JP6877253B2 - ガス弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バルブケーシング内に流量調節弁が設けられたガス弁装置に関する。
従来、この種のガス弁装置において、バルブケーシングの軸方向一方を往動方向、軸方向他方を復動方向として、モータと、モータに減速歯車機構を介して連結される回転軸と、モータの正転及び逆転による回転軸の正転及び逆転で運動変換機構を介して往動方向及び復動方向に駆動される操作ロッドとを備え、流量調節弁は、操作ロッドに連結された弁体と、バルブケーシング内に設けられた復動方向を向く弁座とを備え、弁体は、弁座に開設した弁孔に復動方向から挿入されるニードル部を有し、弁体の往動方向及び復動方向への移動によりガス流量が減少及び増加するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、弁体を同一の軸方向位置にモータの正転で移動させるときのモータの回転位相とモータの逆転で移動させるときのモータの回転位相は、減速歯車機構や運動変換機構が持つ遊びの影響で異なる位相になる。そこで、従来は、弁体を同一の軸方向位置にモータの正転で移動させるときとモータの逆転で移動させるときとのモータの回転位相差をヒステリシスとして設計データから算出し、モータの正転で弁体を往動方向に移動させてガス流量を減少させるときのモータの回転位相とガス流量との関係を表す正転時流量特性に基づいてガス流量を減少させるときのモータの制御を行うと共に、正転時流量特性に対しヒステリシス分だけモータの回転位相を逆転方向にずらして設定される、モータの逆転で弁体を復動方向に移動させてガス流量を増加させるときのモータの回転位相とガス流量との関係を表す逆転時流量特性に基づいてガス流量を増加させるときのモータの制御を行うようにしている(例えば、特許文献2参照)。
然し、減速歯車機構は使用する歯車の数が多く、各歯車の寸法誤差で、減速歯車機構全体の遊びが製品毎に大きくばらつく。そのため、実際のヒステリシスが設計データから算出される基準ヒステリシスと異なってしまう。そして、基準ヒステリシスを用いて設定される逆転時流量特性に基づいてガス流量を増加させるときのモータの制御を行ったのでは、ガス流量の調節誤差を生じてしまう。
特開2013−68356号公報 特開2014−115040号公報(請求項1)
本発明は、以上の点に鑑み、実際のヒステリシスを把握して、ガス流量を正確に調節できるようにしたガス弁装置を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、バルブケーシング内に流量調節弁が設けられたガス弁装置であって、バルブケーシングの軸方向一方を往動方向、軸方向他方を復動方向として、モータと、モータに減速歯車機構を介して連結される回転軸と、モータの正転及び逆転による回転軸の正転及び逆転で運動変換機構を介して往動方向及び復動方向に駆動される操作ロッドとを備え、流量調節弁は、操作ロッドに連結された弁体と、バルブケーシング内に設けられた復動方向を向く弁座とを備え、運動変換機構は、回転軸に連動して回転するように回転軸に連結子を介して連結される、操作ロッドと同心の筒状のカム体と、カム体に形成した螺旋状のカム溝に係合する、操作ロッドの軸心を通る放射方向の線に沿うように操作ロッドに固定したピンとを有し、カム体の正転と逆転でカム溝からピンを介して作用する軸方向推力により操作ロッドが往動方向と復動方向とに移動するようにしたカム機構で構成され、弁体は、弁座に開設した弁孔に復動方向から挿入されるニードル部を有し、弁体の往動方向及び復動方向への移動によりガス流量が減少及び増加するようにし、弁体を同一の軸方向位置にモータの正転で移動させるときとモータの逆転で移動させるときとのモータの回転位相差をヒステリシスとして、モータの正転で弁体を往動方向に移動させてガス流量を減少させるときのモータの回転位相とガス流量との関係を表す正転時流量特性に基づいてガス流量を減少させるときのモータの制御を行うと共に、正転時流量特性に対しヒステリシス分だけモータの回転位相を逆転方向にずらして設定される、モータの逆転で弁体を復動方向に移動させてガス流量を増加させるときのモータの回転位相とガス流量との関係を表す逆転時流量特性に基づいてガス流量を増加させるときのモータの制御を行うものにおいて、運動変換機構の構成部材又は操作ロッドに設けられた検出子と、所定の検出位置への検出子の変位を検出する位置センサとを備え、モータの正転時に位置センサで検出位置への検出子の変位が検出されたときとモータの逆転時に位置センサで検出位置への検出子の変位が検出されたときのモータの回転位相の差を計測し、この差に基づいて逆転時流量特性の設定に用いるヒステリシスを補正するようにし、更に、カム体は、カム溝を挟んで往動方向側に位置する往動方向側筒部と復動方向側に位置する復動方向側筒部との一方の内径を他方の外径以上とした段付き形状であり、往動方向側と復動方向側の各筒部のカム溝に面する端面で構成されるカム溝の往動方向側と復動方向側の各側面は、カム溝の長手方向全ての部分においてカム体の軸心と当該部分とを結ぶ放射方向に平行で、ピンが線接触するように形成されることを特徴とする。
本発明によれば、検出子が検出位置に変位する際のモータ正転時の回転位相とモータ逆転時の回転位相との差を計測することにより、検出子を設けた部材よりも動力伝達経路の上流側に位置する減速歯車機構を包含する部分の遊びを把握できる。そのため、減速歯車機構全体の遊びがばらついて実際のヒステリシスが基準のヒステリシスと異なっても、検出子が検出位置に変位する際のモータ正転時の回転位相とモータ逆転時の回転位相との差に基づいて逆転時流量特性の設定に用いるヒステリシスを実際のヒステリシスに合致するように補正して、ガス流量を正確に調節することができる。
ところで、運転変換機構の構成要素であるカム体のカム溝は、一般に、カム体の所定の径方向に可動なカム溝用の型板で成形される。この場合、型板を径方向に抜く関係で、カム溝の部分のうちカム体の軸心と当該部分とを結ぶ放射方向が型板の抜き方向に合致しない部分では、カム溝の往動方向側と復動方向側の各側面が上記放射方向に平行にならず、各側面にピンが点接触する。そのため、カム溝の各側面の摩耗を生じやすくなる。そして、この摩耗によりカム溝とピンとの間の遊びが変化して、実際のヒステリシスが変化し、ガス流量の調節誤差を生じてしまう。
これに対し、本発明において、カム体は、上記の如く、カム溝を挟んで往動方向側に位置する往動方向側筒部と復動方向側に位置する復動方向側筒部との一方の内径を他方の外径以上とした段付き形状であり、往動方向側と復動方向側の各筒部のカム溝に面する端面で構成されるカム溝の往動方向側と復動方向側の各側面を、カム溝の長手方向全ての部分においてカム体の軸心と当該部分とを結ぶ放射方向に平行で、ピンが線接触するように形成するため、カム溝の各側面が摩耗しにくくなり、ガス流量の調節誤差の発生を抑制することができる。尚、カム体を段付き形状にする必要性については後述する。
本発明の第1実施形態のガス弁装置の切断側面図。 第1実施形態のガス弁装置の斜視図。 (a)(b)(c)第1実施形態のガス弁装置の作動を示す要部の切断側面図。 第1実施形態のガス弁装置の運動変換機構の構成部材及び弁座部材を示す斜視図。 第1実施形態のガス弁装置の検出子と位置センサとの関係を示す側面図。 第1実施形態のガス弁装置における正転時流量特性と逆転時流量特性を示すグラフ。 第2実施形態のガス弁装置の切断側面図。
図1、図2を参照して、本発明の実施形態のガス弁装置は、筒状のバルブケーシング1と、バルブケーシング1内の軸方向一方寄り部分に配置した電磁安全弁2と、バルブケーシング1内の軸方向他方寄り部分に、電磁安全弁2と直列に配置した流量調節弁3と、バルブケーシング1内に軸方向他方から挿入されるバルブケーシング1の軸方向に長手の操作ロッド4と、バルブケーシング1の軸方向他方の端部に取付けられるボックス11の外端に搭載したステッピングモータから成るモータ5と、モータ5に減速歯車機構51を介して連結される回転軸52と、ボックス11内に配置した、回転軸52の回転運動を操作ロッド4の軸方向運動に変換する運動変換機構6とを備えている。以下の説明では、バルブケーシング1の軸方向一方を往動方向、軸方向他方を復動方向と記す。
バルブケーシング1には、電磁安全弁2の上流側に位置するガス流入口1aと、流量調節弁3の下流側に位置するガス流出口1bとが開設されている。そして、電磁安全弁2が開弁したとき、ガス流入口1aからガス流出口1bにガスが流れ、コンロバーナBにガスが供給される。このコンロバーナBには、調理容器の底面に当接する鍋底温度センサBaが付設されている。
電磁安全弁2は、往動方向を向く弁座21と、弁座21に対向する弁体22と、弁体22を復動方向に付勢して弁座21に着座させる弁バネ23と、弁体22に往動方向にのびる弁軸22aを介して連結した吸着片24と、吸着片24に対向する電磁石25とを備えている。そして、弁体22を吸着片24が電磁石25に当接する開弁位置まで弁バネ23に抗して押動させた状態で電磁石25に通電することにより、弁体22が開弁位置に吸着保持される。また、コンロバーナBに付設する火炎検知素子(図示省略)により失火が検知されたときは、電磁石25への通電を停止し、弁体22を弁バネ23により弁座21に着座する閉弁位置に復帰させて電磁安全弁2を閉弁し、ガスの流出を防止する。
電磁安全弁2の弁座21は、バルブケーシング1内に設けた、バルブケーシング1に対し軸方向に可動の弁座部材7の往動方向側端面に形成されている。また、バルブケーシング1内には、弁座部材7の復動方向への移動を電磁安全弁2の弁体22が着座可能な所定位置で制止する、バルブケーシング1の内面に形成した突起部から成る弁座ストッパ手段71と、弁座部材7を復動方向に付勢して上記所定位置に弾力的に保持するコイルスプリングから成る弁座付勢手段72とが設けられている。また、弁座部材7の外側にガスが流れることを防止するためにベロフラム73を設けている。
流量調節弁3は、弁座部材7に復動方向を向くように形成した弁座31と、操作ロッド4の往動方向側端部に固定された弁体32とを備えている。弁体32は、弁座31に開設した弁孔31aを閉塞するように弁座31に着座可能な閉塞弁部321と、弁孔31aに復動方向から挿入可能なニードル部322と、流量調節弁3の上流側と下流側を常時連通するバイパス通路323とを有している。
以上の構成によれば、図1に示す状態からモータ5を正転させると、減速歯車機構51、回転軸52及び運動変換機構6を介して操作ロッド4が往動方向に移動して、先ず、流量調節弁用の弁体32の閉塞弁部321が弁座ストッパ手段71で制止される所定位置に存する弁座部材7の流量調節弁用の弁座31に当接し、以後、弁座部材7が流量調節弁用の弁体32に押されて往動方向に移動し、弁座部材7を介して安全弁用の弁体22が開弁位置に押動される(図3(a)に示す状態)。この状態で電磁石25に通電して弁体22を開弁位置に吸着保持し、その後、モータ5を逆転させて、操作ロッド4、即ち、流量調節弁用の弁体32を復動方向に移動させる。この際、弁座部材7は、弁座ストッパ手段71により制止される所定位置まで弁座付勢手段72の付勢力で弁体32に追従して復動方向に移動し、安全弁用の弁座21が開弁位置に吸着保持される弁体22から離れて、電磁安全弁2が開弁される。所定位置に制止される弁座部材7に対し流量調節弁用の弁体32が更に復動方向に移動すると、閉塞弁部321が流量調節弁用の弁座31から離れ、ニードル部322が弁孔31aから次第に抜け出て、ガス流量が次第に増加する。その後、流量調節弁用の弁体32が往動方向に移動して所定のストローク範囲、即ち、弁座部材7が弁座ストッパ手段71で制止される所定位置に存する状態で流量調節弁用の弁座31に閉塞弁部321が着座する位置(図3(b)の状態)と、開弁位置に存する安全弁用の弁体22に安全弁用の弁座21が当接する直前の位置(図3(c)の状態)との間の範囲に存するときであれば、バイパス通路323のみを介してガスが流れてガス流量が最小量になる状態に維持される。
ところで、安全弁用の弁体22が開弁位置に到達した瞬間、即ち、吸着片24が電磁石25に当接した瞬間に、ステッピングモータ5を停止することは制御上困難である。そのため、弁体22が開弁位置に到達した後の更なるモータ5の正転で運動変換機構6を介して操作ロッド4が往動方向に押されると、吸着片24と電磁石25との当接部に過大な力が加わり、吸着片24の傷付きで吸着不良を生ずることがある。
そこで、本実施形態では、運動変換機構6を以下の如く構成している。即ち、運動変換機構6は、図4にも示すように、回転軸52に連動して回転するように回転軸52に連結子61を介して連結される、操作ロッド4と同心の筒状のカム体62と、カム体62に形成した螺旋状のカム溝63に係合する、操作ロッド4の軸心を通る放射方向の線に沿うように操作ロッド4に固定したピン64とを有し、カム体62の正転と逆転でカム溝63からピン64を介して作用する軸方向推力により操作ロッド4が往動方向と復動方向とに移動するようにしたカム機構で構成されている。
連結子61は、断面が非円形の回転軸52に嵌合する非円形の孔611を有し、回転軸52と一緒に回転する。また、連結子61には、カム体62の復動方向側端部に形成した切欠き部621に係合して回転力を伝達する突片部612が設けられている。カム体62には、バルブケーシング1から復動方向に延出したガイド筒65が挿入されている。ガイド筒65には、軸方向に長手の長孔651が形成されており、この長孔651にピン64を軸方向に摺動自在に係合させている。
また、カム体62は、軸方向に移動自在であって、カム体62の往動方向への移動を所定位置で制止する、ボックス11の端板で構成されるカムストッパ手段66と、カム体62を往動方向に付勢するコイルスプリングから成るカム付勢手段67とを設けている。そして、安全弁用の弁体22が開弁位置に到達した後の更なるモータ5の正転で、ピン64からカム溝63を介して作用する軸方向反力によりカム体62がカム付勢手段67の付勢力に抗して復動方向に移動するようにしている。これによれば、安全弁用の弁体22が開弁位置に到達した後に更にモータ5を正転させても、吸着片24と電磁石25との当接部に過大な力は加わらず、吸着片24の傷付きで吸着不良を生ずることを防止できる。尚、安全弁用の弁体22が開弁位置に到達する前に、弁バネ23及び弁座付勢手段72の付勢力に負けてカム体62が復動方向に移動することのないように、カム付勢手段67の付勢力は、弁バネ23及び弁座付勢手段72の付勢力の合力よりも若干大きくなるように設定される。
また、カム体62は、カム溝63を挟んで往動方向側に位置する往動方向側筒部622と復動方向側に位置する復動方向側筒部623との一方、例えば、往動方向側筒部622の内径を復動方向側筒部623の外径以上とした段付き形状である。そして、往動方向側と復動方向側の各筒部622,623のカム溝63に面する端面で構成されるカム溝63の往動方向側と復動方向側の各側面631,632を、カム溝63の長手方向全ての部分においてカム体62の軸心と当該部分とを結ぶ放射方向に平行で、ピン64が線接触するように形成している。これによれば、カム溝63の各側面631,632にピン64が点接触するものと異なり、各側面631,632が摩耗しにくくなり、ガス流量の調節誤差の発生を抑制することができる。
尚、カム体62を上記の如く段付き形状に形成すれば、カム体62の外周面を成形する外型の往動方向側筒部622の成形部分と復動方向側筒部623の成形部分との間の段差面でカム溝63の往動方向側の側面631を成形すると共に、カム体62の内周面を成形する内型の往動方向側筒部622の成形部分と復動方向側筒部623の成形部分との間の段差面でカム溝63の復動方向側の側面632を成形することができる。その結果、カム溝63を径方向に可動な型板で成形する場合と異なり、カム溝63の各側面631,632を、上記の如くカム溝63の長手方向全ての部分においてカム体62の軸心と当該部分とを結ぶ放射方向に平行になるように形成することが可能になる。
図6を参照して、a線は、モータ5の正転で流量調節弁用の弁体32を往動方向に移動させてガス流量を減少させるときのモータ5の回転位相とガス流量との関係を表す正転時流量特性を示し、b線は、モータ5の逆転で流量調節弁用の弁体32を復動方向に移動させてガス流量を減少させるときのモータ5の回転位相とガス流量との関係を表す逆転時流量特性を示している。ここで、流量調節弁用の弁体32を同一の軸方向位置にモータ5の正転で移動させるときとモータ5の逆転で移動させるときとのモータ5の回転位相差をヒステリシスHとして、このヒステリシスHは、減速歯車機構51の遊び、回転軸52と連結子61との間の遊び、連結子61とカム体62との間の遊び、カム溝63とピン64との間の遊び及びピン64と長孔651との間の遊びを合計した遊び分に相当するものになる。そして、逆転時流量特性は、正転時流量特性に対しヒステリシスH分だけモータ5の回転位相を逆転方向にずらしたものになる。
モータ5を正転させてガス流量を減少させる際は、正転時流量特性に基づいてモータ5を制御し、モータ5を逆転させてガス流量を増加させる際は、逆転時流量特性に基づいてモータ5を制御する。具体的に説明すれば、本実施形態では、ガス流量を最小の第1流量Q1から最大の第5流量Q5までの5段階に可変調節するようにしており、正転時流量特性に基づいて定められる、第4、第3、第2、第1の各流量Q4〜Q1に対応する回転位相θ4n〜θ1nと、逆転時流量特性に基づいて定められる第2、第3、第4、第5の各流量Q2〜Q5に対応する回転位相θ2r〜θ5rとがコントローラに記憶されている。尚、θ2r=θ2n−H、θ3r=θ3n−H、θ4r=θ4n−Hになる。そして、ガス流量を第4乃至第1流量Q4〜Q1の何れかに減少させる場合は、モータ5を正転させて、回転位相がθ4n〜θ1nの何れかになったときに、モータ5を停止し、また、ガス流量を第2乃至第5流量Q2〜Q5の何れかに増加させる場合は、モータ5を逆転させて、回転位相がθ2r〜θ5rの何れかになったときにモータ5を停止する。尚、本実施形態のモータ5は、ステッピングモータであって、モータ5の回転位相はモータ5への入力パルス数により定まる。従って、上記各位相に相当する数のパルスをモータ5に入力して、上記各位相までモータ5を回転させるようにしている。
ところで、減速歯車機構51は使用する歯車の数が5〜6個と多く、各歯車の寸法誤差で、減速歯車機構51全体の遊びが製品毎に大きくばらつく。そのため、実際のヒステリシスが設計データから算出される基準ヒステリシスと異なってしまい、基準ヒステリシスを用いて設定される逆転時流量特性に基づいてガス流量を増加させるときのモータ5の制御を行ったのでは、ガス流量の調節誤差を生じてしまう。
そこで、本実施形態では、運動変換機構6の構成部材であるカム体62に検出子8を設けると共に、検出子8の所定の検出位置への変位を検出する位置センサ9を設けている。より具体的に説明すれば、検出子8は、カム体62の外周面に突設した、復動方向に盛上る山部81を有する突起部で構成されている。また、モータ5が例えば図6のθaの回転位相まで正転したときに検出子8が存在する位置を検出位置として、位置センサ9は、検出子8が検出位置に正転する際に、図5に示す如く、山部81で押し上げられる検知レバー91を有するマイクロスイッチで構成されている。そして、検出子8が検出位置まで正転変位した瞬間に位置センサ9の出力信号がオフからオンに切替わるようにしている。モータ5を上記θaの回転位相を越えた位相まで正転させてから逆転させると、カム体62よりも動力伝達経路の上流側に位置する減速歯車機構51の遊びと、回転軸52と連結子61との間の遊びと、連結子61とカム体62との間の遊びとの合計の遊び分だけθaの位相よりも逆転方向にずれた図6のθbの位相にモータ5が逆転したときに、検出子8が上記検出位置に逆転変位し、この検出位置を越えた瞬間に位置センサ9の出力信号がオンからオフに切替わる。
そして、工場出荷前やメンテナンス時に、モータ5の正転時に位置センサ9で検出位置への検出子8の変位が検出されたとき、即ち、位置センサ9の出力信号がオフからオンに切替わったときのモータ5の回転位相θaと、モータ5の逆転時に位置センサ9で検出位置への検出子8の変位が検出されたとき、即ち、位置センサ9の出力信号がオンからオフに切替わったときのモータ5の回転位相θbとの位相差(=θa−θb)を計測し、この差に基づいて逆転時流量特性の設定に用いるヒステリシスHを補正している。具体的には、減速歯車機構51の遊びと、回転軸52と連結子61との間の遊びと、連結子61とカム体62との間の遊びとの合計の遊びの設計値から求められる上記位相差の基準値と上記位相差の計測値とを比較し、逆転時流量特性の設定に用いるヒステリシスHを基準のヒステリシスに上記位相差の計測値と基準値との差分だけ加算したものに補正する。
これによれば、減速歯車機構51全体の遊びがばらついて実際のヒステリシスが基準のヒステリシスと異なっても、逆転時流量特性の設定に用いるヒステリシスHを実際のヒステリシスに合致するように補正して、ガス流量を正確に調節することができる。
ところで、上記第1実施形態では、検出子8をカム体62に設けているが、図7に示す第2実施形態の如く、ピン64に検出子8を設けてもよい。即ち、第2実施形態では、ピン64の端部に取付けた磁石で検出子8を構成している。そして、検出子8の所定の検出位置(例えば、ガス流量が第4流量Q4になるときの位置)への変位をホールIC等の磁気センサから成る位置センサ9で検出できるようにしている。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、運動変換機構6の構成部材であるカム体62やピン64に検出子8を設けているが、操作ロッド4に検出子を設けることも可能である。更に、上記実施形態のガス弁装置は、バルブケーシング1内に流量調節弁3に加えて電磁安全弁2が設けられているが、電磁安全弁2を省略することも可能であり、この場合、弁座部材7をバルブケーシング1に固定としてもよい。
1…バルブケーシング、3…流量調節弁、31…弁座、31a…弁孔、32…弁体、322…ニードル部、4…操作ロッド、5…モータ、51…減速歯車機構、52…回転軸、6…運動変換機構、61…連結子、62…カム体、622…往動方向側筒部、623…復動方向側筒部、63…カム溝、631…カム溝の往動方向側側面、632…カム溝の復動方向側側面、64…ピン、8…検出子、9…位置センサ。

Claims (1)

  1. バルブケーシング内に流量調節弁が設けられたガス弁装置であって、バルブケーシングの軸方向一方を往動方向、軸方向他方を復動方向として、モータと、モータに減速歯車機構を介して連結される回転軸と、モータの正転及び逆転による回転軸の正転及び逆転で運動変換機構を介して往動方向及び復動方向に駆動される操作ロッドとを備え、流量調節弁は、操作ロッドに連結された弁体と、バルブケーシング内に設けられた復動方向を向く弁座とを備え、
    運動変換機構は、回転軸に連動して回転するように回転軸に連結子を介して連結される、操作ロッドと同心の筒状のカム体と、カム体に形成した螺旋状のカム溝に係合する、操作ロッドの軸心を通る放射方向の線に沿うように操作ロッドに固定したピンとを有し、カム体の正転と逆転でカム溝からピンを介して作用する軸方向推力により操作ロッドが往動方向と復動方向とに移動するようにしたカム機構で構成され、
    弁体は、弁座に開設した弁孔に復動方向から挿入されるニードル部を有し、弁体の往動方向及び復動方向への移動によりガス流量が減少及び増加するようにし、弁体を同一の軸方向位置にモータの正転で移動させるときとモータの逆転で移動させるときとのモータの回転位相差をヒステリシスとして、モータの正転で弁体を往動方向に移動させてガス流量を減少させるときのモータの回転位相とガス流量との関係を表す正転時流量特性に基づいてガス流量を減少させるときのモータの制御を行うと共に、正転時流量特性に対しヒステリシス分だけモータの回転位相を逆転方向にずらして設定される、モータの逆転で弁体を復動方向に移動させてガス流量を増加させるときのモータの回転位相とガス流量との関係を表す逆転時流量特性に基づいてガス流量を増加させるときのモータの制御を行うものにおいて、
    運動変換機構の構成部材又は操作ロッドに設けられた検出子と、所定の検出位置への検出子の変位を検出する位置センサとを備え、モータの正転時に位置センサで検出位置への検出子の変位が検出されたときとモータの逆転時に位置センサで検出位置への検出子の変位が検出されたときのモータの回転位相の差を計測し、この差に基づいて逆転時流量特性の設定に用いるヒステリシスを補正するようにし、
    更に、カム体は、カム溝を挟んで往動方向側に位置する往動方向側筒部と復動方向側に位置する復動方向側筒部との一方の内径を他方の外径以上とした段付き形状であり、往動方向側と復動方向側の各筒部のカム溝に面する端面で構成されるカム溝の往動方向側と復動方向側の各側面は、カム溝の長手方向全ての部分においてカム体の軸心と当該部分とを結ぶ放射方向に平行で、ピンが線接触するように形成されることを特徴とするガス弁装置。
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