JP2011148543A - 小売り袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 底片部3でつながっている第一第二の側片部1,2の各々には、同じ高さの位置に取っ手用切り込み4,5が形成されている。第一の側片部1に形成された第一の取っ手用切り込み4は、周状であって一部が破線状であり、第二の側片部2に形成された第二の取っ手用切り込み5は、正面から見た際、第一の取っ手用切り込み4と重なるようにして形成され、周状ではなく非切り込み部51が形成されている。第一の側片部1の外側面には接着材6が付着している。破線状部41の部分で切り離して第一の取っ手用開口10を形成した後、第二の側片部2の切り込み内側部21を折り曲げて第一の取っ手用開口10に通し、第一の側片部1に押し当てて接着材6で接着する。
【選択図】 図3
Description
このような袋詰めにおいておいて使用される袋(小売り袋)としては、塩ビのようなプラスチック製の袋が使用されることが多い。ある程度の個数の商品が詰め込まれた後、小売り袋の口がテープ等で止められ、売り場に並べられる。
上記小売り袋の点で言うと、商品を袋詰めする作業は店舗の従業員が行っているが、この作業が面倒なため、この分の人件費が商品のコストに占める割合は少なくない。袋詰めが短時間にできるようになれば、その分だけ人件費は安くできる。また、袋自体のコストはそれほど高いものではないが、結束用のテープも含めた袋詰め用材料全体のコストを少しでも安くできれば、その分だけ利益を確保することもできる。
本願の発明は、このような点を解決課題としたものであり、袋詰めの作業を短時間にできるようにし、袋詰め用材料全体のコストを下げることが可能な小売り袋を提供する技術的意義を有するものである。
底部でつながっている第一第二の一対の側片部から成っており、
各側片部には、同じ高さの位置に取っ手用切り込みが形成されており、
第一の側片部に形成された第一の取っ手用切り込みは、周状に形成されていて一部が破線状に形成されており、
第二の側片部に形成された第二の取っ手用切り込みは、正面から見た際、第一の取っ手用切り込みと重なるようにして形成されており、且つ周状ではなく非切り込み部が形成されており、
第二の側片部の非切り込み部は、正面から見た際、第一の取っ手用切り込みが成す周のうちの下辺部と重なっており、
第一の側片部の外側面には接着材が付着しており、この接着材は、正面から見た際、第二の側片部の非切り込み部の位置よりも下方の位置に付着しており、正面から見た非切り込み部と接着材との距離は、第二の取っ手用切り込みの上辺部と非切り込み部との離間距離よりも小さいという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、商品を入れて店頭に並べる際に使用される小売り袋であって、
底部でつながっている第一第二の一対の側片部から成っており、
第一の側片部には第一の取っ手用開口が形成され、第二の側片部には第二の取っ手用開口が形成されており、
第二の取っ手用開口は、正面から見た際、第一の取っ手用開口に重なるようにして形成されており、
第二の側片部は、第二の取っ手用開口の下辺部において上方に突出した突片を有しており、
第一の側片部の外側面には接着材が付着しており、この接着材は、第一の取っ手用開口の下辺部よりも下方の位置に付着しており、正面から見た下辺部と接着材との距離は、第二の側片部が有する前記突片の高さよりも小さいという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記接着材はカバーで覆われており、カバーは、接着材に付着しており、接着材に対する付着力が前記第二の側片部よりも小さくて人の手で剥がすことが可能な材質であるという構成を有する。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、接着材がカバーで覆われているので、空気に触れることで接着材の接着力が低下したり、他の部分に不必要に接着してしまったりすることがない。
まず、第一の実施形態について説明する。図1は、第一の実施形態に係る小売り袋の斜視概略図、図2は図1に示す小売り袋をたたんだ状態とした概略図である。尚、図1は、説明の都合上、小売り袋を立てて少し開いた状態を描いている。
図1及び図2に示す小売り袋は、透明なプラスチック製の袋である。例えば、塩ビ(ポリ塩化ビニール)製又はポリプロピレン製である。この小売り袋は、一対の側片部1,2と、側片部1,2をつないで形成された底片部3とから成っている。以下、一対の側片部1,2を、第一の側片部1、第二の側片部2とする。尚、図2の(1)は、第一の側片部1の側から見た概略図であり、(2)は第二の側片部2の側から見た概略図である。
各取っ手用切り込み4,5は、取っ手用開口(取っ手を人が持つ際に人が指を入れるための開口)を形成するためのものである。取っ手用開口として、本実施形態では、横に長い長方形の左右に半円状の部分を設けたような形状(以下、本明細書ではこの形状を長円と呼ぶ)の開口が形成されるようになっている。取っ手用切り込み4,5は、形成される開口が成す長円の形状に沿って設けられている。説明の都合上、取っ手用開口が成す長円のうち、上側の直線部を上辺部と呼び、下側の直線部を下辺部と呼ぶ。
底片部3は、未使用時には折りたたまれることが可能な構造となっている。図1及び図2では、底片部3が折りたたまれた状態が描かれている。
接着材6は、各側片部1,2の材質に対して十分な接着力を有するものである。例えば各側片部1,2がポリプロピレン等であれば、接着材6としては、(株)moresco(神戸市中央区)製の合成ゴム系のホットメルト接着材PB−70等が使用できる。
実施形態の小売り袋を使用する場合、図3(1)に示すように、袋を開いた状態とし、商品gを入れる。そして、第一の取っ手用切り込み4の破線状部41を切り離し、第一の側片部1に取っ手用開口10を形成する。
次に、接着材6を覆っていたカバー7を取り外す。そして、図3(2)に示すように、第二の側片部2の切り込み内側部21を非切り込み部51の部分で第一の側片部1の側に折り曲げる。切り込み内側部21の折り曲げにより、図3(2)に示すように、第二の側片部2でも取っ手用開口20が形成される。
図3(3)に示すように、各側片部1,2の取っ手用開口の上側の部位が取っ手となる。この取っ手の部分を握り、袋を持って運ぶことができる。尚、図3に示すように、底片部3があるので、袋を広げた状態では、小売り袋は自立可能となる。
上記のような小売り袋は、市販の製袋機を使用して製造することができ、接着材6の塗布ユニットとカバー7の貼り付けユニットとを追加すれば良い。
図4に示す第二の実施形態の小売り袋は、第一の実施形態と異なり、取っ手用切り込みは形成されておらず、その代わり、取っ手用開口101,201が予め形成された形状になっている。
即ち、第一の側片部1においては、図3に示す取っ手用開口10とほぼ同様の形状の取っ手用開口101が予め形成されている。第一の側片部1は、取っ手用開口101の下辺部の中央において上方に突出した部位(以下、第一の突片と呼ぶ)102を有する。第一の突片101の高さは、取っ手用開口101の高さ方向の幅よりも小さい。また、図4に示すように、第一の突片101の根本の部分には、破線状部103が形成されている。破線状部103は、取っ手用開口101の下辺部とほぼ同一直線上の位置である。
上記以外の点については、第一の実施形態と同様である。この第二の実施形態の小売り袋については、商品を入れた後、第一の突片102を波線状部103の部分で切り離す。そして、取っ手用開口101,201を重ねるようにして第一の側片部1と第二の側片部2とを突き合わせ、この状態で第二の突片202を第一の側片部1の側に折り曲げる。そして、第一の実施形態における切り込み内側部21の場合と同様に、第二の突片202を接着材6に接触させて押圧し、接着する。これで、袋の口が塞がれた状態となる。
この第三の実施形態は、第二の実施形態とほぼ同様であるが、第一の側片部1において、第一の突片は形成されてらず、第一の取っ手用開口104として、完全な長円状の形状のものが予め形成されている。第三の実施形態の小売り袋は、第一の突片の切り離しの手間が無いだけであり、他は第二の実施形態と同様の手順で袋を塞ぐ。
また、図1〜図3に示す実施形態では、第一の取っ手用切り込み4の破線状部41は下辺部に形成されたが、これは必須の条件ではない。破線状部41は、切り離すことで取っ手用開口が形成されるようにする部位であるから、長円の形状のどの位置でもよく、例えば上片部に設けることもできる。
また、取っ手用開口の形状は長円でなくともよく、横に長い長方形や横に長い楕円であっても良い。
小売り袋の材質としては、塩ビのようなビニールの他、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン等の各種プラスチックや紙等も採用することができる。
また、小売り袋の使用方法としては、顧客が売り場で商品を詰めるのに使用することもできる。例えば、鮮魚を売り場で顧客が袋詰めして買い物かごに入れる際に使用することができる。
10 取っ手用開口
2 第二の側片部
20 取っ手用開口
21 切り込み内側部
3 底片部
4 第一の取っ手用切り込み
5 第二の取っ手用切り込み
6 接着材
7 カバー
Claims (3)
- 商品を入れて店頭に並べる際に使用される小売り袋であって、
底片部でつながっている第一第二の一対の側片部から成っており、
各側片部には、同じ高さの位置に取っ手用切り込みが形成されており、
第一の側片部に形成された第一の取っ手用切り込みは、周状に形成されていて一部が破断状に形成されており、
第二の側片部に形成された第二の取っ手用切り込みは、正面から見た際、第一の取っ手用切り込みと重なるようにして形成されており、且つ周状ではなく非切り込み部が形成されており、
第二の側片部の非切り込み部は、正面から見た際、第一の取っ手用切り込みが成す周のうちの下辺部と重なっており、
第一の側片部の外側面には接着材が付着しており、この接着材は、正面から見た際、第二の側片部の非切り込み部の位置よりも下方の位置に付着しており、正面から見た非切り込み部と接着材との距離は、第二の取っ手用切り込みの上辺部と非切り込み部との離間距離よりも小さいことを特徴とする小売り袋。 - 商品を入れて店頭に並べる際に使用される小売り袋であって、
底片部でつながっている第一第二の一対の側片部から成っており、
第一の側片部には第一の取っ手用開口が形成され、第二の側片部には第二の取っ手用開口が形成されており、
第二の取っ手用開口は、正面から見た際、第一の取っ手用開口に重なるようにして形成されており、
第二の側片部は、第二の取っ手用開口の下辺部において上方に突出した突片を有しており、
第一の側片部の外側面には接着材が付着しており、この接着材は、第一の取っ手用開口の下辺部よりも下方の位置に付着しており、正面から見た下辺部と接着材との距離は、第二の側片部が有する前記突片の高さよりも小さいことを特徴とする小売り袋。 - 前記接着材はカバーで覆われており、カバーは、接着材に付着しており、接着材に対する付着力が前記第二の側片部よりも小さくて人の手で剥がすことが可能な材質であることを特徴とする請求項1又は2記載の小売り袋。
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