JP6901795B2 - 磁気固定及びコネクター - Google Patents

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Description

本発明は、磁石の固定及びコネクターに関する。
様々な磁気固定の配置が、以下の文書:US2011/001025、PCT/EP2012/059870、DE145325、US3596958に記載される。
本発明の第1の態様に従い、第1磁気部を備える第1構成要素、第2構成要素、第2磁気部を備える第3構成要素、を含む機構が提供され、第3構成要素は、第1及び第2の磁気部の相互作用を引き起こすことにより、第1及び第2の構成要素の接続及び/又は分離を達成するための与えられた方向で、前記第1構成要素に対して移動自在であり、ここで、接続時に、第1及び第2の構成要素は、前記与えられた方向で互いに対して移動することができる。機構は更に、第1及び第2の構成要素の相対的な移動の結果として第1構成要素に対する第2構成要素の移動を防ぎ、それにより、第1及び第2の構成要素の意図しない分離を防ぐために、前記第1構成要素との係合のための第4構成要素を含む。
与えられた方向は、回転方向でもよい。磁気部の少なくとも1つは、磁気部の前記相互作用により、第3構成要素が第1構成要素に機械的に固定される位置への、ガイドに沿った磁気部の移動が生じるように、ガイドによって移動自在に保持され得る。前記第1磁気部は、前記第4構成要素と前記第1構成要素を係合するために、第2磁気部の効果の下、第1構成要素に対して移動自在であり得る。移動自在な磁気部は、回転軸線と略平行か、又は略垂直である方向に移動自在でもよい。
本発明の他の態様は、添付の請求項にて説明される。
第1の、及び関連する他の態様において、第3又は第4の構成要素は、第1及び第2の構成要素の内部、又はその周囲で摺動し得、及び、第1構成要素に接続されると、第3又は第4の構成要素は、第1及び第2の構成要素をまたぐ。磁気部の1つは、他の磁気部の内部、又はその周囲で摺動し得、機構は更に、磁気部が係合されると、摺動する磁気部が第5構成要素及び他の磁気部をまたぐように、摺動する磁気部のためのガイドとして作用する第5構成要素を含む。
第1の、及び関連する他の態様において、与えられた方向での前記相対的な移動により、第1及び第3の構成要素を互いにロック及びアンロックするための、機械的ロックが提供され得る。機械的ロックは、以下の1以上を含み得る:
クリップ、及び、第1及び第3の構成要素上に形成されるクリップ係合機能;
第1及び第3の構成要素上に形成される相互係合レール(interengaging rail);
前記磁気部の1つが移動自在な方向とは異なる方向に移動自在な、更なる磁気構成要素。
第1の、及び関連する他の態様において、磁気部の1以上は、多数の反対に配向されたダイポールを含み得る。
直線状のプッシュプル(push−pulls)の一般的な原理を示す。 直線状のプッシュプルの一般的な原理を示す。 制限された直線状のプッシュプルの一般的な原理を示す。 垂直プッシュプル式長手方向ブロッキング(Longitudinal Blocking)の一般的な原理を示す。 レール長手方向ブロッキングの原理を示す。 レール長手方向ブロッキングの原理を示す。 レール長手方向ブロッキングの原理を示す。 レール長手方向ブロッキングの原理を示す。 レール長手方向ブロッキングの原理を示す。 多数の固定面の一般的な原理を示す。 多数の固定面の一般的な原理を示す。 プラットフォームを摺動させる場合の、プッシュプルの使用を示す。 プラットフォームを摺動させる場合の、プッシュプルの使用を示す。 プラットフォームを摺動させる場合の、プッシュプルの使用を示す。 プラットフォームを摺動させる場合の、プッシュプルの使用を示す。 多層の原理を示す。 多層の原理を示す。 多層の原理を示す。 多層の原理を示す。 多層の原理を示す。 多層の原理を示す。 多層の原理を示す。 様々な可能な多層の実施形態を示す。 様々な可能な多層の実施形態を示す。 様々な可能な多層の実施形態を示す。 様々な可能な多層の実施形態を示す。 様々な可能な多層の実施形態を示す。 様々な可能な多層の実施形態を示す。 様々な可能な多層の実施形態を示す。 様々な可能な多層の実施形態を示す。 多層の原理の可能な代案の様々な実施形態を示す。 多層の原理の可能な代案の様々な実施形態を示す。 多部品の原理の様々な可能な実施形態を示す。 多部品の原理の様々な可能な実施形態を示す。 多部品の原理の様々な可能な実施形態を示す。 多部品の原理の様々な可能な実施形態を示す。 多部品の原理の様々な可能な実施形態を示す。 多部品の原理の様々な可能な実施形態を示す。 図25のものであるが、代替的な番号を伴う、多層の実施形態を示す。
明確なものにするため、図39は、図25(更に以下に記載される)のものではあるが、代替的な番号付けシステムを伴う、多層の実施形態を示す。実施形態の以下の記載は、図25の、及び更なる実施形態の記載の理解に有用である。
図39における点線の上の図は、実施形態の分解図である。それは、5つの構成要素(即ち、例えば壁に固定され得、第1固定磁気部(101)を備える、固定した第1部品(100))を示す。この第1磁気部(101)は、ガイド内に固定されている磁気部により、凹型ソケット(113)内に位置づけられる。第2構成要素(102)は、第3部品(103)及び第4のロック部(104)を収容するように構成される中空円筒であり、そこでは、ロック部も円筒状であり、第2部品と第3部品の間に、略同軸に位置づけられる。第3部品は、一般的に正方形の断面を備える中心通路(105)を含む。第2磁気部品(106)は、この通路(105)内に固定される。
実施形態は、軸が第3部品の通路(105)内に位置づけられ得るように、拡大ヘッド(108)と、正方形断面を備える軸(109)とを備える、第5部品(107)を含む。それ故、第5部品(107)の回転は、第1部品(100)に対する第3部品(103)の回転を結果としてもたらす。第1及び第2の磁気部は各々、単一のダイポールマグネット、第1及び第2の部品の回転軸と垂直に配置される磁軸を含む。
第2、第3、第4、及び第5の部品は、第1部品(100)と係合し得る単一ユニット(110)へと組み込まれる。組み込んだユニットと第1部品が共にまとめられると、第4部品(104)の端部から突出する一対の突起(111)は、第1部品において形成されるそれぞれの凹部(112)内に位置する。突起と凹部の係合は、第4部品が第1部品に対して回転するのを防ぐ。第5部品(107)のヘッドを回転させることにより、ユーザーは、第1部品(100)(及び第4部品(104))に対して第3部品(103)を回転させることができる。この作用は、磁気引力が生じるように、磁気部(101)(106)の磁気ダイポールを整列させるために使用され得る。結果、第2磁気部は、第1磁気部(101)の方へ引っ張られ、次いで、第1部品(100)の方に第3部品(103)を引っ張り、第1部品(100)に係合する。第3部品は、この工程中に第4部品(104)内で摺動する。
組立ユニット(110)が第1部品(100)から離れて引っ張られるのを防ぎ、磁気引力を克服するために、1セットのラッチ(114)が、第3構成要素(103)の端部から突出し、第1構成要素(100)において形成される一般的に円形の凹部(115)を突き通る。第3構成要素(103)の回転は、凹部(115)の周囲で形成される、それぞれの縁(lips)の後ろにこれらのラッチを位置付け、組立ユニットが第1部品から離れて引っ張られるのを防ぐ。
この構成において、既に言及したように、第4構成要素(104)は、第1構成要素(100)対して回転することができない。しかし、第2構成要素(102)は、第4構成要素(104)の周囲を自由に回転する。更に、第3構成要素(103)は、第2磁気構成要素(106)を回転させて、且つ保持リップ(holding lips)の後ろからラッチ(114)を解放するために、反対方向に回転され得る。そのような回転は、2つの磁気構成要素の反発作用を引き起こし、組立ユニット(110)が第1構成要素(100)から取り除かれることを可能にする。
図39の実施形態の利点は、第4部品(104)が、第3部品(103)から第2部品(102)を効果的に切り離すことであるのが、明白である。第2部品の回転は、第3部品に効果がなく、特に、任意の回転、及びそれ故、第1部品から第3部品の解放を引き起こさない。
この機構に対する修正は、凹部(115)を、ユニット(110)の取り付け中にラッチ(114)をスナップインする(snap−in)ように構成される凹部に取り替える。機構は、ユニットが第1部品(100)に近接してもたらされるため、磁気部品が自己整合し、ラッチ(114)が凹部と適切に整列される位置へと第3部品(103)を回転させるものである。磁力は、第1部品の方へ第3部品(103)を引っ張り、それぞれの縁の後ろの場所にラッチ(114)を嵌め込むのに十分である。その後、磁気部が正しく整合されず、ラッチが縁によって捕えられない位置へと、第3部品が回転されると、反発力は第3及び第1の部品を別々に押す。
今後、用語「プッシュプル」は、共に磁気特性を備える、互いに対して移動自在な第1磁気構成要素(1)及び第2磁気構成要素(2)で作られるデバイスを表わし、その結果、相対的な回転式又は直線状の移動(今後、「作動動作(actuation motion)」と呼ばれる)が、構成要素の1つ(今後常に且つ恣意的に第1磁気構成要素(1)である)を、反磁性材料で作られる(即ち、プラスチック、木、アルミニウム等の磁気的に中性な材料で作られる)2つのガイド(3)及び(4)を第1構成要素(1)がまたぐロック位置と、第1構成要素(1)が2つのガイドをまたがないアンロック位置との間で、移動させる。そのまたがりは、折り重なり動作(folding motion)で、又は、ロック位置からアンロック位置へ移動する時に第1構成要素(1)の動作の方向と平行ではない動作で、2つのガイド(3)及び(4)が移動することを機械的に妨げる。今後、この後者の動作を、「ロック/アンロック動作」と呼ぶ。そのようなプッシュプルは、美観(例えば、機構は視界から完全に隠され得る)、触覚型、使用の迅速さ/単純性、安全性、コスト削減(例えば、構造の組立/分解の時間の削減による)、娯楽、斬新さ/流行、改善した品質などの、様々な利点を提供する。そのようなプッシュプルデバイスから利益を得ることができる商業領域は、玩具、家具、バスルーム設備、箱(例えば、宝石箱)、バッグ、締め金、足場、骨組、パネルフレーム、物品ホルダー(item holder)、締結装置、昇降又は牽引機構等を含む。ガイドが互いに相対的に移動するのを防ぐ機械的強度は、剪断又は折り畳みの動作において、ガイドをまたぐために使用される材料の機能である。この材料は、磁石を作るために使用される材料であり得る。それはまた、磁石に取り付けられ(例えば、磁石を包むこと)、且つ磁石と共に移動するものであり得る。故に、「磁気構成要素」は、磁石及びそれらの周囲の材料の両方を表わす。本明細書に記載される全てのプッシュプルが最初に製造され、後に、他の部品に統合され得る(例えば、ねじで締められる、接着される等);それらは、特注のもの又は標準化されたものであり、及び、独立型の製品として店で潜在的に販売され得る。それらはまた、これ以上の統合が必要でなくなるように、他の部品として同時に製造され得る。磁力は、(システムをロック及びアンロックすることとは対照的に)システムをロック又はアンロックするためにのみ、使用され得る。後者の場合において、更なる力が、システムをアンロック又はロックするためにそれぞれ必要とされる。この更なる力は、作動動作によって使用されるものと同じ力、又は別個の力であり得る。分離力が使用される場合、後者はその後、ロック(アンロック)位置からアンロック(ロック)位置へと(1)を移動させるほど強く、及び、(1)と(2)の間の磁力が第1構成要素(1)をそのアンロック(ロック)位置からロック(アンロック)位置へと移動させるのを妨げないほど弱くなくてはならない。これは、(1)と(2)の作動動作のみが、磁力の大きさ(即ち、その方向ではない)を調節する必要があることを意味する。この分離力は、バネによって、又は、バネとして作用する別の磁石/常磁性材料によって、生成され得る。作動動作の力が使用される場合、その後、(1)のロック/アンロック位置は機械的に作動される。これは、作動動作が(1)と(2)の間の距離の増加をもたらすように傾斜する(4)及び/又は(2)のセクション上で、作動動作が(1)を移動させるように、(1)、(2)、(3)、及び(4)が形成されることを意味する。その場合、磁力は調節されず、その方向を逆にする必要は無い。(1)と(2)の磁気特性は、磁力が調節され、その方向が変更される必要があるかどうかに依存する。磁力の方向が逆にされる場合、その後、(1)及び(2)の両方は、磁極の適切な配向を備えた磁石を含み得る。代替的に、1つの構成要素は磁石を含み、もう1つは、常磁性及び反磁性材料の寄せ集め(patchwork)を含む。力が単に調節されるだけの場合、その後典型的に、1つの構成要素は磁石を含み、もう1つは、常磁性及び耐磁性材料の寄せ集めを含む。常磁性材料は、反磁性材料が磁界によってはね返され、反磁性材料が磁界の効果の影響を受けにくい、外部的に印加した磁界の存在時にのみ引き付けられることに、注意されたい。直線状の作動動作は、プッシュプルをアンロックするために、(1)が(2)へと直線的に相対的に摺動し、且つ、ロック/アンロック動作の配向に平行ではない配向に、平行であることを意味する。回転作動動作は、直線状の作動動作の配向に平行でない軸の周囲に巻きつけられる第1構成要素(1)の経路との、直線状の作動動作を表わす。この巻き付け軸は回転軸線になり、且つ、実施形態に依存して、(1)を通る又は通らない場合がある。今後、用語「平行回転式」及び「垂直回転式」は、回転軸がそれぞれ、ロック/アンロック方向と平行である及び平行でない、回転式プッシュプルを指す。平行回転式プッシュプルに関して、(3)へと相対的に回転するための(1)の能力は、PCT/EP2012/059870の図13に示されるような(3)に沿ったその直線位置の機能であり得ることに、注意されたい。ガイドは、直線及び回転式の両方の作動動作のために、「内部的」、「外部的」になり、又は「混合」され得る。ガイドが(1)及び/又は(2)を部分的又は総体的に通り抜ける場合に、ガイドは「内部的」と言われる。ガイドは、磁性構成要素が部分的又は総体的にガイドを通り抜ける場合に、「外部的」と言われる。第1構成要素(1)の経路のセクション上で内部的であり、且つ別のセクション上で外部的である場合、ガイドは「混合される」と言われる;回転式プッシュプルに関する内部的、外部的、及び混合したガイドの例については、PCT/EP2012/059870を参照。加えて、(1)及び/又は(2)は、作動動作の実施中、(3)及び/又は(4)に相対的に摺動する又は摺動しない場合がある。全ての下記の図において、以下の規約(convention)が使用される:ガイド及び部品の表面は、完全に又は部分的に白い一方で、磁気特性を備えた材料の表面は全て黒である。図1は、直線状のプッシュプル(即ち、直線状の作動動作を備えたプッシュプル)の原理を示す。(1)の直線状の作動及びロック/アンロックの動作は、Y及びXの方向にそれぞれ平行である。ガイド(4)は少なくとも2つの磁石を包含する。全ての磁石の磁気ダイポールの配向は、(1)の配向、即ち、X方向に平行である。しかし、(4)の内部の磁気ダイポールの方向は、Y軸に沿って交互する(alternate)。故に、図1のAにおいて、プッシュプルはロックされる。図1のBにおいて、(1)はY方向に移動し、現在、磁気ダイポール方向が以前のものとは反対である(2)の磁石の前にある。それ故、(1)は現在、(2)から離れて押され、プッシュプルがアンロックされる;即ち、(3)及び(4)は現在、逆方向にあるZ配向に平行して移動することができる。この図において、(3)は移動できるが、作動動作中にY方向で(4)へと相対的に移動せず(例えば、図3を参照);(1)のみが相対的に移動することに注意されたい。第1構成要素の直線状の作動動作の結果として、磁力の同じ反転を作り出す他の磁界配位が可能であることに、注意されたい。例えば、(1)及び(2)の磁気ダイポールの配向は、ロック/アンロックの配向に対して垂直になり得る。図2において、図1とは対照的に、磁力方向は逆転されず、更なる力は作動動作の力である。これは、ダクトの、及び、標準がY方向でそのベクトル成分の1つを備える(1)の表面の、斜角の形状によって見られ得る。(1)自体を自由に位置付けるようにした場合、構成要素(1)は(2)によって引き付けられる。作動動作の間、(1)は+Y軸に沿って移動する。その結果、斜角の形状は、(4)の外側に(1)を押す;単純性のために、(3)は表示されない。
今後、用語「制限された直線状のプッシュプル」(RLPP)は、上述されるが、作動動作に平行な方向で(1)が(3)へと相対的に摺動できない、直線状のプッシュプルに適用する。プッシュプルは、内部的、外部的、又は混合したガイドを使用することができ、磁気構成要素は、プッシュプルをロック又はアンロックするのと同様、プッシュプルをロック及びアンロックするために使用され得る。制限される又は制限されない、そのような直線状のプッシュプルは、例えば、メインフレーム上にドールハウスのパネルを、(テーブルとして使用しない場合に)赤ん坊用の椅子の脚部上に取り外し自在なトレーを、箱の上に蓋などを取り付けるために、使用され得る。図3は、制限された直線状のプッシュプルの基本的な原理を示す。それは図1に類似する。図1と図3の間の主な差は、図3において、ロック/アンロック方向(即ち、X軸)に平行な方向でのみ、(1)が(3)へと相対的に摺動することができることである。制限された直線状のプッシュプルの1以上のセットは、2つの部品(5)及び(6)を共に連結するために使用され得る。様々なセットが、図3乃至図5において使用される。図3には、(2)を共有する2つのセットが存在する。図4、図5、図10、及び図38は、制限された直線状のプッシュプルを含む。これらの図を単純化するために、(1)及び(2)は、(3)及び(4)と同様に、詳しく表わされない。それらは、黒い長方形によって符号化される。各々の黒い長方形は、第1磁気構成要素(1)又は第2磁気構成要素(2)を表わし得る。実際に、作用する制限された直線状のプッシュプルに関して、黒い長方形が(1)である場合、その後、他の部品上の反対の黒い長方形は、(2)でなければならず;又はその逆も然りである。加えて、これらの図に関して、サブ図(sub−figures)A、B、及びCはそれぞれ、部品(5)及び(6)が取り付けられる場合、即ち、作動動作方向に平行である方向で部品が互いに相対的に移動した場合(この段階で、制限された直線状のプッシュプルはアンロックされる)、及び最終的に、作動動作方向及びロック/アンロック動作方向の両方に平行でない方向で部品が移動した場合を表わす。
今後、用語「フック長手方向ブロッキング」は、ロックされた時、(1)がフックによってロック/アンロック動作に平行な方向で移動することを妨げる、プッシュプルを表わす。加えて、これらフックは、作動動作中にそのグリップを解放し、プッシュプルのロックを妨げない。これらのフックは、(1)の上に位置し、(2)及び/又は(4)を把持し得る。それらはまた、(2)及び/又は(4)の上に位置し、(1)を把持し得る。そのようなフックは、プッシュプルのロックを可能にするよう移動する又は曲がり得るが、ロック時にその把持位置に留まる(remain)必要がある。後者を達成するために、それらは、(図3におけるような)材料の弾性特性、バネ、又はバネとして作用する磁石を使用し得る。図3は、直線状のプッシュプル(原理は、回転式プッシュプルに関して同じものを留める)のための、機械的なフック長手方向ブロッキングシステムの実施形態の例の斜視図である。プッシュプルが、X軸に平行な部品(5)及び(6)をより近くに移動させることによってロックされていると、第1磁気構成要素(1)の頂部及び底部にある突出部(7)は、フック(8)を押し上げる又は押し下げる。一旦ロックされると、フック(8)は、突出部(7)を把持し、2つの部品(5)及び(6)が、X軸と平行な方向で互いから離れて移動するのを妨げる。しかし、作動動作が実行された後、突出部(7)は現在、溝(9)の中にあり、部品(5)及び(6)は、X軸に平行な方向で互いに対して相対的に移動することができる。
今後、用語「垂直プッシュプル式長手方向ブロッキング」は、任意の種類の少なくとも1つのプッシュプルの2つのセットによって機械的に連結される、2つの部品(5)及び(6)で作られるシステムを表わし、1つのセットのプッシュプルのロック/アンロック動作方向は全て、別のセットのものとは平行でなく、両方のセットのプッシュプルの作動動作方向は、全て平行である。1つのセットの幾つかのプッシュプルは、別のセットの幾つかのプッシュプルと、第2磁気構成要素(2)を共有し得ることに、注意されたい。図4は、制限された直線状のプッシュプルの特定の場合における、前記長手方向ブロッキングシステムの実施形態の例の斜視図である。3つの制限された直線状のプッシュプルの2つのセットは、部品(5)及び(6)の2つの垂直面に取り付けられる。ロック/アンロック動作方向は、プッシュプルの1つのセットのためのZ軸に、及び、別のセットのためのX軸に、平行である。故に、ロック時に、2つの部品(5)及び(6)のみが、作動動作方向(Y軸)に平行な方向で、互いに対して相対的に移動できる。回転式プッシュプルに関する垂直プッシュプル式長手方向ブロッキングは、PCT/EP2012/059870において導入されたことに、注意されたい。
今後、用語「レール長手方向ブロッキング」は、ロック/アンロック動作に平行でない方向(今後は連結動作方向と呼ばれる)で互いに対して相対的に摺動することによって連結するように、ガイド(3)及び(4)が形成されるプッシュプルを表わし、その結果、ロック時にそれらは、ロック/アンロック動作方向に平行な方向で移動することができないように互いに引っかかり、及びロック時に、(1)による(3)及び(4)のまたがりは、(3)及び(4)が、連結動作配向に平行な反対方向で移動するのを妨げる。ガイド(3)及び(4)は、作動動作の実行により、及び、連結動作配向に(又は、1より多くの可能な連結動作配向がある場合、その1つに対して)平行な逆方向でそれらを移動させることにより、解放される。図5乃至図9は、そのような長手方向ブロッキングシステムの実施形態の例の斜視図である。これらの図において、黒い円弧状矢印は、作動動作を表わし、直線状の白い矢印は、アンロック時の部品の相対運動を表わし、黒い面は(1)と(2)を表わす。ガイドの少なくとも1つはレール(10)として形成されるセクションを備える。図5は、制限された直線状のプッシュプルを含む。図5において、制限された直線状のプッシュプルのセットは、レール(10)の内部表面(11)及び外部表面(12)の両方に置かれる。これは必須ではない。部品(5)の内部表面(11)上の、及び部品(6)の外部表面(12)上のセット、或いはその逆は、同様に作動する。作動、及びロック/アンロック動作の方向は、Y軸及びX軸にそれぞれ平行する。図6乃至図9は、回転式プッシュプルを含み、複数のガイド(3)又は(4)の配置について記載する。これらのガイドは、1、2、又は3次元の配置を備え得る。直線状に配置される、又は部品(13)の内部が断続的である場合、配置は、例えば図6及び図7におけるように、1Dである。それぞれ開放(例えば、平面(plan))及び閉鎖(例えば、立方体又は球体)である部品(13)の表面上に配置される場合、配置は、例えば図8においては2Dであり、図9においては3Dである。他の実施形態は、そのようなガイドの配置を考慮する必要はなく、即ち、1つのガイドのみを考慮することができる。図6において、(1)は、ガイド(4)の位置の何れかにてロックされ得る。図6のAは、ロックされたプッシュプルを示し、一方で図6のB及び図6のCは、反対側の視点からのアンロックされたプッシュプルを示す。図6において、(4)は輪状であり、又はそうでない場合がある。(4)が輪状の場合、構成要素(1)及び(2)の両方は、(4)に対して相対的に回転することができる。(4)及び十分に大きな(1)の両方が輪状でない場合(即ち、図6において正方形)、(2)のみが回転する。図7は図6に類似するが、図7は、外部ガイドとは対照的に内部ガイドを使用する。図7において、(1)は(3)の周囲を回転する。(1)と(2)が互いに対して相対的に回転することができる限り、(1)はそうである必要は無い。図6及び図7の両方において、構成要素(2)は(1)と共に移動する。図8に示されるように、(2)はそうである必要は無い。しかし、これは、例えば図8及び図9においてそうであるように((2)が(1)と共に移動できるため)、多位置システムが必ずしも、ロック位置が存在するだけ多くの構成要素(2)を備える必要がないという事実を示す。図8乃至図9において、(1)も(2)もそれぞれ、(3)及び(4)を回転させることができない。これは、全ての実施形態に関してそうである必要は無い。加えて、プッシュプルは平行回転式プッシュプルである。他の実施形態は、直線又は垂直の回転式プッシュプルを考慮することができる。図8において、(3)は、(1)及び(2)の相対的配向に依存する特定の位置にて、自由に移動するか、又はロックされ得る。図8のBは、(1)を示すために上下逆さまの、図8のAのガイド(3)である。この図において、あたかも(2)によって引きつけられるかのように、構成要素(1)は(3)から飛び出る。図9は、内部ガイド(14)及び外部ガイド(15)をそれぞれ伴う回転式プッシュプルのための、3D多位置システムを示す。それらは、立方体の周囲で包まれる、図7及び図8の相当物である。立方体の各面上に、1より多くの(2)が存在し得る。加えて、図7及び図8が、円板又は球体の周囲で包まれていた場合、(1)及び(3)は、レール(10)からそれらを取り除くことを必要とすることなく、1つの(2)から別のものへと進み得る。
今後、用語「多数の固定面」は、2つの部品(5)及び(6)を含むシステムを表わし、第1部品は、少なくとも2つの固定面(16)及び(17)に沿って第2部品に取り付け自在であり、固定面の少なくとも1つは、少なくとも1つのプッシュプルによって別の部品に取り付けられる。図10は、外部ガイドを伴う制限された直線状のプッシュプルを使用する、「多数の固定面」の実施形態の例の斜視図である。作動動作、及びロック/アンロック動作は、Y軸及びX軸にそれぞれ平行する。図11は、部品(5)及び(6)を連結する方法の多様性と同様に、部品(5)を実施する方法の様々な例を示す。図11のAの部品(5)は、図10において使用されるものである。図11において、部品(5)は、構成要素(1)及び(3)のみを使用することに注意されたい。これは、図をより明示的にするためだけのものである。それは、構成要素(2)、又は構成要素(1)及び(2)の寄せ集めのみを保持することができた。多数の固定システムは、任意のタイプのプッシュプルに関連する。例えば、それらが直線状のプッシュプルであるが、制限された直線状のプッシュプルではなかった場合、図10の工程Bは、作動動作の方向での、(3)に対する(1)の動作により取り替えられる;即ち、部品(5)は、作動動作方向で、部品(6)に対して相対的に移動する必要がない。
今後、用語「摺動プラットフォーム」は、第1プラットフォーム(18)、及び別のプラットフォーム又はハウジング(19)で作られるシステムを表わし、ここで、(18)は、1以上の方向で(19)の表面に対し平行に浮かぶことができ、その一方で後者に機械的に結合されたままであり、並びに、(18)は、任意の種類のプッシュプルによって、(19)に対して相対的に、少なくとも1つの与えられた位置にてロックされ得る(例えば、上述のセクション「レール長手方向ブロッキング」において議論される、1D配置を参照)。機械的結合は、様々な方法で実現され得る。部品(20)は、ガイド(21)の内部で摺動し、又は、多関節アーム(22)の末端に取り付けられ得る。それは、2つのプラットフォームの1つの上に固定され、一方で(21)又は(22)は、他のプラットフォームに取り付けられる。ガイド(3)又は(4)は、(18)及び(19)のみにおいて位置付けられ得;即ち、(20)、(21)、又は(22)においては位置付けられない。それらはまた、(20)、(21)、又は(22)のみにおいて位置付けられ得、即ち、(18)又は(19)においては位置付けられず、或いは、1つは(18)又は(19)の両方に位置づけられ、他のものは(20)、(21)、又は(22)に位置付けられ得る。いかなる場合も、(21)又は(22)に対して相対的な、部品(20)の動作の自由度は、作動動作が生じるのを妨げないようにしなければならない。図12乃至図15は、摺動プラットフォームの原理の実施形態の例を記載する。これらの図において、(18)及び(19)は、円形のドロア(drawer)及びそのハウジングである。この実施形態は、ドロアの円形の表面の中心を通る中心軸(23)に位置付けられる、2つの回転式プッシュプルを使用する。この中心軸(23)は、ロック/アンロック動作に平行であり、部品(20)でもある。(23)の頂部及び底部に、2つのプッシュプルが存在する;1つだけが存在する場合もある。図13乃至図15は、様々な部品及びそれらの原動力(dynamic)を露出する、図12のシースルーの平面・底面図である。図13乃至図14はガイド(21)を含み、一方で図15は多関節アーム(22)を含む。これらの図において、(21)及び(22)は入れ子式ではないが、入れ子式の場合もある。そのような入れ子式システムは、例えば、(19)から完全にドロア(18)を移動させるために使用され得る。図13において、ガイド(21)は枢軸の回りを回転しない。その場合、ガイド(21)は、1つ以上の方向;即ち図においては3方向で、予め定義した直線で移動することを(18)に強いる。これは、図13が、3つの異なる方向で引っ張られた、及び/又は3つの異なる方向(18)が引き出され得る、互いの上に位置づけられる3つのドロア(18)を表わすことができる、ことを意味する。図14は、(18)が1以上のガイド(21)において摺動すると、枢軸(24)の周囲を回転することができる場合を示す。これは、(18)が、様々な方向ではあるが常に(21)と同じ方向で引っ張られ得ることを意味する。図12乃至図15において、単頭の黒い円弧状矢印は、作動動作を示す。双頭の白い円弧状矢印は、アンロック時の、(20)/(23)の周囲での(18)の回転を示す。双頭の黒い円弧状矢印は、枢軸(24)に対して相対的なガイド(21)の回転を示す。双頭の直線状の白い矢印は、ガイド(21)に対して相対的な(20)/(23)の動作の方向を示す。小さな白い円は、(20)/(23)の位置を示す。点付きの円(24)は、(21)及び(22)の枢軸(24)を示す。図12乃至図15は、回転式プッシュプルを記載するが、同様に、直線状のプッシュプルも使用され得る。直線状のプッシュプルは、例えば、非円形のドロアに使用され得る。ロック時に、プッシュプルは、例えば、1つの作動動作を除いた全ての方向で、ドロアが移動するのを妨げる。ドロアを移動させるために、ドロアは、最初に、プッシュプルをアンロックするための作動動作方向に引っ張られ(図12乃至図15において回転されるのとは反対に)、次に、許容されるあらゆる方向で移動する。(19)から(18)を、多かれ少なかれ強く押し出す機構は、アンロック時に、使用の利便性のために加えられ得ることに、注意されたい。
用語「多層プッシュプル」は、少なくとも4つの部品で作られるシステムを表わす。第1部品(今後は摺動部(25)と呼ばれる)が、第2部品(今後は基準部(26)と呼ばれる)に対して相対的に移動する場合、摺動部(25)はまた、その動作方向と同じ方向で、第3部品(今後は牽引部(dragged part)(27)と呼ばれる)の摩擦によって、移動することができる。これを防ぐために、摺動部(25)による摩擦によって牽引されることができない、第4部品(今後は追加部(28)と呼ばれる)は、摺動部(25)と牽引部(27)の間に挿入される。そのような追加部(28)は、摺動部(25)と牽引部(27)の間で機械的な絶縁体層として作用する。これらの4つの部品の幾つかは、任意の種類のプッシュプルの部品(1)、(2)、(3)、及び/又は(4)でもよい。その場合、(28)は、プッシュプルの不要なロック/アンロックを妨げる。実際、(26)及び(27)は、例えば、プッシュプルの任意の種類の(1)及び(2)でもよい。結果的に、(25)の動作の配向が作動動作の配向と同一である場合、及び、(28)がその後、摩擦を介して存在しない場合、(25)の動作は、作動動作の配向と平行な(1)及び(2)の相対運動を引き起こすことができ、故に、プッシュプルの不要なロック/アンロックを潜在的にもたらし得る。(27)が、(1)が作動動作と平行に相対的に摺動することができないガイドである場合、問題は同じであることに注意されたい。摺動部(25)は、例えば(3)及び/又は(4)でもよい。図16乃至図22は、そのような層化システムの可能な実施形態の原理の概略図である。それらは全て、直線状の作動動作に基づく。しかし、既に上で言及したように、論理は、回転式の作動動作に対しても同じである。これらの全ての図において、(25)はY方向に平行して摺動し、ロック/アンロックの動作はX方向と平行であり、作動動作はY方向と平行であり、プッシュプルがロックされた時、(1)及び(2)は、Z方向と平行に、互いに対して相対的に移動することができない。図16において、(28)は、(26)の延長部であり、又は(26)に取り付けられ、X方向で(27)の下を摺動する。図17において、(28)は、(26)の延長部ではなく、又は(26)に取り付けられず、(27)の下を摺動するか、或いはしない場合もある。プッシュプルは、図16のA及び図17のAにおいて固定され、図16のB及び図17のBにおいてアンロックされる。図18及び図19はそれぞれ、図16及び図17に類似する。違いは、プッシュプルがロックされると、(25)がZ方向(即ち、作動動作及びロック/アンロック動作の方向の両方に平行でない方向)に平行して移動するのを妨げられるように、(28)をフック(29)として形成したことである。図20は図16に類似し、図21及び図22は図17に類似する。違いは、摩擦表面の標準が、図16乃至図19及び図20乃至図22それぞれに関するZ方向とX方向に平行することである。図20乃至図22において、部品(28)は、図18及び図19に記載されるものに類似する、フック形状を備え得ることに、注意されたい。図23乃至図30は、図16乃至図22に示される原理の幾つかの実施形態の例の斜視図である。これらの図において、黒い及び白い円弧状矢印は、ロック時の(25)の、及び作動動作のそれぞれの回転を記載する。直線状の白い矢は、アンロック時の部品の相対運動を表わす。図23乃至図27は、図17に記載される原理の実施形態の例である。図28、図29、及び図30は、図19、図16、及び図22のそれぞれに記載される原理の実施形態の例である。図23に記載されるシステムは、制限された直線状のプッシュプルを含み、一方で図24乃至図27及び図28乃至図30に記載されるシステムは、それぞれ、平行及び垂直の回転式プッシュプルを含む。図23乃至図30は、外部ガイドのみを含み;しかし、図25に関して、ガイドはまた、(1)が回転ガイド(43)に沿って摺動するため、内部的なものとして考慮され得る。論理は、混合した及び/又は内部のガイドに関して同じである。図24乃至図30に記載される全てのシステムは、主に枢軸として作用する。図24及び図25は、靴箱の旋回ドアなどのドアのヒンジとして使用され得る(例えば、靴箱についての更なる詳細に関してはPCT/EP2012/059870を参照)。図26乃至図27は、例えば、ドア、パネル、蓋、又はハンドルなどの隠しヒンジとして、使用され得る。図28は、同じ直径の2つの旋回ポールを結合するために使用され得る。図29及び図30は、クランク上に部品(例えば、ペダル)を取り付けるために使用され得る。システムは図23のAにおいてアンロックされ、図23のBにおいてロックされる。図24のAは、組み立てられ且つロックされたシステムを記載する。図24のB及び図24のCは、2つの異なる視点からの、ロックされる前又は後の、部品の相対運動を表わす。図25、図28、図29、及び図30に関して、サブ図A、B、C、及びDはそれぞれ、全ての独立部品の分解図、互いに対して相対的な組み立て部品の相対運動、及び、プッシュプル構成をアンロックからロックした状態にするための(1)及び(25)の動作を示すシステムの2つの断面、を記載する。図29を除く、図23乃至図30において、(28)は、凹部(31)を通り抜ける突起(30)のため、(26)ではなく(25)に対して相対的に回転することができることに、注意されたい。プッシュプルがロックされると、2つの部品が機械的に結合されるような、(28)及び(26)の形成は、(25)による摩擦によって(28)が牽引されるのを妨げる、典型的な方法である。(25)が(3)でもある場合、(28)が(3)及び(4)にまたがる限り、(1)は、(3)と(4)にまたがる必要はないことに、注意されたい;即ち、(28)は(1)の延長部になる。(28)及び(26)が永続的に結合されるため、図29は異なる。図29は「多部品システム」でもある(以下を参照)。図29及び図30における孔(32)は、プッシュプルがアンロックされるが、バネが同じ効果のために使用され得る時に、(1)を引っ込めたままにするための追加の磁石を受け取るように、設計される。これら追加の磁石の強度は、(1)を引っ込めたままにするほど強くなくてはならないが、(1)が(2)によって引きつけられるのを妨げないほど弱くなくてはならない。加えて、図24において、(28)は、(1)によって押されるだけであり(一方では、図23及び図25においては押され且つ引っ張られる)、(28)上の端部(33)は、システムがロックされる時に、(25)が外に摺動するのを妨げるために導入された。そのような端部は必須でなく、靴(show)箱の回転ドアのヒンジなど、幾つかの用途には役立たない場合がある(例えば、靴箱についての更なる詳細に関してはPCT/EP2012/059870を参照)。幾つかの状況において、要求時に、(27)が(25)と共に移動するように、(25)と(27)を機械的に結合できることが、要求され得る。実際、図24及び図25において、その末端の1つが(例えばドライバーに)アクセス自在であるため、(1)は回転自在である。それは、図26乃至図27において記載されるシステムに関してはそうではない。これは、プッシュプルをアンロックするために、(1)及び(2)の相対回転が、(25)と(1)が機械的に結合されることを要求することを、意味する。結合部(35)が(25)の内部に挿入され、(25)及び溝(34)にまたがる時にのみ、後者は機械的に結合される。図26のAは、システムの全ての部品を記載する。結合部(35)が挿入された時、即ち、プッシュプルがアンロックの過程にある場合、図26のBは、ヒンジの回転を示す。(35)が挿入されていなければ、部品(25)は、プッシュプルをアンロックすることなく、自由に回転することができる。図26のCは、ドアなどの回転移動パネルの、フレームへの取り付けのためのヒンジの使用を示す。図27は、(35)が挿入された時に、(25)の内部で生じたものを示す。結合部品(35)は、(1)/(27)の内部に位置する溝(34)を通り抜ける。(3)/(25)が(4)に対して相対的に回転すると、(35)はそれと共に回転し、図27のAと図27のBにおいて記載されるように、(1)/(27)に(28)の内部で回転することを強いる。一旦完全に回転すると、(1)/(27)及び(28)は、(2)によって押し上げられる。結合部(35)は、(1)/(27)及び(28)が(4)の外で完全に摺動し、その後ヒンジを解放するのを妨げないために、両方の溝(34)の内部で摺動することができ、(36)を切断することができる。
図31及び図32は、平行回転式プッシュプルのための多層方法に代わる、代替的な方法を示す。両方の場合において、(1)及び(2)は、(3)及び(4)に対して相対的に、自由に回転することができる。しかし、ロック時に、(1)は、(37)及び(38)の非環状の(即ち、その場合において正方形の)セクションのため、(4)に対して相対的に回転することができない。結果的に、(2)は、プッシュプルをアンロックするために(4)に対して相対的に回転することができなければならない。これらの2つの図の間の差は、ロック過程の間に(37)が(3)を通り抜けた一方で、図32においては通り抜けなかった、ことである。両方の場合、ロック時に、(3)は、摩擦による作動動作を引き起こさず、(1)に対して相対的に、自由に回転することができる。
今後、用語「多部品システム」は、第1部品(39)が、2つの他の部品(40)及び(41)の、幾つかの方向での相対運動を遮断するために使用され、(39)が、任意の種類のプッシュプルによって、他の部品、前記部品(40)の少なくとも1つに接続される、というシステムを表わす。3より多くの部品を含む、多部品プッシュプルは、それらの部品の少なくとも1つを共有する、2以上の3部品プッシュプルと同等である。図33乃至図38は、そのような多部品システムの実施形態の例の斜視図である。それらは、システムをアンロックし、且つ部品を分離するのに必要なシステムの原動力を示す。部品は、左のサブ図上で完全に結合され、右のサブ図上で完全に分離される。真ん中のサブ図は、中間工程を示す。これらの図において、直線又は円弧状の黒い矢印は、作動動作を記載する。直線状の白い矢は、アンロック時の部品の相対運動を表わす。図34を除く、図33乃至図38の全ては、3つの部品を含む。図34は4つの部品:(39)、(40)、(41)、及び(42)を含む。第1部品(39)は、図36及び図37を除く全ての図においてアンロックするためのプッシュプルのために、他の部品に対して相対的に移動する必要が無く、これは、これらの後者の図において、(1)又は(2)が、ガイド(3)及び(4)に対して相対的に回転することができるためである。図37の挿入において示されるように、(1)は、回転ガイド(43)に対して相対的に摺動する。図33及び図38は、直線状のプッシュプルを含む。プッシュプルは、図34、図36、及び図37に関して平行回転である。プッシュプルは、図35に関しては垂直回転である。図34及び図35において、回転軸が(1)を通り抜けないことに注意されたい。全ての場合に、部品は形成され得、及び/又は、部品間の製造許容差のため、部品間の摩擦を増大し、且つ部品間の幾つかの自由動作を減少するために、圧縮弾性を備えた材料が使用され得る。図33乃至図35において、プッシュプルがアンロックされると、(1)は第1部品(39)又は第2部品(40)の何れかの中にある。これは恣意的なものであり;逆の場合もある。末端(44)は、ロック又はアンロックの過程の間、非環状開口部(45)及び(46)の両方において摺動する。ロック時に、開口部(45)及び(46)は、末端(44)が(46)ではなく(45)の内部で摺動できるような方法で配向され;故に、3つ全ての部品をロックする。図38は、第2及び第3の部品がヒンジによって連結される実施形態の、特殊なケースの例の斜視図である。
制限された直線状のプッシュプル、多層及び多部品のプッシュプルは、「フック長手方向ブロッキング」システム、「レール長手方向ブロッキング」システム、「垂直長手方向ブロッキング」システムを使用することができ、及び/又は「多数の固定面」システムによって使用され得る。多数の固定面システムは、「フック長手方向ブロッキング」システム、「レール長手方向ブロッキング」システム、「垂直長手方向ブロッキング」、多層及び多部品のプッシュプルを使用することができる。摺動プラットフォームは、「フック長手方向ブロッキング」システム、「レール長手方向ブロッキング」システム、及び/又は「垂直長手方向ブロッキングシステム」を使用することができる。

Claims (13)

  1. 第1部品および第2部品が互いに強固に結合するための機構であって、
    第1磁気部(101)を備え、第1部品に一体になっているかまたは取り付けられている第1構成要素(100);
    第2部品に一体になっているかまたは取り付けられている第2構成要素(102);及び
    第2磁気部(106)を備える第3構成要素(103)であって、該第3構成要素(103)は、第1及び第2の磁気部の相対的な移動を生じさせるために第1及び第2の磁気部の磁気的な相互作用を引き起こすことにより、第1及び第2の構成要素の接続及び/又は分離を達成するための与えられた方向で、前記第1構成要素に対して移動自在であり、ここで、接続時に、第1及び第2の構成要素は、前記与えられた方向で互いに対して移動することができる、第3構成要素(103);を含む機構であって、
    第4構成要素(104)であって、該第4構成要素(104)は、前記与えられた方向への第1及び第2の構成要素の相対的な移動の結果として前記与えられた方向への第1構成要素(100)に対する第3構成要素(103)の移動を防ぎ、それにより、第1及び第2の構成要素の意図しない分離を防ぐための、前記第1構成要素(100)との係合のためのものである、第4構成要素(104)を含み、
    前記第1磁気部及び前記第2磁気部の相互作用の結果として生じる第3構成要素の移動は、同じ方向に第4構成要素の連なった移動を結果としてもたらさないような移動である
    ことを特徴とする、機構。
  2. 前記与えられた方向は回転方向である、ことを特徴とする請求項1に記載の機構。
  3. 第3又は第4の構成要素は、第1及び第2の構成要素の内部、又はその周囲で摺動し、第1構成要素に接続されると、第3又は第4の構成要素は第1及び第2の構成要素をまたぐ、ことを特徴とする請求項1に記載の機構。
  4. 磁気部の1つは、他の磁気部の内部、又はその周囲で摺動し、機構は更に、摺動する磁気部のためのガイドとして作用する第5構成要素を含み、それにより、磁気部が係合されると、摺動する磁気部が第5構成要素及び他の磁気部をまたぐ、ことを特徴とする請求項1に記載の機構。
  5. 前記与えられた方向は直線方向である、ことを特徴とする請求項1に記載の機構。
  6. 前記第1磁気部及び前記第2磁気部の1つ又は両方は、複数の反対に配向したダイポールを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の機構。
  7. 前記第1磁気部及び前記第2磁気部の少なくとも1つは、前記第1磁気部及び前記第2磁気部の前記相互作用により、第3構成要素が第1構成要素に機械的に固定される位置への、ガイドに沿った磁気部の移動が生じるように、対応する第1又は第3構成要素に設けられたガイドによって移動自在に保持される、ことを特徴とする請求項1に記載の機構。
  8. 前記第1磁気部は、前記第4構成要素と前記第1構成要素を係合するために、第2磁気部の効果の下、第1構成要素における第1磁気部を除く残りの部分に対して移動自在である、ことを特徴とする請求項1に記載の機構。
  9. 前記与えられた方向での前記相対的な移動により、第1及び第3の構成要素を互いにロック及びアンロックするための機械的ロックを更に含む、請求項1に記載の機構。
  10. 前記第4構成要素は、前記第1構成要素における第1磁気部を除く残りの部分に対する移動のために前記第1磁気部に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の機構。
  11. 前記第4構成要素は、前記第2構成要素が前記与えられた方向で前記第4構成要素に対して移動できるように、前記第2構成要素に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の機構。
  12. 前記第1構成要素及び前記第4構成要素は、与えられた方向での相対的な移動を妨げるための、相互係合機械的機能を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の機構。
  13. 第1部品及び第2部品を含む装置であって、第1部品は、少なくとも2つの固定位置にて第2部品に取り付けられ、前記装置は、前記少なくとも2つの固定位置の1つの固定位置において第1部品を固定するために請求項1の機構を含み、
    前記第1の構成要素(100)は第1部品に一体になっているかまたは取り付けられ、第2構成要素(102)は前記第2部品に一体になっているかまたは取り付けられている装置。
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