JP6916083B2 - 保冷庫 - Google Patents

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本発明は、互いに独立した複数の冷凍サイクルを備えており、冷蔵温度帯と冷凍温度帯に跨る広範囲で設定温度を変更可能な保冷庫に関する。本発明における保冷庫には、食品等の保存用の低温庫に加え、陳列用の低温ショーケースが含まれるものとする。
この種の保冷庫は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の低温ショーケース(冷凍冷蔵ショーケース)は、2系統の独立した冷凍サイクル(冷却装置)を備えており、陳列室を冷蔵温度に維持する冷蔵運転中は、一方の冷凍サイクルのみを駆動させ、陳列室を冷凍温度に維持する冷凍運転中は、両方の冷凍サイクルを同時に駆動させている。また、冷蔵運転中であっても、運転開始時や除霜終了後といった高負荷時には、両方の冷凍サイクルを同時に駆動させている。
本出願人が先に提案した特許文献2にも、同種の低温ショーケースが開示されている。そこでは、特許文献1との相違点として、第2冷凍サイクル(第2冷凍系)が第1冷凍サイクル(第1冷凍系)よりも高い冷却能力を備えている。相対的に冷却能力が低い第1冷凍サイクルのみを駆動させると、陳列室は野菜や果物の冷蔵に適した4〜10℃に維持され、冷却能力が高い第2冷凍サイクルのみを駆動させると、陳列室は精肉や鮮魚の冷蔵に適した−3〜2℃に維持される。
特開平4−273974号公報 実願平1−14958号(実開平2−106570号)のマイクロフィルム
特許文献1の低温ショーケースにおいては、冷蔵運転中の通常時(高負荷時以外)に一方の冷凍サイクルのみが駆動され、冷蔵運転中の高負荷時および冷凍運転中に両方の冷凍サイクルが同時に駆動されるが、他方の冷凍サイクルのみが駆動されることは無い。そのため、冷蔵運転中に他方の冷凍サイクルの故障を検知し得ないおそれがある。冷蔵運転中に他方の冷凍サイクルが故障していると、高負荷時に当該サイクルの冷却能力が発揮されないため、陳列室を速やかに冷却することができないが、最終的には一方の冷凍サイクルにより陳列室は設定温度まで冷却されるため、検知手段の種類によっては故障に気付くことができない。他方の冷凍サイクルが故障したままであると、冷蔵運転から冷凍運転に切り換えたときに、一方の冷凍サイクルだけでは陳列室を冷凍温度まで冷却することはできず、このとき初めて他方の冷凍サイクルの故障に気付くことになる。
特許文献2の低温ショーケースにおいては、野菜等の冷蔵時に第1冷凍サイクルのみが駆動され、精肉等の冷蔵時に第2冷凍サイクルのみが駆動される。しかし、低温ショーケースの用途(陳列物)は頻繁に変わるものではなく、例えば数ヶ月といった比較的長期間にわたって同一の用途になることが普通である。つまり、低温ショーケースを野菜等の冷蔵に使用する間は、第1冷凍サイクルのみが駆動され、第2冷凍サイクルが駆動されることはなく、従って第2冷凍サイクルの故障を検知し得ないおそれがある。同様に、低温ショーケースを精肉等の冷蔵に使用する間は、第2冷凍サイクルのみが駆動され、第1冷凍サイクルが駆動されることはなく、従って第1冷凍サイクルの故障を検知し得ないおそれがある。
本発明の目的は、冷蔵運転時に各冷凍サイクルの故障を早期に検知して、ユーザーに修理を促すことができる保冷庫を提供することにある。
本発明は、互いに独立した第1冷凍サイクル3と第2冷凍サイクル4を備えており、第1冷凍サイクル3と第2冷凍サイクル4が同時に駆動される冷凍運転と、第1冷凍サイクル3または第2冷凍サイクル4が単独で駆動される冷蔵運転とを実行可能な保冷庫を対象とする。冷蔵運転時における第1冷凍サイクル3の駆動の頻度は、第2冷凍サイクル4の駆動の頻度よりも高く設定されている。冷蔵運転時に第2冷凍サイクル4の駆動信号を所定の時間間隔で出力するタイマーを備えている。冷蔵運転時に庫内温度Dが所定の冷却開始温度Donまで上昇したとき、タイマーから駆動信号が出力されていれば第2冷凍サイクル4が駆動され、該駆動信号が出力されていなければ第1冷凍サイクル3が駆動されることを特徴とする。
第1冷凍サイクル3と第2冷凍サイクル4により共用される1つの蒸発器9を備えており、蒸発器9において、第1冷凍サイクル3を構成する蒸発管27が、第2冷凍サイクル4を構成する蒸発管28よりも、空気の流量が多い部分に配置されている形態を採ることができる。
冷蔵運転時に、駆動中の冷凍サイクル3・4の故障が検知された場合に、該故障を報知する報知手段が作動するとともに、当該冷凍サイクル3・4が自動的に停止されて、他方の停止中の冷凍サイクル3・4が自動的に駆動される形態を採ることができる。
冷蔵運転時に各冷凍サイクル3・4の連続運転時間を計測し、一方の冷凍サイクル3・4の連続運転時間が所定の上限時間T1に達してから、庫内温度Dが所定の冷却停止温度Doffに低下するまでの間、両方の冷凍サイクル3・4を同時に駆動させることができる。
本発明に係る保冷庫は、冷蔵運転時に第2冷凍サイクル4の駆動信号を所定の時間間隔で出力するタイマーを備えており、庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇したとき、タイマーから駆動信号が出力されていれば第2冷凍サイクル4が駆動され、該駆動信号が出力されていなければ第1冷凍サイクル3が駆動されるようにした。つまり、冷蔵運転時に常に第1冷凍サイクル3を駆動させるのではなく、定期的に第2冷凍サイクル4を駆動させるようにした。冷凍サイクル3・4を単独で駆動させると、該冷凍サイクル3・4が故障した場合に、庫内温度Dが十分に低下しないことから、その故障を容易かつ確実に検知することができる。本発明のように、冷蔵運転時に両方の冷凍サイクル3・4を使用すると、それらの故障を放置することなく早期に検知して、ユーザーに修理を促すことができる。故障した冷凍サイクル3・4の修理が終わるまでの間も、正常な方の冷凍サイクル3・4を駆動させることにより、冷蔵庫としての運用は可能であるから、当該保冷庫を使用する店舗の商業活動に与える影響を最小限に抑えることができる。さらに、冷蔵運転から冷凍運転に切り換えたときに、一方の冷凍サイクル3・4の故障に初めて気付くといった不都合を確実に防止することができる。
一般に、蒸発管の表面を流れる空気の流量が多いほど、蒸発管の吸熱量は多くなる。本発明のように、蒸発器9における空気の流量が多い部分に、駆動頻度が高い第1冷凍サイクル3の蒸発管27を配置して、該蒸発管27の吸熱量を多くすると、両冷凍サイクル3・4の蒸発管27・28を均等に配置する場合に比べて、冷蔵運転の全体での熱交換効率を高めることができる。
冷蔵運転時に駆動中の冷凍サイクル3・4の故障を検知した場合に、その故障を報知する報知手段を作動させると、その故障を即座にユーザーに知らせて、故障した冷凍サイクル3・4の修理の手配を促すことができる。また、故障した冷凍サイクル3・4を自動的に停止させて、他方の停止中の冷凍サイクル3・4を自動的に駆動させると、陳列中の食品等に傷みが生じる前に庫内Rを冷却することができる。
冷蔵運転時に一方の冷凍サイクル3・4の連続運転時間が所定の上限時間T1に達するような場合は、庫内Rの熱負荷が高くなっており、一方の冷凍サイクル3・4だけでは庫内Rを冷却するのに不十分であると判断することができる。このような場合に両方の冷凍サイクル3・4を同時に駆動させると、庫内Rを速やかに冷却して、陳列中の食品等の損傷を防止することができる。
本発明の実施例1に係る低温ショーケースの冷蔵運転時の庫内温度と各部の駆動状態の推移を示すタイミングチャートである。 低温ショーケースの概略構成を示す縦断側面図である。 低温ショーケースに搭載される冷凍サイクルの構成図である。 冷凍サイクルを構成する蒸発器の横断平面図である。 冷凍運転時の庫内温度と各部の駆動状態の推移を示すタイミングチャートである。 冷蔵運転時に冷凍サイクルが故障した場合の制御を示すフローチャートである。 高負荷時における庫内温度と各部の駆動状態の推移を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例2に係る低温ショーケースの冷蔵運転時の庫内温度と各部の駆動状態の推移を示すタイミングチャートである。
(実施例1) 図1ないし図7は、本発明をリーチイン型の低温ショーケースに適用した実施例1を示す。図2において低温ショーケースは、正面に開口を有する断熱箱体からなるケース本体1と、ケース本体1の開口を開閉する扉2とを備える。ケース本体1と扉2で囲まれる庫内Rは、2系統の独立した冷凍サイクル3・4により冷蔵温度もしくは冷凍温度まで冷却される。庫内Rは区画板5で陳列室6と通気ダクト7に区画されており、扉2に臨む陳列室6には、陳列対象である食品を載置するための棚板8が上下多段状に設置されている。ケース本体1の内壁面に沿う通気ダクト7には、2つの冷凍サイクル3・4により共有される蒸発器9と、庫内Rの空気を循環させるための循環ファン10とが配置されている。
ケース本体1の下側に区画された機械室12には、第1冷凍サイクル3を構成する第1圧縮機13と、第2冷凍サイクル4を構成する第2圧縮機14と、両冷凍サイクル3・4に共有される凝縮器15と、凝縮器15を冷却するための凝縮器ファン16などが配置されている。図3において第1冷凍サイクル3は、第1圧縮機13、凝縮器15、ドライヤー17、膨張器18および蒸発器9などを冷媒配管19でループ状に接続して構成される。また第2冷凍サイクル4は、第2圧縮機14、凝縮器15、ドライヤー21、膨張器22および蒸発器9などを冷媒配管23でループ状に接続して構成される。本実施例では、両圧縮機13・14を同一出力の定速圧縮機としたが、本発明において、両圧縮機13・14の出力が同一である必要は無く、また、一方または両方の圧縮機13・14が、回転数可変のインバータ圧縮機であってもよい。
図4において蒸発器9は、第1冷凍サイクル3を構成する第1蒸発管27と、第2冷凍サイクル4を構成する第2蒸発管28と、両蒸発管27・28に貫通される多数枚のフィン29と、両蒸発管27・28を支持する一対のエンドプレート30などで構成される。各蒸発管27・28は、ケース本体1の上壁面と略平行な平面内で蛇行しており、第1蒸発管27が第2蒸発管28よりも上方に配置されている(図2参照)。各蒸発管27・28の冷媒の入口27a・28aは、蒸発器9を通過する空気の出口側(風下側)に配置されており、各蒸発管27・28の冷媒の出口27b・28bは、蒸発器9を通過する空気の入口側(風上側)に配置されている。各蒸発管27・28の上記の配置によれば、風上側から風下側へ向かって、各蒸発管27・28の表面温度は低くなる。これにより、風上側においては、蒸発管27・28の表面温度と空気との温度差を可及的に小さくすることができるので、蒸発管27・28の表面に多量に着霜が生じることを効果的に防ぐことができる。また、風上側に比べて空気の温度が低くなる風下側においては、蒸発管27・28との温度差を確保して、熱交換を十分に行うことができる。
図2に示すように、循環ファン10により通気ダクト7内に吸い込まれた空気は、ケース本体1の上壁面に衝突したのち、当該上壁面に沿って蒸発器9に向かって流れる。そのため、蒸発器9の上部は、下部に比べて空気の流量が多くなる。本実施例では、空気の流量が多い蒸発器9の上部に、第1冷凍サイクル3を構成する第1蒸発管27を配置して、第1蒸発管27(第1冷凍サイクル3)が第2蒸発管28(第2冷凍サイクル4)よりも効率的に空気との熱交換を行えるようにした。
低温ショーケースの制御部は、ユーザーにより設定される庫内Rの設定温度D0が0℃未満であれば、第1冷凍サイクル3と第2冷凍サイクル4を同時に駆動させて庫内Rを強冷する冷凍運転を実行する。一方、庫内Rの設定温度D0が0℃以上であれば、第1冷凍サイクル3または第2冷凍サイクル4を単独で駆動させて庫内Rを弱冷する冷蔵運転を実行する。
冷凍運転時の各冷凍サイクル3・4の制御方法は従来と同様であるため、図5のタイミングチャートを用いて簡単に説明する。すなわち、設定温度D0を中心とする(D0±f)℃の目標温度帯を設定し、当該温度帯の上閾値すなわち(D0+f)℃を、両冷凍サイクル3・4の駆動を開始する冷却開始温度Donとし、当該温度帯の下閾値すなわち(D0−f)℃を、両冷凍サイクル3・4の駆動を停止する冷却停止温度Doffとする。制御部は、庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇すると、両冷凍サイクル3・4の圧縮機13・14を駆動させ、庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下すると、両圧縮機13・14を停止させる。この制御を繰り返すことにより、庫内温度Dを目標温度帯の範囲内に維持する。循環ファン10は両圧縮機13・14と同一のタイミングでオンオフ制御される。
一方、図1のタイミングチャートに示す冷蔵運転時には、一方の冷凍サイクル3・4が選択的に駆動される。具体的には、第2冷凍サイクル4の駆動信号を所定の時間間隔で出力するタイマーが設定されており、庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇したとき、タイマーから駆動信号が出力されていれば第2冷凍サイクル4が駆動され、該駆動信号が出力されていなければ第1冷凍サイクル3が駆動されるようにした。タイマーが駆動信号を出力する時間間隔は、冷凍サイクル3・4の平均的な駆動ピッチよりも十分に長い時間、例えば1日ないし1週間に設定される。ここで駆動ピッチとは、庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇してから、冷却後に再び庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇するまでの時間のことであり、例えば図1における時点t1から時点t4までの時間のことである。従って、第1冷凍サイクル3の駆動の頻度は、第2冷凍サイクル4の駆動の頻度よりも十分に高くなる。本実施例では、1日毎に正午になると駆動信号を出力するようにタイマーを設定した。
庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇した時点t1においては、タイマーから駆動信号が出力されていないため、制御部は第1圧縮機13を駆動させている。このとき、循環ファン10も同時に駆動される。次の時点t2では、庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下して、第1圧縮機13と循環ファン10が停止されている。
次の時点t3では、タイマーが正午を計時して、第2冷凍サイクル4の駆動信号を出力している。この駆動信号を受けて、次に庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇した時点t4では、第2圧縮機14が循環ファン10とともに駆動されている。なお駆動信号の出力は、第2圧縮機14の起動と同時に停止される。次の時点t5では、庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下して、第2圧縮機14と循環ファン10が停止されている。
次の時点t6では、時点t3から24時間(1日)が経過して、第2冷凍サイクル4の駆動信号が再び出力されている。この時点t6のように、第1圧縮機13の駆動中に第2冷凍サイクル4の駆動信号が出力されることもある。この場合に制御部は、直ちに第2圧縮機14を駆動させるのではなく、次に庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇するのを待って第2圧縮機14を駆動させる(時点t7〜t8)。
以上のように冷蔵運転では、通常は熱交換効率に優れた第1冷凍サイクル3(第1圧縮機13)を駆動させるが、1日に1回だけ第2冷凍サイクル4(第2圧縮機14)を駆動させて、その動作確認を行う。冷凍サイクル3・4の故障が検知された場合は、制御部は故障した冷凍サイクル3・4を停止させ、代わりに正常な他方の冷凍サイクル3・4を駆動させる。故障の検知手段は従来公知の方法から選択することができるが、本実施例では、庫内温度Dと蒸発器温度と凝縮器温度に基づいて、各冷凍サイクル3・4の故障の有無を判定するようにした。これら3つの温度のうち1つまたは2つの温度に基づいて故障の有無を判定することもできる。また、漏出した冷媒の検知センサなどで検知手段を構成してもよい。
図6のフローチャートに示すように、庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇すると(ステップS1でYES)、ステップS2へ進み、ここで第2冷凍サイクル4の駆動信号が出力されていなければ、制御部は第1圧縮機13を駆動させる(ステップS3)。庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下すると(ステップS4でYES)、第1圧縮機13を停止させて(ステップS5)、ステップS1へ戻る。ここまでは図1のタイミングチャートで説明したとおりである。
一方、ステップS4で庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下する前に、第1冷凍サイクル3の故障が検知された場合は(ステップS6でYES)、制御部は第1圧縮機13を緊急的に停止させて(ステップS7)、その故障をユーザーに報知する警報を表示する(ステップS8)。同時に、正常な第2冷凍サイクル4の第2圧縮機14を駆動させて(ステップS9)、庫内Rの冷却を図る。ユーザーは警報を確認することにより、故障した第1冷凍サイクル3の修理を手配することができ、また、修理が完了するまでの間も第2冷凍サイクル4が駆動されるので、引き続き低温ショーケースを冷蔵ショーケースとして運用することができる。
ステップS9で第2圧縮機14を駆動させてから、庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下すると(ステップS10でYES)、制御部は第2圧縮機14を停止させる(ステップS11)。ここで、第1冷凍サイクル3の修理が完了していれば(ステップS12でYES)、ステップS1へ戻る。一方、修理が完了する前に、庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇すると(ステップS13でYES)、制御部はステップS9へ戻り、再び第2圧縮機14を駆動させる。
ステップS2で駆動信号が出力されていた場合の制御も、先述のステップS3〜S13と同様である。すなわち、制御部は第2圧縮機14を駆動させる(ステップS14)。庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下すると(ステップS15でYES)、第2圧縮機14を停止させて(ステップS16)、ステップS1へ戻る。一方、庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下する前に、第2冷凍サイクル4の故障が検知された場合は(ステップS17でYES)、制御部は第2圧縮機14を緊急的に停止させて(ステップS18)、その故障をユーザーに報知する警報を表示する(ステップS19)。同時に、正常な第1冷凍サイクル3の第1圧縮機13を駆動させて(ステップS20)、庫内Rの冷却を図る。
ステップS20で第1圧縮機13を駆動させてから、庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下すると(ステップS21でYES)、制御部は第1圧縮機13を停止させる(ステップS22)。ここで、第2冷凍サイクル4の修理が完了していれば(ステップS23でYES)、ステップS1へ戻る。一方、修理が完了する前に、庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇すると(ステップS24でYES)、制御部はステップS20へ戻り、再び第1圧縮機13を駆動させる。
なお、冷蔵運転時に庫内Rの熱負荷が高くなって、一方の冷凍サイクル3・4だけでは庫内Rを冷却するのに不十分となることがある。このような場合に制御部は、緊急的な措置として、2つの冷凍サイクル3・4を同時に駆動させて、庫内Rを速やかに冷却する。具体的には、圧縮機13・14が起動してからの連続運転時間を計測し、該連続停止時間が所定の上限時間T1に達すると、駆動中の冷凍サイクル3・4の圧縮機13・14はそのままに、停止中の冷凍サイクル3・4の圧縮機13・14を駆動させる。
図7のタイミングチャートにおいて、時点t11〜t12にかけては、第1圧縮機13が起動してから上限時間T1が経過する前に、庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下して、第1圧縮機13が停止されている(t12−t11<T1)。一方、次の時点t13〜t14においては、第1圧縮機13が起動してから上限時間T1が経過しても、庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下していない(t14−t13=T1)。そのため、時点t14において制御部は、第1圧縮機13の駆動状態を維持したまま、第2圧縮機14を起動させている。両圧縮機13・14が同時に駆動される時点t14〜t15にかけては、庫内Rの冷却速度が上昇する。時点t15では、庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下して、両圧縮機13・14と循環ファン10が停止されている。
次の時点t16では、タイマーが正午を計時して、第2冷凍サイクル4の駆動信号を出力している。そのため、次の時点t17〜t19にかけては、第1圧縮機13と第2圧縮機14を逆にして、先の時点t13〜t15と同様の制御が行われる。すなわち、庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇した時点t17においては、第2圧縮機14と循環ファン10が駆動されており、時点t17から上限時間T1が経過した時点t18においては、第2圧縮機14の駆動状態が維持されたまま、第1圧縮機13が起動されている。そして、時点t19においては、庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下して、両圧縮機13・14と循環ファン10が停止されている。
なお本実施例では、圧縮機13・14の連続運転時間を所定の上限時間T1と比較することにより、庫内Rの熱負荷の高さを判断したが、これに代えて、所定期間内における圧縮機13・14の運転時間の割合すなわち運転率に基づいて、庫内Rの熱負荷の高さを判断してもよい。
(実施例2) 図8のタイミングチャートは、第2冷凍サイクル4の駆動信号を出力するタイマーの仕様を変更した実施例2を示す。そこでは、第2冷凍サイクル4の第2圧縮機14の起動(駆動信号の停止)と同時に、タイマーによる計時を開始し、計時時間が所定の待機時間T2に達すると、再び駆動信号を出力するようにした。待機時間T2は、先の実施例1の時間間隔と同様に、冷凍サイクル3・4の平均的な駆動ピッチよりも十分に長い時間、例えば1日ないし1週間に設定される。
時点t21においては、第2圧縮機14が起動するとともに駆動信号が停止し、同時にタイマーによる計時が開始されている。タイマーは、時点t21から待機時間T2が経過した時点t22において、駆動信号を再び出力する。次の時点t23では、時点t21と同様に第2圧縮機14と循環ファン10が駆動され、同時にタイマーによる計時が再び開始される。なお、本実施例の変形例として、第2圧縮機14が停止した時点からタイマーによる計時を開始してもよい。
以上のように、本発明の各実施例に係る低温ショーケースは、冷蔵運転時に第2冷凍サイクル4の駆動信号を所定の時間間隔で出力するタイマーを備えており、庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇したとき、タイマーから駆動信号が出力されていれば第2冷凍サイクル4が駆動され、該駆動信号が出力されていなければ第1冷凍サイクル3が駆動されるようにした。つまり、冷蔵運転時に常に第1冷凍サイクル3を駆動させるのではなく、定期的に第2冷凍サイクル4を駆動させるようにした。冷凍サイクル3・4を単独で駆動させると、該冷凍サイクル3・4が故障した場合に、庫内温度Dが十分に低下しないことから、その故障を容易かつ確実に検知することができる。上記各実施例のように、冷蔵運転時に両方の冷凍サイクル3・4を使用すると、それらの故障を放置することなく早期に検知して、ユーザーに修理を促すことができる。故障した冷凍サイクル3・4の修理が終わるまでの間も、正常な方の冷凍サイクル3・4を駆動させることにより、冷蔵ショーケースとしての運用は可能であるから、当該ショーケースを使用する店舗の商業活動に与える影響を最小限に抑えることができる。さらに、冷蔵運転から冷凍運転に切り換えたときに、一方の冷凍サイクル3・4の故障に初めて気付くといった不都合を確実に防止することができる。
上記各実施例では、第1冷凍サイクル3と第2冷凍サイクル4をそれぞれ1つの冷凍サイクルで構成したが、複数の冷凍サイクルからなる冷凍サイクル群で各冷凍サイクル3・4を構成してもよい。循環ファン10は常時駆動させてもよい。本発明は、リーチイン型のショーケース以外に、特許文献1および特許文献2のようなオープンショーケースや、食品等を低温で保存するための低温庫(冷凍冷蔵庫)などにも適用することができる。
3 第1冷凍サイクル
4 第2冷凍サイクル
9 蒸発器
13 第1圧縮機
14 第2圧縮機
27 第1蒸発管
28 第2蒸発管
R 庫内
D 庫内温度
D0 設定温度
Don 冷却開始温度
Doff 冷却停止温度
T1 上限時間
T2 待機時間

Claims (4)

  1. 互いに独立した第1冷凍サイクル(3)と第2冷凍サイクル(4)を備えており、
    第1冷凍サイクル(3)と第2冷凍サイクル(4)が同時に駆動される冷凍運転と、第1冷凍サイクル(3)または第2冷凍サイクル(4)が単独で駆動される冷蔵運転とを実行可能な保冷庫であって、
    冷蔵運転時における第1冷凍サイクル(3)の駆動の頻度が、第2冷凍サイクル(4)の駆動の頻度よりも高く設定されており、
    冷蔵運転時に第2冷凍サイクル(4)の駆動信号を所定の時間間隔で出力するタイマーを備えており、
    冷蔵運転時に庫内温度(D)が所定の冷却開始温度(Don)まで上昇したとき、タイマーから駆動信号が出力されていれば第2冷凍サイクル(4)が駆動され、該駆動信号が出力されていなければ第1冷凍サイクル(3)が駆動されることを特徴とする保冷庫。
  2. 第1冷凍サイクル(3)と第2冷凍サイクル(4)により共用される1つの蒸発器(9)を備えており、
    蒸発器(9)において、第1冷凍サイクル(3)を構成する蒸発管(27)が、第2冷凍サイクル(4)を構成する蒸発管(28)よりも、空気の流量が多い部分に配置されている請求項1に記載の保冷庫。
  3. 冷蔵運転時に、駆動中の冷凍サイクル(3・4)の故障が検知された場合に、該故障を報知する報知手段が作動するとともに、当該冷凍サイクル(3・4)が自動的に停止されて、他方の停止中の冷凍サイクル(3・4)が自動的に駆動される請求項1または2に記載の保冷庫。
  4. 冷蔵運転時に各冷凍サイクル(3・4)の連続運転時間が計測されており、
    一方の冷凍サイクル(3・4)の連続運転時間が所定の上限時間(T1)に達してから、庫内温度(D)が所定の冷却停止温度(Doff)に低下するまでの間、両方の冷凍サイクル(3・4)が同時に駆動される請求項1から3のいずれかひとつに記載の保冷庫。
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