JP6899803B2 - 収納袋 - Google Patents

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Description

本発明は、主として食品等の収納物を内部に収納した状態で店頭に陳列する用途に使用される収納袋に関する。
袋本体にポケットが設けられた収納袋は開発されている(特許文献1参照)。従来の収納袋を図9に示す。この収納袋90は、袋本体91の外面にポケット形成フィルム93を添着して紙葉体95を収納するポケット94を設けている。この収納袋90は、袋本体91の内部には食品が、ポケット94にはパンフレット等の紙葉体95が、それぞれ収納される。袋本体91は、互いに積層された二枚のラミネートフィルム92で構成されており、積層されたラミネートフィルム92の三方の周縁を熱溶着して袋状に形成している。この袋本体91は、溶着されていない開口縁から食品を投入後、開口縁を熱溶着して密封している。また、袋本体91を構成する二枚のラミネートフィルム92の一方の表面にポケット形成フィルム93の両側縁および下縁を熱溶着し、上方を開口したポケット94を設けて紙葉体95を収納できるようにしている。
実開昭62−58342号公報
以上の収納袋90は、袋本体91の四方を熱溶着して密封するため、安定的に自立することができない。また、この袋本体91は、主として内部に粉状や液体状の食品を収納するようにしており、これらの形状の食品が収納されて密封した収納袋90は、扁平筒状となる。この状態の収納袋90を店頭で陳列するには、収納袋90を寝かせて横置きにして積み重ねるか、または、縦置きにする場合は、陳列する棚や台に倒伏防止用のガイド柵や壁を設け、さらには収納袋同士を密着させながら並べて、収納袋90が倒れないようにする必要がある。しかし、この陳列状態では、一方の収納袋90の袋本体91と、もう一方の収納袋90のポケット94が互いに重なり合って、ポケット94に収納された紙葉体95を消費者が視認することができない。このように、従来の収納袋90では、収納物によっては、必ずしも最適な状態で陳列できない問題点があった。さらに、食品が収納されて膨らんだ状態の収納袋90は、ポケット形成フィルム93とラミネートフィルム92が非常に密着しており、ポケット94に紙葉体95を容易に挿入することができないという問題点もあった。
本発明は、従来のこのような問題点を防止することを目的として開発されたもので、本発明の大切な目的は、店頭に陳列した際に、消費者がポケットに収納された表示シートを視認しやすくできる収納袋を提供することにある。
本発明のある態様にかかる収納袋は、両面の表面シート2をプラスチックフィルムとする上方開口の袋状にして内部に野菜を収納してなる袋本体1と、袋本体1の表面シート2に両側縁と下縁を連結してなるポケットシート11とからなり、ポケットシート11と表面シート2との間に、調理方法を記載してなる表示シート20を出し入れできる上方開口のポケット10を設けてなる収納袋であって、袋本体1が、底部にマチ部4を有し、さらに、表面シート2の上部には、開口部3の幅方向に直線状に伸びるプラスチック製のチャック6が固定されている。チャックは、袋本体の開口部の幅方向に伸びて、表面シートの横幅と等しい長さであって、袋本体の開口部の幅方向全体に固定されている。ポケットシートは、両側縁を袋本体の両側縁に、下端縁を袋本体の下縁に連結して、上縁をチャックに沿って配置して、横幅を袋本体の横幅に等しくしている。また、袋本体1に収納物の野菜が収納されて、マチ部4が拡開される状態で、表面シート2の上部がチャック6で直線状に連結されて、ポケット10がマチ部4で傾斜されて、チャック6で上部を直線状に保持することができ、野菜が収納されてなる収納袋の側面視を、マチ部を底辺、開口部を頂部とする三角形状として、ポケットに収納してなる表示シートを傾斜姿勢に配置しており、さらにチャックが連結されて、上部が幅方向に直線状に保持されてポケットに収納してなる表示シートを幅方向に広げて平面状に配置しており、さらに前記袋本体は、前記開口部の上縁を上方に延伸させてなる把持部を有しており、前記把持部の両側縁を、非連結状態としており、前記把持部の両側縁の下部から、該把持部の上端に向かって斜めに切断した切り欠きを設けている。
本発明は、収納袋を以下に限定するものではないが、以下の構成とすることができる。
本発明のある態様にかかる収納袋は、前記ポケットシートは、その上縁を、前記チャックに沿って、該チャックよりも下方に位置するように配置している。
本発明のある態様にかかる収納袋は、袋本体1が、一枚のプラスチックフィルムを二つに折り返して互いに積層される一対の表面シート2を構成すると共に、プラスチックフィルムの折り返し部分が、袋本体1の内側にさらに折り込まれてマチ部4を形成することができる。以上の収納袋は、丈夫で安価な収納袋を、短時間で製造できる特徴がある。それは、この収納袋が、袋本体を一枚のプラスチックフィルムを折り返して積層することで形成される、一対の表面シートやマチ部を構成しているからである。複数の表面シートと別シートからなるマチ部を連結することで袋本体が構成される収納袋は、その製造工程において、シート同士を連結する連結工程が増えると共に、連結部において脆弱になりやすい。これに対して、以上の収納袋は、袋本体を一枚のプラスチックフィルムを折り返して形成するので、連結部を減らすことができ、これにより製造時間を短縮しながら脆弱箇所を少なくすることができる。
本発明のある態様にかかる収納袋は、チャック6を、一方が凸条で、他方が凸条を脱着できるように嵌入する嵌着溝で形成する。以上の収納袋は、袋本体の表面シートの上部を、より確実に直線状に保持できる。それは、表面シートの上部に固定されたチャックが、対向する凸条と嵌合溝を連結することにより、剛性を向上できるからである。
本発明のある態様にかかる収納袋は、ポケット10の横幅を、袋本体1の横幅に等しくする。以上の収納袋は、袋本体に対して広い面積のポケットを設けることができるので、大きな表示シートをポケットの内部に収納できる。
本発明のある態様にかかる収納袋は、表面シート2とポケットシート11との連結部が、超音波溶着にて連結することができる。この構成によると、ポケットシートを表面シートに対して簡単かつ確実に連結できる。
本発明のある態様にかかる収納袋は、袋本体1が、開口部3の上縁を上方に延伸させて把持部7を設けており、把持部7の両側縁を、非連結状態とすることができる。この収納袋は、収納物を簡単に能率よく収納できる特徴がある。それは、把持部を手で持ってチャックを開くことができるとともに、把持部の両側縁が連結されていないので、開口部が広く拡開されて収納作業をスムーズに行うことができる。
本発明のある態様にかかる収納袋は、把持部7に手提げ穴8を設けることができる。以上の収納袋は、持ち運びしやすい。それは、手提げ穴に手指を差し入れて確実に収納袋を持つことができるので、移動中に収納袋を落としたりすることなく便利に使用できる。
本発明のある態様にかかる収納袋は、表面シート2が、透明のプラスチックフィルムとする。以上の収納袋は、袋本体の内部を外部から視認できる。この収納袋は、消費者が袋本体内部に収納された収納物を視認しながら、安心して購入することができる。また、販売者も、袋本体の内部の状態を確認をしながら、収納物を収納できる。また、陳列時においても、収納物を確認しながら陳列作業を行うことができる。
本発明のある態様にかかる収納袋は、ポケットシート11が、透明のプラスチックフィルムからなる。以上の収納袋は、ポケットに収納された表示シートを外部から視認できるとともに、表示シートをポケットから簡単に出し入れできる特徴がある。それは、ポケットシートが表面シートの外面に連結されることにより、袋本体の外側にポケットが形成されるので、袋本体の開口部が閉じた状態でも、表示シートを出し入れすることができるからである。
本発明の収納袋は、店頭で陳列した際に、ポケットに収納された表示シートを消費者が視認しやすい形状に保持できる特徴がある。それは、この収納袋が、袋本体の底部に設けたマチ部を拡開させた状態で、表面シートの上部をチャックで直線状に連結すると、ポケットの上部が直線状に保持されることにより、ポケットが上方に向かって傾斜するので、ポケットに収納された表示シートを傾斜姿勢に配置することができるからである。この姿勢で保持される収納袋は、表示シートが傾斜姿勢で配置されるので、陳列位置の高さが消費者の目線の高さよりも下方となる時でも、消費者が視認しやすい。また、この収納袋は、広い面積で表示シートを配置できる特徴がある。それは、チャックが袋本体の開口部の幅方向に、直線状に表面シートに固定されているからである。このチャックを直線状に連結することにより、表面シートの上部が開口部の幅方向に直線状に保持され、同様にポケットの上部も幅方向に直線状に保持される。上部が幅方向に直線状に保持されるポケットは、その形状が幅方向に広げられた状態となり、収納される表示シートも幅方向に広げられた姿勢で保持されるので、表示シートを平面状に広げて配置できる。以上の収納袋は、ポケットが傾斜姿勢で保持されることと幅方向に広げられた姿勢で保持されることとが相乗されて、内部に収納される表示シートをより効果的に消費者が視認しやすい状態に配置できる。
さらにまた、この収納袋は、マチ部が拡開される方向、すなわち収納袋の前後方向に複数個陳列しても、後方に陳列された収納袋の表示シートを消費者が視認しやすい特徴がある。それは、隣接しあった収納袋同士の間の上方にスペースが形成されることにより、そのスペースを通して、後方に陳列された収納袋の表示シートを消費者が視認することができるからである。
本発明の実施形態1に係る収納袋の正面図である。 図1に示す収納袋の概略断面図である。 図1に示す収納袋に収納物を収納した状態の斜視図である。 本発明の実施形態2に係る収納袋の正面図である。 本発明の実施形態3に係る収納袋の側面図である。 (a)は、図1に示す収納袋の開口部を開け、収納物を収納した状態の概略断面図、(b)は、収納物を収納後、チャックを閉じた状態の概略断面図である。 図3に示す収納袋を店頭に陳列した際の概略側面図である。 図1に示す収納袋を製造する一例を示す概略斜視図である。 従来の収納袋の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための収納袋を例示するものであって、本発明は以下のものに特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。
本発明の収納袋は、袋本体の内部に収納物を、ポケットに表示シートをそれぞれ収納後、店頭に陳列して販売する収納袋として使用する。袋本体の内部に収納する収納物は主として食品で、例えば野菜が挙げられる。また表示シートは、商品名や調理方法等が記載された紙葉体やプラスチックシート等のパンフレットが挙げられる。
図1〜図3に示す収納袋100は、上方開口の袋状に形成した袋本体1と、袋本体1に連結されたポケット10とを備える。袋本体1は、プラスチックフィルムからなる両面の表面シート2の両側縁5を連結して袋状に成形しており、上部に開口部3を、底部にマチ部4をそれぞれ設けている。表面シート2の上部には、開口部3の幅方向に直線状に伸びるチャック6が固定されている。また、開口部3の上方には、開口部3の上縁を延伸して形成された把持部7が設けられている。
図2に示す袋本体1は、一枚のプラスチックフィルムを二つに折り返して互いに積層させた一対の表面シート2をその両面としている。また、プラスチックフィルムの折り返し部分を、両面の表面シート2の間に挿入されるようにして折り込みを設けて、マチ部4を形成している。そして、表面シート11の両側縁を熱溶着して連結した溶着部5とし、上部を開口部3とした袋状に形成している。
また、袋本体1は、内部に収納する食品21の量や大きさ、形状によって、その高さや幅、マチ部4の広さを決定する。図2に示す袋本体1は、一枚のプラスチックフィルムを折り返して一対の表面シート2とマチ部4を形成しているが、必ずしもその限りではない。二枚の表面シート2を重ね合わせ、その両側縁及び下側縁を熱溶着して袋状とすることもできる。また、表面シート2の下縁にマチ部4を形成する別のシートを溶着して閉塞し袋状としてもよい。さらに、プラスチックフィルムを筒状にインフレーション成形して製造することもできる。
表面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性のプラスチックフィルムを使用する。このプラスチックフィルムは、好ましくは透明であって、さらに好ましくは無色透明とする。表面シート2を透明のプラスチックフィルムとする収納袋100は、袋本体1の内部に収納された食品21の鮮度や状態を外部から視認できるので、消費者が安心して購入できる特長がある。ただし、表面シート2は、必ずしも透明でなくともよい。有色で光を透過させないプラスチックフィルムを使用することもできるし、意匠を考慮して、表面シート2の一部に印刷を施すこともできる。また、一対の表面シート2の内、一方の表面シート2のみを透明のプラスチックフィルムを使用して、袋本体1を形成してもよい。
ポケット10は、袋本体1を形成している表面シート2にポケットシート11を連結して形成される。図1〜図3に示すポケット10は、袋本体1の外側面に設けている。このポケット10は、ポケットシート11の両側縁を袋本体1の両側縁に、下縁を袋本体1の下縁にそれぞれ連結して、上方開口のポケット状とし、ポケットシート11と表面シート2との間に、表示シート20が出し入れできるように形成されている。また、ポケットシート11の上縁は、表面シート2の上部に設けられたチャック6に沿って配置されており、好ましくは、チャック6よりも多少下方に位置するように配置されるのがよい。ただし、ポケットシート11の上縁は、チャック6の近傍であれば、上方または同じ位置でもよい。
ポケットシート11の上縁がチャック6に沿うように配置された収納袋100は、表面シート2をポケット10に容易に出し入れできる特徴がある。ポケット10は、ポケットシート11を表面シート2に積層して形成されるので、ポケット10に表示シート20を入れる時は、ポケットシート11の上縁を表面シート2から離す必要が生じる。しかし、この収納袋100は、チャック6を連結することにより、開口部3近傍の表面シート2に幅方向の張りが生じるのに対して、ポケットシート11の上縁は自由度がある。さらに、ポケットシート11の上縁は、チャック6の近傍に位置しているため、表面シート2との間に隙間が生じやすくなる。これにより、ポケットシート11が表面シート2から簡単に離れ、表示シート20を迅速にかつ容易にポケット10に収納することができる。
図1に示すポケット10は、その上縁開口の横幅を袋本体1の幅と等しくしている。このポケット10は、上縁開口を広くして大きな表示シート20を簡単かつ容易に挿入できる特長がある。また、ポケットシート11の両側縁を袋本体1の両側縁に連結する工程を、一対の表面シート2の両側縁を連結して袋状に形成する工程と同時に行うことができる。このため、製造工程を少なくして製造コストを低減できる特長もある。
ポケット10は、その幅を袋本体1の幅と同じとせずともよい。図4に示す収納袋200は、ポケット10を袋本体1の表面シート2の中央部に設けている。また、ポケット10は、複数設けることもできる。図5に示す収納袋300は、両面の表面シート2各々にポケットシート11を連結して、ポケット10を複数設けている。また、収納袋は、図4の鎖線ハッチングで示すように、ポケット10を形成するポケットシート11の左右の中間部を高さ方向に表面シート2に連結して、表面シート2とポケットシート11の間を複数に区画することにより、複数のポケット10を設けることもできる。複数のポケット10は、一方には表示シート20を、他方には小袋に入った調味料や、保冷剤等を収納することができて、便利に使用することができる。
以上のポケット10を形成するポケットシート11は、表面シート2と同様に、透明、好ましくは無色透明のポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性のプラスチックフィルムを使用するが、必ずしもその限りではない。透明以外の有色で、内部を視認できないプラスチックフィルムや、紙などを使用することもできる。この場合は、表示シート20を二つ折りにして、その一片をポケット10の内部に差し込み、もう一片をポケット10の外部に垂らして使用することができる。
また、ポケットシート11と表面シート2との連結部は、超音波溶着にて連結することができる。図1に示す収納袋100は、ポケットシート11の下縁を、表面シート2に超音波溶着して連結部12とし、その両側縁を袋本体1の両側縁に熱溶着して溶着部5としている。また、図4に示す収納袋200は、ポケットシート11の下縁及び両側縁を超音波溶着して連結部12としている。超音波溶着による連結部12は、熱溶着よりも簡単かつ強固に連結できるので、ポケット10の剥離をより確実に防ぐことができる。ただし、ポケットシート11と表面シート2は必ずしも超音波溶着する必要はない。熱溶着や接着剤を使用して連結することもできる。
さらに、図示しないが、ポケット10は、袋本体1の内面に設けることもできる。この構成の収納袋は、表示シート20を外部から視認するために、表面シート2が透明または透光性を有するものを使用する。袋本体1の内面に設けたポケット10は、内部に収納される表示シート20の脱落を防ぐ特徴がある。
チャック6は直線状に伸びるプラスチック製の細長い線材で、表面シート2の上部、すなわち袋本体1の開口部3に位置し、開口部3の対向する内側面に、開口部3の幅方向に直線状に延在して固定されている。図2に示すチャック6は、一方が凸条で、他方がこの凸条を脱着できるように嵌入する嵌着溝を有する咬合型のチャック6である。このチャック6は、凸条を嵌着溝に嵌入して連結する状態で剛性が向上し、表面シート2の連結部分を直線状に保持する。また、図1に示すチャック6は、袋本体1の開口部3の幅方向に伸びて、表面シート2の横幅と等しい長さとしている。この構造の袋本体1は、開口部3の幅方向全体にチャック6を固定しており、チャック6を連結することにより、袋本体1の表面シート2をより広い範囲で確実に直線状に保持できる。したがって、チャック6近傍の表面シート2と、表面シート2に連結しているポケットシート11が、収納袋1の前後方向に丸められることなくその幅方向に広げられた姿勢で保持される。また、この構造の袋本体1は、開口部3の全体をチャック6で完全に閉塞できるので、袋本体1を密閉構造にできる。これにより、袋本体1の内部にゴミなどの異物の混入を防ぎ、衛生的にかつ安全に使用することができる。また、袋本体1の内部に、匂いの強い食品、例えば漬け物や魚の干物等を収納しても、臭気が外部に漏れにくいので快適に使用できる。さらに、この構造の袋本体1は、店頭に陳列して販売する際に、消費者による袋本体1の内部に収納された食品21の入れ替えや盗難を抑止する効果も期待できる。
以上の構造の袋本体1は、チャック6の両端が袋本体1の両側縁に位置する。チャック6は、表面シート2に比べて厚みがある。このため、チャック6の全長を、袋本体1の開口部3の幅と等しくする袋本体1は、両面の表面シート2の両側縁を溶着して袋状に形成する際には、チャック6の両端部分がより強固に溶着される。これにより、両側縁が溶着される1対の表面シート2の上端部における連結強度を向上し、袋本体1の両側縁が上方から破損されるのを有効に防止できる。ただし、チャック6は、その長さを必ずしも開口部3の幅と同一とする必要はなく、開口部3の中央部分を含む、開口部3の幅の1/2以上とすることもできる。
図1〜図3の収納袋100は、開口部3の上端縁であって、一対の表面シート2の上端を所定の高さだけ上方に延伸させて帯状の把持部7を設けている。対向する把持部7の中央には、手指を差し入れる手提げ穴8が開口されている。袋本体1の内部に食品21が収納され重くなっている場合でも、この手提げ穴8に手指を差し入れて、確実に持ち運びができる。また、この手提げ穴8は、収納袋を吊り下げて陳列する場合の吊り下げ穴としても利用できる。ただ、手提げ穴8は必ずしも設けずともよい。それは、この把持部7を利用して、収納袋全体を持ち上げることもできるからである。さらに、把持部7は、内部に収納される食品21の説明等を印刷することもできる。
また、互いに対向する把持部7同士は、その両側縁を非連結状態とし、さらに切欠き9を設けている。この切欠き9は、把持部7の両側縁の下部から、把持部7の上端に向かって斜めに切断して設けている。これは、袋本体1の内部に食品21を収納する際に有用である。把持部7を手で持ってチャック6を開くと、チャックが開き易くなるとともに、開口部3と連続している把持部7が大きく広がるので、開口部3を開く動作がしやすくなる。ただし、図においては把持部7の両側縁を斜めに切断して切欠き9を設けているが、切欠き9を設けずともよい。また、本発明の収納袋は、必ずしも把持部7を備えずともよい。
以上の収納袋は、袋本体1の内部に食品21を収納して、マチ部4を拡開させた状態においてチャック6を連結すると、その側面視が三角形状となる。図6(a)に示すように、開口部3から袋本体1の内部に食品21を投入すると、袋本体1の底部に設けられたマチ部4が表面シート2の積層方向(前後方向)であって、図において左右方向に広がって自立し、安定して食品21を収納できる。この状態で、図6(b)に示すように、チャック6を連結して開口部3を閉じると、収納袋100の側面視は、マチ部4を底辺、開口部3を頂部とした三角形状となる。この状態で、図3に示すように、ポケット10に表示シート20を収納する。
収納袋100を店頭の陳列棚22に陳列した状態を図7の概略側面図に示す。図において、左側を陳列棚22の前方とし、右側を後方とする。図に示す収納袋100は、袋本体1の奥行き方向、つまり陳列棚22の後方に向かって複数並べても、消費者が表示シート20を視認しやすい。それは、前後に隣接しあった収納袋100同士の間の上方に、スペースが形成されるからである。特に、前方に位置する収納袋の背面側に形成される傾斜面により、後方に配置された収納袋が死角にならず、後方に配置された収納袋100であっても、消費者が表示シート20を視認しやすい。また、陳列棚22の前方に落下防止のためのガイド柵や壁が設けられていても、袋本体1とポケット10に傾斜面が形成されているので、ガイド柵や壁に邪魔されることなく、ポケット10に収納された表示シート20を確実に視認することができる。
以上の収納袋100は、以下のようにして製造される。なお、以下に示す製造工程は、図8に示すように、一枚のプラスチックフィルムを折り返して一対の表面シート2とマチ部4を形成しながら袋本体1を形成し、ポケット10が袋本体1の外面に設けられる収納袋100を形成する状態を示している。
(1)プラスチックフィルムを袋本体1の高さの約2倍となる幅に裁断する。あるいは、袋本体1の高さの約2倍の幅を有するプラスチックフィルムを用意する。
(2)別のプラスチックフィルムをポケット10の高さに裁断して、ポケットシート11とする。
(3)プラスチックフィルムの表面側にポケットシート11の下縁を超音波溶着して連結する。この時、後にマチ部4を形成する部分を確保するために、ポケットシート11下縁が、表面シート2の中央より上部に位置するように位置決めする。
(4)ポケットシート11が連結されたプラスチックフィルムを中央部で折り返し、ポケットシート11が連結された面が外側となるように積層して一対の表面シート2を形成する。さらに、このとき、プラスチックフィルムの折り返し部を、積層された表面シート2の間に押し込んで4層構造とし、マチ部4となる折り込みを設ける。このとき、プラスチックフィルムは、マチ部4の下端の折り返し部がポケットシート11の下縁に沿って設けられる。
(5)互いに積層された一対の表面シート2の先端部の内側面に、チャック6を溶着する。チャック6は、一方の表面シート2の内側面に凸条の連結片が、また、他方の表面シート2の内側面に、凸条が嵌入する嵌着溝を備えた連結片がそれぞれ溶着される。チャック6を溶着する工程では、把持部7となる部分を各表面シート2の先端側に確保した位置に、各々の連結片が溶着される。
(6)互いに積層された一対の表面シート2の両側縁を、図8の太破線で示すように、所定の幅で熱溶着しながら切断し、袋状に形成する。この工程において、マチ部4の両側縁、ポケットシート11の両側縁、及びチャック6の両端も一対の表面シート2と一緒に熱溶着されて切断される。
(7)袋状に形成された袋本体1の開口部3側に形成された把持部7の中央部に、パンチング等により手提げ穴8を開口する。さらに、把持部7の両側縁を上縁に向かって斜めに切断して切欠き9を設ける。
本発明の収納袋は、主として袋本体1の内部に食品21を収納して使用される。特に、消費者が収納物の状態や質を確認しながら購入する物品の場合は、袋本体が透明の表面シートから形成される収納袋とする。
本発明の収納袋は、店頭に陳列される際に使用できる収納袋として有効に利用できる。
100、200、300…収納袋
1…袋本体
2…表面シート
3…開口部
4…マチ部
5…溶着部
6…チャック
7…把持部
8…手提げ穴
9…切欠き
10…ポケット
11…ポケットシート
12…連結部
20…表示シート
21…食品
22…陳列棚
90…収納袋
91…袋本体
92…ラミネートフィルム
93…ポケット形成フィルム
94…ポケット
95…紙葉体

Claims (5)

  1. 両面の表面シートをプラスチックフィルムとする上方開口の袋状にして内部に野菜を収納してなる袋本体と、
    前記袋本体の表面シートに両側縁と下縁を連結してなるポケットシートとからなり、
    前記ポケットシートと前記表面シートとの間に、調理方法を記載してなる表示シートを出し入れできる上方開口のポケットを設けてなる収納袋であって、
    前記表面シートと前記ポケットシートが透明のプラスチックフィルムからなり、
    前記袋本体が、底部にマチ部を有し、
    さらに、前記表面シートの上部には、開口部の幅方向に直線状に伸びるプラスチック製のチャックが固定されており、
    前記チャックは、前記袋本体の開口部の幅方向に伸びて、前記表面シートの横幅と等しい長さであって、前記袋本体の開口部の幅方向全体に固定されてなり、かつ一方は凸条で、他方が前記凸条を脱着できるように嵌入する嵌着溝で形成されてなり、
    前記ポケットシートは、両側縁を前記袋本体の両側縁に、下端縁を前記袋本体の下縁に連結して、上縁を前記チャックに沿って配置して、横幅を前記袋本体の横幅に等しくしてなり、
    前記袋本体に収納物の野菜が収納されて、前記マチ部が拡開される状態で、前記表面シートの上部が前記チャックで直線状に連結されて、前記ポケットが、前記マチ部で傾斜されて、前記チャックで上部を直線状に保持されるようにしており、
    野菜が収納されてなる前記収納袋の側面視を、前記マチ部を底辺、前記開口部を頂部とする三角形状として、前記ポケットに収納してなる前記表示シートを傾斜姿勢に配置しており、さらに前記チャックが連結されて、上部が幅方向に直線状に保持されて前記ポケットに収納してなる前記表示シートを幅方向に広げて平面状に配置しており、
    前記袋本体は、前記開口部の上縁を上方に延伸させてなる把持部を有しており、
    前記把持部の両側縁を、非連結状態としており、
    前記把持部の両側縁の下部から、該把持部の上端に向かって斜めに切断した切り欠きを設けてなる収納袋。
  2. 請求項1に記載される収納袋であって、
    前記ポケットシートは、その上縁を、前記チャックに沿って、該チャックよりも下方に位置するように配置されてなる収納袋。
  3. 請求項1又は2に記載される収納袋であって、
    前記袋本体が、一枚のプラスチックフィルムを二つに折り返して互いに積層される一対の表面シートを構成すると共に、
    前記プラスチックフィルムの折り返し部分が、前記袋本体の内側にさらに折り込まれて前記マチ部を形成してなる収納袋。
  4. 請求項1ないしのいずれか一項に記載される収納袋であって、
    前記表面シートと前記ポケットシートとの連結部が、超音波溶着されてなる収納袋。
  5. 請求項1ないしのいずれか一項に記載される収納袋であって、
    前記把持部は、手提げ穴が設けられてなる収納袋。
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