JP2023149353A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Abstract

【課題】一方向クラッチを組み込んだ魚釣用スピニングリールにおいて、リール本体の小型化、軽量化が図れ、耐久性が向上した構造を提供する。【解決手段】本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作によって回転駆動されるピニオン11と、ピニオン11に対して固定構造70によって固定されるボス部3Aを備えたロータ3と、ピニオン11に配設され、内輪21と外輪27と複数の転がり部材25を保持した保持器23とを備えた一方向クラッチ20とを有する。固定構造70は、内輪21とは別部材でボス部3Aを覆い、ロータに当接する第1当接部71aを備えた円筒部材71と、第1当接部よりも径方向内側に位置し内輪21の先端に当接する第2当接部71bと、を有することを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、魚釣用スピニングリールに関し、詳細には、ロータの逆回転を防止する一方向クラッチを組み込んだ魚釣用スピニングリールに関する。
魚釣用スピニングリールは、ハンドルの巻き取り回転操作によって連動回転するロータ及び前後動するスプールを備えた構造である。一般的に魚釣用スピニングリールには、ハンドルの回転操作でロータの釣糸巻き取り方向の回転を許容すると共に、ハンドルを逆回転させようとした際、ロータの逆回転を防止する逆転防止機構が組み込まれている。
前記逆転防止機構は、例えば、特許文献1に開示されているように、ハンドルの回転操作で一体回転するピニオンギアに回り止め嵌合される内輪と、内輪の径方向外方に配設され、複数の転がり部材を保持した保持器と、保持器の径方向外方に配設された外輪とを備えた一方向クラッチで構成されている。
また、前記ロータは、ピニオンギアと共に一体回転するように取り付けられている。上記した特許文献1には、一方向クラッチの内輪の先端側に周方向に亘って軸方向に延出する凹所を形成し、この凹所にロータの中心部分に形成されたボス部を嵌入することで着座させ、スプール側からナットを締め付けることで、ピニオンギアと共にロータが一体回転するように構成している。
特開2019-97431号
上記した一方向クラッチは、小型化しようとすると、内輪を小径化する必要がある。例えば、従来の内輪はφ10であるところ、これをφ9にして一方向クラッチを小型化しようとすると、ロータのボス部の径が同じであれば、上記した凹所部分は薄肉厚化するので、強度上、ボス部を嵌入して固定する構造が取れなくなる。このため、内輪の先端に凹所を形成することなく、ロータのボス部の先端を、内輪の先端に当て付けることも考えられるが、負荷が加わる位置(ラインローラ)からの距離が長くなって大きなモーメントが作用してしまう。このため、後述するように、その当て付け部分でロータのボス部が座屈するという現象が生じる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、一方向クラッチを組み込んだ魚釣用スピニングリールにおいて、リール本体の小型化、及び、軽量化が図れ、耐久性が向上した構造を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用スピニングリールは、リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作によって回転駆動される駆動軸と、前記駆動軸に対して固定構造によって固定されるボス部を備えたロータと、前記駆動軸に配設され、内輪と外輪と複数の転がり部材を保持した保持器とを備えた一方向クラッチと、を有しており、前記固定構造は、前記内輪とは別部材で前記ボス部を覆い、前記ロータに当接する第1当接部を備えた円筒部材と、前記第1当接部よりも径方向内側に位置し前記内輪の先端に当接する第2当接部と、を有することを特徴とする。
上記した構成の魚釣用スピニングリールによれば、ロータのボス部を駆動軸に対して固定する固定構造が、一方向クラッチの内輪によってロータのボス部を覆う構造ではないため、内輪を小径化することができ、これにより、一方向クラッチを小型、軽量化することができる。また、釣糸に大きな負荷が作用して、ラインローラを介して大きな負荷(モーメント)がロータのボス部に作用しても、その負荷は、内輪とは別部材の円筒部材のラインローラに近い位置の第1当接部で受けることができるので、繰り返し負荷によるボス部の変形(座屈現象)が抑えられ、耐久性の向上を図ることができる。
本発明によれば、一方向クラッチを組み込んだ魚釣用スピニングリールにおいて、リール本体の小型化、及び、軽量化が図れ、耐久性が向上した構造が得られる。
本発明に係る魚釣用スピニングリールの一実施形態を示した分解斜視図。 図1に示す魚釣用スピニングリールのロータ部分の構造を示した斜視図。 図1に示す魚釣用スピニングリールの内部の主要構造を示す断面図であり、円筒部材を設けた例(上半分;対策後)と、円筒部材を設けなかった例(下半分:対策前)を1つの図面で示した図。 図1の魚釣用スピニングリールの内部の主要構造を示しており、ロータのボス部に配される円筒部材の変形例を示した断面図。
図1から図3は、本発明に係る魚釣用スピニングリールの一実施形態を示す図である。最初に魚釣用スピニングリールの全体構成の概略について説明する。なお、以下の説明において、前方及び後方は、図2で示す方向を意味する。
本実施形態に係る魚釣用スピニングリール(以下、リールと称する)1のリール本体2には、釣竿に装着されるリール脚2Aが一体形成されている。リール本体2の前方には、回転可能に支持されたロータ3と、ロータ3の回転運動と同期して前後動可能に支持されたスプール(図示せず)とが配設されている。
前記ロータ3は、スプールの周囲を回転する一対の腕部3aを備えており、各腕部3aの夫々の前端部には、ベール5の基端部を取り付けたベール支持部材3bが釣糸巻き取り位置と釣糸放出位置との間で回動自在に支持されている。この場合、ベール5の一方の基端部は、ベール支持部材3bに一体的に設けられた釣糸案内部(ラインローラ)6に取り付けられている。
前記リール本体2内には、ハンドル軸が軸受けを介して回転可能に支持されており、その突出端部には、ハンドルが取り付けられている。前記ハンドル軸には、ハンドルを回転操作した際、その駆動力を前記ロータ3に伝達してロータを回転駆動する駆動力伝達機構が設けられている。
駆動力伝達機構は、公知のように、前記ハンドル軸に一体回転可能に装着された駆動ギアと、この駆動ギアに噛合するピニオン歯部を具備したピニオン11とを備えている。前記ピニオン11は、ハンドル軸と直交する前後方向に延出し、内部に軸方向に延在する空洞部11aが形成された回転駆動部(駆動軸)としての機能を有する。この場合、空洞部11aには、ハンドルを回転操作した際にスプールを前後動させる公知のオシレート機構と係合するスプール軸が挿通され、その先端に前記スプールが装着される。
前記ピニオン11は、リール本体1に回転可能に支持されている。また、ピニオン11はスプール側に向けて延出しており、ピニオン11の先端部には、前記ロータ3が一体回転可能に取り付けられている。ロータ3は、中心部分に形成されたボス部3Aの貫通孔3cがピニオン11の先端に外嵌され、ナット(図示せず)を前方側から後方側に向けて締め付けることで固定される。また、前記ピニオン11上には、逆転防止装置を構成する一方向クラッチ20が配設されている。
上記した構成により、ハンドルを巻き取り操作すると、駆動力伝達機構を介してロータ3が回転駆動される共に、オシレート機構及びスプール軸を介してスプールが前後方向に往復動される。したがって、釣糸は、回転駆動されるロータ3の釣糸案内部6を介してスプールに均等に巻回されるようになる。
上記したロータ3は、前記一対の腕部3a間に筒状部30が形成されている。前記筒状部30の前方側は、前壁部32によって閉塞されており、後端は略円形に開口されている。前記筒状部30の後端には、略同一面内で径方向に円弧状に膨出するようにリング状部33が一体形成されており、このリング状部33は、ロータの後端部を形成すると共に、前記一対の腕部3aの基部同士を連結して一対の腕部3aと一体化されている。
前記前壁部32は、筒状部30の開口前端縁を、所定の幅で径方向に接続する平坦状のブリッジ32Aと、このブリッジ32Aの表面に装着されるキャップ部材32Bによって構成されている。このキャップ部材32Bは、円周壁32aと、円周壁の上方開口縁で径方向外方に突出する環状フランジ部32bと、中央領域に略矩形状の開口32dが形成された底部32cとを備えている。前記円周壁32aは、対向する2か所で円弧状に垂下する一対の円弧壁32a´を備えており、底部32cの裏面には、4箇所(何か所であっても良く、位置も限定されることはない)にボス32eが形成されて、ブリッジ32Aに装着できるようになっている。
前記筒状部30には、軽量化が図れるように開口部30Aが形成されている。本実施形態の開口部は、筒状部30の上側から前記リング状部33に至る領域まで、周方向に沿って円弧状に形成されている。前記筒状部30に上記したような開口部30Aを形成することで、円筒部30の前方側の両サイドは、半環状のフレーム30aによって接続された状態となっている。
前記ブリッジ32Aの中央には、前記貫通孔3cを有するボス部3Aがリール本体側に向けて突出形成されており、上記したように、この部分に、ピニオン11に固定するナットが前方から後方に向けて装着されるようになっている。また、ブリッジ32Aには、前記キャップ部材32Bのボス32eが嵌入されるように、ボスと対応する位置に孔3fが4箇所(何か所であっても良く、位置も限定されることはない)形成されている。ブリッジ32Aは、腕部3a間で筒状部30の前端側を橋設した状態となっており、その両側は、前記半環状のフレーム30aとの間で空間部が形成された状態となっている。
このようなブリッジ32Aに対して、前記キャップ部材32Bの底部32cをブリッジの表面に当て付け、孔3fから突出するボス32eを溶着等することで、キャップ部材32Bはブリッジ32Aに装着されて、ブリッジと共に前壁部32を構成する。この状態では、ブリッジ32Aの両側にある半環状のフレーム30aとの間の空間部は、キャップ部材32Bの底部32c及び円弧壁32a´によって閉塞された状態となり、ロータを効率的に軽量化することが可能となる。なお、前記ボス32eは、図1では突出しているが、溶着した際に潰された状態になっていても良い。
次に、上記した一方向クラッチ20について説明する。
図1に示すように、リール本体2のスプール側には、略円板形状に形成された基部2Bが配設されており、基部2Bの表面部分には、円筒部2Cが軸方向に向けて形成されている。前記ピニオン11は、前記円筒部2Cの中心部分を貫いて回転可能に支持されており、その中間部に一方向クラッチ20が配設されている。
前記ピニオン11は、ハンドルの回転操作によって駆動ギアを介して回転駆動され、前記一方向クラッチ20は、ピニオン11の釣糸巻き取り方向の回転を許容すると共に逆回転を防止する機能を有する。
前記一方向クラッチ20は、公知のように、内輪21と、外輪27と、複数の転がり部材25を保持した保持器23とを有しており、これらの要素(一部の要素でも良い)は予めユニット化しておくことが可能である。
前記内輪21は、ピニオン11に対して回り止めされている。具体的には、ピニオン11の断面は、部分的に非円形部が形成された形状となっており、この部分に内輪21の非円形部を嵌合させることで、内輪21はピニオン11と共に一体回転する。
前記保持器23は、内輪21の径方向外方に配設されており、周方向に沿って配設された複数の転がり部材25を保持している。また、外輪27の内周面には、夫々の転がり部材25の回転を阻止する楔領域と、転がり部材25を自由に回転させるフリー領域が形成されており、各転がり部材は、付勢バネによって、常時、楔領域側に付勢された状態となっている。
前記外輪27の一部には、径方向外方に突出するように突出片27aが設けられている。この突出片は、外輪27の回転を規制する度当てとしての機能を備えており、本実施形態では、180°間隔で一対設けられている。また、前記リール本体2に突出形成された円筒部2Cには、径方向に貫通する切欠部が形成されている。この切欠部は、外輪27の前記突出片27aが嵌合できる程度に形成されており、この切欠部2に突出片27aを嵌合することで、外輪27は回り止め固定(回転が規制)される。
上記したように構成された一方向クラッチ20は、ユニット化されて円筒部2C内に組み込まれる。この場合、外輪27の表面部分には、保持器23のカバー部材を装着したり、電食防止プレート(防食プレート)等を装着しても良い。また、一方向クラッチ20の軸方向の移動を規制するように、一方向クラッチに隣接して規制プレートを配設しても良い。或いは、図1及び図3に示すように、一方向クラッチ20に対する防水、防塵効果を高めるように、磁気シール機構50を配設しても良い。
この磁気シール機構50は、公知のように、内輪21の外周面との間に微小隙間を介在して配設されるリング形状の磁性板(極板)51,52と、磁性板間に挟持されるリング状の磁石53とを備え、内輪21と磁性板51,52との間の隙間に磁性流体を充填した構成となっている。
このような極板51,52及び磁石53は、マグネットアッシー(magnet assy)としてユニット化されていても良く、前記リール本体の円筒部2Cに固定されていたり、後述する防水キャップ60に組み込まれていても良い。
また、本実施形態では、前記円筒部2Cと前記一方向クラッチ20を包み込むように、リール本体に防水キャップ60を設けている。この防水キャップ60は、一方向クラッチ20を包囲する円筒部61と、スプール側の開口を閉塞するカバー部62とを備えた形状となっており、カバー部62の内面に、前記磁気シール機構50の磁性板51が密着されている。
上記した構成の一方向クラッチ20によれば、ハンドル(ロータ3)の釣糸繰出し方向の回転(逆回転)が防止される。
すなわち、ハンドルを釣糸巻き取り方向に回転操作してピニオン11が回転駆動されると、ピニオン11と共に内輪21も同方向に回転する。この際、保持器23に保持される転がり部材25は、外輪27のフリー領域に移動し、内輪21の回転力が外輪27に伝達されずピニオン11と共にロータ3は支障なく回転することができる。
これに対して、ピニオン11と共に内輪21が逆回転(ロータ3が釣糸繰出し方向に回転)しようとすると、保持器23に保持される転がり部材25は、付勢バネによって外輪27の楔領域に位置し、内輪21の回転力が外輪27に伝達される。外輪27は前記突出片27aによって回転が規制されているため、これがストッパとなって、ピニオン11及びロータ3の逆回転が阻止される。
上記した構成では、外輪27を、従来のように、円筒部の内周面に形成した溝や突起等で回り止め固定しないため、一方向クラッチ20を可及的に小径化することが可能となり、リール本体の小型化、及び、軽量化を図ることが可能となる。このため、内輪21についても小型化することが可能となり、例えば、従来のφ10からφ9の直径のものを用いることが可能となる。
また、このように内輪21を小径化するに際し、本実施形態では、前記ロータ3のボス部3Aを、ピニオンに対して固定するための固定構造70を以下のように構成している。
前記固定構造70は、ロータを一方向クラッチの内輪21に嵌入するのではなく、内輪21とは別部材を配設してボス部3Aと内輪21を接触させないようにしている。具体的に、固定構造70は、前記ロータ3のボス部3Aの外周面を覆い、ロータに対して軸方向から当接する第1当接部71aを備えた円筒部材71と、第1当接部71aよりも径方向内側に位置し、内輪21の先端に当接する第2当接部71bと、を有している。
この場合、本実施形態の円筒部材71は、前記第2当接部71bを一体形成しており、円筒部材71のリール本体側は、小径化するように外周面を略90°径方向内側に屈曲させた略キャップ形状に一体形成している。すなわち、小径化した部分が、前記ボス部3Aのリール本体側の端面3A1と、内輪21のロータ側端面21A1との間に挟持された状態となって、第2当接部71bが前記内輪21の端面21A1に当て付いた状態となっている。このため、内輪21の先端は、ボス部3Aと非接触状態に維持されている。また、ボス部3Aの径方向外側に形成された段部3A2に対して、円筒部材71の第1当接部71aを当て付けて着座した状態となっている。
このように、小径化した内輪21の端面に、従来のようなボス部3Aを嵌入するための凹部を形成した固定構造は採用しないため、内輪21が変形する等、一方向クラッチの耐久性が低下することはない。また、これにより、内輪21を小径化することが可能となり、リール本体の小型、軽量化を図ることが可能となる。また、円筒部材71に、第1当接部71aと第2当接部71bを一体形成しているため、円筒部材を容易に組み込むことが可能となる。
そして、上記した固定構造70によれば、釣糸に大きな負荷が作用して、ラインローラ6を介して大きな負荷(モーメント)がロータ3のボス部3A側に作用しても、その負荷(軸方向に作用する負荷)は、内輪21とは別部材の円筒部材71のラインローラ6に近い位置の第1当接部71aの段部3A2で受けることができるので、繰り返し負荷によるボス部3Aの変形が抑えられる。すなわち、ボス部3Aの着座部分は、径方向外側に形成された段部3A2の第1当接部71aであり、ラインローラ6からの距離が長い第2当接部71bの領域には、大きな負荷(モーメント)が作用しないことから、ロータのボス部3Aの端部領域で座屈するような現象がなくなり、耐久性の向上を図ることができる。
図3では、ピニオン11の中心軸を境にして、上半分の構造が前記円筒部材71を配設した例(対策後)を示し、下半分の構造がそのような円筒部材を配設しない例(対策前)を示している。下半分の例では、内輪21の端面にロータのボス部3Aを嵌入するための凹部を形成しておらず、そのままボス部3Aの端面(3A1´)を内輪21の端面に当て付けた接触状態となっている。
下半分に示す構造では、ラインローラ6を介して大きな負荷が作用すると、ボス部3Aの端面3A1´で座屈現象が生じ易くなり、ロータ3の耐久性が低下し、更には、端面3A1´と接触する内輪21についても耐久性が低下してしまう。本実施形態では、上半分に示す構造のように、ボス部3Aを覆う円筒部材71を配設し、ラインローラ6に近い段部3A2で第1当接部71aに負荷を作用させるようにしているので、ボス部3Aが座屈作用を受けることはなく、耐久性の向上を図ることが可能となる。
上記した実施形態では、円筒部材71は、第1当接部71aと第2当接部71bを一体形成したが、別体として構成しても良い。例えば、図4に示すように、第2当接部71b´は、円筒部材71Aとは別部材で、内輪21とボス部3Aとの間に介在される円板部材(ワッシャ)で構成するようにしても良い。
このように第2当接部71bを別部材にすることで、上記した実施形態と同様な作用、効果を得ることができるとともに、円筒部材をコの字型に加工する必要がない(単に円筒形状の部材を用い、第2当接部をワッシャで代用する)ため、加工コストを低減することが可能となる。
上記した構成において、円筒部材71,71Aは、SUS、アルミ、硬質樹脂など、非磁性体で構成しても良い。このような材料で円筒部材を構成することで、内輪部分21に磁気シール機構50を配設する場合、磁性流体が引き寄せられることを防止することができ、シール機能を維持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
本発明は、一方向クラッチ20の内輪21の端部に凹部を形成することなく、円筒部材(カラー)71,71Aを利用して、ロータの固定部分に作用する負荷を受けることを特徴としており、それ以外の構成については適宜、変形することが可能である。例えば、ロータ3の構成、一方向クラッチ20の構成、磁気シール機構50の構成等、図に示したような構造に限定されることはない。
1 魚釣用スピニングリール
2 リール本体
2C 円筒部
3 ロータ
20 一方向クラッチ
27 外輪
70 固定構造
71,71A 筒状部材
71a 第1当接部
71b 第2当接部

Claims (5)

  1. リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作によって回転駆動される駆動軸と、
    前記駆動軸に対して固定構造によって固定されるボス部を備えたロータと、
    前記駆動軸に配設され、内輪と外輪と複数の転がり部材を保持した保持器とを備えた一方向クラッチと、
    を有する魚釣用スピニングリールにおいて、
    前記固定構造は、前記内輪とは別部材で前記ボス部を覆い、前記ロータに当接する第1当接部を備えた円筒部材と、前記第1当接部よりも径方向内側に位置し前記内輪の先端に当接する第2当接部と、を有することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記円筒部材は、前記第1当接部と前記第2当接部が一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記第2当接部は、前記円筒部材とは別部材で、前記内輪とボス部との間に介在される円板部材で構成されることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 前記円筒部材の第1当接部が前記ロータに当接することで、前記内輪の先端は前記ボス部と非接触状態に維持されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
  5. 前記円筒部材は非磁性体であり、前記内輪部分に磁気シール機構が配設されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
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