JP6905251B2 - 天井点検口の蓋施錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、点検口の蓋体において、開閉時の施錠にかかる部位が表面に露出することなく、しかも点検口周囲に対して目立つことなく溶け込み易いものにでき、且つ蓋体の施錠を極めて簡単にできる天井点検口の蓋施錠装置に関する。
従来、ビル,一般家屋,工場等の建築物における天井には、空調装置,配電等の点検,保守,修理等を行うため、点検口が設けられていることが多い。そして、点検口には蓋が備わっており、通常は閉じた状態にある。そのため、天井の点検口の蓋は、通常では天井の一部となる。したがって、点検口及びその蓋についても点検時以外では、室内のインテリアを構成する一部となる。
特開平7−279397号公報 特開平11−311017号公報 特開2002−194887号公報
前述したように、天井の点検口の蓋が、インテリアの観点より見て天井の一部を構成するものであり、前記蓋は、天井の一部として、点検口周囲の天井パネルに溶け込むようにすることが好ましい。ところが、点検口の蓋は、特許文献1乃至特許文献3に見られるように、施錠装置が外部に露出するものが多く、この部分が周囲に対して目立ち違和感を生じるものであった。
たとえば、特許文献1では、蓋板(25)に錠(34)が設けられている。また、特許文献2においては、蓋体(25)に施錠部材(1)を構成する操作板部(13)が外部に露出している。また
、特許文献3では点検用開口部(2)と点検蓋(4)との間にロック部材(29)が設けられている。該ロック部材(29)についても点検蓋(4)から外部に露出している。
このように、一般の天井の点検口の蓋は、開閉における施錠のための装置の一部が外部に露出し、室内から目視される。これがインテリアの外観を損ねることになり、この点の改善が望まれている。そこで、本発明の目的(解決しようとする技術的課題)は、点検口の蓋において、開閉時の施錠にかかる部位が表面に露出しないようにすることで、インテリアの特に点検口周辺の外観を良好なものとし、且つその施錠構成も極めて簡単なものとすることにある。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、点検開口部と、該点検開口部に対して開閉する蓋体と、該蓋体を開閉する枢支部と、前記点検開口部側に装着される施錠器と、前記蓋体に装着されると共に前記施錠器に保持及び開放される施錠ピンと、前記施錠器を開錠する開錠具とを備え、前記施錠器は、施錠ベースと該施錠ベースに回動自在に装着されると共に被嵌合部と第1保持部と開錠レバー部とが形成された第1保持板と、嵌合部と第2保持部が形成された第2保持板とを有し、前記開錠レバー部は前記点検開口部の内周と前記蓋体の外周との隙間上に位置すると共に、前記開錠具は前記隙間の下方より挿入且つ前記開錠レバー部を押圧可能とし、前記嵌合部と前記被嵌合部との嵌合状態では前記第1保持部と前記第2保持部とによって前記施錠ピンは保持され、非嵌合状態で前記施錠ピンは開放されてなる天井点検口の蓋施錠装置。としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記開錠レバー部は、前記第1保持板と一体形成されてなる天井点検口の蓋施錠装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1において、前記開錠レバー部は、前記第1保持板と別部材としてなる天井点検口の蓋施錠装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項1,2又は3の何れか1項に記載の天井点検口の蓋施錠装置において、前記開錠具は、平帯板状としてなる天井点検口の蓋施錠装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項1,2又は3の何れか1項に記載の天井点検口の蓋施錠装置において、前記開錠具は、軸状としてなる天井点検口の蓋施錠装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、点検開口部の蓋体には開閉及び施錠,開錠を行うための装置類が、天井の下方より露出することがない。そのために点検開口部の蓋体は、他の天井部分に対して目立つことがなく、室内の外観を損なうことを防止できる。さらに、蓋体の開閉においては、点検開口部と蓋体との隙間を利用して、開錠具を挿入するのみで、施錠器を開錠状態にして、簡単に蓋体を開くことができる。
請求項2の発明では、開錠レバー部は、前記第1保持板と一体形成されたことにより、施錠器の構成を簡単なものにできると共に、点検開口部及び蓋体の施工も簡単にできる。請求項3の発明では、開錠レバー部は、前記第1保持板と別部材としたことにより、開錠レバー部の形状を種々変更することができ、開錠操作時における開錠具との当接位置を調整することができる。請求項4の発明では、前記開錠具は、平帯板状としてなる天井点検口の蓋施錠装置としたことにより、開錠操作をより一層行い易くすることができる。請求項5の発明では、開錠具を軸状としたことにより、開錠具を極めて簡単な物にすることができる。
(A)は点検口の蓋体の閉じた状態における蓋施錠装置の構成を示す略示縦断側面図、(B)は(A)の(α)部の一部省略した拡大図、(C)は(A)の(α)部において蓋体を少し開いた状態の一部省略した拡大図、(D)は(B)のY1−Y1矢視断面図である。 (A)は本発明における施錠器及び取付部材の分離した斜視図、(B)は施錠器における第1保持板と第2保持板の分離した状態の斜視図、(C)は施錠器における第1保持板と第2保持板の嵌合した状態の斜視図、(D)は施錠器における第1保持板と第2保持板の嵌合した状態の側面図、(E)は施錠器における第1保持板と第2保持板の嵌合が解除された状態の側面図、(F)は(A)のY2−Y2矢視拡大断面図、(G)は施錠器が天井パネル材上に取付部材を介して装着された状態の要部の拡大縦断正面図である。 (A)(I)は蓋体の開き行程における施錠された状態の施錠器の一部が省略された側面図、(II)は正面図、(B)(I)は蓋体の開き行程における開錠が開始された状態の施錠器の一部が省略された側面図、(II)は正面図、(C)(I)は開錠が完了し蓋体が開き始めた状態の施錠器の一部が省略された側面図、(II)は正面図である。 (A)は蓋体の閉じ行程における蓋体の被施錠部が点検開口部側の施錠器に近接した状態を示す施錠器の一部が省略された側面図、(B)は蓋体の閉じ行程における蓋体の被施錠部が点検開口部側の施錠器に当接して施錠動作を始めた状態の施錠器の一部が省略された側面図、(C)は蓋体の閉じ行程における施錠動作を継続している状態の施錠器の一部が省略された側面図、(D)は蓋体の閉じ行程における施錠動作が完了し蓋体の閉じ行程が完了した状態の施錠器の一部が省略された側面図である。 (A)は被施錠部の斜視図、(B)は平帯板状とした実施形態の開錠具の斜視図、(C)は軸状とした実施形態の開錠具の斜視図である。 (A)は開錠レバー部の第2実施形態の斜視図、(B)は開錠レバー部の第3実施形態の斜視図、(C)は開錠レバー部の第4実施形態の斜視図である。 (A)は本発明における天井点検口の蓋施錠装置を天井に設けた実施形態の略示図、(B)は本発明における天井点検口の蓋施錠装置を壁及び床に設けた実施形態の略示図である。 (A)は施錠器と該施錠器を天井に装着する別の実施形態の取付部材の斜視図、(B)は(A)のY3−Y3矢視断面図、(C)は施錠器と該施錠器を天井に装着する別の実施形態の取付構造の平面図、(D)は(C)のX1−X1矢視断拡大断面図、(E)は施錠器と該施錠器を天井に装着するさらに別の実施形態の取付部材の平面図、(F)は(E)のX2−X2矢視断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本発明における天井点検口の蓋施錠装置は、主に天井Aに設けられる点検口に使用される〔図1及び図7(A)参照〕。天井Aは、多数の天井パネル材1,1,…にて構成されている。該天井パネル材1は、正方形又は長方形等の方形状である。天井パネル材1は、天井主板11の周囲に立上り側部12が形成されている。
天井Aに方形状の点検開口部2が形成される。この方形状には、正方形及び長方形が含まれる。点検開口部2の周囲には、前記天井パネル材1が集合し、該天井パネル材1の立上り側部12によって点検開口部2の周囲が立上り壁状に構成される(図1参照)。なお、天井パネル材1では、天井主板11の周囲に立上り側部12によって構成された上方側空隙部分に断熱材等の建材13が設けられることもある。
蓋体3は、略方形状であり、正方形又は長方形をなしている。蓋体3の構成は、前記天井パネル材1の構成と略同等である。蓋体3は、方形状の蓋主板31の周囲に立上り側部32が形成されている。そして、蓋体3の任意の1辺を開閉中心側とし、開閉枢支部3aが設けられている〔図1(A)参照〕。
開閉枢支部3aは、蓋体3の対向する立上り側部32,32と、両立上り部32,32に対応する天井パネル材1の立上り側部12,12との間に枢支軸33が設けられ、枢支軸33を回動中心として蓋体3が点検開口部2に開閉する〔図1(A)参照〕。また、開閉枢支部3aとして、別の実施形態では、特に図示しないが、蓋体3の任意の立上り側部32と、対応する点検開口部2の立上り側部12との間に蝶番が装着され該蝶番によって蓋体3が開閉する構成としたものも存在する。
点検開口部2と蓋体3との間には、該蓋体3を閉じた状態で、僅かな間隔寸法を有する隙間Tが設けられている〔図1(C),図3等参照〕。該隙間Tは、後述する開錠具9が挿入可能な寸法である。該隙間Tの具体的寸法は、約1ミリ乃至5ミリ程度であり、より具体的には約2ミリ乃至3ミリ程度である。隙間Tは、後述する施錠器Bの開錠を行うために必要な部位である。
施錠器Bは、主に、施錠ベース4と、第1保持板51と、第2保持板52と、開錠レバー部6とから構成される〔図1(B)乃至(D),図2等参照〕。第1保持板51と、第2保持板52は、金属板(合成樹脂でもよい)から所定の形状に形成されたものである。第1保持板51は、被嵌合部51aと第1保持部51bと第1回動枢支部51cとを有している。
第2保持板52は、嵌合部52aと第2保持部52bと第2回動枢支部52cとを有している。第1保持板51の被嵌合部51aは、窪み(凹)状をなしている。さらに、第1保持板51には第1回動中心孔51dが形成され、第2保持板52には第2回動中心孔52dが形成されている〔図2(B),(C)参照〕。
また、第2保持板52の嵌合部52aは突出(凸)状に形成されている。また、第1保持板51の第1保持部51bは、被嵌合部51aの下方に位置しており、略円弧形状の凹部として形成されている。また、第2保持板52の第2保持部52bは、嵌合部52aの下方に位置しており、略円弧形状の凹部として形成されている〔図2(B),(E)参照〕。
第1保持板51と第2保持板52とは、施錠ベース4に対して回動自在に軸支されている。第1回動枢支部51c及び第2回動枢支部52cは、中空円筒状の軸部材であり、施錠ベース4の側部41,41に対して固着されている〔図2(A),(D)参照〕。第1保持板51は、第1回動中心孔51dに第1回動枢支部51cが挿入される構成で、施錠ベース4に対して回動自在である。第2保持板52は、第2回動中心孔52dに第2回動枢支部52cが挿入されることで、施錠ベース4に対して回動自在となる〔図2(D)乃至(G)参照〕。
また、第1回動枢支部51c及び第2回動枢支部52cには、ビス・ボルト等の固着具45が挿通可能である。そして、第1回動枢支部51c,第2回動枢支部52c及び固着具45は、施錠器Bを、後述する取付部材8等を介して点検開口部2の周囲に設置する場合に使用される部位及び部材となる。固着具45は、具体的には、ビス,ボルト及びナットにより構成されたものである。
施錠ベース4は、2つの側部41,41と連結上部42によって断面略逆U字形状に形成されている〔図2(A),(F),(G)参照〕。両側部41,41同士は、所定間隔をおいて、略平行状態で対向しており、両側部41,41同士の上端に連結上部42が形成されている。第1保持板51と第2保持板52とは、施錠ベース4の両第1バネ63と第2バネ64にて、被嵌合部51aと嵌合部52aとが嵌合すると共にこの嵌合状態を維持するように弾性付勢される〔図1(B),(C)参照〕。
第1バネ63と第2バネ64の種類としては、ねじりコイルバネが好適である。図3では、第1保持板51は、第1バネ63によって反時計方向に弾性付勢され、また第2保持板52は、第2バネ64によって時計方向に弾性付勢される。また、施錠ベース4の連結上部42の前後方向両側には、溝43,43が形成されている〔図2(A)参照〕。両溝43,43内を第1保持板51及び第2保持板52の一部が挿入されながら移動する。
また、両溝43,43のそれぞれの内端部は、第1保持板51及び第2保持板52のそれぞれの回動範囲つまり回動角度を規制する役目を有する。つまり、両溝43,43の内端が第1保持板51及び第2保持板52の施錠ベース4内での回動を当接することによって停止させるストッパとなる。
第1保持板51の被嵌合部51aと、第2保持板52の嵌合部52aとが適正に嵌合した状態において、第1保持部51bと第2保持部52bとは略円形状の保持領域53を形成することができるようになっている〔図2(C),(D),(E)参照〕。第1保持部51bと第2保持部52bとによって構成される保持領域53は、後述する被施錠部7の施錠ピン71を包持状態にて保持することができる。
これによって、蓋体3は、施錠器Bと被施錠部7とによって点検開口部2を閉じた状態に維持されることができる〔図1(B)参照〕。また、被嵌合部51aと嵌合部52aとの嵌合が解除されて、非嵌合状態のときには、保持領域53が存在しなくなる〔図1(C),図2(E),図3(C)等参照〕。
また、前記施錠ベース4の両側部41,41には、略逆U字形状の切欠き部44が形成されている〔図1(B),(C),図2(A)参照〕。切欠き部44は、前記保持領域53が形成される箇所と同一となる位置に形成されたものである。切欠き部44は、側部41の下端側が開放されており、被施錠部7の施錠ピン71が施錠ベース4の下方より近接しつつ、切欠き部44に遊挿可能となっている。切欠き部44に遊挿される施錠ピン71は、切欠き部44内にて前記保持領域53に包持状態で保持される。
そして、前述したように、第1バネ63と第2バネ64の弾性付勢によって、第1保持板51の被嵌合部51aと、第2保持板52の嵌合部52aとが適正に嵌合すると共に、第1保持部51bと第2保持部52bとが略円形状の保持領域53を構成し、且つこの状態を維持する。
また、第1保持板51の被嵌合部51aと、第2保持板52の嵌合部52aとの嵌合が解除され、非嵌合状態となったときには、前記第1バネ63と第2バネ64及び両溝43,43によって、第1保持部51bと第2保持部52bとは離間状態が維持されると共に、保持領域53は存在しない状態となり、保持領域53に保持された施錠ピン71は開放され、且つ自由となる〔図1(C),図2(E),図3(C)等参照〕。
ここで、被嵌合部51aと嵌合部52aとが非嵌合状態のとき、第2保持板52は第2保持部52bが下方となるように傾斜状態となる〔図2(E),図3(C),図4(A)参照〕。そして、該第2保持部52bの上端部分が、後述する被施錠部7の施錠ピン71によって押圧されることにより、第2保持板52の第2保持部52bが上昇するように回動すると共に、嵌合部52aは被嵌合部51aと嵌合し、保持領域53を構成することができる。
施錠器Bは、その前後方向において、前記第2保持板52の装着側を施錠器Bの前方側とし、前記第1保持板51の装着側を施錠器Bの後方側とする。前記蓋体3の点検開口部2に対する開閉動作は、施錠器Bの前後方向に沿って行われる〔図1(A),(C)参照〕。第1保持板51には、開錠レバー部6が形成されている〔図1(B)乃至(D),図2等参照〕。
該開錠レバー部6は、第1保持板51の上端に形成された連結板部51eを介して第1保持板51と略平行となるように、所定の間隔をおいて配置される〔図2(F),(G)参照〕。前記連結板部51eは、第1保持板51の上端が略直角に屈曲形成され、連結板部51eの幅方向内端部から略垂直状に開錠レバー部6が形成されている。
開錠レバー部6は、前記連結板部51eの位置から施錠器Bの前後方向における前方側に向かって延在するようにして形成されている〔図2(A)乃至(C)参照〕。また、開錠レバー部6の先端部分は下方に向かって突出し、その突出先端部分は略円弧状となるように形成されている。
この突出先端部分を、被押圧端部62と称する。該被押圧端部62は、後述する開錠具9に当接される部位である〔図2(A)乃至(C)参照〕。開錠レバー部6の被押圧端部62は、点検開口部2の内周と、蓋体3の外周との間に生じる隙間Tの上方に位置するように、施錠器Bが天井Aの天井パネル材1上に設置される〔図1(D)参照〕。
被施錠部7は、施錠ピン71とピンベース72とから構成されている〔図3(C),図5(A)参照〕。施錠ベース4は、蓋体3の蓋主板31上に設置され、断面略L字形状に形成されたものである。そして、施錠ピン71は、ピンベース72に水平状となるように固着されている。
さらに、施錠ピン71を補強するためのリブ72aが設けられている。施錠ピン71は、前述したように、施錠器Bの第1保持板51の被嵌合部51aと、第2保持板52の嵌合部52aとが嵌合して構成される略円形状の保持領域53に保持固定される〔図1(B),図3(A)等参照〕。
施錠器Bの施錠ベース4は、取付部材8を介して点検開口部2周囲の天井パネル材1側に装着される。取付部材8は、垂直支持板81と取付基板82とからなり、断面L字形状に形成されている〔図2(A)参照〕。垂直支持板81には、施錠器Bを接合するためのビス用の貫通孔81aが形成され、また取付基板82には、天井パネル材1に固定するためのビス用の貫通孔82aが形成されている。前記貫通孔81a及び82aは、施錠器Bの取付位置調整が可能となるように長孔とすることが好ましい。
垂直支持板81に施錠ベース4がボルト・ナット等の固着具45にて固着され、取付基板82が点検開口部2の周辺の天井パネル材1等にビス・ボルト等の固着具46にて固着される。ここで、施錠器Bは、施錠ベース4の長手方向を前後方向とする。また、取付部材8の別の実施形態では、図8に示すように、施錠ベース4を固定する固定部83と、該固定部83を支持固定する長手方向に長尺とした橋渡し材84とから構成される。
固定部83は、連結片83a,頂片板83b及び固定片83cから構成され、これらによって断面略逆L字形状に形成されたものである。連結片83aは、施錠器Bと連結され、固定片83cは橋渡し材84に連結される。連結片83aには、ビス孔83dが形成され、固定片83cには大貫通孔83eが形成されている。前記ビス孔83dは、ビス等の固着具45によって取付部材8と施錠器Bとを連結する役目をなすものである。
大貫通孔83eは、固定片83c側からビス等の固着具45を遊挿して、該固着具45を前記ビス孔83dに挿入し、ドライバを差し込み、固着具45の締付を行う役目をなす部位である。さらに、連結片83aには、切欠き部83eが形成され、取付部材8が施錠ベース4に取り付けられた状態で切欠き部83eが施錠ベース4の切欠き部44と同等位置となるように構成されている。
取付部材8の切欠き部83eは、施錠器Bの切欠き部44と共に、施錠ピン71を施錠器Bの保持領域53に案内する役目をする。橋渡し材84の長手方向両端は、前記点検開口部2の周辺の天井パネル材1,1に亘って橋渡し状に配置され、固着部材85によって天井パネル材1の上面側に固着される〔図8(C),(D)参照〕。
さらに、前記橋渡し材84は、天井Aにおけるパネル材1を設置固定するための下地である野縁A1を利用することもある。ここでは、前記橋渡し材84を前記固着部材85に
よって野縁A1に固着する〔図8(E),(F)参照〕。ここで、野縁A1は、具体的には、リップ溝形鋼等が使用される。
開錠具9は、施錠器Bを開錠させるカギの役目をなす。開錠具9は、点検開口部2と蓋体3との隙間Tから挿入して、施錠器Bの前記レバー部6の被押圧端部62を押圧し、第1保持板51の被嵌合部51aと、第2保持板52の嵌合部52aとの嵌合を解除させるものである。開錠具9は、薄い平帯板状に形成されたものであり、隙間Tに挿入可能な厚さとする〔図3(A),図5(B)参照〕。したがって、開錠具9の厚さ寸法は、隙間Tの寸法よりも薄く形成されることが好ましい(図3参照)。
また、特に図示しないが、開錠具9は、軸状部材とすることもある〔図5(C)参照〕。該開錠具9を軸状とする場合では、隙間Tに挿入可能な直径とする。さらに、特に図示しないが、開錠具9を「へら」形状或いはナイフ形状に形成することもある。また、軸状としたものでは、ドライバー等をそのまま使用することも可能である。
施錠器Bは、点検開口部2の前後方向(或いは開閉方向)に対して直交する幅方向両側の天井パネル材1にそれぞれ設けられる。或いは施錠器Bは点検開口部2の幅方向の片方の点検開口部2にのみ設けられることもある。また、施錠器Bの装着位置は、点検開口部2側において、蓋体3が閉じた状態で且つ該蓋体3の開閉自由端部寄りの位置とする。
次に、本発明における点検開口部2における蓋体3の開き動作のための開錠について図3に基づいて説明する。まず、施錠器Bにおいて第1保持板51の被嵌合部51aと、第2保持板52の嵌合部52aとは適正に嵌合した状態であり、第1保持部51bと第2保持部52bとによって構成された略円形状の保持領域53に被施錠部7の施錠ピン71が保持されている〔図3(A)参照〕。これによって、蓋体3は、点検開口部2を閉じた状態にしている。
点検開口部2の内周と、蓋体3の外周との間に生じる隙間Tが存在し、該隙間Tより開錠具9を蓋体3の下方側から挿入する。挿入された開錠具9の先端は、施錠器Bの被押圧端部62に当接する。そして、開錠具9をそのまま、上方に押し付けて、施錠器Bの開錠レバー部6の被押圧端部62を上方に押し上げる〔図3(B)参照〕。これによって、第1保持板51は、第1回動枢支部51cを回動中心として回動する。図3(B)では、第1保持板51は、第1回動枢支部51cを回動中心として時計方向に回動する。
そして、開錠具9をさらに上方に押し上げることにより、第1保持板51は第1回動枢支部51cを回動中心として、さらに回動し、これによって、第1保持板51の被嵌合部51aと、第2保持板52の嵌合部52aとの嵌合が外れて非嵌合状態となる〔図3(C)参照〕。
これによって、第2保持板52は、第2バネ64によって回動する。図3では、第2保持板52は時計方向に回動する。第1保持部51bと第2保持部52bとの略円形状の保持領域53が開放されると、この保持領域53に保持されていた施錠ピン71が第1保持部51bと第2保持部52bとから外れ、蓋体3が開く〔図3(C)参照〕。
次に、本発明における点検開口部2における蓋体3を閉じて施錠する行程について図4に基づいて説明する。まず、施錠器Bにおいて第1保持板51の被嵌合部51aと、第2保持板52の嵌合部52aとは非嵌合状態である〔図4(A)参照〕。つまり、第1保持板51と第2保持板52とは、前述した蓋体3を開くために嵌合が解除された状態のままから蓋体3の閉じ作業が始まる〔図3(C),図4(A)参照〕。
そして、開状態の蓋体3を閉じ始めると、施錠ピン71が傾斜した状態の第2保持板52に近接しつつ、施錠ピン71がまず第2保持板52の第2保持部52bの上端縁箇所に当接する〔図4(B)参照〕。そして、蓋体3をそのまま閉じ方向に移動させることで、施錠ピン71は第2保持板52を、第2回動枢支部52cを回動中心として回動させる。図4(B),(C)では、施錠ピン71によって第2保持板52は、反時計方向に回動させられることになる。
さらに、蓋体3を閉じ方向に移動させることにより、第2保持板52がさらに回動を続け、第2保持板52の嵌合部52aが、第1保持板51の被嵌合部51aに適正に嵌合する。嵌合部52aと被嵌合部51aとの適正な嵌合が行われる行程で、第1保持部51bと第2保持部52bとが保持領域53を次第に形成しつつ、施錠ピン71は、形成された略円形状の保持領域53に保持され、蓋体3の閉じ動作が完了する〔図4(C)参照〕。
施錠器Bの開錠レバー部6には、複数の実施形態が存在する。開錠レバー部6の第1実施形態では、略三角形状の板部61aが形成され、先端に被押圧端部62が形成されたものである〔図1(B),(C),図2等参照〕。開錠レバー部6の第2実施形態は、第1保持板51の上端より水平状の水平腕状部61bが形成され、水平腕状部61bの先端から垂直状に被押圧端部62が形成されたものである〔図6(A)参照〕。
開錠レバー部6の第3実施形態は、第1保持板51の上端より弧形腕状部61cが形成され、該弧形腕状部61cの先端に被押圧端部62が形成されたものである〔図6(B)参照〕。また、開錠レバー部6の第4実施形態では、第1保持板51と開錠レバー部6とを別部材としたものである〔図6(C)参照〕。第4実施形態では、具体的には、第1保持板51の連結板部51eと、第1保持板51とは別部材とした開錠レバー部6とがビス等の固着具にて連結されたものである。
前述した開錠レバー部6の第1実施形態における略三角形状の板部61aでは、回動中心孔61dが形成され、該回動中心孔61dに前記固着具45が貫通する構成とすることができる。これによって、開錠レバー部6の回動動作がより安定し且つ適正に行われる。また、回動中心孔61dに、円管形状のカラー材61eが挿入固定されること実施形態が存在する。該カラー材6eは、開錠レバー部6の板部61aと、これに対向する施錠ベース4の側部41との間隔を常時一定とする役目をなす。これによって、開錠レバー部6はさらに、安定した状態で回動動作を行うことができる。
本発明における天井点検口の蓋施錠装置は、上述したように、主に天井Aに対して設置されるものである〔図1,図7(A)参照〕。また、本発明における天井点検口の蓋施錠装置は、壁C或いは床Dの点検口として使用することもできる〔図7(B)参照〕。本発明における天井点検口の蓋施錠装置は、壁Cに適応させるときは、天井パネル材1をそのまま壁パネル材として置き換えることができる。
天井パネル材1を壁パネル材に置き換えた場合では、図1(A)乃至(C)の天井A及びパネル材1を水平から垂直状に置き換えて見ればよい。また、本発明を床Dに適応させるときは、天井パネル材1をそのまま床パネル材に置き換えることができる。このとき、図1(A)乃至(C)の天井A及び天井パネル材1は、上下反転させて置き換えて見ればよい。
A…天井、1…天井パネル材、2…点検開口部、3…蓋体、3a…開閉枢支部、
B…施錠器、4…施錠ベース、51…第1保持板、51a…被嵌合部、
51b…第1保持部、52…第2保持板、52a…嵌合部、52b…第2保持部、
6…開錠レバー部、71…施錠ピン、9…開錠具。

Claims (5)

  1. 点検開口部と、該点検開口部に対して開閉する蓋体と、該蓋体を開閉する開閉枢支部と、前記点検開口部側に装着される施錠器と、前記蓋体に装着されると共に前記施錠器に保持及び開放される施錠ピンと、前記施錠器を開錠する開錠具とを備え、前記施錠器は、施錠ベースと該施錠ベースに回動自在に装着されると共に被嵌合部と第1保持部と開錠レバー部とが形成された第1保持板と、嵌合部と第2保持部が形成された第2保持板とを有し、前記開錠レバー部は前記点検開口部の内周と前記蓋体の外周との隙間上に位置すると共に、前記開錠具は前記隙間より挿入且つ前記開錠レバー部を押圧可能とし、前記嵌合部と前記被嵌合部との嵌合状態では前記第1保持部と前記第2保持部とによって前記施錠ピンは保持され、非嵌合状態で前記施錠ピンは開放されてなることを特徴とした天井点検口の蓋施錠装置。
  2. 請求項1において、前記開錠レバー部は、前記第1保持板と一体形成されてなることを特徴とした天井点検口の蓋施錠装置。
  3. 請求項1において、前記開錠レバー部は、前記第1保持板と別部材としてなることを特徴とした天井点検口の蓋施錠装置。
  4. 請求項1,2又は3の何れか1項に記載の天井点検口の蓋施錠装置において、前記開錠具は、平帯板状としてなることを特徴とした天井点検口の蓋施錠装置。
  5. 請求項1,2又は3の何れか1項に記載の天井点検口の蓋施錠装置において、前記開錠具は、軸状としてなることを特徴とした天井点検口の蓋施錠装置。
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