JP6902700B2 - 衣類処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は衣類処理装置に関する。
衣類処理装置の一例として洗濯機が知られている。特許文献1はドラム式洗濯機の一例を開示している。
特開2006−255195号公報
洗濯機の利用者は洗濯毎に、内槽内に衣類を投入する作業および内槽内から衣類を取り出す作業(以下「衣類の投入等の作業」という)を実施することが要求される。
本発明に関する衣類処理装置の一形態は、内槽を含む洗濯機と、前記内槽への衣類の投入、および、前記内槽からの衣類の取出を実行する衣類搬送装置とを備え、前記内槽は、前記衣類搬送装置のための第1内槽開口部、および、利用者のための第2内槽開口部を含む。
本発明に関する衣類処理装置によれば、利用者の負担が軽減される。
実施の形態1の衣類処理装置の斜視図。 図1のD2−D2線に沿う断面図。 図2の第1外槽開口部および第1内槽開口部が開放されている状態の洗濯機の断面図。 図2の洗濯機の内部構造の一部を示す模式図。 図1の衣類処理装置のブロック図。 自動モードの開始処理の処理手順の一例を示すフローチャート。 手動モードの開始処理の処理手順の一例を示すフローチャート。 実施の形態2の衣類処理装置の第1外槽開口部および第1内槽開口部が開放されている状態の洗濯機の断面図。 図8の衣類処理装置の第1外槽開口部および第1内槽開口部が閉鎖される直前の状態の洗濯機の断面図。 図9の衣類処理装置の第1外槽開口部および第1内槽開口部が閉鎖されている状態の洗濯機の断面図。 実施の形態3の衣類処理装置の第1外槽開口部および第1内槽開口部が開放されている状態の洗濯機の断面図。 実施の形態4の衣類処理装置の外扉および第1内扉が第1外槽開口部および第1内槽開口部を開放している状態の洗濯機の断面図。 実施の形態5の衣類処理装置の第1外槽開口部および第1内槽開口部が開放されている状態の洗濯機の断面図。 図13の外側連結部と内側連結部とが接触したときの洗濯機の断面図。 図13の第1外槽開口部および第1内槽開口部が閉鎖されている状態の洗濯機の断面図。
(衣類処理装置が取り得る形態の一例)
(1)本発明に関する衣類処理装置の一形態は、内槽を含む洗濯機と、前記内槽への衣類の投入、および、前記内槽からの衣類の取出を実行する衣類搬送装置とを備え、前記内槽は前記衣類搬送装置のための第1内槽開口部、および、利用者のための第2内槽開口部を含む。
衣類搬送装置が衣類の投入等の作業を実施するため、利用者の負担が軽減される。また、利用者が第2内槽開口部を利用して衣類の投入等の作業を実施できるため、衣類の種類等に応じて使用形態を選択できる。
(2)前記衣類処理装置の一例によれば、前記洗濯機および前記衣類搬送装置を収容する筐体をさらに備え、前記第2内槽開口部は前記筐体の外部から利用できるように構成される。
このため、利用者が衣類の投入等の作業を容易に実施できる。
(3)前記衣類処理装置の一例によれば、前記第1内槽開口部を開閉する内扉と、前記内扉を駆動する扉駆動部とをさらに備える。
このため、衣類搬送装置が衣類の投入等の作業を実施する場合に内扉の操作が利用者に要求されず、利用者の負担が軽減される。
(4)前記衣類処理装置の一例によれば、前記衣類搬送装置は前記洗濯機の上方に配置され、前記第1内槽開口部は前記洗濯機の上方側に開口し、前記第2内槽開口部は前記洗濯機の側方側に開口する。
このため、利用者は一般的なドラム式洗濯機の内槽開口部と同じような感覚で第2内槽開口部を利用できる。
(実施の形態1)
図1は衣類処理装置1の外観である。衣類処理装置1は衣類を洗濯および乾燥等し、洗濯および乾燥等された衣類を衣類毎に折り畳むための装置である。衣類処理装置1は、筐体10、衣類投入部11、洗剤投入部12、操作部20、および、報知部30を備える。
筐体10の機能は複数の機械要素を収容することである。筐体10は例えば床等の設置面(図示略)に設置される。筐体10の形状は例えば長手方向および短手方向を規定可能な直方体である。
衣類投入部11は筐体10の内部に衣類を投入するための開口である。衣類投入部11は例えば筐体10の正面に形成され、複数の衣類を投入可能な程度の大きさを有する。衣類投入部11は例えば自動または手動で開閉可能なカバー(図示略)により覆われている。
洗剤投入部12は筐体10に収容される洗濯機50(図2参照)に洗剤を投入するための開口である。洗剤投入部12は例えば筐体10の正面に形成される。洗剤投入部12は自動または手動で開閉可能なカバー(図示略)により覆われている。
操作部20の機能は衣類処理装置1の動作に関する情報を入力することである。操作部20は例えば筐体10の正面に設けられる。衣類処理装置1の動作に関する情報は洗濯機50の動作モードを含む。洗濯機50の動作モードは自動モードおよび手動モードを含む。自動モードは衣類搬送装置40が衣類を洗濯機50の内槽71(図2参照)に投入するモードである。手動モードは利用者が衣類を洗濯機50の内槽71に投入するモードである。
報知部30の機能は情報を出力することである。報知部30は例えば筐体10の正面に設けられる。報知部30は操作部20の操作と関連付けられた情報および衣類処理装置1の動作の異常等を出力する。
衣類処理装置1は衣類搬送装置40および洗濯機50をさらに備える。衣類搬送装置40の機能は衣類を洗濯機50に搬送すること、および、衣類を洗濯機50から取り出すことである。なお、衣類搬送装置40の機能は洗濯機50から取り出した衣類を吊るすこと、および、洗濯機50から取り出した衣類を折り畳むことを含んでいてもよい。衣類搬送装置40は例えば、筐体10内において洗濯機50よりも上方に配置される。衣類搬送装置40は衣類を把持することができるアーム40A(図3参照)を含む。
洗濯機50の機能は衣類を洗濯および乾燥等することである。洗濯機50は例えば筐体10(図1参照)の内面のうちの底面に相当する面に設置される。なお、洗濯機50の基本的な構成およびその動作は例えば特開2006−255195号公報に記載されている洗濯機(以下「先行発明」)と同様であるため、以下では先行発明との相違点を中心に説明する。
図2は洗濯機50の内部構造を示す。洗濯機50は例えばドラム式の洗濯機である。洗濯機50は、外槽部60および内槽部70を含む。
外槽部60は給水チューブ(図示略)を介して水および洗剤が混合された洗浄水が供給される。外槽部60は外槽61、壁部62、および、外扉63を含む。外槽61の機能は内槽部70を収容することである。外槽61の形状は概ね円筒である。外槽61は内槽部70を回転可能に支持している。外槽61は筐体10(図1参照)の内面のうちの底面に相当する面に設けられた複数のダンパー(図示略)により支持されている。ダンパーの機能は内槽部70の回転による振動を吸収することである。外槽61の側面には外槽61から上方に立ち上がる壁部62が設けられている。壁部62の端面には衣類が通過可能な広さの第1外槽開口部61Aが設けられている。第1外槽開口部61Aは外槽61の内部と連通している。外槽61の端部には、第2外槽開口部61B(図1参照)が設けられている。
外扉63の機能は衣類のための第1外槽開口部61Aを開放または閉鎖することである。外扉63は観音開きするように構成された第1外扉部63Aおよび第2外扉部63Bを含む。第1外扉部63Aは例えば壁部62の一方の端面から他方の端面に向けて伸びる第1支持軸63Cまわりに回転可能に壁部62に取り付けられる。第1支持軸63Cは第1外扉部63Aに固定され、壁部62に対して回転可能に壁部62に支持されている。第2外扉部63Bは例えば壁部62の一方の端面から他方の端面に向けて伸びる第2支持軸63Dまわりに回転可能に壁部62に取り付けられる。第2支持軸63Dは第2外扉部63Bに固定され、壁部62に対して回転可能に壁部62に支持されている。
各支持軸63C、63Dは外扉駆動部64(図5参照)と連結されている。外扉駆動部64が制御装置130(図5参照)により制御されることにより、各外扉部63A、63Bが外槽61に対して回転し、第1外槽開口部61Aが開放または閉鎖される。なお、図2は各外扉部63A、63Bにより第1外槽開口部61Aが閉鎖されている状態を示している。各外扉部63A、63Bの先端部63EA、63EBは第1外槽開口部61Aを閉鎖した状態において互いに重なり合う。
第1外扉部63Aおよび第2外扉部63Bは外扉ロック装置65(図5参照)と接続されている。外扉ロック装置65は各外扉部63A、63Bが各支持軸63C、63Dに対して回転可能な状態であるアンロック状態と、各外扉部63A、63Bが各支持軸63C、63Dに対して回転不能な状態であるロック状態とを切り替える。外扉ロック装置65は制御装置130により制御される。各外扉部63A、63Bの縁にはパッキン(図示略)が設けられる。パッキンの機能は給水チューブを介して外槽61に供給される洗浄水を外部に漏れにくくすることである。給水チューブから供給される洗浄水は外槽61に設けられた給水口(図示略)から流入して内槽部70に供給され、外槽61に設けられた排水口(図示略)から外部に排水される。
内槽部70は内槽71、第1内扉81、および、第2内扉82(図1参照)を含む。内槽71の機能は衣類を収容し、洗浄水により衣類を洗濯等することである。内槽71の形状は概ね円筒である。内槽71は外槽61の内周面61Cとの間に空間50Aが形成されるように外槽61の内部に配置される。空間50Aは第1入口51および第2入口52を含む。第1入口51は内槽71の中心軸XAに対する第1側方に形成される入口である。第2入口52は内槽71の中心軸XAに対する第2側方に形成される入口である。外槽61に供給された洗浄水は内槽71の側面および端面に形成される複数の孔72を介して内槽71内に流入し、複数の孔72を介して外槽61に排水される。
内槽71の側面には衣類が通過可能な広さの第1内槽開口部91が形成されている。第1内槽開口部91は洗濯機50の上方側に開口している。第1内槽開口部91は洗濯機50の停止時において、第1外槽開口部61Aと対向可能な位置に設けられる。第1内槽開口部91は例えば、利用者により選択された洗濯機50の動作モードが自動モードの場合に、衣類搬送装置40により搬送された衣類が通過する開口である。
内槽71の端部には衣類が通過可能な広さの第2内槽開口部92(図1参照)が形成されている。第2内槽開口部92は洗濯機50の側方側に開口する。第2内槽開口部92は例えば、利用者により選択された洗濯機50の動作モードが手動モードの場合に、利用者により投入される衣類が通過する開口である。第2内槽開口部92は筐体10の外部から利用できるように構成される。
第1内扉81は観音開きするように構成された第1内扉部81Aおよび第2内扉部81Bを含む。各内扉部81A、81Bの機能は第1内槽開口部91を開放または閉鎖することである。第1内扉部81Aは第1内槽開口部91を開放した状態において空間50Aの入口のうちの第1入口51を閉じることができるように構成される。第2内扉部81Bは第1内槽開口部91を開放した状態において空間50Aの入口のうちの第2入口52を閉じることができるように構成される。第1内扉部81Aは例えば内槽71の一方の端面から他方の端面に向けて伸びる第1支持軸81Cまわりに回転可能に内槽71に取り付けられる。第1支持軸81Cは第1内扉部81Aに固定され、内槽71に対して回転可能に内槽71に支持されている。第2内扉部81Bは例えば内槽71の一方の端面から他方の端面に向けて伸びる第2支持軸81Dまわりに回転可能に内槽71に取り付けられる。第2支持軸81Dは第2内扉部81Bに固定され、内槽71に対して回転可能に内槽71に支持されている。
第1内扉部81Aは第1内槽開口部91を開放した状態において、第1支持軸81Cおよび第1内扉部81Aの先端部81EAが内槽71の中心面に対して同じ側に位置するように構成されている。第2内扉部81Bは第1内槽開口部91を開放した状態において、第2支持軸81Dおよび第2内扉部81Bの先端部81EBが内槽71の中心面に対して同じ側に位置するように構成されている。
第1内扉部81Aおよび第2内扉部81Bが第1内槽開口部91を開放している状態において、第1支持軸81Cおよび第1内扉部81Aの重心81XAを通過する線分LAと内槽71の中心軸XAとがなす角度(以下「第1角度θA」)は任意の角度に設定できる。好ましくは、第1角度θAは0°超かつ90°未満に含まれる角度である。一例によれば、第1角度θAは45°である。第1内扉部81Aおよび第2内扉部81Bが第1内槽開口部91を開放している状態において、第2支持軸81Dおよび第2内扉部81Bの重心81XBを通過する線分LBと内槽71の中心軸XAとがなす角度(以下「第2角度θB」)は任意の角度に設定できる。好ましくは、第2角度θBは0°超かつ90°未満の範囲に含まれる角度である。一例によれば、第2角度θBは45°である。第2角度θBは第1角度θAと等しいことが好ましい。
第1内扉81は第1内槽開口部91を開放した状態において各内扉部81A、81Bの各先端部81EA、81EBが第1外槽開口部61Aから飛び出さないように設けられる。すなわち、第1内扉81は第1内槽開口部91を開放した状態において第1外槽開口部61Aから飛び出す部分が存在しないように構成される。
各内扉部81A、81Bは内槽71の外周面に沿う円弧形状である。図3に示されるように、各内扉部81A、81Bは第1内槽開口部91を開放したとき、先端部81EA、81EBが外槽61の壁部62の内面62Aに連なるように接触する形状である。各内扉部81A、81Bの先端部81EA、81EBは第1内槽開口部91を閉鎖した状態において互いに重なり合う。
各支持軸81C、81Dは内扉駆動部83(図5参照)と連結されている。内扉駆動部83が制御装置130(図5参照)により制御されることにより、各内扉部81A、81Bが内槽71に対して回転し、第1内槽開口部91が開放または閉鎖される。なお、図2は各内扉部81A、81Bにより第1内槽開口部91が閉鎖されている状態を示している。
各内扉部81A、81Bは第1内扉ロック装置110(図5参照)と接続されている。第1内扉ロック装置110は各内扉部81A、81Bが各支持軸81C、81Dに対して回転可能な状態であるアンロック状態と、各内扉部81A、81Bが各支持軸81C、81Dに対して回転不能な状態であるロック状態とを切り替える。第1内扉ロック装置110は制御装置130により制御される。
図1に示される第2内扉82の機能は第2内槽開口部92を開放または閉鎖することである。第2内扉82は筐体10の長手方向に延びる支持軸(図示略)まわりに回転可能に取り付けられる。第2内扉82は第2内扉ロック装置120(図5参照)と接続される。第2内扉ロック装置120は第2内扉82が支持軸まわりに回転可能な状態であるアンロック状態と、筐体10と第2内扉82とを連結することにより第2内扉82が支持軸まわりに回転不能な状態であるロック状態とを切り替える。第2内扉ロック装置120は制御装置130により制御される。筐体10内において、第2内扉82の近傍には、第2内扉82の開閉を検出する開閉センサ82Aが設けられる。
図4に示されるとおり、洗濯機50は、回転軸140、ドラムモーター141、および、乾燥機150をさらに含む。回転軸140の機能は内槽71を外槽61に対して回転させることである。回転軸140は一方の端部がドラムモーター141の出力軸(図示略)と結合され、他方の端部が外槽61に回転可能に支持されるとともに内槽71の一方の端面に固定される。
ドラムモーター141は例えばブラシレス直流モーターである。ドラムモーター141が第1方向に回転することにより回転軸140が第1方向に回転し、内槽71が外槽61に対して第1方向に回転する。ドラムモーター141が第1方向とは反対の第2方向に回転することにより回転軸140が第2方向に回転し、内槽71が外槽61に対して第2方向に回転する。
乾燥機150の機能は内槽部70に温風を供給し、内槽71内に収容される衣類を乾燥することである。乾燥機150は例えば外槽部60の一部である風路66に設けられる。風路66の機能は内槽71内に温風を循環させることである。乾燥機150は、送風機151、ファンモーター152、および、ヒートポンプ153を含む。
送風機151の機能は風路66内の空気が循環するように風を生成することである。送風機151は例えば4枚の羽根を有する渦流ファンである。ファンモーター152の機能は送風機151を回転させることである。ファンモーター152は例えば風路66の外部に設けられ、その出力軸152Aが風路66を貫通して送風機151の回転軸151Aと結合している。ヒートポンプ153の機能は風路66内の空気を温めることである。ヒートポンプ153は例えば風路66内に流入した湿った空気に含まれる水分を結露させ、その後にその空気を温める。
内槽71内の湿った空気が複数の孔72(図2参照)を通過して外槽61に形成される排気口67から風路66内に流入し、送風機151の回転にともないその空気が外槽61に形成される給気口68に向けて循環する。そして、風路66内を循環する過程において風路66を流れる空気がヒートポンプ153により温められ、送風機151およびヒートポンプ153により生成された温風が給気口68から流れ出る。このため、温風が複数の孔72を介して内槽71内に供給されて、内槽71内に収容された衣類が乾燥される。
図6を参照して、自動モードの開始処理の一例について説明する。
制御装置130は利用者が操作部20(図1参照)を操作して自動モードを選択したことに基づき自動モードの開始処理を実行する。
制御装置130はステップS1において、第2内槽開口部92が閉鎖されているか否かを判定する。制御装置130は開閉センサ82Aの出力に基づいてステップS1の処理を実行する。
ステップS1が否定判定の場合、制御装置130はステップS2において、報知部30に第2内槽開口部92を閉鎖する旨の案内を表示する。ステップS1が肯定判定の場合ステップS3の処理が実行される。
制御装置130はステップS3において、第2内扉ロック装置120を駆動することにより、第2内扉82をロック状態にする。
制御装置130はステップS4において、衣類投入部11のカバーを駆動させて衣類投入部11を開放する。
制御装置130はステップS5において、衣類投入部11から衣類を投入する旨の案内を報知部30に表示させる。
制御装置130はステップS6において、操作部20から洗濯開始要求信号が入力されたか否かを判定する。洗濯開始要求信号は衣類投入部11を介して全ての洗濯する衣類の投入を完了した場合に、利用者が、操作部20を操作することにより出力される信号である。ステップS6が否定判定の場合、制御装置130はステップS6の処理を繰り返し実行する。ステップS6が肯定判定の場合、制御装置130はステップS7の処理を実行する。
制御装置130はステップS7において、衣類投入部11のカバーを駆動させて衣類投入部11を閉鎖する。
制御装置130はステップS8において、外扉駆動部64および内扉駆動部83を駆動させて各外扉部63A、63Bおよび各内扉部81A、81Bを回転させ、第1外槽開口部61Aおよび第1内槽開口部91を開放する。このため、内槽71の内部と外部とが連通する。
制御装置130はステップS9において、衣類搬送装置40のアーム40A(図3参照)を駆動させて、衣類投入部11から投入された衣類を第1外槽開口部61Aおよび第1内槽開口部91を介して内槽71に投入する。
制御装置130はステップS10において、外扉駆動部64および内扉駆動部83を駆動させて各外扉部63A、63Bおよび各内扉部81A、81Bを回転させ、第1外槽開口部61Aおよび第1内槽開口部91を閉鎖する。
制御装置130はステップS11において、外扉ロック装置65および第1内扉ロック装置110を駆動させて、各外扉部63A、63B、および、各内扉部81A、81Bをロック状態にする。
図7を参照して、手動モードの開始処理の一例について説明する。
制御装置130は利用者が操作部20(図1参照)を操作して手動モードを選択したことに基づき手動モードの開始処理を実行する。
制御装置130はステップS21において、第1外槽開口部61Aおよび第1内槽開口部91を閉鎖し、外扉ロック装置65および第1内扉ロック装置110を駆動して外扉63および第1内扉81をロック状態にする。
制御装置130はステップS22において、第2内槽開口部92から衣類を投入する旨の案内を報知部30に表示する。
制御装置130はステップS23において、第2内槽開口部92を閉鎖する旨の案内を報知部30に表示する。利用者は第2内槽開口部92を介して洗濯する全ての衣類の投入が終了した場合、第2内扉82を操作して第2内槽開口部92を閉鎖する。
制御装置130はステップS24において、第2内槽開口部92が閉鎖されたか否かを判定する。制御装置130は開閉センサ82Aの出力に基づいてステップS24の処理を実行する。ステップS24が否定判定の場合、制御装置130はステップS24の処理を繰り返し実行する。ステップS24が肯定判定の場合、制御装置130はステップS25の処理を実行する。
制御装置130はステップS25において、操作部20から洗濯開始要求信号が入力されたか否かを判定する。ステップS25が否定判定の場合、制御装置130はステップS24の処理を繰り返し実行する。ステップS25が肯定判定の場合、制御装置130はステップS26の処理を実行する。
制御装置130はステップS26において、第2内扉ロック装置120を駆動して第2内扉82をロック状態にする。
以上のように自動モードの開始処理、または、手動モードの開始処理が終了した場合、洗濯機50により衣類の洗濯等が実行される。洗濯機50により衣類の洗濯等が終了した場合、乾燥機150により衣類が乾燥され、次に、衣類搬送装置40により、衣類が洗濯機50から取り出され折り畳まれる。
(実施の形態2)
実施の形態2の衣類処理装置1は、以下に説明する点において実施の形態1の衣類処理装置1と相違し、その他の点において実施の形態1の衣類処理装置1と実質的に同じ構成を備える。
実施の形態2の外槽部260は内扉接触部材261を含む。内扉接触部材261の機能は各外扉部63A、63Bと各内扉部281A、281Bとを連動させて回転させることである。好ましい例では、内扉接触部材261は各内扉部281A、281Bと接触した場合に各内扉部281A、281Bを傷つけない材料により構成される。その一例は天然ゴムである。内扉接触部材261は第1接触部材261Aおよび第2接触部材261Bを含む。第1接触部材261Aは第1外扉部63Aの内面に取り付けられる。第2接触部材261Bは第2外扉部63Bの内面に取り付けられる。
第1内扉部281Aは第1内槽開口部91を開放した状態(図8参照)において空間50Aの入口のうちの第1入口51を閉じることができるように構成される。第1内扉部281Aは第1内槽開口部91を開放した状態において先端部281EAが第1接触部材261Aと接触するように内槽71に設けられる。第2内扉部281Bは第1内槽開口部91を開放した状態において先端部281EBが第2接触部材261Bと接触するように内槽71に設けられる。
図8に示されるように、各外扉部63A、63Bが第1外槽開口部61Aを開放し、かつ、各内扉部281A、281Bが第1内槽開口部91を開放しているとき、内槽71の内部が第1内槽開口部91および第1外槽開口部61Aを介して外部と連通する。図8に示される状態から外扉駆動部64(図5参照)が駆動することにより、各外扉部63A、63Bが第1外槽開口部61Aを閉鎖する方向に回転する。各外扉部63A、63Bの回転に伴い、各接触部材261A、261Bに押される各内扉部281A、281Bが各支持軸63C、63Dまわりに第1内槽開口部91を閉鎖する方向に回転する。
図9に示されるように、第1外扉部63Aにより押された各内扉部281A、281Bは各先端部281EA、281EBが内槽71の内部に入り込む位置まで回転し、外扉駆動部64が停止した場合、図10に示されるように、各外扉部63A、63Bが第1外槽開口部61Aを閉鎖し、各内扉部281A、281Bが第1内槽開口部91を閉鎖する。図10に示される状態において、各接触部材261A、261Bと各内扉部281A、281Bとの間には隙間が形成される。
(実施の形態3)
実施の形態3の衣類処理装置1は、以下に説明する点において実施の形態2の衣類処理装置1と相違し、その他の点において実施の形態2の衣類処理装置1と実質的に同じ構成を備える。
図11に示される実施の形態2の外槽部360は第1外槽開口部61Aを開放または閉鎖する外扉363を含む。外扉363は観音開きするように構成された第1外扉部363Aおよび第2外扉部363Bを含む。外扉363は第1外扉部363Aおよび第2外扉部363Bが第1外槽開口部61Aを開放した状態において、第1外扉部363Aの先端部363EAの高さが第2外扉部363Bの先端部363EBの高さよりも低くなるように構成される。
第1外扉部363Aの支持軸63Cが設けられる端部から先端部363EAまでの寸法は第2外扉部363Bの支持軸63Dが設けられる端部から先端部363EBまでの寸法よりも短い。このため、各外扉部363A、363Bは第1外槽開口部61Aを開放した状態において外槽361の中心軸XBに対して非対称である。
内槽部370は内槽371および第1内扉381を含む。第1内扉381は観音開きするように構成された第1内扉部381Aおよび第2内扉部381Bを含む。第1内扉部381Aは第1内槽開口部91を開放した状態において空間50Aの入口のうちの第1入口51を閉じることができるように構成される。第2内扉部381Bは第1内槽開口部91を開放した状態において空間50Aの入口のうちの第2入口52を閉じることができるように構成される。
各内扉部381A、381Bは内槽71の外周面に沿う円弧形状である。各内扉部381A、381Bは第1内槽開口部91を開放したとき、先端部381EA、381EBが各接触部材261A、261Bと接触する。第1内扉部381Aの支持軸81Cが設けられる端部から先端部381EAまでの寸法は第2内扉部381Bの支持軸81Dが設けられる端部から先端部381EBまでの寸法よりも短い。このため、各内扉部381A、381Bは第1内槽開口部91を開放した状態において内槽371の中心軸XBに対して非対称である。
(実施の形態4)
実施の形態4の衣類処理装置1は、以下に説明する点において実施の形態3の衣類処理装置1と相違し、その他の点において実施の形態3の衣類処理装置1と実質的に同じ構成を備える。
図12に示される実施の形態4の第1外扉部363Aは第1外槽開口部61Aを開放した状態において、先端部363EAが支持軸63Cが設けられる端部よりも下方に位置するように設けられる。
(実施の形態5)
実施の形態5の衣類処理装置1は、以下に説明する点において実施の形態1の衣類処理装置1と相違し、その他の点において実施の形態1の衣類処理装置1と実質的に同じ構成を備える。
図13に示される実施の形態5の衣類処理装置1は外扉563、第1内扉581、支持軸564、および、付勢部材565を備える。外扉563は第1外槽開口部61Aを開放および閉鎖できるように外槽61に設けられた外スライド部563A、および、外スライド部563Aから下方に突出する外側連結部563Bを含む。外スライド部563Aは支持軸564に支持されている。支持軸564は壁部62の一方の端面から他方の端面に向けて延び、壁部62に回転可能に設けられる。
第1内扉581は第1内槽開口部91を開放および閉鎖できるように内槽71に設けられる内スライド部581A、および、内スライド部581Aの一方の端部から上方に突出する内側連結部581Bを含む。内側連結部581Bは内スライド部581Aの一方の端部に回転可能に設けられる。
付勢部材565は第1内扉581が第1内槽開口部91を閉鎖したときに内側連結部581Bを内スライド部581Aの他方の端部に向けて付勢する。一例によれば、付勢部材565はコイルばねである。
図13に示されるように、外扉563の外スライド部563Aが外槽61に対してスライドされたとき、外側連結部563Bと内側連結部581Bとが接触し、内スライド部581Aが第1内槽開口部91を閉じる方向に押される。
図14に示されるように、内スライド部581Aが外スライド部563Aとともに移動することにより、内側連結部581Bが第1内槽開口部91の端部に到達すると、内側連結部581Bが内スライド部581Aに対して回転し、内側連結部581Bが付勢部材565と接触する。このため、内側連結部581Bと外側連結部563Bと非接触となる。
図15に示されるように、内側連結部581Bは付勢部材565の付勢力により外側連結部563Bから離間する方向に回転し、第1内槽開口部91が閉鎖される。外スライド部563Aは壁部62に到達することにより、第1外槽開口部61Aが閉鎖される。
(変形例)
各実施の形態に関する説明は本発明に関する衣類処理装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明は各実施の形態以外に例えば以下に示される各実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・実施の形態1〜5の変形例の衣類処理装置1は第1内槽開口部91および第2内槽開口部92に加えて、衣類のための1つまたは複数の開口部が内槽71に設けられる。
・実施の形態1の各内扉部81A、81Bの形状は任意に変更可能である。第1例によれば、各内扉部81A、81Bは第1内槽開口部91を開放した状態において各外扉部63A、63Bと接触することにより空間50Aの各入口51、52を閉じることができる形状である。第2例によれば、各内扉部81A、81Bは第1内槽開口部91を開放した状態において内槽71の中心軸XAに対して非対称の形状である。
本発明に関する衣類処理装置は業務用および家庭用をはじめとする各種の衣類処理装置に利用できる。
1 :衣類処理装置
10 :筐体
40 :衣類搬送装置
50 :洗濯機
61 :外槽
71 :内槽
81 :第1内扉(内扉)
83 :内扉駆動部(扉駆動部)
91 :第1内槽開口部
92 :第2内槽開口部

Claims (4)

  1. 内槽を含む洗濯機と、
    前記内槽への衣類の投入、および、前記内槽からの衣類の取出を実行する衣類搬送装置とを備え、
    前記内槽は前記衣類搬送装置のための第1内槽開口部、および、利用者のための第2内槽開口部を含み、
    前記衣類搬送装置は前記洗濯機の上方に配置され、
    前記第1内槽開口部は前記洗濯機の上方側に開口し、
    前記第2内槽開口部は前記洗濯機の側方側に開口する
    衣類処理装置。
  2. 前記洗濯機および前記衣類搬送装置を収容する筐体をさらに備え、
    前記第2内槽開口部は前記筐体の外部から利用できるように構成される
    請求項1に記載の衣類処理装置。
  3. 前記第1内槽開口部を開閉する内扉と、
    前記内扉を駆動する扉駆動部とをさらに備える
    請求項1または2に記載の衣類処理装置。
  4. 前記洗濯機の動作モードは自動モードおよび手動モードを含み、
    前記第1内槽開口部は前記洗濯機の動作モードが前記自動モードの場合に前記衣類搬送装置により搬送された衣類が通過する開口であり、
    前記第2内槽開口部は前記洗濯機の動作モードが前記手動モードの場合に利用者により投入される衣類が通過する開口である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の衣類処理装置。
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