JP2017192360A - 魚釣用リール及びその組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一方向クラッチの防水性及び防塵性を確保しつつ、一方向クラッチの組み込み及び分解(メンテナンス)を容易に行なうことができるとともに、軸受の大型化や部品点数の増加を招くことなく軸受間距離も長く確保できる魚釣用リール及びその組立方法を提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る魚釣用リールは、リール本体1に回転可能に設けられ、ハンドル操作に連動して回転する駆動ギア7と噛合して釣糸案内部3dを有するロータ3と一体に回転する駆動軸8と、駆動軸8とリール本体1との間に設けられ、駆動軸8の一方向の回転を許容して他方向の回転を阻止する一方向クラッチ10とを備える。リール本体1には、駆動軸8の軸方向と略直交する方向で開口して一方向クラッチを収容保持するための収容凹部30が設けられる。【選択図】 図1

Description

本発明は、魚釣用リールに関し、特に、駆動軸の逆回転を防止する逆転防止機構として一方向クラッチを備える魚釣用リール及びその組立方法に関する。
魚釣用リール、例えば魚釣用スピニングリールは、ロータの一方向の回転を許容して他方向の回転を阻止する逆転防止機構を備えるが、その逆止め時の遊度を小さくして、フッキング性(魚がルアーにバイトした際、ロッドを強くあおってアワセを入れ、フックポイントを魚の口に貫通させること)の向上を図るべく、一般に、そのような逆転防止装置として転がり部材(転動体)の楔作用を利用した一方向クラッチを使用することが主流となっている。
この一方向クラッチは、ハンドル操作に連動回転する駆動軸(ピニオン)の回転状態を制御するものであり、例えば、特許文献1に開示されるように、リール本体の前部の収容凹部(筒状部)内でピニオンとの間に設けられ、或いは、特許文献2に開示されるように、ハンドルの回転をピニオンに伝えるための巻き取り駆動部を収容するリール本体内でピニオンとの間に設けられ、更には、特許文献3に開示されるように、リール本体内で、スプール(スプール軸)を前後往復動させるためのオシレート機構の螺軸との間に設けられるなど、様々な配置形態が従来から知られている。
特開2003−278803号 実開平4−80362号 実開平4−77775号
このように、リール本体内に一方向クラッチを収容配置することにより、一方向クラッチの防水性及び防塵性を確保できるが、通常、一方向クラッチの外径よりも大きな開口をリール本体に軸方向から開け、その開口を通じてリール本体内に一方向クラッチと共に駆動軸(螺軸)、軸受、関連部材等の各種部品を所定の順序で組み込み或いはメンテナンス時にはその逆の順序で分解する必要があるなど、様々な制約により、一方向クラッチの組み込み及び分解(メンテナンス)を容易に行なうことが難しい。
また、このように、一方向クラッチの外径よりも大きな開口をリール本体に軸方向から開けてその開口を通じてリール本体内に一方向クラッチと共に駆動軸(螺軸)、軸受、関連部材等の各種部品を所定の順序で組み込む場合には、そのような開口を塞ぐように軸受やシール手段を配する必要があるため、軸受の大型化や部品点数の増加を招く場合があり、また、軸受間距離も短く制約される場合もある。軸受間距離が短く制約されると、駆動軸(ピニオン)の回転挙動が安定せず、駆動軸の回転状態を制御する一方向クラッチを含めた駆動軸周辺の配設部材の同芯度を高精度に確保できなくなる(したがって、駆動軸の回転状態を制御する一方向クラッチそのものの機能を高精度に維持できなくなる)。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、一方向クラッチの防水性及び防塵性を確保しつつ、一方向クラッチの組み込み及び分解(メンテナンス)を容易に行なうことができるとともに、軸受の大型化や部品点数の増加を招くことなく軸受間距離も長く確保できる魚釣用リール及びその組立方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の魚釣用リールは、リール本体に回転可能に設けられ、ハンドル操作に連動して回転する駆動軸と、前記駆動軸と前記リール本体との間に設けられ、前記駆動軸の一方向の回転を許容して他方向の回転を阻止する一方向クラッチとを備え、前記リール本体には、前記駆動軸の軸方向と略直交する方向で開口して前記一方向クラッチを収容保持するための収容凹部が設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、リール本体の収容凹部内に一方向クラッチが収容保持されるため、例えば磁気シールユニット等やその他のシール手段を設けて一方向クラッチの防水性及び防塵性を容易に確保できるだけでなく、駆動軸の軸方向と略直交する方向から一方向クラッチをリール本体の収容凹部に収容できるため、一方向クラッチの外径よりも大きな開口をリール本体に軸方向から開け、その開口を通じてリール本体内に一方向クラッチと共に駆動軸(螺軸)、軸受、関連部材等の各種部品を所定の順序で組み込み或いはメンテナンス時にその逆の順序で分解しなければならないといった従来の制約を軽減でき、したがって、これらの部品の組み込み及び分解(メンテナンス)の自由度が従来と比べて高まり、一方向クラッチの組み込み及び分解(メンテナンス)を従来よりも容易に行なうことが可能となる。
また、このように、駆動軸の軸方向と略直交する方向から一方向クラッチをリール本体に収容できるようにして、一方向クラッチの外径よりも大きな開口をリール本体に軸方向から開ける必要性をなくせば、そのような開口を塞ぐように軸受やシール手段を配する必要がなく、したがって、部品点数の増加を招くことなく軸受間距離も長く確保できる(そのため、駆動軸の回転挙動が安定し、一方向クラッチを含めた駆動軸周辺の配設部材の同芯度を高精度に確保できなくなる(一方向クラッチそのものの機能を高精度に維持できる))とともに、一方向クラッチのサイズに影響されない外径寸法の軸受やシール手段を使用することもできる。そのため、例えば一方向クラッチの外径よりも小さい軸受を使用して、軸受部分の負荷トルクの低下と軸方向の精度向上とを両立させることもできる。また、一方向クラッチの外径よりも大きな開口をリール本体に軸方向から開ける必要がないことにより、軸受を軸方向で抜け止めする保持体をリール本体に固定するための固定穴(ビス穴等)を一方向クラッチよりも径方向外側に設ける必要もなくなるため、前記固定穴を例えばリール本体の先端面(前面)に設けるなどしてリール全体の径方向の小型化を図ることも可能になる。
なお、本発明は、上記構成の魚釣用リールの組立方法も提供する。
本発明によれば、一方向クラッチの防水性及び防塵性を確保しつつ、一方向クラッチの組み込み及び分解(メンテナンス)を容易に行なうことができるとともに、軸受の大型化や部品点数の増加を招くことなく軸受間距離も長く確保できる魚釣用リール及びその組立方法が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る魚釣用リールとしての魚釣用スピニングリールの分解斜視図である。 図1の魚釣用スピニングリールの側断面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る魚釣用リールの一実施形態について詳しく説明する。なお、本明細書中では、後述するロータ3側(図1及び図2の右側)を先端側(前側)とし、また、後述する駆動ギア7側(図1及び図2の左側)を基端側(後側)として、方向を規定する。
図1〜図4には、本発明の一実施形態に係る魚釣用リールとして魚釣用スピニングリールが示される。図1の分解斜視図及び図2の組立状態の断面図に示されるように、本実施形態に係る魚釣用スピニングリールのリール本体1には、釣竿に装着されるリール脚2が一体形成されており、その前方には、回転可能に支持されたロータ3と、ロータ3の回転運動と同期して前後動可能に支持された図示しないスプールとが配設されている。
ロータ3は、前記スプールの周囲を回転する一対の腕部3aを備えており、各腕部3aのそれぞれの前端部には、ベール3bの基端部を取り付けたベール支持部材3cが釣糸巻き取り位置と釣糸放出位置との間で回転自在に支持されている。なお、ベール3bの一方の基端部は、ベール支持部材3cに一体的に設けられた釣糸案内部3dに取り付けられている。
リール本体1内には、ハンドル軸5が回転可能に支持されており、その突出端部には、図示しないハンドルが取り付けられるようになっている。また、ハンドル軸5には、巻き取り駆動機構が係合しており、この巻き取り駆動機構は、ハンドル軸5に一体回転可能に装着された(ハンドル操作に連動して回転する)駆動ギア7と、この駆動ギア7に噛合部19で噛合する筒状の駆動軸としてのピニオン8とを備えている。リール本体1内に回転可能に設けられるこのピニオン8は、ハンドル軸5と直交する方向に延在しており、軸方向に延在する空洞部が内部に形成されて成る。
ピニオン8は、その先端側が先端側軸受9によりリール本体1に対して回転可能に支持されている。また、図2では、ピニオン8の基端側(噛合部19の基端側)がリール本体1の支持部(軸孔により形成される)1aに回転可能に支持されているように示されているが、この支持部が転がり軸受等の軸受(基端側軸受)によって形成されてもよい。なお、ピニオン8は、先端側に向けて延在しており、その先端部にはロータ3が一体回転可能に取着される。
また、ピニオン8には、その中間部分に、ピニオン8とリール本体1との間に位置されて、具体的には先端側軸受9よりも基端側に、より具体的には、先端側軸受9と噛合部19との間に、楔作用を利用してピニオン8の回転状態を制御する転がり式一方向クラッチ10が取り付けられており、リール本体1の外部に設けられた図示しない切り換え操作レバーを回動操作することにより一方向クラッチ10を作動させ、ハンドル6(ロータ3)の釣糸操出方向の逆回転を防止する公知の逆転防止機構を構成するようになっている。
ピニオン8の内部に形成された空洞部内には、ハンドル軸5と直交する方向に延在し、先端側に前記スプールを装着した図示しないスプール軸が軸方向に移動可能に挿通される。また、前記スプール軸には、スプール(スプール軸)を前後往復動させるための図示しない公知のスプール往復動装置が係合している。
このような構成を有する魚釣用スピニングリールにおいて、ハンドルにより釣糸巻き取り操作を行なうと、ロータ3が巻き取り駆動機構を介して回転駆動されると共に、スプールがスプール往復動装置を介して前後に往復動されるため、釣糸は、釣糸案内部3dを介してスプールの巻回胴部に均等に巻回される。
図2に明確に示されるように、転がり式一方向クラッチ10は、ピニオン8に対して回り止め嵌合された内輪21と、内輪21の外側に配された保持器27と、保持器27の外側に配された外輪25とを有している。
外輪25の内周面には、保持器27によって保持された複数の転動部材28がフリーに回転できるフリー回転領域と、複数の転動部材28の回転を阻止する楔領域とが形成されており、各転動部材28は、保持器27に設けられたバネ部材によって楔領域に向けて常時付勢されている。
このような構成の一方向クラッチ10において、ピニオン8と共に内輪21が正回転(ロータ3が釣糸巻き取り方向に回転)すると、保持器27の転動部材28が外輪25のフリー回転領域に位置され、そのため、内輪21の回転力が外輪25に伝達されず(外輪25によって阻止されず)、したがって、ピニオン8と共にロータ3が支障なく回転できる。これに対して、ピニオン8と共に内輪21が逆回転(ロータ8が釣糸操出方向に回転)しようとすると、保持器27の転動部材28が外輪25の楔領域に位置するため、内輪21の回転力が外輪25に伝達され、これがストッパとなって、ピニオン8及びロータ3の回転(逆回転)が阻止される。すなわち、一方向クラッチ10は、ピニオン8の一方向の回転を許容して他方向の回転を阻止するようになっている。
また、本実施形態の魚釣用スピニングリールのリール本体1には、ピニオン8の軸方向と略直交する方向で開口(開口30a)して一方向クラッチ10を収容保持するための収容凹部30が設けられている。この収容凹部30は、リール本体1の先端面1bに近い位置でリール本体1内に形成されており、駆動ギア7を収容するためにリール本体1に設けられるギア収容空間32と連通している。このギア収容空間32も、収容凹部30と同様、ピニオン8の軸方向と略直交する方向で開口(開口32a)している。
また、本実施形態の魚釣用スピニングリールは、収容凹部30の開口30aを閉じるための略C字形状のカバー体60と、リール本体1の一部を形成してギア収容空間32を閉じるためのボディーカバー1Aとを更に備えており、本実施形態では、ボディーカバー1Aとカバー体60とが一体に形成されている(ボディーカバー1Aにカバー体60が形成される)。なお、本実施形態において、カバー体60は、収容凹部30の開口30aを閉じるようにリール本体1に取り付けられた状態(図2の状態)で、一方向クラッチ10の内輪21のピニオン8との一体回転を許容しつつ、一方向クラッチ10をリール本体1に対して回り止め保持するように外輪25がリール本体1とカバー体60との間で回り止めされるようになっている。
また、カバー体60は、収容凹部30の開口30aを閉じるようにリール本体1に取り付けられた状態(図2の状態)でギア収容空間32に対して収容凹部30を仕切る隔壁60bを内側に有する。このような隔壁60bを設けると、リール本体1内で収容凹部30を孤立させて、限られた狭い空間内に一方向クラッチ10を収容保持できるため、一方向クラッチ10が収容される収容凹部30のシールを確実且つ容易に行なえるようになる。なお、カバー体60とリール本体1との間にはシール材82が介挿される。
また、本実施形態では、収容凹部30側を磁気的にシールするための磁気シールユニット50を備える。この磁気シールユニット50は、リール本体1の前部筒状部1cの前端部外周に円形嵌合されてピニオン8に対して同芯度が得られるようになっていると共に、カバー体60の嵌合部60a(及び/又は、リール本体1)に嵌合して取り付けられた状態(図2の状態)で図示しないネジ等の締結手段で固定され、収容凹部30側を磁気的にシールするものであり、例えば、可動部と固定部の間の空隙部を磁性流体で満たしたもの、具体的には、ピニオン8を所定の隙間を存して囲繞するように配される環状の磁石と、該環状の磁石を保持する環状の極板(磁気リング)と、磁性体により形成されるピニオン又はピニオンの外周に一体回転可能に嵌着(装着)されて環状の磁石との間に磁気回路を形成する筒状磁性体の外周と、環状の磁石または環状の極板の内周との間(空隙)に保持される磁性流体とを有する。なお、磁気シールユニットに代えて、他のシールユニット(例えば、可動部と固定部の間の空隙部を表面張力で撥水させるラビリンスシールユニット、可動部と固定部の間の空隙部にエラストマーを接触シールさせる接触シールユニットなど)を用いてもよい。
また、本実施形態において、磁気シールユニット50は、一方向クラッチ10よりも先端側でピニオン8を回転可能に支持する先端側軸受9の軸方向の抜けを防止するためのストッパ50aを兼ねている(図2参照)。
また、本実施形態では、先端側軸受9の外径が一方向クラッチ10の外径よりも小さく設定される。更に、本実施形態では、一方向クラッチ10よりも基端側でピニオン8を回転可能に支持する前述した支持部1aが基端側軸受として形成される場合には、この基端側軸受1aの外径が先端側軸受9の外径よりも小さく設定される。
次に、このような構成の魚釣用スピニングリールを組み立てる方法について説明する。
まず、ピニオン8の軸方向と略直交する方向で開口してリール本体1に設けられる収容凹部30内に開口30aを通じて一方向クラッチ10の外輪25を収容する(図1参照)。その後、一方向クラッチ10の内輪21とピニオン8を回転可能に支持する先端側軸受9とをピニオン8に軸方向から組み付けた状態で、これらのアセンブリを、収容凹部30と軸方向で連通するリール本体1の軸孔(リール本体1の先端面1bに軸方向から開けられた一方向クラッチ10の外径よりも小さい穴)1cに挿通して、ピニオン8を内輪21と共に一方向クラッチ10の外輪25の内孔に通す。
そして、この状態で、今度は、ギア収容空間32内に開口32aを通じて駆動ギア7を収容して(ハンドル軸5に取り付け)ピニオン8に噛合部19で噛合させる。
続いて、収容凹部30の開口30a及びギア収容空間32の開口32aを閉じるようにリールボディー1A(カバー体60)をリール本体1に取り付ける。このとき、カバー体60によって一方向クラッチ10が回り止め保持される。その後、収容凹部30側を磁気的にシールするための磁気シールユニット50(或いは、シール機能を有さない単なるプレート状の抜け止め保持体であってもよい)をカバー体60と嵌合するように軸方向から嵌め付けて先端側軸受9を軸方向から抜け止めする。そして、リール本体1の軸方向に面する先端面1bと磁気シールユニット50とに設けられるビス穴42,43にビスを通してこれらを一体にビス止めする。そして最後に、磁気シールユニット50の先端側からロータ3をピニオン8に組み付けて、図示しないスプールを装着すれば組立が完了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、リール本体1の収容凹部30内に一方向クラッチ10が収容保持されるため、前述したように磁気シールユニット50等やその他のシール手段を設けて一方向クラッチ10の防水性及び防塵性を容易に確保できるだけでなく、ピニオン8の軸方向と略直交する方向から一方向クラッチ10をリール本体1の収容凹部30に収容できるため、一方向クラッチ10の外径よりも大きな開口をリール本体1に軸方向から開け、その開口を通じてリール本体1内に一方向クラッチ10と共にピニオン、軸受、関連部材等の各種部品を所定の順序で組み込み或いはメンテナンス時にその逆の順序で分解しなければならないといった従来の制約を軽減でき、したがって、これらの部品の組み込み及び分解(メンテナンス)の自由度が従来と比べて高まり、一方向クラッチ10の組み込み及び分解(メンテナンス)を従来よりも容易に行なうことが可能となる。
また、一方向クラッチ10の外径よりも大きな開口をリール本体1に軸方向から開ける必要がないため、そのような開口を塞ぐように軸受やシール手段を配する必要がなく、したがって、一方向クラッチ10のサイズに影響されない外径寸法の軸受やシール手段を使用することもできる。そのため、本実施形態のように一方向クラッチ10の外径よりも小さい軸受1a,9を使用して、軸受部分の負荷トルクの低下と軸方向の精度向上とを両立させることもできる。また、一方向クラッチ10の外径よりも大きな開口をリール本体1に軸方向から開ける必要がないことにより、軸受9を軸方向で抜け止めする保持体(本実施形態では磁気シールユニット50のストッパ50a)をリール本体1に固定するための固定穴(ビス穴等)を一方向クラッチ10よりも径方向外側に設ける必要もなくなるため、本実施形態のように固定穴(ビス穴)42をリール本体1の先端面1bに設けるなどしてリール全体の径方向の小型化を図ることも可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。例えば、前述した実施形態では、カバー体60がボディーカバー1Aと一体に形成されているが、カバー体60がボディーカバー1Aとは別体のものであってもよい。また、一方向クラッチを収容保持するための収容凹部の位置は、前述した実施形態の位置に限定されない。要は、ピニオンの軸方向と略直交する方向で一方向クラッチをリール本体に組み付けることができさえすればよい。また、本発明において、駆動軸は、ピニオンに限定されず、例えば、ロータに連動回転する駆動軸や両軸受け型リールにおけるハンドル軸等を含む。
1 リール本体
1a 支持部(基端側軸受)
1A ボディーカバー
3 ロータ
7 駆動ギア
8 ピニオン(駆動軸)
9 先端側軸受
10 一方向クラッチ
30 収容凹部
30a 開口
32 ギア収容空間
32a 開口
50 磁気シールユニット
60 カバー体
60a 嵌合部
60b 隔壁
82 シール材

Claims (11)

  1. リール本体に回転可能に設けられ、ハンドル操作に連動して回転する駆動軸と、
    前記駆動軸と前記リール本体との間に設けられ、前記駆動軸の一方向の回転を許容して他方向の回転を阻止する一方向クラッチと、
    を備え、
    前記リール本体には、前記駆動軸の軸方向と略直交する方向で開口して前記一方向クラッチを収容保持するための収容凹部が設けられることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記収容凹部は、前記駆動ギアを収容するために前記リール本体に設けられるギア収容空間と連通することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記収容凹部の前記開口を閉じるためのカバー体を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記リール本体の一部を形成して前記ギア収容空間を閉じるボディーカバーを更に備え、該ボディーカバーと前記カバー体とが一体に形成されることを特徴とする請求項3に記載の魚釣用リール。
  5. 前記カバー体は、前記収容凹部の前記開口を閉じるように前記リール本体に取り付けられた状態で前記ギア収容空間に対して前記収容凹部を仕切る隔壁を有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の魚釣用リール。
  6. 前記カバー体と前記リール本体との間にシール材が介挿されることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の魚釣用リール。
  7. 前記リール本体は、前記収容凹部側をシールするためのシールユニットと嵌合する嵌合部を有することを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の魚釣用リール。
  8. 前記シールユニットは、
    可動部と固定部の間の空隙部を磁性流体で満たす磁気シールユニット
    可動部と固定部の間の空隙部を表面張力で撥水させるラビリンスシールユニット
    可動部と固定部の間の空隙部にエラストマーを接触シールさせる接触シールユニット、
    のいずれかであることを特徴とする請求項7に記載の魚釣用リール。
  9. 前記シールユニットは、前記一方向クラッチよりも先端側で前記駆動軸を回転可能に支持する先端側軸受の軸方向の抜けを防止するためのストッパを兼ねることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の魚釣用リール。
  10. 前記先端側軸受の外径が前記一方向クラッチの外径よりも小さいことを特徴とする請求項9に記載の魚釣用リール。
  11. リール本体に回転可能に設けられ、ハンドル操作に連動して回転する駆動ギアと噛合して釣糸案内部を有するロータと一体に回転する駆動軸と、前記駆動軸と前記リール本体との間に設けられ、前記駆動軸の一方向の回転を許容して他方向の回転を阻止する一方向クラッチとを備える魚釣用リールの組立方法であって、
    前記駆動軸の軸方向と略直交する方向で開口して前記リール本体に設けられる収容凹部内に前記開口を通じて一方向クラッチの外輪を収容するステップと、
    前記一方向クラッチの内輪と前記駆動軸を回転可能に支持する軸受とを前記駆動軸に軸方向から組み付けた状態で、これらのアセンブリを、前記収容凹部と軸方向で連通する前記リール本体の軸孔に挿通して、前記駆動軸を前記内輪と共に前記一方向クラッチの外輪の内孔に通すステップと、
    前記駆動軸の軸方向と略直交する方向で開口して前記リール本体に設けられるとともに該収容凹部と連通するギア収容空間内に前記開口を通じて前記駆動ギアを収容して前記駆動軸に噛合させるステップと、
    前記収容凹部及び前記ギア収容空間の前記開口を閉じるようにカバー体をリール本体に取り付けるステップと、
    前記収容凹部側を磁気的にシールするための磁気シールユニット又は抜け止め保持体を前記カバー体と嵌合するように軸方向から嵌め付けて前記軸受を軸方向から抜け止めするステップと、
    前記リール本体の軸方向に面する先端面と前記磁気シールユニット又は抜け止め保持体とに設けられるビス穴にビスを通してこれらを一体にビス止めするステップと、
    前記磁気シールユニットの先端側から前記ロータを前記駆動軸に組み付けるステップと、
    を備える魚釣用リールの組立方法。
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