JP6916462B2 - 切断装置、及び印刷装置 - Google Patents

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本発明は、印刷媒体を切断する切断装置、及び切断装置を備えた印刷装置に関する。
従来、印刷媒体を切断する切断装置を備えた印刷装置が知られている。印刷媒体の切断には、印刷媒体を完全に切断するフルカットと、印刷媒体を一部を残して切断するハーフカット(パーシャルカットともいう)との2種類の切断がある。
特許文献1に開示される印刷装置の一例であるプリンタ装置は、用紙を切断する用紙切断部を備える。用紙切断部は、固定刃、可動刃、カムレバー、復帰ばね、及び電動減速機構を備える。固定刃と可動刃は対向配置される。カムレバーは可動刃を往動させる。復帰ばねは、可動刃を初期位置に向けて付勢する。電動減速機構は、駆動モータと、動力切換伝達機構を備える。駆動モータの動力は、動力伝達機構を経由してカムレバーに伝達する。動力伝達機構は、ウォームギヤ、アイドルギヤ、支持板、及び伝達腕等を、構成部品として備える。動力伝達機構は、駆動モータの正転時と反転時とで、可動刃の移動量を変更する。駆動モータが正転すると、可動刃は固定刃との間で用紙をフルカットする。一方、駆動モータが逆転すると、可動刃は固定刃との間で用紙をハーフカットする。
特開2009−107090号公報
しかしながら、上記プリンタ装置では、動力伝達機構を構成する部品が多くなることに加えて、復帰ばねが設けられる分、用紙切断部が複雑になるという問題点がある。
本発明の目的は、少ない部品で構成される簡単な機構で印刷媒体をフルカット及びハーフカットできる切断装置、及び切断装置を備えた印刷装置を提供することである。
本発明の第1態様に係る切断装置は、印刷媒体を切断する切断装置であって、先端に刃部を有する切断刃と、前記切断刃の基部を支持するホルダであって、前記切断刃を、前記印刷媒体を完全に切断可能なフルカット位置と、前記印刷媒体を一部を残して切断可能なハーフカット位置と、前記印刷媒体から離間する待機位置とに亙って移動可能に支持するホルダと、回転可能に支持され回転体と、前記回転体の一方側の面に設けられ、前記回転体の回転中心となる軸線と平行に延びる円柱状の第1ピン、第2ピン、及び第3ピンと、前記切断刃の前記基部に設けられ、前記第1ピン及び前記第2ピンに択一的に当接可能な第1当接部と、前記切断刃の前記基部に設けられ、前記第3ピンに当接可能であり、前記第1当接部とは異なる第2当接部とを備え、前記第1ピンの中心と、前記回転体の前記軸線とを繋ぐ線分を第1線分とし、前記第2ピンの中心と、前記回転体の前記軸線とを繋ぐ線分を第2線分とし、前記第3ピンの中心と、前記回転体の前記軸線とを繋ぐ線分を第3線分とすると、前記第1ピンと前記第2ピンは、前記第1線分の長さと前記第1ピンの半径とを合計した長さが、前記第2線分の長さと前記第2ピンの半径とを合計した長さよりも長くなる位置に設けられ、前記第3ピンは、前記第3線分が、前記第1線分と前記第2線分とのなす角度を、略2等分する位置に設けられ、前記回転体が、初期位置にあるとき、前記第1ピン及び前記第2ピンがいずれも前記第1当接部から離間すると共に、前記第3ピンが前記第2当接部に当接することで、前記切断刃は前記待機位置に位置し、前記回転体が、前記初期位置から正方向に第1所定角度回転すると、前記第3ピンが前記第2当接部から離間すると共に、前記第1ピンが前記第1当接部に当接して前記切断刃を前記待機位置から前記フルカット位置まで移動し、前記回転体が、前記初期位置から逆方向に第2所定角度回転すると、前記第3ピンが前記第2当接部から離間すると共に、前記第2ピンが前記第1当接部に当接して前記切断刃を前記待機位置から前記ハーフカット位置まで移動させることを特徴とする。
第1態様によれば、回転体は、切断刃にフルカット及びハーフカットの切断をさせる機能と、切断を終えた切断刃を初期位置まで戻す機能とを兼ね備える。従って、切断装置の構成部品が少なくなるので、切断装置の機構が簡単になる。よって、少ない部品で構成される簡単な機構で印刷媒体をフルカット及びハーフカットできる切断装置が実現する。
また、第1ピン、第2ピン、及び第3ピンは、回転体の一方側の面に設けられているので、各ピンが設けられる位置の誤差を可及的に小さくすることができる。特に、第1ピン及び第2ピンの位置の誤差は、切断刃の移動量に影響するが、各ピンの位置の誤差を小さくできることで、切断装置は、切断刃の移動量の精度を向上させることができる。さらに、第3線分が第1線分と第2線分とのなす角度を2等分するので、回転体の回転制御は、簡単になる。
前記切断装置において、前記第1線分と前記第2線分とのなす角度は、略180度であり、前記第1所定角度と前記第2所定角度は、いずれも略90度であり、前記回転体の前記軸線は、前記第1当接部と前記第2当接部の間となる位置にあり、前記切断刃が前記待機位置にあるとき、前記第3線分が前記切断刃の移動方向と略平行になって、前記第3ピンは前記第2当接部に当接し、前記切断刃が前記フルカット位置にあるとき、前記第1線分が前記切断刃の前記移動方向と平行になって、前記第1ピンが前記第1当接部に当接し、前記切断刃が前記ハーフカット位置にあるとき、前記第2線分が前記切断刃の前記移動方向と平行になって、前記第2ピンが前記第1当接部に当接してもよい。切断刃が、印刷媒体を切断するとき、切断刃に作用する反力は、第1ピン又は第2ピンを介して回転体に伝わる。この場合、第1ピンと第2ピンは、第1線分と第2線分が切断刃の移動方向と略平行になる位置にある。従って、回転体は反力を受けても初期位置に戻される方向には回転しにくいので、切断装置は印刷媒体を安定的に切断できる。
前記切断装置において、前記第1当接部は、前記第1ピン又は前記第2ピンの移動軌跡に沿って湾曲した形状のカム部であり、前記第1ピンは前記第1当接部に当接して前記切断刃を前記フルカット位置まで移動させ、前記第2ピンは前記第1当接部に当接して前記切断刃を前記ハーフカット位置まで移動させてもよい。第1当接部は、第1ピン又は第2ピンの移動軌跡に沿って湾曲した形状のカム部であるので、第1ピンが回転する第1所定角度又は第2ピンが回転する第2所定角度がばらついても、切断刃の待機位置からの移動量は変動しにくい。よって、切断装置は印刷媒体を安定的に切断できる。
前記切断装置において、前記第3ピンは、前記第1ピン及び前記第2ピンの夫々よりも長く、前記第2当接部は、前記回転体が前記初期位置から前記第1所定角度回転する間、及び前記回転体が前記初期位置から前記第2所定角度回転する間、前記第1ピンと前記第2ピンとから離間すると共に、前記第3ピンに当接可能な位置に設けられてもよい。切断刃が印刷媒体を切断した後、回転体が初期位置に戻るまでの間、第1ピンと第2ピンはいずれも第2当接部に当接しない。よって、切断装置は、切断を終えた切断刃を待機位置に安定的に復帰させることができる。
前記切断装置は、前記切断刃の前記刃部が当接可能であって、移動可能に設けられた受台と、前記受台を前記刃部に近づく方向に付勢する付勢手段とを備え、前記切断刃が前記フルカット位置にあるときに前記刃部と当接する前記受台に作用する前記付勢手段の付勢力は、前記切断刃が前記ハーフカット位置にあるときに前記刃部と当接する前記受台に作用する前記付勢手段の付勢力よりも大きくてもよい。切断刃は、受台との間で印刷媒体を挟むことで、印刷媒体を切断する。切断刃が印刷媒体を切断する場合、切断刃は、付勢手段の付勢力に抗して受台を押圧する。このとき、受台に作用する付勢力は切断刃が印刷媒体を切断する切断力に相当するので、切断刃は印刷媒体を確実にフルカット又はハーフカットすることができる。
本発明の第2態様に係る印刷装置は、前記切断装置と、前記印刷媒体を印刷する印刷手段とを備えたことを特徴とする。第2態様によれば、第1態様と同様の効果を奏する。
印刷装置1の斜視図である。 テープカセット30の平面図である。 切断装置100の斜視図である。 切断装置100の別の斜視図である。 切断装置100の正面図である。 切断装置100の電気ブロック図である。 切断刃110が待機位置とフルカット位置との間を移動する動作を示す正面図である。 切断刃110が待機位置とハーフカット位置との間を移動する動作を示す正面図である。
本発明の実施形態の一例である印刷装置1を、図面を参照して説明する。以下、図中に矢印で示す左右、前後、上下を、印刷装置1及びテープカセット30の左右、前後、上下として説明する。
図1を参照し、印刷装置1の概略構成を説明する。印刷装置1は、本体ケース2、装着部8、及びカバー6を備える。本体ケース2は箱状であり、本体ケース2の内側には装着部8が形成される。装着部8は、後述のテープカセット30が装着可能な凹部である。カバー6は、本体ケース2によって回動可能に支持され、本体ケース2を開閉可能である。本体ケース2の前壁部には、入力部3、及び排出口11が設けられる。入力部3は、ユーザによって操作可能なボタンであり、電源スイッチ等を含む。排出口11は、後述の印刷テープ37(図2参照)が排出される開口部である。装着部8と排出口11との間には、テープ排出部40が設けられる。テープ排出部40は下方に凹む凹部である。
装着部8の前部では、ヘッドホルダ9が立設する。ヘッドホルダ9はヘッド10を支持する。ヘッド10には、複数の発熱体(図示略)が設けられる。ヘッドホルダ9の左側にはリボン巻取軸95が立設する。ヘッドホルダ9の前側には駆動軸94が立設する。リボン巻取軸95と駆動軸94は、いずれも回転可能な軸であると共に、本体ケース2の内部に設けられた駆動モータ90(図6参照)と連結する。駆動軸94には、後述のカセットケース31のテープ駆動ローラ46が装着される。
ヘッド10の右側には、プラテンホルダ12が設けられる。プラテンホルダ12の後部は、上下方向に延びる軸部によって揺動可能に支持される。本実施形態のプラテンホルダ12は、カバー6の開閉に伴って揺動する。プラテンホルダ12の前部には、プラテンローラ15と搬送ローラ(図示略)とが回転可能に保持される。カバー6が本体ケース2を閉める方向に回動すると、プラテンローラ15はヘッド10に向けて揺動し、搬送ローラは駆動軸94(即ち後述のテープ駆動ローラ46)に向けて揺動する。
図1及び図2で示されるテープカセット30は、一例としてラミネートタイプである。テープカセット30は、支持孔64〜68が形成されたカセットケース31を備える。支持孔64は、テープ駆動ローラ46を回転可能に支持する。支持孔65は、両面粘着テープ58が巻回された第1テープスプール(図示略)を回転可能に支持する。両面粘着テープ58は、片面に剥離紙57が貼られた両面テープであり、テープ駆動ローラ46の後方で引き出されている。支持孔66は、フィルムテープ59が巻回された第2テープスプール(図示略)を回転可能に支持する。印刷済みのフィルムテープ59は、テープ駆動ローラ46の右方で、両面粘着テープ58と貼り合わされる。支持孔67は、未使用のインクリボン(図示略)が巻回されるリボン引出スプールを回転可能に支持する。支持孔68は、使用済みのインクリボンが巻回されるリボン巻取スプール49を回転可能に支持する。
カセットケース31のうち、カセットケース31の右後部から前方に延びる部位は、中空状のアーム部34である。アーム部34の前端部には、開口部32が設けられる。開口部32では、第2テープスプールから引き出されたフィルムテープ59が、リボン引出スプールから引き出された未使用のインクリボンに、右方から重ね合わせられている。開口部32から引き出されたインクリボンとフィルムテープ59は、左前方へ延びる。アーム部34の左方に形成された空間は、ヘッドホルダ9(図1参照)とヘッド10(図1参照)とが挿入可能なヘッド挿入部29である。尚、開口部32から引き出されたインクリボンは、ヘッド挿入部29の左方でカセットケース31の内部に進入する。
図1、図2に示すように、ユーザがテープカセット30を装着部8に装着すると、リボン巻取軸95は支持孔68に装着され、駆動軸94はテープ駆動ローラ46に装着される。さらに、ヘッドホルダ9とヘッド10がヘッド挿入部29に挿入される。プラテンローラ15は、開口部32から引き出されたインクリボンとフィルムテープ59を間にして、ヘッド10と対向する。
ユーザが、本体ケース2を閉じる方向にカバー6を回動すると、プラテンローラ15はインクリボンとフィルムテープ59をヘッド10との間で挟み、搬送ローラは、両面粘着テープ58及びフィルムテープ59をテープ駆動ローラ46との間で挟む。印刷装置1は印刷可能な状態となる。以下、剥離紙57付きの両面粘着テープ58が密着したフィルムテープ59を、印刷テープ37という。
図3〜図5を参照し、切断装置100の構成を説明する。印刷装置1は、印刷済みの印刷テープ37を切断する装置であり、テープ排出部40に設けられる。以下の説明では、テープ排出部40(図1参照)の内側を通過する印刷テープ37の搬送領域を搬送路W(図3参照)という。搬送路Wは、上下方向と前後方向に延びる仮想的な平面である。
図3及び図4に示すように、切断装置100は、配置部120、固定板105、ホルダ139、可動板107、切断刃110、及び動力伝達部140を備える。尚、ホルダ139は図4でのみ図示されており、図4の固定板105は二点鎖線によって仮想的に図示される。
配置部120は、印刷テープ37が配置可能なユニットであり、搬送路Wの左側に設けられる。配置部120は、固定台122、受台125、及び付勢手段135(図5参照)を備える。固定台122は、テープ排出部40(図1参照)に固定された板である。受台125は、固定台122の右方に設けられた平面視L字状の板状部材であり、左右方向に移動可能である。受台125の右端面は、平面状に形成された受け面125Aである。付勢手段135(図5参照)は受台125を右方へ付勢する。本実施形態の付勢手段135は、固定台122と受台125との間に圧縮された状態で配置される圧縮バネである。付勢手段135は、上下方向に沿って等間隔に3つ設けられる。
固定板105とホルダ139は、搬送路Wの右側でテープ排出部40に固定される。固定板105とホルダ139は、前方から順に並ぶ。可動板107は、固定板105とホルダ139との間に設けられると共に、ホルダ139によって左右方向に移動可能に支持される。可動板107の左上角部と左下角部には、それぞれ、左方に突出する突部109(図4参照)が設けられる。突部109は受け面125Aに接触可能である。
図5に示すように、切断刃110(図3参照)は、左端が刃付けされた刃である。即ち、切断刃110は先端となる左端に刃部111を有する。刃部111は、上下方向に沿って直線状に延びると共に、受台125の受け面125Aに対向する。また、刃部111の左端(先端)は、突部109(図4参照)の左端と同じ左右方向位置にある。切断刃110の右部である基部は、可動板107の後面の左部に固定される。従って、切断刃110は可動板107と共に左右方向に移動する。
図3、図5を参照し、動力伝達部140を説明する。尚、図5では、上述の固定板105の図示を省略している(図7、図8も同様)。動力伝達部140は、切断モータ190(図6参照)の駆動力を可動板107に伝達する機構である。動力伝達部140は、回転体150、固定部160、及び貫通口170を備える。
回転体150は前後方向に厚みのある円板である。回転体150の中心部は、固定板105から後方に突出する支持軸(図示略)によって回転可能に支持される。本実施形態では、回転体150は、外周面に複数の歯部(図示略)が形成された歯車である。以下、図示は省略するが、切断モータ190は固定板105よりも前方に配置される。切断モータ190の出力軸は後方向に延びて、先端には駆動歯車が固定される。駆動歯車は、固定板105に形成された孔を前後方向に貫通して、回転体150の歯部と噛み合う。従って、回転体150は切断モータ190の駆動に伴い回転する。以下、回転体150の回転中心となる軸線を軸線Pという。また、軸線Pを中心とした正面視時計回り方向を正方向(図5の矢印T1)といい、正方向とは反対方向を逆方向(図5の矢印T2)という。
回転体150の後端面155には、第1ピン151、第2ピン152、及び第3ピン153が設けられる。第1ピン151、第2ピン152、及び第3ピン153は、いずれも、回転体150から後方に突出する突起であり、軸線Pと平行に延びる円柱状に形成される。第1ピン151と第2ピン152は、可動板107よりも前方にあり、第3ピン153は、可動板107に設けられた後述の貫通口170に挿通される。
第1ピン151の形状と第2ピン152の形状は、一例として同じである。第1ピン151と第2ピン152は軸線Pを間にして略直線状に並ぶ。即ち、第1ピン151の中心Q1と軸線Pを繋ぐ第1線分L1と、第2ピン152の中心Q2と軸線Pを繋ぐ第2線分L2とのなす角度θは、略180度である。また、第1ピン151は、第2ピン152よりも、軸線Pに対して離間した位置にある。詳細には、第1線分L1の長さと第1ピン151の半径とを合計した長さである第1長さ(図5の寸法W1)は、第2線分L2の長さと第2ピン152の半径とを合計した長さである第2長さ(図5の寸法W2)よりも長い。
第3ピン153は、第1ピン151から逆方向に略90度変位した位置にある。従って、第3ピン153の中心Q3と軸線Pとを繋ぐ第3線分L3は、角度θを略2等分する。
第3ピン153の外径は、第1ピン151及び第2ピン152の外径と同じである。また、第3線分L3の長さは第1線分L1の長さと同じである。第3ピン153の長さ(前後方向の長さ)は、第1ピン151及び第2ピン152の夫々の長さよりも長い。
固定部160は、第1ピン151と第2ピン152よりも左側で、可動板107の前面に固定される。つまり、固定部160は、切断刃110の基部である左部に設けられる。固定部160は右端面に第1当接部161を含む。第1当接部161は、左方に向けて凹む凹面であり、第1ピン151と第2ピン152が択一的に当接可能である。第1当接部161は、上カム部162、カム部163、及び下カム部164を備える。上カム部162は、左斜め下方に向けて延びる平面である。カム部163は、円弧状に湾曲する湾曲面である。カム部163の上端は、上カム部162の下端に滑らかに接続する。カム部163の曲率半径は、第2長さ(寸法W2)と同じである。即ち、カム部163は、第2ピン152の移動軌跡に沿って湾曲する。下カム部164は、右斜め下方に向けて延びる平面である。下カム部164の上端は、カム部163の下端に滑らかに接続する。
貫通口170は、可動板107の右部を前後方向に貫通する。貫通口170には第3ピン153が挿通される。貫通口170は、第2当接部172を備える。第2当接部172は、貫通口170の内壁面のうちで右端となる部位であり、上下方向に延びる。回転体150と共に回転する第3ピン153は、貫通口170の内壁面のうち第2当接部172に対してのみ接離し、その他の内壁面には接触しない。
図6を参照し、印刷装置1の電気的構成の概略を説明する。印刷装置1はCPU41を備える。CPU41は印刷装置1の動作を統括制御する。CPU41は、ROM42、CGROM43、RAM44、フラッシュメモリ45、ヘッド10、入力部3、駆動モータ90、切断モータ190、及び検知部192と接続する。ROM42、CGROM43、フラッシュメモリ45は、印刷装置1の動作に必要な各種情報を非一時的又は一時的に記憶する。ヘッド10は、CPU41の制御によって発熱する。入力部3は、入力された情報をCPU41に出力する。駆動モータ90と切断モータ190は、一例としてパルスモータである。CPU41から送信されるパルス信号によって、駆動モータ90と切断モータ190は駆動する。切断モータ190は本体ケース2(図1参照)の内部に設けられる。検知部192は、回転体150の回転位置を検知可能である。検知部192は、一例として光学式センサであり、可動範囲右端にある可動板107の右端を検知可能である。検知部192が可動板107を検知した場合、回転体150は初期位置にある。CPU41は、検知部192の検知結果に基づいて切断モータ190を駆動制御する。
図1及び図2を参照し、印刷装置1の印刷動作の概要を説明する。カバー6は本体ケース2を閉じており、印刷装置1は印刷可能な状態である。ヘッド10と駆動モータ90とがそれぞれ駆動する。ヘッド10とプラテンローラ15との間にあるインクリボンのインクは、ヘッド10の発熱により、フィルムテープ59に転写される。これによりフィルムテープ59に印刷がなされる。駆動モータ90の駆動力によって、リボン巻取軸95と駆動軸94は回転する。テープ駆動ローラ46は、搬送ローラとの協働によって、印刷テープ37を前側に搬送すると共に、第1テープスプールから両面粘着テープ58を引き出して、フィルムテープ59にガイドして密着させる。印刷テープ37は、搬送ローラとテープ駆動ローラ46との間、及び、テープ排出部40を順に経由して、排出口11から排出される。
図7、図8を参照し、切断装置100が、印刷済みの印刷テープ37を切断する動作を説明する。尚、図面を見易くする都合、図7(b)、(c)では、印刷テープ37の図示を省略する(図8(b)、(c)も同様)。
切断装置100が切断動作を開始する前、受け面125Aには印刷済みの印刷テープ37が配置されており、回転体150は初期位置にある(図7(a)、図8(a)参照)。回転体150が初期位置にあるとき、第1ピン151は軸線Pの下方にあり、第2ピン152は軸線Pの上方にあり、第3ピン153は軸線Pの右方にある。このとき、第1ピン151と第2ピン152が、いずれも第1当接部161から右方に離間すると共に、第3ピン153は第2当接部172に当接する。これにより、可動板107は可動範囲の右端位置で保持され、切断刃110は印刷テープ37から右方に離間する待機位置に位置する。
図7(a)、(b)に示すように、切断モータ190(図6参照)が駆動し、回転体150は正方向(矢印T1)に回転する。第3ピン153は第2当接部172から離間し、第1ピン151は下カム部164に当接する。正方向に回転する第1ピン151が、下カム部164と摺動しながら第1当接部161を左方に付勢することで、切断刃110は可動板107と共に左方に移動する。刃部111は、受け面125Aとの間で印刷テープ37を挟む(図7(b)参照)。
図7(c)に示すように、第1ピン151は、カム部163と摺動し、第1当接部161を左方に付勢する。回転体150の回転量に対する切断刃110の移動量は低下するものの、切断刃110は更に左方に移動する。受台125は、可動板107よりも少ない移動量分、付勢手段135の付勢力に抗して左方に移動する。付勢手段135の弾性変形量が増大し、受台125に作用する付勢手段135からの付勢力は増大する。これにより、刃部111と受け面125Aで印刷テープ37を挟む力は増大し、刃部111は印刷テープ37に切れ目を入れはじめる。
第1ピン151がカム部163の上下方向の中央部に接触したとき、第1線分L1と第2線分L2は、いずれも、切断刃110の移動方向である左右方向と平行になる。このとき、刃部111と2つの突部109は同時に受け面125Aに接触し、印刷テープ37は刃部111を境として切り離されて、完全に切断される(図示略)。以下、このときの切断刃110の位置を、フルカット位置という。また、切断刃110が待機位置からフルカット位置に移動するまでの間に、回転体150が初期位置から回転する角度を、第1所定角度という。本実施形態の第1所定角度は略90度である。切断刃110がフルカット位置にあるとき、受台125が付勢手段135から受ける付勢力は、7kgf(約68.6N)である。つまり、切断刃110が印刷テープ37をフルカットする切断力は、7kgfである。尚、図7(c)で示す寸法N1は、フルカット実行時における付勢手段135の左右方向の長さを示す。
切断モータ190は、印刷テープ37のフルカット後に一時的に駆動停止し、その後、反対方向に駆動する。回転体150は逆方向(矢印T2)に回転する。図7(b)に示すように、第1ピン151が逆方向に回転する過程で、受台125、切断刃110、及び可動板107は、付勢手段135の付勢力によって僅かに右方に移動する。逆方向に回転する第3ピン153が、第2当接部172に接触して右方に付勢する。切断刃110は可動板107と共に右方に移動する。図7(a)に示すように、回転体150が初期位置まで戻ったとき、切断刃110は待機位置まで戻る。切断モータ190は駆動停止し、切断装置100はフルカット動作を終了する。
図8を参照し、切断装置100のハーフカット動作を説明する。回転体150は初期位置にある。図8(a)、(b)に示すように、切断モータ190が、フルカット動作の開始時とは反対方向に駆動し、回転体150は逆方向(矢印T2)に回転する。第3ピン153は第2当接部172から離間し、第2ピン152は上カム部162に接触する。逆方向に回転する第2ピン152が、下カム部164と摺動しながら第1当接部161を左方に付勢する。これにより、切断刃110は待機位置から左方へ移動する。刃部111は、受け面125Aとの間で印刷テープ37を挟む(図8(b)参照)。
図8(c)に示すように、第2ピン152が更に逆方向に回転し、カム部163と摺動する。切断刃110は更に左方に移動し、受台125は、付勢手段135の付勢力に抗して左方に移動する。付勢手段135の弾性変形量が増大し、受け面125Aと刃部111が印刷テープ37を挟む力が増大する。これにより、刃部111は印刷テープ37に切れ目を入れる。第2ピン152がカム部163の上下方向の中央部に接触したとき、刃部111は、ハーフカット時において最も左方に到達する。第2長さ(図5の寸法W2)は、第1長さ(図5の寸法W1)よりも短いので、刃部111は、フルカット実行時よりも左方へは移動しない。これにより、刃部111は、剥離紙57(図2参照)を残して、両面粘着テープ58(図2参照)及びフィルムテープ59(図2参照)を切断する。即ち、切断刃110は、印刷テープ37をハーフカットする。以下、このときの切断刃110の位置をハーフカット位置という。また、切断刃110が待機位置からハーフカット位置に移動するまでの間に、回転体150が初期位置から回転する角度を、第2所定角度という。本実施形態の第2所定角度は略90度である。切断刃110がハーフカット位置にあるとき、受台125が付勢手段135から受ける付勢力は、4kgf(約39.2N)である。つまり、切断刃110が印刷テープ37をハーフカットする切断力は、4kgfである。尚、図7(c)で示す寸法N2は、ハーフカット実行時における付勢手段135の左右方向の長さを示す。寸法N2は寸法N1(図7(c)参照)よりも長い。
切断モータ190は、一時的に駆動停止し、その後、反対方向に駆動する。回転体150は正方向(矢印T1)に回転する。図8(b)に示すように、第3ピン153が第2当接部172に当接して右方に付勢する。図8(a)に示すように、回転体150が初期位置まで戻ったとき、切断刃110は待機位置まで戻る。切断モータ190は駆動停止し、切断装置100はハーフカット動作を終了する。
以上説明したように、初期位置にある回転体150が正方向に第1所定角度回転すると、第1ピン151は、切断刃110を待機位置からフルカット位置まで移動させる。初期位置にある回転体150が逆方向に第2所定角度回転すると、第2ピン152は、切断刃110を待機位置からハーフカット位置まで移動させる。さらに、印刷テープ37の切断後、回転体150が待機位置まで回転すると、第3ピン153は、切断刃110を待機位置まで移動させる。このように、第1ピン151、第2ピン152、及び第3ピン153が設けられた回転体150は、切断刃110にフルカット及びハーフカットの切断をさせる機能と、切断を終えた切断刃110を待機位置まで戻す機能とを兼ね備える。従って、切断装置100の構成部品が少なくなるので、切断装置100の機構が簡単になる。よって、少ない部品で構成される簡単な機構で印刷テープ37をフルカット及びハーフカットできる切断装置100及び印刷装置1が実現する。また、機構が簡単になるので、切断装置100(即ち印刷装置1)の小型化と低コスト化が実現する。
第1ピン151、第2ピン152、及び第3ピン153は、いずれも、回転体150の後端面155に設けられる。これにより、各ピンが設けられる位置の誤差を可及的に小さくできる。特に、第1ピン151と第2ピン152の位置の誤差は、切断刃110の移動量に影響するが、各ピンの位置の誤差を小さくできるので、切断装置100は、切断刃110の移動量の精度を向上させることができる。さらに、第3線分L3は、角度θ(図5参照)を略2等分する。これにより、第1所定角度と2所定角度は、略同じになる。よって、回転体150の回転制御が簡単になるので、CPU41による切断モータ190の駆動制御は簡単になる。
切断刃110が印刷テープ37を切断する場合、付勢手段135の付勢力が、受台125と切断刃110を経由して、第1ピン151または第2ピン152に反力として伝わる。印刷テープ37の切断終了時に、回転体150が反力によって初期位置に戻るためには、第1ピン151を下方に付勢するか第2ピン152を上方に付勢する必要がある。しかし本実施形態では、印刷テープ37の切断終了時に第1線分L1と第2線分L2は、切断刃110の移動方向と略平行となる。これにより、印刷テープ37の切断時に第1ピン151又は第2ピン152に伝わる反力は、右方向を向く。従って、切断刃110が印刷テープ37をハーフカット又はフルカットする場合、回転体150は初期位置に戻される方向には回転しにくい。よって、切断装置100は印刷テープ37を安定的に切断できる。
第1当接部161のカム部163は、第2ピン152の移動軌跡に沿って湾曲した形状である。従って、切断装置100が複数回に亘ってハーフカット動作を実行する場合に、第2ピン152が回転する第2所定角度がばらついたとしても、待機位置からハーフカット位置まで移動する切断刃110の移動量は、変動しにくい。剥離紙57に切れ目を入れることなく両面粘着テープ58及びフィルムテープ59を切断する本実施形態のハーフカットでは、切断刃110の移動量は高精度に制御される必要があるが、切断刃110の移動量が変動しにくくなるので、切断装置100は印刷テープ37を安定的にハーフカットできる。
印刷テープ37がフルカット又はハーフカットされた後に回転体150が初期位置に戻るまでの間、第1ピン151と第2ピン152はいずれも貫通口170の内壁面(即ち第2当接部172)に当接しない。よって印刷装置1は、フルカット又はハーフカットを終えた切断刃110を、待機位置に安定的に復帰させることができる。
フルカット又はハーフカットを行う切断刃110は、付勢手段135の付勢力に抗して受台125を押圧する。このとき、受台125に作用する付勢手段135の付勢力は、切断刃110が印刷テープ37を切断する切断力に相当する。また、付勢手段135の付勢力に影響する切断刃110の移動量は変動しにくい。よって、フルカット時又はハーフカット時における切断力が安定化するので、切断刃110は印刷テープ37を確実にフルカット又はハーフカットできる。
上記実施形態において、印刷テープ37は、本発明の「印刷媒体」の一例である。第1ピン151は、本発明の「第1突起」の一例である。第2ピン152は、本発明の「第2突起」の一例である。第3ピン153は、本発明の「第3突起」の一例である。「後側」は「一方側」の一例である。後端面155は、本発明の「一方側の面」の一例である。ヘッド10は、本発明の「印刷手段」の一例である。
尚、本発明は、上記実施例に限定されない。切断装置100は、受台125と付勢手段135とに代えて、固定刃を備えていてもよい。固定刃は、切断刃110と対向する。この場合、フルカット位置又はハーフカット位置に移動する切断刃110は、固定刃との間で、印刷テープ37をフルカット又はハーフカットできる。切断装置100は、印刷テープ37に代えて、例えばチューブをフルカット又はハーフカットしてもよい。付勢手段135は、受台125を刃部111に向けて付勢可能であればよく、圧縮バネに限定されない。付勢手段は、例えば、トーションバネ、引張バネ、又は板バネであってもよい。
回転体150を回転可能に支持する支持軸は、固定板105から後方に突出する代わりに、例えば、ホルダ139から前方に突出してもよい。この場合、可動板107には、支持軸が挿通される挿通孔が設けられる。挿通孔は、移動する可動板107が支持軸と接触しないように設けられる。
第1ピン151の形状と第2ピン152の形状は一致しなくてもよい。例えば、第1ピン151の外径は、第2ピン152の外径よりも大きくてもよい。この場合、第1ピン151と第2ピン152は、第1線分L1の長さと第2線分L2の長さが同じになる位置に設けられてもよい。このような位置関係であっても、第1ピン151の半径が第2ピン152の半径よりも大きいので、第1長さ(図5の寸法W1)は、第2長さ(図5の寸法W2)よりも長くなる。
カム部163は、第1ピン151の移動軌跡に沿って湾曲した形状であってもよい。このとき、切断装置100が複数回に亘ってフルカット動作を実行する場合に、第1ピン151が回転する第1所定角度がばらついたとしても、待機位置からフルカット位置まで移動する切断刃110の移動量は、変動しにくい。両面粘着テープ58とフィルムテープ59の両方のテープを完全に切断するフルカットでは、切断刃110の移動量は高精度に制御される必要があるが、切断刃110の移動量が変動しにくくなるので、切断装置100は、印刷テープ37を安定的にフルカットできる。
切断装置100は、検知部192を備えなくてもよい。例えば、ROM42に記憶されるプログラムに、切断モータ190を駆動制御するためのパルス信号の情報が書き込まれていてもよい。CPU41が、ROM42に記憶のプログラムを読み出すことで、切断装置100は、上記実施例と同様の動作を実行できる。
切断装置100は、切断モータ190を備えなくてもよい。この場合、本体ケース2は、回転体150と連結する摘みを備えてもよい。ユーザが摘みを手動で操作することによって、初期位置にある回転体150をフルカット位置又はハーフカット位置に移動させてもよい。また、回転体150の一部が、本体ケース2から外部に露出していてもよい。この場合、ユーザは回転体150を直接回転させるよう操作する。このとき、回転体150は、円板状である代わりに、例えば、扇形状であってもよいし、円柱状であってもよい。
以上の説明において、「略180度」、「略90度」、「略平行」、「略2等分」という記載については、設計上、製造上の公差、誤差が許容されるという意味であり、厳密な意味での「180度」、「90度」、「平行」、「2等分」の他に、「実質的に180度」、「実質的に90度」、「実質的に平行」、「実質的に2等分」という意味も含む。
1 印刷装置
37 印刷テープ
10 ヘッド
100 切断装置
110 切断刃
111 刃部
125 受台
135 付勢手段
139 ホルダ
150 回転体
151 第1ピン
152 第2ピン
153 第3ピン
155 前端面
161 第1当接部
163 カム部
172 第2当接部
L1 第1線分
L2 第2線分
L3 第3線分
P 軸線
Q1,Q2,Q3 中心
θ 角度

Claims (6)

  1. 印刷媒体を切断する切断装置であって、
    先端に刃部を有する切断刃と、
    前記切断刃の基部を支持するホルダであって、前記切断刃を、前記印刷媒体を完全に切断可能なフルカット位置と、前記印刷媒体を一部を残して切断可能なハーフカット位置と、前記印刷媒体から離間する待機位置とに亙って移動可能に支持するホルダと、
    回転可能に支持され回転体と、
    前記回転体の一方側の面に設けられ、前記回転体の回転中心となる軸線と平行に延びる円柱状の第1ピン、第2ピン、及び第3ピンと、
    前記切断刃の前記基部に設けられ、前記第1ピン及び前記第2ピンに択一的に当接可能な第1当接部と、
    前記切断刃の前記基部に設けられ、前記第3ピンに当接可能であり、前記第1当接部とは異なる第2当接部と
    を備え、
    前記第1ピンの中心と、前記回転体の前記軸線とを繋ぐ線分を第1線分とし、前記第2ピンの中心と、前記回転体の前記軸線とを繋ぐ線分を第2線分とし、前記第3ピンの中心と、前記回転体の前記軸線とを繋ぐ線分を第3線分とすると、
    前記第1ピンと前記第2ピンは、前記第1線分の長さと前記第1ピンの半径とを合計した長さが、前記第2線分の長さと前記第2ピンの半径とを合計した長さよりも長くなる位置に設けられ、
    前記第3ピンは、前記第3線分が、前記第1線分と前記第2線分とのなす角度を、略2等分する位置に設けられ、
    前記回転体が、初期位置にあるとき、前記第1ピン及び前記第2ピンがいずれも前記第1当接部から離間すると共に、前記第3ピンが前記第2当接部に当接することで、前記切断刃は前記待機位置に位置し、
    前記回転体が、前記初期位置から正方向に第1所定角度回転すると、前記第3ピンが前記第2当接部から離間すると共に、前記第1ピンが前記第1当接部に当接して前記切断刃を前記待機位置から前記フルカット位置まで移動し、
    前記回転体が、前記初期位置から逆方向に第2所定角度回転すると、前記第3ピンが前記第2当接部から離間すると共に、前記第2ピンが前記第1当接部に当接して前記切断刃を前記待機位置から前記ハーフカット位置まで移動させることを特徴とする切断装置。
  2. 前記第1線分と前記第2線分とのなす角度は、略180度であり、
    前記第1所定角度と前記第2所定角度は、いずれも略90度であり、
    前記回転体の前記軸線は、前記第1当接部と前記第2当接部の間となる位置にあり、
    前記切断刃が前記待機位置にあるとき、前記第3線分が前記切断刃の移動方向と略平行になって、前記第3ピンは前記第2当接部に当接し、
    前記切断刃が前記フルカット位置にあるとき、前記第1線分が前記切断刃の前記移動方向と平行になって、前記第1ピンが前記第1当接部に当接し、
    前記切断刃が前記ハーフカット位置にあるとき、前記第2線分が前記切断刃の前記移動方向と平行になって、前記第2ピンが前記第1当接部に当接することを特徴とする請求項に記載の切断装置。
  3. 前記第1当接部は、前記第1ピン又は前記第2ピンの移動軌跡に沿って湾曲した形状のカム部であり、
    前記第1ピンは前記第1当接部に当接して前記切断刃を前記フルカット位置まで移動させ、
    前記第2ピンは前記第1当接部に当接して前記切断刃を前記ハーフカット位置まで移動させることを特徴とする請求項又はに記載の切断装置。
  4. 前記第3ピンは、前記第1ピン及び前記第2ピンの夫々よりも長く、
    前記第2当接部は、前記回転体が前記初期位置から前記第1所定角度回転する間、及び前記回転体が前記初期位置から前記第2所定角度回転する間、前記第1ピンと前記第2ピンとから離間すると共に、前記第3ピンに当接可能な位置に設けられることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の切断装置。
  5. 前記切断刃の前記刃部が当接可能であって、移動可能に設けられた受台と、
    前記受台を前記刃部に近づく方向に付勢する付勢手段と
    を備え、
    前記切断刃が前記フルカット位置にあるときに前記刃部と当接する前記受台に作用する前記付勢手段の付勢力は、前記切断刃が前記ハーフカット位置にあるときに前記刃部と当接する前記受台に作用する前記付勢手段の付勢力よりも大きいことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の切断装置。
  6. 請求項1からのいずれかに記載の切断装置と、
    前記印刷媒体を印刷する印刷手段と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
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