JP6909064B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、シートクッションの前端部のチルト作動が可能な車両用シートに関する。
シートクッションの前端部をチルト作動する車両用シートとしては、例えば、特許文献1に記載の技術が提案されている。
特許文献1では、座部に雄ねじを揺動自在に支持し、チルトパンに雄ねじが螺合するナットを備えるリンク部材を揺動可能に支持し、ナットを回転駆動手段により回転駆動することにより、シートクッションの前端部をチルト作動することが提案されている。
特開2008−105520号公報
ところで、シートクッションの前端部のチルト作動の調整位置は、乗員が適切な設計値を知らないため、乗員の好みに調整していた。
また、時間経過に伴って乗員の姿勢等が変化した場合には、乗員がシートクッションの前端部のチルト作動の調整を再び行う必要があった。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、シートクッションの前端部のチルト作動の調整位置を適切な位置に調整可能な車両用シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の車両用シートは、シートクッションに設けられ、各々乗員の大腿部に対応する複数の位置及び乗員の臀部に対応する複数の位置の体圧をそれぞれ検出する複数の検出部と、シートクッションの前端部のチルト可動部を車両上下方向に駆動する駆動部と、前記複数の検出部各々によって検出された前記体圧の分布が予め定めた基準の体圧分布になるように前記駆動部を駆動することで、乗員の体格が大きいほど前記チルト可動部のチルト角度が大きくなるように制御する制御部と、前記チルト可動部の調整指示を行うためのシート調整スイッチと、を備え、前記制御部が、前記体圧の分布が予め定めた基準の体圧分布になるように前記駆動部を制御する場合、前記シート調整スイッチにより前記チルト可動部の調整指示が行われた場合よりも、乗員が分かり難いゆっくりした速度で前記駆動部を駆動する
請求項1に記載の車両用シートによれば、シートクッションに、複数の検出部が設けられ、複数の検出部各々によって乗員の大腿部に対応する複数の位置及び乗員の臀部に対応する複数の位置の体圧が検出される。また、シートクッションの前端部のチルト可動部が駆動部によって車両上下方向に駆動される。
そして、制御部では、複数の検出部によって検出された体圧の分布が予め定めた基準の体圧分布なるように駆動部を駆動することで、乗員の体格が大きいほど前記チルト可動部のチルト角度が大きくなるように制御される。これによって、予め定めた体圧分布にチルト可動部の位置が自動的に制御されるので、シートクッションの前端部のチルト作動の調整位置を適切な位置に調整できる。
また、チルト可動部の調整指示を行うためのシート調整スイッチを備え、制御部が、体圧の分布が予め定めた基準の体圧分布になるように駆動部を制御する場合、シート調整スイッチによりチルト可動部の調整指示が行われた場合よりも、乗員が分かり難いゆっくりした速度で駆動部を駆動する。これにより、チルト可動部を自動的に調整する場合には、乗員が指示して調整する場合よりもゆっくり駆動部を駆動するので、乗員に違和感を与えることなくチルト可動部を調整できる。また、運転席に適用した場合には、乗員が分からない程度に、ゆっくり駆動部を駆動することで、運転に影響を及ぼすことなく、安全性を確保できる。
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記制御部は、前記検出部の検出結果から乗員の着座が検出された場合に、前記駆動部の制御を行う。
請求項2に記載の車両用シートによれば、検出部の検出結果から乗員の着座が検出された場合に、駆動部の制御が行われることにより、乗員が車両用シートに着座した際にチルト可動部の調整を自動的に行うことが可能となる。
請求項3に記載の車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記制御部は、前記予め定めた基準の体圧分布になるように前記駆動部を制御した後に、前記複数の検出部のうち予め定めた位置の前記検出部の検出結果が、予め定めた範囲以上変化した場合に、前記複数の検出部によって検出された前記体圧の分布が予め定めた基準の体圧分布になるように前記駆動部を再び制御する。
請求項3に記載の車両用シートによれば、上記のように構成することで、時間経過や乗員の姿勢変化が発生しても、チルト可動部が再度調整されるので、長時間の着座でも快適な着座環境を継続的に提供できる。
請求項4に記載の車両用シートは、請求項1〜3の何れか1項に記載の発明において、前記制御部は、前記複数の検出部の検出結果に基づいて、推定した乗員の体格に応じて定めた基準の体圧分布になるように前記駆動部を制御する。
請求項4に記載の車両用シートによれば、上記のように構成することで、乗員の体格を推定して、体格に合わせた体圧分布となるチルト角度にチルト可動部を自動的に調整できる。
請求項に記載の車両用シートは、請求項1〜の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記駆動部は、シートクッションの前端部のチルト可動部が左右に分割された各分割チルト可動部をそれぞれ個別に駆動する。
請求項に記載の車両用シートによれば、上記のように構成することで、チルト可動部を左右それぞれ独立して調整できるので、運転席のように左右の足で異なる体圧分布となる場合に、それぞれ独立して適切な体圧分布になるよう調整できる。
本発明によれば、シートクッションの前端部のチルト作動の調整位置を適切な位置に調整可能な車両用シートを提供できる、という効果がある。
本実施形態に係る車両用シートに乗員が着座した様子を示す側面図である。 (A)は本実施形態に係る車両用シートの体圧センサの配置例を示す上面図であり、(B)は本実施形態に係る車両用シートの体圧センサの配置例を示す側面図である。 本実施形態に係る車両用シートの制御装置の概略構成を示すブロック図である。 体格差によるチルト可動部の適切な角度の違いを示す図である。 本実施形態に係る車両用シートのチルト駆動部の制御例を説明するための図である。 本実施形態に係る車両用シートのシート制御ECUで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る車両用シートのシート制御ECUで行われる経時調整処理の流れの一例を示すフローチャートである。 体圧の測定値の時間経過に対する変化例を示す。 チルト可動部が左右に分割されてそれぞれ独立して駆動可能な車両用シートの主要部の構成を示す斜視図であり、シートクッションの左右の可動部が標準位置に位置する状態の図である。 チルト可動部が左右に分割されてそれぞれ独立して駆動可能な車両用シートのシートクッションを示す分解斜視図である。 チルト可動部が左右に分割されてそれぞれ独立して駆動可能な車両用シートのシートクッションが備えるチルトユニットをシート上方側から見た斜視図である。 チルト可動部が左右に分割されてそれぞれ独立して駆動可能な車両用シートのシートクッションが備えるチルトユニットをシート下方側から見た斜視図である。 チルト可動部が左右に分割されてそれぞれ独立して駆動可能な車両用シートのシートクッションが備えるチルトユニットの側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る車両用シートに乗員が着座した様子を示す側面図である。また、図2(A)は、本実施形態に係る車両用シートの体圧センサの配置例を示す上面図であり、図2(B)は、本実施形態に係る車両用シートの体圧センサの配置例を示す側面図である。
本実施形態に係る車両用シート10は、図1に示すように、座部であるシートクッション12と、背もたれであるシートバック14とを備えている。シートバック14の下端部は図示しない周知のリクライニング機構を介してシートクッション12に連結され、当該リクライニング機構により、シートクッション12に対するシートバック14の角度が変更可能とされている。
本実施形態に係る車両用シート10のシートクッション12は、前後方向に分割されており、乗員の臀部を支えるシートクッション本体部12Mと、乗員の大腿部を支えて前端部が車両上下方向に移動可能なチルト可動部12Tとを有する。チルト可動部12Tは、周知の技術を適用して、後述のチルトモータ16(図3参照)を駆動することにより、後端部の予め定めた軸を中心として回動することで前端部が車両の上下方向に移動する。
車両用シート10のシートクッション12には、図2(A)、(B)に示すように、乗員の体圧を検出する検出部としての体圧センサ18が複数設けられている。体圧センサ18は、乗員の大腿部に対応する位置、及び、乗員の臀部に対応する位置にそれぞれ複数設けられている。なお、図2(A)では、左右それぞれの大腿部に対応する位置に8個の体圧センサ18がそれぞれ設けられ、臀部に対応する位置に8個の体圧センサ18が設けられた例を示す。
次に、本実施形態に係る車両用シートの制御装置の構成について説明する。図3は、本実施形態に係る車両用シート10の制御装置30の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る車両用シート10の制御装置30は、車両用シート10を制御する制御部としてのシート制御ECU(Electronic Control Unit)50を備えている。
シート制御ECU50は、CPU50A、ROM50B、RAM50C、及びI/O50Dを含むマイクロコンピュータで構成されている。
シート制御ECU50のROM50Bには、車両用シート10のチルト可動部12Tの移動を制御するための情報やプログラム等が記憶されている。RAM50Cは、CPU50Aによって行われる各種演算等を行うメモリ等として使用される。
I/O50Dには、上述の体圧センサ18が接続されており、体圧センサ18の検出結果がシート制御ECU50に入力されるようになっている。なお、体圧センサ18は、複数備えるが、図3では、簡略化して単一の体圧センサ18のみを示す。
また、I/O50Dには、駆動部としてのチルトモータ16、チルト自動可変スイッチ22、及びシート調整スイッチ24が接続されている。
チルトモータ16は、チルト可動部12Tの後端部の予め定めた軸を中心に回動して前端部を車両上下方向に駆動する。
チルト自動可変スイッチ22は、チルト可動部12Tを自動調整するか否かを指示するスイッチであり、シート調整スイッチ24は、車両用シートの各部の調整を指示するスイッチである。そして、シート制御ECU50は、チルト自動可変スイッチ22がオンされている場合は、体圧センサ18の検出結果に基づいて、チルト可動部12Tが適切な位置(チルト角度)になるように、チルトモータ16の駆動を制御する。また、チルト自動可変スイッチ22がオフされている場合は、シート調整スイッチ24の操作に応じて、チルトモータ16を駆動して、手動でチルト可動部12Tの調整も可能とされている。
ここで、シート制御ECU50によるチルト可動部12Tの制御について詳細に説明する。図4は、体格差によるチルト可動部12Tの適切な位置の違いを示す図である。
乗員は、車両用シート10のチルト可動部12Tの適切な位置を知らないため、従来は、乗員の好みに調整していた。車両用シートのチルト可動部12Tの位置は、乗員の体格差などによって適切なチルト角度が異なるため、適切な角度に調整する必要がある。例えば、図4に示すように、体格が小さい乗員(図4の左側)よりも、体格が大きい乗員(図4の右側)の方が適切なチルト角度が大きくなる(前端部が上方の位置となる)。
そこで、本実施形態では、シート制御ECU50が、体圧センサ18の検出結果に基づいて、適切なチルト角度になるようにチルトモータ16を駆動する制御を行う。
シート制御ECU50は、例えば、複数の体圧センサ18によって検出された体圧分布が、予め定めた基準の体圧分布になるように、チルト角度を調整することにより、適切なチルト角度に調整してもよい。或いは、シート制御ECU50は、複数の体圧センサ18の検出結果を用いて、乗員の体格を推定し、体格に応じて予め定めた基準の体圧分布となる予め定めたチルト角度に調整してもよい。
また、本実施形態では、図5に示すように、乗員が車両用シート10に着座した場合に、初期の調整を行う。そして、時間経過によって乗員の姿勢が変化して、適切なチルト角度も変化することがあるため、シート制御ECU50が、体圧センサ18の検出結果に基づいて調整の要否を判断し、調整が必要な場合には、チルト角度を再調整する。すなわち、長時間走行でも継続的に快適な着座状態を維持するために、時間の経過及び姿勢変化に応じて、チルト角度を再調整することにより、長時間の着座に対して快適さを向上することができる。
続いて、上述のように構成された車両用シートのシート制御ECU50で行われる具体的な処理について説明する。図6は、本実施形態に係る車両用シート10のシート制御ECU50で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図6の処理は、例えば、乗員が乗車して、体圧センサ18によって乗員の着座を検出した場合や、チルト自動可変スイッチ22がオフからオンに操作された場合に開始する。
ステップ100では、CPU50Aが、チルト自動可変モードであるか否かを判定する。該判定は、チルト自動可変スイッチ22がオンされているか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ102へ移行し、否定された場合には当該処理を終了する。当該処理を終了した場合には、シート調整スイッチ24の操作が操作された場合には、操作に応じてチルトモータ16を駆動して、乗員の好みに応じて手動でチルト可動部12Tの角度調整等を行う。
ステップ102では、CPU50Aが、体圧測定を行ってステップ104へ移行する。すなわち、体圧センサ18の検出結果をCPU50Aが取得する。なお、体圧のばらつきを鎮めることや、エンジン始動及びシートベルト装着等の運転体制(本来あるべき体圧)になるまである程度時間がかかる等の理由により、体圧測定は、例えば、数分間を行って、各体圧センサ18の検出結果の平均値を算出してもよい。
ステップ104では、CPU50Aが、体圧測定の結果に基づいて、チルト作動が必要であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。該判定は、具体的には、ステップ102における体圧測定の測定結果から、体圧の分布が予め定めた適切な分布になっているか否かを判定してもよい。或いは、体圧測定の結果から乗員の体格を推定し、チルト可動部12Tに対応する部分の体圧が体格に応じて予め定めた範囲内になっているか否かを判定してもよい。体格の推定方法としては、例えば、大腿部の体圧分布の面積、臀部の体圧分布の面積、及び体圧センサの合計値等を予め体格毎に分類しておき、体圧測定の結果から乗員の体格を推定してもよい。そして、推定した体格に応じて、チルト可動部12Tに対応する部分の体圧の閾値を予め定めておき、体圧測定によって得られる体圧の平均値と閾値とを比較することにより、チルト作動が必要か否かを判定してもよい。
ステップ106では、CPU50Aが、チルトモータ16を駆動して、チルト可動部12Tの角度を調整してステップ100に戻って上述の処理を繰り返す。例えば、チルトモータ16を所定量駆動して、チルト可動部12Tの角度を調整して、上述の処理を繰り返し、適切な角度に調整する。或いは、測定した体圧の分布からチルトモータ16の駆動量を推定してチルトモータ16を駆動してチルト可動部12Tの角度を調整してもよい。
ステップ108では、CPU50Aが、経時調整処理を行って当該処理を終了する。経時調整処理は、時間の経過及び姿勢の変化に応じて、チルト角度を再調整する処理である。
ここで、経時調整処理について詳細に説明する。図7は、本実施形態に係る車両用シート10のシート制御ECU50で行われる経時調整処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップ200では、CPU50Aが、チルト自動可変モードであるか否かを判定する。該判定は、チルト自動可変スイッチ22がオンになっているか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ202へ移行し、否定された場合には当該処理を終了する。
ステップ202では、CPU50Aが、体圧測定を行ってステップ204へ移行する。すなわち、体圧センサ18の検出結果をCPU50Aが取得する。
ステップ204では、CPU50Aが、体圧測定の結果、すなわち、体圧センサ18の検出値を保存してステップ206へ移行する。
ステップ206では、CPU50Aが、所定時間経過したか否か判定する。該判定が否定された場合にはステップ202に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ208へ移行する。
ステップ208では、CPU50Aが、測定結果の平均処理を行ってステップ210へ移行する。具体的には、所定時間(例えば、5分等)毎の予め定めたポイント(例えば、チルト可動部12Tに対応する部分)の体圧センサ18の測定値の平均を算出する。
ステップ210では、CPU50Aが、チルト作動が必要であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ212へ移行し、否定された場合にはステップ216へ移行する。該判定は、例えば、ステップ208で求めた体圧センサ18の測定値の平均値と予め定めた閾値とを比較し、時間の経過や姿勢変化などにより、測定値の平均値と閾値との差が予め定めた範囲以上になったか否かを判定する。
ステップ212では、CPU50Aが、チルトモータ16を駆動して、チルト可動部12Tの角度を調整してステップ214へ移行する。例えば、チルトモータ16を所定量駆動して、チルト可動部12Tの角度を調整する。これにより、図8に示すように、体圧の平均値が、閾値判定範囲を超えた場合に、閾値判定範囲になるように、チルトモータ16を駆動して、チルト可動部12Tの角度が調整されて、長時間の着座でも快適な着座環境を継続的に提供できる。なお、図8では、体圧の測定値の時間経過に対する変化例を示す。
ステップ214では、CPU50Aが、体圧測定を再び行ってステップ210に戻って上述の処理を繰り返す。
一方、ステップ216では、CPU50Aが、チルト自動可変モードであるか否かを再び判定する。該判定は、チルト自動可変スイッチ22がオンになっているか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ202に戻って上述の処理を繰り返し、否定された場合には当該処理を終了する。
このように、本実施形態では、チルト自動可変スイッチ22がオンされている場合には、予め定めた適正な体圧分布になるように、チルト可動部12Tの位置が調整されるので、乗員が適正なチルト可動部12Tの位置を知らなくても適性位置に自動調整できる。
また、チルト自動可変スイッチ22がオンされている場合には、長時間の着座によって乗員の姿勢等が変化しても、適性な位置にチルト可動部12Tを自動的に調整することができる。
なお、上記の実施形態におけるチルト可動部12Tは、乗員の右足と左足にそれぞれ対応して左右に分割してそれぞれ独立して駆動可能な構成としてもよい。左右に分割して独立して駆動可能な構成とすることにより、右足の体圧分布と、左足の体圧分布とを異なる分布になるように調整することが可能となる。例えば、運転席の場合には、アクセルを右足で操作し、左足はフットレストに位置することが多いため、左右で異なる体圧分布となり、適正なチルト可動部12Tの角度が左右で異なる。
ここで、チルト可動部12Tが左右に分割されてそれぞれ独立して駆動可能な車両用シートの構成例について説明する。図9は、チルト可動部12Tが左右に分割されてそれぞれ独立して駆動可能な車両用シート11の主要部の構成を示す斜視図であり、シートクッションの左右の可動部が標準位置に位置する状態の図である。なお、各図中に適宜示される矢印FR、矢印UP、矢印LHは、車両用シート10の前方向、上方向、左方向をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、シート前後方向の前後、シート左右方向(シート幅方向)の左右、シート上下方向の上下を示すものとする。また、各図においては、図面を見易くする関係から一部の符号を省略している場合がある。
図9に示されるように、車両用シート11は、上記の実施形態と同様に、座部であるシートクッション12と、背もたれであるシートバック14とを備えている。シートバック14の下端部は、図示しない周知のリクライニング機構を介してシートクッション12の後端部に連結されている。この車両用シート11は、シートクッション12の前部に設けられたチルト可動部12Tが左右に分割された左右独立チルトシートとされている。この車両用シート11の前後左右上下の方向は、この車両用シート11が搭載された車両の前後左右上下の方向と一致している。
シートクッション12は、フレーム(骨格部材)であるクッションフレーム56(図10参照)と、当該クッションフレーム56に取り付けられたクッションパッド70(図10参照)と、当該クッションパッド70の表面を覆ったクッション表皮74(図10参照)とを備えている。
クッションフレーム56は、シートクッション12の左右の側部においてシート前後方向に延在する左右一対のサイドフレーム58と、左右のサイドフレーム58の前端部における上端部間に架け渡されたパンフレーム60と、パンフレーム60の下方で左右のサイドフレーム58の前端部間に架け渡されたチルトユニット固定用パイプ62と、左右のサイドフレーム58の後端部間に架け渡されたリヤフレーム64とを備えている。
さらに、このクッションフレーム56は、パンフレーム60とリヤフレーム64との間に架け渡された複数のクッションスプリング(所謂Sバネ)66と、左右のサイドフレーム58の前端部に固定された左右の縫製用ワイヤ68と、を備えている。縫製用ワイヤ68は、上下に並んだ上方部位68Aと下方部位68Bとを備えている。上方部位68A及び下方部位68Bは、サイドフレーム58の前端部からシート前方側へ突出しており、平面視でシート後方側が開放された略U字状をなしている。
左右のサイドフレーム58は、図10に示されるように、シートクッション12の上下位置を調整するための周知のリフタ機構80を介して左右のスライドレール82と連結されている。左右のスライドレール82は、左右のサイドフレーム58の下方でシート前後方向に延在しており、前端部及び後端部がフロアブラケット84、86を介して車体の床部に固定されている。これらのスライドレール82は、車体に対するシートクッション12の前後位置を調整するための周知のシートスライド機構を構成している。
図10〜図13に示されるように、チルトユニット固定用パイプ62(以下、「固定用パイプ62」と略称する)には、チルトユニット90が取り付けられている。このチルトユニット90は、互いに独立した左側チルトユニット90L及び右側チルトユニット90Rによって構成されている。左側チルトユニット90Lは、シートクッション12の前部の左側に配置されており、右側チルトユニット90Rは、シートクッション12の前部の右側に配置されている。左側チルトユニット90L及び右側チルトユニット90Rは、左右対称に構成されており、シートクッション12の幅方向中央を介して左右対称に配置されている。
左側チルトユニット90L及び右側チルトユニット90Rは、図11〜図13に示されるように、可動フレーム92L、92Rと、アクチュエータ48L、48Rとを備えている。また、左側チルトユニット90L及び右側チルトユニット90Rは、可動フレーム92L、92Rを固定用パイプ62に連結するための左右一対の可動フレーム用ブラケット94、96と、アクチュエータ48L、48Rを固定用パイプ62に固定するためのアクチュエータ用ブラケット98とを各々が備えている。左右のアクチュエータ48L、48Rは、駆動機構52を構成している。
アクチュエータ48L、48Rは、送りねじ機構156と、当該送りねじ機構156を駆動するチルトモータ16とによって構成されており、電動式とされている。送りねじ機構156は、アクチュエータ用ブラケット98の下方に配置されたハウジング160を備えている。ハウジング160は、ビス止め等の手段によって下壁98Aの下面に固定されている。このハウジング160のシート幅方向外側面には、上記のチルトモータ16がビス止め等の手段によって固定されている。チルトモータ16は、図示しない出力軸がシート幅方向に沿う姿勢でハウジング160のシート幅方向外側に配置されている。
また、上記のハウジング160には、送りねじ機構156の構成部材であるロッド162が支持されている。このロッド162は、シート前後方向を長手とする長尺棒状に形成されており、後部側がハウジング160をシート前後方向に貫通している。このロッド162の後部側には、外周に雄ねじが形成された雄ねじ部(符号省略)が設けられている。この雄ねじ部に対応してハウジング160内には、内周に雌ねじが形成された回転体(図示省略)が設けられており、当該回転体の雌ねじに上記の雄ねじ部が螺合している。この回転体がチルトモータ16によって回転されることにより、ロッド162がハウジング160に対してシート前後方向に相対移動される構成になっている(図13の矢印S参照)。
上記ロッド162の前端部は、シート幅方向を軸線方向とするピン164を介して可動フレーム92L、92Rのロッド連結部92A1と連結されている。これにより、ロッド162がチルトモータ16によってシート前後方向に移動されると、可動フレーム92L、92Rが支持軸54回りに上下に回動される構成になっている(図13の矢印R参照)。具体的には、チルトモータ16が正転すると、ロッド162がシート前方側へ移動され、可動フレーム92L、92Rがシート上方側へ回動する。また、チルトモータ16が逆転すると、ロッド162がシート後方側へ移動され、可動フレーム92L、92Rがシート下方側へ回動する。
上記構成のチルトユニット90が前部に取り付けられたクッションフレーム56には、例えばウレタンフォーム等の発泡体からなるクッションパッド70(図10以外では符号省略)がシート上方側から被せられている。クッションパッド70の前部は、図10に示されるように、左右の可動フレーム92L、92Rによってシート下方側から支持された左右一対のパッド可動部70L、70Rを含んで構成されている。このクッションパッド70において、左右の一対のパッド可動部70L、70Rの後方の部位を構成するパッド本体部70M(図10参照)は、パンフレーム60、複数のクッションスプリング66及びリヤフレーム64によってシート下方側から支持されている。また、左右一対のパッド可動部70L、70R及びパッド本体部70Mの左右両側に配置された左右一対のパッドサイド部70LS、70RSは、左右のサイドフレーム58及び左右の縫製用ワイヤ68の上方部位68Aによってシート下方側から支持されている。
上記構成のシートクッション12では、左右の可動フレーム92L、92Rが上下に回動されると、左右の可動フレーム92L、92Rに支持された左右のパッド可動部70L、70R、及び左右のパッド可動部70L、70Rを覆った左右の表皮可動部74L、74Rが、左右の可動フレーム92L、92Rと一緒に上下に回動される。
また、前述した左右のアクチュエータ48L、48Rの各チルトモータ16には、それぞれ図示しないスイッチが電気的に接続されている。これらのスイッチは、例えばシートクッション12における車幅方向外側の側面に配設されており、各スイッチの操作によって上記各チルトモータ16がそれぞれ正転及び逆転する構成になっている。このため、当該車両用シート11では、上記各スイッチを個別に操作することにより、左右のチルト可動部12TL、12TRを連動させずに個別に(独立して)上下に回動させることができるようになっている。また、本実施形態では、送りねじ機構156を含んで構成された左右のアクチュエータ48L、48Rは、左右のチルト可動部12TL、12TRを上下に回動させた(昇降させた)位置に継続して保持可能とされている。
このように構成された車両用シート11を用いて、上記の実施形態のように、複数の体圧センサ18をシートクッション12に設けて、複数の体圧センサ18の検出結果に基づいて、チルト可動部12Tを自動的に調整してもよい。車両用シート11は、左右のチルト可動部12TL、12TRをそれぞれ独立して駆動可能であるため、左右の大腿部の体圧分布を異なるように調整することができる。例えば、上述したように、運転席の場合には、アクセルを右足で操作し、左足はフットレストに位置することが多いため、左右で異なる体圧分布となるが、左右で独立してチルト可動部12TL、12TRを駆動して、左右それぞれに応じた適正な体圧分布に調整することが可能となる。
なお、助手席のチルト可動部12Tを調整する際には、調整タイミングに制限を設ける必要はないが、運転に影響を及ぼすことなく安全性を確保するために、運転席のチルト可動部12Tを調整する際には、車両の停車時の場合にチルト可動部12Tの自動調整を可変することが好ましい。また、上記安全性の確保とチルト可動部12Tの自動調整による乗員の違和感を抑制するために、チルト可動部12Tを駆動する際には、乗員が分からない程度のゆっくりした速度でチルトモータ16を駆動してもよい。一方、シート調整スイッチ24等を乗員が操作してチルト可動部12Tを調整する際には、自動調整の速度よりも速い速度でチルトモータ16を駆動する方が好ましい。
また、チルト可動部12Tが左右に分割されてそれぞれ独立して駆動可能な車両用シート11の一例を説明したが、左右に分割されたチルト可動部12Tをそれぞれ独立して駆動する構成は、これに限るものではなく、他の構成を適用してもよい。
また、上記の実施形態におけるシート制御ECU50で行われる処理は、ソフトウエアで行われる処理としてもよいし、ハードウエアで行う処理としてもよい。或いは、ハードウエアとソフトウエアの双方を組み合わせた処理としてもよい。
また、上記の実施形態におけるシート制御ECU50で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
さらに、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10、11 車両用シート
12 シートクッション
12T、12TL、12TR チルト可動部
16 チルトモータ(駆動部)
18 体圧センサ(検出部)
22 チルト自動可変スイッチ
24 シート調整スイッチ
50 シート制御ECU(制御部)

Claims (5)

  1. シートクッションに設けられ、各々乗員の大腿部に対応する複数の位置及び乗員の臀部に対応する複数の位置の体圧をそれぞれ検出する複数の検出部と、
    シートクッションの前端部のチルト可動部を車両上下方向に駆動する駆動部と、
    前記複数の検出部各々によって検出された前記体圧の分布が予め定めた基準の体圧分布になるように前記駆動部を駆動することで、乗員の体格が大きいほど前記チルト可動部のチルト角度が大きくなるように制御する制御部と、
    前記チルト可動部の調整指示を行うためのシート調整スイッチと、
    を備え
    前記制御部が、前記体圧の分布が予め定めた基準の体圧分布になるように前記駆動部を制御する場合、前記シート調整スイッチにより前記チルト可動部の調整指示が行われた場合よりも、乗員が分かり難いゆっくりした速度で前記駆動部を駆動する車両用シート。
  2. 前記制御部は、前記検出部の検出結果から乗員の着座が検出された場合に、前記駆動部の制御を行う請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記制御部は、前記予め定めた基準の体圧分布になるように前記駆動部を制御した後に、前記複数の検出部のうち予め定めた位置の前記検出部の検出結果が、予め定めた範囲以上変化した場合に、前記複数の検出部によって検出された前記体圧の分布が予め定めた基準の体圧分布になるように前記駆動部を再び制御する請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記制御部は、前記複数の検出部の検出結果に基づいて、推定した乗員の体格に応じて定めた基準の体圧分布になるように前記駆動部を制御する請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用シート。
  5. 前記駆動部は、シートクッションの前端部のチルト可動部が左右に分割された各分割チルト可動部をそれぞれ個別に駆動する請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用シート。
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