JP6918525B2 - 眼科診療情報処理システム及び眼科診療情報処理方法 - Google Patents

眼科診療情報処理システム及び眼科診療情報処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、眼科診療情報処理システム及び眼科診療情報処理方法に係り、特に、病変の変化量に応じて病変の変化の経緯を表示できる眼科診療情報処理システム及び眼科診療情報処理方法に関する。
従来より、眼科診療においてはOCT(光干渉断層計)を使用して網膜の断層画像を取得したり、又は眼底カメラを使用して眼底を撮影して病変の有無及び変化を検査、確認するようにしている。
OCTにより得られる検査データによっては、緑内障、網膜剥離、黄斑浮腫、加齢黄斑変性等の疾患を診断することが可能となり、眼底カメラによって得られる検査データは視神経乳頭の異常や、網膜血管の状態による様々な内科的疾患の診断を行うことができる。このような検査データは眼科診療情報処理システムにより処理されてユーザーに対して表示画面上に表示されて提供されている。
従来、眼科診療情報処理システムは、テンプレート格納部と、検査データ格納部と、情報受付部と、テンプレート取得部と、検査データ取得部と、レポート作成部と、表示制御部と、表示部とを有しており、レポート作成部は、テンプレート取得部により取得されたレポートテンプレートと、検査データ取得部により取得された過去の検査データと、情報受付部により受け付けられた新規検査データとに基づいて、当該患者の検査レポートを作成するように構成されている(特許文献1)。
即ち、レポート作成部は、レポートテンプレートに、過去の検査データと新規検査データとをその検査種別に対応する領域に時系列順に埋め込む。例えば、被検眼の実質的に同じ部位を異なる検査日に撮影することで得られた時系列画像を時系列順に領域に埋め込み、患者の検査レポートとして表示させることができる。
従って、経過観察、術前術後観察や、投薬前後観察のように、異なるタイミングで取得された複数の検査データを比較するためのレポートを自動的に作製して提供することができる。その結果、ユーザー(医師等)は、必要なデータを読み出すための検索作業を行う必要がなく診断効率を向上させることが可能となる。
特開2016−101297号公報
ところで、このような従来の眼科診療情報処理システムにあっては、表示画面上においては、従来、図6に示すように、一つの表示画面に表示される診断レポート内において、4つの検査画像が取得された時間的経過に基づき時間経過順に横方向に一列に表示されるように構成されている。
この場合、この4枚の画像データは、基準となるベース画像160(例えば、患者の初診時の画像)を左端に1枚目として表示すると共に最新の診療時に撮影された最新画像163を右端に4枚目として表示し、その間に、2枚目の経過画像161及び3枚目の経過画像162を、初診時と最新診療時との間の時間間隔において等分になるように2枚の画像を抽出して表示されている。
即ち、本例においては、1枚目の画像(ベース画像)160は初診時のものであり、4枚目の画像163が直近の診療時のもので、初診時から例えば6ヶ月後である場合には、2枚目の経過画像161は初診時から2ヶ月後に撮影された画像データが表示されると共に、3枚目の経過画像162は初診時から4ヶ月後の画像のデータが表示されるように構成されている。
しかしながら、このような従来の眼科診療情報処理システムにあっては、上記4枚の画像160、161、162、163により表示された検査画像データは、病変が発生した時点と最新の検査画像が取得された時点との間の時間を単純に等間隔にして対応する各検査画像を抽出して表示されたものであることから、4枚の画像160、161、162、163が病変の変化の経緯を確実に捉えていない場合もあった。
即ち、表示された各検査画像に係る各画像データの夫々の取得時点の間において病変が急激に成長したような場合には、その病変の変化の過程を確実に表示することは不可能であった。
その結果、ユーザーである眼科医等は、場合によっては必要に応じて、表示されている画像以外に、保存されている複数の検査画像の中から病変の発生及び変化の経緯を示す画像データを別途検索させざるをえず検索作業が煩雑である、という不具合があった。
そこで、本発明の課題は、病変の発生及び変化を確実に表示させることが可能となり、ユーザーである眼科医等が容易に診断を行うこと支援する眼科診療情報処理システム及び眼科診療情報処理方法を提供することにある。
このような課題解決のため請求項1記載の発明にあっては、診療種別ごとのレポートテンプレートを格納するテンプレート格納部と、過去に取得された検査データを患者ごとに格納する検査データ格納部と、患者に対して新たに実施された診療行為の種別を表す新規診療種別と、当該診療行為により取得された新規検査データと、当該患者に付与された患者識別子とを受け付ける情報受付部と、前記情報受付部により受け付けられた前記新規診療種別に対応するレポートテンプレートを前記テンプレート格納部から取得するテンプレート取得部と、前記情報受付部により受け付けられた前記患者識別子に基づいて、前記検査データ格納部から過去の検査データを取得する検査データ取得部と、前記検査データ取得部により取得された前記検査データ及び前記情報受付部により受け付けられた前記新規検査データを解析する解析部と、前記テンプレート取得部により取得された前記レポートテンプレートと、前記検査データ取得部により取得された前記検査データ、前記情報受付部により受け付けられた前記新規検査データ及び前記解析部による解析結果に基づいて、当該患者の検査レポートを作成するレポート作成部と、前記レポート作成部により作成された前記検査レポートを表示手段に表示させる表示制御部とを備え、前記解析部は、前記検査データを解析して病変発生時の検査データと前記病変の最新の検査データとを抽出してその間の病変の数値的変化量を求め、前記数値的変化量を等分割して、対応する病変発生画像、最新画像及び、病変発生画像と最新画像との間において病変の経過を示す複数の経過検査画像を抽出し、前記レポート作成部は前記解析部により抽出された病変発生時画像、最新画像及び、前記経過検査画像を経時的に前記表示制御部を介して表示させることを特徴とする。
請求項2記載の発明にあっては、前記検査データは、網膜の厚さ寸法データであると共に前記検査画像は網膜の断層画像であることを特徴とする。
請求項3記載の発明にあっては、前記検査データは、眼底画像上に表示された病変の面積データであると共に前記検査画像は眼底画像であることを特徴とする。
請求項4記載の発明にあっては、前記検査データは網膜の断層画像に表示された網膜の厚さ寸法データであると共に、前記検査画像は、網膜の断層画像と、前記断層画像に基づき眼底断面を構成する各層に分割して抽出し、各層を斜視方向から平面的に示す複数層マップ表示画像とを含むことを特徴とする。
請求項5記載の発明にあっては、前記レポート作成部は、前記病変の数値的データ及び前記検査画像が取得された日時データを含めて表示制御部を介して表示することを特徴とする。
請求項6記載の発明にあっては、前記検査画像及び経過検査画像は、表示画面上において4つ横方向に連続して経時的順序で連続して表示されることを特徴とする。
請求項7記載の発明にあっては、前記検査データはOCT(Optical Coherence Tomography:光干渉断層計)により取得されたことを特徴とする。
請求項8記載の発明にあっては、眼科診療において取得された情報を、一又は互いに通信可能に接続された複数のコンピュータを有するシステムにより処理する方法であって、前記システムが、診療種別ごとのレポートテンプレートを格納し、過去に取得された検査データを患者ごとに格納し、患者に対して新たに実施された診療行為の種別を表す新規診療種別と、当該診療行為により取得された新規検査データと、当該患者に付与された患者識別子とを受け付け、受け付けられた前記新規診療種別に対応するレポートテンプレートを、格納されたレポートテンプレートのうちから取得し、受け付けられた前記患者識別子に基づいて、格納された検査データのうちから過去の検査データを取得し、取得された前記検査データの少なくとも一部と、受け付けられた前記新規検査データの少なくとも一部とを解析し、取得された前記レポートテンプレートと、取得された前記検査データ、受けつけ付けられた前記新規検査データ及び取得された解析結果に基づいて、当該患者の検査レポートを作成し、作成された前記検査レポートを表示するとともに、前記検査データを解析して病変発生時の検査データと前記病変の最新の検査データとを抽出してその間の病変の数値的変化量を求め、前記数値的変化量を等分割して、対応又は近似する病変発生画像、最新画像及び、病変発生画像と最新画像との間において経過を示す複数の経過検査画像を抽出し、解析抽出された病変発生時画像、最新画像及び、前記経過検査画像を経時的順序で表示させることを特徴とする。
従って、請求項1乃至記載の発明にあっては、従来の眼科診療情報処理システム又は従来の眼科診療情報処理方法におけるように、病変が発生した時点と最新の検査画像との間の時間を単純に等間隔にして対応する各検査画像を抽出して表示されたものではなく、保存された複数の前記検査画像の中から、病変の経時的変化量が均等に表れるように検査画像を選択して表示するように構成されているため、眼科医等のユーザーは、表示装置に表示された検査画像により病変の発生及び変化の経緯を確実に把握することが可能となり、ユーザーである眼科医等が容易に診断を行うこと支援する眼科診療情報処理システム及び眼科診療情報処理方法を提供することができる。
請求項記載の発明にあっては、前記効果に加えて、さらに、病変の発生及び変化の経緯を確実に捉えた網膜の断層画像を表示装置に表示させることができ、ユーザーである眼科医等が容易に診断を行うこと支援することができる。
請求項記載の発明にあっては、前記効果に加えて、さらに、病変の発生及び変化の経緯を確実に捉えた眼底画像を表示装置に表示させることができ、ユーザーである眼科医等が容易に診断を行うこと支援することができる。
請求項記載の発明にあっては、前記効果に加えて、さらに、病変の発生及び変化の経緯を確実に捉えた網膜の断層画像と、前記断層画像に基づき眼底断面を構成する各層に分割して抽出し、各層を斜視方向から平面的に示す複数層マップ表示画像とを表示装置に表示させることができ、ユーザーである眼科医等が容易に診断を行うこと支援することができる。
本発明に係る眼科診療情報処理システムの構成の一実施の形態を示すブロック図である。 本発明に係る眼科診療情報処理システムの一実施の形態を示し、OCTにより取得された眼球の網膜の断層を示す4つの断層画像を、病変の経時的変化である網膜厚の変化を表示するために、病変発生時の画像を左端にベース画像として示し、同一疾病に関する最新の検査画像を右端に示し、ベース画像と最新画像との間に、病変の経過を病変の変化量を等分して示す2つの経過検査画像を経時的順序に基づき表示した場合を示す概念図である。 本発明に係る眼科診療情報処理システムの一実施の形態の操作手順を示すフローチャートである。 本発明に係る眼科診療情報処理システムの一実施の形態を示し、眼底カメラにより取得された眼球の眼底の4つの画像を、レポートテンプレートの画像表示エリア内に、病変の経時的変化量である病変の面積の変化を表示するために、病変発生時の画像を左端にベース画像として示し、同一疾病に関する最新の検査画像を右端に示し、ベース画像と最新画像との間に、病変の経過を病変の変化量を等分して示す2つの経過検査画像を経時的に表示した場合を示す概念図である。 本発明に係る眼科診療情報処理システムの一実施の形態を示し、眼底カメラにより取得された眼球の眼底の4つの画像を、病変の経時的変化である病変の表面積の変化を表示するために、病変発生時の画像を左端にベース画像として示し、同一疾病に関する最新の検査画像を右端に示し、ベース画像と最新画像との間に、病変の経過を病変の変化量を等分して示す2つの経過検査画像を経時的順序に基づき表示した場合を示す概念図である。 従来の眼科診療情報処理システムの一実施の形態を示し、表示画面上において、眼底カメラにより取得された眼球の眼底の4つの画像を、レポートテンプレートの画像表示エリア内において初診時から最新の診療時の間において時間的等間隔に検査画像を4つ経時的順序に基づき表示した場合を示す図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき本発明を詳細に説明する。
本実施形態に係る眼科診療情報処理システムは、たとえば、単一のコンピュータ、互いに通信可能な複数のコンピュータ、医療機関内に構築された情報システム、医療機関外に構築された情報システム、または、これらのうちの2以上の組み合わせにより実現される。また、実施形態に係る眼科情報処理方法は、たとえば、これらのうちいずれかの形態を有する眼科診療情報処理システムにより実現される。
図1は、本実施の形態に係る眼科診療情報処理システムの基本構成の一例を表す。眼科診療情報処理システム100は、眼科診療において取得された情報を処理するために利用される。
眼科診療情報処理システム100は、テンプレート格納部10と、検査データ格納部20と、情報受付部30と、テンプレート取得部40と、検査データ取得部50と、レポート作成部60と、表示制御部70と、表示部80と、解析部90とを備えている。なお、表示手段は眼科診療情報処理システムの外部に設置されていてもよい。
(テンプレート格納部10)
テンプレート格納部10は、診療種別ごとのレポートテンプレートを格納する。診療種別とは、診療行為(医療行為)の種別を表し、特に眼科における診療行為の種別を表す。
診療種別は、疾患の種別であってもよい。また、診療種別は、階層的に構成されてもよい。
たとえば、単一の疾患種別に対して複数の診療種別を設けることや、単一の診療形態に対して複数の疾患種別を設けることが可能である。診療種別は予め設定される。また、診療種別の追加や削除や編集を行うことも可能である。診療種別の例として、「加齢黄斑変性症(の経過観察)」、「緑内障(の経過観察)」、「手術」および「投薬」などがある。
レポートテンプレートは、検査データやそれに基づく情報を提示するためのレイアウト(表示画面、印刷紙面等)を表す。レポートテンプレートは、たとえば、このようなレイアウトを表す画像データ、または、それぞれの情報の提示位置(ピクセル位置等)を表すデータである。テンプレート格納部10には、それぞれの診療種別に関連付けられたレポートテンプレートが予め格納される。
たとえば、診療種別「加齢黄斑変性症」に関連付けられたレポートテンプレートと、「緑内障(の経過観察)」に関連付けられたレポートテンプレートと、「手術」に関連付けられたレポートテンプレートと、「投薬」に関連付けられたレポートテンプレートとが少なくとも格納される。
テンプレート格納部10は、たとえば、コンピュータ端末に設けられた記憶装置内、ローカルエリアネットワーク(LAN)上のデータベース内、または、ワイドエリアネットワーク(WAN)上のデータベース内に設けられる。
(検査データ格納部20)
検査データ格納部20は、過去に取得された検査データを患者ごとに格納する。検査データ格納部20には、たとえば、患者ごとの記憶領域(ファイル)が設けられている。各ファイルは、予め設定された患者識別子によって識別される。また、各検査データには、その種別(検査種別)を表す識別子が付されている。典型的な例として、視力検査により取得された視力値には識別子「視力値」が付され、OCTにより取得された画像データには識別子「OCT画像」が付され、この画像データを所定の解析処理を施して得られたデータには「OCT(解析種別)」が付される。
また、各検査データには、検査条件が付されていてもよい。検査条件の例として、検査日(および検査時刻)、検査場所(医療機関コード等)、検査装置の種別、検査者の識別子、検査において適用された条件などがある。
各患者のファイルは階層構造を有していてよい。たとえば、各患者のファイルは、左眼の検査データが格納されるサブフォルダと、右眼の検査データが格納されるサブフォルダとを含んでいてよい。或いは、各患者のファイルは、検査日ごとのサブフォルダ、または検査種別ごとのサブフォルダを含んでいてよい。
検査データは、眼科において実施された診療行為により取得されたデータを含む。検査データは、眼科診療により取得されたデータである。検査データの典型的な例として、被検眼を撮影して取得された画像データや、被検眼の特性を物理的手段により測定して取得された測定データや、画像データや測定データを解析して取得された解析データなどがある。
画像データとしては、たとえば、OCTにより取得されたOCTデータ(断面像データ、3次元画像データ等)や、眼底カメラや走査型レーザ検眼鏡(SLO)により取得された眼底画像データや、顕微鏡(スリットランプ、眼科手術用顕微鏡、スペキュラーマイクロスコープ等)により撮影された画像データなどがある。
測定データとしては、たとえば、視力値や、眼圧値や、視野検査で取得されたデータなどがある。
解析データとしては、たとえば、OCTデータを解析して得られた網膜厚データや、眼底画像データを解析して得られたドルーゼン分布データや、OCTデータまたは眼底画像データを解析して得られた乳頭パラメータ(視神経乳頭のカップサイズ、ディスクサイズ、リムサイズ、それらの比など)や、OCTデータまたは眼底画像データを解析して得られた血管サイズ(血管径、動静脈径比など)などがある。
なお、眼科以外の診療科や部門において取得された検査データが含まれていてもよい。たとえば、放射線科において取得された画像データ(X線画像データ、CT画像データ、MRI画像データ等)や、検体検査により取得された検査結果データなどがある。
検査データ格納部20は、たとえば、コンピュータ端末に設けられた記憶装置内、LAN上のデータベース内、または、WAN上のデータベース内に設けられる。
(情報受付部30)
情報受付部30は、次の情報を受け付ける:(1)患者に対して新たに実施された診療行為の種別(新規診療種別);(2)当該診療行為により取得された1以上の検査データ(新規検査データ);(3)当該患者に付与された患者識別子。
情報受付部30は、各種の構成を有していてよい。情報受付部30の第1の例は、コンピュータ端末である。このコンピュータ端末は、たとえば、医師が使用するコンピュータ端末や、検査部で使用されるコンピュータ端末である。コンピュータ端末には、患者識別子と新規診療種別とが手入力または自動入力される。
さらに、コンピュータ端末には、検査装置から直接に新規検査データが入力される。或いは、検査装置により取得された新規検査データは、他の装置や記録媒体を介してコンピュータ端末に入力される。他の装置としては、たとえば、電子カルテシステムや医療用画像管理システム(PACS)などがある。
情報受付部30の第2の例として、検査装置や電子カルテシステムやPACSなどがある。情報受付部30の第3の例として、上記のコンピュータ端末や検査装置や電子カルテシステムやPACSなどのクライアントから送信された情報を受信するサーバーの構成要素がある。このサーバーは、LAN上のサーバーでもよいし、WAN上のサーバー(クラウドサーバー等)でもよい。以上のように、眼科診療情報処理システム1は、検査装置や電子カルテシステムやPACSまたはその一部を含んでもよいし、含まなくてもよい。
(テンプレート取得部40)
テンプレート取得部40は、情報受付部30により受け付けられた新規診療種別に対応するレポートテンプレートをテンプレート格納部10から取得する。上記のように、テンプレート格納部10には、診療種別ごとのレポートテンプレートが格納されている。すなわち、各診療種別に対してレポートテンプレートが関連付けられている。テンプレート取得部40は、情報受付部30から入力された新規診療種別に関連付けられたレポートテンプレートをテンプレート格納部10から選択的に読み出す。
テンプレート取得部40は、たとえば、コンピュータ端末内、LAN上のサーバー内、または、WAN上のサーバー内に設けられる。
(検査データ取得部50)
検査データ取得部50は、情報受付部30により受け付けられた患者識別子に基づいて、検査データ格納部20から過去の検査データを取得する。このとき、新規検査データを参照してもよい。また、異なる種別の疾患の診療が並行して行われている患者が対象である場合などには、新規診療種別を参照してもよい。
上記のように、検査データ格納部20には、患者識別子に関連付けられたファイルが設けられており、患者ごとのファイルにはその患者について過去に取得された検査データが格納されている。
検査データ取得部50は、まず、情報受付部30から入力された患者識別子に関連付けられたファイルを特定する。さらに、検査データ取得部50は、特定されたファイルに格納されている検査データのうち、情報受付部30から入力された新規検査データに関連する検査データを読み出す。この処理は、たとえば、新規検査データの種別(検査種別)を特定する処理と、特定された検査種別と同種の検査データを検索する処理と、それにより検索された検査データを読み出す処理とを含む。
ここで、検査種別は検査データに付帯されているものとする。具体的には、各検査データには、検査種別や検査条件を記録するための領域が設けられている。この領域に記録されている情報は、たとえば、検索や表示や管理に利用される。このような領域の具体例として、DICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)のタグ情報がある。検査データ取得部50は、たとえば、コンピュータ端末内、LAN上のサーバー内、または、WAN上のサーバー内に設けられる。
(解析部90)
本実施の形態に係る眼科診療情報処理システム100は解析部90を備えている。解析部90は、たとえば、各種の解析アプリケーションが搭載された1以上のコンピュータを含んで構成される。
解析アプリケーションは、眼科診療において使用される任意の解析処理を実行するためのソフトウェアである。解析アプリケーションの典型例として、OCTデータを解析して評価値やデータ分布を生成するアプリケーション、眼底画像を解析して評価値やデータ分布を生成するアプリケーション、評価値やデータ分布の時系列変化を解析してトレンドや診療支援情報を生成するアプリケーションなどがある。
本実施形態において解析部90は、情報受付部30からのレポート作成部60を介しての指令(ユーザーによる解析指示の入力)があった場合には、解析処理を実行する。レポート作成部60は、情報受付部30からの指示に基づき、例えば、レポートテンプレートに提示される情報の種別に基づいて、その情報を取得するための解析処理の種別を表す情報と、この解析処理に供される検査データとを解析部90に送る。
他の例として、レポート作成部60は、診療種別と解析処理の種別とが関連付けられたテーブル情報を予め記憶しており、新規診療種別に関連付けられた解析処理の種別をこのテーブル情報から特定し、特定された解析処理の種別を表す情報と、この解析処理に供される検査データとを解析部90に送る場合もある。
解析部90が解析処理を実行し、その解析結果をレポート作成部60に送った場合には、レポート作成部60は当該解析結果をレポートテンプレートの既定の提示情報として埋め込む。他の検査データについてもレポートテンプレートに埋め込まれる。それにより、当該患者の検査レポートが作成される。
本実施の形態にあっては、解析部90は、必要とされる検査データを解析して病変発生時の検査データと病変の最新の診療時における検査データとを抽出し、病変発生時の検査データと最新の診療時の検査データとの間における病変の数値的変化量を求め、前記数値的変化量を等分割して、対応又は近似する病変発生画像、最新画像及び、病変発生画像と最新画像との間において等分された数値に基づく複数の検査画像を抽出するように構成されている。
即ち、本実施の形態においては、例えば、ユーザーが患者の眼科診療においてOCT(光干渉断層計)を使用して、加齢性黄斑変性症や、黄斑浮腫、網膜剥離の検査を行うために網膜の断面像を光学的に撮影して網膜の断層画像を撮影した場合には、図1に示すように、患者識別子、患者名、性別、年齢を前提として、当該患者の当該疾病に関する診断日時、即ち、当該疾病に関する断層画像の撮影日時データ、網膜の網膜厚寸法データ及び網膜断層の画像データが取得され、相互に関連付けられた状態で、その都度、検査データ取得部50に保存される。
この場合、例えば、緑内障のように網膜の厚さ寸法が次第に小さくなるような疾病の診療を行った場合には、解析部90は、まず、検査データ格納部20に保存され、検査データ取得部50を介してレポート作成部60から提供された網膜の網膜厚寸法データから得られた健常状態の網膜厚寸法を基礎に、網膜厚寸法が小さくなる変化が表れた時点の検査データを以て病変発生時点の検査データと特定し、当該時点に関連付けられた検査画像をベース画像として抽出する。
次に、解析部90は同一の患者識別子により特定される当該患者の同一の疾病に関し最新の診療日に取得された検査データを特定する。そして、前記の病変発生時点の検査データと当該病変の最新の検査データとの間の病変の数値的変化量である網膜の厚さ寸法の差を検出して当該差を等分して、ベース画像に対応する検査データと最新画像に対応する検査データとの間で、網膜厚寸法の変化量が均等となるような数値を算出し、当該数値データに対応又は近似する検査画像を選択する。
図2は、患者の網膜の厚さ寸法を示す複数の網膜の断層画像110を示す模式図である。図2に示すように、解析部90は、ベース画像Aにおける網膜の網膜厚寸法が6μmであった場合で、かつ、最新画像Dにおける網膜の網膜厚寸法が3μmの場合には、網膜の網膜厚寸法の差分3μmをその間において3分し、3分した数値である1μmを基礎として、6μmから1μm減じた数値である5μm、5μmから1μmを減じた数値である4μmを算出する。そして、ベース画像Aの網膜厚寸法(6μm)から2番目の網膜厚寸法(5μm)と3番目の網膜厚寸法(4μm)とに夫々対応する2枚の経過検査画像B、Cを抽出する。
そして、レポート作成部60は前記解析部90により抽出されたベース画像A、最新画像D及び、ベース画像Aと最新画像Dとの間において、病変の変化量を等分に示す経過検査画像B、Cを経時的順序で表示制御部70を介して表示部80に表示させるように構成されている。
図3に示すように、本実施の形態において使用される表示部80においては、レポートテンプレート150の中の「画像表示エリア」151において、画面横方向に4つの検査画像を時系列に沿って上下2段に表示するように構成されている。上段側151aは右眼に関する検査画像を表示するものであり、下段側151bは左眼に関する検査画像を表示する。なお、図中符号152はオーバーレイコントロールであり、符号153は眼底イメージコントロール、符号154はレジストレーション、符号153はデータ変更ボタンである。また、符号154は傾向解析結果グラフ、155はRNFL Thicknessグラフである。
従って、本実施の形態にあっては、このような画面表示エリア151a、151bにおいて、左端の画面表示エリアセグメントにはベース画像Aが表示されると共に、右端の画面表示エリアセグメントには最新画像Dが表示され、ベース画像Aと最新画像Dとの間には、ベース画像A及び最新画像Dの数値データの差分を3等分し、その間の変化量が均等となるように算出された数値に対応又は近似する2つの経過検査画像B、Cが表示されるものである。
本実施の形態にあっては、眼球の網膜の網膜厚寸法データ及び断層画像110を解析する場合を例に説明したが、本実施の形態に限定されず、例えば、図4に示すように、検査データは眼底画像120上に表示された病変Xの平面的面積データに基づき解析を行って、4つの検査画像を選択特定して表示するように構成してもよい。
即ち、例えば、黄斑部変性、緑内障のような病変の場合には、病変が悪化すると眼底カメラで撮影される眼底写真である検査画像上において病変の平面的な面積が増大する。従って、所定の病変面積検知解析手段によりこのような平面的な病変の面積が数値データとして取得できた場合には、病変の面積を基準として、前記の網膜の網膜厚寸法の場合と同様の手法で解析を行い、対応する検査画像を表示させることができる。
この場合には、図1に示すように、解析部90は、まず、情報受付部30に保存されレポート作成部60により提供された診断情報としての眼底画像120において病変Xが初めて現れた時点の検査データを以て病変発生時点の検査データと特定し、当該時点に関連付けられた検査画像をベース画像Eとして特定して、適宜の病変面積検知解析手段によりベース画像Eにおける病変Xの面積を検出する。
次に、解析部90は、同一の患者識別子により特定される当該患者の同一の疾病に関し最新の診療日に取得された検査データを特定して、最新の検査データに対応する最新の検査画像Hにおける病変の面積を検出する。
そして、前記の病変発生時点の検査データと当該病変の最新の検査データとの間の病変の面積の差を検出し、当該差分を3等分して、ベース画像Eに対応する検査データと最新画像Hに対応する検査データとの間で、面積の変化量が均等となる数値を算出し、当該数値データに対応又は近似する2つの検査画像F、Gを選択する。この2つの検査画像F、Gがベース画像Eと最新画像Hとの間に経時的順序で表示されることとなる。
さらに、他の実施の形態としては、解析部90により解析される検査データは、網膜の断層画像に表示された網膜の厚さ寸法データである場合に、前記検査画像は、網膜の断層画像と断層画像に基づき断層を構成する各層に分割して抽出し、各層を斜視方向から平面的に示す複数層マップ表示画像とを含む。
即ち、本実施の形態に係るOCTにおいては、7層セグメンテーション又は7層Thicknessマップ表示を表示することができる。従って、これらの画像に関しても、前記と同様の手法により、ベース画像、最新画像及び、ベース画像と最新画像との間の病変の変化量の差分を3分割して得た数値に対応又は近似する経過検査画像を表示させることができる。このように7層セグメンテーション又は7層Thicknessマップ表示を表示した場合には、病変部の範囲や進行の程度をより客観的に把握することができる。
(レポート作成部60)
図1に示すように、レポート作成部60は、テンプレート取得部40により取得されたレポートテンプレートと、検査データ取得部50により取得された検査データと、情報受付部30により受け付けられた新規検査データ及び解析部90からの解析結果とに基づいて、この患者の検査レポートを作成する。レポートテンプレートには、情報の種別ごとに領域が設定されている。
レポート作成部60は、過去の検査データと新規検査データと解析結果を、その検査種別に対応する領域に埋め込む。ここで、単一の検査種別の検査データが複数存在する場合には、これら検査データを所定の順序で領域に埋め込む。たとえば、被検眼の実質的に同じ部位を異なる検査日に撮影することで得られた時系列画像を、時系列順に領域に埋め込むことができる。
また、単一の検査種別の検査データの個数に応じて、レポートテンプレート内の領域のサイズや位置を変更することや、埋め込まれる検査データの個数を限定することや、検査データの埋め込み態様を変更することが可能である。埋め込み態様の変更の例として、画像データをそのまま埋め込む場合と、画像データのサムネイルを作成してそれを埋め込む場合とを切り替えて実行するよう構成することが可能である。
また、レポートテンプレートには、患者に関する情報(患者識別子、患者氏名、年齢、性別、医療機関名、医師名など)に対応する領域が設けられている。レポート作成部60は、検査データの付帯情報や、情報受付部30により受け付けられた情報から、レポートテンプレートに埋め込まれる情報を取得し、それらをレポートテンプレートの対応領域に埋め込む。
なお、レポート作成部60は、検査レポートを完成させる必要はない。たとえば、レポート作成部60は、各種の情報をレポートテンプレートに埋め込む処理を実行しなくてもよい。その代わりに、レポート作成部60は、検査データや患者に関する情報のそれぞれと、レポートテンプレートの領域との対応付けを行うことができる。後段の処理において、この対応付けを参照することにより、検査レポートを表示したり印刷したりすることが可能である。
レポート作成部60は、たとえば、コンピュータ端末内、LAN上のサーバー内、または、WAN上のサーバー内に設けられる。
(表示制御部70、表示部80)
図1に示すように、表示部80は、眼科診療情報処理システム1の内部または外部に設けられた表示デバイスを含む。表示制御部70は、表示部80に情報を表示させる。特に、表示制御部70は、レポート作成部60により作成された検査レポートを表示部80に表示させる。
表示制御部70は、たとえば、コンピュータ端末内、LAN上のサーバー内、または、WAN上のサーバー内に設けられる。
以上のような情報が準備されている状態において実行される処理の例について、図5を参照しつつ説明する。
(S1:検査の実施)
所定の患者に関する緑内障の経過観察のための検査が実施される。今回の検査では、眼圧計による眼圧測定と、OCTによる網膜厚測定と、眼底カメラによる眼底撮影が実施されたとする。これらにより取得された検査データ(新規検査データ:眼圧値、網膜厚および眼底画像)は、別途に入力された患者識別子(および新規診療種別)とともに管理される。
(S2:患者識別子、新規検査種別、新規検査データの入力)
検査の終了後または医師による診察時に、ステップS1で患者識別子、新規検査種別および新規検査データが、患者識別子および新規検査種別とともに、情報受付部30からテンプレート取得部40と検査データ取得部50とレポート作成部60とに送られる。ここで、情報受付部30からレポート作成部60に直接にデータを送信する代わりに、テンプレート取得部40や検査データ取得部50を経由してレポート作成部60にデータを送信するように構成してもよい。
なお、検査の終了後に情報入力が行われる場合、たとえば、眼科診療装置(眼圧計、眼底カメラ、OCT:光干渉断層計、視野計)から直接にまたは間接的に情報が入力される。
医師による診察時に情報入力が行われる場合、たとえば、医師は、コンピュータ端末に患者識別子を入力する。新規検査種別は、たとえば、医師により入力されるか、或いは、別途に読み出された電子カルテから入力される。医師が、診察開始のトリガー操作を実行すると、たとえば医療機関内のデータベースにより管理されている新規検査データが読み出される。情報受付部30は、これら情報を関連付けてテンプレート取得部40および検査データ取得部50(並びにレポート作成部60)に送る。
(S3:レポートテンプレートの取得)
テンプレート取得部40は、ステップS2において入力された新規診療種別に対応するレポートテンプレートをテンプレート格納部10から取得する。この処理において、テンプレート取得部40は、入力された新規診療種別に対応するレポートテンプレートを、適宜のレポートテンプレートリストを参照することにより特定し、特定されたレポートテンプレートをテンプレート格納部10から読み出す。レポートテンプレートリストは、テンプレート格納部10またはテンプレート取得部40に予め格納されている。
(S4:過去検査データの取得)
検査データ取得部50は、ステップS2において入力された患者識別子に基づいて、検査データ格納部20から過去の検査データを取得する。この処理において、検査データ取得部50は、入力された患者識別子が記録されているファイルを検索し、検索されたファイルに格納されている検査データの一部または全部み出す。取得された過去の検査データは、たとえば、患者識別子とともにレポート作成部60に送られる。
(S5:解析処理の実行)
その後、本実施の形態にあっては、ユーザーが情報受付部30に対して解析処理を行う旨の指示を入力した場合には、当該指示入力に基づき、情報受付部30はレポート作成部60を介して解析部90へ検査データの解析処理の指示を出し、この指示に基づき解析部90は検査データの解析を行う。
解析の対象となる検査データは、前記のように、例えば、OCTを使用した検査における眼球の網膜に関するデータ(例えば、網膜厚寸法)、眼底カメラを使用した検査における眼球の病変のデータ(例えば、病変の面積)である。
解析部90はレポート作成部60から指示があった場合には、当該指示に基づき解析を行う。即ち、患者識別子に基づきレポート作成部60から供給された、所定の患者の特定の疾病に関する過去の検査データを検索して、例えば、網膜の網膜厚寸法データの数値又は病変の平面的面積データの数値が健常状態における数値とは異なる数値となった時点(病変発生時点)での検査データを特定し、当該検査データの属性としての検査データ取得日である診療日時を特定し、当該診療日時において取得された検査画像を、病変発生時における検査、即ち、画像ベース画像として抽出して特定する(ステップS5−1)。
次に、解析部90は、次に、検査データにおいて当該同一疾病に関する当該患者の最新受信日を特定し、当該最新受信日において取得された検査画像を最新画像として抽出する(ステップS5−2)。
次に、解析部90は、病変発生時点の検査データと当該病変の最新の検査データとの間の病変の数値的変化量である網膜の網膜厚寸法の差又は病変の面積の差を検出し、当該差分を等分して、ベース画像に対応する検査データと最新画像に対応する検査データとの間で、病変の変化量が均等となるような数値を算出し、当該数値データに対応又は近似する検査画像を2つ選択して2つの検査画像を特定する(ステップS5−3)。
(S6:検査レポートの作成)
レポート作成部60は、ステップS3で取得されたレポートテンプレートと、ステップS4で取得された過去の検査データと、ステップS2で入力された新規検査データと、ステップS5において取得された解析結果に基づいて、当該患者の検査レポートを作成する。
この処理においてレポート作成部60は、患者識別子、患者氏名、年齢、性別、過去の検査データを、レポートテンプレートに形成された各項目へ適宜、埋め込む。レポート作成部60は、このようにして作成された検査レポート(およびその付帯情報)を表示制御部70に送る。本実施の形態にあっては、ベース画像、最新画像及び、ベース画像と最新画像との間において病変の数値的変化が均等に表示される経過を示す検査画像が2つ特定され、全体として4つの検査画像が経時的順序に従ってレポートテンプレートに埋め込まれる。
(S7:検査レポートの表示)
表示制御部70は、ステップS5で作成された検査レポートを表示部80に表示させ、医師は、表示された検査レポートを参照して今回の診察を行う。本実施の形態にあっては、前記のように、病変の発生時の検査画像と最新の検査画像、及びその間の病変の量的変化を均等に示す検査画像が、単一のレポートテンプレートにより同一の表示画面上に経時的順序に従って表示される。
その結果、眼科医等のユーザーは、表示部において、経時的順序に従って、病変の発生時の検査画像から最新の検査画像、及びその間の病変の量的変化を均等に示す検査画像を同一の表示画面上において一目して視認することができる。
なお、検査レポートにサムネイルが提示されている場合、このサムネイルが指定されると(たとえばクリックされると)、表示制御部70は、指定されたサムネイルの元の画像(眼底画像、視野分布画像等)を付帯情報から読み出して表示部80に表示させる。
本実施の形態に係る眼科診療情報処理システム10にあっては、上記のように、解析部90が、検査データを解析して病変発生時の検査データと病変の最新の検査データとを抽出してその間の病変の数値的変化量を求め、前記数値的変化量を等分割して、対応する病変発生画像、最新画像及び、病変発生画像と最新画像との間において等分された数値に基づく複数の検査画像を抽出するように構成されている。
従って、4つの検査画像が病変の量的変化を的確に反映することが可能となり、ユーザーである医師等は、4つの検査画像から病変の変化の経過を的確、かつ迅速に把握し、正確な診断を行うことが可能となる。
その結果、従来におけるように、表示部に表示される診断レポートにおいて4つの検査画像データが表示画面上において、単に、検査画像が取得された時間的経過に基づき表示されるものではないことから、従来のように、4つの検査画像のそれぞれの時間的間隔の中において病変が大きく変化したような場合には、病変の変化は検査画像には表れないため、ユーザーである医師等は、過去の検査データ、検査画像の中から病変の変化を的確に示す画像を自ら検索する必要がある、という不具合を解消し、迅速、効率的、より適格な診断を可能とするものである。
本発明に係る眼科診療情報処理システム及び眼科情報処理方法は広く眼科診療に適用することができるため、産業上の利用可能性を有している。
10 テンプレート格納部
20 検査データ格納部
30 情報受付部
40 テンプレート取得部
50 検査データ取得部
60 レポート作成部
70 表示制御部
80 表示部
90 解析部
100 眼科診療情報処理システム
110 断層画像
120 眼底画像
151 画像表示エリア
152 オーバーレイコントロール
153 データ変更ボタン
154 レジストレーション
155 傾向解析結果グラフ
156 RNFL Thicknessグラフ

160 ベース画像
161 経過画像
162 経過画像
163 最新画像
A、E ベース画像
B、F 経過検査画像
C、G 経過検査画像
D、H 最新画像
X 病変

Claims (8)

  1. 診療種別ごとのレポートテンプレートを格納するテンプレート格納部と、
    過去に取得された検査データを患者ごとに格納する検査データ格納部と、
    患者に対して新たに実施された診療行為の種別を表す新規診療種別と、当該診療行為により取得された新規検査データと、当該患者に付与された患者識別子とを受け付ける情報受付部と、
    前記情報受付部により受け付けられた前記新規診療種別に対応するレポートテンプレートを前記テンプレート格納部から取得するテンプレート取得部と、
    前記情報受付部により受け付けられた前記患者識別子に基づいて、前記検査データ格納部から過去の検査データを取得する検査データ取得部と、
    前記検査データ取得部により取得された前記検査データ及び前記情報受付部により受け付けられた前記新規検査データを解析する解析部と、
    前記テンプレート取得部により取得された前記レポートテンプレートと、前記検査データ取得部により取得された前記検査データ、前記情報受付部により受け付けられた前記新規検査データ及び前記解析部による解析結果に基づいて、当該患者の検査レポートを作成するレポート作成部と、
    前記レポート作成部により作成された前記検査レポートを表示手段に表示させる表示制御部とを備え、
    前記解析部は、前記検査データを解析して病変発生時の検査データと前記病変の最新の検査データとを抽出してその間の病変の数値的変化量を求め、前記数値的変化量を等分割して、対応する病変発生画像、最新画像及び、病変発生画像と最新画像との間において病変の経過を示す複数の経過検査画像を抽出し、
    前記レポート作成部は前記解析部により抽出された病変発生時画像、最新画像及び、前記経過検査画像を経時的に前記表示制御部を介して表示させることを特徴とする眼科診療情報処理システム。
  2. 前記検査データは網膜の厚さ寸法データであると共に、
    前記検査画像は網膜の断層画像であることを特徴とする請求項1に記載の眼科診療情報処理システム。
  3. 前記検査データは眼底画像上に表示された病変の面積データであると共に、前記検査画像は眼底画像であることを特徴とする請求項1又は2に記載の眼科診療情報処理システム。
  4. 前記検査データは網膜の断層画像に表示された網膜の厚さ寸法データであると共に、前記検査画像は、網膜の断層画像と、前記断層画像に基づき眼底断面を構成する各層に分割して抽出し、各層を斜視方向から平面的に示す複数層マップ表示画像とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の眼科診療情報処理システム。
  5. 前記レポート作成部は、前記病変の数値的データ及び前記検査画像が取得された日時データを含めて表示制御部を介して表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の眼科診療情報処理システム。
  6. 前記検査画像は、表示画面上において横方向に4つ経時的順序で連続して表示されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の眼科診療情報システム。
  7. 前記検査データはOCT(Optical Coherence Tomography:光干渉断層計)により取得されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の眼科診療情報処理システム。
  8. 眼科診療において取得された情報を、一又は互いに通信可能に接続された複数のコンピュータを有するシステムにより処理する方法であって、
    前記システムが、
    診療種別ごとのレポートテンプレートを格納し、
    過去に取得された検査データを患者ごとに格納し、
    患者に対して新たに実施された診療行為の種別を表す新規診療種別と、当該診療行為により取得された新規検査データと、当該患者に付与された患者識別子とを受け付け、
    受け付けられた前記新規診療種別に対応するレポートテンプレートを、格納されたレポートテンプレートのうちから取得し、
    受け付けられた前記患者識別子に基づいて、格納された検査データのうちから過去の検査データを取得し、
    取得された前記検査データの少なくとも一部と、受け付けられた前記新規検査データの少なくとも一部とを解析し、
    取得された前記レポートテンプレートと、取得された前記検査データ、受けつけ付けられた前記新規検査データ及び取得された解析結果に基づいて、当該患者の検査レポートを作成し、
    作成された前記検査レポートを表示するとともに、
    前記検査データを解析して病変発生時の検査データと前記病変の最新の検査データとを抽出してその間の病変の数値的変化量を求め、前記数値的変化量を等分割して、対応又は近似する病変発生画像、最新画像及び、病変発生画像と最新画像との間において経過を示す複数の経過検査画像を抽出し、
    解析抽出された病変発生時画像、最新画像及び、前記経過検査画像を経時的順序で表示させることを特徴とする眼科診療情報処理方法。
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