JP6846333B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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本発明は、魚釣用スピニングリールに関する。
魚釣用スピニングリールは、リール本体のボディ前部内に収容された逆転防止装置により、実釣時に駆動軸が逆回転しないようになっている。
また、逆転防止装置において、楔作用を利用したローラ式一方向クラッチが広く使用されている。このローラ式一方向クラッチによれば、逆回転方向への遊びが小さく、フッキングが向上する。以下、ローラ式一方向クラッチを「一方向クラッチ」と称する場合がある。
ところで、リール本体のボディ前部には、駆動軸との隙間を封止するシール部材が設けられ、ボディ前部内に海水等が侵入しないように、言い換えると、一方向クラッチに海水等が付着しないようになっている。
また、シール部材において、駆動軸の回転性能が低下しないようにするため、磁性流体シール機構が使用されている(下記特許文献1,2参照)。
なお、磁性流体シール機構は、駆動軸の周囲を周回するリング状の永久磁石と、永久磁石に対し後方に配置される内側磁性板と、永久磁石に対し前方に配置される外側磁性板と、を備えた構造となっている。
特許第4886066号 特開2017−108714号公報
しかしながら、特許文献1の一方向クラッチは、前方に配置される内側磁性板に対し当接しておらず、前方(軸方向)へ移動可能な隙間が形成されている。
また、特許文献2の一方向クラッチも、磁性流体シール機構を後方から支持する支持板が前方に配置されているものの当接しておらず、前方(軸方向)に移動可能な隙間が形成されている。
このため、一方向クラッチのローラと駆動軸(内輪)との摺接状態に変化が生じ、駆動軸の回転が不安定となったり、ローラの楔作用が安定して発揮されなかったりした。
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、一方向クラッチの軸方向の移動を規制できる魚釣用スピニングリールを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体のボディ前部内に収容され、ハンドル操作により回転する駆動軸の逆回転を防止するローラ式一方向クラッチと、前記ローラ式一方向クラッチの前方に配置された磁性流体シール機構と、を備え、前記磁性流体シール機構の内側磁性板の外周には、互いに周方向に離間しつつ、後方に延出する複数の係止部が形成され、前記内側磁性板と前記ローラ式一方向クラッチとの間には、前記複数の係止部により径方向の移動が規制された環状の規制体が配置され、前記規制体は、前記内側磁性板と前記ローラ式一方向クラッチとに当接し、前記ローラ式一方向クラッチの軸方向への移動を規制しており、前記内側磁性板は、内周側に位置して前記磁性流体シール機構の永久磁石を保持する環状の内周部と、前記内周部の外周縁から前記永久磁石と離間する方向に延びる環状の中間部と、前記中間部の外周縁に連続し、前記規制体と当接する環状の外周部と、を備えていることを特徴とする。
前記発明によれば、一方向クラッチの軸方向の移動が規制され、一方向クラッチのローラと駆動軸(内輪)との摺接状態が安定する。
また、磁性流体シール機構の構成要素である内側磁性板によって規制板の径方向の移動を抑制しつつ、一方向クラッチの軸方向の移動の規制を効果的に規制しており、部品点数の増加が回避され、効率が良い。
また、規制体の径方向規制は、従来の内側磁性板にさらに複数の係止部を形成しただけの構造であり、重量化が回避されている。
さらに、一方向クラッチが前方に移動すると磁性流体シール機構の磁力によりローラが磁化し、ローラが駆動軸に引き寄せられて駆動軸の回転トルクが損失したり、異音が発生したりするおそれがある。しかしながら、本発明によれば、一方向クラッチの前方への移動が規制されてローラが磁化し難くなる。よって、駆動軸の回転トルクの損失を抑制したり、異音の発生を抑制したりすることができる。
また、中間部によって磁性流体シール機構と一方向クラッチとが離間するため、ローラに作用する磁力が低減する。よって、ローラがさらに磁化し難くなり、駆動軸の回転トルクの損失等を抑制することができる。
また、前記発明において、前記磁性流体シール機構において、前記内側磁性板の外径は、外側磁性板の外径よりも大径に形成されていることが好ましい。
前記構成によれば、内側磁性板の後方(ローラ式一方向クラッチ側)に分布する磁束が大きく低減する。よって、ローラがさらに磁化し難くなり、駆動軸の回転トルクの損失等を抑制することができる。
また、前記発明において、前記規制体は、非磁性材料からなることが好ましい。
前記構成によれば、規制体が磁化するおそれがないため、磁性流体シール機構近傍に分布する磁束が増加しない。よって、ローラが磁化することを防止できる。
以上から、本発明によれば、磁性流体シール機構でシールを行うとともに駆動軸の回転状態を制御する一方向クラッチの軸方向への移動規制も効率良く行い、ローラの楔作用の安定化を可能とした魚釣用スピニングリールを提供することができる。
実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す左側面図である。 軸受部材を取り外したリール本体の左側面図である。 図2のリール本体を上下方向及び前後方向を含む平面で切った場合の断面図である。 左手で下方から支持された魚釣用スピニングリールを右方から視た右側面図である。 ボディ前部に組みつけられた部品を分解した状態を示す斜視図である。 ボディ前部を図8に示すVI−VI線で切り、その断面を矢印方向から視た断面図である。 ボディ前部を図8に示すVII−VII線で切り、その断面を矢印方向から視た断面図である。 ボディ前部を図6に示すVIII−VIII線で切り、その断面を矢印方向から視た断面図であり、磁性流体シール機構においては内側磁性板のみを図示している。 (a)は魚釣用スピニングリールから操作カバーのみを抽出し、操作カバーを後方から視た背面図であり、(b)は図9(a)のIXB−IX線Bで切り、その断面を矢印方向から視た断面図であり、(c)は切換操作部を図9(b)の矢印IXC方向から視た図である。 図6のX−X線で切り、その断面を矢印方向から視た断面図である。 図7の破線XIで囲まれた範囲を拡大した拡大図である。 魚釣用スピニングリールから磁性流体シール機構の内側磁性板のみを抽出し、その内側磁性板を斜視した斜視図である。
つぎに、魚釣用スピニングリールの実施形態について、図面を参照して説明する。以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「左右」を言うときは、図5に示す方向を基準とする。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール1は、駆動軸筒7(図2参照)及びスプール軸8(図2参照)を有するリール本体2と、駆動軸筒7に装着されてリール本体2の前側に配置されるロータ4と、スプール軸8に装着されてロータ4の前側に配置されるスプール3と、を備える。
リール本体2は、側部開口部13が形成されたボディ10と、ボディ10の上部から上方に延びて先端に釣竿装着部11aが形成された脚部11と、ボディ10の前側で前後方向に開口する筒状のボディ前部12(図2参照)と、を備えている。
また、ボディ10の側部開口部13に軸受部材30が装着され、ボディ10の後部に保護カバー34が装着されている。
ボディ10と脚部11とボディ前部12とは、金属材料により一体に形成されている。
図2に示すように、ボディ10は、駆動装置を収容するための内部空間が形成されている。以下において、ボディ10の内部空間をボディ10内又は収容空間S1と称する場合がある。
脚部11の下端部である基部11bは、二股形状に形成され、前後方向に分岐してボディ10の上部に接続している。このため、基部11bは、ボディ10の前側上部に接続する前基部11cと、ボディ10の後側上部に接続する後基部11dと、を備えている。
また、前基部11cと後基部11dとの間には、左右方向に貫通する孔部11eが形成されている。
図3に示すように、ボディ前部12は、中間軸受12aを介して駆動軸筒7を支持し、駆動軸筒7が中心軸O1を中心として回転自在になっている。また、駆動軸筒7の後端は、ボディ前部12よりも後方に突出し、駆動軸筒7の後端に形成されたピニオンギャ7aがボディ10内に位置している。
そのほか、ボディ前部12には、ボディ前部12内に収容される部品の保護や美観向上のため、有底円筒状のカバー12bが装着されている。
駆動軸筒7の内部に、スプール軸8が前後方向に摺動自在に配置されている。スプール軸8の前端は、駆動軸筒7の前端よりも前方に突出している。また、スプール軸8の後部8aは、駆動軸筒7の後端よりも後方に突出し、ボディ10内に位置している。
図2に示すように、ボディ10内には、左右方向に延在するハンドル軸5と、ハンドル軸5に固定されるドライブギャ6及び歯車(軸筒)6aと、スプール往復動装置35と、が組み付けられている。
ハンドル軸5は、ボディ10と軸受部材30を左右方向に貫通する棒状部材であり、軸受(不図示)を介してボディ10と軸受部材30に回転自在に支持されている。
ハンドル軸5の左端は、ボディ10の左側に配置されたハンドル5a(図1参照)に連結している。よって、ハンドル5aの巻き取り操作が行われると、ドライブギャ6及び歯車6aがハンドル軸5の中心軸O2を中心に回転する。そして、巻き取り操作による駆動力は、ドライブギャ6に噛合するピニオンギャ7a(駆動軸筒7)に伝達し、ロータ4が回転する。
スプール往復動装置35は、ボディ10内で前後方向に延びるガイド軸36と、右側面に案内溝37aが形成されてガイド軸36に沿って移動する摺動子37と、案内溝37aに係合する偏芯突部38aが形成された連動歯車38と、を備える。
連動歯車38は、ハンドル軸5から後方下側の位置に設けられ、歯車6aの後側と噛合している。
また、ハンドル5aの巻き取り操作が行われると、歯車6aに噛合する連動歯車38が回転する。そして、連動歯車38の偏芯突部38aが摺動子37の案内溝37aの前面又は後面を押圧し、摺動子37とスプール軸8(スプール3)が前後方向に往復運動する。
図3に示すように、ボディ10の後部には、前後方向に貫通する後部開口部15が形成されている。そして、後部開口部15を介して、スプール往復動装置35の一部がボディ10外に配置されている。
また、後部開口部15は、保護カバー34により閉塞されている。保護カバー34は、前方に向って開口する有底筒状を呈し、保護カバー34の前面側に収容空間S2が形成されている。よって、後部開口部15を介してボディ10外に配置されたスプール往復動装置35の一部は、収容空間S2内に収容されている。
図4に示すように、リール本体2の右側部2bには、逆転防止装置40の逆転防止状態又は逆転許可状態を切り換えるための切換操作部55が配置されている。なお、逆転防止装置40や切換操作部55については後述する。
つぎにボディ前部12の詳細について説明する。
図5に示すように、ボディ前部12は、駆動軸筒7の中心軸O1を中心とした略円筒状を呈している。ボディ前部12の外形は、前部の方が後部よりも小径に形成されている。以下、ボディ前部12の後部を大径部16と称し、前部を小径部17と称する。
ボディ前部12(大径部16,小径部17)には、逆転防止装置40、操作カバー50、切換保持部60、磁性流体シール機構70、規制体80,後シール部材91、及び前シール部材92が組み付けられている。
なお、操作カバー50は、前述したカバー12bである。以下、ボディ前部12(大径部16,小径部17)と各部品との詳細について説明する。
図6に示すように、大径部16の外周面には、径方向外側に張り出しているフランジ16aと、周方向に亘って窪んでいる周溝16bと、雌ねじ孔16cとが形成されている。
フランジ16aは、大径部16の後端部に設けられている。フランジ16aの外形は、円形状に形成され、操作カバー50の後記する切換移動体51の内形に対応した形状となっている。よって、切換移動体51の後側開口はフランジ16aにより閉塞され、操作カバー50内に海水等が侵入し難い。
周溝16bは、後シール部材91をボディ前部12に組み付けるための溝である。
雌ねじ孔16cは、180°間隔で2つ形成され、それぞれに操作カバー50を抜け止めするねじ16dが螺合している。
大径部16の内周側には、中間軸受12aが嵌め込まれている。中間軸受12aの外輪には止め輪18が当接しており、中間軸受12aが大径部16から脱落しないようになっている。
図7、図8に示すように、止め輪18には、径方向外側に突出する2つのフランジ18aが形成されている。そして、フランジ18aがねじ18bに締め付けられ、止め輪18が小径部17内に固定している。
図5に示すように、大径部16の外周側の下方には、復帰衝接部19が取り付けられている。復帰衝接部19は、ベール反転機構の構成要素であり、ベールが釣糸放出位置にある状態でロータ4が巻き取り方向に回転した場合、ロータ4のアーム部4a(図4参照)の内周側に設けられた復帰用当接部材(不図示)に接触し、ベールを反転(釣糸巻取位置に復帰)させている。
小径部17内には、逆転防止装置40が収容される。また、小径部17の前端面17eには、磁性流体シール機構70を固定するためのねじ78bが螺合する固定部17fが2つ形成され、小径部17の前側開口を閉塞するように磁性流体シール機構70が固定されている(図6,図7参照)。
小径部17には、前端から後方に向って切り欠かれ、小径部17の内周側と外周側とを連通させる4つの切り欠き(第1切り欠き17a〜第4切り欠き17d)が形成されている。
図8に示すように、第1切り欠き17a,第2切り欠き17bは、止め輪18のフランジ18aを配置するためのものである。第1切り欠き17aは、中心軸O1を基準として右上側に設けられ、第2切り欠き17bは、中心軸O1を基準として左下側に設けられている。第3切欠き17cは、逆転防止装置40の後述する突出部45を配置するためのものであり、中心軸O1を基準として右下側に設けられている。なお、第3切欠き17cは、突出部45が周方向に移動可能なように大きく切り欠かれている。
第4切り欠き17dは、磁性流体シール機構70の後述する係止部79を配置するためのものであり、中心軸O1を基準として左上側に設けられている。
図6,図7に示すように、逆転防止装置40は、駆動軸筒7の正転を許容しつつ、駆動軸筒7の逆転を防止するローラ式一方向クラッチであり、公知の装置である。
本実施形態において、逆転防止装置40の内周側には、駆動軸筒7の外周側に嵌合することで駆動軸筒7に回り止めされ、ハンドル5aの操作により駆動する内輪(駆動軸・駆動体)41が設けられている。よって、逆転防止装置40は、内輪41を介して駆動軸筒7の回転を制御している。
なお、内輪41の前部41aは、外輪42よりも前方に突出し、磁性流体シール機構70の内周側に位置している。そして、内輪41は、磁性材料により形成されており、内輪41の前部41aは、磁性流体シール機構70の磁性部を構成している。以下、内輪41の前部を磁性部41aと称する。
逆転防止装置40は、小径部17内に挿入された略円筒状の外輪42と、内輪41と外輪42との間に配置された複数のローラ43と、複数のローラ43を保持するリティナ(切換制御部材)44と、を備えている。
逆転防止装置40は、止め輪18の前側に配置されている。外輪42の後端が小径部17の底面に当接し、逆転防止装置40が後方へ移動しないように規制されている。
図7に示すように、外輪42の後端には、切り欠き42aが形成され、切り欠き42a内に止め輪18のフランジ18aが入り込んで外輪42が回り止めされている。このため、逆転防止装置40自体が回動しないように規制されている。
リティナ44の外周面には、外輪42を貫通し、外輪42の外周面よりも径方向外側に突出する突出部45が形成されている(図5参照)。
突出部45は、リティナ44を回動させて各ローラ43を周方向に移動するためのものである。よって、突出部45を周方向へ移動させると、ローラ43が内輪41と外輪42との間で楔作用を発揮して内輪41(駆動軸筒7)の逆転が防止されたり、又はローラ43が内輪41と外輪42との間で楔作用を発揮せずに内輪41(駆動軸筒7)の逆転が許可されたりする。
突出部45は、小径部17の第3切り欠き17c内に配置されている(図8参照)。また、突出部45には、前後方向に貫通する長円形状の円孔46が形成されている。
図6,図7に示すように、操作カバー50は、ボディ前部12(大径部16,小径部17)の外周側に配置された筒状部材である。
図9(a),(b)に示すように、操作カバー50は、有底筒状の切換移動体51と、切換移動体51の内側に設けられた係合部54と、切換移動体51の後端に設けられた切換操作部55と、を備えている。これらの切換移動体51と係合部54と切換操作部55は、合成樹脂により一体に形成されており、部品点数の削減が図られている。
切換移動体51は、中心軸O1を中心とする円筒状の円筒部52と、円筒部52の前端から径方向内側に延在するリング状の前壁部53と、を備えている。
図6,図7に示すように、切換移動体51は、ボディ前部12(大径部16,小径部17)の外周側を囲んでおり、逆転防止装置40内に海水や砂塵等が侵入し難い。よって、逆転防止装置40の塩ガミ等が抑制され、長期に亘って逆転防止装置40の性能が維持される。
円筒部52の内周面は、部分的にボディ前部12(大径部16,小径部17)の外周面に当接している。このため、操作カバー50は、ボディ前部12に対して周方向に摺動自在(回動自在)に装着されている。
円筒部52の後部には、貫通孔52aが2つ180度間隔で形成されている(図9(a)を参照)。
各貫通孔52a内には、大径部16に螺合しているねじ16dが配置され、操作カバー50がボディ前部12から脱落しないようになっている。なお、貫通孔52aは、周方向に長く形成され、操作カバー50の回動を妨げないようになっている。
前壁部53の中央孔53aは、駆動軸筒及びスプール軸を貫通させるための孔である。
図9(a),(b)に示すように、前壁部53の後面(底面)53bには、後方に突出するガイド壁53cが3つ形成されている。ガイド壁53cは、小径部17の外周面に当接している(図6参照)。このため、操作カバー50の回動時のガタ付きが抑制され、操作カバー50の回動がスムーズとなっている。
図9(a),(b)に示すように、係合部54は、四角柱状に形成され、円筒部52の内周面と前壁部53の後面53bと連続している。また、係合部54の後端面には、後方に延びる円柱状の突起54aが形成されている。
特に図示しないが、係合部54は小径部17の第3切り欠き17c内に配置され、突起54aが突出部45の円孔46に挿入している。このため、操作カバー50とリティナ44とが周方向に係合している。よって、釣り人が切換移動体51を回動すると、逆転防止装置40の逆転防止状態と逆転許可状態とが切り換わるようになっている。
図4に示すように、筒部52の後端部は、スプール3のスカート部3aの後方におけるロータ4の後端側開口から後方に突出している。よって、筒部52の後端から後方に延出する切換操作部55は、ロータ4のアーム部4aの後端部よりも後方に突出している。
なお、切換操作部55は、基部側(前端側)がロータ4のアーム部4aと前後方向に重なっており、中間部から後端部までの範囲がアーム部4aよりも後方に配置され前後方向に重なっていない。
よって、本実施形態においては、切換操作部55の中間部や後端部を把持することで、ロータ4等に接触することなく切換操作部55を操作できるようになっている。以下、切換操作部55においてスプール3やロータ4よりも後方に突出している部分を操作本体部55aと称する。
切換操作部55は、リール本体2の側部に配置されている。
詳細に説明すると、逆転防止装置40が逆転防止状態の場合、切換操作部55は、リール本体2の右側部2bの下寄りに位置している。また、逆転防止装置40が逆転許可状態の場合、切換操作部55は、逆転防止装置40が逆転防止状態の場合よりも少し上方に位置している(図4の破線P参照)。
つまり、切換操作部55は、逆転防止装置40が逆転防止状態又は逆転許可状態の場合であっても、常にリール本体2の右側部2bに位置し、リール本体2の側面視で側部の輪郭を形成する外形2cの内側に収まっている。
上記構成によれば、切換操作部55は、側面視でリール本体2の外形よりも外側にはみ出していない。よって、釣糸がリール本体2の外形2cに沿って移動しても切換操作部55に絡むことがない。また、釣り場の移動時にリール本体2を落としリール本体2の外形2cが地面等に接触しても、切換操作部55は地面等に接触し難く、切換操作部55が破損し難い。また、輸送時においても、切換操作部55は衝撃を受け難く、輸送時に破損するおそれが低減されている。
また、上記構成によれば、切換操作部55を操作する場合に、図4に示すように、例えば一方の左手の掌(又は人差し指、中指、薬指の付け根)をリール本体2の下面2aに当てて、左手の人差し指、中指、薬指をリール本体2の右側部2bの方に回り込ませる。そして、リール本体2の右側部2bに配置された左手の人差し指、中指、薬指のいずれかの指先の腹部で切換操作部55の操作本体部55aを操作する、といった方法を実施することができる。つまり、左手でリール本体2の下部を支持しながら切換操作部55を操作できる。
このため、切換操作部55を操作する荷重が魚釣用スピニングリール1に作用して魚釣用スピニングリール1が不安定となり切換操作部55を操作し難くなる、ということを回避できる。以上から、本実施形態の魚釣用スピニングリール1は、切換操作部55を操作し易く、実釣時の操作性に優れている。
また、操作本体部55aは、ハンドル軸5の中心軸O2よりも前方かつ下方に位置している。これによれば、操作本体部55aは、リール本体2の下部を支えている左手の手指のうちで人差し指に最も近接する。よって、手指のうち最も器用に動く人差し指で操作本体部55aを操作することが可能であり、操作性が向上している。
また、切換操作部55は、リール本体2の側部のうち右側の右側部2bに配置され、ハンドル5aが設けられた左側部に設けられていない。このため、切換操作部55の操作本体部55aを操作する際、ハンドル5aに接触することなく、操作性が向上している。
図8に示すように、操作本体部55aの外面は、筒部52の外周面よりも径方向外側に突出し、断面視で三角形状となっている。
なお、図9(c)に示すように、切換操作部55の基部側(前側)の外面は、操作本体部55a(切換操作部55の中間部や後端部)よりも径方向内側に凹み、ロータ4のアーム部4aの後端部に干渉しないようになっている。
図8に示すように、切換操作部55の外面は、円筒部52の外周面に沿って周方向一方側(略上側)を向くON操作面55bと、円筒部52の外周面に沿って周方向他方側(略下側)を向くOFF操作面55cと、により構成されている。
なお、ON操作面55bは、逆転許可状態から逆転防止状態に切り換えるために下方に押圧される操作面である。OFF操作面55cは、逆転防止状態から逆転許可状態に切り換えるために上方に押圧される操作面である。
また、ON操作面55b及びOFF操作面55cは、略平面状に形成されて指の腹で押圧することができ、操作し易い。
切換保持部60は、逆転防止装置40の逆転防止状態又は逆転許可状態を保持し、釣り人が意図せずに逆転防止状態から逆転許可状態に又は逆転許可状態から逆転防止状態に切り換わることを防止するためのものである。
図6に示すように、切換保持部60は、リール本体2と切換移動体51とが互いに対向する対向部61と、移動体62と、係合保持部63と、を備えている。また、本実施形態において、リール本体2の対向部61は、リール本体2の小径部17の前端面17eであり、切換移動体51の対向部61は、前壁部53の後面(底面)53bとなっている。
小径部17の前端面17eには、後方に向って貫通する移動体収容孔17gが形成されている。移動体収容孔17g内には、移動体62とコイルばね64が収容されている。
移動体62は、合成樹脂で形成され前後方向に延在する円柱状の部品であり、前端62aが円錐状に形成されている。移動体62の後端62bは、移動体収容孔17gを貫通し、移動体収容孔17gの後面に係止している。このため、移動体62は、移動体収容孔17gから抜け落ちないようになっている。
コイルばね64は、圧縮された状態で組み込まれており、移動体62を常時前方へ付勢している。
図9(a)に示すように、係合保持部63は、前壁部53の後面53bに沿って延在する板状部材である。係合保持部63は、金属材料で形成されており、合成樹脂からなる移動体62よりも強度が高く耐久性に優れる。
なお、本発明の係合保持部63は、移動体62よりも強度が高い方が好ましく、金属材料で形成されたものに限定されない。
そのほか、係合保持部63の強度向上のため、係合保持部63と係合保持部63が固定される切換移動体51とを金属材料で一体に形成してもよい。ただし、本実施形態にように、係合保持部63を金属材料で形成し、切換移動体51を合成樹脂で形成する方が全体の重量が軽量化するため好ましい。
係合保持部63は、中心軸O1の左方に配置され、移動体62と対向するように配置されている。
詳細に説明すると、図10に示すように、逆転防止装置40の逆転防止状態の場合、係合保持部63の下端部63bが移動体62と前後方向に対向している。
特に図示しないが、切換移動体51が回動し(図9(a)の矢印参照)、逆転防止装置40が逆転許可状態となった場合、言い換えると、係合保持部63も回動し下方へ変位した場合(図10の矢印参照)、係合保持部63の上端部63aが移動体62と前後方向に対向する。
図10に示すように、係合保持部63の上端部63aと下端部63bは、平坦面となっており、移動体62の前端62aと離間している。一方で、係合保持部63の上下方向(移動方向)の中間部には、後方へ凸状に形成された凸状部63cが形成されている。
凸状部63cは、上下方向の中央部の頂点63dと、頂点63dから上端部63aに向って延在する上斜面63eと、頂点63dから下端部63bに向って延在する下斜面63fとを有している。
よって、逆転防止装置40が逆転許可状態から逆転防止状態に切り換わろうとすると、下斜面63fに移動体62が係止し、切換移動体51の回動が規制される。また、逆転防止装置40が逆転防止状態から逆転許可状態に切り換わろうとすると、上斜面63eが移動体62に係止し、切換移動体51の回動が規制される。
以上から、上斜面63e又は下斜面63fが移動体62を後方に押圧して頂点63dが移動体62を乗り越える程度の力を加えない限り、逆転防止装置40の逆転許可状態又は逆転防止状態が保持される。
また、切換移動体51の前壁部53の後面53bには、係合保持部63の外形に対応して前方に凹む凹部53dが形成され、その凹部53d内に係合保持部63が収容されている。このため、凹部53dの凹み量の分だけ、切換移動体51とボディ前部12との距離が縮まっており、魚釣用スピニングリール1が前後方向に小型化している。
また、凹部53dの底面には、後方へ凸状となっている凸状部53eが形成され、凹部53dの底面が係合保持部63の形状に対応している。このため、経年変化により係合保持部63の凸状部63cの突出量が低減して切換移動体51が回動し易くなる、ということが防止される。
なお、従来の切換保持部の構成要素は、ボディ前部12(リール本体2)から径方向外側に大きく離間した箇所に設けられ、外側に位置するロータ4のスカート部3aの大型化を招いていた。
一方で、本実施形態によれば、構成要素の一方(移動体62)がボディ前部12(リール本体2)に設けられ、構成要素の他方(係合保持部63)が切換移動体51に設けられ、中心軸O1方向に配置されて対向している。よって、径方向外側に突出しておらず、小型化している。また、移動体62と係合保持部63が近接して配置されているため、従来のものよりも小型化及び軽量化している。
図11に示すように、磁性流体シール機構70は、環状の永久磁石71と、永久磁石71の前側(外側)に配置された環状の外側磁性板72と、永久磁石71の後側(内側)に配置された環状の内側磁性板73と、内輪41と一体に形成された磁性部41aと、磁性流体74と、を備えている。永久磁石71と外側磁性板72と内側磁性板73は接着剤により一体に形成されている。
永久磁石71は、前面側がN極、後面側がS極となっている。よって、永久磁石71の前面から後面に向って、内周側の磁気回路(図11の矢印Aを参照)と、外周側の磁気回路(図11の矢印B1−B3を参照)が形成されている。
外側磁性板72と内側磁性板73とは、透磁率が高い材料によって形成され、永久磁石71から発生する磁束を集中させる磁気回路を構成している。
外側磁性板72の内径は、磁性部41aの外径よりも僅かに大きく形成されている。よって、外側磁性板72と磁性部41aとの間には、隙間C1が形成されている。
外側磁性板72の外径は、永久磁石71の外径よりも大径に形成されている。よって、外側磁性板72の外周端72bは、永久磁石71よりも径方向外側に位置している。
図12に示すように、内側磁性板73は、内周側に位置する環状の内周部75と、内周部の外周縁から径方向外側に延びる環状の中間部76と、中間部76の外周縁に連続する環状の外周部77と、外周部77から径方向外側に突出する2つのフランジ78と、外周部77から後方に延在する3つの係止部79と、を備えている。
図11に示すように、内周部75は、永久磁石71を保持するための部位である。内周部75の内径は、磁性部41aの外径よりも僅かに大きく形成されている。よって、内周部75(内側磁性板73)と磁性部41aとの間には、隙間C2が形成されている。
中間部76は、永久磁石71の外周面よりも径方向外側に配置され、外側磁性板72の外周端72bと協働して前シール部材92を挟持している。
中間部76は、内周側から外周側に向うにつれて後方に位置し後方に傾斜しており、内周部75が外周部77よりも前方に位置している。よって、内周部75に保持される永久磁石71も前寄りに配置され、逆転防止装置40から離間している。
外周部77は、外側磁性板72の外周端72bよりも径方向外側に突出している。つまり、内側磁性板73の外径は、外側磁性板72の外径よりも大径に形成されている。また、外周部77の外径は、逆転防止装置40の外輪42の外径よりも僅かに大径に形成されている。
フランジ78は、磁性流体シール機構70をボディ前部12に固定するための部位であり、ねじ78bを貫通させるための孔78aが形成されている。図8に示すように、フランジ78は、ボディ前部12の固定部17f(図5参照)に螺合するねじ78bに締め付けられている。
3つの係止部79は、互いに周方向に離間しつつ、後方に延出して規制体80を保持するためのものである。
また、係止部79は、小径部17の第1切り欠き17a,第3切り欠き17c,第4切欠き17d内に配置され、小径部17と干渉しないようになっている。
図11に示すように、磁性流体74は、例えば、Feのような磁性微粒子を、ベースオイルに分散させて構成されたものである。磁性流体74は、外側磁性板72と磁性部41aとの間の隙間C1と、内側磁性板73と磁性部41aとの間の隙間C2とに充填されている。
以上の構成から、永久磁石71の内周側の発生する磁束は、外側磁性板72の内周端72a、磁性部41a、内周部75(内側磁性板73)の内周端75aに集中して分布し、図11の矢印Aに示す磁気回路が形成されている。よって、隙間C1,C2には大きな磁力が作用している。この結果、隙間C1,C2に充填された磁性流体74は、流出することなく長期間保持されるため、シール性が極めて高い。
一方で、永久磁石71の外周側の発生する磁束は、図11の矢印B1,B2,B3に示すように、外側磁性板72の外周端72bと、内側磁性板73の前面73a(詳細には中間部76及び外周部77の前面)とを結ぶ曲線上に分布する。
このため、外側磁性版72の外周端72bから分散される磁束は、内側磁性板73の大径部を形成する中間部76及び外周部77で集束されることで、この間に効果的な磁気回路が形成されてボディ前部12内に漏洩する余分な磁束が低減する。この結果、内側磁性板73の後方に分布する磁束が低減し、逆転防止装置40のローラ43の性能低下を防止でき、回転性能及び楔作用に支障を生じない。
また、中間部76によって永久磁石71が前寄りに位置し永久磁石71が逆転防止装置40から離間している。よって、逆転防止装置40側に分布する磁束がさらに低減し、ローラ43が磁化し難い。以上から、逆転防止装置40のトルク損失や異音の発生が抑制されている。
図11に示すように、規制体80は、中央部に内輪41及び駆動軸筒7とスプール軸8を貫通させるための孔が形成された環状の部品である。また、規制体80は、非磁性材料により形成されている。よって、永久磁石71の磁束により規制体80が磁化しないように、言い換えると、逆転防止装置40側に分布する磁束が増加しないようになっている。
規制体80は、内側磁性板73と逆転防止装置(一方向クラッチ)40との間に配置されている。規制体80は、前後方向に肉薄に形成されて板状を呈している。また、例えば、規制体80は、内周端82から外周端83に向うにつれて前側に位置し傾斜している。
内周端82は、逆転防止装置40の外輪42の前端面42aに当接し、外周端83が内側磁性板73の外周部77の後面に当接している。このため、逆転防止装置(一方向クラッチ)40は、前後方向(中心軸O1方向)に移動しないように規制されている。
以上によれば、逆転防止装置40のローラ43と内輪41との摺接状態が安定化する。この結果、駆動軸筒7の回転が安定化するとともに、ローラ43の楔作用も安定して発揮される。
なお、本実施形態の規制体80は、逆転防止装置40と内側磁性板73とに単に当接しているが、本発明の規制体80は、逆転防止装置40と内側磁性板73とを前後方向に離間するような付勢力を発揮する弾性材で構成してもよい。
また、規制体80を備えていない場合、逆転防止装置40が前方へ移動してローラ43が磁化し易くなり、内輪41の回転トルクに損失が発生するおそれがある。一方で、本実施形態によれば、逆転防止装置40が前方へ移動しないため、ローラ43が磁化し難く、内輪41の回転トルクが損失することを防止できる。
また、図8に示すように、規制体80は、内側磁性板73の係止部79の内周側に位置し、規制体80の外周端83が係止部79の内周面79aに当接している。このため、規制体80が径方向に位置ずれしないようになっている。
ここで、規制体80を係止する係止部79は、内側磁性板73の一部である。よって、磁性流体シール機構70の構成要素である内側磁性板73によって規制板80の径方向の移動を抑制しつつ、逆転防止装置40の軸O1方向の移動の規制を効果的に規制しており、部品点数の増加が回避され、効率が良い。また、係止部79は、板状の内側磁性板73の一部であり、肉薄に形成されているため、魚釣用スピニングリール1の重量化も回避している。
図6に示すように、後シール部材91及び前シール部材92は、環状を呈し、弾性材により形成された弾性シール部材である。
後シール部材91及び前シール部材92のそれぞれには、径方向に突出するリップ部91a,92aが形成されている。
後シール部材91部材は、大径部16の周溝16dに嵌め込まれており、小径部17に形成された第1切り欠き15a〜第4切り欠き15dよりも後方に位置している。
後シール部材91のリップ部91aは、操作カバー50の円筒部52の内周面を径方向外側に押圧した状態で当接している。ここで、リップ部91aは、円筒部52において貫通孔52aよりも前側に当接している。このため、円筒部52の後部開口や貫通孔52aを介して円筒部52内に侵入した海水等が第1切り欠き15a〜第4切り欠き15dを介して、小径部17内の逆転防止装置20に付着しないようになっている。
前シール部材92は、磁性流体シール機構70の永久磁石71の外周面に嵌め込まれている。前シール部材92のリップ部92aは、操作カバー50の前壁部53の中央孔53aの内周面に径方向外側に押圧した状態で当接している。このため、海水等が中央孔53aを介して操作カバー50内に侵入しないようになっている。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は実施形態で説明した例に限定されない。本発明の切換操作部55に関し、例えば、切換操作部55の操作本体部55aがハンドル軸5の後方かつ下方に配置され、掌でリール本体2の下面2aを支える左手の薬指又は小指で操作できるようにしてもよい。
また、本発明の切換操作部55をハンドル5aと同じ側に設けてもよい。このように切換操作部55とハンドル5aが同じ側に配置されている場合、ハンドル5aを持ちながら切換操作部55を操作することが可能となる。よって、ハンドル5aから手を離すことなく切換操作部55を操作することができ、実釣時の操作性の向上を図れる。
また、本発明において、ON操作面55bとOFF操作面55cは、平面状でなく曲面状であってもよい。また、本発明の切換操作部55は、必ずしもON操作面55b及びOFF操作面55cを備えたものに限定されない。
また、切換保持部60に関し、対向部61は、小径部17の前端面17eと前壁部53の後面(底面)53bの組み合わせに限られず、例えば、ボディ前部12(大径部16,小径部17)の外周面と、円筒部52の内周面との組み合わせであってもよい。
実施形態の規制体80は、内周端82から外周端83に向うにつれて前側に位置し傾斜しているが、本発明において、内周端から外周端にかけて平板状のものであってもよい。
また、実施形態の規制体80は、周方向に連続し環状となっているが、中心軸O1方向から視てC字状であってもよい。また、規制体80の材質に関し、非磁性材料であることが好ましいが、合成樹脂や金属などであってもよく、特に材質は限定されない。
1 魚釣用スピニングリール
2 リール本体
2b 右側部(側部)
2c 外形
12 ボディ前部
12b カバー
40 逆転防止装置(ローラ式一方向クラッチ)
41 内輪
42 外輪
43 ローラ
44 リティナ(切換制御部材)
45 突出部
50 操作カバー
51 切換移動体
55 切換操作部
55 操作本体部
55b ON操作面
55a OFF操作面
60 切換保持部
61 対向部
62 移動体
63 係合保持部
70 磁性流体シール機構
71 永久磁石
72 外側磁性板
73 内側磁性板
74 磁性流体
75 内周部
76 中間部
77 外周部
78 フランジ
79 係止部
80 規制体
O1 中心軸
O2 中心軸

Claims (3)

  1. リール本体のボディ前部内に収容され、ハンドル操作により回転する駆動軸の逆回転を防止するローラ式一方向クラッチと、
    前記ローラ式一方向クラッチの前方に配置された磁性流体シール機構と、
    を備え、
    前記磁性流体シール機構の内側磁性板の外周には、互いに周方向に離間しつつ、後方に延出する複数の係止部が形成され、
    前記内側磁性板と前記ローラ式一方向クラッチとの間には、前記複数の係止部により径方向の移動が規制された環状の規制体が配置され、
    前記規制体は、前記内側磁性板と前記ローラ式一方向クラッチとに当接し、前記ローラ式一方向クラッチの軸方向への移動を規制しており、
    前記内側磁性板は、
    内周側に位置して前記磁性流体シール機構の永久磁石を保持する環状の内周部と、
    前記内周部の外周縁から前記永久磁石と離間する方向に延びる環状の中間部と、
    前記中間部の外周縁に連続し、前記規制体と当接する環状の外周部と、
    を備えていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記磁性流体シール機構において、前記内側磁性板の外径は、外側磁性板の外径よりも大径に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記規制体は、非磁性材料からなることを特徴とする請求項1または請求項に記載の魚釣用スピニングリール。
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