JP6904196B2 - 加熱加圧装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱加圧装置に関し、より詳細には、電子部品を構成する第1部品と第2部品とをろう付けする加熱加圧装置に関する。
圧電振動子は、保持器と、圧電振動素子とを備えている。保持器は密閉された容器である。保持器は、例えば、第1部品としてのキャップと第2部品としての基板とを備えている。キャップは、凹部を有する。基板上には圧電振動素子が実装されている。キャップは、圧電振動素子が凹部内に収納されるように基板にろう付けされている。
第1部品と第2部品とをろう付けする加熱加圧装置として、例えば、特許文献1に記載された装置が知られている。この加熱加圧装置は、加熱ブロックと、ピン(プローブ)と、ヒータとを備えている。ピンは、加熱ブロックに設けられた穴内に保持され、ヒータによって加熱される。
第1部品と第2部品とをろう付けする際は、まず、第1部品において所定の部分の上にろう材を介して第2部品を載置する。次に、ヒータによりピンを加熱する。そして、このピンにより、第1部品に対して第2部品を押しつける。この状態で、ピンから第2部品を介してろう材へと熱が伝わる。これにより、ろう材が溶融する。続いて、ピンを第2部品から離す。すると、ピンの熱はろう材へは伝わらなくなるので、ろう材の温度は下がり、ろう材は固化する。これにより、第1部品と第2部品とはろう付けされる。
その他、特許文献2に開示されている半導体素子用モールド装置も知られている。
特開2014−11441号公報 特開平6−268004号公報
ところで、ヒータから与えられた熱を効率よく第2部品に伝達するためには、ピンは高い熱伝導率を有する必要がある。また、水晶振動子の量産時に、ピンは第2部品と繰り返し接触することにより摩耗する。このため、ピンの寿命を長くするためには、ピンは高い耐摩耗性を有すること、すなわち、高い硬度を有する必要がある。特許文献1に開示されたピンは、その全体が同一の材料から構成されている。このため、ピンについて高い熱伝導率と高い硬度とを両立しようとすると、材料選択の幅が狭くなる。
そこで、本発明の目的は、材料選択の幅が広いピンを備えた加熱加圧装置を提供することである。
本発明の一形態に係る加熱加圧装置は、
電子部品を構成する第1部品と第2部品とをろう付けする加熱加圧装置であって、
所定方向に延びる穴が設けられている加熱ブロックと、
前記所定方向に延び、前記第1部品に対して前記第2部品を押しつけるピンと、
前記加熱ブロックを介して前記ピンを加熱するヒータとを備え、
前記ピンが、前記穴に少なくとも一部が収納された本体部と、前記本体部の前記所定方向の一方側に配置され、前記本体部に接触している先端部と、を備え、
前記先端部の前記所定方向の前記一方側の端部が、前記穴の外部に位置して前記第2部品に接触可能であり、
前記先端部が、前記本体部の硬度より高い硬度を有する材料から構成され、
前記本体部が、前記先端部の熱伝導率より高い熱伝導率を有する材料から構成されている。
本発明によれば、加熱加圧装置に備えられたピンの材料選択の幅を広くすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る加熱加圧装置10の断面構造図である。 図2は、ピン14の先端部16付近を拡大して示す断面構造図である。 図3は、加熱加圧装置10の第1の変形例に係る加熱加圧装置10Aの断面構造図である。 図4は、加熱加圧装置10の第2の変形例に係る加熱加圧装置10Bの断面構造図である。
(加熱加圧装置の構造)
以下に、本発明の一実施形態に係る加熱加圧装置について図面を参照しながら説明する。図1は、加熱加圧装置10の断面構造図である。図2は、ピン14の先端部16付近を拡大して示す断面構造図である。加熱加圧装置10は、加熱ブロック12、複数のピン14、ヒータ17、トレイ18及び移動機構20を備えている。
加熱加圧装置10は、圧電振動子(電子部品の一例)を構成するキャップ(第1部品の一例)P1と基板(第2部品Pの一例)P2とをろう付けするための装置である。基板P2の一方表面には、圧電振動素子P3(図2参照)が実装されている。キャップP1は、凹部を有する。加熱加圧装置10により、圧電振動素子P3がキャップP1の凹部に収納されるように、キャップP1と基板P2とをろう付けすることができる。
加熱ブロック12は、下面12a及び上面12bを有する直方体状である。加熱ブロック12には、複数のピン14に対応する複数の穴13が設けられている。穴13を除き、加熱ブロック12は中実であり、均一な金属材料、例えば、リン青銅から構成されている。ただし、加熱ブロック12は、ブロック本体12Bと蓋部12Lとに分割可能である。蓋部12Lは、ブロック本体12Bに対して、例えば、ボルト締めにより固定されている。
穴13は、上下方向(下面12a及び上面12bに垂直な方向;所定方向の一例)に延びている。図2を参照して、穴13は、第1円柱部13a、逆円錐台部13b及び第2円柱部13cを含む。第1円柱部13aは、円柱状であり、上下方向に延びる中心軸を有する。第1円柱部13aは、穴13の大部分を占める。逆円錐台部13bは、第1円柱部13aの下に位置している。逆円錐台部13bは、逆円錐台状(漏斗状)であり、上下方向に延びる中心軸を有する。逆円錐台部13bの内壁は、逆円錐台部13bの中心軸に向かって下り傾斜が付けられている。第2円柱部13cは、逆円錐台部13bの下に位置している。第2円柱部13cは、第1円柱部13aの直径より小さな直径を有する円柱状であり、上下方向に延びる中心軸を有する。第1円柱部13a、逆円錐台部13b及び第2円柱部13cは、共通の中心軸13Lに対して同軸上に位置している。
図1に示すように、穴13(第2円柱部13c)は、加熱ブロック12の下面12aに到達して開口している。一方、この実施形態では、穴13は、加熱ブロック12の上面12b(所定方向の他方側の外表面の一例)には、到達していない。より詳細には、穴13は、ブロック本体12Bを上下方向に貫通し、ブロック本体12Bの上面(蓋部12Lとの接触面)に開口している。この開口は、蓋部12Lによって塞がれている。蓋部12Lには、穴は設けられていない。しかし、ブロック本体12Bの穴につながるように、蓋部12Lにも穴が設けられていてもよく、ブロック本体12Bの穴と蓋部12Lの穴とが、穴13を構成していてもよい。この場合、蓋部12Lに設けられる穴は、蓋部12Lを上下方向(厚み方向)に貫通していないものとすることができる。
穴13の各々には、ピン14が収納されている。ピン14の外形は、穴13の内壁とほぼ相補形状である。ピン14は、穴13の内壁に僅かな間隙を有して対向しており、部分的に、穴13の内壁に接触している。
ピン14は、本体部15と先端部16とを有する。本体部15は、円柱状であり、上下方向に延びる中心軸15L(図2参照)を有する。本体部15は、穴13の第1円柱部13aに収納されている。上下方向に関して、本体部15は、第1円柱部13aの大部分を占める。
本体部15は、カーボン(例えば、グラファイトの焼結体)、銅系材料(例えば、無酸素銅(純銅;Cu含有率が99.96質量%以上の銅))等の熱伝導率が高い材料から構成されている。本体部15の熱伝導率は、先端部16の熱伝導率よりも高い。本体部15の熱伝導率は、100W/(m・K)以上であることが好ましく、150W/(m・K)以上であることがより好ましい。また、本体部15の熱膨張率は、10ppm/K以下であることが好ましく、5ppm/K以下であることがより好ましい。本体部15の熱膨張率は、例えば、1ppm/K以上であってもよい。本体部15の吸収率(放射率)は、0.5以上であることが好ましく、0.8以上であることがより好ましい。本体部15の吸収率は、例えば、0.95以下であってもよい。
グラファイトの焼結体では、熱伝導率が150W/(m・K)程度であり、熱膨張率が5ppm/K程度であり、吸収率は0.8程度である。したがって、グラファイトの焼結体は、本体部15の上述の好ましい要件を全て満たす。無酸素銅では、熱伝導率は400W/(m・K)程度であり、グラファイトの焼結体よりも、熱伝導率が高い。しかし、無酸素銅では、吸収率は、表面酸化処理すれば0.5は確保できるものの、熱膨張率については18程度と、本体部15の上述の好ましい要件を満たさない。したがって、本体部15について、熱伝導率が高いことが重視され、熱膨張率が低いことが問題にならない場合に、本体部15を構成する材料として、無酸素銅を採用することができる。
本体部15の上面と穴13(第1円柱部13a)の上面(天井面;蓋部12Lの下面)との間には、バネ22が配置されている。バネ22は、コイルバネであり、本体部15を下方に弾性的に押しつけている。本体部15の上部には、本体部15の中心軸に沿って、棒状の突起15aが設けられている。突起15aは、バネ22の内部空間に嵌められている。本体部15の下部は下方に突出した凸部となっている。本体部15(凸部)の下面15S(図2参照)は、逆円錐状の凸面である。
先端部16は、本体部15の下(所定方向の一方側の一例)に位置する。先端部16は、アルミナ、ジルコニア等のセラミック、ステンレス等の鋼材等の摩耗しにくい材料から構成されている。先端部16の硬度は、本体部15の硬度より高い。先端部16の硬度は、Hv100以上であることが好ましく、Hv200以上であることがより好ましい。
図2を参照して、先端部16は、第1円柱部16a、逆円錐台部16b及び第2円柱部16cを有する。第1円柱部16a、逆円錐台部16b及び第2円柱部16cは、上側(所定方向の他方側)から下側(所定方向の一方側)に向かって、この順に位置している。第1円柱部16a、逆円錐台部16b及び第2円柱部16cは、一体に構成されている。
第1円柱部16aは、円柱状であり、上下方向に延びる中心軸を有する。この実施形態では、第1円柱部16aの直径は、本体部15の直径とほぼ等しい。第1円柱部16aは、穴13の第1円柱部13aの下部に収納されている。第1円柱部16aの上部には、凹部が設けられている。先端部16(第1円柱部16a)の上面16Sは、本体部15(凸部)の下面15Sと相補形状である円錐状の凹面であり、本体部15の下面15Sと対向している。
逆円錐台部16bは、第1円柱部16aの下に位置している。逆円錐台部16bは、逆円錐台状であり、上下方向に延びる中心軸を有する。逆円錐台部16bは、穴13の逆円錐台部13bに収納されている。第2円柱部16cは、逆円錐台部16bの下に位置している。第2円柱部16cは、第1円柱部16aの直径より小さな直径を有する円柱状であり、上下方向に延びる中心軸を有する。第2円柱部16cは、穴13の第2円柱部13cを挿通されており、加熱ブロック12の下面12aから下方に突出している。すなわち、第2円柱部13cの下端部(端部の一例)は、穴13の外部に位置する。第1円柱部16a、逆円錐台部16b及び第2円柱部16cは、共通の中心軸16Lに対して同軸上に位置している。
バネ22の押圧力は、本体部15を介して先端部16に伝えられる。これにより、先端部16の逆円錐台部16bは、穴13の逆円錐台部13bの内壁に押しつけられる。先端部16の逆円錐台部16bの側壁は、穴13の逆円錐台部13bの内壁に密接する。この状態で、穴13の中心軸13Lと先端部16の中心軸16Lとは一致する。同時に、本体部15が先端部16に押しつけられて、本体部15下部の凸部が先端部16上部の凹部に嵌められる。本体部15の下面15S(凸部の表面)は、先端部16の上面16S(凹部の内表面)に密接する。この状態で、本体部15の中心軸15Lと先端部16の中心軸16Lとは一致する。したがって、穴13の中心軸13Lと本体部15の中心軸15Lとも一致する。
図1を参照して、トレイ18は、加熱ブロック12の下方の作業空間Spに配置することができる。作業空間Spは、密閉して減圧することが可能である。トレイ18は、キャップP1を載置する載置面(上面)を有する。トレイ18には移動機構20が接続されている。移動機構20により、トレイ18を、上下方向、及び水平面内の所定方向に移動させることができる。
ヒータ17は、加熱ブロック12の上で、かつ、上下方向からみて、複数の穴13と重なる領域、すなわち、複数のピン14と重なる領域に配置されている。
(加熱加圧装置を用いたろう付け方法)
以下に、加熱加圧装置10を用いて、キャップP1と基板P2とをろう付けする方法について図面を参照しながら説明する。
まず、キャップP1を、開口が上方、すなわち、重力が作用する方向とは反対側に開くように向けて、トレイ18上に載置する。そして、キャップP1の開口縁部の上に、ろう材S(図2参照)を載置する。ろう材とは、キャップP1及び基板P2のいずれよりも融点が低い金属材料をいうものとする。ろう材は、融点が450℃以上である硬ろうと、融点が450℃未満である軟ろう(半田)とを含む。軟ろうは、例えば、金錫合金、又は錫鉛合金等の合金である。ろう材Sは、予め、キャップP1の開口縁部に融着させておいてもよい。そして、基板P2を、圧電振動素子P3が実装された面を下方、すなわち、重力が作用する方向に向け、キャップP1の開口を閉じるように、キャップP1の上に載置する。図2に、この状態を示す。これにより、ろう材Sは、キャップP1の開口縁部と基板P2との間に挟まれる。
次に、各組のキャップP1及び基板P2がいずれかのピン14の下方に位置するように、移動機構20によりトレイ18を作業空間Spに配置する。複数組のキャップP1及び基板P2は、予め、複数のピン14の相互の間隔及び配列方向に対応するように、トレイ18の載置面上に適切に配置しておく。そして、この状態で、作業空間Spを真空(減圧状態)にする。これにより、キャップP1の凹部内、及び穴13の内部も真空となる。
続いて、ヒータ17により、加熱ブロック12を加熱する。ヒータ17からの熱は、加熱ブロック12を介して、ピン14に伝達される。ここで、穴13の内部が真空であることにより、加熱ブロック12からピン14への熱の伝達は、ピン14と加熱ブロック12とが接触している部分では伝導により行われ、ピン14と加熱ブロック12とが接触していない部分では放射により行われる。
次に、移動機構20によりトレイ18を上昇させ、先端部16(第2円柱部16c)の下端部に基板P2を接触させ押しつける。換言すれば、ピン14の先端部16の下端部は、基板P2に接触可能であり、キャップP1に対して基板P2を押しつける。この状態で、ピン14の熱は、基板P2を介してろう材Sに伝達され、ろう材Sは溶融する。
その後、移動機構20により、トレイ18を下降させ、基板P2から先端部16(第2円柱部16c)を離す。これにより、ピン14の熱は、ろう材Sに伝達されなくなるので、ろう材Sは固化し、キャップP1と基板P2とは接合される。キャップP1とろう材Sとの接触部付近は合金化する。このようにして、キャップP1と基板P2とをろう付けする。
(効果)
本実施形態に係る加熱加圧装置10によれば、本体部15と先端部16とは、互いに異なる材料から構成されている。本体部15は、先端部16より高い熱伝導率を有する材料から構成されているので、加熱ブロック12を介してヒータ17から本体部15に与えられた熱の多くを、先端部16を介してろう材Sに伝えることができる。したがって、ろう材Sを溶融するのに要するヒータ17の出力を小さくすることができる。また、加熱中の加熱ブロック12の温度を低くすることができる。以上の効果は、本体部15の熱伝導率が100W/(m・K)以上である場合に、良好に得られ、本体部15の熱伝導率が150W/(m・K)以上である場合に、特に良好に得られる。
伝導又は放射により、加熱ブロック12から本体部15へ効率的に熱を伝えるためには、加熱ブロック12と本体部15とのクリアランスが小さいことが好ましい。このような場合でも、本体部15の熱膨張率が10ppm/K以下であれば、本体部15の温度が上昇しても、本体部15の熱膨張は僅かであり、穴13内での本体部15の上下動は、実質的に妨げられない。このような効果を得るためには、本体部15の熱膨張率は5ppm/K以下であることがより好ましい。
本体部15の吸収率が0.5以上であれば、加熱ブロック12からの熱放射を本体部15が効率よく吸収できる。この場合、本体部15の加熱効率を高くすることができる。
先端部16は、本体部15より高い硬度を有する材料から構成されているので、先端部16は、繰り返し基板P2に接触しても摩耗しにくい。このような効果は、先端部16の硬度がHv100以上である場合に良好に得ることができ、Hv200以上である場合に、特に良好に得られる。
また、ピン14の熱容量が大きいと、ピン14が冷えにくく、ピン14の温度を安定させてろう付けを行うことができる。本体部15及び先端部16の少なくとも一方を構成する材料として、比熱が大きい材料を選択することにより、ピン14の長さが短くてもピン14の熱容量を大きくすることができる。さらに、本体部15及び先端部16の少なくとも一方を構成する材料として、摺動抵抗が小さい材料を選択することにより、ピン14の摩耗を低減して、ピン14の寿命を長くすることができる。なお、ピン14が摩耗等により損傷した場合は、加熱ブロック12を、ブロック本体12Bと蓋部12Lとに分割して、ピン14を交換することができる。バネ22が損傷したり、バネ22の弾性が劣化した場合も、同様にして、バネ22を交換することができる。
先端部16には本体部15ほど高い熱伝導率は要求されず、また、本体部15には先端部16ほど高い硬度は要求されない。このため、ピン14の材料選択の幅は広い。さらに、本体部15には先端部16ほど高い硬度が要求されないことにより、本体部15について、熱膨張率、吸収率、比熱、摺動抵抗等、熱伝導率以外の特性についても所望の要件を満たす材料を選択できる可能性が高くなる。
仮に、単一材料から構成されるピンで、十分に高い熱伝導率と十分に高い硬度とを両立できるとしても、そのような材料は、一般に高価である。これに対して、本実施形態のピン14では、先端部16には本体部15ほど高い熱伝導率が要求されず、本体部15には先端部16ほど高い硬度が要求されないことにより、本体部15及び先端部16のそれぞれに、安価な材料を選択することができる。したがって、ピン14を安価にすることができる。
上述のように、本体部15下部の凸部が先端部16上部の凹部に嵌められることにより、本体部15の中心軸15Lと先端部16の中心軸16Lとが一致する。したがって、本体部15と先端部16とを容易に同軸上に配置させることができる。また、上述のように、先端部16の逆円錐台部16bが穴13の逆円錐台部13bの内壁に押しつけられることにより、穴13の中心軸13Lと先端部16の中心軸16Lとは一致する。したがって、穴13と先端部16とを容易に同軸上に配置し、さらに、穴13と本体部15とを容易に同軸上に配置することができる。これにより、本体部15と加熱ブロック12とが不所望に接触及び摺動することによる本体部15の摩耗量を低減することができる。
また、本体部15下部と先端部16上部とが凸面(凸部の表面)と凹面(凹部の表面)とで接触することにより、本体部15下部と先端部16上部とが互いに平坦面で接触していた場合に比して、接触面積は大きくなる。これにより、本体部15から先端部16へと、熱が効率的に伝えられる。
ピン14の上部は、加熱ブロック12の上面12bから突出しておらず、加熱ブロック12の一部(蓋部12L)により覆われている。このため、ピン14の熱が放散されにくい。また、ヒータ17が、上下方向からみて、複数のピン14と重なる領域に配置されていることにより、これらの複数のピン14を均一に加熱することができる。
(変形例)
図3は、加熱加圧装置10の第1の変形例に係る加熱加圧装置10Aの断面構造図である。図3において、図1及び図2に表された部品、部分と共通する部品、部分には、同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
加熱加圧装置10Aでは、本体部15の直径は、先端部16における第1円柱部16aの直径より小さい。その結果、穴13の第1円柱部13aの内壁と本体部15との間隙は、穴13の第1円柱部13aの内壁と先端部16の第1円柱部16aとの間隙より大きくなっている。本体部15の硬度は先端部16の硬度より小さいことにより、本体部15は先端部16に比して、穴13の内壁に対して接触及び摺動したときに摩耗しやすい。しかし、加熱加圧装置10Aでは、本体部15は穴13の内壁に接触しにくいので、本体部15の摩耗を抑制することができる。
図4は、加熱加圧装置10の第2の変形例に係る加熱加圧装置10Bの断面構造図である。図4において、図1及び図2に表された部品、部分と共通する部品、部分には、同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
加熱加圧装置10Bでは、先端部16における第1円柱部16aの直径は、本体部15の直径より小さい。その結果、穴13の第1円柱部13aの内壁と先端部16の第1円柱部16aとの間隙は、穴13の第1円柱部13aの内壁と本体部15との間隙より大きくなっている。このため、先端部16の第1円柱部16aは穴13の第1円柱部13aの内壁に接触しにくく、したがって、摩耗しにくい。硬度が高い材料は一般に高価であるため、先端部16は高価であることが多い。先端部16の摩耗を抑制して先端部16の寿命を長くすることを重視する場合は、本変形例の態様を採用して、先端部16の寿命を長くすることができる。
(その他の実施形態)
本発明に係る加熱加圧装置は、前記加熱加圧装置10,10A,10Bに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
例えば、電子部品が圧電振動子である場合、第1部品はキャビティが設けられた基板であってもよく、この場合、第2部品は、平板状の蓋であってもよい。電子部品は、圧電振動子に限られず、例えば、弾性表面波(SAW)デバイスであってもよい。この場合、第1部品及び第2部品は、それぞれ、くし形電極が形成された圧電性基板、及び圧電性基板のくし形電極形成面と間隙を開けてくし形電極形成面を覆う金属キャップであってもよい。また、電子部品は、光学デバイスであってもよい。この場合、第1部品及び第2部品は、それぞれ、発光素子が実装されたステム、及び発光素子を収容する凹部が設けられレンズを備えたキャップ(CAN)であってもよい。
本体部15の下端部は穴13から突出していてもよく、この場合、先端部16は、本体部15の下端部に接合されていてもよい。
加熱加圧装置10,10A,10Bでは、本体部15は先端部16との接触面に凸部を有し、先端部16は本体部15との接触面に凹部を有しているが、本体部15は先端部16との接触面に凹部を有し、先端部16は本体部15との接触面に凸部を有していてもよい。凹部の内面は、円錐状(又は逆円錐状)の凹面に限られず、凸部の表面は、円錐状(又は逆円錐状)の凸面に限られない。例えば、凹部は、中心軸15L,16Lに対して径方向に延びる複数本(例えば、3本)の溝であってもよく、この場合、凸部は、これらの溝と相補形状の突出部とすることができる。いずれの場合も、凹部に凸部が嵌められたとき、本体部と先端部とが同軸上に配置されるものとする。
上記実施形態の構成は任意に組み合わせてもよい。
10:加熱加圧装置
12:加熱ブロック
13:穴
14:ピン
14a:本体部
14b:先端部
17:ヒータ
18:トレイ
20:移動機構
P1:キャップ
P2:基板

Claims (3)

  1. 電子部品を構成する第1部品と第2部品とをろう付けする加熱加圧装置であって、
    所定方向に延びる穴が設けられている加熱ブロックと、
    前記所定方向に延び、前記第1部品に対して前記第2部品を押しつけるピンと、
    前記加熱ブロックを介して前記ピンを加熱するヒータとを備え、
    前記ピンが、前記穴に少なくとも一部が収納された本体部と、前記本体部の前記所定方向の一方側に配置され、前記本体部に接触している先端部と、を備え、
    前記先端部の前記所定方向の前記一方側の端部が、前記穴の外部に位置して前記第2部品に接触可能であり、
    前記先端部が、前記本体部の硬度より高い硬度を有する材料から構成され、
    前記本体部が、前記先端部の熱伝導率より高い熱伝導率を有する材料から構成された、
    加熱加圧装置。
  2. 前記本体部及び前記先端部の一方が、前記本体部及び前記先端部の他方との接触面に、凹部を有し、
    前記本体部及び前記先端部の前記他方が、前記本体部及び前記先端部の前記一方との接触面に、前記凹部に嵌められる凸部を有し、
    前記本体部及び前記先端部の各々が、中心軸を有し、
    前記凹部に前記凸部が嵌められたとき、前記本体部と前記先端部とが同軸上に配置される、
    請求項1に記載の加熱加圧装置。
  3. 前記加熱加圧装置は、複数の前記ピンを備えており、
    前記加熱ブロックには、複数の前記穴が設けられており、
    前記複数の穴が、前記加熱ブロックにおける前記所定方向の他方側の外表面に到達しておらず、
    前記複数の穴のそれぞれに、前記複数のピンの前記本体部の少なくとも一部が収納されており、
    前記ヒータが、前記所定方向からみて、前記複数の穴と重なるように、前記加熱ブロックにおける前記所定方向の前記他方側の外表面に配置されている、
    請求項1又は請求項に記載の加熱加圧装置。
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