JP6899090B2 - 定着ニップ用加圧装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態における画像形成装置の概略構成を示す模式図である。
本実施形態の画像形成装置1は、複数の作像部が中間転写体としての中間転写ベルト11の回転方向に沿って並べて配置されたタンデム方式のカラープリンタある。ただし、本発明は、定着装置を備えた画像形成装置であれば、その方式が限定されることはなく、また、プリンタ以外の複写機、ファクシミリ装置などにも適用可能である。
図2は、本実施形態の定着装置100を示す模式図である。
本実施形態の定着装置100は、無端状の定着ベルト101と、定着ベルト101を介して対向配置されるニップ形成部材としてのニップ形成プレート102及び加圧ローラ103と、定着ベルト101を加熱する加熱手段としての加熱源104と、分離部材108とを備えている。ニップ形成プレート102は、定着ベルト101の内周面に接するように配置され、加圧ローラ103との間に定着ベルト101を挟持することで、ニップ形成プレート102のニップ形成面に接する定着ベルト部分と加圧ローラとの間に定着ニップNを形成する。分離部材108は、定着ニップNを通過した後の記録紙Sが定着ベルト101の表面に寄って搬送された際に、これを本来の記録紙搬送方向へ是正するためのものである。
曲面形状の定着ニップが形成される従来の構成では、定着ニップN内において、記録紙Sの表面側に接するローラ102’の表面上における定着ニップ入口から出口までの長さNL1が、記録紙Sの裏面側に接するローラ103’の表面上における長さNL2とは異なるものとなる(図3の例ではNL1<NL2となる。)。そのため、記録紙Sの表面側と裏面側との間で、定着ニップ入口に進入してから定着ニップ出口を出るまでの記録紙Sの搬送量に差が生じ、この差によってシワが発生し得る。
本実施形態においては、上述したとおり、定着ニップNが実質的に平坦なものとなるので、記録紙Sの表面側と裏面側との間で記録紙Sの搬送量に差が生じず、シワが発生しにくい。
なお、本実施形態の定着ニップ用加圧装置は、ニップ形成プレート102を加圧ローラ103に向けて加圧するものであるが、加圧ローラ103をニップ形成プレート102に向けて加圧するものであっても、ニップ形成プレート102及び加圧ローラ103をお互いに加圧するものであってもよい。
本実施形態の定着ニップ用加圧装置200は、定着ベルト幅方向の両端側それぞれに、第一加圧レバー201、加圧スプリング202、第二加圧レバー203、加圧脱圧カム204を備えた2つの定着ニップ用加圧部200R,200Lを有する。なお、以下の説明において、符号RとLは、適宜、定着ベルト幅方向の端部を区別するために使用する。定着ニップ用加圧装置200は、定着処理時(通紙時)に定着ニップを形成するための加圧状態と、待機時(非通紙時)に加圧ローラ103の永久圧縮歪を防止するための脱圧状態とを切り換えるものである。
定着ニップ用加圧部200R,200Lの各加圧脱圧カム204R,204Lは、共通の駆動シャフト205上に固定されている。駆動シャフト205は、定着装置100の筐体に軸受部材207R,207Lによって回転可能に支持されている。駆動シャフト205の一端には、駆動ギヤ206が取り付けられており、カム駆動モータの回転駆動力が駆動ギヤ206に伝達されて駆動シャフト205が軸回転し、これにより駆動シャフト205上の各加圧脱圧カム204R,204Lが回転する。
第一スリット円盤208aには、検知エッジ部208cが形成されており、加圧脱圧カム204の回転位置が加圧状態であるときの回転位置である場合には、第一スリット円盤208aが第一透過型フォトセンサ209aの光路を塞ぐ。一方、加圧脱圧カム204の回転位置が脱圧状態であるときの回転位置である場合には、第一透過型フォトセンサ209aの光路は第一スリット円盤208aによって塞がれない。したがって、第一透過型フォトセンサ209aの受光量情報から、加圧状態と脱圧状態とを識別できる。第一透過型フォトセンサ209aの受光量情報は、駆動シャフト205に接続されるカム駆動モータを制御する制御部に送られる。
第二スリット円盤208bには、その回転方向に沿って複数の検知穴部208dが形成されている。加圧脱圧カム204の回転位置が変わることで、いずれかの検知穴部208dが第二透過型フォトセンサ209bの光路上に位置し、又は、第二透過型フォトセンサ209bの光路が第二スリット円盤208bによって塞がれる。第二透過型フォトセンサ209bの受光量情報から、加圧脱圧カム204のより詳細な回転位置を検知することができる。第二透過型フォトセンサ209bの受光量情報も、駆動シャフト205に接続されるカム駆動モータを制御する制御部に送られる。
図8は、定着ベルト101のベルト幅方向への変位を規制するフランジ部材106の構成を示す模式図である。
定着ベルト101は、上述したように、定着ニップNにおいて加圧ローラ103から回転駆動力が伝達され、加圧ローラ103の回転に伴って連れ回り回転する。定着ベルト101を回転させると、定着ベルト101がベルト幅方向のいずれか一方へ変位するベルト寄りが発生し得る。本実施形態では、定着ベルト101のベルト寄りを規制するために、定着ベルト101の両端にそれぞれ対向するように、フランジ部材106R,106Lが設けられている。
次に、定着ベルト101のベルト寄りを検知するベルト寄り検知手段の一例(以下、本構成例を「構成例1」という。)について説明する。
図9は、本構成例1におけるベルト寄り検知手段の基本構成を示す説明図である。
本構成例1のベルト寄り検知手段は、定着ベルト101の表面上の一端側領域でベルト一周にわたって配設された複数の反射部材(被検知部材)211と、複数の反射部材211が配設される当該一端側領域に対向するように配置された反射型フォトセンサ212とから構成されている。なお、定着ベルト101の回転中、反射型フォトセンサ212からは、高反射率である反射部材211からの反射光を受光したときのH信号と、反射部材211からの反射光を受光しないとき(低反射率である定着ベルト101の表面部分からの反射光を受光するとき)のL信号とが繰り返し出力される。そのため、反射型フォトセンサ212からの出力信号に基づいて、定着ベルト101の回転情報(回転方向位置、回転速度、回転角速度等)を検出することが可能である。
本構成例1において、定着ベルト101の表面上に配設される反射部材211は、図10に示すように、そのベルト幅方向位置の違いによって形状や寸法が異なる3種類の反射部材211a,211b,211cで構成されている。これにより、いずれの種類の反射部材が反射型フォトセンサ212の検知領域を通過するかによって、反射型フォトセンサ212からの出力信号の信号パターンが異なるものとなる。したがって、反射型フォトセンサ212からの出力信号の信号パターンに基づき、定着ベルト101のベルト幅方向位置(ベルト寄り)を検知することができる。
本構成例1における3種類の反射部材211a,211b,211cは、定着ベルト周方向の長さが互いに異なるものである。このような3種類の反射部材211a,211b,211cを用いる場合、出力信号の立ち上がりと立ち下がりを検出することにより、いずれの種類の反射部材211a,211b,211cが反射型フォトセンサ212の検知領域を通過しているかを判別できる。
次に、定着ベルト101のベルト寄りを検知するベルト寄り検知手段の他の例(以下、本構成例を「構成例2」という。)について説明する。
図12は、本構成例2におけるベルト寄り検知手段を示す説明図である。
図13は、本構成例2におけるスリップリング213の形状の一例を示す平面図である。
本構成例2においては、定着ベルト101の各端部と各フランジ部材106R,106Lとの間に、従動部材としての従動回転部材であるスリップリング213R,213Lが配置されている。スリップリング213R,213Lは、ベルト支持部107の外周面の曲率半径よりもやや大きい半径をもつ円形開口部213aを備えており、ベルト支持部107の外周面の曲率中心と略同じ地点を回転中心にして、その円形開口部213aの内壁がベルト支持部107の外周面に沿って摺動しながら回転可能に設けられている。定着ベルト101のベルト寄りが発生して定着ベルト101の端部のベルト幅方向位置がフランジ部材106に近づき、定着ベルト101の端部がスリップリング213に接触すると、定着ベルト101の端部とスリップリング213との間の摩擦力によって、その定着ベルト101の回転に連動してスリップリング213が従動回転する。
次に、定着ベルト101のベルト寄りを検知するベルト寄り検知手段の更に他の例(以下、本構成例を「構成例3」という。)について説明する。
図15(a)〜(c)は、本構成例3におけるベルト寄り検知手段を示す説明図である。
ただし、図15(a)は、定着ベルト101がL側へ寄った状態を示し、図15(b)は、定着ベルト101の幅方向位置が適正範囲内である状態を示し、図15(c)は、定着ベルト101がR側へ寄った状態を示している。
ΔE = (ΔL*2+Δa*2+Δb*2)1/2 ・・・(1)
また、本構成例3においては、定着ベルト101自身が検知領域S内に含まれるように構成した例であるが、定着ベルト101自身に代えて、定着ベルト101の寄りに連動して変位する被検知部材が検知領域S内に含まれるように構成しても、同様である。
また、検知領域S内における定着ベルト101の占有比率の変化に応じて変動する検知領域S内の色情報を用いて定着ベルト101の寄りを検知するものであれば、色差ΔEを利用しない他のベルト寄り検知手段であってよい。例えば、特定波長帯(定着ベルト101の色に対応する波長帯)のみを検出するセンサを用い、そのセンサの検出値(特定波長帯の受光量情報)から定着ベルト101の寄りを検知するベルト寄り検知手段であってもよい。
次に、定着ベルト101のベルト寄りを検知するベルト寄り検知手段の更に他の例(以下、本構成例を「構成例4」という。)について説明する。
図16(a)〜(c)は、本構成例4におけるベルト寄り検知手段を示す説明図である。
ただし、図16(a)は、定着ベルト101がL側へ寄った状態を示し、図16(b)は、定着ベルト101の幅方向位置が適正範囲内である状態を示し、図16(c)は、定着ベルト101がR側へ寄った状態を示している。
また、本構成例4においては、定着ベルト101自身が検知領域S内に含まれるように構成した例であるが、定着ベルト101自身に代えて、定着ベルトからの熱が伝熱されてベルト支持部107よりも高温になり、かつ、定着ベルト101の寄りに連動する被検知部材が検知領域S内に含まれるように構成しても、同様である。
次に、定着ベルト101のベルト寄りを検知するベルト寄り検知手段の更に他の例(以下、本構成例を「構成例5」という。)について説明する。
図17(a)及び(b)は、本構成例5におけるベルト寄り検知手段を示す説明図である。
ただし、図17(a)は、定着ベルト101の幅方向位置が適正範囲内である状態を示し、図17(b)は、定着ベルト101がL側へ寄った状態を示している。
次に、定着ベルト101のベルト寄りを補正するために、定着ニップ用加圧装置200による定着ベルト101の両端部間の加圧力の差を変更する加圧力差変更手段の一構成例(以下、本構成例を「構成例6」という。)について説明する。
本構成例6においては、定着ベルト101にベルト寄りが発生したら、定着ニップ用加圧装置200による定着ベルト101の両端部間の加圧力の差を変更して、定着ベルト101のベルト寄りを補正する。本構成例6の加圧力差変更手段は、定着ニップ用加圧装置200における加圧脱圧カム204R,204Lが取り付けられた駆動シャフト205の傾斜角度を変更することにより、定着ニップ用加圧装置200による定着ベルト101の両端部間の加圧力の差を変更するものである。
制御部300は、画像形成装置本体の上位制御部からの制御命令により定着装置100を待機にする場合、カム回転位置検知手段の第一透過型フォトセンサ209a及び第二透過型フォトセンサ209bの検知結果に基づき、カム駆動モータ210を制御する。これにより、駆動シャフト205を回転させて、定着ベルト101の両側に配置された各加圧脱圧カム204の回転位置を、加圧スプリング202の付勢力が最も小さくなる回転位置へ移動させ、脱圧状態にする。
制御部300は、ベルト寄り検知手段の反射型フォトセンサ212からの出力信号に基づいて定着ベルト101にベルト寄りが発生していないと判断する場合、図20(a)に示すように、駆動シャフト205が定着装置100の筐体側板220R,220Lに対して垂直になるようにする。具体的には、制御部300は、第三透過型フォトセンサ224の検知結果に基づいて偏心軸受駆動モータ225を制御し、偏心軸受部材221の内側軸受部221aを外側軸受部221bの中心O1の回りで回転(公転)させ、内側軸受部221aが支持している駆動シャフト205の一端側が、軸受部材207Rによって支持されている駆動シャフト205の他端側と同じ高さとなるように調整する。
次に、定着ベルト101のベルト寄りを補正するために、定着ニップ用加圧装置200による定着ベルト101の両端部間の加圧力の差を変更する加圧力差変更手段の他の構成例(以下、本構成例を「構成例7」という。)について説明する。
本構成例7の加圧力差変更手段は、駆動シャフト205の傾斜角度を変更せず、定着ニップ用加圧装置200における加圧脱圧カム204R,204Lのカム形状(回転位相)の違いによって、定着ニップ用加圧装置200による定着ベルト101の両端部間の加圧力の差を変更するものである。なお、本構成例7は、L側の軸受部材207Lが偏心軸受部材221ではなくR側の軸受部材207Rと同じであり、かつ、加圧脱圧カム204R,204Lのカム形状(回転位相)が異なる点を除き、基本構成は前記構成例6と同様である。
本構成例7において、定着ベルト101の両側に配置される加圧脱圧カム204R,204Lは、偏心円形カムであり、いずれも、その円周の一部分に切り欠き部(以下「圧低減形状部」という。)204aを備えている。本構成例7では、駆動シャフト205上に取り付ける際の加圧脱圧カム204R,204Lの回転位相を異ならせ、L側の加圧脱圧カム204Lの圧低減形状部204aが位置する回転角度位置と、R側の加圧脱圧カム204Rの圧低減形状部204aが位置する回転角度位置とが異なるように構成されている。
図23は、図22(a)のグラフと図22(b)のグラフとを重ね合わせたグラフである。
本構成例7においては、駆動シャフト205の回転角度位置の違いにより、ベルト寄り非補正状態(Pc)と、L側ベルト寄り補正状態(P1)と、R側ベルト寄り補正状態(P2)とを切り換えることができる。ベルト寄り非補正状態は、駆動シャフト205の回転角度位置を、L側の加圧脱圧カム204Lの圧低減形状部204aにもR側の加圧脱圧カム204Rの圧低減形状部204aにもカムフォロア203bが当接しない回転角度位置Pcにした状態である。L側ベルト寄り補正状態は、駆動シャフト205の回転角度位置を、L側の加圧脱圧カム204Lの圧低減形状部204aにはカムフォロア203bが当接しないが、R側の加圧脱圧カム204Rの圧低減形状部204aにはカムフォロア203bが当接する回転角度位置P1にした状態である。R側ベルト寄り補正状態は、駆動シャフト205の回転角度位置を、L側の加圧脱圧カム204Lの圧低減形状部204aにはカムフォロア203bが当接するが、R側の加圧脱圧カム204Rの圧低減形状部204aにはカムフォロア203bが当接しない回転角度位置P2にした状態である。なお、図21(a)及び(b)は、駆動シャフト205の回転角度位置がR側ベルト寄り補正状態となる回転角度位置P2であるときの位置関係を示したものである。
定着ベルト101の回転中、制御部300は、ベルト寄り検知手段の反射型フォトセンサ212からの出力信号を受信し、その出力信号の信号パターンに基づいて、定着ベルト101のベルト幅方向位置(ベルト寄り)を検知する。そして、制御部300は、その検知結果に基づき、カム駆動モータ210の回転位置を制御して、定着ベルト101のベルト寄りを補正する制御を実行する。
しかも、本構成例7は、既存の定着装置における加圧脱圧機構の加圧脱圧カム204R,204Lのカム形状を変更し、カム駆動モータ210の駆動制御によって定着ベルト101のベルト寄りの補正を実現できる。したがって、上述した構成例6のように偏心軸受部材などの新たな構成を追加することなく、定着ベルト101のベルト寄りの補正を実現することが可能である。
また、ここで説明した加圧力差変更手段は、一例であり、定着ニップ用加圧装置200による定着ベルト101の両端部間の加圧力の差を変更できるものであれば、あらゆる加圧力差変更手段を利用することができる。
(態様A)
無端状の定着ベルト101を介して対向配置されるニップ形成プレート102及び加圧ローラ103等の2つのニップ形成部材のうちの少なくとも一方のニップ形成部材(ニップ形成プレート102等)を加圧する加圧手段と、前記定着ベルトの寄りを検知するベルト寄り検知手段と、前記ベルト寄り検知手段の検知結果に基づいて、前記定着ベルトの両端部間における前記加圧手段の加圧力の差を変更する加圧力差変更手段とを備えた定着ニップ用加圧装置において、前記2つのニップ形成部材のうち、ニップ形成面の硬度が高いニップ形成プレート102等の高硬度ニップ形成部材についてのニップ形成面を、略平面としたことを特徴とする。
曲面形状の定着ニップが形成される従来の構成では、定着ニップ内において、記録材の表面側に接するニップ形成部材のニップ形成面上の定着ニップ入口から出口までの長さが、記録材の裏面側に接するニップ形成部材のニップ形成面上の長さとは異なるものとなる。そのため、記録材の表面側と裏面側との間で、定着ニップ入口に進入してから定着ニップ出口を出るまでの記録材の搬送量に差が生じる。この記録材搬送量の差は、定着ニップの幅(記録材搬送方向長さ)に応じて変動するため、定着ベルトの寄りを補正する際に曲面形状の定着ニップの幅をベルト両端部間で異ならせた場合、定着ニップ内における記録材搬送量がベルト両端部間で異なるものとなり、シワが発生しやすい。
定着ニップは、2つのニップ形成部材のうちの高硬度ニップ形成部材が低硬度ニップ形成部材を押し込むようにして形成されるため、定着ニップの形状は高硬度ニップ形成部材のニップ形成面に倣った形状となる。本発明では、高硬度ニップ形成部材のニップ形成面を略平面としたことで、形成される定着ニップの形状は、略平坦なものとなる。略平坦な定着ニップであれば、定着ニップ内における記録材の表面側と裏面側との間の記録材搬送量の差が小さく又は無くなる。よって、定着ベルトの両端部間における加圧手段の加圧力の差を変更して、定着ニップの幅が定着ベルトの両端部間で異なるものとなっても、定着ニップ内における記録材搬送量の定着ベルト両端部間の差を小さく抑えることができ又は無くすことができる。したがって、定着ベルトの寄りを補正する際において、定着ベルトの両端部間における加圧手段の加圧力の差を変更しても、シワの発生が抑制される。
前記態様Aにおいて、前記高硬度ニップ形成部材のニップ形成面における定着ベルト周方向長さは、前記定着ニップの定着ベルト周方向長さよりも長いことを特徴とする。
これによれば、定着ニップの形状を略平坦なものとすることができる。
前記態様A又はBにおいて、前記高硬度ニップ形成部材は、前記2つのニップ形成部材のうち前記定着ベルトの内周面側に配置されるニップ形成プレート102等のニップ形成部材であることを特徴とする。
これによれば、定着ベルトにより安定した定着ニップを形成しやすい。
前記態様A〜Cのいずれかの態様において、前記2つのニップ形成部材のうち、ニップ形成面の硬度が低い加圧ローラ103等の低硬度ニップ形成部材のニップ形成面は、前記高硬度ニップ形成部材のニップ形成面に沿って弾性変形する弾性ゴム層103b等の弾性層で形成されていることを特徴とする。
これによれば、高硬度ニップ形成部材のニップ形成面に倣って、略平坦な定着ニップを安定して形状することができる。
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記ベルト寄り検知手段は、前記定着ベルトの少なくとも一方の端部がベルト幅方向の所定位置に達したときに該定着ベルトの回転に連動して従動するスリップリング213等の従動部材を有し、該従動部材の従動によって前記定着ベルトの寄りを検知することを特徴とする。
これによれば、定着ベルトの寄りを簡易な構成で検知することが可能である。
前記態様Eにおいて、前記従動部材は、前記定着ベルトの回転に連動して従動回転するスリップリング213等の従動回転部材であり、前記従動回転部材は、該従動回転部材の回転中心O4から規定距離だけ離れた周回軌道上の一部に谷部213cや開口部213d等の空間部をもつ形状であることを特徴とする。
これによれば、当該周回軌道上の位置で従動回転部材の本体部と前記空間部とを区別して検出できる光学センサ等の検知手段を用いることにより、その検知手段の検出結果から定着ベルトの寄りを検知することができる。
前記態様Fにおいて、前記従動回転部材は、前記従動回転の回転軸に直交する断面の外周形状が非円形であることを特徴とする。
これによれば、上述した従動回転部材を簡易に構成することができる。
前記態様Fにおいて、前記従動回転部材は、前記周回軌道上に1又は2以上の開口部213dをもつ形状であることを特徴とする。
これによれば、上述した従動回転部材を簡易に構成することができる。
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記ベルト寄り検知手段は、前記定着ベルトの寄りに連動する被検知部材又は該定着ベルト自身が当該ベルト寄り検知手段の検知領域S内を占有する占有比率が該定着ベルトの寄りに応じて変化するように構成され、該占有比率の変化に応じて変動する該検知領域内の色情報を検知することにより該定着ベルトの寄りを検知することを特徴とする。
これによれば、色の違いを利用した定着ベルトの寄り検知を実現できる。
前記態様Iにおいて、前記ベルト寄り検知手段は、前記定着ベルトがベルト幅方向一方側へ寄ったときに該定着ベルトの他方側の端部が巻き付けられたベルト支持部107等の被巻付部材が前記検知領域内に含まれるように構成されていることを特徴とする。
これによれば、被検知部材又は定着ベルト自身と被巻付部材との色の違いを利用して、定着ベルトの寄りを検知することができる。
前記態様I又はJにおいて、前記色情報は、色差ΔE等の色差情報であることを特徴とする。
これによれば、色の違いを利用した定着ベルト寄りの検知を、安定して行うことが可能である。
前記態様Kにおいて、前記色差情報は、L*a*b*色空間上の距離ΔEによって規定され、前記検知領域内に含まれる前記被検知部材又は定着ベルト自身の色と該検知領域内に含まれる残部の色との色差ΔEが25以上となるように、構成されていることを特徴とする。
これによれば、色の違いを利用した定着ベルト寄りの検知を、より安定して行うことが可能である。
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記ベルト寄り検知手段は、前記定着ベルトの寄りに連動する被検知部材又は該定着ベルトの端部に対して接触する接触式変位センサ217の接触子217aの変位に応じて、該定着ベルトの寄りを検知することを特徴とする。
これによれば、定着ベルトの寄りを簡易な構成で検知することが可能である。
前記態様Mにおいて、前記ベルト寄り検知手段は、前記接触式変位センサの接触子が前記定着ベルトの端部に対して接触するように構成されており、前記定着ベルトにおける前記端部の厚さは、ベルト幅方向中央部の厚さよりも厚いことを特徴とする。
これによれば、定着ベルトの厚さ(ベルト幅方向中央部の厚さ)が薄いものであっても、定着ベルトの寄り検知を安定して行うことが可能となる。
前記態様Nにおいて、前記定着ベルトにおける前記端部は、該定着ベルト本体における端部領域上にカラー部材218等の耐熱性をもつ弾性部材を固定してなることを特徴とする。
これによれば、定着ベルトの寄り検知を、より安定して行うことが可能となる。
前記態様M〜Oのいずれかの態様において、前記ベルト寄り検知手段は、前記接触式変位センサの接触子が前記定着ベルトの端部に対して接触するように構成されており、前記定着ベルトにおける前記端部は湾曲形状であることを特徴とする。
これによれば、接触子の移動がスムーズになって、接触子の移動が妨げられて適切な検知ができない事態の発生が抑制される。
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記ベルト寄り検知手段は、前記定着ベルトからの熱が伝熱されかつ該定着ベルトの寄りに連動する被検知部材又は該定着ベルト自身が当該ベルト寄り検知手段の検知領域内を占有する占有比率が該定着ベルトの寄りに応じて変化するように構成され、該占有比率の変化に応じて変動する該検知領域内の温度情報を検知することにより該定着ベルトの寄りを検知することを特徴とする。
これによれば、温度の違いを利用した定着ベルトの寄り検知を実現できる。
前記態様Qにおいて、前記ベルト寄り検知手段は、非接触サーミスタ216等の非接触式の温度センサであることを特徴とする。
これによれば、被検知部材又は定着ベルト自身の形状に制限されずに、温度検知をすることができる。
無端状の定着ベルト101を介して対向配置されるニップ形成プレート102及び加圧ローラ103等の2つのニップ形成部材のうちの少なくとも一方のニップ形成部材(ニップ形成プレート102等)を定着ニップ用加圧装置により加圧することで定着ニップNを形成し、該定着ニップを通過する記録紙S等の記録材上のトナー等の被定着物を該記録材上に定着させる定着装置100において、前記定着ニップ用加圧装置として、前記態様A〜Rのいずれかの態様に係る定着ニップ用加圧装置を用いたことを特徴とする。
これによれば、定着ベルトの両端部間における加圧手段の加圧力の差を変更しても、シワの発生が抑制される定着装置を実現できる。
前記態様Sに係る定着装置を備えた画像形成装置。
これによれば、定着ベルトの両端部間における加圧手段の加圧力の差を変更しても、シワの発生が抑制される画像形成装置を実現できる。
100 定着装置
101 定着ベルト
102 ニップ形成プレート
103 加圧ローラ
103a 芯金
103b 弾性ゴム層
104 加熱源
105 ステー部材
106 フランジ部材
107 ベルト支持部
108 分離部材
200 定着ニップ用加圧装置
201 第一加圧レバー
201a 回動軸
201b 加圧部
202 加圧スプリング
203 第二加圧レバー
203a 回動軸
203b カムフォロア
204 加圧脱圧カム
204a 圧低減形状部
205 駆動シャフト
206 駆動ギヤ
207 軸受部材
208a,208b スリット円盤
208c 検知エッジ部
208d 検知穴部
209a,209b 透過型フォトセンサ
210 カム駆動モータ
211a,211b,211c 反射部材
212 反射型フォトセンサ
213 スリップリング
213a 円形開口部
213b 山部
213c 谷部
213d 開口部
214 透過型フォトセンサ
215 カラーセンサ
216 温度センサ
217 接触式変位センサ
217a 接触子
218 カラー部材
220 筐体側板
221 偏心軸受部材
221a 内側軸受部
221b 外側軸受部
222 駆動ギヤ
223 スリット円盤
224 透過型フォトセンサ
225 偏心軸受駆動モータ
300 制御部
Claims (6)
- 無端状の定着ベルトを介して対向配置される2つのニップ形成部材のうちの少なくとも一方のニップ形成部材を加圧する加圧手段と、
前記定着ベルトの寄りを検知するベルト寄り検知手段と、
前記ベルト寄り検知手段の検知結果に基づいて、前記定着ベルトの両端部間における前記加圧手段の加圧力の差を変更する加圧力差変更手段とを備えた定着ニップ用加圧装置において、
前記ベルト寄り検知手段は、前記定着ベルトの寄りに連動する被検知部材又は該定着ベルト自身が当該ベルト寄り検知手段の検知領域内を占有する占有比率が該定着ベルトの寄りに応じて変化するように構成され、該占有比率の変化に応じて変動する該検知領域内の色差情報を検知することにより該定着ベルトの寄りを検知するものであり、
前記2つのニップ形成部材のうち、ニップ形成面の硬度が高い高硬度ニップ形成部材についてのニップ形成面を、略平面とし、
前記色差情報は、L * a * b * 色空間上の距離によって規定され、
前記検知領域内に含まれる前記被検知部材又は定着ベルト自身の色と該検知領域内に含まれる残部の色との色差ΔEが25以上となるように、構成されていることを特徴とする定着ニップ用加圧装置。 - 請求項1に記載の定着ニップ用加圧装置において、
前記ベルト寄り検知手段は、前記定着ベルトがベルト幅方向一方側へ寄ったときに該定着ベルトの他方側の端部が巻き付けられた被巻付部材が前記検知領域内に含まれるように構成されていることを特徴とする定着ニップ用加圧装置。 - 請求項1又は2に記載の定着ニップ用加圧装置において、
前記高硬度ニップ形成部材は、前記2つのニップ形成部材のうち前記定着ベルトの内周面側に配置されるニップ形成部材であることを特徴とする定着ニップ用加圧装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着ニップ用加圧装置において、
前記2つのニップ形成部材のうち、ニップ形成面の硬度が低い低硬度ニップ形成部材のニップ形成面は、前記高硬度ニップ形成部材のニップ形成面に沿って弾性変形する弾性層で形成されていることを特徴とする定着ニップ用加圧装置。 - 無端状の定着ベルトを介して対向配置される2つのニップ形成部材のうちの少なくとも一方のニップ形成部材を定着ニップ用加圧装置により加圧することで定着ニップを形成し、該定着ニップを通過する記録材上の被定着物を該記録材上に定着させる定着装置において、
前記定着ニップ用加圧装置として、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の定着ニップ用加圧装置を用いたことを特徴とする定着装置。 - 請求項5に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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