JP6905610B1 - 超音波溶着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶着不良が生じにくい超音波溶着装置を提供する。【解決手段】超音波ホーン21は、その圧接面21aをラミネートシート15,16の周縁部に圧接した状態でX方向に移動することによりラミネートシート15,16の周縁部を超音波溶着する。超音波ホーン21の圧接面21aは、圧接する向きに突出する円弧形状になっている。圧接面21aは、それとの間にラミネートシート15、16を挟む載置面との間隔が、溶着時に超音波ホーン21が移動方向の先端から後端側に向かって連続的に漸減している。この圧接面21aにより、円滑にラミネートシート15、16が密着される。【選択図】図5

Description

本発明は、超音波溶着装置に関するものである。
近年、リチウムイオン二次電池等の二次電池は、民生向けの小型電池から車両や住宅向けの大型電池まで、需要が急速に拡大している。特に、大型電池については、ハイブリッド自動車、EV自動車への普及が活発である。二次電池の外装について、金属缶ケースの他に、電池要素をラミネートシートで包装したラミネート型電池の需要が増大している。ラミネート型電池は、電池要素を包装したラミネートシートの周縁部を溶着することで、ラミネートシートで形成された外装体内に電池要素を封入している。ラミネートシートを溶着する溶着装置として、シールバーをラミネートシートの周縁部に押し当てるものが、例えば特許文献1によって知られている。特許文献1の溶着装置は、例えば電池要素を包むようにラミネートシートを2つ折りした後に、重ね合わせられたラミネートシートの各辺にシールバーを順次に押し当てて加熱することにより、ラミネートシートの周縁部を熱溶着している。
また、電池要素を包装したラミネートシートが重なった部分に超音波ホーンを押し当てながら移動させることで、ラミネートシートの周縁部を熱溶着するラミネート型電池用超音波溶着装置が知られている。
特開2006−134604号公報
特許文献1の溶着装置では、シールバーの変形、傾き等によって溶着が不均一になったり、溶着されていない部分が発生したりして、溶着不良が生じやすい。また、ラミネート型電池では、外装体内の電池要素から収納体の外に電極端子が引き出されている。このため、電極端子が引き出されている部分の厚みは、電極端子の厚み分だけが大きくなり、周縁部にシールバーが均一に当たらないため溶着不良が生じやすい。また、上記のように超音波ホーンを押し当てながら移動させる方式では、超音波ホーンの移動によりラミネートシートにしわが生じ、そのしわを熱溶着して溶着不良を生じることがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、溶着不良が生じにくい超音波溶着装置を提供することを目的とする。
本発明は、被包装物を包装するラミネートシートの重ねられた周縁部を超音波で溶着する超音波溶着装置において、圧接面が形成された超音波ホーンと、前記周縁部に前記圧接面を加圧して圧接する加圧機構と、前記圧接面を前記周縁部に圧接した状態で前記超音波ホーンと前記ラミネートシートとを相対的に移動させる移動機構とを備え、前記圧接面を、前記圧接面との間に前記周縁部を挟む面との間隔が、前記ラミネートシートに対する前記超音波ホーンの移動方向の先端から後端側に向かって連続的に漸減する形状としたものである。
本発明によれば、重ねられたラミネートシートの周縁部を圧接面で圧接する際に、圧接面の移動方向の先端から後端側に向かって連続的に漸減する形状によって円滑にラミネートシートの周縁部が密着されて溶着されるため、しわ等による溶着不良の発生が抑えられる。
実施形態で作製されるラミネート型電池の外観を示す斜視図である。 ラミネート型電池の電池要素の外観を示す斜視図である。 ラミネート型電池用超音波溶着装置の構成を示す概略図である。 回転テーブル上に設けた位置決め部材を示す説明図である。 溶着ヘッドの構成を示す斜視図である。 超音波ホーンの円弧形状の圧接面を示す説明図である。 モニタに表示される情報の一例を示す説明図である。 溶着時の溶着ヘッドの上下位置と移動速度の変化を示すチャートである。 再測定時の溶着ヘッドの上下位置と移動速度の変化を示すチャートである。 アンビルを用いるとともにラミネートシートを移動させるラミネート型電池用超音波溶着装置の構成を示す概略図である。
以下に説明する実施形態は、一例であり、これに限定されるものではない。図1において、この実施形態で作製されるラミネート型電池10は、外装体12の内部に電池要素14の電極積層体14aが封入されている。外装体12の内部には、電極積層体14aの他に電解液(図示省略)が封入されている。外装体12は、ラミネートシート15、16から構成されており、ラミネートシート15、16の周縁部が溶着されている。この例の外装体12は、平面視で矩形状であり、ラミネートシート15、16の周縁部における4辺にそれらに沿った各溶着部18が超音波溶着により形成される。
ラミネートシート15、16は、例えば内面が熱可塑性樹脂であるポリプロピレン、外面がポリエチレンテレフタレートやナイロン、内面と外面の間にアルミニウムやステンレスなどの金属箔を積層した層構造を有している。ラミネートシート15、16のうち一方のラミネートシート15が平面状であり、他方のラミネートシート16には、その内部に電極積層体14aを収容する外側に膨らんだブリスター部16aが形成されている。
電極積層体14aには、電極端子である一対のタブリード(正極端子、負極端子)14bが設けられ、これらのタブリード14bの先端が外装体12の外側に突出している。タブリード14bは、金属製であって薄い板状である。タブリード14bは、その中央部がラミネートシート15、16に挟まれている。この例では、外装体12の4辺のうちの対向する2辺(この例では短辺)からそれぞれ1枚のタブリード14bが突出している。
図2に示すように、電池要素14は、電極積層体14aから一対のタブリード14bがそれぞれ引き出されている。電極積層体14aは、正極と負極とをこれらの間にセパレータを挟みながら交互に積層したものである。タブリード14bには、その中央部を取り巻くようにシーラント材19が溶着されている。シーラント材19は、周知のようにタブリード14bとラミネートシート15、16との間の密着性を確保するためのものであり、ラミネートシート15、16に溶着される。
なお、図1、図2に示されるラミネート型電池10、電極積層体14aの形状等は一例であり、これらに限定されるものではない。例えば、一対のタブリード14bが外装体12の1辺の部分から並んで突出するような形状であってもよい。
図3において、ラミネート型電池用超音波溶着装置(以下、単に溶着装置と称する)20は、ラミネートシート15、16の周縁部すなわちラミネートシート15、16の4辺の各溶着部18に対応する溶着対象領域18A(図5参照)に対して超音波溶着をそれぞれ行い、外装体12内に電池要素14を封入する。
溶着装置20は、超音波ホーン21を含む溶着ヘッド22、回転テーブル23を有する基台24を備えている。また、溶着装置20は、制御部25を備えており、制御部25により溶着装置20の各部が統括的に制御される。以下では、溶着ヘッド22が水平に移動する方向をX方向、上下方向をZ方向、X方向及びZ方向に直交する奥行き方向をY方向とする。
溶着ヘッド22は、移動機構27の水平に延びたガイドレール27aにスライド自在に取り付けられている。溶着ヘッド22は、移動機構27の駆動部27bによって、ガイドレール27aに沿って直線的にX方向に往復動する。超音波ホーン21は、Z方向に移動自在に設けられており、詳細を後述するように、回転テーブル23の上のラミネートシート15、16の周縁部を圧接して超音波溶着する圧接位置と、この圧接位置から上方に移動した圧接解除位置との間で移動する。この例では、溶着ヘッド22のX方向の一方向の移動中、例えば図3の右方向に移動する往動中にだけ、超音波ホーン21でラミネートシート15、16を超音波溶着する。移動機構27には、例えば溶着信号のX方向の位置に応じた信号を出力するエンコーダが設けられており、このエンコーダからの信号が制御部25に送られる。制御部25は、エンコーダからの信号に基づき、溶着ヘッド22の位置の検出、制御を行う。
超音波ホーン21は、圧接したラミネートシート15、16に対して、発振ユニット26からの機械的な超音波振動を伝達する。これにより、超音波ホーン21が圧接しているラミネートシート15、16の部分を発熱させて、そのラミネートシート15、16の部分を互いに溶着する。移動機構27により超音波ホーン21がX方向に移動することで、ラミネートシート15、16の辺に沿った溶着対象領域18Aに超音波溶着を行うことによって溶着対象領域18Aに溶着部18が形成される。発振ユニット26は、制御部25からの電気信号で駆動される超音波振動子やこの超音波振動子からの機械的な超音波振動を増幅するブースタ等で構成されている。この例において超音波ホーン21に伝達される超音波振動は、例えば周波数が20kHz以上、40kHz以下の範囲内であり、振幅が10μm以上50μm以下の範囲内である。
超音波溶着する際に、移動機構27は、制御部25の制御により超音波ホーン21の移動速度を変化させる。具体的には、超音波ホーン21は、第1移動速度V1と、この第1移動速度V1よりも遅い第2移動速度V2とのいずれかの移動速度でX方向に移動される。第1移動速度は、ラミネートシート15、16の各内面が直接に接している部分を溶着する速度である。第2移動速度V2は、ラミネートシート15、16がタブリード14bを挟む部分を溶着する速度であり、タブリード14bが挟まれている部分とその前後の予め設定されたタブ区間では、超音波ホーン21は第2移動速度V2とされる。このように第2移動速度V2とすることにより、厚みが大きなタブリード14bの部分の溶着を確実に行う。タブ区間の一端と他端に対応する減速開始位置及び減速終了位置は、予め制御部25に登録されている。なお、厚みが大きくなるほど移動速度が遅くなるように、超音波ホーン21が溶着する部分の厚みに応じて移動速度を多段階あるいは連続的に変化させてもよい。この例の第1移動速度V1、第2移動速度V2は、例えば15mm/sec以上100mm/sec以下の範囲内で設定することが可能である。また、第1移動速度V1に対する第2移動速度V2の速度比(=V2/V1)は、例えば0.01以上0.9以下の範囲内で設定されるが、この範囲内の速度比に限定されるものではない。
基台24の上面に回転テーブル23が設けられている。回転テーブル23は、水平面内で回動自在であり、モータ28によって回転される。回転テーブル23は、その上面が平坦な載置面23aになっており、この載置面23aにラミネートシート15、電池要素14、ラミネートシート16がこの順番に重ねて置かれる。基台24は、Y方向に移動自在である。
基台24は、回転テーブル23とともに、テーブル移動機構29によってY方向に移動される。これら回転テーブル23の回転と基台24のY方向の移動とにより、超音波ホーン21が溶着対象領域18Aを溶着するように、超音波ホーン21に対するラミネートシート15、16の位置及び向きがセットされる。この例では、後述する位置決め部31(図4参照)によって回転テーブル23に同じ向きにラミネートシート15、16が配置される。このため、回転テーブル23を90°ずつ回転することでラミネートシート15、16を所定の向きにする。
図4に示すように、回転テーブル23の載置面23aに位置決め部31が設けられている。位置決め部31は、載置面23a上におけるラミネートシート15、16の位置を決める複数のピン31aと、そのラミネートシート15、16上の電池要素14の位置を決める一対の突条31bとで構成されている。ラミネートシート15、16は、各辺を複数のピン31aに接触させて載置面23a上に配置されることによって、載置面23a上に予め決められた向きに位置決めして配置される。突条31bは、ラミネートシート15、16の対角に対応して設けられた直角に曲がったL字状に形成されており、各突条31bの内側の角に一対のタブリード14bの対角を合わせることにより、電池要素14は、位置決めされたラミネートシート15、16上の予め決められた位置に配置される。また、載置面23aには、タブリード14bを固定する固定部材(図示省略)が設けられている。なお、位置決め部31の構成は、これに限定されるものではない。
図3に示されるように、回転テーブル23の上方には、クランプユニット35が設けられている。クランプユニット35は、X方向に延びたクランパ35aを有している。クランプユニット35は、超音波溶着の際に、ラミネートシート15、16の溶着対象領域18Aよりも内側の部分をクランパ35aで押圧する。これにより、ラミネートシート15、16に圧接した超音波ホーン21がX方向に移動するときに、ラミネートシート15に対してラミネートシート16がずれることを防止する。クランパ35aは、例えばモノマーキャスティングナイロン等の樹脂で作製されている。なお、クランパ35aは、Z方向とY方向とに移動自在であり、ラミネートシート15、16を押圧する押圧位置とこの押圧位置から上昇した押圧解除位置との間で上下動されるとともに、押圧解除位置から回転テーブル23の外側にY方向に移動した待機位置との間で移動される。
制御部25は、モニタ36が接続されている。モニタ36には、溶着の際に測定される超音波ホーン21の沈み込み量、超音波ホーン21に与えている超音波のパワー、溶着ヘッドの位置情報などが表示される。
図5において、溶着ヘッド22は、加圧機構となる加圧ユニット41と、この加圧ユニット41によって上下動されるホーンユニット42とに大別される。加圧ユニット41は、昇降シリンダ44、上部可動部材45、バネ部47、ロードセル48等で構成される。ホーンユニット42は、上述の超音波ホーン21、発振ユニット26の他、下部可動部材51、押え板52、荷重付与部53、変位センサ54等で構成される。また、溶着ヘッド22には、溶着ヘッド22や上部可動部材45、下部可動部材51等のZ方向の移動をガイドするガイド部材(図示省略)が設けられている。
加圧ユニット41は、ガイドレール27aにスライド自在なスライダSLに昇降シリンダ44が取り付けられている。これにより、溶着ヘッド22は、X方向に移動自在となっている。昇降シリンダ44は、その軸44aの下端に上部可動部材45が固定されている。上部可動部材45には、バネ部47を介して下部可動部材51が取り付けられている。
ホーンユニット42では、下部可動部材51に、超音波ホーン21、発振ユニット26、押え板52、荷重付与部53が組み付けられている。超音波ホーン21は、下部可動部材51の下側に、また発振ユニット26は、下部可動部材51の上側にそれぞれ固定されている。
バネ部47は、上側受け部材47a、下側受け部47b、ガイド軸47c及び圧縮バネ47dを有している。上側受け部材47aは、ロードセル48を介して上部可動部材45の下面に取り付けられ、下側受け部47bは、下部可動部材51の上面に取り付けられている。圧縮バネ47dは、その中央にガイド軸47cを通した状態で上側受け部材47aと下側受け部47bとの間に配されている。ガイド軸47cは、その上端部が上側受け部材47aに固定され、他端が下側受け部47bの上面中央部を貫通して、下側受け部47bに対してZ方向にスライド自在となっている。
昇降シリンダ44は、その軸44aの上下動により、上部可動部材45を上昇位置と降下位置との間で上下動させ、上部可動部材45の上下動に連動してバネ部47を介して下部可動部材51すなわちホーンユニット42を上下動させる。
上部可動部材45の降下位置は、超音波ホーン21がラミネートシート16に当接して停止する位置に対応する位置よりもさらに低い位置に設定されている。すなわち、上部可動部材45は、その降下中に超音波ホーン21がラミネートシート16に当接して下部可動部材51の降下が停止しても、上部可動部材45と下部可動部材51との間で圧縮バネ47dを圧縮しながら降下位置にまで降下して停止する。
上記のように、加圧ユニット41は、圧縮された圧縮バネ47dにより超音波ホーン21に荷重をかけ、圧接面21aでラミネートシート15、16を所定の加圧力で圧接する。また、バネ部47を用いて超音波ホーン21に荷重をかけるため、超音波ホーン21は、例えばタブリード14bの部分を圧接する際にその上方への移動が許容される。この例における加圧力は、例えば10MPa以上100MPa以下の範囲内である。なお、超音波ホーン21に荷重をかける加圧機構の構成は、上記のものに限定されない。
ロードセル48は、超音波ホーン21に対する荷重を測定する。ロードセル48で測定される荷重は、制御部25に送られ、モニタ36に表示される。
超音波ホーン21は、その下端にラミネートシート15、16を圧接し、超音波振動を与える圧接面21aが設けられている。圧接面21aは、形成すべき溶着部18とほぼ同じ幅(Y方向の長さ)を有している。圧接面21aは、図6に示すように、Y方向から見たときに、圧接する向きに膨んだ湾曲形状になっている。この例では、Y方向から見たときに、圧接面21aは円弧形状となっている。このように、圧接面21aを湾曲形状として、回転テーブル23の載置面23aとの間隔を、溶着時に超音波ホーン21が移動する向きの前端から後端側に向かって漸減する形状とすることにより、円滑にラミネートシート15、16を密着させてラミネートシート15、16のしわ等による溶着不良の発生を抑えている。
なお、圧接面21aの形状は、圧接面21aとの間にラミネートシート15、16を挟む面(この例では載置面23a)との間隔が、溶着時に超音波ホーン21が移動方向の先端から後端側に向かって連続的に漸減する形状であればよい。例えば、圧接面21aの形状は、圧接面21aの移動方向の先端部分を湾曲面とし、実質的にラミネートシート15、16を圧接する中央部と湾曲面との間に傾斜した平坦面を設けた形状であってもよい。また、この例では、往動中にのみ溶着を行う構成であるが、実質的にラミネートシート15、16を圧接する中央部の最も突出した部分に向かってX方向の両端からそれぞれラミネートシート15、16を挟む面との間隔が漸減する圧接面21aの形状であるため、往動及び復動のいずれでも、円滑にラミネートシート15、16を密着させてしわ等による溶着不良の発生を抑えることができる。
押え板52は、超音波ホーン21による溶着に先行して溶着対象領域18Aの重ねられたラミネートシート15、16の間から空気等を押し出して密着させた状態にするものである。この押え板52は、X方向に沿って延在する平板状の本体部52aと、この本体部52aのX方向の両端に一体に設けられた案内部52bとを有している。本体部52aは、ラミネートシート15、16の周縁部を圧接する部分であり、周縁部と接触する接触面としての下面が平坦になっている。この本体部52aには、その中央部に開口55が設けられており、この開口55を通して、超音波ホーン21の圧接面21aがラミネートシート15、16に圧接される。この例では、圧接面21aと押え板52とが干渉しない範囲で開口55のX方向の長さを圧接面21aのX方向の長さよりも小さくしてある。
荷重付与部53は、下部可動部材51に固定された一対のバネシリンダ56からなる。これらのバネシリンダ56は、その下方に延びたピストンロッド56aの下端が、本体部52aの両端部に設けたY方向の軸57に回動自在にそれぞれ取り付けられている。これにより、一対のバネシリンダ56は、ピストンロッド56aを介して押え板52にラミネートシート15、16を圧接する荷重を与える。また、上記のように押え板52を荷重付与部53に取り付けることによって、圧接している部分の厚みの違いに対応して押え板52が傾斜可能にされている。
各バネシリンダ56は、超音波ホーン21がラミネートシート15、16に圧接しているときに、ラミネートシート15、16に接触している押え板52が、これにより各バネシリンダ56の付勢に抗してピストンロッド56aを上方に押し上げるように、それらのピストンロッド56aの長さが調整されている。なお、この例では、バネシリンダ56を用いて押え板52に荷重を与えているが、荷重付与部53の構成はこれに限定されない。バネシリンダ56に代えてエアシリンダを用いてもよい。
押え板52の案内部52bは、溶着対象領域18Aの重ねられたラミネートシート15、16の間から空気等を円滑かつ効果的に押し出して、ラミネートシート15、16を密着させるために、案内面としての下面が本体部52aの下面から上方すなわち圧接する向きとは逆向きに曲げられている。この例では、案内部52bの下面は上方に傾斜した平面としてある。
なお、案内部52bの下面の形状は、傾斜した平面に限定されず、その下面との間にラミネートシート15、16を挟む面(この例では載置面23a)との間隔が、溶着時に超音波ホーン21が移動する向きの前端から後端側に向かって漸減する形状であればよい。例えば、案内部52bの下面を上方すなわち圧接する向きとは逆向きに反った湾曲面としてもよい。また、この例では、移動方向の両端にそれぞれ案内部52bを設け、超音波ホーン21の移動方向の各向きの移動中の溶着にも対応可能にしているが、超音波ホーン21が一方の向きの移動中にのみ溶着を行う場合には、その移動の前端となる本体部の端部にだけ案内部52bを設けてもよい。
変位センサ54は、制御部25とともに超音波ホーン21の沈み込み量を監視する沈み込み量測定部を構成している。この変位センサ54は、上部可動部材45に固定されたセンサ本体部54aと、上下方向にスライド自在なセンサロッド54bとを有している。このセンサロッド54bは、その下端が下部可動部材51の上面に固定された平坦な固定板54cに接触している。この変位センサ54は、例えばリニアスケール(リニアエンコーダ)等で構成されており、センサロッド54bの上下方向の変位、すなわち超音波ホーン21と一体に上下動する下部可動部材51の上部可動部材45に対する変位を検出し、この変位に応じた信号を出力する。変位センサ54からの信号は、制御部25に送られる。
制御部25は、センサロッド54bの上下方向の変位を超音波ホーン21の沈み込み量として取得する。制御部25は、変位センサ54を用いて測定される沈み込み量を予め登録された補正量を用いて補正し、この補正した沈み込み量を監視し、またモニタ36に表示する。
超音波ホーン21の圧接面21aと回転テーブル23の載置面23aとの間隔は、一般的に、超音波ホーン21の移動方向について多少なりとも変動してしまう。また、回転テーブル23の回転等によっても圧接面21aと載置面23aとの間隔が変化する。このため、予め超音波ホーン21の移動範囲(溶着対象領域18Aに対応した範囲)における圧接面21aに対する載置面23aの距離の相関関係をデータ化して、補正量として制御部25に記憶しておく。各溶着対象領域18Aは、載置面23aの異なる面に配置されるので、各溶着対象領域18Aに対応した載置面23aの各範囲で補正量がデータ化される。
超音波ホーン21の移動範囲における圧接面21aに対する載置面23aの距離を測定する場合には、所定の間隔(例えば1mm間隔)で超音波ホーン21をX方向に移動させながら、溶着ヘッド22の降下と上昇とを行って距離を測定する。圧接面21aに対する載置面23aの距離は、上部可動部材45を降下位置にまで下げて圧接面21aが載置面23aに接触した状態における変位センサ54の変位として検出して取得する。なお、圧接面21aが載置面23aに接触しているか否かは、ロードセル48の測定値の変化により検知でき、この検知結果に基づき載置面23aの距離に異常がないことを判定することもできる。各溶着対象領域18Aに対応した載置面23aの各範囲の補正量は、例えば溶着対象領域18Aの一端である溶着開始位置のものを基準(0)として求められる。
沈み込み量の測定は、溶着中に連続的に行う溶着時測定と、溶着完了後に予め設定した複数の測定ポイントで沈み込み量を測定する再測定とがある。再測定は、1回の往動による1つの溶着対象領域18Aの超音波溶着が終了するごとに、その溶着対象領域18Aについて超音波ホーン21の沈み込み量を測定する。再測定では、上記のように予め設定した複数の測定ポイントで沈み込み量を測定するが、タブ区間内に1または複数の測定ポイントが設定されていることが好ましい。これにより、タブリード14bを挟んだラミネートシート15、16の部分を含めて適正に溶着がなされたか否かを判断できる。なお、複数の測定ポイントのX方向の間隔は、等間隔でも等間隔でなくてもよい。
制御部25は、溶着中に変位センサ54で測定される超音波ホーン21の沈み込み量、ロードセル48で測定される超音波ホーン21に対する荷重(加圧力)、超音波ホーン21の出力パワー(電力)を監視している。これらの沈み込み量、加圧力、出力パワーに基づき、制御部25は、溶着状態の良否を判定する。この判定結果は、例えばモニタ36に表示される。なお、出力パワーは、制御部25に内蔵されている超音波コントローラから得られる。
モニタ36には、図7に一例を示すように、溶着中の超音波ホーン21の沈み込み量、再測定で得られる超音波ホーン21の沈み込み量、超音波ホーン21に対する荷重、超音波ホーン21の出力パワーや、各種の設定値が表示される。この例では、溶着中の超音波ホーン21の沈み込み量、再測定で得られる超音波ホーン21の沈み込み量、超音波ホーン21に対する荷重、超音波ホーン21の出力パワーは、グラフで表示される。また、クランパ35aがラミネートシート15、16を押圧(クランプ)する圧力の測定値をクランプ圧力として表示する。この例では、クランパ35aに押圧力を付与するエアシリンダに供給するエアーの圧力を圧力計で測定し、得られる測定値をクランプ圧力として表示している。さらに、表示される設定値としては、超音波ホーン21に対する荷重、第1移動速度V1、第2移動速度V2、溶着開始位置、溶着終了位置、減速開始位置、減速終了位置等がある。例えばオペレータは、このモニタ36の表示を参照することにより、溶着が適切に行われているか、また行われたか否か等を判断することができる。
なお、表示する内容、表示態様は、これに限定されるものではない。例えば実際に測定して得られる溶着ヘッド22の移動速度等の測定値やそのグラフを表示してもよい。また、実際に検出された第1移動速度V1及び第2移動速度V2の情報(例えば平均や最大値、最小値等)や溶着開始位置、溶着終了位置、減速開始位置、減速終了位置等を表示してもよい。
次に上記構成の作用について説明する。なお、以下の説明における左右については、図3における左右として説明する。ラミネート型電池10を作製する場合には、まず回転テーブル23の載置面23aにラミネートシート15を載置する。このときに、ピン31aにラミネートシート15の各辺を接触するように載置することで、載置面23a上にラミネートシート15が位置決めされて配置される。次に、ラミネートシート15上に、突条31bを用いて電池要素14を位置決めして配置する。この後に、電池要素14のタブリード14bを固定部材で回転テーブル23に固定する。
さらに、ラミネートシート15と同様にピン31aを用いて、ラミネートシート16を位置決めしてラミネートシート15上に載置する。これにより、電池要素14の電極積層体14aがブリスター部16a内に収容され、また各タブリード14bがラミネートシート15、16に挟まれた状態にされる。
この後に、回転テーブル23の回転位置と基台24のY方向の位置とが調整され、回転テーブル23上のラミネートシート15、16の溶着する1番目の溶着対象領域18Aが超音波ホーン21の移動軌跡の直下となりかつ超音波ホーン21のX方向に平行とされる。
続いて、クランパ35aが待機位置から回転テーブル23の上方の押圧解除位置に移動してから、押圧位置に降下する。これにより、ラミネートシート15、16の1番目の溶着対象領域18Aとブリスター部16aとの間の部分がクランパ35aに押圧され、クランパ35aと回転テーブル23との間に挟持される。このクランパ35aの押圧位置への移動後に、回転テーブル23の載置面23aに形成された複数の溝(図示省略)が真空吸引されることによってラミネートシート15が載置面23aに吸着固定される。
上記のように載置面23aにラミネートシート15、16が固定された後、図8に示すように、溶着ヘッド22は、制御部25に制御された移動機構27によって、X方向の原点位置から右方向に移動し、1番目の溶着対象領域18Aの左端の位置である溶着開始位置の上方まで移動する。
溶着ヘッド22が溶着開始位置の上方で停止すると、昇降シリンダ44が駆動されて溶着ヘッド22の上部可動部材45が上昇位置から降下位置に移動する。この上部可動部材45の降下によって、下部可動部材51と一体に超音波ホーン21が降下する。そして、上部可動部材45の降下の途中で、圧接面21aと載置面23aとの間にラミネートシート15、16を挟んだ状態、すなわち圧接面21aがラミネートシート15、16を圧接した圧接位置で超音波ホーン21及び下部可動部材51の降下が停止する。
超音波ホーン21の降下の停止後にも、上部可動部材45は、下部可動部材51との間の圧縮バネ47dを圧縮しながら、さらに所定長だけ降下して降下位置で停止する。これにより、圧縮バネ47dによって超音波ホーン21に荷重がかけられ、圧接面21aがラミネートシート15、16を所定の加圧力で圧接する。なお、この加圧力は、例えば昇降シリンダ44の軸44aのストロークの下限位置を決めるストッパの調整により、上部可動部材45の降下位置を上下させることで容易に増減できる。
一方、押え板52は、超音波ホーン21の圧接面21aよりも先行して降下し、本体部52aの下面と載置面23aとの間にラミネートシート15、16を挟んだ状態になって降下を停止する。このため、押え板52の降下が停止した以降も超音波ホーン21の降下が停止するまで下部可動部材51が各バネシリンダ56の付勢に抗して降下する。これにより、バネシリンダ56の付勢力によって押え板52がラミネートシート15、16を圧接する。
上部可動部材45が降下位置に達した後、発振ユニット26が作動を開始するとともに、溶着ヘッド22が移動機構27によって第1移動速度V1で溶着開始位置か右方向に移動を開始する。発振ユニット26からの超音波振動が圧接面21aからそれが圧接しているラミネートシート15、16の部分に与えられる。これにより、圧接面21aが圧接している溶着対象領域18Aのラミネートシート15、16の部分が互いに溶着される。
そして、溶着ヘッド22の移動にともない、圧接面21aが圧接するラミネートシート15、16の部分が順次ずれていくことで、溶着対象領域18Aが左端から右端に向かって溶着されて溶着部18が形成される。圧接面21aが湾曲形状になっているため、圧接面21aと載置面23aとの間に、重なったラミネートシート15、16が円滑に入り込んで密着されて超音波溶着される。この結果、溶着対象領域18Aにしわ等が発生することなく、そのしわ等が溶着されて溶着不良となることがない。
また、圧接面21aに先行して押え板52が右方向に移動する。このため、圧接面21aで圧接される前に溶着対象領域18Aが押え板52の先端に設けた案内部52bの下側から本体部52aの下側に入り込み、このときに案内部52bの上方に傾斜した下面によって、ラミネートシート15とラミネートシート16との間の空気等が円滑かつ効果的に追い出されて、それらが密着する。そして、この密着したラミネートシート15、16の溶着対象領域18Aが、上記のように超音波ホーン21で超音波溶着される。この結果、溶着部18におけるラミネートシート15とラミネートシート16との間に空気等が入り込むことがない。
例えば、1番目の溶着対象領域18Aが、ラミネートシート15とラミネートシート16との間にタブリード14bが挟まれた短辺に沿ったものである場合、減速開始位置に超音波ホーン21が達したことが制御部25で検知されると、溶着ヘッド22すなわち超音波ホーン21が第2移動速度V2に減速される。そして、第2移動速度V2で右方向に移動しながら溶着対象領域18Aのラミネートシート15、16の部分が超音波溶着される。この後、超音波ホーン21が減速終了位置に達したことが制御部25で検知されると、超音波ホーン21(溶着ヘッド22)が第1移動速度V1に増速され、この第1移動速度V1で移動しながら超音波溶着する。これにより、タブリード14bを含むタブ区間では、相対的に遅い第2移動速度V2で超音波ホーン21を移動しながら溶着される。このタブ区間では、タブリード14b、シーラント材19がラミネートシート15、16の間に挟まれて厚みが大きくなっているが、速度が遅い第2移動速度V2で移動しながら超音波溶着されるので、その部分の溶着が確実なものとなる。
超音波ホーン21が溶着終了位置に達すると、1番目の溶着対象領域18Aに対する溶着が完了する。発振ユニット26の超音波発振が停止され、また溶着ヘッド22が水平方向の移動を停止するとともに上部可動部材45が上昇位置に上昇する。これによって、超音波ホーン21、押え板52によるラミネートシート15、16に対する圧接が解除される。この後に、溶着ヘッド22は、今回溶着した溶着対象領域18Aについての沈み込み量を再測定するために、左方向に移動して原点位置に戻る。
ところで、上記のように溶着対象領域18Aに超音波溶着を行っている間では、図7に示されるように、溶着中の超音波ホーン21の沈み込み量、超音波ホーン21に対する荷重、超音波ホーン21の出力パワーが各種の設定値とともに表示されている。これにより、例えばオペレータは、進行中の超音波溶着の異常の有無などを判断できる。
図9に示すように、再測定では、まず、溶着ヘッド22が溶着対象領域18Aの1番目の測定ポイントMP1(この例では溶着開始位置)の上方の位置にまでX方向に移動する。この移動後、昇降シリンダ44によって上部可動部材45が降下位置にまで降下される。これにより、超音波ホーン21の圧接面21aが溶着されている溶着対象領域18Aに圧接する。そして、このときに、制御部25は、変位センサ54から得られる超音波ホーン21の沈み込み量を予め用意されている測定ポイントMP1の補正量で補正したものを測定ポイントMP1の沈み込み量として取得する。
測定ポイントMP1の沈み込み量を取得した後、上部可動部材45が上昇位置まで上昇されて超音波ホーン21、押え板52による圧接を解除してから、溶着ヘッド22が測定ポイントMP1の右側の2番目の測定ポイントMP2の上方に移動される。この後に、昇降シリンダ44によって上部可動部材45が降下位置にまで降下される。制御部25は、このときに変位センサ43から得られる超音波ホーン21の沈み込み量を予め用意されている測定ポイントMP2の補正量で補正したものを測定ポイントMP2の沈み込み量として取得する。
同様にして、溶着ヘッド22を右方向に移動させながら、3番目以降の測定ポイントMP3、MP4・・・について、沈み込み量の測定と補正を行い、各補正された沈み込み量を順次に取得する。このようにして取得される沈み込み量は、図7に示されるように、溶着中の沈み込み量等の情報とともにモニタ36に表示される。これにより、例えばオペレータは、再測定の沈み込み量等から超音波溶着の異常の有無などを判断できる。このときに、タブ区間内に測定ポイントを設定しているから、タブリード14bを挟んだラミネートシート15、16の部分の溶着の状態も知ることができる。
再測定の終了後には、上部可動部材45が上昇位置まで上昇されて、超音波ホーン21、押え板52による圧接が解除されてから、溶着ヘッド22が原点位置に戻される。また、クランパ35aが押圧解除位置に上昇される。この後に、回転テーブル23が90°回転される。
この後に、同様な手順で、残りの各溶着対象領域18Aに対する超音波溶着と沈み込み量の再測定とを順次に行う。このときに、タブ区間がない長辺に沿った溶着対象領域18Aに超音波溶着を行う際には、超音波ホーン21は溶着終了位置まで第1移動速度V1で移動しながら溶着する。また、3つの溶着対象領域18Aの超音波溶着と沈み込み量の再測定後には、袋状になっているラミネートシート15、16との間に電解液を注入する。そして、この電解液の注入後に、4番目の溶着対象領域18Aを溶着する。これにより、ラミネートシート15、16を溶着した外装体12内に電極積層体14aと電解液とを封入したラミネート型電池10が得られる。
上記のように作製されるラミネート型電池10は、上述のように湾曲形状の圧接面21aでラミネートシート15、16を圧接して超音波溶着しているので、ラミネートシート15、16の溶着された溶着部18にしわ等がない。また、圧接面21aに先行させて、本体部52aの下面に対して案内部52bの下面が上方に曲がった押え板52でラミネートシート15、16を圧接しているので、溶着部18のラミネートシート15、16の間に空気等が入り込んでいない。さらに、溶着対象領域18Aのタブリード14bが配されたタブ区間では通常の第1移動速度V1よりも遅い第2移動速度V2で超音波ホーン21を移動しながら超音波溶着を行うので、その区間が確実に超音波溶着されている。したがって、溶着不良がないラミネート型電池10が得られる。
上記では、超音波溶着する際に、固定されたラミネートシートに対して超音波ホーンを移動させているが、ラミネートシートと超音波ホーンとは、相対的に移動すればよい。例えば、超音波ホーンを固定し、ラミネートシートをローラやモータ等で構成される移動機構で移動(搬送)してもよい。
図10に示す溶着装置60は、超音波ホーン21に対向してアンビル61を配置するとともに、超音波ホーン21とアンビル61との間にラミネートシート15、16の周縁部を重ねて通す例を示している。この例では、溶着ヘッド22は、加圧ユニット41が水平方向(X方向)について固定されており、この加圧ユニット41によってホーンユニット42が上下動するように構成されている。この他の溶着ヘッド22の構成は、上記の例と同様である。
アンビル61としては、超音波ホーン21の超音波振動の周波数とほぼ同一の共振周波数を有するものが用いられている。また、圧接面21aとの間にラミネートシート15、16を挟むアンビル61の圧接面61aは、Y方向から見たときに圧接する向き(この例では上方向)に突出した湾曲形状であることが好ましい。この例では、圧接面61aは円弧形状である。アンビル61は、固定されており、加圧ユニット41によってホーンユニット42が降下することで、超音波ホーン21の圧接面21aとアンビル61の圧接面61aとがラミネートシート15、16を挟持すなわち圧接面21aと圧接面61aがラミネートシート15、16を圧接する。
ラミネートシート15、16は、その周縁部が重ねられた状態でガイド板65上を搬送される。ガイド板65にはアンビル61の圧接面61aを上方に露呈させる開口65aが設けられている。ガイド板65の搬送方向の両側にローラ対67、68がそれぞれ配置されている。ローラ対67、68は、モータ69によって同期回転する。ローラ対67、68は、ラミネートシート15、16の重ねられた周縁部をニップして、その回転でラミネートシート15、16をX方向に往復動する。例えば、ローラ対67、68の回転でラミネートシート15、16が左方向に移動している間に超音波ホーン21による超音波溶着がなされる。
このような構成によっても、最初の例と同様に溶着不良がないラミネート型電池10が得られる。また、アンビル61を用いることにより、ラミネートシート15、16の重ねられた周縁部の厚みが大きい場合にも、溶着性を向上させることができ、溶着不良がないラミネート型電池10が得られる。
10 ラミネート型電池
12 外装体
14 電池要素
14b タブリード
15、16 ラミネートシート
18 溶着部
18A 溶着対象領域
20、60 ラミネート型電池用超音波溶着装置
21 超音波ホーン
21a、61a 圧接面
22 溶着ヘッド
27 移動機構
41 加圧ユニット
61 アンビル

Claims (5)

  1. 被包装物を包装するラミネートシートの重ねられた周縁部を超音波で溶着する超音波溶着装置において、
    圧接面が形成された超音波ホーンと、
    前記周縁部に前記圧接面を加圧して圧接する加圧機構と、
    前記圧接面を前記周縁部に圧接した状態で前記超音波ホーンと前記ラミネートシートとを相対的に移動させる移動機構と
    を備え、
    前記圧接面は、前記圧接面との間に前記周縁部を挟む面との間隔が、前記ラミネートシートに対する前記超音波ホーンの移動方向の先端から後端側に向かって連続的に漸減する形状である
    ことを特徴とする超音波溶着装置。
  2. 前記超音波ホーンよりも前記移動方向に先行する位置に配され、前記周縁部を圧接する平坦な接触面を有する本体部と、前記本体部の前記移動方向の先端に設けられ、前記接触面から前記周縁部を圧接する向きとは逆向きに曲がった案内面が形成された案内部とを有する押え板を備えることを特徴とする請求項1に記載の超音波溶着装置。
  3. 前記被包装物がタブリードを有する電池要素であり、前記移動機構は、重なる前記ラミネートシートに前記電池要素の前記タブリードを挟んで溶着する部分を含む区間における前記超音波ホーンと前記ラミネートシートとの相対的な移動速度を前記区間外の移動速度よりも遅くすることを特徴とする請求項1または2に記載の超音波溶着装置。
  4. 前記超音波ホーンに対向させて配置され、前記超音波ホーンの超音波振動の周波数と略同一の共振周波数を有し、前記超音波ホーンとの間に前記周縁部を挟持するアンビルを備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の超音波溶着装置。
  5. 前記超音波ホーンの沈み込み量を監視する沈み込み量測定部を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の超音波溶着装置。
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