JP7208937B2 - 魚釣用リール - Google Patents

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本発明は、魚釣用リールに関するものである。
一般的に、魚釣用リールは、ハンドルに連動回転する駆動軸が、釣糸の繰り出しにより逆回転するのを防止する逆転防止装置を備えている。逆転防止装置としては、魚釣操作時の逆転遊度を少なくしてフッキング操作の向上を図ることができるものとして、楔作用を利用した転がり式の部材を有するワンウェイクラッチ装置が主流である。
ワンウェイクラッチ装置は、リール本体と駆動軸との間に配置されており、環状の保持体と、保持体の内側で転動可能に保持された複数の転がり式の部材とを備えている。転がり式の部材は、駆動軸の外周に摺接され、駆動軸が逆転した際に楔作用を発揮して駆動軸が逆転するのを阻止する。
ところで、実釣時には、釣糸の張力により、釣糸繰り出し方向の過大な逆転力(限界トルク)が逆転防止装置であるワンウェイクラッチ装置に対して作用するおそれがある。このような過大な逆転力が作用すると、ワンウェイクラッチ装置がダメージを受けて損傷するおそれがあった。
従来、このようなワンウェイクラッチ装置の損傷を軽減する技術として、特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1では、リール本体とワンウェイクラッチ装置との間に圧入リングを配置している。特許文献1では、過大な逆転力(外力)が作用した際に、圧入リングによりワンウェイクラッチ装置が滑るよう作用する。
特許第5536591号公報
特許文献1では、圧入リングによりワンウェイクラッチ装置が滑るので、ワンウェイクラッチ装置自体の損傷を防止できる。
しかしながら、外力に対するワンウェイクラッチ装置の滑りは一律であるため、対象魚や使用する釣糸の張力限界に適合させて、ワンウェイクラッチ装置の耐力値(逆転防止力)を調整することはできなかった。このため、糸切れを生じるおそれがあった。
また、リール本体及び関連する部品は、汎用性を考慮して設計されることもあり、魚釣用リールを小型、軽量化することに限界があった。
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、逆転防止装置の耐力値(逆転防止力)の調整が可能であり、小型、軽量化を図ることができる魚釣用リールを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体と、前記リール本体に設けられ、ハンドルの回転操作で連動回転する駆動軸と、前記リール本体と前記駆動軸との間に設けられ、釣糸の繰り出しによる前記駆動軸の逆回転を防止する逆転防止装置と、を備えている。前記逆転防止装置は、環状の保持体と、前記保持体の内側で転動可能に保持された複数の転がり式の部材と、を有している。前記保持体は、前記リール本体に対して調整部材を介して回動可能に支持されている。前記調整部材は、前記保持体の回動を制動する制動力を前記保持体に対して調整可能に付与する。
本発明の魚釣用リールでは、保持体の回動を制動する制動力を、調整部材により調整可能に付与できるので、対象魚や使用する釣糸の張力限界に適合させて、逆転防止装置の耐力値(逆転防止力)を調整できる。例えば、釣糸の張力限界に到達する以前に保持体が逆転するように制動力を設定することにより、釣糸の糸切れが生じるのを好適に防止できる。したがって、魚釣操作性が向上する。このことは、釣果の向上に寄与する。
また、釣糸の張力限界に到達する以前に保持体が逆転するように制動力を設定することができるので、汎用性を考慮してリール本体及び関連する部品を設計する必要がなくなる。その結果、魚釣用リールの小型化及び軽量化を図ることができる。
また、前記調整部材は、前記保持体の外周部に圧接する摩擦部材と、前記摩擦部材の圧接強度を変更する操作部材と、を備えていることが好ましい。この構成では、操作部材により摩擦部材の圧接強度を変更することができるので、逆転防止装置の耐力値(逆転防止力)の調整が簡単である。
また、前記摩擦部材は、前記操作部材により縮径して前記保持体の外周部に圧接可能な環状体であり、前記リール本体と前記保持体との間に介設されていることが好ましい。この構成では、操作部材を操作することにより保持体の外周部に圧設する摩擦部材を縮径させて、逆転防止装置の耐力値(逆転防止力)を容易に調整できる。したがって、逆転防止装置の耐力値(逆転防止力)の調整が簡単である。また、構成が簡単であるので、生産性に優れコストを低減することができる。
また、前記摩擦部材は、前記操作部材を介して前記リール本体に回り止め固定されていることが好ましい。このように構成することによって、摩擦部材をリール本体に容易に固定することができる。また、操作部材を介してリール本体に摩擦部材を固定できるので、別途、固定のための部品を用意する必要がなくなり、部品点数の削減及びコストの低減を図ることができる。
本発明によれば、釣逆転防止装置の耐力値(逆転防止力)の調整が可能であり、小型、軽量化を図ることができる魚釣用リールが得られる。
実施形態に係る魚釣用スピニングリールの要部を断面にして示す平面図である。 実施形態に係る魚釣用スピニングリールのリール本体の前部の内部の構造を示す拡大平断面図である。 実施形態に係る魚釣用スピニングリールのリール本体の前部の逆転防止装置及び調整部材を示す縦断面図である。 実施形態に係る魚釣用スピニングリールのリール本体の前部を部分的に示す側面図である。 実施形態に係る魚釣用スピニングリールの操作部材の拡大側面図である。 実施形態に係る魚釣用スピニングリールの逆転防止装置の作用を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を適用した魚釣用スピニングリールについて、適宜図面を参照して説明する。実施形態の説明において、「前後」、「左右」を言うときは、図1に示した方向を基準とする。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール1Rは、図示しない釣竿に装着するための脚部1Aが形成されたリール本体1と、リール本体1の前方に回転可能に設けられたロータ2と、このロータ2の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられたスプール(回転体)3と、リール本体1の前部1Bの内部に設けられた逆転防止装置20とを有して構成される。
リール本体1は、軽量化が図れる材料、例えば、アルミニウム合金、チタン合金、マグネシウム合金等の金属や、ABS樹脂、PA樹脂等の高強度樹脂や、CFRP、GFRP等の繊維強化樹脂等で剛性構造に形成されている。
リール本体1には、図示しない軸受を介してハンドル軸4が回転可能に支持されており、その図示しない左突出端部には、巻き取り操作されるハンドル5が取り付けられている。ハンドル軸4には、軸筒4aが回り止めされて固定されている。この軸筒4aには、ロータ2を巻き取り駆動するための内歯が形成されたドライブギャ6が一体的に形成されている。このドライブギャ6は、ハンドル軸4と直交する方向に延出するとともに内部に軸方向に延出する空洞部を有する駆動軸筒8のピニオンギャ8aに噛合している。
駆動軸筒8は、軸受を介して回転可能に支持されており、その空洞部には、ハンドル軸4と直交する方向に延出し、先端側にスプール(回転体)3が取り付けられるスプール軸(支軸)9が、軸方向に移動可能に挿通され、支持されている。
駆動軸筒8はスプール3側に向けて延出しており、その前端部において、ナット2aを介してロータ2が取り付けられている。また、駆動軸筒8には、その中間部分に転がり式の逆転防止装置(一方向クラッチ)20が取り付けられている。逆転防止装置20の詳細は後記する。
リール本体1の前部1Bは、図2に示すように、スプール軸9の中心軸O1を中心として略円筒状を呈している。前部1Bは前方に向けて開口する開口部1Baを備えている。この開口部1Baを介して逆転防止装置20が組み付けられるようになっている。
前部1B内には、逆転防止装置20の他に、駆動軸筒8を支持する前側軸受8bや磁性流体シール機構30が組み付けられている。
逆転防止装置20は、釣糸の巻き取り方向となる駆動軸筒8の一方向への回転を許容しつつ、これとは反対方向となる他方向への回転(以下「逆転」という)を防止する装置である。図2に示すように、逆転防止装置20は、内輪21と、環状の保持体としての外輪22と、転がり式の部材としての複数のローラ23と、調整部材24と、を有している。
内輪21は、駆動軸筒8の外周側に軸方向移動可能に回り止め嵌合されて駆動軸筒8に固定される部材であり、駆動軸筒8と一緒に回転する。本実施形態では、内輪21が磁性材料により形成されている。内輪21は、外輪22よりも前方に延出しており、内輪21の前部が磁性流体シール機構30の磁性部21aを構成している。
外輪22は、内輪21との間に複数のローラ23を保持する間隔を有して前部1B内に挿入されている。外輪22は、図3に示すように、六角筒状を呈しており、筒部の内側に形成される6つの隅部領域22aにローラ23がそれぞれ配置されている。各隅部領域22aは、仕切部材23aで仕切られている。仕切部材23aには、スプリング23bが支持されている。仕切部材23a及びローラ23は、保持部材23c(図2参照)で支持されている。各隅部領域22aには、ローラ23が自由回転可能な状態となる自由回転領域22cと、楔作用により各ローラ23の回転を阻止する回転阻止領域22bとがそれぞれ形成されている。
各ローラ23は、外輪22の隅部領域22aの周りにおいて転動可能に配置されている。通常、各ローラ23は、仕切部材23aのスプリング23bにより隣接する仕切部材23aに向けて付勢されており、各回転阻止領域22bに位置している。各回転阻止領域22bにおいて、各ローラ23は、図3中矢印X1方向に内輪21(駆動軸筒8)が回転するのを許容する。つまり、各ローラ23は、内輪21の図3中矢印X1方向の回転を受けた際に、各回転阻止領域22bから側方の各自由回転領域22cに転動可能となっている。自由回転領域22cにおいて、各ローラ23は外輪22に対する内輪21の回動を規制しないので、外輪22に対する内輪21の矢印X1方向の回転が継続して許容される。
一方、各ローラ23は、各回転阻止領域22bにおいて、図3中矢印X2方向に内輪21が回転するのを規制する。つまり、各ローラ23は、内輪21の図3中矢印X2方向の回転を受けた際に、各回転阻止領域22bに留まり、楔作用により外輪22に対する内輪21の回動を規制する。なお、各自由回転領域22cに各ローラ23が位置している場合に、内輪21の図3中矢印X2方向の回転を受けた際には、スプリング23bの付勢力により各自由回転領域22cから各回転阻止領域22bに各ローラ23が転動し、各ローラ23は、各回転阻止領域22bにて楔作用により外輪22に対する内輪21の回動を規制する。
調整部材24は、外輪22の外周部に圧接する摩擦部材24aと、操作部材として機能する調整ツマミ25とを有している。摩擦部材24aは、前部1Bと外輪22との間に配置される断面略C字形状の環状体であり、調整ツマミ25の操作で縮径して外輪22の外周部の六つの角部22eに圧接される部材である。摩擦部材24aは、外輪22の角部22eとの間に働く摩擦力により、外輪22が周方向に回動することを規制する。摩擦部材24aは、好適な摩擦力を発生するために、例えば、リン青銅等の材料や、耐疲労性に優れるポリアセタール樹脂等の材料にて形成されている。
なお、外輪22は、内周に自由回転領域22cと回転阻止領域22bとが形成された環状であればよく、その外周は、非円形または円形等、特に限定されず、調整部材24の摩擦部材24aが圧接されて制動作用する保持体として機能すればよい。
摩擦部材24aの周方向の両端部には、ネジ部24b,24bが設けられている。ネジ部24b,24bは、調整部材24の両端部でスリ割り状の隙間S1を空けて相互に対向しており、先端部に向けて窄まる略円錐状を呈している。調整ツマミ25は、ネジ部24b,24bに螺合可能な雌ねじ部を有しており、ネジ部24b,24bに対する締め付け量を変更することで、隙間S1の大きさを調整可能である。例えば、調整ツマミ25を締め付けて隙間S1を小さく設定すると、摩擦部材24aの内径が縮径され、外輪22の角部22eに対する摩擦力が大きくなる。これにより、外輪22の回動を規制する制動力が大きくなるように調整される。また、これとは逆に、隙間S1が大きくなるように調整ツマミ25を緩めると、調整部材24の内径が拡径され、外輪22の角部22eに対する摩擦力が小さくなる。これにより、外輪22の回動を規制する制動力が小さくなるように調整される。
摩擦部材24aのネジ部24b,24b及び調整ツマミ25は、図2に示すように、前部1Bの左側部に設けられた貫通孔1Bcに挿入されている。これにより、摩擦部材24aは、調整ツマミ25を介して前部1B内に回り止め固定されている。調整ツマミ25の頭部の一部は、図2,図4に示すように、貫通孔1Bcを通じて前部1Bの外面から露出している。また、調整ツマミ25の頭部には、図4,図5に示すように、スリ割り状の溝部25aが形成されている。溝部25aには、調整用の道具として、図示しないマイナスドライバーの先端部や、コインの周部を差し込むことが可能である。
図2に示すように、逆転防止装置20の後側には、駆動軸筒8を回転自在に支持するための前側軸受8bが嵌め込まれている。また、前側軸受8bの前側には、止め輪11が配置されている。止め輪11は、前側軸受8bの外輪に当接し、前側軸受8bが前部1Bから脱落しないように規制するリング状の部品である。止め輪11は、ネジ12で締め付けられることで前部1B内に固定されている。
磁性流体シール機構30は、磁性流体を利用した公知のシール機構であり、前部1Bの開口部1Baを塞ぐ蓋部材1Cに設けられている。磁性流体シール機構30は、環状の永久磁石31と、永久磁石31の前側(外側)に配置された環状の外側磁性板32と、永久磁石31の後側(内側)に配置された環状の内側磁性板33と、内輪21と一体に形成された磁性部21aと、を備える。また、外側磁性板32及び内側磁性板33と、磁性部21aとの間には磁性流体(不図示)が充填されている。
蓋部材1Cの後面と逆転防止装置20の保持部材23cとの間には、規制体13が配置されている。規制体13は、非磁性材料により形成された環状かつ薄板状の部品である。規制体13は、逆転防止装置20が前後方向(中心軸O1方向)に移動しないように規制している。この規制体13によれば、逆転防止装置20のローラ23と内輪21との摺接状態が安定化する。この結果、駆動軸筒8の回転が安定化するとともに、ローラ23の楔作用も安定して発揮される。
次に、逆転防止装置20の作用について説明する。
ハンドル5(図1参照)を回転操作(巻き取り操作)すると、駆動軸筒8が図3中矢印X1方向に回転し、ロータ2が同方向に回転する。この場合、逆転防止装置20の各ローラ23は、内輪21(駆動軸筒)が矢印X1方向に回転することにより、スプリング23bの付勢力に抗して各回転阻止領域22bから各自由回転領域22cに転動する。自由回転領域22cでは各ローラ23が内輪21の回動を規制しないので、外輪22に対する内輪21の矢印X1方向の回転が継続して許容される。
一方、各回転阻止領域22bにおいて、内輪21の図3中矢印X2方向の回転を各ローラ23が受けた際には、各回転阻止領域22bに各ローラ23が留まるので、楔作用により外輪22に対する内輪21の回動が規制される。
そして、このように矢印X2方向への回転が規制された状態において、さらに、規制に抗するように内輪21を矢印X2方向の回転させる外力が入力された場合には、図6に示すように、外輪22を摩擦力により保持している摩擦部材24aに対して、外輪22、内輪21及び各ローラ23が矢印X2方向に一体的に回転する。つまり、摩擦部材24aと外輪22の角部22eとの間に働く摩擦力よりも大きい矢印X2方向の、実釣時の過大な釣糸張力によりロータ2に逆回転の外力が入力された場合に、摩擦部材24aに対して外輪22、内輪21及び各ローラ23が一体的に滑るように回転する。
これにより、調整部材24を備えない構成に比べて、所定の外力が入力された場合に、その外力に対応させて矢印X2方向に外輪22、内輪21及び各ローラ23を回転させることができる。
以上説明した本実施形態の魚釣用スピニングリール1Rによれば、保持体としての外輪22の回動を制動する制動力を、調整ツマミ25により調整可能に付与できるので、対象魚や使用する釣糸の張力限界に適合させて、逆転防止装置20の耐力値(逆転防止力)を調整できる。例えば、釣糸の張力限界に到達する以前にロータ2が釣糸繰り出し方向に逆転するように、外輪22に対して制動力を設定することにより、釣糸の糸切れが生じるのを好適に防止できる。したがって、魚釣操作性が向上する。このことは、釣果の向上に寄与する。
また、釣糸の張力限界に到達する以前にロータ2が釣糸繰り出し方向に逆転するように制動力を設定して任意に負荷軽減を図ることができるので、汎用性を考慮してリール本体1及び関連する部品を必要以上に強度設計する必要がなくなる。その結果、魚釣用スピニングリール1Rの小型化及び軽量化を図ることができる。
また、調整ツマミ25により摩擦部材24aの圧接強度を変更することができるので、逆転防止装置の耐力値(逆転防止力)の調整が簡単である。
また、調整ツマミ25の操作で逆転防止装置20の耐力値(逆転防止力)を容易に調整できるので、調整が簡単であるとともに構成が簡単である。したがって、生産性に優れ、コストを低減できる魚釣用スピニングリール1Rが得られる。
また、調整ツマミ25を介して摩擦部材24aを前部1Bに容易に回り止め固定できる。したがって、別途、固定のための部品を用意する必要がなくなり、部品点数の削減及びコストの低減を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、前記実施形態では、本発明を魚釣用スピニングリールに適用したものを示したが、これに限られることはなく、両軸受型の魚釣用リールに対して適用することができる。
この場合には、魚釣用リールのリール本体に備わる逆転防止装置とリール本体との間に調節部材としての摩擦部材と調整ツマミとを配置し、外輪の回動を制動する制動力を調整ツマミにより調整可能に付与するように構成する。これにより、対象魚や使用する釣糸の張力限界に適合させて、逆転防止装置の耐力値(逆転防止力)を調整できる魚釣用リールとすることができる。
また、前記実施形態では、外輪22の外周部に摩擦部材24aを圧接させる構成としたが、これに限られるものではなく、外輪22の側面や外周縁部に対して摩擦部材を圧接させて、制動力を整可能に付与するように構成してもよい。
また、前記実施形態では、調整ツマミ25の操作で制動力の大きさを調整する構成としたが、これに限られることはなく、回動するレバーによる操作や、段階的に押し込み操作される押しボタン等の部材を利用して制動力の大きさを調整するように構成してもよい。
また、前記実施形態では、調整ツマミ25を前部1Bの左側部に露出させる構成としたが、これに限られることはなく、前部1Bの周方向の他の部位に露出させるように構成してもよい。また、調整ツマミ25は、前部1Bに必ずしも露出させなくてもよい。この場合には、調整ツマミ25の締め付け量を所定の量に調整した上で、前部1Bに調整部材24を組み付けるとよい。このように構成することで、対象魚や使用する釣糸に特化した複数種類の魚釣用リールを、一つの逆転防止装置20を利用して製品化できる。
1 リール本体
1R 魚釣用スピニングリール
5 ハンドル
8 駆動軸筒(駆動軸)
20 逆転防止装置
22 外輪(保持体)
23 ローラ(転がり式の部材)
24 調整部材
24a 摩擦部材
25 調整ツマミ(操作部材)

Claims (4)

  1. リール本体と、
    前記リール本体に設けられ、ハンドルの回転操作で連動回転する駆動軸と、
    前記リール本体と前記駆動軸との間に設けられ、釣糸の繰り出しによる前記駆動軸の逆回転を防止する逆転防止装置と、を備えた魚釣用リールであって、
    前記逆転防止装置は、環状の保持体と、前記保持体の内側で転動可能に保持された複数の転がり式の部材と、を有しており、
    前記保持体は、前記リール本体に対して調整部材を介して回動可能に支持されており、
    前記調整部材は、前記保持体の回動を制動する制動力を前記保持体に対して調整可能に付与することを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記調整部材は、前記保持体の外周部に圧接する摩擦部材と、前記摩擦部材の圧接強度を変更する操作部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記摩擦部材は、前記操作部材により縮径して前記保持体の外周部に圧接可能な環状体であり、前記リール本体と前記保持体との間に介設されていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記摩擦部材は、前記操作部材を介して前記リール本体に回り止め固定されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の魚釣用リール。
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