JP6916365B1 - 第2級アルコールの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】未反応の飽和脂肪族炭化水素を回収するために行うボレート化合物を含む反応液の蒸留において発生しうる不飽和脂肪族炭化水素の発生を有意に抑制し、回収されない残留飽和脂肪族炭化水素を有意に減少させることができる。【解決手段】上記課題を解決するための一実施形態は、a)メタホウ酸、飽和脂肪族炭化水素および分子状酸素含有ガスを反応器に供給して、メタホウ酸の存在下で、飽和脂肪族炭化水素を分子状酸素含有ガスで液相酸化し、酸化物を含有する反応液を得、b)前記酸化物をエステル化してボレート化合物を含有する反応液を得、)前記ボレート化合物を含有する反応液を蒸留して未反応の飽和脂肪族炭化水素および蒸留残留物に分離し、d)前記蒸留残留物を加水分解してオルトホウ酸と有機層とに分離し、)前記有機層をアルカリでケン化して、アルカリ水溶液層と粗製アルコール層に分離し、f)前記粗製アルコール層を精製して第2級アルコールを得ることを有する、第2級アルコールの製造方法であって、前記c)において、前記蒸留は、2段階で行い、2回目の蒸留温度が1回目の蒸留温度より高く、2回目の蒸留圧力が1回目の蒸留圧力より低い条件下で行う、方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、第2級アルコールの製造方法に関する。
第2級アルコール類は合成洗剤、界面活性剤及び可塑剤等の原料として有用である。第2級アルコール類は、メタホウ酸および飽和脂肪族炭化水素の存在下、分子状酸素含有ガスを導入する酸化反応工程を経た後、ボレート化合物を得、その後、加水分解工程・ケン化工程を経ることにより得ることができる技術が知られている(例えば、特許文献1〜3)。
特開昭56−131531号公報 特公昭50−25447号公報 特開昭48−34807号公報
しかし、従来の技術によっては、製造された第2級アルコールや、それを原料として製造された第2級アルコールアルコキシレートに、着色、コンタミ等が引き起こされる事象があることが判明した。
本発明者らは、上記の原因(特に着色の原因)を究明すべく鋭意検討した結果、上記事象の原因は、メタホウ酸の存在下で飽和脂肪族炭化水素を酸化反応させた後に未反応の飽和脂肪族炭化水素を回収するための蒸留においてボレート化合物の分解により生じる不飽和脂肪族炭化水素に起因することを突き止めた。より具体的に説明すると、酸化反応工程が施された後、その生成物には、ボレート化合物、未反応の飽和脂肪族炭化水素等が混在することになる。その後、未反応の飽和脂肪族炭化水素を回収すべく、ボレート化合物を含む反応液の蒸留が行われるが、従来の技術においては、この蒸留中にボレート化合物が多く分解され、それによって不飽和脂肪族炭化水素が多く発生することを突き止めた。この課題は第2級アルコール特有のものであり、第1級アルコールでは問題とならない。これは、第2級アルコールが第1級アルコールに比べて、ヒドロキシル基の付加位置に対するβ位の水素が引き抜かれやすく、二重結合が生成しやすいことに由来すると考えられる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、未反応の飽和脂肪族炭化水素を回収するために行うボレート化合物を含む反応液の蒸留において発生しうる不飽和脂肪族炭化水素の発生を有意に抑制し、回収されない残留飽和脂肪族炭化水素を有意に減少させることにある。
上記課題を解決するための一実施形態は、a)メタホウ酸、飽和脂肪族炭化水素および分子状酸素含有ガスを反応器に供給して、メタホウ酸の存在下で、飽和脂肪族炭化水素を分子状酸素含有ガスで液相酸化し、酸化物を含有する反応液を得、)前記酸化物をエステル化してボレート化合物を含有する反応液を得、c)前記ボレート化合物を含有する反応液を蒸留して未反応の飽和脂肪族炭化水素および蒸留残留物に分離し、d)前記蒸留残留物を加水分解してオルトホウ酸と有機層とに分離し、e)前記有機層をアルカリでケン化して、アルカリ水溶液層と粗製アルコール層に分離し、f)前記粗製アルコール層を精製して第2級アルコールを得ることを有する、第2級アルコールの製造方法であって、前記c)において、前記蒸留は、2段階で行い、2回目の蒸留温度が1回目の蒸留温度より高く、2回目の蒸留圧力が1回目の蒸留圧力より低い条件下で行う、方法である。
本発明によれば、未反応の飽和脂肪族炭化水素を回収するために行うボレート化合物を含む反応液の蒸留において発生しうる不飽和脂肪族炭化水素の発生を有意に抑制し、回収されない残留飽和脂肪族炭化水素を有意に減少させることができる。
図1は、(c)工程における模式図を示す。
以下、本発明を説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態のみには限定されない。また、特記しない限り、操作および物性等の測定は室温(20〜25℃)の条件で測定する。
本発明における一実施形態は、a)メタホウ酸、飽和脂肪族炭化水素および分子状酸素含有ガスを反応器に供給して、メタホウ酸の存在下で、飽和脂肪族炭化水素を分子状酸素含有ガスで液相酸化し、酸化物を含有する反応液を得、b)前記酸化物をエステル化してボレート化合物を含有する反応液を得、c)前記ボレート化合物を含有する反応液を蒸留して未反応の飽和脂肪族炭化水素および蒸留残留物に分離し、d)前記蒸留残留物を加水分解してオルトホウ酸と有機層とに分離し、e)前記有機層をアルカリでケン化して、アルカリ水溶液層と粗製アルコール層に分離し、f)前記粗製アルコール層を精製して第2級アルコールを得ることを有する、第2級アルコールの製造方法であって、前記c)において、前記蒸留は、2段階で行い、2回目の蒸留温度が1回目の蒸留温度より高く、2回目の蒸留圧力が1回目の蒸留圧力より低い条件下で行う、方法である。かかる実施形態によれば、未反応の飽和脂肪族炭化水素を回収するために行うボレート化合物を含む反応液の蒸留において発生しうる不飽和脂肪族炭化水素の発生を有意に抑制し、回収されない残留飽和脂肪族炭化水素を有意に減少させることができる。
以下、各工程について仔細に説明する。
(工程(a))
((a)工程:酸化反応工程)
(a)工程では、メタホウ酸、飽和脂肪族炭化水素および分子状酸素含有ガスを反応器に供給して、メタホウ酸の存在下で、飽和脂肪族炭化水素を分子状酸素含有ガスで液相酸化し、酸化物を含有する反応液を得る。
飽和脂肪族炭化水素は、炭素数8〜30の飽和脂肪族炭化水素(ノルマルパラフィン)の混合物である。好ましくは、飽和脂肪族炭化水素は、炭素数10〜15飽和脂肪族炭化水素(n−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−トリデカン、n−テトラデカン及びn−ペンタデカン)を主成分として含む混合物であり、より好ましくは、炭素数12〜14の飽和脂肪族炭化水素(n−ドデカン、n−トリデカン及びn−テトラデカン)を主成分として含む混合物である。ここで、「飽和脂肪族炭化水素を主成分として含む」とは、所定の炭素数の飽和脂肪族炭化水素を全飽和脂肪族炭化水素に対して90質量%超(好ましくは95質量%超)(上限:100質量%)の割合で含むことを意味する。また、飽和脂肪族炭化水素の平均分子量は、114以上422以下であり、好ましくは142以上212以下、より好ましくは170以上198以下である。飽和脂肪族炭化水素は、合成してもまたは市販品であってもよい。同様にして、メタホウ酸も、合成してもまたは市販品であってもよい。
上記工程(a)において、分子状酸素含有ガスは、分子状酸素(酸素)に加えて、窒素ガスを含む。好ましくは、分子状酸素含有ガスは、分子状酸素(酸素)及び窒素ガスから構成される。また、分子状酸素含有ガス中の分子状酸素(酸素)の濃度は、1体積%(vol%)以上10体積%(vol%)以下、好ましくは3体積%(vol%)以上5体積%(vol%)以下等であるが、これに制限されない。分子状酸素含有ガスの供給量は、飽和脂肪族炭化水素1000g当り、100〜1000リットル/時間、好ましくは350〜600リットル/時間等であるが、これに制限されない。
上記工程(a)において、メタホウ酸と飽和脂肪族炭化水素との反応混合比は特に制限されないが、メタホウ酸が、飽和脂肪族炭化水素に対して、好ましくは1質量%以上5質量%以下、より好ましくは2質量%以上4質量%以下、等であるが、これに制限されない。
液相酸化反応条件は、特に制限されず、従来と同様の条件が同様にして適用できる。例えば、液相酸化反応温度は、100〜250℃、好ましくは140〜200℃等であるが、これに制限されない。また、液相酸化反応時間は、例えば、0.5〜5時間であり、好ましくは1〜3時間等であるが、これに制限されない。このような条件であれば、飽和脂肪族炭化水素を分子状酸素含有ガスで適切な範囲(例えば、飽和脂肪族炭化水素の転化率=5〜30%)で液相酸化できる。上記液相酸化反応は、大気圧(常圧)下、加圧下または減圧下で行ってもよいが、通常、大気圧(常圧)〜30kg/cmG下で行う。また、上記液相酸化反応は、攪拌しながら行ってもよい(反応器が撹拌機を備えていてもよい)。
上記工程(a)において、液相酸化反応は、1基の反応器にて行われてもまたは2基以上の複数の反応器にて連続して行われてもよい。また、反応器は、例えば、撹拌槽式または気泡塔式であってもよい。
((b)工程:エステル化工程)
(b)工程では、前記酸化物(酸化反応生成物)をエステル化してボレート化合物を含有する反応液を得る。(b)工程では、ボレート化合物が生成するが、それ以外にも未反応の脂肪族炭化水素、遊離のアルコール及びメタホウ酸が存在する。遊離のアルコールは、未反応の飽和脂肪族炭化水素と沸点が近いため、両者の分離が困難である。このため、エステル化工程(b)にて、このアルコールをオルトホウ酸エステル化してボレート化合物に変換する。
すなわち、上記工程(b)では、上記工程(a)で得られた酸化反応生成物に含まれる遊離のアルコールをエステル化(オルトホウ酸エステル化)してボレート化合物を得る。当該工程では、工程(a)で得られる酸化反応生成物中に存在する遊離アルコールをメタホウ酸と反応させてボレート化合物に変換するが、通常、酸化反応生成物中に余剰のメタホウ酸が存在するので、ここで新たにメタホウ酸を加える必要はないが、新しくメタホウ酸を加える場合もある。
ボレート化合物への変換の方法にも特に制限されないが、(a)工程で得られた酸化物を含有する反応液に対して減圧処理を施すことが好ましい。そうすることで、遊離のアルコールと、過剰に添加されていたメタホウ酸(あるいは新たに添加されたメタホウ酸)とでエステル化してボレート化合物を得ることができる。このエステル化の条件に特に制限はない。本発明の一実施形態において、(b)工程における圧力は、例えば、50〜200hPa、好ましくは90〜170hPa等である。なお、本明細書中、エステル化工程における圧力は、気相部の圧力を測定するために反応器の上部に設置された圧力計で測定される圧力の値を意味する。本明細書中、全て同様の定義が適用される。本発明の一実施形態において、(b)工程における温度は、例えば、100〜220℃、好ましくは160〜180℃等である。なお、本明細書中、エステル化工程における温度は、反応器における液の中に挿入された温度計で測定される温度の値を意味する。本明細書中、全て同様の定義が適用される。本発明の一実施形態において、(b)工程における処理時間は、例えば、5〜80分、好ましくは20〜60分等である。本明細書中、反応における処理時間は、反応器中の滞留時間を意味する。ここで、滞留時間とは、一般的には、ある有限の空間に流入する物質がその空間内にとどまっている時間を意味する。空間の容積をV(m)、流入物質の体積流量をθ(m/hr)とすると、滞留時間(τ)は次式で表される。
Figure 0006916365
なお、上記(a)工程〜(b)工程において、以下の反応の発生が含まれる。
Figure 0006916365
(工程(c):未反応の飽和脂肪族炭化水素の回収工程)
(c)工程では、前記ボレート化合物を含有する反応液を蒸留して未反応の飽和脂肪族炭化水素および蒸留残留物に分離する。つまり、上記工程(b)で得られたボレート化合物を含有する反応液を蒸留して、未反応の飽和脂肪族炭化水素(留出液)およびボレート化合物を含む蒸留残留物(塔底残留液)に分離して、未反応の飽和脂肪族炭化水素を回収する。
本発明の一実施形態において、前記c)における蒸留は、2回(2段階で)行われる。蒸留は、凝縮等が併用されてもよい。図1は、(c)工程における模式図を示す。図1に示されるように、上記の工程(b)で得られたボレート化合物を含有する反応液3を蒸留装置1に導入して1回目の蒸留が行われる。なお、蒸留装置1には、図示しない凝縮器等を有しうる。1回目の蒸留で留出液5および塔底残留液が得られる。この塔底残留液を蒸留残留物4として蒸留装置2に導入して2回目の蒸留が行われる。なお、蒸留装置2には、図示しない凝縮器等を有しうる。2回目の蒸留で留出液5および蒸留残留物6が得られる。この蒸留残留物6は、後述の工程(d)の加水分解工程に送られる。
本発明では、工程(c)において、2回目の蒸留温度は1回目の蒸留温度より高く、かつ、2回目の蒸留圧力は1回目の蒸留圧力より低い。上述もしたが、従来の第2級アルコールの製造方法によって製造された第2級アルコールや、それを原料として製造された第2級アルコールアルコキシレートには、着色、コンタミ等が引き起こされる事象があった。そこで、2回目の蒸留温度を1回目の蒸留温度より高くし、かつ、2回目の蒸留圧力を1回目の蒸留圧力より低くすることによって、不飽和脂肪族炭化水素の発生を有意に抑制し、回収されない残留飽和脂肪族炭化水素を有意に減少させることができる。なお、本発明は上記の2回の蒸留を経た後、さらなる蒸留を行うことを制限するものではない。
本発明の一実施形態において、1回目の蒸留における圧力条件は、例えば、50hPa以下、45hPa以下、45hPa未満、30hPa以下、30hPa未満、25hPa以下、24hPa以下、21hPa以下、あるいは、20hPa以下である。本発明の一実施形態において、1回目の蒸留における圧力条件は、例えば、7hPa超、8hPa以上、10hPa以上、12hPa以上、13hPa以上、15hPa以上、あるいは、18hPa以上である。本明細書中、蒸留の圧力は、気相部の圧力を測定するために塔頂に設置された圧力計で測定される圧力の値を意味する。本明細書中、全て同様の定義が適用される。
本発明の一実施形態において、1回目の蒸留における蒸留温度は、例えば、好ましくは130℃超200℃未満、より好ましくは145℃超180℃未満、さらに好ましくは155〜175℃、よりさらに好ましくは160〜170℃である。本明細書中、蒸留の温度は、塔底における液の中に挿入された温度計で測定される温度の値を意味する。本明細書中、全て同様の定義が適用される。
本発明の一実施形態において、1回目の蒸留における滞留時間(蒸留時間)は、好ましくは、10〜125分、15分超120分未満、20〜100分、30分超90分未満、あるいは、45分超75分未満である。ここで、本明細書中、塔底の液に関する蒸留の滞留時間は、一定の体積となるように予め設定された蒸留塔内の液保有量(液の体積)(m)を、当該蒸留塔の塔底からの抜出液量(m/分)で除することによって算出された値を意味する。本明細書中、全て同様の定義が適用される。
本発明の一実施形態において、1回目の蒸留の後の残留液(図1では、蒸留残留物4)における未反応の飽和脂肪族炭化水素の比率は、10質量%以下であることがより好ましく、6質量%以下であることがさらに好ましい。なお、下限にも特に制限はないが、例えば、0.1質量%以上、あるいは1質量%以上である。
本発明の一実施形態において、2回目の蒸留における圧力条件は、例えば、20hPa未満、15hPa以下、13hPa以下、12hPa以下、12hPa未満、10hPa以下、あるいは、9hPa以下である。本発明の一実施形態において、2回目の蒸留における圧力条件は、1hPa以上、2hPa以上、2.5hPa以上、3hPa以上、3.5hPa以上、4hPa以上、4.5hPa以上、あるいは、5hPa以上である。
本発明の一実施形態において、2回目の蒸留における蒸留温度は、例えば、好ましくは250℃未満、240℃以下、230℃以下、220℃以下、220℃未満、あるいは、215℃以下である。本発明の一実施形態において、2回目の蒸留における蒸留温度は、例えば、好ましくは、180℃以上、185℃以上、190℃以上、あるいは、195℃以上である。
本発明の一実施形態において、2回目の蒸留における滞留時間(蒸留時間)は、好ましくは、80分以下、80分未満、75分以下、60分以下、60分未満、45分以下、あるいは、35分以下である。本発明の一実施形態において、2回目の蒸留における滞留時間(蒸留時間)は、好ましくは、1分以上、3分以上、5分以上、10分以上、15分以上、15分超、あるいは、20分以上である。
2回目の蒸留では、出来る限り高温、低圧、短時間で蒸留を行うことでボレートの分解量を抑える。特に出来る限り高温で行うことによって不飽和脂肪族炭化水素の発生を抑える効果がある。
本発明の一実施形態において、1回目の蒸留における温度に対する、2回目の蒸留における温度の比率は、1超1.5以下であることが好ましく、1.1〜1.4であることがより好ましく、1.1〜1.3であることがさらに好ましい。本発明の所期の効果を効率的に奏する。
本発明の一実施形態において、2回目の蒸留における蒸留圧力に対する、1回目の蒸留における蒸留圧力の比率は、1超30以下、1.1〜7、1.2〜4.5、1.5〜3.5、あるいは、2.0〜3.2である。本発明の所期の効果を効率的に奏する。
本発明の一実施形態において、2回目の蒸留における滞留時間に対する、1回目の蒸留における滞留時間の比率は、1〜90、1.1〜25、1.2〜12、1.3〜8、1.4〜5、あるいは、1.5〜4である。本発明の所期の効果を効率的に奏する。
本発明の一実施形態において、1回目の蒸留および2回目の蒸留の方法としては、それぞれ独立して、単蒸留(例えば、フラッシュ蒸留)、分子蒸留などの公知の方法が使用できるが、これに特に制限されない。
本発明の一実施形態において、単蒸留装置は、蒸発缶、凝縮器、留出液受器、送液ポンプ等とから構成される。
本発明の一実施形態において、1回目の蒸留は、単蒸留(例えば、フラッシュ蒸留)で行い、かつ、2回目の蒸留も、単蒸留(例えば、フラッシュ蒸留)で行う。
本発明の一実施形態において、1回目の蒸留は、単蒸留(例えば、フラッシュ蒸留)で行い、2回目の蒸留は、分子蒸留で行う。
本発明の一実施形態において、前記蒸留残留物(すなわち、2回目の蒸留残留物(図1中の蒸留残留物6)あるいはそれ以上蒸留を行った場合はその蒸留残留物)のヨウ素価が6.4未満である。かかる実施形態、つまり、ヨウ素価が6.4未満であることは、蒸留残留物中の不飽和脂肪族炭化水素が有意に少ないことを意味する。よって、ひいては着色、コンタミが少ないまたはない、高品質な第2級アルコールや、それを原料として製造された高品質な第2級アルコールアルコキシレートを得ることができる。本発明の一実施形態において、前記蒸留残留物のヨウ素価は、6.3以下、6.2以下、6.1以下、6.0以下、5.9以下、あるいは5.8以下である。かかる実施形態によって、左記の技術的効果がより顕著となる。本発明の一実施形態において、前記蒸留残留物のヨウ素価は、現実的には、2.0以上、あるいは4.0以上である。ここで、ヨウ素価は、ウィイス法(JIS K 0070 1992年)によって測定される。実施例でもこの方法を使用して測定されている。
本発明の一実施形態において、前記蒸留残留物(すなわち、2回目の蒸留残留物(図1中の蒸留残留物6)あるいはそれ以上蒸留を行った場合はその蒸留残留物)中の未反応の飽和脂肪族炭化水素の含有比率が1.3質量%未満である。かかる実施形態、つまり、未反応の飽和脂肪族炭化水素の含有比率が1.3質量%未満であることによって、コンタミを減らし、目的物の収率が上がる。また未反応の飽和脂肪族炭化水素の含有比率を1.3質量%未満にして蒸留残留物を工程(d)の加水分解工程に送ることによって、後の精製工程での負荷を減らし、高品質の第二級アルコールが得られるとの技術的効果もある。本発明の一実施形態において、前記蒸留残留物の未反応の飽和脂肪族炭化水素の含有比率は、1.2質量%以下、1.1質量%以下、1.0質量%以下、0.9質量%以下、0.8質量%以下、0.7質量%以下、0.6質量%以下、0.5質量%以下、0.4質量%以下、あるいは0.3質量%以下である。かかる実施形態によって、左記の技術的効果がより顕著となる。本発明の一実施形態において、前記蒸留残留物の未反応の飽和脂肪族炭化水素の含有比率は、現実的には、0.01質量%以上、あるいは0.1質量%以上である。ここで、蒸留残留物中の未反応の飽和脂肪族炭化水素の含有比率は、基本的に、2回目の蒸留後の蒸留残留物の含有量に対する未反応の飽和脂肪族炭化水素の含有量の比率であり、3回以上蒸留を行うときは、最後の蒸留後の蒸留残留物の含有量に対する未反応の飽和脂肪族炭化水素の含有量の比率であってもよい。なお、蒸留残留物中の未反応の飽和脂肪族炭化水素の含有比率は、ガスクロマトグラフィーによって測定される。実施例でもこの方法を使用して測定されている。
なお、本工程で回収された未反応飽和脂肪族炭化水素は、上記酸化反応工程(a)に再利用(循環)してもよい。この場合には、例えば、留出液の飽和脂肪族炭化水素を除去した後そのまま上記酸化反応工程(a)に再利用しても;本工程で回収した飽和脂肪族炭化水素に含まれるカルボニル化合物及びオレフイン類を水素添加した後、酸化反応工程(a)に再利用しても;または、例えば、特開昭56−131531号公報に記載されるように、本工程で回収した飽和脂肪族炭化水素を、例えば、アルカリ水溶液と接触させて脂肪酸及び脂肪酸エステルを含む有機層と水層とに分離し、必要であれば有機層を熱水で洗浄し(アルカリ処理工程)、有機層に含まれる未反応飽和脂肪族炭化水素を水素処理した(水素処理工程)後、未反応飽和脂肪族炭化水素に含まれるアルコール成分をオルトホウ酸エステル化した(エステル化工程)後、酸化反応工程(a)に再利用してもよいが、上記に制限されない。
(工程(d):加水分解工程)
本工程では、上記蒸留残留物を加水分解してオルトホウ酸と有機層とに分離する。
具体的には、蒸留残留物に熱水を添加して加水分解して、オルトホウ酸を含む水層と有機層とに分離する。ここで、熱水の温度(液温)は、70〜150℃、好ましくは90〜100℃等であるが、これに制限されない。また、熱水の添加量は、蒸留残留物に対して、1〜20質量倍、好ましくは2〜10質量倍等であるが、これに制限されない。加水分解時間は、5〜60分間、好ましくは20〜30分間等であるが、これに制限されない。このような条件であれば、蒸留残留物を十分加水分解して、オルトホウ酸を含む水層と有機層とをより効率よく分離できる。
(工程(e):ケン化工程)
本工程では、上記工程(d)で分離された有機層をアルカリでケン化して、アルカリ水溶液層と粗製アルコール層に分離する(ケン化工程)。これにより、有機酸や有機酸エステルが除去できる。
ここで、アルカリとしては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが使用できるが、これに制限されない。また、上記アルカリによるケン化処理後に必要であれば、水洗してもよい。ケン化条件は、特に制限されず、従来と同様の条件が同様にして適用できる。例えば、ケン化温度は、120〜160℃であり、好ましくは135〜145℃等であるが、これに制限されない。ケン化時間は、30〜120分間、好ましくは50〜90分間等であるが、これに制限されない。このような条件であれば、ケン化処理がより効率よく進行できる。
(工程(f):アルコール精製工程)
本工程では、上記工程(e)で分離された粗製アルコール層を精製する。これにより、目的とする第2級アルコールが得られる。
ここで、精製方法としては、特に制限されず、公知の方法を同様にしてまたは適宜修飾して適用できる。例えば、粗製アルコール層を蒸留または分留することによって、精製できる。この際の精製圧力は、1〜45hPa、好ましくは4〜12hPa等であるが、これに制限されない。このような条件であれば、沸点範囲によって適切に(例えば、沸点範囲95℃以上120℃未満の留分および沸点範囲120〜150℃の留分に)分離できる。上記場合において、沸点範囲95℃以上120℃未満の留分は、通常、少量の飽和脂肪族炭化水素、カルボニル化合物および1価第一級アルコール(モノアルコール)を含む。また、沸点範囲120〜150℃の留分は、微量のカルボニル化合物および第2級アルコール(モノアルコール)を含み、この際、上記第2級アルコールの大部分は所望の1価第2級アルコールである。
なお、上記工程(e)と本工程(f)との間に、従来公知の方法に従って、重質分離工程、アルカリ処理工程(特に水酸化カリウム処理工程)、軽質分離工程から選択される少なくとも一工程を行ってもよい。
以下、実施例および比較例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例および比較例に限定して解釈されるものではなく、各実施例に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施例も本発明の範囲に含まれる。
(実施例1〜19、比較例1、2)
炭素数12〜14の飽和脂肪族炭化水素の混合物1000gと、メタホウ酸25gとを容量3Lの円筒形反応器に入れ、酸素濃度3.5vol%、窒素濃度96.5vol%の混合ガスを1時間当たり430Lの割合で吹き込み、常圧下170℃で2時間酸化反応を行い、酸化物を含有する反応液を得た(酸化反応工程)。なお、この飽和脂肪族炭化水素の混合物は、平均分子量が184であり、炭素数12〜14の飽和脂肪族炭化水素(n−ドデカン、n−トリデカン及びn−テトラデカン)を混合物の全質量に対して95質量%を超える割合で含む。
酸化反応後、酸化物を含有する反応液を減圧することで、アルコールと、過剰に添加されていたホウ酸とでエステル化してボレート化合物を得た。このエステル化は、105hPa、165℃、60分で行った(エステル化工程)。
(前段(1回目))
次に、図1で示されるように、この液(ボレート化合物を含有する反応液)を、ボレート化合物を含有する反応液3として蒸留装置1(単蒸留塔)へ導入し、下記の表に示される、温度、圧力、滞留時間で1回目の蒸留を行った。蒸留装置1(単蒸留塔)に導入したボレート化合物を含有する反応液3中に含まれる飽和脂肪族炭化水素の大部分は留出液5として塔頂から留出した(未反応の飽和脂肪族炭化水素の回収工程)。底留分中の残存飽和脂肪族炭化水素濃度は約5質量%であった。
(後段(2回目))
次いで、当該底留分を蒸留残留物4として蒸留装置2(単蒸留塔)へ導入し、下記の表に示される、温度、圧力、滞留時間で2回目の蒸留を行った。蒸留装置2(単蒸留塔)に導入した蒸留残留物4中に含まれる飽和脂肪族炭化水素の約90質量%は留出液5として塔頂から留出し(未反応の飽和脂肪族炭化水素の回収工程)、底留分である蒸留残留物6の飽和脂肪族炭化水素濃度を測定したところ下記の表に示すとおりであった。
Figure 0006916365
(実施例20)
蒸留装置2(単蒸留塔)を蒸留装置2(分子蒸留塔)に変更し、温度、圧力、滞留時間を下記の表に示されるように変更した以外は、実施例1と同様の操作を行った。
Figure 0006916365
表1、表2に示されるように、2回目(後段)の蒸留温度が1回目(前段)の蒸留温度より高くかつ2回目の蒸留圧力が1回目の蒸留圧力より低い条件下で、2回連続して行うことによって、残留飽和脂肪族炭化水素の濃度が低く、ヨウ素価が低い、高品質な蒸留残留物が得られた。このようにして、最終的に高品質の第二級アルコールを得ることができた。
<(d)〜(f)工程>
実施例1で得られた蒸留残留物を多量(残留液(蒸留残留物)に対して2質量倍量)の95℃の熱水で25分間加水分解し、オルトホウ酸を含む水層および有機層とに分離した(加水分解工程)。得られた有機層を水酸化ナトリウムを用いて140℃で80分間ケン化処理および水洗を行い、有機酸および有機酸エステルを除去した(ケン化工程)。この有機層を7hPaで分留し、第一留分として沸点範囲95〜120℃留分および第二留分として沸点範囲120〜150℃留分を得た。ここで、第一留分(沸点範囲95℃以上120℃未満留分)は、少量の飽和脂肪族炭化水素、カルボニル化合物および1価第1級アルコール(モノアルコール)の混合物であった。第二留分(沸点範囲120〜150℃留分)は、微量のカルボニル化合物および第2級アルコール(モノアルコール)の混合物であり、この際、第2級アルコールの大部分は1価第2級アルコールであった。
1 1回目の蒸留装置、
2 2回目の蒸留装置、
3 ボレート化合物を含有する反応液、
4 蒸留残留物、
5 留出液、
6 蒸留残留物。

Claims (10)

  1. a)メタホウ酸、飽和脂肪族炭化水素および分子状酸素含有ガスを反応器に供給して、メタホウ酸の存在下で、飽和脂肪族炭化水素を分子状酸素含有ガスで液相酸化し、酸化物を含有する反応液を得、
    b)前記酸化物をエステル化してボレート化合物を含有する反応液を得、
    c)前記ボレート化合物を含有する反応液を蒸留して未反応の飽和脂肪族炭化水素および蒸留残留物に分離し、
    d)前記蒸留残留物を加水分解してオルトホウ酸と有機層とに分離し、
    e)前記有機層をアルカリでケン化して、アルカリ水溶液層と粗製アルコール層に分離し、
    f)前記粗製アルコール層を精製して第2級アルコールを得ることを有する、第2級アルコールの製造方法であって、
    前記c)において、前記蒸留は、2段階で行い、2回目の蒸留温度が1回目の蒸留温度より高く、2回目の蒸留圧力が1回目の蒸留圧力より低い条件下で行う、方法。
  2. 前記1回目の蒸留温度が、130℃超200℃未満である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記1回目の蒸留圧力が、45hPa未満である、請求項1または2項に記載の方法。
  4. 前記1回目の蒸留の滞留時間が、15分超120分未満である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記2回目の蒸留圧力が、20hPa未満である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記2回目の蒸留の滞留時間が、80分未満である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記2回目の蒸留温度が、250℃未満である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記蒸留残留物のヨウ素価が、6.4未満である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記蒸留残留物中の未反応の飽和脂肪族炭化水素の含有比率が、1.3質量%未満である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記c)において、前記1回目の蒸留および前記2回目の蒸留が、それぞれ独立して、単蒸留または分子蒸留である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
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