JP6587131B2 - 冷凍システム - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍システムに係り、特に、ショーケースの異常を適正に判断してショーケースの動作を自動調整することを可能とした冷凍システムに関する。
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどに設置される冷凍設備の監視・管理手段は、設備の異常を判定する手段として、ショーケースや冷蔵庫の庫内に取り付けた温度センサなどの検出器によって庫内温度を測定し、庫内温度が異常な温度にあるのを検知し、ランプやブザーなどによって警報を発するようにしたものが一般的であった。
このような監視を行う冷凍システムとして、従来、例えば、スーパーマーケットなどの店舗に設置された冷凍・冷蔵ショーケース、冷凍・冷蔵庫、冷凍機などの各種冷凍設備の庫内温度を測定し、測定した庫内平均温度、庫内最高温度、庫内最低温度と、庫内温度設定値、庫内平均温度許容温度差、庫内最高・最低温度許容温度差とを比較することにより、冷凍設備の運転状況を監視・管理するシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−061814号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術では、管理指標として庫内平均温度を用いているが、この庫内平均温度は計測期間で影響を受ける。そのため、対象となる冷凍・冷蔵ショーケース、冷凍・冷蔵庫、冷凍機などの各種冷凍設備ごとに、庫内平均温度、庫内最高温度、庫内最小温度を設定する必要があるという問題を有している。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、ショーケースの異常を適正に判断して、ショーケースの動作を自動調整することのできる冷凍システムを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため、本発明に係る冷凍システムは、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器により冷媒回路を構成するとともに、前記蒸発器により冷却される複数の被冷却空間を備え、前記圧縮機の低圧側圧力および設定圧力に基づいて前記圧縮機の容量を制御するとともに、第1の周期で前記被冷却空間の温度と設定温度との偏差温度に基づいて前記設定圧力を変更する制御部を備えた冷凍システムにおいて、前記制御部は、前記第1の周期より長い第2の周期の範囲で、前記第1の周期で取得した偏差温度を積算して前記被冷却空間ごとに個別偏差を算出し、前記被冷却空間ごとの個別偏差を前記第2の周期ごとに積算してなるシステム偏差を積算してシステム偏差積算値を求め、前記システム偏差積算値が予め設定されたシステム管理値を超えた場合に、システム異常と判断し、前記制御部は、前記システム異常を解消するように自動調整し、前記制御部は、前記第1の周期より長く第2の周期以下の第3の周期の範囲で、前記第1の周期で取得した前記被冷却空間ごとの個別偏差を積算して第3の周期ごとの個別偏差積算値を求め、前記個別偏差積算値が予め設定された個別管理値を超えた場合に、当該被冷却空間の異常と判断し、前記制御部は、前記被冷却空間の異常を解消するように自動調整することを特徴とする。
また、本発明は、前記構成において、前記第2の周期は、デフロスト運転後のプルダウン運転が終了した時から次のデフロスト運転が開始されるまでの期間内で設定されることを特徴とする。
また、本発明は、前記構成において、前記制御部による自動調整は、過熱度を調整することにより行うことを特徴とする。
また、本発明は、前記構成において、前記制御部による自動調整は、前記蒸発器に送る冷媒量を調整する電磁弁の開度を調整することにより行うことを特徴とする。
また、本発明は、前記構成において、前記制御部による自動調整は、前記蒸発器に送風する室内用ファンの回転量を調整することにより行うことを特徴とする。
また、本発明は、前記構成において、前記制御部が、前記被冷却空間の異常と判断して前記被冷却空間の異常を解消するように自動調整した場合でも、前記被冷却空間の異常が解消しない場合に、その旨を報知する報知部を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、制御部により、第1の周期より長く第2の周期以下の第3の周期の範囲で、第1の周期で取得した被冷却空間ごとの偏差を積算して個別偏差を求め、個別偏差が予め設定された個別管理値を超えた場合に、当該被冷却空間の異常と判断し、制御部は、被冷却空間の異常を解消するように自動調整するようにしているので、被冷却空間の異常があった場合に、適正に被冷却空間の動作を正常に戻すことができる。
本発明に係る冷凍システムの実施形態を示す冷凍サイクルの回路図である。 本実施形態におけるコントローラを示すブロック図である。 本実施形態におけるショーケースの温度制御を示す説明図である。 本実施形態における偏差温度eの変動の例を示す説明図である。 本実施形態におけるシステム偏差積算値e’の変動の例を示す説明図である。 本実施形態におけるショーケースごとの個別偏差e’’nの変動の例を示す説明図である。 本実施形態におけるシステム偏差積算値e’とシステム管理値との関係および個別偏差と個別管理値との関係に基づいてシステム全体およびショーケースごとの状態の指標を示す説明図である。 本実施形態における各ショーケースの状態判断の制御動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る冷凍システムの実施形態を示す冷凍サイクルの回路図である。
冷凍システムは、室外に設置される冷凍機1と、例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗施設に設置される室内ユニット2とを備えている。室内ユニット2には、被冷却空間としての複数のショーケース3が設置されている。
冷凍機1は、例えば、出力を可変することのできるインバータ式の圧縮機10を備えており、圧縮機10の出力を細かく調整することができるように構成されている。
また、冷凍機1は、凝縮器11と、室外用ファン12とを備えている。
また、室内ユニット2のショーケース3は、蒸発器15と、室内用ファン16と、室内用膨張弁17と、室内用電動弁18とを備えている。
そして、圧縮機10から凝縮器11を経て送られる冷媒は、冷媒配管19を介して、室内ユニット2の室内用電動弁18および室内用膨張弁17を介して蒸発器15に送られ、再び、冷媒配管19を介して圧縮機10に戻されるサイクルとされている。
また、冷凍機1の圧縮機10の冷媒流入側には、圧縮機10に流入する冷媒圧力を検出する低圧センサ20が設けられており、圧縮機10の冷媒吐出側には、圧縮機10から吐出される冷媒圧力を検出する高圧センサ21が設けられている。さらに、圧縮機10の吐出側には、圧縮機10から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度センサ22が設けられている。
冷凍機1の外部には、外気温を検出する外気温センサ23が設けられている。
また、ショーケース3には、ショーケース3の庫内温度を検出する庫内温度センサ24が設けられている。ショーケース3には、ショーケース3の蒸発器15の流入側における冷媒温度を検出する入口温度センサ25および蒸発器15の流出側における冷媒温度を検出する出口温度センサ26が設けられている。
また、本実施形態においては、冷凍システムには、統合コントローラ30が設けられている。
図2は本発明の冷凍システムの制御構成を示すブロック図である。図2に示すように、統合コントローラ30は、所定の制御や演算処理などを総括して行うための制御部31と、所定の情報を記憶する記憶部32と、報知部33と、を備えている。
制御部31は、冷凍機1の低圧センサ20、高圧センサ21、吐出温度センサ22、外気温センサ23からの情報を取得する冷凍機情報取得部34と、ショーケース3の庫内温度センサ24、入口温度センサ25、出口温度センサ26からの情報を取得するショーケース情報取得部35とを備えており、制御部31は、これら冷凍機情報取得部34およびショーケース情報取得部35で取得した情報に基づいてシステムの状態を判断するように構成されている。
さらに、制御部31は、システムの状態を判断し、その判断の結果に基づいて、システムの運転条件を設定して、冷凍機1およびショーケース3に出力する設定条件出力部37を備えている。
また、記憶部32は、履歴記憶部36を備えている。記憶部32には、例えば、後述するシステム管理値や個別管理値などの情報が記憶されている。
また、冷凍機1は、冷凍機制御部38を備えている。冷凍機1は、低圧センサ20、高圧センサ21、吐出温度センサ22および外気温センサ23による検出値を出力する冷凍機出力部40を備えている。
また、冷凍機制御部38は、冷凍機出力部40から出力される低圧センサ20、高圧センサ21、吐出温度センサ22および外気温センサ23の検出値を統合コントローラ30の冷凍機情報取得部34に送るように構成されている。
冷凍機制御部38は、冷凍機出力部40の低圧センサ20、高圧センサ21、吐出温度センサ22および外気温センサ23から出力される検出値および設定条件出力部37から送られる設定条件に基づいて、圧縮機10および室外用ファン12の動作を制御するように構成されている。
また、ショーケース3は、ショーケース制御部39を備えている。ショーケース3は、庫内温度センサ24、入口温度センサ25および出口温度センサ26による検出値を出力するショーケース出力部41を備えている。
また、ショーケース制御部39は、ショーケース出力部41から出力される庫内温度センサ24、入口温度センサ25および出口温度センサ26の検出値を統合コントローラのショーケース情報取得部35に送るように構成されている。
ショーケース制御部39は、ショーケース出力部41の庫内温度センサ24、入口温度センサ25および出口温度センサ26から出力される検出値および設定条件出力部37から送られる設定条件に基づいて、室内用ファン16および室内用膨張弁17の動作を制御するように構成されている。
図3は、ショーケース3の温度制御を示す説明図である。図3に示すように、デフロスト運転を開始してからプルダウン運転が終了するまでの間の期間を除いたサーモサイクル運転期間において、制御部31の冷凍機情報取得部34は、冷凍機制御部38から冷凍機1の低圧センサ20、高圧センサ21、吐出温度センサ22、外気温センサ23の検出値を取得するとともに、ショーケース情報取得部35は、ショーケース制御部39から、ショーケース3の庫内温度センサ24、入口温度センサ25、出口温度センサ26の検出値を取得する。
そして、制御部31は、前述の各検出値に基づいて、システムの情報を判断し、判断結果に基づいてシステムの運転条件を設定し、設定条件出力部37により、冷凍機制御部38およびショーケース制御部39に送る。冷凍機制御部38およびショーケース制御部39は、設定条件出力部37から送られる設定条件に基づいて、ショーケース3の庫内温度が設定温度となるように、圧縮機10、室外用ファン12、室内用ファン16および各室内用膨張弁17を駆動制御するものである。
本実施形態においては、制御部31のショーケース情報取得部35は、原則として、同一の冷媒配管19に接続されたショーケース3の設定温度および庫内温度センサ24で検出された庫内温度を取得する。
ショーケース情報取得部35は、例えば、10秒間隔など所定の周期で庫内温度センサ24により、ショーケース3の庫内温度を取得するものである。
制御部31は、取得した温度情報に基づいて、第1の周期ごとに移動平均温度TPを求める。ここで、第1の周期は、任意に設定することができるものであるが、例えば、15分とされる。また、移動平均温度TPを求めるのは、例えば、商品陳列のためにショーケース3の扉が開かれた状態とされた場合など、外乱による温度変化を取り除くためである。
そして、制御部31は、移動平均温度TPと設定温度TSとの差である偏差温度e(e=TPA−TS)を算出する。
図4は、偏差温度eの変動の例を示す説明図である。図4に示すように、偏差温度eは、15分間の移動平均温度を算出するものであるため、偏差温度eの変動はかなり小さいものとなる。
そして、制御部31は、偏差温度eに基づいて、圧縮機10の低圧側の設定圧力を変更するように制御する。
この偏差温度eは、各ショーケース3ごとに求めるようになっている。
偏差温度eは、通常であれば、図4に示すように、設定温度に対して±1℃あるいは±2℃程度の小さい温度幅で変動するものであり、偏差温度eだけではショーケース3の異常を判断することが困難である。
そのため、本実施形態においては、制御部31は、第1の周期より長い第2の周期で、下記式に示すように、前述の各ショーケース3における偏差温度eを積算したショーケース3ごとの個別偏差e’xを算出する。
e’1=第2の周期における前の周期の偏差温度積算値e’1+偏差温度e1
e’2=第2の周期における前の周期の偏差温度積算値e’2+偏差温度e2
ここで、第2の周期とは、ショーケース3のデフロスト終了後のプルダウン運転終了時からデフロスト開始時までの時間内で任意に設定することができる周期である。例えば、1時間、2時間など任意に設定することができるものであり、最大で、プルダウン運転終了時からデフロスト開始時までの時間となる。
さらに、制御部31は、下記式に示すように、各ショーケース3ごとの偏差温度e1〜exを積算したシステム偏差Eおよびシステム偏差積算値E’を求める。
システム偏差E=e1+e2+…+ex
システム偏差積算値E’=第2の周期における前の周期のシステム偏差積算値e’+システム偏差E
=e’1+e’2+e’3+…+e’x
そして、制御部31は、このシステム偏差積算値e’があらかじめ設定されたシステム管理値βを超えたか否かを判断し、システム偏差積算値E’がシステム管理値βを超える現象が検知された場合に、同一の冷媒配管19内におけるシステム全体の異常と判断するように構成されている。
すなわち、図5に示すように、システム偏差積算値E’がシステム管理値βの範囲(±β)にあれば、制御部31は、同一の冷媒配管19内におけるシステム全体の冷却状態が正常であると判断するものである。
例えば、図5に示す場合において、制御部31は、システム偏差積算値E’がシステム管理値の上限(+β)を超えた場合には、システム全体として冷えが悪い傾向にあり、システム偏差積算値E’がシステム管理値の下限(−β)未満の場合には、システム全体として冷えすぎの傾向にあるとして異常と判断するものである。
制御部31は、システム全体が異常であると判断した場合には、設定条件出力部37により、異常状態を解消するための運転条件を設定し、ショーケース制御部39に送る。ショーケース制御部39は、設定条件に基づいてショーケース3の動作の自動調整を行い、所定の時間が経過しても異常状態が改善しなければ、報知部33により、異常である旨を報知するように構成されている。
図7は、システム偏差積算値と個別偏差積算値を利用して判断する例であるので、第3の周期での判定の説明は後述する。
まず、第2の周期で、システム偏差積算値と個別偏差積算値で判断する場合について説明する。
各ショーケース3ごとの個別偏差積算値e’は、例えば、図6に示すように、ショーケース3がケース1からケース4まであるとした場合、制御部31は、ケース1で個別偏差積算値e’1が、+αを超えているため、冷えが悪い傾向にあると判断し、ケース4では、個別偏差積算値e’4が−α未満なので、冷えすぎの傾向にあると判断するものである。なお、ケース2およびケース3は、個別偏差積算値e’が±αの範囲内にあるので、正常であると判断される。
また、制御部31は、システム偏差積算値E’および個別偏差積算値e’1〜e’4を、システム管理値および個別管理値と比較することにより、同一の冷媒配管19内のシステム全体および各ショーケース3が、どのような状態にあるかを判断することが可能となる。
図7は、システム偏差積算値とシステム管理値との関係および個別偏差積算値と個別管理値との関係に基づいてシステム全体およびショーケース3ごとの状態の指標を示す説明図である。なお、図7において、記載されている指標は、一例にすぎず、システム構成、制御プログラムなどによって変動するものである。
具体的には、図7に示すように、システム偏差積算値e’が±βの範囲にある場合、−β未満の場合、+βを超える場合に分けるとともに、個別偏差積算値e’1〜e’4が全て±αの範囲内にある場合、個別偏差積算値e’1〜e’4が−α未満のものと±αの範囲内のものである場合(+αを超えるものがない)、個別偏差積算値e’1〜e’4が、+αを超えるものと±αの範囲内のものである場合(−α未満がない)、個別偏差積算値e’1〜e’4が−α未満のものと+αを超えるものが混在する場合に分けることで、これらの組み合わせでシステム全体およびケース1〜ケース4の状態をある程度判断することが可能となる。
例えば、システム偏差積算値E’が±βの範囲にある場合で、個別偏差積算値e’1〜e’4が全て±αの範囲内の場合、システム全体として正常であると判断することができる。
また、システム偏差積算値E’が−β未満の場合で、個別偏差積算値e’1〜e’4が全て±αの範囲内の場合、システム全体として冷えすぎの傾向にあると判断することができる。
システム偏差積算値E’が+βを超える場合で、個別偏差積算値e’1〜e’4が全て±αの範囲内の場合、システム全体として冷えが悪い傾向にあると判断することができる。
同様に、システム偏差積算値E’が±βの範囲にある場合で、個別偏差積算値e’1〜e’4が−α未満のものと±αの範囲内のものである場合、個別偏差積算値が−α未満のケースは冷え気味であると判断することができる。
システム偏差積算値E’が−β未満の場合で、個別偏差積算値e’1〜e’4が−α未満のものと±αの範囲内のものである場合、個別偏差積算値が−α未満のケースは冷えすぎであると判断することができる。
システム偏差積算値E’が+βを超える場合で、個別偏差積算値e’1〜e’4が−α未満のものと±αの範囲内のものである場合、個別偏差積算値が±αの範囲内のケースに冷えが悪い傾向にあるものがあると判断することができる。
システム偏差積算値E’が±βの範囲にある場合で、個別偏差積算値e’1〜e’4が+αを超えるものと±αの範囲内のものである場合、個別偏差積算値が+αを超えるケースは冷えが悪いと判断することができる。
システム偏差積算値E’が−β未満の場合で、個別偏差積算値e’1〜e’4が+αを超えるものと±αの範囲内のものである場合、個別偏差積算値が+αを超えるケースは冷えが悪いと判断することができる。この場合には、+αを超えるケースがなんらかの影響を及ぼし、他のケースを冷えすぎにさせている可能性が高い。
システム偏差積算値E’が+βを超える場合で、個別偏差積算値e’1〜e’4が+αを超えるものと±αの範囲内のものである場合、システム全体として冷えが悪い傾向にあると判断することができる。
システム偏差積算値E’が±βの範囲にある場合で、個別偏差積算値e’1〜e’4が−α未満のものや+αを超えるものが混在する場合、個別偏差積算値が+αを超えるケースは冷えが悪い傾向にあり、個別偏差積算値が−α未満のケースは冷え気味であり、システム全体としてバランスが悪い状態と判断することができる。
システム偏差積算値E’が−β未満の場合で、個別偏差積算値e’1〜e’4が−α未満のものや+αを超えるものが混在する場合、個別偏差積算値が+αを超えるケースは冷えが悪く、このケースがなんらかの影響を及ぼし、システム全体を冷えすぎにさせている可能性が高い、と判断することができる。
システム偏差積算値E’が+βを超える場合で、個別偏差積算値e’1〜e’4が−α未満のものや+αを超えるものが混在する場合、システム全体として冷えが悪い傾向にあると判断することができる。
さらに、制御部31は、第3の周期で、下記式に示すように、第1の周期ごとに記録した偏差温度eから各ショーケース3ごとの個別偏差積算値e’’1〜e’’xを求める。
e’’1=第3の周期における前の周期の偏差温度積算値e’’1+偏差温度e1
e’’2=第3の周期における前の周期の偏差温度積算値e’’2+偏差温度e2
ここで、第3の周期とは、第1の周期より長く第2の周期以下の周期であり、適宜設定されるものであり、第2の周期と同一であってもよい。
そして、制御部31は、第3の周期の個別偏差積算値e’’nと、ショーケース3ごとに設定された個別管理値α’とを比較し、個別管理値α’を超える現象が検知された場合や、所定の回数連続して超える現象が発生した場合に、当該ショーケース3の自動調整が必要であると判断し、自動調整制御を行うように構成されている。
このように第2の周期でのシステム偏差積算値E’および個別偏差積算値e’nをそれぞれ求めることにより、システム全体および各ショーケース3ごとの状態をある程度判断することが可能となり、必要な調整方法を判定することができる。
また、第3の周期での個別偏差積算値e’’をそれぞれ求めることにより、各ショーケース3ごとに必要な調整方法を判定することが可能になる。
そして、本実施形態においては、制御部31は、各ショーケース3ごとの状態に応じて、ショーケース3の動作を自動調整するように構成されている。
すなわち、制御部31は、各ショーケース3のうち、冷え気味や冷えすぎ、冷えが悪いと判断されたときに、該当するショーケース3について、例えば、過熱度を調整するように構成されている。
具体的には、冷え気味や冷えすぎの場合は、該当するショーケース3の過熱度を大きくするように調整し、冷えが悪い場合は、過熱度を小さくするように調整する。
また、制御部31は、各ショーケース3のうち、個別偏差積算値e’’nが個別管理値−α’未満の場合または所定の回数連続して個別管理値−α’未満であったショーケース3に対し、過熱度を大きくするように調整し、個別偏差積算値e’’nが個別管理値+α’を超えた場合または所定の回数連続して個別管理値+α’超えたショーケース3に対し、過熱度を小さくするように調整する。
また、冷え気味や冷えすぎと判断されたショーケース3や、個別偏差積算値e’’nが個別管理値−α’未満の場合または所定の回数連続して個別管理値−α’未満であったショーケース3に対し、室内用電動弁18の開度を閉じて、ショーケース3の蒸発器15に流れる冷媒量を減少させるようにする。
逆に、冷えが悪いと判断されたショーケース3や、個別偏差積算値e’’nが個別管理値+α’を超えた場合または所定の回数連続して個別管理値+α’を超えたショーケース3に対し、室内用電動弁18の開度を開いて、ショーケース3の蒸発器15に流れる冷媒量を増大させるようにする。
この場合において、本実施形態においては、制御部31により、ショーケース3の動作を自動調整する際に、同一の冷媒配管に接続された他のショーケース3の状態を確認しながら調整を行うことが好ましい。
すなわち、特定のショーケース3の動作の自動調整を行った場合に、他のショーケース3の状態が悪くならないように、調整量を決定することにより、システム全体の状態を正常に保持することが可能となる。
なお、ショーケース3の過熱度を調整する他の手段としては、例えば、室内用ファン16の風量を調整することにより行うようにしてもよい。
この場合は、個別偏差積算値e’’nが個別管理値−α’未満の場合または所定の回数連続して個別管理値−α’未満であったショーケース3に対し、過熱度を小さくするように、室内用ファン16の回転数を低減させて、ショーケース3の蒸発器15における熱交換量を減少させるようにする。
逆に、個別偏差積算値e’’nが個別管理値+α’を超えた場合または所定の回数連続して個別管理値+α’超えたショーケース3に対し、過熱度を大きくするように、室内用ファン16の回転数を増大させて、ショーケース3の蒸発器15における熱交換量を増大させるようにする。
また、このように各ショーケース3の状態に応じて、ショーケース3の過熱度を調整した場合でも、ショーケース3の個別偏差が個別管理値を超えた状態または、個別管理値未満の状態が解消されない場合は、制御部31は、報知部33により故障であると報知するようになっている。
次に、本実施形態の動作について説明する。
本実施形態においては、冷蔵・冷凍用サイクルにおいては、圧縮機10を駆動させることにより、高圧冷媒を室外熱交換器に送り、この室外熱交換器により外気と熱交換して凝縮された冷媒は、ショーケース3の室内用膨張弁17により減圧された後、蒸発器15に送られる。この冷媒は、蒸発器15によりショーケース3の庫内空気と熱交換してショーケース3の庫内を冷却した後、圧縮機10に戻される。
次に、各ショーケース3の状態判断における動作について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
本実施形態においては、冷凍システムを運転している場合には、ショーケース制御部39によりショーケース3ごとに庫内温度が制御されている。ショーケース制御部39により、所定の設定温度に基づいて、ショーケース3ごとに庫内温度制御を開始すると、まず、庫内温度センサ24により庫内温度を検出し、ショーケース制御部39を介してショーケース情報取得部35により各ショーケース3の庫内温度を取得する(ST1)。
そして、第1の周期の時間が経過した場合には(ST2:YES)、制御部31は、ショーケース情報取得部35が取得した庫内温度に基づいて、ショーケース3ごとに第1の周期における庫内温度の移動平均温度TPAを算出する(ST3)。
制御部31は、庫内温度の移動平均温度TPAに基づいて、ショーケース3ごとの偏差温度eを算出する(ST4)。
そして、第2の周期の時間が経過した場合には(ST5:YES)、制御部31は、ショーケース3ごとの偏差温度eを積算した個別偏差e’xを算出する(ST6)。
さらに、制御部31は、同一の冷媒配管19内におけるすべてのショーケース3のシステム偏差Eおよびシステム偏差積算値E’を算出する(ST7)。
そして、制御部31は、偏差温度の履歴を履歴記憶部36に記憶させる(ST8)。
制御部31は、個別偏差積算値e’’nが個別管理値±αの範囲にあるか否かを判断し(ST9)、個別偏差積算値e’’nが個別管理値+αを超えた場合または個別管理値−α未満の場合に(ST9:YES)、異常であると判断する(ST10)。そして、設定条件出力部37は、異常状態を解消するための運転条件を設定し、ショーケース制御部39に送り、ショーケース制御部39は、設定条件に基づいて当該ショーケース3の動作の自動調整を行う(ST11)。
そして、ショーケース3の動作の自動調整を行った後、個別偏差積算値e’’nが個別管理値±αの範囲にあるか否かを判断し(ST12)、個別偏差積算値e’’nが個別管理値+αを超えた場合または個別管理値−α未満の場合に(ST12:YES)、制御部31は、ショーケース3の故障であると判断し、報知部33により、報知させるようになっている(ST13)。
以上説明したように、本実施形態によれば、制御部31により、第1の周期より長く第2の周期以下の第3の周期の範囲で、第1の周期で取得したショーケース3ごとの個別偏差を積算して個別偏差積算値を求め、個別偏差積算値が予め設定された個別管理値を超えた場合に、当該ショーケース3の異常と判断し、制御部31は、ショーケース3の異常を解消するように自動調整するようにしているので、ショーケース3の異常があった場合に、適正にショーケース3の動作を正常に戻すことができる。
また、第2の周期は、デフロスト運転後のプルダウン運転が終了した時から次のデフロスト運転が開始されるまでの期間内で設定されるので、デフロスト運転およびプルダウン運転を除いた期間で安定してシステム偏差積算値を得ることができる。
また、制御部31により、第1の周期より長い第2の周期の範囲で、第1の周期で取得した偏差を積算してシステム偏差積算値を求め、システム偏差積算値が予め設定されたシステム管理値を超えた場合に、システム異常と判断し、制御部31は、システム異常を解消するように自動調整するようにしているので、システム全体の動作を正常に戻すことができる。
制御部31による自動調整は、過熱度を調整することにより行うようにしているので、過熱度の調整によりショーケース3の冷却状態を調整することができる。
また、制御部31による自動調整は、蒸発器15に送る冷媒量を調整する室内用電動弁18の開度を調整することにより行うようにしているので、室内用電動弁18による冷媒量の調整によりショーケース3の冷却状態を調整することができる。
さらに、制御部31による自動調整は、蒸発器15に送風する室内用ファン16の回転量を調整することにより行うようにしているので、室内用ファン16の回転量の調整によりショーケース3の冷却状態を調整することができる。
さらに、制御部31が自動調整した場合でも、ショーケース3の異常が解消しない場合に、その旨を報知する報知部を備えているので、ショーケース3の故障を外部に知らせることができる。
なお、本実施形態の冷凍システムでは、統合コントローラ30の制御部31がショーケース情報取得部35が所定の周期で庫内温度センサ24により取得したショーケース3の設定温度TPと設定温度TSから第1の周期ごとに移動平均温度TP、ならびに、移動平均温度TPと設定温度TSの差である偏差温度eを算出していたが、移動平均温度TPならびに偏差温度eの算出を各ショーケース3のショーケース制御部39で行うようにしてもよい。
また、前記実施形態においては、システム偏差積算値E’と個別偏差積算値e’’とをそれぞれ求めてショーケース3の自動調整を行うようにしているが、例えば、個別偏差積算値e’’のみを求め、この個別偏差積算値e’’に基づいてショーケース3の自動調整を行うようにしてもよい。
また、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変更が可能である。
1 冷凍機
2 室内ユニット
3 ショーケース
10 圧縮機
11 凝縮器
12 室外用ファン
15 蒸発器
16 室内用ファン
17 室内用膨張弁
18 室内用電動弁
19 冷媒配管
20 低圧センサ
21 高圧センサ
22 吐出温度センサ
23 外気温センサ
24 庫内温度センサ
25 入口温度センサ
26 出口温度センサ
30 統合コントローラ
31 制御部
32 記憶部
33 報知部
34 冷凍機情報取得部
35 ショーケース情報取得部
37 設定条件出力部
38 冷凍機制御部
39 ショーケース制御部

Claims (6)

  1. 圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器により冷媒回路を構成するとともに、前記蒸発器により冷却される複数の被冷却空間を備え、
    前記圧縮機の低圧側圧力および設定圧力に基づいて前記圧縮機の容量を制御するとともに、第1の周期で前記被冷却空間の温度と設定温度との偏差温度に基づいて前記設定圧力を変更する制御部を備えた冷凍システムにおいて、
    前記制御部は、前記第1の周期より長い第2の周期の範囲で、前記第1の周期で取得した偏差温度を積算して前記被冷却空間ごとに個別偏差を算出し、前記被冷却空間ごとの個別偏差を前記第2の周期ごとに積算してなるシステム偏差を積算してシステム偏差積算値を求め、前記システム偏差積算値が予め設定されたシステム管理値を超えた場合に、システム異常と判断し、前記制御部は、前記システム異常を解消するように自動調整し、
    前記制御部は、前記第1の周期より長く第2の周期以下の第3の周期の範囲で、前記第1の周期で取得した前記被冷却空間ごとの個別偏差を積算して第3の周期ごとの個別偏差積算値を求め、前記個別偏差積算値が予め設定された個別管理値を超えた場合に、当該被冷却空間の異常と判断し、前記制御部は、前記被冷却空間の異常を解消するように自動調整することを特徴とする冷凍システム。
  2. 前記第2の周期は、デフロスト運転後のプルダウン運転が終了した時から次のデフロスト運転が開始されるまでの期間内で設定されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍システム。
  3. 前記制御部による自動調整は、過熱度を調整することにより行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷凍システム。
  4. 前記制御部による自動調整は、前記蒸発器に送る冷媒量を調整する電動弁の開度を調整することにより行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷凍システム。
  5. 前記制御部による自動調整は、前記蒸発器に送風する室内用ファンの回転量を調整することにより行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷凍システム。
  6. 前記制御部が、前記被冷却空間の異常と判断して前記被冷却空間の異常を解消するように自動調整した場合でも、前記被冷却空間の異常が解消しない場合に、その旨を報知する報知部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の冷凍システム。
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