JP5969824B2 - 加煙試験機 - Google Patents

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Description

本発明は、煙感知器の動作試験に用いられる加煙試験機に関する。
従来より、オフィスや住宅等の建物内において火災が発生した場合に、火災により発生した煙を検知して警報等により注意を喚起し、可及的速やかに消火、避難、消防活動を行うことができるよう、建物内の天井等に煙感知器が設置されている。この煙感知器は、的確に動作し得るかを建物への設置後定期的に点検することが求められており、煙感知器の動作試験に用いられる加煙試験機としては、下記特許文献1,2に示すような油煙又はガスボンベを用いたものが広く用いられている。
特許文献1に記載の加煙試験機は、試験油を貯蓄する油貯蓄部と、油貯蓄部の試験油を燃焼させないように加熱する電気ヒータと、発生した油煙を煙感知器に誘導するカバーと、カバーの底部に取り付けた支持棒とを備えて構成されている。
そして、煙感知器の動作試験を行う場合には、支持棒を把持して天井に設置された煙感知器にカバーをかぶせ、電気ヒータに加温して油貯蓄部を低温加熱し、油を燃焼させずに熱分解して霧状の油煙として煙感知器に送る。
また、特許文献2に記載の加煙試験機は、油貯蓄部の代わりに微粒子ガス体の原料物質を充填したガスボンベを備え、このガスボンベから、その充填圧力により霧化されて噴射されるガス体を擬似煙として煙感知器に検知させるようになっている。
特開平6−309577号公報 特開平8−77472号公報
ところで、上記特許文献1及び上記特許文献2に記載の加煙試験機においては、ヒータを加熱する等のために電気が用いられており、その電源として蓄電池等が用いられている。蓄電池は、供給できる電気の残量がわずかになった際に、発煙体から十分に煙を送出できなくなっていることがあるが、多くの場合、残量が可視化されていないため、直ちにその状態が分からないことが多い。したがって、煙感知器の試験現場において、予期せず加煙試験機が使えなくなったり、試験時に現場で電池の取替え作業を行わなければならなくなったりするおそれがあるという問題があった。
また、蓄電池の大まかな残量が分かるものであっても、残量の減りがある場合には、逐一蓄電池を交換したり、蓄電池が充電可能型のものである場合には、蓄電池を取り出して充電したりしなければならず、その作業が煩雑であるという問題があった。
そこで、本発明は、加煙試験機の駆動により、発煙させると同時にこの加煙試験機に備えられた蓄電池への充電が可能な加煙試験機を提供することを課題とする。
請求項1の発明は、加煙試験機において、ヒータと、このヒータの電源となる充電自在な蓄電池と、前記ヒータの加熱により気化しその後気流中で冷却されることにより霧化する水溶性液体と、前記ヒータ及び前記水溶性液体を内部に保持させる筒体とを有し、この筒体の先端から煙を放出させる発煙体と、操作して往復運動又は回転運動させるレバーを有し、このレバーの運動により前記発煙体に向って気流を発生させるポンプと、前記レバーの往復運動又は回転運動に連動して発電する発電機とを備え、前記発電機により生じた電力が前記蓄電池に充電され、前記ポンプにより発生する前記気流が所定の風圧に達したことを検出し、この検出結果に基づき前記蓄電池と前記ヒータとの通電を制御する気流検知部が具備されていることを特徴とする。
本発明では、レバーの往復運動又は回転運動に伴ってポンプを駆動して気流を発生させる作業において、蓄電池へ充電することができる。
また、本発明では、例えば、ポンプにより所定の風圧に達した気流が発生した場合に、気流検知部の制御により、これに連動するようにヒータが通電されて加熱される。したがって、ヒータに熱せられて気化した水溶性液体を直ちに霧化することができる。また、気化した水溶性液体を霧化するのに十分な気流が発生していない状態でヒータが加熱され水溶性液体が気化することが防止される。
請求項2の発明は、加煙試験機において、ヒータと、このヒータの電源となる充電自在な蓄電池と、前記ヒータの加熱により気化しその後気流中で冷却されることにより霧化する水溶性液体と、前記ヒータ及び前記水溶性液体を内部に保持させる筒体とを有し、この筒体の先端から煙を放出させる発煙体と、操作して往復運動又は回転運動させるレバーを有し、このレバーの運動により前記発煙体に向って気流を発生させるポンプと、前記レバーの往復運動又は回転運動に連動して発電する発電機とを備え、前記発電機により生じた電力が前記蓄電池に充電され、前記ヒータと前記蓄電池との間には、電気的接続を強制的に切断するスイッチが設けられていることを特徴とする。
本発明では、レバーの往復運動又は回転運動に伴ってポンプを駆動して気流を発生させる作業において、蓄電池へ充電することができる。
また、本発明では、使用者の操作によりヒータへの通電を遮断するスイッチが設けられているため、ポンプの駆動により蓄電池への充電作業のみを行うことが可能となる。
請求項の発明は、前記ポンプと前記発煙体との間には、前記ポンプにより発生する前記気流の風圧を調整する調圧部が設けられていることを特徴とする。
本発明では、ポンプにより発生する気流の風圧を調節することで、気化した水溶性液体を霧化させる度合いを適宜調節することが可能となる。
本発明によれば、ポンプのレバーを駆動して気流を発生させる作業において、蓄電池へ充電することができるため、加煙試験機の使用時における不測の電池切れを回避することができるとともに、蓄電池の交換頻度を抑えて加煙試験機を好適に使用することができるという効果を奏する。
は、本発明の第1の実施形態の加煙試験機を一部省略して示した断面図である。 は、本発明の第1の実施形態の加煙試験機の一部を示した断面図である。 は、本発明の第1の実施形態の加煙試験機の動作状態を示した断面図である。 は、本発明の第1の実施形態の加煙試験機の動作状態を示した断面図である。 は、本発明の第1の実施形態の加煙試験機の変形例の一部を拡大して示した断面図である。 は、本発明の第2の実施形態の加煙試験機を一部省略して示した断面図である。
以下、図を参照して本発明の加煙試験機の実施形態について説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態の加煙試験機1Aは、発煙体2と、発煙体2を覆う着脱自在なカバー3と、発煙体2及びカバー3を支持する支持棒4と、発煙体2を操作する操作部5とを備えている。
図2に示すように、発煙体2は、筒体6と、該筒体6内に配置されたヒータ7と、ヒータ7の近傍に備えられ、該ヒータ7の熱により気化する水溶性液体を保持する液体保持部8と、ヒータ7に電力を供給する電源となる蓄電池9とを備えている。
筒体6は、両端が開口した断面円形の筒状に形成され、一端側に煙の放出口6aが形成されている。筒体6の断面形状、直径及び長手方向の寸法は特に限定されない。
ヒータ7は、ニクロム線、白金線等の金属線を用いて筒体6よりも小径のコイル状に形成されており、筒体6と軸線L1を略一致させて長手方向に配置されている。ヒータ7の一端部7aは筒体6の底部に固定されたヒータ用コネクタCの端子に接続されており、同他端部7bはコイルの終端(先端)で折り返されてヒータ用コネクタCに向けて直線状に延び、一端部7aと同様にコネクタCの他の端子に接続され、コネクタCを介して蓄電池9及び後述する気流検知センサ14(図1参照)に接続されている。気流検知センサ14は、図示しない制御手段と共に気流検知部を構成する。
コイル状のヒータ7の内側及び外側には、液体保持部8として例えばガラス繊維等の繊維系不燃性フィルタ又は発泡樹脂製の不燃性フィルタが配されている。液体保持部8のフィルタには、その表面のあらゆる方向に向かって通気可能に開口した多数の空隙孔が内部に形成されており、この空隙孔内に発煙剤となる水溶性液体を保持可能となっている。液体保持部8は、内部に水溶性液体を含浸した状態でヒータ7に沿って、すなわちヒータ7に当接し又は近接配置されて発煙剤をヒータ7に供給してヒータ7の熱によって気化できるようになっている。
水溶性液体の成分としては、親水性を有し保水性が高い成分、例えば、グリセリン、プロピレングリコール等の成分のうち少なくとも一の成分を含む、人体に無害な水溶性液体が用いられる。なお、水溶性液体は、保湿性が高く常温で揮発しにくい成分であることが好ましく、更に煙感知器K及び建物の天井材W(図1参照)を変質させにくい成分であることが好ましい。
上記の構成を備えた発煙体2は、支持棒4の先端に取り付けられており、後に詳述するように、操作部5を操作することによって煙を放出することができるようになっている。
図1に示すように、カバー3は、天井材W等に設置された煙感知器Kを覆い、発煙体2から放出された煙を内部に充満させる合成樹脂製材料等により形成された部材であり、テーパ部3aと、テーパ部3aに連設された筒状部3bとを備えている。
テーパ部3aの一端側は、封止部材35を介して支持棒4の先端部を挿入配置させた状態で、必要に応じてこの先端部に着脱できるように支持棒4に固定されている。筒状部3bは、一部が蛇腹状になっており、これによりカバー3は、軸線L1方向に所定の伸縮性を有している。
上記構成の下に、カバー3は、試験対象の煙感知器K近傍に空調機等による外因性の気流が存在する場合に、この気流を遮断して擬似煙Sを確実に煙感知器Kに到達させ、安定して確実に試験できるように設けられており、このような気流が存在しない場合には取り外すことができるようになっている。
支持棒4は、中空形状の棒部材であり、使用者がカバー3上端部を下方から天井材Wに押し当てることが出来るよう所定の長さ寸法を有している。
支持棒4の先端部には、発煙体2及びカバー3が固定され、基端部には操作部5が連設されている。
支持棒4の内部は、空気を流動させるとともに配線を挿通させることができる中空孔4aとされている。
また、支持棒4は、中空の棒状部材がスライド可能に複数連結された構造を有しており、内部の通気を維持しつつ、必要に応じ支持棒4の全体長さを伸縮できるように構成されている。試験時には棒状部材をスライドさせて支持棒4の全体長さを調節し、棒状部材同士の連結部を固定してこの長さを保持して使用する。
操作部5には、発煙体2に向かって気流を発生させ、ヒータ7の熱により気化した水溶性液体を霧化して疑似煙(エアロゾル)Sとするポンプ10と、ポンプ10に具備されたレバー11の動作に連動するピニオン12と、ピニオン12の回転により駆動されて発電する発電機13と、ポンプ10による気流発生の有無を検知する気流検知センサ14と、ポンプ10、ピニオン12、発電機13、及び気流検知センサ14を保持するハウジング15が備えられている。
ポンプ10は、空気を収容する収容部16と、収容部16内に配置され、空気を圧縮し又は引き込むレバー11と、レバー11を一方向に付勢させるバネ20と、吸気用及び排気用ボール逆止弁21A,22Aとを備えている。
収容部16は、ハウジング15の一部により円筒形状に形成され、軸線L2方向の一端側にレバー11を挿通させる開口部16aを有し他端側にバネ20を挿通させる開口部16bを有している。
レバー11は、収容部16の径よりも僅かに小径の円板形状をなし、収容部16内を封止して空気を圧縮可能な封止部23と、封止部23の一方の板面の中心から収容部16の一端側開口部16aを通って収容部16外に突出している軸部24と、軸部24の先端に設けられ、軸部24を介して封止部23を往復運動させる押圧部25とを備えている。
円板形状の封止部23の周面には、パッキン26が嵌合され、封止部23を介して収容部16内を気密に二分している。バネ20は、軸部24が設けられた板面と反対側の封止部23の板面に設置され、封止部23を一端側開口部16aに向けて付勢させている。
押圧部25は、軸部24を中心として互いに離間する方向に延びるよう棒形状に形成されたものであり、使用者が指を掛けて他端側開口部16bに向けて押圧できるようになっている。
押圧部25の一端部には、ラックアンドピニオン機構のラック27が、押圧部25の軸線L2方向に平行に設けられ、レバー11の動きに連動してピニオン12を回転させるようになっている。
発電機13は、ピニオン12の回転により発電できるものであれば特に限定されないが、例えば、ピニオン12の回転軸Pに不図示のマグネットを固定し、周囲に配設したコイル(不図示)により起電力を発生させるものである。この発電機13は、配線28A,28Bを介して発煙体2内に設けられた蓄電池9に接続され、起電流が蓄電池9に充電されるようになっている。
なお、ピニオン12と発電機13との間には、不図示のワンウェイクラッチが介装されており、レバー11を他端側開口部16bに向けて押圧した際のピニオン12の一方向の回転のみが発電機13に伝えられるようになっている。
気流検知センサ14は、流路R内に設けられており、ポンプ10により排出された気体の風圧を測定し、その結果が所定の値以上である場合に、図示しない制御手段へ信号を出力し、これを受けた制御手段は蓄電池9と図2に示すヒータ7とを電気的に接続するようになっている。言い換えると、気流検知センサ14は、一定の気流を検知しなかった場合にはヒータ7への電流を制限或いは遮断するようにして、加熱しないようになっている。この構成の下に、気流検知センサ14は、気流がないにも関わらずヒータ7が加熱されて温度が異常に上昇することを回避し、気流を検知したときのみ所定の電流でヒータ7を加熱できるようになっている。
ハウジング15には、支持棒4に連通する気体の流路Rとこの流路Rに連通する収容部16が形成されているとともに、ポンプ10、ピニオン12、発電機13及び気流検知センサ14を保持する保持部17を備えている。
流路Rは、一端側が空気を吸い込む開口部R1とされ、他端側開口部R2が支持棒4の中空孔4aに連通されており、空気を一端側開口部R1側から他端側開口部R2に一方向に流動させるようになっている。
ポンプ10に対して流路Rの一端側開口部R1寄りには、空気の収容部16内への流入のみを許す吸気用ボール逆止弁21Aと弁座21Bとが設けられている。
また、ポンプ10に対して流路Rの他端側開口部R2寄りには、空気の収容部16からの排出のみを許す排気用ボール逆止弁22Aと弁座22Bとが設けられている。
これらの吸気用ボール逆止弁21A、弁座21Bと、排気用ボール逆止弁22A、弁座22Bとは、収容部16を間に挟んで設けられている。
なお、吸気用ボール逆止弁21A及び排気用ボール逆止弁22Aのそれぞれには、バネ等の付勢手段が備えられ、それぞれの弁座21B,22Bに向かって緩やかに付勢している。
吸気用ボール逆止弁21Aと排気用ボール逆止弁22Aとに挟まれた流路R3は、ポンプ10の収容部16と他端側開口部16bにおいて連通している。そして、ポンプ10の駆動により、排気用ボール逆止弁22Aが閉弁した状態で吸気用ボール逆止弁21Aが開弁してポンプ10内に吸気し、吸気用ボール逆止弁21Aが閉弁した状態で排気用ボール逆止弁22Aが開弁してポンプ10内の空気を支持棒4の中空孔4aに向けて圧送できるようになっている。
本発明の加煙試験機1Aによって試験する煙感知器Kは、検出原理として散乱光式を採用した煙感知器である。
次に、加煙試験機1Aの使用方法について説明する。
図1に示すように、加煙試験機1Aにより煙感知器Kの動作試験を行うには、発煙体2の先端を煙感知器Kが設置された例えば天井材Wに向け、カバー3を煙感知器Kに被せてカバー3の周端縁を天井材Wに密着させる。
この状態でポンプ10のレバー11を引くと、図3に示すように、封止部23がバネ20の付勢方向と反対のY1の向きに移動し、バネ20を弾性変形させつつ、収容部16内の空気を圧縮するため、この空気の圧により、吸気用ボール逆止弁21A及び排気用ボール逆止弁22Aを流路R3において互いに離間する矢印X1,X2の向きに押し出す。すなわち、吸気用ボール逆止弁21Aは、弁座21Bに着座して流路R3を閉じ、排気用ボール逆止弁22Aは、空気に押されて弁座22Bから離れ、流路R3を開いて圧縮された空気を排気する。
この際、ポンプ10により生じた気流が流路R内に設置された気流検知センサ14により検知されると、制御手段の制御によって、図2に示すようにコネクタCを介して蓄電池9からヒータ7への給電が開始されて該ヒータ7が加熱される。このヒータ7の加熱により液体保持部8のフィルタに含浸された発煙剤である水溶性液体が気化し、更に図1に示すポンプ10により吹き込まれた空気(気流)によって気化した水溶性液体が冷却されて霧化するとともに、筒体6の先端へ向かって流動し、筒体6の放出口6aから水溶性液体が霧化した擬似煙(エアロゾル)Sが放出される。
擬似煙Sがカバー3内に充満した際、煙感知器Kが正常に作動可能であれば、擬似煙Sに煙感知器Kが反応し、煙感知器K或いはこれを接続している防災受信機が警告音を発し及び/又は警告ランプを点灯するので、煙感知器Kが正常に作動することを確認することができる。一方、煙感知器Kに不具合がある場合には、煙感知器Kは擬似煙Sに反応せず、警報音を発せず及び/又は警告ランプを点灯しないので、煙感知器Kに不具合があることを確認することができる。
また、図1,図3に示すように、ポンプ10のレバー11を引く(矢印Y1の向きに押圧操作する)ことにより、上述したとおり、擬似煙Sを発生させると同時に、押圧部25に設けられたラック27がピニオン12を回転させる。そして、このピニオン12の回転軸Pが回転することにより発電機13が起電流を生じさせる。そして、発電機13で発生した電流が蓄電池9に充電される。
その後、ポンプ10のレバー11の押圧を開放すると、図4に示すように、ポンプ10内のバネ20が弾性復帰して封止部23が一端側開口部16aに向かって矢印Y2の向きに引き戻される。
この際、収容部16内の空気は僅かとなり負圧状態になっているため、排気用ボール逆止弁22Aは、封止部23の移動に伴って弁座22Bに向かって引き寄せられ着座し、閉弁される。そして、吸気用ボール逆止弁21Aは、付勢手段の付勢力に抗して弁座21Bから離間する向きに引き寄せられ、流路R3を開口させて空気を引き込む。
そして、収容部16内に空気が充満し大気圧状態となり、封止部23が一端側開口部16aに向かって付勢されたときに、図1に示すように、吸気用ボール逆止弁21Aは、この吸気用ボール逆止弁21Aに設けられた付勢手段の弾性復帰力により再び弁座21Bに緩やかに付勢して閉弁する。一方、排気用ボール逆止弁22Aは、そのまま弁座22Bに付勢する。
このとき、レバー11がバネ20の弾性復帰力により矢印Y2の向きに移動すると、ラック27の移動によりピニオン12がレバー11を引いた場合と逆の回転をする。しかし、ピニオン12と発電機13との間には不図示のワンウェイクラッチが介装されているため、ピニオン12の逆回転により発電機13が連動することはない。もちろん、これに限らず、他の構成により逆回転時にも発電機13を連動動作させて蓄電池9への充電を可能としてよい。
以上のように、図1〜図3に示すように、加煙試験機1Aの発煙体2によれば、ポンプ10のレバー11を引くことにより、空気を押し出して気流を発生させ、気流検知センサ14をしてヒータ7を加熱させて水溶性液体を気化し、その後気流により冷却して霧化し擬似煙Sを発生させることができる。そして、擬似煙Sの発生と同時に、ポンプ10のレバー11の駆動によりラックアンドピニオン機構27,12を介して発電機13を駆動し電流を発生させて蓄電池9に充電することができる。
すなわち、レバー11を引くという一つの動作によって、気流を発生させるとともにヒータ7を加熱し、発煙体2から擬似煙Sを放出させることができると同時に、ヒータ7を加熱するための電力を充電することができる。
したがって、加煙試験機1Aの発煙体2に具備された蓄電池9の電力を使用しつつ充電するため、加煙試験のための使用に伴う蓄電池9の残量低下を抑制することができ、蓄電池9を取り外して充電する手間が省けるという効果が得られる。また、例えば、蓄電池9の充電忘れにより煙感知機Kを適切に試験することができないという不測の事態が生じるのを防止することができるという効果が得られる。
また、ポンプ10により所定の風圧に達した気流が発生した場合に、これに連動するようにヒータ7が通電され、加熱される。したがって、ヒータ7に熱せられて気化した水溶性液体を直ちに霧化することができる。また、気化した水溶性液体を霧化するのに十分な気流が発生していない場合に、ヒータ7が加熱され水溶性液体が気化することが防止されるという効果が得られる。
また、煙感知器Kを試験的に動作させるための煙として水溶性液体を霧化した擬似煙Sを発生させるため、煙感知器Kや天井材Wに粘性のある油煙等を付着させて煙感知器K等を汚したり、更に塵埃類を付着させたりすることを回避して、煙感知器Kを好適に動作確認することができる。特に、水溶性液体はプロピレングリコール、グリセリン等の親水性を有するとともに保水性が高い成分を含んでおり、これらの成分がヒータにより水と共に蒸発し、噴出口にてこれらの成分が核となって霧化する。これらの成分は、保水性が高いことから、水のみが蒸発する場合と異なり、空気中で比較的長時間にわたり漂い、擬似煙としての役割を良好に果たすことができる。
一方、水溶性液体を用いた疑似煙Sは試験後間もなく環境中で蒸発するため、煙感知器Kに付着したままとなってその感度に影響を与えることを回避することができるという効果が得られる。
また、安価な成分の水溶性液体及び安価な樹脂製の部材を用いたシンプルな構造により発煙体2を製造することができるため、加煙試験機1Aの製造コストを抑えることができる。
また、水溶性液体として無臭の成分もしくは匂いの少ない成分、又は人に好まれやすい匂いの成分を選択的に用いることができ、加煙試験機1Aを病院その他、人がたくさん集まる場所でも加煙試験機1Aを使用しやすいという効果が得られる。又は、人に不快感を与えない匂いを水溶性液体に付加した場合には、加煙試験機1Aによる煙感知器Kの動作試験後に、煙の残存状態を認識することができる。
なお、上記の実施形態においては、吸気用ボール逆止弁21A及び弁座21B並びに排気用ボール逆止弁22A及び弁座22Bを用いてポンプ10の吸気及び排気を行うようにしたが、空気を一方向にのみ流動させる手法としてはこれらに限られるものではない。すなわち、図5に示すように、ポンプ10による空気の移動により開弁及び閉弁する円板形状の蓋体41A及び弁座41B並びに蓋体42A及び42Bからなるもの、その他の逆止弁であってもよい。
また、疑似煙Sの発生量等を常に煙感知器Kの試験に好適なものとするため、図1に示す操作部5には、流路R内を流通する気流の圧力(風圧)を一定に調圧する不図示の調圧部が設けられていてもよい。例えば、流路Rに公知の調圧弁を介挿することができる。これにより試験を行う際に流路R内を流れる気流の圧力が、気化された水溶性液体が好適に霧化される圧力に保たれ、常に試験に適した良好な疑似煙Sを得ることができる。
また、図2に示すヒータ7は、図1に示すポンプ10により気流が発生し、この気流を気流検知センサ14が検出することにより加熱される構成とされているが、操作部5には、ヒータ7と蓄電池9との間に、これらの電気的接続を気流検知センサ14の検知結果とは無関係に、強制的に遮断して通電を止めるスイッチ(不図示)が設けられていてもよい。
かかるスイッチが設けられることにより、ポンプ10の駆動により蓄電池9への充電作業のみを行うことが可能となる。また、このスイッチを操作して上記電気的接続を遮断しておくことによって、誤ってレバー11を押圧してしまった場合に、発煙体2から不用意に煙を発生させることを防止することができるという効果が得られる。
次に、本発明の第2の実施形態について図6を用いて説明する。本実施形態において、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の加煙試験機1Bは、気流を発生させる手段として、ポンプ10を用いるのではなく、回転ハンドル(レバー)45を回すことにより羽根車46を回転運動させ空気を流動させ、支持棒4の中空孔4a(図1参照)を通過して、発煙体2に向けて送風する手動回転式ブロア47を用いている。
そして、手動回転式ブロア47の回転軸48には、不図示のはずみ車を介して発電機13が連結されており、回転ハンドル45の回転により発電機13が電流を発電でき、発煙体2内に具備した蓄電池9に充電されるようになっている。
上機能構成を有する加煙試験機1Bについても、加煙試験機1Aと同様に、発煙体2に対して簡便に気流を発生させて、ヒータ7を加熱するとともに、ヒータ7により気化された水溶性液体を霧化して擬似煙Sを放出することができる。
そして、擬似煙Sを発生させるのと同時に、回転ハンドル45の回転により簡便に発電して蓄電池9に充電することができる。したがって、ヒータ7への加熱のために蓄電池9の電力を用いても同時に充電することができるため、蓄電池9を発煙体から取り外して充電するという手間を省くことができる。また、蓄電池9への充電忘れを防止していつでも適切に煙感知機Kを試験することができるという効果が得られる。
なお、本実施形態においても、先の実施形態同様に、ヒータ7と蓄電池9との間に、両者の電気的導通を遮断するスイッチを設けることができる。これによる効果も、先の実施形態同様である。
1A,1B 加煙試験機
2 発煙体
6 筒体
9 蓄電池
10 ポンプ
11 レバー
13 発電機
14 気流検知センサ
45 回転ハンドル(レバー)
K 煙感知器
S 擬似煙

Claims (3)

  1. 加煙試験機において、ヒータと、このヒータの電源となる充電自在な蓄電池と、前記ヒータの加熱により気化しその後気流中で冷却されることにより霧化する水溶性液体と、前記ヒータ及び前記水溶性液体を内部に保持させる筒体とを有し、この筒体の先端から煙を放出させる発煙体と、
    操作して往復運動又は回転運動させるレバーを有し、このレバーの運動により、前記発煙体に向って気流を発生させるポンプと、
    前記レバーの往復運動又は回転運動に連動して発電する発電機とを備え、
    前記発電機により生じた電力が前記蓄電池に充電され
    前記ポンプにより発生する前記気流が所定の風圧に達したことを検出し、この検出結果
    に基づき前記蓄電池と前記ヒータとの通電を制御する気流検知部が具備されていることを特徴とする加煙試験機。
  2. 加煙試験機において、ヒータと、このヒータの電源となる充電自在な蓄電池と、前記ヒータの加熱により気化しその後気流中で冷却されることにより霧化する水溶性液体と、前記ヒータ及び前記水溶性液体を内部に保持させる筒体とを有し、この筒体の先端から煙を放出させる発煙体と、
    操作して往復運動又は回転運動させるレバーを有し、このレバーの運動により、前記発煙体に向って気流を発生させるポンプと、
    前記レバーの往復運動又は回転運動に連動して発電する発電機とを備え、
    前記発電機により生じた電力が前記蓄電池に充電され
    前記ヒータと前記蓄電池との間には、電気的接続を強制的に切断するスイッチが設けられていることを特徴とする加煙試験機。
  3. 前記ポンプと前記発煙体との間には、前記ポンプにより発生する前記気流の風圧を調整する調圧部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加煙試験機。
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