JP6901052B1 - 粘着シート - Google Patents
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Abstract
Description
これに対し、シートの最表面に抗ウイルス剤を添加することにより、優れた抗ウイルス性を有するシートが提案されている(例えば、特許文献1の段落[0018]及び図1参照)。
また、張替えを避けるためにドアや建具等の物品全体を交換するのは張替え以上のコストを要する。
また、壁面や家具などの現在の意匠をそのまま利用したい消費者にとっては、柄入りや不透明、半透明のシートは障害となる。
本発明の一態様に係る粘着シートは、前記抗ウイルス剤が、銀系材料であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る粘着シートは、前記伸展性フィルム層に、絵柄層を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着シート。
本発明の一態様に係る粘着シートは、前記抗ウイルス剤の粒径のピークが、複数存在することを特徴とする。
以下に、図面を参照して、本発明の一つの実施形態に係る粘着シートについて説明する。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、及び構造等が下記のものに特定するものでない。
本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
本開示の第1実施形態に係る粘着シート10の基本構成について、図1を用いて説明する。図1は、本開示の第1実施形態に係る粘着シート10の一構成例を説明するための断面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る粘着シート10は、伸展性フィルム層20と、伸展性フィルム層20の一方の面(以下、「裏面22」と呼ぶ)側に形成された粘着剤層30とを備えている。また、粘着剤層30の伸展性フィルム層20と反対の面(以下「裏面31」と呼ぶ)側には、剥離性シート40が貼り付けられている。粘着シート10は、例えば、壁紙に好適なものである。
伸展性フィルム層20は、第一基材層50と、第一基材層50の粘着剤層30と反対の面、すなわち表面51の側に配置された第二基材層60と、第一基材層50と第二基材層60との間に配置された絵柄層70とを備えるようにした。
なお、伸展性フィルム層20の第二基材層60側の表面21に、表面保護層80が配置された例について説明するが、このような構成に限られない。
第一基材層50は、第二基材層60とともに粘着シート10のベースとなるシート状の部材である。
第一基材層50の材料としては、例えば、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリカーボネードのような耐熱性、耐火性、及び機械的強度に優れた樹脂等を用いることができる。第一基材層50は透明性を有する層である。
また、第一基材層50の厚さは、目標とする十分な強度等の諸物性とを付与しつつ、隠蔽性を満たすために、50μm以上150μm以下とすることが好ましい。50μm以上の場合には、強度等の諸物性と隠蔽性とが向上する。また、150μm以下の場合には、防火性能等の他の諸物性が向上する。
第二基材層60は、第一基材層50とともに粘着シート10のベースとなるシート状の部材である。
第二基材層60を構成する樹脂としては、第一基材層50のフィルムと同様に、耐熱性、耐寒性、及び機械的強度の点から、例えば、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリカーボネート等を用いることができる。また、第二基材層60は、絵柄層70を視認可能な透明性を有する。
第二基材層60の厚さは、目標とする十分な弾性と耐衝撃性を付与しつつ、防火性能等の他の諸物性を満たすために、50μm以上100μm以下とすることが好ましい。
また、本例においては、第二基材層60が設けられている例について説明するが、このような構成に限られない。例えば、第二基材層60は、必要に応じて設けられていなくても良い。
絵柄層70は、絵柄模様により粘着シート10の表層側を加飾するための層である。
絵柄層70としては、第一基材層50の表面51に絵柄模様を印刷することで形成され、印刷インキの塗膜を用いる。印刷インキとしては、壁紙に一般的に求められるような耐光性、発色性及び使用成分の安全性の要件を満たしていれば、特に限定されるものではない。安全性の要件としては、例えば、顔料や添加剤として重金属や硫黄化合物を含まない材料等が挙げられる。絵柄層70は貼り付け対象となる物品の意匠の視認を妨げない程度のものとする。
絵柄層70の厚さは、所望の意匠性が十分に発現する程度の厚みであれば良い。絵柄層70の厚さは、例えば0.1μm以上10μm以下の範囲とすることが好ましい。
また、本例においては、第一基材層50の表面51に絵柄層70が設けられた例について説明するが、このような構成に限られない。例えば、絵柄層70は、必要に応じて設けられていなくても良い。
表面保護層80は、第一基材層5及び絵柄層70を保護するための層である。
表面保護層80は、貼り付け対象の物品の意匠及び絵柄層70を視認可能な透明性を有するとともに、保護に必要な十分な強度、耐汚染性、耐候性等の物性を有する。
表面保護層80としては、例えば、第二基材層60の絵柄層70と反対側の面(以下「表面21」と呼ぶ)に、メチルエチルケトン等の溶媒とポリウレタン系樹脂とイソシアネート系の硬化剤とを含むコート剤を塗布・乾燥させた後に紫外線照射により硬化させることで形成される塗膜を用いる。
また、表面保護層80を構成する樹脂としては、他にも、アクリル樹脂系コート剤等を用いても良い。表面保護層80の坪量は、表面強度の高さの点から、2.0g/m2以上7.0g/m2以下とすることが好ましい。
表面保護層80は単層でも良く、また複数の層を重ねて表面保護層80としても良い。
図1に示すように、本実施形態の粘着シート10では、表面保護層80を単層として設けている。
表面保護層80の形成方法は、それぞれの層を、硬化型樹脂の種類に応じて、既知のコーティング装置、熱乾燥装置及び紫外線照射装置を用いて塗布及び塗膜の硬化を行うことで、表面保護層80を形成する。
表面保護層80は、硬化型樹脂(硬化性樹脂)を主成分とする。
すなわち、樹脂成分が実質的に硬化型樹脂から構成されることが好ましい。実質的とは、例えば樹脂全体を100質量部とした場合に80質量部以上を指す。表面保護層80には、必要に応じて、耐侯剤、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、染料、顔料等の着色剤、溶剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤、ブロッキング防止剤、触媒捕捉剤、着色剤、光散乱剤及び艶調整剤等の各種添加剤等を含んでも良い。
なお、電子線硬化型樹脂と紫外線硬化型樹脂とをまとめて、以下、「電離放射線硬化型樹脂」とも記載する。
表面保護層80は、一般的に反応性樹脂を塗工することにより塗膜形成をし、その後、加熱や電離放射線照射により塗膜を硬化させる方法で形成ことができる。
表面保護層80においては、硬化方法の違いによる特性差もある。
例えば、一般的に電離放射線硬化型樹脂で形成された表面保護層80は、硬化反応後の架橋度が高いことから硬度も高く、耐傷性に優れる傾向にある。
一方で、熱硬化型樹脂で形成された表面保護層80は、比較的架橋度が低いために硬度が低く、折り曲げや基材への追従などの柔軟性に優れる傾向にある。
つまり、表面保護層80の主成分は、熱硬化型樹脂単体であっても良いし、紫外線硬化型樹脂又は電離放射線硬化型樹脂単体であっても良い。
例えば、粘着シート10を部材として複雑な形状が多い建具に用いる場合は、柔軟性(例えば加工適正)が要求されることが多い。このため、例えば建具に用いる粘着シート10において、表面保護層80の主成分には、熱硬化型樹脂を用いることが好ましい。
また、粘着シート10において柔軟性よりも耐傷性が求められる場合には、電離放射線硬化型樹脂を用いることが好ましい。
例えば、粘着シート10を建具に用いる場合、表面保護層80の主成分となる熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂及び電子線硬化型樹脂の混合物は、熱硬化型樹脂を最も多く含有することが好ましい。
具体的には、当該混合物において熱硬化型樹脂が50重量%を超えていれば良く、70重量%以上を占めることが好ましく、75重量%以上を占めることがより好ましく、80重量%以上を占めることがさらに好ましい。
具体的には、当該混合物において紫外線硬化型樹脂又は電子線硬化型樹脂が50重量%を超えていれば良く、70重量%以上を占めることが好ましく、75重量%以上を占めることがより好ましく、80重量%以上を占めることがさらに好ましい。
ただし、表面保護層80に用いる樹脂の硬化方法の違いのみで、上記のような耐傷付性や加工適性といった粘着シート10の性能が決まるわけではない。
粘着シート10の性能(ここでは耐傷付性や加工適性)は、樹脂自体の材料設計やフィラーなどの添加剤の添加作用、つまり表面保護層80に含まれる各種成分の物性が性能に大きく寄与する。このため、表面保護層80全体としての設計が重要になってくる。
ここで表面保護層80に用いる電離放射線硬化型樹脂(紫外線硬化型樹脂及び電子線硬化型樹脂を含む)としては、特に限定されず、紫外線、電子線等の電離放射線の照射により重合架橋反応可能なラジカル重合性二重結合を分子中に含むプレポリマー(オリゴマーを含む)及び/又はモノマーを主成分とする透明性樹脂が使用できる。
これらのプレポリマー又はモノマーは、単体又は複数を混合して使用できる。電離放射線硬化型樹脂における硬化反応は、通常、架橋硬化反応である。
具体的には、上述のプレポリマー又はモノマーとしては、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物が挙げられる。
ここで、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。
ラジカル重合性不飽和基を有するモノマーとしては、例えば、単官能モノマーとして、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
カチオン重合性官能基を有するプレポリマーとしては、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、脂肪酸系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂のプレポリマーが挙げられる。
ポリエンとしては、例えば、ジオール及びジイソシアネートによるポリウレタンの両端にアリルアルコールを付加したものが挙げられる。
通常は紫外線又は電子線を用いれば良いが、可視光線、X線、イオン線等を用いても良い。
紫外線源としては、例えば、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用できる。
紫外線の波長としては、通常、190nm以上380nm以下の範囲が好ましい。
その中でも、特に100keV以上1000keV以下の範囲のエネルギーをもつ電子を照射できるものが好ましく、100keV以上300keVのエネルギーをもつ電子を照射できるものがより好ましい。
ここで、表面保護層80に用いる熱硬化型樹脂としては、特に限定されないが、例えば2液硬化型ウレタン系樹脂が挙げられる。
2液硬化型ウレタン系樹脂としては特に限定されないが、中でも主剤としてOH基を有するポリオール成分(アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール等)と、硬化剤成分であるイソシアネート成分(トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキシレンジイソシアネート等)とを含むものが使用できる。また、熱硬化型樹脂としてはこれらに限られず、1液反応硬化型のポリウレタン系樹脂や、1液又は2液反応硬化型のエポキシ系樹脂などを用いても良い。
界面活性剤は、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤又は非イオン性界面活性剤の少なくとも一種を含んでいる。
界面活性剤が添加されていることにより、銀系抗ウイルス剤と表面保護層のバインダ中の相溶性が良好となり、塗工中の抗ウイルス剤の沈殿等による濃度のばらつきが抑制された粘着シートを得ることができる。
表面保護層80の層厚は、抗ウイルス剤を含んでいる層において3μm以上15μm以下の範囲内が望ましい。
表面保護層80の厚さが3μm以上であれば、耐傷性、耐摩耗性、耐候性等、各種耐性が向上する。第1表面保護層80aの厚さが15μm以下であれば、必要以上に多くの量の樹脂材料を使用する必要がなくコストを低減することができる。
この場合、表面保護層80の表面に賦型されたエンボス模様により、触感による立体感をより感じさせる構成とすることができる。
エンボス加工では、例えば、深度15μm以上の凹部をエンボスロールと、硬度が50度以上90度未満のゴム製のバックロールとの間を通過させて、粘着シート10に凹凸形状を施すようにしても良い。
硬度の計測方法としては、例えば、JIS K−6253に示す測定方法が挙げられる。エンボス模様としては、例えば、木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。なお、後述するように、エンボス加工を省略し、エンボス模様を施さなくても良い。
表面保護層80は、抗ウイルス性を向上させる抗ウイルス剤を含んでいる。
抗ウイルス剤は、銀系材料であることが好ましい。
抗ウイルス剤としては、無機化合物のゼオライト、アパタイト、ジルコニアなどの物質に銀イオン、銅イオン、亜鉛イオンのいずれかの金属イオンを取り込んで形成した抗菌性ゼオライト、抗菌性アパタイト、抗菌性ジルコニア等の無機系抗菌剤が使用できる、また抗ウイルス剤としてジンクピリジオン、2−(4−チアゾリル)−ベンゾイミダゾール、10、10−オキシビスフェノキサノジン、有機チツソイオウハロゲン系、ピリジン−2−チオール−オキシド等が使用できるが、抗ウイルス効果の点で銀系抗ウイルス剤が優れている。
また、抗ウイルス剤は銀系材料が無機材料に担持されている構成であっても良い。
表面保護層80における抗ウイルス剤の添加量は、0.2質量%以上20質量%以下の範囲内である。
抗ウイルス剤の添加量が0.2質量%以上である場合、抗ウイルス剤が効果的に作用し、抗ウイルス性が向上する。抗ウイルス剤の添加量が20質量%以下である場合、耐傷性が向上する。
抗ウイルス剤の平均粒径は、表面保護層80の厚さに対しては0.5倍以上2倍以下であることが望ましい。
すなわち、抗ウイルス剤の平均粒径をΦ、表面保護層の厚さをDとしたときに、0.5≦Φ≦2Dの関係が成り立つことが望ましい。
抗ウイルス剤の平均粒径が表面保護層80の0.5倍以上2倍以下である場合、抗ウイルス剤との接触面先拡大、及び抗ウイルス剤自体の表面積拡大により抗ウイルス性が良好になる。
また、抗ウイルス剤の平均粒径は、1μm以上10μm以下であることが望ましい。
抗ウイルス剤の平均粒径が1μm以上である場合、表面保護層80と抗ウイルス剤との接触面積が向上し、抗ウイルス性が良好になる。抗ウイルス剤の平均粒径が10μm以下である場合、耐傷性が向上する。
また、抗ウイルス剤の粒径のピークは複数存在していることが好ましい。
具体的には、抗ウイルス剤の粒径のピークは2つのピークを有し、2つのピークは、1μm以上5μm以下の範囲である第1ピークと、5μm以上10μm以下の範囲である第2ピークとを含んでいることが好ましい。
ここで、抗ウイルス剤の粒径の第2ピークは、第1ピークより大きい値とする。
抗ウイルス剤の粒径のピークは複数存在していることにより、抗ウイルス剤の充填密度がより向上し、抗ウイルス剤をより多く添加することができる。このため、抗ウイルス剤との接触面積が拡大し、抗ウイルス自体の表面積も拡大することにより、抗ウイルス性が向上する。
表面保護層80は、抗ウイルス剤以外に様々な機能性を有する薬剤を添加する事が可能である。
機能性としては抗菌性、抗アレルゲン性、消臭性、赤外線反射等の様々な選択肢が考えられ、複数種の機能を有するものであっても良い。
粘着剤層30は、伸展性フィルム層20に粘着性をもたせるための層である。
粘着剤層30を構成する粘着剤組成物としては、一例として、アクリル酸又はアクリル酸エステルを出発原料とするアクリル系感圧接着剤を用いる。
アクリル系感圧接着剤としては、例えば、米国特許第3239478号明細書、同第3935338号明細書、同第5169727号明細書、再発行特許第24906号明細書、米国特許第4952650号明細書及び同第4181752号明細書に開示されている接着剤を採用できる。また、粘着剤組成物の塗布方法としては、例えば、ロールコーティング、ナイフコーティングを採用できる。
また、粘着剤層30の最厚部の厚さは、施工性及び十分な粘着力を付与するために、粘着剤組成物の塗布後に乾燥を経た段階において、20μm以上であることが好ましい。
粘着剤層30の裏面31には、後述する印刷樹脂皮膜100の形状に合わせた凹凸を形成しても良い。この場合、凹部として複数の溝部90が形成されている。
各溝部90は、粘着剤層30の外周部分で終端するか、或いは粘着剤層30の外周部分で終端する他の溝部90と連通している。
これにより、粘着シート10を被着体に貼り付けるときに、粘着剤層30と被着体との間に閉じこめられた空気を周囲へ流出可能となっている。そして、空気が周囲に流出した後、溝部90の底部を被着体の表面と密着させ、これにより溝部90を消失させることが可能となっている。また、溝部90の底部を被着体の表面と密着させることで、耐衝撃性及び耐寒性を向上可能となっている。
溝部90の形成方法としては、例えば、溝部90の形成用の凹凸を有する剥離性シート40を貼り付けることで、溝部90を形成する方法によって製造することが好ましい。
他にも、例えば、伸展性フィルム層20の第一基材層50の裏面22に粘着剤を均一に塗布した後に溝部90の形成用の凹凸を有する型を用いて型押することで、溝部90を形成する方法を採用できる。
本製品には、印刷樹脂皮膜100を形成しても良い。
印刷樹脂皮膜100は、剥離性シート40の粘着剤層30側の面、すなわち隣接面41に形成された、溝部90にはまり合う凸部である。印刷樹脂皮膜100を構成する材料としては、剥離性シート40との接着性が弱く、剥離性シート40に連続的な開口部を有するパターンを印刷できる材料であれば、特に限定されるものではない。
また、印刷樹脂皮膜100を構成する材料として、粘着剤層30を構成する粘着剤組成物のアクリルやトルエン等の溶剤に侵されることなく、長期間にわたって印刷樹脂皮膜100を維持可能な材料を用いる。たとえば、印刷樹脂皮膜100を構成する材料としては、メチルエチルケトン等の溶媒に混合したポリウレタン系樹脂を用いることができる。
印刷樹脂皮膜100は、前述した溝部90の形状に合わせて、剥離性シート40の外周部分で終端するか、或いは剥離性シート40の外周部分で終端する他の印刷樹脂皮膜100と連通している。
印刷樹脂皮膜100を外周部分で終端させる事で、気泡を侵入させずに粘着シート10を被着体に接着することができる。また、粘着シート10を接着して長期間経過した後も、剥がした痕が残らないように剥がすことができる。
剥離性シート40は、粘着剤層30に貼り付けられるシート状の部材である。
剥離性シート40としては、例えば、プラスチックフィルムや紙等の適宜な基材の表面にシリコーン樹脂等を主体とする剥離性層を積層した積層体、ポリエチレンフィルム等のポリオレフィン樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを採用できる。
(製造方法)
上記粘着シート10の製造方法は、次の通りである。
粘着シート10は、(1)フィルム層20、(2)粘着剤層30、(3)剥離性シート40の順に積層して形成する。
フィルム層20の第一基材層50として、厚さ30μmの無着色ポリプロピレンフィルム(リケンテクノス製、OW)を用意した。
(絵柄層70の形成)
絵柄層70として、第一基材層50の表面51に絵柄模様を印刷することで形成する。(第二基材層60の形成)
絵柄層70の上層に、第二基材層60として、厚さ80μmの無着色ポリプロピレンフィルム(株式会社プライムポリマー製、CPS−DB)をラミネートした。
第二基材層60の表面に、グラビア印刷により熱硬化性樹脂(DICグラフィックス株式会社製UCクリヤー)を厚さ3μmで塗布して表面保護層80を形成する。
このとき、表面保護層80中に、抗ウイルス剤として銀系無機添加剤(株式会社タイショーテクノクス製、ビオサイドTB−B100)を、固形分比率で0.2質量%配合した。
なお、抗ウイルス剤は、無機系材料に銀イオンを担持させた構造となっている。また、抗ウイルス剤の平均粒径(Φ)を5μmとした。このとき、抗ウイルス剤の粒径の第1ピークを3μmとし、第2のピークを7μmとした。表面保護層の最表層(第1表面保護層)の厚さD(本実施例では、3μm)に対する抗ウイルス剤の平均粒径(Φ)を1.67Dとした。これにより、伸展性フィルム層20を作製した。
続いて、伸展性フィルム層20の裏面22に、コーティング機により、アクリル系感圧接着剤(東洋インキ製造株式会社、BPS6113)の塗布・乾燥を行って、粘着剤層30を形成する。
粘着剤層30の乾燥後の最厚部の厚さは、10μmとした。
(剥離性シート40の形成)
最後に、剥離性シート40として、厚さ120μmの積層シートを用意した。
積層シートとしては、ポリプロピレンフィルム層の上層にシリコーン樹脂等を主体とする剥離性層を積層し、ポリプロピレンフィルム層の下層に紙層をラミネートしたシート(サンエー化研株式会社製、SHA80)を用いた。
以上により、粘着シート10を製造した。
抗ウイルス剤として例示した「ビオサイドTB−B100」の粒度分布が、図2に示すように、5μm未満と5μm以上との間に、少なくとも2つのピークを持つ場合には、そのまま使用する。
これに対し、「ビオサイドTB−B100」の粒度分布が、少なくとも2つのピークを持っていない場合には、平均粒径5μmのものと、平均粒径のものを微粉砕若しくは前記平均粒径と粒径の異なるメッシュのふるいにかけ、抽出した粒径の異なるものとを混在させても良い。
例えば、粒度分布計を用いて測定した前記「ビオサイドTB−B100」の「平均粒径」は、「6.86μm」であった。これが1つ目のピークである。
2つ目のピークは、抗ウイルス剤の固有のものであっても良いし、或いは人工的に2つ目のピークを持たせても良い。
例えば、前記「ビオサイドTB−B100」を微粉砕し、平均粒径を0.49μmとした。
また、微粉砕に限らず、前記「ビオサイドTB−B100」を、「平均粒径」を超える10μmメッシュのふるいにかけても良い。逆に、「平均粒径」未満、例えば「5.0μm」未満のメッシュのふるいにかけても良い。
実施形態の作用・効果は、次の通りである。
(1)本実施形態の粘着シート10は、表面保護層80に、0.2質量%以上20質量%以下の抗ウイルス剤を含む。
上記構成によれば、製品表面における抗ウイルス性と耐傷性を十分に確保できる。
また、本実施形態の粘着シート10は、第一基材層50及び第二基材層60が透明性を有する。
上記構成によれば、貼り付け対象の物品の意匠を保持する事ができる。
さらに、表面保護層80は、熱硬化性樹脂、紫外線硬化型樹脂又は電子線硬化型樹脂のうち少なくとも一種を含む。
また、抗ウイルス剤の平均粒径は、1μm以上10μm以下である。
上記構成によれば、抗ウイルス剤の平均粒径が1μm以上である場合、表面保護層80と抗ウイルス剤との接触面積が向上し、抗ウイルス性が良好になる。抗ウイルス剤の平均粒径が10μm以下である場合、耐傷性が向上する。
上記構成によれば、粘着シート10を被着体に貼り付けるときに、粘着剤層30と被着体との間に閉じこめられた空気を周囲へ流出可能である。そして、空気が周囲に流出した後、溝部90の底部を被着体の表面と密着させ、これにより溝部90を消失させることが可能である。また、溝部90の底部を被着体の表面と密着させることで、耐衝撃性及び耐寒性を向上可能である。
上記構成によれば、抗ウイルス効果の点で銀系抗ウイルス剤が優れている。
(4)本実施形態の粘着シート10は、絵柄層70を有する。
上記構成によれば、絵柄層70の絵柄模様により粘着シート10の表層側を加飾できる。
なお、絵柄層70は貼り付け対象となる物品の意匠の視認を妨げない程度のものとしている。
上記構成によれば、抗ウイルス剤の粒径のピークは複数存在していることにより、抗ウイルス剤の充填密度がより向上し、抗ウイルス剤をより多く添加できる。このため、抗ウイルス剤との接触面積が拡大し、抗ウイルス自体の表面積も拡大することにより、抗ウイルス性を向上できる。
上記構成によれば、抗ウイルス剤の粒径のピークは複数存在していることにより、抗ウイルス剤の充填密度がより向上し、抗ウイルス剤をより多く添加できる。このため、抗ウイルス剤との接触面積が拡大し、抗ウイルス自体の表面積も拡大することにより、抗ウイルス性を向上できる。
実施例1では、まず、第一基材層として、厚さ30μmの無着色ポリプロピレンフィルム(リケンテクノス製、OW)を用意した。
続いて、絵柄層の上層に、第二基材層として、厚さ80μmの無着色ポリプロピレンフィルム(株式会社プライムポリマー製、CPS−DB)をラミネートした。
第二基材層の表面に、グラビア印刷により熱硬化性樹脂(DICグラフィックス株式会社製UCクリヤー)を厚さ3μmで塗布して表面保護層を形成した。
このとき、表面保護層中に、抗ウイルス剤として銀系無機添加剤(株式会社タイショーテクノクス製、ビオサイドTB−B100)を、固形分比率で0.2質量%配合した。
また、抗ウイルス剤の平均粒径(Φ)を5μmとした。
このとき、抗ウイルス剤の粒径の第1ピークを3μmとし、第2のピークを7μmとした。
また、表面保護層の最表層(第1表面保護層)の厚さD(本実施例では、3μm)に対する抗ウイルス剤の平均粒径(Φ)を1.67Dとした。これにより、伸展性フィルム層を作製した。
最後に、剥離性シートとして、厚さ120μmの積層シートを用意した。積層シートとしては、ポリプロピレンフィルム層の上層にシリコーン樹脂等を主体とする剥離性層を積層し、ポリプロピレンフィルム層の下層に紙層をラミネートしたシート(サンエー化研株式会社製、SHA80)を用いた。
以上により、実施例1の粘着シートを作製した。
実施例2では、抗ウイルス剤の添加量を7質量%に変更した。それ以外は実施例1と同様の方法で、実施例2の粘着シートを作製した。
(実施例3)
実施例3では、表面保護層の主成分を紫外線硬化型樹脂(DICグラフィックス株式会社製ウレタンアクリレート樹脂)に変更した。また、表面保護層の厚さを6μmに変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例3の粘着シートを作製した。
実施例4では、表面保護層の最表層(第1表面保護層)の主成分を電子線硬化性型樹脂に変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例4の粘着シートを作製した。
(実施例5)
実施例5では、抗ウイルス剤の添加量を10質量%に変更した。それ以外は実施例1と同様の方法で、実施例5の粘着シートを作製した。
実施例6では、抗ウイルス剤の平均粒径(Φ)を1μmに変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例6の粘着シートを作製した。
(実施例7)
実施例7では、抗ウイルス剤の平均粒径(Φ)を10μmに変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例7の粘着シートを作製した。
実施例8では、抗ウイルス剤の粒径の第2ピークを0.1μmに変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例8の粘着シートを作製した。
(実施例9)
実施例9では、抗ウイルス剤の粒径の第2ピークを1μmに変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例9の粘着シートを作製した。
実施例10では、抗ウイルス剤の粒径の第2ピークを5μmに変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例10の粘着シートを作製した。
(実施例11)
実施例11では、抗ウイルス剤の粒径の第2ピークを6μmに変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例11の粘着シートを作製した。
実施例12では、抗ウイルス剤の添加量を4質量%に変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例12の粘着シートを作製した。
(実施例13)
実施例13では、抗ウイルス剤の添加量を5質量%に変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例13の粘着シートを作製した。
実施例14では、抗ウイルス剤の添加量を10質量%に変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例14の粘着シートを作製した。
(実施例15)
実施例15では、抗ウイルス剤の添加量を20質量%に変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例15の粘着シートを作製した。
実施例16では、抗ウイルス剤の粒径の第2ピークを0.1μmに変更し、抗ウイルス剤の添加量を4質量%に変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例16の粘着シートを作製した。
(実施例17)
実施例17では、抗ウイルス剤の粒径の第2ピークを10μmに変更し、抗ウイルス剤の添加量を20質量%に変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例17の粘着シートを作製した。
実施例18では、表面保護層の厚さを2μmに変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例18の粘着シートを作製した。
(実施例19)
実施例19では、樹脂材料を「熱硬化性樹脂」に変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例19の粘着シートを作製した。
実施例20では、表面保護層の厚さを15μmに変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例20の粘着シートを作製した。
(実施例21)
実施例21では、表面保護層の厚さを25μmに変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、実施例21の粘着シートを作製した。
比較例1では、表面保護層において、抗ウイルス剤の添加を省略した。それ以外は実施例28と同様の方法で、比較例1の粘着シートを作製した。
(比較例2)
比較例2では、抗ウイルス剤の添加量を0.1質量%に変更した。それ以外は実施例1と同様の方法で、比較例2の粘着シートを作製した。
比較例3では、抗ウイルス剤の平均粒径(Φ)を0.5μmに変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、比較例3の粘着シートを作製した。
(比較例4)
比較例4では、抗ウイルス剤の平均粒径(Φ)を13μmに変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、比較例4の粘着シートを作製した。
比較例5では、第一基材層50を着色ポリプロピレンフィルム、すなわち、「透明」から「着色」に変更した。それ以外は実施例2と同様の方法で、比較例5の粘着シートを作製した。
(比較例6)
比較例6では、抗ウイルス剤の添加量を14質量%に変更した。それ以外は実施例1と同様の方法で、比較例6の粘着シートを作製した。
上述した実施例1〜実施例21、比較例1〜比較例6で得られた粘着シートについて、以下の方法で抗ウイルス性能及び曲げ加工性の評価を行った。
(抗ウイルス性能)
実施例1〜実施例21及び比較例1〜比較例6の粘着シートをISO 21702に準じて抗ウイルス試験を実施した。50mm四方の供試試料を滅菌シャーレ内に置き、0.4mLのウイルス液を試料上に接種した。このとき、ウイルス液は、エンペローブウイルス(インフルエンザウイルス)を含むウイルス液を使用した。その後、試料上に40mm四方のポリエチレンフィルムを被せた。シャーレに蓋をした後、温度25℃・湿度90%以上の条件で、試料とウイルスを接種させた。所定時間(24時間)後、10mLのSCDLP培地をシャーレに注ぎ、ウイルスを洗い出した。洗い出し液は、プラーク法にてウイルス感染価を測定した。
宿主細胞を6ウェルプレート上に単層培養し、階段希釈した洗い出し液をウェルに0.1mLずつ接種した。5%CO2・温度37℃の条件で1時間培養し、細胞にウイルスを吸着させた後、6ウェルプレートに寒天培地を注いで更に2〜3日培養した。培養後、細胞を固定・染色し、形成したプラークの数を計測した。
(ウイルス感染価の算出)
以下の式に伴い、試料1cm2当たりのウイルス感染価を算出した。
V=(10×C×D×N)/A
V:試料1cm2当たりのウイルス感染価(PFU/cm2)
C:計測したプラーク数
D:プラークを計測したウェルの希釈倍率
N:SCDLP量
A:試料とウイルスの接触面積(ポリエチレンフィルムの面積)
以下の式に伴い、抗ウイルス活性値を算出した。ここで、抗ウイルス活性値が2log10以上の場合、抗ウイルス効果ありと判定した。
抗ウイルス活性値=log(Vb)−log(Vc)
Log(Vb):24時間後の無加工試料1cm2当たりのウイルス感染価の常用対数値
Log(Vc):24時間後の抗ウイルス加工試料1cm2当たりのウイルス感染価の常用対数値
算出した抗ウイルス活性値を以下の「◎」、「〇」、「×」の4段階で評価した。
(評価基準)
◎:抗ウイルス活性値3log10以上である場合
○:抗ウイルス活性値2log10以上である場合
×:抗ウイルス活性値2log10未満である場合
建具基材である厚み3mmのMDF(広葉樹)の表面に、接着剤として2液水性エマルジョン接着剤(中央理化工業(株)製「リカボンド」(重量比BA−10L/BA−11B=100:2.5))をウエット状態で100g/m2に塗工した後、実施例1〜実施例21及び比較例1〜比較例6の粘着シートをそれぞれ貼り合わせ、24時間養生することで、実施例1〜実施例21及び比較例1〜比較例6の建具化粧材とした。
これらの建具化粧材にVカット加工を実施し、折り曲げ頂上部の目視確認にて外観状態を確認した。Vカット加工としては、建具化粧材において粘着シートが張り付けられていない面側から上記建具基材と粘着シートとを貼り合わせている境界まで、粘着シートにキズが付かないようにV型の溝を入れた。次に、粘着シート1を貼付した面が山折りとなるようにして、建具基材を当該V型の溝に沿って90度まで折り曲げた。
◎:折り曲げ頂上部に、表面保護層の割れ、白化等が全く無し。
〇:折り曲げ頂上部に、表面保護層の割れ、白化等がほとんど無し。
△:折り曲げ頂上部に、表面保護層の割れ、白化が一部のみ発生。
×:折り曲げ頂上部に、表面保護層の割れ、白化発生。
以上の評価結果を表1に示す。
試験片を厚さ1mmの透明アクリル板に貼り付けてからJIS A6921隠蔽性グレースケールの上に置き、直後にD65光源の下で模様が視認できるか確認し、4段階で評価した。
◎:全く視認できない
〇:ほぼ視認できない
△:微かに視認できる
×:視認できる
また、実施例1〜実施例21、比較例3、比較例4及び比較例5の評価結果から、実施例1〜実施例21のように抗ウイルス剤の平均粒径(Φ)が1μm以上10μm以下である場合には、比較例3のように抗ウイルス剤の平均粒径(Φ)が1μm未満かつ10μmを超える場合と比べて抗ウイルス性が高いことがわかった。
一方、樹脂材料については、実施例1、実施例2、実施例5〜実施例21、比較例1〜比較例6が、「熱硬化性樹脂」を使用し、実施例3が「紫外線硬化型」の樹脂を、実施例4が「電子線硬化型」の樹脂をそれぞれ使用している。
なお、本発明の粘着シートは、上記の実施形態及び実施例に限定されるものではなく、発明の特徴を損なわない範囲において種々の変更が可能である。
20 伸展性フィルム層
21 表面
22 裏面
30 粘着剤層
31 裏面
40 剥離性シート
41 隣接面
50 第一基材層
51 表面
60 第二基材層
70 絵柄層
80 表面保護層
90 溝部
100 印刷樹脂皮膜
Claims (3)
- 透明性を有する伸展性フィルム層と、前記伸展性フィルム層の一方の面側に形成された粘着剤層と、前記粘着剤層の前記伸展性フィルム層と反対の面側に形成された剥離性シートと、前記伸展性フィルム層の他方の面側に表面保護層とを有し、前記表面保護層は抗ウイルス剤に加え、熱硬化性樹脂、紫外線硬化型樹脂又は電子線硬化型樹脂のうち少なくとも一種を含み、前記表面保護層に対する前記抗ウイルス剤の添加量は、0.2質量%以上20質量%以下であり、前記抗ウイルス剤の平均粒径は、1μm以上10μm以下であり、
前記粘着剤層の前記伸展性フィルム層と反対の面側に形成された複数の溝部を備えることを特徴とする粘着シート。 - 前記抗ウイルス剤は、銀系材料であることを特徴とする請求項1に記載の粘着シート。
- 前記伸展性フィルム層には、絵柄層を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粘着シート。
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