JP6917335B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Description

本発明は、魚釣用スピニングリールに関するものである。
一般的に、魚釣用スピニングリールは、リール本体と、リール本体の前部に回転可能に設けられたロータと、ロータの回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられ、ロータを介して釣糸が巻回されるスプールと、を有して構成される。
従来、魚釣用スピニングリールとしては、特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1の魚釣用スピニングリールでは、リール本体のボディ前部に収容される駆動部を磁性流体シール機構によって防水している。磁性流体シール機構は、ボディ前部を構成する周壁部の開口端に配置されており、開口端に装着したキャップ状のカバーで抜け止めされている。
特開2012−19752号公報
特許文献1の魚釣用スピニングリールでは、磁石を挟持する内外の極板のうち、軸方向外方に配置される極板に外側からカバーが当接して、抜け止めする構造となっている。このため、その分、ボディ前部が前方に長くなってしまい、これを改善したいという要望があった。
また、周壁部の前端外周とカバーの内周との間にシール部材を介設して防水する構造であり、カバー装着時の回転が負荷となってシール部材に直接作用するおそれがあるため、防水性の安定化に影響を及ぼすおそれがあった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、磁性流体シール機構をコンパクト化することができ、かつ、シール部材による防水性の安定化を図ることができる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体と、前記リール本体の前部に形成され、周壁部と底部とを有する有底筒状のボディ前部と、を備えている。また、魚釣用スピニングリールは、前記周壁部の前部開口部と、ハンドル操作により回転する駆動部との間をシールする、内側磁性板と外側磁性板とを備えた磁性流体シール機構を備えている。前記内側磁性板は、前記外側磁性板よりも大径に形成されている。また、前記内側磁性板の外周部は、前記周壁部の前端側内周面に向けて延在している。前記内側磁性板の外周部の端部は、前記前端側内周面に形成された溝部内に入り込んで前記溝部の内面に当接または僅かな隙間を有して配置されており、あるいは、前記前端側内周面に当接または僅かな隙間を有して配置されている。前記内側磁性板の外周部側内側面と前記周壁部の前端側内周面との間には、シール部材が介設されている。
この魚釣用スピニングリールでは、内側磁性板の外周部が周壁部の前端側内周面に向けて延在しているので、外側磁性板の外周部を同様に延在して磁性流体シール機構を構成した場合に比べて、ボディ前部を前後方向に短くすることができる。したがって、磁性流体シール機構のコンパクト化を図ることができる。
また、シール部材が内側磁性板の外周部側内側面と周壁部の前端側内周面との間に介設されるので、周壁部の外面にシール部材が配置されることがなくなり、外部からの負荷をシール部材が受けるのを好適に防止することができる。したがって、シール部材による防水性の安定化を図ることができる。
また、前記シール部材を保持する円環状の保持部材を備えている場合には、前記保持部材が、前記外周部側内側面と前記前端側内周面との隅部に対向し、前記外周部側内側面及び前記前端側内周面に向けて前記シール部材を押圧する傾斜面を備えていることが好ましい。このようにすることによって、外周部側内側面及び前記前端側内周面の二面に対してシール部材が好適に密着する。したがって、シール部材による防水性の安定化を図ることができる。
また、前記保持部材は、前記周壁部の内面に突出形成されたリブに支持されているのがよい。このようにすることによって、簡単な構成により保持部材を所定の位置に保持することができる。これにより、シール部材による防水性の安定化を図ることができる。
また、前記ボディ前部に前方から固定されるキャップ部材を備えている場合には、前記キャップ部材が、前端部から周方向内側に折り返される折返し部を備え、前記折返し部が、前記ボディ前部の軸方向外側から前記内側磁性板の外周側近傍の外側面に当接していることが好ましい。この構成では、キャップ部材を固定することによって、キャップ部材の折返し部が内側磁性板の外側部に軸方向外側から当接し、内側磁性板の外周部を所定の位置に保持する。これにより、外周部側内側面にシール部材が好適に密着する。したがって、シール部材による防水性の安定化を図ることができる。
また、前記折返し部は、前記内側磁性板の外周部と前記周壁部の前端側内周面との対向部位を跨ぐ凹部を備えているのが好ましい。このようにすることによって、内側磁性板の外周部と前記周壁部の前端側内周面との対向部位に折返し部が当接するのを回避できる。これにより、内側磁性板の外側部に折返し部を確実に当接させることができ、内側磁性板の外周部を所定の位置に保持することができる。これにより、外周部側内側面にシール部材が好適に密着する。したがって、シール部材による防水性の安定化を図ることができる。
また、前記キャップ部材は、螺合により前記ボディ前部に固定されることが好ましい。このようにすることによって、ボディ前部にキャップ部材を容易に固定することができる。また、螺合により固定強度を確保することができる。
また、本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体と、前記リール本体の前部に形成され、周壁部と底部とを有する有底筒状のボディ前部と、を備えている。また、魚釣用スピニングリールは、前記周壁部の前部開口部と、ハンドル操作により回転する駆動部との間をシールする、内側磁性板と外側磁性板とを備えた磁性流体シール機構を備えている。前記内側磁性板は、前記外側磁性板よりも大径に形成されている。前記内側磁性板の外周部は、前記周壁部の前端側内周面に向けて延在している。また、前記内側磁性板の外周部側内側面に保持部材が備わり、前記保持部材と前記周壁部の前端側内周面との間には、シール部材が介設されている。
この魚釣用スピニングリールでは、内側磁性板の外周部が周壁部の前端側内周面に向けて延在しているので、外側磁性板の外周部を同様に延在して磁性流体シール機構を構成した場合に比べて、ボディ前部を前後方向に短くすることができる。したがって、磁性流体シール機構のコンパクト化を図ることができる。
また、内側磁性板の外周部側内側面に保持部材が備わり、シール部材が保持部材と周壁部の前端側内周面との間に介設されるので、周壁部の外面にシール部材が配置されることがなくなり、外部からの負荷をシール部材が受けるのを好適に防止することができる。したがって、シール部材による防水性の安定化を図ることができる。
本発明によれば、磁性流体シール機構をコンパクト化することができ、かつ、シール部材による防水性の安定化を図ることができる魚釣用スピニングリールが得られる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す側面図である。 ボディ前部の構成部品の一部を分解した分解斜視図である。 図2におけるIII−III線断面図である。 要部を拡大した断面図である。 変形例の構成を示す要部を拡大した断面図である。 変形例の構成を示す要部を拡大した断面図である。
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「左右」を言うときは、図2に示す方向を基準とする。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール100は、前方に突出する駆動軸筒107(図2参照)及びスプール軸108(図2参照)を有するリール本体110を備えている。また、魚釣用スピニングリール100は、駆動軸筒107(図2参照)に装着されてリール本体110の前側に配置されるロータ103と、スプール軸108に装着されてロータ103の前側に配置されるスプール104と、を備える。
図2に示すように、リール本体110は、内部に駆動装置を収容するボディ111と、ボディ111の上部から上方に延びて先端が釣竿に装着される脚部111aと、ボディ111の前側で前後方向に開口する筒状のボディ前部112と、を備える。ボディ111の側部には円形の側部開口部111bが形成されている。側部開口部111bには円形の軸受部材111cが螺合されている。また、ボディ111の後端部には、図示しない後部開口部を塞ぐカバー部材111dが取り付けられている。なお、ボディ111と脚部111aとボディ前部112とは、金属材料や合成樹脂材により一体に形成されており、高い強度を備える。
ボディ前部112は、図3に示すように、ロータ103の円筒部内に位置している。
ボディ前部112は、図2に示すように、駆動軸筒107の中心軸を中心とする略有底円筒状を呈しており、ボディ111に連続して形成される底部113と、これに連続して前方へ延出する周壁部114とを備えている。
ボディ前部112には、部品として、ローラ式一方向クラッチ(以下、「一方向クラッチ」という)120、磁性流体シール機構130、保持部材140、及びシール部材150が組み付けられている。
以下、ボディ前部112と各部品の詳細について説明する。
ボディ前部112の底部113は、外形が周壁部114よりも大径とされた円形状に形成されており、図3に示すように、ロータ103の後端開口を閉じるフランジを成している。底部113の内周側には、駆動軸筒107を回転自在に支持するための前部軸受113aが嵌め込まれている。前部軸受113aの前側には、止め輪113bが配置されている。止め輪113bは、前部軸受113aの外輪に当接し、前部軸受113aが底部113から脱落しないように規制するリング状の部品である。止め輪113bは、図示しないねじで締め付けられることで、周壁部114内に固定されている。
また、底部113の外周側には、円柱状の凹部113cが形成されている。凹部113c内には、ねじ部材113dの頭部113eが配置されている。ねじ部材113dの後部側は、ボディ111内を貫通してボディ111の後端に装着されるカバー部材111dに螺合されている。カバー部材111dは、このねじ部材113dによってボディ111の後端に固定されている。
周壁部114の内径は、内部に一方向クラッチ120を収容可能な大きさに形成されている。周壁部114の前部開口部には、これを閉塞するように磁性流体シール機構130が組み付けられている。また、周壁部114の前部には、キャップ部材160が組み付けられている。
一方向クラッチ120は、駆動軸筒107の正転を許容しつつ、駆動軸筒107の逆転を防止する公知の逆転防止装置である。なお、一方向クラッチ120の内周側には、駆動軸筒107の外周側に嵌合することで駆動軸筒107(駆動部)に回り止めされた内輪121が設けられている。よって、一方向クラッチ120は、内輪121を介して駆動軸筒107の回転を制御している。
一方向クラッチ120は、略円筒状の外輪122と、内輪121と外輪122との間に配置された複数のローラ123と、複数のローラ123を保持するリティナ124と、を備える。一方向クラッチ120は、常時、リティナ124が所定の位置に保持され、ローラ123が内輪121と外輪122との間で楔作用を発揮して内輪121(駆動軸筒107)の逆転を防止するように作用する。
図4に示すように、磁性流体シール機構130は、環状の永久磁石131と、永久磁石131の前側(外側)に配置された小径環状の外側磁性板132と、永久磁石131の後側(内側)に配置された大径環状の内側磁性板133と、内輪121と一体に形成された磁性部128と、を備える。また、外側磁性板132及び内側磁性板133と、磁性部128との間には磁性流体(不図示)が充填されている。磁性流体は、例えば、Feのような磁性微粒子を、ベースオイルに分散させて構成されたものである。
外側磁性板132と内側磁性板133とは、透磁率が高い材料によって形成され、永久磁石131から発生する磁束を集中させる磁気回路を構成している。なお、永久磁石131と外側磁性板132と内側磁性板133とは、接着剤等により一体的にユニット化されている。
永久磁石131は、前面側がN極、後面側がS極となっており、永久磁石131の前面から後面に向って、内周側の磁性部128を通して形成される磁気回路(図4の矢印Aを参照)を形成している。そして、磁性流体は、内周側に磁束が収束される磁気回路(図4の矢印A)上に配置され流出し難く、長期間シール機能を発揮する。
外側磁性板132の外径は、永久磁石131の外径よりも大径に形成されている。よって、外側磁性板132の外周端は、永久磁石131よりも径方向外側に位置している。
内側磁性板133の外径は、周壁部114の前端部に至る大径に形成されている。図4に示すように、内側磁性板133は、内周側に位置する環状の内周部134と、内周部134の外周縁に連続する環状の中間部135と、中間部135の外周縁に連続する環状の外周部136と、を備えている。
内周部134は、永久磁石131を保持するための部位である。中間部135は、永久磁石131の外周面よりも径方向外側に配置され、内周側から外周側に向うにつれて後方に傾斜している。これにより、内周部134は、外周部136よりも前方に位置している。よって、内周部134に保持される永久磁石131は前寄りに配置され、一方向クラッチ120から離間している。
外周部136の端部136aは、周壁部114の前端側内周面114cに形成された溝部114b内に入り込んでいる。端部136aと溝部114bの内面とは、嵌め合い公差の観点から僅かに隙間を有している。なお、端部136aは、溝部114bの内面に当接してもよい。
なお、外周部136の後面には、規制体137が備わる。規制体137は、中央部に内輪126、駆動軸筒107及びスプール軸108を貫通させるための孔が形成された環状の薄板部品である。規制体137は、内側磁性板133と一方向クラッチ120との間に配置され、一方向クラッチ120が前後方向(スプール軸108の軸方向)に移動しないように規制している。また、規制体137は、非磁性材料により形成されている。
このように、磁石131を保持する内側磁性板133の内周部134が軸方向前方に配置されて一方向クラッチ120から離間していること、及び非磁性材料の規制体137が介在されていることにより、一方向クラッチ120に作用する磁力が抑制されて作動性能への影響が回避される。
周壁部114の内面には、図2,3に示すように、軸方向に延在するリブ115が設けられている。リブ115は、周壁部114の周方向に複数個形成されている。リブ115の先端部115aは、周壁部114の前端開口より後方部位に位置しており、円環状の保持部材140を支持している。
保持部材140は、環状の部品であり、その断面は、図4に示すように、断面がおむすび形の略三角形状である。保持部材140の前端面は、内側磁性板133の外周部側内側面136cに当接しており、また、保持部材140の外周面は、周壁部114の内周面に公差の範囲内で対峙又は当接している。保持部材140は、前部に傾斜面141を備えている。傾斜面141は、保持部材140の前部の外周側を切り欠いてなる。傾斜面141は、内側磁性板133の外周部側内側面136cと周壁部114の前端側内周面114cとの隅部に対向している。
傾斜面141は、これらの隅部との間にシール部材としてのOリング150を保持する保持面として機能する。
Oリング150の直径は、傾斜面141と、内側磁性板133の外周部側内側面136cと、周壁部114の前端側内周面114cと、に接する内接円の直径よりも大きい直径を備えている。Oリング150は、保持部材140の傾斜面141に押圧されて、外周部側内側面136c及び前端側内周面114cに向けて付勢され、両面に対して(弾性的に)密着している。これにより、内側磁性板133の外周部136と周壁部114の前端部との間が液密にシールされている。
キャップ部材160は、ボディ前部112(周壁部114)に前方から螺合により固定される部材である。キャップ部材160は、外筒部160bと、外筒部160bの前端部から径方向内側に折り返される折返し部161とを備えている。外筒部160bの内面には、周壁部114の前端外周面に形成された雄ねじ部114aに螺合する雌ねじ部160aが形成されている。
折返し部161は、内側磁性板133の外周側近傍の外側面136bを外側から(前方から)覆っている。折返し部161の径方向内側部163は、平らな後面163aを備えている。また、折返し部161は、内側磁性板133の外周部136の端部136aと周壁部114の前端側内周面114cの溝部114bとの対向部位を跨ぐ環状の凹部162を備えている。つまり、折返し部161は、前記対向部位に当接しない構成となっている。
径方向内側部163の後面163aは、内側磁性板133の外周部136の外側面136bに対峙しており、キャップ部材160の締め付けによって、当該外側面136bに対して当接可能である。また、後面163aは、内側磁性板133の外周部136を介して、その内側に配置されるOリング150にも対峙する構造となっている。
これにより、キャップ部材160を締め付けると、折返し部161の後面163aが内側磁性板133の外周部136の外側面136bに当接して、内側磁性板133の外周部136をボディ前部112の底部113側に向けて押圧する。これにより、内側磁性板133の端部136aがOリング150の付勢力に抗して周壁部114の溝部114b内に入り込む。また、これに伴って、内側磁性板133の外周部側内側面136cがOリング150を保持部材140側に向けて押圧する。これにより、保持部材140の傾斜面141と、内側磁性板133の外周部側内側面136cと、周壁部114の前端側内周面114cと、で囲われる空間内でOリング150が断面略三角形状に弾性変形する。これにより、Oリング150が外周部側内側面136c及び前端側内周面114cに密着し、内側磁性板133の外周部136と周壁部114の前端部との間の周方向全体に亘るシール性が確保される。
以上説明した本実施形態では、内側磁性板133の外周部136が周壁部114の前端側内周面114cに向けて延在しているので、外側磁性板132の外周部を同様に延在して磁性流体シール機構130を構成した場合に比べて、ボディ前部112を前後方向に短くすることができる。したがって、磁性流体シール機構130のコンパクト化を図ることができる。
また、Oリング150が内側磁性板133の外周部側内側面136cと周壁部114の前端側内周面114cとの間に介設されるので、周壁部114の外面にOリング150が配置されることがなくなり、外部からの負荷、例えば、キャップ部材160の雌ねじ部160aに引っ掛かったり、キャップ部材160の回転に引き込まれたりする負荷を、Oリング150が受けるのを好適に防止することができる。つまり、Oリング150の劣化を抑制できる。したがって、Oリング150による防水性の安定化を図ることができる。
また、周壁部114の内側にOリング150が配置されるので、その分、内側磁性板133の径方向の寸法を小さく形成できる。内側磁性板133の小径化は、ボディ前部112の周壁部114の小径化に繋がり、この小径化によるロータ103の小径化を可能としてサイズダウンしたスプール104の装着が可能となる。したがって、魚釣用スピニングリール100のバリエーションが増え、釣り人のニーズに好適に対応することができる。
また、保持部材140の傾斜面141は、内側磁性板133の外周部側内側面136cと周壁部114の前端側内周面114cとの隅部にOリング150を押圧するので、外周部側内側面136c及び前端側内周面114cの二面に対してOリング150が好適に密着する。したがって、Oリング150による防水性の安定化を図ることができる。
また、周壁部114の内面に設けたリブ115による簡単な構成によって保持部材を所定の位置に保持することができる。これにより、Oリング150による防水性の安定化を図ることができる。
また、キャップ部材160を固定することによって、キャップ部材160の折返し部161が内側磁性板133の外周部136の外側面136bに軸方向外側から当接し、当該外周部136を所定の位置に保持する。これにより、外周部側内側面136cにOリング150が好適に密着する。したがって、Oリング150による防水性の安定化を図ることができる。
また、折返し部161は、凹部162を備えているので、内側磁性板133の外周部136の端部136aと周壁部114の溝部114bとの対向部位に折返し部161が当接するのを回避できる。これにより、内側磁性板133の外周部136の外側面136bに折返し部161を確実に当接させることができ、内側磁性板133の外周部136を所定の位置に保持することができる。これにより、外周部側内側面136cにOリング150が好適に密着する。したがって、Oリング150による防水性の安定化を図ることができる。
また、キャップ部材160は、螺合によりボディ前部112に固定されるので、ボディ前部112にキャップ部材160を容易に固定することができる。また、螺合により固定強度を確保することができる。
図5,6に変形例の魚釣用スピニングリールを示す。図5はボディ前部の要部を示す断面図である。この変形例では内側磁性板133の外周部136の端部136aを、周壁部114の前端内縁部に直接対峙させている。
キャップ部材160は、折返し部161の凹部162が周壁部114の前端部114eに当接するように構成されている。この変形例では、当接した状態で、折返し部161における径方向内側部163の後面163aが内側磁性板133の外周部136の外側面136bに当接し、内側磁性板133の外周部136を所定の位置に保持するようになっている。
この変形例によっても、前記実施形態と同様の作用効果が得られる。本変形例では、内側磁性板133の外周部136の端部136aが溝部114b内に入り込む構成ではないので、その分、内側磁性板133の径方向の寸法を小さく形成することができる。したがって、ボディ前部112の周壁部114の小径化がより可能となり、ロータ103の小径化、ひいては小径化したスプール104の装着が可能となる。したがって、魚釣用スピニングリール100のバリエーションが増える。
図6の変形例では、内側磁性板133の後面に、断面凹状とされた環状の保持部材145を設け、この保持部材145にOリング151を保持させている。
保持部材145には、周壁部114の前端側内周面114cに対向し、Oリング151が装着される周溝146が形成されている。
この変形例によれば、内側磁性板133の後面に設けた保持部材145にOリング151が保持される構成であるので、シールのための構造が簡単になる。これにより、組み立て工数が削減され、コストダウンに繋がる。
なお、保持部材145を支持するためのリブ115は、必要ないが、これを設けて保持部材145の後面145cをこれに当接して支持するように構成してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、キャップ部材160の折返し部161は周方向に連続して形成されている必要はなく、周方向に点在するものであってもよい。このようにすることによって、軽量化を図ることができる。
また、一方向クラッチ120は、リティナ124を回動させることで、ローラ123が内輪121と外輪122との間で楔作用を発揮して内輪121(駆動軸筒107)の逆転が防止されたり、又はローラ123が内輪121と外輪122との間で楔作用を発揮せずに内輪121(駆動軸筒107)の逆転が許可されたりするように切換機構を付加して構成してもよい。
また、磁性流体シール機構130及びOリング150でシールされるボディ前部112内には、一方向クラッチ120以外に爪式の逆転防止機構や軸受等を収容してもよい。
100 魚釣用スピニングリール
110 リール本体
112 ボディ前部
113 底部
114 周壁部
114c 前端側内周面
115 リブ
120 一方向クラッチ
132 外側磁性板
133 内側磁性板
136 外周部
136a 端部
136b 外側面
136c 外周部側内側面
140 保持部材
141 傾斜面
151 Oリング(シール部材)
160 キャップ部材
161 折返し部
162 凹部

Claims (7)

  1. リール本体と、
    前記リール本体の前部に形成され、周壁部と底部とを有する有底筒状のボディ前部と、
    前記周壁部の前部開口部と、ハンドル操作により回転する駆動部との間をシールする、内側磁性板と外側磁性板とを備えた磁性流体シール機構と、を備え、
    前記内側磁性板は、前記外側磁性板よりも大径に形成されており、
    前記内側磁性板の外周部は、前記周壁部の前端側内周面に向けて延在しており、
    前記内側磁性板の外周部の端部は、
    前記前端側内周面に形成された溝部内に入り込んで前記溝部の内面に当接または僅かな隙間を有して配置されており、あるいは、前記前端側内周面に当接または僅かな隙間を有して配置されており、
    前記内側磁性板の外周部側内側面と前記周壁部の前端側内周面との隅部に、シール部材が介設されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記シール部材を保持する円環状の保持部材を備え、
    前記保持部材は、前記外周部側内側面と前記前端側内周面との隅部に対向し、前記外周部側内側面及び前記前端側内周面に向けて前記シール部材を押圧する傾斜面を備えていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記保持部材は、前記周壁部の内面に突出形成されたリブに支持されていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 前記ボディ前部に前方から固定されるキャップ部材を備え、
    前記キャップ部材は、外筒部と前記外筒部の前端部から径方向内側に折り返される折返し部と、を備えており、
    前記折返し部は、前記ボディ前部の軸方向外側から前記内側磁性板の外周側近傍の外側面に当接していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
  5. 前記折返し部は、前記内側磁性板の外周部と前記周壁部の前端側内周面との対向部位を跨ぐ凹部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の魚釣用スピニングリール。
  6. 前記キャップ部材は、螺合により前記ボディ前部に固定されることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の魚釣用スピニングリール。
  7. リール本体と、
    前記リール本体の前部に形成され、周壁部と底部とを有する有底筒状のボディ前部と、
    前記周壁部の前部開口部と、ハンドル操作により回転する駆動部との間をシールする、内側磁性板と外側磁性板とを備えた磁性流体シール機構と、を備え、
    前記内側磁性板は、前記外側磁性板よりも大径に形成されており、
    前記内側磁性板の外周部は、前記周壁部の前端側内周面に向けて延在しており、
    前記内側磁性板の外周部側内側面に保持部材が備わり、
    前記保持部材と前記周壁部の前端側内周面との間には、シール部材が介設されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
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