JP6388461B1 - 小売り袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 袋の上部開口を完全に封止でき且つ高コストにならない実用的な構造の小売り袋を提供する。【解決手段】 底部3及び両側部でつながり、商品を出し入れする開口を上部に形成した一対の袋片1,2のうちの一方1の内面に、袋片1,2の幅方向の全長に亘って接着材を塗布して成る接着部41と、袋片1,2の幅方向の全長に亘って接着部41を覆う剥離テープ42とが設けられ、一対の袋片1,2の両側部は0.1mm以上3mm以下の幅で面接合された状態で融着されている。一対の袋片1,2の両側部は、接着部41及び剥離テープ42の両端を臨む位置においてつながっておらず、孔10が形成されている。【選択図】 図1

Description

本願の発明は、各種食品や日用品等を袋詰めして小売りする際に用いられる小売り袋に関するものである。
スーパーマーケットや食料品店、量販店等では、食品や日用品等を袋詰めして小売りすることが行われている。例えば、ナスやピーマンのような小さめの野菜、果物等が袋詰めされて袋単位で小売りされている。
このような袋詰めにおいて使用される袋(小売り袋)としては、塩ビのようなビニール袋が使用されることが多い。ある程度の個数の商品が詰め込まれた後、小売り袋の口がテープ等で止められ、売り場に並べられる。
特開2011−148543号公報 実用新案登録第3206546号公報
このような小売り袋において、袋詰めされる商品が小さい場合には、袋の上部開口が完全に封止できる構造であることが好ましい。接着材が付着している小さい封止片で封止するのみの構造であると、小さい商品の場合、封止箇所の脇の開口から何かの拍子で飛び出してきてしまうことがあり得る。
食品パックの分野では、商品の形態としていわゆるジッパー付き(チャック付き)の袋が周知である。ジッパー付きの袋は、気密封止が可能なので、気密保持が必要な商品の場合には好適であるが、高コストとなるので、小売り袋には不向きである。
本願の発明は、このような状況に鑑みて為されたものであり、袋の上部開口を完全に封止でき且つ高コストにならない実用的な構造の小売り袋を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、商品を入れて店頭に並べる際に使用され、商品を入れた状態で顧客が持ち運ぶ小売り袋であって、
底部及び両側部でつながっており、商品を出し入れする開口を上部に形成し、取っ手用開口を有する一対の袋片で形成されており、
一方の袋片の内面には、取っ手用開口より下側の位置に、袋片の幅方向の全長に亘って接着材を塗布することで形成された接着部と、袋片の幅方向の全長に亘って接着部を覆う剥離テープとが設けられており、
一対の袋片はプラスチック製であって、両側部において所定の幅で面接合された状態で熱融着されており、
一対の袋片の側部には、接着部及び剥離テープが設けられた高さよりも低い位置にノッチ状の破断用切り込みが形成されており、
両側部の面接合されている幅は0.1mm以上3mm以下(但し、2mm以上を除く)であり、
破断用切り込みの袋片の幅方向の長さは、両側部の面接合されている幅より長く、破断用切り込みは、加熱及び溶断により形成されており、
破断用切り込みの袋片の幅方向の先端は、鋭利な形状ではなく丸みを帯びているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記破断用切り込みの高さ方向の位置は、前記接着部に対して3cm以内であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記破断用切り込みは、一対の袋片の両側部において前記接着部及び前記剥離テープが設けられた高さよりも低い同じ位置に形成されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項記載の発明は、前記請求項1乃至3いずれかの構成において、前記破断用切り込みは、高さ方向の長さが3mm以下、袋片の幅方向の長さが10mm以下であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの構成において、前記一対の袋片の両側部は、前記接着部及び前記剥離テープの両端を臨む位置においてつながっておらず、孔が形成されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項記載の発明は、前記請求項の構成において、前記孔はスリットであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項記載の発明は、前記請求項の構成において、前記孔は、袋片の幅方向中央側に向けて切り欠いた状態で形成されているという構成を有する。
以下に説明する通り、本願の請求項1記載の発明によれば、袋片の幅方向の全長に亘って接着部と剥離テープとが設けられているので、袋片の幅方向の全長に亘って封止を行うことができ、小さい商品を収容する場合も商品が飛び出してくる問題がない。また、ジッパーのように高価な構造ではないので、小売り袋として好適なものになる。剥離テープの端部を臨む位置で袋片の両側部が接合されない場合にも、両側部は面接合されているので、袋全体として強度低下の問題はない。また、破断用切り込みが形成されているので、幅方向の全長に亘って封止されるにもかかわらず、商品の取り出しが面倒になることはない。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、破断用切り込みが両側部の同じ高さの位置に設けられているので、左右どちらからでも破断ができ、また完全に袋を開くのも容易となる。
また、請求項記載の発明によれば、上記効果に加え、両側部の接着部及び剥離テープの両端を臨む位置に孔が形成されているので、剥離テープを剥がすのが容易となる。
また、請求項記載の発明によれば、上記効果に加え、前記孔はスリットであるので、製造の際に剥離テープにより一対の袋片の両側部が接合されないようにすることで容易に形成することができる。
また、請求項記載の発明によれば、上記効果に加え、前記孔は、袋片の幅方向中央側に向けて切り欠いた状態で形成されているので、剥離テープを剥がすのがより容易となる。
第一の実施形態に係る小売り袋の斜視概略図である。 第一の実施形態に係る小売り袋の正面概略図である。 第一の実施形態に係る小売り袋の断面概略図である。 第一の実施形態の小売り袋の製造方法について示した概略図である。 第二の実施形態の小売り袋の斜視概略図である。 第二の実施形態の小売り袋の正面概略図である。 第三の実施形態の小売り袋の正面概略図である。
次に、本願発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。
まず、第一の実施形態について説明する。図1〜図3は、第一の実施形態に係る小売り袋の概略図であり、図1は斜視概略図、図2は正面概略図、図3は断面概略図である。図1は、説明の都合上、小売り袋を立てて少し開いた状態を描いている。
図1〜図3に示す小売り袋は、透明なプラスチック製の袋である。例えば、OPPやCPPのようなポリプロピレン製、塩ビ(ポリ塩化ビニール)製などであり得る。この小売り袋は、一対の袋片1,2と、袋片1,2をつないで形成された底片部3とから成っている。
この実施形態では、後述するように、一枚のシートを折り畳んで接合、溶断することで一対の袋片2,3及び底片部3が形成されている。底片部3は、折り畳む際に内側に入れ込まれた状態となっており、図1に示すように底片部3を開くと、底片部3がフラットになり、小売り袋は自立可能となる。
尚、底片部3の両側部は、袋片1,2の両側部に対して面取りしたようにテーパー(斜め)となっている。これは、底片部3を開いてフラットにするのをやり易くするためである。
一対の袋片1,2の上縁は、上部開口を形成している。商品の出し入れは、この上部開口から行われる。
このような実施形態の小売り袋は、上部開口から商品が飛び出ないように封止ができるようになっており、封止部を備えている。封止部として、接着材を塗布することで形成された接着部41と、接着部41を覆う剥離テープ42とが設けられている。
図1及び図2に示すように、接着部41は、高さ方向中央よりも上側の位置に設けられており、袋片1,2の幅方向の全長に亘って接着材を塗布することで形成されている。
剥離テープ42は、袋片1,2の幅方向の全長と同程度の長さであり、接着部41を全長に亘って覆っている。剥離テープ42は、袋片1,2とは異なる材料のプラスチック製となっている。例えば袋片1,2がポリプロピレンであれば、ポリエチレン製の剥離テープ42が使用される。
接着部41の接着力は、袋片1,2に対して高く、剥離テープ42に対して低くなるものが使用されている。即ち、剥離テープ42に対する接着力は、袋片1,2に対する接着力よりも弱い。したがって、剥離テープ42は、人の手で容易に剥がすことができるものである。例えば、袋片1,2がポリプロピレンで剥離テープ42がポリエチレンである場合、合成ゴム系のホットメルト接着材を塗布することで接着部41とすることができる。
尚、剥離テープ42の幅(袋片1,2の高さ方向の長さ)は、接着部41の幅よりも広い。したがって、剥離テープ42は、幅方向において接着部41に付着していない部分を有している。この部分を摘むことで、剥離テープ42は接着部41から容易に剥がすことができるようになっている。
また、図1に示すように、一対の袋片1,2の互いに接合されている両側部には、孔10が形成されている。この実施形態では、孔10はスリットとなっている。孔10の形成位置は、高さ方向では、剥離テープ42が設けられた位置に一致しており、孔10の高さ方向の長さは、剥離テープ42の幅に一致している。スリットである孔10は、その部分だけ一対の袋片1,2の両側部を接合しないことで形成されている。
また、図1〜図3に示すように、一対の袋片1,2には、取っ手用開口11,21が設けられている。取っ手用開口11,21は、一対の袋片1,2において、接着部41及び剥離テープ42が設けられた位置よりも上側の位置に設けられる。取っ手用開口11,21は、高さ方向及び幅方向の同じ位置に同じ形状で設けられている。このような取っ手用開口11,21を設けることで、取っ手用開口11,21よりも上側の部位が取っ手となり、持ち運びの際に便利な小売り袋が提供される。
このような小売り袋は、前述したようにスーパーマーケット等において商品を袋詰めして小売り際に使用される。小売り袋の上部開口を広げ、複数個の商品を入れる。そして、剥離テープ42を摘んで剥がし、接着部41を他方の袋片2に押し付けて接着させ、封止をする。この実施形態では、接着部41が袋片1,2の幅方向の全長に亘っているので、上部開口が実質的に完全に塞がれる。このため、小さい商品を袋詰めした場合でも、商品が飛び出してきてしまう恐れがない。
この際、一対の袋片1,2の両側部には、剥離テープ42の両端を臨む位置に孔10が形成されているので、孔10から指を突っ込むなどして剥離テープ42を剥がすことができる。剥離テープ42は、一方の袋片1,2に対して静電気などの影響にくっついている場合があり、幅方向の端を摘みにくい場合がある。この場合でも、孔10から指を突っ込むなどすることで剥離テープ42をより容易に剥がすことができる。
孔10は、実施形態の小売り袋を製造する際の一対の袋片1,2の両端部の融着を適宜行うことで形成される。また、この際、孔10を形成しつつも袋の強度が低下しないように工夫された構造が採用されている。以下、この点について説明する。
図4は、第一の実施形態の小売り袋の製造方法について示した概略図である。図4に示すように、第一の実施形態の小売り袋は、ロール状に巻かれたシート材5を引き出して加工することにより製造される。シート材5は、一対の袋片1,2を形成するものなので、ポリプロピレンのようなプラスチック製である。
図4に示すように、ロール51から引き出されたシート材5に対して、まず接着部41の形成と剥離テープ42の貼り付けが行われる。不図示のピンチローラーによりシート材5を引き出しながら、接着材塗布機61により所定の位置に線状に接着材を塗布し、接着部41を形成する。そして、リール62から剥離テープ42を引き出し、不図示のローラにより接着部41の上に剥離テープ42を貼り付けていく。この段階では、剥離テープ42は長尺な状態であり、切断されていない。
次に、図4に示すように、シート材5を幅方向の中央で折り曲げ、一対の袋片1,2となる部分を向かい合わせる。この際、底片部3となるところを内側に折り込む。この状態で、不図示の孔開け機で取っ手用開口11,21を形成し、さらに、袋片1,2となる部分の縁(両側部)及び底片部3となる部分の縁で融着を行う。融着は、シート材5の表側及び又は裏側から融着用加熱パッド63を押し当てることで行われ、一定の幅を持った帯状の領域で行われる。
その後、図4に示すように、溶断用加熱パッド64によりもう一度加熱してシート材5を切断(溶断)することで、実施形態の小売り袋Fが完成する。溶断の際、融着した箇所をさらに加熱するから、切断箇所の接合強度をより高めている。尚、溶断用加熱パッド64は、ヒーター部分が幅の狭い線状のものである。
尚、融着の際、剥離テープ42が貼り付けられた箇所では、間に剥離テープ42が挟み込まれた状態で二枚のシート材5が加圧、加熱された状態となる。それでも、剥離テープ42はシート材5とは異なる材料であるので、剥離テープ42とシート材5とは熱融着しない。最終的な溶断の際にも同様で、剥離テープ42は溶断されるものの、溶断された剥離テープ42の両縁と袋片1,2の両側部とは融着されていないか、又はごく僅かに融着されていて容易に分離する状態となる。
また、剥離テープ42が貼り付けられた箇所では、間に剥離テープ42が挟み込まれているため、シート材5同士も融着しない。このため、図1に示すように、製造された小売り袋において、一対の袋片1,2の両側部には、剥離テープ42の高さの位置に孔10(スリット)が形成された状態となる。この孔10は、前述したように、剥離テープ42の剥離を容易にする。
上述した製造方法によると、図2に拡大して示すように、一対の袋片1,2の両側部は、融着により縁から一定の幅で面接合された状態となる。このため、接合強度が高くなる。この点は、上記孔10の形成との関係で顕著な効果を有する。
上記のように孔10を形成して剥離テープ42の剥離を容易にすると、孔10の部分では一対の袋片1,2は接合されないため、この部分で強度が弱くなる。従来の一般的な小売り袋の製造では、上記のような二段階の融着、溶断はせず、一回の加熱で融着と切断(即ち溶断)が行われる。このような方法によると、上記のように孔10を形成する方法の場合、接合強度が弱いので孔10の縁から破れ易い。一方、実施形態のように、両側部を面接触させて接合すると、高い接合強度が得られるので、孔10を設けたとしても袋の破断の問題は生じない。
面接合させた領域の幅(図2にWで示す)は、0.1mm以上3mm以下であることが望ましい。0.1mm以下であると、接合強度が弱くなり、孔10による強度低下を補償する効果が十分でなくなる場合があり得る。また、3mm以上であると、不必要に接合箇所が大きくなり、内部の容積(収容容積)が小さくなってしまう問題がある。
次に、第二の実施形態の小売り袋について説明する。図5は第二の実施形態の小売り袋の斜視概略図であり、図6は第二の実施形態の小売り袋の正面概略図である。第二の実施形態においても、一対の袋片1,2の両側部は、面接合された状態で融着されており、剥離テープ42の両端の位置に孔10が形成されている。
第二実施形態では、孔10は、袋片1,2の幅方向中央側に向けて切り欠いた状態で形成されている。具体的には、第二の実施形態では、図6に示すように孔10は折り畳んだ状態では正面視で半円形であり、袋を開いて横から見ると円形となる。
このように、孔10が袋片1,2の中央側に向けて切り欠いた状態であると、袋を少し開いた際に孔10に指を突っ込み易くなり、剥離テープ42の剥離がより容易となる。
第二の実施形態の小売り袋を製造する場合、図4に示す製造方法において、最初の融着工程に先立って孔開け工程を設ける。接着材塗布、剥離テープ貼付を行い、シート材5を折り畳んで一対の袋片1,2となる部位を形成した後、袋片1,2の両側部となる位置で孔開け機で円形の孔を開ける。例えば、取っ手用開口11,21の形成と同時又はその前後に孔の形成が行われる。孔開けの高さ方向の位置は、接着部41及び剥離テープ42の位置であるので、接着部41及び剥離テープ42ごと二つ折りしたシート材5を貫通させて円形の孔を形成する。その上で、所定の幅で面接合させた状態での熱融着を行い、その後溶断を行うと第二の実施形態の小売り袋が完成する。溶断の位置は、熱融着箇所の幅方向の中央であり、円形の孔の中心を貫く線に沿って溶断が行われる。このため、溶断によって得られた一つの小売り袋において、両側部の孔10は正面視半円形となる。
製造工程との関係では、孔10の形成は、剥離テープ42が袋片1,2に融着してしまうのを防止する効果もある。剥離テープ42の軟化点が低く、シート材5と融着し易い材料の場合、第一の実施形態のように間に剥離テープ42を挟み込んだ状態で二枚のシート材5を熱融着及び溶断をすると、剥離テープ42の縁が袋片1,2に融着してしまうことがあり得る。第二の実施形態のように切り込んだ状態の孔10を設ける構造では、予め孔10を形成しておくことで、熱融着の際には剥離テープ42の縁は加熱パッド63,64には当たらずに加熱はされなくなる。このため、剥離テープ42の融着が避けられる。
尚、上記各実施形態の小売り袋は、一対の袋片1,2の両側部が孔10を有する構造ではあるものの、孔10は、剥離テープ42の両端を臨む位置であり、剥離テープ42を剥がして接着部41で貼り合わせると、孔10の縁の部分で一対の袋片1,2は封止される。このため、孔10による強度低下の問題はなく、また小さい商品であっても孔10から飛び出してしまうことはない。
第二の実施形態では、孔10は正面視で半円形であったが、他の種々の形態が考えられる。正面視で三角形や長方形でもよく、半楕円形であっても良い。
次に、第三の実施形態の小売り袋について説明する。図7は、第三の実施形態の小売り袋の正面概略図である。第三の実施形態の小売り袋は、図7に示すように、一対の袋片1,2の側部に破断用切り込み7を有している。
破断用切り込み7は、袋片1,2の幅方向の全長に亘って封止がされることとの関係で、顕著な効果を有する。袋片1,2の幅方向の全長に亘って封止がされるタイプの小売り袋の場合、商品の飛び出しがない点で好適ではあるものの、十分な封止をしようと接着材の接着強度を高くすると、商品の取り出しが容易でなくなる問題が生じる。消費者は、小売り袋ごと商品を購入して持ち帰るが、持ち帰った後、袋を破いて商品を取り出す必要がある。この場合、接着材の接着強度が高いと、接着部分を剥がすことができないか、又は剥がすのに苦労することになる。一方、接着強度の弱い接着材を採用すると、持ち帰る際の封止強度が弱くなり、持っているうちに開いてしまう恐れも生じる。
第三の実施形態では、上記の点を考慮し、破断用切り込み7を設けている。破断用切り込み7は、接着部41及び剥離テープ42が設けられた高さよりも低い位置に形成されている。この例では、破断用切り込み7はノッチとなっている。ノッチである破断用切り込み7は、一対の袋片1,2の両側部において同じ高さの位置に形成されている。
破断用切り込み7があると、この部分から袋を破くのが容易となるので、商品を取り出す際の面倒がなくなる。そして、破断用切り込み7が両側部の同じ高さに設けられているので、左右どちらからでも破断を行うことができ、また幅方向に完全に袋を破くのも容易となる。尚、袋片1,2の破断用切り込み7の付近に、切り込みが商品を取り出す際の破断用である旨の印刷がされていると、好適である。
破断用切り込み7は、あまり大きくしない方が好ましい。破断用切り込み7が大きくなると、袋を破くのは容易になるが、袋としての強度が低下する問題があるし、小さな商品の場合にそこから飛び出してきてしまう恐れも生じる。破断用切り込み7の高さ方向の長さ(図7にhで示す)は、5mm程度以下とすることが好ましく、3mm程度以下とすることが好ましい。破断用切り込み7の横方向(袋片の幅方向)の長さ(図7にLで示す)は、10mm以下とすることが好ましく、5mm以下とするとすることがより好ましい。また、破断用切り込み7の高さ方向の位置は、接着部41に対して少しだけ低い位置とすることが好ましい。破断用切り込み7の位置が低すぎると、破断した際に中の商品が飛び出してきてしまい易い。接着部41のすぐ下で破断を行うことが好ましく、破断用切り込み7の高さ方向の位置は、接着部41に対して3cm以内であることが好ましく、1cm以内であることがより好ましい。
ノッチである破断用切り込み7は、例えば加熱・溶断により形成することができる。図4に示した製造工程を例にすると、両側部の接合、溶断の前又は後に、所定の加熱パッドを押し当て、加熱しながら押し下げることで破断用切り込み7を形成することができる。両側部の溶断の前に行う場合には、線対称な二個分の破断用切り込み7の形状を有する加熱パッドを使用することになる。加熱・溶断により形成する場合の他、孔開け機で機械的に形成しても良い。
ノッチ以外の破断用切り込みとしては、カッターで線状に切り込みを入れる構成であっても良い。線状の切り込みは、袋片の幅方向に延びるようにする。長さは、同様に10mm以下とすることが好ましく、5mm以下とするとすることがより好ましい。尚、線状の切り込みに比べると、ノッチの方が袋としての全体の強度の低下を抑制しつつ破断をし易くすることができるので、好適である。線状の切り込みの場合、重い商品を入れると、持ち運んだ際に切り込みがひろがってさらに切れ込んでしまうことがあり得るが、ノッチの場合には、そのような問題は少ない。尚、図7では、第二の実施形態の小売り袋において破断用切り込み7を設けた構成となっているが、第一の実施形態の小売り袋において破断用切り込み7を設けても良い。
上記各実施形態において、「接着材」と説明したが、粘着材の場合もあり得る。この明細書において、「接着」は粘着を含んだ概念である。
また、上記各実施形態において、両側部の面接合構造は、最初に幅広の熱融着を行った後に溶断を行う二段階のプロセスにより得るものであったが、他の場合もあり得る。例えば幅広の熱融着を行った後にカッターで切断して個々の小売り袋を得ても良く、熱融着ではなく超音波融着で幅広の面接合を行い、その後にカッターによる切断又は溶断を行っても良い。
上述した、各実施形態の小売り袋は、例えばスーパーの食料品売り場において好適に用いることができる。野菜又は果物等の商品は、段ボール箱に詰められて仕入れられるが、従業員が箱から出してこの小売り袋に所定数詰め、上述したように剥離テープ42を剥がして接着部41で一対の袋片1,2を貼り合わせる。その後、売り場に並べられる。
小売り袋の材質としては、ポリプロピレンや塩ビのようなビニールの他、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等であっても良い。
また、小売り袋は、各商品の小売り用に用いることができ、生鮮食品の他、菓子、飲料、薬、日用品、雑貨等の小売りに使用することができる。また、一つのみの商品を入れて店頭に並べる場合もあり得る。一つのみの商品であっても、顧客が取っ手を持って持ち運ぶことができり利便性が重視されることがあるからである。
また、小売り袋の使用方法としては、顧客が売り場で商品を詰めるのに使用することもできる。例えば、鮮魚を売り場で顧客が袋詰めして買い物かごに入れる際に使用することができる。
1 一方の袋片
2 他方の袋片
3 底片部
41 接着部
42 剥離テープ
5 シート材
7 破断用切り込み
10 孔

Claims (7)

  1. 商品を入れて店頭に並べる際に使用され、商品を入れた状態で顧客が持ち運ぶ小売り袋であって、
    底部及び両側部でつながっており、商品を出し入れする開口を上部に形成し、取っ手用開口を有する一対の袋片で形成されており、
    一方の袋片の内面には、取っ手用開口より下側の位置に、袋片の幅方向の全長に亘って接着材を塗布することで形成された接着部と、袋片の幅方向の全長に亘って接着部を覆う剥離テープとが設けられており、
    一対の袋片はプラスチック製であって、両側部において所定の幅で面接合された状態で熱融着されており、
    一対の袋片の側部には、接着部及び剥離テープが設けられた高さよりも低い位置にノッチ状の破断用切り込みが形成されており、
    両側部の面接合されている幅は0.1mm以上3mm以下(但し、2mm以上を除く)であり、
    破断用切り込みの袋片の幅方向の長さは、両側部の面接合されている幅より長く、破断用切り込みは、加熱及び溶断により形成されており、
    破断用切り込みの袋片の幅方向の先端は、鋭利な形状ではなく丸みを帯びていることを特徴とする小売り袋。
  2. 前記破断用切り込みの高さ方向の位置は、前記接着部に対して3cm以内であることを特徴とする請求項1記載の小売り袋。
  3. 前記破断用切り込みは、一対の袋片の両側部において前記接着部及び前記剥離テープが設けられた高さよりも低い同じ位置に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の小売り袋。
  4. 前記破断用切り込みは、高さ方向の長さが3mm以下、袋片の幅方向の長さが10mm以下であることを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の小売り袋。
  5. 前記一対の袋片の両側部は、前記接着部及び前記剥離テープの両端を臨む位置においてつながっておらず、孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の小売り袋。
  6. 前記孔はスリットであることを特徴とする請求項記載の小売り袋。
  7. 前記孔は、袋片の幅方向中央側に向けて切り欠いた状態で形成されていることを特徴とする請求項記載の小売り袋。
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