ
4 感光ドラム
100 画像信号生成部
208 レーザ光
400 光走査装置

Claims (13)

  1. 電荷発生層を備える感光体と、
    前記感光体の表面を帯電する帯電部材と、
    前記帯電部材によって帯電された前記感光体の前記表面にトナー像を形成するために前記表面を露光する露光ユニットであって、前記帯電部材によって帯電された前記感光体の前記表面に前記トナー像が形成される画像形成部を第1の露光量で露光し、前記トナー像が形成されない非画像形成部を前記第1の露光量より小さい第2の露光量で露光する露光ユニットと、
    前記露光ユニットを制御する制御部と、を有する画像形成装置において、
    前記露光ユニットは、レーザ光を主走査方向に一定でない走査速度で走査することで前記感光体の前記表面を露光し、第1の走査速度で露光された前記感光体の前記表面における第1の領域の方が、前記第1の走査速度よりも速い第2の走査速度で露光された前記感光体の前記表面における第2の領域よりも、前記主走査方向における前記感光体の前記表面の単位長さ当たりの露光量が大きくなるように構成され、
    前記電荷発生層の厚みは前記第1の領域の方が前記第2の領域よりも薄く、
    前記制御部は、前記第1の露光量で前記感光体の前記表面が露光される場合において、前記第1の領域に形成された第1の電位の絶対値が前記第2の領域に形成された前記第1の電位の絶対値よりも大きくなるように前記露光量を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の領域は前記主走査方向における前記感光体の中央部の領域であり、前記第2の領域は前記主走査方向における前記感光体の端部の領域であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体の前記表面における前記第1の領域の位置は前記レーザ光を走査する被走査面における軸上像高に対応する位置であり、前記感光体の前記表面における前記第2の領域の位置は前記被走査面における最軸外像高に対応する位置であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記露光ユニットは、前記主走査方向において、前記第1の領域から前記第2の領域に向かうにつれて前記走査速度が速くなり、前記主走査方向における前記感光体の前記表面の単位長さ当たりの露光量が前記第1の領域から前記第2の領域に向かうにつれて小さくなるように構成され、
    前記電荷発生層の厚みは前記第1の領域から前記第2の領域に近づくにつれて厚くなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 感光体と、
    前記感光体の表面を帯電する帯電部材と、
    前記帯電部材によって帯電された前記感光体の前記表面にトナー像を形成するために前記表面を露光する露光ユニットであって、前記帯電部材によって帯電された前記感光体の前記表面に前記トナー像が形成される画像形成部を第1の露光量で露光し、前記トナー像が形成されない非画像形成部を前記第1の露光量より小さい第2の露光量で露光する露光ユニットと、
    前記露光ユニットを制御する制御部と、を有し、
    前記露光ユニットは、レーザ光を主走査方向に一定でない走査速度で走査することで前記感光体の前記表面を露光し、第1の走査速度で露光された前記感光体の前記表面における第1の領域の方が、前記第1の走査速度よりも速い第2の走査速度で露光された前記感光体の前記表面における第2の領域よりも、前記主走査方向における前記感光体の前記表面の単位長さ当たりの露光量が大きくなるように構成され、
    前記感光体の感度は、前記第1の領域より前記第2の領域の方が大きく、
    前記制御部は、前記第1の露光量で前記感光体の前記表面が露光される場合において、前記第1の領域に形成された第1の電位の絶対値が前記第2の領域に形成された前記第1の電位の絶対値よりも大きくなるように前記露光量を制御することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記露光ユニットは、前記主走査方向において、前記第1の領域から前記第2の領域に向かうにつれて前記走査速度が速くなり、前記主走査方向における前記感光体の前記表面の単位長さ当たりの露光量が前記第1の領域から前記第2の領域に向かうにつれて小さくなるように構成され、
    前記感光体の前記感度は、前記第1の領域から前記第2の領域に近づくにつれて大きくなることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記帯電部材によって帯電された前記感光体の前記表面において、前記第1の走査速度で前記第1の領域に露光を行った場合に形成される前記感光体の表面電位は、前記第1の走査速度で前記第2の領域に前記第1の領域に露光した露光量と同じ前記露光量で前記露光を行った場合に形成される前記感光体の表面電位より絶対値が大きくなることを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 前記感光体は電荷輸送層を備え、
    前記電荷輸送層の厚みは、前記第1の領域より前記第2の領域の方が厚いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記電荷輸送層の厚みは、前記第1の領域から前記第2の領域に近づくにつれて厚くなることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1の領域における前記電荷輸送層の厚みと、前記第2の領域における前記電荷輸送層の厚みとの差は1μmより大きいことを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
  11. 前記主走査方向において、前記感光体の前記表面における前記第1の領域の単位長さ当たりの露光量をEc(μJ/cm2)、前記感光体の前記表面における前記第2の領域の単位長さ当たりの露光量をEe(μJ/cm2)とすると、
    1.10≦Ec/Ee≦1.45
    であることを特徴とする請求項1乃至1のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記第2の露光量により露光されて減衰する前記非画像形成部の電位減衰量は、
    70V≦ΔV≦350V
    であることを特徴とする請求項1乃至1のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記露光ユニットにおいて、前記レーザ光の光源の発光輝度は前記主走査方向において一定であることを特徴とする請求項1乃至1のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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