JP2010005152A - 健診システム及び眼科健診装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼科の画像情報をDICOMに則って管理し、かつ、眼科の文字情報を他の診療科の文字情報とともに管理する健診システムにおける情報処理の自動化を図る。
【解決手段】健診サーバ2は被検者識別情報を予め記憶している。眼科健診端末1は、健診サーバ2から被検者識別情報を取得する。この被検者識別情報の被検者に対して視力検査、眼圧検査及び眼底撮影が実施されると、各眼科検査の検査結果が眼科健診端末1に入力される。眼科健診端末1は、視力値と被検者識別情報とを関連付けて健診サーバ2に送信するとともに、眼底像と被検者識別情報とを関連付けてDICOMサーバ3に送信する。表示端末4は、被検者識別情報の入力を受けると、この被検者識別情報に関連付けられた検査結果を健診サーバ2及びDICOMサーバ3からそれぞれ取得して表示部44に表示させる。
【選択図】図2

Description

この発明は、健康診断で得られた情報を処理する健診システム、及び、眼科検査で得られた情報を処理する眼科健診装置に関する。
健康診断(健康診査)とは、診察や検査を実施して被検者の健康状態を評価し、健康の維持や疾患の予防・早期発見を促す医療行為である。健康診断は、一般に「健診」と略称される。また、特定の疾患の発見を目的とするものを「検診」と呼ぶことがある。また、様々な身体部位の精密検査を行って、疾患、臓器の異常、健康度などをチェックする医療行為(いわゆる人間ドック)も健康診断の一種である。この明細書では、このような各種の医療行為をまとめて「健診」と称する。
健診では、様々な医療分野の検査が実施される。代表的な検査としては、問診、身体測定、視力検査、聴力検査、血圧検査、血液検査(肝機能検査、血中脂質検査等)、心電図検査、尿検査、胸部X線検査、胃部X線検査などがある。
眼科分野においては、通常の健診では視力検査のみ実施しているが、特定健診では眼圧検査や眼底撮影などを実施することも増えてきている。
上記のような各種検査の結果は、被検者ごとにまとめられて健診結果として被検者に提供される。従来、各検査結果は所定の用紙に記録されていた。近年では、医療情報の電子化の流れに伴い、検査結果や健診結果を管理するシステム(健診システム)が用いられるようになってきている(たとえば特許文献1を参照)。
従来の健診システムでは、用紙に記録された検査結果を所定のテンプレートに手作業で入力していた。また、検査装置から送信された検査結果を自動的に取り込むように構成された健診システムもある。
検査結果は、画像情報として得られるものと、文字情報(数値情報を含む)して得られるものとに分類される。前者としてはX線画像や眼底像などがある。後者としては身長や血圧などがある。なお、聴力のように正常/異常を記載するものは後者に含まれるものとする。すなわち、検査結果は、画像情報として得られるものと、それ以外とに分類される。
一般に画像情報はDICOMサーバによって管理されることが多い。DICOMサーバとは、医用画像の標準規格であるDICOM(digital imaging and communications in medicine)に準拠したデータ形式で画像情報を保管し管理するサーバである。DICOMについては、たとえば特許文献2に記載されている。
一方、健診で得られた文字情報は、健診の各種情報を管理する専用のサーバ(健診サーバ)によって管理されるのが一般的である(たとえば特許文献1を参照)。
なお、近年、DICOMを導入する医療機関が増加しており、健診においてもDICOMサーバを用いるケースが増えてきている。すなわち、健診サーバとDICOMサーバの双方を並行して使用する医療機関が増えてきている。
各検査結果には、被検者を識別する識別情報(被検者識別情報)が付与される。被検者識別情報は、各被検者に付与される健診番号や、当該医療機関の患者IDなどである。各サーバは、被検者識別情報に基づいて各被検者の検査結果を区別して管理する。DICOMでは、画像情報の付帯情報(DICOMタグ)に被検者識別情報を記録している。
特開2007−317045号公報 特開2008−117239号公報
眼科には他の診療科と異なる特徴がある。たとえば、画像情報と文字情報の双方を取り扱うこと、更には、左眼の検査結果と右眼の検査結果とを別々に取り扱う必要があることなどである。
従来の健診システムでは、眼科検査で取得された画像情報をDICOMサーバに送るとともに文字情報を健診サーバに送り、更に、画像情報と文字情報とを同じ被検者識別情報に関連付けて管理することは困難であった。
更に、従来の健診システムでは、左眼の検査結果と右眼の検査結果とを別々に管理することはできなかった。特に、DICOMは、放射線科で取得される画像(X線画像、CT画像等)を管理することを主な目的として構築された規格であるため、左右別々の画像を別々に管理することは想定されていなかった。したがって、DICOMサーバにおいては、左眼の画像と右眼の画像の双方を、同じ被検者識別情報に関連付けつつ左右を区別して管理することは困難であった。
前述のように、健診においては様々な診療科から集められた検査結果をまとめて健診結果が作成されるので、各被検者の複数の検査結果に対して同じ被検者識別情報が付与されていないと、健診結果の作成を自動化することができない。
健診結果の作成を自動化できない場合には、これを手作業で行う必要がある。そうすると、記入ミスや被検者の取り違えなどの人為的なミスが生じるおそれが生じる。また、健診は多数の被検者に対して実施するものであるから、作業に掛かる手間や時間が膨大になるおそれもある。
また、左眼の画像と右眼の画像とを区別して管理できない場合には、画像診断において左右どちらの画像を閲覧しているか把握できないおそれがある。そうすると、左右眼の取り違えなどのミスが生じる、更には診断が長時間化したりするといった問題が生じてしまう。これは、画像以外の検査結果についても同様である。
この発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、眼科の画像情報をDICOMに則って管理し、かつ、眼科の文字情報を他の診療科の文字情報とともに管理する場合において、情報処理の自動化を図ることが可能な健診システム及び眼科健診装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、健康診断において眼科を含む複数の診療科のそれぞれで得られる検査結果を管理する健診情報管理装置と、眼科で得られる検査結果を管理する眼科健診装置と、画像情報を管理するDICOMサーバと、健康診断で得られた情報を表示する表示端末とを含む健診システムであって、前記健診情報管理装置は、各被検者の識別情報を予め記憶する記憶手段を備え、前記眼科健診装置は、前記健診情報管理装置から前記識別情報を取得する取得手段と、前記取得された識別情報の被検者に対し、検査結果が文字情報として得られる第1種眼科検査と、検査結果が画像情報として得られる第2種眼科検査とが実施された場合に、前記文字情報及び前記画像情報のそれぞれの入力を受ける入力手段と、前記入力された文字情報と前記取得された識別情報とを関連付けて前記健診情報管理装置に送信するとともに、前記入力された画像情報と該識別情報とを関連付けて前記DICOMサーバに送信する制御手段と、を備え、前記表示端末は、表示手段と、被検者の識別情報を受け付ける受付手段と、前記受け付けられた識別情報に関連付けられた前記文字情報及び前記画像情報を前記健診情報管理装置及び前記DICOMサーバからそれぞれ取得して前記表示手段に表示させる制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の健診システムであって、前記入力手段は、前記文字情報及び前記画像情報とともに被検眼の左右の別を表す左右眼情報の入力を受け、前記眼科健診装置の前記制御手段は、前記文字情報及び前記画像情報のそれぞれを更に前記左右眼情報と関連付けて送信し、前記表示端末の前記制御手段は、前記文字情報及び前記画像情報のそれぞれとともに前記左右眼情報を取得し、前記左右眼情報に基づいて、左眼の前記文字情報及び前記画像情報と右眼の前記文字情報及び前記画像情報とを別々に表示させる、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、健康診断において眼科を含む複数の診療科のそれぞれで得られる検査結果を管理する健診情報管理装置と、眼科で得られる検査結果を管理する眼科健診装置とを含み、画像情報を管理するDICOMサーバと通信可能な健診システムであって、前記健診情報管理装置は、各被検者の識別情報を予め記憶する記憶手段を備え、前記眼科健診装置は、前記健診情報管理装置から前記識別情報を取得する取得手段と、前記取得された識別情報の被検者に対し、検査結果が文字情報として得られる第1種眼科検査と、検査結果が画像情報として得られる第2種眼科検査とが実施された場合に、前記文字情報及び前記画像情報のそれぞれの入力を受ける入力手段と、前記入力された文字情報と前記取得された識別情報とを関連付けて前記健診情報管理装置に送信するとともに、前記入力された画像情報と該識別情報とを関連付けて前記DICOMサーバに送信する制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の健診システムであって、健康診断で得られた情報を表示する表示端末と通信可能であり、前記表示端末から送信された識別情報を受信したときに、前記健診情報管理装置は、前記受信された識別情報に関連付けられた前記文字情報を検索して前記表示端末に送信する、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1又は請求項3に記載の健診システムであって、前記入力手段は、前記第1種眼科検査を実施する第1種検査装置から通信線を介して前記文字情報を受信し、及び/又は、前記第2種眼科検査を実施する第2種検査装置から通信線を介して前記画像情報を受信する受信手段を含む、ことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1又は請求項3に記載の健診システムであって、前記入力手段は、所定の入力テンプレートを表示する表示手段と、前記表示された所定の入力テンプレートに前記文字情報を入力するための操作手段とを含む、ことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1又は請求項3に記載の健診システムであって、前記入力手段は、記録媒体に記録された前記文字情報及び/又は前記画像情報を読み取る読取手段を含む、ことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の健診システムであって、前記文字情報は視力値及び/又は眼圧値を含み、前記画像情報は眼底像を含む、ことを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、各被検者の識別情報を予め記憶するとともに、健康診断において眼科を含む複数の診療科のそれぞれで得られる検査結果を管理する健診情報管理装置、及び、画像情報を被検者毎に管理するDICOMサーバのそれぞれと通信可能であり、眼科で得られる検査結果を管理する眼科健診装置であって、前記健診情報管理装置から前記識別情報を取得する取得手段と、前記取得された識別情報の被検者に対し、検査結果が文字情報として得られる第1種眼科検査と、検査結果が画像情報として得られる第2種眼科検査とが実施された場合に、前記文字情報及び前記画像情報のそれぞれの入力を受ける入力手段と、前記入力された文字情報と前記取得された識別情報とを関連付けて前記健診情報管理装置に送信するとともに、前記入力された画像情報と該識別情報とを関連付けて前記DICOMサーバに送信する制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の眼科健診装置であって、前記入力手段は、前記第1種眼科検査を実施する第1種検査装置から通信線を介して前記文字情報受信し、及び/又は、前記第2種眼科検査を実施する第2種検査装置から通信線を介して前記画像情報を受信する受信手段を含む、ことを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の眼科健診装置であって、前記入力手段は、所定の入力テンプレートを表示する表示手段と、前記表示された所定の入力テンプレートに前記文字情報を入力するための操作手段とを含む、ことを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項9に記載の眼科健診装置であって、前記入力手段は、記録媒体に記録された前記文字情報及び/又は前記画像情報を読み取る読取手段を含む、ことを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項9〜請求項12のいずれか一項に記載の眼科健診装置であって、前記文字情報は視力値及び/又は眼圧値を含み、前記画像情報は眼底像を含む、ことを特徴とする。
この発明に係る健診システムの第1の態様によれば、眼科検査で得られた文字情報を被検者の識別情報に関連付けて健診情報管理装置に送信するとともに、眼科検査で得られた画像情報を当該識別情報に関連付けてDICOMサーバに送信することができる。更に、第1の態様によれば、指定された被検者の文字情報及び画像情報を健診情報管理装置及びDICOMサーバからそれぞれ取得して表示することができる。このような第1の態様によれば、各被検者の識別情報に基づいて画像情報と文字情報とを一元的に管理できるので、情報処理の自動化を図ることが可能である。
この発明に係る健診システムの第2の態様によれば、眼科検査で得られた文字情報を被検者の識別情報に関連付けて健診情報管理装置に送信するとともに、眼科検査で得られた画像情報を当該識別情報に関連付けてDICOMサーバに送信することができる。このような第2の態様によれば、各被検者の識別情報に基づいて画像情報と文字情報とを一元的に管理できるので、情報処理の自動化を図ることが可能である。
この発明に係る眼科健診装置によれば、眼科検査で得られた文字情報を被検者の識別情報に関連付けて健診情報管理装置に送信するとともに、眼科検査で得られた画像情報を当該識別情報に関連付けてDICOMサーバに送信することができる。このような眼科健診装置によれば、各被検者の識別情報に基づいて画像情報と文字情報とを一元的に管理できるので、情報処理の自動化を図ることが可能となる。
この発明に係るの実施形態の一例を説明する。なお、この発明に係る健診システムは、以下の実施形態で説明する構成の一部からなるものであってもよい。同様に、この発明に係る眼科健診装置は、以下の実施形態で説明する構成の一部からなる。
この実施形態に係る健診システムの構成例を図1及び図2に示す。この健診システムは、眼科健診端末1、健診サーバ2、DICOMサーバ3及び表示端末4を含んで構成される。なお、この健診システムには、眼科分野で使用される各種の検査装置、たとえば視力検査装置5A、眼圧計5B、眼底カメラ5C等が含まれていてもよい。
眼科健診端末1、健診サーバ2、DICOMサーバ3及び表示端末4は、LAN等の通信回線を介して互いに接続されている。この通信回線は、有線タイプでも無線タイプでもよい。
各検査装置5A〜5Cは、通信線を介して眼科健診端末1に接続されている。この通信線としては、たとえば、USB規格に準拠したケーブルや、LANケーブルなどが用いられる。
以下、図1に示す各装置について説明する。
[検査装置]
検査装置5A〜5Cについて説明する。視力検査装置5Aは、被検者の左右各眼の視力検査に使用される。視力検査装置5Aは、ランドルト環等の視標を被検者に呈示することにより左右各眼の視力値を求める装置である。このような装置は自覚式検眼装置などと呼ばれる。視力検査装置5Aとしては、たとえば特開2008−43402号公報や特開2006−198286号公報などに記載された装置を適用できる。
視力検査装置5Aによる検査では、左右眼の視力値をそれぞれ測定する。このとき、左右眼の別を表す情報(左右眼情報)が入力される。左右眼情報は、たとえば次のような方法で入力される:(1)検者により手入力される;(2)左右の検査順序が予め決まっている場合、検査フローにしたがって自動入力される;(3)検眼ユニット等の左右位置に基づき左右眼を判別して自動入力される。これら入力方法は公知である。
また、視力検査装置5Aによる検査においては、当該被検者の識別情報(被検者識別情報)が入力される。被検者識別情報は、たとえば次のような方法で入力される:(1)検者により手入力される;(2)健診カード(磁気カード、ICカード等)からカードリーダで読み取る;(3)眼科健診端末1等の外部装置から取得する。これら入力方法は公知である。なお、方法(3)の場合の例として、眼科健診端末1から被検者リスト(各被検者の被検者識別情報を含む)を視力検査装置5Aに送信し、このリストに従って視力検査を行うことにより各被検者の被検者識別情報を自動入力できる。
左右眼の視力検査が終了すると、視力検査装置5Aは、前述の通信線を介して、左右各眼の視力値の検査結果を眼科健診端末1に送信する。この検査結果には、当該被検者の被検者識別情報が付される。また、この検査結果には左右眼情報が付される。それにより、当該被検者の左眼の視力値と右眼の視力値とが判別可能な状態で眼科健診端末1に送信される。
眼圧計5Bは、被検者の左右各眼の眼圧値を測定する装置である。眼圧計5Bとしては、たとえば特開2006−334435号公報等に記載された非接触式眼圧計を適用できる。非接触式眼圧計は、被検眼の角膜に気流を吹き付け、それによる角膜の変形状態に基づいて眼圧値を算出するものである。なお、ゴールドマンタイプ等の接触式眼圧計を使用することも可能であるが、健診の性格上、非接触タイプの方が望ましいと考えられる。
眼圧計5Bによる検査では、左右眼の眼圧値をそれぞれ測定する。このとき、視力検査と同様の方法で左右眼情報が入力される。被検者識別情報についても、視力検査と同様の方法で入力される。
左右眼の眼圧検査が終了すると、眼圧計5Bは、前述の通信線を介して、左右各眼の眼圧値の検査結果を眼科健診端末1に送信する。この検査結果には、当該被検者の被検者識別情報と左右眼情報が付される。それにより、当該被検者の左眼の眼圧値と右眼の眼圧値とが判別可能な状態で眼科健診端末1に送信される。
眼底カメラ5Cは、被検者の左右各眼の眼底を撮影して眼底像を取得する。眼底カメラ5Cとしては、たとえば特開2007−151651号公報に記載された装置を適用できる。
眼底カメラ5Cによる検査(眼底撮影)では、左右眼のそれぞれの眼底像を取得する。このとき、視力検査と同様の方法で左右眼情報が入力される。被検者識別情報についても、視力検査と同様の方法で入力される。
左右眼の眼底撮影が終了すると、眼底カメラ5Cは、前述の通信線を介して、左右各眼の眼底像を眼科健診端末1に送信する。この検査結果には、当該被検者の被検者識別情報と左右眼情報が付される。それにより、当該被検者の左眼の眼底像と右眼の眼底像とが判別可能な状態で眼科健診端末1に送信される。
なお、視力値や眼圧値は、被検眼の特性を表す数値からなり、この発明の「文字情報」の一例である。その他の文字情報としては、たとえば、他覚屈折力や角膜内皮細胞数などがある。
眼底像は、被検眼の眼底の形態を描写した画像であり、この発明の「画像情報」の一例である。なお、眼底像は、一般的にはカラー画像であるが、モノクロ画像や蛍光造影画像などであってもよい。その他の画像情報としては、たとえば、スリットランプによる画像や、光画像断層計(OCT)による画像などがある。
視力検査や眼圧検査は、この発明の「第1種眼科検査」の一例である。眼底撮影は、この発明の「第2種眼科検査」の一例である。視力検査装置5Aや眼圧計5Bは、この発明の「第1種検査装置」の一例である。眼底カメラ5Cは、この発明の「第2種検査装置」の一例である。
[眼科健診端末]
眼科健診端末1は、健診において眼科で実施された検査の検査結果等の各種情報を管理する。眼科健診端末1は、この発明の「眼科健診装置」の一例である。
眼科健診装置は、一般に、コンピュータ装置とコンピュータプログラムとを含んで構成される。コンピュータ装置は、たとえば汎用のコンピュータ装置である。コンピュータプログラムは、たとえば当該健診システムのために作成された専用のプログラムである。
眼科健診端末1は、通常のコンピュータ装置と同様に、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ディスプレイ、キーボード、マウス、通信インターフェイス(LANカード等)などを含んで構成される。また、眼科健診端末1は、プリンタ、ドライブ装置、スキャナ等の各種周辺機器を備えていてもよい。
眼科健診端末1の構成例を図2に示す。眼科健診端末1は、制御部11、記憶部12、被検者情報取得部13、検査結果受信部14、検査結果送信部15及びユーザインターフェイス16を含んで構成される。
〔制御部〕
制御部11は、眼科健診端末1の各部を制御する。制御部11は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。マイクロプロセッサは、上記のコンピュータプログラムをRAMに展開することにより、各種情報処理や動作制御を実行する。なお、制御部11が実行する処理の内容については後述する。
〔記憶部〕
記憶部12は各種情報を記憶する。記憶部12は、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。記憶部12に情報を記憶させる処理、及び、記憶部12に記憶された情報を読み出す処理は、制御部11が実行する。
〔被検者情報取得部〕
被検者情報取得部13は、健診サーバ2から被検者情報を取得する。被検者情報には、被検者識別情報とともに、被検者に関する各種情報が含まれている。被検者に関する情報としては、氏名、年齢、性別等の被検者の属性情報、更には、健診に際して書き込まれた生活習慣に関する情報(喫煙、飲酒等)や病歴に関する情報などが含まれる。なお、健診サーバ2に記憶されている被検者情報については後述する。被検者情報取得部13は、通信インターフェイス等を含んで構成される。被検者情報取得部13は、この発明の「取得手段」の一例である。
〔検査結果受信部〕
検査結果受信部14は、各検査装置5A〜5Cから送信された検査結果等を受信する。前述のように、各検査装置5A〜5Cは、通信線を介して検査結果や被検者識別情報や左右眼情報を送信可能である。検査結果受信部14は、これらの情報を受信する。検査結果受信部14は、通信インターフェイス等を含んで構成される。検査結果受信部14は、この発明の「受信手段」の一例である。
〔検査結果送信部〕
検査結果送信部15は、各検査装置5A〜5Cから送られてきた検査結果を健診サーバ2やDICOMサーバ3に送信する。より具体的に説明すると、検査結果送信部15は、制御部11の制御を受けて、各検査装置5A、5Bにより取得された検査結果(視力値、眼圧値)を健診サーバ2に送信し、検査装置5Bにより取得された検査結果(眼底像)をDICOMサーバ3に送信する。検査結果送信部15は、通信インターフェイス等を含んで構成される。制御部11及び検査結果送信部15は、この発明の「制御手段」の一例である。
〔ユーザインターフェイス〕
ユーザインターフェイス(user interface:UI)16には、図示しない表示部と操作部が設けられている。表示部は、LCDやCRTディスプレイ等の任意のディスプレイを含んで構成される。操作部は、キーボード、マウス、トラックボール、ジョイスティック、専用コントロールパネル、ペンタブレットなど、各種の操作デバイスや入力デバイスを含んで構成される。
[健診サーバ]
健診サーバ2は、健康診断において様々な診療科で得られる検査結果を保管し管理する。健診サーバ2は、この発明の「健診情報管理装置」の一例である。
なお、図1や図2では省略されているが、健診サーバ2は、眼科以外の診療科のシステムとLAN等を介して通信可能とされている。たとえば、健診サーバ2は、内科、外科、耳鼻科、放射線科、検査部などに設置されたシステムと通信可能とされ、これら各診療科(部も含む)により得られた検査結果を受信し、これら検査結果を保管し管理する。
健診情報管理装置は、一般に、コンピュータ装置及び記憶装置を含むハードウェアと、コンピュータプログラム(ソフトウェア)とを含んで構成される。コンピュータ装置は、たとえば汎用のコンピュータ装置である。記憶装置としては、ハードディスクドライブ等の大容量のものが使用される。コンピュータ装置と記憶装置は、単一の筐体内に配設されていてもよいし、それぞれ個別の装置として構成されていてもよい。コンピュータプログラムは、たとえば当該健診システムのために作成された専用のプログラムである。特に、コンピュータプログラムは、健診情報をデータベース化するソフトウェアを含んでいる。
健診サーバ2は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、通信インターフェイス(LANカード等)などを含んで構成される。更に、健診サーバ2は、ディスプレイ、キーボード、マウス等のユーザインターフェイスを含んでいてもよい。健診サーバ2は、制御部21、記憶部22及び通信部23を含んで構成される。
〔制御部〕
制御部21は、健診サーバ2の各部を制御する。制御部21は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。マイクロプロセッサは、上記のコンピュータプログラムをRAMに展開することにより、各種情報処理や動作制御を実行する。なお、制御部21が実行する処理の内容については後述する。
〔記憶部〕
記憶部22は各種情報を記憶する。特に、記憶部22は、前述の被検者情報とともに、様々な診療科で得られた検査結果を記憶する。記憶部22は、ハードディスクドライブ等の大容量記憶装置を含んで構成される。記憶部22に情報を記憶させる処理、及び、記憶部22に記憶された情報を読み出す処理は、制御部21が実行する。
被検者情報は、健診の開始前や開始時に健診サーバ2に入力されるのが一般的である。被検者情報には、健診前に被検者が専用の用紙に記入した内容などが含まれる。被検者情報を入力する作業は、健診サーバ2自身のユーザインターフェイス(図示せず)を用いて行ってもよいし、他のコンピュータ装置を用いて行ってもよい。また、マークシートへの記入内容を読み取ったり、記載内容をOCRで読み取ったりして入力することも可能である。また、インターネットを経由して送信されてきた被検者情報を自動的に記録するようにしてもよい。
〔通信部〕
通信部23は、LAN等の通信回線を介して、眼科健診端末1や表示端末4との間でデータを送受信する。また、前述のように、通信部23は、他の診療科のシステムとの間でもデータの送受信を行う。なお、通信部23は、DICOMサーバ3との間においてもデータ通信可能とされていてもよい。通信部23は、通信インターフェイス等を含んで構成される。
[DICOMサーバ]
DICOMサーバ3は、画像情報を保管し管理する。画像情報の例としては、放射線科にて取得される画像(X線画像、CT画像等)、眼科で得られる画像(眼底像、角膜像、OCT画像等)、内視鏡画像などがある。
なお、図1や図2では省略されているが、DICOMサーバ3は、眼科以外の診療科のシステムとLAN等を介して通信可能とされている。たとえば、DICOMサーバ3は、内科や放射線科などの画像診断を行う診療科に設置されたシステムと通信可能とされ、これら各診療科により得られた画像情報等を受信し、これら検査結果を保管し管理する。ここで、これら診療科により得られる画像情報等は、DICOMに準拠したデータ形式を有する。
DICOMサーバ3は、一般に、コンピュータ装置及び記憶装置を含むハードウェアと、コンピュータプログラム(ソフトウェア)とを含んで構成される。コンピュータ装置は、たとえば汎用のコンピュータ装置である。記憶装置としては、ハードディスクドライブ等の大容量のものが使用される。コンピュータ装置と記憶装置は、単一の筐体内に配設されていてもよいし、それぞれ個別の装置として構成されていてもよい。コンピュータプログラムには、DICOMに準拠した処理をコンピュータ装置に実行させるソフトウェアが含まれている。また、コンピュータプログラムには、健診に関する処理をコンピュータ装置に実行させるソフトウェアが含まれていてもよい。
DICOMサーバ3は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、通信インターフェイス(LANカード等)などを含んで構成される。更に、DICOMサーバ3は、ディスプレイ、キーボード、マウス等のユーザインターフェイスを含んでいてもよい。DICOMサーバ3は、制御部31、記憶部32及び通信部33を含んで構成される。
〔制御部〕
制御部31は、DICOMサーバ3の各部を制御する。制御部31は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。マイクロプロセッサは、上記のコンピュータプログラムをRAMに展開することにより、各種情報処理や動作制御を実行する。なお、制御部31が実行する処理の内容については後述する。
〔記憶部〕
記憶部32は、各種画像情報やその付帯情報(DICOMタグ)を記憶する。特に、記憶部32には、健診において取得された各種画像情報やその付帯情報が記憶される。
〔通信部〕
通信部33は、LAN等の通信回線を介して、眼科健診端末1や表示端末4との間でデータを送受信する。また、前述のように、通信部33は、他の診療科のシステムとの間でもデータの送受信を行う。なお、通信部33は、健診サーバ2との間においてもデータ通信可能とされていてもよい。通信部33は、通信インターフェイス等を含んで構成される。
[表示端末]
表示端末4は、健康診断で得られた各種の情報を表示する。表示端末4は、たとえば、医師が診療室で使用する医師端末や、画像診断を行うための読影端末などである。また、表示端末4は、当該医療機関の外部に設置されたコンピュータ装置であってもよい。この場合、表示端末4は、健診サーバ2やDICOMサーバ3とインターネット等の広域ネットワークを介して接続される。
表示端末4は、コンピュータ装置とコンピュータプログラムとを含んで構成される。コンピュータ装置は、たとえば汎用のコンピュータ装置である。コンピュータプログラムは、たとえば当該健診システムのために作成された専用のプログラムである。
表示端末4は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ディスプレイ、キーボード、マウス、通信インターフェイス(LANカード等)などを含んで構成される。表示端末4は、制御部41、記憶部42、ユーザインターフェイス43、通信部46を含んで構成される。
〔制御部〕
制御部41は、表示端末4の各部を制御する。制御部41は、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。マイクロプロセッサは、上記のコンピュータプログラムをRAMに展開することにより、各種情報処理や動作制御を実行する。なお、制御部41が実行する処理の内容については後述する。
〔記憶部〕
記憶部42は各種情報を記憶する。記憶部42は、ハードディスクドライブ等を含んで構成される。記憶部42に情報を記憶させる処理、及び、記憶部42に記憶された情報を読み出す処理は、制御部41が実行する。
〔ユーザインターフェイス〕
ユーザインターフェイス43には、表示部44と操作部45が設けられている。表示部44は、LCDやCRTディスプレイ等の任意のディスプレイを含んで構成される。操作部45は、キーボード、マウス、トラックボール、ジョイスティック、専用コントロールパネル、ペンタブレットなど、各種の操作デバイスや入力デバイスを含んで構成される。
〔通信部〕
通信部46は、LAN等の通信回線を介して、健診サーバ2やDICOMサーバ3との間でデータを送受信する。通信部46は、通信インターフェイス等を含んで構成される。
[動作]
以上のような構成を有する健診システムの動作を説明する。この健診システムの動作の一例を図3に示す。
まず、各被検者に被検者識別情報を付与するとともに、所定の被検者情報を入力する(S1)。入力された被検者情報は、健診サーバ2の記憶部22に記憶される。各被検者情報には、当該被検者の被検者識別情報が含まれる。
健診サーバ2の制御部21は、通信部23を制御し、被検者情報を眼科健診端末1に送信する。眼科健診端末1の被検者情報取得部13は、この被検者情報を受信して制御部11に送る。制御部11は、この被検者情報を記憶部12に記憶させる(S2)。
このとき、眼科健診端末1から健診サーバ2に要求を送信し、この要求に応じて健診サーバ2が被検者情報を眼科健診端末1に送信するように構成してもよい。また、複数の被検者情報をまとめて送信するように構成してもよいし、各被検者の被検者情報を適宜なタイミングで一つずつ送信するように構成してもよい。
制御部11は、ユーザインターフェイス16に被検者情報を表示させる。更に、制御部11は、眼科検査の検査結果を取り込むためのソフトウェアを起動させる。
各被検者に対し、各検査装置5A〜5Cによる検査を実施する(S3)。眼科検査は、たとえば、視力検査、眼圧検査、眼底撮影の順に実施される。検査が終了すると、各検査装置5A〜5Cは、取得された検査結果、被検者識別情報及び左右眼情報を眼科健診端末1に送信する。眼科健診端末1の検査結果受信部14は、各検査装置5A〜5Cからの検査結果等を受信する。制御部11は、この検査結果等を記憶部12に記憶させる(S4)。
制御部11は、検査結果送信部15を制御し、視力検査及び眼圧検査の各検査結果を、被検者識別情報及び左右眼情報とともに健診サーバ2に送信させる(S5)。健診サーバ2の通信部23は、眼科健診端末1からの検査結果等を受信する。制御部21は、検査結果、被検者識別情報及び左右眼情報を互いに関連付けて記憶部22に記憶させる(S6)。この眼科の検査結果は、他の診療科の検査結果などにも関連付けられて記憶される。たとえば、被検者識別情報毎にフォルダを作成し、このフォルダに当該被検者に対する全ての検査結果を格納する。
また、制御部11は、検査結果送信部15を制御し、眼底撮影の検査結果(眼底像)を、被検者識別情報および左右眼情報とともにDICOMサーバ3に送信させる(S7)。DICOMサーバ3の通信部33は、眼科健診端末1からの検査結果等を受信する。制御部31は、この検査結果、被検者識別情報及び左右眼情報を互いに関連付けて記憶部32に記憶させる(S8)。この眼科検査で得られた画像は、他の診療科で得られた画像などにも関連付けられて記憶される。たとえば、被検者識別情報毎にフォルダを作成し、このフォルダに当該被検者の全ての画像を格納する。
ステップ5において、制御部11は、予め保持している健診サーバ2のネットワークアドレスに従って検査結果等を健診サーバ2に向けて送信させる。同様に、ステップ7において、制御部11は、予め保持しているDICOMサーバ3のネットワークアドレスに従って検査結果をDICOMサーバ3に向けて送信させる。
また、ステップ5、6の処理とステップ7、8の処理とを逆の順序で行うこともできるし、これらの処理を同時に行うこともできる。
また、ステップ5やステップ7において、各被検者の検査結果等を個別に送信するように構成することもできるし、複数の被検者の検査結果等をまとめて送信するように構成することもできる。
表示端末4のオペレータは、ユーザインターフェイス43を用いて、所望の被検者の被検者識別情報を指定する(S9)。指定方法としては、たとえば、キーボード等を用いて被検者識別情報を手入力する方法、一覧表示された被検者識別情報から所望のものを選択指定する方法、健診カードからカードリーダで読み取る方法などがある。なお、指定する被検者識別情報の個数は任意である。
制御部41は、通信部46を制御し、指定された被検者識別情報と、所定の検索要求とを健診サーバ2及びDICOMサーバ3にそれぞれ送信させる(S10)。このとき、制御部41は、予め保持している健診サーバ2及びDICOMサーバ3のそれぞれのネットワークアドレスに従って被検者識別情報等を健診サーバ2及びDICOMサーバ3のそれぞれに向けて送信させる。また、所定の検索要求は、送信された被検者識別情報に関連付けられた検査結果の検索処理を健診サーバ2やDICOMサーバ3に実行させるためのコマンドを含んでいる。
健診サーバ2の通信部23は、表示端末4からの被検者識別情報及び検索要求を受信する。制御部21は、検索要求に応じて、当該被検者識別情報に関連付けられた検査結果等(視力値、眼圧値を含む。更に被検者識別情報、左右眼情報を含む。)を記憶部22から検索する(S11)。この検索処理は、受信された被検者識別情報に関連付けられた検査結果(たとえば上記フォルダ)を探索することにより容易に実行できる。制御部21は、通信部23を制御し、検索された検査結果を表示端末4に送信する(S12)。表示端末4は、健診サーバ2からの検査結果等を受信して記憶部42に記憶する(S13)。
同様に、DICOMサーバ3の通信部33は、表示端末4からの被検者識別情報及び検索要求を受信する。制御部31は、検索要求に応じて、当該被検者識別情報に関連付けられた検査結果等(眼底像を含む。更に被検者識別情報、左右眼情報を含む。)を記憶部32から検索する(S14)。制御部31は、通信部33を制御し、検索された検査結果を表示端末4に送信する(S15)。表示端末4は、DICOMサーバ3からの検査結果等を受信して記憶部42に記憶する(S16)。
ステップ11〜13の処理と、ステップ14〜16の処理とを逆の順序で行ってもよい。また、これらの処理を並行して実行してもよい。
たとえばオペレータによる指示を受けると、制御部41は、左右眼情報に基づいて、当該被検者の検査結果等を記憶部42から読み出し、左眼の視力値、眼圧値、眼底像等と、右眼の視力値、眼圧値、眼底像等を別々に表示部44に表示させる(S17)。
このときの表示態様の一例を図4に示す。制御部41は、眼科検査の検査結果を呈示するための所定の呈示画面を表示部44に表示させる。この呈示画面には、右眼検査結果呈示部44Rと、左眼検査結果呈示部44Lとが設けられている。なお、図示は省略するが、当該被検者の被検者識別情報、被検者情報、他の診療科の検査結果などの情報が、当該眼科検査の検査結果とともに表示される。
右眼検査結果呈示部44Rには、右眼の検査結果であることを表す文字情報IRが呈示される。更に、右眼検査結果呈示部44Rには、右眼の眼圧値PR、右眼の視力値VR、及び、右眼の眼底像GRが呈示される。
同様に、左眼検査結果呈示部44Lには、左眼の検査結果であることを表す文字情報IL、左眼の眼圧値PL、左眼の視力値VL、及び、左眼の眼底像GLが呈示される。
なお、図4の表示態様では、右眼の検査結果と左眼の検査結果とを並べて表示しているが、左右各眼の検査結果を選択的に表示させるように構成してもよい。以上で、この健診システムの動作の説明を終了する。
[作用・効果]
この実施形態に係る健診システムの作用及び効果を説明する。
この健診システムは、眼科健診端末1、健診サーバ2、DICOMサーバ3及び表示端末4を含んでいる。眼科健診端末1は、眼科で得られる検査結果を管理する。健診サーバ2は、健康診断において眼科を含む複数の診療科で得られる検査結果を管理する。DICOMサーバ3は、画像情報を管理する。表示端末4は、健康診断で得られた情報を表示する。
健診サーバ2は、各被検者の識別情報を予め記憶している。この識別情報(被検者識別情報)は、各種の被検者情報とともに記憶部22に記憶される。記憶部22は、この発明の「記憶手段」の一例である。
眼科健診端末1は、健診サーバ2から被検者識別情報を取得する。更に、この被検者識別情報の被検者に対して第1種眼科検査(視力検査、眼圧検査)と第2種眼科検査(眼底撮影)とが実施されると、眼科健診端末1は、これら眼科検査のそれぞれの検査結果を受信する。眼科健診端末1は、第1種眼科検査の検査結果(文字情報)と被検者識別情報とを関連付けて健診サーバ2に送信するとともに、第2種眼科検査の検査結果(画像情報)と被検者識別情報とを関連付けてDICOMサーバ3に送信する。
表示端末4は、ユーザインターフェイス43を介して被検者識別情報の入力を受けると、この被検者識別情報に関連付けられた検査結果を健診サーバ2及びDICOMサーバ3からそれぞれ取得して表示部44に表示させる。なお、表示部44は、この発明の「表示手段」の一例である。また、ユーザインターフェイス43は、この発明の「受付手段」の一例である。また、制御部41は、この発明の「表示端末の制御手段」の一例である。
このような健診システムによれば、眼科検査で取得された画像情報をDICOMサーバ3に送るとともに文字情報を健診サーバ2に送ることができ、更に、画像情報と文字情報とを同じ被検者識別情報に関連付けて管理することができる。したがって、この健診システムによれば、眼科の画像情報をDICOMに則って管理し、かつ、眼科の文字情報を他の診療科の文字情報とともに管理する場合において、情報処理の自動化を図ることが可能である。
また、この健診システムによれば、眼科検査の検査結果と左右眼情報とを関連付けて取り扱うことにより、左眼の検査結果と右眼の検査結果とを区別することが可能である。それにより、表示端末4は、左眼の検査結果と右眼の検査結果とを別々に表示させることができる(図4を参照)。したがって、診断において左右眼の取り違えなどのミスが生じるおそれを低減させることが可能となる。
他の態様の健診システムの作用及び効果を説明する。この健診システムは、眼科健診端末1と健診サーバ2とを含んで構成される。また、この健診システム(上記実施形態では眼科健診端末1)は、DICOMサーバ3と通信可能である。
健診サーバ2は、各被検者の被検者識別情報を各種被検者情報とともに予め記憶している。
眼科健診端末1は、健診サーバ2から被検者識別情報を取得する。更に、この被検者識別情報の被検者に対して第1種眼科検査(視力検査、眼圧検査)と第2種眼科検査(眼底撮影)とが実施されると、眼科健診端末1は、これら眼科検査のそれぞれの検査結果を受信する。眼科健診端末1は、第1種眼科検査の検査結果(文字情報)と被検者識別情報とを関連付けて健診サーバ2に送信するとともに、第2種眼科検査の検査結果(画像情報)と被検者識別情報とを関連付けてDICOMサーバ3に送信する。
また、この態様の健診システム(上記実施形態では健診サーバ2)は、表示端末4と通信可能に構成されていてもよい。この場合、健診サーバ2は、表示端末4から送信された被検者識別情報を受信すると、この被検者識別情報に関連付けられた検査結果(文字情報)を検索して表示端末4に送信する。
このような態様の健診システムによれば、眼科検査で取得された画像情報をDICOMサーバ3に送るとともに文字情報を健診サーバ2に送ることができ、更に、画像情報と文字情報とを同じ被検者識別情報に関連付けて管理することができる。したがって、この態様の健診システムによれば、眼科の画像情報をDICOMに則って管理し、かつ、眼科の文字情報を他の診療科の文字情報とともに管理する場合において、情報処理の自動化を図ることが可能である。
上記実施形態に含まれる眼科健診装置の作用及び効果を説明する。この眼科健診装置は、眼科健診端末1を含んで構成される。なお、検査装置5A〜5Cを含む構成の眼科健診装置を構築することも可能である。
眼科健診端末1は、健診サーバ2及びDICOMサーバ3のそれぞれと通信可能である。眼科健診端末1は、健診サーバ2から被検者識別情報を取得する。更に、この被検者識別情報の被検者に対して第1種眼科検査(視力検査、眼圧検査)と第2種眼科検査(眼底撮影)とが実施されると、眼科健診端末1は、これら眼科検査のそれぞれの検査結果を受信する。眼科健診端末1は、第1種眼科検査の検査結果(文字情報)と被検者識別情報とを関連付けて健診サーバ2に送信するとともに、第2種眼科検査の検査結果(画像情報)と被検者識別情報とを関連付けてDICOMサーバ3に送信する。
このような眼科健診端末1によれば、眼科検査で取得された画像情報をDICOMサーバ3に送るとともに文字情報を健診サーバ2に送ることができ、更に、画像情報と文字情報とを同じ被検者識別情報に関連付けて管理することができる。したがって、眼科の画像情報をDICOMに則って管理し、かつ、眼科の文字情報を他の診療科の文字情報とともに管理する場合において、情報処理の自動化を図ることが可能である。
[変形例]
以上に詳述した構成は、この発明を実施するための一例に過ぎない。この発明を実施しようとする者は、この発明の要旨の範囲内における任意の変形を施すことが可能である。
たとえば、上記の実施形態においては、眼科健診端末1と各検査装置5A〜5Cとは、通信線を介して通信可能に接続されている。眼科健診端末1は、この通信線を介して、各検査装置5A〜5Cから検査結果等の入力を受けるようになっている。検査結果受信部14は、この発明の「入力手段」の一例として作用している。入力手段は、このような構成に限定されるものではなく、たとえば次のようなものであってもよい。
入力手段の第1の変形例を説明する。第1の変形例は、検査装置による検査結果を所定の用紙に記入する場合などに利用される。眼科健診端末1の制御部11は、所定の入力テンプレートを表示部44に表示させる。オペレータは、操作部45を操作することにより、上記用紙に記入された検査結果をこの入力テンプレートに入力する。なお、第1の変形例は、文字情報からなる検査結果を入力する際に特に有効である。ただし、画像情報に基づくシェーマ図を入力する際にも第1の変形例を用いることが可能である。この変形例において、表示部44は、この発明の「眼科健診装置の表示手段」の一例である。また、操作部45は、この発明の「操作手段」の一例である。
入力手段の第2の変形例を説明する。第2の変形例は、検査装置による検査結果が所定の記録媒体に記録される場合に利用される。この記録媒体の例としては、DVD−R、DVD−RAM、CD−R、MOなどがある。眼科健診端末1は、記録媒体に記録された検査結果を読み取るドライブ装置を具備する。ドライブ装置は、この発明の「読取手段」の一例である。なお、記録媒体としてUSBメモリ等を用いることも可能である。USBメモリが用いられる場合、読取手段はUSBポートなどを含んで構成される。
眼科健診端末1に入力される情報は、検査結果、被検者識別情報、左右眼情報等に限定されるものではない。たとえば、検査装置を用いて眼科検査を行った者(検者)の識別情報(検者識別情報)を検査結果等に関連付けて眼科健診端末1に入力するようにしてもよい。検者識別情報としては、検者の氏名、当該医療機関における検者IDなどを使用できる。このような検者識別情報を入力することにより、各眼科検査をどの検者が実施したか特定可能となる。また、当該医療機関における業務管理に検者識別情報を活用することも可能である。
健診情報管理装置や眼科健診装置は、複数のハードウェア(コンピュータ装置等)を含んで構成されていてもよい。複数のハードウェアは、互いに通信可能に構成される。たとえば、健診情報管理装置は、LAN等の通信回線を介して互いに接続された、データベースを構成するコンピュータ装置と、このデータベースを管理するためのコンピュータ装置とを含んで構成されていてもよい。また、眼科健診装置は、眼科医が使用する医師端末と、検査室(暗室等)に設置されたコンピュータ装置とを含んで構成されていてもよい。
この発明に係る健診システムの実施の形態の全体構成の一例を表す概略図である。 この発明に係る健診システムの実施の形態の制御系の構成の一例を表す概略ブロック図である。 この発明に係る健診システムの実施の形態の動作の一例を表すフローチャートである。 この発明に係る健診システムの実施の形態による検査結果の表示態様の一例を表す概略図である。
符号の説明
1 眼科健診端末
11 制御部
12 記憶部
13 被検者情報記憶部
14 検査結果受信部
15 検査結果送信部
16 ユーザインターフェイス
2 健診サーバ
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
3 DICOMサーバ
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
4 表示端末
41 制御部
42 記憶部
43 ユーザインターフェイス
44 表示部
45 操作部
46 通信部

Claims (13)

  1. 健康診断において眼科を含む複数の診療科のそれぞれで得られる検査結果を管理する健診情報管理装置と、眼科で得られる検査結果を管理する眼科健診装置と、画像情報を管理するDICOMサーバと、健康診断で得られた情報を表示する表示端末とを含む健診システムであって、
    前記健診情報管理装置は、各被検者の識別情報を予め記憶する記憶手段を備え、
    前記眼科健診装置は、
    前記健診情報管理装置から前記識別情報を取得する取得手段と、
    前記取得された識別情報の被検者に対し、検査結果が文字情報として得られる第1種眼科検査と、検査結果が画像情報として得られる第2種眼科検査とが実施された場合に、前記文字情報及び前記画像情報のそれぞれの入力を受ける入力手段と、
    前記入力された文字情報と前記取得された識別情報とを関連付けて前記健診情報管理装置に送信するとともに、前記入力された画像情報と該識別情報とを関連付けて前記DICOMサーバに送信する制御手段と、
    を備え、
    前記表示端末は、
    表示手段と、
    被検者の識別情報を受け付ける受付手段と、
    前記受け付けられた識別情報に関連付けられた前記文字情報及び前記画像情報を前記健診情報管理装置及び前記DICOMサーバからそれぞれ取得して前記表示手段に表示させる制御手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする健診システム。
  2. 前記入力手段は、前記文字情報及び前記画像情報とともに被検眼の左右の別を表す左右眼情報の入力を受け、
    前記眼科健診装置の前記制御手段は、前記文字情報及び前記画像情報のそれぞれを更に前記左右眼情報と関連付けて送信し、
    前記表示端末の前記制御手段は、前記文字情報及び前記画像情報のそれぞれとともに前記左右眼情報を取得し、前記左右眼情報に基づいて、左眼の前記文字情報及び前記画像情報と右眼の前記文字情報及び前記画像情報とを別々に表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の健診システム。
  3. 健康診断において眼科を含む複数の診療科のそれぞれで得られる検査結果を管理する健診情報管理装置と、眼科で得られる検査結果を管理する眼科健診装置とを含み、画像情報を管理するDICOMサーバと通信可能な健診システムであって、
    前記健診情報管理装置は、各被検者の識別情報を予め記憶する記憶手段を備え、
    前記眼科健診装置は、
    前記健診情報管理装置から前記識別情報を取得する取得手段と、
    前記取得された識別情報の被検者に対し、検査結果が文字情報として得られる第1種眼科検査と、検査結果が画像情報として得られる第2種眼科検査とが実施された場合に、前記文字情報及び前記画像情報のそれぞれの入力を受ける入力手段と、
    前記入力された文字情報と前記取得された識別情報とを関連付けて前記健診情報管理装置に送信するとともに、前記入力された画像情報と該識別情報とを関連付けて前記DICOMサーバに送信する制御手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする健診システム。
  4. 健康診断で得られた情報を表示する表示端末と通信可能であり、
    前記表示端末から送信された識別情報を受信したときに、前記健診情報管理装置は、前記受信された識別情報に関連付けられた前記文字情報を検索して前記表示端末に送信する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の健診システム。
  5. 前記入力手段は、前記第1種眼科検査を実施する第1種検査装置から通信線を介して前記文字情報を受信し、及び/又は、前記第2種眼科検査を実施する第2種検査装置から通信線を介して前記画像情報を受信する受信手段を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の健診システム。
  6. 前記入力手段は、所定の入力テンプレートを表示する表示手段と、前記表示された所定の入力テンプレートに前記文字情報を入力するための操作手段とを含む、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の健診システム。
  7. 前記入力手段は、記録媒体に記録された前記文字情報及び/又は前記画像情報を読み取る読取手段を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の健診システム。
  8. 前記文字情報は視力値及び/又は眼圧値を含み、
    前記画像情報は眼底像を含む、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の健診システム。
  9. 各被検者の識別情報を予め記憶するとともに、健康診断において眼科を含む複数の診療科のそれぞれで得られる検査結果を管理する健診情報管理装置、及び、画像情報を被検者毎に管理するDICOMサーバのそれぞれと通信可能であり、眼科で得られる検査結果を管理する眼科健診装置であって、
    前記健診情報管理装置から前記識別情報を取得する取得手段と、
    前記取得された識別情報の被検者に対し、検査結果が文字情報として得られる第1種眼科検査と、検査結果が画像情報として得られる第2種眼科検査とが実施された場合に、前記文字情報及び前記画像情報のそれぞれの入力を受ける入力手段と、
    前記入力された文字情報と前記取得された識別情報とを関連付けて前記健診情報管理装置に送信するとともに、前記入力された画像情報と該識別情報とを関連付けて前記DICOMサーバに送信する制御手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする眼科健診装置。
  10. 前記入力手段は、前記第1種眼科検査を実施する第1種検査装置から通信線を介して前記文字情報受信し、及び/又は、前記第2種眼科検査を実施する第2種検査装置から通信線を介して前記画像情報を受信する受信手段を含む、
    ことを特徴とする請求項9に記載の眼科健診装置。
  11. 前記入力手段は、所定の入力テンプレートを表示する表示手段と、前記表示された所定の入力テンプレートに前記文字情報を入力するための操作手段とを含む、
    ことを特徴とする請求項9に記載の眼科健診装置。
  12. 前記入力手段は、記録媒体に記録された前記文字情報及び/又は前記画像情報を読み取る読取手段を含む、
    ことを特徴とする請求項9に記載の眼科健診装置。
  13. 前記文字情報は視力値及び/又は眼圧値を含み、
    前記画像情報は眼底像を含む、
    ことを特徴とする請求項9〜請求項12のいずれか一項に記載の眼科健診装置。
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