JP6916799B2 - ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物 - Google Patents
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Description
[1]以下の群から選ばれる化合物:
下記の化学式(I):
下記の化学式(II):
下記の化学式(III):
下記の化学式(IV):
下記の化学式(V):
下記の化学式(VI):
下記の化学式(VII):
下記の化学式(VIII):
下記の化学式(IX):
下記の化学式(X):
下記の化学式(XI):
下記の化学式(XII):
下記の化学式(XIII):
下記の化学式(XIV):
下記の化学式(XV):
下記の化学式(XVI):
下記の化学式(XVII):
下記の化学式(XVIII):
またはその薬剤学的に許容される塩。
[2]下記の化学式(X):
[3]下記の化学式(VI):
[4]下記の化学式(VII):
[5]下記の化学式(XV):
[6][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を含有する医薬組成物。
[7]炎症性皮膚疾患または炎症性腸疾患の治療のための、[6]記載の医薬組成物。
[8]炎症性皮膚疾患の治療のための、[6]記載の医薬組成物。
[9]アトピー性皮膚炎の治療のための、[6]記載の医薬組成物。
[10]接触性皮膚炎の治療のための、[6]記載の医薬組成物。
[11]皮膚湿疹の治療のための、[6]記載の医薬組成物。
[12]乾癬の治療のための、[6]記載の医薬組成物。
[13]乾燥性皮膚炎の治療のための、[6]記載の医薬組成物。
[14]炎症性腸疾患の治療のための、[6]記載の医薬組成物。
[15]潰瘍性大腸炎の治療のための、[6]記載の医薬組成物。
[16]クローン病の治療のための、[6]記載の医薬組成物。
[17]感染性腸炎の治療のための、[6]記載の医薬組成物。
[18][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を含有する炎症性皮膚疾患の治療剤。
[19][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を含有するアトピー性皮膚炎の治療剤。
[20][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を含有する接触性皮膚炎の治療剤。
[21][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を含有する皮膚湿疹の治療剤。
[22][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を含有する乾癬の治療剤。
[23][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を含有する乾燥性皮膚炎の治療剤。
[24][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を含有する炎症性腸疾患の治療剤。
[25][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を含有する潰瘍性大腸炎の治療剤。
[26][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を含有するクローン病の治療剤。
[27][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を含有する感染性腸炎の治療剤。
[28][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を患者に投与する、炎症性皮膚疾患の治療方法。
[29][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を患者に投与する、アトピー性皮膚炎の治療方法。
[30][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を患者に投与する、接触性皮膚炎の治療方法。
[31][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を患者に投与する、皮膚湿疹の治療方法。
[32][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を患者に投与する、乾癬の治療方法。
[33][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を患者に投与する、乾燥性皮膚炎の治療方法。
[34][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を患者に投与する、炎症性腸疾患の治療方法。
[35][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を患者に投与する、潰瘍性大腸炎の治療方法。
[36][1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を患者に投与する、クローン病の治療方法。
[37][1]から[5]いずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を患者に投与する、感染性腸炎の治療方法。
[38]炎症性皮膚疾患の治療に使用される、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩。
[39]アトピー性皮膚炎の治療に使用される、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩。
[40]接触性皮膚炎の治療に使用される、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩。
[41]皮膚湿疹の治療に使用される、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩。
[42]乾癬の治療に使用される、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩。
[43]乾燥性皮膚炎の治療に使用される、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩。
[44]炎症性腸疾患の治療に使用される、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩。
[45]潰瘍性大腸炎の治療に使用される、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩。
[46]クローン病の治療に使用される、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩。
[47]感染性腸炎の治療に使用される、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩。
[48]炎症性皮膚疾患の治療剤を製造するための、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩の使用。
[49]アトピー性皮膚炎の治療剤を製造するための、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩の使用。
[50]接触性皮膚炎の治療剤を製造するための、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩の使用。
[51]皮膚湿疹の治療剤を製造するための、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩の使用。
[52]乾癬の治療剤を製造するための、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩の使用。
[53]乾燥性皮膚炎の治療剤を製造するための、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩の使用。
[54]炎症性腸疾患の治療剤を製造するための、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩の使用。
[55]潰瘍性大腸炎の治療剤を製造するための、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩の使用。
[56]クローン病の治療剤を製造するための、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩の使用。
[57]感染性腸炎の治療剤を製造するための、[1]から[5]のいずれかに記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩の使用。
2−((3R*,4S*)−1−(7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸、
2−((3R*,4S*)−1−(7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸、
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸、
2−((3R*,4S*)−1−(5−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸、
2−((3R*,4S*)−3−フルオロ−1−(7−((2−メトキシ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)酢酸、
2−((3R*,4S*)−3−メトキシ−1−(7−((2−メトキシ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)酢酸、
(R)−3−(7−((2−フルオロ−6−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)−N−メチル−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキサミド)ブタン酸、
2−((1α,5α,6α)−3−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−(イソブチル((R)−3−メチルブタン−2−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸、
(R)−3−(7−(イソブチル((R)−3−メチルブタン−2−イル)アミノ)−N−メチル−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキサミド)ブタン酸、
2−((3R,4S)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−フルオロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸、
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸、
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸、
2−((3R*,4S*)−1−(7−((2−クロロ−6−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸、
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−クロロフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸、
2−((1α,5α,6α)−3−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−(イソプロピル(プロピル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸、
2−((1α,5α,6α)−3−(7−(イソブチル((S)−1−フェニルエチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸、
2−(1−(7−((2−クロロ−6−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)酢酸、
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−(イソプロピル(プロピル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メチルピペリジン−4−イル)酢酸。
下記の化学式(X)
下記の化学式(VI)
下記の化学式(VII)
下記の化学式(XV)
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
DMSO−d6:重ジメチルスルホキシド
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOBT:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
NMP:1−メチル−2−ピロリドン
Pd2DBA3:トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
t−:ターシャリー
THF:テトラヒドロフラン
WSC:1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩
1H−NMR:プロトン核磁気共鳴スペクトルメトリー
s;シングレット、d;ダブレット、t;トリプレット、q;カルテット、br;ブロード、m;マルチプレット、dd;ダブルダブレット、td;トリプルダブレット。
NHシリカゲルは、富士シリシア化学(株)製CHROMATOREX NH−DM2035を用いるか、プレパックカラム{カラム:YAMAZEN社製 Hi−FlashTM Column(Amino)、サイズ;S(16×60mm)、M(20×75mm)、L(26×100mm)、2L(26×150mm)、3L(46×130mm)のいずれか、もしくは和光純薬工業社製 プレセップTM(ルアーロック)NH2(HC)、サイズ:タイプM(14g/25mL)、タイプL(34g/70mL)、タイプ2L(50g/100mL)、タイプ3L(110g/200mL)のいずれか}を用いた。
CHIRAL PAK IAカラムを用い、下記条件にて(±)−シス−4−メチルベンジル 4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸(1.0g)(CAS No.808733−17−7)(国際公開第2004/108705号)のエナンチオマーを分離(光学分割)し、後半画分として、標記化合物(0.336g)を得た。
HPLC条件
カラム:CHIRAL PAK IA(Lot:IA−00CJ−NH005)20mm×250mm,5μm;
移動相:ヘキサン:エタノール=89:11;
溶出速度:20mL/min;
濃度:62.5mg/mL;
注入量:0.80mL;
HPLC保持時間:14.5min(後に溶出されたフラクション).
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.26(t,J=8Hz,3H),1.50−1.72(m,2H),2.05−2.18(m,1H),2.30(dd,J=17,7Hz,1H),2.35(s,3H),2.53(dd,J=17,7Hz,1H),2.73−3.10(m,2H),4.15(q,J=8Hz,2H),4.20−4.80(m,3H),5.09(m,2H),7.15(d、J=8Hz,2H),7.25(d,J=8Hz,2H).
(3R*,4S*)−4−メチルベンジル 4−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸(0.336g)とジクロロメタン(3mL)の混合物に、30%臭化水素/酢酸溶液(3mL)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物にジエチルエーテル(10mL)を加え、減圧濃縮した。残渣にt−ブチルメチルエーテル(10mL)を加え、10分間超音波処理した。析出固体を濾取し、t−ブチルメチルエーテルで洗浄し、標記化合物(0.236g)を淡褐色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.25(t,J=8Hz,3H),1.72−1.94(m,2H),2.24−2.32(m,2H),2.55−2.61(m,1H),3.08−3.15(m,1H),3.24−3.30(m,1H),3.34−3.40(m,1H),3.57−3.68(m,1H),4.15(q,J=8Hz,2H),4.99(d,J=48Hz,1H).
室温で窒素雰囲気下、ジエチルホスホノ酢酸エチル(16.56g)のTHF(340mL)溶液に水素化ナトリウム(約60%、2.95g)を加え、15分間攪拌した後、3−メトキシ−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(14.11g)(国際公開第2012/080735号)のテトロヒドロフラン(50mL)溶液を滴下して加え、室温で16時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(1000mL)と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(400mL)を加えた。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(14.65g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,EZ混合物)δ:1.29(t,J=7.3Hz,3H),1.47(s,4.5H),1.48(s,4.5H),1.98(m,0.5H),2.52−2.83(m,2H),3.2−3.97(m,3H),3.30(s,1.5H),3.37(s,1.5H),3.80−4.58(m,1H),4.18(m,2H),5.21(br.s,0.5H),5.83(s,0.5H),5.94(s,0.5H).
4−(2−エトキシ−2−オキソエチリデン)−3−メトキシピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(1.20g)のジクロロメタン(20mL)溶液にトリフルオロ酢酸(4mL)を加え、混合物を室温で5時間攪拌した。減圧濃縮し、トルエン(100mL)を加え、減圧濃縮した。再度トルエン(10mL)を加え、減圧濃縮した後、残渣に酢酸エチル(10mL)、トルエン(10mL)および4N塩化水素酢酸エチル溶液(5mL)を加え、減圧濃縮し、標記化合物(0.95g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.29(t,J=7Hz,1.5H),1.29(t,J=7Hz,1.5H),2.92−3.20(m,3H),3.33(s,1.5H),3.34(s,1.5H),3.25−3.91(m,4H),4.16−4.24(m,2H),5.98(s,0.5H),6.00(s,0.5H),7.95(br.s,0.5H),8.43(br.s,0.5H),10.11(br.s,1H).
2−(3−メトキシピペリジン−4−イリデン)酢酸エチルエステル塩酸塩(0.95g)、エタノール(10mL)および酢酸エチル(10mL)の混合物にパラジウム−活性炭素(Pd10%)(0.21g)を加え、水素雰囲気下、室温で17時間攪拌した。雰囲気を窒素に戻し、混合物をセライト濾過し、セライトをエタノールで洗浄した。濾液と洗浄液を合わせ、減圧濃縮して、標記化合物(1.02g、主にシス異性体)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,シス異性体)δ:1.27(t,J=7Hz,3H),1.71(br.d,J=14Hz,1H),1.94(br.q,J=14Hz,1H),2.15(m,1H),2.32(dd,J=16,6Hz,1H),2.54(dd,J=16,8Hz,1H),2.94(m,2H),3.41(s,3H),3.44−3.65(m,3H),4.15(q,J=7Hz,2H),7.84(br.s,1H),9.92(br.s,1H).
窒素雰囲気下、−20℃にて、2−(3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル塩酸塩(2.098g)、DMF(80mL)、トリエチルアミン(1.35mL)および炭酸カリウム(2.44g)の混合物にブロモジフェニルメタン(2.62g)のDMF(5mL)溶液を加え、室温で終夜攪拌した。t−ブチルメチルエ−テル(400mL)および水(200mL)を加えた。有機層を水(200mLx2)および飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(1.127g)を無色液体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.24(t,J=7Hz,3H),1.51(m,1H),1.69(m,1H),1.94−2.12(m,3H),2.27(dd,J=16,7Hz,1H),2.52(dd,J=16,7Hz,1H),2.72(br.s,1H),2.98(br.s,1H),3.28(s,3H),3.29(br.s,1H),4.11(q,J=7Hz,2H),4.26(s,1H),7.19(m,2H),7.27(m,4H),7.44(m,4H).
CHIRAL PAK OJ−Hカラムを用い、下記条件にて(±)−2−(シス−1−ベンズヒドリル−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(1.127g)のエナンチオマーを分離(光学分割)し、前半画分として、標記化合物(0.411g)を得た。
HPLC条件
カラム:CHIRAL PAK OJ−H(Lot;OJH−0CJ−FA001),20mm×250mm,5μm;
移動相;ヘキサン:エタノール=98:2;
溶出速度:20mL/min;
濃度:67mg/mL;
注入量:0.3mL;
HPLC保持時間:10.5min(最初に溶出されたフラクション).
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.24(t,J=7Hz,3H),1.49(m,1H),1.69(m,1H),1.94−2.12(m,3H),2.27(dd,J=16,7Hz,1H),2.52(dd,J=16,7Hz,1H),2.72(br.s,1H),2.98(br.s,1H),3.27(s,3H),3.29(br.s,1H),4.11(q,J=7Hz,2H),4.26(s,1H),7.19(m,2H),7.27(m,4H),7.44(m,4H).
2−((3R*,4S*)−1−ベンズヒドリル−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(411mg)、1N塩酸(1.118mL)、パラジウム−活性炭素(Pd5%)(0.238g)、シクロヘキセン(20mL)およびエタノール(80mL)の混合物を、90℃で18時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、セライトをエタノール(50mLx2)にて洗浄した。濾液と洗浄液を合わせ、減圧濃縮した。残渣にヘプタンとトルエンの混合溶媒(10mL、1:1)および2N塩酸(20mL)を加え、分液した。有機層を2N塩酸(20mL)で抽出した。合わせた水層に5N水酸化ナトリウム水溶液を加え、アルカリ性にし、ジクロロメタン(50mLx2)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液に4N塩化水素酢酸エチル溶液(2mL)を加え、減圧濃縮して、標記化合物(119mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,CD3OD)δ:1.25(t,J=7Hz,3H),1.72(m,1H),1.76(m,1H),2.20(m,1H),2.34(dd,J=17,7Hz,1H),2.52(dd,J=17,8Hz,1H),3.02(m,2H),3.27(m,1H),3.41(s,3H),3.60(m,2H),4.14(q,J=7Hz,2H).
(R)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタン酸(CAS No.67843−72−5)(1.5g)をTHF(40mL)に溶解し、水素化ナトリウム(456mg)を加えた。THF(30mL)、ヨウ化メチル(6g)を加え室温にて終夜攪拌した。反応液を濃縮し水を加えt−ブチルメチエ−テルにて抽出した。水層に1N塩酸を加えて酸性にし、t−ブチルメチエ−テルにて抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をジクロロメタンとメタノールの混合溶媒(20mL、4:1)に溶解し、氷冷下トリメチルシリルジアゾメタン(2M溶液、7mL)を反応液が黄色になるまで加えた。反応液を室温にて攪拌し濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(1.5g)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.21(br.s,3H),2.30−2.69(m,2H),2.83(s,3H),3.62(m,3H),4.64(d,J=6Hz,1H),5.14(br.s,2H),7.30−7.43(m,5H).
Mass spectrum(ESI)m/z:266(M+H)+
(R)−3−(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)ブタン酸メチルエステル(108mg)をメタノール(5mL)に溶解し、パラジウム炭素(50mg)を加え水素雰囲気下、室温にて20分間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液に0.5N塩化水素メタノール溶液(2mL)を加え、濃縮し、標記化合物(70mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1.19(d,J=7Hz,3H),2.57(dd,J=17,9Hz,1H),2.85(dd,J=17,5Hz,1H),3.42(m,1H),3.59(s,3H),3.72(br.s,3H),8.88(br.s,2H).
2−((1α,5α,6α)−3−((ベンジルオキシ)カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸(CAS No.1251668−95−7)(62mg)、メタノール(1mL)および酢酸エチル(4mL)の混合物に、0℃でトリメチルシリルジアゾメタンの2Mヘキサン溶液(0.15mL)を加えた後、室温で1時間攪拌した。溶液の色が消えるまで酢酸を加え、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(32mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.91(m,1H),1.41(br.s,2H),2.23(dd,J=16,7Hz,1H),2.32(dd,J=16,7Hz,1H),3.42(t,J=9Hz,2H),3.65−3.72(m,5H),5.10(m,2H),7.28−7.37(m,5H).
(1α,5α,6α)6−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸ベンジルエステル(32mg)をメタノール(2mL)に溶解し、パラジウム炭素(10mg)を加え水素雰囲気下、室温にて1.5時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液に4N塩化水素酢酸エチル溶液(0.05mL)を加え、濃縮し、標記化合物(26mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.95(m,1H),1.74(m,2H),2.37(m,2H),3.38−3.45(m,4H),3.68(s,3H).
窒素雰囲気下、(3R,4S)−4−(2−イソプロポキシ−2−オキソエチル)−3−ビニルピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(CAS No.345223−81−6)(16.69g)、ジクロロメタン(200mL)およびメタノール(400mL)の混合物を、冷媒としてドライアイス・エタノールを用いて冷却し、攪拌しながらオゾンを1時間吹き込んだ(日本オゾン発生器株式会社 HYD−G5000、O2流速:1.5L/min)。過剰なオゾンを除くため窒素を15分間吹き込んだ後、次の反応に用いる分に小分けした反応液(540mL)に、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(6.08g)を加えた後、反応液を室温まで昇温させた。この反応液を0℃に冷却し、さらにテトラヒドロホウ酸ナトリウム(2.03g)を加え、1時間攪拌した。過剰な還元剤をアセトンでクエンチし、酢酸エチル(600mL)および水(100mL)を加え、クエン酸でpHを5−6に調整した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾去し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(9.09g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.23−1.25(m,6H),1.30−1.42(m,1H),1.45−1.47(m,10H),1.91−2.47(m,4H),2.75−2.97(m,2H),3.28−3.58(m,2H),3.90−4.25(m,2H),4.96−5.06(m,1H).
窒素雰囲気下、(4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−(2−イソプロポキシ−2−オキソエチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(9.09g)およびジクロロメタン(300mL)の混合物を、冷媒としてドライアイス・アセトンを用いて冷却し、攪拌しながら、メタンスルホニルクロライド(3.59mL)およびトリエチルアミン(6.02mL)を加えた。室温に戻るまで終夜攪拌し、ジクロロメタン(500mL)および5%硫酸水溶液(100mL)を加えた。有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)、水(100mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で順次洗浄した。有機層に、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥した後、乾燥剤を濾去し濃縮して、標記化合物(11.34g)の粗生成物を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.23−1.25(m,6H),1.30−1.42(m,1H),1.45−1.80(m,10H),2.11−2.52(m,4H),2.74−2.97(m,2H),3.04(m,3H),3.75−4.28(m,4H),4.97−5.05(m,1H).
(4S)4−(2−イソプロポキシ−2−オキソエチル)−3−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(13.37g)、アセトン(200mL)およびヨウ化ナトリウム(30.6g)の混合物を55℃で6時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、酢酸エチル(600mL)および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えた。有機層を、水(200mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(9.80g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.24−1.28(m,6H),1.30−1.42(m,1H),1.45−1.80(m,10H),2.00−2.48(m,4H),2.73−3.35(m,4H),3.94−4.28(m,2H),4.99−5.07(m,1H).
窒素雰囲気下、(4S)−3−(ヨードメチル)−4−(2−イソプロポキシ−2−オキソエチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(9.80g)および酢酸(151mL)の混合物に亜鉛(37.7g)を加えた。反応液を室温で24時間攪拌し、濾過した。除去した固体を酢酸エチルで洗浄した。この洗浄液と濾液を合わせ、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(800mL)とクエン酸の10%水溶液(200mL)に溶解し、有機層を、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、減圧濃縮した。この残渣を別の実験で(4S)−3−(ヨードメチル)−4−(2−イソプロポキシ−2−オキソエチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(2.59g)、酢酸(40mL)および亜鉛(9.95g)から同様の手順を用いて得た残渣と合わせ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(7.85g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.86(d,J=7Hz,2.4H),0.88(d,J=7Hz,0.6H),1.23(m,6H),1.45(m,11H),1.83(br.s,1H),2.09−2.25(m,3H),2.74(br.s,1H),2.99(dd,J=13,4Hz,1H),3.72−3.78(m,1H),4.04(br.s,1H),4.97−5.06(m,1H).
(4S)−4−(2−イソプロポキシ−2−オキソエチル)−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(7.22g)とジクロロメタン(120mL)の混合物にトリフルオロ酢酸(30mL)を加え、室温で3時間攪拌した。トルエン(100mL)を加え、減圧濃縮した。再びトルエン(100mL)を加え、減圧濃縮し、標記化合物(10.80g)を粗生成物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.00(d,J=7Hz,0.6H),1.04(d,J=7Hz,2.4H),1.24(d,J=6Hz,6H),1.54−1.89(m,2H),1.95−2.36(m,4H),2.87−3.51(m,4H),5.03(m,1H),8.07(br.s,1H),8.55(br.s,1H).
窒素雰囲気下、2−((4S)−3−メチルピペリジン−4−イル)酢酸イソプロピルエステル2,2,2−トリフルオロ酢酸塩(7.55g)およびDMF(200mL)の混合物を−40℃に冷却し、トリエチルアミン(3.36mL)、炭酸カリウム(13.33g)およびブロモジフェニルメタン(6.85g)のDMF(10mL)溶液を加えた。室温で終夜攪拌し、酢酸エチル(600mL)および水(300mL)を加えた。有機層を水(2x200mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(5.40g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.03(d,J=7Hz,3H),1.20(d,J=6Hz,6H),1.40−1.48(m,1H),1.51−1.61(m,1H),1.75−1.86(m,1H),1.88−2.10(m,3H),2.16(dd,J=15,8Hz,1H),2.22(dd,J=15,7Hz,1H),2.58(br.s,1H),2.71(br.s,1H),4.17(s,1H),4.98(m,1H),7.16(m,2H),7.26(m,4H),7.40(m,4H).
窒素雰囲気下、2−((3R*,4S*)−1−ベンズヒドリル−3−メチルピペリジン−4−イル)酢酸イソプロピルエステル(5.40g)およびエタノール(500mL)の混合物に、パラジウム−活性炭素(Pd5%)(3.14g)、5N塩酸(2.95mL)およびシクロヘキセン(150mL)を加え、20時間加熱還流した。反応液を冷却した後、セライト濾過し、セライトをエタノール(4x100mL)で洗浄した。濾液と洗浄液を合わせ、減圧濃縮した。残渣をトルエン(20mL)、ヘプタン(20mL)と5N塩酸(50mL)に溶解し、有機層を5N塩酸(50mL)で抽出した。水層を合わせ、5N水酸化ナトリウム水溶液でpH14に調整し、ジクロロメタンで抽出した(200mL、2x100mL)。有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。4N塩化水素酢酸エチル溶液(4mL)を加え、容積が10mLになるまで濃縮し、t−ブチルメチルエーテル(10mL)を加えた。溶媒を減圧濃縮し、標記化合物(2.65g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CD3OD)δ:1.01(d,J=7Hz,3H),1.23(d,J=6Hz,6H),1.67−1.84(m,2H),2.10−2.21(m,1H),2.26−2.40(m,3H),3.03−3.16(m,3H),3.20−3.25(ddd,J=13,6,4Hz,1H),4.99(m,1H).
2−((3R*,4S*)−1−(7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸の合成
5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(CAS No.1232224−62−2)(国際公開第2011/105628号)(1.36g)、2,6−ジメチルアニリン(CAS No.87−62−7)(0.76g)、Pd2DBA3(0.239g)、2−(ジクロロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(0.092g)およびリン酸カリウム(1.67g)の1,2−ジメトキシエタン(15mL)溶液をマイクロウェーブ装置にて120℃で12時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈後、飽和食塩水で洗浄し有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(1.7g)を赤色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.46(t,J=7Hz,3H),2.25(s,6H),4.51(q,J=7Hz,2H),5.60(s,1H),7.00(s,1H),7.27(m,3H),7.86(s,1H).
Mass spectrum(ESI)m/z:345(M+H)+
5−クロロ−7−((2,6−ジメチルフェニル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.93g)のDMF(20mL)溶液に炭酸カリウム(0.75g)およびヨウ化メチル(0.5mL)を加え50℃で2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈後、飽和食塩水で2回洗浄し有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.4g)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.45(t,J=7Hz,3H),2.23(s,6H),4.16(s,3H),4.47(q,J=7Hz,2H),5.25(s,1H),6.68(s,1H),7.24(m,3H).
Mass spectrum(ESI)m/z:359(M+H)+
5−クロロ−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(1.8g)、3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸(CAS No.143418−49−9)(971mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(290mg)、炭酸カリウム(1.59g)、水(0.09mL)および1,4−ジオキサン(10mL)の混合物をマイクロウェーブ装置にて120℃で1.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈後、飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(1.9g)を淡黄色油状物として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.46(br.s,3H),2.25(s,6H),4.21(s,3H),4.49(br.s,2H),5.55(s,1H),7.01(s,1H),7.37(br.s,5H).
Mass spectrum(ESI)m/z:455(M+H)+
7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.95g)の1,4−ジオキサン(20mL)溶液に5N水酸化ナトリウム水溶液(1.25mL)を加え、90℃で2時間撹拌した。反応液を室温に戻した後、5N塩酸を加えて酸性とし、生じた固体を濾取し、エタノールで洗浄し、標記化合物を淡黄色個体として0.88gを得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6,回転異性体の混合物)δ:2.04(s,4H),2.20(s,2H),3.48(s,2H),4.07(s,1H),5.62(s,0.4H),6.82−7.32(m,4.6H),7.57(br.s,0.7H),8.26(s,1.3H).
Mass spectrum(ESI)m/z:427(M+H)+
7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(20mg)、WSC(18.0mg)、HOBT(12.7mg)およびトリエチルアミン(0.013mL)のDMF溶液(1mL)に、2−((3R*,4S*)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル臭化水素酸塩(16.5mg)(製造例1)を加え室温で1時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え分液した。水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(21mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.26−1.30(m,3H),1.54−1.72(m,2H),2.06−2.18(m,7H),2.25−2.63(m,4H),3.44(s,3H),4.13−4.21(m,2H),4.41−5.14(m,2H),5.52(s,1H),6.46(br.s,1H),6.82−7.39(m,4H),7.73−7.80(m,2H).
2−((3R*,4S*)−1−(7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(20mg)の1,4−ジオキサン(1mL)溶液に、5N水酸化ナトリウム水溶液(0.2mL)を加え、55℃で3時間撹拌した。反応液を、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物(9.64mg)を得た。
1H−NMR(600MHz,DMSO−d6,42℃,回転異性体の混合物)δ:1.05−1.56(m,2H),2.00−2.08(m,7H),2.17−2.21(m,1H),2.33−2.37(m,1H),2.53−2.92(m,2H),3.48(s,3H),3.97−4.78(m,3H),6.74−6.77(m,1H),7.08−7.12(m,4H),8.25(m,2H),12.11(br.s,1H).
2−((3R*,4S*)−1−(7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸の合成
7−((2、6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(85mg)(実施例1−(1d))のDMF(5mL)溶液にHOBT(46mg)、WSC(58mg)、2−((3R*,4S*)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル塩酸塩(62mg)(製造例2)およびトリエチルアミン(81mg)を順次加え、室温で6時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(50mL)と水(20mL)を加え、有機層を水(20mLx2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(108mg)を白色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.26−1.35(m,3H),1.52−1.91(m,2H),2.22−2.52(m,8H),2.57−2.66(m,1H),3.49−3.56(m,7H),4.10−4.26(m,3H),4.53−4.65(m,1H),4.78−4.87(m,1H),4.98−5.08(m,1H),5.49−6.49(m,1H),6.94−7.02(m,1H),7.20−7.33(m,3H),7.74−7.81(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:610(M+H)+
2−((3R*,4S*)−1−(7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(108mg)、1,4−ジオキサン(5mL)および水(1mL)の混合物に4N水酸化リチウム水溶液(0.089mL)を加え室温で19時間攪拌した。ジメチルスルホキシド(1mL)および酢酸(0.2mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物の入った画分を収集した。容積が約3mLになるまで減圧濃縮し、沈殿物を濾取し、水(2mL)で洗浄し、減圧乾燥し、標記化合物(69mg)を得た。
1H−NMR(600MHz,CDCl3,30℃,回転異性体の混合物)δ:1.52−1.91(m,2H),2.22−2.52(m,8H),2.57−2.66(m,1H),3.49−3.56(m,7H),4.15−4.26(m,1H),4.53−4.65(m,1H),4.78−4.87(m,1H),4.98−5.08(m,1H),5.48−6.49(m,1H),6.94−7.02(m,1H),7.20−7.33(m,3H),7.70−7.81(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:582(M+H)+
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸の合成
5−クロロ−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.36g)(実施例1−(1b))および1,4−ジオキサン(15mL)の混合物に水(3mL)、炭酸ナトリウム(0.27g)、4,4−(ジメチルシクロヘキセン−1−イル)ボロン酸ピナコールエステル(CAS No.859217−67−7)(0.35g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.058g)を加え、混合物を窒素雰囲気下、95℃で2時間加熱攪拌した。反応液を酢酸エチル(150mL)と水(50mL)で希釈し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.31g)を淡黄色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:0.91(br.s,6H),1.24−1.45(m,5H),1.96(br.s,2H),2.21(br.s,6H),2.32(br.s,2H),4.13(br.s,3H),4.43(br.s,2H),5.44(br.s,1H),6.35(br.s,1H),6.91(s,1H),7.22(br.s,3H).
5−(4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(43mg)およびメタノール(4mL)の混合物に10%パラジウム炭素(10mg)を加え、水素雰囲気下、室温で2時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、触媒を濾去した。セライトと触媒を酢酸エチルで洗浄し、濾液と洗浄液を合わせ、減圧濃縮し、標記化合物(46mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:0.90(br.s,6H),1.26(br.s,3H),1.35−1.65(m,8H),2.19(br.s,6H),2.30(br.s,1H),4.13(br.s,3H),4.43(br.s,2H),5.17(br.s,1H),6.88(s,1H),7.22(br.s,3H).
5−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(271mg)および1,4−ジオキサン(20mL)の混合物に水(4mL)および水酸化リチウム(30mg)を加え、室温で17時間撹拌した。反応液に酢酸(0.2mL)およびDMSO(4mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物(200mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:0.80−1.08(m,6H),1.15−1.88(m,8H),2.00−2.63(m,7H),3.43(s,2.3H),4.08(br.s,0.7H),5.24(br.s,0.3H),6.13(br.s,0.7H),6.83−7.26(m,4H).
5−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(112mg)およびDMF(5mL)の混合物にHOBT(63mg)およびWSC(79mg)を加え、室温で30分間撹拌した。そこへ2−((3R*,4S*)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル臭化水素酸塩(82mg)(製造例1)およびトリエチルアミン(111mg)を順次加え、室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(60mL)と水(30mL)を加え、有機層を水(30mLx2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(139mg)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:0.81−1.05(m,6H),1.15−1.84(m,12H),1.25(m,3H),2.01−2.36(m,8H),2.47(m,1H),2.60(br.s,1H),3.34(br.s,2H),4.02(br.s,1H),4.17(m,2H),4.26−5.21(m,3H),6.15−6.85(m,2H),6.98−7.34(m,3H).
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(139mg)の1,4−ジオキサン(6mL)溶液に、水酸化リチウム(11.5mg)の水溶液(2mL)を加え、室温で15時間撹拌した。反応液にDMSO(2mL)および酢酸(0.1mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物を含む画分を合わせ、容積が5mLになるまで減圧濃縮した。沈殿物を濾取し、水(5mL)で洗浄し、減圧乾燥した。標記化合物(97mg)を淡褐色固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CD3OD,回転異性体の混合物)δ:0.90−1.08(m,6H),1.15−1.34(m,1H),1.41−1.48(m,3H),1.55−1.65(m,2H),1.72−1.95(m,3H),2.04−2.16(m,6H),2.20−2.40(m,3H),2.41−2.95(m,4H),3.42(s,0.7H),4.08(s,2.3H),4.14−5.25(m,3H),6.40−6.73(m,2H),7.06−7.35(m,3H).
Mass spectrum(ESI)m/z:550(M+H)+
2−((3R*,4S*)−1−(5−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸の合成
5−クロロ−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(269mg)(実施例1−(1b))および1,4−ジオキサン(10mL)の混合物に水(1mL)、炭酸ナトリウム(0.18g)、3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸(CAS No.144432−85−9)(0.14g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.065g)を加え、混合物を窒素雰囲気下、90℃で24時間加熱攪拌した。反応液を酢酸エチル(100mL)と水(50mL)で希釈し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.35g)を白色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.46(br.s,3H),2.25(s,6H),4.20(s,3H),4.49(br.s,2H),5.60(br.s,1H),6.98(br.s,1H),7.12(br.s,1H),7.25(br.s,3H),7.52(br.s,1H),7.86(br.s,1H).
Mass spectrum(ESI)m/z:453(M+H)+
5−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(353mg)および1,4−ジオキサン(9mL)の混合物に水(1mL)および4N水酸化リチウム水溶液(0.39mL)を加え、室温で20時間攪拌した。減圧濃縮し、残渣に水(3mL)および酢酸(0.2mL)を加え、超音波処理した。沈殿物を濾取し、水(1mL)で洗浄し、減圧で乾燥し、標記化合物(233mg)を淡黄色固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CD3OD,回転異性体の混合物)δ:2.12(s,1.5H),2.28(br.s,4.5H),3.54(s,0.8H),4.19(s,2.2H),5.60(s,0.7H),6.80−7.45(m,5.3H),7.54(br.s,0.7H),7.87(br.s,0.7H),8.16(br.s,0.3H),8.33(br.s,0.3H).
Mass spectrum(ESI)m/z:425(M+H)+
5−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(100mg)およびDMF(3mL)の混合物にHOBT(54mg)およびWSC(68mg)を加え室温で30分間撹拌した。そこへ2−((3R*,4S*)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル塩酸塩(60mg)(製造例2)およびトリエチルアミン(95mg)を順次加え、室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(110mg)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.21−1.83(m,2H),1.27(m,3H),1.95−2.26(m,7H),2.35−2.73(m,4H),2.77−3.13(m,1H),3.22−4.10(m,6H),4.02−5.08(m,4H),5.58(m,0.45H),6.51(m,0.55H),6.78−7.30(m,5H),7.52(br.s,0.45H),7.85(br.s,0.45H),8.00(br.s,0.55H),8.17(d,J=6Hz,0.55H).
Mass spectrum(ESI)m/z:608(M+H)+
2−((3R*,4S*)−1−(5−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−((2,6−ジメチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(105mg)および1,4−ジオキサン(6mL)の混合物に水(1.5mL)および4N水酸化リチウム水溶液(0.086mL)を加え、室温で20時間攪拌した。反応液に1N塩酸(0.34mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物(81mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.21−1.79(m,2H),1.95−2.26(m,7H),2.35−2.74(m,4H),2.75−3.11(m,1H),3.22−3.55(m,4.8H),4.03(m,0.2H),4.09(s,1.2H),4.23(m,0.2H),4.62(m,0.8H),4.84−5.07(m,0.4H),5.57(m,0.4H),6.52(m,0.6H),6.80(m,0.4H),6.98−7.16(m,3H),7.22−7.33(m,2H),7.52(br.s,0.4H),7.85(br.s,0.6H),8.00(br.s,0.4H),8.17(d,J=7Hz,0.6H).
Mass spectrum(ESI)m/z:580(M+H)+
2−((3R*,4S*)−3−フルオロ−1−(7−((2−メトキシ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)酢酸の合成
5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(CAS No.1232224−62−2)(8g)および2−メトキシ−6−メチルアニリン(CAS No.50868−73−0)(4.64g)のNMP(6mL)溶液を150℃で4時間撹拌した。反応液に酢酸エチルとDMSOおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮して、標記化合物の粗生成物(10.98g)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.46(t,J=7Hz,3H),2.27(s,3H),3.78(s,3H),4.50(q,J=7Hz,2H),5.66(s,1H),6.88(d,J=8Hz,1H),6.95(d,J=8Hz,1H),6.99(s,1H),7.31(t,J=8Hz,1H),7.80(s,1H).
Mass spectrum(ESI)m/z:361(M+H)+
5−クロロ−7−((2−メトキシ−6−メチルフェニル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステルの粗生成物(10.98g)のDMF(100mL)溶液に炭酸カリウム(12.62g)とヨウ化メチル(5.71mL)を加え、50℃で4時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、分液した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(7.14g)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,45℃,回転異性体の混合物)δ:1.39(t,J=7Hz,3H),2.21(s,3H),3.75(s,3H),3.88(br.s,3H),4.39(q,J=7Hz,2H),5.56(br.s,1H),6.83(s,1H),6.84(d,J=7Hz,1H),6.92(d,J=7Hz,1H),7.27(t,J=7Hz,1H).
5−クロロ−7−((2−メトキシ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(500mg)、3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸(282mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(77mg)、炭酸ナトリウム(353mg)、水(1.6mL)および1,4−ジオキサン(16mL)の混合物を窒素雰囲気下、100℃で3時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと飽和食塩水を加え、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(668mg)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,45℃,回転異性体の混合物)δ:1.40(t,J=7Hz,3H),2.23(s,3H),3.75(s,3H),3.94(s,3H),4.41(q,J=7Hz,2H),5.88(br.s,1H),6.88(d,J=8Hz,1H),6.95(d,J=7Hz,1H),6.97(s,1H),7.30(t,J=8Hz,1H),7.49(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:471(M+H)+
7−((2−メトキシ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(668mg)の1,4−ジオキサン(5mL)溶液に4N水酸化リチウム水溶液(1mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に2N塩酸(2mL)を加え、析出した固体を濾取して、標記化合物(574mg)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,45℃,回転異性体の混合物)δ:2.24(s,3H),3.68(s,6H),6.31(br.s,1H),6.80(d,J=8Hz,1H),6.94(d,J=8Hz,1H),6.99(s,1H),7.31(t,J=7Hz,1H),7.67(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:443(M+H)+
7−((2−メトキシ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(30mg)、2−((3R*,4S*)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル臭化水素酸塩(27mg)(製造例1)およびHATU(60mg)のジクロロメタン(1mL)溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮して、2−((3R*,4S*)−3−フルオロ−1−(7−((2−メトキシ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステルの粗生成物を得た。これに1,4−ジオキサン(1mL)および4N水酸化リチウム水溶液(0.2mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に2N塩酸(0.4mL)を加え、逆相系高性能液体クロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物(28.1mg)を得た。
1H−NMR(600MHz,Pyridine−d5,15℃,回転異性体の混合物)δ:1.50−1.81(m,2H),2.23−2.37(m,3H),2.39−2.59(m,2H),2.63−2.69(m,1H),2.74−3.03(m,2H),3.37(br.s,3H),3.48(br.s,3H),4.54−4.70(m,1H),4.90−5.12(m,1H),5.17−5.38(m,1H),6.72−6.99(m,4H),7.43−7.57(m,1H),8.12(br.s,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:586(M+H)+
2−((3R*,4S*)−3−メトキシ−1−(7−((2−メトキシ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)酢酸の合成
7−((2−メトキシ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(88mg)(実施例5−(5d))のDMF(5mL)溶液にHOBT(46mg)、WSC(58mg)、2−((3R*,4S*)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル塩酸塩(62mg)(製造例2)およびトリエチルアミン(81mg)を順次加え、室温で3時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(50mL)と水(20mL)を加え、有機層を水(20mLx2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(111mg)を白色固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.27(m,3H),1.28−1.75(m,2H),2.15−2.30(m,1H),2.15−2.34(m,3H), 2.40−2.55(m,1H),2.60−3.15(m,4H),3.35−3.44(m,3H),3.52−3.80(m,6H), 4.11−4.20(m,2H),4.20−4.96(m,2H),6.22(br.s,1H),6.68−6.97(m,3H),7.16−7.34(m,1H),7.55−7.77(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:626(M+H)+
2−((3R*,4S*)−3−メトキシ−1−(7−((2−メトキシ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(111mg)、1,4−ジオキサン(5mL)および水(1mL)の混合物に4N水酸化リチウム水溶液(0.089mL)を加え室温で22時間攪拌した。DMSO(1mL)および酢酸(0.2mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物の入った画分を合わせた。容積が約3mLになるまで減圧濃縮し、沈殿物を濾取し、水(2mL)で洗浄し、減圧乾燥し、標記化合物(76mg)を白色固体として得た。
1H−NMR(600MHz,CDCl3,42℃,回転異性体の混合物)δ:1.33−1.77(m,2H),2.10−2.16(m,1H),2.23−2.25(m,3H),2.32−2.39(m,1H),2.49−3.15(m,4H),3.41−3.45(m,3H),3.53−3.78(m,6H),4.22−4.93(m,2H),6.02−6.38(m,1H),6.73−6.96(m,3H),7.21−7.24(m,1H),7.56−7.73(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:598(M+H)+.
[α]D 20:−109.0°(100mg,DMSO,5mL,100mm).
(R)−3−(7−((2−フルオロ−6−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)−N−メチル−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキサミド)ブタン酸の合成
窒素雰囲気下、5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(CAS No.1232224−62−2)(3.63g)および2−フルオロ−6−メトキシアニリン(CAS No.446−61−7)(1.97g)のNMP(2.69mL)溶液を140℃で4時間撹拌した。反応液を室温に戻した後、DMF(15mL)、炭酸カリウム(7.72g)およびヨウ化メチル(2.62mL)を加え、室温にて3日間攪拌した。反応液に酢酸エチル(200mL)および水(100mL)を加え、有機層を水(50mLx2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(3.33g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.33(t,J=7Hz,3H),3.70(br.s,3H),3.75(s,3H),4.32(q,J=7Hz,2H),5.98(br.s,1H),6.75−6.86(m,3H),7.29−7.35(m,1H).
5−クロロ−7−((2−フルオロ−6−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(3.33g)、3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸(1.857g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.508g)、炭酸カリウム(2.431g)、水(5mL)および1,4−ジオキサン(50mL)の混合物を窒素雰囲気下、90℃で14時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチル(400mL)および水(200mL)を加えた。水層を酢酸エチル(200mL)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(3.836g)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.35(t,J=7Hz,3H),3.75(s,3H),3.76(s,3H),4.33(q,J=7Hz,2H),6.31(br.s,1H),6.77−6.83(m,2H),6.98(s,1H),7.30−7.33(m,1H),7.66(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:475(M+H)+
7−((2−フルオロ−6−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(399mg)の1,4−ジオキサン(5mL)溶液に4N水酸化リチウム水溶液(1mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に2N塩酸(2mL)を加え、濃縮した。残渣に水を加え析出した固体を濾取して、標記化合物(338mg)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:3.64(s,3H),3.72(s,3H),6.56(s,1H),6.77(d,J=8Hz,1H),6.83(t,J=8Hz,1H),7.04(s,1H),7.34−7.39(m,1H),7.74(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:447(M+H)+
7−((2−フルオロ−6−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(700mg)、(R)−3−(メチルアミノ)ブタン酸メチルエステル塩酸塩(263mg)(製造例3)、WSC(451mg)、およびHOBT(360mg)のDMF(10mL)溶液にトリエチルアミン(0.66mL)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(554mg)を得た。このものを、CHIRAL PAK OD−Hカラムを用い、下記条件にてさらに精製し、標記化合物(0.465g)を得た。
HPLC条件
カラム:CHIRAL PAK OD−H(Lot:ODH−0CJ−EL007),25mm×300mm;
移動相;ヘキサン:エタノール=65:35;
溶出速度:20mL/min;
濃度:100mg/mL;
注入量:0.30mL;
HPLC保持時間:11.5min.
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.10(d,J=7Hz,1.5H),1.22(d,J=7Hz,1.5H),2.30(dd,J=15,7Hz,0.5H),2.48(dd,J=15,7Hz,0.5H),2.50(dd,J=15,7Hz,0.5H),2.60(dd,J=15,7Hz,0.5H),2.68(s,1.5H),2.89(s,1.5H),3.56−3.70(m,9H),4.83(m,0.5H),5.04(m,0.5H),6.37(s,0.5H),6.48(s,0.5H),6.70(dd,J=9,4Hz,1H),6.77(q,J=9Hz,1H),6.86(s,0.5H),6.95(s,0.5H),7.22−7.28(m,1H),7.67−7.75(m,2H).
(R)−3−(7−((2−フルオロ−6−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)−N−メチル−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキサミド)ブタン酸メチルエステル(465mg)を1,4−ジオキサン(7mL)に溶解し、4N水酸化リチウム水溶液(0.3mL)と水(0.75mL)を加え、室温で終夜撹拌した。さらに1N水酸化リチウム水溶液(0.05mL)を加え、室温で終夜撹拌した後、反応液に1N塩酸(2mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥し、減圧濃縮し、残渣を逆相系高性能液体クロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物(402mg)を得た。
1H−NMR(500MHz,CD3OD)δ:1.06(d,J=7Hz,1.5H),1.20(d,J=7Hz,1.5H),2.29(dd,J=16,6Hz,0.5H),2.47(dd,J=16,6Hz,0.5H),2.50(dd,J=16,6Hz,0.5H),2.57(dd,J=16,6Hz,0.5H),2.64(s,1.5H),2.87(s,1.5H),3.58(s,1.5H),3.60(s,1.5H),3.62(s,1.5H),3.68(s,1.5H),4.62(m,0.5H),4.98(m,0.5H),6.75−6.94(m,4H),7.31(m,1H),8.00(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:546(M+H)+
2−((1α,5α,6α)−3−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−(イソブチル((R)−3−メチルブタン−2−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸の合成
(R)−(−)−3−メチル−2−ブチルアミン(CAS No.34701−33−2)(4.79g)、THF(150mL)、ベンズアルデヒド(5mL)、酢酸(5mL)の混合物を室温で30分間撹拌した。そこへナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(15g)を加え、室温で14時間40分間撹拌した。反応液に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、室温で30分間撹拌した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(8.76g)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:0.82(d,J=7Hz,3H),0.83(d,J=7Hz,3H),0.89(d,J=6Hz,3H),1.60−1.75(m,2H),2.30−2.42(m,1H),3.64(br.d,J=14Hz,1H),3.73(br.d,J=14Hz,1H),7.15−7.36(m,5H).
(R)−N−ベンジル−3−メチルブタン−2−アミン(8.64g)、ジクロロメタン(200mL)、トリエチルアミン(13mL)の混合物に0℃でイソ酪酸クロリド(6mL)を加え、35分間撹拌した。反応液に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(11.202g)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6,回転異性体の混合物)δ:0.70−1.10(m,15H),1.73−1.85(m,1H),2.96−3.08(m,0.5H),3.60−3.72(m,0.5H),4.10−4.22(m,1H),4.45(d,J=16Hz,1H),4.58(d,J=16Hz,1H),7.11−7.39(m,5H).
THF(200mL)と水素化アルミニウムリチウム(3.5g)の混合物に0℃で(R)−N−ベンジル−N−(3−メチルブタン−2−イル)イソブチルアミド(11.2g)を加え、90℃で1時間15分間撹拌した。反応液を室温に戻した後、反応液に水(3.5mL)、2N水酸化ナトリウム水溶液(3.5mL)、水(10.5mL)、無水硫酸ナトリウムを順次加え、1時間55分間撹拌した。不溶物を濾去し、酢酸エチルで洗浄した後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(10.872g)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:0.72−0.98(m,15H),1.53−1.72(m,2H),1.95−2.02(m,1H),2.11−2.23(m,2H),3.21(d,J=14Hz,1H),3.70(d,J=14Hz,1H),7.15−7.38(m,5H).
(R)−N−ベンジル−N−イソブチル−3−メチルブタン−2−アミン(2g)とメタノール(35mL)の混合物に10%パラジウム−炭素粉末(51%含水)(50mg)を加え、水素雰囲気下、室温で2時間30分間撹拌した。不溶物を濾去し、メタノールと酢酸エチルで洗浄した。濾液に4N塩化水素酢酸エチル溶液(10mL)を加え、混合物を減圧濃縮した。残渣に50%ジエチルエーテル−ヘプタン(100mL)を加え、超音波処理後、減圧濃縮した。この操作を4回繰り返した。得られた固体を減圧乾燥し、標記化合物(1.323g)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:0.90(d,J=7Hz,3H),0.92(d,J=7Hz,3H),0.96(d,J=7Hz,3H),0.97(d,J=7Hz,3H),1.14(d,J=7Hz,3H),1.95−2.20(m,2H),2.65−2.80(m,2H),3.00−3.09(m,1H),8.28(br.s,1H),8.65(br.s,1H).
5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(CAS No.1232224−62−2)(4.5g)、(R)−N−イソブチル−3−メチルブタン−2−アミン塩酸塩(3.588g)、THF(70mL)の混合物にトリエチルアミン(10mL)を加え、還流下31時間40分間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(5.05g)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:0.77(d,J=6Hz,3H),0.78(d,J=7Hz,3H),0.87(d,J=6Hz,3H),0.89(d,J=6Hz,3H),1.34(td,J=7,1Hz,3H),1.39(d,J=7Hz,3H),1.74−2.00(m,2H),2.95−3.08(m,1H),3.67−3.77(m,1H),4.30−4.40(m,1H),4.36(q,J=7Hz,2H),6.66(s,1H),6.89(s,1H).
(R)−5−クロロ−7−(イソブチル(3−メチルブタン−2−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(1.9g)、エタノール(25mL)の混合物に5N水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、室温で20分間撹拌した。反応液に5N塩酸(5mL)と水を加え、超音波処理した。生じた固体を濾取し、水で洗浄後、減圧乾燥して標記化合物(1.624g)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:0.75(d,J=7Hz,3H),0.77(d,J=7Hz,3H),0.86(d,J=7Hz,3H),0.88(d,J=7Hz,3H),1.39(d,J=6Hz,3H),1.75−1.99(m,2H),2.95−3.05(dd,J=15,10Hz,1H),3.67−3.78(m,1H),4.30−4.43(m,1H),6.62(s,1H),6.84(s,1H),13.32(br.s,1H).
(R)−5−クロロ−7−(イソブチル(3−メチルブタン−2−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(1.620g)、2−((1α,5α,6α)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸メチルエステル塩酸塩(1g)(製造例4)、WSC(1.4g)、HOBT(1g)およびDMF(25mL)の混合物にトリエチルアミン(3mL)を加え、室温で24時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(1.844g)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6,回転異性体の混合物)δ:0.65−0.94(m,13H),1.41(d,J=7Hz,3H),1.48−1.62(m,2H),1.80−2.00(m,2H),2.22−2.45(m,2H),2.93−3.05(m,1H),3.46−3.56(m,1H),3.58(s,3H),3.65−3.78(m,1H),3.82−3.93(m,2H),4.17−4.25(m,1H),4.40−4.55(m,1H),6.58(s,0.5H),6.59(s,0.5H),6.73(s,0.5H),6.74(s,0.5H).
2−((1α,5α,6α)−3−(5−クロロ−7−(イソブチル((R)−3−メチルブタン−2−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸メチルエステル(40mg)、4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(CAS No.864759−63−7)(25mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(10mg)、および炭酸カリウム(25mg)の混合物に1,4−ジオキサン(2mL)と純水(200μL)を加え、80℃で2時間撹拌した。反応液を直接減圧濃縮して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、2−((1α,5α,6α)−3−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−(イソブチル((R)−3−メチルブタン−2−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸メチルエステルを得た。これをエタノール(1.5mL)に溶解させた後、5N水酸化ナトリウム水溶液(100μL)を加え、室温で2時間撹拌した。その後5N塩酸(100μL)で中和し、減圧濃縮した。残渣を逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物32mgを得た。
1H−NMR(400MHz,CD3OD,回転異性体の混合物)δ:0.80(d,J=7Hz,3H),0.83−0.91(m,4H),0.94(d,J=7Hz,1.5H),0.95(d,J=7Hz,1.5H),0.98(d,J=7Hz,1.5H),1.00(d,J=7Hz,1.5H),1.53(d,J=7Hz,3H),1.56−1.61(m,1H),1.62−1.67(m,1H),1.95−2.07(m,2H),2.22−2.41(m,2H),3.05(dd,J=14,10Hz,1H),3.65(dt,J=12,5Hz,1H),3.90(dd,J=14,4Hz,1H),4.01(ddd,J=11,4,1Hz,1H),4.08(dd,J=12,5Hz,1H),4.43(dd,J=12,7Hz,1H),4.58(dt,J=10,7Hz,1H),6.87(s,1H),6.91(s,1H),7.89(d,J=8Hz,2H).
(R)−3−(7−(イソブチル((R)−3−メチルブタン−2−イル)アミノ)−N−メチル−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキサミド)ブタン酸の合成
(R)−5−クロロ−7−(イソブチル(3−メチルブタン−2−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(890mg)(実施例8−(8e))、3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸(520mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(250mg)、2M炭酸ナトリウム水溶液(2.5mL)、エタノール(1mL)およびトルエン(9mL)の混合物を窒素雰囲気下、100℃で19時間35分間撹拌した。反応液を直接シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(955mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:0.78(d,J=7Hz,3H),0.81(d,J=7Hz,3H),0.89(d,J=6Hz,3H),0.90(d,J=7Hz,3H),1.35(t,J=7Hz,3H),1.43(d,J=6Hz,3H),1.75−1.86(m,1H),1.92−2.05(m,1H),3.05(dd,J=15,10Hz,1H),3.96(dd,J=15,5Hz,1H),4.33(dd,J=10,6Hz,1H),4.37(q,J=7Hz,2H),6.98(s,1H),7.14(s,1H),8.19(dd,J=10,7Hz,2H).
(R)−7−(イソブチル(3−メチルブタン−2−イル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(950mg)の1,4−ジオキサン(18mL)溶液に1N水酸化リチウム水溶液(6mL)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応液に1N塩酸(6mL)を加え、酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。標記化合物の粗生成物(863mg)を黄色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:0.78(d,J=6Hz,3H),0.79(d,J=6Hz,3H),0.88(d,J=6Hz,3H),0.90(d,J=6Hz,3H),1.43(d,J=6Hz,3H),1.74−1.87(m,1H),1.92−2.05(m,1H),3.04(dd,J=14,10Hz,1H),3.98(dd,J=14,4Hz,1H),4.36(dd,J=10,6Hz,1H),6.93(s,1H),7.12(s,1H),8.19(dd,J=10,7Hz,2H),13.27(br.s,1H).
(R)−7−(イソブチル(3−メチルブタン−2−イル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(19.6mg)、(R)−3−(メチルアミノ)ブタン酸メチルエステル塩酸塩(10mg)(製造例3)、WSC(10mg)、およびHOBT(10mg)のDMF(0.5mL)溶液にトリエチルアミン(0.07mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物の粗精製物(21.1mg)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:0.75(m,3H),0.88(m,6H),0.98(m,3H),1.36(m,3H),1.44(d,J=7Hz,3H),1.92(m,1H),1.98(m,1H),2.41−2.77(m,2H),2.92−3.69(m,8H),4.50(m,1H),5.01−5.21(m,1H),6.35(m,1H),6.87−6.92(m,1H),7.66(m,2H).
(R)−3−(7−(イソブチル((R)−3−メチルブタン−2−イル)アミノ)−N−メチル−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキサミド)ブタン酸メチルエステル(21mg)をエタノール(2mL)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.5mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に2N塩酸を加え、逆相系高性能液体クロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物(11mg)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:0.73(m,3H),0.82−0.89(m,6H),0.96(d,J=6Hz,3H),1.34−1.46(m,3H),1.44(d,J=7Hz,3H),1.92(m,1H),1.98(m,1H),2.41−2.77(m,2H),2.93(m,1H),3.03(s,1.7H),3.28(s,1.3H),3.61(m,1H),4.40−5.25(m,2H),6.30−6.36(m,1H),6.77−6.93(m,1H),7.61(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:534(M+H)+
2−((3R,4S)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−フルオロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸の合成
5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(CAS No.1232224−62−2)(5g)および2−フルオロ−6−メチルアニリン(CAS No.443−89−0)(2.41g)のNMP(3mL)溶液を120℃で4時間撹拌した。別途に5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.50g)および2−フルオロ−6−メチルアニリン(0.27g)とNMP(0.20mL)を120℃で4時間撹拌した反応液と合わせて酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、濾液を減圧濃縮して残渣にジクロロメタンを加えて不溶の固体を濾取し、標記化合物(2.88g)を淡黄色固体として得た。濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(2.28g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.46(t,J=7Hz,3H),2.34(s,3H),4.50(q,J=7Hz,2H),5.75(s,1H),7.02(s,1H),7.12(t,J=8Hz,1H),7.18(br.d,J=8Hz,1H),7.35(td,J=8,6Hz,1H),7.82(br.s,1H).
5−クロロ−7−((2−フルオロ−6−メチルフェニル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(5.16g)のDMF(80mL)溶液に炭酸セシウム(7.23g)とヨウ化メチル(4.61mL)を加え、50℃で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈して水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(4.64g)を淡黄色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.37(t,J=7Hz,3H),2.26(s,3H),3.83(br.s,3H),4.36(q,J=7Hz,2H),5.79(br.s,1H),6.88(s,1H),7.04(t,J=9Hz,1H),7.13(d,J=8Hz,1H),7.30(td,J=9,6Hz,1H).
窒素雰囲気下、5−クロロ−7−((2−フルオロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.73g)および1,4−ジオキサン(16mL)の混合物に水(2mL)、炭酸ナトリウム(0.53g)、4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(0.44g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.12g)を加え、100℃で3時間撹拌した。室温に戻した後、反応液に酢酸エチル(200mL)および水(50mL)を加え、有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.96g)を淡黄色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.39(t,J=7Hz,3H),2.28(s,3H),3.88(s,3H),4.38(q,J=7Hz,2H),6.14(s,1H),7.03(s,1H),7.04(dd,J=9,8Hz,1H),7.15(d,J=8Hz,1H),7.32(td,J=8,6Hz,1H),7.57(d,J=8Hz,2H).
5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−フルオロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(2.35g)および1,4−ジオキサン(100mL)の混合物に水(10mL)および4N水酸化リチウム水溶液(2.47mL)を加え、室温で17時間撹拌した。5N塩酸(2mL)を加え、減圧下、容積が約15mLになるまで濃縮した。超音波処理し、混合物を室温で30分間撹拌した後、固体を濾取し、水(5mL)で洗浄し、減圧下で乾燥して、標記化合物(2.24g)を淡黄色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:2.30(s,3H),3.71(s,3H),6.47(s,1H),7.03(t,J=9Hz,1H),7.08(s,1H),7.13−7.18(m,1H),7.34(td,J=8,5Hz,1H),7.69(d,J=7Hz,2H).
5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−フルオロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(112mg)のDMF(6mL)溶液にHOBT(57mg)、WSC(72mg)、2−((3R*,4S*)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル塩酸塩(77mg)(製造例2)、およびトリエチルアミン(101mg)を順次加え、室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(50mL)と水(20mL)を加え、有機層を水(20mLx2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(137mg)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.26(m,3H),1.40−1.74(m,2H),2.12−2.55(m,5H),2.60−3.11(m,4H),3.38−3.75(m,6H),4.14(m,2H),4.10−4.46(m,1H),4.54−4.95(m,1H),6.29−6.53(m,1H),6.90−7.28(m,4H),7.61−7.70(m,2H).
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−フルオロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(137mg)の1,4−ジオキサン(6mL)溶液に、水酸化リチウム(10.4mg)の水溶液(1.5mL)を加え、室温で20時間撹拌した。反応液にDMSO(2mL)および酢酸(0.1mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を逆相シリカゲルクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物(92mg)を白色固体として得た。
1H−NMR(600MHz,CDCl3,30℃,回転異性体の混合物)δ:1.25−1.76(m,2H),2.01−2.41(m,4H),2.47−3.14(m,4H),3.38−3.75(m,7H),4.13−4.46(m,1H),4.54−4.98(m,1H),6.29−6.57(m,1H),6.84−7.30(m,4H),7.56−7.79(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:602(M+H)+.
窒素雰囲気下(S)−2−(ブテン−3−エン−1−イル(1−フェニルエチル)アミノ)酢酸エチルエステル(CAS No.186586−65−2)(60.29g)のTHF(750mL)溶液を−75℃に冷却し、カニューレを用いてこの溶液にエタノール・ドライアイスで冷却したリチウムジイソプロピルアミドのn−ヘキサン・THF溶液(1.13M,245mL)を加えた。−20℃まで昇温して15分間攪拌した後、再びエタノール・ドライアイスを冷媒とした冷却槽を用いて反応液を冷却し、−72℃以下で臭化亜鉛(156g)のジエチルエーテル(800mL)溶液を加えた。冷却槽を外して反応液を室温に戻し、1時間攪拌した。食塩を含む氷水を冷媒とした冷却槽を用いて反応液を0℃以下に冷却し、シアン化銅(I)(41.3g)、塩化リチウム(39.1g)およびTHF(750mL)の混合物を加えた。続いて、(4−メチルフェニル)スルホニルシアニド(CAS No.19158−51−1)(50.2g)のTHF(200mL)溶液を加え、室温で14時間攪拌した。攪拌しながら、水(1000mL)、アンモニア水(28%、300mL)および酢酸エチル(1500mL)を加えた。懸濁液をセライト濾過し、沈殿物を除去した。濾液を分液ロートに移し、有機層と水層を分離し、有機層をアンモニア水(10%、750mL)、水(750mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(750mL)で順次洗浄した。セライトと沈殿物を酢酸エチル(500mL)で4回洗浄し、これらの洗浄液を合わせた。合わせた洗浄液を用いて、上記4つの水層(最初に分離した水層、洗浄に使用したアンモニア水、洗浄に使用した水、洗浄に使用した飽和塩化ナトリウム水溶液)を順次抽出した。有機層を全部合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(42.98g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,主な異性体)δ:1.24(t,J=7Hz,3H),1.36(d,J=7Hz,3H),1.77(m,1H),2.18(m,1H),2.27(dd,J=17,9Hz,1H),2.35(dd,J=17,7Hz,1H),2.66(m,1H),2.95(q,J=8Hz,1H),3.10(td,J=9,3Hz,1H),3.42(d,J=8Hz,1H),3.75(q,J=7Hz,1H),4.09−4.18(m,2H),7.22−7.38(m,5H).
氷冷下で窒素の雰囲気下、(2S,3S)−3−(シアノメチル)−1−((S)−1−フェニルエチル)ピロリジン−2−カルボン酸エチルエステル(44.74g)のTHF(700mL)溶液にテトラヒドロほう酸リチウム(20g)を加え、5時間加熱還流した。反応液を室温に冷却し、1N塩酸(1000mL)および酢酸エチルの混合物に注いだ。30分間攪拌した後、炭酸水素ナトリウム(約100g)を加え、酢酸エチルで3回、ジクロロメタンで2回抽出した。有機層を合わせ、乾燥し、乾燥剤を濾去した後、濾液を減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(28.98g)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,主な異性体)δ:1.47(d,J=7Hz,3H),1.59(qd,J=12,7Hz,1H),1.93(dt,J=12,6Hz,1H),2.32−2.40(m,1H),2.46−2.63(m,3H),3.01(dd,J=9,8Hz,1H),3.08−3.10(m,1H),3.27(d,J=11Hz,1H),3.55(dd,J=12,2Hz,1H),3.65(dd,J=12,4Hz,1H),3.87(q,J=7Hz,1H),7.26−7.36(m,5H).
窒素雰囲気下2−((2S,3S)−2−ヒドロキシメチル−1−((S)−1−フェニルエチル)ピロリジン−3−イル)アセトニトリル(52.44g)のTHF(2000mL)溶液を−74℃以下に冷却し、攪拌しながらトリフルオロ酢酸無水物(36.4mL)を内温が−73℃を超えないように滴下して加えた。更に3時間攪拌した後、トリエチルアミン(120mL)を滴下して加えた。15分間攪拌した後、内温を室温に戻し、15時間加熱還流した。溶液を減圧除去し、残渣に酢酸エチル(5000mL)と2N水酸化ナトリウム水溶液(500mL)を加え、分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(51.25g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,主な異性体)δ:1.37(d,J=7Hz,3H),1.47−1.76(m,3H),1.95(td,J=12,3Hz,1H),2.15(dd,J=12,1Hz,1H),2.33(dd,J=17,8Hz,1H),2.46(dd,J=17,7Hz,1H),2.82−2.86(m,2H),3.09−3.14(m,1H),3.56(q,J=7Hz,1H),3.74(d,J=10Hz,1H),7.24−7.35(m,5H).
水冷下で窒素雰囲気下、2−((3R,4S)−3−ヒドロキシ−1−((S)−1−フェニルエチル)ピペリジン−4−イル)アセトニトリル(51.01g)とTHF(750mL)の混合物に、攪拌しながら水素化ナトリウム(60%、9.19g)を15分かけて少しずつ加えた。更に10分間攪拌した後、硫酸ジメチル(22.94mL)を滴下して加えた。5時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)、アンモニア水(28%、50mL)および酢酸エチル(1000mL)を順次加え、30分間攪拌した。1N水酸化ナトリウム水溶液(500mL)を加え、分液した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(250mL)で洗浄し、合わせた水層を酢酸エチル(500mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(47.9g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,主な異性体)δ:1.38(d,J=7Hz,3H),1.53−1.59(m,1H),1.63−1.72(m,1H),1.85−1.94(m,1H),2.02−2.15(m,2H),2.30(dd,J=17,7Hz,1H),2.49(dd,J=17,8Hz,1H),2.74(br.d,J=11Hz,1H),3.04(br.d,J=11Hz,1H),3.30(s,3H),3.38(br.s,1H),3.55(q,J=7Hz,1H),7.23−7.33(m,5H).
窒素雰囲気下、メタノール(1500mL)に塩化チオニル(352mL)を氷冷下滴下して加えた後、2−((3R,4S)−3−メトキシ−1−((S)−1−フェニルエチル)ピペリジン−4−イル)アセトニトリル(49.8g)のメタノール(50mL)溶液を加えた。混合物を20時間加熱還流した後、氷冷し、更に塩化チオニル(352mL)を滴下して加え、22時間加熱還流した。反応液を再度氷冷し、更に塩化チオニル(50mL)を滴下して加え、62時間加熱還流した。反応液を室温に戻した後、減圧濃縮した。残渣を水(250mL)および酢酸エチル(250mL)に溶解し、アンモニア水(28%、50mL)を加えた後、pH11になるまで2N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。分液し、水層を酢酸エチル(500mL)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮し、残渣Aを得た。
次に水層を減圧濃縮し、残渣にメタノール(1000mL)および濃硫酸(50mL)を加え、22時間加熱還流した。反応液を室温に戻し、炭酸水素ナトリウムでpHを8に調整した。溶媒を減圧除去し、残渣を酢酸エチル(1000mL)および水(250mL)に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを11に調整し、分液した。水層を酢酸エチル(500mL)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮し、残渣Bを得た。
窒素雰囲気下、メタノール(1500mL)に塩化チオニル(352mL)を氷冷下滴下して加えた後、残渣Aのメタノール(100mL)溶液を加えた。混合物を22時間加熱還流した。反応液を室温に戻し、溶媒を減圧除去し、残渣を酢酸エチル(1000mL)および水(250mL)に溶解し、アンモニア水(28%、50mL)を加え、2N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを11に調整し、分液した。水層を酢酸エチル(500mL)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮し、残渣Cを得た。
2回目の反応後処理で得た水層を減圧濃縮し、残渣にメタノール(1000mL)および濃硫酸(50mL)を加え、22時間加熱還流した。反応液を室温に戻し、炭酸水素ナトリウムでpHを8に調整した。溶媒を減圧除去し、残渣を酢酸エチル(1000mL)および水(250mL)に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを11に調整し、分液した。水層を酢酸エチル(500mL)で抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮し、残渣Dを得た。
残渣B、残渣Cおよび残渣Dを合わせ、NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、粗2−((3R,4S)−3−メトキシ−1−((S)−1−フェニルエチル)ピペリジン−4−イル)酢酸メチルエステル(52.35g)を得た。
粗2−((3R,4S)−3−メトキシ−1−((S)−1−フェニルエチル)ピペリジン−4−イル)酢酸メチルエステル(52.35g)と別途同様の方法で得た粗2−((3R,4S)−3−メトキシ−1−((S)−1−フェニルエチル)ピペリジン−4−イル)酢酸メチルエステル(1.45g)を合わせた酢酸エチル(400mL)溶液に、攪拌しながら4N塩化水素酢酸エチル溶液(100mL)を加えた。室温で一晩攪拌した後、沈殿物を濾取し、酢酸エチル(100mL)で洗浄し、減圧乾燥した。得られた固体に、攪拌しながら水(250mL)、酢酸エチル(250mL)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(250mL)を順次加えた。さらに酢酸エチル(750mL)を加えた後、炭酸カリウムを用いてpHを12に調整し、分液した。水層を酢酸エチル(250mL)で洗浄し、この洗浄液と分液した有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣(46.3g)を酢酸エチル(400mL)に溶解し、攪拌しながら4N塩化水素酢酸エチル溶液(80mL)を加えた。室温で一晩攪拌した後、沈殿物を濾取し、酢酸エチル(40mL)で洗浄し、減圧乾燥して得られた固体に、水(250mL)および酢酸エチル(250mL)を順次加え、攪拌しながら炭酸水素ナトリウムを加えた。水(750mL)および酢酸エチル(750mL)を加え、分液した。水層に5N水酸化ナトリウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(1000mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮し、45.2gの残渣を得た。これを、別途同様の操作で得た16.2gの残渣と合わせ、酢酸エチル(500mL)に溶解し、攪拌しながら4N塩化水素酢酸エチル溶液(100mL)を加えた。室温で一晩攪拌した後、沈殿物を濾取し、酢酸エチル(60mL)で2回洗浄し、減圧乾燥した。得られた固体に水(800mL)および酢酸エチル(800mL)を順次加え、攪拌しながら炭酸水素ナトリウムを加え、分液した。水層に5N水酸化ナトリウム水溶液(50mL)を加え、酢酸エチル(800mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮し、標記化合物(60.7g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.38(d,J=7Hz,3H),1.45−1.54(m,1H),1.57−1.67(m,1H),2.03−2.21(m,3H),2.24(dd,J=16,7Hz,1H),2.50(dd,J=16,7Hz,1H),2.64(br.s,1H),2.85(br.s,1H),3.27(s,3H),3.29−3.32(m,1H),3.52(q,J=7Hz,1H),3.65(s、3H),7.23−7.33(m,5H).
2−((3R,4S)−3−メトキシ−1−((S)−1−フェニルエチル)ピペリジン−4−イル)酢酸メチルエステル(4.37g)のメタノール(50mL)溶液および塩化水素のメタノール溶液(5−10%、30mL)の混合物にパラジウム−活性炭素(Pd10%)(0.639g)を加え、水素雰囲気下、室温で16時間攪拌した。さらに、パラジウム−活性炭素(Pd10%)(0.639g)を加え、水素雰囲気下、室温で24時間攪拌した。パラジウム−活性炭素(Pd10%)(0.639g)を加え、水素雰囲気下、室温で更に24時間攪拌した。混合物をセライト濾過し、セライトをメタノールで洗浄した。濾液と洗浄液を合わせ、減圧濃縮して、標記化合物(3.81g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CD3OD)δ:1.71−1.85(m,2H),2.16−2.25(m,1H),2.25(dd,J=16,7Hz,1H),2.53(dd,J=16,7Hz,1H),3.00−3.06(m,2H),3.27(m,1H),3.40(s,3H),3.59−3.63(m,2H),3.67(s,3H).
5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−フルオロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(6.03g)(実施例10−(10d))のDMF(100mL)溶液にHOBT(2.280g)およびWSC(3.23g)を加え、15分間攪拌した後、2−((3R,4S)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸メチルエステル塩酸塩(3.36g)のDMF(50mL)溶液、およびトリエチルアミン(5.64mL)を順次加え、室温で3時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(700mL)と水(500mL)を加え、有機層を少量の塩化ナトリウムを含む水(750mL)で2回洗浄した。水層と洗浄液を酢酸エチル(750mL)で順次抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(5.83g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.25−1.75(m,2H),2.05−2.95(m,9H),3.38−3.75(m,9H),4.10−4.46(m,1H),4.54−4.95(m,1H),6.37−6.50(m,1H),6.90−7.28(m,4H),7.64−7.76(m,2H).
2−((3R,4S)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−フルオロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸メチルエステル(5.73g)の1,4−ジオキサン(150mL)溶液に、水(30mL)および4N水酸化リチウム水溶液(3.49mL)を加え、室温で14時間撹拌した。反応液にDMSO(10mL)およびギ酸(3mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を逆相シリカゲルクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物(5.124g)を固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CD3OD,回転異性体の混合物)δ:1.24−1.60(m,2H),2.00−2.47(m,4H),2.48−3.12(m,4H),3.31−3.64(m,7H),4.00−4.34(m,1H),4.34−4.65(m,1H),6.84−6.87(m,1H),6.90−7.35(m,4H),7.98−8.01(m,2H).
[α]D 20:−109.9°(100mg,DMSO,5mL,100mm).
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸の合成
5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(CAS No.1232224−62−2)(2.9g)および2−クロロ−6−メチルアニリン(CAS No.87−63−8)(1.6g)のNMP(1.1mL)溶液を140℃で4時間撹拌した。反応液を冷却した後、酢酸エチルで希釈し、沈殿物を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄した。濾液に炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(3.44g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.47(t,J=7Hz,3H),2.33(s,3H),4.51(q,J=7Hz,2H),5.65(s,1H),7.02(s,1H),7.30(dd,J=8,2Hz,1H),7.34(t,J=8Hz,1H),7.44(dd,J=8,2Hz,1H),7.98(br.s,1H).
5−クロロ−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(2.00g)のDMF(50mL)溶液に炭酸カリウム(1.14g)とヨウ化メチル(0.86mL)を加え、3日間撹拌した。反応液に酢酸エチル(300mL)および水(100mL)を加え、有機層を水(2x100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(1.89g)を淡黄色固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,55℃,回転異性体の混合物)δ:1.35(br.s,3H),2.27(s,3H),3.83(br.s,3H),4.34(br.s,2H),5.68(br.s,1H),6.85(s,1H),7.20−7.41(m,3H).
窒素雰囲気下、5−クロロ−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.94g)および1,4−ジオキサン(40mL)の混合物に水(5mL)、炭酸ナトリウム(0.63g)、4−クロロ−3−フルオロフェニルボロン酸(CAS No.137504−86−0)(0.52g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.14g)を加え、90℃で18時間撹拌した。室温に戻した後、反応液に酢酸エチル(200mL)および水(100mL)を加え、有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.99g)を淡黄色固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,55℃,回転異性体の混合物)δ:1.37(t,J=7Hz,3H),2.29(s,3H),3.88(s,3H),4.36(q,J=7Hz,2H),6.07(br.s,1H), 6.98(s,1H),7.20−7.27(m,2H),7.34(m,1H),7.43(t,J=8Hz,1H),7.62(br.d,J=6Hz,1H),7.73(br.d,J=10Hz,1H).
5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.96g)および1,4−ジオキサン(40mL)に水(5mL)および4N水酸化リチウム水溶液(1.01mL)を加え、室温で15時間攪拌した。酢酸(0.2mL)および5N塩酸(0.5mL)を加え、減圧下、容積が約5mLになるまで濃縮した。固体を濾取し、水(5mL)で洗浄し、減圧で乾燥した。標記化合物(0.83g)を白色固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,55℃,回転異性体の混合物)δ:2.28(s,3H),3.68(br.s,3H),6.45(br.s,1H),7.02(s,1H),7.23−7.34(m,3H),7.50(t,J=8Hz,1H),7.76(br.s,1H),7.85(br.s,1H).
5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(111mg)のDMF(5mL)溶液にHOBT(57mg)、WSC(72mg)、2−((3R*,4S*)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル塩酸塩(77mg)(製造例2)、およびトリエチルアミン(101mg)を順次加え、室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(50mL)と水を加え、有機層を水(25mLx2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(120mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,CD3OD,回転異性体の混合物)δ:1.24(m,3H),1.24−1.58(m,2H),2.03−2.48(m,6H),2.60−3.08(m,3H),3.30−3.34(m,3H),3.52−3.55(m,3H),3.99−4.52(m,2H),4.12(q,J=7Hz,2H),6.79−6.82(m,1H),6.96−6.98(m,1H),7.23−7.39(m,3H),7.64(t,J=8Hz,1H),8.01(d,J=8Hz,1H),8.09(d,J=8Hz,1H).
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(36mg)、水(2mL)、THF(2mL)およびメタノール(2mL)の混合物に4N水酸化リチウム水溶液(0.057mL)を加え、室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸(0.057mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を逆相系高性能液体クロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物(30mg)を白色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CD3OD,回転異性体の混合物)δ:1.20−1.58(m,2H),2.00−2.48(m,6H),2.55−3.10(m,3H),3.29−3.58(m,6H),3.99−4.54(m,2H),6.79−6.81(m,1H),6.95−6.97(m,1H),7.22−7.38(m,3H),7.63(t,J=8Hz,1H),8.01(d,J=9Hz,1H),8.09(d,J=11Hz,1H).
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸の合成
窒素雰囲気下、5−クロロ−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.94g)(実施例11−(11b))および1,4−ジオキサン(40mL)の混合物に水(5mL)、炭酸ナトリウム(0.63g)、4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(0.57g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.14g)を加え、90℃で18時間撹拌した。室温に戻した後、反応液に酢酸エチル(200mL)および水(100mL)を加え、有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.99g)を固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,55℃,回転異性体の混合物)δ:1.37(t,J=7Hz,3H),2.29(s,3H),3.89(s,3H),4.37(q,J=7Hz,2H),6.02(br.s,1H),6.99(s,1H),7.25−7.29(m,2H),7.34(m,1H),7.55(br.d,J=7Hz,2H).
5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.96g)および1,4−ジオキサン(40mL)の混合物に水(5mL)および4N水酸化リチウム水溶液(0.98mL)を加え、室温で15時間攪拌した。酢酸(0.2mL)および5N塩酸(0.5mL)を加え、減圧下、容積が約5mLになるまで濃縮した。固体を濾取し、水(5mL)で洗浄し、減圧で乾燥した。標記化合物(0.88g)を白色固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,55℃,回転異性体の混合物)δ:2.28(s,3H),3.68(br.s,3H),6.40(br.s,1H),7.03(s,1H),7.25−7.35(m,3H),7.68(br.s,2H).
5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(116mg)のDMF(5mL)溶液にHOBT(57mg)、WSC(72mg)、2−((3R*,4S*)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル塩酸塩(77mg)(製造例2)、およびトリエチルアミン(101mg)を順次加え、室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(50mL)と水(25mL)を加え、有機層を水(25mLx2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(125mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,CD3OD,回転異性体の混合物)δ:1.24(m,3H),1.24−1.58(m,2H),2.00−2.48(m,6H),2.55−3.07(m,3H),3.30−3.40(m,3H),3.52−3.56(m,3H),3.98−4.52(m,2H),4.12(q,J=7Hz,2H),6.80−83(m,1H),6.98(m,1H),7.21−7.39(m,3H),7.32(br.d,J=9Hz,2H).
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−クロロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(34mg)、水(2mL)、THF(2mL)およびメタノール(2mL)の混合物に4N水酸化リチウム水溶液(0.053mL)を加え、室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸(0.053mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を逆相系高性能液体クロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物(36mg)を得た。
1H−NMR(400MHz,CD3OD,回転異性体の混合物)δ:1.20−1.58(m,2H),2.00−2.48(m,6H),2.55−3.08(m,3H),3.29−3.58(m,6H),3.99−4.54(m,2H),6.81−6.84(m,1H),6.99−7.01(m,1H),7.25−7.39(m,3H),8.03(d,J=9Hz,2H).
2−((3R*,4S*)−1−(7−((2−クロロ−6−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸の合成
2−クロロ−6−フルオロアニリン(CAS No.363−51−9)(0.090g)およびTHF(5mL)の混合物にt−ブトキシカリウム(0.070g)を加え、室温で15分間攪拌した。5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(CAS No.1232224−62−2)(0.100g)を加え50℃で1時間加熱攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、有機層と水層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.063g)を淡黄色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.46(t,J=7Hz,3H),4.30(q,J=7Hz,2H),5.87(s,1H),7.04(s,1H),7.23−7.27(m,1H),7.40−7.43(m,2H),7.98(br.s,1H).
5−クロロ−7−((2−クロロ−6−フルオロフェニル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.063g)のDMF(2mL)溶液に炭酸カリウム(0.050g)およびヨウ化メチル(0.050mL)を加え50℃で3時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルを加え、有機層と水層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.047g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.31(t,J=7Hz,3H),3.64(br.s,3H),4.28(q,J=7Hz,2H),6.11(br.s,1H),6.87(s,1H),7.12(td,J=9,2Hz,1H),7.28(br.d,J=9Hz,1H),7.34(td,J=9,6Hz,1H).
窒素雰囲気下、5−クロロ−7−((2−クロロ−6−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.047g)および1,4−ジオキサン(2mL)の混合物に水(0.2mL)、炭酸カリウム(0.030g)、3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸(0.025g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.052g)を白色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.32(t,J=7Hz,3H),3.72(br.s,3H),4.30(q,J=7Hz,2H),6.42(br.s,1H),7.00(s,1H),7.13(td,J=9,2Hz,1H),7.28(br.d,J=9Hz,1H),7.34(td,J=9,6Hz,1H),7.70(m,2H).
7−((2−クロロ−6−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.052g)、THF(1mL)およびエタノール(1mL)の混合物に5N水酸化ナトリウム水溶液(0.10mL)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に5N塩酸、酢酸エチルおよび水を加え、有機層と水層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮し、標記化合物(0.047g)を白色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:3.66(s,3H),6.62(s,1H),7.08(s,1H),7.14(td,J=8,1Hz,1H),7.32(br.d,J=8Hz,1H),7.39(td,J=8,6Hz,1H),7.76(dd,J=9,7Hz,2H).
7−((2−クロロ−6−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(0.124g)のDMF(5mL)溶液にHOBT(0.063g)、WSC(0.079g)、2−((3R*,4S*)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル臭化水素酸塩(0.082g)(製造例1)、およびトリエチルアミン(0.111g)を順次加え、室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(60mL)と水(30mL)を加え、有機層を水(30mLx2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.125g)を白色固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.26−1.32(m,3H),1.40−1.52(m,1H),1.60−1.71(m,1H),2.08−2.23(m,1H),2.30(td,J=14,6Hz,1H),2.53(m,1H),2.65−2.90(m,2H),3.60(m,3H),4.10−4.21(m,2H),4.36−5.04(m,3H),6.54−7.09(m,3H),7.24−7.31(m,2H),7.71−7.79(m,2H).
2−((3R*,4S*)−1−(7−((2−クロロ−6−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(0.125g)の1,4−ジオキサン(6mL)溶液に、水酸化リチウム(0.0096g)の水溶液(2mL)を加え、室温で15時間撹拌した。反応液にDMSO(2mL)および酢酸(0.1mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物を含む画分を合わせ、容積が5mLになるまで減圧濃縮した。沈殿物を濾取し、水(5mL)で洗浄し、減圧乾燥し、標記化合物(0.104g)を白色固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.43−1.51(m,1H),1.62−1.73(m,1H),2.09−2.22(m,1H),2.34−2.42(m,1H),2.58−2.91(m,3H),3.60(s,1.5H),3.61(s,1.5H),4.38−5.05(m,3H),6.54(s,0.5H),6.56(s,0.5H),6.99(s,0.5H),7.02(s,0.5H),7.02−7.09(m,1H),7.25−7.30(m,2H),7.72−7.78(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:594/596(M+H)+
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−クロロフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸の合成
5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(CAS No.1232224−62−2)(1.7g)および2−クロロアニリン(CAS No.95−51−2)(0.92g)のNMP(1.3mL)溶液を120℃で1時間、130℃で2時間加熱撹拌した。反応液を冷却した後、酢酸エチルで希釈し、超音波処理した。固体を濾取し、酢酸エチルで洗浄し、減圧で乾燥し、標記化合物(1.3g)を淡黄色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.46(t,J=7Hz,3H),4.50(q,J=7Hz,2H),6.20(s,1H),7.03(s,1H),7.36(td,J=8,2Hz,1H),7.44(td,J=8,2Hz,1H),7.53(dd,J=8,2Hz,1H),7.59(dd,J=8,2Hz,1H),8.29(br.s,1H).
5−クロロ−7−((2−クロロフェニル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(1.30g)のDMF(10mL)溶液に炭酸カリウム(0.61g)とヨウ化メチル(0.46mL)を加え、50℃で3時間加熱攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(1.21g)を淡黄色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.35(t,J=7Hz,3H),3.83(s,3H),4.35(q,J=7Hz,2H),5.85(s,1H),6.89(s,1H),7.34−7.41(m,3H),7.49−7.52(m,1H).
Mass spectrum(ESI)m/z:365/367(M+H)+
5−クロロ−7−((2−クロロフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(1.2g)の1,4−ジオキサン溶液に5N水酸化ナトリウム(2.0mL)を加え、105℃で2時間加熱攪拌した。反応液を冷却し、5N塩酸で弱酸性に調節し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、濾液を減圧濃縮し、標記化合物の粗生成物(1.2g)を淡黄色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:3.64(s,3H),6.34(s,1H),6.83(s,1H),7.38−7.45(m,2H),7.51−7.57(m,2H),13.10(br.s,1H).
Mass spectrum(ESI)m/z:337/339(M+H)+
5−クロロ−7−((2−クロロフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(0.19g)および1,4−ジオキサン(10mL)の混合物に水(2mL)、炭酸ナトリウム(0.20g)、4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(0.14g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.048g)を加え、95℃で2時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(100mL)、水(50mL)および5N塩酸(50mL)を加え、有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して、反応液を減圧濃縮し、残渣を逆相シリカゲルクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物(0.188g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:3.74(s,3H),6.53(s,1H),7.08(s,1H),7.34−7.43(m,3H),7.51−7.54(m,1H),7.71(d,J=8Hz,2H).
5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−クロロフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(0.124g)のDMF(5mL)溶液にHOBT(0.063g)、WSC(0.079g)、2−((3R*,4S*)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル臭化水素酸塩(0.082g)(製造例1)、およびトリエチルアミン(0.111g)を順次加え、室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(60mL)と水(30mL)を加え、有機層を水(30mLx2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(163mg)を白色固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.26−1.32(m,3H),1.40−1.52(m,1H),1.60−1.71(m,1H),2.08−2.23(m,1H),2.26−2.35(m,1H),2.53(m,1H),2.66−2.91(m,2H),3.65(s,1.2H),3.66(s,1.8H),4.10−4.21(m,2H),4.39−5.06(m,3H),6.48(s,0.6H),6.50(s,0.4H),7.01(s,0.4H),7.03(s,0.6H),7.15−7.23(m,1H),7.26−7.32(m,2H),7.47−7.52(m,1H),7.68−7.72(m,2H).
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−クロロフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−フルオロピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(0.163g)の1,4−ジオキサン(6mL)溶液に、水酸化リチウム(0.0126g)の水溶液(2mL)を加え、室温で15時間撹拌した。反応液にDMSO(2mL)および酢酸(0.1mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記化合物を含む画分を合わせ、容積が5mLになるまで減圧濃縮した。沈殿物を濾取し、水(5mL)で洗浄し、減圧乾燥し、標記化合物(0.132g)を白色固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.44−1.54(m,1H),1.63−1.73(m,1H),2.09−2.23(m,1H),2.38(ddd,J=17,11,7Hz,1H),2.60(ddd,J=17,10,7Hz,1H),2.67−2.92(m,2H),3.65(s,1.2H),3.67(s,1.8H),4.42−5.07(m,3H),6.48(s,0.6H),6.51(s,0.4H),7.02(s,0.4H),7.04(s,0.6H),7.15−7.23(m,1H),7.26−7.32(m,2H),7.47−7.52(m,1H),7.68−7.72(m,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:592/594(M+H)+
2−((1α,5α,6α)−3−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−(イソプロピル(プロピル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸の合成
5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(CAS No.1232224−62−2)(0.78g)、トリエチルアミン(1.47mL)およびTHF(15mL)の混合物にN−イソプロピルプロピルアミン(CAS No.21968−17−2)(0.32g)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に酢酸エチル(100mL)と飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加え、有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.71g)を淡黄色液体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:0.94(t,J=7Hz,3H),1.35(d,J=7Hz,6H),1.42(t,J=7Hz,3H),1.60(m,2H),3.55(m,2H),4.43(q,J=7Hz,2H),4.95(m,1H),6.06(s,1H),6.89(s,1H).
5−クロロ−7−(イソプロピル(プロピル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.64g)、1,4−ジオキサン(9mL)、水(1mL)、炭酸ナトリウム(0.31g)、4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(0.42g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.23g)の混合物を80℃で3時間撹拌した。反応液をNHシリカゲルで濾過し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.68g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.96(t,J=7Hz,3H),1.39(d,J=7Hz,6H),1.44(t,J=7Hz,3H),1.62(m,2H),3.61(m,2H),4.45(q,J=7Hz,2H),5.01(m,1H),6.41(s,1H),7.05(s,1H),7.67(d,J=7Hz,2H).
5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−(イソプロピル(プロピル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.68g),1,4−ジオキサン(20mL)、水(4mL)および4N水酸化リチウム水溶液(1.5mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。2N塩酸(3mL)を加え、減圧濃縮し、沈殿物を濾取した。残渣を水で洗浄、減圧乾燥し、標記化合物(0.60g)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:0.86(t,J=7Hz,3H),1.30(d,J=7Hz,6H),1.48(m,2H),3.69(t,J=7Hz,2H),5.02(m,1H),6.91(s,1H),6.99(s,1H),8.17(d,J=9Hz,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:409(M+H)+
5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−(イソプロピル(プロピル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(141mg)のDMF(5mL)溶液にHOBT(0.079g)、WSC(0.099g)、2−((1α,5α,6α)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸エチルエステル塩酸塩(0.085g)(2−((1α,5α,6α)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸エチルエステル(CAS No.1251668−97−9)(国際公開第2010/116328号)を常法により塩酸塩とした)、およびトリエチルアミン(0.105g)を順次加え、室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(100mL)と水(50mL)を加え、有機層を水(50mLx2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.127g)を無色液体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3)δ:0.95(t,J=7Hz,3H),0.95−1.00(m,1H),1.26(t,J=7Hz,3H),1.35(d,J=7Hz,3H),1.36(d,J=7Hz,3H),1.50−1.53(m,1H),1.55−1.57(m,1H),1.61(m,2H),2.24(dd,J=16,8Hz,1H),2.36(dd,J=16,7Hz,1H),3.47−3.57(m,2H),3.65(dd,J=13,4Hz,1H),3.97(dd,J=12,4Hz,1H),4.14(q,J=7Hz,2H),4.19(d,J=13Hz,1H),4.36(d,J=12Hz,1H),5.11(m,1H),6.40(s,1H),7.03(s,1H),7.67(d,J=8Hz,2H).
2−((1α,5α,6α)−3−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−(イソプロピル(プロピル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸エチルエステル(0.127g)の1,4−ジオキサン(6mL)溶液に、水酸化リチウム(0.0109g)の水溶液(2mL)を加え、室温で16時間撹拌した。反応液にDMSO(1mL)および酢酸(0.06mL)を加え、減圧濃縮した。残渣を逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトニトリル−水、0.1%酢酸系)で精製し、標記物(0.111g)を黄色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:0.95(t,J=7Hz,3H),0.94−1.00(m,1H),1.34−1.37(m,6H),1.53−1.65(m,4H),2.30(dd,J=16,8Hz,1H),2.42(dd,J=16,7Hz,1H),3.50−3.53(m,2H),3.65(dd,J=13,4Hz,1H),3.97(dd,J=12,4Hz,1H),4.21(d,J=13Hz,1H),4.38(d,J=12Hz,1H),5.11(m,1H),6.39(s,1H),7.03(s,1H),7.67(d,J=8Hz,2H).
2−((1α,5α,6α)−3−(7−(イソブチル((S)−1−フェニルエチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸の合成
5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(CAS No.1232224−62−2)(5g)、THF(75mL)および(S)−(−)−α−メチルベンジルアミン(CAS No.2627−86−3)(2.50g)の混合物にトリエチルアミン(10mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(6.47g)を無色液体として得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1.35(t,J=7Hz,3H),1.66(d,J=7Hz,3H),4.39(q,J=7Hz,2H),5.03(q,J=7Hz,1H),6.25(s,1H),6.86(s,1H),7.27(t,J=7Hz,1H),7.36(t,J=7Hz,2H),7.54(d,J=7Hz,2H).
(S)−5−クロロ−7−((1−フェニルエチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(6.45g)およびエタノール(100mL)の混合物に5N水酸化ナトリウム水溶液(15mL)を加え、50℃で30分間加熱撹拌した。冷却後、5N塩酸(14mL)および水を加え、室温で撹拌した。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、減圧乾燥した。標記化合物(5.81g)を白色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1.66(d,J=7Hz,3H),5.03(quintet,J=7Hz,1H),6.23(s,1H),6.81(s,1H),7.27(t,J=8Hz,1H),7.36(t,J=8Hz,2H),7.53(d,J=8Hz,2H),8.79(d,J=7Hz,1H),13.40(br.s,1H).
(S)−5−クロロ−7−((1−フェニルエチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(1g)、DMF(20mL)、HOBT(0.7g)、WSC(1g)および2−((1α,5α,6α)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸エチルエステル塩酸塩(0.7g)の混合物にトリエチルアミン(2.5mL)を加え、室温で23時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加えた。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(1.02g)を無色液体として得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:0.72−0.79(m,1H),1.18(t,J=7Hz,3H),1.50−1.60(m,2H),1.66(d,J=7Hz,3H),2.27−2.39(m,2H),3.47−3.52(m,1H),3.84−4.09(m,5H),5.01−5.08(m,1H),6.19(s,1H),6.85(s,1H)、7.27(t,J=8Hz,1H),7.36(td,J=8,2Hz,2H),7.51(d,J=8Hz,2H),8.58(br.s,1H).
2−((1α,5α,6α)−3−(5−クロロ−7−(((S)−1−フェニルエチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸エチルエステル(1.02g)、DMF(10mL)および炭酸セシウム(2g)の混合物に1−ヨード−2−メチルプロパン(1.5mL)を加え、70℃で14時間加熱撹拌した。反応液を冷却し、酢酸エチルと水を加えた。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(0.46g)を黄色固体として得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6,回転異性体の混合物)δ:0.71(m,3H),0.73(m,1H),0.80(m,3H),1.15(m,3H),1.48−1.56(m,2H),1.73(m,3H),1.81(m,1H),2.24−2.35(m,2H),2.79−2.87(m,1H),2.95(dd,J=15,5Hz,1H),3.50(dt,12,5Hz,1H),3.84−3.94(m,2H),4.00−4.07(m,2H),4.21(dd,J=11,4Hz,1H),6.20(m,1H),6.57(s,0.5H),6.58(s,0.5H),6.84(m,1H),7.28−7.41(m,5H).
2−((1α,5α,6α)−3−(5−クロロ−7−(イソブチル((S)−1−フェニルエチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸エチルエステル(0.050g)、トルエン(0.9mL)、2N炭酸ナトリウム水溶液(0.12mL)、3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸(0.020g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.015g)の混合物を100℃で17時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物の粗精製物を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:0.78(m,3H),0.89(m,3H),0.92−0.96(m,1H),1.24(m,3H),1.47−1.56(m,2H),1.77(m,3H),1.96(m,1H),2.21−2.34(m,2H),2.81−2.93(m,2H),3.64(dt,J=12,4Hz,1H),3.96(dt,J=12,4Hz,1H),4.12(m,2H),4.19(d,J=12Hz,1H),4.35(dd,J=12,7Hz,1H),6.25−6.36(m,2H),7.13(s,0.5H),7.14(s,0.5H),7.28−7.54(m,5H),7.66(m,2H).
(16e)で得た2−((1α,5α,6α)−3−(7−(イソブチル((S)−1−フェニルエチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル)酢酸エチルエステルの粗精製物およびエタノール(1mL)の混合物に5N水酸化ナトリウム水溶液(0.15mL)を加え、室温で1時間撹拌した。5N塩酸(0.15mL)および水を加え、沈殿物を濾取し、水で洗浄し、減圧乾燥した。標記化合物(0.042g)を白色固体として得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:0.78(m,3H),0.90(m,3H),0.93−0.98(m,1H),1.48−1.54(m,2H),1.76(m,3H),1.91−1.98(m,1H),2.27−2.38(m,2H),2.82−2.93(m,2H),3.64(dt,J=13,4Hz,1H),3.96(br.d,J=12Hz,1H),4.20(d,J=13Hz,1H),4.37(t,J=12Hz,1H),6.32(m,1H),6.35(s,0.5H),6.36(s,0.5H),7.12(s,0.5H),7.13(s,0.5H),7.27−7.34(m,5H),7.66(m,2H).
2−(1−(7−((2−クロロ−6−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)酢酸の合成
1H−NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.83−0.97(m,1H),1.13(qd,J=12,4Hz,1H),1.63(d,J=13Hz,1H),1.81(d,J=13Hz,1H),1.91−2.05(m,1H),2.15−2.32(m,2H),2.67−2.70(m,2H),3.60(s,3H),4.11(d,J=13Hz,1H),4.54(d,J=13Hz,1H),6.81(s,1H),7.06(s,1H),7.18(br.t,J=8Hz,1H),7.33−7.42(m,2H),8.00−8.09(m,2H).
2−((3R*,4S*)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−(イソプロピル(プロピル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メチルピペリジン−4−イル)酢酸の合成
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6,回転異性体の混合物)δ:0.73−0.87(m,6H),1.23−1.29(m,6H),1.40−1.58(m,4H),1.83−2.22(m,4H),2.99−3.44(m,2H),3.60−3.71(m,2H),3.99−4.31(m,2H),4.95−5.06(m,1H),6.72(s,0.45H),6.74(s,0.55H),6.99(s,1H),8.17(d,J=9Hz,2H).
Mass spectrum(ESI)m/z:548(M+H)+
5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(3g)のTHF(95mL)溶液に(S)−N―メチル−1−フェニルエタナミン(CAS No.19131−99−8)(1.716g)およびトリエチルアミン(3.22mL)を加え、室温で終夜攪拌した。酢酸エチルおよび水を加え、分液した。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(4.08g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.41(t,J=7Hz,3H),1.75(d,J=7Hz,3H),2.83(s,3H),4.43(qd,J=7,1Hz,2H),6.03(s,1H),6.60(q,J=7Hz,1H),6.97(s,1H),7.28−7.45(m,5H).
(S)−5−クロロ−7−(メチル(1−フェニルエチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(13.95g)、トルエン(150mL)、エタノール(15mL)、3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸(7.5g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.5g)の混合物に2N炭酸ナトリウム水溶液(40mL)を加え、100℃で75分間攪拌した。反応液に酢酸エチルおよび水を加え、濾過し、沈殿物を除去した。濾液を分液し、有機層を食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(16.23g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.43(t,J=7Hz,3H),1.78(d,J=7Hz,3H),2.91(s,3H),4.45(qd,J=7,3Hz,2H),6.33(s,1H),6.68(q,J=7Hz,1H),7.12(s,1H),7.29−7.39(m,3H),7.42−7.45(m,2H),7.69(dd,J=9,7Hz,2H).
(S)−7−(メチル(1−フェニルエチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸エチルエステル(0.791g)の1,4−ジオキサン(40mL)溶液に水(5mL)および4N水酸化リチウム水溶液(0.653mL)を加え、3日間室温で攪拌した。溶媒を減圧除去し、残渣に水(20mL)を加え、攪拌しながら5N塩酸(0.5mL)を加えた。沈殿物を濾取し、減圧乾燥し、標記化合物(678mg)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6)δ:1.69(d,J=7Hz,3H),2.91(s,3H),6.77(q,J=7Hz,1H),6.89(s,1H),7.01(s,1H),7.31(m,1H),7.39(t,J=7Hz,2H),7.46(d,J=7Hz,2H),8.18−8.22(m,2H),13.30(br.s,1H).
(S)−7−(メチル(1−フェニルエチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(4.26g)のDMF(50mL)溶液にHOBT(2.68g)、WSC(3.35g)、4−ピペリジン酢酸エチルエステル(CAS No.59184−90−6)(2.226g)およびトリエチルアミン(4.18mL)を順次加え、室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(500mL)を加え、有機層を水(300mL)で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン−酢酸エチル系)で精製し、標記化合物(5.175g)を得た。
1H−NMR(500MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.07−1.12(m,1H),1.22−1.34(m,4H),1.50−1.63(m,1H),1.70−1.72(m,3H),1.80−1.86(m,1H),2.02−2.09(m,1H),2.13−2.25(m,2H),2.76−2.83(m,1H),2.87(s,3H),2.99−3.07(m,1H),4.13(q,J=7Hz,2H),4.54−4.61(m,1H),4.72−4.88(m,1H),6.31(s,1H),6.73−6.84(m,1H),6.93−6.95(m,1H),7.28−7.40(m,5H),7.66−7.73(m,2H).
(S)−2−(1−(7−(メチル(1−フェニルエチル)アミノ)−5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)酢酸エチルエステル(1.42g)、エタノール(10mL)および4N水酸化リチウム水溶液(1.225mL)の混合物を室温で4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を1,4−ジオキサンで希薄し、4N水酸化リチウム水溶液(1.2mL)を加え、混合物を50℃で90分間加熱攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈し、分液した。有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液で抽出し、水層を合わせ、酢酸エチルで洗浄した。水層を2N塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。この有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をジエチルエーテル:メタノール(3:1)溶液で希釈し、超音波で処理した。沈殿物を濾取し、減圧乾燥し、標記化合物(1.134g)を得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3,回転異性体の混合物)δ:1.05−1.38(m,2H),1.50−1.66(m,1H),1.69−1.73(m,3H),1.83−1.90(m,1H),1.97−2.11(m,1H),2.17−2.31(m,2H),2.75−2.84(m,1H),2.87(s,3H),2.98−3.07(m,1H),4.54−4.65(m,1H),4.73−4.81(m,1H),6.32(s,1H),6.71−6.86(m,1H),6.92−6.95(m,1H),7.27−7.40(m,5H),7.66−7.74(m,2H).
2−((3R,4S)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−フルオロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸のX線回折実験
実施例10−(10n)で得られた2−((3R,4S)−1−(5−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−7−((2−フルオロ−6−メチルフェニル)(メチル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボニル)−3−メトキシピペリジン−4−イル)酢酸の固体をメタノールに溶解し、アセトニトリルをリザーバーとする蒸気拡散法により再結晶化した。得られた単結晶を用いてX線回折実験を行った。結晶学的データおよび構造解析結果を表1に、原子座標データを表2に示す。かかる結果より、標記化合物の絶対構造を特定した。
ウシ胎児血清3%(3%FBS)添加DMEM培養液(インビトロジェン社)を用いて培養したヒト胎児腎臓由来細胞株HEK293細胞を2×105cells/mLに調製し、1型コラーゲンでコートした384穴黒色プレート(透明底)(グライナー社)に25μL/wellとなるように播いて、炭酸ガス培養装置で一晩培養した。Hanks−20mM Hepes緩衝液(pH7.4)で調製したFLIPR Calcium Assay Kit(Molecular Devices社)を細胞に25μL/wellとなるように添加して、1時間炭酸ガス培養装置にて培養した。Hanks−20mM Hepes緩衝液(pH7.4)で、終濃度が5U/mL(BAEE unit)になるように調製したトリプシン(SIGMA−ALDRICH社、カタログ番号:T8816、Enzyme Commission Number 3.4.21.4)を、384穴deep wellポリプロピレンプレート(グライナー社)に添加してアゴニスト試薬プレートとした。FDSS6000(浜松ホトニクス社)で測定する30分前に、Hanks−20mM Hepes緩衝液(pH7.4)で調製した被検化合物を、細胞に8μL/well添加した。被検化合物を添加した細胞プレートと試薬プレートをFDSS6000にセットし、試薬プレートからアゴニスト溶液を22μl/well添加し、その際の細胞内カルシウム濃度の変化をCCDカメラにて検出した。測定は37℃で120秒間行い、試薬プレートから細胞プレートへの試薬の添加は、FDSS6000本体内蔵の384well自動分注機で行った。
被検化合物の細胞内カルシウム上昇抑制活性(IC50(nM))を、表3に示した。なお、表3の参考例1は、上記参考例1で合成した式(XIX)で示される化合物(以下、化合物(XIX)ともいう。)である。また、表3の比較化合物は、以下の式(XX)で示される、特許文献4に記載の化合物(I−343;以下、化合物(XX)ともいう。)である。
DMSOを2%加えた0.5%カルボキシメチルセルロース溶液に、終濃度が0.3mg/mLとなるように被検化合物を添加して、被検化合物を含む投与液を調製した。雄6−10週齢のC57BL/6Jマウス(チャールスリバー社)に被検化合物を含む投与液(10mL/kg)を経口ゾンデと注射筒を用いて経口投与した。被検化合物を投与した45分後に20%(w/v)ウレタン溶液をマウスに10mL/kg腹腔内投与し麻酔した。被検化合物を投与した60分後にPAR2アゴニストとして0.1mg/mL SLIGRL−NH2(配列番号:2)溶液を10mL/kg腹腔内投与し、ただちに綿球をマウスの口腔内に詰め、唾液を収集した。PAR2アゴニストを投与した10分後に綿球をとりだし、重量を秤量して分泌された唾液量を測定した。
被検化合物のPAR2依存的唾液分泌の抑制活性(%)を、表4に示した。なお、表4の参考例1は、化合物(XIX)である。また、表4の比較化合物は、化合物(XX)である。
0.5%カルボキシメチルセルロース溶液に、終濃度が0.3mg/mLとなるように被検化合物を添加して、被検化合物を含む投与液を調製した。ハプテンとして、2,4−ジニトロフルオロベンゼン(DNFB、和光純薬)を使用した。
アセトンとオリーブオイルを2:1の容量比で混和した溶媒でDNFBを0.4%に希釈した溶液を、雄6−10週齢のBALB/cマウス(チャールスリバー社)の剃毛した腹部に25μL、2日にわたり2回塗布し感作を行った。初日の感作から4日後にアセトンとオリーブオイルを2:1の容量比で混和した溶媒でDNFBを0.2%に希釈した溶液をマウスの右耳介に20μL塗布し皮膚炎を惹起した。皮膚炎の惹起から8時間後に被検化合物を含む投与液(10mL/kg)をマウスに経口投与した。皮膚炎の惹起翌日にシックネスゲージを用いてマウスの右耳介厚を測定することで被検化合物の作用を評価した。
被検化合物の耳介腫脹に対する抑制活性(%)を、表5に示した。なお、表5の参考例1は、化合物(XIX)である。
一般に、腸炎時には腸長が短縮することが知られている(Maxwell,J.R. et al.Curr.Protoc.Pharmacol.Chapter 5:Unit5.58,2009)。腸炎モデルにおける腸長を測定することで、被検化合物の効果を評価した。
0.5%カルボキシメチルセルロース溶液に、終濃度が0.1mg/mLとなるように被検化合物を添加して、被検化合物を含む投与液を調製した。ハプテンとして、4−エトキシメチレン−2−フェニルオキサゾール−5−オン(OXA,SIGMA−ALDRICH社)を使用した。
エタノールでOXAを3%に希釈した溶液を、雄6−10週齢のBALB/cマウス(チャールスリバー社)の剃毛した腹部に100μL塗布し感作を行った。感作から5日後に、OXAを直腸内に投与することで腸炎反応を惹起した。すなわち、4−5%濃度のイソフルランの吸入によって麻酔をかけたマウスの肛門より経口投与用ゾンデを装着した注射筒を挿入し、エタノール50%/蒸留水50%の溶媒で1%に調整したOXA溶液を50μL直腸内に投与した。
腸炎の惹起から1時間前および翌日に、計2回被検化合物を含む投与液(10mL/kg)をマウスに経口投与した。腸炎の惹起翌々日にマウスを頚椎脱臼にて安楽殺後、盲腸から肛門を採材し、定規を用いて結腸と直腸を合わせた長さを測定することで被検化合物の作用を評価した。
被検化合物の腸長短縮に対する抑制活性(%)を、表6に示した。なお、表6の参考例1は、化合物(XIX)である。
Ncマウスにダニ抗原を塗布投与して誘発する皮膚炎モデルは、ヒトのアトピー性皮膚炎に非常に近い臨床症状および組織学的所見を示すことが知られている(Allergology International,56,p139−148(2007))。このモデルにおける皮膚炎症状を観察して、皮膚炎に対する被検化合物の効果を評価した。
<方法>
8週齢の雄性NC/NgaTndCrljマウス(日本チャールス・リバー株式会社)の背部および耳介部に、まずイソフルラン吸入麻酔下で4w/v% SDS溶液(0.15mL/匹)を塗布投与した。4w/v% SDS溶液(0.15mL/匹)を塗布投与して約3時間経過した後に、ダニ抗原軟膏としてビオスタAD(株式会社ビオスタ)を、1mL容のポリプロピレン製ディスポーザブル注射筒(テルモ株式会社)に充填し、背部および耳介部に塗布投与した(0.1mL/匹)。2または3日おきに、同様の方法で、4w/v% SDS溶液(0.15mL/匹)とビオスタADの塗布投与を初回投与も含めて合計8回行い、皮膚炎を誘発させた。皮膚炎誘発後、投与部位の皮膚の状態(掻痒行動以外の観察項目)を観察し、ヒトのアトピー性皮膚炎の臨床症状の評価基準に基づき、以下に示す皮膚炎の所見1)〜5)について評点化した。なお、皮膚炎の所見1)〜5)の評点化は、無症状を0、軽度を1、中等度を2、重度を3とした。各個体の皮膚炎スコアは、皮膚炎の所見1)〜5)の合計とした。各群の平均皮膚炎スコア(合計)及び平均体重がほぼ同じ(統計的有意差なし)になるよう無作為に群分けした(1群15匹)。
群分け日より14日間、1日1回(計14回)、被検化合物を含む投与液(10mL/kg)をマウスに経口投与した。投与液は、10mmol/Lの水酸化ナトリウムを含有する0.5%カルボキシメチルセルロース溶液で、被検化合物の濃度が0.3、1および3mg/mLとなる3種類の溶液を調整した。群分け日(0日)、投与開始後4日、7日、11日および14日の午前中に、全例についてダニ抗原投与部位の皮膚の状態を観察し、再度皮膚炎の所見について評点化した。
投与開始後0日、4日、7日、11日および14日の評点を、表7に示した。
<皮膚炎の所見>
1)掻痒行動:2分間の行動を観察し、誘発部位を掻く行動を観察
0:無症状:誘発部位に対する掻痒行動が見られない状態
1:軽度:連続的な掻痒行動が2回以上で、累積で約1分を超えない行動
2:中等度:累積で約1分を超え、約1分半を超えない行動
3:重度:累積で約1分半を超えるか、2分間掻き続ける行動
2)発赤・出血:誘発部位の発赤及び出血症状を観察
0:無症状:誘発部位に発赤及び出血症状が認められない状態
1:軽度:誘発部位に局所的に発赤及び出血症状が認められるか、連続的な擦傷に伴う出血が認められない状態
2:中等度:誘発部位に散在的に発赤及び出血症状が認められるか、局所的に連続的な擦傷に伴う発赤及び出血症状が認められる状態
3:重度:誘発部位に全体的に発赤及び出血症状が認められるか、連続的な擦傷が広範囲に広がり、発赤及び出血症状が認められる状態
3)浮腫:誘発部位である耳介の浮腫を定性的に観察
0:無症状:左右の耳介に厚みが認められない状態
1:軽度:左右のどちらか一方にわずかに厚みが認められる状態
2:中等度:いずれの耳介にも明らかな厚み、張りが認められる状態
3:重度:いずれの耳介にも明らかな厚み、張り及び反りが認められ、指で触れたときに硬さが感じられる状態
4)擦傷・組織欠損:誘発部位の擦傷及び組織欠損症状を観察
0:無症状:誘発部位に擦傷及び組織欠損症状が認められない状態
1:軽度:誘発部位に局所的に擦傷及び組織欠損症状が認められ、連続的でない擦傷が認められ、組織欠損は認められない状態
2:中等度:誘発部位に散在的に擦傷及び組織欠損症状が認められるか、小規模に連続的な擦傷が認められ、組織欠損は認められない状態
3:重度:誘発部位に全体的に擦傷及び組織欠損症状が認められるか、連続的な擦傷が広範囲に広がり、組織欠損が認められる状態
5)痂皮形成・乾燥:誘発部位の痂皮形成及び乾燥症状を観察
0:無症状:誘発部位の痂皮形成及び乾燥症状なし
1:軽度:誘発部位に局所的に痂皮形成及び乾燥症状が認められ、誘発部位の皮膚がわずかに白色化、角質の剥離がわずかに認められる状態
2:中等度:誘発部位に散在的に痂皮形成及び乾燥症状が認められるか、明らかに角質の剥離が認められる状態
3:重度:誘発部位に全体的に痂皮形成及び乾燥症状が認められるか、明らかに角質の剥離が認められる状態
皮膚バリア機能に対する被検化合物の効果を、テープストリッピング誘発皮膚バリア破壊モデルで評価した。皮膚バリアの機能は経皮水分蒸散量(TEWL)が評価指標となる(Journal of Investigative Dermatology,126,p2074−2086(2006))。
<方法>
7週齢の雄性Hos:HR−1マウス(星野実験動物飼育所)を試験に供した(各処置でn=10)。経口投与用に、濃度の異なる被検化合物の溶液を次のように調整した。
(1)1.7mmol/Lの水酸化ナトリウムを含有する0.5%メチルセルロース溶液を用いて、被検化合物の濃度が1mg/mLとなる被検化合物の溶液を調整した。
(2)(1)で調整した被検化合物の溶液を0.5%メチルセルロース溶液で希釈して、被検化合物の濃度が0.3mg/mLとなる被検化合物の溶液を調整した。
被検化合物投与前にTEWLを測定した(TEWL[プレ]という。)。TEWL[プレ]値測定後、(1)または(2)で調整した被検化合物の溶液を経口投与した(投与容量:10mL/kg)。被検化合物投与1時間後、テープストリッピング処置によってマウス腹部の皮膚バリアを破壊した。テープストリッピング直後、ならびにテープストリッピング1時間後のTEWLを測定した(それぞれTEWL[0時間]、TEWL[1時間]という。)。%バリアリカバリーを以下の式に従い算出した。
%バリアリカバリー
={(TEWL[0時間]−TEWL[1時間])/(TEWL[0時間]−TEWL[プレ])}*100
結果は、%バリアリカバリーの平均値±標準偏差で表した。統計解析にはDunnett型多重比較検定を用い、p<0.05を統計学的有意差として判断した。
<結果>
結果を表8に示す。本発明の化合物を投与することによって、%バリアリカバリーが上昇した。この結果は、皮膚バリア破壊モデルにおける本発明の化合物の有効性を示すものである。
Claims (15)
- 以下の群から選ばれる化合物:
下記の化学式(I)
下記の化学式(II)
下記の化学式(III)
下記の化学式(IV)
下記の化学式(V)
下記の化学式(VI)
下記の化学式(VII)
下記の化学式(VIII)
下記の化学式(IX)
下記の化学式(X)
下記の化学式(XI)
下記の化学式(XII)
下記の化学式(XIII)
下記の化学式(XIV)
下記の化学式(XV)
下記の化学式(XVI)
下記の化学式(XVII)
下記の化学式(XVIII)
またはその薬剤学的に許容される塩。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の化合物またはその薬剤学的に許容される塩を含有する医薬組成物。
- 炎症性皮膚疾患または炎症性腸疾患の治療のための、請求項6に記載の医薬組成物。
- 炎症性皮膚疾患がアトピー性皮膚炎である、請求項7に記載の医薬組成物。
- 炎症性皮膚疾患が接触性皮膚炎である、請求項7に記載の医薬組成物。
- 炎症性皮膚疾患が皮膚湿疹である、請求項7に記載の医薬組成物。
- 炎症性皮膚疾患が乾癬である、請求項7に記載の医薬組成物。
- 炎症性皮膚疾患が乾燥性皮膚炎である、請求項7に記載の医薬組成物。
- 炎症性腸疾患が潰瘍性大腸炎である、請求項7に記載の医薬組成物。
- 炎症性腸疾患がクローン病である、請求項7に記載の医薬組成物。
- 炎症性腸疾患が感染性腸炎である、請求項7に記載の医薬組成物。
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