JP6910921B2 - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6910921B2
JP6910921B2 JP2017206476A JP2017206476A JP6910921B2 JP 6910921 B2 JP6910921 B2 JP 6910921B2 JP 2017206476 A JP2017206476 A JP 2017206476A JP 2017206476 A JP2017206476 A JP 2017206476A JP 6910921 B2 JP6910921 B2 JP 6910921B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
tank
nozzle
liquid
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017206476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019076848A (ja
Inventor
榎本 博一
博一 榎本
Original Assignee
株式会社ヒラノテクシード
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ヒラノテクシード filed Critical 株式会社ヒラノテクシード
Priority to JP2017206476A priority Critical patent/JP6910921B2/ja
Publication of JP2019076848A publication Critical patent/JP2019076848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6910921B2 publication Critical patent/JP6910921B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)

Description

本発明は、基板に塗工液を塗工する塗工装置に関するものである。
本出願人は、毛細管現象を利用して塗工液を基材に薄く塗工ができる塗工装置を提案した(特許文献1参照)。この塗工装置は、基板を塗工ノズルに対し移動させながら、塗工タンクから塗工ノズルの毛管状隙間に塗工液を供給し、塗工タンクの塗工液の高さを調整することによって、塗工ノズルの吐出口から塗工液を基板に接液させ、所定位置まで塗工が終了すると、塗工タンクを下げて離液を行う。
特開2006−122891号公報
上記のような塗工装置において、基板に塗工ノズルが近接して、塗工液を接液しているか否かを、作業者が目視で判断しているため作業が繁雑になるという問題点があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、基板に塗工液が接液しているか否かを目視せずに判断でき、また、接液が行われていないときは接液がされるように自動的に補正ができる塗工装置を提供することを目的とする。
本発明は、一枚の基板を下面で支持するテーブルと、前記テーブルの下方に配された塗工ノズルと、前記テーブル、又は、前記塗工ノズルを前後方向に相対的に移動させる移動部と、前記塗工ノズルの内部に設けられた上下方向の毛管状隙間と、前記毛管状隙間の上端部に左右方向に開口した塗工液の吐出口と、大気開放された状態で塗工液を貯留する塗工タンクと、前記塗工ノズルを上下動させるノズル上下動部と、前記塗工タンクを前記塗工ノズルに対して相対的に上下動させるタンク上下動部と、前記塗工タンク内の前記塗工液の液面までのタンク液面高さを計測する液面センサと、制御部と、を有する塗工装置において、前記制御部は、(1)塗工工程を開始する前に、前記塗工タンク内の塗工液のタンク液面高さS1を前記液面センサで計測し、(2)前記基板に対し前記塗工ノズルが停止した状態で、前記ノズル上下動部によって前記塗工ノズルの高さを制御し、前記タンク上下動部によって前記塗工タンクの高さを制御して、前記塗工ノズルから前記塗工液を前記基板の下面に接液を行い、その後に前記移動部により前記基板と前記塗工ノズルとを相対的に移動させながら、前記下面と前記塗工ノズルとの間が塗工ギャップになる塗工高さから、毛細管現象を利用して前記塗工液を前記下面に塗工する前記塗工工程を行い、(3)前記塗工工程を終了した後に、前記塗工タンク内の塗工液のタンク液面高さS2を前記液面センサで計測し、(4)塗工前の前記タンク液面高さS1と塗工後の前記タンク液面高さS2の差分ΔSを計算し、(5)前記差分ΔSが、基準差分ΔS0より小さいとき、前記接液時の前記塗工ノズルに対する前記塗工タンクの高さを高くするか、又は、前記塗工ノズルと前記下面との間隔を狭くする、塗工装置である。
本発明は、基板が載置されるテーブルと、前記基板の上方に配された塗工ノズルと、前記テーブル、又は、前記塗工ノズルを前後方向に相対的に移動させる移動部と、前記塗工ノズルを上下動させるノズル上下動部と、前記塗工ノズルの内部に設けられ、その上端部が大気に開放され、その下端部が塗工液の吐出口となった毛管状隙間と、前記塗工ノズルに設けられた前記塗工液の液入口と、前記塗工ノズルの内部に設けられ、前記液入口と前記毛管状隙間とを連結する連結空間と、大気開放された状態で塗工液を貯留する塗工タンクと、前記塗工タンクを前記塗工ノズルに対して相対的に上下動させるタンク上下動部と、前記液入口と前記塗工タンクとを連結するサイフォン管と、前記塗工タンク内の前記塗工液の液面までのタンク液面高さを計測する液面センサと、制御部と、を有した塗工装置において、前記制御部は、(1)塗工工程を開始する前に、前記塗工タンク内の塗工液のタンク液面高さS1を前記液面センサで計測し、(2)前記基板に対し前記塗工ノズルが停止した状態で、前記塗工タンク内の前記塗工液のタンク液面高さが前記連結空間の前記毛管状隙間側の出口より高く配置した状態で、前記塗工タンクから前記サイフォン管と前記連結空間を経て前記毛管状隙間に供給されている塗工液を、前記塗工ノズルから前記塗工液を前記基板の上面に接液を行い、その後に前記移動部により前記基板と前記塗工ノズルとを相対的に移動させながら、一定の塗工ギャップを開けて前記吐出口から前記基板の上面へ毛細管現象を利用して塗工する塗工工程を行い、(3)前記塗工工程を終了した後に、前記塗工タンク内の塗工液のタンク液面高さS2を前記液面センサで計測し、(4)塗工前の前記タンク液面高さS1と塗工後の前記タンク液面高さS2の差分ΔSを計算し、(5)前記差分ΔSが、基準差分ΔS0より小さいとき、前記接液時の前記塗工ノズルに対する前記塗工タンクの高さを高くするか、又は、前記塗工ノズルと前記上面との間隔を狭くする、塗工装置である。
本発明によれば、基板に塗工液が接液しているか否かを目視せずに判断でき、また、接液が行われていないときは接液がされるように自動的に補正ができる。
本発明の実施形態1を示す塗工装置の説明図である。 (1)から(4)は、塗工装置の塗工状態を示す図面である。 塗工装置の塗工状態を示すタイムチャートである。 塗工装置のブロック図である。 検査工程のフローチャートである。 実施形態2を示す塗工装置の説明図である。 幅方向から観た基板と塗工状態を示す図である。 塗工装置のタイムチャートである。
本発明の一実施形態の塗工装置10について図面を参照して説明する。塗工装置10は、基板Wに塗工液を塗工するものである。例えば、液晶表示装置の液晶セルに用いられるガラス板に反射防止層や保護膜を形成するため、又は、露光機のマスクを形成するときにCr膜などを塗工する。なお、これは例示であり、液晶セルのガラス板に限らず、有機EL装置の基板などでもよく、その他の基板であっても塗工可能であり、また、塗工液の種類も限定されない。
実施形態1
本発明の実施形態1の塗工装置10について図1〜図5を参照して説明する。
(1)塗工装置10の構成
図1は、塗工装置10の構成図である。
基板Wは、上面に複数の吸引口を有したテーブル12に吸引された状態で支持されるものであり、このテーブル12は、テーブル走行モータ13によって前後方向に一定のテーブル速度で移動し、このテーブル速度VT0が塗工速度となる。また、このテーブル12には、バキューム装置よりなる吸引部58が接続され、複数の吸引口から基板Wを吸引できる。
テーブル12の下方には、基板Wの下面に塗工液を塗工するための塗工ノズル14が配されている。この塗工ノズル14は、上部がくちばし状に尖った形状をなし、左右方向に沿って毛管状隙間16が設けられ、この毛管状隙間16の上端部が塗工液の吐出口18となっている。また、毛管状隙間16の下端部には、供給された塗工液を左右方向に均等に配分する空間である液溜め部19が設けられている。
塗工ノズル14は、その下方に配されたエアシリンダ又はモータよりなるノズル上下動部20によって上下動可能となっている(図1における点線の状態から実線の状態)。
塗工ノズル14の側壁には、支持部24が固定されている。支持部24には、垂直方向にネジ棒26が回転自在に配され、このネジ棒26にラック28が螺合している。このラック28には、塗工タンク22が取り付けられている。ネジ棒26は減速機付きのタンク高さモータ30によって回動自在であり、タンク高さモータ30を回動させるとネジ棒26は回転し、それと共にラック28と塗工タンク22が塗工ノズル14に対し上下動する。また、支持部24は塗工ノズル14に固定されているため、塗工ノズル14がノズル上下動部20によって上下動するとそれと共に塗工タンク22も上下動する。
塗工タンク22は、塗工液を貯留し、その上部が開口し、大気に開放された状態となっている。塗工タンク22の底面から、塗工ノズル14の側面に向かって塗工液を供給するための供給パイプ34が設けられている。この供給パイプ34から供給された塗工液は、塗工ノズル14の液溜め部19に至る。
支持部24の上部から非接触式(例えば、光学式、レーザ式)の液面センサ32が突出している。この液面センサ32は、塗工タンク22に溜まっている塗工液の液面までの距離(以下、「タンク液面高さ」という)を計測する。
塗工タンク22に塗工液を供給するための補充タンク36が設けられている。この補充タンク36から塗工タンク22の上部に向かって補充パイプ38が延びている。補充パイプ38には、不図示のフィルターと電磁弁39が設けられている。また、補充タンク36は密閉式であり、コンプレッサなどの補充ポンプ54から送られてくるイナートガス(例えば、不活性ガス、窒素ガス)により塗工液を補充パイプ38へ供給する。そして、電磁弁39を操作することにより、一定量の塗工液を塗工タンク22に供給する。ここで、不活性ガスを送るのは防爆のためであるが、防爆を目的としない場合は、空気などのその他の気体でもよい。
この塗工装置10を制御するためにコンピュータよりなる制御部56が設けられている。
(2)塗工装置10の電気的構成
塗工装置10の電気的構成について説明する。制御部56には、テーブル12の水平移動を行うテーブル走行モータ13、ノズル上下動部20、塗工タンク22を上下動させるタンク高さモータ30、液面センサ32、電磁弁39,補充ポンプ54が接続されている。
制御部56は、液面センサ32によって塗工液のタンク液面高さを計測して、その計測タンク液面高さを参照してタンク高さモータ30を駆動させて塗工タンク22を上下動させ、そして、塗工タンク22内のタンク液面高さを下記で説明する所定の補充基準値になるようにフィードバック制御する。
また、塗工によって塗工液が少なくなり、液面センサ32によって計測したタンク液面高さが補充基準値より低くなった場合には、制御部56は、補充ポンプ54を作動させてイナートガスによって圧力をかけ、補充タンク36から補充パイプ38を介して塗工液を送り、電磁弁39を操作することにより所定量補充して、常に塗工タンク22内部には、補充基準値以上の塗工液を貯留させる。これによって、従来のように廃棄される塗工液を最小限にできる。
この塗工の具体的な数値としては、例えば下記のようなものである。塗工厚さは、ドライ状態で0.1ミクロンから5.0ミクロン、塗工液の粘度は30cps以下、塗工液の固形分は10%以下、塗工速度VT0は0.1m/分〜5.0m/分、塗工距離(基板Wに塗工する長さ)は0.1m〜2m、塗工タンク22の容量は0.01リットル(10cc)〜5リットルである。塗工タンク22の上下方向の移動速度は、0.0001m/分〜0.1m/分、塗工タンク22の最大移動量は、9mmである。
(3)塗工装置10の塗工方法
上記構成の塗工装置10を用いて、基板Wの下面に塗工液を塗工する塗工方法について図2及び図3を参照して順番に説明していく。
(3−1)第1工程
第1工程では、テーブル12が基板Wを吸引し、塗工ノズル14は基板Wの下方に待機させる(図2(1)参照)。図3においては、塗工ノズル14のノズル高さHNは、ノズル待機高さHN0であり、塗工タンク22のタンク高さHTは、タンク待機高さHT0となっている。
(3−2)第2工程
テーブル走行モータ13がテーブル12を移動させ、基板Wを塗工開始位置に停止させる。
また、塗工ノズル14をノズル上下動部20によって上昇させ、吐出口18を塗工開始位置における基板Wの下面の近傍に停止させる。この場合に、塗工ノズル14と共に塗工タンク22も上昇してくるが、その上昇分だけでなくタンク高さモータ30を用いて塗工タンク22に収納されている塗工液のタンク液面高さを、塗工ノズル14の毛管状隙間16における上端部の位置(すなわち、吐出口18の位置)になるように設定する。この設定には、図1に示すように、毛管状隙間16の液高さが、h1だけ塗工タンク22に収納された液面高さよりも高くなることを考慮する(図2(2)参照)。このh1の高低差がある理由は、毛管状隙間16では毛細管現象によって塗工ノズル14の上端まで塗工液が上昇するからである。
(3−3)第3工程(接液工程)
塗工ノズル14を、基板Wの下面に対しノズル接液高さHN1まで上昇させる。これと同時に、塗工タンク22も上昇させ、タンク接液高さHT1に上昇させる。これによって、塗工タンク22内の毛管状隙間16から塗工液が吐出し、基板Wの下面に接液が行われる(図2(3)参照)。
次に、この接液が行われると、ノズル高さHNはノズル接液高さHN1のまま維持し、タンク高さHTをタンク退避高さHT2まで下降させる。このようにタンク高さHTを下げることにより、塗工ノズル14から吐出している塗工液、すなわち接液されている塗工液の量が減り、塗工を開始した時における塗工液の盛り上がりによるムラを少なくできる。
次に、塗工液が、基板Wの下面に接液した状態のままで塗工ノズル14のノズル高さHNをノズル塗工高さHN2まで下降させる。このときの基板Wの下面と塗工ノズル14の吐出口18とのギャップが、「塗工ギャップ」となる。
(3−4)第4工程(塗工工程)
上記のようにタンク高さHTがタンク退避高さHT2、ノズル高さHNがノズル塗工高さHN2にある状態で、テーブル走行モータ13が、テーブル12の移動を塗工速度VT0で開始する。このときに塗工開始時の塗工状態のムラを防止するため、タンク高さHTをタンク退避高さHT2からタンク塗工高さHT3まで、下記の(1)式で示す上昇速度v0で上昇させる。なお、

v0=VT0×c0/b0 ・・・(1)

但し、VT0は塗工速度、b0は基板Wの塗工開始時における塗工距離、c0は予め試験により求めた前記塗工速度VT0で基板Wの塗工開始時における塗工距離b0だけ塗工をした場合の塗工タンク22のタンク液面高さの変化した距離を表す。
このようにして、上昇速度v0でタンク高さHTをタンク塗工高さHT3まで上昇させ、予め試験により求めた減少するタンク液面高さの分だけ上昇させることにより、塗工開始時におけるムラを防止できる。
(3−5)第5工程(塗工工程)
基板Wの下面に塗工速度VT0で塗工液を塗工する(図2(4)参照)。この場合に、基板Wの下面と塗工ノズル14の吐出口18とのギャップが、塗工ギャップとなっている。また、タンク高さHTをタンク塗工高さHT3から、下記の(2)式で示す上昇速度v1で上昇させる。なお、

v1=VT0×c1/b1 ・・・(2)

但し、b1は基板Wの塗工距離であり、c1は予め試験により求めた塗工速度VT0で基板Wを塗工距離b1だけ塗工した場合の塗工タンク22のタンク液面高さが変化した距離を表す。
このように、予め試験により求めたタンク液面高さが減少する分だけ塗工タンク22を上昇させながら塗工するため、従来のようなフィードバック制御するよりも塗工厚さを均一にできる。
(3−6)第6工程
塗工終了時において、タンク高さHTの上昇速度v1から逆に、下記の(3)式で示す下降速度v2で下降させる。

v2=VT0×c2/b2 ・・・(3)

但し、b2は基板の塗工終了時における塗工距離であり、c2は予め試験により求めた塗工速度VT0で基板の塗工終了時における塗工距離b2だけ塗工した場合の塗工タンク22のタンク液面高さが変化した距離を表す。
このように下降速度v2で下降させて離液時におけるムラを防止できる。すなわち、下降させることにより予め離液時における塗工液の供給量が多くなる状態を防止し、離液が行われた場合でも塗工液の量が増えて盛り上がりが発生して塗工厚さが大きくなるのを防止できる。
(3−7)第7工程(離液工程)
塗工終了位置に基板Wが移動すると、タンク高さHT及びノズル高さHNをタンク待機高さHT0及びノズル待機高さHN0まで下げ、離液を行う。
以上により、塗工厚さを均一にしつつ基板Wの下面に塗工液を塗工できる。
(4)接液の検査工程
上記のようにして、塗工装置10は、基板Wの下面に塗工液を塗工するが、塗工前の接液工程において、塗工ノズル14から吐出された塗工液が基板Wの下面に確実に接液していないと、基板Wの下面に塗工した塗工液の塗工厚さdが薄い部分や塗工が行われていない部分が発生する。
そこで本実施形態では、この接液が確実に行われているか否かを検査する検査工程を行う。その検査工程について図5のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1において、制御部56は、液面センサ32によって、塗工タンク22内の塗工前の液面高さS1を計測する。そして、ステップS2に進む。
ステップS2において、制御部56は、塗工装置10により塗工を開始する。そして、ステップS3に進む。
ステップS3において、制御部56は、塗工装置10により、上記で説明した第1工程から第7工程を実施して、基板Wの下面に塗工を行う。そして、ステップS4に進む。
ステップS4において、制御部56は、塗工装置10による塗工を終了する。そして、ステップS5に進む。
ステップS5において、制御部56は、液面センサ32によって、塗工タンク22内の塗工後の液面高さS2を計測する。そして、ステップS6に進む。
ステップS6において、制御部56は、塗工前と塗工後の液面高さの差分であるΔS=S1−S2を算出する。そして、ステップS7に進む。
ステップS7において、制御部56は、差分ΔSが予め定めた基準差分値ΔS0よりも小さい場合には、ステップS8に進み(Yの場合)、大きい場合にはステップS1に戻る(Nの場合)。差分ΔSが基準差分値ΔS0よりも小さいときとは、1回の塗工工程で塗工に使用された塗工液の量が少ないことを意味する。この少ない理由は、塗工液が基板Wの下面に確実に接液されず、塗工が均一に行われていないため、塗工液の減り具合が少なくなるからである。一方、差分ΔSが基準差分値ΔS0よりも大きいときは、1回の塗工工程で塗工に使用された塗工液の量が最適であり、塗工液が基板Wの下面に確実に接液が行われているので、塗工条件を変えず次回の塗工工程に移行する。
ステップS8において、制御部56は、接液が確実に行われていないので、次回の塗工工程における第3工程(接液工程)におけるタンク塗工高さHT3のタンク接液高さHT1を、今回の接液時よりも上昇させるように設定する。これにより、塗工ノズル14の吐出口18にかかる液圧が上昇し、より確実に接液を行うことができる。そして、ステップS1に戻る。
(5)効果
本実施形態によれば、基板Wに塗工液を塗工した後に、塗工タンク22内の液面高さの塗工前と塗工後の差分ΔSを求め、その差分ΔSが、基準差分ΔS0よりも小さいときは、接液が確実に行われていないとして、次回の接液時のタンク接液高さHT1を上昇させる。これにより、次回の基板Wの塗工のときに、接液が確実に行われ、塗工厚さdを一定にすることができる。
また、差分ΔSが基準差分値ΔS0よりも大きいときは、1回の塗工工程で塗工に使用された塗工液の量が最適であり、塗工液が基板Wの下面に確実に接液が行われているので、塗工条件を変えず次回の塗工工程に移行できる。
以上により、本実施形態であれば、目視を行わずに接液が確実に行われているか否かを判断でき、また、接液が行われるように自動的に補正もできる。
(6)変更例
上記実施形態では、次回の接液時のタンク接液高さHT1を、今回の接液時よりも高くして接液が確実になるようにした。これに代えて、次回の塗工工程の接液時における塗工ノズル14のノズル接液高さHN1を、今回の接液時よりも上昇させ、基板Wの下面と塗工ノズル14の吐出口18の間隔を小さくする。これにより、接液をより確実に行うことができる。
また、次回の接液時のタンク接液高さHT1とノズル接液高さHN1を同時に上昇させてもよい。
実施形態2
以下、本発明の実施形態2の塗工装置10について図4〜図8を参照して説明する。
(1)塗工装置10の構成
まず、塗工装置10の構成について図6を参照して説明する。
基板Wは、上面に複数の吸引口を有したテーブル12に吸引された状態で支持されるものであり、このテーブル12は、テーブル走行モータ13によって前後方向に一定のテーブル速度で移動し、このテーブル速度VT0が塗工速度となる。また、このテーブル12には、バキューム装置よりなる吸引部58が接続され、複数の吸引口から基板Wを吸引できる。
テーブル12の上面には、基板Wの上面に塗工液を塗工するための塗工ノズル62が配されている。この塗工ノズル62は、その下部がくちばし状に尖った形状をなし、左右方向に沿って毛管状隙間16が設けられ、この毛管状隙間16の下端部が塗工液の吐出口18である。この毛管状隙間16の上端部は、大気に開放された状態である。塗工ノズル62の内部には、液溜め部40が設けられている。この液溜め部40は、連結空間42を通じて毛管状隙間16と連結されている。液溜め部40は、液入口41を介して外部から供給された塗工液を左右方向に均等に配分して毛管状隙間16に供給するものであり、連結空間42は、液溜め部40から上方に傾斜して延び、幅方向に延びた連結口44を介して毛管状隙間16に連結されている。この連結口44は、液溜め部40より上方に位置している。
塗工ノズル62は、ノズル上下動部20のノズル高さモータ46によって上下動可能である。ノズル高さモータ46の回転軸に連結されたネジ棒48にラック52が螺合し、このラック52が、塗工ノズル62から突出した支持部50に固定されている。ノズル高さモータ46を回転させることにより、ラック52及び塗工ノズル62が上下方向に移動する。なお、塗工ノズル62のノズル上下動部20におけるネジ棒48を支持する支持部50は床に固定されている。
塗工ノズル62の外部には、塗工液を供給するための塗工タンク22が設けられている。床に固定された支持部24には垂直方向にネジ棒26が回転自在に配され、このネジ棒26にラック28が螺合している。このラック28に塗工タンク22が取り付けられ、ネジ棒26はタンク高さモータ30によって回動し、タンク高さモータ30を回動させるとネジ棒26が回転し、それと共にラック28と塗工タンク22が塗工ノズル62に対し上下動する。
塗工タンク22は、塗工液が貯留されており、その上部が開口し、大気に開放されている。この塗工タンク22内の塗工液の液面高さは、連結空間42の連結口44に着目して上下動させる。
塗工タンク22の底面から塗工ノズル62の側面の液入口41に向かって塗工液を供給するためのサイフォン管60が設けられている。このサイフォン管60は液溜め部40の液入口41に連結されている
塗工タンク22の上方には非接触式(例えば、光学式、レーザ式)の液面センサ32が配されている。この液面センサ32は、塗工タンク22に溜まっている塗工液のタンク液面高さを計測する。
塗工タンク22に塗工液を供給するための補充タンク36が設けられている。この補充タンク36から塗工タンク22の上部に向かって補充パイプ38が延びている。補充パイプ38には、不図示のフィルターと電磁弁39が設けられている。また、補充タンク36は密閉式であり、コンプレッサ等の補充ポンプ54から送られてくるイナートガス(例えば、不活性ガス、窒素ガス)により塗工液を補充パイプ38へ供給する。そして、電磁弁39を操作することにより、一定量の塗工液を塗工タンク22に補給する。ここで、不活性ガスを送るのは防爆のためであるが、防爆を目的としない場合は空気等のその他の気体でもよい。
塗工装置10を制御するためにコンピュータよりなる制御部56が設けられている。
(2)塗工装置10の電気的構成
塗工装置10の電気的構成について図4を参照して説明する。制御部56には、テーブル12の移動を行なうテーブル走行モータ13、ノズル上下動部20のノズル高さモータ46、塗工タンク22を上下動させるタンク高さモータ30、液面センサ32、補充ポンプ54及びテーブル12の吸引装置58が接続されている。
制御部56は、液面センサ32によって塗工液のタンク液面高さを計測して、この計測タンク液面高さを参照してタンク高さモータ30を駆動させて塗工タンク22を上下動させ、下記で説明するように塗工タンク22のタンク液面高さを所定の補充基準値になるようにフィードバック制御する。
また、塗工によって塗工液が少なくなり、液面センサ32によって計測したタンク液面高さが補充基準値より低くなった場合には、制御部56は補充ポンプ54を作動させてイナートガスによって圧力をかけ、補充タンク36から補充パイプ38を介して塗工液を送り、電磁弁39を操作することにより所定量補充して、常に塗工タンク22内部には、補充基準値以上の塗工液を貯留させる。
(3)塗工方法
上記構成の塗工装置10を用いて、基板Wの上面に塗工液を塗工する方法について順番に説明する。
(3−1)第1工程(待機工程)
初期状態では、テーブル12の上面に基板Wが吸引され、塗工ノズル62はこの上方に待機している。
(3−2)第2工程(接液工程)
テーブル12をテーブル走行モータ13によって移動させ、基板Wを塗工開始位置に停止させる。
塗工ノズル62をノズル上下動部20によって下降させ、図8に示すようにノズル高さLを接液時のノズル接液高さL1に下降させる。
塗工タンク22を上方に移動させ、図6に示すように、塗工ノズル62の吐出口18から塗工タンク22内の液面までの高さ(以下、これを「タンク高さ」という)Hを、図8に示すようにタンク接液高さH1まで上昇させる。そして、塗工タンク22における液面高さが、連結空間42の連結口44より高く配置されているので、サイフォン現象により塗工タンク22内部の塗工液が、サイフォン管60、液溜め部40、連結空間42を通り毛管状隙間16に至る。ここで、連結空間42の液入口41側よりが毛管状隙間16側ほど上方に傾斜するように設けられているため、サイフォン現象をより発揮させることができる。
毛管状隙間16に至った塗工液は、毛細管現象により毛管状隙間16から吐出口18に至り、基板Wの上面に塗工液が接液される。この場合に、図7に示すように、毛管状隙間16の上端部は大気に開放されているため、毛管状隙間16の幅方向の長さAが、基板Wの幅方向の長さBよりも大きい場合であっても、毛細管現象により基板Wの幅Bにのみしか塗工液が供給されない。したがって、毛管状隙間16の幅を常に基板Wの幅に合わせる必要が無い。
なお、この場合のタンク接液高さH1は、液面センサ32によって計測したタンク液面高さを参照して決定する。そしてこの接液時の状態を約1秒継続する。なお、この時間は例示であって、塗工液の粘性、塗工幅、塗工厚さによって変化する。以下で記載されている時間も同様に例示である。
(3−3)第3工程(接待工程)
第2工程が終了すると、テーブル12を停止したままで、塗工タンク22を下降させてタンク高さHをタンク接液高さH1からタンク接待高さH2に下降させる。これによって、サイフォン現象により吐出口18の位置にある塗工液に対する圧力が小さくなる。そのため、接液工程で吐出口18と基板Wの間に滞留した余分な塗工液が、塗工タンク22側に吸引される。また、同時に塗工ノズル62のノズル高さLも、塗工時のノズル塗工高さL0に上昇させる。これによって、吐出口18と基板Wとのギャップが、塗工ギャップmとなって目的の塗工厚さdで塗工液が塗工できる状態となる。この接待ち工程を約5秒維持する。なお、図8に示すように、ウエット状態で塗工厚さdは、吐出口18と基板Wとの塗工ギャップm(mとしては50〜300μm)より小さい。
(3−4)第4工程(塗工工程)
第3工程の状態が終了すると、塗工タンク22を上昇させてタンク接待高さH2からタンク塗工高さH0に上昇させる。塗工ノズル62は、ノズル塗工高さL0にあるため、テーブル12を塗工速度VT0で移動させると、毛細管現象とサイフォン現象により、塗工ノズル62は、塗工厚さdで塗工液を基板Wの上面に塗工する。この場合に、毛細管現象により、図7に示すように毛管状隙間16が基板Wよりも幅方向の大きさが大きくても、基板Wの幅Bにしか塗工されず、かつ、サイフォン現象による圧力が一定であるため塗工厚さもdで塗工できる。そして、テーブル12を塗工終了位置まで移動させる。
なお、塗工により塗工タンク22内部の塗工液が減少しても、そのタンク高さHを一定にする必要があるため、塗工液の減少分だけ塗工タンク22を上昇させる(図8の点線の部分)。具体的には、基板Wの下面に塗工液を塗工している間、塗工タンク22の高さをタンク塗工高さH0から、下記の(4)式で示す上昇速度v1(m/分)で上昇させる。

v1=VT0×c1/b1 ・・・(4)

但し、VT0(m/分)は塗工速度、b1(mm)は前記基板の塗工距離、c1(mm)は予め試験により求めた前記塗工速度で前記基板を前記塗工距離だけ塗工した場合の前記タンクのタンク液面高さが変化した距離を表す。
塗工終了位置に来るとテーブル12を停止させる。
(3−5)第5工程(離液工程)
第4工程の状態が終了すると、テーブル12が停止し、タンク高さHをタンク塗工高さH0からタンク待機高さH3に下降させる。これはサイフォン現象に圧力を下げて離液を促進するためである。一方、塗工ノズル62のノズル高さLもノズル塗工高さL0からノズル離液高さL2に上昇させ、離液を行なう。
(4)検査工程
本実施形態においても、接液工程において、塗工ノズル62と基板Wの上面との間に確実に接液が行われていない場合には、塗工厚さdを一定にすることができない。このため、下記の検査工程を本実施形態においても行う。
まず、制御部56は、塗工タンク22内の塗工前の液面高さS1を液面センサ32で計測する。
次に、制御部56は、上記で説明した第1工程から第6工程の塗工工程を実施する。
次に、制御部56は、塗工タンク22内の塗工後の液面高さS1を液面センサ32で計測する。
次に、制御部56は、その塗工前の液面高さと塗工後の液面高さの差分ΔSを計算する。
次に、制御部56は、差分ΔSが基準差分ΔS0よりも小さいときは、接液が確実に行われず塗工液の減少量が少ないと判断して、実施形態1と同様に、次回の接液時のタンク塗工高さHTのタンク接液高さHT1を、今回の接液時よりも上昇させるか、又は、ノズル接液高さL1をより下降させる。
一方、差分ΔSが基準差分値ΔS0よりも大きいときは、1回の塗工工程で塗工に使用された塗工液の量が最適であり、塗工液が基板Wの上面に確実に接液が行われているので、塗工条件を変えず次回の塗工工程に移行できる。
以上により、本実施形態であれば、目視を行わずに接液が確実に行われているか否かを判断でき、また、接液が行われるように自動的に補正もできる。
(5)効果
本実施形態によれば、次回の塗工工程では、今回の塗工工程よりも確実に接液が行われ、基板Wの上面における塗工液の塗工厚さdが一定となる。
変更例
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 塗工装置
12 テーブル
13 テーブル走行モータ
14 塗工ノズル
16 毛管状隙間
18 吐出口
20 上下動部
22 塗工タンク
24 支持部
26 ネジ棒
28 ラック
30 タンク高さモータ
32 液面センサ
34 供給パイプ
36 補充タンク
38 補充パイプ
39 電磁弁
40 液溜め部
42 連結空間
44 連結口
46 ノズル高さモータ
48 ネジ棒
50 支持部
52 ラック
54 補充ポンプ
56 制御部
58 吸引部
60 サイフォン管
62 塗工ノズル

Claims (6)

  1. 一枚の基板を下面で支持するテーブルと、
    前記テーブルの下方に配された塗工ノズルと、
    前記テーブル、又は、前記塗工ノズルを前後方向に相対的に移動させる移動部と、
    前記塗工ノズルの内部に設けられた上下方向の毛管状隙間と、前記毛管状隙間の上端部に左右方向に開口した塗工液の吐出口と、
    大気開放された状態で塗工液を貯留する塗工タンクと、
    前記塗工ノズルを上下動させるノズル上下動部と、
    前記塗工タンクを前記塗工ノズルに対して相対的に上下動させるタンク上下動部と、
    前記塗工タンク内の前記塗工液の液面までのタンク液面高さを計測する液面センサと、
    制御部と、
    を有する塗工装置において、
    前記制御部は、
    (1)塗工工程を開始する前に、前記塗工タンク内の塗工液のタンク液面高さS1を前記液面センサで計測し、
    (2)前記基板に対し前記塗工ノズルが停止した状態で、前記ノズル上下動部によって前記塗工ノズルの高さを制御し、前記タンク上下動部によって前記塗工タンクの高さを制御して、前記塗工ノズルから前記塗工液を前記基板の下面に接液を行い、その後に前記移動部により前記基板と前記塗工ノズルとを相対的に移動させながら、前記下面と前記塗工ノズルとの間が塗工ギャップになる塗工高さから、毛細管現象を利用して前記塗工液を前記下面に塗工する前記塗工工程を行い、
    (3)前記塗工工程を終了した後に、前記塗工タンク内の塗工液のタンク液面高さS2を前記液面センサで計測し、
    (4)塗工前の前記タンク液面高さS1と塗工後の前記タンク液面高さS2の差分ΔSを計算し、
    (5)前記差分ΔSが、基準差分ΔS0より小さいとき、前記接液時の前記塗工ノズルに対する前記塗工タンクの高さを高くするか、又は、前記塗工ノズルと前記下面との間隔を狭くする、
    塗工装置。
  2. 前記制御部は、前記差分ΔSが、前記基準差分ΔS0より大きいとき、前記塗工工程における前記塗工ノズルに対する前記塗工タンクの高さ、及び、前記塗工ギャップを維持したまま次回の塗工工程を実施する、
    請求項1に記載の塗工装置。
  3. 前記制御部は、
    (1)前記移動部による前記基板と前記塗工ノズルとの移動を停止させた状態で、前記タンク上下動部により前記塗工タンクを待機高さから接液高さに上昇させ、前記ノズル上下動部により前記塗工ノズルを待機高さから接液高さまで高くして、前記塗工ノズルから前記塗工液を前記下面に接液を行う接液工程と、
    (2)前記接液工程の後に、前記移動部による前記基板と前記塗工ノズルとの移動を停止させた状態で、前記タンク上下動部により前記塗工タンクを前記接液高さから退避高さに下降させ、その後に前記ノズル上下動部により前記塗工ノズルを前記接液高さから前記塗工ギャップになる塗工高さに下降させる退避工程と、
    (3)前記退避工程の後に、前記移動部により前記基板と前記塗工ノズルとを相対的に移動させ、かつ、前記タンク上下動部により前記塗工タンクを前記退避高さから塗工高さに上昇させ、前記塗工高さにある前記塗工ノズルから前記下面に塗工を行う前記塗工工程と、
    を実施する請求項1に記載の塗工装置。
  4. 基板が載置されるテーブルと、
    前記基板の上方に配された塗工ノズルと、
    前記テーブル、又は、前記塗工ノズルを前後方向に相対的に移動させる移動部と、
    前記塗工ノズルを上下動させるノズル上下動部と、
    前記塗工ノズルの内部に設けられ、その上端部が大気に開放され、その下端部が塗工液の吐出口となった毛管状隙間と、
    前記塗工ノズルに設けられた前記塗工液の液入口と、
    前記塗工ノズルの内部に設けられ、前記液入口と前記毛管状隙間とを連結する連結空間と、
    大気開放された状態で塗工液を貯留する塗工タンクと、
    前記塗工タンクを前記塗工ノズルに対して相対的に上下動させるタンク上下動部と、
    前記液入口と前記塗工タンクとを連結するサイフォン管と、
    前記塗工タンク内の前記塗工液の液面までのタンク液面高さを計測する液面センサと、
    制御部と、
    を有した塗工装置において、
    前記制御部は、
    (1)前記塗工工程を開始する前に、前記塗工タンク内の塗工液のタンク液面高さS1を前記液面センサで計測し、
    (2)前記基板に対し前記塗工ノズルが停止した状態で、前記塗工タンク内の前記塗工液のタンク液面高さが前記連結空間の前記毛管状隙間側の出口より高く配置した状態で、前記塗工タンクから前記サイフォン管と前記連結空間を経て前記毛管状隙間に供給されている塗工液を、前記塗工ノズルから前記塗工液を前記基板の上面に接液を行い、その後に前記移動部により前記基板と前記塗工ノズルとを相対的に移動させながら、一定の塗工ギャップを開けて前記吐出口から前記基板の上面へ毛細管現象を利用して塗工する塗工工程を行い、
    (3)前記塗工工程を終了した後に、前記塗工タンク内の塗工液のタンク液面高さS2を前記液面センサで計測し、
    (4)塗工前の前記タンク液面高さS1と塗工後の前記タンク液面高さS2の差分ΔSを計算し、
    (5)前記差分ΔSが、基準差分ΔS0より小さいとき、前記接液時の前記塗工ノズルに対する前記塗工タンクの高さを高くするか、又は、前記塗工ノズルと前記上面との間隔を狭くする、
    塗工装置。
  5. 前記制御部は、前記差分ΔSが、前記基準差分ΔS0より大きいとき、前記塗工工程における前記塗工ノズルに対する前記塗工タンクの高さ、及び、前記塗工ギャップを維持したまま次回の塗工工程を実施する、
    請求項4に記載の塗工装置。
  6. 前記制御部は、
    (1)前記移動部による前記基板と前記塗工ノズルとの移動を停止させ、前記塗工タンク内の前記塗工液のタンク液面高さが前記連結空間の前記毛管状隙間側の出口より高く配置した状態で、前記タンク上下動部により前記塗工タンクを接液高さに上昇させ、前記ノズル上下動部により前記塗工ノズルを接液高さまで下降させて、前記塗工ノズルから前記塗工液を前記上面に接液する接液工程と、
    (2)前記接液工程の後に、前記移動部による前記基板と前記塗工ノズルとの移動を停止させた状態で、前記タンク上下動部により前記塗工タンクを前記接液高さから接待高さに下降させ、かつ、前記ノズル上下動部により前記塗工ノズルを前記接液高さから前記塗工ギャップになる塗工高さに上昇させる接待工程と、
    (3)前記接待工程の後に、前記移動部により前記基板と前記塗工ノズルとを相対的に移動させ、前記タンク上下動部により前記塗工タンクを前記退避高さから塗工高さに上昇させ、前記塗工高さにある前記塗工ノズルから前記上面に塗工する前記塗工工程と、
    を実施する請求項4に記載の塗工装置。
JP2017206476A 2017-10-25 2017-10-25 塗工装置 Active JP6910921B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017206476A JP6910921B2 (ja) 2017-10-25 2017-10-25 塗工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017206476A JP6910921B2 (ja) 2017-10-25 2017-10-25 塗工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019076848A JP2019076848A (ja) 2019-05-23
JP6910921B2 true JP6910921B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=66627052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017206476A Active JP6910921B2 (ja) 2017-10-25 2017-10-25 塗工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6910921B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019076848A (ja) 2019-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5507523B2 (ja) 塗布処理装置、塗布処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP6339865B2 (ja) 塗布膜形成装置
TWI735539B (zh) 塗佈裝置及塗佈方法
JP5789569B2 (ja) 塗布装置およびノズル
JP4673157B2 (ja) 塗工装置
TWI564087B (zh) 塗布裝置及塗布方法
JP6910921B2 (ja) 塗工装置
JP5405061B2 (ja) 塗工装置
TW200932379A (en) Liquid crystal applying method and device for manufacturing liquid crystal display panel
JP4871541B2 (ja) 塗布方法および塗布装置、ディスプレイ用部材の製造方法
JP3811740B2 (ja) 塗工装置
JP4409969B2 (ja) 塗工装置
JP2017164682A (ja) 塗膜付きウェブの製造方法
JP6856323B2 (ja) 塗布装置及び塗布方法
JP2009028644A (ja) 液体吐出装置及び液体吐出方法
WO2013121814A1 (ja) 塗布装置
JP2005034706A (ja) 塗布装置、及び、塗布液の充填方法
US20210247284A1 (en) Method of measuring a minimum pressure for gas bubble generation of a capillary trube, and related methods
JP6960111B2 (ja) 塗工装置
US20210245114A1 (en) Method of estimating an output diameter of a capillary tube, and related methods
JP6049560B2 (ja) 塗布装置およびスリットノズル
JP2003053248A (ja) 塗液の塗布装置および塗布方法、並びにプラズマディスプレイパネル用部材の製造方法およびプラズマディスプレイパネル
JP3257368B2 (ja) 塗膜形成装置および塗膜形成方法
JP2010227796A (ja) 塗装装置
JP2023130803A (ja) 処理液供給装置及び処理液供給方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6910921

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250