JP6918587B2 - 複層ガラス - Google Patents
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Description
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられる複層ガラスに関する。ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であり、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、天井、床等)に形成された開口部である。複層ガラスは、建物の内部と外部とを仕切ったり、建物の部屋同士や階層同士を仕切るためのガラスであり、例えば、窓ガラス、建物の壁部、床部、天井部等を含む概念であるが、実施の形態では、窓ガラスとして説明する。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
最初に、実施の形態に係る複層ガラスの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る複層ガラスを概念的に示す図であり、(a)は正面図、(b)はA−A矢視断面図である。以下の説明では、図1のX方向を複層ガラスの左右方向(−X方向を複層ガラスの左方向、+X方向を複層ガラスの右方向)、図1のY方向を複層ガラスの前後方向(+Y方向を複層ガラスの前方向(建物の屋外側の方向)、−Y方向を複層ガラスの後方向(建物の屋内側の方向))、図1のZ方向を複層ガラスの上下方向(+Z方向を複層ガラスの上方向、−Z方向を複層ガラスの下方向)と称する。
まず、第1ガラス板10及び第2ガラス板20の構成について説明する。第1ガラス板10及び第2ガラス板20は、複層ガラス1の基本構造体であり、例えば公知の窓ガラス用のガラス板を用いて構成されおり、具体的には、図1及び後述する図2に示すように、第1ガラス板10が網10a入りの強化ガラス板を用いて構成されており、第2ガラス板20が強化ガラス板を用いて構成されている。なお、これら「第1ガラス板10」及び「第2ガラス板20」は、特許請求の範囲の「一対のガラス板」に対応する。
次に、第1封着部31、第2封着部32、第3封着部33、及び第4封着部34の構成について説明する。図2は、図1の複層ガラス1における第1封着部31周辺の拡大図である。ただし、これら第1封着部31、第2封着部32、第3封着部33、及び第4封着部34の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、第1封着部31の構成のみについて説明することとする。
スペーサ40は、ガラス間隔を保持するためのものである。このスペーサ40は、例えば公知の窓ガラス用のスペーサ(一例として、金属製(アルミニウム製等)のスペーサ等)を用いて構成されており、Y−Z平面に沿った断面の外形形状が六角形状に形成され、周縁部の下方部分の略全長にわたって設けられている。
第1シール材50は、スペーサ40と第1ガラス板10又は第2ガラス板20の各々とを封止するためのシール材である。図2に示すように、この第1シール材50は、スペーサ40と第1ガラス板10又は第2ガラス板20の各々との相互間に設けられていると共に、周縁部の下方部分の略全長にわたって設けられている。
第2シール材60は、第1ガラス板10及び第2ガラス板20を接続するためのシール材である。図2に示すように、この第2シール材60は、スペーサ40よりも複層ガラス1の外側の位置(図2では、スペーサ40よりも下方側の位置)に設けられていると共に、周縁部の下方部分の略全長にわたって設けられている。
絶縁材70は、第2シール材60に加えられた負荷力が少なくともスペーサ40を介して第1シール材50に伝えられることを抑制するためのものである。ここで、「負荷力」とは、第2シール材60に作用する力を意味し、例えば、風圧や中空層2の内圧の変化によって第1ガラス板10又は第2ガラス板20が面外変形することに伴って第2シール材60に作用する力等が該当する。この絶縁材70は、例えば薄厚の略板状体であり、図2に示すように、スペーサ40と第2シール材60との相互間及び第1シール材50と第2シール材60との相互間に設けられていると共に、周縁部の下方部分の略全長にわたって設けられている。
次に、このように構成された複層ガラス1の作用について説明する。なお、複層ガラス1における第1封着部31から第4封着部34の各々の作用はそれぞれ略同一であるので、以下では、特に第1封着部31の作用に着目して説明することとする。
続いて、複層ガラス1に関する透湿試験の試験結果について説明する。ここで、「透湿試験」とは、繰返し変形が与えられた後の複層ガラス1の透湿係数を測定する試験である。
このように実施の形態によれば、封着部30が、スペーサ40と第1ガラス板10及び第2ガラス板20の各々との相互間に設けられた第1シール材50と、スペーサ40よりも当該複層ガラス1の外側の位置に設けられた第2シール材60と、少なくともスペーサ40と第2シール材60との相互間に設けられた絶縁材70とを備えたので、絶縁材70によって第2シール材60に加えられた負荷力がスペーサ40を介して第1シール材50に伝えられることを抑制できる。よって、第2シール材60をスペーサ40と直接接触するように設けた場合に比べて、封着部30の透湿抵抗性を維持でき、複層ガラス1の耐久性を維持することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態では、第1ガラス板10及び第2ガラス板20の各々の正面形状を長方形状に形成されていると説明したが、これに限られず、例えば、長方形状以外の多角形状(一例として、正方形状、五角形状等)、円形状、楕円形状等に形成されてもよい。
上記実施の形態では、封着部30の設置数が4つ(第1封着部31から第4封着部34)であると説明したが、これに限られない。図5は、複層ガラス1の変形例を示す正面図である。例えば、封着部30の設置数が5つ以上であってもよく、一例として、図5に示すように、第1封着部31と第3封着部33との相互間に第5封着部35が設けられてもよい。また、封着部30の設置数が3つ以下であってもよい。
上記実施の形態では、スペーサ40がアルミニウムで形成されていると説明したが、これに限られず、例えば、熱伝導率が低い金属(一例として、ステンレス等)や樹脂材(一例として、発泡シリコーン等)で形成されてもよい。
上記実施の形態では、絶縁材70が薄厚の略板状体にて形成されていると説明したが、これに限られず、例えば、空気層や樹脂層(一例として、発泡ポリエチレン等)にて形成されてもよい。
付記1の複層ガラスは、相互に間隔を隔てて対向配置された一対のガラス板と、前記一対のガラス板同士を封着する封着手段とを備えた複層ガラスであって、前記封着手段は、前記間隔を保持するためのスペーサと、前記スペーサと前記一対のガラス板の各々との相互間に設けられた第1シール材であって、当該スペーサと当該一対のガラス板の各々とを封止するための第1シール材と、前記スペーサよりも当該複層ガラスの外側の位置に設けられた第2シール材であって、前記一対のガラス板を接続するための第2シール材と、少なくとも前記スペーサと前記第2シール材との相互間に設けられた絶縁材であって、当該第2シール材に加えられた負荷力が少なくとも当該スペーサを介して当該第1シール材に伝えられることを抑制するための絶縁材と、を備えた。
付記1に記載の複層ガラスによれば、封着手段が、スペーサと一対のガラス板の各々との相互間に設けられた第1シール材と、スペーサよりも当該複層ガラスの外側の位置に設けられた第2シール材と、少なくともスペーサと第2シール材との相互間に設けられた絶縁材とを備えたので、絶縁材によって第2シール材に加えられた負荷力がスペーサを介して第1シール材に伝えられることを抑制できる。よって、第2シール材をスペーサと直接接触するように設けた場合に比べて、封着手段の透湿抵抗性を維持でき、複層ガラスの耐久性を維持することが可能となる。
2 中空層
10 第1ガラス板
10a 網
11 被覆膜
12 防錆部
20 第2ガラス板
30 封着部
31 第1封着部
32 第2封着部
33 第3封着部
34 第4封着部
35 第5封着部
40 スペーサ
41 乾燥剤
42 貫通孔
50 第1シール材
60 第2シール材
70 絶縁材
81 第1試験体
82 第2試験体
G1 第1ガラス板及び第2ガラス板の前後方向の長さ
G2 第1ガラス板及び第2ガラス板の上下方向の長さ
I1 絶縁材の前後方向の長さ
I2 絶縁材の上下方向の長さ
PS1 第1シール材の前後方向の長さ
PS2 第1シール材の上下方向の長さ
S1 スペーサの前後方向の長さ
S2 スペーサの上下方向の長さ
SS1 第2シール材の前後方向の長さ
SS2 第2シール材の上下方向の長さ
Claims (5)
- 相互に間隔を隔てて対向配置された一対のガラス板と、前記一対のガラス板同士を封着する封着手段とを備えた複層ガラスであって、
前記封着手段は、
前記間隔を保持するためのスペーサと、
前記スペーサと前記一対のガラス板の各々との相互間に設けられた第1シール材であって、当該スペーサと当該一対のガラス板の各々とを封止するための第1シール材と、
前記スペーサよりも当該複層ガラスの外側の位置に設けられた第2シール材であって、前記一対のガラス板を接続するための第2シール材と、
少なくとも前記スペーサと前記第2シール材との相互間に設けられた絶縁材であって、当該第2シール材に加えられた負荷力が少なくとも当該スペーサを介して当該第1シール材に伝えられることを抑制するための絶縁材と、を備え、
前記絶縁材を、撥水表面を有するシリカ粉にて形成した、
複層ガラス。 - 前記絶縁材を前記スペーサと前記第2シール材との相互間のみに設けることにより、当該第2シール材に加えられた負荷力が当該スペーサを介して当該第1シール材に伝えられることを抑制する、
請求項1に記載の複層ガラス。 - 前記絶縁材における前記スペーサ及び前記第2シール材の並設方向の長さを、前記スペーサの前記並設方向の長さ及び前記第2シール材の前記並設方向の長さのいずれよりも短くした、
請求項1又は2に記載の複層ガラス。 - 前記絶縁材を、前記第1シール材又は前記第2シール材と同色にした、
請求項1から3のいずれか一項に記載の複層ガラス。 - 前記一対のガラス板を略長方形状に形成し、
前記封着手段を、前記一対のガラス板のうち少なくとも短手側の部分に設けた、
請求項1から4のいずれか一項に記載の複層ガラス。
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