JP6908499B2 - ガス弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バーナへのガス供給路に介設されるガス弁装置であって、バルブケーシング内に、モータにより連動機構を介して駆動される弁体を有する流量調節弁が設けられたものに関する。
この種のガス弁装置において、弁体をガス流量が減少する方向に移動させるモータの回転方向を正転方向、弁体をガス流量が増加する方向に移動させるモータの回転方向を逆転方向とすると、弁体を同一位置にモータの正転方向の回転で移動させるときのモータの回転位相とモータの逆転方向の回転で移動させるときのモータの回転位相は、連動機構の持つ遊びの影響で異なる位相になる。そこで、従来は、弁体を同一位置にモータの正転方向への回転で移動させるときとモータの逆転方向への回転で移動させるときとのモータの回転位相差をヒステリシスとして、モータの正転方向への回転でガス流量を減少させるときのモータの回転位相とガス流量との関係を表す正転時流量特性に基づいて、火力指示部材の操作で指示される指示火力が減少側に変更されたときのモータの制御を行うと共に、正転時流量特性に対しヒステリシス分だけモータの回転位相を逆転方向にずらして設定される、モータの逆転方向への回転でガス流量を増加させるときのモータの回転位相とガス流量との関係を表す逆転時流量特性に基づいて、指示火力が増加側に変更されたときのモータの制御を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
このもので、指示火力が前回減少側と増加側との一方に変更されてから今回減少側と増加側との他方に変更された場合は、先ず、モータがヒステリシス分の角度回転して、モータの回転位相とガス流量との関係が正転時と逆転時の一方の流量特性から他方の流量特性に切換えられ、その後、他方の流量特性に従ってモータの制御が行われる。ところで、指示火力が前回減少側と増加側との一方に変更されてから今回減少側と増加側との他方に変更されて、モータがヒステリシス分の角度回転している途中で、火力変更が急にキャンセルされて指示火力が変更前の火力に戻されることがある。この場合、従来は、モータを前回の火力変更で停止した位相まで戻し回転させてから停止するようにしている。
ここで、モータの回転角度がヒステリシス分の角度範囲内であれば、弁体は変位せず、ガス流量は変化しない。従って、モータを上記の如く戻し回転させたのでは、ガス流量が変化しないのに無駄に電力が消費されることになる。
特開2014−115040号公報
本発明は、以上の点に鑑み、無駄な電力消費を回避して省電力化を図ることができるようにしたガス弁装置を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、バーナへのガス供給路に介設されるガス弁装置であって、バルブケーシング内に、モータにより連動機構を介して駆動される弁体を有する流量調節弁が設けられ、弁体をガス流量が減少する方向に移動させるモータの回転方向を正転方向、弁体をガス流量が増加する方向に移動させるモータの回転方向を逆転方向として、弁体を同一位置にモータの正転方向への回転で移動させるときとモータの逆転方向への回転で移動させるときとのモータの回転位相差をヒステリシスとして、モータの正転方向への回転でガス流量を減少させるときのモータの回転位相とガス流量との関係を表す正転時流量特性に基づいて、火力指示部材の操作で指示される指示火力が減少側に変更されたときのモータの制御を行うと共に、正転時流量特性に対しヒステリシス分だけモータの回転位相を逆転方向にずらして設定される、モータの逆転方向への回転でガス流量を増加させるときのモータの回転位相とガス流量との関係を表す逆転時流量特性に基づいて、指示火力が増加側に変更されたときのモータの制御を行うものにおいて、指示火力が前回減少側と増加側との一方に変更されてから今回減少側と増加側との他方に変更されて、モータがヒステリシス分の角度回転している途中で、火力変更が急にキャンセルされて指示火力が変更前の火力に戻されたときは、その時点でモータの回転を中止することを特徴とする。
本発明によれば、モータの回転角度がヒステリシス分の角度範囲内で弁体が変位しないうちに火力変更が急にキャンセルされたときは、その時点でモータの回転を中止するため、無駄な電力消費を回避して省電力化を図ることができる。尚、この場合は、次に指示火力が変更されたとき、回転中止までのモータ回転角度を加味してモータの制御を行えばよい。
ところで、指示火力が最小火力になったときは、モータを正転時流量特性に基づいて決定される最小火力に対応する所定の最小火力位相まで正転方向に回転させる。然し、連動機構でのこじり等によりモータでの滑りを生ずると、モータを最小火力位相まで回転させても、ガス流量を最小量にする位置まで弁体が変位せず、最小火力よりも大きな火力になってしまうことがある。そのため、連動機構の構成部材に検出子を設けると共に、モータが正転時流量特性に基づいて決定される最小火力の1段上の火力に対応する位相から正転方向に回転して最小火力位相の手前の所定位相から最小火力位相までの回転範囲に存するときに検出子が存する位置範囲を検出範囲として、検出子の検出範囲への変位を検出する位置センサを設け、最小火力であるときは、位置センサが検出信号(検出子が検出範囲に変位したことを示す信号)を出力して、最小火力であることが保証されるようにすることが望まれる。
但し、指示火力が最小火力から増加側に変更されて、モータが最小火力位相から逆転時流量特性に基づいて決定される最小火力に対応する位相まで逆転方向に回転している途中で、火力変更が急にキャンセルされて指示火力が最小火力に戻された時点において、検出子が検出範囲外に変位して、位置センサが検出信号を出力しなくなることがある。この場合に、火力変更のキャンセル時点でモータの回転を中止すると、実際の火力が最小火力のままでも位置センサが検出信号を出力しなくなり、最小火力であることを保証できなくなってしまう。
そのため、指示火力が最小火力から増加側に変更されて、モータが最小火力位相から逆転時流量特性に基づいて決定される最小火力に対応する位相まで逆転方向に回転している途中で、火力変更が急にキャンセルされて指示火力が最小火力に戻されたときは、モータの回転を中止せずに、モータを最小火力位相まで正転方向に回転させることが望ましい。これによれば、火力変更のキャンセル時点で検出子が検出範囲外に変位して、位置センサが検出信号を出力しなくなっても、最小火力位相までのモータの回転で検出子が検出範囲に変位して、位置センサが検出信号を出力し、最小火力であることを保証できる。
本発明の実施形態のガス弁装置の切断側面図。 実施形態のガス弁装置の斜視図。 実施形態のガス弁装置に設けられた連動機構の分解状態の斜視図。 (a)(b)(c)実施形態のガス弁装置の作動を示す要部の切断側面図。 実施形態のガス弁装置の検出子と位置センサとの関係を示す側面図。 実施形態のガス弁装置における正転時流量特性と逆転時流量特性を示すグラフ。
図1、図2を参照して、本発明の実施形態のガス弁装置は、コンロ用のバーナBへのガス供給路GSに介設されるものであり、筒状のバルブケーシング1と、バルブケーシング1内の軸方向一方寄り部分に配置した電磁安全弁2と、バルブケーシング1内の軸方向他方寄り部分に、電磁安全弁2と直列に配置した流量調節弁3と、バルブケーシング1の軸方向他方の端部に取付けられるボックス11の外端に搭載したステッピングモータから成るモータ4と、バルブケーシング1内に軸方向他方から挿入され、モータ4により連動機構5を介して軸方向に駆動される操作ロッド6とを備えている。以下の説明では、軸方向一方を往動方向、軸方向他方を復動方向と記す。
バルブケーシング1には、電磁安全弁2の上流側に位置するガス流入口1aと、流量調節弁3の下流側に位置するガス流出口1bとが開設されている。そして、電磁安全弁2が開弁したとき、ガス流入口1aからガス流出口1bにガスが流れ、バーナBにガスが供給される。このバーナBには、調理容器の底面に当接する鍋底温度センサBaが付設されている。
電磁安全弁2は、往動方向を向く弁座21と、弁座21に対向する弁体22と、弁体22を復動方向に付勢して弁座21に着座させる弁バネ23と、弁体22に往動方向にのびる弁軸22aを介して連結した吸着片24と、吸着片24に対向する電磁石25とを備えている。そして、弁体22を吸着片24が電磁石25に当接する開弁位置まで弁バネ23に抗して押動させた状態で電磁石25に通電することにより、弁体22が開弁位置に吸着保持されるようにしている。また、バーナBに付設する火炎検知素子(図示省略)により失火が検知されたときは、電磁石25への通電を停止し、弁体22を弁バネ23により弁座21に着座する閉弁位置に復帰させて電磁安全弁2を閉弁し、ガスの流出を防止する。
電磁安全弁2の弁座21は、バルブケーシング1内に設けた、バルブケーシング1に対し軸方向に可動の弁座部材7の往動方向側端面に形成されている。また、バルブケーシング1内には、弁座部材7の復動方向への移動を電磁安全弁2の弁体22が着座可能な所定位置で制止する、バルブケーシング1の内面に形成した突起部から成る弁座ストッパ71と、弁座部材7を復動方向に付勢して上記所定位置に弾力的に保持する弁座バネ72とが設けられている。また、弁座部材7の外側にガスが流れることを防止するためにベロフラム73を設けている。
流量調節弁3は、弁座部材7に復動方向を向くように形成した弁座31と、操作ロッド6の往動方向側端部に固定された弁体32とを備えている。弁体32は、弁座31に開設した弁孔31aを閉塞するように弁座31に着座可能な閉塞弁部321と、弁孔31aに復動方向から挿入可能なニードル部322と、流量調節弁3の上流側と下流側を常時連通するバイパス通路323とを有している。尚、本実施形態では、弁体32を操作ロッド6に一体に形成しているが、弁体32を操作ロッド6と別体として、これを操作ロッド6に取付けてもよい。
図1及び図3を参照して、連動機構5は、モータ4のケース内に組み込んだ減速歯車列51と、モータ4により減速歯車列51を介して回転駆動される回転軸52と、回転軸52に連動して回転するように回転軸52に連結子53を介して連結される、操作ロッド6と同心の筒状のカム体54と、カム体54に形成した螺旋状のカム溝541に係合する、操作ロッド6に固定したピン55とで構成され、カム体54の一方向と他方向への回転でカム溝541からピン55を介して作用する軸方向推力により操作ロッド6が往動方向と復動方向とに移動するようにしている。
連結子53は、断面が非円形の回転軸52に嵌合する非円形の孔531を有し、回転軸52と一緒に回転する。また、連結子53には、カム体54の復動方向側端部に形成した切欠き部542に係合して回転力を伝達する突片部532が設けられている。カム体54には、バルブケーシング1から復動方向に延出したガイド筒56が挿入されている。ガイド筒56には、軸方向に長手の長孔561が形成されており、この長孔561にピン55を軸方向に摺動自在に係合させている。
以上の構成によれば、モータ4を一方向に回転させると、連動機構5、即ち、減速歯車列51、回転軸52、連結子53、カム体54及びピン55を介して操作ロッド6が往動方向に移動し、先ず、流量調節弁用の弁体32の閉塞弁部321が弁座ストッパ71で制止される所定位置に存する弁座部材7の流量調節弁用の弁座31に当接し、以後、弁座部材7が流量調節弁用の弁体32に押されて往動方向に移動し、弁座部材7を介して安全弁用の弁体22が開弁位置に押動される(図4(a)に示す状態)。この状態で電磁石25に通電して弁体22を開弁位置に吸着保持し、その後、モータ4を他方向に回転させて、操作ロッド6、即ち、流量調節弁用の弁体32を復動方向に移動させる。この際、弁座部材7は、弁座ストッパ71により制止される所定位置まで弁座バネ72の付勢力で弁体32に追従して復動方向に移動し、安全弁用の弁座21が開弁位置に吸着保持される弁体22から離れて、電磁安全弁2が開弁される。所定位置に制止される弁座部材7に対し流量調節弁用の弁体32が更に復動方向に移動すると、閉塞弁部321が流量調節弁用の弁座31から離れ、ニードル部322が弁孔31aから次第に抜け出て、ガス流量が次第に増加する。その後、流量調節弁用の弁体32が往動方向に移動して所定のストローク範囲、即ち、弁座部材7が弁座ストッパ71で制止される所定位置に存する状態で流量調節弁用の弁座31に閉塞弁部321が着座する位置(図4(b)の状態)と、開弁位置に存する安全弁用の弁体22に安全弁用の弁座21が当接する直前の位置(図4(c)の状態)との間の範囲に存するときであれば、バイパス通路323のみを介してガスが流れてガス流量が最小量になる状態に維持される。以後の説明では、流量調節弁用の弁体32をガス流量が減少する方向、即ち、往動方向に移動させるモータ4の回転方向を正転方向、この弁体32をガス流量が増加する方向、即ち、復動方向に移動させるモータ4の回転方向を逆転方向と記す。
尚、安全弁用の弁体22が開弁位置に到達した瞬間、即ち、吸着片24が電磁石25に当接した瞬間に、モータ4を停止することは制御上困難である。そのため、弁体22が開弁位置に到達した後の更なるモータ4の正転方向の回転で連動機構5を介して操作ロッド6が往動方向に押されると、吸着片24と電磁石25との当接部に過大な力が加わり、吸着片24の傷付きで吸着不良を生ずることがある。
そこで、本実施形態では、カム体54を軸方向に移動自在とすると共に、カム体54の往動方向への移動を所定位置で制止する、ボックス11の端板で構成されるカムストッパ57と、カム体54を往動方向に付勢するカムバネ58とを設けている。そして、安全弁用の弁体22が開弁位置に到達した後の更なるモータ4の正転方向の回転で、ピン55からカム溝541を介して作用する軸方向反力によりカム体54がカムバネ58の付勢力に抗して復動方向に移動するようにしている。これによれば、安全弁用の弁体22が開弁位置に到達した後に更にモータ4を正転方向に回転させても、吸着片24と電磁石25との当接部に過大な力は加わらず、吸着片24の傷付きで吸着不良を生ずることを防止できる。尚、安全弁用の弁体22が開弁位置に到達する前に、弁バネ23及び弁座バネ72の付勢力に負けてカム体54が復動方向に移動することのないように、カムバネ58の付勢力は、弁バネ23及び弁座バネ72の付勢力の合力よりも若干大きくなるように設定される。
図6を参照して、a線は、モータ4の正転方向の回転で流量調節弁用の弁体32を往動方向に移動させてガス流量を減少させるときのモータ4の回転位相とガス流量との関係を表す正転時流量特性を示し、b線は、モータ4の逆転で流量調節弁用の弁体32を復動方向に移動させてガス流量を増加させるときのモータ4の回転位相とガス流量との関係を表す逆転時流量特性を示している。ここで、流量調節弁用の弁体32を同一の軸方向位置にモータ4の正転方向の回転で移動させるときとモータ4の逆転方向の回転で移動させるときとのモータ4の回転位相差をヒステリシスHとして、このヒステリシスHは、減速歯車列51の遊び、回転軸52と連結子53との間の遊び、連結子53とカム体54との間の遊び、カム溝541とピン55との間の遊び及びピン55と長孔561との間の遊びを合計した遊び分に相当するものになる。そして、逆転時流量特性は、正転時流量特性に対しヒステリシスH分だけモータ4の回転位相を逆転方向にずらしたものになる。
コンロ操作部に設けられる火力指示部材(図示せず)の操作で指示される指示火力が減少側に変更され、モータ4を正転方向に回転させてガス流量を減少させる際は、正転時流量特性に基づいてモータ4を制御し、また、指示火力が増加側に変更され、モータ4を逆転させてガス流量を増加させる際は、逆転時流量特性に基づいてモータ4を制御する。更に、指示火力が前回減少側と増加側との一方に変更されてから今回減少側と増加側との他方に変更された場合は、先ず、モータ4がヒステリシスH分の角度回転して、モータ4の回転位相とガス流量との関係が正転時と逆転時の一方の流量特性から他方の流量特性に切換えられ、その後、他方の流量特性に従ってモータ4の制御が行われる。
具体的に説明すれば、本実施形態では、火力(ガス流量)を最小の第1火力Q1から最大の第5火力Q5までの5段階に可変調節するようにしており、正転時流量特性に基づいて決定される、第4、第3、第2、第1の各火力Q4〜Q1に対応する回転位相θ4n〜θ1nと、逆転時流量特性に基づいて決定される、第2、第3、第4、第5の各火力Q2〜Q5に対応する回転位相θ2r〜θ5rとがコントローラ(図示せず)に記憶されている。ここで、θ2r=θ2n−H、θ3r=θ3n−H、θ4r=θ4n−Hになる。そして、指示火力を第4乃至第1火力Q4〜Q1の何れかに減少させる場合は、モータ4を正転方向に回転させて、回転位相がθ4n〜θ1nの何れかになったときに、モータ4を停止し、指示火力を第2乃至第5火力Q2〜Q5の何れかに増加させる場合は、モータ4を逆転方向に回転させて、回転位相がθ2r〜θ5rの何れかになったときにモータ4を停止する。
尚、正転時流量特性に基づいて決定される第1火力Q1に対応する回転位相たる最小火力位相θ1nは、流量調節弁用の弁体32が図4(b)に示す位置と図4(c)に示す位置との間の所定位置に変位する位相に設定される。従って、逆転時流量特性に基づいて決定される第1火力Q1に対応する位相θ1r(モータ4の逆転方向の回転で弁体32を図4(b)に示す位置まで変位させたときの位相)と最小火力位相θ1nとの間の位相差はヒステリシスHよりも大きくなる。また、本実施形態のモータ4は、ステッピングモータであって、モータ4の回転位相はモータ4への入力パルス数により定まる。従って、上記各位相に相当する数のパルスをモータ4に入力して、上記各位相までモータ4を回転させるようにしている。
ところで、鍋底温度センサBaの検出温度が所定の設定温度範囲の上限温度に上昇したときに、モータ4を最小火力位相θ1nまで正転方向に回転させて、火力を最小火力たる第1火力Q1に絞り、鍋底温度センサBaの検出温度が設定温度範囲の下限温度に低下したときに火力を増加する温調制御を行うことがある。但し、連動機構5の構成部材のこじり等によりモータ4での滑りを生ずると、モータ4を最小火力位相θ1nまで回転させても、流量調節弁用の弁体32が第1火力Q1に対応する軸方向位置まで変位せず、火力が第1火力Q1より大きくなってしまうことがある。これにより、鍋底温度が設定温度範囲の上限温度から大きくオーバーシュートし、過度に上昇してしまう。
そこで、本実施形態では、連動機構5の構成部材の一つであるカム体54に検出子8を設けると共に、モータ4が正転時流量特性に基づいて決定される最小火力の1段上の火力たる第2火力Q2に対応する位相θ2nから正転方向に回転して、最小火力位相θ1nの手前の所定位相θaから最小火力位相θ1nまでの回転範囲に存するときに検出子8が存する位置範囲を検出範囲として、検出子8の検出範囲への変位を検出する位置センサ9を設けている。これにより、第1火力Q1であるときは、位置センサ9が検出信号(検出子8が検出範囲に変位したことを示す信号)を出力して、第1火力Q1であることが保証されるようにしている。そして、モータ4を最小火力位相θ1nまで正転方向に回転させても、位置センサ9が検出信号を出力しないときは、異常発生と判断して、ガス供給を停止するようにしている。
図5も参照して、より具体的に説明すれば、検出子8は、カム体54の外周面に突設した、復動方向に盛上る山部81を有する突起部で構成されている。また、位置センサ9は、検知レバー91を有するマイクロスイッチで構成されている。そして、検出子8が検出範囲に存するときに、検出子8の山部81により検知レバー91が復動方向に押し上げられて、マイクロスイッチから成る位置センサ9がオン信号から成る検出信号を出力するようにしている。
ところで、指示火力が前回減少側と増加側との一方に変更されてから今回減少側と増加側との他方に変更されて、モータ4がヒステリシスH分の角度回転している途中では、流量調節弁用の弁体32が変位せず、火力は変化しない。そこで、本実施形態では、指示火力が前回減少側と増加側との一方に変更(例えば、第2火力Q2から増加側の第4火力Q4に変更)されてから今回減少側と増加側との他方に変更(例えば、第4火力Q4から減少側の第3火力Q3に変更)されて、モータ4がヒステリシスH分の角度回転している途中で、火力変更が急にキャンセルされて指示火力が変更前の火力に戻されたときは、その時点でモータ4の回転を中止するようにしている。これによれば、無駄な電力消費を回避して省電力化を図ることができる。尚、この場合は、モータ4の回転中止時点での回転位相を記憶させておき、次に指示火力が変更されたときに、変更された火力に対応する回転位相と回転中止時点での回転位相との差分だけモータ4を回転させればよい。
但し、指示火力が第1火力Q1から増加側に変更されて、モータ4が最小火力位相θ1nから逆転時流量特性に基づいて決定される第1火力Q1に対応する位相θ1rまで逆転方向に回転している途中で、火力変更が急にキャンセルされて指示火力が第1火力Q1に戻された時点において、モータ4が上記所定位相θaを越えて逆転方向に回転していると、検出子8が検出範囲外に変位して、位置センサ9が検出信号を出力しなくなることがある。この場合に、火力変更のキャンセル時点でモータ4の回転を中止すると、実際の火力が第1火力Q1のままでも位置センサ9が検出信号を出力しなくなり、第1火力Q1であることを保証できなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、指示火力が第1火力Q1から増加側に変更されて、モータ4が最小火力位相θ1nから逆転時流量特性に基づいて決定される第1火力Q1に対応する位相θ1rまで逆転方向に回転している途中で、火力変更が急にキャンセルされて指示火力が第1火力Q1に戻されたときは、モータ4の回転を中止せずに、モータ4を最小火力位相θ1nまで正転方向に回転させるようにした。これによれば、火力変更のキャンセル時点で検出子8が検出範囲外に変位して、位置センサ9が検出信号を出力しなくなっても、最小火力位相θ1nまでのモータ4の回転で検出子8が検出範囲に変位して、位置センサ9が検出信号を出力し、第1火力Q1であることを保証できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、検出子8をカム体54に設けた突起部で構成すると共に、位置センサ9としてマイクロスイッチを用いているが、検出子8をピン55端面に取付けた磁石で構成し、この磁石に反応するリードスイッチで位置センサ9を構成してもよい。また、第2火力Q2を超える範囲では、火力を無段階に可変することも可能である。更に、上記実施形態のガス弁装置は、流量調節弁3に加えて電磁安全弁2を備えているが、電磁安全弁2を省略することも可能である。また、モータにより連動機構を介して回転される円板状の弁体を有する回転式の流量調節弁を備えるガス弁装置にも同様に本発明を適用できる。
B…バーナ、GS…ガス供給路、1…バルブケーシング、3…流量調節弁、32…弁体、4…モータ、5…連動機構、54…カム体(検出子を設ける連動機構の構成部材)、8…検出子、9…位置センサ。

Claims (2)

  1. バーナへのガス供給路に介設されるガス弁装置であって、バルブケーシング内に、モータにより連動機構を介して駆動される弁体を有する流量調節弁が設けられ、弁体をガス流量が減少する方向に移動させるモータの回転方向を正転方向、弁体をガス流量が増加する方向に移動させるモータの回転方向を逆転方向として、弁体を同一位置にモータの正転方向への回転で移動させるときとモータの逆転方向への回転で移動させるときとのモータの回転位相差をヒステリシスとして、モータの正転方向への回転でガス流量を減少させるときのモータの回転位相とガス流量との関係を表す正転時流量特性に基づいて、火力指示部材の操作で指示される指示火力が減少側に変更されたときのモータの制御を行うと共に、正転時流量特性に対しヒステリシス分だけモータの回転位相を逆転方向にずらして設定される、モータの逆転方向への回転でガス流量を増加させるときのモータの回転位相とガス流量との関係を表す逆転時流量特性に基づいて、指示火力が増加側に変更されたときのモータの制御を行うものにおいて、
    指示火力が前回減少側と増加側との一方に変更されてから今回減少側と増加側との他方に変更されて、モータがヒステリシス分の角度回転している途中で、火力変更が急にキャンセルされて指示火力が変更前の火力に戻されたときは、その時点でモータの回転を中止することを特徴とするガス弁装置。
  2. 請求項1記載のガス弁装置であって、指示火力が最小火力になったときに、モータを正転時流量特性に基づいて決定される最小火力に対応する所定の最小火力位相まで正転方向に回転させるようにし、連動機構の構成部材に検出子を設けると共に、モータが正転時流量特性に基づいて決定される最小火力の1段上の火力に対応する位相から正転方向に回転して最小火力位相の手前の所定位相から最小火力位相までの回転範囲に存するときに検出子が存する位置範囲を検出範囲として、検出子の検出範囲への変位を検出する位置センサを設けるものにおいて、
    指示火力が最小火力から増加側に変更されて、モータが最小火力位相から逆転時流量特性に基づいて決定される最小火力に対応する位相まで逆転方向に回転している途中で、火力変更が急にキャンセルされて指示火力が最小火力に戻されたときは、モータの回転を中止せずに、モータを最小火力位相まで正転方向に回転させることを特徴とするガス弁装置。
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