JP6907756B2 - 動力工具 - Google Patents

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Description

本発明は、動力工具に関する。
従来から、先端工具を装着可能な本体部及び本体部に接続されたハンドル部を備え、先端工具に打撃力(又は、回転力及び打撃力)を付与して被加工材を破砕する動力工具が広く知られている。このような動力工具においては、破砕作業時に本体部で大きな振動が発生し、当該振動が本体部からハンドル部を把持する作業者に伝わるため、作業者が疲労し易く、作業性が低下してしまうという問題があった。
上記問題を解決するため、特許文献1に記載の動力工具は、本体部とハンドル部との間に振動低減機構を設け、本体部からハンドル部へ伝わる振動の低減を図っている。
特開2017−013173号公報
特許文献1に記載の動力工具は、本体部からハンドル部へ伝わる振動の伝達経路上に一の振動低減機構のみが介在する構成であり、本体部からハンドル部へ伝わる振動の低減が実現されていた。しかしながら、本体部からハンドル部へ伝わる振動をより低減し、作業性をより向上させた動力工具が望まれていた。
そこで本発明は、本体部からハンドル部へ伝わる振動をより低減し、作業性をより向上させた動力工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、本体ハウジングと、該本体ハウジングに支持されたモータと、該本体ハウジングに支持され該モータの回転力によって駆動する駆動部とを有する本体部と、該本体部と離間して位置する把持部と、該本体部と該把持部との間に設けられるとともに該本体部と該把持部とを接続し該本体部から該把持部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、該振動低減部は、該本体部に接続された第1振動低減機構と、該第1振動低減機構と該把持部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有することを特徴とする動力工具を提供している。
上記構成の動力工具によれば、本体部で発生し本体部から把持部に伝達される振動の伝達経路上に第1振動低減機構及び第2振動低減機構が介在している。このため、振動の伝達経路上に一の振動低減機構が介在するのみの構成と比較して、本体部から把持部に伝達される振動をより低減することが可能となり、作業性をより向上させることができる。
上記構成において、該モータの回転力を往復動に変換し該駆動部を第1方向に往復駆動させる往復動変換機構をさらに備えることが好ましい。
また、該振動低減部は、該第1振動低減機構を介して該本体部に接続されるとともに該第2振動低減機構に接続された中間接続部をさらに有し、該中間接続部は、該本体部及び該把持部に対して該第1方向において相対移動可能であることが好ましい。
このような構成によれば、駆動部が往復駆動する方向と、中間接続部が本体部及び把持部に対して第1振動低減機構及び第2振動低減機構により相対移動可能である方向とが一致している。このため、駆動部により本体部に生じる振動を第1振動低減機構及び第2振動低減機構によって効果的に低減できる。また、中間接続部が本体部に対して第1振動低減機構により相対移動可能である方向と、中間接続部が把持部に対して第2振動低減機構により相対移動可能である方向とが一致している。このため、第1振動低減機構と第2振動低減機構との組み合わせにより、駆動部により本体部に生じる振動を効果的に低減できる。
また、該把持部は、該第1方向と直交する第2方向に延び、該振動低減部は、該第2方向において互いに離間して位置する2個の該第1振動低減機構を含むことが好ましい。
このような構成によれば、把持部の長手方向において離間した位置にそれぞれ第1振動低減機構が設けられる。このため、中間接続部が本体部に対して相対移動する際に把持部の長手方向が傾きにくく、把持部のバランスが崩れ作業性が損なわれることを抑制できる。
また、該中間接続部は、該把持部の該第2方向における一端部と該第2振動低減機構を介して接続された第1接続部と、該把持部の該第2方向における他端部と接続された第2接続部と、を有し、該2個の該第1振動低減機構のうちの一方は、該第2方向における該第1接続部との距離が該第2方向における該第2接続部との距離よりも短い位置に設けられ、該2個の該第1振動低減機構のうちの他方は、該第2方向における該第2接続部との距離が該第2方向における該第1接続部との距離よりも短い位置に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、中間接続部と把持部とを接続する第1接続部及び第2接続部のそれぞれの近傍に第1振動低減機構が設けられている。このため、本体部から把持部に伝達される振動をより効果的に低減することができ、作業性をさらに向上させることができる。また、中間接続部が本体部に対して相対移動する際に把持部の長手方向が傾きにくく、把持部のバランスが崩れ作業性が損なわれることを抑制できる。
また、該中間接続部には、該第1方向に延びる挿通孔が形成され、該第1振動低減機構は、該第1方向に延び該第1方向における一端部が該本体部に接続されるとともに該第1方向における他端部が該挿通孔に挿通された挿通部と、該挿通部の外方に配置され該中間接続部と該本体部とに挟持される第1弾性体と、を有し、該第2振動低減機構は、該中間接続部に接続された第1部材と、該把持部に接続された第2部材と、該第1部材と該第2部材との間に介在する第2弾性体と、を有することが好ましい。
このような構成によれば、中間接続部に設けられた挿通孔を挿通し本体部に接続される挿通部と、挿通部の外方に配置され中間接続部と本体部とに挟持される第1弾性体とにより、第1振動低減機構が構成される。また、中間接続部に接続された第1部材と、把持部に接続された第2部材と、第1部材と第2部材との間に介在する第2弾性体とにより、第2振動低減機構が構成される。このため、部品点数が少なく簡単な構成で第1振動低減機構および第2振動低減機構が実現される。
また、振動低減部は、さらに第3弾性体を有し、該第1部材は、該第3弾性体を介して該中間接続部に接続されていることが好ましい。
このような構成によれば、本体部から把持部に伝達される振動の伝達経路上に第3弾性体が介在している。これにより、本体部から把持部に伝達される振動をさらに効果的に低減することができる。
また、該本体ハウジングは、該モータを収容するモータハウジングを有し、該中間接続部は、該モータハウジングに該第1振動低減機構を介して接続され、該モータハウジングの該第1方向における該把持部に近い端部を覆うように構成されていることが好ましい。
また、該第1振動低減機構のバネ定数は、該第2振動低減機構のバネ定数と異なっていることが好ましい。
このような構成によれば、第1振動低減機構及び第2振動低減機構は互いにバネ定数が異なっているため、第1振動低減機構が好適に低減可能な振動の周波数領域と第2振動低減機構が好適に低減可能な振動の周波数領域とが異なる。これにより、好適に低減可能な周波数領域を広くすることができ、本体部から把持部に伝達される振動をさらに効果的に低減することができる。
また、該第1振動低減機構のバネ定数は、該第2振動低減機構のバネ定数よりも大きいことが好ましい。
上記課題を解決するため、本発明はさらに、モータと、該モータの回転力を伝達する動力伝達機構と、該動力伝達機構の少なくとも一部を収容するギアハウジングと、該ギアハウジングの少なくとも一部を覆うカバーと、該ギアハウジングと離間して位置する把持部と、該ギアハウジングと該把持部との間に設けられるとともに該ギアハウジングと該把持部とを接続し該ギアハウジングから該把持部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、該振動低減部は、該ギアハウジングと該カバーとの間に設けられた第1振動低減機構と、該カバーと該把持部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有することを特徴とする動力工具を提供する。
上記課題を解決するため、本発明はさらに、本体ハウジングと、該本体ハウジングに支持されたモータと、該本体ハウジングに支持され該モータの回転力によって駆動する駆動部とを有する本体部と、該モータの回転力を往復動に変換し該駆動部を第1方向に往復駆動させる往復動変換機構と、該モータに電力を供給する電池パックが取付けられる電池装着部を有し、該本体部と離間して位置するとともに該第1方向と直交する第2方向に延び、該第2方向の端部に設けられる回動軸を中心に該本体部に対して相対回動可能なハンドル部と、該本体部と該電池装着部との間に設けられ該本体部から該電池装着部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、該振動低減部は、該本体部に接続された第1振動低減機構と、該第1振動低減機構と該電池装着部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有することを特徴とする動力工具を提供する。
上記構成において、該振動低減部は、該第1振動低減機構を介して該本体部に接続されるとともに該第2振動低減機構に接続された中間接続部をさらに有し、該中間接続部は、該本体部及び該ハンドル部に対して該第1方向において相対移動可能であることが好ましい。
上記構成において、該振動低減部は、該第2方向において互いに離間して位置する2個の該第1振動低減機構を含むことが好ましい。
上記課題を解決するため、本発明はさらに、本体ハウジングと、該本体ハウジングに支持されたモータと、該本体ハウジングに支持され該モータの回転力によって駆動する駆動部とを有する本体部と、該モータの回転力を往復動に変換し該駆動部を第1方向に往復駆動させる往復動変換機構と、該本体部と離間して位置し、該第1方向と直交する第2方向に延びる把持部と、該本体部と該把持部との間に設けられるとともに該本体部と該把持部とを接続し該本体部から該把持部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、該振動低減部は、該第2方向において互いに離間して位置し該本体部に接続された2個の第1振動低減機構と、該第1振動低減機構を介して該本体部に接続される中間接続部と、該中間接続部と該把持部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有し、該中間接続部は、該把持部の該第2方向における一端部と該第2振動低減機構を介して接続された第1接続部と、該把持部の該第2方向における他端部と接続された第2接続部と、を有し、該2個の該第1振動低減機構のうちの一方は、該第2方向における該第1接続部との距離が該第2方向における該第2接続部との距離よりも短い位置に設けられ、該2個の該第1振動低減機構のうちの他方は、該第2方向における該第2接続部との距離が該第2方向における該第1接続部との距離よりも短い位置に設けられていることを特徴とする動力工具を提供する。
上記課題を解決するため、本発明はさらに、本体ハウジングと、該本体ハウジングに支持されたモータと、該本体ハウジングに支持され該モータの回転力によって駆動する駆動部とを有する本体部と、該モータの回転力を往復動に変換し該駆動部を第1方向に往復駆動させる往復動変換機構と、該本体部と離間して位置する把持部と、該本体部と該把持部との間に設けられるとともに該本体部と該把持部とを接続し該本体部から該把持部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、該振動低減部は、該本体部に接続された第1振動低減機構と、該第1振動低減機構を介して該本体部に接続される中間接続部と、該中間接続部と該把持部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有し、該中間接続部には、該第1方向に延びる挿通孔が形成され、該第1振動低減機構は、該第1方向に延び該第1方向における一端部が該本体部に接続されるとともに該第1方向における他端部が該挿通孔に挿通された挿通部と、該挿通部の外方に配置され該中間接続部と該本体部とに挟持される第1弾性体と、を有し、該第2振動低減機構は、該中間接続部に接続された第1部材と、該把持部に接続された第2部材と、該第1部材と該第2部材との間に介在する第2弾性体と、を有することを特徴とする動力工具を提供する。
上記課題を解決するため、本発明はさらに、本体ハウジングと、該本体ハウジングに支持されたモータと、該本体ハウジングに支持され該モータの回転力によって駆動する駆動部とを有する本体部と、該モータの回転力を往復動に変換し該駆動部を第1方向に往復駆動させる往復動変換機構と、該本体部と離間して位置する把持部と、該本体部と該把持部との間に設けられるとともに該本体部と該把持部とを接続し該本体部から該把持部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、該振動低減部は、該本体部に接続された第1振動低減機構と、該第1振動低減機構を介して該本体部に接続される中間接続部と、該中間接続部と該把持部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有し、該本体ハウジングは、該モータを収容するモータハウジングを有し、該中間接続部は、該モータハウジングに該第1振動低減機構を介して接続され、該モータハウジングの該第1方向における該把持部に近い端部を覆うように構成されていることを特徴とする動力工具を提供する。
上記構成において、該電池装着部は、該ハンドル部の該第2方向における該端部に位置しており、該電池パックは、該電池装着部に装着された状態で、該第2方向において該回動軸に関して該駆動部の反対側に位置することが好ましい。
上記課題を解決するため、本発明はさらに、本体ハウジングと、該本体ハウジングに支持されたモータと、該本体ハウジングに支持され該モータの回転力によって駆動する駆動部とを有する本体部と、該モータの回転力を往復動に変換し該駆動部を第1方向に往復駆動させる往復動変換機構と、該本体部と離間して位置し該第1方向と直交する第2方向に延びるハンドル部と、該本体部と該ハンドル部との間に設けられるとともに該本体部と該ハンドル部とを接続し該本体部から該ハンドル部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、該振動低減部は、該本体部に接続された第1振動低減機構と、該第1振動低減機構を介して該本体部に接続される中間接続部と、該中間接続部と該ハンドル部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有し、該ハンドル部は、該第2方向における一端部が該第2振動低減機構を介して該本体部に対して該第1方向に相対移動可能に該中間接続部と接続され、第2方向における他端部が所定の回動軸を中心に該本体部に対して相対回動可能に該中間接続部と接続されることを特徴とする動力工具を提供する。
本発明によれば、本体部からハンドル部へ伝わる振動をより低減し、作業性をより向上させることが可能な動力工具を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態によるハンマドリルの内部構造を示す部分断面図である。 本発明の第1の実施の形態によるハンマドリルのモータハウジング、ギアハウジング、シリンダハウジングの一部、バックカバー、第1振動低減機構、第2振動低減機構、及びハンドル部を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態によるハンマドリルのギアハウジング、シリンダハウジングの一部、バックカバー、第1振動低減機構、第2振動低減機構、及びハンドル部を示す分解斜視図であり、バックカバーが第1振動低減機構を介してモータハウジング及びギアハウジングに接続されている状態を示している。 図1のIV−IV断面図であり、本発明の第1の実施の形態によるハンマドリルの第1振動低減機構を示している。 図1のV−V断面図であり、本発明の第1の実施の形態によるハンマドリルの第2振動低減機構を示している。 本発明の第1の実施の形態の第1の変形例によるハンマドリルの第1振動低減機構を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の第2の変形例によるハンマドリルの第1振動低減機構を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるハンマドリルの内部構造を示す部分断面図である。 本発明の第3の実施の形態によるハンマドリルの内部構造を示す部分断面図である。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態による動力工具の一例であるハンマドリル1について、図1乃至図5を参照しながら説明する。
以下、ハンマドリル1に関する方向について、図1に示されている「上」を上方向、「下」を下方向、「前」を前方向、「後」を後方向と定義する。また、ハンマドリル1を後から見た場合の「右」を右方向、「左」を左方向と定義する。
<ハンマドリル1の概略>
図1に示されているハンマドリル1は、被加工材(例えば、コンクリート、鉄鋼、木材等)を破砕する作業等を行うための電動式の動力工具である。本実施の形態において、ハンマドリル1は電池パックPに収容された二次電池の電力を駆動電源として用いる。また、ハンマドリル1は、駆動モードとして、先端工具Eに打撃力のみを付与する「打撃モード」と、先端工具Eに回転力及び打撃力を付与する「回転打撃モード」とを備えている。
<ハンマドリル1の構成>
ハンマドリル1は、先端工具Eを着脱可能に構成された本体部2と、本体部2の後方に位置し作業者に把持されるハンドル部3と、本体部2とハンドル部3との間に設けられた振動低減部4とを備えている。
<本体部2>
図1に示されているように、本体部2は、本体ハウジング5と、モータ6と、インバータ回路基板7と、コントロールボックス8と、動力伝達機構9と、駆動機構10と、先端工具装着部11とを有している。
<本体ハウジング5>
図1に示されているように、本体ハウジング5は、本体部2の外郭をなす部分であって、モータハウジング51と、ギアハウジング52と、シリンダハウジング53とを有している。
図1及び図2に示されているように、モータハウジング51は、上下方向に延びる略円筒形状をなしており、本体ハウジング5の後下部に位置している。モータハウジング51は、樹脂製であり、内部にはモータ6等を収容している。なお、図2及び図3においては、図の煩雑を避けるため、本体ハウジング5及びハンドル部3の内部に収容された部材の図示を省略している。
また、図2に示されているように、モータハウジング51の後部下側における左右方向略中央には、第1ネジボス51Aが設けられている。さらに、モータハウジング51の後部上側における左部には第2ネジボス51Bが、後部上側における右部には第3ネジボス(不図示)が設けられている。第1ネジボス51A、第2ネジボス51B、及び第3ネジボスのそれぞれには、前後方向に延びる雌ネジ孔51aが形成されている。なお、第2ネジボス51B及び第3ネジボスは、左右方向と直交し且つモータハウジング51の左右方向における中心を通る仮想平面に関して対称な位置に設けられている。
図1に示されているように、ギアハウジング52は、金属製であり、モータハウジング51の上部に接続されている。ギアハウジング52は、第1部分52Aと、第2部分52Bと、第3部分52Cとを有しており、動力伝達機構9の一部を収容している。
図2に示されているように、第1部分52A及び第2部分52Bは、上下方向に延びる略円筒形状をなしている。第1部分52A及び第2部分52Bは、前後方向に並んで設けられており、第1部分52Aの後部と第2部分52Bの前部は接続されている。第1部分52Aの内部空間と第2部分52Bの内部空間とは連通しており、当該連通した空間に動力伝達機構9の一部が収容されている。第3部分52Cは、上下方向に延びる略円筒形状をなしており、第2部分52Bの上部に接続されている。
また、第2部分52Bと第3部分52Cとを接続している接続部分の後部には、左右方向に延びるリブ52Dが設けられており、リブ52Dの左端部及び右端部には、第4ネジボス52E及び第5ネジボス52Fがそれぞれ設けられている。第4ネジボス52E及び第5ネジボス52Fのそれぞれには、前後方向に延びる雌ネジ孔52aが形成されている。
図1に示されているように、シリンダハウジング53は、ギアハウジング52の前側上部に接続されており、前後方向に延びる略円筒形状をなしている。シリンダハウジング53の内部には、駆動機構10が収容されている。
<モータ6>
図1に示されているように、モータ6は、モータハウジング51の内部に収容されている。モータ6は、DCブラシレスモータであり、回転軸61と、ロータ62と、ステータ63とを有している。
回転軸61は、上下方向に延びる軸であって、軸受を介してモータハウジング51及びギアハウジング52に回転可能に支承されている。回転軸61の上部には、ファン61Aが回転軸61と一体回転可能に設けられている。
ロータ62は、複数の永久磁石を有しており、回転軸61と一体に回転するように回転軸61に固定されている。ステータ63は、ロータ62の外方に設けられており、モータハウジング51の内周面から上方に延出するリブに支持されている。ステータ63は、ロータ62と対向するように配置されたステータ巻線を有している。
<インバータ回路基板7>
インバータ回路基板7は、平面視において円環形状をなす回路基板であり、モータハウジング51の内部に収容されている。インバータ回路基板7は、モータ6のステータ63の上方に位置しており、インシュレータを介してステータ63に固定されている。インバータ回路基板7の下面には、モータ6を駆動するための6個のFETを含むインバータ回路が搭載されている。また、インバータ回路基板7の上面には、ロータ62の回転位置を検出するための複数のホール素子が搭載されている。
<コントロールボックス8>
コントロールボックス8は、モータハウジング51の後部の外周面に固定されており、モータ6を駆動制御する図示せぬコントローラ、モータ6の駆動制御に必要な各種回路を収容している。コントロールボックス8に収容された制御部等は、インバータ回路基板7及び後述の電池装着部32Bに電気的に接続されている。本実施の形態において、コントローラはマイコンである。
<動力伝達機構9>
動力伝達機構9は、モータ6の回転軸61の上端に固定されたピニオンギア91と、動力変換機構92と、回転伝達機構93とを有している。
動力変換機構92は、モータ6の回転軸61の回転力を往復動に変換し駆動機構10に伝達する機構であり、クランク軸92Aと、ギア92Bと、クランクウェイト92Cと、クランクピン92Dと、コネクティングロッド92Eとを有している。動力変換機構92は、本発明における「往復動変換機構」の一例である。
クランク軸92Aは、上下方向に延びるとともにピニオンギア91の後方に配置され、ギアハウジング52に回転可能に支承されている。ギア92Bは、クランク軸92Aに同軸固定されており、ピニオンギア91と噛合している。クランクウェイト92Cは、クランク軸92Aの上端に固定されている。クランクピン92Dは、上下方向に延びており、クランクウェイト92Cの上面においてクランク軸92Aの回転軸心に対して偏心した位置に設けられている。コネクティングロッド92Eは、前後方向に延びており、その後端部にはクランクピン92Dが挿入されており、その前端部は駆動機構10に接続されている。
回転伝達機構93は、モータ6の回転軸61の回転力を駆動機構10に伝達可能な機構であり、回転伝達軸93Aと、ギア93Bと、ベベルギア93Cと、クラッチ93Dとを備えている。
回転伝達軸93Aは、上下方向に延びるとともにピニオンギア91の前方に配置され、ギアハウジング52に回転可能に支承されている。また、回転伝達軸93Aの上端部には、ギア部が設けられている。ギア93Bは、回転伝達軸93Aに同軸固定されており、ピニオンギア91と噛合している。ベベルギア93Cは、後述のシリンダ10Aの後部の外周を覆うように設けられている。ベベルギア93Cは、シリンダ10Aに対して相対回転可能に構成されており、回転伝達軸93Aのギア部と噛合している。
クラッチ93Dは、シリンダ10Aと一体回転するようにシリンダ10Aの外周に設けられた筒形状の部材であり、ベベルギア93Cの前方に位置している。クラッチ93Dは、シリンダ10Aに対して前後方向に移動可能に設けられており、後方に移動した状態においてはベベルギア93Cと接続された状態となり、前方に移動した状態においてはベベルギア93Cとの接続が解除された状態となる。クラッチ93Dとベベルギア93Cとが接続された状態は、駆動モードが「回転打撃モード」に設定されている状態である。この状態においては、シリンダ10A、クラッチ93D、及びベベルギア93Cが一体に回転する。一方、当該接続が遮断された状態は、駆動モードが「打撃モード」に設定されている状態である。この状態においては、ベベルギア93Cは空転し、クラッチ93D及びシリンダ10Aにベベルギア93Cの回転力は伝達されない。なお、クラッチ93Dの前後方向の移動、すなわち、駆動モードの切替えは、図示せぬ駆動モード切替スイッチが作業者によって操作されることによって行われる。
<駆動機構10>
駆動機構10は、先端工具装着部11に装着された先端工具Eに打撃力又は回転力及び打撃力を付与する機構である。駆動機構10は、回転伝達機構93の上方に位置しており、シリンダハウジング53の内部に収容されている。駆動機構10は、シリンダ10A、ピストン10B、打撃子10C、及び中間子10Dを備えている。
シリンダ10Aは、前後方向に延びる略円筒形状をなしており、シリンダハウジング53の内部に自身の軸心を中心に回転可能に設けられている。ピストン10B、打撃子10C、及び中間子10Dは、シリンダ10Aの内部に後方からこの順で配置されており、シリンダ10Aの内周面に対して前後方向に摺動可能に構成されている。ピストン10Bは、コネクティングロッド92Eの前端と接続されており、ピストン10Bと打撃子10Cとの間には空気室10aが画成されている。また、シリンダ10Aには、シリンダ10Aの内側から外側に貫通する呼吸孔が複数形成されている。ピストン10B、打撃子10C、及び中間子10Dのそれぞれは、本発明における「駆動部」の一例である。前後方向は、本発明における「第1方向」の一例である。
<先端工具装着部11>
先端工具装着部11は、シリンダハウジング53の前部に接続されており、先端工具Eを着脱可能に構成されている。
<ハンドル部3>
ハンドル部3は、振動低減部4を介して本体部2に接続されており、把持部31と、下側接続部32と、上側接続部33とを有している。
<把持部31>
把持部31は、作業時に作業者によって把持される部分であり、上下方向に延びる略円筒形状をなしている。把持部31は、トリガ31A及びスイッチ機構31Bを有している。トリガ31Aは、把持部31の前上部に設けられており、作業者が把持部31を把持した状態で操作可能に構成されている。スイッチ機構31Bは、把持部31の内部に収容されており、トリガ31Aと機械的に接続され且つコントロールボックス8の内部のコントローラに電気的に接続されている。スイッチ機構31Bは、トリガ31Aが作業者によって引操作されたことを検出してコントローラにモータ6の駆動を開始するための始動信号を出力する。上下方向は、本発明における「第2方向」の一例である。
<下側接続部32>
下側接続部32は、把持部31の下端部から前方に延びており、前方に開口する略角筒形状をなしている。下側接続部32は、シャフト32A及び電池装着部32Bを備えている。シャフト32Aは、下側接続部32の前端部に位置しており、下側接続部32の内周面の右部から左部まで左方向に延びている。電池装着部32Bは、下側接続部32の下部に設けられており、電池パックPが着脱可能に構成されている。電池装着部32Bは、電池パックPが電池装着部32Bに装着された状態で電池パックPの内部に収容された二次電池に接続される図示せぬ端子部を有している。電池装着部32Bの端子部は、モータ6、コントローラ等に電気的に接続されている。これにより、電池パックPが電池装着部32Bに装着された状態でモータ6、コントローラ等に電力供給可能となっている。
<上側接続部33>
上側接続部33は、把持部31の上端部から前方に延びており、前方に開口する略角筒形状をなしている。上側接続部33の内部には、振動低減部4の一部が収容されている。
<振動低減部4>
振動低減部4は、本体部2とハンドル部3との間に設けられており(すなわち、本体部2とハンドル部3との間に介在しており)、本体部2とハンドル部3とを接続するとともに本体部2からハンドル部3に伝達される振動を低減する機構である。振動低減部4は、バックカバー41と、複数の第1振動低減機構42と、第2振動低減機構43とを有している。本実施の形態において、振動低減部4は、5個の第1振動低減機構42を有している。
<バックカバー41>
バックカバー41は、本体部2に対して前後方向に相対移動可能に5個の第1振動低減機構42を介して本体部2に接続されている。バックカバー41は、本体部2の後部、すなわち、モータハウジング51の後部及びギアハウジング52の後部を覆っている。バックカバー41は、カバー部41Aと、被挿通部41Bと、受入部41Cとを有している。バックカバー41は、本発明における「中間接続部」の一例である。
<カバー部41A>
カバー部41Aは、前後方向に延びるとともに平面断面視において前方に開口する略C字形状をなしている。カバー部41Aは、本体部2に対して前後方向に相対移動可能に5個の第1振動低減機構42を介して本体部2に接続されており、本体部2の後部(すなわち、モータハウジング51の後部及びギアハウジング52の後部)を覆っている。
カバー部41Aには、第1振動低減機構42の雄ネジ部材42A(後述)及びカラー42B(後述)を挿通させるための貫通孔41aが5個形成されている。5個の貫通孔41aは、カバー部41Aにおいて前後方向から見て第1ネジボス51A、第2ネジボス51B、第3ネジボス、第4ネジボス52E、及び第5ネジボス52Fと重なる5箇所に形成されている。より詳細には、5個の貫通孔41aは、カバー部41Aの下部における左右方向略中央部、上下方向中央部における左部及び右部、及び上部における左部及び右部の計5箇所に形成されている。貫通孔41aは、本発明における「挿通孔」の一例である。
<被挿通部41B>
被挿通部41Bは、カバー部41Aの下部の後面から後方に突出するとともに左右方向に延びており、下側接続部32の前部の内部に収容されている。被挿通部41Bには、被挿通部41Bを左右方向に貫通する貫通孔41bが形成されている。貫通孔41bには、下側接続部32のシャフト32Aが挿通されている。これにより、ハンドル部3がシャフト32Aを中心に回動可能に被挿通部41Bに支持されている。被挿通部41Bは、本発明における「第2接続部」の一例である。
<受入部41C>
受入部41Cは、前後方向に延びる略角筒形状をなしており、カバー部41Aの上部に設けられている。受入部41Cの内部には、第2振動低減機構43の前端部が挿通されている。受入部41Cは、本発明における「第1接続部」の一例である。
<第1振動低減機構42>
第1振動低減機構42は、本体部2からバックカバー41に伝達される振動を低減する機構であり、カバー部41Aの5箇所に設けられている。詳細には、第1振動低減機構42は、バックカバー41のカバー部41Aにおける貫通孔41aが形成されている5箇所、すなわち、カバー部41Aの下部における左右方向略中央部、上下方向中央部における左部及び右部、及び上部における左部及び右部の計5箇所に設けられている。なお、以下の説明において、5個の第1振動低減機構42を個別に説明する必要がある場合には、カバー部41Aの下部において左右方向略中央部に設けられた第1振動低減機構42を下振動低減機構421、上下方向略中央部における左部に設けられた第1振動低減機構42を左中央振動低減機構422、上下方向略中央部における右部に設けられた第1振動低減機構42を右中央振動低減機構423、上側左部に設けられた第1振動低減機構42を左上振動低減機構424、上側右部に設けられた第1振動低減機構42を右上振動低減機構425と呼ぶ。
下振動低減機構421、左中央振動低減機構422、及び右中央振動低減機構423は、モータハウジング51の第1ネジボス51A、第2ネジボス51B、及び第3ネジボスにそれぞれ接続されており、バックカバー41のカバー部41Aとモータハウジング51とを接続している。左上振動低減機構424及び右上振動低減機構425は、ギアハウジング52の第4ネジボス52E及び第5ネジボス52Fにそれぞれ接続されており、カバー部41Aとギアハウジング52とを接続している。
ここで、第1振動低減機構42の詳細について図4を参照しながら説明する。なお、5個の第1振動低減機構42の構成は互いに同一であるため、カバー部41Aの下部において左右方向略中央に設けられている第1振動低減機構42、すなわち下振動低減機構421を例にとって説明し、他の4個の第1振動低減機構42については説明を省略する。
図4に示されているように、下振動低減機構421は、雄ネジ部材42Aと、カラー42Bと、弾性体42Cとを有している。
雄ネジ部材42Aは、前後方向に延びるネジ部42Dとネジ頭部42Eとを有している。ネジ部42Dは、カバー部41Aの貫通孔41aに挿通された状態で、その前部が第1ネジボス51Aの雌ネジ孔51aに螺合されている。ネジ頭部42Eは、ネジ部42Dよりも拡径した部分であり、ネジ部42Dの後端部に設けられている。ネジ頭部42Eは、カバー部41Aの後方への移動を規制している。雄ネジ部材42Aは、本発明における「挿通部」の一例である。
カラー42Bは、雄ネジ部材42Aの第1ネジボス51Aに対する螺合量(言い換えれば、第1ネジボス51Aの後端面とネジ頭部42Eの前端面との前後方向における距離)を規定するための部材であり、前後方向に延びる筒形状をなしている。カラー42Bの内径は、雄ネジ部材42Aのネジ部42Dの直径及び雌ネジ孔51aの直径よりも僅かに大きく構成され、カラー42Bの外径は、カバー部41Aの貫通孔41aの直径よりも僅かに小さく構成されている。カラー42Bは、ネジ部42Dを自身の内部に挿通させ且つ貫通孔41aに挿通された状態で、第1ネジボス51Aとネジ頭部42Eとの間に配置されており、カラー42Bの前端は第1ネジボス51Aの後端面と当接し且つカラー42Bの後端はネジ頭部42Eの前端面に当接している。カバー部41Aは、カラー42Bの外周面に対して摺動可能である。
弾性体42Cは、前後方向に延びる円環形状をなしており、弾性体42Cの内径は、カラー42Bよりも僅かに大きく構成されている。弾性体42Cは、雄ネジ部材42Aのネジ部42D及びカラー42Bの外方に配置されている。より詳細には、弾性体42Cは、ネジ部42D及びカラー42Bを自身に挿通させ且つ前後方向に僅かに圧縮された状態で、第1ネジボス51Aの後端面とバックカバー41のカバー部41Aの前面とによって挟持されており、弾性体42Cの前端は第1ネジボス51Aの後端面と当接し且つ弾性体42Cの後端はカバー部41Aの前面に当接している。本実施の形態において、弾性体42Cはゴム製である。弾性体42Cは、図4の状態(ハンマドリル1に外力が働いておらずカバー部41Aの後面が雄ネジ部材42Aのネジ頭部42Eの前面と接触している状態)からカバー部41Aと本体部2とが前後方向において互いに近づく方向に相対移動することにより、図4の状態から前後方向においてさらに圧縮される。これにより、第1振動低減機構42は、本体部2で発生し本体部2からバックカバー41への伝達される振動を低減可能である。弾性体42Cは、本発明における「第1弾性体」の一例である。
<第2振動低減機構43>
第2振動低減機構43は、バックカバー41からハンドル部3に伝達される振動を低減する機構であり、図1乃至図3に示されているように、第1振動低減機構42と把持部31との間に設けられている(介在している)。より詳細には、バックカバー41とハンドル部3との間に設けられている。すなわち、バックカバー41とハンドル部3とは、第2振動低減機構43を介して接続されている。
ここで、第2振動低減機構43の詳細について図5を参照しながら説明する。図5に示されているように、第2振動低減機構43は、第1弾性支持部材431と、第2弾性支持部材432と、4本の上下方向に延びる円柱形状のゴム製の弾性体433とを有するトランザトリユニットである。
第1弾性支持部材431は、バックカバー41の受入部41Cの内部に挿通された状態で、図示せぬ2本のボルトにより受入部41Cに固定されている。第1弾性支持部材431には、長円状の第1溝431aと、第1溝431aに連通する第2溝431bとが形成されている。第1溝431aは、前後方向に延びるように形成されている。第2溝431bは、第1溝431aの後方に位置し、第1溝431aよりも狭い幅を有し、第1弾性支持部材431の後方に開口している。また、第1弾性支持部材431の両側壁には、第1傾斜面431Aが形成されている。第1弾性支持部材431は、本発明における「第1部材」の一例である。
第2弾性支持部材432は、ハンドル部3の上側接続部33に挿通された状態で2本のボルト434により上側接続部33に固定されている。第2弾性支持部材432には、柱部432Aと、円柱部432Bとが設けられている。第2弾性支持部材432は、本発明における「第2部材」の一例である。
柱部432Aは、第2弾性支持部材432の後部から前方に向かって延び、第2溝431bを貫通している。円柱部432Bは、柱部432Aの先端に設けられ、第2溝431bの幅よりも長い直径を有し、第1溝431a内において、第1弾性支持部材431に対し前後方向に摺動移動可能に配置されている。これにより、バックカバー41とハンドル部3の上側接続部33及び把持部31とは互いに前後方向に相対移動可能である。また、円柱部432Bの直径は第2溝431bの幅よりも長いので、円柱部432Bが第1溝431a及び第2溝431bから抜け出るのを防止することができ、バックカバー41とハンドル部3の上側接続部33との所定距離以上の離間を規制することができる。
また、第2弾性支持部材432の内壁には、第1傾斜面431Aと平行に延び、第1傾斜面431Aから所定距離離間する第2傾斜面432Cが形成されている。4本の弾性体433は、第1傾斜面431Aと第2傾斜面432Cとの間に介装されている。これにより、ハンドル部3とバックカバー41とは、4つの弾性体433を介して接続される。また、弾性体433は、図5の状態(ハンマドリル1に外力が働いていない状態)から第2弾性支持部材432と第1弾性支持部材431とが前後方向において互いに近づく方向へ相対移動することにより、第2傾斜面432Cと第1傾斜面431Aとの間でころがりながら圧縮される。これにより、第2振動低減機構43は、バックカバー41からハンドル部3に伝達される振動を低減可能である。なお、第2振動低減機構43が外部に露出しないように、バックカバー41の受入部41Cの後端部とハンドル部3の上側接続部33の前端部との間には、前後方向に伸縮可能な蛇腹状のゴムカバー1Aが設けられている。弾性体433は、本発明における「第2弾性体」の一例である。
<第1振動低減機構42及び第2振動低減機構43の特性について>
第1振動低減機構42の特性と第2振動低減機構43の特性とは互いに異なっている。本実施の形態においては、第1振動低減機構42のバネ定数と第2振動低減機構43のバネ定数とが互いに異なっている。このため、第1振動低減機構42が好適に吸収低減可能な振動の周波数領域と第2振動低減機構43が好適に吸収低減可能な振動の周波数領域とは異なる。より詳細には、第1振動低減機構42のバネ定数は、第2振動低減機構43のバネ定数よりも大きく構成されている。このため、第1振動低減機構42が好適に吸収低減可能な振動の周波数領域は、第2振動低減機構43が好適に吸収低減可能な振動の周波数領域よりも高い。なお、本明細書において、第1振動低減機構42のバネ定数とは、弾性体42Cに前後方向の荷重がかかり弾性体42Cが図4の状態からさらに圧縮され始めた瞬間の第1振動低減機構42全体のバネ定数をいう。なお、本実施の形態においては、第1振動低減機構42全体のバネ定数と弾性体42Cのバネ定数は同一である。また、第2振動低減機構43のバネ定数とは、第2振動低減機構43に前後方向の荷重がかかり第1弾性支持部材431の前端から第2弾性支持部材432の後端までの距離が図5の状態から縮み始めた瞬間(弾性体433がころがりながら圧縮され始めた瞬間)の第2振動低減機構43全体のバネ定数をいう。
<ハンマドリル1の動作>
ここで、駆動モードが「打撃モード」に設定されている場合を例にとって、ハンマドリル1の動作について説明する。
作業者は、ハンドル部3の把持部31を把持した状態で、先端工具装着部11に装着された先端工具Eを被加工材に押し付ける。この状態で作業者がトリガ31Aを操作すると、スイッチ機構31Bからコントローラに始動信号が出力され、コントローラがモータ6の駆動制御を開始する。駆動制御が開始されると、電池パックP内部の二次電池の電力がモータ6に供給され、回転軸61が回転する。回転軸61の回転力は、ピニオンギア91及びギア92Bを介してクランク軸92Aに伝達される。クランク軸92Aの回転力は、クランクウェイト92C、クランクピン92D、及びコネクティングロッド92Eによってシリンダ10A内部のピストン10Bの前後方向の往復運動に変換される。
ピストン10Bの往復運動によって空気室10a内部の空気の圧力が上昇及び低下を繰り返し、打撃子10Cに打撃力が繰り返し付与され打撃子10Cが前後方向に往復動を行う。これにより、打撃子10Cが中間子10Dの後端を打撃する動作が繰り返され、中間子10Dを介して打撃力が先端工具Eに周期的に繰り返し伝達される。この先端工具Eに周期的に付与される打撃力により、被加工材が破砕される。
<本体部2で発生する振動について>
上述したハンマドリル1の破砕作業時には、主に、ピストン10B、打撃子10C、及び中間子10Dの前後方向の往復動に起因する前後方向の振動が本体部2に発生する。この本体部2で発生する前後方向の振動の周波数は、一定ではなく、駆動機構10の駆動状態、モータ6にかかる負荷の変動、被加工材の硬さ等の様々な要因に起因して変化する。
<第1の実施の形態によるハンマドリル1の作用効果>
本発明の第1の実施の形態によるハンマドリル1は、本体ハウジング5、本体ハウジング5に支持されたモータ6、及びモータ6(回転軸61)の回転力によって駆動する駆動機構10を有する本体部2と、本体部2と離間して位置する把持部31と、本体部2と把持部31との間に設けられるとともに本体部2と把持部31とを接続し本体部2から把持部31に伝達される振動を低減する振動低減部4とを備えており、振動低減部4は、本体部2に接続された第1振動低減機構42と、第1振動低減機構42と把持部31との間に設けられた第2振動低減機構43とを有している。
上記構成によれば、本体部2で発生し本体部2から把持部31に伝達される振動の伝達経路上に第1振動低減機構42及び第2振動低減機構43が介在している。このため、振動の伝達経路上に一の振動低減機構が介在するのみの構成と比較して、本体部2から把持部31に伝達される振動をより低減することが可能となり、作業性をより向上させることができる。
また、ハンマドリル1は、モータ6の回転力を往復動に変換して、ピストン10B、打撃子10C、及び中間子10Dを前後方向に往復駆動させる動力変換機構92を備えている。
また、ハンマドリル1の振動低減部4は、第1振動低減機構42を介して本体部2に接続されるとともに第2振動低減機構43に接続されたバックカバー41を有しており、バックカバー41は、本体部2及び把持部31に対して前後方向において相対移動可能である。
上記構成によれば、駆動機構10が往復駆動する方向と、バックカバー41が本体部2及び把持部31に対して第1振動低減機構42及び第2振動低減機構43により相対移動可能である方向とが一致している。このため、駆動機構10により本体部2に生じる振動を第1振動低減機構42及び第2振動低減機構43によって効果的に低減できる。また、バックカバー41が本体部2に対して第1振動低減機構42により相対移動可能である方向と、バックカバー41が把持部31に対して第2振動低減機構43により相対移動可能である方向とが一致している。このため、第1振動低減機構42と第2振動低減機構43との組み合わせにより、駆動機構10により本体部2に生じる振動を効果的に低減できる。
また、ハンマドリル1の把持部31は、前後方向と直交する上下方向に延びており、振動低減部4は、上下方向において互いに離間して位置する2個の第1振動低減機構42(例えば、左中央振動低減機構422及び左上振動低減機構424)を含んでいる。このため、把持部31の長手方向(本実施の形態においては、上下方向)において離間した位置にそれぞれ第1振動低減機構42が設けられる。このため、バックカバー41が本体部2に対して相対移動する際に把持部31の長手方向が傾きにくく、把持部31のバランスが崩れ作業性が損なわれることを抑制できる。
また、バックカバー41は、把持部31の上下方向における上端部と第2振動低減機構43を介して接続された受入部41Cと、把持部31の上下方向における下端部と接続された被挿通部41Bとを有している。さらに、上下方向における受入部41Cとの距離が上下方向における被挿通部41Bとの距離よりも短い位置に左上振動低減機構424が設けられており、上下方向における被挿通部41Bとの距離が上下方向における受入部41Cとの距離よりも短い位置に左中央振動低減機構422が設けられている。すなわち、受入部41Cの近傍に左上振動低減機構424が設けられており、被挿通部41Bの近傍に左中央振動低減機構422が設けられている。これにより、本体部2から把持部31に伝達される振動をより効果的に低減することができ、作業性をさらに向上させることができる。また、バックカバー41が本体部2に対して相対移動する際に把持部31の長手方向が傾きにくく、把持部31のバランスが崩れ作業性が損なわれることを抑制できる。
また、ハンマドリル1において、第1振動低減機構42は、前後方向に延び前後方向における一端部が本体部2に螺合接続されるとともに上下方向における他端部が貫通孔41aに挿通された雄ネジ部材42Aと、雄ネジ部材42Aの外方に配置されバックカバー41と本体部2とに挟持される弾性体42Cとを有している。さらに、第2振動低減機構43は、バックカバー41に接続された第1弾性支持部材431と、把持部31に接続された第2弾性支持部材432と、第1弾性支持部材431と第2弾性支持部材432との間に介在する弾性体433とを有している。
上記構成によれば、バックカバー41に設けられた貫通孔41aを挿通し本体部2に接続される雄ネジ部材42Aと、雄ネジ部材42Aの外方に配置されバックカバー41と本体部2とに挟持される弾性体42Cとにより、第1振動低減機構42が構成される。また、バックカバー41に接続された第1弾性支持部材431と、把持部31に接続された第2弾性支持部材432と、第1弾性支持部材431と第2弾性支持部材432との間に介在する弾性体433とにより、第2振動低減機構43が構成される。このため、部品点数が少なく簡単な構成で第1振動低減機構42および第2振動低減機構43が実現される。
また、ハンマドリル1において、本体ハウジング5は、モータ6を収容するモータハウジング51を有しており、バックカバー41はモータハウジング51に第1振動低減機構42を介して接続されている。さらに、バックカバー41は、モータハウジング51の前後方向における把持部31に近い端部(すなわち、モータハウジング51の後端部)を覆うように構成されている。
さらに、ハンマドリル1においては、第1振動低減機構42の特性と第2振動低減機構43の特性とが互いに異なっている。具体的には、第1振動低減機構42のバネ定数は、第2振動低減機構43のバネ定数とは異なっている。このため、第1振動低減機構42が好適に低減可能な振動の周波数領域と第2振動低減機構43が好適に低減可能な振動の周波数領域とが異なる。これにより、好適に低減可能な振動の周波数領域を広くすることができ、破砕作業時に発生する振動の周波数が変化するハンマドリル1において本体部2から把持部31に伝達される振動をさらに効果的に低減することができる。
<第1の実施の形態の第1の変形例>
次に本発明の第1の実施の形態の第1の変形例について図6を参照しながら説明する。第1の実施の形態によるハンマドリル1と同一の部材には同一の参照符号を付して説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
図6に示されているように、本変形例によるハンマドリルは、第1の実施形態における第1振動低減機構42に替えて第1振動低減機構142を有している。第1振動低減機構142は、弾性体142Cを備えている点で第1振動低減機構42と異なる。
弾性体142Cは、前後方向に延びるコイルスプリングであり、弾性体42Cとは異なるバネ定数を有している。弾性体142Cは、バックカバー41のカバー部41Aとモータハウジング51との間に設けられている。弾性体142Cは、ネジ部42D、カラー42B、弾性体42C、及び第1ネジボス51Aを囲むようにそれらの外方に配置されている。弾性体142Cは、自然長から前後方向に僅かに圧縮された状態でモータハウジング51の後面とバックカバー41のカバー部41Aの前面とによって挟持されており、弾性体142Cの前端はモータハウジング51の後面と当接し且つ弾性体142Cの後端はカバー部41Aの前面に当接している。弾性体142Cは、本発明における「第1弾性体」の一例である。
本変形例においては、バックカバー41とモータハウジング51との間に弾性体42Cと弾性体142Cとが並列に設けられているため、第1振動低減機構142のバネ定数は、第1振動低減機構42のバネ定数よりも大きい。本変形例においても、第1の実施の形態によるハンマドリル1と同様の作用効果を奏する。
<第1の実施の形態の第2の変形例>
次に本発明の第1の実施の形態の第2の変形例について図7を参照しながら説明する。第1の実施の形態によるハンマドリル1又は第1の変形例によるハンマドリルと同一の部材には同一の参照符号を付して説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
図7に示されているように、第2の変形例によるハンマドリルは、第1の変形例における第1振動低減機構42に替えて第1振動低減機構242を有している。第1振動低減機構242は、弾性体142Cを備えており且つ弾性体42Cを備えていない点で第1振動低減機構42と異なる。
第2の変形例によるハンマドリルにおいては、第1振動低減機構242が弾性体42Cとは異なるバネ定数を有する弾性体142Cを備えている。このため、第1振動低減機構242のバネ定数は、第1振動低減機構42のバネ定数とは異なる。本変形例においても、第1の実施の形態によるハンマドリル1と同様の作用効果を奏する。
<第2の実施の形態>
次に本発明の第2の実施の形態によるハンマドリル501について図8を参照しながら説明する。第1の実施の形態によるハンマドリル1と同一の部材には同一の参照符号を付して説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
図8に示されているように、ハンマドリル501は、第3振動低減機構544を備えている。また、ハンマドリル501におけるハンドル部3の下側接続部32は、第1の実施の形態におけるシャフト32Aに替えて側面視菱形のシャフト532Aを有している。さらに、ハンマドリル501におけるバックカバー41の被挿通部41Bには、第1の実施形態における貫通孔41bではなく、側面視において略正方形の貫通孔541bが形成されている。
第3振動低減機構544は、側面視略正方形の枠体及び4個の弾性体(本実施形態においてはゴム)を有するナイトハルトバネであり、バックカバー41とハンドル部3との間に設けられている。より詳細には、第3振動低減機構544は、被挿通部41Bの貫通孔541bと下側接続部32のシャフト532Aとの間に介装されている。これにより、本体部2からハンドル部3に伝達される振動をより効果的に低減することができる。
<第3の実施の形態>
次に本発明の第3の実施の形態によるハンマドリル601について図9を参照しながら説明する。第1の実施の形態によるハンマドリル1と同一の部材には同一の参照符号を付して説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
図9に示されているように、ハンマドリル601は、弾性体644を備えている。また、ハンマドリル601における第2振動低減機構43の第1弾性支持部材431の前端には後方に窪む凹部が形成されている。さらに、ハンマドリル601におけるバックカバー41は、第1の実施の形態における受入部41Cに替えて、後方に開口する箱形状の受入部641Cを有している。
弾性体644は、前後方向に延びるコイルスプリングであり、バックカバー41と第2振動低減機構43との間に介在している。より詳細には、弾性体644の前端は受入部641Cの前壁の後面に当接し、後端は第1弾性支持部材431の凹部に当接している。なお、弾性体644のバネ定数は、第2振動低減機構43のバネ定数よりも小さい。弾性体644は、本発明における「第3弾性体」の一例である。受入部641Cは、本発明における「第1接続部」の一例である。
このように、第3の実施の形態によるハンマドリル601における振動低減部4は、弾性体644(すなわち、コイルスプリング)を有し、第1弾性支持部材431は弾性体644を介してバックカバー41に接続されている。これにより、本体部2から把持部31に伝達される振動をさらに効果的に低減することができる。
本発明による動力工具は、上述した実施の形態及び変形例に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本発明における第3の実施の形態によるハンマドリル601においては、振動低減部4は第1振動低減機構42を備えておらず且つバックカバー41が本体部2に相対移動不能に固定されていてもよい。この場合であっても、本体部2からハンドル部3に伝達される振動の伝達経路上に互いに特性(具体的には、バネ定数)が異なる弾性体644及び第2振動低減機構43が介在するため、好適に低減可能な周波数領域を広くすることができ、本体部2から把持部31に伝達される振動をより効果的に低減することができる。
本実施の形態においては、ハンマドリル1、501、及び601を例に説明したが、本発明はハンマドリル以外の動力工具、例えば、セーバソー、振動ドリル等の先端工具を往復動させる動力工具にも適用可能である。また、本実施の形態においては、電動式の動力工具であるハンマドリル1を例にとって説明したが、動力工具の動力源は電動式に限られず、本発明は、空気式の動力工具、燃焼式の動力工具等にも適用可能である。
1、501、601…ハンマドリル 2…本体部 3…ハンドル部 4…振動低減部 5…本体ハウジング 6…モータ 9…動力伝達機構 10…駆動機構 10A…シリンダ 10B…ピストン 10C…打撃子 10D…中間子 31…把持部 32…下側接続部 33…上側接続部 41…バックカバー 41a…貫通孔 41A…カバー部 41B…被挿通部 41C、641C…受入部 42、142、242…第1振動低減機構 42A…雄ネジ部材 42B…カラー 42C、142C…弾性体 43…第2振動低減機構 51…モータハウジング 52…ギアハウジング 53…シリンダハウジング 61…回転軸 91…ピニオンギア 92…動力変換機構 93…回転伝達機構 431…第1弾性支持部材 432…第2弾性支持部材 433…弾性体 644…弾性体

Claims (12)

  1. 本体ハウジングと、該本体ハウジングに支持されたモータと、該本体ハウジングに支持され該モータの回転力によって駆動する駆動部とを有する本体部と、
    該モータの回転力を往復動に変換し該駆動部を第1方向に往復駆動させる往復動変換機構と、
    該モータに電力を供給する電池パックが取付けられる電池装着部を有し、該本体部と離間して位置するとともに該第1方向と直交する第2方向に延び、該第2方向の端部に設けられる回動軸を中心に該本体部に対して相対回動可能なハンドル部と、
    該本体部と該電池装着部との間に設けられ該本体部から該電池装着部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、
    該振動低減部は、該本体部に接続された第1振動低減機構と、該第1振動低減機構と該電池装着部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有することを特徴とする動力工具。
  2. 該振動低減部は、該第1振動低減機構を介して該本体部に接続されるとともに該第2振動低減機構に接続された中間接続部をさらに有し、
    該中間接続部は、該本体部及び該ハンドル部に対して該第1方向において相対移動可能であることを特徴とする請求項に記載の動力工具。
  3. 該振動低減部は、該第2方向において互いに離間して位置する2個の該第1振動低減機構を含むことを特徴とする請求項に記載の動力工具。
  4. 本体ハウジングと、該本体ハウジングに支持されたモータと、該本体ハウジングに支持され該モータの回転力によって駆動する駆動部とを有する本体部と、
    該モータの回転力を往復動に変換し該駆動部を第1方向に往復駆動させる往復動変換機構と、
    該本体部と離間して位置し、該第1方向と直交する第2方向に延びる把持部と、
    該本体部と該把持部との間に設けられるとともに該本体部と該把持部とを接続し該本体部から該把持部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、
    該振動低減部は、該第2方向において互いに離間して位置し該本体部に接続された2個の第1振動低減機構と、該第1振動低減機構を介して該本体部に接続される中間接続部と、該中間接続部と該把持部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有し、
    該中間接続部は、該把持部の該第2方向における一端部と該第2振動低減機構を介して接続された第1接続部と、該把持部の該第2方向における他端部と接続された第2接続部と、を有し、
    該2個の該第1振動低減機構のうちの一方は、該第2方向における該第1接続部との距離が該第2方向における該第2接続部との距離よりも短い位置に設けられ、
    該2個の該第1振動低減機構のうちの他方は、該第2方向における該第2接続部との距離が該第2方向における該第1接続部との距離よりも短い位置に設けられていることを特徴とする動力工具。
  5. 本体ハウジングと、該本体ハウジングに支持されたモータと、該本体ハウジングに支持され該モータの回転力によって駆動する駆動部とを有する本体部と、
    該モータの回転力を往復動に変換し該駆動部を第1方向に往復駆動させる往復動変換機構と、
    該本体部と離間して位置する把持部と、
    該本体部と該把持部との間に設けられるとともに該本体部と該把持部とを接続し該本体部から該把持部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、
    該振動低減部は、該本体部に接続された第1振動低減機構と、該第1振動低減機構を介して該本体部に接続される中間接続部と、該中間接続部と該把持部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有し、
    該中間接続部には、該第1方向に延びる挿通孔が形成され、
    該第1振動低減機構は、該第1方向に延び該第1方向における一端部が該本体部に接続されるとともに該第1方向における他端部が該挿通孔に挿通された挿通部と、該挿通部の外方に配置され該中間接続部と該本体部とに挟持される第1弾性体と、を有し、
    該第2振動低減機構は、該中間接続部に接続された第1部材と、該把持部に接続された第2部材と、該第1部材と該第2部材との間に介在する第2弾性体と、を有することを特徴とする動力工具。
  6. 振動低減部は、さらに第3弾性体を有し、
    該第1部材は、該第3弾性体を介して該中間接続部に接続されていることを特徴とする請求項に記載の動力工具。
  7. 本体ハウジングと、該本体ハウジングに支持されたモータと、該本体ハウジングに支持され該モータの回転力によって駆動する駆動部とを有する本体部と、
    該モータの回転力を往復動に変換し該駆動部を第1方向に往復駆動させる往復動変換機構と、
    該本体部と離間して位置する把持部と、
    該本体部と該把持部との間に設けられるとともに該本体部と該把持部とを接続し該本体部から該把持部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、
    該振動低減部は、該本体部に接続された第1振動低減機構と、該第1振動低減機構を介して該本体部に接続される中間接続部と、該中間接続部と該把持部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有し、
    該本体ハウジングは、該モータを収容するモータハウジングを有し、
    該中間接続部は、該モータハウジングに該第1振動低減機構を介して接続され、該モータハウジングの該第1方向における該把持部に近い端部を覆うように構成されていることを特徴とする動力工具。
  8. 該第1振動低減機構のバネ定数は、該第2振動低減機構のバネ定数と異なっていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の動力工具。
  9. 該第1振動低減機構のバネ定数は、該第2振動低減機構のバネ定数よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の動力工具。
  10. モータと、
    該モータの回転力を伝達する動力伝達機構と、
    該動力伝達機構の少なくとも一部を収容するギアハウジングと、
    該ギアハウジングの少なくとも一部を覆うカバーと、
    該ギアハウジングと離間して位置する把持部と、
    該ギアハウジングと該把持部との間に設けられるとともに該ギアハウジングと該把持部とを接続し該ギアハウジングから該把持部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、
    該振動低減部は、該ギアハウジングと該カバーとの間に設けられた第1振動低減機構と、該カバーと該把持部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有することを特徴とする動力工具。
  11. 該電池装着部は、該ハンドル部の該第2方向における該端部に位置しており、
    該電池パックは、該電池装着部に装着された状態で、該第2方向において該回動軸に関して該駆動部の反対側に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の動力工具。
  12. 本体ハウジングと、該本体ハウジングに支持されたモータと、該本体ハウジングに支持され該モータの回転力によって駆動する駆動部とを有する本体部と、
    該モータの回転力を往復動に変換し該駆動部を第1方向に往復駆動させる往復動変換機構と、
    該本体部と離間して位置し該第1方向と直交する第2方向に延びるハンドル部と、
    該本体部と該ハンドル部との間に設けられるとともに該本体部と該ハンドル部とを接続し該本体部から該ハンドル部に伝達される振動を低減する振動低減部と、を備え、
    該振動低減部は、該本体部に接続された第1振動低減機構と、該第1振動低減機構を介して該本体部に接続される中間接続部と、該中間接続部と該ハンドル部との間に設けられた第2振動低減機構と、を有し、
    該ハンドル部は、該第2方向における一端部が該第2振動低減機構を介して該本体部に対して該第1方向に相対移動可能に該中間接続部と接続され、第2方向における他端部が所定の回動軸を中心に該本体部に対して相対回動可能に該中間接続部と接続されることを特徴とする動力工具。
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