JP6910285B2 - 走行経路算出システム - Google Patents

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Description

本発明は、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置と、刈取装置により刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、脱穀装置による脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒タンクと、穀粒タンク内の穀粒貯留量を検知する貯留量センサと、を有するコンバインの走行経路を算出する走行経路算出システムに関する。
特許文献1には、自動走行するコンバインの考案が記載されている。このコンバインを利用した収穫作業において、作業者は、収穫作業の最初にコンバインを手動で操作し、圃場内の外周部分を一周するように刈取走行を行う。
この外周部分での走行において、収穫機の走行すべき方位が記録される。そして、記録された方位に基づく自動走行によって、圃場における未刈領域での刈取走行が行われる。
ここで、特許文献1に記載の考案においては、圃場内の外周部分に、収集タンクが配置される。この収集タンクは、コンバインの有する排出筒から排出された穀粒を受け、貯留することができるように構成されている。
そして、特許文献1に記載のコンバインは、収集タンクの近傍を通過する周回走行を繰り返すことにより、未刈領域での刈取走行を行うように構成されている。この周回走行においては、コンバインが収集タンクに近接した際、穀粒を排出する必要があれば、コンバインは収集タンクの近傍に停止する。そして、コンバインの排出筒から収集タンクへ穀粒が排出される。
実開平2−107911号公報
特許文献1に記載のコンバインにおいては、穀粒を排出する必要がない場合にも、コンバインは、収集タンクの近傍を通過するように自動走行する。このとき、コンバインは既刈領域を走行することとなる。
即ち、特許文献1に記載のコンバインの自動走行においては、既刈領域での走行の割合が比較的大きくなる。これにより、作業効率が低くなりがちである。
ここで、作業効率を向上させるべく、複数の走行ラインにより構成された刈取走行経路を未刈領域に設定した上で、刈取走行経路に沿ってコンバインを走行させ、穀粒排出等の必要が生じた場合には、その刈取走行経路から一時的に離脱させるようにコンバインを制御する構成が考えられる。
この構成においては、走行ラインの途中の位置で、コンバインの穀粒タンクが満杯となることがある。この場合、その位置で刈取走行を中断し、穀粒排出のためにその走行ラインから離脱する必要がある。これにより、その走行ラインの一部は未刈状態のまま残されることとなる。
そして、穀粒排出の後、コンバインが、この走行ラインの未刈状態の部分を刈取走行する場合は、この走行ラインの既刈状態の部分も走行する必要が生じがちである。これにより、コンバインの刈取走行の効率が低下しやすい。
即ち、走行ラインの途中でコンバインの穀粒タンクが満杯となると、コンバインの刈取走行の効率が低下しやすい。
ここで、コンバインが次に走行する予定の走行ラインの全体を刈取走行した場合の穀粒貯留量の予測値を算出し、算出された予測値が貯留限界量以上である場合には次の走行ラインに沿った刈取走行を開始する前に穀粒排出作業が行われる構成とすることが考えられる。この構成であれば、走行ラインの途中でコンバインの穀粒タンクが満杯となることを回避できる。
しかしながら、この構成では、穀粒タンク内に比較的多くの余裕があるにもかかわらず穀粒排出作業が行われる事態が想定される。これにより、作業効率が低下しやすい。
本発明の目的は、走行ラインの途中でコンバインの穀粒タンクが満杯となることを回避しつつ、穀粒タンク内に可能な限り多くの穀粒を貯留させて作業効率の低下を防ぎやすい走行経路算出システムを提供することである。
本発明の特徴は、
圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置と、前記刈取装置により刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置による脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒タンクと、前記穀粒タンク内の穀粒貯留量を検知する貯留量センサと、を有するコンバインの走行経路を算出する走行経路算出システムであって、
圃場における刈取走行のための走行経路である刈取走行経路を算出する刈取走行経路算出部を備え、
前記刈取走行経路は、複数の走行ラインにより構成されており、
前記貯留量センサによる検知結果に基づいて、次に走行する予定の前記走行ラインである次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が所定の閾値に達するか否かを予測する貯留予測部を備え、
前記刈取走行経路算出部は、前記貯留予測部により前記次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が前記閾値に達すると予測された場合に、前記次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が前記閾値に達しない範囲で引き続き刈取走行を行うように、前記次走行ラインを修正する走行ライン修正処理を行うことにある。
本発明であれば、貯留予測部により次に走行する予定の走行ラインである次走行ラインの途中で穀粒貯留量が所定の閾値に達すると予測された場合には、走行ライン修正処理が行われる。この走行ライン修正処理によって、次走行ラインの途中で穀粒貯留量が閾値に達しないように次走行ラインが修正される。そして、コンバインが、修正後の次走行ラインに基づいて走行すれば、次走行ラインの途中で穀粒貯留量が閾値に達することはない。
従って、本発明であれば、走行ラインの途中で穀粒貯留量が所定の閾値に達することを回避できる。そして、所定の閾値を、穀粒タンクの満杯量に相当する穀粒量以下に設定すれば、走行ラインの途中で穀粒タンクが満杯となることを回避できる。
しかも、本発明であれば、コンバインが修正後の次走行ラインに沿った刈取走行を行うことにより、穀粒タンク内に可能な限り多くの穀粒を貯留させやすい。これにより、作業効率の低下を防ぎやすい。
即ち、本発明であれば、走行ラインの途中でコンバインの穀粒タンクが満杯となることを回避しつつ、穀粒タンク内に可能な限り多くの穀粒を貯留させて作業効率の低下を防ぎやすい。
さらに、本発明の特徴は
圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置と、前記刈取装置により刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置による脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒タンクと、前記穀粒タンク内の穀粒貯留量を検知する貯留量センサと、を有するコンバインの走行経路を算出する走行経路算出システムであって、
圃場における刈取走行のための走行経路である刈取走行経路を算出する刈取走行経路算出部を備え、
前記刈取走行経路は、複数の走行ラインにより構成されており、
前記貯留量センサによる検知結果に基づいて、次に走行する予定の前記走行ラインである次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が所定の閾値に達するか否かを予測する貯留予測部を備え、
前記刈取走行経路に沿った自動走行によって刈取走行が行われるように前記コンバインを制御する走行制御部を備え、
前記刈取走行経路算出部は、前記貯留予測部により前記次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が前記閾値に達すると予測された場合に、前記次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が前記閾値に達しないように、かつ、前記刈取装置による刈取幅が減少するように前記次走行ラインを修正する走行ライン修正処理を行うことにある。
この構成によれば、貯留予測部により次走行ラインの途中で穀粒貯留量が所定の閾値に達すると予測された場合には、刈取装置による刈取幅が減少するように次走行ラインが修正される。そして、走行制御部による制御によって、コンバインは、修正後の次走行ラインに沿って自動走行する。
従って、この構成によれば、貯留予測部により次走行ラインの途中で穀粒貯留量が所定の閾値に達すると予測された場合、次走行ラインに沿った走行における刈取幅が減少することとなる。そして、刈取幅が減少することにより、次走行ラインの全体を刈取走行した場合に得られる穀粒量が減少する。これにより、次走行ラインの途中で穀粒貯留量が所定の閾値に達しにくくなる。
即ち、この構成によれば、走行ライン修正処理において、次走行ラインの途中で穀粒貯留量が所定の閾値に達しないような修正を確実に行うことが可能となる。
さらに、本発明において、
単位刈取走行距離当たりに収穫される穀粒の量である単位収穫量を算出する単位収穫量算出部と、
前記閾値と、前記貯留量センサによる検知結果と、前記単位収穫量算出部により算出された前記単位収穫量と、に基づいて、前記穀粒貯留量が前記閾値に達する時点における前記コンバインの位置を予測する位置予測部と、を備え、
前記貯留予測部は、前記位置予測部により予測された前記コンバインの位置が前記次走行ラインの途中の位置である場合、前記次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が前記閾値に達すると予測すると好適である。
この構成によれば、穀粒貯留量が所定の閾値に達する時点におけるコンバインの位置が予測される。そして、予測されたコンバインの位置が次走行ラインの途中の位置であれば、次走行ラインの途中で穀粒貯留量が所定の閾値に達すると予測される。
これにより、次走行ラインの途中で穀粒貯留量が所定の閾値に達することを確実に予測することが可能となる。
コンバインの左側面図である。 走行経路算出システムの構成を示すブロック図である。 圃場における周回走行を示す図である。 刈取走行経路を示す図である。 刈取走行経路に沿った刈取走行を示す図である。 走行ライン修正処理が行われる場合の例を示す図である。 走行ライン修正処理後の次走行ラインを示す図である。 第1別実施形態において走行ライン修正処理が行われる場合の例を示す図である。 第2別実施形態におけるコンバインを示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、図1に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」とする。また、図1に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔コンバインの全体構成〕
図1に示すように、普通型のコンバイン1は、クローラ式の走行装置11、運転部12、脱穀装置13、穀粒タンク14、収穫装置H、搬送装置16、穀粒排出装置18、衛星測位モジュール80を備えている。
走行装置11は、コンバイン1における下部に備えられている。コンバイン1は、走行装置11によって自走可能である。
また、運転部12、脱穀装置13、穀粒タンク14は、走行装置11の上側に備えられている。運転部12には、コンバイン1の作業を監視する作業者が搭乗可能である。尚、作業者は、コンバイン1の機外からコンバイン1の作業を監視していても良い。
穀粒排出装置18は、穀粒タンク14の上側に設けられている。また、衛星測位モジュール80は、運転部12の上面に取り付けられている。
収穫装置Hは、コンバイン1における前部に備えられている。そして、搬送装置16は、収穫装置Hの後側に設けられている。また、収穫装置Hは、刈取装置15及びリール17を有している。
刈取装置15は、圃場の植立穀稈を刈り取る。また、リール17は、回転駆動しながら収穫対象の植立穀稈を掻き込む。この構成により、収穫装置Hは、圃場の穀物を収穫する。そして、コンバイン1は、刈取装置15によって圃場の植立穀稈を刈り取りながら走行装置11によって走行する刈取走行が可能である。
刈取装置15により刈り取られた刈取穀稈は、搬送装置16によって脱穀装置13へ搬送される。脱穀装置13において、刈取穀稈は脱穀処理される。脱穀処理により得られた穀粒は、穀粒タンク14に貯留される。穀粒タンク14に貯留された穀粒は、必要に応じて、穀粒排出装置18によって機外に排出される。
また、図1に示すように、運転部12には、通信端末4が配置されている。通信端末4は、種々の情報を表示可能に構成されている。本実施形態において、通信端末4は、運転部12に固定されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、通信端末4は、運転部12に対して着脱可能に構成されていても良いし、通信端末4は、コンバイン1の機外に位置していても良い。
また、図2に示すように、コンバイン1は、貯留量センサ14Sを備えている。貯留量センサ14Sは、穀粒タンク14内の穀粒貯留量を検知するように構成されている。尚、本発明に係る「穀粒貯留量」は、貯留された穀粒の体積であっても良いし、貯留された穀粒の重量であっても良いし、貯留された穀粒の堆積高さであっても良い。
即ち、貯留量センサ14Sは、穀粒タンク14内の穀粒貯留量として、穀粒タンク14内の穀粒の体積を検知するように構成されていても良いし、穀粒タンク14内の穀粒の重量を検知するように構成されていても良いし、穀粒タンク14内の穀粒の堆積高さを検知するように構成されていても良い。
このように、コンバイン1は、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置15と、刈取装置15により刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置13と、脱穀装置13による脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒タンク14と、穀粒タンク14内の穀粒貯留量を検知する貯留量センサ14Sと、を有する。
ここで、コンバイン1は、図3に示すように圃場における外周側の領域で穀物を収穫しながら周回走行を行った後、図5に示すように圃場における内側の領域で刈取走行を行うことにより、圃場の穀物を収穫するように構成されている。
そして、この収穫作業において、コンバイン1の走行経路は、走行経路算出システムAによって算出される。以下では、走行経路算出システムAの構成について説明する。
〔走行経路算出システムの構成〕
図2に示すように、走行経路算出システムAは、衛星測位モジュール80、制御部20、走行距離検知部33、作業状態検知部34、貯留量センサ14S、通信端末4を備えている。尚、制御部20、走行距離検知部33、作業状態検知部34は、コンバイン1に備えられている。また、上述の通り、衛星測位モジュール80、貯留量センサ14S、通信端末4も、コンバイン1に備えられている。
制御部20は、自車位置算出部21、刈取走行経路算出部22、走行制御部23、領域算出部24、刈取走行距離算出部25、単位収穫量算出部26、貯留限界量記憶部27、位置予測部28、貯留予測部29を有している。
図1に示すように、衛星測位モジュール80は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)で用いられる人工衛星GSからのGPS信号を受信する。そして、図2に示すように、衛星測位モジュール80は、受信したGPS信号に基づいて、コンバイン1の自車位置を示す測位データを自車位置算出部21へ送る。
自車位置算出部21は、衛星測位モジュール80により出力された測位データに基づいて、コンバイン1の位置座標を経時的に算出する。算出されたコンバイン1の経時的な位置座標は、走行制御部23及び領域算出部24へ送られる。
領域算出部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、図4に示すように、外周領域SA及び作業対象領域CAを算出する。
より具体的には、領域算出部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、圃場の外周側における周回走行でのコンバイン1の走行軌跡を算出する。そして、領域算出部24は、算出されたコンバイン1の走行軌跡に基づいて、コンバイン1が穀物を収穫しながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部24は、算出された外周領域SAの内側を、作業対象領域CAとして算出する。
例えば、図3においては、圃場の外周側における周回走行のためのコンバイン1の走行経路が矢印で示されている。図3に示す例では、コンバイン1は、3周の周回走行を行う。そして、この走行経路に沿った刈取走行が完了すると、圃場は、図4に示す状態となる。
図4に示すように、領域算出部24は、コンバイン1が穀物を収穫しながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部24は、算出された外周領域SAの内側を、作業対象領域CAとして算出する。
そして、図2に示すように、領域算出部24による算出結果は、刈取走行経路算出部22へ送られる。
刈取走行経路算出部22は、領域算出部24から受け取った算出結果に基づいて、図4に示すように、作業対象領域CAにおける刈取走行のための走行経路である刈取走行経路LIを算出する。図4に示すように、刈取走行経路LIは、互いに平行な複数の走行ラインLNにより構成されている。
このように、走行経路算出システムAは、圃場における刈取走行のための走行経路である刈取走行経路LIを算出する刈取走行経路算出部22を備えている。また、刈取走行経路LIは、複数の走行ラインLNにより構成されている。
図2に示すように、刈取走行経路算出部22により算出された刈取走行経路LIは、走行制御部23へ送られる。
走行制御部23は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、刈取走行経路算出部22から受け取った刈取走行経路LIと、に基づいて、コンバイン1の自動走行を制御する。より具体的には、走行制御部23は、図5に示すように、刈取走行経路LIに沿った自動走行によって刈取走行が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
このように、走行経路算出システムAは、刈取走行経路LIに沿った自動走行によって刈取走行が行われるようにコンバイン1を制御する走行制御部23を備えている。
また、図2に示すように、貯留量センサ14Sによる検知結果は、通信端末4へ送られる。通信端末4は、貯留量センサ14Sから受け取った検知結果に基づいて、穀粒タンク14内の穀粒貯留量を、通信端末4のディスプレイに表示する。
作業者は、通信端末4のディスプレイに表示された穀粒貯留量を見ることができる。そして、作業者が穀粒排出ボタン(図示せず)を押すことにより、コンバイン1による穀粒排出作業が開始される。
また、走行距離検知部33は、コンバイン1の走行距離を経時的に検知する。そして、走行距離検知部33により検知された走行距離は、刈取走行距離算出部25へ送られる。
作業状態検知部34は、コンバイン1が刈取装置15によって圃場の植立穀稈を刈り取っている状態であるか否かを経時的に検知する。そして、作業状態検知部34による検知結果は、刈取走行距離算出部25へ送られる。
刈取走行距離算出部25は、走行距離検知部33により検知された走行距離と、作業状態検知部34による検知結果と、に基づいて、刈取走行距離を経時的に算出する。刈取走行距離とは、刈取走行での走行距離である。
より具体的には、刈取走行距離算出部25は、コンバイン1の走行距離から、コンバイン1が刈取装置15によって圃場の植立穀稈を刈り取っている状態での走行距離のみを抽出することにより、刈取走行距離を算出する。
そして、刈取走行距離算出部25により算出された刈取走行距離は、単位収穫量算出部26へ送られる。また、貯留量センサ14Sによる検知結果も、単位収穫量算出部26へ送られる。
単位収穫量算出部26は、貯留量センサ14Sによる検知結果と、刈取走行距離算出部25により算出された刈取走行距離と、に基づいて、単位収穫量を算出する。単位収穫量とは、単位刈取走行距離当たりに収穫される穀粒の量である。
そして、単位収穫量算出部26により算出された単位収穫量は、位置予測部28へ送られる。
このように、走行経路算出システムAは、単位刈取走行距離当たりに収穫される穀粒の量である単位収穫量を算出する単位収穫量算出部26を備えている。
図2に示すように、位置予測部28は、自車位置算出部21からコンバイン1の位置座標を取得する。また、位置予測部28は、刈取走行経路算出部22から刈取走行経路LIを取得する。また、位置予測部28は、貯留量センサ14Sから検知結果を取得する。また、位置予測部28は、貯留限界量記憶部27に記憶されている所定の貯留限界量(本発明に係る「閾値」に相当)を取得する。
尚、この貯留限界量は、例えば、穀粒タンク14における貯留空間のうちの100%に相当する穀粒量であっても良いし、それ以外の穀粒量であっても良い。
そして、位置予測部28は、貯留限界量記憶部27から取得した貯留限界量と、貯留量センサ14Sによる検知結果と、単位収穫量算出部26により算出された単位収穫量と、に基づいて、穀粒貯留量が貯留限界量に達する時点におけるコンバイン1の位置を予測する。
詳述すると、位置予測部28は、貯留限界量記憶部27から取得した貯留限界量と、貯留量センサ14Sによる検知結果と、単位収穫量算出部26により算出された単位収穫量と、に基づいて、走行可能距離を算出する。走行可能距離とは、穀粒タンク14内の穀粒貯留量が貯留限界量に達するまでにコンバイン1が刈取走行により走行可能な限界の距離である。
より具体的には、位置予測部28は、貯留限界量と現時点での穀粒貯留量との差を、単位収穫量で除することによって、走行可能距離を算出する。
そして、位置予測部28は、算出された走行可能距離と、コンバイン1の現時点での位置座標と、刈取走行経路LIと、に基づいて、穀粒貯留量が貯留限界量に達する時点におけるコンバイン1の位置を予測する。
位置予測部28による位置予測結果は、貯留予測部29へ送られる。
このように、走行経路算出システムAは、貯留限界量と、貯留量センサ14Sによる検知結果と、単位収穫量算出部26により算出された単位収穫量と、に基づいて、穀粒貯留量が貯留限界量に達する時点におけるコンバイン1の位置を予測する位置予測部28を備えている。
貯留予測部29は、位置予測部28から受け取った位置予測結果に基づいて、コンバイン1が次走行ラインLNbを走行している途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達するか否かを予測する。
尚、次走行ラインLNbとは、複数の走行ラインLNのうち、コンバイン1が現走行ラインLNaの次に走行する予定の走行ラインLNである。また、現走行ラインLNaとは、複数の走行ラインLNのうち、コンバイン1が現時点で走行している走行ラインLNである。
貯留予測部29による予測について詳述すると、貯留予測部29は、位置予測部28により予測されたコンバイン1の位置が次走行ラインLNbの途中の位置である場合、次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達すると予測する。
尚、上述の通り、位置予測部28による位置予測結果は、貯留量センサ14Sによる検知結果に基づいている。そして、貯留予測部29による予測は、位置予測部28による位置予測結果に基づいている。即ち、貯留予測部29による予測は、貯留量センサ14Sによる検知結果に基づいている。
このように、走行経路算出システムAは、貯留量センサ14Sによる検知結果に基づいて、次に走行する予定の走行ラインLNである次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達するか否かを予測する貯留予測部29を備えている。
そして、貯留予測部29による予測結果は、刈取走行経路算出部22へ送られる。
刈取走行経路算出部22は、貯留予測部29により次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達すると予測された場合に、走行ライン修正処理を行うように構成されている。尚、走行ライン修正処理とは、次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達しないように、次走行ラインLNbを修正する処理である。
そして、本実施形態において、刈取走行経路算出部22は、走行ライン修正処理において、刈取装置15による刈取幅が減少するように次走行ラインLNbを修正する。
このように、刈取走行経路算出部22は、貯留予測部29により次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達すると予測された場合に、次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達しないように、次走行ラインLNbを修正する走行ライン修正処理を行う。
〔走行経路算出システムを利用した収穫作業の流れ〕
以下では、走行経路算出システムAを利用した収穫作業の例として、コンバイン1が、図3に示す圃場で収穫作業を行う場合の流れについて説明する。
最初に、作業者は、コンバイン1を手動で操作し、図3に示すように、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように刈取走行を行う。図3に示す例では、コンバイン1は、3周の周回走行を行う。この周回走行が完了すると、圃場は、図4に示す状態となる。
領域算出部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、図3に示す周回走行でのコンバイン1の走行軌跡を算出する。そして、図4に示すように、領域算出部24は、算出されたコンバイン1の走行軌跡に基づいて、コンバイン1が植立穀稈を刈り取りながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部24は、算出された外周領域SAの内側を、作業対象領域CAとして算出する。
次に、刈取走行経路算出部22は、領域算出部24から受け取った算出結果に基づいて、図4に示すように、作業対象領域CAにおける刈取走行経路LIを算出する。刈取走行経路LIは、互いに平行な複数の走行ラインLNにより構成されている。
そして、作業者が自動走行開始ボタン(図示せず)を押すことにより、図5に示すように、刈取走行経路LIに沿った自動走行が開始される。このとき、走行制御部23は、刈取走行経路LIに沿った自動走行によって刈取走行が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
尚、本実施形態においては、図3から図5に示すように、圃場外に運搬車CVが駐車している。そして、外周領域SAにおいて、運搬車CVの近傍位置には、停車位置PPが設定されている。
運搬車CVは、コンバイン1が穀粒排出装置18から排出した穀粒を収集し、運搬することができる。穀粒排出の際、コンバイン1は停車位置PPに停車し、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。
コンバイン1が圃場での収穫作業を行っているとき、上述の通り、作業者は、通信端末4のディスプレイに表示された穀粒貯留量を見ることができる。そして、作業者が穀粒排出ボタン(図示せず)を押すことにより、コンバイン1による穀粒排出作業が開始される。
穀粒排出作業が開始されると、コンバイン1は停車位置PPへ自動的に走行する。そして、コンバイン1は停車位置PPに停車し、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。穀粒排出作業が完了すると、コンバイン1は、刈取走行経路LIに沿った自動走行に復帰する。
そして、作業対象領域CAにおける全ての走行ラインLNに沿った刈取走行が完了すると、圃場の全体が収穫済みとなる。
〔走行ライン修正処理について〕
図5に示すようにコンバイン1が走行ラインLNに沿った刈取走行を行っている間は、常に、位置予測部28によって、穀粒貯留量が貯留限界量に達する時点におけるコンバイン1の位置が予測されている。
位置予測部28により予測されたコンバイン1の位置が次走行ラインLNbの途中の位置でない場合、貯留予測部29は、次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達しないと予測する。従って、この場合、上述の走行ライン修正処理は行われない。
これに対し、位置予測部28により予測されたコンバイン1の位置が次走行ラインLNbの途中の位置である場合、貯留予測部29は、次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達すると予測する。従って、この場合、上述の走行ライン修正処理が行われる。
以下では、走行ライン修正処理が行われる場合の例として図6及び図7を参照しながら、走行ライン修正処理について説明する。
図6に示す例において、コンバイン1は、圃場の作業対象領域CAにおいて、走行ラインLNに沿って刈取走行を行っている。
図6に示す作業対象領域CAのうち、既刈領域CA2は、既に刈取作業が完了している領域である。そして、コンバイン1は、作業対象領域CAにおける未刈領域CA1の植立穀稈を刈り取る。
図6に示すように、コンバイン1は、未刈領域CA1の端部に位置する走行ラインLN(現走行ラインLNa)に沿って刈取走行を行っている。このとき、コンバイン1の刈取装置15による刈取幅は、幅W1である。尚、幅W1は、刈取装置15により刈り取ることができる最大の幅である。
また、図6に示すように、次走行ラインLNbは、現走行ラインLNaに隣接している。そして、このとき、位置予測部28により予測されたコンバイン1の位置が、位置P1であるとする。図6に示すように、位置P1は、次走行ラインLNbの途中の位置である。
このとき、位置予測部28により予測されたコンバイン1の位置が次走行ラインLNbの途中の位置であるため、貯留予測部29は、次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達すると予測する。その結果、刈取走行経路算出部22による走行ライン修正処理が行われることとなる。
図7に示すように、この走行ライン修正処理においては、次走行ラインLNbが、現走行ラインLNaに近づく方向へ位置変更するように修正される。
図6に示すように、修正前の次走行ラインLNbに沿ってコンバイン1が刈取走行した場合、コンバイン1の刈取装置15による刈取幅は、幅W1となる。これに対し、図7に示すように、修正後の次走行ラインLNbに沿ってコンバイン1が刈取走行した場合、コンバイン1の刈取装置15による刈取幅は、幅W2となる。そして、幅W2は、幅W1よりも小さい。
即ち、次走行ラインLNbが修正されたことにより、次走行ラインLNbに沿ってコンバイン1が刈取走行する際の刈取装置15による刈取幅は、幅W1から幅W2に減少する。これは、図7に示すように、修正後の次走行ラインLNbに沿ってコンバイン1が刈取走行した場合、刈取装置15の一部が、既刈領域CA2を通過するためである。
以上で説明したように、本実施形態における走行ライン修正処理では、刈取装置15による刈取幅が減少するように、次走行ラインLNbが修正される。そして、走行制御部23による制御によって、コンバイン1は、修正後の次走行ラインLNbに沿って自動走行する。
以上で説明した構成であれば、貯留予測部29により次に走行する予定の走行ラインLNである次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達すると予測された場合には、走行ライン修正処理が行われる。この走行ライン修正処理によって、次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達しないように次走行ラインLNbが修正される。そして、コンバイン1が、修正後の次走行ラインLNbに基づいて走行すれば、次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達することはない。
従って、以上で説明した構成であれば、走行ラインLNの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達することを回避できる。そして、貯留限界量を、穀粒タンク14の満杯量に相当する穀粒量以下に設定すれば、走行ラインLNの途中で穀粒タンク14が満杯となることを回避できる。
しかも、以上で説明した構成であれば、コンバイン1が修正後の次走行ラインLNaに沿った刈取走行を行うことにより、穀粒タンク14内に可能な限り多くの穀粒を貯留させやすい。これにより、作業効率の低下を防ぎやすい。
即ち、以上で説明した構成であれば、走行ラインLNの途中でコンバイン1の穀粒タンク14が満杯となることを回避しつつ、穀粒タンク14内に可能な限り多くの穀粒を貯留させて作業効率の低下を防ぎやすい。
〔第1別実施形態〕
上記実施形態における走行ライン修正処理では、刈取装置15による刈取幅が減少するように、次走行ラインLNbが修正される。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。以下では、本発明に係る第1別実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下で説明している部分以外の構成は、上記実施形態と同様である。また、上記実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
図8は、本発明に係る第1別実施形態における走行ライン修正処理を示す図である。図8に示すように、コンバイン1は、未刈領域CA1の端部に位置する走行ラインLN(現走行ラインLNa)に沿って刈取走行を行っている。
そして、このとき、位置予測部28により予測されたコンバイン1の位置が、位置P2であるとする。図8に示すように、位置P2は、次走行ラインLNbの途中の位置である。
このとき、位置予測部28により予測されたコンバイン1の位置が次走行ラインLNbの途中の位置であるため、貯留予測部29は、次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達すると予測する。その結果、刈取走行経路算出部22による走行ライン修正処理が行われることとなる。
図8に示すように、この第1別実施形態における走行ライン修正処理では、次走行ラインLNbが短くなるように修正される。
詳述すると、図8に示すように、走行ライン修正処理前において、走行ラインLNは、長方形状の作業対象領域CAにおける長手方向に沿って延びている。そして、走行ライン修正処理により、次走行ラインLNbは、作業対象領域CAにおける短手方向に沿って延びるように修正される。これにより、次走行ラインLNbは短くなる。
この構成によれば、貯留予測部29により次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達すると予測された場合には、次走行ラインLNbが短くなるように修正される。そして、次走行ラインLNbが短くなることにより、次走行ラインLNbの全体を刈取走行した場合に得られる穀粒量が減少する。これにより、次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達しにくくなる。
即ち、この構成によれば、走行ライン修正処理において、次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達しないような修正を確実に行うことが可能となる。
〔第2別実施形態〕
上記実施形態において、コンバイン1は普通型である。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。以下では、本発明に係る第2別実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下で説明している部分以外の構成は、上記実施形態と同様である。
図9は、本発明に係る第2別実施形態におけるコンバイン2を示す図である。図9に示すように、コンバイン2は自脱型であり、6条刈の仕様である。
この第2別実施形態における走行ライン修正処理では、コンバイン2による刈取条数が減少するように、次走行ラインLNbが修正される。このとき、例えば、コンバイン2が未刈地の条列と既刈地の条列とにまたがる状態で走行するように次走行ラインLNbが修正される。これにより、コンバイン2による刈取条数が減少する。即ち、コンバイン2による刈取幅が減少する。
尚、例えば、走行ライン修正処理では、刈取条数が6条から5条に減少するように次走行ラインLNbが修正されても良いし、4条以下の条数に減少するように次走行ラインLNbが修正されても良い。
また、コンバイン2における刈取走行経路算出部22は、田植機または管理サーバから送信される条情報を受け取るように構成されている。尚、この条情報には、圃場における条の位置情報が含まれている。そして、刈取走行経路算出部22は、受け取った条情報に基づいて、走行ライン修正処理を行う。
図9に示すように、圃場の穀物が条植えであれば、刈取条数に対応する穀粒の収穫量を正確に把握しやすい。そのため、条植えの圃場において、刈取条数を基準に走行ライン修正処理を行うことにより、穀粒の収穫量の調節を高精度に行うことができる。これにより、穀粒タンク14内に可能な限り多くの穀粒を貯留させやすい。
尚、以上に記載した各実施形態は一例に過ぎないのであり、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
〔その他の実施形態〕
(1)走行装置11は、ホイール式であっても良いし、セミクローラ式であっても良い。
(2)上記実施形態においては、刈取走行経路LIは、互いに平行な複数の走行ラインLNにより構成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、刈取走行経路LIは、メッシュ状に配置された複数の走行ラインLNにより構成されていても良い。
(3)上記実施形態においては、作業者は、コンバイン1を手動で操作し、図3に示すように、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように刈取走行を行う。しかしながら、本発明はこれに限定されず、コンバイン1が自動で走行し、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように刈取走行を行うように構成されていても良い。
(4)上記実施形態においては、刈取走行経路LIに沿ったコンバイン1の走行は、走行制御部23の制御による自動走行によって行われる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、刈取走行経路LIに沿ったコンバイン1の走行は、手動操作によって行われても良い。この場合、走行ラインLN及びコンバイン1の現在位置が通信端末4に表示される構成であっても良い。また、走行ライン修正処理による修正後の次走行ラインLNbが、作業者へのガイダンスとして、通信端末4に表示される構成であっても良い。
(5)貯留予測部29により次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達すると予測された場合に、衛星測位モジュール80の位置と走行ラインLNとを合わせるように自動走行する状態から、コンバイン1の機体における衛星測位モジュール80とは別の位置と走行ラインLNとを合わせるように自動走行する状態へと変更する構成であっても良い。このような変更も、実質的には本発明に係る「走行ライン修正処理」に相当する。
(6)自車位置算出部21、刈取走行経路算出部22、走行制御部23、領域算出部24、刈取走行距離算出部25、単位収穫量算出部26、貯留限界量記憶部27、位置予測部28、貯留予測部29のうち、一部または全てがコンバイン1の外部に備えられていても良いのであって、例えば、コンバイン1の外部に設けられた管理サーバに備えられていても良い。
(7)貯留予測部29は、コンバイン1が次走行ラインLNbの全体を刈取走行した場合の穀粒貯留量の予測値を算出するように構成されていても良い。また、貯留予測部29は、算出された穀粒貯留量の予測値が貯留限界量以上である場合に、次走行ラインLNbの途中で穀粒貯留量が貯留限界量に達すると予測するように構成されていても良い。
(8)走行距離検知部33は設けられていなくても良い。
(9)作業状態検知部34は設けられていなくても良い。
(10)刈取走行距離算出部25は設けられていなくても良い。
(11)単位収穫量算出部26は設けられていなくても良い。
(12)位置予測部28は設けられていなくても良い。
(13)走行制御部23は設けられていなくても良い。
(14)通信端末4は設けられていなくても良い。
本発明は、普通型のコンバインだけでなく、自脱型のコンバインにも利用可能である。
1 コンバイン
13 脱穀装置
14 穀粒タンク
14S 貯留量センサ
15 刈取装置
22 刈取走行経路算出部
23 走行制御部
26 単位収穫量算出部
28 位置予測部
29 貯留予測部
A 走行経路算出システム
LI 刈取走行経路
LN 走行ライン
LNb 次走行ライン

Claims (3)

  1. 圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置と、前記刈取装置により刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置による脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒タンクと、前記穀粒タンク内の穀粒貯留量を検知する貯留量センサと、を有するコンバインの走行経路を算出する走行経路算出システムであって、
    圃場における刈取走行のための走行経路である刈取走行経路を算出する刈取走行経路算出部を備え、
    前記刈取走行経路は、複数の走行ラインにより構成されており、
    前記貯留量センサによる検知結果に基づいて、次に走行する予定の前記走行ラインである次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が所定の閾値に達するか否かを予測する貯留予測部を備え、
    前記刈取走行経路算出部は、前記貯留予測部により前記次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が前記閾値に達すると予測された場合に、前記次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が前記閾値に達しない範囲で引き続き刈取走行を行うように、前記次走行ラインを修正する走行ライン修正処理を行う走行経路算出システム。
  2. 圃場の植立穀稈を刈り取る刈取装置と、前記刈取装置により刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置による脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒タンクと、前記穀粒タンク内の穀粒貯留量を検知する貯留量センサと、を有するコンバインの走行経路を算出する走行経路算出システムであって、
    圃場における刈取走行のための走行経路である刈取走行経路を算出する刈取走行経路算出部を備え、
    前記刈取走行経路は、複数の走行ラインにより構成されており、
    前記貯留量センサによる検知結果に基づいて、次に走行する予定の前記走行ラインである次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が所定の閾値に達するか否かを予測する貯留予測部を備え、
    前記刈取走行経路に沿った自動走行によって刈取走行が行われるように前記コンバインを制御する走行制御部を備え、
    前記刈取走行経路算出部は、前記貯留予測部により前記次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が前記閾値に達すると予測された場合に、前記次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が前記閾値に達しないように、かつ、前記刈取装置による刈取幅が減少するように前記次走行ラインを修正する走行ライン修正処理を行う走行経路算出システム。
  3. 単位刈取走行距離当たりに収穫される穀粒の量である単位収穫量を算出する単位収穫量算出部と、
    前記閾値と、前記貯留量センサによる検知結果と、前記単位収穫量算出部により算出された前記単位収穫量と、に基づいて、前記穀粒貯留量が前記閾値に達する時点における前記コンバインの位置を予測する位置予測部と、を備え、
    前記貯留予測部は、前記位置予測部により予測された前記コンバインの位置が前記次走行ラインの途中の位置である場合、前記次走行ラインの途中で前記穀粒貯留量が前記閾値に達すると予測する請求項1または2に記載の走行経路算出システム。
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