JPH07125754A - 包装用袋 - Google Patents

包装用袋

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JPH07125754A
JPH07125754A JP21111794A JP21111794A JPH07125754A JP H07125754 A JPH07125754 A JP H07125754A JP 21111794 A JP21111794 A JP 21111794A JP 21111794 A JP21111794 A JP 21111794A JP H07125754 A JPH07125754 A JP H07125754A
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JP
Japan
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packaging bag
flap
sheet
tongue piece
bag
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Pending
Application number
JP21111794A
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English (en)
Inventor
Toshio Nakamura
俊夫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakamura Seitai Co Ltd
Original Assignee
Nakamura Seitai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 上部に物品出入用の開口部(12)を備えた袋
本体(14)が設けられ、袋本体(14)と同幅のフラップ
(16)が、袋本体(14)の上端に延設され、袋本体(1
4)とフラップ(16)との間を折曲線(18)となし、少
なくとも折曲線(18)に相当する部分は複数のシートが
重ねられてなり、フラップ(16)を折曲線(18)にて折
曲げて袋本体(14)の内部に配することにより、袋本体
(14)の内部に収納した物品が開口部から落下するを防
止できる。 【目的】 接着剤、粘着剤等の閉合手段を付与すること
なく収納物品の落下をしっかりと防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包装用袋に関する。な
お、ここでいう「包装用袋」とは偏平な袋体を指し、書
類の郵送、提供、整理、収納、保管、回覧などを目的と
する袋体、百貨店の売り場や小売店の店頭にて、シャツ
や靴下等の衣服、文房具、書籍や雑誌、CD(コンパク
トディスク)等の商品を収納しておく袋体、商品を入れ
て顧客に手渡すための物品持ち帰り用袋体、また例えば
銀行などの金融機関で使用されている、名刺やパンフレ
ット、あるいはハンカチ、タオル等のノベルティ商品を
収納して顧客に提供するための袋体、さらにはCD(キ
ャッシュディスペンサー)機の付近に置かれる現金持ち
帰り用袋体、通学時・通勤時あるいは買い物時等、出か
ける際の手持ち袋体などが挙げられ、マチの有無は問わ
ない。
【0002】また、システム手帳やファイルに閉じるこ
とができるように、所定位置に1つあるいは複数の綴じ
穴を備えた袋体も本発明に含まれる。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、内
部に収納した物品の落下を防止し得る簡易な包装用袋(1
00) として、次のようなものがあった。
【0004】すなわち、図38に示すように、プラスチ
ック製のシート部材よりなり、上部に物品出入用の開口
部(104) を備えた袋本体(102) と、袋本体(102) の上縁
部に延設されたフラップ(106) とを備えた包装用袋(10
0) があった。前記フラップ(106) には、該フラップ(10
6) と袋本体(102) との貼付け、引剥しを繰り返して行
なうことができる粘着剤(108) が付与されている(特公
平3−33584号公報参照)。
【0005】上記構成の包装用袋(100) において、袋本
体の内部に書類などの偏平な物品を収納したのち前記フ
ラップを袋本体に貼り付けることにより(図38におけ
る矢印参照)、収納した前記物品の落下を防ぐことがで
きる。
【0006】しかしながらこの粘着剤は、一方で、包装
用袋としての寿命を短くする原因にもなっていた。すな
わち、使用中、埃や塵が次第に粘着剤(108) に付着する
ことにより、包装用袋としての外観性が次第に悪化し、
また粘着力の低下も起こり、包装用袋としての寿命を短
くする原因になっていた。
【0007】[発明の目的]本発明は、上記の実情に鑑
みてなされたものであり、その目的は、フラップに粘着
剤を付与しなくても、内部に収納した物品が開口部から
容易に落下するのを防止できる包装用袋を提供するとこ
ろにあり、また、より一層効果的に物品の落下を防止せ
んと粘着剤を付与した場合でも、該粘着剤に埃や塵が付
着するのを最小限に抑えることができる包装用袋を提供
するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段と作用】請求項1記載の包
装用袋は、互いに重ね合わせた表裏両側シート部によ
り、内部に収納室を備えるとともに上部に物品を出し入
れするための開口部を備えた袋本体が構成され、前記袋
本体における表側シート部および裏側シート部のどちら
か一方のシート部の上端にフラップが折曲線を介して延
設され、少なくとも前記折曲線に相当する部分は、複数
のシートの重ね合わせによって構成されてなり、前記フ
ラップを前記折曲線にて折曲げて前記開口部から袋本体
の内部に配することにより、前記収納室内の物品が前記
開口部から落下するのを防止できるようにしたものであ
る。
【0009】上記包装用袋において、前述したように、
折曲線にて折り曲げたフラップを袋本体の内部に挿入
し、該フラップの略全体を前記袋本体の内部に配する。
これにより、収納した物品の落下を防ぐことができる。
【0010】前記折曲線に相当する部分が複数のシート
により構成されているので、袋本体の内部に収納した物
品による内部からの押圧を前記フラップが受けても、該
フラップは容易に開かず、収納物をしっかりと保持する
ことができる。前記折曲線に相当する部分を1枚のシー
トにより構成するより、複数のシートにより構成する方
が、前記フラップの開き防止の効果が著しく向上する。
【0011】なぜ、複数のシートにより構成することで
前記した落下防止の効果が顕著に向上するのか、そのメ
カニズムについての詳細は明らかではないが、下記〜
が関係しているのではないかと推測される。すなわ
ち、 袋本体の所定幅(外寸幅)を1とすれば、該袋本体を
構成するシートの厚みによって、または複数片のシート
部材を左右両側部にて接合して袋本体とする場合にあっ
てはその糊代部によって、前記袋本体における開口部の
有効幅寸法は1未満となる。1未満の有効幅寸法のとこ
ろに外寸幅が1のフラップを配すれば、そこに窮屈さが
生じ、この窮屈さが摩擦抵抗を生んでフラップが容易に
開くのが防止される。
【0012】フラップが収納物品により押圧された
際、折曲線における1枚のシートと、これと重ね合わさ
れた他のシートとの間にズレが生じ、前記した収納物品
からの押圧を吸収する。
【0013】請求項2記載の包装用袋は、請求項1記載
の包装用袋において、前記フラップが延設されない側の
シート部において、これの上縁部から下方に向けて延び
る少なくとも2本のミシン目などの破線状切り込みが設
けられているものである。
【0014】前記した破線状切り込みを切り開くことに
より舌片が形成される。折り返した上記フラップをこの
舌片の内側に挿入することにより、該フラップの折曲げ
状態を保持させることもできる。物品の収納・取出を比
較的頻繁に行なう場合、このようにしておけば便利であ
る。なお、舌片を必要としない場合には、破線状切り込
みを切り開くことなく、そのままにしておけばよい。
【0015】請求項3記載の包装用袋は、請求項1記載
の包装用袋において、前記フラップが延設されないシー
ト部において両端が袋本体底部側に位置し、中間部が前
記シート部の上縁部側に向かって膨出した形状のミシン
目などの破線状切り込みが設けられているものである。
【0016】この包装用袋にあっても、上記請求項2に
記載の包装用袋と同様の作用効果を奏する。
【0017】請求項4記載の包装用袋は、互いに重ね合
わせた表裏両側シート部により、内部に収納室を備える
とともに上部に物品を出し入れするための開口部を備え
た袋本体が構成され、前記袋本体における表側シート部
および裏側シート部のどちらか一方のシート部の上端に
フラップが折曲線を介して延設され、他方のシート部は
舌片を備えてなり、前記舌片は、これの下部を折曲げ基
部として折返し自在に設けられてなり、少なくとも前記
折曲線に相当する部分は、複数のシートの重ね合わせに
よって構成されてなり、前記フラップを、前記折曲線に
て折曲げて前記舌片の内側に挿入することにより、前記
収納室内の物品が前記開口部から落下するのを防止でき
るようにしたものである。
【0018】上記包装用袋において、折曲線にて折り曲
げたフラップを袋本体の内部に挿入し、該フラップの略
全体を前記袋本体の内部に配する。これにより、収納し
た物品の落下を防ぐことができる。また、折り曲げたフ
ラップを前記舌片の内側に挿入することにより、該フラ
ップの折曲げ状態を保持させることもできる。物品の収
納・取出を比較的頻繁に行なう場合、舌片を使用すれば
便利である。
【0019】請求項5又は請求項6記載の包装用袋は、
請求項4記載の包装用袋において、前記舌片は、これを
有する側のシート部の上縁部から下方に向けて延びる少
なくとも2本の切り込みにより、又は前記舌片を有する
側のシート部において両端が袋本体底部側に位置し中間
部が前記シート部の上縁部側に向かって膨出した形状の
切り込みにより設けられるものである。
【0020】単に複数本の切り込みを設けることにより
舌片が形成されるので、製造工程上、コスト上、好適で
ある。
【0021】請求項7記載の包装用袋は、請求項4〜6
のいずれか1項に記載の包装用袋において、前記舌片の
内側の面上に粘着剤が付与されているものである。
【0022】上記包装用袋にあっては、上述したよう
に、折曲線にて折り曲げたフラップを前記舌片の内側に
挿入することにより該フラップの折曲げ状態を保持し
得、これにより、収納物品が開口部から落下するのを防
ぐことができるが、前記舌片の内側の面上に粘着剤が付
与されていれば、前記フラップの折り曲げ状態をより一
層強く保持することができ、収納物品の落下防止を顕著
に行なうことができる。粘着剤を舌片の内側の面上に付
与することにより、当該粘着剤は外側に露出せず、包装
用袋の使用中において前記粘着剤に埃やゴミが付着する
のを防ぐことができる。
【0023】請求項8記載の包装用袋は、互いに重ね合
わせた表裏両側シート部により、内部に収納室を備える
とともに上部に物品を出し入れするための開口部を備え
た袋本体が構成され、前記袋本体の上端には、折曲線を
介して、表側シート部および裏側シート部の上端からそ
れぞれ延びる突出片によりフラップが形成されてなり、
前記表裏両側シート部における少くとも一方のシート部
は舌片を備えてなり、前記舌片は、これの下部を折曲げ
基部として折返し自在に設けられてなり、前記フラップ
を前記折曲線にて折曲げて前記舌片の内側に挿入するこ
とにより、前記収納室内の物品が前記開口部から落下す
るのを防止できるようにしたものである。
【0024】上記包装用袋において、折曲線にて折り曲
げたフラップを前記舌片の内側に挿入することにより、
該フラップの折曲げ状態を保持させることができ、これ
により、収納した物品の落下を防ぐことができる。物品
の収納・取出を比較的頻繁に行なう場合、このようにし
ておけば便利である。
【0025】請求項9記載の包装用袋は、請求項8記載
の包装用袋において、前記舌片は、これを有するシート
部において両端が袋本体底部側に位置し中間部が前記シ
ート部の上縁部側に向かって膨出した形状の切り込みに
より設けられるものである。単に複数本の切り込みを設
けることにより舌片が形成されるので、製造工程上、コ
スト上、好適である。
【0026】請求項10記載の包装用袋は、請求項9記
載の包装用袋において、前記切り込みがミシン目などの
破線状切り込みであり、必要時これを切り開いて前記舌
片とするものである。
【0027】前記した破線状切り込みを切り開くことに
より舌片が形成されるが、折り曲げて前記フラップをこ
の舌片の内側に挿入することにより、該フラップの折曲
げ状態を保持させることができ、これにより、収納した
物品の落下を防ぐことができる。なお、舌片を必要とし
ない場合には、破線状切り込みを切り開くことなく、そ
のままにしておけばよい。
【0028】請求項11記載の包装用袋は、請求項1〜
10のいずれか1項記載の包装用袋において、空気排出
用孔が1つあるいは複数設けられてなるものである。
【0029】前記袋本体内部の収納室に物品を配しよう
とする際、また前記フラップを袋本体の内部に挿入する
際、どうしても空気が内部に入り込む。そして、フラッ
プを袋本体の内部に挿入した状態においては、袋本体の
内部に空気が充満する。
【0030】しかし、上記した如く、空気排出用孔が設
けられていれば、内部に充満した空気を速やかに逃がす
ことができる。
【0031】空気排出用孔を折曲線に相当する部分に設
けることが、該折曲線におけるフラップの折曲げが容易
となる、という点で好ましい。
【0032】なお前記空気排出用孔は、折曲線の幅方向
中央部にあるいは端部に1つ設けてもよいし、所定間隔
あるいは不規則に複数並設してもよいが、内部に空気が
充満した袋本体を上から押しつけた時、前記空気は各コ
ーナーの方に逃げるので、前記空気排出用孔を、折曲線
における少なくとも端部に設けておくほうが好適であ
る。
【0033】請求項12記載の包装用袋は、請求項1〜
11のいずれか1項記載の包装用袋において、表側シー
ト部および裏側シート部における少なくとも一方のシー
ト部が、互いに重ね合わされた複数のシートにより構成
され、これにより複数の収納室を有する袋本体が形成さ
れてなるものである。
【0034】これにより、1つの包装用袋において、複
数の書類などの物品を別々に体裁よく収納することが可
能となる。例えば、旅行会社、銀行などによるパンフレ
ットを1つの収納室に入れ、担当者の名刺、あるいは担
当営業所の地図などを示したチラシを他の収納室に入れ
ることができる。
【0035】請求項13記載の包装用袋は、請求項12
記載の包装用袋において、前記複数のシートの少なくと
も1つを不透明シートとすることにより、内部収納物を
外部から目視できない収納室が形成されてなるものであ
る。
【0036】これにより、秘密にしたい書類あるいは見
せる必要のない書類などの偏平な物品を不透明シートに
より目視できない収納室に入れ、何を収納したかを簡単
に示したスリップを透明シートよりなる収納室に入れ
る。例えば、契約書の現物と、当該契約書の名称を示す
インデックス用のスリップを入れたり、銀行や保険会社
などが、販売促進を目的として顧客に贈るタオル、ハン
カチ等の偏平な物品と、企業の宣伝広告用の文言を記載
したチラシを入れることができる。
【0037】請求項14記載の包装用袋は、請求項1〜
13のいずれか1項記載の包装用袋において、前記フラ
ップの一部あるいは全体に補強シートが付与されてなる
ものである。
【0038】これにより、フラップの保形性が向上し、
また袋本体内部への挿入が容易となる。さらには、包装
用袋としての耐久性が向上する。
【0039】請求項15記載の包装用袋は、請求項1〜
14のいずれか1項記載の包装用袋において、前記フラ
ップに手提げ用手段が設けられてなるものである。これ
により、包装用袋を手提げ袋として使用することができ
る。
【0040】請求項16記載の包装用袋は、請求項15
記載の包装用袋において、前記手提げ用手段が、前記フ
ラップを厚み方向に貫通する穴により構成されているも
のである。このように、フラップに穴を設けるだけで、
本発明の包装用袋を手提げ用袋として用いることができ
る。
【0041】請求項17記載の包装用袋は、請求項15
記載の包装用袋において、前記手提げ用手段が、逆Uの
字状の切り込みにより形成されているものである。
【0042】前記切り込みによって形成する折返し可能
な小片を下方に折返すことにより、携帯時において指を
引っ掛けるための挿通部が現れる。この挿通部を利用し
て当該包装用袋を手提げ袋として使用する。
【0043】請求項18記載の包装用袋は、請求項16
又は17記載の包装用袋において、前記手提げ用手段の
外方部に補強シートが付与されてなるものである。
【0044】前記した補強シートにより、フラップの破
損を防ぐことができる。すなわち、包装用袋を手提げ袋
として使用する場合、該包装用袋の自重、及び袋本体内
部に収納した物品の重量によって、手提げ用手段の近傍
が破損することもあり得る。しかしながら、前記手提げ
用手段の外方部に補強シートが付与されていれば、上記
した破損を顕著に防ぐことができる。また、補強シート
が付与されていれば、フラップの保形性が向上し、袋本
体内部に対するフラップの出し入れが容易となる。
【0045】なお、前記フラップの上下寸法は、前記袋
本体のそれの10〜80%の長さであることが好まし
い。
【0046】フラップの上下寸法が、前記袋本体のそれ
の10%未満の長さであれば、袋本体との接触部分が少
な過ぎて収納物品の落下をしっかりと防ぐことが難しく
なり、携帯時においてフラップが収納物品に押し開けら
れる可能性が生じる。また、80%を超える長さであれ
ば、フラップの出し入れが難しくなり、操作性に支障を
きたす場合が生じる。なお、さらに好ましい範囲は20
〜70%であり、最も好ましい範囲は20〜50%であ
る。
【0047】本発明の包装用袋の素材としては特に限定
はなく、合成樹脂シート、パルプ(紙)等が挙げられる
が、ゴムシートや、綿、麻、絹、合成繊維などの編織物
あるいは不織布などの使用も本発明を妨げるものではな
い。
【0048】上記した素材よりなるシート状物を、例え
ば接着剤(ホットメルト接着剤テープの使用も含む)に
よる接着、縫着、熱溶着(ヒートシール法)、面ファス
ナーなどにより接合し、包装用袋に成形される。
【0049】
【発明の効果】本発明の包装用袋によれば、フラップに
粘着剤を付与しなくても、内部に収納した物品の落下を
防止することができる。
【0050】また、より一層効果的に物品の落下を防止
せんと粘着剤を表側シート部の内側の面上に付与した場
合には、当該粘着剤は外側に露出せず、包装用袋の使用
中において前記粘着剤に埃やゴミが付着するのを最小限
に防げる。
【0051】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0052】図1に示す本発明の包装用袋(10)におい
て、符号(14)は、上部に物品出入用の開口部(12)を
備えた袋本体を示す。袋本体(14)の上端には、折曲線
(18)を介して袋本体(14)と同幅のフラップ(16)が
延びている。
【0053】なお、本実施例において、袋本体(14)に
おける上下寸法(L)は、例えば、27cmであり、フ
ラップ(16)における上下寸法(M)は、例えば10c
m(前記(L)に対して37%)である。
【0054】上記の包装用袋(10)において、まず、縦
長の1枚のプラスチックシートを、一方側において所定
長さが突出するように2つ折りにする。これにより形成
した表片(図2にあっては右側)を表側シート部(32)
とし、裏片を上部に突出片(34)を備えた裏側シート部
(36)として、表裏両側シート部(32)(36)を幅方向
左右両端部にて溶着するとともに、前記裏側シート部
(36)の突出片(34)の上端から折曲線(18)のやや下
方位置まで覆う小シート片(20)を裏側シート部(36)
にあてがって幅方向左右両側部で溶着している(図2参
照)。これにより、フラップ(16)および折曲線(18)
に相当する部分は、互いに重ね合わされた裏側シート部
(36)と前記小シート片(20)の2枚により構成するこ
とになる。上記構成の包装用袋(10)において、袋本体
(14)の内部に、例えばパンフレット、書類等の偏平な
物品(B)を収納したのち、折曲線(18)にてフラップ
(16)を折り曲げてフラップ(16)の略全体を袋本体
(14)の内部に配する(図3参照)。
【0055】これにより、袋本体(14)内部に収納した
物品(B)をしっかりと保持し得、包装用袋(10)の携
帯時において、前記物品(B)が知らないうちに落下し
てしまっているようなおそれはない。
【0056】図示を省略するが、フラップ(16)におけ
る、袋本体(14)とは反対側の端部に、先端にいくに従
って幅方向の寸法が小さくなる形状の小片を延設するこ
ともできる。あるいは、フラップ(16)自身をこのよう
な先細の形状とすることもできる。これにより、袋本体
(14)内部に対するフラップ(16)の挿入が容易とな
る。
【0057】フラップ(16)を袋本体(14)内部に挿入
した状態において袋本体(14)の内外を連通可能にする
空気排出用孔を上記包装用袋(10)に設けることもでき
る。すなわち、フラップ(16)を袋本体(14)の内部に
挿入する際、どうしても空気が前記袋本体(14)の内部
に一緒に入り込む。そして、フラップ(16)を挿入した
状態においては、もはや空気は抜けにくくなっており、
袋本体(14)内部に充満し、包装用袋(10)自体が嵩高
なものとなってしまう。しかし、空気排出用孔を設ける
ことにより、内部に充満した空気を、前記空気排出用孔
から速やかに逃がすことができる。
【0058】空気排出用孔を設ける場合、図4(a)に
示すように折曲線(18)上に設けることが好適である。
空気排出用孔(22)は、いずれの箇所に設けてもよい
が、折曲線(18)上に設けることにより折曲線(18)に
おけるフラップ(16)の折曲げ位置の確認が容易となる
ばかりか、フラップ(16)の折り曲げが容易となる。
【0059】図4(a)において、空気排出用孔(22)
は中央部に1つ、幅方向左右両端部に1つずつの合計3
つが設けられているが、これに限らず、中央部のみに1
つ設けてもよいし、左右いずれかの端部に設けてもよ
い。また、その形状についても特に限定はなく、図示し
たような横長の楕円形状のほか、円形、三角形、四角
形、その他の多角形(星型を含む)等でもよく、ミシン
目の如く、破線状に延びるものであってもよく、さらに
は、多数のピンホールであっても構わない。
【0060】図4(a)におけるb−b線断面図を図4
(b)に示し、フラップ(16)を袋本体(14)の内部に
挿入した状態を図4(c)に示す。
【0061】図5に示すように、裏側シート部(36)を
複数枚のシート片により構成することもできる。すなわ
ち、縦長の被覆シート部材(26)を、一方側において所
定長さの突出片(34)が形成するように2つ折りにし、
これにより形成した表片(26a)と、上部に突出片(3
4)を備えた裏片(26b)との間に、前記裏片(26b)
と略同じ長さで同幅の中央シート部材(24)を挟み込
み、合計3片(24)(26a)(26b)を幅方向左右両端
部にて溶着することもできる。この場合、中央シート部
材(24)と被覆シート部材(26)における裏片(26b)
とによって裏側シート部(36)が構成され、他の1片で
ある被覆シート部材(26)における表片(26a)により
表側シート部(32)が構成される。
【0062】上記した包装用袋(10)は、表裏両側シー
ト部(32)(36)により構成する袋本体(14)の上端
に、折曲線(18)を介して、中央シート部材(24)の上
部と被覆シート部材(26)における突出片(34)とより
なる2枚構成のフラップ(16)が形成される。
【0063】また、図示は省略するが、前記した被覆シ
ート部材(26)における表片(26a)と裏片(26b)と
を別個に設け、合計3枚のシートを重ねて幅方向左右両
端部及び下端部で溶着し、包装用袋(10)を製造するこ
ともできる。
【0064】いずれにしろ、これにより、2つの収納室
を有する包装用袋(10)とすることができる。すなわ
ち、中央シート部材(24)と表側シート部(32)により
形成する主収納室(R)と、中央シート部材(24)と裏
側シート部(36)により形成する副収納室(S)とを有
する包装用袋(10)とすることができる。
【0065】なお、図に示すように、この場合にあって
も折曲線(18)に相当する部分に空気排出用孔(22)を
設けることが好ましい。図6に、フラップ(16)を折曲
線(18)にて折り返し、袋本体(14)の内部に挿入した
状態を示す。
【0066】上記構成の包装用袋(10)において、例え
ば主収納室(R)に旅行パンフレットを収納し、副収納
室(S)に企業の宣伝文が書かれたチラシを収納して店
頭や街頭に並べる。あるいは、会社内回覧用として使用
する場合、連絡事項を記載した書面を主収納室(R)に
収納し、回覧順序を示した書面を副収納室(S)に収納
する。
【0067】図7に示すように、袋状をなす中央シート
部材(24)(長手方向中央部で2つ折りにされた中央シ
ート部材(24))を使用することも可能である。この場
合、包装用袋(10)の内部において3つの収納室(R)
(S1)(S2)を設けることができる。
【0068】また、図示は省略するが、図5に示した包
装用袋(10)における中央シート部材(24)と被覆シー
ト部材(26)における表側シート部(32)とを、不透明
シートにより構成することができる。これにより、主収
納室(R)を、収納物品(B)を外部より認識できない
収納室とすることができる。
【0069】なお、この場合、前記不透明シートに小さ
い透明部を1つあるいは複数設け、主収納室(R)にお
ける物品(B)の存在の有無を外部より認識できるよう
にすることもできる。これにより、主収納室(R)に物
品(B)が収納されているにもかかわらず、それに気が
付かずに破棄してしまうようなおそれはなくなる。前記
した透明部に変えて小孔とすることもできる。透明部、
小孔のいずれの場合でもその形状には特に限定はなく、
円形、楕円形、四角形、三角形、その他の多角形、星型
等が挙げられる。このタイプの包装用袋(10)にあって
も、空気排出用孔(22)を設けておくと、上記した理由
と同様に便利である。
【0070】上記構成の包装用袋(10)において、例え
ば主収納室(R)に秘密書類などの物品(B)、見せる
必要のない物品(B)あるいは遮光保存をする必要のあ
る物品(B)を収納し、副収納室(S)に、主収納室
(R)に収納した物品(B)が何であるかを示したスリ
ップを収納することができる。
【0071】図8に示すように、図7に示した包装用袋
(10)における中央シート部材(24)を不透明シートに
より構成することができる。なお、符号(25)は、前記
不透明シートである中央シート部材(24)に複数設けた
透明部あるいは小孔である。本発明の包装用袋(10)
は、上記したごとく、特別の閉合手段を用いなくても、
内部に収納した物品の落下を防ぐことができる。しか
し、本発明の包装用袋(10)を貴重品袋として、あるい
は郵便送付用として供するため、敢えて前記閉合手段
(従来公知の粘着剤、接着剤、面ファスナーなど)を付
与し、開口部(12)の閉塞をより一層確実なものとする
こともできる。
【0072】図5で示した包装用袋(10)を例にとって
説明すると、図9及び図10に示すように、前記した表
側シート部(32)の内側面におけるフラップ(16)との
当接可能な面上に粘着剤(30)を付与する。粘着剤(3
0)は、表側シート部(32)におけるフラップ(16)と
の当接面上であればどのような設け方をしてもよく、図
10で示したように、幅方向中央部の一点に設けてもよ
いし、図11で示したように、幅方向に点在するように
設けてもよいし、図12に示すように、幅方向に直線的
に設けてもよい。あるいは、図示は省略するが、幅方向
左右両端部近傍のそれぞれに設けてもよい。粘着剤(3
0)を表側シート部(32)の内側面に付与することによ
り、当該粘着剤(30)は外側に露出せず、包装用袋(1
0)の使用中において前記粘着剤に埃やゴミが付着する
のを防ぐことができる。
【0073】図13に示すように、フラップ(16)の一
部あるいは全体に補強シート(40)を付与することもで
きる。これにより、フラップ(16)の保形性が向上し、
袋本体(14)内部への挿入が容易となる。また、包装用
袋(10)としての耐久性が向上する。なお、補強シート
(40)の素材としては特に限定はなく、合成樹脂、ゴ
ム、紙などが挙げられる。
【0074】補強シート(40)は、図13(a)に示す
ように、フラップ(16)における一方側の面の一部に設
けてもよいし、図13(b)に示すように、フラップ
(16)における一方側の全面であってもよい。
【0075】図14に示したように、フラップ(16)に
おける略中央に、該フラップ(16)を厚み方向に貫通す
る手提げ用穴(42)を設けることもできる。手提げ用穴
(42)により、本発明の包装用袋(10)を提げて使用す
ることが可能となる。当然のことながら、この場合にあ
っても二点鎖線で示すように、フラップ(16)を袋本体
(14)の内部に挿入して使用することもできる。
【0076】図15、図16に示すように、前記した手
提げ用穴(42)を設ける代わりに、フラップ(16)を厚
み方向に貫通する逆Uの字状の切り込み(43)を設ける
こともできる。この切り込み(43)を利用して包装用袋
を手提げとして使用する。
【0077】また、逆Uの字状の切り込み(43)を設け
ることにより折曲小片(46)が形成されるが、この折曲
小片(46)を、図17、図18に示すように、フラップ
(16)の表裏どちらかの面上に接着テープ(T)等を使
用して貼り付けることにより、収納室(S1)(S2)の開
口部を閉じることができる。この状態で、フラップ(1
6)を折曲線(18)にて折曲げて、袋本体(14)の内部
に配することもでき、挿入せずに手提げ用として使用す
ることもできる。接着テープ(T)を使用する代わりに
前記折曲小片(46)をホッチキス、クリップ等を用いる
こともできる。
【0078】上記構成の包装用袋(10)は、例えば、ス
ーパーマーケットやコンビニエンスストアーにおける商
品持ち帰り用袋として好適である。
【0079】なお、前述したように、折曲小片(46)に
接着テープ(T)などを貼り付けて収納室(S1)(S2)
の開口部を閉塞した場合にあっても、袋本体(14)の内
部に収納した物品の形状によっては、袋本体(14)の両
側から抜け落ちるおそれがないではない。このために、
図19に示すように、同じような切り込み(47)を袋本
体(14)の両側に設けることもできる。
【0080】上記した包装用袋(10)を手提げ袋として
使用する場合、該包装用袋(10)の自重、及び袋本体
(14)内部に収納した物品の重量によって、手提げ用穴
(42)あるいは切り込み(43)の近傍が破損することも
あり得る。このような破損を防ぐために、次のように補
強シートを貼り付けることもできる。
【0081】すなわち、図20に示すように、手提げ用
手段である手提げ用穴(42)の外側に、合成樹脂製、ゴ
ム製、厚紙製などよりなる補強シート(48)を接着す
る。なお、この補強シート(48)を設ける位置に関して
は、図20に示すように手提げ用手段の周縁部近傍に設
けられていれば充分であるが、図21に示すように、フ
ラップ(16)における一方側の全面に設けることもでき
る。補強シート(48)が設けられてなるフラップ(16)
は強度が増し、比較的重い物品を収納した包装用袋(1
0)を手提げ用として使っても、手提げ用穴(42)(あ
るいは切り込み(43))の付近の破損を顕著に防止し
得、また、フラップ(16)の保形性が向上し、かつ袋本
体(14)内部に対するフラップ(16)の出し入れが容易
となる。
【0082】補強シート(48)の接着の方法としては、
接着剤(ホットメルト接着剤を含む)による方法のみな
らず、使用する補強シート(48)の素材を熱可塑性樹脂
から選択し、熱溶着による方法を採ってもよい。また、
フラップ(16)を構成するシートと左右両側部にて一体
的に溶着する方法を採ってもよい。補強シート(48)
は、フラップ(16)における最も外側の面に設けてもよ
いし、内側の面に設けてもよいし、双方に設けてもよ
い。さらに、補強シート(48)に文字、図形などの印刷
を施すこともできる。
【0083】図22および図23に示すように、表側シ
ート部(32)に、折曲げたフラップ(16)を押さえてお
くための舌片(50)を設けることもできる。
【0084】すなわち、縦長の被覆シート部材(26)
を、一方側において所定長さの突出片(34)が形成する
ように2つ折りにし、これにより形成した表片(26a)
と、上部に突出片(34)を備えた裏片(26b)との間
に、2つ折りにした長さが前記裏片(26b)と略同じで
同幅の中央シート部材(24)を2つ折りにしたのち挟み
込み、中央シート部材(24)の両片、及び被覆シートの
両片(26a)(26b)の、合計4片を幅方向左右両端部
にて溶着することもできる。この場合、中央シート部材
(24)における両片と被覆シート部材(26)における裏
片(26b)とによって裏側シート部(36)が構成され、
他の1片である被覆シート部材(26)における表片(26
a)により表側シート部(32)が構成される(図23参
照)。
【0085】上記した包装用袋(10)は、表裏両側シー
ト部(32)(36)により構成する袋本体(14)の上端
に、折曲線(18)を介して、中央シート部材(24)にお
ける両片の上部と被覆シート部材(26)における突出片
(34)とよりなる3枚構成のフラップ(16)が形成され
る。
【0086】表側シート部(32)(被覆シート部材(2
6)の表片(26a))には舌片(50)が設けられてい
る。舌片(50)は、前記した表片(26a)の上縁部から
下方に向けて所定長さを延びる2本の切り込み(51)に
よって形成されている(図22参照)。
【0087】なお、符号(22)は、折曲線(18)にて設
けられた空気排出用孔である。本実施例の場合、空気排
出用孔(22)は3つ設けられているが、これに限らず、
1つでも、2つでもよい。また、符号(42)は、フラッ
プ(16)の略中央部に設けられた手提げ用穴である。
【0088】上記構成の包装用袋(10)において、折曲
線(18)にて折り曲げたフラップ(16)を、図24に示
すように舌片(50)の内側に挿入する。これにより、収
納した物品の落下を防ぐことができる。
【0089】図25に示すように、舌片(50)の内面に
粘着剤(30)を付与することができる。これにより、収
納した物品の落下をより一層効果的に防ぐことができ
る。また、粘着剤(30)を舌片(50)の内側に付与する
ことにより、包装用袋(10)の使用中において粘着剤
(30)に埃やゴミが付着するのを防ぐことができる。さ
らには、舌片(50)の内側の面上に粘着剤(30)を付与
することにより、該舌片(50)と中央シート部材(24)
との接着状態を保持できるので、包装用袋(10)を前記
した手提げ用穴(42)を利用して手提げ袋として使用し
た場合でも、舌片(50)が垂れ下がることなく、外観上
好都合である。
【0090】図26に示すように、表側シート部(32)
に舌片(50)を2つ設けることができる。なお、各舌片
(50)を形成するための2本の切り込み(51)は、本実
施例のように平行に延びるものであってもよく、図示は
省略するがハの字状、あるいは逆ハの字状を形成するも
のであってもよい。要するに、表側シート部(32)の上
縁部から下方に向けて延びる切り込みが設けられていれ
ば、同様の効果が得られる。上記したごとく舌片(50)
が複数個設けられている場合でも、全ての舌片あるいは
その一部の内側の面上に粘着剤を付与することができ
る。
【0091】図27に示すように、表側シート部(32)
に逆U字状の切り込み(51)を設けて舌片(50)を形成
することもできる。この場合も上記と同様に、折曲線
(18)にて折り曲げたフラップ(16)を、図28に示す
ように舌片(50)の内側に挿入する。これにより、収納
した物品の落下を防ぐことができる。この場合にあって
も、図示は省略するが、舌片(50)の内側面に粘着剤を
付与することができる。なお、本実施例では、逆Uの字
状の切り込み(51)を設けたが、これに限らず、逆V字
状であっても構わない。要するに、両端が袋本体(14)
の底部側に位置し、中間部が表側シート部(32)の上縁
部側に向かって膨出した形状の切り込みが設けられてい
れば、同様の効果が得られる。
【0092】図29に示すように、図27に示したタイ
プの舌片(50)を、表側シート部(32)に2つ設けるこ
ともできる。この場合にあっても、図示は省略するが、
舌片(50)の内側面に粘着剤を付与することができる。
【0093】図30に示すように、舌片(50)を設ける
ための切り込みを、ミシン目(52)(破線状切り込み)
により構成することもできる。すなわち、表側シート部
(32)における上縁部から下方に向けて延びる2本のミ
シン目(52)を設けることもできる。
【0094】上記包装用袋(10)において、折曲線(1
8)にて折曲げたフラップ(16)を、舌片(50)の内側
に挿入して包装用袋(10)を使用したい場合には、前記
ミシン目(52)を切り開いて舌片(50)を形成させれば
よく、また、包装用袋(10)を手提げ袋として使用した
い場合、あるいは前記したフラップ(16)を舌片(50)
の内側ではなく、収納室の内部に挿入して使用したい場
合には、前記したミシン目(52)は切り開かずそのまま
しておけばよい。
【0095】図31に示すように、2本のミシン目(5
2)に代えて、1本の逆U字状のミシン目(52)を設け
ることもできる。
【0096】図32及び図33に示すように、図23で
示した包装用袋(10)における表側シート部(32)の上
端部に突出片(34)を延設し、フラップ(16)を4枚
(4片)で構成とすることもできる。
【0097】上記した包装用袋(10)にあっては、表側
シート部(32)あるいは裏側シート部(36)の最外片
(被覆シート部材(26)の裏片(26b))に、「コ」の
字を反時計回りに90度回転させた形状の切り込み(5
1)など、表側シート部(32)あるいは裏側シート部(3
6)の最外片において両端が袋本体(14)の底部側に位
置し、中間部が表側シート部(32)の上縁部側に向かっ
て膨出した形状の切り込み(51)を設けて舌片(50)が
形成されている。そして、折曲線(18)にて折り曲げた
フラップ(16)を舌片(50)の内側に挿入すれば、収納
した物品が落下するのを防ぐことができる。この場合に
あっても、図示は省略するが、舌片(50)の内側面に粘
着剤を付与することができる。
【0098】また、図34に示すように、上記切り込み
(51)に代えてミシン目(52)とすることもできる。こ
の場合も上記と同様に、折曲げたフラップ(16)を舌片
(50)の内側に挿入して包装用袋(10)を使用したい場
合には、前記ミシン目(52)を切り開いて舌片(50)と
すればよく、また、舌片(50)を使用せず、専ら手提げ
用として包装用袋(10)を使用したい場合には、前記し
たミシン目(52)はそのまましておけばよい。
【0099】図35に示すように、図33にて示した包
装用袋(10)における中央シート部材(24)を省略し、
袋本体(14)を、それぞれ1片ずつよりなる表側シート
部(32)と裏側シート部(36)により構成することがで
きる。
【0100】すなわち、本実施例における包装用袋(1
0)は、縦長の被覆シート部材(26)を長手方向中央部
にて2つ折りにし、これにより形成した表片(26a)と
裏片(26b)とを幅方向左右両端部にて溶着することに
より得られる。
【0101】上記した包装用袋(10)は、折曲線(18)
を境に、下側に袋本体(14)が構成され、上側にフラッ
プ(16)が構成されている。
【0102】また、前記した表片(26a)における袋本
体(14)の上部に相当する箇所には、図36に示すよう
に、切り込み(51)によって舌片(50)が形成されてい
る。この場合にあっても、図示は省略するが、舌片(5
0)の内側面に粘着剤を付与することができる。
【0103】なお、上記した表裏2枚(2片)構成の包
装用袋(10)において、前記切り込み(51)に代え、図
37に示すようにミシン目等の破線状(破断状)の切り
込み(52)を設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装用袋の一実施例を示した斜視図で
ある。
【図2】前図の縦断面図である。
【図3】前図に示した包装用袋におけるフラップを袋本
体の内部に挿入した状態を示す縦断面図である。
【図4】(a)は空気排出用孔を設けた状態を示す正面
図であり、(b)は、(a)におけるb−b線断面図で
あり、(c)は、フラップを袋本体の内部に挿入した状
態を示した部分縦断面図である。
【図5】2つの収納室を有する包装用袋の縦断面図であ
る。
【図6】前図に示した包装用袋におけるフラップを袋本
体内部に挿入した状態を示す縦断面図である。
【図7】3つの収納室を有する包装用袋の縦断面図であ
る。
【図8】収納物を外部から目視できない収納室を有する
包装用袋の斜視図である。
【図9】閉合手段を付与した包装用袋の縦断面図であ
る。
【図10】前図の斜視図である。
【図11】閉合手段を付与した他の包装用袋の斜視図で
ある。
【図12】閉合手段を付与した他の包装用袋の斜視図で
ある。
【図13】補強シートを付与した包装用袋の部分斜視図
であって、(a)は、フラップの一部分に、(b)はフ
ラップの略全体に付与した図である。
【図14】フラップに手提げ用手段として手提げ用穴を
設けた状態を示す正面図である。
【図15】フラップに他の手提げ用手段を設けた包装用
袋の正面図である。
【図16】前図に示した包装用袋の中央縦断面図であ
る。
【図17】複数の折曲小片を一纏めにして貼り付けた状
態を示す正面図である。
【図18】前図の中央縦断面図である。
【図19】さらに他の実施例を示した包装用袋の正面図
である。
【図20】手提げ手段の外側に補強シートを付与した包
装用袋の斜視図である。
【図21】手提げ手段を除くフラップの略全体に補強シ
ートを付与した包装用袋の斜視図である。
【図22】表側シート部に舌片を設けた包装用袋の斜視
図である。
【図23】前図の中央縦断面図である。
【図24】図22の包装用袋におけるフラップを舌片の
内側に挿入した状態を示す斜視図である。
【図25】舌片の内面に粘着剤を付与した包装用袋の斜
視図である。
【図26】表側シート部に舌片を2つ設けた包装用袋の
斜視図である。
【図27】さらに他の実施例を示す斜視図である。
【図28】前図に示した包装用袋におけるフラップを舌
片の内側に挿入した状態を示す斜視図である。
【図29】さらに他の実施例を示す斜視図である。
【図30】表側シート部に切り込みを設けた包装用袋の
斜視図である。
【図31】さらに他の実施例を示す斜視図である。
【図32】さらに他の実施例を示す斜視図である。
【図33】前図の中央縦断面図である。
【図34】さらに他の実施例を示す斜視図である。
【図35】さらに他の実施例を示す斜視図である。
【図36】前図の中央縦断面図である。
【図37】さらに他の実施例を示す斜視図である。
【図38】従来の包装用袋を示した縦断面図である。
【符号の説明】
10……包装用袋 12……開口部 14……袋本体 16……フラップ 18……折曲線 22……空気排出用孔 32……表側シート部 36……裏側シート部 40、48……補強シート 42……手提げ用穴 43、51……切り込み 50……舌片 52……ミシン目 R、S1、S2……収納室

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに重ね合わせた表裏両側シート部によ
    り、内部に収納室を備えるとともに上部に物品を出し入
    れするための開口部を備えた袋本体が構成され、 前記袋本体における表側シート部および裏側シート部の
    どちらか一方のシート部の上端に折曲線を介してフラッ
    プが延設され、 少なくとも前記折曲線に相当する部分は、複数のシート
    の重ね合わせによって構成され、 前記フラップを前記折曲線にて折曲げて前記開口部から
    袋本体の内部に配することにより、前記収納室内の物品
    が前記開口部から落下するのを防止できるようにしたこ
    とを特徴とする包装用袋。
  2. 【請求項2】前記フラップが延設されない側のシート部
    において、これの上縁部から下方に向けて延びる少なく
    とも2本のミシン目などの破線状切り込みが設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の包装用袋。
  3. 【請求項3】前記フラップが延設されない側のシート部
    において、両端が袋本体底部側に位置し、中間部が前記
    シート部の上縁部側に向かって膨出した形状のミシン目
    などの破線状切り込みが設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の包装用袋。
  4. 【請求項4】互いに重ね合わせた表裏両側シート部によ
    り、内部に収納室を備えるとともに上部に物品を出し入
    れするための開口部を備えた袋本体が構成され、 前記袋本体における表側シート部および裏側シート部の
    どちらか一方のシート部の上端に折曲線を介してフラッ
    プが延設され、他方のシート部は舌片を備え、 前記舌片は、これの下部を折曲げ基部として折返し自在
    に設けられてなり、 少なくとも前記折曲線に相当する部分は、複数のシート
    の重ね合わせによって構成され、 前記フラップを前記折曲線にて折曲げ、前記開口部から
    袋本体の内部あるいは前記舌片の内側に挿入することに
    より、前記収納室内の物品が前記開口部から落下するの
    を防止できるようにしたことを特徴とする包装用袋。
  5. 【請求項5】前記舌片は、これを有する側のシート部の
    上縁部から下方に延びる少なくとも2本の切り込みによ
    り設けられることを特徴とする請求項4記載の包装用
    袋。
  6. 【請求項6】前記舌片は、これを有する側のシート部に
    おいて、両端が袋本体底部側に位置し、中間部が前記シ
    ート部の上縁部側に向かって膨出した形状の切り込みに
    より設けられることを特徴とする請求項4記載の包装用
    袋。
  7. 【請求項7】前記舌片の内側の面上に粘着剤が付与され
    ていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項記
    載の包装用袋。
  8. 【請求項8】互いに重ね合わせた表裏両側シート部によ
    り、内部に収納室を備えるとともに上部に物品を出し入
    れするための開口部を備えた袋本体が構成され、 前記袋本体の上端には、折曲線を介して、表側シート部
    および裏側シート部の上端からそれぞれ延びる突出片か
    らなるフラップが設けられ、 前記表裏両側シート部における少なくとも一方のシート
    部は舌片を備え、 前記舌片は、これの下部を折曲げ基部として折返し自在
    に設けられてなり、 前記フラップを、前記折曲線にて折曲げて前記舌片の内
    側に挿入することにより、前記収納室内の物品が前記開
    口部から落下するのを防止できるようにしたことを特徴
    とする包装用袋。
  9. 【請求項9】前記舌片は、これを有する側のシート部に
    おいて、両端が袋本体底部側に位置し、中間部が前記シ
    ート部の上縁部側に向かって膨出した形状の切り込みに
    より設けられることを特徴とする請求項8に記載の包装
    用袋。
  10. 【請求項10】前記切り込みが、ミシン目などの破線状
    切り込みであり、必要時これを切り開いて前記舌片とす
    ることを特徴とする請求項9記載の包装用袋。
  11. 【請求項11】空気排出用孔が1つあるいは複数設けら
    れてなることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1
    項記載の包装用袋。
  12. 【請求項12】表側シート部および裏側シート部におけ
    る少なくとも一方のシート部が、互いに重ね合わされた
    複数枚のシート片により構成され、これにより複数の収
    納室を有する袋本体が形成されてなることを特徴とする
    請求項1〜11のいずれか1項記載の包装用袋。
  13. 【請求項13】前記複数枚のシート片の少なくとも1片
    を不透明シートにより構成とすることにより、内部収納
    物を外部から目視できない収納室が形成されてなること
    を特徴する請求項12記載の包装用袋。
  14. 【請求項14】前記フラップの一部あるいは全体に補強
    シートが付与されてなることを特徴とする請求項1〜1
    3のいずれか1項記載の包装用袋。
  15. 【請求項15】前記フラップに手提げ用手段が設けられ
    てなることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項
    記載の包装用袋。
  16. 【請求項16】前記手提げ用手段が、前記フラップを厚
    み方向に貫通する穴により構成されていることを特徴と
    する請求項15に記載の包装用袋。
  17. 【請求項17】前記手提げ用手段が、逆Uの字状の切り
    込みにより形成されていることを特徴とする請求項15
    に記載の包装用袋。
  18. 【請求項18】前記手提げ用手段の外方部に補強シート
    が付与されてなることを特徴とする請求項16または1
    7に記載の包装用袋。
JP21111794A 1993-09-03 1994-09-05 包装用袋 Pending JPH07125754A (ja)

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