JP6902326B2 - エアーコンプレッサ、エアーコンプレッサのセキュリティー管理システム、エアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法 - Google Patents

エアーコンプレッサ、エアーコンプレッサのセキュリティー管理システム、エアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法 Download PDF

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本発明は、電子的に施錠/解錠できるように構成されたエアーコンプレッサと、当該エアーコンプレッサとセキュリティーキーを含んで構成されるエアーコンプレッサのセキュリティー管理システムと、当該エアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法に関するものである。
圧縮エアーを生成する装置としてエアーコンプレッサが一般的に知られており、工事現場などでの釘打ち作業に用いられている。
例えば特許文献1に開示されたエアーコンプレッサは、圧縮エアーを生成する圧縮装置と、その圧縮エアーを貯留するエアータンクとで構成されている。圧縮装置は、カバーに覆われた状態でエアータンクの上に載置固定されている。圧縮装置を支えるエアータンクは、一般的に2本のボンベからなり、並列状態で配置されている。
この種のエアーコンプレッサの多くは可搬型の機器として構成されており、持ち運び用の手持ちハンドルを具備しているなど、持ち運び易さがある程度考慮された設計となっている。そして、このようなエアーコンプレッサは、その高い機能性のために、釘打ち作業などを要する工事現場や建設現場で広く一般的に用いられている。
一方で、エアーコンプレッサは、釘打ち作業などを要する現場で広く一般的に用いているが、このような工事現場や建設現場の多くはセキュリティーが緩く、工事関係者以外の者(例えば窃盗目的の者や不審者)でも比較的容易に出入りできる場合が多い。そのため、持ち運び易くて高価格の作業機器である可搬型のエアーコンプレッサは、窃盗者から特に目を付けられ易く、転売目的での盗難が後を絶たないといった問題があり、これまでに数多くの盗難被害が報告されている。(「持ち運び易い」「高価格」という特徴を備えているため、他の工具類や機器などに比べて盗難に遭う確率が著しく高い。)特に、昼休みなどの休憩中や夜間に現場に放置したままにすると、現場周囲のひと気が少なくなることが多いため、盗難確率が極めて高くなるといった問題がある。
そこで、作業現場で特に盗難被害に遭いやすいエアーコンプレッサの盗難抑制対策として、電子施錠装置を搭載したエアーコンプレッサが、特許文献2において提案されている。特許文献2に開示されたエアーコンプレッサでは、ICチップを具備するセキュリティーキーをエアーコンプレッサの電子施錠装置にかざす(タッチする)ことによって、近距離無線通信を実行させ、それによってセキュリティーのON/OFF状態の切り替えを実行している。すなわち、特許文献2に開示されたエアーコンプレッサでは、エアーコンプレッサを電子的に施錠・解錠するたびに、ICチップを具備するセキュリティーキーを、エアーコンプレッサのセキュリティー装置にかざす必要がある。
しかしながら、「セキュリティーキーをエアーコンプレッサにかざす」といった施錠・解錠の操作は、多忙な作業現場では極めて煩雑である。特に、エアーコンプレッサの使用現場では、通常、ユーザはエアーコンプレッサから離れた場所でエアー工具を使用するため、昼休みなどで作業現場から離れるたびに、エアーコンプレッサが置かれた場所まで態々戻って「セキュリティーキーをエアーコンプレッサにかざす」のは、著しく煩わしい作業であった。
しかも、場合によっては「セキュリティーキーをエアーコンプレッサにかざす」といった施錠・解錠の操作を失念することがあり、また、ユーザによっては面倒に感じて意図的に施錠・解錠の操作を省く場合があり、そのような場合には、せっかくのセキュリティー機能が発揮せず、エアーコンプレッサが盗難の危険性に曝されるといった問題が生じる。
特開2010−096141号公報 特開2014−214425号公報
そこで、上述した問題点に鑑み、本発明の目的は、煩わしい意識的な施錠・解錠の操作が一切不要で、しかも、必要な時にセキュリティー機能を確実に発揮させることができる、セキュリティー機能を具備するエアーコンプレッサ、そのセキュリティー管理システム、およびエアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法を提供することにある。
このような目的は、
エアーコンプレッサのセキュリティー機能を設定/解除するためのセキュリティー装置を具備し、エアーコンプレッサの使用者が所持または管理するセキュリティーキーとの間で無線通信を行うことができるように構成されたエアーコンプレッサであって、
エアーコンプレッサの前記セキュリティー装置は、
前記セキュリティーキーとの間で無線通信を行うための通信部と、
前記無線通信のための通信圏内に前記セキュリティーキーがあるか否かを判断するための通信可否判断手段と、
前記通信可否判断手段が、通信圏内に前記セキュリティーキーがあると判断した場合に、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を解除し、前記通信可否判断手段が、通信圏内に前記セキュリティーキーがないと判断した場合に、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を設定するセキュリティー制御手段と、
を有するエアーコンプレッサによって達成される。
また上記目的は、
エアーコンプレッサのセキュリティー機能を設定/解除するためのセキュリティー装置を具備するエアーコンプレッサと、前記セキュリティー装置との間で無線通信を行うことができるように構成されたセキュリティーキーを含んで構成されるシステムであって、
前記セキュリティーキーは、
エアーコンプレッサのセキュリティー装置との間で無線通信を行う通信部を有し、
前記セキュリティー装置は、
エアーコンプレッサの使用者が所持または管理するセキュリティーキーとの間で無線通信を行う通信部と、
前記無線通信のための通信圏内に前記セキュリティーキーがあるか否かを判断するための通信可否判断手段と、
前記通信可否判断手段が、通信圏内に前記セキュリティーキーがあると判断した場合に、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を解除し、前記通信可否判断手段が、通信圏内に前記セキュリティーキーがないと判断した場合に、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を設定するセキュリティー制御手段と、
を有するシステムによって達成される。
また上記目的は、
エアーコンプレッサが具備するセキュリティー装置のセキュリティー機能を制御する方法であって、
(a) エアーコンプレッサの使用者が所持または管理するセキュリティーキーがセキュリティー装置との通信可能圏内にあるか否かを判断するステップと、
(b) 前記ステップ(a)において、セキュリティーキーが通信可能圏内にあると判断した場合に、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を解除するステップと、
(c) 前記ステップ(a)において、セキュリティーキーが通信可能圏内にないと判断した場合に、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を設定するステップと、
を含むセキュリティー機能の制御方法によって達成される。
上記の方法では、更に、
エアーコンプレッサの電源を入れたときに、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を自動的に設定するステップを含んでいてもよい。
上記の方法では、更に、
(d) エアーコンプレッサの電源を入れたときに、予め定められた所定の条件に該当するか否かを判断するステップと、
(e) 前記ステップ(d)において、前記所定の条件に該当すると判断した場合に、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を設定または解除するステップと、
(f) 前記ステップ(d)において、前記所定の条件に該当しないと判断した場合に、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を解除または設定するステップと、
を含んでいてもよい。
上記方法のステップ(a)において、セキュリティーキーが通信可能圏内にないと判断したときに、その判断の時点でエアーコンプレッサが具備する圧縮装置が作動している場合には、当該圧縮装置を停止することなく(すなわち圧縮装置を起動させたままで)、エアーコンプレッサのセキュリティー機能を設定するようにしてもよい。
また、上記ステップ(a)においてセキュリティーキーが通信圏内にあると判断した場合であって、且つ、通信圏内にあるセキュリティーキーからエアーコンプレッサ(圧縮装置)の運転条件に関する信号を受信した場合に、当該信号に基づいてエアーコンプレッサ(圧縮装置)の運転条件に関する設定を変更するようにしてもよい。すなわち、セキュリティーキーを、電子キーとしてだけではなく、エアーコンプレッサ用のリモートコントローラとして機能させてもよい。
また、上記ステップ(a)でセキュリティーキーが通信圏内にあると判断した場合に、エアーコンプレッサの圧縮装置を(ユーザ等の意識的な起動操作無しで)自動的に起動させるようにしてもよい。
また、上記ステップ(a)でセキュリティーキーが通信圏内にあると判断した場合であって、且つ、通信圏内にあるセキュリティーキーからエアーコンプレッサ(圧縮装置)の起動を指示する信号を受信した場合に、エアーコンプレッサの圧縮装置を起動させるようにしてもよい。すなわち、セキュリティーキーを、圧縮装置起動用のリモートコントローラとして機能させてもよい。
また、上記ステップ(a)でセキュリティーキーが通信圏内にないと判断した場合に、エアーコンプレッサの圧縮装置を(ユーザ等の意識的な停止操作無しで)自動的に停止させるようにしてもよい。
また、通信圏内にあるセキュリティーキーからエアーコンプレッサ(圧縮装置)の停止を指示する信号を受信した場合に、エアーコンプレッサの圧縮装置を停止させるようにしてもよい。すなわち、セキュリティーキーを、圧縮装置停止用のリモートコントローラとして機能させてもよい。
本発明によれば、エアーコンプレッサが具備するセキュリティー装置が、セキュリティーキーとの間で無線通信を行うことができるように構成されている。
そして、エアーコンプレッサ側でセキュリティーキーが通信圏内にあると判断した場合には(すなわち通信圏内に所定のセキュリティーキーを検出した場合には)、セキュリティー装置のセキュリティー機能を解除する。
他方で、エアーコンプレッサ側でセキュリティーキーが通信圏内にないと判断した場合には(すなわち通信圏内に所定のセキュリティーキーを検出できない場合には)、セキュリティー装置のセキュリティー機能を設定する。
このような特徴によれば、例えばセキュリティーキーを携帯するユーザがエアーコンプレッサに近づいて通信圏内に入れば、エアーコンプレッサのセキュリティー機能が自動的に解除される。また、例えばセキュリティーキーを携帯するユーザがエアーコンプレッサから離れて通信圏内から外れれば、エアーコンプレッサのセキュリティー機能が自動的に設定される。
したがって本発明によれば、「セキュリティーキーをエアーコンプレッサにかざす」又は「タッチ」する、あるいは「鍵を開閉する」などの煩わしい(意識的な)施錠・解錠の操作や手間が一切不要になる。
また、エアーコンプレッサのユーザは、意識することなく(つまり無意識で)、エアーコンプレッサを電子的に施錠・解錠することができるので、施錠の省略や失念を確実に防止することができ、セキュリティー機能を必要なときに確実に発揮させることが可能になる。
また、本発明に係る方法では、一例として、エアーコンプレッサの電源を入れたときに、セキュリティー装置のセキュリティー機能を自動で設定するようになっている。
これにより、前回の電源遮断時のセキュリティー状態にかかわらず、次回の電源投入時には常にエアーコンプレッサのセキュリティーが設定されることになるので(つまり盗んでも実質的に使えないので)、窃盗者等の持ち去りの意欲を失わせ、盗難抑止効果に更に貢献することができる。
また、本発明に係る方法では、別の例として、エアーコンプレッサの電源を入れたときに、予め定められた所定の条件に該当するか否かを判断して、所定条件に該当する場合には(電源投入の直後に)セキュリティー機能を解除し、他方で、所定条件に該当しない場合には(電源投入の直後に)セキュリティー機能を設定するようになっている。
これにより、例えば、エアーコンプレッサの圧縮運転の最中(圧縮装置の駆動中)であって、且つ、セキュリティーが解除された状態において、停電等により(ユーザの意志に反して)電源遮断した場合には、その後の電源復旧時にセキュリティーが解除された状態で機器を復旧させることができる。すなわち、このような場合には、電源投入直後にセキュリティーが自動設定されることはなく、セキュリティーが解除された状態でエアーコンプレッサが再起動するので、速やかに圧縮運転を再開することができる。
また、本発明に係る方法では、セキュリティーキーが通信可能圏内にないと判断したときに、圧縮装置が作動している場合には、当該圧縮装置を停止することなく、エアーコンプレッサのセキュリティー機能を設定するようになっている。
例えば、釘打ち機などのエアー工具を使用する位置が、エアーコンプレッサから離れていて且つ通信圏内にない場合を想定する。この想定事例の場合では、セキュリティーを所持するユーザの位置が、エアー工具使用位置に移動しても、圧縮装置の駆動が停止することなく(つまり圧縮装置を起動させたままで)、エアーコンプレッサのセキュリティー機能を設定することが可能になる。
このように、「セキュリティーキーが通信可能圏内にない」と判断した場合でも、圧縮装置の駆動状態に影響を与えることなく、機器のセキュリティー機能を設定することで、離れた場所で(通信圏内にない作業位置で)釘打ち等の作業を通常どおりに実施することができる。
また本発明によれば、図14に示すように1台のエアーコンプレッサを複数のユーザで使用する場合に、それぞれの使用者に対して、簡単にセキュリティーキーを割り当てることが可能になる。その結果、作業者間で同じ鍵を使いまわすことがないので、それに起因するセキュリティーの弱体化を防止できる。
また本発明によれば、図15に示すように、一つの無線通信機器を、複数台のエアーコンプレッサのセキュリティーキーとして利用することもできる。これにより、複数台のエアーコンプレッサを使い分ける場合であっても、一つのセキュリティーキーでセキュリティーを管理することができる。また、必ずしも複数のセキュリティーキーを所持する必要がないので、セキュリティーの管理が容易になる。また複数台のエアーコンプレッサを使い分ける場合に、似通った複数の鍵のなかから該当する鍵を見つけ出す必要がなくなるので、セキュリティーの管理が容易になる。
また本発明では、エアーコンプレッサ側においてセキュリティーキーの登録を解除することで、そのセキュリティーキーとしての機能を無効化させることができる。このような特徴によれば、使用者が自己のセキュリティーキーを紛失したり、或いは退職などした場合には、簡単な操作で、該当するセキュリティーキーの無効化を行うことができる。またこのような登録解除を行う場合に、セキュリティーキーをわざわざ回収する必要がないので、セキュリティーキーの管理が簡単である。
また本発明では、通信圏内にあるセキュリティーキーからエアーコンプレッサの運転条件(生成する圧縮空気の圧力値などの各種運転条件の設定)に関する信号を受信した場合に、当該信号に基づいてエアーコンプレッサの運転条件に関する各種設定を変更するようになっている。これにより、セキュリティーキーを利用して、エアーコンプレッサの圧縮運転に関する各種設定を遠隔操作にて変更することが可能になる。つまり、セキュリティーキーを遠隔操作用のリモートコントローラとして機能させることができる。
また本発明では、セキュリティーキーを持ったユーザ等が通信圏内に入った場合に、エアーコンプレッサの圧縮装置を(ユーザの意識的な操作無しで)自動的に起動させるようになっている。これにより、エアーコンプレッサのユーザは、休憩等を終えて通信圏外から圏内に戻るたびに、起動操作のためにわざわざエアーコンプレッサのもとに立ち寄ることなく、釘打ち等の現場に直行して作業を再開することができるので、圧縮空気を使う作業を迅速に進めることが可能になる。また、エアーコンプレッサのユーザが通信圏内に入るのとほぼ同時に、エアーコンプレッサが圧縮運転を自動的に再開するので、所望の圧力の圧縮空気をいち早く利用することが可能になり、作業効率が大幅に向上する。
また、本発明では、通信圏内にあるセキュリティーキーからエアーコンプレッサの起動を指示する信号を受信した場合に、エアーコンプレッサの圧縮装置を起動させることも可能である。このように、セキュリティーキーを利用した遠隔による手動操作で、エアーコンプレッサの圧縮運転を再開させることで、エアーコンプレッサが置かれた場所に戻ることなく任意のタイミングで釘打ち等の作業を再開することができる。
また、本発明では、セキュリティーキーを持ったユーザ等が通信圏から外れた場合に、エアーコンプレッサの圧縮装置を(ユーザの意識的な操作無しで)自動的に停止させるようになっている。これにより、休憩などで作業現場を離れる場合に、停止操作のためにわざわざエアーコンプレッサが置かれた場所に立ち寄ることなく、エアーコンプレッサの圧縮装置を自動で停止させることができる。また、エアーコンプレッサを自動停止させることで、節電が可能になる。
また、本発明では、通信圏内にあるセキュリティーキーからエアーコンプレッサの停止を指示する信号を受信した場合に、エアーコンプレッサの圧縮装置を停止させることも可能である。このように、セキュリティーキーを利用した遠隔による手動操作で、エアーコンプレッサの圧縮運転を停止させることで、エアーコンプレッサが置かれた場所に戻ることなく任意のタイミングでエアーコンプレッサを停止させることができる。
本発明に係るシステムの機能的構成を概略的に示すブロック図である。 本発明に係るエアーコンプレッサが具備するセキュリティー機能の設定/解除の処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 本発明に係るエアーコンプレッサが具備するセキュリティー装置の起動時の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明に係るエアーコンプレッサが具備するセキュリティー機能の解除処理の流れを示すフローチャートである。 本発明に係るエアーコンプレッサが具備するセキュリティー機能の設定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明に係るエアーコンプレッサが具備するセキュリティー装置の起動時の処理の流れを示すフローチャートである(別の実施形態)。 本発明の実施態様の一例を示す概念図である。 本発明の実施態様の一例を示す概念図である。 本発明の実施態様の一例を示す概念図である。 本発明の実施態様の一例を示す概念図である。 本発明の実施態様の一例を示す概念図である。 本発明の実施態様の一例を示す概念図である。 本発明の実施態様の一例を示す概念図である。 セキュリティーキーの使用例を示す図である。 セキュリティーキーの他の使用例を示す図である。
(システムの概要)
図1に、本発明に係るエアーコンプレッサのセキュリティー管理システムの概略構成を示す。
このセキュリティー管理システムは、圧縮エアーを生成するエアーコンプレッサ(以下、必要に応じて「コンプレッサ」と略称する。)と、該コンプレッサのセキュリティー機能の設定/解除に用いられるセキュリティーキーを含んで構成される。
コンプレッサは、図1に示すように、圧縮エアーを生成する圧縮装置のほか、コンプレッサのセキュリティー制御(セキュリティー機能の設定/解除)やセキュリティー管理を担うセキュリティー装置を有している。このセキュリティー装置には、セキュリティーキーと無線通信を行うために通信モジュール(通信手段)が設けられている。
このコンプレッサは、建設現場などにおいて例えば電源近傍に設置され、圧縮エアーを生成して、エアーホースを介して、釘打機やネジ打機などのエアー工具に圧縮エアーを供給する。エアー工具は、離れた場所にあるコンプレッサから供給された圧縮エアーを動力源として作動する。
コンプレッサのユーザ(コンプレッサを使う作業者)は、セキュリティーキーを所持し、コンプレッサから離れた場所でエアー工具を使用する。ユーザが所持するセキュリティーキーは、コンプレッサのセキュリティー装置との間で無線通信を行う通信機器であって、コンプレッサのセキュリティー機能を設定/解除するための電子キーとしての機能を有している。また、コンプレッサが具備する圧縮装置を遠隔操作によって起動/停止させたり、該圧縮装置の各種運転条件を遠隔操作によって設定/変更するための、リモートコントローラとしての機能も有している。
セキュリティーの「設定」とは、コンプレッサが具備する圧縮装置が駆動できないように(あるいは圧縮装置の設定を変更できないように)電子的に施錠することをいう。別言すれば、コンプレッサのセキュリティー機能をONにセットすること(OFFからONに切り替えること)をいう。したがって、セキュリティーが設定された状態では、コンプレッサは施錠状態にセットされ、圧縮装置を自由自在に使うことができない。
セキュリティーの「解除」とは、電子的に施錠されたエアーコンプレッサの圧縮装置を、駆動できるように(あるいは圧縮装置の設定を自由に変更できるように)電子的に解錠することをいう。別言すれば、コンプレッサのセキュリティー機能をOFFにセットすること(ONからOFFに切り替えること)をいう。したがって、セキュリティーが解除された状態では、コンプレッサは解錠状態にセットされ、圧縮装置を自由自在に使うことができる。
コンプレッサとセキュリティーキーは、それぞれ双方向無線通信できるように構成されている。セキュリティーキーの具体例には、携帯可能なリモートコントローラタイプの通信機器(セキュリティー機能の設定・解除のための専用の無線通信機器/リモコン)や、コンプレッサのユーザ等が所持する携帯型情報端末などが含まれる。後者の携帯型情報端末の具体例としては、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、スマートウォッチ、ウェアラブルコンピュータなどの無線通信機器が挙げられる。
コンプレッサとセキュリティーキーとの間で実行される無線通信の方式は特に限定されず、その具体例としては例えば、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格や、Wi-Fi(登録商標)などの無線LANといったものが挙げられる。
以下、コンプレッサとセキュリティーキーの詳細について説明する。
(エアーコンプレッサ)
コンプレッサは圧縮エアーを生成するための機器であって、主として、圧縮エアー生成の役割を担う圧縮装置と、該圧縮装置のセキュリティー制御やセキュリティー管理などを担うセキュリティー装置を具備している。
コンプレッサの圧縮装置は、図1に示すように、
・圧縮エアー生成用のピストンを駆動するためのモータ、
・該モータを制御するとともに、セキュリティー装置側の制御部との間で制御信号の送受信などを行う制御部(例えばMCUなどのプロセッサ)、
などを有している。
コンプレッサのセキュリティー装置は、図1に示すように、
・施錠状態や解錠状態といったセキュリティー情報などを表示する情報表示部、
・ユーザが所持するセキュリティーキーとの間で無線通信を実行するための通信部、
・セキュリティーキーの識別情報(ID情報)などを記録するメモリ、
・前回の電源遮断時からの経過時間をカウントするためのタイマー、
・上記各部を制御する制御部(例えばMCUなどのプロセッサ)、
などを具備している。
セキュリティー装置の情報表示部の具体例としては、例えば、7セグメントディスプレイ、LED、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどが挙げられる。
セキュリティー装置のメモリには、制御装置や圧縮装置を制御するための制御プログラムや、セキュリティーキーとの間での無線通信を実行するためのプログラム、セキュリティーキーの識別情報(ID情報)などが記録される。
このメモリは、例えばROM(Read Only Memory)で構成される。このメモリに無線通信機器の識別情報(ID情報)を記録させることで、該通信機器をコンプレッサのセキュリティーキーとして機能させることが可能になる。
セキュリティー装置の通信部は、制御部による制御のもと、通信圏内にあるセキュリティーキーとの間で各種信号の送受信を行う。通信部は、無線通信モジュールで構成される。この通信部を介してコンプレッサとセキュリティーキーは相互にワイヤレス接続されるので、双方向無線通信を行うことができる。通信部がセキュリティーキーから受信する信号の種類には、該セキュリティーが通信圏内にあることを示す信号のほか、遠隔操作による圧縮装置の起動や停止に関する信号や、圧縮装置の運転条件に関する各種設定の設定や変更に関する信号などが含まれる。また、通信部がセキュリティーキーへ送信する信号の種類には、現在のコンプレッサのセキュリティー状態(セキュリティーの設定/解除の事実)に関する情報や、現在のコンプレッサに設定されている各種運転条件に関する情報、圧縮運転を行っているコンプレッサの現在の到達圧力値に関する情報などが含まれる。
セキュリティー装置の制御部(プロセッサ)は、当該セキュリティー装置や圧縮装置を制御するといった役割を担っている。また制御部は、下記(1)〜(7)の各手段としての役割も担っている。
(1)通信部による無線通信のための通信圏内にセキュリティーキーがあるか否かを判断するための「通信可否判断手段」。
(2)上記の通信可否判断手段が、通信圏内にセキュリティーキーがあると判断した場合には、セキュリティー装置のセキュリティー機能を自動的に解除し、また、通信圏内にセキュリティーキーがないと判断した場合には、セキュリティー装置のセキュリティー機能を自動的に設定する「セキュリティー制御手段」。
(3)上記の通信可否判断手段においてセキュリティーキーが通信圏内にあると判断した場合であって、且つ、通信圏内にあるセキュリティーキーから圧縮装置の運転条件に関する信号を受信した場合に、当該信号に基づいて圧縮装置の運転条件に関する設定を変更する「設定変更手段」。
(4)上記の通信可否判断手段においてセキュリティーキーが通信圏内にあると判断した場合に、その判断結果に基づいて、圧縮装置を自動的に起動させる「自動起動手段」。
(5)上記の通信可否判断手段においてセキュリティーキーが通信圏内にあると判断した場合であって、且つ、通信圏内にあるセキュリティーキーから圧縮装置の起動を指示する信号を受信した場合に、その受信信号に基づいて、圧縮装置を起動させる「起動手段」。
(6)上記の通信可否判断手段においてセキュリティーキーが通信圏内にないと判断した場合に、その判断結果に基づいて、圧縮装置を自動的に停止させる「自動停止手段」。
(7)通信圏内にあるセキュリティーキーからコンプレッサの停止を指示する信号を受信した場合に、その受信信号に基づいて、圧縮装置を停止させる「停止手段」。
次に、上記構成のコンプレッサとの間で無線通信を実行するセキュリティーキーの構成について説明する。
(セキュリティーキーの構成)
本実施形態では、セキュリティーキーの具体例として、携帯可能なリモートコントローラタイプの通信機器(セキュリティー機能の設定・解除のための専用の無線通信機器/リモコン)を例示する。以下、当該通信機器を、リモコンタイプのセキュリティーキーまたは単にセキュリティーキーと称する。
本実施形態で用いるリモコンタイプのセキュリティーキーの機能的構成の概略を、図1右側に示す。このセキュリティーキーは、所持可能な大きさ・形状を有している。セキュリティーキーを所持する者の代表例としては、エアー工具のユーザ(エアーホースを介してコンプレッサに接続されたエアー工具を使用する作業者)などが挙げられる。
図1に示すように、セキュリティーキーは、
・LEDなどからなる情報表示部と、
・コンプレッサのセキュリティー装置との間で無線通信を行う通信部と、
・当該セキュリティーキーの識別情報(ID情報)などが記録されたメモリと、
・コンプレッサの起動や停止、各種設定変更などの遠隔操作時に利用する入力部と、
・上記の各部を制御する制御部(プロセッサ)を有している。
LEDなどからなる情報表示部は、コンプレッサの現時点でのセキュリティー状態(施錠/解錠の状態)などを表示する役割を担っている。また、LEDなどを使って、コンプレッサ側の通信圏内にあるか否かについての情報を表示することもできる。また、現在のコンプレッサに設定されている各種運転条件(生成する圧縮空気の圧力値)や、現在到達している圧力値などの情報(リアルタイムの機器情報)を表示することもできる。
通信部は、制御部による制御のもと、コンプレッサのセキュリティー装置との間で各種信号の送受信を行う。通信部は、無線通信モジュールで構成される。この通信部を介してセキュリティーキーとコンプレッサは相互にワイヤレス接続されるので、当該ワイヤレス接続が確立されている間は双方向無線通信を行うことができる。このような通信部をセキュリティーキーに具備させることで、該セキュリティーキーを「電子キー」のみならず、遠隔操作用の「リモートコントローラ」として機能させることができる。
メモリは例えばROM(Read Only Memory)で構成され、セキュリティーキーの識別情報(ID情報)のほか、無線通信を行うコンプレッサ側の識別情報(ID情報)、コンプレッサとの間での無線通信を実行するための各種プログラムなどが記録される。
入力部は、例えばボタンスイッチやタッチパネルなどを含んで構成され、コンプレッサを遠隔操作する際に利用される。具体的には、コンプレッサに対して起動や停止を遠隔操作によって指示する際や、圧縮装置が生成する圧縮空気の圧力などの運転条件を遠隔操作によって変更する際などに利用される。この入力部を使って入力された起動/停止の指示や、圧縮装置の設定変更のための圧力値等の情報は、通信部を介してコンプレッサに送信される。コンプレッサの制御部は、セキュリティーキーから受信した信号に基づいて、圧縮装置を起動/停止させたり、生成する圧縮空気の圧力値などの各種設定を変更する。
制御部は、セキュリティーキーが具備する各部を制御する役割を担っている。
以下、上述した構成のコンプレッサとセキュリティーキーを用いた各種情報処理の流れについて説明する。
(セキュリティーキーのエアーコンプレッサへの登録処理)
セキュリティーキーを利用してコンプレッサのセキュリティー機能を設定/解除するためには、セキュリティーキーに無線通信機能が備わっているだけでなく、当該セキュリティーキーの識別情報(ID情報)がコンプレッサ側に予め登録されている必要がある。セキュリティーキーとして使おうとする無線通信機器の識別情報(ID情報)がコンプレッサ側に登録されることで、当該通信機器をセキュリティーとして機能させることができる。
以下、セキュリティーキーの識別情報をコンプレッサ側に登録する処理(ID登録処理)について説明する。
ID登録処理では、はじめにユーザは、コンプレッサの電源をONにセットするとともに、コンプレッサのセキュリティー装置を「ID登録モード」にセットする。ID登録モードでは、コンプレッサのセキュリティー装置は、スタンバイ状態(無線通信機器からのID登録リクエスト待ちの状態)で待機している。
また、ユーザは、セキュリティーキーとして使おうとする無線通信機器の電源をONにセットするとともに、当該通信機器を「ID登録モード」にセットする。
コンプレッサとの通信圏内において、無線通信機器がID登録モードにセットされると、当該通信機器は、コンプレッサのセキュリティー装置に対してID登録をリクエストするとともに、自己のID情報をセキュリティー装置へ送信する。
コンプレッサのセキュリティー装置は、無線通信機器からのID登録リクエストを受けて、無線通信機器から受信したID情報を自己のメモリに記録するとともに、当該コンプレッサのID情報を無線通信機器に送信する。
無線通信機器は、コンプレッサのセキュリティー装置からID情報を受信すると、そのID情報をメモリに記録する。
以上の処理を経て、コンプレッサと無線通信機器の双方に互いのID情報が登録され、以後、当該無線通信機器をセキュリティーキー(コンプレッサのセキュリティー機能を設定/解除可能な無線通信機器)として機能させることができるとともに、該コンプレッサを遠隔操作可能なリモートコントローラとして機能させることができる。
(セキュリティー機能の設定/解除の処理の概要)
次に、セキュリティーキーのID情報がコンプレッサ側に登録されていることを前提とし、図2に基づいて、コンプレッサのセキュリティー機能の設定/解除の処理の概要について説明する。
図2は、コンプレッサのセキュリティー機能の設定/解除の処理の主な流れを示すフローチャートである。
コンプレッサの電源プラグをコンセントに差し込むなどして、当該コンプレッサの電源を入れると、セキュリティー装置が起動する。セキュリティー装置の起動時の具体的処理については、図3との関係で後述する。
コンプレッサのセキュリティー装置が起動すると、現時点における自己のセキュリティー状態(施錠された状態か否か)について判断する<S13>。
ステップS13の判断処理において、セキュリティー装置が「現在セキュリティーが解除された状態である」と判断した場合には<S13における判断No>、セキュリティー設定待ちのモードにセットされ、続いて、セキュリティーの設定処理を実行する<S15>。セキュリティー設定の具体的処理については、図5との関係で後述する。
一方、ステップS13の判断処理において、セキュリティー装置が「現在セキュリティーが設定された状態である」と判断した場合には<S13における判断Yes>、セキュリティー解除待ちのモードにセットされ、続いて、セキュリティーの解除処理を実行する<S17>。セキュリティー解除の具体的処理については、図4との関係で後述する。
以後、コンプレッサの電源が遮断<S19の判断Yes>されるまで、上述したステップS13, S15, S17の処理を繰り返す。
(セキュリティー装置の起動時の処理)
次に、図2のステップS11に示す「セキュリティー装置の起動時の処理」について、図7を参照しつつ図3に基づいて具体的に説明する。
図3は、セキュリティー装置の起動時の処理を示すフローチャートである。
図7は、図3に示す処理に対応する概念図である。
図3および図7に示すように、コンプレッサの電源が投入されると、該コンプレッサのセキュリティー装置が起動し<図3のステップS101>、続いて、コンプレッサのセキュリティー機能が自動的に設定される<S103>。つまり、コンプレッサの電源を投入すると、(ユーザによる意識的な施錠操作をしなくても)セキュリティー機能が自動的に設定される。
以上の処理を経てコンプレッサが電子的に施錠され、以後は、該コンプレッサが具備する圧縮装置の動作が制限される。つまり、コンプレッサの圧縮装置を自由自在に使うことができない。
続いて、コンプレッサのセキュリティー装置は、セキュリティー解除待ちの状態でスタンバイする<S105>。
(セキュリティーの解除処理)
次に、図2のステップS17に示す「セキュリティーの解除処理」について、図8を参照しつつ図4に基づいて具体的に説明する。
図4は、セキュリティー装置の解除時の処理を示すフローチャートである。
図8は、図4に示す処理に対応する概念図である。
図4および図8に示すように、コンプレッサのセキュリティー装置は、はじめに、セキュリティー機能が設定された状態でスタンバイしている<図4のステップS201>。この状態では、コンプレッサが電子的に施錠された状態が維持され、圧縮装置の動作が制限されている。すなわち、圧縮装置が電子的にロックされ、自由自在に駆動させることができない。
続いて、コンプレッサのセキュリティー装置は、通信圏内にある無線通信機器を検出する<S203>。この出願で「通信圏内」とは、セキュリティー装置が具備する通信部との間で、無線通信を実行することが可能な範囲内を意味する。すなわち、「通信圏内」とは、セキュリティー装置が無線通信機器を検出することが可能な範囲(検出範囲)を意味する。
なお、本実施形態において、セキュリティーキーをなす無線通信機器は、コンプレッサのユーザ(現場の作業者)が所持することを前提としている。したがって、作業現場で移動するユーザがコンプレッサに近づいて、通信圏内(セキュリティー装置による検出可能圏内)に入ると、セキュリティー装置によってセキュリティーキーが検出される。また、セキュリティーキーを所持するユーザが、通信圏内(セキュリティー装置による検出可能圏内)から外れると、セキュリティー装置によってセキュリティーキーが検出されなくなる。
ステップS203の判断において、通信圏内に通信可能な機器を一台も検出できなかった場合には<S203の判断No>、引き続き、セキュリティー機能が設定された状態でスタンバイする<S201>。すなわち、引き続いて、コンプレッサを電子的に施錠された状態に維持する。
一方、ステップS203の判断において、通信圏内に通信可能な機器を検出できた場合には<S203の判断Yes>、更に、検出された無線通信機器のなかにID登録済みのセキュリティーキーが含まれるか否かについて判断する<S205>。つまり、この判断の処理において、真正なセキュリティーキーか否かについての認証を実行する。
このように、ステップS203, S205を含む一連の判断によって、「コンプレッサのユーザが所持するセキュリティーキーがセキュリティー装置との通信可能圏内にあるか否か」についての判断を実行しているといえる。
そして、ステップS205の判断において、ID登録済みのセキュリティーキーが含まれないと判断した場合には(つまり認証が失敗した場合には)、引き続き、セキュリティー機能が設定された状態でスタンバイする<S205の判断No, S201>。
一方、ステップS205の判断において、ID登録済みのセキュリティーキーが含まれると判断した場合には(つまり、認証が成功し、所定のセキュリティーキーが通信可能圏内にあると判断した場合には)、コンプレッサのセキュリティー機能を解除する<S205の判断Yes, S205>。すなわち、ユーザが所持するセキュリティーが、セキュリティー装置の通信圏内に入るだけで、(ユーザによる意識的な解錠操作をしなくても)セキュリティー機能が自動的に解除される。
以上の処理を経てコンプレッサが電子的に解錠され<S205>、以後は、該コンプレッサが具備する圧縮装置を自由に駆動させることができる。
続いて、コンプレッサのセキュリティー装置は、セキュリティー設定待ちの状態でスタンバイする<S209>。
(セキュリティーの設定処理)
次に、図2のステップS15に示す「セキュリティーの設定処理」について、図9を参照しつつ図5に基づいて具体的に説明する。
図5は、セキュリティー装置の起動時の処理を示すフローチャートである。
図9は、図5に示す処理に対応する概念図である。
図5および図9に示すように、コンプレッサのセキュリティー装置は、はじめに、セキュリティー機能が解除された状態でスタンバイしている<図5のステップS301>。この状態では、コンプレッサが電子的に解錠された状態が維持され、圧縮装置に通常どおりの圧縮運転を実行させることができる。すなわち、圧縮装置は電子的にロックされておらず、自由に駆動させることができる。
続いて、コンプレッサのセキュリティー装置は、通信圏内にある無線通信機器を検出する<S303>。
ステップS303の判断において、通信圏内に通信可能な機器を一台も検出できなくなった場合には<S303の判断No>、コンプレッサのセキュリティー機能を設定する<S307>。つまり、コンプレッサを、電子的に「解錠」された状態から「施錠」された状態に切り替える。
一方、ステップS303の判断において、通信圏内に通信可能な機器を検出した場合には<S303の判断Yes>、更に、検出された無線通信機器のなかにID登録済みのセキュリティーキーが含まれるか否かについて判断する<S305>。つまり、この判断の処理において、真正なセキュリティーキーか否かについての認証を実行する。
このように、ステップS303, S305を含む一連の判断によって、「コンプレッサのユーザが所持するセキュリティーキーがセキュリティー装置との通信可能圏内にあるか否か」についての判断を実行しているといえる。
そして、ステップS305の判断において、ID登録済みのセキュリティーキーが含まれると判断した場合には(つまり認証が成功した場合には)、引き続き、セキュリティー機能が解除された状態でスタンバイする<S305の判断Yes, S301>。すなわち、引き続いて、コンプレッサを電子的に解錠された状態に維持する。
一方、ステップS305の判断において、ID登録済みのセキュリティーキーが含まれないと判断した場合には(つまり、認証が失敗して、所定のセキュリティーキーが通信可能圏内にないと判断した場合には)、コンプレッサのセキュリティー機能を設定する<S305の判断No, S307>。つまり、コンプレッサを、電子的に「解錠」された状態から「施錠」された状態に切り替える。
このように本実施形態によれば、ユーザが所持するセキュリティーキーが、セキュリティー装置の通信圏内から外れるだけで、(ユーザによる意識的な施錠操作をしなくても)セキュリティー機能が自動的に設定される。
以上の処理を経てコンプレッサが電子的に施錠され<S307>、以後は、該コンプレッサが具備する圧縮装置を自由自在に駆動させることができなくなる。
続いて、コンプレッサのセキュリティー装置は、セキュリティー解除待ちの状態でスタンバイする<S309>。
(例えば昼休みなどで作業現場を一時的に離れて、再び戻ってくる場合の処理)
次に、図2〜図5に示す処理を前提として、セキュリティーキーを所持するユーザが昼休みなどで作業現場を一時的に離れ、その後に再び戻ってくる場合の処理について説明する。
図10および図11に基づいて説明する。
図10は、セキュリティーキーを所持するユーザが、昼休みなどで作業現場(コンプレッサが置かれた場所)を一時的に離れるときの処理に対応する概念図である。
図11は、昼休みなどで作業現場(コンプレッサが置かれた場所)を一時的に離れていたユーザが、再び作業現場に戻ってきたときの処理に対応する概念図である。
図10に例示するように、昼休みなどの休憩でユーザが作業現場を一時的に離れるときには、圧縮装置の運転を停止させて、コンプレッサが置かれた場所から単に離れるだけで、セキュリティーキーがセキュリティー装置の通信圏内から外れ、それによって自動でセキュリティーが設定される。
すなわち、休憩等でコンプレッサの圧縮装置を停止させるときに、意識的な施錠操作を行う必要はなく、また、セキュリティーキーの有無を意識する必要もない。ユーザは単にセキュリティーキーを所持して移動するだけで足りる。
なお、セキュリティーキーを所持するユーザが休憩等で作業現場を一時的に離れ、通信圏内にセキュリティーキーがないと判断された場合には、その判断結果に基づいて、コンプレッサの制御部が圧縮装置の圧縮運転(すなわちモータの駆動など)を自動的に停止させることもできる。この場合には、セキュリティーキーが通信圏から外れるのとほぼ同時に、セキュリティー装置の制御部が通信部を介してその事実を検出し、さらに、その検出結果に基づいて該制御部が圧縮装置を自動的に停止させることになる。すなわち、セキュリティーキーを所持するユーザは、コンプレッサが置かれた場所に立ち寄って手動による意識的な停止操作を行う必要はない。
また、上述したような自動停止ではなく、セキュリティーキーを利用して、圧縮装置を遠隔操作で停止させることもできる。具体的には、セキュリティーキーを所持するユーザが通信圏内にいるときに、通信圏内にあるセキュリティーキーから圧縮装置の停止を指示する信号を受信した場合に、その受信信号に基づいて、コンプレッサの制御部が圧縮装置を停止させる。この場合にも、セキュリティーキーを所持するユーザは、コンプレッサが置かれた場所に立ち寄って停止操作を行う必要はない。なお、セキュリティーキーを利用した遠隔による停止操作を行う際には、セキュリティーキーの入力部を利用することができる。入力部を使って入力された圧縮装置停止の指示は、セキュリティーキーの通信部を介してコンプレッサに送信される。
また、上述したように、コンプレッサのセキュリティーが設定された場合や、コンプレッサの圧縮運転を停止した場合には、その事実(セキュリティーが設定された事実や、圧縮装置を停止した事実)を、セキュリティーキーの情報表示部に表示させてもよい。例えば、情報表示部をLEDで構成し、該LEDの点滅や点灯を利用して、上記事実をユーザに知らせることができる。これにより、コンプレッサのユーザは、セキュリティーが設定された事実や、コンプレッサを停止した事実を、遠隔地から目視により確認することができる。
そして、休憩を終えてユーザが作業現場に再び戻ってきたときには、図11に例示するように、単にコンプレッサに近寄るだけで、セキュリティーキーがセキュリティー装置の通信圏内に入り、それによって自動でセキュリティーが解除される。すなわち、休憩を終えて圧縮運転を再開するときに、意識的な解錠操作を行う必要はなく、また、セキュリティーキーの有無を意識する必要もない。ユーザは単にセキュリティーキーを所持して作業現場に戻ってくるだけで足りる。
なお、セキュリティーキーが通信圏内にあると判断された場合には、その判断結果に基づいて、コンプレッサの制御部が圧縮装置を自動的に起動させることも可能である。この場合には、セキュリティーキーが通信圏内に入るのとほぼ同時に、コンプレッサの制御部が通信部を介してその事実を検出し、さらに、その検出結果に基づいて該制御部が圧縮装置を自動的に起動させて圧縮運転が再開することになる。すなわち、休憩等を終えたユーザは、わざわざコンプレッサが置かれた場所に立ち寄ることなく、作業現場に直行して速やかに作業を再開することができる。また、ユーザは手動による意識的な起動操作を一切行う必要がない。
また、上述したような自動起動ではなく、セキュリティーキーを利用して、コンプレッサを遠隔操作で起動させることもできる。具体的には、セキュリティーキーが通信圏内にあると判断された場合であって、且つ、通信圏内にあるセキュリティーキーからエアーコンプレッサの起動を指示する信号を受信した場合に、コンプレッサの制御部が圧縮装置を起動させる。この場合にも、セキュリティーキーを所持するユーザは、わざわざコンプレッサが置かれた場所に立ち寄る必要はなく、作業現場に直行して速やかに作業を再開することができる。なお、セキュリティーキーを利用した遠隔による起動操作を行う際には、セキュリティーキーの入力部を利用することができる。
また、セキュリティーキーが通信圏内にあるときには、当該セキュリティーキーを、コンプレッサの遠隔操作用のリモートコントローラとして利用することもできる。具体的には、セキュリティーキーが通信圏内にあると判断された場合であって、且つ、通信圏内にあるセキュリティーキーから圧縮装置の運転条件に関する信号を受信した場合に、当該信号に基づいて圧縮装置の運転条件に関する設定を変更することも可能である。セキュリティーキーには、ボタンスイッチやタッチパネルなどを具備するタッチパネルが設けられているので、ユーザは、当該入力部を利用して所望の運転条件を入力し、コンプレッサに送信することが可能である。入力部を使って入力された圧縮装置起動の指示は、セキュリティーキーの通信部を介してコンプレッサに送信される。
また、上述したように、コンプレッサのセキュリティーが解除された場合や、コンプレッサの圧縮運転を開始した場合には、その事実(セキュリティーが解除された事実や、コンプレッサを起動した事実)を、セキュリティーキーの情報表示部に表示させてもよい。例えば、情報表示部をLEDで構成し、該LEDの点滅や点灯を利用して、上記事実をユーザに知らせることができる。これにより、コンプレッサのユーザは、セキュリティーが解除された事実や、コンプレッサが起動した事実を、遠隔地から目視により確認することができる。
(現場での作業を終えたときの処理)
次に、図2〜図5に示す処理を前提として、セキュリティーキーを所持するユーザが一日の作業を終えて現場を離れるときの処理について説明する。
図12に基づいて説明する。図12は、セキュリティーキーを所持するユーザが一日の作業を終えて現場を離れるときの処理に対応する概念図である。
図12に例示するように、一日の作業を終えてユーザが作業現場を離れるときには、単に圧縮装置の運転を停止させて、電源プラグを引き抜いて電源を遮断すれば足りる。このとき、運転停止や電源遮断が「セキュリティーキーを所持するユーザ」によるものであっても、施錠操作は一切不要である。つまり、本発明によれば、一日の作業を終えてコンプレッサの電源を遮断するときに、煩わしい施錠操作を一切行う必要がない。
なお、図3との関係で前述したとおり、コンプレッサの電源を投入すると、セキュリティー装置は起動時にセキュリティーを自動設定する。したがって、仮に盗難によってコンプレッサが持ち去られた場合でも、(窃盗者による)次回の電源投入時には、コンプレッサのセキュリティーは自動的に設定されることになる。よって、電源遮断時に施錠操作を行わなくても、セキュリティー機能は確実に発揮される。
(第2実施形態)
前述した図3に示す実施形態では、コンプレッサの電源投入時に、無条件でコンプレッサのセキュリティー機能を設定している。つまり、コンプレッサの電源を入れれば、セキュリティー装置が起動すると同時に、コンプレッサが電子的に施錠された状態にセットされるようになっている。しかしながら、コンプレッサの電源投入時におけるセキュリティー制御処理(セキュリティーの設定処理)は、必ずしも図3に示すものに限定されない。
以下、図6および図13に基づいて、コンプレッサの電源投入時におけるセキュリティー制御処理の第2実施形態について説明する。
図6は、セキュリティー装置の起動時の処理の別の例を示すフローチャートである。
図13は、コンプレッサの電源投入時にセキュリティー機能を自動設定する条件の具体例を示す概念図である。
図6に示すように、コンプレッサの電源が投入されると、該コンプレッサのセキュリティー装置が起動する<図6のステップS401>。所定の判断処理<S403, S405>を実行した後、原則として、コンプレッサはセキュリティー機能が解除された状態にセットされる<S407>。すなわち、セキュリティー装置が起動した直後に、電子的に解錠された状態にセットされる。続いて、コンプレッサのセキュリティー装置は、セキュリティー設定待ちの状態でスタンバイする<S409>。
ただし、ステップS403, S405における判断において、下記の条件1、2の何れか一に該当すると判断された場合には<ステップS403の判断Yes、またはS405の判断Yes>、コンプレッサのセキュリティー機能は解除されることはなく、コンプレッサは起動直後にセキュリティーが設定された状態にセットされる<S411>。すなわち、コンプレッサは起動すると同時に、電子的に施錠された状態にセットされる。
条件1: 前回のコンプレッサの電源遮断時において、
圧縮装置を停止させて電源を遮断した場合。
条件2: 前回の電源遮断時から所定時間を超えた場合。
(所定の時間は、例えば2〜5時間など、任意の時間に設定できる。)
上記の条件1に該当するか否かの判断は、図6のステップS403の処理で実行される。
上記の条件2に該当するか否かの判断は、図6のステップS405の処理で実行される。
ステップS403, S405の判断処理において、条件1、2の何れかに該当するとセキュリティー装置が判断した場合には<ステップS403の判断Yes、またはS405の判断Yes>、コンプレッサのセキュリティー機能は解除されることはなく、セキュリティー装置が起動した直後にセキュリティー機能が設定された状態にセットされる<S411>。続いて、コンプレッサのセキュリティー装置は、セキュリティー解除待ちの状態でスタンバイする<S412>。
上記の条件1に該当する具体例としては、例えば、図13(a)に示すような事例が該当する。また、上記の条件2に該当する具体例としては、例えば、図13(b)に示すような事例が該当する。
なお、上述した実施形態では、所定の条件(本実施形態の場合では上述した条件1、2)に該当する場合にはセキュリティーを設定し、該当しない場合にはセキュリティーを解除しているが、これとは逆に、所定の条件に該当する場合にはセキュリティーを解除し、該当しない場合にはセキュリティーを設定するようにしてもよい。
また、本実施形態で挙げた条件1、条件2は、「所定の条件」の例示であり、コンプレッサの使用環境や作業環境、ユーザの要望などに応じて種々の条件を設定することができる。
(その他の実施形態や変形例)
上述した実施形態は、本発明の実施形態を例示するものであり、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、特許請求の範囲の記載の範囲内で、種々の実施形態や変形例を採用することができる。
例えば、上述した実施形態では、セキュリティーキーの具体例として、携帯可能なリモートコントローラタイプの通信機器を挙げたが、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、スマートウォッチ、ウェアラブルコンピュータなどの携帯型通信機器をセキュリティーキーとして利用することも可能である。
また、上述した実施形態では、セキュリティーキーの好ましい使用例として、当該セキュリティーキーをユーザが所持(携帯)する事例を代表例として挙げたが、ユーザは当該セキュリティーキーを(一日の作業において)必ずしも絶えず所持する必要はなく、例えば、自身の管理下において(例えばコンプレッサの近くや作業場などに)一時的に仮置きするような使い方をしてもよい。
また、上述した実施形態では、1台のコンプレッサを1人のユーザが使用する場合について例示したが、例えば図14に示すように、1台のエアーコンプレッサを複数のユーザで使用する場合に、それぞれの使用者に対して、セキュリティーキーを割り当ててもよい。また図15に示すように、一台の無線通信機器を、複数台のエアーコンプレッサのセキュリティーキーとして利用してもよい。

Claims (11)

  1. エアーコンプレッサのセキュリティー機能を設定/解除するためのセキュリティー装置を具備し、エアーコンプレッサのユーザが所持または管理する遠隔操作用のセキュリティーキーとの間で無線通信を行うことができるように構成されたエアーコンプレッサであって、
    エアーコンプレッサの前記セキュリティー装置は、
    エアーコンプレッサの遠隔操作に用いる前記セキュリティーキーとの間で無線通信を行うための通信部と、
    通信圏内に前記セキュリティーキーがあるか否かを判断する通信可否判断手段と、
    前記通信可否判断手段が、通信圏内に前記セキュリティーキーがあると判断した場合に、ユーザがエアーコンプレッサのもとに立ち寄ることなくエアー工具使用位置に移動しても且つユーザによる意識的な操作が無くても、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を解除し、前記通信可否判断手段が、通信圏内に前記セキュリティーキーがないと判断した場合に、ユーザによる意識的な操作が無くても前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を設定するセキュリティー制御手段と、
    を有することを特徴とするエアーコンプレッサ。
  2. エアーコンプレッサのセキュリティー機能を設定/解除するためのセキュリティー装置を具備するエアーコンプレッサと、前記セキュリティー装置との間で無線通信を行うことができるように構成された遠隔操作用のセキュリティーキーを含んで構成されるシステムであって、
    エアーコンプレッサの遠隔操作に用いる前記セキュリティーキーは、
    エアーコンプレッサのセキュリティー装置との間で無線通信を行う通信部を有し、
    前記セキュリティー装置は、
    エアーコンプレッサのユーザが所持または管理するセキュリティーキーとの間で無線通信を行う通信部と、
    通信圏内に前記セキュリティーキーがあるか否かを判断する通信可否判断手段と、
    前記通信可否判断手段が、通信圏内に前記セキュリティーキーがあると判断した場合に、ユーザがエアーコンプレッサのもとに立ち寄ることなくエアー工具使用位置に移動しても且つユーザによる意識的な操作が無くても、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を解除し、前記通信可否判断手段が、通信圏内に前記セキュリティーキーがないと判断した場合に、ユーザによる意識的な操作が無くても前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を設定するセキュリティー制御手段と、
    を有することを特徴とするエアーコンプレッサのセキュリティー管理システム。
  3. エアーコンプレッサの遠隔操作に用いるセキュリティーキーを用いて、エアーコンプレッサが具備するセキュリティー装置のセキュリティー機能を制御する方法であって、
    (a) エアーコンプレッサのユーザが所持または管理する遠隔操作用のセキュリティーキーが通信圏内にあるか否かを判断するステップと、
    (b) 前記ステップ(a)において、セキュリティーキーが通信圏内にあると判断した場合に、セキュリティーキーを所持または管理するユーザがエアーコンプレッサのもとに立ち寄ることなくエアー工具使用位置に移動しても且つ当該ユーザによる意識的な操作が無くても、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を解除するステップと、
    (c) 前記ステップ(a)において、セキュリティーキーが通信圏内にないと判断した場合に、セキュリティーキーを所持または管理するユーザによる意識的な操作が無くても、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を設定するステップと、
    を含むことを特徴とするエアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法。
  4. エアーコンプレッサの電源を入れたときに、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を設定するステップを、更に含むことを特徴とする請求項3に記載のエアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法。
  5. (d) エアーコンプレッサの電源を入れたときに、下記の条件1、条件2の何れか一に該当するか否かを判断するステップと、
    条件1:エアーコンプレッサの前回の電源遮断時において、
    エアーコンプレッサが具備する圧縮装置を停止させて電源を遮断した場合。
    条件2:エアーコンプレッサの前回の電源遮断時から、
    予め定めた任意の時間を超えた場合。
    (e) 前記ステップ(d)において、前記条件1、条件2の何れか一に該当すると判断した場合に、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を設定するステップと、
    (f) 前記ステップ(d)において、前記条件1、条件2の何れにも該当しないと判断した場合に、前記セキュリティー装置のセキュリティー機能を解除するステップと、
    を更に含むことを特徴とする請求項3に記載のエアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法。
  6. 前記ステップ(a)において、セキュリティーキーが通信圏内にないと判断したときに、エアーコンプレッサが具備する圧縮装置が作動している場合には、当該圧縮装置を停止することなく、エアーコンプレッサのセキュリティー機能を設定する、ことを特徴とする請求項3に記載のエアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法。
  7. 前記ステップ(a)でセキュリティーキーが通信圏内にあると判断した場合であって、且つ、通信圏内にあるセキュリティーキーから生成する圧縮空気の圧力値に関する信号を受信した場合に、当該信号に基づいて前記圧力値に関する設定を変更するステップを、更に含むことを特徴とする請求項3に記載のエアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法。
  8. 前記ステップ(a)でセキュリティーキーが通信圏内にあると判断した場合に、エアーコンプレッサの圧縮装置を自動的に起動させるステップを、更に含むことを特徴とする請求項3に記載のエアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法。
  9. 前記ステップ(a)でセキュリティーキーが通信圏内にあると判断した場合であって、且つ、通信圏内にあるセキュリティーキーからエアーコンプレッサの起動を指示する信号を受信した場合に、エアーコンプレッサの圧縮装置を起動させるステップを、更に含むことを特徴とする請求項3に記載のエアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法。
  10. 前記ステップ(a)でセキュリティーキーが通信圏内にないと判断した場合に、エアーコンプレッサの圧縮装置を自動的に停止させるステップを、更に含むことを特徴とする請求項3に記載のエアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法。
  11. 通信圏内にあるセキュリティーキーからエアーコンプレッサの停止を指示する信号を受信した場合に、エアーコンプレッサの圧縮装置を停止させるステップを、更に含むことを特徴とする請求項3に記載のエアーコンプレッサのセキュリティー機能の制御方法。
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