JP6973706B2 - カバー開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カバー開閉装置に関する。
従来、コンピュータなどの電子機器に接続するケーブルを挿通するためのコードホールが天板に設けられているテーブルが広く知られている。このコードホールを開閉可能とする装置として、ケーブル等を収容できる本体と、使用者による回動操作によってコードホールを開閉可能なカバーとを備えたカバー開閉装置が知られている。
このようなカバー開閉装置として、例えば、特許文献1には、蓋体が開姿勢にある状態において、蓋体を下方へスライド可能に支持するスライド支持部を有し、開状態において該蓋体の全部又は一部を前記枠体の上面より下側に収納可能としたカバー装置が開示されている。
特許第4639779号公報
特許文献1に記載のカバー装置によれば、開状態において該蓋体の全部又は一部を前記枠体の上面より下側に収納可能とすることによって、収納空間を確保しつつも開状態における蓋体の突出量を小さくすることができる。しかしながら、特許文献1に記載のカバー装置では、蓋体を収納するためには、一旦、蓋体の上面が枠体の上面と略直交する開状態としてから、蓋体を下方へスライドする必要があり、操作が煩雑であった。また、特許文献1に記載のカバー装置では、カバーを開閉させるための回動機構とカバーを下方にスライドさせるためのスライド機構とを別々に設けているため、構造が複雑となっていた。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、カバー開閉装置において、収納空間を広く確保しつつも、カバーが起立した開状態においてカバーの突出量を小さくすることを、簡素な動作で実現することが可能な技術を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を採用した。即ち、本発明は、
テーブルの天板に設けられた開口を開閉自在とするカバー開閉装置であって、
前記天板に嵌め込まれることで前記開口を形成する本体部と、
前記本体部に取り付けられ、前記開口を覆う略水平な閉蓋姿勢と前記開口を開放するとともに前記開口の内側で起立した開蓋姿勢とで姿勢を変更可能なカバーと、
前記本体部における一対の側壁に形成されたスライド孔と、
前記スライド孔に挿通されるとともに前記カバーに接続される回動軸部を有する被ガイド体と、
前記本体部の前記側壁に設けられ、前記被ガイド体をガイドするガイド部と、を備え、
前記回動軸部は、前記カバーの回動軸を形成し、
前記カバーは、前記閉蓋姿勢にある状態から前記回動軸回りに回動することによって、前記開蓋姿勢に至り、
前記ガイド部は、前記カバーの前記回動軸回りの回動に伴って前記被ガイド体をガイドすることによって、前記カバーの前記回動軸回りの回動量に応じて前記回動軸部の前記ス
ライド孔における前後位置を変化させ、
前記回動軸部の前記スライド孔における位置は、前記カバーが前記閉蓋姿勢のときにおいて第1位置となり、前記カバーが前記開蓋姿勢のときにおいて前記第1位置よりも前記カバーの起立位置に接近した第2位置となる、カバー開閉装置である。
本発明によれば、カバーが開蓋姿勢のときにおいて、回動軸部の位置を第1位置よりもカバーの起立位置側の第2位置とすることによって、閉蓋姿勢から開蓋姿勢に姿勢を変化させる際に、カバーを起立位置側に逃がすことができる。これにより、姿勢変化の途中でカバーがカバー装置内の被収納物に干渉することを抑制することができる。その結果、開蓋姿勢におけるカバーの開口からの突出量を小さく抑えて見栄えを良くするとともに、カバー開閉装置の内部空間を広く確保することができる。更に、本発明によれば、カバーの回動軸回りの回動量に応じて、回動軸部の前後位置を変化させることができることから、カバーを回動させることによる一連の開閉操作のみで、複雑な操作をすることなく、回動軸部の位置を第1位置から第2位置へと至らしめることができる。
また、本発明は、
前記カバーの前記回動軸回りの回動をロックするロック構造を備え、
前記ロック構造は、前記被ガイド体に形成された弾性部と、前記ガイド部に形成されて前記弾性部を係止する係止部と、を有し、
前記カバーを所定以上の力で回動させようとすると、前記弾性部が変形することで前記係止部による前記弾性部の係止が解除される、カバー開閉装置であってもよい。
これによると、カバーを把持して回動操作をしている使用者に適度なクリック感(節度感)を提供することができる。使用者は、例えば、クリック感に基づいてカバーの開閉度を認識することができる。その結果、本発明によれば、カバーの開閉操作における操作感を向上させることができる。更に、本発明は、使用者が把持して操作するカバーに接続された被ガイド体に弾性変形する弾性部が形成されていることから、使用者に対してダイレクトにクリック感を提供することができる。
更に、前記被ガイド体は、前記回動軸部を介して前記カバーに接続されるとともに前記本体部における前記側壁の外側に配置される回動部を有し、
前記回動部は、前記カバーとともに前記回動軸回りに回動し、
前記ガイド部は、前記本体部における前記側壁の外側面に形成されるとともに、前記回動部と係合することによって前記被ガイド体をガイドしてもよい。
これによれば、被ガイド体をガイドする構造が本体部の外側に設けられているため、本体部内部の収納空間を広く確保することができる。
本発明によれば、カバー開閉装置において、収納空間を広く確保しつつも、カバーが起立した開状態においてカバーの突出量を小さくすることを、簡素な動作で実現することが可能となる。
図1は、実施形態に係るスタックテーブルが使用状態にあるときの全体斜視図である。 図2は、実施形態に係るスタックテーブルが使用状態にあるときの側面図である。 図3は、実施形態に係るスタックテーブルが折畳状態にあるときの全体斜視図である。 図4は、実施形態に係るスタックテーブルが折畳状態にあるときの側面図である。 図5は、実施形態に係るコードホールユニットが閉状態にあるときの全体斜視図である。 図6は、実施形態に係るコードホールユニットが開状態にあるときの全体斜視図である。 図7は、被収納物が収納されたコードホールユニットが開状態にあるときの全体斜視図である。 図8は、実施形態に係るコードホールユニットの分解図である。 図9は、実施形態に係るユニット本体の上面図である。 図10は、実施形態に係るスタックテーブルが使用状態にあるときの断面図である。 図11は、実施形態に係るスタックテーブルが折畳状態にあるときの断面図である。 図12は、実施形態に係るシャフト部材の軸方向視図である。 図13は、実施形態に係るガイド部を示す図である。 図14は、実施形態に係るコードホールユニットが閉状態にあるときの側面図である。 図15は、実施形態に係るコードホールユニットが開状態にあるときの側面図である。 図16Aは、比較例1に係るカバーの開閉動作を模式的に説明するための図である。 図16Bは、比較例2に係るカバーの開閉動作を模式的に説明するための図である。 図16Cは、実施形態に係るカバーの開閉動作を模式的に説明するための図である。 図17は、実施形態に係る変形例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。但し、以下で説明する実施形態は本発明を実施するための例示であり、本実施形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図1はスタックテーブル100が使用状態のときの全体斜視図、図2はスタックテーブル100が使用状態のときの側面図、図3はスタックテーブル100が折畳状態のときの全体斜視図、図4はスタックテーブル100が折畳状態のときの側面図である。本実施形態に係るスタックテーブル100は、図1及び図2に示すような使用状態と、図3及び図4に示すような折畳状態とに状態を変更自在である。スタックテーブル100は、折畳状態となることによって、前後にスタッキング(積み重ね)可能である。
[全体構成]
図1及び図3に示すように、本実施形態に係るスタックテーブル100は、全体として左右対称に形成されている。以下、左右対称に設けられた構成については、同一の符号を付して説明する。スタックテーブル100は、天板1と、天板1を支える左右の脚体2,2と、左右方向に延在するとともに脚体2を接続するビーム3と、天板1の下面両側端に固定され天板1をビーム3回りに回動可能に連結する天板回動機構10,10と、天板1及び脚体2に連結されると共に天板1の下方に略垂直に配置される幕板4と、幕板4の前面に設けられた配線トレー40と、天板1と幕板4とを連結するとともに天板1の回動に連動することによって幕板4の姿勢を制御する幕板制御機構5,5と、天板1の下面に固定される棚50と、を備える。スタックテーブル100は、全体として左右対称に形成さ
れている。なお、本明細書では、使用者が着座する側を「手前」側とし、その反対側、即ち幕板4側を「奥(後)」側とする。また、使用状態において、天板1、脚体2,2で囲まれる領域を「下肢空間」とする。本実施形態に係るスタックテーブル100は、更に、天板1に設けられて天板1の上方空間と下肢空間とを連通させることで配線(コード)を引き回し可能とするとともに内部にタップT等を収納可能なコードホールユニット30を備える。以下、スタックテーブル100の各構成について説明する。
天板1は、主には、使用状態にあるスタックテーブル100において、その表側面にPC等を載置して使用者が作業可能とするための部材である。天板1は、上面視において左右方向に長尺な略長方形状の外形を有する。図1及び図2に示すように、スタックテーブル100が使用状態にあるときは、天板1は、略水平な水平姿勢となる。また、図3及び図4に示すように、スタックテーブル100が折畳状態にあるときは、天板1は、脚体2の支持脚21の後縁に沿うように略垂直に起立した起立姿勢となる。なお、以下の説明において、天板1の表側面、裏側面、前端部、後端部について言及するときは、天板1の姿勢に関わらず、天板1が水平姿勢のときの天板1における上面、下面、前端部、後端部のことを指す。天板1の表側面における後部には、天板1を上下に貫通する開口によって、天板1の表側面から裏側面に貫通するコードホール11が形成されている(図10参照)。コードホール11には、後述するコードホールユニット30が配設される。
天板1は、水平姿勢若しくは起立姿勢において、天板回動機構10によって、夫々の姿勢にロック(維持)されている。使用者は、天板回動機構10から露出した操作レバー101を天板1に近づく方向に押し上げることによって天板回動機構10のロックを解除し、天板1を水平姿勢と起立姿勢との間で回動変位させることができる。スタックテーブル100は、天板1が水平姿勢若しくは起立姿勢に至ったとき、天板回動機構10によってロックが掛かるように構成されている。
脚体2は、天板回動機構10を介して天板1を支持する部材である。図2及び図3に示すように、脚体2は側面視において略倒T字形状を有している。脚体2は、手前側に若干傾斜するようにして斜上方に延在する支持脚21と、支持脚21の下端部より前後二方向に延在し地面に接地する接地脚22とを有する。また、接地脚22の端部には、スタックテーブル100を円滑に移動させるためのキャスター23が設けられている。
ビーム3は、脚体2同士を接続することでスタックテーブル100の剛性を高めると共に、天板1の回動軸Aとなる部材である。ビーム3は、鉄鋼系材料で成形された鋼管である。上述したように、ビーム3は、ビーム3接続プレートを介して左右の脚体2同士を接続する。ビーム3が天板回動機構10を介して左右の脚体2同士を接続することによって梁部材として機能するため、スタックテーブル100の構造体としての剛性を確保することができる。また、ビーム3は、天板1の回動軸としての機能も備えている。そのため、本実施形態に係るスタックテーブル100は、天板1の回動軸を別途設けたスタックテーブル100と比較して、より広い下肢空間を確保することができる。
天板回動機構10は、天板1をビーム3に対して回動可能とする機構であり、天板1の姿勢を水平姿勢若しくは起立姿勢にロックする機能を備えている。天板回動機構10は、天板1の裏側面に設けられており、その内部に脚体2と係合して天板1の姿勢をロックする姿勢維持構造を有している。また、天板回動機構10は、ビーム3の側面を摺動可能に構成されている。使用者が天板回動機構10から露出する操作レバー101を天板1に近づく方向に押し上げることによって、姿勢維持構造と脚体2との係合が解除され、天板1をビーム3回りに回動して天板1の姿勢を変化させることが可能となる。このような天板回動機構10には、既存の様々な構成を採用することができる。左右の天板回動機構10,10は、図示しない連動パイプによって連結されることによって互いに連動するように
なっている。これにより、使用者が一方の操作レバー101を回動操作するのみで、左右の天板回動機構10,10を同時に操作することができる。
幕板4は、主に、使用状態にあるスタックテーブル100を奥側から見たときに下肢空間を隠すための部材である。図3に示すように、幕板4は、正面視において左右方向に長尺な略長方形状の外形を有する。幕板4の左右幅は、脚体2同士の間隔よりも長尺となっている。幕板4は、後述する幕板制御機構5を介して天板1と連動するようにリンク52連結されたものであり、天板1の姿勢の切り替えに伴って、姿勢を変化可能に設けられている。より具体的には、図1及び図2に示すように、天板1が水平姿勢のときにおいては、幕板4は、天板1の下方であって脚体2よりも後側に位置し、天板1と所定の間隔を空けて垂下する使用姿勢となる。また、図3及び図4に示すように、天板1が起立姿勢のときにおいては、幕板4は、その前面が脚体2の支持脚21の後縁に当接した状態で天板1の裏側面と脚体2の後縁の間に収納される収納姿勢となる。これにより、スタックテーブル100は、天板1を起立姿勢とした折畳状態となることによって、前後にスタッキング(積み重ね)可能となっている。
また、図3に示すように、幕板4の前面における上部には、配線を載置可能な配線トレー40が設けられている。配線トレー40は、幕板4の前面に対して略直角に設けられるとともに左右に延在する板状部分を有しており、天板1に設けられたコードホール11から引き回した配線を載置可能となっている。
幕板制御機構5は、天板1と幕板4とを連結するとともに天板1の回動に連動することによって幕板4の姿勢を制御する。幕板制御機構5は、主に、天板側ブラケット51と幕板側ブラケット53を介して天板1と幕板4とを連結するリンク52と、幕板4と脚体2とを連結するステー54と、を有する。幕板制御機構5は、天板1の回動に伴ってリンク52及びステー54を回動させることによって、幕板4の姿勢を使用姿勢から収納姿勢に変化させる。このような幕板制御機構5には、既存の様々な構成を採用することができる。
[コードホールユニット]
次に、本発明の「カバー開閉装置」の一例としてのコードホールユニット30について説明する。本実施形態に係るコードホールユニット30は、内部の収納空間を広く確保しつつも、カバー71を開けたときにおけるカバー71の突出量を小さくし、且つ、カバー71の開閉操作時において使用者に適度なクリック感を提供することができる。
図5〜7は、本実施形態に係るコードホールユニット30を示す図である。図5は、閉状態のコードホールユニット30を示し、図6は、開状態のコードホールユニット30を示し、図7は、開状態のコードホールユニット30にタップTが収納されている状態を示す。また、図8は、コードホールユニット30の分解図である。図5〜8に、コードホールユニット30における前後、左右、上下を示す。コードホールユニット30は、その前方向がスタックテーブル100の手前側と一致するように設けられる。但し、本発明はこれに限定されない。コードホールユニット30は、スタックテーブル100において、前後逆に設けられてもよい。
コードホールユニット30は、天板1の上方空間と下肢空間とを連通させるとともに、内部にタップT等の被収納物を収納可能である。図8に示すように、コードホールユニット30は、筐体となる本体部としてのユニット本体6と、カバー71を備えたリッド7と、回動軸部82を備えた一対のシャフト部材8,8と、を有する。コードホールユニット30は、天板1のコードホール11に嵌め込まれることで天板1に配設され、図5に示すような、カバー71を略水平な閉蓋姿勢とすることで内部が覆われた閉状態と、図6及び
図7に示すような、カバー71を略垂直な開蓋姿勢とすることで内部が開放された開状態とで、状態を切り替えることができる。カバー71は、符号Aで示す軸を回動軸として回動することで姿勢を変化させる。回動軸Aは、スタックテーブル100の左右方向と一致する。本実施形態に係るコードホールユニット30はカバー71の姿勢に伴って回動軸Aの前後位置を変化させることができる。以下、コードホールユニット30の各構成について説明する。
[ユニット本体]
図9は、ユニット本体6の上面図である。ユニット本体6は、天板1のコードホール11に嵌入される部材であり、内部に収納部Sを形成する。また、ユニット本体6は、収納部Sにリッド7を開閉可能に収納する。ユニット本体6は、上下面が開口した略直方体の箱形状を有している。図8に示すように、ユニット本体6は、上部に設けられるとともに開口を有する上壁61と、左右に対向配置される側壁64,64と、手前に配置される前壁62と、前壁62と対向配置される後壁63と、を有する。ユニット本体6の内部には、上壁61と側壁64,64と前壁62と後壁63に囲まれることによって、タップT等の被収納物やリッド7を収納可能な空間である収納部Sが形成されている。
図9に示すように、収納部Sには、垂直に延在する隔壁65によって、タップT等の被収納物を収納可能な器具収納領域S1と、リッド7を収納する蓋収納領域S2とが区画されている。隔壁65は、閉蓋姿勢にあるカバー71と干渉しないように、収納部Sの上端と間隔を空けて下方に設けられている。隔壁65は、前壁62の内面から側壁64と平行に延在するとともに、左右の側壁64,64から所定の間隔を空けて設けられた一対の第1隔壁651,651を有する。一対の第1隔壁651,651は、後壁63の内面の手前まで延在している。また、第1隔壁651と当該第1隔壁651に対向する側壁64との間隔は、後述するリッド7の軸接続部72の厚み寸法以上である。また、隔壁65は、前壁62と平行に延在するとともに、一対の対向する第1隔壁651,651の先端同士を接続する第2隔壁652を有する。第2隔壁652は、後壁63と間隔を空けて設けられている。また、隔壁65は、前壁62と平行に延在するとともに、第1隔壁651と当該第1隔壁651に対向する側壁64とを接続する第3隔壁653を有する。第3隔壁653は、前壁62の内面の間隔を空けて設けられている。
このような隔壁65が形成されることによって、収納部Sには、前壁62と第1隔壁651,651と第2隔壁652によって囲まれた上面視矩形状の器具収納領域S1が区画されている。また、収納部Sには、後壁63と側壁64,64と第3隔壁653によって囲まれた上面視略コ形状の蓋収納領域S2が区画されている。
器具収納領域S1には、更に、鉛直方向と平行に設けられた仕切壁66によって、タップ収納領域S11とコネクタ収納領域S12とが区画される。タップ収納領域S11は、タップTを嵌め込み可能となっている。また、タップ収納領域S11内には、タップ収納領域S11に嵌め込まれたタップTを下面から支持する支持板67が前壁62から第2隔壁652にかけて延在している。また、コネクタ収納領域S12には、下肢空間から引き回したLANケーブルのコネクタを収納可能となっている。コネクタ収納領域S12には、コネクタを懸吊可能とするコネクタ懸吊部68が、側壁64の内面から突出している。
蓋収納領域S2において、第2隔壁652と後壁63との間の領域を、カバー収納領域S21とする。カバー収納領域S21は、カバー71の姿勢変化時において、カバー71の後縁が通過する領域であって、開蓋姿勢にあるカバー71の一部が収納される領域である。また、蓋収納領域S2において、第1隔壁651と当該第1隔壁651に対向する側壁64との間の領域を、軸収納領域S22とする。軸収納領域S22には、閉蓋姿勢と開蓋姿勢におけるリッド7の軸接続部72が収納される。
また収納部Sには、水平に延在するとともに、第1隔壁651と当該第1隔壁651に対向する側壁64と第3隔壁653と前壁62とを接続する当接壁69,69が形成されている。当接壁69は、閉蓋姿勢にあるカバー71の下面と当接する。
上壁61は、上面視において矩形状を有しており、その周縁が収納部Sの外側に向かって突出することによって、コードホール11の縁に係合するフランジ部612を形成している。また、上壁61には、略矩形状の開口であるアクセス開口611が形成されている。アクセス開口611は、上面視において、器具収納領域S1の全域と蓋収納領域S2の一部が視認できるように形成されている。より詳細には、アクセス開口611の手前側の内縁が前壁62の内面と同一面上に位置し、左右両側の内縁が一対の側壁64,64の夫々の内面と同一面上に位置し、後側の内縁が後壁63の内面と第2隔壁652の後面との間に位置する。アクセス開口611は、閉蓋姿勢におけるカバー71によってアクセス開口611の全域が覆われるとともに開蓋姿勢におけるカバー71とアクセス開口611の後側の内縁とが干渉しないように設計されている。
また、図8に示すように、側壁64には、略矩形状を有するスライド孔641が形成されている。スライド孔641は、側壁64を貫通することでユニット本体6の外部と軸収納領域S22とを連通している。スライド孔641は、後述するシャフト部材8の回動軸部82が挿通されるとともに、カバー71の開閉動作における回動軸部82の移動を許容する。
また、図8に示すように、前壁62には、器具収納領域S1に収納されたタップTやLANケーブルの配線をコードホールユニット30の外部に引き回すための配線口621が形成されている。ここで、図10は、使用状態にあるスタックテーブル100を左右方向と直交する平面で切断したときの断面図である。また、図11は、折畳状態にあるスタックテーブル100を左右方向と直交する平面で切断したときの断面図である。図10に示すように、コードホールユニット30は、ユニット本体6が天板1に形成されたコードホール11に嵌め込まれることでスタックテーブル100に備え付けられる。スタックテーブル100のコードホール11は、配線口621に対応する部分の内壁が切り欠かれることによって、配線口621からコードホールユニット30の手前側に引き出された配線を天板1の裏面側の空間に引き回すことを可能とする配線通路12を形成している。これにより、コードホールユニット30から配線口621を介して配線を配線トレー40へ引き回すことができる。図10に示すように、スタックテーブル100が使用状態にあるときは、コードホールユニット30が配線通路12の直上に位置している。また、図10に示すように、スタックテーブル100が折畳状態にあるときは、起立姿勢にある天板1と収納姿勢にある幕板4とが対向しているものの、配線通路12が幕板4の上端よりも上方に位置している。これにより、配線を折り曲げることなく配線トレー40に引き回すことができる。このように、本実施形態に係るスタックテーブル100によれば、コードホールユニット30を天板1の後部に配置した場合であっても、使用状態と折畳状態との状態変化に影響を受けることなく、コードホールユニット30からの配線を配線トレー40に引き回すことができる。
[リッド]
図8に示すように、リッド7は、略矩形状を有する板部材であるカバー71と、カバー71の両側縁から延在する板部材である一対の軸接続部72,72と、を有する。一対の軸接続部72,72は、互いに対向するとともに、カバー71に対して垂直に延在している。また、軸接続部72の先端付近には、リッド7とシャフト部材8とを接続するための嵌入孔721が厚み方向に貫通している。嵌入孔721は略小判形状を有しており、後述するシャフト部材8の嵌入部821を嵌入可能となっている。図5に示すように、カバー
71は、閉蓋姿勢となることによって、アクセス開口611の全域を覆うように形成されている。
[シャフト部材]
シャフト部材8は、リッド7に接続されるとともに、カバー71の回動軸Aを形成する部材である。シャフト部材8は、本発明の「被ガイド体」の一例である。図8に示すように、シャフト部材8は、略円盤形状を有する回動部81と、略円柱形状を有するとともに回動部81の略中央から垂直に起立して設けられた回動軸部82と、を有している。回動軸部82の中心軸は、カバー71の回動軸Aを形成する。回動軸部82の先端には、軸方向視において略小判形に形成された嵌入部821が形成されている。
図12は、軸方向視におけるシャフト部材8を示しており、回動軸部82側からシャフト部材8を見た状態を示す図である。ここで、軸方向視において回動軸Aを通る所定の直線を第1直線L1とし、回動軸Aを通るとともに第1直線L1と直交する直線を第2直線L2とする。図12に示すように、回動部81は、軸方向視において第2直線L2を対称軸として線対称な形状を有している。回動部81において第1直線L1によって区画された一方の領域は、歯車のように複数の突起が設けられることで、歯車部84を形成している。歯車部84は、後述する下ガイド部92と係合する部分である。また、回動部81において第1直線L1によって区画された他方の領域は、一対の弾性片831,831が設けられることで、係合部83を形成している。係合部83は、後述する上ガイド部91に係合する部分である。
歯車部84は、軸方向視において、回動軸Aを中心とする円弧状の外面を形成する歯車ベース部845と、歯車ベース部845から径方向に突出した支点突起841と一対の被収納突起842,842と一対の当接突起843,843と、を有する。支点突起841は、軸方向視において第2直線L2上に形成されている。一対の当接突起843,843は、第2直線L2を対称軸として線対称に設けられている。当接突起843は、支点突起841に対して回動軸A回りに所定の角度間隔を空けた位置に形成されている。一対の被収納突起842,842は、第2直線L2を対称軸として線対称に設けられている。被収納突起842は、支点突起841と当接突起843の間の位置に形成されている。支点突起841、被収納突起842、当接突起843は、夫々の先端が平坦面となっている。
係合部83は、円盤形状の一部が切り欠かれることによって形成された一対の弾性片831,831を有する。一対の弾性片831,831は、歯車部84側を基端として互いに接近するように湾曲して延在した腕部831a,831aと、夫々の腕部831aに形成された爪部831bと、を有する。爪部831bは、腕部831aの先端から一対の腕部831a,831aの内側であって若干歯車部84側に折れ曲がるようにして突出して形成された突起である。爪部831b,831b同士の間隔は、後述する係止突起912の幅よりも小さい。ここで、腕部831aにおいて、一対の弾性片831,831の外側に位置する面を、腕側当接面832cとする。また、爪部831bにおいて、歯車部84と反対側に位置する面を、爪側当接面831dとする。爪部831bが若干歯車部84側に折れ曲がるようにして形成されていることから、一対の爪部831b,831bの爪側当接面831d,831dによって、後述する係止突起912を受け入れ可能な空間が形成されている。このようにして構成される弾性片831は、弾性を有しており、弾性変形することで歯車部84側に撓むことが可能である。
[ガイド部]
図13は、ガイド部9を示す図である。図13に示すように、本体の側壁64には、シャフト部材8を支持するとともにカバー71の開閉動作において回動部81をガイドするガイド部9が設けられている。ガイド部9は、スライド孔641の上方に形成された上ガ
イド部91と、スライド孔641の下方に形成された下ガイド部92と、を有する。ここで、スライド孔641の前後方向における中央線をL3とする。図13に示すように、ガイド部9は、ユニット本体6の側面視、即ち軸方向視において、中央線L3を対称軸として略線対称に形成されている。
上ガイド部91は、カバー71の開閉動作の際に弾性片831をガイドするとともに、閉蓋姿勢と開蓋姿勢において弾性片831と係合することによって、カバー71の姿勢をロックする。上ガイド部91は、スライド孔641の周囲を囲むようにして上側に膨らんだ曲線を描いて側壁64に立設されたガイド壁911を有する。ガイド壁911には、略半円形状を有する一対の係止突起912,912が下方に突出している。係止突起912,912は、中央線L3を対称軸として、略線対称の位置に形成されている。ここで、一対の係止突起912,912のうち、前側の係止突起912を第1係止突起9121とし、後側の係止突起912を第2係止突起9122とする。係止突起912は、本発明における「係止部」の一例である。
下ガイド部92は、土台となるガイドベース部921と、上方に突出する一対のガイド突起922,922と、一対の規制突起923,923と、を有する。一対のガイド突起922,922は、軸方向視において中央線L3を対称軸として線対称の位置に互いに間隔を空けて形成されている。一対の規制突起923,923は、軸方向視において中央線L3を対称軸として線対称の位置であって、ガイド突起922,922の外側にガイド突起922と間隔を空けて形成されている。一対のガイド突起922,922とガイドベース部921とによって、下に凹んだ支持溝924が形成されている。支持溝924の幅、即ち、一対のガイド突起922同士の間隔は、シャフト部材8の支点突起841の幅よりも大きい。支持溝924の底部は略平坦面となっている。また、隣り合うガイド突起922と規制突起923とガイドベース部921とによって、下に凹んだ収納溝925が一対形成されている。収納溝925の底部は略平坦面となっており、支持溝924の底部よりも下方に位置する。収納溝925の幅、即ち、ガイド突起922と規制突起923の間隔は、シャフト部材8の被収納突起842の幅よりも大きい。ここで、一対の規制突起923,923のうち、前側の規制突起923を第1規制突起9231とし、後側の規制突起923を第2規制突起9232とする。また、一対の収納溝925,925のうち、前側の収納溝925を第1収納溝9251とし、後側の収納溝925を第2収納溝9252とする。
[動作]
図14は、閉状態にあるコードホールユニット30の軸方向視図である。また、図15は、開状態にあるコードホールユニット30の軸方向視図である。図14及び図15を参照して、カバー71の姿勢を閉蓋姿勢から開蓋姿勢に変化させる際のガイド部9によるカバー71の姿勢制御について説明する。本実施形態に係るコードホールユニット30は、閉蓋姿勢にあるカバー71をホールユニットの後部のカバー収納領域S21に収納するとともにカバー71の前端部が上方に向くようにカバー71を起立させて開蓋姿勢とすることで、閉状態から開状態となる。本実施形態に係るコードホールユニット30は、カバー71の姿勢を閉蓋姿勢から開蓋姿勢に変化させる一連の動作において、カバー71を回動させながら回動軸部82を後方に移動させる。これにより、器具収納領域S1のスペースを広く確保するとともに、開蓋姿勢にあるカバー71のアクセス開口611からの突出量を小さくすることができる。以下、詳細に説明する。なお、以下の説明において、カバー71を閉蓋姿勢から開蓋姿勢に変化させるためにリッド7が回動軸部82回りに回動する方向を第1方向R1とし、その反対方向を第2方向R2とする。また、シャフト部材8に設けられた一対の腕部831a,831aのうち、回動軸A回りに第2方向R2側に位置する弾性片831を第1弾性片8311とし、第1方向R1側にある弾性片831を第2弾性片8312とする。また、シャフト部材8における一対の被収納突起842,842
のうち、支点突起841に対して回動軸A回りに第1方向R1側に位置する被収納突起842を第1被収納突起8421とし、第2方向R2側にある被収納突起842を第2被収納突起8422とする。同様に、一対の当接突起843,843のうち、支点突起841に対して回動軸部82回りに第1方向R1側に位置する当接突起843を第1当接突起8431とし、第2方向R2側にある当接突起843を第2当接突起8432とする。
上述したように、カバー71が閉蓋姿勢にあるとき、アクセス開口611がカバー71によって覆われており、且つ、カバー71の前端部の下面がユニット本体6の当接壁69に当接している。また、図14に示すように、シャフト部材8の第1被収納突起8421が下ガイド部92の第1収納溝9251に収納されており、第1被収納突起8421の先端が第1収納溝9251の底部に当接している。この状態では、支点突起841の先端が支持溝924の底部から離れている。カバー71の前端部の下面がユニット本体6の当接壁69に当接していることに加え、閉蓋姿勢にあるカバー71を更に第2方向R2へ回動させようとしても、第1当接突起8431が第1規制突起9231に当接することから、回動軸部82の第2方向R2への回動が規制されている。
更に、カバー71が閉蓋姿勢にあるときは、図14に示すように、上ガイド部91の第1係止突起9121に係合部83が係合している。具体的には、一対の弾性片831,831に設けられた爪部831b,831bの爪側当接面831d,831dに第1係止突起9121が当接している。これにより、第1係止突起9121は、一対の爪側当接面831dに挟まれた状態となっている。この状態では、第1係止突起9121が第1弾性片8311の爪部831bの爪側当接面831dに当接している。そのため、閉蓋姿勢にあるカバー71を第1方向R1に回動させようとしても第1弾性片8311が突っ張ることとなる。これにより、カバー71の姿勢がロックされ、閉蓋姿勢にあるカバー71が不用意に第1方向R1に回動することが抑制されている。以上のようにしてカバー71の閉蓋姿勢が維持されている。ここで、カバー71が閉蓋姿勢にあるとき、回動軸部82は中央線L3よりも手前側に位置している。この、閉状態における回動軸部82の位置を、第1位置とする。
次に、カバー71を開蓋姿勢に至らせる際の動作について説明する。まず、使用者は、カバー71を把持しカバー71を第1方向R1に回動させようとする。弾性片831の第1係止突起9121に対する突っ張りに抗してカバー71を第1方向R1へ回動させようとする力が所定の大きさを超えると、第1弾性片8311が第1係止突起9121によって付勢され、腕部831aが歯車部84側に撓った状態となる。そして、第1弾性片8311の爪部831bにおける爪側当接面831dが第1係止突起9121を乗り越えることで、係合部83と第1係止突起9121との係合が解除される。これにより、係止突起912によるカバー71の第1方向R1への回動のロックが解除される。このとき、爪部831bが第1係止突起9121を乗り越えることによってロックが解除されるため、カバー71を把持している使用者に適度なクリック感(節度感)を提供することができる。
カバー71の第1方向R1への回動に伴い、歯車部84の第1被収納突起8421が第1収納溝9251から離間するとともに支点突起841が支持溝924内に収納される。そして、支持溝924の底部に支点突起841の先端が当接し、支点突起841の先端を支点として、シャフト部材8及びカバー71が第1方向R1に回動する。これにより、回動軸Aが支点突起841の先端と支持溝924の底部との接触点を中心とする略円弧軌道を描くように、回動軸部82がスライド孔641内を第1位置から奥方向に移動する。カバー71を第1方向R1へ更に回動させようとすると、支点突起841の先端面と支持溝924の底部との当接が解除されるとともに第2被収納突起8422が第2収納溝9252内に収納される。
このとき、第2弾性片8312が第2係止突起9122に至るまでは、カバー71の第1方向R1への回動が上ガイド部91に阻害されることはない。そして、第2弾性片8312における腕側当接面832cが第2係止突起9122に当接することで、第2弾性片8312が第2係止突起9122に対して突っ張った状態となる。この状態でカバー71を第1方向R1へ更に回動させようとすると、第2弾性片8312が第2係止突起9122によって付勢され、腕部831aが歯車部84側に撓った状態となる。そして、第2弾性片8312の腕部831aにおける腕側当接面832cが第2係止突起9122を乗り越えることで、第2係止突起9122が一対の弾性片831の爪部831bにおける爪側当接面831dに挟まれた状態となる。このとき、腕部831aが第2係止突起9122を乗り越えることによって弾性片831の第2係止突起9122に対する突っ張り状態が解消されるため、使用者に適度なクリック感を提供することができる。
そして、第2被収納突起8422が第2収納溝9252内に収納されるとともに第2係止突起9122が一対の弾性片831,831の爪部831b,831bにおける爪側当接面831d,831dに挟まれた状態となることで、カバー71がカバー収納領域S21に収納されて、図15に示す起立状態となる。このとき、回動軸部82は、中央線L3を対称軸として第1位置と略線対称の位置である第2位置に至る。第2位置は、第1位置に対してカバー71の起立位置により近い位置となる。また、第1位置と第2位置の高さ位置は略同じである。
開蓋姿勢にあるカバー71を更に第1方向R1へ回動させようとしても、下ガイド部92の第2当接突起8432が第2規制突起9232に当接するため、回動軸部82の第2方向R2への回動が規制されている。また、カバー71が開蓋姿勢にあるときは、第2係止突起9122が第2弾性片8312の爪部831bの爪側当接面831dに当接している。そのため、開蓋姿勢にあるカバー71を第2方向R2に回動させようとしても第2弾性片8312が突っ張ることとなる。これにより、カバー71の姿勢がロックされ、開蓋姿勢にあるカバー71が不用意に第2方向R2に回動することが抑制されている。以上のようにして、カバー71の開蓋姿勢が維持されている。
開蓋姿勢にあるカバー71を閉蓋姿勢とするためには、上記と逆の操作をすればよい。即ち、カバー71を第2方向R2へ回動させて回動軸部82を第2位置から第1位置へと移動させることで、カバー71が開蓋姿勢から閉蓋姿勢に至る。この場合においても、第2弾性片8312の爪部831bが第2係止突起9122を乗り越えるときと、第1弾性片8311の腕部831aが第2係止突起9122を乗り越えるときにおいて、使用者に適度なクリック感を提供することができる。
[比較例]
ここで、図16Aは、比較例1に係るコードホールユニット30aによるカバー71の開閉動作を模式的に説明するための図である。また、図16Bは、比較例2に係るコードホールユニット30bによるカバー71の開閉動作を模式的に説明するための図である。また、図16Cは、本実施形態に係るコードホールユニット30によるカバー71の開閉動作を模式的に説明するための図である。
比較例1は、回動軸部82を第1位置に固定としたものである。比較例2は、閉蓋姿勢において回動軸部82が第2位置に位置するように回動軸部82が設けられ、且つ、回動軸部82を第2位置に固定としたものである。比較例1と比較例2のカバー71の形状及び大きさは、本実施形態に係るカバー71と同一である。図16Aに示す比較例1のように、回動軸部82を第1位置に固定した場合、姿勢変化の途中でカバー71がタップTに干渉し、カバー71を開蓋姿勢とすることができない。従って、回動軸部82を第1位置に固定しつつも、カバー71を開閉させるには、器具収納領域S1をより小さくしなけれ
ばならない。
一方、図16Bに示す比較例2においては、回動軸部82が第1位置よりも後方の第2位置にあるため、カバー71がタップTに干渉することなく、カバー71を開蓋姿勢とすることができる。しかしながら、カバー71の前端部の回動軸Aからの距離が比較例1よりも長尺となるため、カバー71の前端部が比較例よりも大きな円弧を描いてカバー71が開蓋姿勢に至る。その結果、開蓋姿勢におけるカバー71のアクセス開口611からの突出量が比較例1の場合よりも大きくなる。その結果、見栄えが悪くなる虞がある。
これらに対し、本実施形態に係るコードホールユニット30は、カバー71の前端部の回動軸Aからの距離を比較例1と同等とし、回動軸部82の位置を第1位置から第1位置よりもカバー71の起立位置側の第2位置に変化させながらカバー71を閉蓋姿勢から開蓋姿勢に至らしめる。これにより、閉蓋姿勢から開蓋姿勢に姿勢を変化させる際に、カバー71を後方(起立位置側)に逃がすことができる。これにより、姿勢変化の途中でカバー71がタップTに干渉することを抑制することができる。また、第1位置と第2位置が同じ高さ位置であることから、開蓋姿勢におけるカバー71のアクセス開口611からの突出量を比較例1と同等とすることができる。
[作用・効果]
以上のように、本実施形態に係るコードホールユニット30によると、カバー71は、閉蓋姿勢にある状態から回動軸A回りに第1方向R1へ回動することによって、アクセス開口611の内側に起立した開蓋姿勢に至る。また、ガイド部9は、カバー71の回動軸A回りの回動に伴ってシャフト部材8をガイドすることによって、カバー71の前記回動軸回りの回動量に応じて回動軸部82のスライド孔641における前後位置を変化させることができる。そして、回動軸部82のスライド孔641における位置は、カバー71が閉蓋姿勢のときにおいて第1位置となり、カバー71が開蓋姿勢のときにおいて第1位置よりも後方、即ち、カバー71の起立位置に接近した第2位置となる。このような本実施形態に係るコードホールユニット30によれば、カバー71が開蓋姿勢のときにおいて、回動軸部82の位置を第1位置よりもカバー71の後方(起立位置側)の第2位置とすることによって、閉蓋姿勢から開蓋姿勢に姿勢を変化させる際に、カバー71を後方(起立位置側)に逃がすことができる。これにより、姿勢変化の途中でカバー71がタップT等の被収納物に干渉することを抑制することができる。その結果、開蓋姿勢におけるカバー71のアクセス開口611からの突出量を小さく抑えつつも、器具収納領域S1を広く確保することができる。その結果、コードホールユニット30が開状態のときにおけるスタックテーブル100の見栄えを良くするとともに、コードホールユニット30内の器具収納領域S1を広くすることができる。更に、本実施形態に係るコードホールユニット30は、ガイド部9が、カバー71の回動軸A回りの回動に伴って回動部81をガイドし、カバー71の回動軸A回りの回動量に応じて回動軸部82の前後位置を変化させることができる。これにより、カバー71を回動させることによる一連の開閉操作のみで、複雑な操作をすることなく、回動軸部82の位置を第1位置から第2位置へと至らしめてカバー71を被収納物から退避させる方向にスライドさせることができる。また、本実施形態に係るコードホールユニット30は、ガイド部9によって、閉蓋姿勢から開蓋姿勢となるためのカバー71の回動をガイドしつつも、カバー71を被収納物から退避させる方向にスライドさせることができる。その結果、カバー71を開閉させるための回動機構とカバー71をスライドさせるためのスライド機構とを別々に設けている場合と比較して、より簡素な構造とすることができる。
更に、本実施形態に係るコードホールユニット30は、シャフト部材8に形成された弾性片831と、ガイド部9に形成されて弾性片831を係止する係止突起912と、を有しており、係止突起912が弾性片831を係止することによってカバー71の回動軸A
回りの回動がロックされる。そして、カバー71を所定以上の力で回動させようとすると、弾性片831が変形することで係止突起912による係止が解除される。これにより、カバー71を把持して回動操作をしている使用者に適度なクリック感(節度感)を提供することができる。使用者は、例えば、クリック感に基づいてカバー71の開閉度を認識することができる。その結果、本実施形態に係るコードホールユニット30によれば、カバー71の開閉操作における操作感を向上させることができる。更に、本実施形態に係るコードホールユニット30は、使用者が把持して操作するカバー71に接続されたシャフト部材8に弾性変形する弾性片831が形成されている。これにより、ガイド部9側に設けられた係止突起912を弾性変形させる場合と比較して、使用者に対してよりダイレクトにクリック感を提供することができる。
なお、本実施形態において、係止突起912と弾性片831とを組み合わせた構成が、本発明の「ロック構造」の一例である。また、係止突起912の数量及び位置は、上記に限定されない。係止突起912は、例えば、第1係止突起9121と第2係止突起9122との間の複数個所に等間隔で設けてもよい。これにより、カバー71の開度を段階的に調節することができ、使用者がクリック感に基づいてカバー71の開閉度をより細かく認識することができる。
更に、上述のように、シャフト部材8には、回動軸部82を介してカバー71に接続されるとともにユニット本体6における側壁64の外側に配置され、カバー71とともに回動軸A回りに回動する回動部81が形成されている。また、ガイド部9は、側壁64の外側面に形成され、回動部81と係合することによって、シャフト部材8をガイドする構成となっている。これによると、シャフト部材8をガイドする構造がユニット本体6の外側に設けられているため、ユニット本体6内部の収納空間を広く確保することができる。
[変形例]
図17は、本実施形態に係る変形例を示す図である。図17に示すように、変形例に係るコードホールユニット30Aは、シャフト部材とガイド部の形状においてコードホールユニット30と異なる。以下、変形例に係るコードホールユニット30Aについて、コードホールユニット30との相違点を中心に説明する。
図17に示すように、コードホールユニット30Aは、回動部81に代えて、回動軸部82が接続されるカム部801と、カム部801から延在する弾性片802と、を有する。カム部801は、偏心した形状を有している。また、弾性片802は、弾性を有しており、カム部801から延在する棒形状に形成されている。但し、弾性片802は、突起形状であってもよい。
また、ユニット本体6Aに設けられたガイド部9Aは、回動軸部82の上下方向の移動を規制するとともに前後方向の移動を許容するスライド孔641Aと、上ガイド部91Aを有している。上ガイド部91は、弾性片802をガイドするガイド壁911と、ガイド壁911に形成されるとともに弾性片802の先端を収納する係止部としての係止溝93と、ガイド壁911の両端に形成されてカム部801をガイドするカムガイド94と、を有する。係止溝93は、図17(a)に示す回動軸部82が第1位置にあるときに弾性片802の先端を収納する第1係止溝931と、図17(c)に示す回動軸部82が第2位置にあるときに弾性片802の先端を収納する第2係止溝932と、図17(b)に示す回動軸部82が第1位置と第2位置の中間位置である第3位置にあるときに弾性片802の先端を収納する第3係止溝933と、を有する。各係止溝93が弾性片802の先端を収納することで、回動軸部82の回動がロックされる。変形例に係るコードホールユニット30Aは、回動軸部82が第1位置と第2位置の中間位置である第3位置にあるときに回動軸部82の回動をロックすることで、カバー71が閉蓋姿勢と開蓋姿勢との中間の姿
勢にある状態で、カバー71の姿勢を維持することができる。
また、各係止溝93による回動軸部82のロックは、弾性片802を撓ませて弾性片802の先端に係止溝93を乗り越えらせることによって解除される。これにより、各係止溝93によるロックが解除される際に、使用者に適度なクリック感を提供することができる。その結果、使用者によるカバー71の開閉操作における操作感を向上させることができる。ここで、本実施形態に係るコードホールユニット30は、シャフト部材8を自己潤滑性と靱性の高い材料で一体成形することによって、回動軸部82と弾性片831とを摺動部品としつつも、これらの耐久性を高めることができる。
また、カムガイド94は、カバー71の姿勢変化の過程においてカム部801に対して前後方向から当接している。ここで、カムガイド94のうち、手前側のカムガイド94を第1カムガイド941、後側のカムガイド94を第2カムガイド942とする。そして、カム部801は、回動軸A回りの角度変化に伴って回動軸Aと周縁との距離が変化するように形成されている。具体的には、カム部801は、回動軸部82が第1位置にある状態からの第1方向R1への回動に伴って回動軸Aと第1カムガイド941が離間するとともに回動軸Aと第2ガイドが接近するように形成されている。これにより、閉蓋姿勢にあるカバー71を開蓋姿勢に至らせる動作に伴って、回動軸部82が第1位置から第2位置へと移動する。その結果、コードホールユニット30の内部空間を確保しつつも、開蓋姿勢におけるカバー71の開口からの突出量を小さくすることができる。なお、同様にして、閉蓋姿勢にあるカバー71を開蓋姿勢に至らせる動作に伴って、回動軸部82が第2位置から第1位置に移動する。このように、カムガイド94がカバー71の回動軸A回りの回動に伴ってカム部801をガイドすることによって、カバー71の回動軸A回りの回動量に応じて、回動軸部82の前後位置を変化させることができる。その結果、複雑な操作をすることなく、回動軸部82の位置を第1位置から第2位置へと至らしめることができる。
なお、上記した種々の内容は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、可能な限り組み合わせることができる。また、上述の実施形態では、天板の姿勢を変更可能なスタックテーブルを適用例として説明したが、本発明はこれには限定されず、天板が固定式のデスクに適用してもよい。本発明に係るカバー開閉装置は、テーブルの天板に限らず、デスクの天板やカウンター天板など、種々の天板に適用することができる。また、本発明の被収納物は、タップTやコネクタ等の器具に限定されない。また、上記の実施形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
1・・・天板
2・・・脚体
3・・・ビーム
4・・・幕板
5・・・幕板制御機構
6・・・ユニット本体
7・・・リッド
71・・・カバー
8・・・シャフト部材
81・・・回動部
82・・・回動軸部
9・・・ガイド部
91・・・上ガイド部
92・・・下ガイド部
10・・・天板回動機構
30・・・コードホール
40・・・配線トレー
50・・・棚
100・・・スタックテーブル
S・・・収納部

Claims (3)

  1. 天板に設けられた開口を開閉自在とするカバー開閉装置であって、
    前記天板に嵌め込まれることで前記開口を形成する本体部と、
    前記本体部に取り付けられ、前記開口を覆う略水平な閉蓋姿勢と前記開口を開放するとともに前記開口の内側で起立した開蓋姿勢とで姿勢を変更可能なカバーと、
    前記本体部における一対の側壁に形成されたスライド孔と、
    前記スライド孔に挿通されるとともに前記カバーに接続される回動軸部を有する被ガイド体と、
    前記本体部の前記側壁に設けられ、前記被ガイド体をガイドするガイド部と、を備え、
    前記回動軸部は、前記カバーの回動軸を形成し、
    前記カバーは、前記閉蓋姿勢にある状態から前記回動軸回りに回動することによって、前記開蓋姿勢に至り、
    前記ガイド部は、前記カバーの前記回動軸回りの回動に伴って前記被ガイド体をガイドすることによって、前記カバーの前記回動軸回りの回動量に応じて前記回動軸部の前記スライド孔における前後位置を変化させ、
    前記回動軸部の前記スライド孔における位置は、前記カバーが前記閉蓋姿勢のときにおいて第1位置となり、前記カバーが前記開蓋姿勢のときにおいて前記第1位置よりも前記カバーの起立位置に接近した第2位置となる、
    カバー開閉装置。
  2. 前記カバーの前記回動軸回りの回動をロックするロック構造を備え、
    前記ロック構造は、前記被ガイド体に形成された弾性部と、前記ガイド部に形成されて前記弾性部を係止する係止部と、を有し、
    前記カバーを所定以上の力で回動させようとすると、前記弾性部が変形することで前記係止部による前記弾性部の係止が解除される、
    請求項1に記載のカバー開閉装置。
  3. 前記被ガイド体は、前記回動軸部を介して前記カバーに接続されるとともに前記本体部における前記側壁の外側に配置される回動部を有し、
    前記回動部は、前記カバーとともに前記回動軸回りに回動し、
    前記ガイド部は、前記本体部における前記側壁の外側面に形成されるとともに、前記回動部と係合することによって前記被ガイド体をガイドする、
    請求項1又は2に記載のカバー開閉装置。
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