JP2002349722A - 流量制御弁 - Google Patents
流量制御弁Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】安定した正確な流量制御を行うことができ、構
造が簡単で、かつ低コストな流量制御弁を提供する。 【解決手段】シャフト20は、先端に弁部21を有して
おり、この弁部21を弁孔10に挿入する方向およびそ
の反対方向に直進移動する。シャフト20には、弁孔1
0の周囲を閉塞するバルブシート40が取り付けられて
いる。弁部21には、その側壁と挿入側の先端とを連通
する孔部25が形成されている。弁部21が閉位置から
所定量移動すると、バルブシート40が弁孔10の周囲
の閉塞を解除し、弁部21の孔部25を介して最小流量
のガスが流れる。
造が簡単で、かつ低コストな流量制御弁を提供する。 【解決手段】シャフト20は、先端に弁部21を有して
おり、この弁部21を弁孔10に挿入する方向およびそ
の反対方向に直進移動する。シャフト20には、弁孔1
0の周囲を閉塞するバルブシート40が取り付けられて
いる。弁部21には、その側壁と挿入側の先端とを連通
する孔部25が形成されている。弁部21が閉位置から
所定量移動すると、バルブシート40が弁孔10の周囲
の閉塞を解除し、弁部21の孔部25を介して最小流量
のガスが流れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス燃料を利用し
たテーブルコンロや燃料電池などにおいて、ガスの流量
を制御するために用いられる流量制御弁に関する。
たテーブルコンロや燃料電池などにおいて、ガスの流量
を制御するために用いられる流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、調理用のテーブルコンロなど
では、LPガスや天然ガス(いわゆる13A都市ガス)
などのガス燃料を利用した燃焼が行なわれている。ま
た、燃料電池においては、ガス、天然ガスおよびブタン
ガスなどのガス燃料を利用した発電が行われている。こ
れらテーブルコンロや燃料電池などの機器には、ガスの
流量を可変制御して燃焼制御や発電制御を行うため、流
量制御弁が設けられている。
では、LPガスや天然ガス(いわゆる13A都市ガス)
などのガス燃料を利用した燃焼が行なわれている。ま
た、燃料電池においては、ガス、天然ガスおよびブタン
ガスなどのガス燃料を利用した発電が行われている。こ
れらテーブルコンロや燃料電池などの機器には、ガスの
流量を可変制御して燃焼制御や発電制御を行うため、流
量制御弁が設けられている。
【0003】図4に、特開平6−241438号に記載
されている従来の流量制御弁の一例を示す。図4に示し
た流量制御弁では、ガス流出口71を有するコックボデ
ィー70の表面に沿って、ガス通過口73を有する流量
規制体72がスライド可能に設けられている。さらに、
この流量規制体72の表面には、流量規制口75を有す
る流量規制板74が押し当てられており、ガス流出口7
1,ガス通過口73および流量規制口75が重なり合う
面積により、ガス流路面積が規定されるようになってい
る。この流量制御弁では、流量規制体72をコックボデ
ィー70の表面に沿ってスライドさせることにより、ガ
ス流出口71,ガス通過口73および流量規制口75が
重なり合う面積(すなわちガス流路面積)を変化させ、
これによりガス流量を制御するようになっている。特公
平7−43041号および特公平7−43042号に
も、ほぼ同様のコンセプトの流量制御弁が開示されてい
る。
されている従来の流量制御弁の一例を示す。図4に示し
た流量制御弁では、ガス流出口71を有するコックボデ
ィー70の表面に沿って、ガス通過口73を有する流量
規制体72がスライド可能に設けられている。さらに、
この流量規制体72の表面には、流量規制口75を有す
る流量規制板74が押し当てられており、ガス流出口7
1,ガス通過口73および流量規制口75が重なり合う
面積により、ガス流路面積が規定されるようになってい
る。この流量制御弁では、流量規制体72をコックボデ
ィー70の表面に沿ってスライドさせることにより、ガ
ス流出口71,ガス通過口73および流量規制口75が
重なり合う面積(すなわちガス流路面積)を変化させ、
これによりガス流量を制御するようになっている。特公
平7−43041号および特公平7−43042号に
も、ほぼ同様のコンセプトの流量制御弁が開示されてい
る。
【0004】しかしながら、このような流量制御弁で
は、コックボディー70、流量規制体72および流量規
制板74のそれぞれの接触面の間に隙間があると正確な
流量制御が行えないため、これらの表面をきわめて高い
面精度に加工しなければならなず、製造コストがかかる
という問題がある。また、広範囲な流量制御を行うため
には、それだけ流量規制体72の移動量を大きくしなけ
ればならず、流量制御弁が大型化してしまうという問題
もある。また、流量規制体72を直進移動させるために
は送り機構が用いられるが、この送り機構のがた(バッ
クラッシ)の除去が十分に行われていないため、精度の
高い流量制御を行うことができないという問題もある。
加えて、この種の流量制御弁では、可動部に取り付けた
抵抗体にブラシを接触させて位置検出を行うようになっ
ているため、ブラシの摩耗などにより位置検出精度が低
下するという問題もある。
は、コックボディー70、流量規制体72および流量規
制板74のそれぞれの接触面の間に隙間があると正確な
流量制御が行えないため、これらの表面をきわめて高い
面精度に加工しなければならなず、製造コストがかかる
という問題がある。また、広範囲な流量制御を行うため
には、それだけ流量規制体72の移動量を大きくしなけ
ればならず、流量制御弁が大型化してしまうという問題
もある。また、流量規制体72を直進移動させるために
は送り機構が用いられるが、この送り機構のがた(バッ
クラッシ)の除去が十分に行われていないため、精度の
高い流量制御を行うことができないという問題もある。
加えて、この種の流量制御弁では、可動部に取り付けた
抵抗体にブラシを接触させて位置検出を行うようになっ
ているため、ブラシの摩耗などにより位置検出精度が低
下するという問題もある。
【0005】一方、実公平6−36377号には、図5
に示したように、シャフト90の先端に形成した弁部9
1によって弁孔81を開閉するようにした流量制御弁が
開示されている。弁孔81の上流側には開口部82が形
成されており、この開口部82は電磁弁85によって開
閉されるようになっている。弁部91には、最小流量の
ガスを通過させる孔部92が形成されている。シャフト
90の図中上側(弁部91と反対の側)には、図示しな
いモータの回転をシャフト90の直進運動に変換するた
めの回転ロッド95およびカム96が設けられている。
この流量制御弁では、弁部91が弁孔81を閉塞してい
るときには、ガスの流量は0となり、弁部91が僅かに
弁孔81から抜け出しときには、孔部92を介して最小
流量のガスが流れる。また、弁部91がさらに弁孔81
から抜け出したときには、弁部91の外周と弁孔との間
を通ってガスが流れる。
に示したように、シャフト90の先端に形成した弁部9
1によって弁孔81を開閉するようにした流量制御弁が
開示されている。弁孔81の上流側には開口部82が形
成されており、この開口部82は電磁弁85によって開
閉されるようになっている。弁部91には、最小流量の
ガスを通過させる孔部92が形成されている。シャフト
90の図中上側(弁部91と反対の側)には、図示しな
いモータの回転をシャフト90の直進運動に変換するた
めの回転ロッド95およびカム96が設けられている。
この流量制御弁では、弁部91が弁孔81を閉塞してい
るときには、ガスの流量は0となり、弁部91が僅かに
弁孔81から抜け出しときには、孔部92を介して最小
流量のガスが流れる。また、弁部91がさらに弁孔81
から抜け出したときには、弁部91の外周と弁孔との間
を通ってガスが流れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示した流量制御弁では、弁部91が弁孔81に係合する
ことよって弁孔81を閉塞しているため、弁部91と弁
孔81との摺動に伴う摩耗が発生しやすい。このように
弁部91および弁孔81に摩耗が発生すると、ガスの流
路面積に経時変化が生じ、安定した流量制御を行うこと
ができないという問題がある。また、シャフト90の他
に電磁弁85を設けなければならないため、流量制御弁
の構造が複雑になるという問題もある。
示した流量制御弁では、弁部91が弁孔81に係合する
ことよって弁孔81を閉塞しているため、弁部91と弁
孔81との摺動に伴う摩耗が発生しやすい。このように
弁部91および弁孔81に摩耗が発生すると、ガスの流
路面積に経時変化が生じ、安定した流量制御を行うこと
ができないという問題がある。また、シャフト90の他
に電磁弁85を設けなければならないため、流量制御弁
の構造が複雑になるという問題もある。
【0007】従って、本発明の目的は、安定した正確な
流量制御を行うことができ、構造が簡単で、かつ低コス
トな流量制御弁を提供することにある。
流量制御を行うことができ、構造が簡単で、かつ低コス
トな流量制御弁を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の流量制御弁は、弁孔と、前記弁孔に挿入可能な
弁部を先端に有するシャフトであって、前記弁部が前記
弁孔に挿入される閉位置と、前記弁部が前記弁孔から所
定量離間する開位置との間で直進移動可能なシャフト
と、前記シャフトに取り付けられるとともに、前記弁部
が前記閉位置にあるときに前記弁孔の周囲を閉塞する周
囲閉塞部材と、を備えるとともに、前記弁部は、該弁部
の側壁と挿入側の先端とを連通する孔部を有しており、
前記弁部が前記閉位置の近傍での所定の範囲にあるとき
に、前記孔部を介して一定流量のガスを通過させること
を特徴とするものである。
本発明の流量制御弁は、弁孔と、前記弁孔に挿入可能な
弁部を先端に有するシャフトであって、前記弁部が前記
弁孔に挿入される閉位置と、前記弁部が前記弁孔から所
定量離間する開位置との間で直進移動可能なシャフト
と、前記シャフトに取り付けられるとともに、前記弁部
が前記閉位置にあるときに前記弁孔の周囲を閉塞する周
囲閉塞部材と、を備えるとともに、前記弁部は、該弁部
の側壁と挿入側の先端とを連通する孔部を有しており、
前記弁部が前記閉位置の近傍での所定の範囲にあるとき
に、前記孔部を介して一定流量のガスを通過させること
を特徴とするものである。
【0009】この場合、周囲閉塞部材は、弾性部材によ
り構成されていることが好ましい。さらに、シャフトの
位置を検出する検出手段をさらに備えることが好まし
い。この検出手段は、非接触センサであることが好まし
い。また、周囲閉塞部材を弁孔側に向けて付勢する付勢
手段をさらに備えることが好ましい。さらに、弁部が弁
孔に挿入された状態で、弁部の外周と弁孔の内周との間
にクリアランスがあることが好ましい。
り構成されていることが好ましい。さらに、シャフトの
位置を検出する検出手段をさらに備えることが好まし
い。この検出手段は、非接触センサであることが好まし
い。また、周囲閉塞部材を弁孔側に向けて付勢する付勢
手段をさらに備えることが好ましい。さらに、弁部が弁
孔に挿入された状態で、弁部の外周と弁孔の内周との間
にクリアランスがあることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に沿って詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係る流量制御弁の要部断面図である。この流量制御弁
は、テーブルコンロや燃料電池などにおいて、燃焼部や
発電部へのガスの供給経路中に設けられたものである。
流量制御弁のケーシング1には、円形断面を有する弁孔
10が形成されている。流量制御弁は、さらに、弁孔1
0を開閉するためのシャフト(ニードルバルブとも呼ば
れる。)20を有している。このシャフト20は、軸方
向先端が、弁孔10に挿入可能な弁部21となってお
り、それ以外の部分は一定の径を有する軸形状(ストレ
ート形状)となっている。このシャフト20は、ケーシ
ング1において弁孔10に対向する部位に形成された案
内孔11に挿通され、弁孔10に対して接近および離間
する方向に移動可能に案内されている。案内孔11の内
周面には、その円周方向に沿って延びる溝12が形成さ
れており、この溝12には、シャフト20の外周に接触
するパッキン13が設けられている。このパッキン13
は、案内孔11とシャフト20との隙間からガスが流出
しないようにするためのものである。
に沿って詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係る流量制御弁の要部断面図である。この流量制御弁
は、テーブルコンロや燃料電池などにおいて、燃焼部や
発電部へのガスの供給経路中に設けられたものである。
流量制御弁のケーシング1には、円形断面を有する弁孔
10が形成されている。流量制御弁は、さらに、弁孔1
0を開閉するためのシャフト(ニードルバルブとも呼ば
れる。)20を有している。このシャフト20は、軸方
向先端が、弁孔10に挿入可能な弁部21となってお
り、それ以外の部分は一定の径を有する軸形状(ストレ
ート形状)となっている。このシャフト20は、ケーシ
ング1において弁孔10に対向する部位に形成された案
内孔11に挿通され、弁孔10に対して接近および離間
する方向に移動可能に案内されている。案内孔11の内
周面には、その円周方向に沿って延びる溝12が形成さ
れており、この溝12には、シャフト20の外周に接触
するパッキン13が設けられている。このパッキン13
は、案内孔11とシャフト20との隙間からガスが流出
しないようにするためのものである。
【0011】シャフト20は、図示しない動力変換機構
を介してモータ16に連結されており、このモータ16
の駆動力により、軸方向に直進移動するようになってい
る。シャフト20の図中上側(弁部21と反対側)の端
部近傍には、位置検出用マグネット14が取り付けられ
ている。このマグネット14は、ホールICを内蔵した
非接触センサ15によって検出されるようになってい
る。
を介してモータ16に連結されており、このモータ16
の駆動力により、軸方向に直進移動するようになってい
る。シャフト20の図中上側(弁部21と反対側)の端
部近傍には、位置検出用マグネット14が取り付けられ
ている。このマグネット14は、ホールICを内蔵した
非接触センサ15によって検出されるようになってい
る。
【0012】シャフト20の軸形状の部位には、ほぼ円
板形状の弾性部材(例えばゴム)よりなるバルブシート
40が取り付けられている。このバルブシート40は、
その径方向中心部に形成された取り付け孔41におい
て、シャフト20に固定されている。バルブシート40
の外周部に沿って、図中下側(弁部21側)に突出する
外周リブ42が形成されている。この外周リブ42は、
弁部21が弁孔10に挿入された状態で、弁孔10の周
囲のケーシング1に当接することにより、弁孔10の周
囲を閉塞するものである。
板形状の弾性部材(例えばゴム)よりなるバルブシート
40が取り付けられている。このバルブシート40は、
その径方向中心部に形成された取り付け孔41におい
て、シャフト20に固定されている。バルブシート40
の外周部に沿って、図中下側(弁部21側)に突出する
外周リブ42が形成されている。この外周リブ42は、
弁部21が弁孔10に挿入された状態で、弁孔10の周
囲のケーシング1に当接することにより、弁孔10の周
囲を閉塞するものである。
【0013】バルブシート40の図中上側(弁部21側
と反対の側)の面には、バルブシート40を補強するガ
イド板45が取り付けられている。バルブシート40の
径方向中央部は図中上側(弁部21側と反対の側)に突
出した形状を有する突出部43となっており、ガイド板
45は、バルブシート40の突出部43から外周部分ま
でを覆っている。ガイド板45の図中上側(弁部21側
と反対の側)には、ガイド板45およびバルブシート4
0を図中下側(弁孔10側)に向けて付勢するコイルバ
ネ46が設けられている。ケーシング1における案内孔
11の周囲には、図中下側(弁孔10側)に突出した形
状を有する突出部19が形成されており、コイルバネ4
6の一端はこの突出部19の周囲に装着されている。コ
イルバネ46の他端は、バルブシート40の突出部43
の周囲にガイド板45を介して装着されている。なお、
コイルバネ46の付勢方向は、バネ荷重及びモータ16
の負荷を低減する観点から、弁孔10側であることが好
ましい。このコイルバネ46により、シャフト20を直
進移動させる機構にがた(バックラッシ)があった場合
でも、バルブシート40を弁孔10の周囲のケーシング
1に確実に当接させることができる。
と反対の側)の面には、バルブシート40を補強するガ
イド板45が取り付けられている。バルブシート40の
径方向中央部は図中上側(弁部21側と反対の側)に突
出した形状を有する突出部43となっており、ガイド板
45は、バルブシート40の突出部43から外周部分ま
でを覆っている。ガイド板45の図中上側(弁部21側
と反対の側)には、ガイド板45およびバルブシート4
0を図中下側(弁孔10側)に向けて付勢するコイルバ
ネ46が設けられている。ケーシング1における案内孔
11の周囲には、図中下側(弁孔10側)に突出した形
状を有する突出部19が形成されており、コイルバネ4
6の一端はこの突出部19の周囲に装着されている。コ
イルバネ46の他端は、バルブシート40の突出部43
の周囲にガイド板45を介して装着されている。なお、
コイルバネ46の付勢方向は、バネ荷重及びモータ16
の負荷を低減する観点から、弁孔10側であることが好
ましい。このコイルバネ46により、シャフト20を直
進移動させる機構にがた(バックラッシ)があった場合
でも、バルブシート40を弁孔10の周囲のケーシング
1に確実に当接させることができる。
【0014】図2は、図1に示した流体制御弁のシャフ
ト20における弁部21を拡大して示すものである。弁
部21は、先端に行くほど外径が小さくなるテーパを有
しており、その端面(挿入側の端面)23は、弁部21
の軸方向に直交する平坦面となっている。この弁部21
の外周(テーパ部分)と弁孔10の間で、ガス流路が規
定される。
ト20における弁部21を拡大して示すものである。弁
部21は、先端に行くほど外径が小さくなるテーパを有
しており、その端面(挿入側の端面)23は、弁部21
の軸方向に直交する平坦面となっている。この弁部21
の外周(テーパ部分)と弁孔10の間で、ガス流路が規
定される。
【0015】弁部21は、さらに、一定流量のガスを通
過させる孔部25を有している。この孔部25は、端面
23から弁部21の軸方向に延出する第1経路26と、
この第1経路26の末端から弁部21の外周面まで延出
する第2経路27とを有している。第2経路27は、弁
部21の外周面(側壁)に開口し、小開口cを形成して
いる。すなわち、この孔部25は、弁部21の側壁と挿
入側の端面23とを連通するよう構成されている。小開
口cの位置は、上述したバルブシート40の位置とほぼ
一致している。第1経路26には、孔部25を通過する
ガスの流量(最小流量)を規定する絞り部28が設けら
れている。
過させる孔部25を有している。この孔部25は、端面
23から弁部21の軸方向に延出する第1経路26と、
この第1経路26の末端から弁部21の外周面まで延出
する第2経路27とを有している。第2経路27は、弁
部21の外周面(側壁)に開口し、小開口cを形成して
いる。すなわち、この孔部25は、弁部21の側壁と挿
入側の端面23とを連通するよう構成されている。小開
口cの位置は、上述したバルブシート40の位置とほぼ
一致している。第1経路26には、孔部25を通過する
ガスの流量(最小流量)を規定する絞り部28が設けら
れている。
【0016】流量制御弁の制御回路17は、テーブルコ
ンロなどに設けられた操作つまみ(図示せず)の操作に
応じてモータ16を駆動制御し、シャフト20を直進移
動させるようになっている。この制御回路17は、上述
した非接触センサ15からの検出信号に基づいて、シャ
フト20の位置を正確に把握できるようになっている。
ンロなどに設けられた操作つまみ(図示せず)の操作に
応じてモータ16を駆動制御し、シャフト20を直進移
動させるようになっている。この制御回路17は、上述
した非接触センサ15からの検出信号に基づいて、シャ
フト20の位置を正確に把握できるようになっている。
【0017】次に、このように構成された流量制御弁の
動作について説明する。図3は、流量制御弁の開閉状態
とガス流量との関係を表す図である。
動作について説明する。図3は、流量制御弁の開閉状態
とガス流量との関係を表す図である。
【0018】流量制御弁が閉状態にあるとき、すなわち
弁部21がその移動範囲の下端(閉位置)に位置してい
るときには、弁孔10には、弁部21の図2に符号aで
示した部分までが挿入されている。この状態では、弁部
21および小開口cは弁孔10の内部に位置している。
さらに、バルブシート40の外周リブ42は、弁孔10
の周囲のケーシング1に当接している。弁部21の外周
は弁孔10の内周よりも小さく、両者の間には一定のク
リアランスが形成されるが、バルブシート40が弁孔1
0の周囲を閉塞しているため、ガス流量は0となる。
弁部21がその移動範囲の下端(閉位置)に位置してい
るときには、弁孔10には、弁部21の図2に符号aで
示した部分までが挿入されている。この状態では、弁部
21および小開口cは弁孔10の内部に位置している。
さらに、バルブシート40の外周リブ42は、弁孔10
の周囲のケーシング1に当接している。弁部21の外周
は弁孔10の内周よりも小さく、両者の間には一定のク
リアランスが形成されるが、バルブシート40が弁孔1
0の周囲を閉塞しているため、ガス流量は0となる。
【0019】図示しない操作つまみの操作に応じて、制
御回路17は、モータ16を駆動し、シャフト20を図
中上方に(すなわち、弁孔10から離間する方向に)移
動させる。弁部21の小開口cが弁孔10の内部に位置
している状態、すなわち、例えば弁部21の図2に符号
bで示した部分までが弁孔10に挿入されている状態で
は、バルブシート40が弁孔10の周囲のケーシング1
に当接しているため、図3に符号bで示したように、ガ
ス流量は0となる。
御回路17は、モータ16を駆動し、シャフト20を図
中上方に(すなわち、弁孔10から離間する方向に)移
動させる。弁部21の小開口cが弁孔10の内部に位置
している状態、すなわち、例えば弁部21の図2に符号
bで示した部分までが弁孔10に挿入されている状態で
は、バルブシート40が弁孔10の周囲のケーシング1
に当接しているため、図3に符号bで示したように、ガ
ス流量は0となる。
【0020】弁部21がさらに図中上方に移動し、弁部
21の小開口cが弁孔10から抜け出すと、同時に、バ
ルブシート40も弁孔10の周囲のケーシング1から離
間する。これにより、弁部21の孔部25を通じてガス
が流れるようになる。このときのガス流量は、図3に符
号cで示したように、孔部25の絞り部28の径によっ
て定まる一定流量(すなわち、最小流量Min)とな
る。このガス流量は、弁部21がさらに移動してテーパ
部分の上端dが弁孔10から抜け出すまで一定である。
21の小開口cが弁孔10から抜け出すと、同時に、バ
ルブシート40も弁孔10の周囲のケーシング1から離
間する。これにより、弁部21の孔部25を通じてガス
が流れるようになる。このときのガス流量は、図3に符
号cで示したように、孔部25の絞り部28の径によっ
て定まる一定流量(すなわち、最小流量Min)とな
る。このガス流量は、弁部21がさらに移動してテーパ
部分の上端dが弁孔10から抜け出すまで一定である。
【0021】弁部21がさらに図中上方に移動し、弁部
21のテーパ部分の上端dが弁孔10から抜け出すと、
弁部21のテーパ部分と弁孔10との間を介してガスが
流れるようになる。弁部21の移動により弁部21のテ
ーパ部分と弁孔10との間が広がるにつれ、ガス流量が
増加する。最大流量Maxは、図3に符号eで示したよ
うに、弁部21がその移動範囲の上端(開位置)に位置
しているときのガス流量であり、上述した最小流量の8
0倍〜100倍であることが好ましい。
21のテーパ部分の上端dが弁孔10から抜け出すと、
弁部21のテーパ部分と弁孔10との間を介してガスが
流れるようになる。弁部21の移動により弁部21のテ
ーパ部分と弁孔10との間が広がるにつれ、ガス流量が
増加する。最大流量Maxは、図3に符号eで示したよ
うに、弁部21がその移動範囲の上端(開位置)に位置
しているときのガス流量であり、上述した最小流量の8
0倍〜100倍であることが好ましい。
【0022】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、シャフト20に取り付けたバルブシート40によっ
て弁孔10の周囲を閉塞するようにしたので、弁孔10
と弁部21との間にクリアランスを設けることができ
る。このようにすれば、弁孔10および弁部21の摩耗
に伴う流路面積の径時変化がなくなるため、長期間に亘
って安定した正確な流量制御を行うことが可能になる。
また、特別に高度な面精度を要求される部分が無いた
め、製造コストを低減することもできる。加えて、電磁
弁などを設ける必要がないため、流量制御弁の構造が簡
単になる。
ば、シャフト20に取り付けたバルブシート40によっ
て弁孔10の周囲を閉塞するようにしたので、弁孔10
と弁部21との間にクリアランスを設けることができ
る。このようにすれば、弁孔10および弁部21の摩耗
に伴う流路面積の径時変化がなくなるため、長期間に亘
って安定した正確な流量制御を行うことが可能になる。
また、特別に高度な面精度を要求される部分が無いた
め、製造コストを低減することもできる。加えて、電磁
弁などを設ける必要がないため、流量制御弁の構造が簡
単になる。
【0023】さらに、孔部25によって最小流量を規定
するようにしたので、小型の流量制御弁でありながら、
最小流量と最大流量との差が大きい広範囲な流量制御を
行うことができる。
するようにしたので、小型の流量制御弁でありながら、
最小流量と最大流量との差が大きい広範囲な流量制御を
行うことができる。
【0024】また、非接触センサ15を用いてシャフト
20の位置を検出するようにしたので、接触式のブラシ
を用いた場合のように摩耗の心配がなく、長期間にわた
って信頼性の高い位置検出を行うことができる。
20の位置を検出するようにしたので、接触式のブラシ
を用いた場合のように摩耗の心配がなく、長期間にわた
って信頼性の高い位置検出を行うことができる。
【0025】以上、本発明の一実施形態を図面に沿って
説明したが、本発明は前記実施形態において示された事
項に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明
の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変
更・応用を行うことができる範囲が含まれる。
説明したが、本発明は前記実施形態において示された事
項に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明
の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変
更・応用を行うことができる範囲が含まれる。
【0026】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、弁部が弁孔
に挿入された状態で、その弁孔の周囲を周囲閉塞部材に
よって閉塞するようにしたので、弁孔と弁部とが摺接し
ないような構成が可能となる。このようにすれば、弁孔
や弁部の摩耗が生じないため、長期間に亘って安定した
正確な流量制御を行うことが可能になる。加えて、電磁
弁などを設ける必要がなく、また、特別に高い面精度の
加工も必要ないため、流量制御弁の構造が簡単になり、
かつ製造コストも低減される。
に挿入された状態で、その弁孔の周囲を周囲閉塞部材に
よって閉塞するようにしたので、弁孔と弁部とが摺接し
ないような構成が可能となる。このようにすれば、弁孔
や弁部の摩耗が生じないため、長期間に亘って安定した
正確な流量制御を行うことが可能になる。加えて、電磁
弁などを設ける必要がなく、また、特別に高い面精度の
加工も必要ないため、流量制御弁の構造が簡単になり、
かつ製造コストも低減される。
【図1】本発明の一実施形態に係る流量制御弁の要部断
面図である。
面図である。
【図2】図1に示した流量制御弁におけるシャフトの先
端部(弁部)の拡大断面図である。
端部(弁部)の拡大断面図である。
【図3】図1に示した流量制御弁の開閉状態とガス流量
との関係を表す図である。
との関係を表す図である。
【図4】従来の流量制御弁の一例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図5】従来の流量制御弁の他の例を示す要部断面図で
ある。
ある。
1 ケーシング 10 弁孔 14 マグネット 15 非接触センサ 16 モータ 17 制御回路 20 シャフト 21 弁部 25 孔部 40 バルブシート 42 外周リブ
フロントページの続き Fターム(参考) 3H052 AA01 BA02 BA25 BA32 CA04 CA12 CA18 DA01 EA01 EA14 3H062 AA02 AA15 BB30 BB31 CC01 DD01 DD11 EE06 FF01 HH02 HH10 3K068 AA01 BB01 BB12 BB20 5H307 AA12 BB04 DD18 DD20 EE02 EE06 EE12 EE20 ES05 FF27 HH04
Claims (6)
- 【請求項1】 弁孔と、 前記弁孔に挿入可能な弁部を先端に有するシャフトであ
って、前記弁部が前記弁孔に挿入される閉位置と、前記
弁部が前記弁孔から所定量離間する開位置との間で直進
移動可能なシャフトと、 前記シャフトに取り付けられるとともに、前記弁部が前
記閉位置にあるときに前記弁孔の周囲を閉塞する周囲閉
塞部材と、 を備えるとともに、 前記弁部は、該弁部の側壁と挿入側の先端とを連通する
孔部を有しており、前記弁部が前記閉位置の近傍での所
定の範囲にあるときに、前記孔部を介して一定流量のガ
スを通過させることを特徴とする流量制御弁。 - 【請求項2】 前記周囲閉塞部材は、弾性部材により構
成されていることを特徴とする請求項1に記載の流量制
御弁。 - 【請求項3】 前記シャフトの位置を検出する検出手段
をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項
2に記載の流量制御弁。 - 【請求項4】 前記検出手段は、非接触センサであるこ
とを特徴とする請求項3に記載の流量制御弁。 - 【請求項5】 前記周囲閉塞部材を、前記弁孔側に向け
て付勢する付勢手段をさらに備えたことを特徴とする請
求項1〜4のいずれかに記載の流量制御弁。 - 【請求項6】 前記弁部が前記弁孔に挿入された状態
で、前記弁部の外周と前記弁孔の内周との間にはクリア
ランスがあることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
に記載の流量制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001153379A JP2002349722A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 流量制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001153379A JP2002349722A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 流量制御弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002349722A true JP2002349722A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=18997905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001153379A Pending JP2002349722A (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 流量制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002349722A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005292073A (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Tokyo Gas Co Ltd | 制御弁、ガス器具判別装置およびガスメータ |
JP2009228785A (ja) * | 2008-03-22 | 2009-10-08 | Rinnai Corp | モータ安全弁 |
JP2010127337A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Rinnai Corp | モータ安全弁 |
JP2010242953A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-10-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 流量絞り装置 |
JP2013068355A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Rinnai Corp | ガス弁装置 |
JP2015129626A (ja) * | 2013-12-05 | 2015-07-16 | リンナイ株式会社 | ガス流量調節装置 |
-
2001
- 2001-05-23 JP JP2001153379A patent/JP2002349722A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2010127337A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Rinnai Corp | モータ安全弁 |
JP2010242953A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-10-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 流量絞り装置 |
JP2013068355A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Rinnai Corp | ガス弁装置 |
JP2015129626A (ja) * | 2013-12-05 | 2015-07-16 | リンナイ株式会社 | ガス流量調節装置 |
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