JP6907826B2 - 診断装置及び診断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、診断装置及び診断方法に関し、特に、車両に搭載された駆動源から変速機に伝達される動力を断接可能なクラッチ装置のレリーズベアリングの故障診断に関する。
従来、車両に搭載された各種部品類の寿命を予測し、部品に破損等の可能性が生じた場合には、当該部品の交換が必要な旨を運転者に適宜知らせる技術が種々提案されている(例えば、特許文献1,2等参照)。
特開2013−231673号公報 特開2002−92137号公報
ところで、一般的なクラッチ装置においては、ダイヤフラムスプリングとレリーズフォークとの間に、これらを相対回転可能にするレリーズベアリングが介装されている。このようなレリーズベアリングが徐々に劣化或は損傷すると、特定の周波数域にて音圧レベルにピーク値を有する異音、すなわち、正常なレリーズベアリングの動作音とは異なる特性を有する動作音を生じるようになる。
この異音は、レリーズベアリングの故障の前兆であり、このような状態で車両の走行を継続させると、レリーズベアリングがグリースの熱劣化による焼付き等を引き起こし故障に至る虞がある。特に、レリーズベアリングは、クラッチハウジングによって覆われているため、車室内の運転者が異音を感知することは難しく、レリーズベアリングの故障を運転者が聴覚によって事前に察知することは不可能であるといった課題がある。
また、レリーズベアリングの劣化進行度合いは、車両の運転者や運転状況(運転頻度や負荷の大きさ等)に応じて変化する。このため、レリーズベアリングの故障発生時期も車両の運転者や運転状況に応じて車両毎に様々であり、適切な部品交換時期を走行距離や走行時間に基づいて一律に設定することは困難であるといった課題もある。
レリーズベアリングが故障すると、駆動源から変速機に動力を伝達することができなくなり、車両が路上で走行不能に陥ってしまうため、故障発生時期を効果的に予測して運転者に適宜知らせることにより、車両の路上故障を未然に防ぐことが望まれる。
本開示の技術は、レリーズベアリングの故障発生を効果的に予測することを目的とする。
本開示の装置は、車両に搭載された駆動源から変速機に伝達される動力を断接可能なクラッチ装置のレリーズベアリングの診断装置であって、前記レリーズベアリングの実動作音を取得する集音手段と、前記集音手段により取得される実動作音と、予め取得した故障品のレリーズベアリングの基準動作音とに基づいて、前記レリーズベアリングの故障発生を予測する故障診断手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記故障診断手段は、前記基準動作音の音圧レベルのピーク値と、前記実動作音の音圧レベルのピーク値との差に基づいて、前記レリーズベアリングに故障が発生するまでの走行可能距離又は走行可能時間を推定すると共に、当該走行可能距離又は当該走行可能時間が所定の閾値以下になると、前記レリーズベアリングに故障発生の可能性があると判定することが好ましい。
また、前記故障診断手段は、今回集音した実動作音の音圧レベルのピーク値と前回集音した実動作音の音圧レベルのピーク値との差を、今回集音時の走行距離又は走行時間から前回集音時の走行距離又は走行時間を減算して得た期間走行距離又は期間走行時間で除算することにより、前回集音時から今回集音時までの実動作音の変化率を演算すると共に、前記基準動作音の音圧レベルのピーク値と今回集音した実動作音の音圧レベルのピーク値との差を前記変化率で除算することにより、前記走行可能距離又は前記走行可能時間を演算することが好ましい。
また、前記集音手段が、単一指向性、鋭指向性又は、超指向性のマイクロホンであり、当該マイクロホンが前記変速機の前壁部に固定されていることが好ましい。
また、前記故障診断手段により前記レリーズベアリングに故障発生の可能性があると判定されると、当該情報を運転者に知らせる報知手段をさらに備えることが好ましい。
本開示の方法は、車両に搭載された駆動源から変速機に伝達される動力を断接可能なクラッチ装置のレリーズベアリングの診断方法であって、前記レリーズベアリングの実動作音を取得すると共に、該実動作音と、予め取得した故障品のレリーズベアリングの基準動作音とに基づいて、前記レリーズベアリングの故障発生を予測することを特徴とする。
本開示の技術によれば、レリーズベアリングの故障発生を効果的に予測することができる。
本発明の一実施形態に係る診断装置を搭載した車両の模式的な全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る診断装置を示す模式的な機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る動作音マップの一例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る診断処理を説明するフローチャートである。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る診断装置及び診断方法について説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係る診断装置を搭載した車両1の模式的な全体構成図である。エンジン10のクランクシャフト11には、クラッチ装置20を介して変速機40のインプットシャフト42が断接可能に接続されている。
変速機40の変速機ケース41は、略筒状体の側壁ケース部41Aと、側壁ケース部41Aの前端開口を覆うフロントカバー部41Bと、側壁ケース部41Aの後端開口を覆うリアカバー部41Cとを備えている。フロントカバー部41Bには、インプットシャフト42が図示しないベアリングを介して回転可能に軸支されている。リアカバー部41Cには、アウトプットシャフト43が図示しないベアリングを介して回転可能に軸支されている。また、前後の各カバー部41B,Cには、インプットシャフト42及びアウトプットシャフト43と平行に配置されたカウンタシャフト44が図示しないベアリングを介して回転可能に軸支されている。これら各シャフト42〜44には、複数の変速ギヤ列45及び、図示しないシンクロ機構等が配置されている。さらに、アウトプットシャフト43には、プロペラシャフト47、何れも図示しない差動装置、左右の駆動軸等を介して左右の駆動輪が接続されている。
クラッチ装置20は、例えば、乾式・単板式のクラッチ装置であって、クラッチハウジング21内には、クランクシャフト11の出力側端及び、インプットシャフト42の入力側端が配置されている。
インプットシャフト42の入力端には、クラッチディスク22が軸方向に移動可能に設けられている。クラッチディスク22は、図示しないダンパースプリングと、クラッチフェーシング23とを備えている。
クランクシャフト11の出力端には、フライホイール12が固定され、フライホイール12の後側面には、クラッチカバー24が設けられている。これらフライホイール12とクラッチカバー24との間には、プレッシャープレート25及び、ダイヤフラムスプリング26が配置されている。
レリーズフォーク28は、支点19を中心に揺動可能に設けられている。レリーズフォーク28は、その一端側をクラッチハウジング21内に収容させると共に、その他端側をクラッチハウジング21の外側に突出させている。
レリーズベアリング27は、ダイヤフラムスプリング26の内周縁とレリーズフォーク28の一端部との間に位置して設けられおり、これらダイヤフラムスプリング26とレリーズフォーク28とを相対回転可能にする。より詳しくは、レリーズベアリング27は、ダイヤフラムスプリング26の内周縁が接触する内輪(回転輪)Aと、レリーズフォーク28の一端部が接続された外輪(非回転輪)Cと、これら内輪A及び外輪Cの間に回転自在に配された球体Bとを備えている。レリーズベアリング27は、クラッチ装置20が断から接に切り替わる接作動時はダイヤフラムスプリング26の弾性力により出力側(図中右方向)に移動され、クラッチ装置20が接から断に切り替わる断作動時はレリーズフォーク28により押されて入力側(図中左方向)に移動される。
クラッチハウジング21の外側には、レリーズシリンダ30が設けられている。レリーズシリンダ30は、シリンダ本体31の内部に移動可能に収容されて油圧室を区画するピストン32と、基端側をピストン32に固定されると共に、先端側をレリーズフォーク28に当接させたプッシュロッド33と、シリンダ本体31内に設けられてプッシュロッド33をピストン32とレリーズフォーク28との間に保持させるスプリング34とを備えている。レリーズシリンダ30は、配管35を介してマスターシリンダ60に接続されている。
マスターシリンダ60は、作動油を貯留するリザーブタンク61と、シリンダ本体62の内部に移動可能に収容されて油圧室を区画するピストン63と、基端側をピストン63に固定されると共に、先端側をクラッチペダル70に連結させたロッド64と、油圧室内に設けられてピストン63を付勢するリターンスプリング65とを備えている。また、マスターシリンダ60には、ロッド64のストローク量(クラッチ断接)を検出するストロークセンサ56が設けられている。ストロークセンサ56のセンサ値は、電気的に接続された電子制御ユニット(以下、ECU)100に入力される。
クラッチ装置20は、運転者がクラッチペダル70を踏み込むと、マスターシリンダ60からレリーズシリンダ30に供給される作動油圧によりピストン32がプッシュロッド33と一体にストローク移動し、レリーズフォーク28が図中反時計回りに回動してレリーズベアリング27を押圧すことで、「接」から「断」に切り替えられるようになっている。一方、クラッチ装置20は、運転者がクラッチペダル70を解放すると、ダイヤフラムスプリング26の弾性力によりクラッチディスク22のクラッチフェーシング23がフライホイール12に押し付けられることで、「断」から「接」に切り替えられるようになっている。
本実施形態において、クラッチハウジング21内には、レリーズベアリング27の動作音を取得する集音機(集音手段)としてのマイク80が設けられている。マイク80は、例えば、特定の方向から入射する音を捉えやすい単一指向性、鋭指向性又は、超指向性等のマイクロホンであって、レリーズベアリング27の動作音を効果的に集音できるように、レリーズベアリング27に向けて設置されている。マイク80は、振動等の外乱の影響を受け難くするように、好ましくは、レリーズベアリング27の周囲で最も強度を確保しやすい変速機ケース41のフロントカバー部41Bに固定されている。マイク80により集音されるレリーズベアリング27の動作音は、電気的に接続されたECU100に入力される。
ECU100は、車両1の各種制御を行うもので、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え構成されている。また、ECU100は、図2に示すように、動作音変化率演算部110と、残寿命演算部120と、故障診断部130とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、一体のハードウェアであるECU100に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
動作音変化率演算部110は、レリーズベアリング27から発せられる動作音の音圧レベルの変化率S%を演算する。より具体的には、ECU100のメモリには、レリーズベアリング27の動作音の周波数(kHz)と音圧レベル(dB)との関係を規定する動作音マップM(図3参照)が記憶されている。動作音マップMには、特定の周波数領域にて音圧レベルにピーク値PMaxを有する故障品動作音ラインLが設定されている。この故障品動作音ラインLは、予め実験等により故障品のレリーズベアリング27の動作音をマイクにより集音して得た値である。故障品の動作音の集音は、例えば、クラッチ装置20を接にした状態で変速機40の各ギヤをニュートラルにし、エンジン回転数を上昇させた際に故障品のレリーズベアリング27から発せられる動作音、又は、クラッチ装置20を断にした状態でエンジン回転数を上昇させた際に故障品のレリーズベアリング27から発せられる動作音をクラッチハウジング21内に挿入したマイクにより取得すればよい。なお、動作音マップMは、必ずしも図形化して記憶する必要は無く、数値データとして記憶してもよい。
動作音変化率演算部110は、まず、今回集音した動作音の音圧レベルのピーク値Pと、前回集音した動作音の音圧レベルのピーク値PN−1とのピーク値差ΔPを演算する。次いで、動作音変化率演算部110は、前回集音時の走行距離DN−1と今回集音時の走行距離Dとの差から期間走行距離ΔDを演算する。そして、動作音変化率演算部110は、ピーク値差ΔPを期間走行距離ΔDで除算することにより、前回の音圧レベルのピーク値PN−1に対する今回の音圧レベルのピーク値Pの変化率S%(=(P−PN−1)/(D−DN−1))を演算する。なお、変化率S%の演算は、走行距離に限定されず、走行時間に基づいて行ってもよい。
残寿命演算部120は、今回の変化率S%及び、今回集音した音圧レベルのピーク値Pと故障品の音圧レベルのピーク値PMaxとの差に基づいて、レリーズベアリング27に故障が発生するまでの残寿命としての走行可能距離DRNを演算する。より具体的には、残寿命演算部120は、故障品のピーク値PMaxから今回集音した音圧レベルのピーク値Pを減算して得た値を、変化率S%で除算することにより、走行可能距離DRNを演算する(DRN=(PMax−P)/S%)。なお、残寿命の演算は走行距離に限定されず、走行時間に基づいて行ってもよい。
故障診断部130は、残寿命演算部120によって演算される直近の走行可能距離DRNに基づいて、レリーズベアリング27に故障発生の可能性があるか否かを判定する故障診断を実施する。より具体的には、直近の残走行可能距離DRNが所定の閾値距離DMin以下になると、故障診断部130は、レリーズベアリング27に故障発生の可能性があると判定する。閾値距離DMinは、例えば、車両1がレリーズベアリング27を交換するためにメンテナンス工場等に自走により到達できる十分な距離を確保して設定することが好ましい。故障診断部130により、レリーズベアリング27に故障発生の可能性があると判定された場合には、運転室内の表示器90にレリーズベアリング27の交換が必要な旨及び、又は走行可能距離DRNを表示させる指示信号が出力される。なお、報知の手法は表示器90への表示に限定されず、図示しないスピーカ等による音声によって行ってもよい。
次に、図4のフローチャートに基づいて、本実施形態の診断処理について説明する。本制御は、エンジン10のイグニッションキーON操作と同時に開始される。
ステップS100では、今回集音した動作音の音圧レベルのピーク値Pと、前回集音した動作音の音圧レベルのピーク値PN−1とのピーク値差ΔPを、前回集音時の走行距離DN−1と今回集音時の走行距離Dとの差である期間走行距離ΔDで除算することにより、今回の音圧レベルの変化率S%(=(P−PN−1)/(D−DN−1))が演算される。
ステップS110では、故障品の音圧レベルのピーク値PMaxから今回の音圧レベルのピーク値Pを減算して得た値を、変化率S%で除算することにより、レリーズベアリング27が故障に至るまでの走行可能距離DRN(=(PMax−P)/S%)が演算される。
ステップS120では、走行可能距離DRNが所定の閾値距離DMin以下であるか否かが判定される。走行可能距離DRNが所定の閾値距離DMin以下(肯定)であれば、レリーズベアリング27に故障発生の可能性があると判定して、ステップS130に進み、表示器90にレリーズベアリング27の交換が必要な旨及び、又は走行可能距離DRNを表示する報知が実施される。
一方、ステップS120にて、走行可能距離DRNが所定の閾値距離DMinよりも長い場合(否定)、本制御はステップS100に戻され、走行可能距離DRNが所定の閾値距離DMin以下になるまで、上記ステップS100〜120の処理が繰り返し実行される。
以上詳述したように、本実施形態の診断装置及び診断方法によれば、車室内の運転者には感知し難いレリーズベアリング27の動作音をマイク80で集音し、該動作音の音圧レベルのピーク値を予め取得した故障品の動作音の音圧レベルのピーク値と比較することにより、レリーズベアリング27に故障が発生するまでの走行可能距離が推定演算されるようになっている。これにより、レリーズベアリング27の故障発生を効果的に予測することが可能となり、レリーズベアリング27の破損により引き起こされる車両1の路上故障を未然に防止することができる。
また、直近の動作音の変化率に基づいて走行可能距離を演算することにより、運転者や運転状況(運転頻度や負荷の大きさ等)に応じて変化するレリーズベアリング27の劣化進行度合いに基づいた残寿命が高精度に予測されるようになり、車両毎或は運転者により異なるレリーズベアリング27の故障発生を効果的に把握することが可能になる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、レリーズベアリング27に故障が発生するまでの走行可能距離を演算するものとして説明したが、レリーズベアリング27の動作音の変化率から、レリーズベアリング27の劣化度合いを推定するように構成してもよい。
また、クラッチ装置20は、図示例の手動クラッチ装置に限定されず、レリーズベアリング27を備えるクラッチ装置であれば、自動クラッチ装置等の他のクラッチ装置にも広く適用することができる。
また、車両1は、駆動源としてエンジン10を備えるものに限定されず、走行用モータを備えるハイブリット車両等であってもよい。
10 エンジン
11 クランクシャフト
20 クラッチ装置
21 クラッチハウジング
22 クラッチディスク
23 クラッチフェーシング
24 クラッチカバー
25 プレッシャープレート
26 ダイヤフラムスプリング
27 レリーズベアリング
28 レリーズフォーク
40 変速機
41 変速機ケース
41B フロントカバー部
80 マイク(集音手段)
90 表示器(報知手段)
100 ECU
110 動作音変化率演算部(故障診断手段)
120 残寿命演算部(故障診断手段)
130 故障診断部(故障診断手段)

Claims (5)

  1. 車両に搭載された駆動源から変速機に伝達される動力を断接可能なクラッチ装置のレリーズベアリングの診断装置であって、
    前記レリーズベアリングの実動作音を取得する集音手段と、
    前記集音手段により取得される実動作音の音圧レベルのピーク値と、予め取得した故障品のレリーズベアリングの基準動作音の音圧レベルのピーク値の差に基づいて、前記レリーズベアリングに故障が発生するまでの走行可能距離又は走行可能時間を推定すると共に、当該走行可能距離又は当該走行可能時間が所定の閾値以下になると、前記レリーズベアリングに故障発生の可能性があると判定する故障診断手段と、を備える
    ことを特徴とする診断装置。
  2. 前記故障診断手段は、今回集音した実動作音の音圧レベルのピーク値と前回集音した実動作音の音圧レベルのピーク値との差を、今回集音時の走行距離又は走行時間から前回集音時の走行距離又は走行時間を減算して得た期間走行距離又は期間走行時間で除算することにより、前回集音時から今回集音時までの実動作音の変化率を演算すると共に、前記基準動作音の音圧レベルのピーク値と今回集音した実動作音の音圧レベルのピーク値との差を前記変化率で除算することにより、前記走行可能距離又は前記走行可能時間を演算する
    請求項に記載の診断装置。
  3. 前記集音手段が、単一指向性、鋭指向性又は、超指向性のマイクロホンであり、当該マイクロホンが前記変速機の前壁部に固定されている
    請求項1又は2に記載の診断装置。
  4. 前記故障診断手段により前記レリーズベアリングに故障発生の可能性があると判定されると、当該情報を運転者に知らせる報知手段をさらに備える
    請求項1からの何れか一項に記載の診断装置。
  5. 車両に搭載された駆動源から変速機に伝達される動力を断接可能なクラッチ装置のレリーズベアリングの診断方法であって、
    前記レリーズベアリングの実動作音を取得すると共に、該実動作音の音圧レベルのピーク値と、予め取得した故障品のレリーズベアリングの基準動作音の音圧レベルのピーク値の差に基づいて、前記レリーズベアリングに故障が発生するまでの走行可能距離又は走行可能時間を推定すると共に、当該走行可能距離又は当該走行可能時間が所定の閾値以下になると、前記レリーズベアリングに故障発生の可能性があると判定する
    ことを特徴とする診断方法。
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