JP6910920B2 - アームレストのスライド体ロック機構 - Google Patents

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Description

本発明は、アームレストのスライド体ロック機構に関する。
従来、シートバックに沿って起立した起立位置とシート座面に向かって倒伏した倒伏位置との間を回動可能なアームレストが知られている(例えば、特許文献1)。係る特許文献1におけるアームレストは、物入れのための収納凹部の開口を開閉可能とするリッドを有している。係るリッドは、アームレストの回動方向と同方向に回動することで開閉する。ここで、リッドには、テーブル等のスライド体を備える態様がある。係るテーブルは、リッド内に収容される収容位置とリッドから露出される使用位置との間をスライド移動して切り替えられる。ここで、テーブル等のスライド体は、プッシュオープン機構によって収容位置に保持されている態様がある。
特開2016−97690号公報
しかしながら、テーブル等のスライド体は、使用位置の状態のままアームレストを倒伏位置から起立位置に回動すると自重によって収容位置に向かってスライド移動してしまうおそれがあった。すなわち再びアームレストを倒伏位置に戻した場合に意図しないでテーブルが収容位置となる誤作動が生じ得る。また、テーブル等のスライド体を収容位置に収容した状態でアームレストを起立位置にさせたり、リッドを開けたりすると、テーブルの自重によってプッシュオープン機構が解除されてしまうおそれがあり、意図しないでテーブルが使用位置となる誤作動が生じ得る。また、テーブル等のスライド体を収容位置に収容した状態でリッドを開けようとする際にテーブルに触れてしまいプッシュオープン機構が解除されてしまうおそれがあり、意図しない誤作動が生じ得る。以上のことから、テーブル等のスライド体を備えるリッド付のアームレストにおいて操作性の更なる改善が望まれている。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、スライド体を備えるリッド付のアームレストにおいてスライド体が意図しない誤作動を生じず操作性の改善が図られたアームレストのスライド体ロック機構とすることにある。
上記課題を解決するアームレストのスライド体ロック機構は、シートバックに沿って起立した起立位置とシート座面に向かって倒伏した倒伏位置との間を回動可能なアームレストに組み付けられると共に、前記アームレストの回動方向と同方向に回動することで前記アームレストに設けられた物入れのための収納凹部の開口を開閉可能とするリッドと、前記リッドに組み付けられると共に前記リッド内に収容される収容位置と前記リッドから露出される使用位置との間をスライド移動して切り替えられるスライド体と、前記収容位置のスライド体をスライド方向に押し込むことで前記収容位置に保持された状態が解除されて使用位置へ移動可能に切り替えるプッシュオープン機構と、前記アームレストまたは前記リッドの回動を感知して、前記アームレストまたは前記リッドの回動角度のうち予め設定された第1角度領域において前記収容位置における前記スライド体に対して前記プッシュオープン機構が働かない状態にする第1重力感知ロック機構と、前記アームレストまたは前記リッドの回動を感知して、前記アームレストまたは前記リッドの回動角度のうち予め設定された第2角度領域において前記使用位置における前記スライド体を収容位置へのスライド移動を規制する第2重力感知ロック機構と、を有する。
この構成によれば、アームレストまたはリッドの回動を感知して、アームレストまたはリッドの回動角度のうち予め設定された第1角度領域において収容位置におけるスライド体に対してプッシュオープン機構が働かない状態にする第1重力感知ロック機構と、アームレストまたはリッドの回動を感知して、アームレストまたはリッドの回動角度のうち予め設定された第2角度領域において使用位置におけるスライド体を収容位置へのスライド移動を規制する第2重力感知ロック機構と、を有する。そのため、スライド体を備えるリッド付のアームレストにおいてスライド体が意図しない誤作動を生じず操作性の改善が図られたアームレストのスライド体ロック機構とすることができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、スライド体を備えるリッド付のアームレストにおいてスライド体が意図しない誤作動を生じず操作性の改善が図られたアームレストのスライド体ロック機構とすることができる。
実施形態に係るアームレストがシートバックに沿って起立した起立位置の状態を示した全体斜視図である。 同アームレストがシート座面に向かって倒伏した倒伏位置の状態を示した全体斜視図である。 倒伏位置のアームレストにおいてリッドを回動して収納凹部を開けた状態を示した全体斜視図である。 倒伏位置のアームレストにおいてテーブルをリッドから露出した使用位置とする状態を示した全体斜視図である。 リッドに組み付けられるテーブル組立を示した斜視図である。 テーブル組立の分解斜視図である。 テーブル組立におけるテーブルの分解斜視図である。 テーブル組立における下部フレームの分解斜視図である。 プッシュオープン機構の動きを拡大して示した概略断面図である。 リッド閉状態を示した断面図である。 テーブル組立の第1重力感知ロック機構が最小ロック作動角であるときのリッドの回動角度を示した断面図である。 テーブル組立の第1重力感知ロック機構が最大ロック作動角であるときのリッドの回動角度を示した断面図である。 リッド開状態を示した断面図である。 アームレストが倒伏位置に位置する状態を示した断面図である。 テーブル組立の第1重力感知ロック機構が最小ロック作動角であるときのアームレストの回動角度を示した断面図である。 テーブル組立の第1重力感知ロック機構が最大ロック作動角であるときのアームレストの回動角度を示した断面図である。 テーブル組立の第2重力感知ロック機構が最小ロック作動角であるときのアームレストの回動角度を示した断面図である。 テーブル組立の第2重力感知ロック機構が最大ロック作動角であるときのアームレストの回動角度を示した断面図である。 アームレストが起立位置に位置する状態を示した断面図である。 第1重力感知ロック機構の動きを拡大して示した概略断面図である。 第2重力感知ロック機構を動きを拡大して示した概略断面図である。
以下に、本発明の実施形態について、図1〜21を用いて説明する。なお、本実施形態では、車両におけるリアシート1のセンターアームレストを例示して説明する。各図に適宜矢印で示す方向は、リアシート1に着座した着座者から見た前、後、上、下、左、右とそれぞれ一致する方向である。
本実施形態におけるアームレスト10は、図1、2に示すように車両のリアシート1の車両幅方向中央においてシートバック2のフレーム(不図示)に回動可能に設けられており、シートバック2に沿って起立した起立位置10Bとシート座面に向かって倒伏した倒伏位置10Aとの間を切り替えることができる。なお、アームレスト10は、シートバック2のフレームと連結されることで回動可能とする構成を示すが、シートクッションのフレームや、車両のボディ等の車両構成部材に回動可能な構成であってもよい。
図1に示すようにアームレスト10が起立位置10Bの状態においては、シートバック2の背凭れ面の一部として機能する。一方、図2に示すようにアームレスト10が倒伏位置10Aの状態においては、着座者が腕を載せることができる。また、図3に示すように、アームレスト10には、物入れのための収納凹部14が設けられており、その収納凹部14の上部の開口16を開閉可能とするリッド20が設けられている。これにより、リッド20をリッド開状態20Bとして収納凹部14に物を収納したり、リッド20をリッド閉状態20A(図2参照)にしてその上面に腕を載せたりすることができる。更に、図4に示すように、リッド20には、テーブル50(スライド体)が組付けられている。テーブル50は、リッド20内に収容された収容位置50A(図14参照)と、その前方にスライド移動することでリッド20から露出される使用位置50Bとに切り替え可能に構成される。このテーブル50を使用位置50Bにすることで、腕を載せた状態で物を置くことが容易となり得る。なお、本実施形態ではスライド体の一態様としてテーブル50を例示するが、この他にもスライド体としてカップホルダー、トレー等、リッドに組み付けることができるものであれば種々適用できる。
図5にはリッド20内に組付けられるテーブル組立30の全体斜視図が示されている。図6に示されるように、テーブル組立30は、上方と前方が開口された箱型の下部フレーム34と、下部フレーム34の上方の開口を覆う上部フレーム32と、上部フレーム32と下部フレーム34の間にスライドレール36を介してテーブル50(スライド体)が設けられている。スライドレール36は、車両前後方向に延びる長尺状の部材であり下部フレーム34の幅方向中央にロアレール36Lが固定される。ロアレール36Lのレール長手方向にスライド移動可能となるようにアッパレール36Uが嵌め込まれる。アッパレール36Uには、テーブル50(スライド体)が連結される。これにより、テーブル50(スライド体)は、リッド20内に収容された収容位置50A(図14参照)とリッド20から露出される使用位置50B(図14参照)との間をスライド移動可能に構成される。また、テーブル50(スライド体)と下部フレーム34の間には定荷重ばね90が設けられている。定荷重ばね90は、金属製の帯部材が軸状部材に巻き付けられており先端部が引き出されることで帯部材の長手方向に付勢力を発生させるばねである。定荷重ばね90は、軸状部材がテーブル50(スライド体)の後端に取り付けられ、帯部材の先端が下部フレーム34の前端に係止される。すなわち、定荷重ばね90の軸状部材に金属製の帯部材がすべて巻き込まれた状態では、テーブル50(スライド体)の後端と下部フレーム34の前端が近接した使用位置50Bとなる。これにより、テーブル50(スライド体)は、定荷重ばね90によって、収容位置50Aから使用位置50Bに向かう方向に付勢されている。また、テーブル組立30は、リッド20内に組み付けられると共に孔部38においてアームレスト10のフレーム(不図示)に軸支される。これにより、リッド20は、アームレスト10と同方向に回動可能となる。
図7に示すように、テーブル50(スライド体)は、板状のテーブルフレーム52の上面のうち略前半部分の領域に意匠板54が固定されている。テーブルフレーム52の幅方向左側の後方には、ギアダンパ60が嵌め込まれている。テーブルフレーム52の幅方向左側における下面側にはカム溝体70(プッシュオープン機構)が固定されている。テーブルフレーム52の後端には、クッション体56が張り付けられている。テーブルフレーム52の幅方向左側の後方には、第1回転体81(第1重力感知ロック機構)が前後方向に回動可能に枢支されている。第1回転体81は、略扇状の形をしており、偏芯した位置に回動中心81Cを有しており、その回動中心81Cより下方側におもり81Dが設けられている。そのため、第1回転体81は、回動中心81Cの鉛直下方におもり81Dが来るように回動する。第1回転体81の前方側には、第2回転体82(第2重力感知ロック機構)が前後方向に回動可能に枢支されている。第2回転体82は、略扇状の形をしており、偏芯した位置に回動中心82Cを有しており、その回動中心82Cより下方側に幅方向に張り出した張出片82Dが設けられている。そのため、第2回転体82は、回動中心82Cの鉛直下方に張出片82Dの中心が来るように回動する。
図8に示すように、下部フレーム34は、上方と前方が開口された箱型に形成されている。下部フレーム34の幅方向左側の側壁に沿ってラック62が固定されている。ラック62は直線状の棒状部材であり、長手方向に直線ギア部が設けられている。ラック62は、ギアダンパ60(図7参照)と対応した位置に取付けられておりギアダンパ60と噛み合う。これにより、ギアダンパ60は、ラック62と噛み合うことにより、テーブル50(図6参照)が定荷重ばね90(図6参照)の付勢によって収容位置50A(図14参照)から使用位置50B(図14参照)へスライドする際にスライド移動の速度を減衰させるために機能する。下部フレーム34の後壁の幅方向右側には、厚み方向に貫通した開口が設けられている。この開口の上部が第1回転体81の移動を規制する第1ストッパ41(第1重力感知ロック機構)として機能する。下部フレーム34の幅方向右側の側壁には、板面を切り起こした板片を有している。この板片が第2回転体82の移動を規制する第2ストッパ42(第2重力感知ロック機構)として機能する。また、下部フレーム34の幅方向左側のうちカム溝体70(プッシュオープン機構)に対応する位置には、揺動軸72(プッシュオープン機構)が設けられている。
図9に示すように、カム溝体70及び揺動軸72(プッシュオープン機構)は、収容位置50A(図14参照)のテーブル50をスライド方向後方に押し込むことで収容位置50Aに保持された状態が解除されて使用位置50B(図14参照)へ移動可能に切り替える機構である。揺動軸72は、上方に突き出した軸が左右方向に揺動してカム溝体70のカム溝と係り合う構成である。カム溝体70は、略中央にハート状のハートカム73とそのハートカム73を囲むように壁面74を有する。このハートカム73と壁面74の間が揺動軸72の軸が通過する。ここで、揺動軸72は、ハートカム73と壁面74によるカム溝を一方向にのみ移動が可能となっており、ハートカム73に保持された状態においてテーブル50を収容位置50Aに保持するようになっている。一方、テーブル50をスライド方向後方に押し込むと揺動軸72がハートカム73から離脱するため、カム溝体70と揺動軸72が離間可能となる。これにより、テーブル50が使用位置50Bへスライド移動可能となる。
次に本実施形態のアームレスト10のテーブル50(スライド体)の作動内容について説明する。
<リッド20の回動に伴うテーブル50の作動内容:図10〜13、20>
図10、20に示すように、リッド閉状態20Aでは、第1回転体81の外周面は第1ストッパ41に係合しないでその下の開口に進入可能な状態である。
図11、20に示すように、リッド20を解錠操作して、リッド閉状態20Aからリッド第1位置20A1までリッド第1角度α1だけ回動させる。このとき、第1回転体81は、回動中心81Cの鉛直下方の位置におもり81Dが位置するよう維持するように独立して回動する。そうすると、第1回転体81の外周面が第1ストッパ41に当接可能な状態となる。そのため、テーブル50をスライド方向後方に押し込んでもスライドしないため、カム溝体70(図9参照)のハートカム73(図9参照)から揺動軸72(図9参照)が離脱しない(プッシュオープン機構が働かない状態)。そのため、テーブル50(スライド体)は収容位置50Aが維持される。なおリッド第1角度α1は、第1回転体81及び第1ストッパ41(第1重力感知ロック機構)の最小ロック作動角度である。
図12、20に示すように、さらにリッド20をリッド第2角度α2まで回動させてリッド第1位置20A1からリッド第2位置20A2とする。このとき、第1回転体81は、回動中心81Cの鉛直下方の位置におもり81Dが位置するよう維持するように独立して回動しつつ、テーブル50(スライド体)のテーブルフレーム52に当接する。第1回転体81の外周面は、図11と同様に第1ストッパ41と当接可能な状態である。そのため、テーブル50をスライド方向後方に押し込んでもスライドしないため、カム溝体70(図9参照)のハートカム73(図9参照)から揺動軸72(図9参照)が離脱しない(プッシュオープン機構が働かない状態)状態を維持している。なおリッド第2角度α2は、第1回転体81及び第1ストッパ41(第1重力感知ロック機構)の最大ロック作動角度である。
図13、20に示すように、さらにリッド20をリッド第3角度α3まで回動させてリッド第2位置20A2からリッド開状態20Bとする。このとき、第1回転体81は、テーブル50(スライド体)のテーブルフレーム52に当接した状態でリッド20とともに回動する。第1回転体81の外周面は、図11と同様に第1ストッパ41と当接可能な状態である。そのため、テーブル50をスライド方向後方に押し込んでもスライドしないため、カム溝体70(図9参照)のハートカム73(図9参照)から揺動軸72(図9参照)が離脱しない(プッシュオープン機構が働かない状態)状態を維持している。なお、リッド第1位置20A1とリッド開状態20Bの間の角度が、リッド20の回動角度のうち予め設定された第1角度領域θ1であり、この第1角度領域θ1の領域においては、第1回転体81と第1ストッパ41(第1重力感知ロック機構)が係り合うため、収容位置50Aにおけるテーブル50に対してプッシュオープン機構が働かない状態にする。
<アームレスト10の回動に伴うテーブル50の作動内容:図14〜19、20、21>
図14〜図19においては、テーブル50(スライド体)の収容位置50Aの状態を実線で示し、使用位置50Bを仮想線で示している。
図14、20、21に示すように、倒伏位置10Aでは、第1回転体81の外周面は第1ストッパ41に係合しないでその下の開口に進入可能な状態である。また、第2回転体82の張出片82Dは第2ストッパ42に係合しない状態である。そのため、テーブル50(スライド体)は、収容位置50Aと使用位置50Bのいずれの位置にも操作可能な状態である。
図15、20、21に示すように、アームレスト10をアームレスト第1角度β1まで回動して倒伏位置10Aからアームレスト第1位置10A1に移動させる。このとき、第1回転体81は、回動中心81Cの鉛直下方の位置におもり81Dが位置するよう維持するように独立して回動する。そうすると、第1回転体81の外周面が第1ストッパ41に当接可能な状態となる。そのため、収容位置50Aにおけるテーブル50は、スライド方向後方に押し込んでもスライドしないため、カム溝体70(図9参照)のハートカム73(図9参照)から揺動軸72(図9参照)が離脱しない(プッシュオープン機構が働かない状態)。なおリッドアームレスト第1角度β1は、第1回転体81及び第1ストッパ41(第1重力感知ロック機構)の最小ロック作動角度であり、第1角度α1と同様の角度である。また、アームレスト第1位置10A1では、第2回転体82は第2ストッパ42と係合しない位置関係であるため、使用位置50Bにおけるテーブル50(スライド体)は、収容位置50Aにスライド可能であるが、テーブル50の自重よりも定荷重ばね90の付勢が勝ることで使用位置50Bの位置を保持する。
図16、20、21に示すように、さらにアームレスト10をアームレスト第2角度β2まで回動させてアームレスト第1位置10A1からアームレスト第2位置10A2に移動させる。このとき、第1回転体81は、回動中心81Cの鉛直下方の位置におもり81Dが位置するよう維持するように独立して回動しつつ、テーブル50(スライド体)のテーブルフレーム52に当接する。第1回転体81の外周面は、図15と同様に第1ストッパ41と当接可能な状態である。そのため、収容位置50Aにおけるテーブル50をスライド方向後方に押し込んでもスライドしないため、カム溝体70(図9参照)のハートカム73(図9参照)から揺動軸72(図9参照)が離脱しない(プッシュオープン機構が働かない状態)状態を維持している。なおアームレスト第2角度β2は、第1回転体81及び第1ストッパ41(第1重力感知ロック機構)の最大ロック作動角度であり、リッド第2角度α2と同様の角度である。また、アームレスト第2位置10A2では、第2回転体82は第2ストッパ42と係合しない位置関係であるため、使用位置50Bにおけるテーブル50(スライド体)は、収容位置50Aにスライド可能であるが、テーブル50の自重よりも定荷重ばね90の付勢が勝ることで使用位置50Bの位置を保持する。なお、図19に示すように、アームレスト第1位置10A1と起立位置10Bの間の角度が、アームレスト10の回動角度のうち予め設定された第1角度領域θ1である。この第1角度領域θ1の領域においては、第1回転体81と第1ストッパ41(第1重力感知ロック機構)が係り合うため、収容位置50Aにおけるテーブル50に対してプッシュオープン機構が働かない状態にする。なお、リッド20の最大回動角度とアームレスト10の最大回動角度は必ずしも一致しない場合があるが、プッシュオープン機構を働かない状態にする予め設定された角度としての第1角度領域θ1は実質的に同じである。
図17、20、21に示すように、さらにアームレスト10をアームレスト第3角度β3まで回動させてアームレスト第2位置10A2からアームレスト第3位置10A3に移動させる。このとき、第1回転体81は、テーブル50(スライド体)のテーブルフレーム52に当接した状態でアームレスト10とともに回動する。第1回転体81の外周面は、図15と同様に第1ストッパ41と当接可能な状態である。そのため、収容位置50Aにおけるテーブル50をスライド方向後方に押し込んでもスライドしないため、カム溝体70(図9参照)のハートカム73(図9参照)から揺動軸72(図9参照)が離脱しない(プッシュオープン機構が働かない状態)状態を維持している。また、アームレスト第3位置10A3では、第2回転体82は第2ストッパ42と係合する位置関係となる。そのため、テーブル50(スライド体)は、使用位置50Bから収容位置50Aへのスライド移動が規制される。なおアームレスト第3角度β3は、第2回転体82及び第2ストッパ42(第2重力感知ロック機構)の最小ロック作動角度である。
図18、20、21に示すように、さらにアームレスト10をアームレスト第4角度β4まで回動させてアームレスト第3位置10A3からアームレスト第4位置10A4に移動させる。このとき、第1回転体81は、テーブル50(スライド体)のテーブルフレーム52に当接した状態でアームレスト10とともに回動する。第1回転体81の外周面は、図15と同様に第1ストッパ41と当接可能な状態である。そのため、収容位置50Aにおけるテーブル50をスライド方向後方に押し込んでもスライドしないため、カム溝体70(図9参照)のハートカム73(図9参照)から揺動軸72(図9参照)が離脱しない(プッシュオープン機構が働かない状態)状態を維持している。また、アームレスト第4位置10A4では、第2回転体82は第2ストッパ42と係合する位置関係となる。そのため、テーブル50(スライド体)は、使用位置50Bから収容位置50Aへのスライド移動が規制される。なおアームレスト第4角度β4は、第2回転体82及び第2ストッパ42(第2重力感知ロック機構)の最大ロック作動角度である。
図19、20、21に示すように、さらにアームレスト10をアームレスト第5角度β5まで回動させてアームレスト第4位置10A4から起立位置10Bに移動させる。このとき、第1回転体81は、テーブル50(スライド体)のテーブルフレーム52に当接した状態でアームレスト10とともに回動する。第1回転体81の外周面は、図11と同様に第1ストッパ41と当接可能な状態である。そのため、収容位置50Aにおけるテーブル50をスライド方向後方に押し込んでもスライドしないため、カム溝体70(図9参照)のハートカム73(図9参照)から揺動軸72(図9参照)が離脱しない(プッシュオープン機構が働かない状態)状態を維持している。また、起立位置10Bでは、第2回転体82は第2ストッパ42と係合する位置関係となる。そのため、テーブル50(スライド体)は、使用位置50Bから収容位置50Aへのスライド移動が規制される。なお、アームレスト第3位置10A3と起立位置10Bの間の角度が、アームレスト10の回動角度のうち予め設定された第2角度領域θ2であり、この第2角度領域θ2の領域においては、第2回転体82と第2ストッパ42(第2重力感知ロック機構)と係合する位置関係となる。そのため、テーブル50(スライド体)は、使用位置50Bから収容位置50Aへのスライド移動が規制される。
このように、本実施形態のアームレストのスライド体ロック機構によれば、アームレスト10またはリッド20の回動を感知して、アームレスト10またはリッド20の回動角度のうち予め設定された第1角度領域θ1において収容位置50Aにおけるテーブル50(スライド体)に対してカム溝体70と揺動軸72(プッシュオープン機構)が働かない状態にする第1回転体81と第1ストッパ41(第1重力感知ロック機構)を有する。また、アームレスト10またはリッド20の回動を感知して、アームレスト10またはリッド20の回動角度のうち予め設定された第2角度領域θ2において使用位置50Bにおけるテーブル50(スライド体)を収容位置50Aへのスライド移動を規制する第2回転体82と第2ストッパ42(第2重力感知ロック機構)を有する。そのため、テーブル50(スライド体)は、使用位置50Bの状態のままアームレスト10を倒伏位置10Aから起立位置10Bに回動しても、テーブル50の自重によって収容位置50Aに向かってスライド移動してしまうことがない。そのため、再びアームレスト10を倒伏位置10Aに戻した場合でも、意図しないでテーブル50が収容位置50Aとなる誤作動を防ぎ得る。
また、テーブル50(スライド体)を収容位置50Aに収容した状態でアームレスト10を起立位置10Bにさせたり、リッド20をリッド開状態20Bにしても、テーブル50の自重によってカム溝体70及び揺動軸72(プッシュオープン機構)の機構が解除されてしまうことを防ぎ得る。そのため、意図しないでテーブル50が使用位置50Bとなる誤作動を防ぎ得る。
また、テーブル50(スライド体)を収容位置50Aに収容した状態でリッド20を開けようとする際にテーブル50に触れてしまいカム溝体70及び揺動軸72(プッシュオープン機構)の機構が解除されてしまうことを防ぎ得る。そのため、意図しないでテーブル50が使用位置50Bとなる誤作動を防ぎ得る。
以上より、テーブル50(スライド体)を備えるリッド20を備えるアームレスト10においてテーブル50が意図しない誤作動を生じず操作性の改善が図られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。例えば、本実施形態では、車両におけるリアシート1のセンターアームレストを例示して説明したがこれに限定されず、1列目、2列目の座席間のアームレストであってもよい。また、センターアームレストに限定されず、例えば座席の幅方向外方にここに設けられるアームレストであってもよい。また、テーブル50(スライド体)は、定荷重ばね90で付勢される態様を示したが、手動でスライドさせるものにも適用できる。
1 リアシート
2 シートバック
10 アームレスト
10A 倒伏位置
10A1 アームレスト第1位置
10A2 アームレスト第2位置
10A3 アームレスト第3位置
10A4 アームレスト第4位置
10B 起立位置
β1 アームレスト第1角度
β2 アームレスト第2角度
β3 アームレスト第3角度
β4 アームレスト第4角度
β5 アームレスト第5角度
14 収納凹部
16 開口
20 リッド
20A リッド閉状態
20A1 リッド第1位置
20A2 リッド第2位置
20B リッド開状態
α1 リッド第1角度
α2 リッド第2角度
α3 リッド第3角度
30 テーブル組立
32 上部フレーム
34 下部フレーム
36 スライドレール
36L ロアレール
36U アッパレール
38 孔部
41 第1ストッパ(第1重力感知ロック機構)
42 第2ストッパ(第2重力感知ロック機構)
50 テーブル(スライド体)
50A 収容位置
50B 使用位置
52 テーブルフレーム
54 意匠板
56 クッション体
60 ギアダンパ
62 ラック
70 カム溝体(プッシュオープン機構)
72 揺動軸(プッシュオープン機構)
73 ハートカム
74 壁面
81 第1回転体(第1重力感知ロック機構)
81C 回動中心
81D おもり
82 第2回転体(第2重力感知ロック機構)
82C 回動中心
82D 張出片
90 定荷重ばね
θ1 第1角度領域
θ2 第2角度領域

Claims (1)

  1. シートバックに沿って起立した起立位置とシート座面に向かって倒伏した倒伏位置との間を回動可能なアームレストに組み付けられると共に、前記アームレストの回動方向と同方向に回動することで前記アームレストに設けられた物入れのための収納凹部の開口を開閉可能とするリッドと、
    前記リッドに組み付けられると共に前記リッド内に収容される収容位置と前記リッドから露出される使用位置との間をスライド移動して切り替えられるスライド体と、
    前記収容位置のスライド体をスライド方向に押し込むことで前記収容位置に保持された状態が解除されて使用位置へ移動可能に切り替えるプッシュオープン機構と、
    前記アームレストまたは前記リッドの回動を感知して、前記アームレストまたは前記リッドの回動角度のうち予め設定された第1角度領域において前記収容位置における前記スライド体に対して前記プッシュオープン機構が働かない状態にする第1重力感知ロック機構と、
    前記アームレストまたは前記リッドの回動を感知して、前記アームレストまたは前記リッドの回動角度のうち予め設定された第2角度領域において前記使用位置における前記スライド体を収容位置へのスライド移動を規制する第2重力感知ロック機構と、を有するアームレストのスライド体ロック機構。
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