JP2018135977A - 推定装置及び推定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチの摩耗寿命を効果的に推定する。
【解決手段】クラッチ滑り量を取得するセンサ50,51と、クラッチ温度を取得する温度取得部57,120と、車両発進時のクラッチ滑り量に基づいて、クラッチの吸収エネルギを演算する吸収エネルギ演部110と、吸収エネルギにクラッチ温度を乗じて得られる被害度を積算することで累積被害度を演算する累積被害度演算部130と、累積被害度に基づいてクラッチ摩耗量を推定する摩耗量推定部140と、走行時間及び、又は走行距離を取得する車両走行量取得部200,52と、走行時間及び、又は走行距離と、摩耗量との相関データを線形近似して得られる線形近似線に基づいて、クラッチの摩耗寿命を推定する摩耗寿命推定部150とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、推定装置及び推定方法に関し、特に、車両に搭載された駆動源から変速機に伝達される動力を断接可能なクラッチの摩耗寿命の推定に関する。
この種の装置として、例えば、特許文献1には、クラッチの滑り量やトルク等に基づいてクラッチの発熱量を推定すると共に、該発熱量が所定の高温閾値に到達すると運転者に警告を行うことで、焼付や焼損等を回避させる技術が開示されている。
特開2008−57670号公報
ところで、上記従来技術では、クラッチの滑り量やトルク等に基づいてクラッチの発熱量を推定しているのみであり、クラッチがどのくらいの走行時間又は走行距離で摩耗寿命(例えば、略完全摩耗)に達するかまでは予測していない。このため、発熱量が高温閾値に達したことで警告を行ったとしても、クラッチが既に摩耗寿命に近づいている場合もあり、車両がメンテナンス工場等に向かうまでの間に路上で走行不能に陥ってしまう可能性がある。
また、クラッチの摩耗進行度合いは、車両の運転者や運転状況(運転頻度や負荷の大きさ等)に応じて変化する。このため、クラッチの摩耗寿命も車両の運転者や運転状況に応じて車両毎に様々であり、適切な部品交換時期を走行距離や走行時間に基づいて一律に設定することは困難である。すなわち、クラッチが摩耗寿命に達する前に予め効率的に部品交換を行おうとする場合には、クラッチの摩耗進行度合いに基づいた摩耗寿命を推定し、適切な部品交換時期を把握することが望まれる。
本開示の技術は、クラッチの摩耗寿命を効果的に推定することを目的とする。
本開示の技術は、車両に搭載された駆動源から変速機に伝達される動力を断接可能なクラッチの摩耗寿命の推定装置であって、前記クラッチの滑り量を取得する滑り量取得手段と、前記クラッチの温度を取得する温度取得手段と、少なくとも、車両発進時の前記滑り量に基づいて、前記クラッチの吸収エネルギを演算する吸収エネルギ演算手段と、前記吸収エネルギに前記温度を乗じて得られる被害度を積算することで、前記クラッチの累積被害度を演算する累積被害度演算手段と、前記累積被害度に基づいて、前記クラッチの摩耗量を推定する摩耗量推定手段と、前記車両の走行時間及び、又は走行距離を取得する車両走行量取得手段と、前記走行時間及び、又は前記走行距離と、前記摩耗量との相関データを線形近似して得られる線形近似線に基づいて、前記クラッチの摩耗寿命を推定する摩耗寿命推定手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記摩耗寿命推定手段は、前記線形近似線に基づいて、前記クラッチの摩耗量が所定の上限閾値に達するまでの前記車両の上限走行時間及び、又は上限走行距離を算出すると共に、前記上限走行時間及び、又は前記上限走行距離から前記車両の現在の走行時間及び、又は現在の走行距離をそれぞれ減算することで、前記摩耗寿命を算出することが好ましい。
また、前記車両の加速度を取得する加速度取得手段と、前記車両の車重を取得する車重取得手段と、をさらに備え、前記吸収エネルギ演算手段は、車両発進時の前記滑り量、前記加速度及び、前記車重に基づいて、前記クラッチの吸収エネルギを演算することが好ましい。
また、前記摩耗量推定手段は、予め規定した前記累積被害度と前記クラッチの摩耗量との関係に基づいて前記クラッチの摩耗量を推定することが好ましい。
また、前記変速機の潤滑油温を検出する油温センサをさらに備え、前記温度取得手段は、予め規定した前記潤滑油温と前記クラッチの温度との関係に基づいて前記クラッチの温度を推定することが好ましい。
また、前記クラッチの入力回転数を検出する入力回転数センサと、前記クラッチの出力回転数を検出する出力回転数センサと、をさらに備え、前記滑り量取得手段は、前記入力回転数から前記出力回転数を減算することで前記クラッチの滑り量を取得することが好ましい。
また、前記摩耗寿命を報知する報知手段をさらに備えてもよい。
本開示の技術は、車両に搭載された駆動源から変速機に伝達される動力を断接可能なクラッチの摩耗寿命の推定方法であって、車両発進時に前記クラッチの滑り量及び、前記クラッチの温度を取得すると共に、前記滑り量に基づいて前記クラッチの吸収エネルギを演算し、前記吸収エネルギに前記温度を乗じて得られる被害度を積算することで、前記クラッチの累積被害度を演算し、前記累積被害度に基づいて、前記クラッチの摩耗量を推定し、前記車両の走行時間及び、又は走行距離と、前記摩耗量との相関データを線形近似して得られる線形近似線に基づいて、前記クラッチの摩耗寿命を推定することを特徴とする。
本開示の技術によれば、クラッチの摩耗寿命を効果的に推定することができる。
本発明の一実施形態に係る車両の模式的な全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る寿命予測装置を示す模式的な機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る温度推定マップの一例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る摩耗量推定マップの一例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る摩耗寿命の推定に用いる車両の走行時間及び、又は走行距離とクラッチ摩耗量との相関データの一例を示す概念図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る推定装置及び推定方法について説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係る車両1の模式的な全体構成図である。エンジン10のクランクシャフト11には、クラッチ装置20を介して変速機40のインプットシャフト42が断接可能に接続されている。変速機40の変速機ケース41内には、インプットシャフト42、アウトプットシャフト43、カウンタシャフト44、これらシャフト42〜44に設けられた複数の変速ギヤ列45、図示しないシンクロ機構等が配置されている。変速機40のアウトプットシャフト43には、プロペラシャフト47、何れも図示しない差動装置、左右の駆動軸等を介して左右の駆動輪が接続されている。
また、車両1には、クランクシャフト11の回転数を検出するエンジン回転数センサ50、インプットシャフト42の回転数を検出する変速機入力回転数センサ51、車両1の速度を検出する車速センサ52、アクセルペダル71の踏み込み量を検出するアクセル開度センサ53、車両1の加速度を検出する加速度センサ54、車両1の重量を検出する車重センサ55、シフト操作装置72のシフト位置を検出するシフトポジションセンサ56、変速機ケース41内の潤滑油の温度を検出する油温センサ57、ストロークセンサ58等の各種センサ類が設けられている。これら各種センサ類50〜58のセンサ値は、電気的に接続された電子制御ユニット(以下、ECU)100に入力される。
クラッチ装置20は、例えば、乾式・単板式のクラッチ装置であって、クラッチハウジング21内には、クランクシャフト11の出力側端及び、インプットシャフト42の入力側端が配置されている。
インプットシャフト42の入力端には、クラッチディスク22が軸方向に移動可能に設けられている。クラッチディスク22は、図示しないダンパースプリングと、クラッチフェーシング23とを備えている。
クランクシャフト11の出力端には、フライホイール12が固定され、フライホイール12の後側面には、クラッチカバー24が設けられている。これらフライホイール12とクラッチカバー24との間には、プレッシャープレート25及び、ダイヤフラムスプリング26が配置されている。また、インプットシャフト42のダイヤフラムスプリング26よりも出力側には、ダイヤフラムスプリング26の内周端に当接するレリーズベアリング27が軸方向に移動可能に設けられている。
レリーズフォーク28は、支点19を中心に揺動可能に設けられており、クラッチハウジング21内に収容された一端側をレリーズベアリング27の非回転輪に接触させている。また、レリーズフォーク28は、その他端側をクラッチハウジング21の外側に突出させている。
クラッチハウジング21の外側には、レリーズシリンダ30が設けられている。レリーズシリンダ30は、シリンダ本体31の内部に移動可能に収容されて油圧室を区画するピストン32と、基端側をピストン32に固定されると共に、先端側をレリーズフォーク28に当接させたプッシュロッド33と、シリンダ本体31内に設けられてプッシュロッド33をピストン32とレリーズフォーク28との間に保持させるスプリング34とを備えている。レリーズシリンダ30は、配管35を介してマスターシリンダ60に接続されている。
マスターシリンダ60は、作動油を貯留するリザーブタンク61と、シリンダ本体62の内部に移動可能に収容されて油圧室を区画するピストン63と、基端側をピストン63に固定されると共に、先端側をクラッチペダル70に連結させたロッド64と、油圧室内に設けられてピストン63を付勢するリターンスプリング65とを備えている。また、マスターシリンダ60には、ロッド64のストローク量を検出するストロークセンサ58が設けられている。
クラッチ装置20は、運転者がクラッチペダル70を踏み込むと、マスターシリンダ60からレリーズシリンダ30に供給される作動油圧によりピストン32がプッシュロッド33と一体にストローク移動し、レリーズフォーク28が図中反時計回りに回動してレリーズベアリング27を押圧すことで、「接」から「断」に切り替えられるようになっている。
ECU100は、エンジン10等の各種制御を行うもので、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え構成されている。これら各種制御を行うため、コントロールユニット100には、各種センサ類50〜58のセンサ値が入力される。
また、ECU100は、図2に示すように、吸収エネルギ演算部110と、クラッチ温度推定部120と、累積被害度演算部130と、摩耗量推定部140と、摩耗寿命推定部150と、報知処理部160とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、一体のハードウェアであるECU100に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
吸収エネルギ演算部110は、本発明の吸収エネルギ演算手段の一例であって、車両発進時のクラッチ滑り量ΔNc、車両加速度G及び、車両重量Wに基づいて、クラッチフェーシング23の吸収エネルギQを演算する。
本実施形態において、車両発進時のクラッチ滑り量ΔNcは、エンジン回転数センサ50で検出されるクラッチ入力回転数Nc_inから、変速機入力回転数センサ51で検出されるクラッチ出力回転数Nc_outを減算することで算出される(ΔNc=Nc_in−Nc_out)。また、車両発進時の車両加速度Gは加速度センサ54によって取得され、車両重量Wは車重センサ55によって取得される。吸収エネルギQは、これらクラッチ滑り量ΔNc、車両加速度G及び、車両重量Wを入力値として含むモデル式やマップ等に基づいて演算すればよい。また、車両1が発進したか否かは、車速センサ52等のセンサ値に基づいて判定すればよい。
クラッチ温度推定部120は、本発明の温度取得手段の一例であって、クラッチフェーシング23の温度(以下、クラッチ温度Tc)を推定する。より詳しくは、ECU100のメモリには、予め実験等により作成した、変速機40の潤滑油温Toとクラッチ温度Tcとの相関関係を規定する温度推定マップ(図3参照)が記憶されている。クラッチ温度推定部120は、温度推定マップを油温センサ57から入力される潤滑油温Toに基づいて参照することで、クラッチ温度Tcを推定する。
累積被害度演算部130は、本発明の累積被害度演算手段の一例であって、車両発進時に吸収エネルギ演算部110で演算される吸収エネルギQに、クラッチ温度推定部120で推定されるクラッチ温度Tcを乗じて被害度Dを算出すると共に、該被害度Dを積算することでクラッチフェーシング23の累積被害度ΣD(=Σ(Q×Tc))を演算する。
摩耗量推定部140は、本発明の摩耗量推定手段の一例であって、クラッチフェーシング23の摩耗量(以下、クラッチ摩耗量Wc)を推定する。より詳しくは、ECU100のメモリには、予め実験等により作成した、累積被害度ΣDとクラッチ摩耗量Wcとの相関関係を規定する摩耗量推定マップ(図4参照)が記憶されている。摩耗量推定部140は、摩耗量推定マップを累積被害度演算部130によって演算される累積被害度ΣDに基づいて参照することで、クラッチ摩耗量Wcを推定する。
摩耗寿命推定部150は、本発明の摩耗寿命推定手段の一例であって、車両1の走行時間T及び、又は走行距離Dと、クラッチ摩耗量Wcとに基づいて、クラッチ摩耗量Wcが完全摩耗に近い所定の上限閾値WLim(例えば、新品時に対して90〜95%の摩耗量)に達するまでの摩耗寿命である走行可能時間TMax及び、又は走行可能距離DMaxを推定する。
より詳しくは、摩耗寿命推定部150は、ECU100内蔵のタイマ200により計時した車両1の走行時間T及び、又は車速センサ52のセンサ値から求めた車両1の走行距離Dと、摩耗量推定部140から入力されるクラッチ摩耗量Wcとのデータを処理し、これら走行時間T及び、又は走行距離Dと、クラッチ摩耗量Wcとの相関データを算出してECU100のメモリに記憶する。
図5は、算出される相関データの一例である。図5(A)は、運転者によるクラッチ装置20の操作特性や車両1の運転状況(運転頻度や負荷の大きさ等)に変化が少なく、クラッチの摩耗進行度合いが全領域において略均等に進んでいる場合の相関図である。図5(B)は、運転者の変更等によりクラッチ装置20の操作特性に変化が生じたり、或は車両1の運転状況に変化が生じたりした場合であって、クラッチの摩耗進行度合いが不均一に進んでいる相関図である。
摩耗寿命推定部150は、図5に示す相関データを線形近似することで線形近似線S1を算出すると共に、該線形近似線S1に基づいて、クラッチ摩耗量Wcが上限閾値WLimに達する上限走行時間TLim及び、又は上限走行距離DLimを算出する。さらに、摩耗寿命推定部150は、上限走行時間TLim及び、又は上限走行距離DLimから現在の走行時間TCur及び、又は走行距離DCurを減算することで、クラッチフェーシング23の交換が必要になるまでの走行可能時間TMax及び、又は走行可能距離DMaxを算出する。
なお、相関データは必ずしも図5に示すようなグラフ化を行う必要はなく、数値データとして記憶してもよい。また、線形近似線S1の算出は、クラッチの摩耗初期から現在に至るまでの全領域に基づいて算出する必要は無く、例えば、図5(B)中に線形近似線S2で示すように、線形近似線の傾きが所定量以上変化する変曲点Cから現在に至るまでの領域E1に基づいて算出してもよい。或は、図5(A),(B)に示すように、現在からクラッチの摩耗進行度合いを評価するのに十分な所定走行時間又は所定走行距離までの領域E2に基づいて線形近似線S3を算出してもよい。
図2に戻り、報知処理部160は、本発明の報知手段の一例であって、摩耗寿命推定部150から入力される走行可能時間TMax及び、又は走行可能距離DMaxを運転室内の表示器80に表示させる指示信号を出力する。なお、報知の手法は表示器80への表示に限定されず、図示しないスピーカ等による音声により行ってもよい。また、報知の内容は、走行可能時間TMax及び、又は走行可能距離DMaxに限定されず、線形近似線Sの傾きに応じたクラッチの摩耗進行度合いや傾向等をレポートとして出力してもよい。このようなレポートを出力することで、運転者毎に異なるクラッチ装置20の操作特性(クラッチ急接頻度等)を把握することが可能となり、運転者の指導等に役立てることができる。
以上詳述したように、本実施形態の推定装置及び推定方法によれば、車両発進時におけるクラッチフェーシング23の吸収エネルギQ及び、クラッチ温度Tcから演算される累積被害度Dに基づいて、クラッチ摩耗量Wcを推定すると共に、該クラッチ摩耗量Wcと車両1の走行時間T及び、又は走行距離Dとの相関データを線形近似することで線形近似線Sを算出し、該線形近似線Sに基づいてクラッチの摩耗寿命が推定されるようになっている。
これにより、車両1の運転者や運転状況(運転頻度や負荷の大きさ等)に応じて変化するクラッチの摩耗寿命を効果的に推定することが可能となり、適切な部品交換時期を予め把握することができ、さらに、車両1の路上故障も未然に防止することが可能になる。また、適切な部品交換時期を予め把握することで、複数台の車両を所有する顧客等においては、各車両のメンテナンス時期等を効率的に計画することが可能となり、車両運行管理の向上を図ることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、クラッチ温度Tcは、変速機40の潤滑油温Toに基づいて推定されるものとして説明したが、クラッチハウジング21の温度を検出する図示しない温度センサを備える場合には、該温度センサのセンサ値に基づいて推定してもよい。
また、車両1は、駆動源としてエンジン10を備えるものに限定されず、走行用モータを備えるハイブリット車両等であってもよい。
10 エンジン
11 クランクシャフト
20 クラッチ装置
21 クラッチハウジング
22 クラッチディスク
23 クラッチフェーシング
24 クラッチカバー
25 プレッシャープレート
26 ダイヤフラムスプリング
27 レリーズベアリング
28 レリーズフォーク
40 変速機
42 インプットシャフト
50 エンジン回転数センサ(滑り量取得手段)
51 変速機入力回転数センサ(滑り量取得手段)
52 車速センサ(車両走行量取得手段)
54 加速度センサ(加速度取得手段)
55 車重センサ(車重取得手段)
57 油温センサ(温度取得手段)
80 表示器(報知手段)
100 ECU
110 吸収エネルギ演算部(吸収エネルギ演算手段)
120 クラッチ温度推定部(温度取得手段)
130 累積被害度演算部(累積被害度演算手段)
140 摩耗量推定部(摩耗量推定手段)
150 摩耗寿命推定部(摩耗寿命推定手段)
160 報知処理部(報知手段)
200 タイマ(車両走行量取得手段)

Claims (8)

  1. 車両に搭載された駆動源から変速機に伝達される動力を断接可能なクラッチの摩耗寿命の推定装置であって、
    前記クラッチの滑り量を取得する滑り量取得手段と、
    前記クラッチの温度を取得する温度取得手段と、
    少なくとも、車両発進時の前記滑り量に基づいて、前記クラッチの吸収エネルギを演算する吸収エネルギ演算手段と、
    前記吸収エネルギに前記温度を乗じて得られる被害度を積算することで、前記クラッチの累積被害度を演算する累積被害度演算手段と、
    前記累積被害度に基づいて、前記クラッチの摩耗量を推定する摩耗量推定手段と、
    前記車両の走行時間及び、又は走行距離を取得する車両走行量取得手段と、
    前記走行時間及び、又は前記走行距離と、前記摩耗量との相関データを線形近似して得られる線形近似線に基づいて、前記クラッチの摩耗寿命を推定する摩耗寿命推定手段と、を備える
    ことを特徴とする推定装置。
  2. 前記摩耗寿命推定手段は、前記線形近似線に基づいて、前記クラッチの摩耗量が所定の上限閾値に達するまでの前記車両の上限走行時間及び、又は上限走行距離を算出すると共に、前記上限走行時間及び、又は前記上限走行距離から前記車両の現在の走行時間及び、又は現在の走行距離をそれぞれ減算することで、前記摩耗寿命を算出する
    請求項1に記載の推定装置。
  3. 前記車両の加速度を取得する加速度取得手段と、
    前記車両の車重を取得する車重取得手段と、をさらに備え、
    前記吸収エネルギ演算手段は、車両発進時の前記滑り量、前記加速度及び、前記車重に基づいて、前記クラッチの吸収エネルギを演算する
    請求項1又は2に記載の推定装置。
  4. 前記摩耗量推定手段は、予め規定した前記累積被害度と前記クラッチの摩耗量との関係に基づいて前記クラッチの摩耗量を推定する
    請求項1から3の何れか一項に記載の推定装置。
  5. 前記変速機の潤滑油温を検出する油温センサをさらに備え、
    前記温度取得手段は、予め規定した前記潤滑油温と前記クラッチの温度との関係に基づいて前記クラッチの温度を推定する
    請求項1から4の何れか一項に記載の推定装置。
  6. 前記クラッチの入力回転数を検出する入力回転数センサと、
    前記クラッチの出力回転数を検出する出力回転数センサと、をさらに備え、
    前記滑り量取得手段は、前記入力回転数から前記出力回転数を減算することで前記クラッチの滑り量を取得する
    請求項1から5の何れか一項に記載の推定装置。
  7. 前記摩耗寿命を報知する報知手段をさらに備える
    請求項1から6の何れか一項に記載の推定装置。
  8. 車両に搭載された駆動源から変速機に伝達される動力を断接可能なクラッチの摩耗寿命の推定方法であって、
    車両発進時に前記クラッチの滑り量及び、前記クラッチの温度を取得すると共に、前記滑り量に基づいて前記クラッチの吸収エネルギを演算し、前記吸収エネルギに前記温度を乗じて得られる被害度を積算することで、前記クラッチの累積被害度を演算し、前記累積被害度に基づいて、前記クラッチの摩耗量を推定し、前記車両の走行時間及び、又は走行距離と、前記摩耗量との相関データを線形近似して得られる線形近似線に基づいて、前記クラッチの摩耗寿命を推定する
    ことを特徴とする推定方法。
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