JP3202911B2 - 模擬負荷装置 - Google Patents

模擬負荷装置

Info

Publication number
JP3202911B2
JP3202911B2 JP33633995A JP33633995A JP3202911B2 JP 3202911 B2 JP3202911 B2 JP 3202911B2 JP 33633995 A JP33633995 A JP 33633995A JP 33633995 A JP33633995 A JP 33633995A JP 3202911 B2 JP3202911 B2 JP 3202911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
torque
drive torque
load
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33633995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09178612A (ja
Inventor
雅巳 矢野坂
亨 桑田
達治 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP33633995A priority Critical patent/JP3202911B2/ja
Publication of JPH09178612A publication Critical patent/JPH09178612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3202911B2 publication Critical patent/JP3202911B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクラッチを介して負
荷が接続された回転駆動装置における動力伝達系のクラ
ッチ接離過程での負荷試験や評価、検査等のために模擬
負荷を設ける場合の模擬負荷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転駆動装置におけるところの動力伝達
系でクラッチを備えたものにおいて、クラッチの接離過
程でのクラッチそのものやベルト、歯車、カプリングと
いった動力伝達系部材の負荷試験や評価、検査等を行う
にあたっては、負荷である実機の負荷変動の影響を大き
く受けるために、クラッチの出力側に実機を接続した状
態で行うが最も好ましいわけであるが、これが実際的で
はない場合、実機に代えて模擬負荷装置を接続して行う
ことが従来よりなされている。
【0003】たとえば、特開平5−87688号公報に
は、フライホイールを有する駆動モータで実機である車
両を模擬するとともに、モータと実機(エンジン)に比
して大きいモータの回転慣性を小さくするための増速機
構とからなる低慣性駆動装置を用いて実機であるエンジ
ンを模擬するものが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クラッチを
介して接続される入力側と出力側のうち、出力側の慣性
モーメントが小さい場合がある。上記公報に示されたも
のと逆の関係となっているわけであるが、たとえ出力側
に上記低慣性装置を接続したことで、負荷の模擬という
点において、次の問題を有している。
【0005】すなわち、上記公報に示されたものでは、
回転慣性を実機と同様のものとするための増速機構が必
須であるために、どうしても装置が大掛かりなものとな
る。殊に負荷トルクが大きくて慣性モーメントが小さい
実機を模擬する場合には、歯車による増速機構での増速
比を大きくしなくてはならない上にモータトルクが大き
いモータを用いなくてはならず、このため増速機構及び
モータが非常に大きくなってしまう。またクラッチの出
力軸には最低でも増速機構における歯車の慣性モーメン
トが残ってしまうために、クラッチの出力軸側の慣性モ
ーメントを歯車の慣性モーメント以下に設定することが
できず、時として実機を完全に模擬することができない
ことが生じる。特に粘性抵抗によるところの負荷変動に
関して、これを模擬することができない。
【0006】また寿命試験時のように、クラッチの解放
と接続とを数多く繰り返し行う場合、上記の装置では試
験をしたいクラッチ以外の歯車やそれを受ける軸受等に
もクラッチと同様に負荷変動が加わるために、その部分
の寿命や信頼性を十分に配慮しなくてはならない。
【0007】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは実際の使用状況と同様
の負荷特性を、コンパクトで簡略な装置を用いて、また
構成要素をできるだけ少なくした装置によって得ること
ができる模擬負荷装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】しかして本発明に係る
擬負荷装置は、回転駆動されるクラッチと、このクラッ
チの接離を制御する接離装置と、上記クラッチの出力側
に模擬負荷のための駆動または制動を与える駆動装置
と、予め設定する実機の機械的インピーダンスを含む負
荷特性を模擬した負荷トルクに基づいて駆動トルク指令
値を決定する駆動トルク制御装置と、この駆動トルク指
令値に基づいてモータである上記駆動装置を電流制御駆
動する駆動回路とから成り、クラッチの出力側の回転角
度を検出する角度検出器を備えており、駆動トルク制御
装置は予め設定する実機を模擬した粘性と上記角度検出
器による出力側回転角度検出値とに基づいて駆動トルク
指令値を決定するものであることに特徴を有している。
【0009】クラッチの出力側のトルクを検出するトル
ク検出器も備えて、駆動トルク制御装置は予め設定する
実機を模擬した粘性と上記角度検出器による出力側回転
角度検出値と上記トルク検出器による出力側トルク検出
値とに基づいて駆動トルク指令値を決定するものであっ
てもよい。
【0010】そして接離装置によるクラッチの接離信号
に基づいて、駆動トルク制御装置によって決定された駆
動トルク指令値と予め設定している所定の駆動トルク指
令値とを切り換える切換装置を具備していることも好ま
しい。
【0011】クラッチの出力側の回転角度を検出する角
度検出器を備えており、駆動トルク制御装置は予め設定
する実機を模擬した慣性モーメント・粘性・弾性並びに
外力と上記角度検出器による出力側回転角度検出値とに
基づいて駆動トルク指令値を決定するものであってもよ
く、この時、クラッチの出力側のトルクを検出するトル
ク検出器も備えて、駆動トルク制御装置は予め設定する
実機を模擬した慣性モーメント・粘性・弾性並びに外力
と上記角度検出器による出力側回転角度検出値と上記ト
ルク検出器による出力側トルク検出値とに基づいて駆動
トルク指令値を決定するものであってもよい。接離装置
によるクラッチの接離信号に基づいて、駆動トルク制御
装置によって決定された駆動トルク指令値と予め設定し
ている所定の駆動トルク指令値とを切り換える切換装置
を具備していることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て説明すると、図1において、図中1はクラッチであ
り、その入力軸側のプーリ14がベルト21を介してイ
ンダクションモータからなる駆動源2のプーリ20に接
続されている。そしてクラッチ1の出力軸11にはカプ
リング30を介してDCモータからなる駆動装置3が接
続されている。図中24はこれらの部材が設置されたベ
ースプレートである。
【0013】図2は上記クラッチ1の一例を示してお
り、出力軸11と、この出力軸11に固定されているボ
ス12と、このボス12にスプライン結合しているボス
13と、ボス13の一端面に対面する円板部と上記プー
リ14とを備えた入力軸10と、コイル15並びにヨー
ク16とによって形成され、コイル15に通電すれば、
ボス13が入力軸10の円板部に吸着され、プーリ14
の回転がボス13及びボス12を介して出力軸11に伝
えられる。またコイル15への電流を遮断すれば、板ば
ねで形成された復帰ばね18によるボス13の復帰で入
力軸10と出力軸11とが切り離される。図中19は軸
受である。このようにクラッチ1が電磁クラッチとして
構成されているために、図1におけるクラッチ接離装置
9は、クラッチ1におけるコイル15に流す電流を制御
するものとなっている。
【0014】そして上記クラッチ1は、その出力軸11
に一体に設けられているウォーム軸部17に負荷が接続
されて使用されるのであるが、ここでは出力軸11の先
端に前記カプリング30を介して駆動装置(DCモー
タ)3のシャフトを連結している。この駆動装置3は、
駆動トルク制御装置4から与えられる駆動トルク指令値
に比例した電流を出力する定電流制御用の駆動回路(ド
ライバ)5によって作動して、クラッチ1の出力軸11
にトルクを加える。
【0015】ここにおいて、駆動トルク制御装置4は、
実機の機械的インピーダンスを含む負荷特性を模擬して
設定した負荷トルクに基づいて駆動トルク指令値を上記
駆動回路5に出力するものとなっている。実機を模擬す
る負荷トルクは、予め実機におけるトルク特性を測定し
て決定する方法や、各パラメータ(慣性モーメント、粘
性、弾性)を測定して、その値をもとにした運動方程式
に基づいて決定する方法で得るわけであるが、どのよう
な方法で得たものであってもよい。ただし実機における
機械的インピーダンスも含めた負荷特性を得られるよう
にしておく。
【0016】しかして、図3に示すように、駆動源2を
作動させることでクラッチ1の入力軸10を回転させる
とともに、駆動トルク制御装置4で決定した駆動トルク
指令値に比例した電流を駆動回路5で駆動装置3に流す
ことによって駆動装置3で発生させた負荷トルクをクラ
ッチ1の出力軸11に伝達する。そして負荷トルクをク
ラッチ1の出力軸11に伝えた状態でクラッチ1の接続
や切り離しを繰り返すことによって、実際の負荷トルク
が加えられた状態でのクラッチ1の動作を実現するので
ある。
【0017】図4に他例を示す。駆動源2とクラッチ1
と駆動装置3との関係は前記のものと同じであるが、こ
こでは駆動装置3に角度検出器6をカプリング31を介
して接続している。この角度検出器6は、たとえば図5
に示すようなスリットを有する回転板60と上記スリッ
トを検出する透過型光電スイッチ61及びカウンタ62
からなるエンコーダで形成されており、回転板60のス
リット数とカウンタ62での所定時間内のカウント数と
から出力軸11の回転角度θを検出する。
【0018】そして駆動トルク制御装置4には、上記回
転角度θを微分して角速度vを得る微分回路40と、角
速度vを更に微分して角加速度αを得る微分回路41
と、乗算器42とが設けられている。また駆動トルク制
御装置4には、実機の模擬したい慣性モーメントが設定
されている。この実機の慣性モーメントは、実機にトル
クセンサを取り付けて測定してもよいし、形状や減速比
などから計算した値であってもよい。
【0019】このものにおいては、図6に示すように、
駆動源(インダクションモータ)2によってクラッチ1
の入力軸10を回転させる。また角度検出器(エンコー
ダ)6によってクラッチ1の出力軸11の回転角度θを
検出する。そして駆動トルク制御装置4は、模擬したい
慣性モーメントMから駆動装置3を含むクラッチ1の出
力軸11の慣性モーメントmを引いた値(M−m)と、
検出された回転角度θに基づく角加速度αとの乗算で駆
動トルク指令値Tを決定して駆動回路5に出力し、駆動
回路5は駆動トルク指令値Tに比例する電流を駆動装置
3に流すことで、DCモータである駆動装置3に電流に
比例したトルクを発生させてクラッチ1の出力軸11に
伝えるものであり、この状態でクラッチ1の接続と切り
離しとを繰り返すことにより、実機の使用状態と同様の
負荷トルクをクラッチ1に加えることができる。
【0020】図7に別の例を示す。ここでは出力軸11
に上記駆動装置3と角度検出器6のほかに、トルクセン
サ7を設けてある。トルクセンサ7は、たとえば図8に
示すように、変形によって磁気特性が変化する検出板7
0と励磁コイル71と検出コイル72とからなるもの
で、出力軸11に連結されたシャフト72に検出板70
を取り付けておき、シャフト70にトルクがかかった際
の検出板70の微小変形による磁気抵抗変化によって励
磁コイル70による磁気回路内の磁束が変化することを
検出コイル72で検出するもので、検出コイル72での
検出値がシャフト70にかかるトルクに比例するように
較正しておくことで、検出コイル72の検出値をトルク
検出値Tsとして用いることができるようにしてある。
【0021】このものにおいても、実機の模擬したい慣
性モーメントMを用いるのであるが、トルクセンサ7で
得られたトルク検出値Tsと慣性モーメントMとの値を
図9に示す式に代入することで目標角加速度αr、そし
て目標角度θrを求める。なお、ここではクラッチ1の
出力軸11の粘性係数や弾性係数が微小であると仮定し
てこれらを省略しているが、これらの項が微小でない場
合は、これらも考慮した運動方程式に基づいて目標角度
を求めるものとする。
【0022】そして目標角度θrが得られたならば、角
度検出器6で得られた回転角度θが目標角度θrに一致
するように図9中の式を用いて駆動トルク指令値Tを決
定する。駆動回路5は駆動トルク指令値Tに比例する電
流を駆動装置3に流すことで、DCモータである駆動装
置3に電流に比例したトルクを発生させてクラッチ1の
出力軸11に伝えるものであり、この状態でクラッチ1
の接続と切り離しとを繰り返すことにより、実機の使用
状態と同様の負荷トルクをクラッチ1に加えることがで
きる。ここでは駆動トルク指令値Tの決定の仕方とし
て、角度に対するPID制御系を構成して角度制御する
ことで行っているが、PID制御以外の方法を用いても
問題ない。
【0023】図10に示す例は、基本的には図4に示し
たものと同じであるが、予め設定する実機を模擬した外
力によるトルクTFを付加する加算器43を駆動トルク
制御回路4が備えており、また駆動トルク制御回路4と
駆動回路5との間には、駆動トルク制御回路4から出力
される駆動トルク指令値Tと、予め設定する駆動トルク
指令値(T=0及びT=T0)とをクラッチ接離装置9
からの信号に応じて切り換える切換装置50を設けてい
る点において相違する。そして、図11及び図12に示
すように、クラッチ1が切り離されている時には切換装
置50において駆動トルク指令値Tとして予め設定して
ある0の値を駆動回路5に出力し、クラッチ1を接続し
てから所定時間t0内(たとえば10msec以内)の
間は、駆動トルク指令値Tとして予め設定してあるT0
の値を駆動回路5に出力し、上記時間の経過後は、予め
設定する実機を模擬した慣性モーメントMと回転角度θ
とに基づいて算出した値に予め設定する実機を模擬した
外力によるトルクTFを付加した駆動トルク指令値Tが
駆動回路5に送られるように切換回路55が作動する。
【0024】このものにおいては、クラッチ1が切り離
されている時はクラッチ1の出力軸11が停止している
という条件を満たすために駆動トルク指令値T=0の状
態を得られるようにし、またクラッチが接続されて出力
軸11が入力軸10と同じ回転数になっている時に外力
による一定の負荷トルクが生ずるという条件を満たすた
めに外力によるトルクTFを付加し、更にクラッチ1の
出力側の実機の慣性モーメントが本装置の慣性モーメン
トより小さいという条件を応答性よく満たすために駆動
トルク指令値T=T0の状態を得られるようにしたもの
であって、最後の条件については駆動トルク指令値T=
T0の値として、具体的にはクラッチ1の入力軸10と
同一方向に出力軸11が回転するように設定してある。
【0025】このように、予め設定してあるトルク値を
用いるにあたっては、更に細かく設定値を設けておいて
もよく、また連続的に変化させてもよい。いずれにして
も、予め設定してある値を用いることによって、模擬し
たい慣性モーメント、特にクラッチ1の接続直後の慣性
モーメントの状態を瞬時に実現することができる。図1
3及び図14は上記外力によるトルクTFを付加するた
めの加算器43と、予め設定する駆動トルク指令値T=
0,T=T0を適用するための切換装置50とを図7及
び図9に示した例に適用した場合を示している。この場
合においても、前記3つの条件を良好に満たすことがで
きるようになるのはもちろんである。
【0026】図15及び図16に別の例を示す。ここで
は実機の使用状態と同様である模擬したい粘性係数Cを
設定して、この粘性係数Cと角度検出器6によるところ
の回転角度θから導いた角速度vとから駆動トルク指令
値Tを算出する駆動トルク制御回路4を用いている。図
16中のcは駆動装置3を含むクラッチ1の出力軸11
の粘性係数である。粘性係数C,cは実機にトルクセン
サを取り付けて測定してもよいし、形状や粘性流体の特
性などから計算した値でもよい。また外力によるトルク
TFも実機にトルクセンサを取り付けて測定しても良い
し、形状や減速比などから計算した値でもよい。
【0027】そして、このように粘性係数Cを用いる場
合においても、図17及び図18に示すように、目標角
加速度αr及び目標角速度vr、そして目標角度θrを
求めて実際の角度θが目標角度θrと一致するように駆
動トルク指令値Tを決定する角度制御を適用することが
できる。更には図19及び図20あるいは図21及び図
22に示すように、前記外力によるトルクTFを付加す
るための加算器43と、予め設定する駆動トルク指令値
T=0,T=T0を適用するための切換装置50とを用
いることもできる。なお、クラッチ1の接続後の所定時
間t0内のための駆動トルク指令値T=T0を設定しな
い場合には、図23に示すような特性のものとすること
ができる。
【0028】ところで、実機の機械的インピーダンスと
しては、慣性モーメントや粘性係数のほかに弾性定数な
どがあり、これら全てが無視することができない値を持
つ場合には、これら全てを適用することが望ましい。図
24及び図25に、予め設定した模擬したい慣性モーメ
ントMと、予め設定した模擬したい粘性係数Cと、予め
設定した模擬したい弾性定数Kとを用いた場合の例を示
す。図25中のkは駆動装置3を含むクラッチ1の出力
軸11の弾性定数である。
【0029】この場合、図24中の式から明らかなよう
に、角度検出器6から得られた回転角度θと弾性定数
K,k、回転角度θから導いた角速度vと粘性係数C,
c、角速度vから更に導いた角加速度αと弾性モーメン
トM,mとから駆動トルク指令値Tを決定するわけであ
る。そして、これら慣性モーメントMと粘性係数Cと弾
性定数Kとを用いる場合においても、図26及び図27
に示すように、目標角度θrを求めて実際の角度θが目
標角度θrと一致するように駆動トルク指令値Tを決定
する角度制御を適用することができる。更には図28及
び図29あるいは図30及び図31に示すように、前記
外力によるトルクTFを付加するための加算器43と、
予め設定する駆動トルク指令値T=0,T=T0を適用
するための切換装置50とを用いることもできる。
【0030】以上のような模擬負荷装置を用いてクラッ
チ負荷試験装置を構成するにあたっては、図32に示す
ように、クラッチ1の接離回数や接離時間等の接離条
件、たとえば1秒間クラッチ1を接続し、その後、1秒
間クラッチ1を切り離すという動作を10万回繰り返し
て行うというような接離条件をあらかじめ設定する条件
設定装置90を設けて、条件設定装置90で設定された
条件に応じて接離装置9がクラッチ1に接離動作を行わ
せるようにしておくとともに、クラッチ1の接離回数を
カウントするカウンタ91とを付加するとよい。図33
にこの動作のフローチャートを示す。クラッチ1の連続
負荷試験を行わせることができるとともに、負荷試験中
のクラッチ1の接続回数をカウンタ91で確認すること
ができるものであり、負荷試験前後のクラッチ1の最大
伝達トルクなどの基本特性に変化がないかをチェックす
ることで、クラッチ1の性能の評価を行うことができ
る。
【0031】この時、図34に示すように、単一の駆動
トルク制御装置4及びクラッチ接離条件設定装置90で
複数のクラッチ1の試験装置を制御するようにしてもよ
い。駆動トルク制御装置4及びクラッチ接離条件設定装
置90には演算機能や判断機能が必要であり、このため
にパーソナルコンピューターや1ボードマイクロコンピ
ュータで構成することになるが、上述のように構成する
ことによって、低コストで複数のクラッチ1の負荷試験
を同時に実施することができて非常に効率的である。
【0032】図35に示す例は、クラッチ1の入力軸1
0の回転数を検出する入力軸回転数検出器25と、クラ
ッチ1の出力軸11の回転数を検出する出力軸回転数検
出器26とを設けるとともに、これら検出器25,26
による入力軸回転数検出値と出力軸回転数検出値とに基
づいてクラッチ1の滑りを判断する滑り判断装置27を
設けたものである。上記回転数検出器25,26として
は、入力軸10と出力軸11とに取り付けられたスリッ
トを有する円板と、各円板のスリットを検出する透過型
光電スイッチとからなるものを用いることができる。こ
の場合、回転数検出器25,26の図36に示すような
出力波形をF/Vコンバーター28,28に通してパル
スの周波数に比例した電圧出力、すなわち回転数に比例
した電圧出力を夫々得て、滑り判断装置27は両電圧値
を比較することによってクラッチ1に滑りが生じている
かどうかを判断する。
【0033】クラッチ1の接続時で且つ出力軸11に実
機を模擬した負荷トルクを加えた状態における入力軸1
0の回転数W1と出力軸11の回転数W2とにたとえば
1%以上の差があったり、図37に示すように、滑り回
転数w以上の差があれば、クラッチ1が滑っていると判
断し、この時のカウンタ91の値(クラッチ接続回数)
を保存することで、そのクラッチ1の滑り限界値(寿
命)を判断することができる。予め決められた接離回数
を動作する間、クラッチ1の入力軸10と出力軸11と
の回転数差とクラッチ1の接離回数とを連続的に測定す
ることで、クラッチ1の滑りの現象を時間的に検討する
負荷試験装置として使用することもできる。
【0034】ところで、クラッチ1の滑り異常によって
クラッチ1の動作音が変化する上に、クラッチ1の異常
としては上記滑りの他にも種々のものが存在する。図3
8はクラッチ1の動作音に異常が生じていないかどうか
を調べることができるようにしたもので、クラッチ1に
向けたマイク35と周波数分析器36及び音不良判断装
置37を設けている。上記マイク35は他の雑音の影響
をできるだけ少なくするために、クラッチ1にできるだ
け近く、また他の音発生源からはできるだけ離れたとこ
ろに設置する。そしてマイク35で検出したクラッチ1
の動作音は、周波数分析器36において周波数分析して
各周波数における振幅を算出し、算出結果と、予め決定
している音不良の基準値とを音不良判断装置37におい
て比較して、現在動作しているクラッチ1の動作音に異
常がないかを判断するのである。予め決定している音不
良の基準値は、実際に検査者の人に聞いてもらいながら
検査者の官能試験に対応するように決定する。
【0035】異常音の判断方法としては、特定の周波
数、たとえば100Hz付近の音の大きさに対してのみ
不良を決定し、その値と検出した音の大きさを比較して
音不良を判断するようにしてもよく、回転数などの整数
倍の周波数に注目し、その周波数の大きさの和の限界値
を予め設定しておき、検出結果と比較して不良を判断す
るようにしてもよく、更に各周波数に重みをつけて複数
の周波数領域の音の大きさを比較することで音不良を判
断するようにしてもよい。
【0036】またマイク35は1本に限らず、クラッチ
1の周辺に数本設置しても良いし、雑音もあえて測定し
て、クラッチ1の周辺の測定結果から雑音を消去するこ
とでクラッチ1のみの音となるような信号処理を行って
もよい。クラッチ1の動作時の異常音の発生原因として
は、クラッチ1の滑りによる摩擦箇所の音のほかに、ク
ラッチ1内に使用しているベアリングの不良やスプライ
ン部のがたつきによる異常音、ヨーク16とプーリ14
との間に遺物が混入したことで生ずる異常音なども考え
られるが、音によって不良を判断する場合、これらの異
常原因についても実際の負荷状態で検査・評価すること
ができることになる。
【0037】クラッチ1の動作音の測定にあたり、クラ
ッチ1以外の器材の動作音や室内の他の装置の音等によ
る雑音を分離することが非常に困難である場合、図39
に示すように、クラッチ1の非可動部、たとえばヨーク
16に加速度計38を取り付けて、クラッチ1の動作時
の振動を検出することができるようにしておき、この振
動を周波数分析して各周波数における振幅を算出し、予
め決定している振動不良の基準値と比較してクラッチ1
の動作振動に異常がないかどうかを判断するようにして
もよい。振動不良の基準値も、上記音の場合と同様にし
て決定すればよい。図40に動作のフローチャートを示
す。音と振動の両方から不良判断を行えるようにしてお
いてもよいのはもちろんである。
【0038】図41〜図43に示したものは、クラッチ
1の負荷試験中の温度を測定することができるように、
クラッチ1のヨーク16外面に温度計45を貼り付け
て、温度不良判断装置46において検出温度が予め設定
する限界温度を越えた時には温度不良の判断を下すよう
にしている。温度計45としては一般的な熱電対式温度
計でよく、また温度測定箇所は1カ所でも複数箇所でも
よい。限界温度値としては、たとえばクラッチ1のコイ
ル15に使用している導線の被膜の耐熱温度や樹脂部品
の耐熱温度を用いる。
【0039】クラッチ1の動作時の異常温度の発生原因
としては、クラッチ1の滑り箇所の摩擦熱による発熱の
ほかに、コイル15の異常発熱やプーリ14とヨーク1
6等との摩擦熱による発熱などが考えられるが、これら
異常を検出してそのクラッチ1についての負荷試験を中
断することができる。温度を測定する最良の箇所は、上
記の限界温度値に関係する部品の近くであるが、上記の
ように測定しやすい箇所であるヨーク16の外面で異常
温度を検出しようとする場合は、予め上記の限界温度値
に関係する部品近くの温度と、測定箇所との関係をつか
んでおき、この関係に基づいて限界温度を設定するよう
にしておく。
【0040】いずれにしても、上記のような滑り不良や
音不良、振動不良、温度不良といった不良を判断してク
ラッチ1の負荷試験を中断させる判断装置27,37,
39,46を備えたものにおいて、図34に示したよう
な単一の駆動トルク制御装置4及びクラッチ接離条件設
定装置90で複数のクラッチ1の試験装置を制御する場
合には、図44以下に示すように、駆動トルク制御装置
4と各駆動回路5との間に切換装置65を介在させると
ともに、クラッチ接離条件設定装置90と各クラッチ接
離装置9との間に切換装置66を介在させ、不良が生じ
たと判断されたクラッチ1についてはクラッチ接離条件
を満たしておらなくとも負荷試験を終了し、不良が生じ
たと判断されていないクラッチ1については引き続いて
負荷試験を続行することができるように、上記切換装置
65,66において各駆動回路5やクラッチ接離装置9
を駆動トルク制御装置4及びクラッチ接離条件設定装置
90から切り離してしまうことができるようにしておく
ことが望ましい。クラッチ1が2つのものについて説明
したが、3つ以上であっても同様に処理することができ
るのはもちろんである。
【0041】いずれにしても、複数のクラッチ1の負荷
試験を行っている時に、異常が生じたクラッチ1につい
ては速やかに負荷試験を停止するために、異常が原因と
なる火災等の事故を未然に防ぐことができ、また異常が
起これば自動的に停止するために、無人で複数のクラッ
チ1の昼夜連続負荷試験を実施することができて、非常
に効率のよい負荷試験の実施が可能となる。しかも、異
常が生じたクラッチ1は、その時点ですぐに停止し、不
良状態を壊すことなくその状態を保つために、後で不良
可能を確認しやすく、また検討もしやすいものである。
【0042】以上のクラッチ負荷試験装置において、模
擬負荷装置としては図1に示した構成のものを示した
が、前述の他の模擬負荷装置であってもよいのはもちろ
んである。また駆動装置3としてDCモータを用いたも
のを示したが、これに限るものではない。もっとも、実
機の慣性モーメントが負荷装置の慣性モーメントよりも
小さい場合には、回転方向を切り換えることができるも
のが、より実機に近い機械的インピーダンスを有する負
荷特性を実現することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明に係る模擬負荷装置
は、回転駆動されるクラッチと、このクラッチの接離を
制御する接離装置と、上記クラッチの出力側に模擬負荷
のための駆動または制動を与える駆動装置と、予め設定
する実機の機械的インピーダンスを含む負荷特性を模擬
した負荷トルクに基づいて駆動トルク指令値を決定する
駆動トルク制御装置と、この駆動トルク指令値に基づい
てモータである上記駆動装置を電流制御駆動する駆動回
路とから成るために、ギアのような複雑な機械的構造を
必要とすることなくコンパクトで簡易な装置で機械的イ
ンピーダンスを任意の値に制御できることから実際のク
ラッチの接離過程での負荷トルクを模擬することができ
るものであり、またギアのような機械的構造を無くすこ
とによって、寿命試験などの長時間使用に際して、それ
らの強度や信頼性を考慮する必要がなくなるものであ
る。
【0044】加えるに、クラッチの出力側の回転角度を
検出する角度検出器を備えて、駆動トルク制御装置が予
め設定する実機を模擬した粘性と上記角度検出器による
出力側回転角度検出値とに基づいて駆動トルク指令値を
決定するものであるために、、粘性流体を密閉する装置
などの大掛かりな装置を必要とすることなく速度に比例
する粘性抵抗による負荷トルクの模擬を行うことができ
るものであり、またトルク制御であるにも拘わらず、高
価なトルクセンサを使用することなく実機におけるクラ
ッチの使用条件と同様の粘性抵抗による負荷トルクを模
擬することができる上に、模擬負荷装置の実際の粘性係
数よりも小さい粘性係数を仮想的につくることもでき
る。しかも粘性抵抗による負荷トルクは、粘性流体の粘
度とその中で回転する回転体の形状によって変化するた
めに、粘性抵抗による負荷トルクを設定するには粘性流
体と粘度とその中で回転する回転体の形状の組み合わせ
を十分に考えなければならないが、値を設定するだけで
簡単に粘性抵抗による負荷トルクの設定が可能であるた
めに、各種状態の模擬を簡単に行うことができることか
ら、実際の装置内の粘性流体を入れ換えたりすることな
く、各種粘性流体や回転体についてのシミュレーション
を行うことができる。
【0045】この場合においてもクラッチの出力側のト
ルクを検出するトルク検出器も備えたものとし、駆動ト
ルク制御装置が予め設定する実機を模擬した粘性と上記
角度検出器による出力側回転角度検出値と上記トルク検
出器による出力側トルク検出値とに基づいて駆動トルク
指令値を決定するものであるならば、実機におけるクラ
ッチの使用条件と同様の粘性抵抗によって生じる負荷ト
ルクを精度良く模擬することができる。
【0046】更に接離装置によるクラッチの接離信号に
基づいて、駆動トルク制御装置によって決定された駆動
トルク指令値と予め設定している所定の駆動トルク指令
値とを切り換える切換装置を具備しているならば、良好
な応答性を得ることができるとともに効率よく負荷トル
クを与えることができる。
【0047】そして、クラッチの出力側の回転角度を検
出する角度検出器を備えて、駆動トルク制御装置が予め
設定する実機を模擬した慣性モーメント・粘性・弾性並
びに外力と上記角度検出器による出力側回転角度検出値
とに基づいて駆動トルク指令値を決定するものであるな
らば、実機におけるクラッチの使用条件と同様の慣性モ
ーメントと粘性係数と弾性定数による負荷トルクを模擬
することができ、この時、模擬負荷装置の実際の慣性モ
ーメントや粘性係数や弾性定数よりも低い慣性モーメン
トと粘性係数と弾性定数を模擬したものを仮想的に得る
ことができる上に、これらの設定も値を設定するだけで
よく、クラッチの負荷トルクの変更が容易である。
【0048】クラッチの出力側のトルクを検出するトル
ク検出器も備えて、駆動トルク制御装置が予め設定する
実機を模擬した慣性モーメント・粘性・弾性並びに外力
と上記角度検出器による出力側回転角度検出値と上記ト
ルク検出器による出力側トルク検出値とに基づいて駆動
トルク指令値を決定するものであるならば、実機におけ
るクラッチの使用条件と同様の慣性モーメント、粘性係
数、弾性定数によって生じる負荷トルクを精度良く模擬
することができる。
【0049】また接離装置によるクラッチの接離信号に
基づいて、駆動トルク制御装置によって決定された駆動
トルク指令値と予め設定している所定の駆動トルク指令
値とを切り換える切換装置を具備しているならば、良好
な応答性を得ることができるとともに効率よく負荷トル
クを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例のブロック図であ
る。
【図2】同上のクラッチの一例の断面図である。
【図3】同上の動作のフローチャートである。
【図4】同上の他例のブロック図である。
【図5】同上の角度検出器を示すもので、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【図6】同上の動作のフローチャートである。
【図7】同上の別の例のブロック図である。
【図8】同上のトルクセンサの概略断面図である。
【図9】同上の動作のフローチャートである。
【図10】同上の他の例のブロック図である。
【図11】同上の動作のフローチャートである。
【図12】同上の動作のタイムチャートである。
【図13】同上の更に他の例のブロック図である。
【図14】同上の動作のフローチャートである。
【図15】別の例のブロック図である。
【図16】同上の動作のフローチャートである。
【図17】同上の他例のブロック図である。
【図18】同上の動作のフローチャートである。
【図19】同上の別の例のブロック図である。
【図20】同上の動作のフローチャートである。
【図21】同上の更に別の例のブロック図である。
【図22】同上の動作のフローチャートである。
【図23】同上の他の動作のタイムチャートである。
【図24】同上の他例のブロック図である。
【図25】同上の動作のフローチャートである。
【図26】同上の更に他例のブロック図である。
【図27】同上の動作のフローチャートである。
【図28】別の例のブロック図である。
【図29】同上の動作のフローチャートである。
【図30】同上の他例のブロック図である。
【図31】同上の動作のフローチャートである。
【図32】クラッチ負荷試験装置のブロック図である。
【図33】同上の動作のフローチャートである。
【図34】同上の他例のブロック図である。
【図35】同上の別の例のブロック図である。
【図36】同上の回転数検出器の出力の一例のタイムチ
ャートである。
【図37】同上の動作のフローチャートである。
【図38】同上の更に他例のブロック図である。
【図39】同上の部分拡大のブロック図である。
【図40】同上の動作のフローチャートである。
【図41】同上の更に別の例のブロック図である。
【図42】同上の部分拡大のブロック図である。
【図43】同上の他の動作のフローチャートである。
【図44】同上の他例のブロック図である。
【図45】同上の動作のフローチャートである。
【図46】同上の更に他例のブロック図である。
【図47】同上の動作のフローチャートである。
【図48】同上の別の例のブロック図である。
【図49】同上の動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 クラッチ 2 駆動源 3 駆動装置 4 駆動トルク制御装置 5 駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−87688(JP,A) 特開 平2−243938(JP,A) 特開 平5−26775(JP,A) 特開 昭56−98631(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 13/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるクラッチと、このクラッ
    チの接離を制御する接離装置と、上記クラッチの出力側
    に模擬負荷のための駆動または制動を与える駆動装置
    と、予め設定する実機の機械的インピーダンスを含む負
    荷特性を模擬した負荷トルクに基づいて駆動トルク指令
    値を決定する駆動トルク制御装置と、この駆動トルク指
    令値に基づいてモータである上記駆動装置を電流制御駆
    動する駆動回路とから成るとともに、クラッチの出力側
    の回転角度を検出する角度検出器を備え、駆動トルク制
    御装置は予め設定する実機を模擬した粘性と上記角度検
    出器による出力側回転角度検出値とに基づいて駆動トル
    ク指令値を決定するものであることを特徴とする模擬負
    荷装置。
  2. 【請求項2】 クラッチの出力側の回転角度を検出する
    角度検出器と、クラッチの出力側のトルクを検出するト
    ルク検出器とを備えており、駆動トルク制御装置は予め
    設定する実機を模擬した粘性と上記角度検出器による出
    力側回転角度検出値と上記トルク検出器による出力側ト
    ルク検出値とに基づいて駆動トルク指令値を決定するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の模擬負荷装
    置。
  3. 【請求項3】 接離装置によるクラッチの接離信号に基
    づいて、駆動トルク制御装置によって決定された駆動ト
    ルク指令値と予め設定している所定の駆動トルク指令値
    とを切り換える切換装置を具備していることを特徴とす
    る請求項1または2記載の模擬負荷装置。
  4. 【請求項4】 回転駆動されるクラッチと、このクラッ
    チの接離を制御する接離装置と、上記クラッチの出力側
    に模擬負荷のための駆動または制動を与える駆動装置
    と、予め設定する実機の機械的インピーダンスを含む負
    荷特性を模擬した負荷トルクに基づいて駆動トルク指令
    値を決定する駆動トルク制御装置と、この駆動トルク指
    令値に基づいてモータである上記駆動装置を電流制御駆
    動する駆動回路とから成るとともに、クラッチの出力側
    の回転角度を検出する角度検出器を備えており、駆動ト
    ルク制御装置は予め設定する実機を模擬した慣性モーメ
    ント・粘性・弾性並びに外力と上記角度検出器による出
    力側回転角度検出値とに基づ いて駆動トルク指令値を決
    定するものであることを特徴とする模擬負荷装置。
  5. 【請求項5】 回転駆動されるクラッチと、このクラッ
    チの接離を制御する接離装置と、上記クラッチの出力側
    に模擬負荷のための駆動または制動を与える駆動装置
    と、予め設定する実機の機械的インピーダンスを含む負
    荷特性を模擬した負荷トルクに基づいて駆動トルク指令
    値を決定する駆動トルク制御装置と、この駆動トルク指
    令値に基づいてモータである上記駆動装置を電流制御駆
    動する駆動回路とから成るとともに、クラッチの出力側
    の回転角度を検出する角度検出器と、クラッチの出力側
    のトルクを検出するトルク検出器とを備えており、駆動
    トルク制御装置は予め設定する実機を模擬した慣性モー
    メント・粘性・弾性並びに外力と上記角度検出器による
    出力側回転角度検出値と上記トルク検出器による出力側
    トルク検出値とに基づいて駆動トルク指令値を決定する
    ものであることを特徴とする模擬負荷装置。
  6. 【請求項6】 接離装置によるクラッチの接離信号に基
    づいて、駆動トルク制御装置によって決定された駆動ト
    ルク指令値と予め設定している所定の駆動トルク指令値
    とを切り換える切換装置を具備していることを特徴とす
    る請求項4または5記載の模擬負荷装置。
JP33633995A 1995-12-25 1995-12-25 模擬負荷装置 Expired - Fee Related JP3202911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33633995A JP3202911B2 (ja) 1995-12-25 1995-12-25 模擬負荷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33633995A JP3202911B2 (ja) 1995-12-25 1995-12-25 模擬負荷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09178612A JPH09178612A (ja) 1997-07-11
JP3202911B2 true JP3202911B2 (ja) 2001-08-27

Family

ID=18298106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33633995A Expired - Fee Related JP3202911B2 (ja) 1995-12-25 1995-12-25 模擬負荷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3202911B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010167522A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Okuma Corp 工作機械におけるスリップ検出装置
AT508909B1 (de) * 2009-08-28 2011-05-15 Univ Wien Tech Verfahren und einrichtung zur regelung einer prüfstandsanordnung
CN104142244B (zh) * 2014-07-15 2017-02-15 宁波宏协股份有限公司 一种离合器模拟工况试验台及试验方法
JP6720654B2 (ja) * 2016-04-01 2020-07-08 いすゞ自動車株式会社 クラッチの耐久性判定システム、車両及びクラッチの耐久性判定方法
JP6907826B2 (ja) * 2017-08-31 2021-07-21 いすゞ自動車株式会社 診断装置及び診断方法
CN108414220B (zh) * 2018-02-28 2019-09-24 安徽江淮汽车集团股份有限公司 齿轮箱检测方法和设备
WO2019188154A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ駆動装置
CN112924189B (zh) * 2021-01-27 2022-02-01 东风汽车股份有限公司 一种汽车传动系统耐久测试方法
KR102384107B1 (ko) * 2021-12-30 2022-04-08 (주)보성테크 300kW 모의부하기

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09178612A (ja) 1997-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7770440B2 (en) Method to test a dynamic torque-generating device and a device to determine the dynamic behavior of a driving shaft
JP3918435B2 (ja) 自動車部品の試験装置
US20080140321A1 (en) Method and a control system for monitoring the condition of an industrial robot
EP1743157B1 (en) Structurally tuned vibration based component checking method
JP3202911B2 (ja) 模擬負荷装置
JP4388653B2 (ja) 運転装置のピニオンの初期滑りを監視する装置と方法
EP1746399A1 (en) Estimating torque/force exerted by a load against a motor-driven actuator
US6393902B1 (en) Noise testing system with temperature responsive sensitivity
Zhao et al. Theoretical and experimental investigations of the bifurcation behavior of creep groan of automotive disk brakes
JP2000105171A (ja) 動力伝達系機器用試験装置
Pohl Transient torque converter performance, testing, simulation and reverse engineering
US6182515B1 (en) Coupler arrangement for isolation arrangement for system under test
JPH0712683A (ja) 差動制限装置の試験装置及び試験方法
US6523422B1 (en) Isolation arrangement for system under test
JP3757839B2 (ja) 供試体の慣性モーメント測定方法とその装置
US6253620B1 (en) Device and method for measuring dynamic torsional characteristics of a damper assembly
JPH0843258A (ja) 歯車の検査装置
KR100561269B1 (ko) 슬립을 결정하기 위한 방법
JP3036237B2 (ja) トランスミッション試験装置
JP2003344224A (ja) 動力伝達系の試験装置とその制御方法
JP4844472B2 (ja) 電気慣性制御応答の評価方法
EP1092137B1 (en) Noise testing system with temperature responsive sensitivity
JP2767050B2 (ja) 歯車試験装置
JP2745749B2 (ja) エンジン出力特性の解析方法
Baumann Gear Rattling Noises from Vehicle Transmissions

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010612

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees