JP6908403B2 - 把持装置 - Google Patents

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Description

この発明は、建柱作業に用いられる把持装置に関する。
軌道脇に電柱を設置(いわゆる建柱作業)する軌陸車が知られている。この種の軌陸車は、電柱をワイヤで吊るして持ち上げるクレーン型や、電柱を把持して持ち上げる把持型がある(例えば、特許文献1参照)。
電柱を把持する軌陸車は、走行体と、走行体に搭載された把持装置とを備える。把持装置は、ブームと、ブームの先端側に設けられた把持機構とを備える。建柱作業において、軌陸車は、把持機構に電柱を把持させた後、ブームを駆動させ、電柱を持ち上げ、移動させ、及び下降させて電柱を設置用の縦穴に挿入する。
特許第2700566号公報
把持装置を備えた軌陸車は、クレーン装置を備えた軌陸車よりも一般に作業揚程が低く、電線が支障となる軌道脇の建柱作業に有効である。しかしながら、電柱を把持するから、クレーン装置のように電柱をワイヤで吊るす場合と比べて、電柱の位置を微調整したり、電柱を縦穴に挿入する際に、電柱を揺すったりすることは難しい。
そこで、把持機構の爪を少し開くなどして電柱の把持を緩めることが考えられる。しかしながら、電柱の把持を緩めすぎると、電柱が把持装置から脱落するおそれが生じる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電柱を確実に把持でき、かつ、安全に把持を緩めることができる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る把持機構は、本体と、上記本体に突設された固定爪と、上記本体に揺動可能に突設され、被把持物を上記本体及び上記固定爪に押圧する可動爪と、上記本体に設置され、上記可動爪に押圧された被把持物を検出するセンサと、を備える。
把持機構は、可動爪によって電柱(被把持物)を本体及び固定爪に押圧することにより電柱を把持する。可動爪によって本体に押圧された電柱は、本体に設けられたセンサによって検出される。電柱を把持した状態から可動爪が開かれていくと、電柱がセンサから離れる。センサは電柱が離れたことを検出する。電柱が離れたことをセンサが検出すると、自動或いは操縦者によって可動爪の開動作が停止される。その結果、電柱を脱落させることなく安全に電柱の把持が緩められる。
(2) 上記本体は、被把持物が当接する第1当接部及び第2当接部を備えていてもよい。上記センサは、上記第1当接部と上記第2当接部との間に配置される。
センサは、第1当接部と第2当接部との間に配置されるから、センサの検知精度を高めることができる。その結果、安全性が向上する。
(3) 上記第1当接部及び上記第2当接部が並ぶ第1方向に複数の上記センサが並んで設けられていてもよい。
複数のセンサが第1方向に並べられることにより、センサの検知精度を高めることができる。その結果、安全性が向上する。
(4) 本発明に係る把持機構は、被把持物を上記第1当接部に押圧する第1可動爪と、被把持物を上記第2当接部に押圧する第2可動爪との2個の上記可動爪を備えていてもよい。
第1可動爪が電柱を第1当接部に押圧し、第2可動爪が電柱を第2当接部に押圧するから、電柱をセンサに確実に近づけることができる。その結果、センサの検知精度が高められ、安全性が向上する。
(5) 本発明に係る把持機構は、上記第1可動爪を駆動させる第1アクチュエータと、上記第2可動爪を駆動させる第2アクチュエータと、備えていてもよい。
第1可動爪と第2可動爪とをそれぞれ駆動して電柱を押圧するから、電柱をセンサに確実に近づけることができる。その結果、センサの検知精度が高められ、安全性が向上する。
(6) 本発明に係る把持機構は、被把持物に押圧される圧力スイッチをさらに備えていてもよい。
圧力スイッチにより、電柱の把持状態を知ることができる。
(7) 本発明に係る把持装置は、ブームと、上記ブームの先端側に設けられた上記把持機構と、を備える。
本発明は、把持装置として捉えることもできる。
(8) 本発明に係る軌陸車は、道路及び軌道を走行する走行体と、上記走行体に搭載された上記把持装置と、を備える。
本発明は、軌陸車として捉えることもできる。
本発明によれば、電柱を確実に把持でき、かつ、安全に把持を緩めることができる把持機構、把持装置、及び軌陸車を提供することができる。
図1は、実施形態に係る軌陸車10の側面図である。 図2は、実施形態に係るブーム40及び把持機構50の斜視図である。 図3は、実施形態の機能ブロック図である。 図4は、微開処理のフローチャートである。 図5は、把持機構50の底面図である。 図6は、電柱11を強固に把持した状態の把持機構50の側面図である。 図7は、電柱11を開放した状態の把持機構50の側面図である。 図8は、電柱11を緩やかに把持した状態の把持機構50の側面図である。 図9は、実施形態の動作説明図である。 図10は、実施形態の動作説明図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施形態は、本発明の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
図1に示されるように、本実施形態に係る軌陸車10は、走行を行う走行体20と、走行体20に搭載された上部作業体30とを備える。
走行体20は、道路走行用の複数対(左右一対)の車輪21と、軌道走行用の複数対(左右一対)の鉄輪23とを備える。車輪21は、タイヤ22を有する。鉄輪23は、タイヤ22の接地面よりも上方に位置する格納状態(図1)と、タイヤ22の接地面よりも下方に位置する走行状態(不図示)とに状態変化可能に設けられている。鉄輪23は、道路走行時に格納状態とされ、軌道走行時に走行状態とされる。
走行体20は、運転手が搭乗する走行用キャビン25を備える。走行用キャビン25は、ハンドルやクラッチやアクセルやブレーキなど、道路走行及び軌道走行に必要な運転装置を有する。運転手は、運転装置を操作して、走行体20を走行させる。
走行体20は、複数対(左右一対)のアウトリガ24を備える。アウトリガ24は、タイヤ22の接地面よりも下方において接地する接地状態(図1)と、タイヤ22の接地面よりも上方に位置する格納状態(不図示)とに状態変化可能に設けられている。アウトリガ24は、道路走行時及び軌道走行時に格納状態とされ、上部作業体30が操作される際に接地状態とされる。接地状態のアウトリガ24は、上部作業体30が操作される際の軌陸車10の姿勢を安定させる。上部作業体30は、本発明の把持装置に相当する。
上部作業体30は、走行体20に旋回可能に載置された旋回体31と、旋回体31から突出するブーム40と、ブーム40の先端に回動可能に設けられた把持機構50と、上部作業体30を駆動させる駆動装置60(図3)と、駆動装置60の駆動を制御する制御装置34(図3)とを備える。
旋回体31は、走行体20上に載置され、旋回可能に走行体20に取り付けられている。旋回体31は、後述の第3アクチュエータ63(図3)により旋回される。
旋回体31は、ブーム40を支持する台座33と、操作用キャビン32とを備える。台座33は、ブーム40の一端を起伏可能に支持する。
操作用キャビン32は、箱状であり、操縦者を収容する。操縦者により操作される操作装置35(図3)が操作用キャビン32に設置されている。操作装置35は、旋回体31や、ブーム40や、把持機構50を動作させる不図示のレバーやスイッチやボタンを有する。
ブーム40は、長尺状である。図示例では、ブーム40は角筒状である。ブーム40は、旋回体31の台座33から突出する角筒状の第1ブーム41と、第1ブーム41の先端に設けられた角筒状の第2ブーム42とを備える。
第1ブーム41は、台座33と繋がる基端(図における右端)を中心に起伏可能に台座33に支持されている。第1ブーム41は、旋回体31に対して伏せた伏せ状態(図9(A))と、先端が旋回体31から起き上がった起立状態(図10(A))との間で起伏する。第1ブーム41は、後述の第4アクチュエータ64(図3)により起伏される。
第1ブーム41は、入れ子状に配置された3個のフレーム41A、41B、41Cからなる。フレーム41A、41B、41Cは、いずれも角筒状である。第1ブーム41は、フレーム41A、41B、41C同士が重なった縮小状態(図1)と、フレーム41A、41B、41Cの軸方向の端同士が重なった伸長状態(図9(A))との間で伸縮する。第1ブーム41は、後述の第5アクチュエータ65(図3)により伸縮される。
第2ブーム42は、その軸方向における中央部において、第1ブーム41の先端と回動可能に接続されている。第2ブーム42は、俯仰されることにより、第1ブーム41に沿う状態(図2)や、第1ブーム41に直交する状態(図9)になる。第2ブーム42は、後述の第6アクチュエータ66(図3)により俯仰される。
第2ブーム42は、図9(A)に示されるように、入れ子状に配置されたフレーム42A及びフレーム42Bを備える。フレーム42A及びフレーム42Bは、いずれも角筒状である。第2ブーム42は、フレーム42Bがフレーム42Aに対してスライドすることにより、伸長状態(図9(A))と、縮小状態(図9(B))との間で伸縮する。第2ブーム42は、後述の第7アクチュエータ67(図3)により伸縮される。第2ブーム42の先端に、把持機構50が設けられる。
把持機構50は、図2に示されるように、第2ブーム42のフレーム42Bの先端に回動可能に設けられた本体51と、本体51の一端(図2における下端)から突出する固定爪52と、本体51の他端(図2における上端)から突出する第1可動爪53A及び第2可動爪53Bとを備える。また、把持機構50は、被把持物である電柱の有無を検出する第1センサ71及び第2センサ72(図5)と、圧力スイッチ73(図3)と、不図示のチェーンブロックを取り付ける取付部57と、を備える。なお、以下では、第1可動爪53Aと第2可動爪53Bとをまとめて可動爪53として説明する場合がある。
本体51は、第2ブーム42の軸54周りに回動可能に第2ブーム42と接続されている。本体51は、後述の第8アクチュエータ68(図3)により、軸54周りの回動方向55に回動される。
本体51は、電柱が当接される第1当接部81及び第2当接部82を備える。第1当接部81と第2当接部82とは、軸54に直交する第1方向74に並ぶ。第1当接部81及び第2当接部82は、軸54に沿う方向を厚み方向とする矩形板状の形状を有している。第1当接部81及び第2当接部82は、コンクリート製の電柱に対する最大静止摩擦係数が大きく、かつ耐摩耗性の高い樹脂材や弾性を有するゴム材料などで形成される。なお、以下では、第1当接部81及び第2当接部82をまとめて当接部81,82として説明する場合がある。
固定爪52は、電柱が当接される第3当接部83及び第4当接部84を備える。第3当接部83と第4当接部84とは、第1方向74に並ぶ。第3当接部83と第4当接部84とは、軸54及び第1方向74と直交する第2方向75を厚み方向とする矩形板状の形状を有している。第3当接部83及び第4当接部84は、最大静止摩擦係数が大きく、かつ耐摩耗性の高い樹脂材や弾性を有するゴム材料などで形成される。なお、以下では、第3当接部83及び第4当接部84をまとめて当接部83,84として説明する場合がある。
可動爪53は、第2方向75において固定爪52と対向して設けられている。可動爪53は、電柱11を把持する把持位置(図6)と、電柱11を開放する開放位置(図7)との間で開閉される。具体的には、可動爪53は、図6に示される回動軸59に軸支され、回動軸59周りに回動されて開閉する。第1可動爪53Aは、後述の第1アクチュエータ61(図3)により開閉される。第2可動爪53Bは、第2アクチュエータ62(図3)により開閉される。
第1可動爪53Aは、図2に示されるように、第2方向75において第3当接部83と対向する第5当接部85を備える。第2可動爪53Bは、第2方向75において第4当接部84と対向する第6当接部86を備える。第5当接部85と第6当接部86とは、把持位置において第2方向75を厚み方向とする矩形板状の形状を有している。第5当接部85と第6当接部86とは、電柱11に対する最大静止摩擦係数が大きく、かつ耐摩耗性の高い樹脂材や弾性を有するゴム材料などで形成される。
第1アクチュエータ61及び第2アクチュエータ62により駆動されて閉じられた可動爪53は、図6に示されるように、本体51の当接部81,82及び固定爪52の当接部83,84に電柱11を押圧する。その結果、把持機構50は、電柱11を強固に把持する。一方、第1アクチュエータ61及び第2アクチュエータ62により駆動されて開かれた可動爪53は、図7に示されるように、電柱11を開放する。
図3に示される圧力スイッチ73は、本体51に設けられている。具体的には、圧力スイッチ73は、第1当接部81や第2当接部82の近傍であって、把持する電柱11に押圧される位置に設けられている。圧力スイッチ73は、把持機構50が電柱11に加える負荷である圧力を検出する。具体的には、圧力スイッチ73は、圧力を検出するとオン信号(例えば、5V)を出力する。この信号は制御装置34に入力される。制御装置34は、操作用キャビンに設けられた表示器に圧力スイッチ73からオン信号が出力されていることを表示する。
図2に示される取付部57は、チェーンブロックなどを取り付けるためのものである。取付部57は、貫通孔を有する板状に形成されている。なお、チェーンブロックを取り付け可能であれば、取付部57は、他の形状であってもよい。チェーンブロックは、一端において電柱に巻回され、他端において取付部57に繋がれる。チェーンブロックは、電柱が把持機構50から滑り落ちることを防止する。
上部作業体30を駆動させる駆動装置60は、図3に示されるように、第1アクチュエータ61、第2アクチュエータ62、第3アクチュエータ63、第4アクチュエータ64、第5アクチュエータ65、第6アクチュエータ66、第7アクチュエータ67、及び第8アクチュエータ68を備える。第1〜第8アクチュエータ61〜68は、制御装置34により、駆動が制御される
第3アクチュエータ63は、旋回体31を旋回させる。第3アクチュエータ63は、例えば油圧モータである。第4アクチュエータ64は、第1ブーム41を起伏させる。第4アクチュエータ64は、例えば油圧シリンダである。第5アクチュエータ65は、第1ブーム41を伸縮させる。第5アクチュエータ65は、例えば油圧シリンダである。第6アクチュエータ66は、第2ブーム42を俯仰させる。第6アクチュエータ66は、例えば油圧シリンダである。第7アクチュエータ67は、第2ブーム42を伸縮させる。第7アクチュエータ67は、例えば油圧シリンダである。第8アクチュエータ68は、本体51を回動させる。第8アクチュエータ68は、例えば油圧モータである。
第1アクチュエータ61は、第1可動爪53Aを開閉させる。第2アクチュエータ62は、第2可動爪53Bを開閉させる。第1アクチュエータ61及び第2アクチュエータ62は、例えば油圧シリンダである。なお、第1アクチュエータ61や、第2アクチュエータ62や、第5アクチュエータ65や、第7アクチュエータ67は、伸長用のシリンダと縮小用のシリンダとで構成されていてもよい。
第1センサ71及び第2センサ72は、図5に示されるように、本体51に設けられている。第1センサ71及び第2センサ72は、被検出物(電柱)までの距離を測定する測距センサである。第1センサ71及び第2センサ72は、電柱までの距離が所定値以下となると、オン信号(例えば、5V)を出力する。第1センサ71及び第2センサ72は、電柱までの距離が所定値を超えると、オフ信号(例えば、0V)を出力する。所定値は、後述の微開処理において、把持機構50が電柱を緩やかに把持した状態における第1センサ71及び第2センサ72から電柱までの距離として設定される。すなわち、第1センサ71及び第2センサ72は、把持機構50が電柱を緩やかに把持する状態か否かを検出するセンサである。
以下では、把持機構50が電柱を緩やかに把持する状態か否かを正確に検出する「第1センサ71及び第2センサ72の配置」について説明がされる。なお、以下では、第1センサ71及び第2センサ72は、まとめてセンサ71,72として説明される。
まず、軸54に沿う方向における配置について説明する。センサ71,72は、第1当接部81及び第2当接部82の当接面(図6における左面)よりも奥側(図6における右側)となる位置に配置されている。したがって、把持機構50が電柱11を把持しても、センサ71,72は、電柱11と接触しない。さらに具体的に説明すると、センサ71,72は、把持機構50が電柱11を把持しても電柱11に接触せず、かつ、電柱11までの距離が十分短くなる位置に配置される。電柱11までの距離を十分短くすることにより、センサ71,72による電柱11の検知精度が高められる。
次に、第1方向74における配置について説明する。センサ71,72は、第1当接部81と第2当接部82との間に配置されている。また、第1センサ71と第2センサ72とは、第1方向74に並んで配置されている。電柱11は、可動爪53によって第1当接部81及び第2当接部82に押圧されるから、電柱11は、第1当接部81と第2当接部82との間に配置されたセンサ71,72に確実に検出される。したがって、把持機構50が電柱11を把持した際に、センサ71,72は、オン信号を確実に出力する。
最後に、第2方向75(図5の紙面に垂直な方向)における配置について説明する。センサ71,72は、第1当接部81及び第2当接部82の中央位置に配置されている。電柱11は、第1当接部81及び第2当接部82に押圧されるから、電柱11は、第2方向における第1当接部81及び第2当接部82の中央位置に配置されたセンサ71,72に確実に検出される。したがって、把持機構50が電柱11を把持した際に、センサ71,72は、オン信号を確実に出力する。
次に、制御装置34が備える微開処理が説明される。なお、制御装置34は、微開処理を実行するCPU(演算装置)などを備える。微開処理は、垂直状態に把持された電柱11を下降させて縦穴12(図9)に挿入する際に使用される処理である。具体的に説明すると、把持機構50が電柱11を強固に把持した状態では、電柱11の位置ずれなどにより、電柱11を縦穴12の奥まで挿入することは困難である。そこで、制御装置34は、微開処理を実行して可動爪53を少し開き、把持機構50と電柱11との間に隙間を生じさせる。この生じた隙間により、作業者14が電柱11を揺することが可能となる。その結果、電柱11を縦穴12の奥まで挿入することができる。また、電柱11の挿入量が不足しているときに、微開処理を実行して可動爪53を少し開き、把持機構50と電柱11との間に隙間を生じさせる。この生じた隙間によって把持機構50による把持が緩み、チェーンブロックが電柱11を保持することになる。その結果、チェーンブロックを緩めていくことで、電柱11を縦穴の奥まで挿入することができる。
微開処理について、図4を参照して詳しく説明する。微開処理は、例えば、「電柱11が持ち上げられた」、「電柱11が水平状態から垂直状態にされた」、「操作装置35の特定のスイッチが操作された」、「操作装置35に電源が投入された」などをトリガとして開始される。「電柱11が持ち上げられた」ことや、「電柱11が水平状態から垂直状態にされた」ことは、例えば、ブーム40や把持機構50に設けられた各種の姿勢検知センサにより検出される。
微開処理が開始されると、制御装置34は、操作装置35の特定のスイッチ操作において可動爪53を開く操作がされたか否かを監視する(S11)。制御装置34は、操作装置35特定のスイッチ操作がされて可動爪53が開動作されるまで待機する(S11:No)。可動爪53を開く操作がされると(S11:Yes)、制御装置34は、可動爪53を開く(S12)。次に、制御装置34は、センサ71,72がオン状態からオフ状態になったか否かを監視する(S13:No)。制御装置34は、センサ71,72がオフ状態になると(S13:Yes)、可動爪53の開動作を停止させ(S14)、微開処理を終了させる。上述のように、センサ71,72は、把持機構50が電柱11を緩やかに把持したときにオン信号を出力するオン状態から、オン信号を出力しないオフ状態となる。したがって、可動爪53は、把持機構50が電柱11を緩やかに把持する状態で開動作を停止される(図8)。なお、「緩やかに把持する状態」とは、図8に示されるように、把持機構50と電柱11との間に隙間が生じた状態で把持機構50が電柱11を把持する状態を意味する。
次に、図9及び図10を参照して、軌陸車10が電柱11を縦穴12に挿入する例が説明される。電柱11は、例えばコンクリート柱であり、初め、縦穴12の近傍に載置されている。
運転手は、軌陸車10を運転し、電柱11が載置された現場まで軌道13上を走行させる。運転手は、現場に到着すると、図9(A)に示されるように、アウトリガ24を収納状態から接地状態にし、車体を安定させる。次に、操縦者は、操作用キャビン32に搭乗し、操作装置35を用いて上部作業体30を操作する。操縦者は、第3アクチュエータ63を駆動させて旋回体31を旋回させ、第4アクチュエータ64を駆動させて第1ブーム41を起伏させ、第5アクチュエータ65を駆動させて第1ブーム41を伸長させる。また、操縦者は、第6アクチュエータ66を駆動させて第2ブーム42を俯仰させ、第7アクチュエータ67を駆動させて第2ブーム42を伸長させる。また、操縦者は、第8アクチュエータ68を駆動させて把持機構50の本体51を回動させる。また、操縦者は、第1アクチュエータ61及び第2アクチュエータ62を駆動させて可動爪53を開かせる。
次に、操縦者は、第1アクチュエータ61及び第2アクチュエータ62を駆動させ、可動爪53を閉じさせる。すなわち、操縦者は、把持機構50に電柱11を把持させる。このとき、操縦者は、把持機構50が電柱11に加える負荷である圧力を、圧力スイッチ73が検出しているか表示器で確認する。すなわち、把持機構50がしっかりと電柱11を把持しているか否かを確認する。なお、このとき、車外にいる作業者14は、チェーンブロックの一端を電柱11に巻き付け、他端を把持機構50の本体51の取付部57に繋ぐ。チェーンブロックにより、電柱11が把持機構50に繋がれる。
次に、操縦者は、図9(B)に示されるように、第2ブーム42を縮小させて、電柱11を持ち上げる。その後、操縦者は、図9(C)に示されるように、旋回体31を旋回させながら第1ブーム41を縮小させ、電柱11を移動させる。また、操縦者は、図10(A)に示されるように、第1ブーム41を起こして電柱11を持ち上げる。
次に、操縦者は、図10(B)に示されるように、把持機構50を回動させ、電柱11を水平状態から垂直状態にする。その後、操縦者は、図10(C)に示されるように、旋回体31を旋回させ、第1ブーム41を伸長させ、電柱11を縦穴12の真上に移動させる。その後、第1ブーム41を倒伏し電柱11の下端が縦穴12に入った状態において、隙間調整や挿入量不足の時に微開処理を実行する。微開処理が実行されたことにより、把持機構50と電柱11との間に隙間が生じる。隙間が生じた状態において、操縦者は、第1ブーム41を倒しつつ縮小させる等の操作を行って、電柱11を下降させる。電柱11は、下降される際、作業者14(図9)により、手やロープなどを使って揺すられる。その結果、電柱11は、縦穴12の奥まで挿入される。なお、電柱11の挿入量が不足する場合は、チェーンブロックを緩めることで、電柱11が縦穴12の奥まで完全に挿入される。その後、操縦者は、可動爪53を開かせ、電柱11を開放し、作業を終了させる。
本実施形態では、把持機構50は、本体51、固定爪52、及び可動爪53によって電柱11を強固に把持する。一方、把持機構50は、電柱11の把持を緩めることもできる。また、センサ71,72がオン状態からオフ状態になったときに可動爪53の開動作が止められるから、電柱11の把持を緩める際に、電柱11が把持機構50から脱落することが防止される。すなわち、把持機構50は、電柱11を強固に把持することができ、かつ、電柱11を脱落させることなく緩やかに把持することができる。
また、本実施形態では、センサ71,72は、第1方向74に並ぶ第1当接部81と第2当接部82との間に配置されている。したがって、第1当接部81や第2当接部82の上や下(図2における上、下)に配置した場合などと比べ、センサ71,72の検知精度を高めることができる。センサ71,72の検知精度が高められることにより、電柱11が把持機構50から脱落する危険性がより低減される。
また、本実施形態では、第1センサ71と第2センサ72とが第1方向74に並んで配置されている。2個のセンサ71,72を第1方向に並んで配置すると、1個のセンサを配置した場合に比べ、検知精度が高くなることが確認された。
また、本実施形態では、第1可動爪53Aと第2可動爪53Bとが第1方向74に並んで設けられている。したがって、第1方向74において幅広く電柱11を押えることができる。その結果、第1センサ71及び第2センサ72の検知精度を高めることができる。
また、本実施形態では、第1可動爪53Aが第1アクチュエータ61により駆動され、第2可動爪53Bが第2アクチュエータ62により駆動される。この構成を採用すると、第1可動爪53A及び第2可動爪53Bを1個のアクチュエータで駆動するよりも、電柱11を確実に把持できるとともに、センサ71,72の検知精度を高め得ることが確認された。
また、本実施形態では、圧力スイッチ73が本体51に設けられているから、把持機構50が電柱11を強固に把持しているか否かを操縦者に確認させることができる。
上述の実施形態では、軌陸車10が走行用キャビン25及び操作用キャビン32の2つのキャビンを備える例が説明されるが、軌陸車10は、運転装置及び操作装置35の両方が設置された1つのキャビンを有するものであってもよい。
また、上述の実施形態では、電柱11を縦穴に挿入する際に電柱11の把持が緩められる例が説明されたが、電柱11の位置を微調整するためなどに、電柱11の把持が緩められてもよい。
また、上述の実施形態では、センサ71,72が測距センサである例が説明されたが、センサ71,72は、磁気などによって被検出物(電柱)の近接を検出する近接センサなどであってもよい。近接センサの場合、把持機構50が電柱を強固に把持した状態から緩やかに把持した状態になると、センサ71,72は、オン状態からオフ状態に変わる。
また、第1センサ71及び第2センサ72は、電柱によって押圧される押圧部を有する接触型のセンサであってもよい。第1センサ71及び第2センサ72が接触型のセンサである場合、軸54に沿う方向における第1センサ71及び第2センサ72の配置位置は、把持機構50が電柱を緩やかに把持したときに電柱が押圧部から離れる位置とされる。
10・・・軌陸車
20・・・走行体
21・・・車輪
22・・・タイヤ
23・・・鉄輪
30・・・上部作業体(把持装置)
40・・・ブーム
50・・・把持機構
51・・・本体
52・・・固定爪
53・・・可動爪
53A・・・第1可動爪
53B・・・第2可動爪
61・・・第1アクチュエータ
62・・・第2アクチュエータ
71・・・第1センサ
72・・・第2センサ
73・・・圧力スイッチ
81・・・第1当接部
82・・・第2当接部

Claims (6)

  1. 本体と、
    上記本体に突設された固定爪と、
    上記本体に揺動可能に突設され、被把持物を上記本体及び上記固定爪に押圧する可動爪と、
    上記本体に設置され、上記可動爪に押圧された被把持物を検出するセンサと、を備え
    上記本体は、被把持物が当接する第1当接部及び第2当接部を備え、
    上記センサは、上記第1当接部と上記第2当接部との間に配置された把持装置。
  2. 上記第1当接部及び上記第2当接部が並ぶ第1方向に複数の上記センサが並んで設けられた請求項に記載の把持装置。
  3. 被把持物を上記第1当接部に押圧する第1可動爪と、
    被把持物を上記第2当接部に押圧する第2可動爪との2個の上記可動爪を備える請求項またはに記載の把持装置。
  4. 上記第1可動爪を駆動させる第1アクチュエータと、
    上記第2可動爪を駆動させる第2アクチュエータと、を備える請求項に記載の把持装置。
  5. 被把持物によって上記本体が受ける圧力を検出する圧力スイッチをさらに備える請求項1からのいずれかに記載の把持装置。
  6. 本体と、
    上記本体に突設された固定爪と、
    上記本体に揺動可能に突設され、被把持物を上記本体及び上記固定爪に押圧する可動爪と、
    上記本体に設置され、上記可動爪に押圧された被把持物を検出するセンサと、
    被把持物によって上記本体が受ける圧力を検出する圧力スイッチと、
    を備える把持装置。
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