JP2002354973A - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JP2002354973A
JP2002354973A JP2001165514A JP2001165514A JP2002354973A JP 2002354973 A JP2002354973 A JP 2002354973A JP 2001165514 A JP2001165514 A JP 2001165514A JP 2001165514 A JP2001165514 A JP 2001165514A JP 2002354973 A JP2002354973 A JP 2002354973A
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fixing
reel
shaft
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JP2001165514A
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English (en)
Inventor
Wataru Tsutsumi
わたる 堤
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固定部での固定力および接触部での接触圧を個
別に調整できる防水性能の優れたシール材を備える魚釣
用リールの提供を目的としている。 【解決手段】本発明は、リール本体1aもしくはこれに
固定された固定部材33と、固定部材33に対して回動
する回動部材8との間に、シール部材40を介在させて
成る魚釣用リールにおいて、シール部材40は、前記固
定部材または前記回動部材のいずれか一方側に固定され
る固定部40bと、他方側に接触される弾性変形可能な
接触部40aと、固定部40bと接触部40aとを連結
する連結部40cとを有し、接触部40aと連結部40
cとの接続部Pの中心O1と、固定部40bの中心O2
は、回動部材8の回動軸方向で、互いに対して変位して
おり、その変位量Lは0.5mm〜10mmに規定され
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用リールに係
わり、特に固定部材と回動部材との間に介挿されるシー
ル材の改良に関する
【0002】
【従来の技術】一般に、魚釣用リールは、リール本体
と、釣糸が巻回されるスプールとを備えて成る。そし
て、リール本体の内部には、スプールに釣糸を巻き取る
巻取駆動機構、スプールに釣糸を平行に巻回するための
平行巻駆動機構、スプールに制動力を付与する制動機構
などが収容されている。
【0003】このような魚釣用リールは、水(海水や淡
水)や異物が付着し易い過酷な環境下で使用されるた
め、実釣時にリール本体内の駆動部に水や異物等が侵入
しないように、様々な対策が講じられている。例えば、
実開昭57−201173号公報や特開平11−220
985号公報等に開示された魚釣用リールにあっては、
駆動軸とリール本体との間にシール材を介在させて、水
や異物等がリール本体内の駆動部に侵入しないようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の魚釣
用リールにおける前記シール材は、回動部材である駆動
軸もしくは固定部材であるリール本体のいずれか一方側
に例えば圧入固定される固定部と、他方側に接触される
弾性変形可能な接触部(リップ形状の薄肉部)とから成
るとともに、固定部と接触部とが駆動軸の径方向に沿っ
て一直線状に延びている。すなわち、固定部の径方向の
弾性変形がそのまま接触部に伝わるようになっている
(固定部と接触部とが互いに影響し合うようになってい
る)。
【0005】このように、固定部と接触部とが径方向に
沿って一直線状に延びて互いに影響し合うようになって
いると、固定部の径方向の肉厚を大きくする(固定のた
めの圧入代を大きくする)などして固定力を高めた際
に、これが接触部に大きく影響して、接触部で所望の接
触圧が得られなかったり、あるいは、接触部での接触圧
に重点を置いてシール材を薄肉に設計した際に、固定部
で十分な固定力が得られなかったりする。
【0006】安定した確実な防水性能を得るためには、
固定部が十分な圧力をもって固定されるとともに、接触
部で所望の接触圧が得られていなければならない。しか
し、固定部と接触部とが径方向に沿って一直線状に延び
て互いに影響し合うようになっていると、前述したよう
に、固定部で十分な固定力を得ることと、接触部で所望
の接触圧を得ることとの両立が難しくなる。すなわち、
固定部を圧入固定した際の固定部の径方向の弾性変形に
よって変化する接触部の径方向変位量が規定し難くな
る。そのため、接触部での接触圧が安定せず、製品誤差
が生じて、防水性能を安定して得られないといった問題
が生じる。こうした問題は、特に隙間の狭い部位にシー
ル材を配設する場合に顕著となる。
【0007】また、固定部と接触部とが径方向に沿って
一直線状に延びて互いに影響し合うようになっている
と、圧入される固定部の弾性変形によって、接触部の先
端が波状に変形する場合がある。このような波打ち状態
が生じると、接触部が相手側部材の壁面と全周にわたっ
て均一に接触できない(接触圧にばらつきが生じる)た
め、水圧が加わった際に圧力の弱い所からリール本体内
部に水(海水、淡水)が侵入してしまう虞がある。
【0008】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、固定部での固定力お
よび接触部での接触圧を個別に調整できる防水性能の優
れたシール材を備える魚釣用リールを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、リール本体もしくはこれに固定された固
定部材と、固定部材に対して回動する回動部材との間
に、シール部材を介在させて成る魚釣用リールにおい
て、前記シール部材は、前記固定部材または前記回動部
材のいずれか一方側に固定される固定部と、他方側に接
触される弾性変形可能な接触部と、前記固定部と前記接
触部とを連結する連結部とを有し、前記接触部と前記連
結部との接続部の中心と、前記固定部の中心は、前記回
動部材の回動軸方向で、互いに対して変位しており、そ
の変位量は0.5mm〜10mmに規定されていること
を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
一実施形態について説明する。
【0011】図1および図2に示されるように、本実施
形態の魚釣用リールとしてのスピニングリール1は、リ
ール本体1aと、リール本体1aから延出する脚部1b
と、脚部1bの端部に形成され且つ図示しない釣竿に取
り付けられる竿取付部1cとを有している。リール本体
1a内には、ハンドル5が固定されるハンドル軸2が回
転可能に支持されている。ハンドル軸2にはドライブギ
ア3が固定されており、このドライブギア3には、ハン
ドル軸2に対して直交する方向に延び且つリール本体1
aに軸受11を介して回転可能に支持された管状のピニ
オンギア13が噛合している。このピニオンギア13の
先端部には、ロータナット32を介して、ベール6およ
び釣糸案内装置15を備えたロータ8が一体的に取り付
けられている。
【0012】ハンドル軸2と直交する方向に延在するス
プール軸9がピニオンギア13を貫通している。この場
合、スプール軸9は、ピニオンギア13と同心的に配さ
れており、ハンドル軸2と直交する方向に沿って前後動
できる。また、スプール軸9の先端部には釣糸が巻回さ
れるスプール10が取り付けられている。
【0013】また、ドライブギア3にはピニオンギア1
3を介して図示しないオシレーティング機構が係合して
いる。このオシレーティング機構は、ピニオンギア13
と噛み合って回転するウォームシャフト(トラバースカ
ム軸)と、このウォームシャフトの溝と噛み合い且つス
プール軸9に対してその軸方向に移動不能に取り付けら
れたスライダとからなり、ハンドル軸2がハンドル5の
回転操作によって回転されると、スプール軸9を軸方向
に沿って往復駆動(前後動)する。
【0014】このような構成では、ハンドル5を回転操
作してハンドル軸2を回転させると、前記オシレーティ
ング機構を介してスプール軸9に取り付けられたスプー
ル10が前後に往復動するとともに、ドライブギア3お
よびピニオンギア13を介してロータ8が回転駆動す
る。したがって、スプール10には、釣糸案内装置15
を介して、釣糸が均等に巻回される。すなわち、本実施
形態では、ハンドル5からスプール軸9およびピニオン
ギア13に至る一連の部材によって釣糸巻取り機構が構
成されており、この釣糸巻取り機構が駆動すると、この
機構を構成するハンドル軸2、ロータ8、後述するハン
ドルノブ94といった一連の回動部材が回動することに
なる。
【0015】また、図3にも拡大して示されるように、
リール本体1aには、ロータ8の逆回転を防止する逆転
防止機構が設けられている。この逆転防止機構は、ピニ
オンギア13に対して回り止め嵌合され且つピニオンギ
ア13とともにリール本体1aに回転可能に支持された
内輪20と、内輪20の外側に配された環状の保持体2
7と、保持体27の外側に配され且つリール本体1aの
筒状支持部31に取付け固定された外輪25とを有して
いる。保持体27は複数の転動部材27aを保持してい
る。なお、このような逆転防止機構(一方向クラッチ)
は公知であるため、これ以上詳しく述べない。
【0016】また、リール本体1aの筒状支持部31に
は、カバー部材33が螺合して一体に取り付けられてい
る。また、このカバー部材33とロータ8との間の隙間
が狭い空間S内には、カバー部材33の内側へ水や異物
等が侵入することを防止する環状のシール部材40が介
挿されている。すなわち、本構成では、ピニオンギア1
3と一体化された回動部材としてのロータ8が、リール
本体1a側に取り付けられた固定部材としてのカバー部
材33に対して回転し、これら固定部材と回動部材との
間、すなわち、カバー部材33とロータ8との間に、シ
ール部材40が介在して設けられているものである。
【0017】シール部材40の詳細が図4に示されてい
る。図示のように、シール部材40は、弾性材料から成
り、カバー部材33に常時接触される弾性変形可能な接
触リップ部40aと、ロータ8に設けられた取付孔8a
に嵌め込んで取り付けられる固定部40bと、接触リッ
プ部40aを固定部40bに対してスラスト方向に所定
距離だけオフセットさせる(接触リップ部40aと固定
部40bとを回動部材であるロータ8の回動軸方向(ピ
ニオン軸13の軸方向)で変位させる)連結部40cと
を有している。具体的には、接触リップ部40aと連結
部40cとの接続部(連結部40c側に位置する接触リ
ップ部40aの基部)Pの中心(または中心軸)O
と、固定部40bの中心(または中心軸)0とが、
ロータ8の回動軸方向で、互いに対してオフセット(変
位)しており、そのオフセット量(変位量)Lが0.5
mm〜10mmに規定されている。また、接触リップ部
40aの径方向(ピニオン軸13の軸方向に対して垂直
な方向)の長さRは、固定部40bの幅(固定幅)W以
上に設定されている。
【0018】また、シール部材40には、連結部40c
と固定部40bとの間に凹部40dが形成されており、
この凹部40dには、シール部材40の弾性力を変化さ
せる(調整する)環状の調整部材43が着脱自在に嵌め
込まれている(例えば圧入されている)。調整部材43
は、金属材(ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅合金
等)または合成樹脂材(ABS樹脂等)などの材料によ
って形成されており、接触リップ部40aをカバー部材
33側に付勢することにより、接触リップ部40aの弾
性力を変化(調整)させる(シール性を高める)。
【0019】カバー部材33とロータ8との間をシール
するシール手段の第1の変形例が図5に示されている。
この変形例では、カバー部材33とロータ8との間の狭
い空間S内に、環状のシール部材50が介在して設けら
れている。図示のように、シール部材50は、弾性材料
から成り、カバー部材33に常時接触される弾性変形可
能な接触リップ部50aと、ロータ8に設けられた取付
孔8aに嵌め込んで取り付けられる固定部50bと、接
触リップ部50aを固定部50bに対してスラスト方向
に所定距離だけオフセットさせる連結部50cとを有し
ている。具体的には、接触リップ部50aと連結部50
cとの接続部(連結部50c側に位置する接触リップ部
50aの基部)Pの中心(または中心軸)Oと、固定
部50bの中心(または中心軸)0とが、ロータ8の
回動軸方向で、互いに対してオフセット(変位)してお
り、そのオフセット量(変位量)Lが0.5mm〜10
mmに規定されている。また、接触リップ部50aの径
方向(ピニオン軸13の軸方向に対して垂直な方向)の
長さRは、固定部50bの幅(固定幅)W以上に設定さ
れている。なお、図4に示されたシール部材40とは異
なり、調整部材43が設けられていない。
【0020】カバー部材33とロータ8との間をシール
するシール手段の第2の変形例が図6に示されている。
この変形例では、カバー部材33とロータ8との間の狭
い空間S内に、環状のシール部材60が介在して設けら
れている。また、シール部材60が取り付けられるロー
タ8の取り付け面は、カバー部材33に近い第1の面8
bと、第1の面8bよりもカバー部材33から離れた第
2の面8cとから成り、これら2つの面8b,8cによ
ってロータ8の取り付け面には段差8dが形成されてい
る。
【0021】また、シール部材60は、弾性材料から成
り、カバー部材33に常時接触される弾性変形可能な接
触リップ部60aと、ロータ8の第1の面8bに嵌め付
け固定される固定部60bと、接触リップ部60aを固
定部60bに対してスラスト方向に所定距離だけオフセ
ットさせる連結部60cとを有している。具体的には、
接触リップ部60aと連結部60cとの接続部(連結
部60c側に位置する接触リップ部60aの基部)Pの
中心(または中心軸)Oと、固定部60bの中心(ま
たは中心軸)0とが、ロータ8の回動軸方向で、互い
に対してオフセット(変位)しており、そのオフセット
量(変位量)Lが0.5mm〜10mmに規定されてい
る。また、接触リップ部60aの径方向(ピニオン軸1
3の軸方向に対して垂直な方向)の長さRは、固定部6
0bの幅(固定幅)W以上に設定されている。また、連
結部60cは、ロータ8の第2の面8cと対向してお
り、シール部材60の変形時には、第2の面8cとの間
に形成されるクリアランスC内に逃げることができる。
【0022】図2を再び参照すると、ハンドル軸2は、
ハンドル5を左右で付け替え可能とするべく、リール本
体1a内でスプール軸9と交差するように延びている。
具体的には、ハンドル軸2の両側部は軸受91を介して
リール本体1aに回転可能に支持されるとともに、ハン
ドル5が固定されるハンドル軸2の左右両端部2a,2
bは、リール本体1aの左右両側に臨むべく、リール本
体1aの左右両側に形成された開口部90に位置決めさ
れている。
【0023】一方、ハンドル軸2に着脱自在に取り付け
られるハンドル5は、手で把持されて回転操作される腕
部5aと、腕部5aの基部に設けられ且つハンドル軸2
の左右両端部2a,2bに螺着される接続部5cと、接
続部5cに設けられ且つ接続部5cが左右両端部2a,
2bに螺着された際にリール本体1aの開口部90を閉
塞する蓋部5bと、腕部5aの先端に取り付けられる軸
部材95に対して軸受96を介して回転自在に支持され
たハンドルノブ94とからなる。なお、ハンドル5が取
り付けられる側と反対側の開口部90は、蓋体92によ
って閉塞されるようになっている。
【0024】また、固定部材であるリール本体1aと、
このリール本体1aに対して回転する回動部材としての
ハンドル軸2との間の狭い空間S内には、環状のシール
部材70が介在して設けられている。シール部材70
は、ハンドル軸2の両側に設けられており、ドライブギ
ア3側へ水や異物等が侵入することを防止する。
【0025】また、固定部材である軸部材95と、軸部
材95に対して回転する回動部材としてのハンドルノブ
94との間の狭い空間S内には、環状のシール部材80
が介在して設けられている。
【0026】リール本体1aとハンドル軸2との間に介
在されるシール部材70の詳細が図7に示されている。
図示のように、シール部材70は、弾性材料から成り、
ハンドル軸2に常時接触される弾性変形可能な接触リッ
プ部70aと、リール本体1aの突き当て段部83に嵌
め込んで取り付けられる固定部70bと、接触リップ部
70aを固定部70bに対してスラスト方向に所定距離
だけオフセットさせる(接触リップ部70aと固定部7
0bとを回動部材であるハンドル軸2の軸方向で変位さ
せる)連結部70cとを有している。具体的には、接触
リップ部70aと連結部70cとの接続部(連結部70
c側に位置する接触リップ部70aの基部)Pの中心
(または中心軸)Oと、固定部70bの中心(または
中心軸)0 とが、ハンドル軸2の回動軸方向で、互い
に対してオフセット(変位)しており、そのオフセット
量(変位量)Lが0.5mm〜10mmに規定されてい
る。また、接触リップ部70aの径方向(ハンドル軸2
の軸方向に対して垂直な方向)の長さRは、固定部70
bの幅(固定幅)W以上に設定されている。
【0027】また、軸部材95とハンドルノブ94との
間に介在されるシール部材80の詳細が図8に示されて
いる。図示のように、シール部材80は、弾性材料から
成り、ハンドルノブ94の内面に常時接触される弾性変
形可能な接触リップ部80aと、軸部材95の環状溝9
5aに嵌め込んで取り付けられる固定部80bと、接触
リップ部80aを固定部80bに対してスラスト方向に
所定距離だけオフセットさせる(接触リップ部80aと
固定部80bとを回動部材であるハンドルノブ94の軸
方向(軸部材95の軸方向)で変位させる)連結部80
cとを有している。具体的には、接触リップ部80aと
連結部80cとの接続部(連結部80c側に位置する接
触リップ部80aの基部)Pの中心(または中心軸)O
と、固定部80bの中心(または中心軸)0とが、
ハンドル軸2の回動軸方向で、互いに対してオフセット
(変位)しており、そのオフセット量(変位量)Lが
0.5mm〜10mmに規定されている。また、接触リ
ップ部80aの径方向(ハンドル軸2の軸方向に対して
垂直な方向)の長さRは、固定部80bの幅(固定幅)
W以上に設定されている。
【0028】以上説明したように、本実施形態の魚釣用
リール1は、リール本体1aもしくはこれに固定された
固定部材33,95と、これら固定部材に対して回動す
る回動部材2,8,94との間に、シール部材40,5
0,60,70,80を備えるとともに、シール部材4
0,50,60,70,80は、前記固定部材または前
記回動部材のいずれか一方側に固定される固定部40
b,50b,60b,70b,80bと、他方側に接触
される弾性変形可能な接触部40a,50a,60a,
70a,80aとを有し、これら接触部と固定部とを繋
ぐ連結部40c,50c,60c,70c,80cによ
って、接触部40a,50a,60a,70a,80a
と固定部40b,50b,60b,70b,80bは、
回動部材の回動軸方向で、互いに対して変位されてい
る。しかも、その変位の形態として、接触部40a,5
0a,60a,70a,80aと連結部40c,50
c,60c,70c,80cとの接続部(連結部側に位
置する接触部の基部)Pの中心(または中心軸)O
と、固定部40b,50b,60b,70b,80b
の中心(または中心軸)0とが、回動部材の回動軸方
向で、互いに対してオフセット(変位)しており、その
オフセット量(変位量)Lが0.5mm〜10mmに規
定されている。そして、接触部の径方向の長さRが固定
部の幅(固定幅)W以上に設定されている。
【0029】そのため、前記固定部の径方向の弾性変形
がそのまま前記接触部に伝わること(固定部と接触部と
が互いに大きく影響し合うこと)はなく、したがって、
固定部での固定力および接触部での接触圧を個別に調整
して優れた防水性能を得ることができる。すなわち、固
定部と接触部は、その位置が回動部材の軸方向で互いに
ずれており、径方向に沿って一直線状に延びていないた
め、固定部の径方向の肉厚を大きくする(固定のための
圧入代を大きくする)などして固定力を高めた場合であ
っても、これが接触部に大きく影響することはなく、し
たがって、接触部で所望の接触圧を得ることができる
(接触部の適正な接触圧および適度な柔軟性を保つこと
ができる)。また、接触部での接触圧に重点を置いてシ
ール部材を薄肉に設計した場合であっても、固定部で十
分な固定力を得ることができる。つまり、固定部で十分
な固定力を得ることと、接触部で所望の接触圧を得るこ
ととの両立を容易に図ることができる。これは、特に隙
間の狭い部分などにシール部材を取付け固定する場合に
有益である。なお、オフセット量(変位量)Lが0.5
mmよりも小さいと、固定部と接触部とが互いに大きく
影響し合う結果になるとともに、オフセット量(変位
量)Lが10mmよりも大きいと、軸方向長さが大きく
なって好ましくないとともに、接触部の適正な接触圧を
規定することが難しくなる。
【0030】また、圧入される固定部の弾性変形によっ
て、接触部の先端が波状に変形することがないため、接
触部が相手側部材の壁面と全周にわたって均一に接触で
き(接触圧にばらつきが生じない)、防水性能が安定す
る。
【0031】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形
実施できることは言うまでもない。例えば、前述した実
施形態では、スピニングリールに本発明が適用されてい
るが、本発明は、両軸受型リール等の他の魚釣用リール
に提供することもできる。また、前述した実施形態で
は、固定部材としてリール本体1aおよびカバー部材3
3が示され、回動部材としてハンドル軸2やロータ8が
示されているが、固定部材および回動部材はこれらに限
定されない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固定部での固定力および接触部での接触圧を個別に調整
できる防水性能の優れたシール材を備える魚釣用リール
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る魚釣用リールの一部
断面を有する側面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1の断面部分の拡大図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図4のシール構成の第1の変形例を示す拡大断
面図である。
【図6】図4のシール構成の第2の変形例を示す拡大断
面図である。
【図7】ハンドル軸とリール本体との間にシール部材が
設けられた部位の拡大断面図である。
【図8】軸部材とハンドルノブとの間にシール部材が設
けられた部位の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…魚釣用リール 1a…リール本体(固定部材) 2…ハンドル軸(回動部材) 8…ロータ(回動部材) 33…カバー部材(固定部材) 40,50,60,70,80…シール部材 40a,50a,60a,70a,80a…接触部 40b,50b,60b,70b,80b…固定部 40c,50c,60c,70c,80c…連結部 94…ハンドルノブ(回動部材) 95…軸部材(固定部材) L…変位量 P…接続部 O,O…中心 R…接触部の径方向長さ W…固定部の幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体もしくはこれに固定された固
    定部材と、固定部材に対して回動する回動部材との間
    に、シール部材を介在させて成る魚釣用リールにおい
    て、 前記シール部材は、前記固定部材または前記回動部材の
    いずれか一方側に固定される固定部と、他方側に接触さ
    れる弾性変形可能な接触部と、前記固定部と前記接触部
    とを連結する連結部とを有し、 前記接触部と前記連結部との接続部の中心と、前記固定
    部の中心は、前記回動部材の回動軸方向で、互いに対し
    て変位しており、その変位量は0.5mm〜10mmに
    規定されていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 【請求項2】 前記回動部材は、リール本体に設けられ
    た釣糸巻取り機構の駆動時に常時回動する部材であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 【請求項3】 前記接触部の径方向の長さは、前記固定
    部の幅よりも長く設定されていることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
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