JP6901361B2 - 感度試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、煙感知器の感度試験に用いられる感度試験装置に関する。
従来、オフィス等の建物内には火災報知設備が設置されており、火災が発生した場合に、火災により発生した煙を煙感知器で検知して発報信号を受信機に送って火災警報を出力させ、消火、避難、消防活動を行うことができるようにしている。
火災報知設備は、建物への設置後、定期的に点検が行われており、煙感知器については、天井面に設置された煙感知器を取外し、点検の際に持ち込んだ感度試験装置を使用して煙感知器の感度試験を行っている。
感度試験装置は、装置筐体内の試験空間に試験対象となる煙感知器を配置し、この状態で発煙体から試験空間に煙を供給し、所定の煙濃度で煙感知器が発報することを確認する感度試験を行っている。
感度試験装置に用いられる発煙体としては、線香、ろ紙、加煙試験用ガススプレー、油脂を用いている。
しかしながら、線香を用いた場合には、臭いが強いため、多数の人が集まる建物、特に病院での使用は倦厭され、また、1本の線香で点検できる台数が限定され、更に、途中で立ち消えする可能性もあり、加えて、線香の煙は粒子径が比較的細かいため、イオン化式煙感知器は短時間で発報し易いが、光電式煙感知器の場合は発報までに時間がかかり、点検の作業効率が悪いといった問題があった。
また、発煙体にろ紙を用いた場合には、例えば1センチメートル角程度に刻んだろ紙をポットヒータで燻焼させるため、連続的に一定の速度で煙を発生させることが難しく、更に、ポットヒータを常時400℃程度に加熱させることから、消費電力が大きくなる問題がある。
加煙試験用ガススプレーを用いた場合には、フロンガスを使用しているために価格が高く、今後は代替えフロンの入手困難や価格高騰の問題がある。またガスの噴出量の制御が容易ではなく、高濃度の煙が発生して煙感知器の復旧に時間がかかり、低感度煙感知器では作動までに時間かかり、点検の効率が悪い。更に、代替えガスとしてLPGを使用可能であるが、可燃性であり、低温で使用できないなどの問題がある。
油脂を用いた場合には、ミシンオイルやランプオイル等を加熱するが、臭いが強く、一般ビル内での点検には適さない。また、油煙により感知器表面や天井面を汚す恐れがあり、また、煙感知器の感度に影響を与える可能性もある。更に、油脂を浸み込ませる芯やヒータが大きいため商用交流電源による駆動となり、消費電力も大きくなり、ヒータの温度が高温になって発煙を開始するまでに時間を要する。
このような問題を解決するため特許文献1の感度試験装置にあっては、 感度試験装置の試験空間内に、先端部から煙を放出する発煙部を設け、発煙部は筒体内にヒータと発煙剤となる水溶性液体が含浸された液体供給部を備え、試験を行う場合には送風部から筒体内に空気を送り、ヒータによる加熱で気化した水溶性液体を霧化して擬似煙を放出させて煙感知器の感度試験を行うようにしている。
このような加煙試験治具によれば、水溶性液体の気化により霧化した擬似煙を発生させるものであるため、臭い等の問題がなく、連続的に一定の速度で煙を発生させることが可能となり、点検現場に於いて効率良く煙感知器の感度試験を進めることができる。
特開平2013−127766号公報 特開平2013−127765号公報
しかしながら、このような従来の感度試験装置にあっては、発煙剤の気化により霧化した擬似煙を発生させる発煙部は、液体供給部とヒータが設けられた発煙体、送風部、制御部等を感度試験装置に追加して設ける必要があることから、感度試験装置の構成が複雑になり、既存の感度試験装置を十分に活用することができない問題がある。
また、水溶性液体の気化により霧化した擬似煙を発生させる発煙部を、感度試験装置に内蔵させる場合には、使用済みの発煙体を交換可能とするための構造を必要とするが、この場合にも、既存の感度試験装置の構造を十分に活用することが望まれる。
更に、1回の感度試験には例えば0.05cc程度の発煙剤を必要とし、現場に出向いて一日に数十回程度の煙感知器の感度試験を行うことから、2.5cc〜3.0cc程度の水溶性液体が必要であるが、従来の発煙部はカートリッジ構造としているために発煙に使用する水溶性液体の量が少なく、頻繁に発煙体を交換する必要があるという問題もある。
また、発生させた疑似煙を感度試験装置全体に供給するため、感度試験装置は循環用ファン等を用いて気流を発生させている。当該気流が発煙部のヒータに直接当たってしまうとヒータの温度が下がり、発煙までの時間がかかる、発煙量の制御が難しくなるなどの課題が想定される。
本発明は、感度試験装置を大幅に変更することなく、発煙剤の補充が可能であり、疑似煙が感度試験装置全体に循環しつつ発煙動作が安定した、発煙剤の気化により霧化した擬似煙を発生して試験空間に供給可能とする感度試験装置を提供することを目的とする。
(感度試験装置)
本発明は、筐体内に、
試験対象となる煙感知器が設けられた試験空間と、
試験空間に供給するための煙を発生させる発煙部と、
を備え、
試験空間に煙を供給して煙感知器の感度を試験する感度試験装置に於いて、
発煙部は、
発煙剤が含侵された不燃性の芯材と、
芯材に含侵された発煙剤を加熱して煙を発生させるヒータと、
ヒータ及びヒータにより加熱される芯材の部分の外側を覆って配置され、上部に煙放出口が形成されたガードケースと、
所定の操作によるヒータの通電により芯材に含侵された発煙剤を加熱して煙を発生させる制御部と、
により構成されたことを特徴する。
(煙放出口のガード構造)
ガードケースの煙放出口は格子状、網目状、スリット状、パンチング穴状のいずれかまたはその複合形態である。
(ガードケースの吸気構造)
ガードケースの側周部吸気構造を備える。
発煙部の着脱自在構造)
発煙部が筐体に対して着脱自在に設けられる。
(発煙部の構造1)
発煙部はさらに発煙剤が収納され上面が開口された透明又は半透明の容器を備え
透明又は半透明の容器の上面の開口部は回路基板の配置により閉鎖され、
回路基板に形成された一対の芯材通し穴に芯材の両端を通して容器に収納された発煙剤に芯材が浸漬され、
回路基板の上面に位置する芯材の水平露出部分にヒータが巻き回され、
回路基板に起立された一対の端子部材にヒータの両端が支持固定されて回路基板に形成された回路パターンに接続され、
回路基板の上面側に位置する芯材外側を覆ってガードケースが配置され、
ガードケースの外側となる回路基板の部位にはヒータを制御部に接続させるコネクタ部が設けられ、
更に、回路基板には発煙剤注入口が設けられる。
(発煙部の構造2)
発煙部はさらに発煙剤が収納され上面が開口された透明又は半透明の容器を備え
透明又は半透明の容器の上面の開口部は回路基板の配置により閉鎖され、
透明又は半透明の容器と回路基板の間には液漏れ防止シートが配置され、
液漏れ防止シートに形成された一対の芯材通し穴及び回路基板に形成された一対の開口穴に、芯材の両端を通して透明又は半透明の容器に収納された発煙剤に芯材が浸漬され、
回路基板の上面に位置する芯材の水平露出部分にヒータが巻き回され、
回路基板に起立された一対の端子部材にヒータの両端が支持固定されて回路基板に形成された回路パターンに接続され、
回路基板の上面側に位置する芯材外側を覆ってガードケースが配置され、
ガードケースの外側となる制御部の回路基板にはヒータを制御部に接続させるコネクタ部が設けられる。
(発煙部の構造3)
発煙部はさらに発煙剤が収納され上面が閉鎖された透明又は半透明の容器を備え
透明又は半透明の容器の上面に形成された芯材通し穴に芯材を通して容器に収納された発煙剤に芯材が浸漬させ、
透明又は半透明の容器の上面外側に位置する芯材の垂直露出部分にヒータが巻き回され、
透明又は半透明の容器の上面外側に位置する芯材外側を覆ってガードケースが配置され、
ガードケースの外側にヒータを制御部に接続させるコネクタ部が設けられ、
更に、透明又は半透明の容器の上面には発煙剤注入口が設けられる。
(発煙部の構造4)
発煙部はさらに発煙剤が収納され上面が閉鎖された透明又は半透明の容器を備え
透明又は半透明の容器の上面に形成された一対の芯材通し穴に芯材の両端を通して容器に収納された発煙剤に芯材が浸漬され、
透明又は半透明の容器の上面外側に位置する芯材の水平露出部分にヒータが巻き回され、
透明又は半透明の容器の上面外側に位置する芯材外側を覆ってガードケースが配置され、
ガードケースの外側にヒータを制御部に接続させるコネクタ部が設けられ、
更に、透明又は半透明の容器の上面には発煙剤注入口が設けられる。
液漏れ防止構造
芯材通し穴と発煙剤注入口にそれぞれ発煙剤の液漏れ防止構造を備える。
(透明又は半透明の容器の目盛)
透明又は半透明の容器には、発煙剤の量を示す所定の目盛が設けられる。
(ヒータの駆動制御)
制御部は、濃度検出器により検出された試験空間の煙濃度が所定の基準値を保つようにヒータを駆動制御する。
(発煙剤)
発煙剤は、プロピレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール又はグリコールのうち少なくとも一の成分を含む水溶性液体である。
(基本的な効果)
本発明は、筐体内に、試験対象となる煙感知器が設けられた試験空間と、試験空間に供給するための煙を発生させる発煙部と、を備え、試験空間に煙を供給して煙感知器の感度を試験する感度試験装置に於いて、発煙部は、発煙剤が含侵された不燃性の芯材と、芯材に含侵された発煙剤を加熱して煙を発生させるヒータと、ヒータ及びヒータにより加熱される芯材の部分の外側を覆って配置され、上部に煙放出口が形成されたガードケースと、所定の操作によるヒータの通電により芯材に含侵された発煙剤を加熱して煙を発生させる制御部と、により構成されたため、既存の感度試験装置であっても、筐体に対して発煙部を着脱自在に設けるだけでよく、感度試験装置の変更が必要最小限で済み、簡単且つ容易に感度試験を行うことができる。
また、容器に発煙剤を収納し、不燃性の芯材に含侵させた状態でヒータによる加熱で煙を発生させていることから、容器に感度試験に必要な十分な量の発煙剤を入れておくことができ、使用により発煙剤が減少した場合には簡単に補充することができ、作業効率を向上可能とする。
また、ヒータ及びヒータにより加熱される芯材の部分の外側を覆って、上部に格子状、網目状、スリット状、パンチング穴状のいずれかまたはその複合形態の煙放出口が形成されたガードケースが配置されたことで、ヒータに指が触れて変形したり火傷したりすること、異物が付着することを確実に防止でき、また、試験空間に配置された循環ファンによる気流がヒータに直接当たって冷却することがなく、発煙剤の加熱により効率良く煙が発生できる。
(煙放出口のガード構造の効果)
ガードケースの煙放出口は格子状、網目状、スリット状、パンチング穴状のいずれかまたはその複合形態としたため、簡単な構造で煙の放出を妨げることなく、ヒータに指が触れて変形したり、異物が付着したりすることを確実に防止できる。
(ガードケースの吸気構造による効果)
また、ガードケースの側周部吸気構造を備えたため、ヒータの通電により芯材に含侵された発煙剤を加熱して発生させた煙を効率よく外部に放出できる。
発煙部の着脱自在構造による効果)
また、発煙部が筐体に対して着脱自在に設けられたため、発煙部に対する発煙剤の交換や補充が簡単にできる。
(発煙部の構造1による効果)
また、発煙部はさらに発煙剤が収納され上面が開口された透明又は半透明の容器を備え透明又は半透明の容器の上面の開口部は回路基板の配置により閉鎖され、回路基板に形成された一対の芯材通し穴に芯材の両端を通して容器に収納された発煙剤に芯材が浸漬され、回路基板の上面に位置する芯材の水平露出部分にヒータが巻き回され、回路基板に起立された一対の端子部材にヒータの両端が支持固定されて回路基板に形成された回路パターンに接続され、回路基板の上面側に位置する芯材外側を覆ってガードケースが配置され、ガードケースの外側となる回路基板の部位にはヒータを制御部に接続させるコネクタ部が設けられ、更に、回路基板には発煙剤注入口が設けられたため、回路基板は透明又は半透明の容器の蓋として機能し、回路基板に芯材、芯材に巻き回されたヒータ及びコネクタ部が支持固定して配置され、更に発煙剤注入口が設けられることで、発煙部をコンパクトに構成することができる。また、回路基板上に露出された芯材の水平部分にヒータが巻き回されており、水平回りのスペースを有効に活用した煙の発生を可能とする。
(発煙部の構造2による効果)
また、発煙部はさらに発煙剤が収納され上面が開口された透明又は半透明の容器を備え透明又は半透明の容器の上面の開口部は回路基板の配置により閉鎖され、透明又は半透明の容器と回路基板の間には液漏れ防止シートが配置され、液漏れ防止シートに形成された一対の芯材通し穴及び回路基板に形成された一対の開口穴に、芯材の両端を通して透明又は半透明の容器に収納された発煙剤に芯材が浸漬され、回路基板の上面に位置する芯材の水平露出部分にヒータが巻き回され、回路基板に起立された一対の端子部材にヒータの両端が支持固定されて回路基板に形成された回路パターンに接続され、回路基板の上面側に位置する芯材外側を覆ってガードケースが配置され、ガードケースの外側となる制御部の回路基板にはヒータを制御部に接続させるコネクタ部が設けられたため、発煙部の構造1の効果に加え、回路基板と容器の間に配置された、例えば弾性体シートが液漏れ防止シートとして機能し、弾性体シートの通し穴に芯材を通すことで、発煙部が傾いても芯材通し穴と芯材との間の隙間から発煙剤が外部に漏れ出すことを確実に防止できる。さらに、芯材を芯材通し穴に通したままで容器の密閉構造を維持できるため、感度試験装置の移動ごとに芯材を抜き差しする必要が無いため、試験ごとの手間を減じることが出来る。
(発煙部の構造3による効果)
また、発煙部はさらに発煙剤が収納され上面が閉鎖された透明又は半透明の容器を備え透明又は半透明の容器の上面に形成された芯材通し穴に芯材を通して容器に収納された発煙剤に芯材が浸漬させ、透明又は半透明の容器の上面外側に位置する芯材の垂直露出部分にヒータが巻き回され、透明又は半透明の容器の上面外側に位置する芯材外側を覆ってガードケースが配置され、ガードケースの外側にヒータを制御部に接続させるコネクタ部が設けられ、更に、透明又は半透明の容器の上面には発煙剤注入口が設けられたため、密封型の透明又は半透明の容器が使用でき、透明又は半透明の容器に芯材を垂直に立てて容器の上面外側に露出した芯材部分のヒータが巻き回され、その外側を覆ってガードケースが配置されることで、発煙部をコンパクトに構成することができる。また、透明又は半透明の容器の上面外側に突出された芯材の垂直部分にヒータが巻き回されており、垂直回りのスペースを有効に活用した煙の発生を可能とする。
(発煙部の構造4による効果)
また、発煙部はさらに発煙剤が収納され上面が閉鎖された透明又は半透明の容器を備え透明又は半透明の容器の上面に形成された一対の芯材通し穴に芯材の両端を通して容器に収納された発煙剤に芯材が浸漬され、透明又は半透明の容器の上面外側に位置する芯材の水平露出部分にヒータが巻き回され、透明又は半透明の容器の上面外側に位置する芯材外側を覆ってガードケースが配置され、ガードケースの外側にヒータを制御部に接続させるコネクタ部が設けられ、更に、透明又は半透明の容器の上面には発煙剤注入口が設けられたため、発煙部の構造3と同様に発煙部をコンパクトに構成することができる。また、透明又は半透明の容器の上面外側に突出された芯材の水平部分にヒータが巻き回されており、水平回りのスペースを有効に活用した煙の発生を可能とする。
液漏れ防止構造の効果)
また、芯材の通し穴と発煙剤注入口にそれぞれ発煙剤の液漏れ防止構造を備えたため、発煙部が傾いても発煙剤が外部に漏れ出すことを確実に防止できる
(透明又は半透明の容器の目盛による効果)
また、透明又は半透明の容器には、発煙剤の量を示す所定の目盛が設けられたため、例えば上限と下限を示すメモリや適量を示す目盛を入れることで、透明又は半透明の容器に入っている発煙剤の管理が簡単且つ容易にできる。
(ヒータの駆動制御による効果)
また、制御部は、濃度検出器により検出された試験空間の煙濃度が所定の基準値を保つようにヒータを駆動制御するようにしたため、例えばヒータに対する駆動信号のデューティ比を制御する場合、ヒータの通電を開始した直後は、濃度検出器から検出値が得られないことからヒータに対する駆動信号は例えば80%を超える大きなデューティ比に制御され、発煙開始までの時間を短くすることでき、その後は濃度検出器から検出値が得られるようになると、検出値の増加に応じてデューティ比が低下し、例えば20〜30%のデューティ比となって発煙を継続させ、効率の良い感度試験作業を可能とする。
(発煙剤による効果)
また、発煙剤は、プロピレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール又はグリコールのうち少なくとも一の成分を含む水溶性液体としたため、ヒータによる加熱気化により白色に近い擬似煙が生成され、適確かつ作業効率よく煙感知器を動作確認することができ,また、安価な成分の水溶性液体であることから、感度試験装置の製造コスト及び運用コストを抑えることが可能となる。
感度試験装置の実施形態を煙感知器の試験状態で示した説明図 感度試験装置の実施形態を側面から示した説明図 感度試験装置に設けられる発煙部の第1実施形態を示した説明図 図3の発煙部の内部構造を示した説明図 発煙部に設けられた液漏れ防止キャップを取り出して示した説明図 発煙部に設けられた発煙剤注入口キャップを取り出して示した説明図 発煙部に設けられる制御部の機能構成を示したブロック図 図7のPWM回路によるヒータ駆動信号のデューティ制御を示したタイムチャート 感度試験装置に設けられる発煙部の第2実施形態を平面及び側面から示した説明図 感度試験装置に設けられる発煙部の第2実施形態を正面から示した説明図 感度試験装置の第2実施形態に設けられた液漏れ防止構造を示した説明図 感度試験装置に設けられる発煙部の第3実施形態を示した説明図 第3実施形態の感度試験装置におけるコネクタ配置の他の例を示した説明図 感度試験装置に設けられる発煙部の第4実施形態を示した説明図
[感度試験装置の概要]
図1は感度試験装置の実施形態を煙感知器の試験状態で示した説明図であり、図1(A)に正面を示し、図1(B)に操作パネルを引き出した状態の平面を示す。また、図2は感度試験装置の実施形態を側面から示した説明図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の感度試験装置100は、筐体102の内部に試験空間101を持ち、開閉蓋104の内側の筐体102内に配置された取付台138に試験対象となる煙感知器140の取付べ一ス142が配置されている。
感度試験装置正面の右下隅には取手20により引き出し自在に発煙部10が配置されている。発煙部10は、発煙剤として機能する水溶性液体の気化により霧化した擬似煙(以下「煙」という)を発生させる。
発煙部10の近傍には循環ファン106が配置され、発煙部10から試験空間101に送り込まれた煙を循環ファン106で左側に送っている。循環ファン106で送られた煙は整流板108により試験空間101の上方に送られ、この上方空間には取付ベース142に装着した煙感知器140が位置し、また、試験空間101の煙濃度を検出する濃度検出器112が設置されている。
感度試験装置100の前面下側には、引出し構造をもつ操作パネル116が収納されている。操作パネル116は図1(B)に示すように、電源スイッチ122が設けられており、電源スイッチ122をオンすると電源灯130が点灯し、取付ベース142に取付けられている煙感知器140に規定の電源電圧が供給され、この電源電圧は感知器電圧計134に表示される。
感知器供給電圧は電圧調整ツマミ124により調整することができる。試験空間101に供給されている煙が煙感知器140に流入して所定の煙濃度に達すると、煙感知器140が試験発報し、発報表示灯132が点灯される。
また、濃度検出器112からの煙濃度検出信号はマイクロアンペアメータを使用した濃度計136に表示される。感度試験装置100の試験対象となる煙感知器140には光電式とイオン化式があることから、この煙感知器の種別に応じ濃度計切替スイッチ128を切り替える。濃度計136の零点は、光電式煙感知器の場合は光電零点調整ツマミ126により調整され、イオン化式煙感知器の場合はイオン零点調整ツマミ127により調整される。
発煙部10は図2に示すように、箱型のケース内に発煙機構11を収納しており、発煙機構11は容器に収納された発煙剤をヒータにより加熱して気化させることにより霧化した煙を発生させる。またケース内には制御基板96が配置され、制御基板96には制御部98が実装されており、図1(B)の操作パネル116に設けた電源スイッチ122をオン操作した場合に、制御部98はヒータの通電制御により煙を発生させる。
[発煙部の構成]
図3は感度試験装置に設けられる発煙部の第1実施形態を示した説明図であり、図3(A)に平面を示し、図3(B)に側面を示す。図4は図3の発煙部の内部構造を示した説明図であり、図4(A)にケースカバーを外した平面を示し、図4(B)に側面から見た断面を示す。
(発煙部の概要)
図3及び図4に示すように、発煙部10の上方に開口した箱形のケース本体12には、発煙機構11が組み込まれている。発煙機構11には発煙剤48が収納されるカップ状の透明容器24が設けられ、透明容器24の上部開口には回路基板22が接着固定されることで閉鎖されている。
回路基板22には、一対の液漏れ防止キャップ28が配置され、液漏れ防止キャップ28に紐状の芯材26の両端を通し、芯材26の先端を透明容器24に収納された発煙剤48に浸漬させ、毛細管現象により発煙剤48を吸い上げ、芯材26に発煙剤48を含侵させている。
芯材26としては、不燃性のガラス繊維、シリカ繊維、ステンレス撚り線等を使用する。また、発煙剤48としては、親水性を有し保水性が高い成分、例えば、グリセリン、プロピレングリコール等の成分のうち少なくとも一の成分を含む人体に無害な水溶性液体が用いられる。
回路基板22の上面に位置する芯材26の水平露出部分にはヒータ30が巻き回されている。ヒータ30はニクロム線、白金線等の金属線であり、例えば線径0.2〜0.4mmのヒータ線を芯材26にコイル状に巻き回し、コイル内径は1.0〜3.0mmでコイル長さは10mm以下としている。
ヒータ30はコイル両端を回路基板22に起立した一対のヒータ支持ポール32にねじ34により固定して支持しており、回路基板22の回路パターン36にヒータ支持ポール32を介してコイル両端が電気的に接続されている。回路パターン36の右端にはリード線38が接続され、リード線38はコネクタ40により図2に示した制御基板96に接続される。
また、回路基板22に支持されたヒータ30の近傍の基板上には温度センサ44が配置されており、回路パターン42を介してリード線38に接続され、リード線38のコネクタ40により図2に示した制御基板96に接続される。
また、回路基板22に配置されたヒータ30が巻き回された芯材26の水平露出部は分の外側を覆って円筒状のガードケース15が配置され、ガードケース15の上部に格子ガード15aが配置された煙放出口が形成されており、内部のヒータ30に指が触れて変形させたり、異物が付着することを防いでいる。尚、ガードケース15の煙放出口には格子ガード15aに代えて粗い網目構造のガードを設けても良い。
また、ガードケース15の側周部には、図4(B)に示すように、吸気構造として吸気孔15bが形成され、ヒータ30の通電により芯材26に含侵された発煙剤48を加熱して発生させた煙を効率よく外部に放出できるようにしている。
ケース本体12に収納された発煙機構11の上部に位置するケースカバー14の部分には、図3(A)に示すように、矩形に開口した煙放出口16が形成されており、煙放出口16には格子ガード18が十字形に配置され、ガードケース15と同様に、内部のヒータ30に指が触れて変形させたり、異物が付着することを防いでいる。この場合にも、煙放出口16には格子ガード18に代えて粗い網目構造のガードを設けても良い。
また、ヒータ30は煙放出口16に対しケース内部に設けられていることから、試験空間内の気流が直接に当たることがなく、気流によりヒータ30が冷却されて煙の発生が抑制されることがない。
なお、回路基板22側にもガードケース15が配置されていることから、ケースカバー14の煙放出口16には格子ガード18を配置せず、単に矩形開口としても良い。
また、回路基板22には発煙剤注入口キャップ46が設けられ、注射器等を使用することにより、発煙剤注入口キャップ46を介して透明容器24内に発煙剤48を注入して補充できるようにしている。
また、透明容器24の側面には、発煙剤48の量を示す目盛50が設けられている。本実施形態の目盛50は、上限50a、下限50b、適量上限50c及び適量下限50dを示しており、目盛50をチェックすることで、透明容器24に入っている発煙剤48の管理を簡単且つ容易に行うことができる。
(液漏れ防止キャップ)
図5は発煙部に設けられた液漏れ防止キャップを取り出して示した説明図であり、図5(A)に平面を示し、図5(B)に側面から見た断面を示す。
図5に示すように、液漏れ防止キャップ28はゴム製であり、回路基板22に設けられた通し穴52に嵌め込み固定されており、液漏れ防止キャップ28の絞り穴54に対し芯材26を通している。絞り穴54の穴径は芯材26の外径より小さく、芯材26は絞り穴54を通した場合に絞り込まれることで密着状態となり、発煙部10が傾いても透明容器24からの発煙剤48の外部への漏れ出しを確実に防止する。
(発煙剤注入口キャップ)
図6は発煙部に設けられた発煙剤注入口キャップを取り出して示した説明図であり、図6(A)に平面を示し、図6(B)に側面から見た断面を示す。
図6に示すように、発煙剤注入口キャップ46は、回路基板22の通し穴に金属製のキャップ本体56を嵌合して接着剤等のシール層62により密着固定しており、キャップ本体56の中には上下に貫通してゴムキャップ58が組み込まれている。ゴムキャップ58には上端に開いたテーパー穴60が形成されており、テーパー穴60の下側は密着状態となって閉鎖されている。
透明容器24に発煙剤48を注入する場合には、注射器に発煙剤48を入れ、注射針を発煙剤注入口キャップ46のテーパー穴60に差し込んで先端を透明容器24内に突出させ、この状態で注射器のプランジャを押し込みにより発煙剤48を注入する。注射器による発煙剤48の注入が済んで注射針を抜くと、テーパー穴60の下側が密着して閉鎖状態となり、逆止弁として機能することで発煙剤48の液漏れは確実に防止できる。
このような注射器を用いて発煙剤48を注入する場合には、図4(B)に示した透明容器24の目盛50を見ることで、必要とする量の発煙剤48の注入が簡単且つ確実にできる。
(制御部の構成)
図7は発煙部に設けられる制御部の機能構成を示したブロック図である。図7に示すように、制御部98は、電源スイッチ122をオン操作した場合、電源部64から定電圧回路66に電源が供給され、定電圧回路66からの定電圧電源の供給を受けて動作する。また、制御部98に対しては、発煙部10に設けられたヒータ30と温度センサ44が接続され、更に、試験空間に配置された濃度検出器112が接続される。
制御部98は、フィードバック回路68、PWM回路70及びヒータ駆動回路72で構成される。フィードバック回路68には誤差アンプ74と基準電圧源76が設けられ、基準電圧源76の基準電圧Vrefにより試験空間における目標煙濃度を設定している。
これにより誤差アンプ74から出力されるフィードバック信号E1は、濃度検出器112からの煙濃度検出信号による検出濃度が基準電圧Vrefによる目標濃度により低い場合はレベルが増加し、濃度検出器112からの煙濃度検出信号による検出濃度が基準電圧Vrefによる目標濃度に近づくとレベルが低下するように変化する。
PWM回路70は三角波発生器78とPWMコンパレータ80で構成される。三角波発生器78は、図8(A)に示すように、所定周期で繰り返す三角波信号E2を発生しており、PWMコンパレータ80はフィードバック信号E1と三角波信号E2を比較し、図8(B)に示すPWM信号E3を出力する。
PWM信号E3は、フィードバック信号E1のレベルが高い場合はデューティ比が高く、フィードバック信号E1のレベルが低下してくるとデューティ比が低下して行く。
電源スイッチ112をオン操作した直後にあっては、発煙部10からの煙の放出はないことから、濃度検出器112により検出される煙濃度は基準電圧Vrefに対し低い値であり、このためフィードバック信号E1は高いレベルにあり、図8の時刻t0の直後に示すように、PWM信号E3のデューティ比は例えば80%以上の高い値となり、ヒータ駆動回路72はPWM信号E3のデューティ比に応じてヒータ30に通電し、ヒータ30の通電量が増加することで、芯材26に含侵されている発煙剤48が短時間に加熱されて煙が放出される。
発煙部10による煙の放出に伴い濃度検出器112により検出している煙濃度が増加を始め、これによりフィードバック信号E1のレベルが低下を始め、PWM信号E3のデューティ比も低下を始め、目標とする煙濃度に達するとPEW信号E3のデューティ比は例えば20〜30%の値を維持するようになる。
また、発煙部10の温度は温度センサ44で監視されており、ヒータ30の通電により異常加熱が起きると、温度センサ44による検出温度が所定の閾値温度を超えた場合に、例えはヒータ駆動回路72の動作を停止させる保護動作を行わせる。
[感度試験装置による試験作業]
次に、感度試験装置100による煙感知器の感度試験について説明する。図1及び図2に示すように、感度試験装置100により煙感知器の感度試験を行う場合には、図1(A)の開閉蓋104aに示すように、開閉104を開いて内部の取付べ一ス142に煙感知器140を取り付けて閉め、この状態で筐体102内に発煙部10を収納した状態とし、電源スイッチ112をオン操作する。
電源スイッチ112をオン操作すると、図7に示した制御部98が動作し、PWM制御によるヒータ30の通電により発煙剤48が含侵された芯材26が過熱される。ここでヒータ30の芯材26に対する接触部分が変霧器(アトマイザー)として機能し、芯材26に含浸されているグリセリン、プロピレングリコール等の成分を含む水溶性液体が気化されて煙となり、煙放出口16から放出される。
発煙部10から放出された煙は、筐体102の内部の試験空間101の右下隅に放出され、循環ファン106により整流板108を通って試験空間101の上部空間に送り込まれ、煙濃度を増加させる。
このため煙感知器140に煙が流入し、煙感知器140が発報して発報表示灯132が点灯したら、そのときの濃度計136の表示が所定範囲内にあるか否かで感度をチェックする。
[発煙部の第2実施形態]
図9は感度試験装置に設けられる発煙部の第2実施形態を平面及び側面から示した説明図であり、図9(A)に平面を示し、図9(B)に側面を示す。図10は感度試験装置に設けられる発煙部の第2実施形態を正面から示した説明図、図11は感度試験装置の第2実施形態に設けられた液漏れ防止構造を示した説明図である。
(発煙部の概要)
図9及び図10に示すように、本実施形態の発煙部10は、箱形のケース本体12の上部開口に着脱自在に設けられた上ケース14a側に配置されている。ケース本体12の上側開口縁から正面側に外枠部13aが張出されており、これに対応して上ケース14aの下側開口縁から正面側に外枠部13bが張り出されており、ケース本体12の開口部に上ケース14aを乗せて外枠部13a,13bを付き合わせた状態でねじ17により両者を固定している。このような本体ケース12に対する上ケース14aの固定構造は、ケース本体12の後端側にも同様に設けられている。
図10(B)に示すように、上ケース14aは下側開口の内側に内枠部13cが形成されており、内枠部13cの下側に発煙機構11が組み込まれている。発煙機構11は、発煙剤48が収納されるカップ状の透明容器24が設けられ、透明容器24の上部開口には液漏れ防止用の弾性体シートとして機能する円板形のゴムシート25を介して回路基板22が配置され、透明容器24を間にゴムシート25と回路基板22を介して上ケース14aの内枠部13cのねじ穴に4箇所でねじ27をねじ込むことで固定している。なお、ゴムシート25は回路基板22の裏面に接着剤又は両面テープで接着されている。
図11に示すように、回路基板22の下側に接着されたゴムシート25には通し穴25が形成され、通し穴25に対し回路基板22の開口穴22aを介して紐状の芯材26の両端を通し、芯材26の先端を透明容器24に収納された発煙剤48に浸漬させ、毛細管現象により発煙剤48を吸い上げ、芯材26に発煙剤48を含侵させている。
ここで、ゴムシート25に設けられた芯材26の通し穴25aの穴径は芯材26の外径より小さく、芯材26は通し穴25aを通した場合に絞り込まれることで密着状態とし、これにより芯材26の通し穴25aに発煙剤の液漏れ防止構造を設けている。
回路基板22の上面に位置する芯材26の水平露出部分にはヒータ30が巻き回され、ヒータ30はコイル両端を回路基板22に起立した一対のヒータ支持ポール32にねじ34により固定して支持しており、回路基板22の回路パターンにヒータ支持ポール32を介してコイル両端が電気的に接続され、回路パターンの右端にはリード線38が接続され、リード線38はコネクタ40により制御基板96に接続されている。
また、回路基板22に支持されたヒータ30の近傍の基板上には温度センサ44が配置されており、回路パターン介してリード線38に接続され、リード線38のコネクタ40により制御基板96に接続されている。
ケース本体12に収納された発煙機構11の上部に位置する上ケース14aの部分には、図9(A)に示すように、矩形に開口した煙放出口16が形成される。
また、回路基板22に配置されたヒータ30が巻き回された芯材26の水平露出部は分の外側を覆って円筒状のガードケース15が配置され、ガードケース15の上部に格子ガード15aが配置された煙放出口が形成されており、内部のヒータ30に指が触れて変形させたり、異物が付着することを防いでいる。また、ガードケース15の側周部には、吸気構造として吸気孔15bが形成されている。尚、ガードケース15の煙放出口には格子ガード15aに代えて粗い網目構造のガードを設けても良い。
本実施形態で透明容器24の発煙剤48を交換又は補充する場合には、ねじ17を緩めてケース本体12から上ケース14aを外すと、上ケース14aの内枠部13cに固定している発煙機構11を外部に取り出すことができ、ねじ27を緩めて透明容器24を取外し、発煙剤48ノズル交換又は補充を行う。
なお、本実施形態についても、図6に示した構造の発煙剤注入口キャップ46を回路基板22に設け、発煙剤注入口キャップ46に相対した上ケース14aに注射器の注射針を挿入する開口穴を形成した構造としても良い。
[発煙部の第3実施形態]
図12は感度試験装置に設けられる発煙部の第3実施形態を示した説明図であり、図12(A)に平面を示し、図12(B)にガードケース及び発煙剤注入口キャップを外した平面を示し、図12(C)に側面から見た断面を示す。
図12に示すように、本実施形態は発煙部10のケースに収納される発煙機構11を示しており、発煙機構11には発煙剤48が収納される箱型の透明容器24が設けられ、透明容器24の上部には円筒形のガードケース84が配置固定されている。ガードケース84の上端には格子ガード88が設けられた煙放出口86が開口され、ガードケース84の側周部には、吸気構造として吸気孔85が形成されている。
ガードケース84の内部には、透明容器24の上面に形成された通し穴に液漏れ防止キャップ28が装着され、液漏れ防止キャップ28の絞り穴54に棒状の芯材26を通して下端を透明容器24に収納された発煙剤48に浸漬させ、透明容器24の上面から取り出された芯材26の垂直露出部分にヒータ30が巻き回されている。
ヒータ30の両端はガードケース84の側壁に固定されたコネクタ40に接続されている。コネクタ40は固定側となるコンセント部40aと着脱自在なプラグ部40bで構成され、コンセント部40aにヒータ30が接続され、プラグ部40bからのリード線38は図に示した制御基板96に接続されている。
芯材26に巻き回したヒータ30で構成される変霧器(アトマイザー)が収納されたガードケース84の上部には煙放出口86が開口され、煙放出口86には格子ガード88が配置され、内部のヒータ30に指が触れて変形させたり、異物が付着することを防いでいる。なお、煙放出口86には格子ガード88に代えて粗い網目構造のガードを設けても良い。
また、透明容器24の上面には図6に示した構造の発煙剤注入口キャップ46が配置される。また、透明容器24の側面には、発煙剤48の量を示す目盛50が設けられ、上限50a、下限50b、適量上限50c及び適量下限50dを示しており、透明容器24に入っている発煙剤48の管理を簡単且つ容易に行うことができる。これ以外の構成及び機能は、図1乃至図8に示した第1実施形態と基本的に同じになる。
本実施形態の発煙部は、透明容器24の容量を大きくすることが可能であり、発煙剤48を補充する頻度を少なくすることができる。
図13は第2実施形態の感度試験装置におけるコネクタ配置の他の例を示した説明図である。
図13(A)の実施形態にあっては、ガードケース84の底部側となる透明容器24の上面にコネクタ40が配置されている。コネクタ40は固定側となるコンセント部40aと着脱自在なプラグ部40bで構成され、コンセント部40aは透明容器24の上面に固定されてガードケース84に形成された切欠の部分に位置し、コンセント部40aから引き出されたリード線41がヒータ30に接続されている。プラグ部40bからはリード線38が引き出され、図に示した制御基板96に接続されている。
図13(B)の実施形態にあっては、ガードケース84に近い透明容器24の上面にコネクタ40が配置されている。即ち、コネクタ40のコンセント部40aが透明容器24の上面に固定され、コンセント部40から引き出されたリード線41がガードケース84を介してヒータ30に接続され、プラグ部40bからはリード線38が引き出され、図に示した制御基板96に接続されている。
このようにコネクタ40を透明容器24の上面に配置することで、コンセント部40aに対するプラグ部40bの着脱が簡単且つ容易となり、ガードケース84から分離したことで構造も簡単になる。
[発煙部の第4実施形態]
図14は感度試験装置に設けられる発煙部の第4実施形態を示した説明図であり、図14(A)に平面を示し、図14(B)に側面から見た断面を示す。
図14に示すように、本実施形態は発煙部10のケースに収納される発煙機構11を示しており、発煙機構11には発煙剤48が収納される箱型の透明容器24が設けられ、透明容器24の上部には、図12の実施形態と同様に、円筒形のガードケース90が配置固定されている。ガードケース90の上端には格子ガード94が設けられた煙放出口92が開口され、ガードケース90の側周部には、吸気構造として吸気孔95が形成されている。
ガードケース90の内部には、一対の液漏れ防止キャップ28が配置され、液漏れ防止キャップ28に紐状の芯材26の両端を通し、芯材26の先端を透明容器24に収納された発煙剤48に浸漬させ、毛細管現象により発煙剤48を吸い上げ、芯材26に発煙剤48を含侵させている。
透明容器24の上面に位置する芯材26の水平露出部分にはヒータ30が巻き回され、ヒータ30の両端はガードケース90の側壁に固定されたコネクタ40に接続されており、コネクタ40からのリード線38は図に示した制御基板96に接続されている。
芯材26に巻き回したヒータ30で構成される変霧器(アトマイザー)が収納されたガードケース90の上部には煙放出口92が開口され、煙放出口92には格子ガード94が配置され、内部のヒータ30に指が触れて変形させたり、異物が付着することを防いでいる。なお、煙放出口92は格子ガード94に代えて粗い網目構造のガードを設けても良い。
また、透明容器24の上面には発煙剤注入口キャップ46が配置され、透明容器24と一体に形成した注入口46aにキャップ46bをねじ込み固定しても良いし、本実施形態のように図5に示したキャップの着脱を必要としない構造のものを設けても良い。
また、透明容器24の側面には、発煙剤48の量を示す目盛50が設けられ、上限50a、下限50b、適量上限50c及び適量下限50dを示しており、透明容器24に入っている発煙剤48の管理を簡単且つ容易に行うことができる。これ以外の構成及び機能は、図1乃至図8に示した第1実施形態と基本的に同じになる。
本実施形態の検煙部は、図1に示した感度試験装置100に発煙部10を設ける場合に、筐体102内の高さ方向にスペース的な余裕がある場合に適している。
また、コネクタ40の配置については、図13に示したと同様に、ガードケース90から分離して透明容器24の上面側に配置するようにしても良い。
[本発明の変形例]
(制御部)
上記の実施形態は、ヒータに対する通電量の制御をPWM制御により行っているが、これに限定されず、電圧制御又は電流制御で行うようにしても良い。
(発煙剤)
また、発煙剤は増粘添加剤を混ぜても良い。これにより、容器から発煙剤が漏れることをさらに防止可能となる。
(その他)
上記実施形態は、ガードケース形状を格子状又は網目状としたが、スリット状、パンチング穴状など、種々の加工が容易な形状を採用しても良い。
上記実施形態は、発煙剤容器を透明容器としたが、発煙材の量を確認できる程度の透明度を有する半透明の容器としても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:発煙部
11:発煙機構
12:ケース本体
14:ケースカバー
15,84,90:ガードケース
15b,85,95:吸気孔
16,86,92:煙放出口
18,88,94:格子ガード
20:取手
22:回路基板
24:透明容器
25:ゴムシート
26:芯材
28:液漏れ防止キャップ
30:ヒータ
32:ヒータ支持ポール
34:ねじ
36,42:回路パターン
38,41:リード線
40:コネクタ
40a:コンセント部
40b:プラグ部
44:温度センサ
46:発煙剤注入口キャップ
48:発煙剤
50:目盛
52:通し穴
54:絞り穴
56:キャップ本体
58:ゴムキャップ
60:テーパー穴
62:シール層
64:電源部
66:定電圧回路
68:フィードバック回路
70:PWM回路
72:ヒータ駆動回路
74:誤差アンプ
76:基準電圧源
78:三角波発生器
80:PWMコンパレータ
100:感度試験装置
101:試験空間
102:筐体
104:開閉蓋
106:循環ファン
108:整流板
112:濃度検出器
116:操作パネル
122:電源スイッチ
124:電圧調整ツマミ
126:光電零点調整ツマミ
127:イオン零点調整ツマミ
128:濃度計切替スイッチ
130:電源灯
132:発報表示灯
134:感知器電圧計
136:濃度計
140:煙感知器
142:取付ベース

Claims (11)

  1. 筐体内に、
    試験対象となる煙感知器が設けられた試験空間と、
    前記試験空間に供給するための煙を発生させる発煙部と、
    を備え、
    前記試験空間に前記煙を供給して前記煙感知器の感度を試験する感度試験装置に於いて、
    発煙部は、
    前記発煙剤が含侵された不燃性の芯材と、
    前記芯材に含侵された前記発煙剤を加熱して前記煙を発生させるヒータと、
    前記ヒータ及び前記ヒータにより加熱される前記芯材の部分の外側を覆って配置され、上部に煙放出口が形成されたガードケースと、
    所定の操作による前記ヒータの通電により前記芯材に含侵された前記発煙剤を加熱して煙を発生させる制御部と、
    により構成され
    前記ガードケースの側周部に吸気構造を備えることを特徴する感度試験装置。
  2. 請求項1記載の感度試験装置に於いて、
    前記ガードケースの煙放出口は格子状、網目状、スリット状、パンチング穴状のいずれかまたはその複合形態であることを特徴とする感度試験装置。
  3. 請求項1又は2記載の感度試験装置に於いて、
    前記発煙部が前記筐体に対して着脱自在に設けられることを特徴する感度試験装置。
  4. 筐体内に、
    試験対象となる煙感知器が設けられた試験空間と、
    前記試験空間に供給するための煙を発生させる発煙部と、
    を備え、
    前記試験空間に前記煙を供給して前記煙感知器の感度を試験する感度試験装置に於いて、
    前記発煙部は
    発煙剤が収納され上面が開口された透明又は半透明の容器と、
    前記発煙剤が含侵された不燃性の芯材と、
    前記芯材に含侵された前記発煙剤を加熱して前記煙を発生させるヒータと、
    前記ヒータ及び前記ヒータにより加熱される前記芯材の部分の外側を覆って配置され、上部に煙放出口が形成されたガードケースと、
    所定の操作による前記ヒータの通電により前記芯材に含侵された前記発煙剤を加熱して煙を発生させる制御部と
    により構成され、
    前記透明又は半透明の容器の上面の開口部は回路基板の配置により閉鎖され、
    前記回路基板に形成された一対の芯材通し穴に前記芯材の両端を通して前記容器に収納された前記発煙剤に前記芯材が浸漬され、
    前記回路基板の上面に位置する前記芯材の水平露出部分に前記ヒータが巻き回され、
    前記回路基板に起立された一対の端子部材に前記ヒータの両端が支持固定されて前記回路基板に形成された回路パターンに接続され、
    前記回路基板の上面側に位置する前記芯材外側を覆って前記ガードケースが配置され、
    前記ガードケースの外側となる前記回路基板の部位には前記ヒータを前記制御部に接続させるコネクタ部が設けられ、
    更に、前記回路基板には発煙剤注入口が設けられたことを特徴とする感度試験装置。
  5. 筐体内に、
    試験対象となる煙感知器が設けられた試験空間と、
    前記試験空間に供給するための煙を発生させる発煙部と、
    を備え、
    前記試験空間に前記煙を供給して前記煙感知器の感度を試験する感度試験装置に於いて、
    前記発煙部は
    発煙剤が収納され上面が開口された透明又は半透明の容器と、
    前記発煙剤が含侵された不燃性の芯材と、
    前記芯材に含侵された前記発煙剤を加熱して前記煙を発生させるヒータと、
    前記ヒータ及び前記ヒータにより加熱される前記芯材の部分の外側を覆って配置され、上部に煙放出口が形成されたガードケースと、
    所定の操作による前記ヒータの通電により前記芯材に含侵された前記発煙剤を加熱して煙を発生させる制御部と
    により構成され、
    前記透明又は半透明の容器の上面の開口部は回路基板の配置により閉鎖され、
    前記透明又は半透明の容器と前記回路基板の間には液漏れ防止シートが配置され、
    前記液漏れ防止シートに形成された一対の芯材通し穴及び前記回路基板に形成された一対の開口穴に、前記芯材の両端を通して前記透明又は半透明の容器に収納された前記発煙剤に前記芯材が浸漬され、
    前記回路基板の上面に位置する前記芯材の水平露出部分に前記ヒータが巻き回され、
    前記回路基板に起立された一対の端子部材に前記ヒータの両端が支持固定されて前記回路基板に形成された回路パターンに接続され、
    前記回路基板の上面側に位置する前記芯材外側を覆って前記ガードケースが配置され、
    前記ガードケースの外側となる前記制御部の回路基板には前記ヒータを前記制御部に接続させるコネクタ部が設けられたことを特徴とする感度試験装置。
  6. 筐体内に、
    試験対象となる煙感知器が設けられた試験空間と、
    前記試験空間に供給するための煙を発生させる発煙部と、
    を備え、
    前記試験空間に前記煙を供給して前記煙感知器の感度を試験する感度試験装置に於いて、
    前記発煙部は
    発煙剤が収納され上面が閉鎖された透明又は半透明の容器と、
    前記発煙剤が含侵された不燃性の芯材と、
    前記芯材に含侵された前記発煙剤を加熱して前記煙を発生させるヒータと、
    前記ヒータ及び前記ヒータにより加熱される前記芯材の部分の外側を覆って配置され、上部に煙放出口が形成されたガードケースと、
    所定の操作による前記ヒータの通電により前記芯材に含侵された前記発煙剤を加熱して煙を発生させる制御部と
    により構成され、
    前記透明又は半透明の容器の上面に形成された芯材通し穴に前記芯材を通して前記容器に収納された前記発煙剤に前記芯材が浸漬させ、
    前記透明又は半透明の容器の上面外側に位置する前記芯材の垂直露出部分に前記ヒータが巻き回され、
    前記透明又は半透明の容器の上面外側に位置する前記芯材外側を覆って前記ガードケースが配置され、
    前記ガードケースの外側に前記ヒータを前記制御部に接続させるコネクタ部が設けられ、
    更に、前記透明又は半透明の容器の上面には発煙剤注入口が設けられたことを特徴とする感度試験装置。
  7. 筐体内に、
    試験対象となる煙感知器が設けられた試験空間と、
    前記試験空間に供給するための煙を発生させる発煙部と、
    を備え、
    前記試験空間に前記煙を供給して前記煙感知器の感度を試験する感度試験装置に於いて、
    前記発煙部は
    発煙剤が収納され上面が閉鎖された透明又は半透明の容器と、
    前記発煙剤が含侵された不燃性の芯材と、
    前記芯材に含侵された前記発煙剤を加熱して前記煙を発生させるヒータと、
    前記ヒータ及び前記ヒータにより加熱される前記芯材の部分の外側を覆って配置され、上部に煙放出口が形成されたガードケースと、
    所定の操作による前記ヒータの通電により前記芯材に含侵された前記発煙剤を加熱して煙を発生させる制御部と
    により構成され、
    前記透明又は半透明の容器の上面に形成された一対の芯材通し穴に前記芯材の両端を通して前記容器に収納された前記発煙剤に前記芯材が浸漬され、
    前記透明又は半透明の容器の上面外側に位置する前記芯材の水平露出部分に前記ヒータが巻き回され、
    前記透明又は半透明の容器の上面外側に位置する前記芯材外側を覆って前記ガードケースが配置され、
    前記ガードケースの外側に前記ヒータを前記制御部に接続させるコネクタ部が設けられ、
    更に、前記透明又は半透明の容器の上面には発煙剤注入口が設けられたことを特徴とする感度試験装置。
  8. 請求項又は記載の感度試験装置に於いて、
    前記芯材通し穴と前記発煙剤注入口にそれぞれ発煙剤の液漏れ防止構造を備えたことを特徴する感度試験装置。
  9. 請求項乃至の何れかに記載の感度試験装置に於いて、
    前記透明又は半透明の容器には、前記発煙剤の量を示す所定の目盛が設けられたことを特徴とする感度試験装置。
  10. 請求項1乃至9の何れに記載の感度試験装置に於いて、
    前記制御部は、濃度検出器により検出された前記試験空間の煙濃度が所定の基準値を保つように前記ヒータを駆動制御することを特徴とする感度試験装置。
  11. 請求項1乃至10の何れに記載の感度試験装置に於いて、
    前記発煙剤は、プロピレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール又はグリコールのうち少なくとも一の成分を含む水溶性液体であることを特徴とする感度試験装置。
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