JP6912370B2 - 液切リング及びこれを備えるポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプの回転軸を伝わってポンプケーシングから漏れ出た液体を、遠心力を利用して除去する液切リングに関する。また、本発明は、液切リングを備えるポンプに関する。
従来、羽根車を回転させる回転軸を備えるポンプには、羽根車を収容するケーシング内部からの流体漏れを防止するために、軸封装置が設けられている。従来のポンプの一例として、図7に横軸多段ポンプ100の概略断面図を示す。図7Aは、図7の部分拡大図である。図8は、図7の横軸多段ポンプ100の外観図である。
図7に示される横軸多段ポンプ100は、複数の羽根車2と、これら羽根車2が固定される回転軸1を有している。回転軸1は水平方向に延びるように設置される。複数の羽根車2は、回転軸1上に直列に配列され、これら羽根車2のそれぞれを囲むように複数のディフューザ6が配置される。回転軸1の一端(図7では左端)は図示しない電動機などの駆動機に連結され、この駆動機によって回転軸1および羽根車2が回転されるようになっている。また、回転軸1は、その両端部近傍に設けられた軸受装置9によって回転自在に支持されている。軸受装置9は、軸受166と、軸受166を収容する軸受ケーシング165と、軸受カバー167と、を備えている。軸受カバー167は、軸受ケーシング165にボルトにより固定されて、潤滑油が充填されるオイル室168を形成している。
羽根車2はポンプケーシング内に配置されており、回転軸1はポンプケーシングを貫通して延びている。ポンプケーシングは、吸込みポート111が形成された吸込みケーシング110と、吐き出しポート131が形成された吐き出しケーシング130と、吸込みケーシング110と吐き出しケーシング130との間に配置された中間ケーシング150と、を備える。吸込みケーシング110には脚部180が取り付けられる。吐き出しケーシング130には脚部181が取り付けられる。
中間ケーシング150は、複数の環状のケーシングピース150aが軸方向に接続された構造を有している。各羽根車2の径方向外側に、ディフューザ6が配置されている。各ケーシングピース150a内には、羽根車2及びディフューザ6の組が配置されている。吸込みケーシング110、中間ケーシング150及び吐き出しケーシング130は、通しボルト16及びナット17によって互いに固定されている。
回転軸1の回転とともに複数の羽根車2が回転すると、吸込みポート111から水などの液体が吸込まれ、羽根車2とディフューザ6との作用により、液体の圧力が上昇されて液体が吐き出しポート131から吐き出される。
ポンプケーシングは、さらに、軸封装置155のためのスタフィングボックス155aを含む。図示の例では、軸封装置155は、スタフィングボックス155aと、スタフィングボックス155aの内周面と回転軸1の外周面との間に配置されるグランドパッキン155bと、パッキン押さえ155cと、を有する。尚、図中、155dは、回転軸1に装着されるスリーブであるが、スリーブ155dは必ずしも設けられなくてよい。
グランドパッキン155bによって、回転軸1と、ポンプケーシングにおける、回転軸1が貫通する部分(以下、軸貫通部とも称する;図示の例では、スタフィングボックス155aの内周面)との間の隙間がシールされ、羽根車2によって昇圧された液体が回転軸
1を伝わって軸受装置9に浸入することを防止される。吐き出しケーシング130、スタフィングボックス155a及び軸受ケーシング165は、ボルト18により互いに固定されている。吸込みケーシング110、スタフィングボックス155a及び軸受ケーシング165もまた、ボルト18により互いに固定されている。
グランドパッキン155bは、取付け時にパッキン押さえ155cにより軸方向(換言すれば、回転軸1の軸線方向)に圧縮されることにより内径が縮小される。これにより、回転軸1とグランドパッキン155bとの間の隙間の大きさを調整することができる。グランドパッキン155bの内径が小さくなりすぎると、グランドパッキン155bと回転軸1との間で好ましくない摩擦抵抗が生じる。従って、グランドパッキン155bと回転軸1との間には若干の隙間が保持される。また、この隙間には、ランタンリング又は封水リング(図示せず)を介して冷却及び潤滑用のシール液が供給される場合もある。
尚、軸封装置155の他の例として、オイルシールまたはメカニカルシール等を挙げることができる。
軸封装置155としてグランドパッキン155bが使用される場合には、上記のシール液及び/又はポンプ100により移送される液体がグランドパッキン155bと回転軸1との間の若干の隙間を通して、軸封装置155の外部へ漏れ出す場合がある。漏れ出した液体が回転軸1を伝わって軸受装置9に浸入すると、軸受装置9内の潤滑油と混ざり合い、潤滑を妨げる要因となる。
従って、軸封装置155から漏れ出た液体から軸受装置9を保護するため、図7及び図7Aに示すように、軸封装置155と軸受装置9との間で、回転軸1の外周面に環状の液切リング14を取り付けることが従来行われている。液切リング14は、回転軸1と一体になって回転する。回転軸1を伝わって液切リング14に達した液体は、液切リング14の回転による遠心力によって、半径方向に吹き飛ばされる。図8の外観図に示されるように、液切リング14は、軸受ケーシング165の側方開口を通してポンプ100の外部に露出されている。こうして、軸封装置155から漏れ出た液体は、液切リング14の作用によりポンプ100の外部に放出され、当該液体の軸受装置9への浸入が阻止される。
液切リング14は、従来、金属、または、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等の一般的なゴム材料で形成されている(特許文献1、特許文献2)。ゴム製の液切リング14は弾性を有するので、金属製のものと異なり、溶接等に依らずに締り嵌めにより回転軸1に固定することができる。このように、ゴム製の液切リング14は、金属製の液切リングに比べて回転軸1に対する取り付けが容易であるという利点がある。
しかし、従来のゴム製の液切リング14は、変形し易いことから回転中の遠心力による機械的劣化が生じ易い。すなわち、回転中に液切リング14の外周側が拡径する方向に変形し、その結果、液切リング14が破断するおそれがある。また、液切リングの外周側の変形に伴って内周側も変形し、その結果、液切リング14の内周面と回転軸1との間に隙間が生じるおそれもある。液切リング14の内周面と回転軸1との間に隙間が生じると、この隙間を通じて漏れ出た液体が、軸受装置9に浸入するおそれがある。また、ゴム材料の経時劣化によっても液切リング14に割れが生じ、破断につながるおそれもある。回転中に破断した液切リング14は、回転軸1から脱落する。
従って、従来のゴム製の液切リング14は、4〜5年程度の周期で定期的に交換されることを必要とする。従来の液切リング14を交換するためには、ボルト18を取り外し、軸受装置9ごと軸受ケーシング165を取り外す必要がある。このような液切リング14の交換作業は煩雑であり、時間と手間を要する。
実公昭62−020716号公報 実開昭61−160299号公報
本発明の一実施形態によれば、遠心力による機械的劣化及び/または経時劣化が生じにくく、定期交換の必要なく長期間にわたって使用可能な液切リングを提供することができる。また、本発明の一実施形態によれば、回転軸に対する取り付け及び取り外しを容易に行うことができる液切リングを提供することができる。
本発明の一実施形態によれば、羽根車を回転させる回転軸を備えるポンプのための軸封装置と、回転軸を支持する軸受装置との間で、回転軸の外周面に取り付けられるように構成された環状の液切リングであって、フッ素樹脂を含む材料で形成されている、液切リングが提供される。
本発明の第1実施形態の液切リングの側断面図である。 第1実施形態の液切リングを軸線方向から見た図である。 本発明の第2実施形態の液切リングの側面図である。 第2実施形態の液切リングを軸線方向から見た図である。 本発明の第3実施形態の液切リングの側面図である。 図3Aの部分拡大図である。 第3実施形態の液切リングを軸線方向から見た図である。 第3実施形態の液切リングの変形例を示す、図3Bに対応する図である。 第3実施形態の液切リングの変形例を示す、図3Cに対応する図である。 本発明の第4実施形態の液切リングの側面図である。 第4実施形態の液切リングを軸線方向から見た図である。 本発明の第5実施形態の液切リングの側面図である。 第5実施形態の液切リングを軸線方向から見た図である。 本発明の第6実施形態による液切リングとOリングとの組み合わせを示す概略側断面図である。 従来の液切リングを備えるポンプの全体構成を示す概略断面図である。 図7の部分拡大図である。 図7のポンプの外観図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明はあくまでも一例を示すものであって、本願発明の技術的範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。また、図面では、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
本発明の各実施形態によれば、羽根車を回転させる回転軸を備えるポンプのための軸封装置と、回転軸を支持する軸受装置との間で、回転軸の外周面に取り付けられるように構成された環状の液切リングが提供される。ポンプは、上記の横軸多段ポンプ100の形態を備えていてもよいし、他のいかなる形態を備えていてもよい。ポンプは、ポンプケーシングと、ポンプケーシングに収容される羽根車と、羽根車を回転させる回転軸と、ポンプ
ケーシングにおける、回転軸が貫通する部分に設けられる少なくとも1つの軸封装置と、回転軸を支持する少なくとも1つの軸受装置と、を備えていればよい。
本発明の各実施形態において、液切リングは、フッ素樹脂を含む材料で形成されている。フッ素樹脂の例として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)等を挙げることができる。PFA、FEP及びETFEは、吸水性が低いことから、液切リングの材料として特に好ましく使用することができる。尚、液切リングは、フッ素樹脂のみで形成されていてもよいし、フッ素樹脂に加えて各種配合剤または添加剤を含むことができる。液切リングの全重量に対するフッ素樹脂の重量比を、50%以上にすることができる。
フッ素樹脂は、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等の一般的なゴム材料と比較して硬質であり変形しにくいので、回転に対する機械的強度に優れている。従って、液切リングを、回転中の遠心力によって破断させることなく長期間にわたって使用することができる。従って、従来技術と比較して、液切リングの交換作業の頻度を少なくすることができる。
また、フッ素樹脂は、耐薬品性に優れているので、ポンプの取り扱い液との接触による液切リングの物性変化が生じにくい。
また、フッ素樹脂は耐熱性に優れているので、ポンプの高温の取り扱い液に対して劣化及び/または変形がしにくい。例えば、ボイラー給水ポンプの場合、取り扱い液は約170℃程度の高温に達する。この温度は、ポンプの回転軸を通じて液切リングに到達する。
[第1実施形態]
図1A及び図1Bは、本発明の第1実施形態による、フッ素樹脂製の液切リング20の一例を示す。液切リング20は、ポンプの回転軸に外挿された状態で使用される環状体24の形態を有し、中心軸線Xを有する。図1Aは、液切リング20を、中心軸線Xを横断する方向から見た側断面図であり、図1Bは、液切リング20を、中心軸線Xに沿う方向から見た図である。
図1A及び図1Bに示すように、液切リング20は、中心開口22を有する実質的に円形リング状の外形及び所定の厚さを有する板状体から形成されている。図1Aに示すように、板状体の外周縁部26は、緩やかに面取り加工されている。液切リング20の内径は、ポンプの回転軸の外径よりも僅かに小さくすることができる。これにより、液切リング20を回転軸に締り嵌めによって取り付けることができる。液切リング20を取付ける又は取り外す際には、ポンプを駆動機から分離して、軸受ケーシング等、ポンプケーシングの外側の部材を取り外す(図7を参照)。こうして外部に露出された回転軸の端部を介して液切リング20を回転軸に外挿するまたは回転軸から引き抜くことができる。フッ素樹脂は、一般的なゴム材料と比較して低い弾性を有するので、液切リング20の中央開口22を十分に広げた状態で回転軸上を移動させることが難しい場合がある。しかし、フッ素樹脂は、摩擦係数が小さいので、ポンプの回転軸上を、液切リング20を破断させることなく所望の取付け位置に移動させることができる。摩擦係数が大きいと、液切リングを回転軸上で移動させる際における、液切リングと回転軸との間の摩擦が大きくなり、液切リングが破断するおそれがある。
[第2実施形態]
図2A及び図2Bは、本発明の第2実施形態による、フッ素樹脂製の液切リング30の
一例を示す。図2Aは、液切リング30を、中心軸線Xを横断する方向(図2Bの左方)から見た側面図であり、図2Bは、液切リング30を、中心軸線Xに沿う方向から見た図である。液切リング30は、中心開口32を有する環状体34の形態を有しており、外周縁部36は、緩やかに面取り加工されている。
第1実施形態の液切リング20と異なり、第2実施形態の液切リング30は、周方向の一箇所で切断されている。図2Aの側面図に示されるように、液切リング30の切断部における周方向端面30A、30Bは、中心軸線Xと斜めに交差する方向に傾斜している。対向する周方向端面30A、30Bの間には、僅かに空間30Cが形成されている。液切リング30が回転軸に外挿されたとき、空間30は、液切リング30の周方向における不連続部分を画定する。換言すれば、液切リング30は、周方向に、液切リングを形成する材料が除去された不連続部分を有する。
第2実施形態の液切リング30は、周方向の一箇所で切断されているので、第1実施形態と異なり、ポンプを分解することなく回転軸に対する取付け又は取り外しを行うことができる。具体的には、周方向端面30A、30Bの間の空間30Cに回転軸を通すことにより液切リング30の取付け又は取り外しを行うことができる。尚、この場合の液切リング30へのアクセスは、ポンプケーシングの外側にある軸受ケーシング(図7のポンプの場合、軸受ケーシング165)の側方開口を通して行うことができる(図8を参照)。しかし、第2実施形態の液切リング30の取付け及び取り外しは、第1実施形態と同様に、ポンプを分解後、回転軸の露出された端部を介して行われてもよい。液切リング30の内径は、ポンプの回転軸の外径より僅かに小さくすることができる。上記したように、フッ素樹脂は、摩擦係数が小さいので、ポンプの回転軸上を、液切リング30を破断させることなく所望の取付け位置に移動させることができる。また、第2実施形態の液切リング30は、対向する周方向端面30A、30Bが中心軸線Xと斜めに交差する方向に傾斜する傾斜面を形成している。これにより、対向する周方向端面30A、30Bが軸方向に関して互いにストッパーとなり、取り付け後の液切リング30の軸方向の位置ずれが生じにくい。尚、ポンプの回転軸が回転すると、移動方向に向かう傾斜面30A、30Bが翼の作用をするので、回転軸を伝わる液体が空間30Cを通って液切リング30を越えて流れることはない。
[第3実施形態]
図3A〜図3Cは、本発明の第3実施形態による、フッ素樹脂製の液切リング40の一例を示す。図3Aは、液切リング40を、中心軸線Xを横断する方向(図3Cの左方)から見た側面図である。図3Bは、図3Aの部分拡大図である。図3Cは、液切リング40を、中心軸線Xに沿う方向から見た図である。液切リング40は、中心開口42を有する環状体44の形態を有しており、外周縁部46は、緩やかに面取り加工されている。
図3Cに示すように、第3実施形態の液切リング40は、周方向の二箇所で切断されることによって、2つの分割体40A、40Bに分割されている。図3Aに示すように、切断部において互いに対向する、分割体40A、40Bの周方向端面48、49は、互いに噛みあう形状を有している。具体的には、図3Bに示す切断部において、分割体40Aの周方向端面48と分割体40Bの周方向端面49は、それぞれ、周方向で噛みあう矩形の噛合凹部148と噛合凸部149を形成している。しかし、液切リング40の分割体40A、40Bの周方向端面48、49の具体的な形状は、図示のものに限られない。周方向端面48、49の噛合凹部148と噛合凸部149は、例えば湾曲した凹状部と凸状部であってもよいし、三角形状の凹状部と凸状部であってもよい。
第3実施形態の液切リング40は、周方向に二分割されているので、第1実施形態と異なり、ポンプを分解することなく回転軸に対する取付け又は取り外しを行うことができる
。尚、この場合の液切リング40へのアクセスは、ポンプケーシングの外側にある軸受ケーシング(図7のポンプの場合、軸受ケーシング165)の側方開口を通して行うことができる(図8を参照)。尚、回転軸への取付け時、分割体40A、40Bの内周面と回転軸との間及び/または周方向端面48と周方向端面49との間に、必要に応じて接着剤が塗布されてよい。
また、第3実施形態の液切リング40の分割体40A、40Bの周方向端面48、49は、図3Dに示すように軸方向で噛みあう形状を有していてもよい。図3D及び図3Eは、それぞれ、第3実施形態の液切リング40の変形例を示す、図3B及び図3Cに対応する図である。図3Dに示す切断部では、分割体40Aの周方向端面48は、周方向で隣接する噛合凹部248aと噛合凸部248bを含み、分割体40Bの周方向端面49は、周方向で隣接する噛合凹部249aと噛合凸部249bを含む。これにより、分割体40A、40Bの周方向の位置ずれに対して、噛合凸部248bと噛合凸部249bとが互いにストッパーとして作用することができる。このように、図3D及び図3Eに示す変形例では、取付け後の液切リング40が回転による遠心力の作用で分解することを、接着剤等の固定手段を用いることなく防止することができる。しかし、上記変形例においても、分割体40A、40Bの内周面と回転軸との間及び/または周方向端面48と周方向端面49との間に、必要に応じて接着剤が塗布されてよい。尚、上記変形例における噛合凹部248a、249と噛合凸部248b、249bは、例えば湾曲した凹状部と凸状部であってもよいし、三角形状の凹状部と凸状部であってもよい。
[第4実施形態]
図4A及び図4Bは、本発明の第4実施形態による、フッ素樹脂製の液切リング50の一例を示す。図4Aは、液切リング50を、中心軸線Xを横断する方向(図4Bの左方)から見た側面図であり、図4Bは、液切リング50を、中心軸線Xに沿う方向から見た図である。液切リング50は、中心開口52を有する環状体54の形態を有しており、外周縁部56は、緩やかに面取り加工されている。
図4Bに示すように、第4実施形態の液切リング50は、周方向の二箇所で切断されることによって、2つの分割体50A、50Bに分割されている。図4Aの側面図に示されるように、液切リング50の切断部における周方向端面58、59が、中心軸線Xと斜めに交差する方向に延びる傾斜面を形成している。具体的には、傾斜面は、図4Bに示される、液切リング50の一方の環状面55で内周側から外周側に延びる切断線55Aと、他方の環状面57で内周側から外周側に延びる切断線57Aとの間に延びる、互いに分離可能な傾斜面である。
第4実施形態の液切リング50は、周方向に二分割されているので、ポンプを分解することなく回転軸に対する取付け又は取り外しを行うことができる。尚、この場合の液切リング50へのアクセスは、ポンプケーシングの外側にある軸受ケーシング(図7のポンプの場合、軸受ケーシング165)の側方開口を通して行うことができる(図8を参照)。分割体50A、50Bどうしの固定は、例えば、周方向端面58、59に接着剤を塗布することにより行うことができる。
[第5実施形態]
図5A及び図5Bは、本発明の第5実施形態による液切リング60の一例を示す。図5Aは、液切リング60を、中心軸線Xを横断する方向(図5Bの左方)から見た側面図であり、図5Bは、液切リング60を、中心軸線Xに沿う方向から見た図である。液切リング60は、中心開口62を有する環状体64の形態を有しており、外周縁部66は、緩やかに面取り加工されている。
図5Bに示すように、第5実施形態の液切リング60は、周方向の二箇所で切断されることによって、2つの分割体60A、60Bに分割されている点で第3及び第4実施形態の液切リング40、50と共通している。図5Aの側面図に示されるように、液切リング60の切断部における周方向端面(符号省略)は、中心軸線Xと斜めに交差する方向に延びる傾斜面を形成している。傾斜面は、図5A及び図5Bに示される、液切リングの一方の環状面65で内周側から外周側に延びる切断線65Aと、他方の環状面67で内周側から外周側に延びる切断線67Aとの間に延びる、互いに分離可能な傾斜面である。
第5実施形態では、分割体60A、60Bどうしが締結部材68を用いて固定されている。この目的のため、分割体60A、60Bの各々は、周方向端面で開口する貫通ねじ穴(図示せず)を有している。分割体60A、60Bが組み合わされたとき、それらの貫通ねじ穴は、対向する周方向端面を通して連通し、締結部材68を受け入れ可能であるように構成されている。尚、本例では、締結部材68は、ボルトであり、図中、69はナットである。
第5実施形態の液切リング60は、周方向に二分割されているので、ポンプを分解することなく回転軸に対する取付け又は取り外しを行うことができる。液切リング60へのアクセスは、ポンプケーシングの外側にある軸受ケーシング(図7のポンプの場合、軸受ケーシング165)の側方開口を通して行うことができる。分割体60A、60Bどうしの固定は、回転軸への取り付け後、貫通ねじ穴に締結部材68を通すことにより行うことができる。
尚、第3〜第5実施形態において、液切リング40、50、60の切断箇所は、図示の位置に限られない。また、分割体の数は、3つ以上であってもよい。液切リング40、50、60の内径は、回転軸の外径と実質的に同じに設定されてよい。
[第6実施形態]
図6に、本発明の第6実施形態を示す。第6実施形態では、フッ素樹脂製の液切リング70と、一対のOリング80との組み合わせが提供される。図6は、液切リング70と一対のOリング80との組み合わせが回転軸1に取り付けられた状態を示す。液切リング70とOリング80が断面で示されている。各Oリング80は、回転軸1の外周面を封止可能であるように内径の寸法が決められている。従って、各Oリング80の内径は、回転軸1の外径より小さくてよい。図6に示すように、第6実施形態の液切リング70の中心開口72の直径は、回転軸1の外径より大きく設定されていてもよい。
第6実施形態では、液切リング70の軸線方向両側で回転軸1の外周面に一対のOリング80が取り付けられる。Oリング80は、液切リング70と接触状態で配置される。これにより、図6に示すように液切リング70の中心開口72と回転軸1との間に隙間が生じている場合でも、隙間をOリング80で覆うことにより、回転軸1を伝わる液漏れを防止することができる。また、液切リング70と回転軸1との間に隙間が生じている場合には、液切リング70を回転軸1に締り嵌めすることができないが、この場合でも、Oリング80によって、液切リング70を適切に位置決めすることができる。Oリング80は、一般的なゴム材料で形成されるので、回転に対する機械的強度は小さい。従って、Oリング80の外径は、できるだけ小さくすることが好ましいが、液切リング70と回転軸1との間に隙間が生じている場合には、隙間をOリング80で覆う必要がある。従って、Oリング80の外径は、液切リング70の内径よりも大きい外径を有するように形成される。尚、第6実施形態の液切リング70は、第1実施形態のような閉じた環状体でもよいし、第2実施形態のように周方向に切断されていてもよい。周方向に切断される場合、第3〜第5実施形態のように、複数の分割体から形成されていてもよい。
各実施形態の液切リングは、羽根車を回転させる回転軸を備えるポンプのための軸封装置と、回転軸を支持する軸受装置との間で、回転軸の外周面に取り付けられるように構成されている。従って、ポンプは、例えば、図7〜図8に関して説明したような横軸多段ポンプ100であってよいが、ポンプの例はこれに限られない。ポンプは、ポンプケーシングと、ポンプケーシングに収容される羽根車と、羽根車を回転させる回転軸と、ポンプケーシングにおける、回転軸が貫通する部分に設けられる軸封装置と、回転軸を支持する軸受装置と、を備えていればよい。
また、ポンプの回転軸のための軸封装置は、グランドパッキンを使用するものの他、オイルシール、メカニカルシール等を使用するものであってよい。本発明の他の実施形態によれば、第1〜第5実施形態の液切リング20、30、40、50、60または第6実施形態の液切リング70とOリング80との組み合わせを備えるポンプが提供される。
本発明の各実施形態によれば、液切リング20、30、40、50、60は、フッ素樹脂を含む材料で形成されている。これにより、従来の一般的なゴム製の液切リングに比べて、遠心力による機械的劣化及び/または経時劣化が生じにくく、定期交換の必要なく長期間にわたって使用可能な液切リングを提供することができる。また、液切リングを周方向に分割される複数の分割体から形成することにより、ポンプを分解することなく回転軸に対する取付け又は取り外しを行うことができる。これにより、例えば、液切リングを交換する際の作業工程を簡素化することができ、作業時間を著しく短縮することができる。また、一般的なゴム材料と比較して低い弾性を有するフッ素樹脂製の液切リングを、回転軸上の所望の位置に容易に取付けることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
本発明は、以下の態様を含む。
1.羽根車を回転させる回転軸を備えるポンプのための軸封装置と、回転軸を支持する軸受装置との間で、回転軸の外周面に取り付けられるように構成された環状の液切リングであって、フッ素樹脂を含む材料で形成されている、液切リング。
2.上記1.に記載の液切リングであって、周方向に、材料が除去された不連続部を有しており、不連続部を画定する周方向端面が、それぞれ、液切リングの中心軸線と斜めに交差する方向に延びる傾斜面を含む、液切リング。
3.上記1.に記載の液切リングであって、周方向に分割される複数の分割体から形成されている、液切リング。
4.上記3.に記載の液切リングであって、隣接する分割体の互いに対向する周方向端面が、互いに噛みあう形状を有している、液切リング。
5.上記4.に記載の液切リングであって、隣接する前記分割体の互いに対向する周方向端面が、周方向で互いに噛みあう形状を有している、液切リング。
6.上記4.に記載の液切リングであって、隣接する前記分割体の互いに対向する周方向端面が、前記液切リングの中心軸線に沿う方向で互いに噛みあう形状を有している、液切リング。
7.上記3.に記載の液切リングであって、隣接する分割体の互いに対向する周方向端面が、液切リングの中心軸線と斜めに交差する方向に延びる傾斜面を含む、液切リング。
8.上記7.に記載の液切リングであって、分割体は、周方向端面で開口する貫通ねじ穴を有しており、隣接する分割体の貫通ねじ穴は、対向する周方向端面を通して締結部材を
受け入れ可能である、液切リング。
9.上記1.に記載の液切リングと一対のOリングとの組み合わせであって、一対のOリングは、液切リングが取り付けられる回転軸の外周面を封止可能であるように構成されており、一対のOリングの各々の外径は、液切リングの内径よりも大きい、組み合わせ。
10.ポンプケーシングと、ポンプケーシングに収容される羽根車と、羽根車を回転させる回転軸と、ポンプケーシングにおける、回転軸が貫通する部分に設けられる軸封装置と、回転軸を支持する軸受装置と、上記1.〜8.のいずれかに記載の液切リングと、を備えるポンプ。
11.ポンプケーシングと、ポンプケーシングに収容される羽根車と、羽根車を回転させる回転軸と、ポンプケーシングにおける、回転軸が貫通する部分に設けられる軸封装置と、回転軸を支持する軸受装置と、上記9.に記載の液切リングと一対のOリングとの組み合わせ、を備えるポンプ。
12.上記11.に記載のポンプであって、一対のOリングは、液切リングの軸線方向両側で液切リングと接触状態で配置される、ポンプ。
本発明は、羽根車を回転させる回転軸を備えるポンプに広く適用することができる。
X 中心軸線
1 回転軸
2 羽根車
6 ディフューザ
9 軸受装置
14 液切リング
16、18 ボルト
17 ナット
20、30、40、50、60、70 液切リング
22、32、42、52、62、72 中心開口
24、34、44、54、64 環状体
26、36、46、56、66 外周縁部
30A、30B 周方向端面
30C 空間
40A、40B 分割体
48、49 周方向端面
50A、50B 分割体
55A、57A 切断線
55、57 環状面
60A、60B 分割体
65、67 環状面
65A、67A 切断線
68 ボルト
69 ナット
80 Oリング
100 横軸多段ポンプ
110 吸込みケーシング
111 吸込みポート
130 吐き出しケーシング
131 吐き出しポート
150 中間ケーシング
150a ケーシングピース
155 軸封装置
155a スタフィングボックス
155b グランドパッキン
155c パッキン押さえ
155d スリーブ
165 軸受ケーシング
166 軸受
167 軸受カバー
168 オイル室
180、181 脚部


Claims (6)

  1. 羽根車を回転させる回転軸を備えるポンプのための軸封装置と、前記回転軸を支持する軸受装置との間で、前記回転軸の外周面に取り付けられるように構成された環状の液切リングであって、フッ素樹脂を含む材料で形成されており、
    周方向に分割される複数の分割体から形成されており、
    隣接する前記分割体の互いに対向する周方向端面が、前記液切リングの中心軸線と斜めに交差する方向に延びる傾斜面を含む、液切リング。
  2. 請求項に記載の液切リングであって、前記分割体は、前記周方向端面で開口する貫通ねじ穴を有しており、隣接する前記分割体の前記貫通ねじ穴は、前記対向する周方向端面を通して締結部材を受け入れ可能である、液切リング。
  3. 請求項1に記載の液切リングと一対のOリングと組み合わせたであって、
    前記一対のOリングは、前記液切リングが取り付けられる前記回転軸の外周面を封止可能であるように構成されており、
    前記一対のOリングの各々の外径は、前記液切リングの内径よりも大きい、組み合わせた物
  4. ポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシングに収容される羽根車と、
    前記羽根車を回転させる回転軸と、
    前記ポンプケーシングにおける、前記回転軸が貫通する部分に設けられる軸封装置と、
    前記回転軸を支持する軸受装置と、
    請求項1又は2に記載の液切リングと、
    を備えるポンプ。
  5. ポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシングに収容される羽根車と、
    前記羽根車を回転させる回転軸と、
    前記ポンプケーシングにおける、前記回転軸が貫通する部分に設けられる軸封装置と、
    前記回転軸を支持する軸受装置と、
    請求項に記載の液切リングと一対のOリングと組み合わせた物
    を備えるポンプ。
  6. 請求項に記載のポンプであって、前記一対のOリングは、前記液切リングの軸線方向両側で前記液切リングと接触状態で配置される、ポンプ。
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