JP6901312B2 - マスク - Google Patents

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Description

本発明は、着用者の顔面の鼻、口等を覆うマスクに関する。
疾病時や花粉、黄砂等の粉塵飛来時、その他の日常生活において使用されるマスクとしては、一般的な顔の形に合わせて形成された立体マスクと、マスク本体にプリーツが形成され、着用者の顔の大きさ等に合わせて形状を調整できるプリーツマスクが存在している。
このうちプリーツマスクは、サイズの調整を行い易い点に利点があるが、会話や呼吸の際にマスクの形状が変形してしまうため、形状が崩れ易く、隙間が生じてしまうことも多かった。
そこで、マスクの変形を防ぐため、マスク本体の着用者の口元付近に、形状保持部材を備えたマスクが存在している(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−30654号公報
しかしながら、特許文献1に記載のマスクにおいては、形状保持部材はマスク本体の肌から最も遠い面のシート材及び肌から最も近い面のシート材の両者に固定されており、会話や呼吸の際に着用者の口元が動くと、マスク本体を形成するシート材の全てが動いてしまうため、着用者の口元の動きに十分に対応することができず、マスクの形状が崩れることを十分に防止することができなかった。
本発明は、形状が崩れ難いマスクを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
着用者の顔面の対象部位を覆うマスク本体部と、当該マスク本体部を前記着用者の耳に係止するための左右一対の耳掛け部と、を備えるマスクであって、
前記マスク本体部は、3枚以上の複数のシート材が積層されてなるシート部と、前記シート部に取り付けられ、前記マスク本体部の着用者の口元付近の形状を維持する口部補強部材と、を備え、
前記口部補強部材は、
前記シート部の肌から最も遠い面のシート材に対して固定されておらず、
前記シート部の肌から最も遠い面のシート材以外の複数の前記シート材が溶着され、前記シート部の肌から最も遠い面のシート材が溶着されずに形成された口部補強部材周辺接続部によって囲まれるようにして、前記シート部に取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、形状が崩れ難いマスクを提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマスクにおいて、
前記口部補強部材は、前記シート部の肌から最も近い面のシート材に対して固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、形状が崩れ難く、着用者の口元の空間を確保できるマスクを提供することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のマスクにおいて、
前記口部補強部材は、前記シート部の肌から最も近い面から2番目のシート材に対して固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、さらに形状が崩れ難いマスクを提供することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のマスクにおいて、
前記シート部は、前記シート材として、肌から最も近い面のシート材と、肌から最も遠い面のシート材と、の間にフィルターを備え、
前記口部補強部材は、前記フィルターに対して固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、さらに形状が崩れ難いマスクを提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のマスクにおいて、
前記口部補強部材は、前記シート部を構成する複数のシート材のうち肌から最も遠い面のシート材を除くシート材の間に配置され、
前記口部補強部材を囲むように、前記口部補強部材の肌から遠い面側に位置するシート材から、肌から最も近い面のシート材までを溶着させることで、前記シート部に取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、さらに形状が崩れ難いマスクを提供することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のマスクにおいて
前記シート部は、前記シート材として、肌から遠い面から順に、外面側不繊布と、フィルターと、着用者側不繊布と、を備え、
前記口部補強部材は、前記着用者側不繊布と前記フィルターとの間に配置され、前記口部補強部材を囲むように、前記着用者側不繊布と前記フィルターとを溶着させることで、前記シート部に取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、さらに形状が崩れ難いマスクを提供することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載のマスクにおいて、
前記マスク本体部は、前記シート部の上部に固定され、マスク本体部上部に隙間が生じることを防止する鼻部補強部材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、マスク本体部上部の密着性を高め、マスク本体部と着用者の顔面との間に隙間が生じないようにすることができる。
本発明によれば、形状が崩れ難いマスクを提供することができる。
実施形態に係るマスクを示す斜視図である。 実施形態に係るマスクを示す正面図である。 図2のIII-III部における断面図である。 (a)は実施例1に係るマスクを示す断面図、(b)は実施例2に係るマスクを示す断面図、(c)は実施例3に係るマスクを示す断面図、(d)は実施例4に係るマスクを示す断面図、(e)は実施例5に係るマスクを示す断面図、(f)は比較例1に係るマスクを示す断面図、(g)は比較例2に係るマスクを示す断面図である。
以下、本発明の実施形態であるマスク100の具体的な態様について、図1から図3に基づいて説明する。ただし、本発明の技術的範囲は図示例に限定されるものではなく、あくまで特許請求の範囲の記載を基に判断される。
なお、以下においては、図1に示すように、マスクの着用者を基準として、前後、左右及び上下を定めて説明する。
[構成の説明]
(全体構成)
マスク100は、図1及び図2に示すように、着用者の顔面の鼻、口、顎等を覆うマスク本体部1と、マスク本体部1を着用者の右耳に係止するための右耳掛け部2と、マスク本体部1を着用者の左耳に係止するための左耳掛け部3と、を備えている。なお、マスク100は、マスク本体部1の後面側を着用者の顔面に向けて着用される。
(マスク本体部)
マスク本体部1は、図2に示すように、3枚以上の複数のシート材によって形成されたシート部11と、シート部11の上端部付近に取り付けられた鼻部補強部材12と、シート部11の上下方向中央部付近に取り付けられた口部補強部材13と、を備える。
(シート部)
シート部11は、図2に示すように正面視略矩形状に形成されたシート状の部材であり、複数のシート材を積層して形成されている。
シート部11は、左右方向120mmから210mm、好ましくは145mmから175mm、上下方向70mmから100mm、好ましくは80mmから90mmに形成される。
シート部11は、図3に示すように、肌から遠い面から順に、シート部11の肌から最も遠い面に位置する外面側不繊布111、フィルター112、シート部11の肌から最も近い面に位置する着用者側不繊布113の順にシート材を積層して形成されている。具体的なシート材としては、例えば不繊布として、ポリプロピレンスパンボンド、ポリエチレンスパンボンド、ナイロンスパンボンド等が用いられる。また、フィルターとして、ポリプロピレンメルトブロー、レーヨンスパンボンド等が用いられる。
最も好適には、不繊布としてナイロンスパンボンド、フィルターとしてポリプロピレンメルトブローが用いられる。
シート部11を形成する外面側不繊布111、フィルター112及び着用者側不繊布113は、上下及び左右の端部付近において、熱・超音波等によって前後に溶着されており、上端部付近に上端部接続部11aが、下端部付近に下端部接続部11bが、右端部付近に右端部接続部11cが、左端部付近に左端部接続部11dが形成されている。
シート部11の上部には、後述の鼻部補強部材12を取り付けるため、鼻部補強部材12を囲むように外面側不繊布111、フィルター112及び着用者側不繊布113を、熱・超音波等によって溶着した鼻部補強部材周辺接続部11eが形成されている。
鼻部補強部材周辺接続部11eは、正面視において鼻部補強部材12の形状と略一致するように形成されていることが望ましいが、鼻部補強部材12の周囲に若干の間隙が存在し、鼻部補強部材12を動かすことが可能であってもよい。
シート部11の上下方向中央部付近には、後述の口部補強部材13を取り付けるため、口部補強部材13を囲むようにフィルター112及び着用者側不繊布113を、熱・超音波等によって溶着した口部補強部材周辺接続部11fが形成されている。
口部補強部材周辺接続部11fは、正面視において口部補強部材13の形状と略一致するように形成されていることが望ましいが、口部補強部材13の周囲に若干の間隙が存在し、口部補強部材13を動かすことが可能であってもよい。
また、図1及び図2においては夫々の接続部11a〜11fが別個に設けられた場合について図示したが、これに限られず、複数の接続部を兼ねる部分が存在していてもよい。例えば、上端部接続部11aと鼻部補強部材周辺接続部11eの上部とが重なり、上端部接続部11aが鼻部補強部材周辺接続部11e上部を兼ねていてもよい。
また、これらの接続部は、前後にシート材が接続されていればよく、必ずしも熱・超音波等による溶着によって形成されている必要はない。
また、図1及び図2においてはこれらの接続部が実線状に形成された場合につき図示したが、これに限られず、接続部は例えば破線状に形成されていてもよい。
(プリーツ)
シート部11は、図3に示すように上下方向に折り返されており、これによって、前面側に、図1から図3に示すように、上部プリーツ11gと、下部プリーツ11h、11hとが形成されている。マスク100の着用時には、これらを上下方向に展開することによって、シート部11が外側に膨出する山型の立体形状となって、着用者の顔面の鼻、口、顎等が覆われるようになっている。
上部プリーツ11gは、図1から図3に示すように、シート部11前面の上下方向中央部よりも上部に形成された、上方に凸となる折り目であり、上下方向に展開することができる。本実施形態においては、上部プリーツ11gは、シート部11の1か所に備えられている。
下部プリーツ11h、11hは、図1から図3に示すように、シート部11前面の上下方向中央部よりも下部に形成された、下方に凸となる折り目であり、上下方向に展開することができる。本実施形態においては、下部プリーツ11h,11hは、シート部11の2か所に備えられている。
上部プリーツ11g及び下部プリーツ11h,11hは、シート部11の上下方向中央部を含む、上部プリーツ11gと下部プリーツ11h,11hのうち上方に形成されたものとの間の部分の間隔が、最も広くなるように配置され、特に当該部分が、シート部11の上下方向の幅の3分の1以上の幅を有するように配置されていることが望ましい。これによって、着用者の口元の空間を確保し易くなる。
また、上部プリーツ11g及び下部プリーツ11h,11hは、これらの配置間隔が全て異なる間隔となるように配置されていることが望ましい。これによって、プリーツごとに配置間隔を変え、適切な位置に配置することが可能となる。
なお、プリーツの配置間隔には、上部プリーツ11gとマスク上端縁との間隔及び下部プリーツ11h,11hのうち下方に形成されたものとマスク下端縁との間隔を含むものとする。
(鼻部補強部材)
鼻部補強部材12は、マスク本体部1の上部が着用者の鼻付近の形状に沿って、隙間が生じないようにするためのものであり、図2に示すように、シート部11の上端縁に沿って備えられている。
鼻部補強部材12は、左右方向に長い可塑性を有する部材であり、シート部11の横幅よりも短く、左右方向に80〜135mm、好ましくは90mm〜120mmの長さを有し、上下方向に幅3mm〜5mm、前後方向に厚み0.5mm〜1.0mmとなるように形成されている。
鼻部補強部材12の材料としては、可塑性を有する任意の材料を使用可能であるが、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタラート樹脂等が用いられ、最も好適には、ポリプロピレン樹脂が用いられる。
鼻部補強部材12は、フィルター112と、着用者側不繊布113との間に配置され、外面側不繊布111、フィルター112及び着用者側不繊布113を、鼻部補強部材12の上下及び左右において熱・超音波等を用いて前後に溶着させることで、鼻部補強部材12を囲むように形成された鼻部補強部材周辺接続部11eによって、シート部11に取り付けられている。
なお、鼻部補強部材12は、マスク本体部1の上部に隙間が生じないようにすることが可能であれば、任意の配置及び取り付け方法によってシート部11に取り付けることができる。
例えば、後述の口部補強部材13と同様に、外面側不繊布111は溶着されないようにして鼻部補強部材周辺接続部11eを形成し、鼻部補強部材12をシート部11に取り付けてもよい。また、例えば、鼻部補強部材12は、外面側不繊布111と、フィルター112との間に配置されていてもよい。
(口部補強部材)
口部補強部材13は、マスク本体部1の着用者の口元付近の形状を維持するためのものであり、図2及び図3に示すように、シート部11の、上部プリーツ11gと、下部プリーツ11h,11hのうち上方に形成されたものとの間の位置の、シート部11の上下方向中央部付近に取り付けられている。
なお、口部補強部材13の取り付け位置としては、シート部11の上下方向中央部から5mmから10mm程度下方にずれた位置に取り付けられていることが望ましいが、マスク本体部1の着用者の口元付近の形状を維持することができればよく、このような配置位置には限られない。
口部補強部材13は、左右方向に長い可塑性を有する部材であり、図2に示すようにシート部11の横幅よりも僅かに短く、左右方向に100〜150mm、好ましくは115mm〜145mmの長さを有し、上下方向に幅3mm〜5mm、前後方向に厚み0.5mm〜1.0mmとなるように形成されている。
口部補強部材13の材料としては、可塑性を有する任意の材料を使用可能であるが、例えば、鼻部補強部材12と同様、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタラート樹脂等が用いられ、最も好適には、ポリプロピレン樹脂が用いられる。
口部補強部材13は、図3に示すように、フィルター112と、着用者側不繊布113との間に配置され、フィルター112と着用者側不繊布113とを、口部補強部材13の上下及び左右において、熱・超音波等を用いて前後に溶着させることで、口部補強部材13を囲むように形成された口部補強部材周辺接続部11fによって、シート部11に取り付けられている。
これによって、口部補強部材13が、フィルター112と、着用者側不繊布113とに対して固定され、フィルター112、着用者側不繊布113及び口部補強部材13が、着用者の口元付近において固定されるが、外面側不繊布111については、シート部11の四辺の端部付近以外においては、他の部材に固定されていないこととなる。
(耳掛け部)
右耳掛け部2及び左耳掛け部3は、例えばポリウレタン等によって形成された紐状の部材であり、右耳掛け部2はマスク本体部1の右側に、左耳掛け部3はマスク本体部1の左側に備えられている。右耳掛け部2及び左耳掛け部3は、夫々シート部11の端部に、例えば熱・超音波等によって溶着することにより取り付けられている。
[製造方法の説明]
(1) 肌から最も遠い面から順に、外面側不繊布111、フィルター112、着用者側不繊布113の順でシート材を重ね、フィルター112と、着用者側不繊布113との間の所定の位置に、鼻部補強部材12及び口部補強部材13を配置する。
(2) 外面側不繊布111、フィルター112及び着用者側不繊布113を、鼻部補強部材12の上下及び左右において熱・超音波等を用いて前後に溶着させ、鼻部補強部材周辺接続部11eを形成する。また、フィルター112と着用者側不繊布113とを、口部補強部材13の上下及び左右において熱・超音波等を用いて前後に溶着させ、口部補強部材周辺接続部11fを形成する。
(3) 重ねられたシート材を、上部プリーツ11g及び下部プリーツ11h、11hが形成されるように折り畳む。
(4) 折り畳まれたシート材の上下及び左右の端部付近を、熱・超音波等を用いて前後に溶着させ、上端部接続部11a、下端部接続部11b、右端部接続部11c及び左端部接続部11dを形成する。
(5) 右耳掛け部2の両端部を、シート材の右端部の上下に熱・超音波等を用いて溶着させ、左耳掛け部3の両端部を、シート材の左端部の上下に熱・超音波等を用いて溶着させる。
[効果の説明]
本実施形態に係るマスク100によれば、口部補強部材13は、外面側不繊布111に対して固定されていない。したがって、マスク本体部1の肌から最も遠い面に位置する外面側不繊布111については、中央部付近において他のシート材と接続されず、独立して動かすことが可能となる。
これによって、会話・呼吸等の際にフィルター112及び着用者側不繊布113が、着用者の口元の動きに合わせて動いてしまっても、外面側不繊布111はこれに合わせて動き難くなることから、着用者の口の動きに対応でき、会話・呼吸等の際にも形状が崩れ難く、間隙が生じ難いマスクを提供することができる。
また、口部補強部材13は、着用者側不繊布113に対して固定されている。したがって、口部補強部材13によって、マスク本体部1の着用者の肌から最も近い面に位置する着用者側不繊布113の形状を維持でき、着用者の口元の空間を確保することができる。これによって着用者は、マスクを着用した状態でも会話や呼吸を行い易くなる。
また、口部補強部材13は、フィルター112と着用者側不繊布113との間に配置され、上下及び左右においてフィルター112と着用者側不繊布113とを前後に溶着させることで、フィルター112及び着用者側不繊布113に対して固定されている。
これによって、口部補強部材13によって、フィルター112及び着用者側不繊布113の2層の形状が維持されることとなり、上記の効果を向上させることができる。
また、外面側不繊布111及び着用者側不繊布113と比較して強度のあるフィルター112に口部補強部材13が固定されていることによって、さらに上記効果を向上させることができる。
また、この場合、口部補強部材13をシート材に対して直接接着する必要がなく、シート材の溶着のみによって生産することができるため、生産性の観点からも好ましい。
また、口部補強部材13は、フィルター112と着用者側不繊布113との間に配置され、口部補強部材周辺接続部11fも、フィルター112及び着用者側不繊布113に形成され、外面側不繊布111には形成されていない。
したがって、マスク100の外面側からは、口部補強部材13及び口部補強部材周辺接続部11fが視認し難くなり、口部補強部材13を備えたことによってマスクの外観が悪化することも防止できる。
[変形例]
シート部11の構造としては、肌から最も近い面に位置するシート材の形状が口部補強部材13によって維持されつつ、肌から最も遠い面に位置するシート材の中央部が自由に動き得るものであればよく、上記の3層構造には限られない。例えばさらにシート材を追加して、更なる多層構造としてもよい。ただし、3枚以上のシート材からなる多層構造である必要がある。
この場合、口部補強部材13は、いずれかのシート材の間であって、肌から最も遠い面のシート材とそのすぐ肌に近い面側のシート材との間以外の位置に配置される。そして、口部補強部材13の肌から遠い面側に位置するシート材から肌から最も近い面のシート材までを、肌から最も遠い面のシート材を含まずに、口部補強部材13の左右及び上下において前後方向に接続することで、シート部11に取り付けられる。
また、口部補強部材13の取り付け方法としては、上記のように前後のシート材を口部補強部材13の周囲を囲むように接続することによって取り付けることが望ましいが、シート部11の肌から最も近い面のシート材の形状を維持しつつ、肌から最も遠い面のシート材の自由可動性を確保できるように取り付けることが可能であれば、これに限られない。
例えば、肌から最も近い面のシート材に対して、直接接着することも可能である。
また、着用者の口元の空間を確保するという効果は得られなくなるものの、マスクを口の動きに対応できるようにし、会話・呼吸等の際にも形状が崩れ難いマスクを実現するのみであれば、口部補強部材13は必ずしも肌から最も近い面のシート材に固定されている必要はなく、肌から最も遠い面のシート材又は肌から最も近い面のシート材の少なくともいずれか一方に対して固定されていなければよい。
また、プリーツの数及び上下方向の配置は図示したものに限られず、シート部11を上下方向に展開することが可能であれば、任意の数のプリーツを、任意の位置に配置可能である。
また、各プリーツにおいて形成される折り返し部分の上下の幅は、全てのプリーツにおいて同一でもよいが、プリーツごとに異なる幅としてもよい。例えば、全てのプリーツにおいて折り返し部分の幅が同一であれば、シート部11を各プリーツにおいて均等に広げることが可能となる。また、上部プリーツ11gにおいて折り返し部分の幅を広くすれば、シート部11上部を大きく広げることが可能となり、下部プリーツ11h、11hにおいて折り返し部分の幅を広くすれば、シート部11下部を大きく広げることが可能となる
また、口部補強部材13は、下部プリーツ11hで折り返された、シート部11の内側に位置する部分に配置されていてもよい。この場合、下部プリーツ11hの開き具合に応じて、口部補強部材13の位置を上下に移動させることができる。また、下部プリーツ11hを開いていない状態においては、シート部11の口部補強部材13が取り付けられた部分が前方から視認できなくなることから、マスク100の外観をさらに向上させることができる。
次に、本発明の実施例及び比較例について、マスクが着用者の口の動きに対応できているか及び口元空間が確保できているかについて評価した結果を説明する。以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
外面側不繊布111としてポリプロピレンスパンボンド(米坪:20gsm)、フィルター112としてポリプロピレンメルトブロー(米坪:20gsm)、着用者側不繊布113としてナイロンスパンボンド(米坪:20gsm)を用いて3層に形成し、上部プリーツ11gを1か所、下部プリーツ11h、11hを2か所に形成したシート部11を備え、シート部11の上下方向中央部よりも下方にポリエチレン樹脂を用いた口部補強部材13を取り付けたマスクである。
具体的には、シート部11は上下方向に90mmの幅を有し、上部プリーツ11gはシート部11上端から25mmの位置に配置され、下部プリーツ11h、11hのうち上部のものは上部プリーツ11gから40mmの位置に配置され、下部プリーツ11h、11hのうち下部のものは下部プリーツ11hのうち上部のものから15mmの位置に配置されている。
また、口部補強部材13は、マスク本体部1の上下方向中央部から下方へ5mmずれた位置に配置され、図4(a)に示すように、フィルター112と、着用者側不繊布113との間に挟まれた状態で、口部補強部材13の上下及び左右において、熱・超音波等を用いて、フィルター112と着用者側不繊布113とを前後に溶着させることで、シート部11に取り付けられている。
(実施例2)
図4(b)に示すように、口部補強部材13を、着用者側不繊布113にのみ接着等の方法により固定してシート部11に取り付けたマスクであり、その余の構成は、実施例1に係るマスクと同様である。
(実施例3)
図4(c)に示すように、口部補強部材13を、フィルター112にのみ接着等の方法により固定してシート部11に取り付けたマスクであり、その余の構成は、実施例1に係るマスクと同様である。
(実施例4)
図4(d)に示すように、口部補強部材13を、外面側不繊布111にのみ接着等の方法により固定してシート部11に取り付けたマスクであり、その余の構成は、実施例1に係るマスクと同様である。
(実施例5)
図4(e)に示すように、口部補強部材13を、外面側不繊布111と、フィルター112との間に挟まれた状態で、口部補強部材13の上下及び左右において、熱・超音波等を用いて、外面側不繊布111と、フィルター112とを前後に溶着させることでシート部11に取り付けたマスクであり、その余の構成は、実施例1に係るマスクと同様である。
(比較例1)
図4(f)に示すように、口部補強部材13を、フィルター112と、着用者側不繊布113との間に挟まれた状態で、口部補強部材13の上下及び左右において、熱・超音波等を用いて、外面側不繊布111、フィルター112及び着用者側不繊布113を前後に溶着させることで、シート部11に取り付けたマスクであり、その余の構成は、実施例1に係るマスクと同様である。
(比較例2)
図4(g)に示すように、口部補強部材13が備えられておらず、シート材が四辺の端部付近以外において前後に接続されていないマスクであり、その余の構成は、実施例1に係るマスクと同様である。
上記実施例及び比較例のマスクを用いて、以下のような試験を行った。
(口の動きに対応できているか)
実際にマスクを着用して口を大きく開け、マスクが顔からズレなかった場合には◎、鼻かあごのいずれか一方がズレることは防げたものの、他方がズレてしまった場合には○、鼻とあごの両方がズレてしまった場合には×と評価した。
(口元空間が確保できているか)
実際にマスクを着用して深呼吸を行い、マスクの形が崩れなかった場合には◎、わずかに形が崩れるが口に付かなかった場合には○、形が崩れ、口に付いてしまった場合には×と評価した。
各試験の結果を表Iに示す。
Figure 0006901312
(評価)
実施例1、実施例2、実施例3、実施例4及び実施例5と、比較例1及び比較例2との比較により、口部補強部材13を備えた上で、肌から最も遠い面のシート材又は肌から最も近い面のシート材の少なくとも何れか一方が口部補強部材13に固定されないようにすることで、マスクを口の動きに対応できるようにするという効果が生じることが分かる。
また、実施例1及び実施例5と、実施例2、実施例3及び実施例4との比較により、口部補強部材13を、肌から最も遠い面のシート材又は肌から最も近い面のシート材に加え、その内側のシート材に対しても固定されるようにすることで、さらに上記効果を高めることができることが分かる
実施例1、実施例2及び比較例1と、実施例3、実施例4、実施例5及び比較例2との比較により、口部補強部材13を備えるとともに、これが肌から最も近い面のシート材に固定されるようにすることで、口元空間を確保できるという効果が生じることが分かる。
また、実施例1及び比較例1と、実施例2との比較により、口部補強部材13を、肌から最も近い面のシート材に加え、その内側のシート材に対しても固定されるようにすることで、さらに上記効果を高めることができることが分かる。
100 マスク
1 マスク本体部
11 シート部
111 外面側不繊布
112 フィルター
113 着用者側不繊布
11f 口部補強部材周辺接続部
12 鼻部補強部材
13 口部補強部材
2 右耳掛け部(耳掛け部)
3 左耳掛け部(耳掛け部)

Claims (7)

  1. 着用者の顔面の対象部位を覆うマスク本体部と、当該マスク本体部を前記着用者の耳に
    係止するための左右一対の耳掛け部と、を備えるマスクであって、
    前記マスク本体部は、3枚以上の複数のシート材が積層されてなるシート部と、前記シート部に取り付けられ、前記マスク本体部の着用者の口元付近の形状を維持する口部補強部材と、を備え、
    前記口部補強部材は、
    前記シート部の肌から最も遠い面のシート材に対して固定されておらず、
    前記シート部の肌から最も遠い面のシート材以外の複数の前記シート材が溶着され、前記シート部の肌から最も遠い面のシート材が溶着されずに形成された口部補強部材周辺接続部によって囲まれるようにして、前記シート部に取り付けられていることを特徴とするマスク。
  2. 前記口部補強部材は、前記シート部の肌から最も近い面のシート材に対して固定されていることを特徴とする請求項1に記載のマスク。
  3. 前記口部補強部材は、前記シート部の肌から最も近い面から2番目のシート材に対して固定されていることを特徴とする請求項2に記載のマスク。
  4. 前記シート部は、前記シート材として、肌から最も近い面のシート材と、肌から最も遠い面のシート材と、の間にフィルターを備え、
    前記口部補強部材は、前記フィルターに対して固定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のマスク。
  5. 前記口部補強部材は、前記シート部を構成する複数のシート材のうち肌から最も遠い面のシート材を除くシート材の間に配置され、
    前記口部補強部材を囲むように、前記口部補強部材の肌から遠い面側に位置するシート材から、肌から最も近い面のシート材までを溶着させることで、前記シート部に取り付けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のマスク。
  6. 前記シート部は、前記シート材として、肌から遠い面から順に、外面側不繊布と、フィルターと、着用者側不繊布と、を備え、
    前記口部補強部材は、前記着用者側不繊布と前記フィルターとの間に配置され、前記口部補強部材を囲むように、前記着用者側不繊布と前記フィルターとを溶着させることで、前記シート部に取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載のマスク。
  7. 前記マスク本体部は、前記シート部の上部に固定され、マスク本体部上部に隙間が生じることを防止する鼻部補強部材を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のマスク。
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