JP6898252B2 - バーコード位置特定装置およびそのためのコンピュータプログラム - Google Patents

バーコード位置特定装置およびそのためのコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、対象物の胴体部分に付与されたバーコードの位置(対象物の胴体部分の外周方向の位置)を特定する装置およびコンピュータプログラムに関するものである。
検体を自動的に分析するように構成された分析システムでは、分析すべき検体を収容した検体容器が所定の位置にセットされ、該検体容器内から検体が自動的に取り出され(例えば、サンプリングノズルなどによって吸い出され)、分析部において自動的に分析処理が行われる。検体容器(具体的には、採血管が例示される)は、分析システムにおける種々の取り扱い機構に適合するように、規定の長さや太さを有するものとなっている。
図6に例示するように、検体容器100は、試験管のような円筒状の胴体部分101を有しており、その開口が、キャップ102で封止されている。検体容器の胴体部分の外面には、収容された検体を識別するためのバーコード104が付与されている。該バーコードは、通常、ラベル103に記載されており、該ラベルが胴体部分101に貼付される。
図7(a)に例示したバーコード104のとおり、バーコードの規格では、バーコードを構成する各黒いバーの長さ方向の寸法H1が「バーコードの高さ」と呼ばれている。本発明が読取り対象とするバーコード(読取り対象バーコード)は、図7(a)に示すように、対象物(検体容器など)の柱状の胴体部分に対して、バーコードの高さH1の方向が、該胴体部分の外周方向と一致するように付与されている。
前記のような検体容器を多数取扱い、各検体容器に収容された検体を自動的に順次分析するような分析システムでは、図6に示すように、搬送用ホルダー(「搬送用ラック」とも呼ばれる)200が用いられる。搬送用ホルダー200は、検体容器(100、110、120、...)を保持するための保持用穴を有し、該保持用穴は、典型的な例では、所定の間隔にて一列に配列されている。搬送用ホルダー200は、ベルトコンベアなどの各種の移送装置300によって所定の位置まで搬送される。
一般に、搬送用ホルダーの各保持用穴の側壁には切り欠き210が設けられており、各保持用穴は、該ホルダーの側方において切り欠き210を通して外界と連通している。よって、図6に示す検体容器100の場合のように、検体容器に貼付されたラベル103上のバーコード104は、保持用穴の切り欠き210を通して読み取ることができる。このような搬送用ホルダーを用いた検体容器の移送、検体容器に貼付されたバーコードラベルの態様、および、そのバーコードの読取りについては、特許文献1などに詳細に記載されている。
図6に示すように、各検体容器は無作為に保持用穴に挿入されるので、各検体容器上のラベル(103、113、123...)に記載されたバーコードの位置(各検体容器の本体部分の外周方向の位置)は、必ずしも切り欠き210の位置には一致しない。従って、ラベルのバーコードを切り欠き210を通して読み取るためには、各検体容器の中心軸線(図6では、検体容器110に加えた中心軸線Y10)について各検体容器を回転させて、ラベルのバーコードの位置を切り欠き210の位置に一致させる必要がある。
バーコードを読むために、搬送用ホルダーに保持された検体容器を回転させるための機構は種々提案されている。それらのなかでも、検体容器同士が互いに接近していても、目的とする検体容器だけを好ましく回転させ得る機構として、3つの把持用ローラーを用いた回転駆動機構が挙げられる(例えば、特許文献1にも記載されている)。該機構では、図8に模式的に示すように、3本のシャフト401、402、403が、それぞれの先端部に把持用ローラー411、412、413を有しており、これら3つの把持用ローラーが1つの検体容器100をその胴体部分の外周面の3箇所で把持する。3つのシャフト401、402、403のうちの1つのシャフト401は、回転駆動源に接続された駆動シャフトであり、その先端の把持用ローラー411は駆動側ローラーである。駆動側ローラー411の回転駆動力を伴う矢印方向の回転によって、検体容器100は反対方向に回転する。残りのシャフト402、403は、従動シャフトであり、それぞれの先端の把持用ローラー(従動側ローラー)412、413は空回りするように構成されている。よって、把持用ローラー412、413は、検体容器100を把持しながら、検体容器100の回転に応じて従動的に回転できるようになっている。
前記のような把持用ローラーを用いた回転駆動機構であれば、検体容器同士が互いに接近していても、駆動側ローラーのその場での自転によって目的の検体容器を回転させることが可能であり、各把持用ローラーが隣の検体容器に接触することがない。また、上記のような回転駆動機構を作動させる制御部は、該回転駆動機構を構成する駆動源モーターや伝達機構を通じて、外径が既知である駆動側ローラーの回転回数や回転速度を制御することができ、その結果、検体容器の胴体部分の外周面の移動速度(即ち、回転速度)を制御することができる。尚、このような回転駆動機構は、コスト上の制約や機構上の制約の点から、駆動側ローラーを一方向にしか回転させることができない場合がある。
特開2011−185628号公報
図8は、上記した回転駆動機構の駆動側ローラー411によって検体容器100を回転させながら、所定の読取り位置に配置されたバーコードリーダー500からスキャン光510を該検体容器100の胴体部分の外周面に照射し、バーコード104を読んでいる状態を示している。検体容器100の円柱状の胴体部分に付与された読取り対象バーコード104を確実に読むためには、図7(a)に示したバーコード104の高さ(外周方向の全長)H1のうちのバーコード情報を読むことができると考えられる有効な読取り領域(バーコードの周方向の両端を除いた領域)H2にバーコードスキャンの光を照射することが好ましい。また、図6に示したように、搬送用ホルダー200に多数の検体容器が保持されている場合には、各検体容器のバーコードの中央部が各保持用穴の切り欠き210から見えるように(好ましくは、バーコードの中央部が切り欠き210の中心位置とできる限り一致するように)、各検体容器を回転させることが求められる場合もある。これらのような要求に応じる点からも、バーコード104の高さH1のうちの有効な読取り領域の位置を特定することは重要である。
一方、多くの検体容器の中には、図7(b)に示すように、読取り対象バーコード104Bが記載されたラベル103Bの下から、他のラベル103Aに記載された他のバーコード(以下、「偽のバーコード」ともいう)104Aが胴体の外周方向にはみ出した状態となっているものがある。このようなバーコードが2重(またはさらに多い重なり)となった状態は、1つの検体容器100Bの胴体部分に最初に貼付されたラベル103Aの上に、バーコードの管理上の事情などにより、読取り対象バーコード(以下、「真のバーコード」ともいう)104Bが記載されたラベル103Bが少しずれて貼付されるといった場合に生じる。このような状態の検体容器に対して単純にバーコードスキャンを行ったのでは、最初に得られた偽のバーコード情報が真のバーコード情報として処理される可能性がある。
よって、検体容器100の胴体部分に付与されたバーコードをより安全かつより確実に読むためには、真のバーコードを特定した上で、そのバーコードの外周方向の範囲からその中央部を特定し、特定された中央部でバーコードスキャンを行なうことが好ましい。また、前記で特定された真のバーコードの中央部を、搬送用ホルダーの切り欠き210の中心位置と一致するように、検体容器を回転させることが好ましい。
しかしながら、図8に示したような回転駆動機構は、〔駆動側ローラーを検体容器の胴体部分の外周面に押し付けて回転させることによって該検体容器を回転させる〕という駆動の原理に起因して、該回転駆動機構側の制御部は、自体の機構だけでは、回転させる対象の検体容器がどれほどの角度だけ回転したのかを正確に知ることができない。その理由は、検体容器の胴体部分の外径(図7(a)に示す寸法D1)が検体容器毎に異なり、よって胴体部分の外周長も検体容器毎に異なるからである。例えば、市販の採血管の胴体部分の外径は、代表的には10mm〜15mm程度の範囲内で種々のものが存在する。回転駆動機構側の制御部は、検体容器の胴体部分が、予め与えられた参照外周長(または、参照外径)を有するものであると仮定して対象の検体容器を回転させるので、実際の検体容器の回転量との間には差異があり、特別な検出センサーを追加しなければ、制御部はその差異を知ることができない。また上記したように、回転させた検体容器を必要量だけ逆方向に回転させることもできない場合がある。
上記のようなタイプの回転駆動機構だけを用いて、できる限り正確に真のバーコードの中央部を特定するためには、(i)検体容器を低速で回転させて、胴体部分の外周全周にわたって高密度のバーコードスキャンを行い、(ii)それによって、真のバーコードを識別しかつその外周方向範囲をより正確に特定し、(iii)その結果に基づいて、真のバーコードの有効な読取り領域を特定する精度を向上させる、という方法が考えられる。
しかし、そのような低速での高密度のバーコードスキャンを検体容器毎に全周にわたって行なっていたのでは、バーコードを読み取る工程に多大な時間を要し、検体容器の処理数(スループット)を上げることができない。
このような問題は、検体容器のみならず、種々の対象物の柱状の胴体部分に付与された読取り対象バーコードの外周方向の位置を特定する場合には、同様に生じる問題である。
本発明の課題は、対象物の回転角度を正確に知ることができないような回転駆動機構を用いる場合であっても、より早く、読取り対象バーコードの位置を特定することを可能とする装置およびコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の主たる構成は、次のとおりである。
〔1〕対象物の柱状の胴体部分の外周面にその外周方向に沿ってバーが延びるように付与された読取り対象バーコードの外周方向の位置を特定するバーコード位置特定装置であって、
当該バーコード位置特定装置は、
対象物を、その胴体部分の外周方向へと一方向に回転させる回転駆動部を有し、
所定の読取り位置に配置され、前記胴体部分の外周面に対してバーコードスキャンを行うバーコードリーダー部を有し、
回転駆動部とバーコードリーダー部とを制御する制御部を有し、
前記制御部が、
回転駆動部を制御して第1の速度で対象物を回転させ、かつ、該回転の間に、バーコードリーダー部を制御して複数回のバーコードスキャンを実行させ、該バーコードスキャンの結果に基づいて、読取り対象バーコードの前記外周方向における第1の領域の位置を特定する第1の操作と、
回転駆動部を制御して、前記第1の領域の位置に応じた頭出し位置をバーコードリーダー部の読取り位置へと回転移動させ、その位置から、第1の速度よりも遅い第2の速度で対象物を回転させ、該回転の間に、バーコードリーダー部を制御して複数回のバーコードスキャンを実行させ、該バーコードスキャンの結果に基づいて、前記外周方向における読取り対象バーコードの第2の領域の位置を特定し、該第2の領域の位置を読取り対象バーコードの位置として採用する第2の操作と
を行う、
前記バーコード位置特定装置。
〔2〕上記制御部が、第2の操作において、さらに、上記第2の領域の中央部の位置を特定する、前記〔1〕記載のバーコード位置特定装置。
〔3)上記制御部が、第2の操作において、第1の領域のうちの回転方向における先頭位置よりも回転方向の前方側にある位置を、上記頭出し位置として採用する、前記〔1〕または〔2〕記載のバーコード位置特定装置。
〔4〕第1の操作におけるバーコードスキャンによって、読取り対象バーコードが第1の所定回数だけスキャンされるように、読取り対象バーコードの規定の高さに応じて、第1の速度が決定されており、
上記制御部が、第1の操作におけるバーコードスキャンにおいて、同じバーコード情報が最初に前記の第1の所定回数だけ連続して得られた場合に、そのバーコード情報を有するバーコードを読取り対象バーコードであると特定する、
前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のバーコード位置特定装置。
〔5〕第2の操作におけるバーコードスキャンによって、読取り対象バーコードが第1の所定回数より多い第2の所定回数だけスキャンされるように、読取り対象バーコードの規定の高さに応じて、第2の速度が決定されており、
上記制御部が、第2の操作におけるバーコードスキャンにおいて、同じバーコード情報が最初に前記の第2の所定回数だけ連続して得られた場合に、該同じバーコード情報が第2の所定回数だけ連続して得られたスキャン位置の最初と最後の位置の間にある領域を、第2の領域であると特定し、かつ、前記外周方向における第2の領域の位置を特定する、前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のバーコード位置特定装置。
〔6〕上記回転駆動部が回転駆動ローラーを有し、該回転駆動ローラーを対象物の柱状の胴体部分の外周表面に接触させながら回転させることによって、該対象物を回転させる、前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載のバーコード位置特定装置。
〔7〕対象物の柱状の胴体部分の外周面にその外周方向に沿ってバーが延びるように付与された読取り対象バーコードの外周方向の位置を特定するためのコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、
対象物を、その胴体部分の外周方向へと一方向に回転させる回転駆動部と、
所定の読取り位置に配置され、前記胴体部分の外周面に対してバーコードスキャンを行うバーコードリーダー部とを、
制御する制御部として作動するコンピュータにおいて実行され、
回転駆動部を制御して第1の速度で対象物を回転させ、かつ、該回転の間に、バーコードリーダー部を制御して複数回のバーコードスキャンを実行させ、該バーコードスキャンの結果に基づいて、読取り対象バーコードの前記外周方向における第1の領域の位置を特定する第1の操作と、
回転駆動部を制御して対象物を回転させて、前記第1の領域の位置に応じた頭出し位置をバーコードリーダー部の読取り位置へと移動させ、その位置から、第1の速度よりも遅い第2の速度で対象物を回転させ、該回転の間に、バーコードリーダー部を制御して複数回のバーコードスキャンを実行させ、該バーコードスキャンの結果に基づいて、前記外周方向における読取り対象バーコードの第2の領域の位置を特定し、該第2の領域の位置を読取り対象バーコードの位置として採用する第2の操作とを、
前記コンピュータに実行させるためのプログラムである、
前記コンピュータプログラム。
本発明のバーコード位置特定装置およびコンピュータプログラムによって、対象物の回転角度を正確に知ることができないような回転駆動機構を用いる場合であっても、より早く、読取り対象バーコードの位置を特定することが可能になる。
図1は、本発明の実施例における、当該バーコード位置特定装置の主要部分の構成を示すブロック図である。同図では、図6に示した搬送用ホルダーと、それに保持された検体容器とを、上方から見た場合の図として示している。 図2は、本発明の実施例において、本発明の装置が、読取り対象バーコードの第1の領域の位置を特定するための第1の操作を行っている様子を模式的に示した図であり、また、コンピュータによって本発明のコンピュータプログラムが実行され、第1の操作が実施されている様子を模式的に示した図でもある。図において、ONは、バーコード情報が読み取られたことを示し、OFFは、バーコード情報が無いこと(即ち、バーコードリーダー部からの出力信号が無い状態、または、バーコード情報が無いという信号が出力された状態)を示す(図3、図4も同様である)。 図3は、本発明の実施例において、読取り対象バーコードの第2の領域の位置を特定するための、第2の操作を行っている様子を模式的に示した図であり、また、コンピュータによって本発明のコンピュータプログラムが実行され、第2の操作が実施されている様子を模式的に示した図でもある。 図4は、本発明の実施例において、対象物である検体容器の胴体部分に2種類のバーコードが付与されている場合の、読取り対象バーコードの位置を特定するための、第1および第2の操作を行っている様子を模式的に示した図であり、また、コンピュータによって本発明のコンピュータプログラムが実行され、第1および第2の操作が実施されている様子を模式的に示した図でもある。 図5は、本発明のコンピュータプログラムのフローチャートを示す図である。 図6は、従来の検体容器とそれを多数保持する搬送用ホルダーの一例を示した側面図であり、また、本発明にとっての対象物の一例を示した図でもある。 図7は、従来の検体容器とその胴体部分に付与されたバーコードの様子を示した図であり、また、本発明が読み取るべきバーコードの様子を示した図でもある。 図8は、従来技術において、検体容器を把持し回転させるための3つのローラーの配置状態を模式的に示す斜視図であり、また、本発明の装置の実施例におけるローラーの配置例およびバーコードリーダー部の配置例を示した図でもある。
以下、本発明によるバーコード位置特定装置(以下、当該装置ともいう)を、具体的な実施例の構成を挙げながらより詳細に説明する。以下、柱状の胴体部分を有する対象物が、図7(a)に示したような円筒状の胴体部分を有する検体容器である場合を例として説明する。下記の説明において挙げられる各数値などは、あくまでも好ましい一例であり、本発明を限定するものではない。
図1に主要部分の構成を示すように、本発明の装置は、検体容器100の円柱状の胴体部分に付与された読取り対象バーコード104の位置(即ち、胴体部分の外周方向の位置)を特定する装置である。即ち、読取り対象バーコードの有効な読取り領域が、胴体部分の外周面において、周方向のどこからどこまでに位置しているかを特定する装置である。
本実施例では、読取り対象バーコード104は、検体容器の胴体部分上に貼付されたラベル上に記載されたものであるが、図1〜図4では、ラベルの図示を省略しており、読取り対象バーコード104に厚さを与えることで、該バーコードの存在範囲(バーコードの領域)を分かり易く示している。図1における他の検体容器110、120も同様である。各読取り対象バーコードは、図7に示すように、バーコードの高さ(個々のバーの長さ)H1の方向が、検体容器100の胴体部分の外周方向であるように(即ち、胴体部分100の外周方向に沿ってバーが延びるように)、該胴体部分に付与されている。
本実施例におけるバーコードは、図8に示すように、検体容器100の柱状の胴体部分の長手方向に読取りスキャンを行った場合に得られる情報が、該胴体部分の外周方向に関する該バーコードの記載範囲内では、どの位置において長手方向に読取りスキャンを行っても、同じ情報が得られる一次元コードである。
当該装置は、図1に示すように、対象物である検体容器100を、その胴体部分の外周方向へと回転させる回転駆動部1を有する。回転駆動部は、対象物を双方向に回転させる機能を備えていてもよいが、制御部が回転駆動部を制御して、第1の操作および第2の操作を行う場合の対象物(検体容器)の回転方向は、互いに同じである(図1の例では、反時計回りの方向)。
回転駆動部の検体容器100を回転させる駆動機構は、特に限定はされないが、図8を参照して説明した、駆動側ローラー411を検体容器100の胴体部分の外周面に押し付けて回転させることによって該検体容器100を回転させるという駆動原理を有する機構であれば、本発明の効果の有用性が顕著になる。また、回転駆動部が、駆動側ローラーを一方向にしか回転させることができない機構を有するものであれば、本発明の効果の有用性がより顕著になる。駆動側ローラーを検体容器100の胴体部分の外周面に接触させて該検体容器を回転させる機構については、従来技術を参照してもよいし、本発明のために新たな機構を有する装置として開発してもよい。図1の例では、回転駆動部1は、駆動部本体10と、1つの駆動側ローラー11と、2つの従動側ローラー12、13を有し、駆動部本体10は、伝達機構を介して前記のローラー11、12、13を作動させ、検体容器100を把持させ、駆動側ローラー11を回転させることで、検体容器100を回転させる機構となっている。回転駆動部1と各ローラー11、12、13とを結ぶ一点鎖線は、歯車や軸受などの機械的な伝達機構を示している。図の例では、検体容器100を上方から見たときに、駆動側ローラー11が時計回りの方向に回転すると、該検体容器100は反時計回りの方向に回転する。回転駆動部1による検体容器100の回転動作は、連続的な回転であってもよいし、また、後述のバーコードスキャンが行われていない間に回転する間欠的なステッピング動作であってもよい。
回転駆動部1の動作(とりわけモーターなどの駆動源の動作)は、後述の制御部によって制御されるが、回転駆動部と制御部との間に、回転駆動部のための専用のドライバー(駆動回路)が介在していてもよい。
当該装置は、バーコードリーダー部2を有する。該バーコードリーダー部2は、検体容器100の胴体部分の外周のうち所定の読取り位置に配置され、該胴体部分の外周面に対して所定の時間間隔にて複数回のバーコードスキャンを行う。図1では、説明のために、該バーコードリーダー部2は、2つの従動側ローラー12、13の背後からバーコードスキャンのための光21を該検体容器100に向かって照射しているが、このような配置には限定はされない。バーコードリーダー部2は、図8に示したバーコードリーダー部500のように、駆動側ローラー411側からバーコードスキャンのための光510を該検体容器100に向かって照射してもよく、スキャン時の状況に応じた位置に配置されてよい。また、ミラーなどを適宜介在させて、バーコードリーダー部2の照射光線と反射光線の経路を適宜に決定することができる。いずれの態様であっても、バーコードリーダー部から発せられたバーコードスキャンのための光が検体容器100の胴体部分の外周面に最終的に当たる位置が、「読取り位置」である。
本実施例では、バーコードリーダー部は、制御部に制御されて、第1の操作では第1の時間間隔にて、第2の操作では第2の時間間隔にて、それぞれ、前記胴体部分の外周面に対してバーコードスキャンを行う。第1の時間間隔と第2の時間間隔とは、互いに異なっていてもよく、第2の操作における各スキャン同士の間の外周面の送り量が、第1の操作における送り量よりも小さくなるように、第2の時間間隔をより短くしてもよい。本実施例では、第1の時間間隔と第2の時間間隔とを同じ時間間隔としており、対象物を回転させる速度を(第1の速度>第2の速度)となるように設定することによって、第2の操作におけるスキャン同士の間の外周面の送り量を、第1の操作における送り量よりも小さくしている(即ち、第1の操作におけるバーコードスキャン間隔を粗くし、第2の操作におけるバーコードスキャンを精細にしている)。スキャンの間隔をより短くし、第1の速度、第2の速度をより速くすることで、第1の操作と第2の操作のトータルの時間をより短くすることが可能になる。これらは、回転駆動部、バーコードリーダー部の能力、制御部の処理能力、対象物の処理数への要求などに応じて、適宜決定すればよい。本実施例では、第1、第2の時間間隔をいずれも100ミリ秒としているが、これに限定はされず、例えば、50ミリ秒〜150ミリ秒程度の中から、または、さらに広い範囲から適宜採用してもよい。
第1の時間間隔、第2の時間間隔は、それぞれ均一な間隔でなくともよいが、制御部の演算やバーコードリーダー部に対する制御の点からは、本実施例では、いずれも、均一な時間間隔としている。
バーコードリーダー部がバーコードスキャンを行うための構成や技術自体については、従来技術を参照することができる。
バーコードリーダー部の動作も、前記の回転駆動部と同様、後述の制御部によって制御され、バーコードリーダー部が検出したバーコード情報は、該制御部に出力信号として送られる。バーコードリーダー部と制御部との間にも専用のドライバー(駆動回路)が介在していてもよい。
当該装置は、制御部3を有する。制御部3は、前記した回転駆動部1とバーコードリーダー部2とを制御し、かつ、バーコードリーダー部からの出力信号を処理し、読取り対象バーコードの外周方向の有効な領域の位置を特定し、その特定された領域の中央部の位置などを計算する装置である。
以下の説明で、制御部が対象物を回転させるとは、制御部が回転駆動部を制御して対象物を回転させることを意味する。また、制御部がバーコードスキャンを実行させるとは、制御部がバーコードリーダー部を制御してバーコードを読み取らせることを意味する。
制御部3は、さらに、以下に示す第1の操作と、第2の操作とを行い、それによって、読取り対象バーコードの周方向の範囲(第2の領域)の位置を特定し、さらには、第2の領域の中央部をも特定する。
制御部3は、これら第1の操作と第2の操作を行うことが可能なように、電子回路や電気部品だけで構築したものであってもよいが、コンピュータと、該コンピュータに第1の操作と第2の操作を実行させるプログラムとによって構成される態様が好ましい。図1に示す実施例では、制御部3は後述のコンピュータである。該コンピュータと、回転駆動部1、バーコードリーダー部2とのそれぞれの電気的な接続や通信は従来技術を参照すればよい。
〔第1の操作〕
ここでは、操作を分かり易く説明するために、図7(a)に示すように、検体容器の胴体部分の外周面に1枚のバーコードラベルだけが貼付されている場合について説明する。
第1の操作では、制御部3は、回転駆動部1とバーコードリーダー部2とを制御して、より速い第1の速度でのバーコードスキャン(即ち、粗いスキャン)を行わせ、それによって、読取り対象バーコードの前記外周方向における概略的な範囲の位置である第1の領域の位置を暫定的に特定する。この第1の領域の位置を特定するためには、例えば、次の(a)、(b)の手順が挙げられる。
(a)第1の速度で検体容器を所定量回転(例えば、1回転)させてバーコードスキャンを行い、その回転の間に、同じバーコード情報が第1の所定回数だけ連続して得られた場合に、そのバーコード情報が連続して得られた範囲を第1の領域とする手順。尚、ここでいう1回転とは、後述の参照外周長などに基づいた制御部による計算上の1回転である。実際の検体容器の外周長は、参照外周長に一致するとは限らないので、検体容器が実際に1回転しているかどうかは不明である。
(b)第1の速度で検体容器を回転させてバーコードスキャンを行い、その回転の間に、同じバーコード情報が最初に第1の所定回数だけ連続して得られた時点で、回転を終了し、そのバーコード情報が連続して得られた範囲を第1の領域とする手順。
より具体的には、図2(a)〜(b)に示すように、制御部3は、後述の第2の速度よりも速い第1の速度にて対象物を回転させて、該胴体部分の外周面を周方向に移動させる。このときの移動距離(回転量)は、所定の参照外周長であってもよいし、同じバーコード情報が第1の所定回数だけ連続して得られるまで移動する距離であってもよい。前記の参照外周長は、取り扱われる対象物の胴体部分の外径の平均値から算出された胴体部分の平均的な一周の長さ(1回転分の長さ)などであってよい。本実施例では、制御部には、検体容器の胴体部分の平均的な外径12.5mmに対応する参照外周長として、例えば39mmが予め入力されている。該参照外周長に加えて、または、該参照外周長の替りに、参照外径12.5mmが予め入力されていてもよく、参照外周長が計算によって求められてもよい。
本実施例では、第1の速度は、上記したバーコードリーダー部2のバーコードスキャンの時間間隔と、読取り対象バーコード104の高さ(胴体部分の外周方向範囲)に応じて決定されている。読取り対象バーコードの高さは、特に限定はされないが、本実施例では、検体容器に付与されるバーコードの高さは一般的な基準である10mmとしている。また、本実施例では、検体容器の胴体部分の外径は、10mm〜15mm程度の範囲内にある。
本実施例では、第1の速度は、前記のバーコードリーダー部2のバーコードスキャンの時間間隔を考慮し、読取り対象バーコードがその外周方向の範囲の間で、第1の所定回数だけスキャンされるように決定されている。より高速で素早く第1の領域(暫定的な外周方向範囲)の位置を特定する点、各部の能力や使用上の要求などを考慮し、本実施例では、第1の操作における読取り対象バーコードのスキャンの回数(第1の所定回数)を2回としている。本実施例では、読取り対象バーコードの周方向の長さを考慮し、第1の速度は、スキャンとスキャンとの間に5mmだけ胴体部分の外周面が移動する速度としている。図2(a)に示す外周方向に沿った距離L1は、この第1の速度による移動距離を示している。
以下、スキャンとスキャンとの間に、検体容器の胴体部分の外周面上のある1点が移動する距離を、単に「回転移動距離」とも呼ぶ。
読取り対象バーコードの高さが10mm以上である場合に、外周面の回転移動距離を5mmとすれば、読取り対象バーコードは必ず2回以上スキャンされる。
本実施例では、第1の操作において、読取り対象バーコードを2回以上スキャンするという観点から、第1の速度下における外周面の回転移動距離L1を、読取り対象バーコードの高さの基準値(読取り対象バーコードの外周方向範囲の長さL(本実施例では10mm)の50%(即ち、5mm))としている。
図2(a)では、検体容器100は、第1の操作におけるバーコードスキャンのスタート位置にある。この状態から、制御部3は、回転駆動部1を制御し、検体容器100を第1の速度(回転移動距離L1)にて回転させる。
前記の第1の速度での回転の間に、制御部3は、バーコードリーダー部2を制御して、所定の第1の時間間隔にてバーコードスキャンを実行させ、各バーコードスキャンの結果に基づいて、参照外周長上における読取り対象バーコードの概略的な外周方向範囲である第1の領域の位置を特定する。本実施例では、第1の速度下でのバーコードスキャンによって、読取り対象バーコードのバーコード情報が2回連続して得られた場合に、制御部は、そのバーコード情報が得られた2点の位置を含むそれら2点の位置の間に読取り対象バーコードが存在すると認識し、それら2点の間(2点を含む)の範囲を第1の領域であると特定し、かつ、参照外周長上におけるそれら2点の間(2点を含む)の範囲の位置を第1の領域の位置であると特定する。また、上記したように、検体容器を所定量(例えば、1回転)だけ回転させて、その回転の間のバーコードスキャンの結果に基づいて第1の領域の位置を特定する態様の場合も同様であって、第1の速度下でのバーコードスキャンによって、読取り対象バーコードのバーコード情報が2回連続して得られた場合に、制御部は、そのバーコード情報が得られた2点の位置を含むそれら2点の位置の間に読取り対象バーコードが存在すると認識し、それら2点の間(2点を含む)の範囲を第1の領域であると特定し、かつ、参照外周長上におけるそれら2点の間(2点を含む)の範囲の位置を第1の領域の位置であると特定している。尚、ここで例として用いた「2回」は、第1の所定回数の一例である。本実施例では、第1の所定回数が3以上の回数であっても、制御部は、前記と同様にして、バーコード情報が得られた複数点の両端の位置の間(両端の位置を含む)の範囲を第1の領域であると特定し、かつ、参照外周長上における第1の領域の位置を第1の領域の位置であると特定することができる。
より具体的な例として、図2(b)では、検体容器100は、一回転の終わりに近い位置にある。本実施例では、制御部は、検体容器が参照外周長を有するものと仮定して検体容器を回転させているので、制御部が認識している回転角度は、参照外周長と実際の外周長との差異の分だけずれている。図2(b)の例では、バーコードスキャンの結果、制御部3は、バーコードリーダー部2からバーコード情報に関する出力信号を2回続けて受け取り、それにより、読取り対象バーコードの存在と範囲と位置を認識する。これにより、制御部は、参照外周長上における読取り対象バーコードの第1の領域の位置を特定することができる。
上記の例に限定されず、バーコードスキャンの時間間隔と回転移動距離L1の設定値を変えて、制御部がバーコードリーダー部2からバーコード情報に関する出力信号を3回またはそれ以上の回数続けて受け取ったときに、読取り対象バーコードの存在と範囲と位置を認識するように設定してもよい。
第1の操作において、バーコードスキャンの開始位置に、最初から読取り対象バーコードが位置していた場合、その読取り対象バーコードは、その位置からスキャンされる部分と、一周回転の最後にスキャンされる残部とに分割される。そのため、対象物を参照外周長だけ回転させても(即ち、1回転させても)、第1の所定回数だけ連続して同じバーコード情報が得られない場合がある。そのような場合には、第1の領域の位置を特定するために、制御部は、同じバーコード情報が第1の所定回数だけ得られるまでさらに回転を継続させてもよく、または、対象物をさらに参照外周長だけ(即ち、1回転分だけ)回転させてもよい。
〔第2の操作〕
本実施例の第2の操作では、制御部3は、上記の第1の領域の特定に応じた頭出し位置から、第1の速度よりも遅い第2の速度でバーコードスキャンを行い(即ち、精細なバーコードスキャンを行い)、それによって、該読取り対象バーコードの第2の領域(より精細に決定された範囲の領域)の位置を特定する。
本実施例の第2の操作では、先ず、図2(c)に示すように、読取り対象バーコードが含まれる範囲だけを効率よく精査するために、制御部3は、回転駆動部1を制御して検体容器100を回転させて、第1の領域の位置に応じた頭出し位置を、バーコードスキャンの開始位置(バーコードリーダー部の読取り位置)まで回転させる。この移動操作は、第1の操作と第2の操作との間に位置する操作であり、第1の操作に含まれると解されてもよい。この移動操作における移動速度は、特に限定はされず、第1の速度と同様であってもよく、第2の速度でのバーコードスキャンまでの時間をより短縮する点からは、第1の速度よりも速く移動させてもよい。この移動操作もまた、参照外周長に基づいた操作であり、実際の外周長との差異に起因した誤差が含まれ得る。
図2(c)では、検体容器100は、第2の速度でのバーコードスキャンの開始位置にある。このときの開始位置は、上記第1の領域に応じた頭出し位置である。この頭出し位置は、上記第1の領域の回転方向における計算上の先頭位置を中心として、回転方向に±回転移動距離L1(実施例では、L1=5mm)の範囲内にあることが好ましい。ここで、前記の符号「±」のうち、「+」は、先頭位置から回転方向の前方側にさらに移動した位置(即ち、先頭位置がスキャンされる前にスキャンされる位置)であることを意味し、「−」は、先頭位置から回転方向後方に移動した位置(即ち、先頭位置がスキャンされた後でスキャンされる位置)であることを意味する。第2の速度でのバーコードスキャンを読取り対象バーコードに対して、第2の所定回数だけ確実に行うためには、第2の操作における頭出し位置(スキャン開始位置)は、図2(a)に示すように、第1の領域の先頭位置よりも回転方向の前方側、回転移動距離L1以内の位置が好ましい。頭出し位置をバーコードリーダー部の読取り位置へ移動させる回転においても、計算上の位置と実際の位置との間の差異を見込んで回転させればよい。本実施例では、頭出し位置を、計算上の先頭位置よりも前方側5mm程度以内の位置としている。頭出し位置を、計算上の先頭位置よりも前方側5mm程度以内に在る位置として、読取り位置へと移動させることによって、計算上の位置と実際の位置との間の差異があっても、第1の領域の先頭位置よりも回転方向の前方側の位置が、実際に読取り位置に来る確率を高めている。これにより、第1の領域の先頭位置よりも回転方向の前方側の位置が先にスキャンされ、次いで、第1の領域がスキャンされるという順番になる確率が高くなる。
本実施例の第2の操作では、図3(a)〜(b)に示すように、制御部3は、前記のように移動した開始位置から、回転駆動部1を制御して、精査のための低速である第2の速度にて検体容器100を回転させる。図3(a)では、検体容器100は、図2(c)と同じ位置、即ち、第2の速度でのバーコードスキャンの開始位置にある。制御部3は、この第2の速度での回転の間に、バーコードリーダー部2を制御して、同じバーコード情報が第2の所定回数だけ連続して得られるまで、バーコードスキャンを行う。そして、同じバーコード情報が最初に第2の所定回数だけ連続して得られた場合に、それらのスキャン位置(同じバーコード情報が得られる位置)の最初と最後の位置の間にある領域を、第2の領域であると特定する。そして、前記外周方向における第2の領域の位置を特定する。本実施例では、第2の速度下でのバーコードスキャンによって、読取り対象バーコードのバーコード情報が3回連続して得られた場合に、制御部は、そのバーコード情報が得られた3点のうちの最初と最後の2点を含むそれら2点の位置の間に読取り対象バーコードが存在すると認識し、それら2点の間(2点を含む)の範囲を第2の領域であると特定し、かつ、参照外周長上におけるそれら2点の間(2点を含む)の範囲の位置を第2の領域の位置であると特定する。
尚、図3(b)の例では、読取り対象バーコードを超えたことが認識される位置まで、前記所定の時間間隔にて精細なバーコードスキャンを実行させている。
第2の速度は、第1の速度よりも遅い速度であればよいが、精細なスキャンとすべき点からは、読取り対象バーコードが第1の速度でのスキャン回数よりも1回以上多くスキャンされることが好ましい。
本実施例では、読取り対象バーコードの規定高さを10mmとしており、第2の速度では、スキャンとスキャンとの間に、3mmの移動距離だけ、胴体部分の外周面を移動させている。図3(a)に示す回転移動距離L2は、この移動距離を示している。読取り対象バーコードの高さが10mm以上であり、外周面の回転移動距離が3mmである場合、読取り対象バーコードは必ず3回以上スキャンされる。
本実施例では、第1の速度でのスキャン回数を2回としており、第2の速度でのスキャン回数を3回としているが、より精細にかつ早く外周方向範囲の位置を特定する点からは、同じ時間間隔でスキャンを行う場合に、第2の速度での回転移動距離L2を、第1の速度での回転移動距離L1の50%とすることがより好ましい態様である。
第2の操作では、図3(a)に示す開始位置(頭出し位置)から、読取り対象バーコードの終りまで、スキャンを行ってもよい。読取り対象バーコードが終わったことは、スキャンによって読取り対象バーコードのバーコード情報が得られなくなったという事実(無信号、または、バーコード情報が無いことを意味する信号)によって知ることができる。ここでいう無信号は、読取り対象バーコード以外のバーコード情報が取得された場合をも含む(後述)。本発明の好ましい態様では、読取り対象バーコードが終わったことは、図3(b)に示すように、2回の連続した無信号によって認識される。
エラー補正の点からは、ある位置におけるバーコードスキャンによって読取り対象バーコードの情報が出力され、次の位置におけるバーコードスキャンの結果が無信号であり、次の位置におけるバーコードスキャンによって再び読取り対象バーコードの情報が出力されたような場合には、前記の無信号の位置には、読取り対象バーコードが存在したと補正してもよい。このような補正は、何らかの外的な理由(低コントラスト、ひっかき傷等)によってバーコードラベルの読み込みができない場合に効果的である。
本発明の好ましい態様では、読取り対象バーコードの情報が第2の所定回数(3回)のスキャンにおいて連続して得られた時点で、読取り対象バーコードの外周方向範囲を超えたことを確認することなしに、読取り対象バーコードの外周方向範囲を特定したとみなして、スキャンを中止し、第2の領域の中央部を特定するステップに進んでいる。
本実施例では、第2の領域の中央部は、読取り対象バーコードの全域のうちの第2の領域における計算上の中心位置であって、読取り対象バーコードの情報が連続的に得られた全点(実施例では3点)のうちの最初と最後の2点の中心位置である。本実施例の好ましい態様では、制御部は、図3(c)に示すように、回転駆動部1を制御して検体容器100を回転させ、算出された第2の領域の中央部をバーコードリーダー部の読取り位置まで回転させる。このときの回転量も参照外周長に基づいているから、回転後の第2の領域の中央部の実際の位置と、読取り位置との間には、誤差が含まれる。しかし、第2の領域が精査された領域であるから、その中心部を読取り位置へと計算上で移動させれば、バーコード情報を安全に読むことができる有効な読取り領域(図7(a)に示した領域H2)が読取り位置へと移動する可能性は十分に高い。また、搬送用ホルダーに保持された検体容器を、外径に起因するばらつきを含みながらも、全て同様の方向(搬送用ホルダーの各保持用穴の側壁の切り欠きを向いた方向)を向くように位置決めすることもできる。
第2の領域の中央部をバーコードリーダー部の読取り位置まで回転させる時の移動速度は、特に限定はされず、第1の速度と同様であってもよく、より速く移動させてもよい。
尚、第2の領域の中央部をバーコードリーダー部の読取り位置まで回転させた場合に、その状態で実際にバーコードリーダー部によってスキャンされる位置は、第2の領域の中央部だけに限らず、第2の領域内であればよい。
本実施例の好ましい態様では、第2の領域の中央部をバーコードリーダー部の読取り位置まで回転させた後、さらに、バーコードリーダー部2がスキャンを行い読取り対象バーコードの存在を再確認してもよい。そのスキャン結果が無信号であるか、または、異なるバーコード情報が出力される場合は、制御部は、エラーメッセージを通知してもよいし、または、自動的に第1の操作をやり直してもよい。
また、本実施例の好ましい他の態様では、第2の領域の中央部をバーコードリーダー部の読取り位置まで回転させた後、バーコードリーダー部2にスキャンを行わせることなしに、第2の領域を決定する際にバーコードスキャンで得たバーコード情報(本実施例では、そのバーコード情報は連続して3回得られている)を、第2の領域のバーコード情報として利用してもよい。
次に、図7(b)に示すように、検体容器の胴体部分にバーコードラベルが複数枚貼付された場合における、真のバーコードの識別とそれに含まれる第2の領域の位置を特定する処理について説明する。
第1の操作、第2の操作については、上記の説明と基本的には同様である。1枚のバーコードラベルだけが貼付された状態では、読取り対象バーコードの外周方向範囲以外の領域のスキャンの結果は無信号であった。これに対して、バーコードが2重(またはさらに多い重なり)となった状態では、読取り対象バーコードの外周方向範囲以外の領域をスキャンすると、無信号の代わりに他のバーコード情報が得られる場合が含まれる。
このような多重のバーコードが存在する場合でも、上記での説明と同様に、第1の操作におけるバーコードスキャンにおいて、同じバーコード情報が最初に前記の第1の所定回数だけ連続して得られた場合に、そのバーコード情報を有するバーコードを読取り対象バーコードであると認識し、そのバーコードスキャンの結果に基づいて第1の領域の位置を特定する。この場合の第1の領域の位置の特定手法は、上記したとおりである。
図7(b)のとおり、偽のバーコード104Aの外周方向範囲は、真のバーコード104Bの外周方向範囲よりも通常では大幅に短い。よって、例えば、第1の操作において、読取り対象バーコードが2回スキャンされるように、バーコードスキャンの時間間隔と第1の速度とを決定しておくと、そのような第1の速度では、偽のバーコードのスキャン回数が2回になることはなく、1回または0回であり、第1の所定回数(本実施例では、2回)には到達しない。よって、読取り対象バーコードに対するスキャン回数だけが、第1の所定回数に到達し、それにより、真のバーコード(読取り対象バーコード)であると特定することができ、かつ、真のバーコードの第1の領域の位置を特定することができる。
図4は、検体容器100Bの胴体部分に2種類のバーコードが付与されている場合の、第1および第2の操作を行っている様子を模式的に示した図である。実際の状態は、偽のバーコード104Aが、読取り対象バーコード104Bのラベルの下から外周方向にはみ出している。
図4(a)に示すように、第1の操作において、最初のスキャンによって、偽のバーコード104Aのバーコード情報が取得される。しかし、その後で、真のバーコード104Bが続けて第1の所定回数(2回)スキャンされると、制御部はそのバーコードを読取り対象バーコードと認識し、第1の領域の位置を特定する。そして、上記で説明したとおり、制御部は、回転駆動部1を制御し、検体容器100Bを回転させて、頭出し位置(第2の操作の開始位置)を読取り位置へと移動させる(図4(b))。制御部は、バーコード情報の連続的な読み込みが第1の所定回数未満(1回)の場合、それを偽として無視し、バーコード情報が第1の所定回数(2回)だけ連続的に得られたバーコードを真と認識する。その後、図4(c)に示すように、頭出し位置から、第2の速度にて、読取り対象バーコードに対する精細なスキャンを行い、第2の領域とその位置が特定される。この操作は、上記で説明したとおりである。
本発明の他の実施例として、対象物である検体容器の外径が、ほぼ同一とみなせる程度である場合には、図2(a)におけるスキャンの開始位置が、読取り対象バーコードの範囲内にあった場合でも、制御部は、演算により、得られるバーコード情報の位置を1つにつなぎ合わせ(即ち、連続した読取り対象バーコードの範囲を演算で再構築し)、参照外周長上における読取り対象バーコードの第1の領域の位置を特定することもできる。
また、本発明の他の実施例では、第1の操作におけるバーコードスキャンにおいて、互いに異なる複数のバーコード情報が検出された場合に、制御部は、より多い回数のバーコードスキャンが行われた方のバーコードを読取り対象バーコードであると特定してもよい。
本発明の装置は、1つの独立した装置であってよいし、より大規模な分析システムの1ステージの装置であってもよく、制御部は、そのような分析システム全体のための制御部であってもよい。
対象物は、上記した検体容器の他、例えば、瓶や缶などの容器、加工すべき素材、計測対象物などであってもよい。対象物の胴体部分は、柱状であればよいが、ローラーによって対象物を回転させる場合には、また、バーコードスキャンのためには、多角柱状や円柱状が好ましい。
また、対象物が検体容器である場合、該検体容器は、生体から採取された血液、尿、便といった分析すべき試料を収容した容器(採血管など)、鉱物などあらゆる分析試料を収容した容器であってもよい。
また、本発明の装置が該対象物を回転させる目的は、特に限定はされず、例えば、該対象物の表面に貼付されたラベルの記載(バーコード等)や対象物の表面に直接印字された記載を読み取るための回転、該対象物を多方向から検査するための回転、該対象物を多方向から加工するための回転、容器内に収容された流体(検体容器内に収容された液状の検体)を撹拌するための回転など、あらゆる回転であってよい。
次に、本発明によるコンピュータプログラムを説明する。
当該コンピュータプログラムは、図1に示すように、対象物である検体容器100の柱状(実施例では円柱状)の胴体部分に付与された読取り対象バーコード104についての、外周方向の位置を特定するためのコンピュータプログラムである。検体容器100と対象バーコード104については、上記で説明したとおりである。当該コンピュータプログラムは、上記した回転駆動部1と、バーコードリーダー部2とを、制御する制御部として作動するコンピュータにおいて実行される。
図1に示す実施例では、該コンピュータは、本発明のコンピュータプログラムを実行することで、本発明のバーコード位置特定装置の制御部3として機能する。図1に示す実施例では、回転駆動部1と、バーコードリーダー部2とが、入出力機器用のインターフェース33を介してデータバス34に接続されている。
該コンピュータとしての基本的なアーキテクチャ自体は、従来公知のコンピュータと同様であってよい。図1に示すように、制御部3としてのコンピュータは、中央処理装置(CPU)30とメインメモリーであるランダムアクセスメモリー(RAM)31がデータバス34によって接続された構成を有しており、好ましくはハードディスクドライブ(HDD)32が接続されてCPU30に大容量の記憶領域を与えている。前記メインメモリーは、リードオンリーメモリー(ROM)であってもよい。該コンピュータは、各種の記憶装置、記憶媒体に対して、データの書き込み/読み書きが可能であってもよく、また、プリンターなど通常のコンピュータに接続可能な周辺機器が接続可能であってよい。
当該コンピュータプログラムは、少なくとも実行時にはメインメモリー上にあり、CPU30によって実行される。当該コンピュータプログラムは、HDD32に格納されていてもよい。また、当該コンピュータプログラムは、コンピュータ読取り可能な記憶媒体に格納された状態にて、または、インターネットやLANなどの通信を通じて、ユーザーのコンピュータに提供されることができる。
当該コンピュータプログラムは、上記で詳細に説明した第1の操作と第2の操作とを前記コンピュータに実行させるためのプログラムである。
図5は、当該コンピュータプログラムの好ましい実施例のフローチャートを示す図である。該実施例のフローチャートに示すように、当該コンピュータプログラムは、上記した第1の操作(ステップ(A1−1)、ステップ(A1−2))と、第2の操作(ステップ(A2−1)〜ステップ(A2−3))とを少なくともコンピュータに行なわせる。図5に示した例では、第2の操作として、第2の領域の中央部を特定するステップ(A2−4)をもコンピュータに行なわせている。
〔第1の操作を行うステップ〕
ステップ(A1−1)では、回転駆動部1を制御して、第1の速度にて対象物(検体容器)100を回転させ、かつ、該回転の間に、バーコードリーダー部2を制御して、第1の時間間隔にてバーコードスキャンを実行させる。各バーコードスキャンにおいて、読取り対象バーコード104をスキャンした場合には、該バーコードの情報を示す信号がバーコードリーダー部2から出力される。読取り対象バーコード104以外の部分として、検体容器の胴体部分の表面をスキャンした場合には、バーコードリーダー部2は、信号を出力しないか、または、何も検出されなかったことを示す信号を出力してもよい。また、読取り対象バーコード104以外の部分として他のバーコードをスキャンした場合には、そのバーコードの情報を示す信号がバーコードリーダー部2から出力される。
ステップ(A1−1)の後、第1の判定が行われる。ここでは、同じバーコード情報が第1の所定回数(2回)連続して得られたかどうかが判定され、同じバーコード情報が第1の所定回数得られていれば、操作は、次のステップ(A1−2)へと進められ、同じバーコード情報が第1の所定回数未満であれば、ステップ(A1−1)が再度実行される。
ステップ(A1−2)では、各バーコードスキャンの結果に基づいて、読取り対象バーコード104の外周方向における第1の領域の位置を特定する。第1の領域の位置を特定するための実施例の処理内容は、上記したとおりである。実施例では、同じバーコード情報が最初に2回連続して得られた場合に、そのバーコード情報を有するバーコードを読取り対象バーコードであると特定している。
〔第2の操作を行うステップ〕
ステップ(A2−1)では、回転駆動部1を制御して検体容器100を回転させて、特定された第1の領域に応じた頭出し位置を、バーコードリーダー部2の読取り位置へと移動させる。
ステップ(A2−2)では、ステップ(A2−1)で移動させた位置から、回転駆動部1を制御して、読取り対象バーコードを精査するための第2の速度にて検体容器100を回転させる。同時に、この該回転の間に、バーコードリーダー部2を制御してバーコードスキャンを実行させる。
ステップ(A2−2)の後、第2の判定が行われる。ここでは、同じバーコード情報が、第2の所定回数(3回)、連続して得られたかどうかが判定され、同じバーコード情報が第2の所定回数だけ得られていれば、操作は、次のステップ(A2−3)へと進められ、同じバーコード情報が第2の所定回数未満であれば、ステップ(A2−2)が再度実行される。
ステップ(A2−3)では、前記のバーコードスキャンの結果に基づいて、読取り対象バーコード104の第2の領域の位置を特定する。
図5に示した例では、ステップ(A2−3)の後、ステップ(A2−4)が実行される構成となっており、第2の領域の中央部が計算により特定される。
好ましい態様では、前記ステップ(A2−4)の後に、さらに、回転駆動部1を制御して検体容器100を回転させ、該ステップ(A2−4)で特定された第2の領域の中央部を、バーコードリーダー部2の読取り位置へと移動させる。この移動操作によって、上記で説明したとおり、読取り対象バーコードの全域のうち、バーコード情報を確実に読むことができる有効な読取り領域を読取り位置へと移動させることが可能になり、また、搬送用ホルダーに保持された検体容器を、外径に起因するばらつきを含みながらも、全て同様の方向を向くように位置決めすることもできる。
本発明のバーコード位置特定装置の制御部3が行う制御や計算などの全ての作動についての上記の詳細な説明は、全て、当該コンピュータプログラムを実行するコンピュータの作動についての説明でもある。当該コンピュータプログラムは、コンピュータが上述した制御部3の作動を行うように構成され得る。
背景技術の説明で述べたとおり、従来の技術では、バーコードスキャンの精度を高くすると、バーコードを読み取る工程に多大な時間を要し、検体容器の処理数を上げることができない。
これに対して、本実施例では、上記のように、より速い第1の速度でのバーコードスキャンによって読取り対象バーコードの概略的な範囲(第1の領域)の位置を暫定的に特定し(第1の操作)、次いで、より遅い第2の速度でのバーコードスキャンによって、概略的な第1の領域だけを精査し(第2の操作)、該読取り対象バーコードに含まれる第2の領域の位置をより精細に特定する。好ましい態様では、さらに、第2の領域の中央部を特定し、さらに、該中央部をバーコードリーダー部の読取り位置まで回転させる。
この第1、第2の操作によって、最初から対象物の全周にわたって高精細にバーコードスキャンを行う場合に比べて、スタートから該読取り対象バーコードの位置の特定までに要する時間、さらには、スタートから該読取り対象バーコードの有効な読取り領域を読取り位置へと移動させるまでに要する時間を短縮することも可能になる。
本発明によって、駆動側ローラーを用いたような回転駆動機構を用いながらも、より早く、バーコードの位置を特定し得る装置およびコンピュータプログラムを提供することが可能になった。当該装置および当該コンピュータプログラムは、搬送用ホルダーに保持された採血管等の検体容器に付与されたバーコードを識別し、そのバーコードの有効な読取り領域を特定し、さらに、該有効な読取り領域が所定方向に向くように検体容器を回転させる用途に特に有用となる。
本出願は日本で出願された特願2015−248023(出願日:2015年12月18日)を基礎としており、その内容は本明細書に全て包含されるものである。
1 回転駆動部
2 バーコードリーダー部
3 制御部

Claims (6)

  1. 対象物の柱状の胴体部分の外周面にその外周方向に沿ってバーが延びるように付与された読取り対象バーコードの外周方向の位置を特定するバーコード位置特定装置であって、
    当該バーコード位置特定装置は、
    対象物を、その胴体部分の外周方向へと一方向に回転させる回転駆動部を有し、
    所定の読取り位置に配置され、前記胴体部分の外周面に対してバーコードスキャンを行うバーコードリーダー部を有し、
    回転駆動部とバーコードリーダー部とを制御する制御部を有し、
    前記制御部が、
    回転駆動部を制御して第1の速度で対象物を回転させ、かつ、該回転の間に、バーコードリーダー部を制御して複数回のバーコードスキャンを実行させ、該バーコードスキャンの結果に基づいて、読取り対象バーコードの前記外周方向における第1の領域の位置を特定する第1の操作と、
    回転駆動部を制御して、かつ、前記第1の領域のうちの回転方向における先頭位置よりも回転方向の前方側にある位置を頭出し位置として、該頭出し位置をバーコードリーダー部の読取り位置へと回転移動させ、その位置から、第1の速度よりも遅い第2の速度で対象物を回転させ、該回転の間に、バーコードリーダー部を制御して複数回のバーコードスキャンを実行させ、該バーコードスキャンの結果に基づいて、前記外周方向における読取り対象バーコードの第2の領域の位置を特定し、該第2の領域の位置を読取り対象バーコードの位置として採用する第2の操作と
    を行う、
    前記バーコード位置特定装置。
  2. 上記制御部が、第2の操作において、さらに、上記第2の領域の中央部の位置を特定する、請求項1記載のバーコード位置特定装置。
  3. 第1の操作におけるバーコードスキャンによって、読取り対象バーコードが第1の所定回数だけスキャンされるように、読取り対象バーコードの規定の高さに応じて、第1の速度が決定されており、
    上記制御部が、第1の操作におけるバーコードスキャンにおいて、同じバーコード情報が最初に前記の第1の所定回数だけ連続して得られた場合に、そのバーコード情報を有するバーコードを読取り対象バーコードであると特定する、
    請求項1または2に記載のバーコード位置特定装置。
  4. 第2の操作におけるバーコードスキャンによって、読取り対象バーコードが第1の所定回数より多い第2の所定回数だけスキャンされるように、読取り対象バーコードの規定の高さに応じて、第2の速度が決定されており、
    上記制御部が、第2の操作におけるバーコードスキャンにおいて、同じバーコード情報が最初に前記の第2の所定回数だけ連続して得られた場合に、該同じバーコード情報が第2の所定回数だけ連続して得られたスキャン位置の最初と最後の位置の間にある領域を、第2の領域であると特定し、かつ、前記外周方向における第2の領域の位置を特定する、請求項1〜のいずれか1項に記載のバーコード位置特定装置。
  5. 上記回転駆動部が回転駆動ローラーを有し、該回転駆動ローラーを対象物の柱状の胴体部分の外周表面に接触させながら回転させることによって、該対象物を回転させる、請求項1〜のいずれか1項に記載のバーコード位置特定装置。
  6. 対象物の柱状の胴体部分の外周面にその外周方向に沿ってバーが延びるように付与された読取り対象バーコードの外周方向の位置を特定するためのコンピュータプログラムであって、
    当該コンピュータプログラムは、
    対象物を、その胴体部分の外周方向へと一方向に回転させる回転駆動部と、
    所定の読取り位置に配置され、前記胴体部分の外周面に対してバーコードスキャンを行うバーコードリーダー部とを、
    制御する制御部として作動するコンピュータにおいて実行され、
    回転駆動部を制御して第1の速度で対象物を回転させ、かつ、該回転の間に、バーコードリーダー部を制御して複数回のバーコードスキャンを実行させ、該バーコードスキャンの結果に基づいて、読取り対象バーコードの前記外周方向における第1の領域の位置を特定する第1の操作と、
    回転駆動部を制御して対象物を回転させて、かつ、前記第1の領域のうちの回転方向における先頭位置よりも回転方向の前方側にある位置を頭出し位置として、該頭出し位置をバーコードリーダー部の読取り位置へと移動させ、その位置から、第1の速度よりも遅い第2の速度で対象物を回転させ、該回転の間に、バーコードリーダー部を制御して複数回のバーコードスキャンを実行させ、該バーコードスキャンの結果に基づいて、前記外周方向における読取り対象バーコードの第2の領域の位置を特定し、該第2の領域の位置を読取り対象バーコードの位置として採用する第2の操作とを、
    前記コンピュータに実行させるためのプログラムである、
    前記コンピュータプログラム。
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