JPS6329196Y2 - - Google Patents

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JPS6329196Y2
JPS6329196Y2 JP1981057215U JP5721581U JPS6329196Y2 JP S6329196 Y2 JPS6329196 Y2 JP S6329196Y2 JP 1981057215 U JP1981057215 U JP 1981057215U JP 5721581 U JP5721581 U JP 5721581U JP S6329196 Y2 JPS6329196 Y2 JP S6329196Y2
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JP
Japan
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water
bearing
pump
pump housing
impeller
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JP1981057215U
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JPS57168724U (ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はエンジンのウオータポンプ装置に関
し、特にベアリング部への冷却水の浸入を防止す
るようにしたものである。
従来、エンジンのウオータポンプ装置では、第
4図に示すように、一端にインペラ30、他端に
プーリ31を固定したポンプシヤフト32をポン
プハウジング33にベアリング34を介して回転
自在に支持しており、ベアリング34に冷却水路
35より冷却水が浸入しないようにするため、ベ
アリング34とインペラ30の間にシール装置3
8を配設している。(実開昭54−120702号) 上記シール装置38は、インペラ30のボス部
端面30a内にスペーサ39を介して圧入固定さ
れてインペラ30と同時回転するセラミツクシー
ル40と、ポンプハウジング33の開口部33a
に装着された保持部材41とゴムなどの弾性部材
42を介し、かつスプリング43のばね力で上記
セラミツクシール40方向に付勢されたカーボン
シール部材44とで構成されており、このような
シール装置38を配設することによつて、上記冷
却水路35中の冷却水がベアリング34に浸入す
ることを防止している。
しかしながら、冷却水路35を流動する冷却水
には、中子の砂や鉄粉などの異物が小量混入して
おり、これらの異物が上記セラミツクシール40
とカーボンシール部材44とのシール面、つまり
摺接面に介入した場合、シール面が摩耗して冷却
水がシール装置38を通過して浸入する事態を生
じる。
この場合の冷却水はシール装置38の摩擦熱に
より温度が高いので、水蒸気となつてポンプシヤ
フト32の表面やポンプハウジング33の開口部
33aよりインペラ34側に近い内壁33bに容
易に浸入して水滴状となつて付着し、この水滴に
流れが生じてベアリング34に浸入し、ベアリン
グ34に充填されているグリースを浸蝕して潤滑
性能を低下させ、ベアリング34を焼き付かせる
問題がある。
この考案は上記従来の問題に鑑みなされたもの
で、ベアリング部への冷却水の浸入を適確に防止
したエンジンのウオータポンプ装置を提供するこ
とを目的とする。
かかる目的を達成するために本考案にあつて
は、ポンプハウジングにベアリングを介してポン
プシヤフトが軸支され、該ポンプシヤフトに、冷
却水路に介装されるインペラが固定され、該イン
ペラと前記ベアリングとの間にシール装置が配設
されているエンジンのウオータポンプ装置におい
て、 前記シール装置と前記ベアリングとの間の少な
くともポンプハウジングの内壁に撥水性の合成樹
脂が被覆され、 前記ポンプハウジングの内壁下部に連通する水
抜孔が開口されている、 構成としてある。
以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
第1図において、1はポンプシヤフトで、一端
に冷却水路17に介装したインペラ2、他端にプ
ーリ3を固定し、ポンプハウジング4に対してベ
アリング5a,5bを介して回転自在に支持され
ており、ベアリング5a,5bとインペラ2の間
にシール装置6を配設している。
上記シール装置6は、第2図で明らかなように
インペラ2のボス部端面2a内にスペーサ7を介
して圧入固定されてインペラ2と同時回転するセ
ラミツクシール8と、ポンプハウジング4の開口
部4aに保持部材9とゴムなどの弾性部材10を
介し、かつスプリング11のばね力で上記セラミ
ツクシール8方向に付勢されたカーボンシール部
材12とで構成されている。
13はシール板で、ベアリング5bとポンプハ
ウジング4の開口部4aより外方の周壁4bに連
設されている段部4cとの間に介装され、ポンプ
シヤフト1の鍔部1aの端面に円板14を固定し
ている。
上記ポンプシヤフト1の表面、ポンプハウジン
グ4の周壁4bの内面、シール板13の表面、円
板14の表面、および保持部材9の内周面は、第
2図のごとくフツ素樹脂もしくはシリコン樹脂な
どの撥水性の合成樹脂層15で被覆している。図
中16はポンプハウジング4に穿設した水抜孔、
17は冷却水路、18は案内板である。
上記構成において、通常はシール装置6のセラ
ミツクシール8に対して、カーボンシール部材1
2が摺接してシール性を確保しているから、冷却
水は上記の摺接面で遮断され、ポンプシヤフト1
の表面およびポンプハウジング4の開口部4a内
に浸入しない。
万一、上記セラミツクシール8とカーボンシー
ル部材12との摺接面に、冷却水に混入している
中子の砂や鉄粉などの異物が介入して、上記摺接
面が摩耗した場合には、冷却水が摺接面を通過し
て内部に浸入する。
上記摺接面を通過して浸入した冷却水は、温度
が高いので水蒸気となつてポンプシヤフト1の表
面、ポンプハウジング4の周壁4bの内面、シー
ル板13の表面、円板14の表面、および保持部
材9の内周面に付着するが、これら各部の面上に
はフツ素樹脂もしくはシリコン樹脂などの撥水性
の合成樹脂層15が被覆形成されており、この合
成樹脂層15は、ぬれ性が悪いので上記のように
付着した水蒸気は即座に球状の水滴となる。した
がつて合成樹脂層15から容易に離脱し、水抜孔
16を経て外部に排出される。したがつて、ベア
リング5a,5bには浸入しない。
上記実施例において撥水性の合成樹脂層15
を、ポンプシヤフト1の表面、ポンプハウジング
4の周壁4bの内面つまりポンプハウジング4の
内壁、シール板13の表面、円板14の表面、お
よび保持部材9の内周面の全てに被覆形成した例
についてのべているけれど、ポンプシヤフト1の
表面と円板14の表面、およびシール板13の表
面、保持部材9の内周面に上記の合成樹脂層15
を形成しなくても、ポンプシヤフト1の回転時に
おける遠心力で外周方向に水滴を飛散させること
ができるから、少なくともポンプハウジング4の
周壁4bの内面にのみ合成樹脂層15を被覆形成
するように構成しても、上記各部材の全ての面に
合成樹脂層15を被覆形成した場合と同様に、シ
ール装置6を通過して浸入する冷却水を水抜孔1
6から外部に排出することができ、ベアリング5
a,5bへの浸入を適確に防止することができ
る。
第3図はこの考案の実施例を示し、ポンプシヤ
フト1の外周部に撥水性のネツト19を設けてい
る。
上記撥水性のネツト19は、フツ素樹脂もしく
はシリコン樹脂などを含む撥水性の合成樹脂で形
成された環状のものであり、ポンプハウジング1
の開口部4aの周壁4bに穿設した水抜孔16に
対応して、周壁4bに形成した凹溝20内に、ば
ねリング21を介して嵌合固定されている。
このように構成しても、シール装置6から浸入
する冷却水が水蒸気となつて撥水性のネツト19
に付着し、球状の水滴になつて撥水性のネツト1
9から容易に離脱し、水抜孔16から外部へ排出
されるから、上記実施例と同様にベアリング5
a,5bへの浸入を防止し得る。
以上説明したように、この考案はシール装置と
ベアリングとの間の少なくともポンプハウジング
の内壁に撥水性の合成樹脂を被覆して、浸入した
水蒸気を球状の水滴とし、その水滴を速やかに被
覆面から離脱させて水抜孔を介して外部へ排出す
ることができ、ベアリング部への冷却水の浸入を
適確に防止することができる。
また、撥水性の合成樹脂を被覆することで防錆
効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を適用したエンジンのウオー
タポンプ装置を示す縦断面図、第2図は要部の拡
大断面図、第3図はこの考案の他の実施例を示す
一部縦断面図、第4図は従来例の縦断面図であ
る。 1……ポンプシヤフト、2……インペラ、4…
…ポンプハウジング、5a,5b……ベアリン
グ、6……シール装置、15……撥水性の合成樹
脂、17……冷却水路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ポンプハウジングにベアリングを介してポンプ
    シヤフトが軸支され、該ポンプシヤフトに、冷却
    水路に介装されるインペラが固定され、該インペ
    ラと前記ベアリングとの間にシール装置が配設さ
    れているエンジンのウオータポンプ装置におい
    て、 前記シール装置と前記ベアリングとの間の少な
    くともポンプハウジングの内壁に撥水性の合成樹
    脂が被覆され、 前記ポンプハウジングの内壁下部に外部に連通
    する水抜孔が開口されている、 ことを特徴とするエンジンのウオータポンプ装
    置。
JP1981057215U 1981-04-20 1981-04-20 Expired JPS6329196Y2 (ja)

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JP1981057215U JPS6329196Y2 (ja) 1981-04-20 1981-04-20

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Publication Number Publication Date
JPS57168724U JPS57168724U (ja) 1982-10-23
JPS6329196Y2 true JPS6329196Y2 (ja) 1988-08-05

Family

ID=29853694

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JP2008286029A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Toyota Motor Corp 内燃機関の冷却装置

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